学生服のボタンどこに売ってる?今すぐ買える販売店や種類、選び方を徹底解説
筆者:モモストア
朝、お子さんの学生服を見たら「ボタンが一つない!」と焦った経験はありませんか?
特に制服のボタンは特殊なものが多く、「どこに売ってるの?」と探すのに一苦労ですよね。
もうすぐ登校時間なのにどうしよう…と困っている保護者の方へ、
今すぐボタンが手に入る場所から、今後のための予備の準備まで、全てを詳しく解説します。
・学生服のボタンが売ってる販売店リスト【すぐに行ける場所】
・ドラッグストアや100円ショップでも買える?意外な穴場を検証
・学生服専門店以外でボタンを探すメリット・デメリット
・ネット通販(Amazon・楽天・Yahoo!ショッピング)での購入ガイド
- 学生服のボタンが見つからない!困った時の今すぐの対処法
- 学生服のボタンが売ってる販売店リスト【すぐに行ける場所】
- ドラッグストアや100円ショップでも買える?意外な穴場を検証
- 学生服専門店以外でボタンを探すメリット・デメリット
- ネット通販(Amazon・楽天・Yahoo!ショッピング)での購入ガイド
- メルカリやフリマアプリで売ってる?中古品の注意点
- 学生服のボタンの種類と正しい選び方(一般的な形状と特殊ボタン)
- 学ランの「裏ボタン」や「チェンジボタン」って何?種類と意味
- 【緊急】ボタンが外れてしまった!応急処置の簡単な方法
- ボタンを付け替える時の正しい位置と注意点(プロのアドバイス)
- 学生服のボタンを長持ちさせるためのお手入れ・保管のコツ
- ボタンを紛失する前に!予備ボタンの準備と管理方法
学生服のボタンが見つからない!困った時の今すぐの対処法

「明日までに絶対必要!」という時の焦りは、本当によく分かります。
制服のボタンは、単なる衣料品ではなく、学校指定の記章としての役割も持つため、一般的なボタンで代用するのは気が引けますよね。
ここでは、とにかく「今すぐ」「今日中」に解決するための具体的な対処法を、優先度の高い順に解説していきます。
まず確認!学校やクラスメイトに予備がないか聞いてみる
これは最も早く、そして確実な解決策の一つです。
多くの学校では、制服を扱う業者から予備のボタンを数個まとめて購入しているケースがあります。
生徒指導の先生や事務室に「ボタンを紛失してしまったのですが、予備を分けていただくことは可能でしょうか?」と相談してみましょう。
また、ボタンは紛失しやすい消耗品であることを理解しているため、快く対応してくれることが多いです。
さらに、仲の良いクラスメイトや、同じ制服を着ている上級生の保護者に聞いてみるのも手です。
兄弟が卒業した後の予備ボタンが自宅に眠っている、というケースも意外とあります。
ただし、もちろん個人への負担をかけることになるので、あくまで最終手段として丁寧にお願いすることが大切です。
特に学生服のボタンは、学校名や校章が入った特注品の場合、外部のお店では手に入らないことがほとんどです。
まずは学校という一番身近なところに相談するのが、最も賢明で確実な手段と言えます。
もしも代用が必要になったら?緊急時のボタン選びのポイント
「今日はどうしても間に合わない」「学校に予備もなかった」という場合は、一時的な代用もやむを得ません。
代用品を選ぶ際には、以下のポイントを意識してください。
- 色と素材: 元のボタンとできるだけ近い色(多くは金色や黒)と、光沢のある素材を選びましょう。
- サイズ: 大きさが違うと不格好に見えるだけでなく、ボタンホールに入らない・外れる原因になります。定規で直径を測ってから購入してください。
- 場所: 最も目立たない箇所、たとえば袖口のボタンや、ブレザーの内側の隠れる部分から一時的にボタンを拝借し、一番目立つ部分(前身頃など)に使うという方法もあります。
この代用策は、あくまで「学校に事情を説明するまでの緊急処置」です。
学校指定の記章ボタンを市販品で代用し続けると、校則違反となる可能性があります。
速やかに正式なボタンを入手することを心がけてください。
これらの緊急対応は、全て「一刻も早く問題を解決する」ための行動です。
次に紹介する販売店リストを参考に、正式なボタンを速やかに手配しましょう。
学生服のボタンが売ってる販売店リスト【すぐに行ける場所】
学生服のボタンを探すとき、最も確実で迅速なのは、やはり「実店舗」です。
ネット通販は便利ですが、注文から到着までに時間がかかります。
「今すぐ!」を解決するために、ボタンを置いている可能性の高い実店舗と、それぞれの特徴、メリット・デメリットをまとめました。
1. 学生服専門店(一番確実で安心)
学生服専門店は、ボタン入手の最も確実なルートです。
具体的には、「トンボ学生服」や「菅公学生服(KANKO)」などの大手メーカーの特約店、あるいは地域密着型の個人経営店などが該当します。
これらの店舗は、学校ごとにどのボタンが必要かという情報を把握しており、校章入りの特注ボタンも在庫している可能性が極めて高いです。
確認すべきこととメリット
- 在庫の確認: お店に行く前に、必ず電話で「〇〇高校(または中学校)のボタンの予備はありますか?」と確認しましょう。無駄足を踏むことがなくなります。
- メリット: サイズ間違いや、裏ボタンとのセット販売など、制服に関する専門的なアドバイスがもらえます。
地域によっては、大手衣料品店が学生服の取り扱いコーナーを設けている場合もありますので、そちらも併せてチェックしてみてください。
(参考情報として、学校制服の専門店情報はこちらから探すことができます。新しいタブで開きます→学生服専門店チェーンの公式情報)
2. 大型手芸用品店(代用品や一般的なボタンの宝庫)
次に頼りになるのが、大型の手芸用品店です。「ユザワヤ」や「オカダヤ」などが代表的です。
これらの店舗では、学校指定のボタン(校章入り)は売っていませんが、一般的な制服に使われる無地の「金ボタン」「黒ボタン」の品揃えが豊富です。
サイズも豊富なので、色と直径が元のボタンと酷似しているものを見つけられる可能性があります。
特に、「プラスチック製の安価な代用品」や「軍服用ボタン」など、制服に近いデザインのボタンが置いてあることが多く、緊急時の代用としては最適です。
ただし、特注品ではないため、あくまで「繋ぎ」であることを念頭に置いて購入しましょう。
また、これらの手芸店はボタン以外にも、糸や針、ほつれ直しに必要な道具が一式揃っているので、ボタン付け替え作業も同時に行えます。
3. 大手スーパー・総合衣料品店(日用品売り場をチェック)
「イオン」「イトーヨーカドー」などの大型スーパーの衣料品コーナーや日用品売り場でも、ボタンが販売されていることがあります。
特に入学・新学期のシーズン(2月〜4月)には、学生服用品の特設コーナーが設けられ、ボタンや裾上げテープなどが陳列されていることが多いです。
シーズン外でも、手芸用品のコーナーや裁縫道具のセットの中に、制服用ボタンとして販売されていることがあります。
ただし、ここでも校章入りの特注ボタンは期待できませんので、一般的な形状のものを探すことになります。
以下に、各販売店のボタンの在庫・確実性を比較した表を作成しました。
| 販売店 | 校章入りボタンの確実性 | 一般的なボタンの品揃え | 即時入手のしやすさ |
| 学生服専門店 | 非常に高い | 低い(特注品のみ) | 高い(在庫があれば) |
| 大型手芸用品店 | ほぼない | 非常に高い | 高い |
| 大手スーパー・総合衣料品店 | ほぼない | 中〜高い(シーズンによる) | 高い |
週末や夜間に緊急でボタンが必要になった場合は、まずは営業時間の長い大手スーパーからチェックするのがおすすめです。
ドラッグストアや100円ショップでも買える?意外な穴場を検証
時間がなくて専門店に行けない、でも今日中にどうにかしたい。
そんな時にふと頭に浮かぶのが、近所のドラッグストアや、手軽に利用できる100円ショップではないでしょうか。
結論から言うと、運と店舗によりますが、見つかる可能性はゼロではありません!
ここでは、これらの意外な穴場に学生服のボタンが売っているか検証し、その利用時の注意点も解説します。
100円ショップ(ダイソー、セリア、キャンドゥなど)
100円ショップは、裁縫用品のコーナーが非常に充実しています。
「ボタン」という括りで探すと、服飾用のカラフルなボタンが多いですが、以下の商品が狙い目です。
- 「補修・修理用品」コーナー: 裾上げテープやアイロンワッペンと一緒に、簡単な衣類補修用のボタンセットが売られていることがあります。
- 「黒ボタン」「金ボタン」のセット: 学ランやブレザーで一般的な黒や金の無地ボタンが、数個入りのセットで販売されている場合があります。ただし、サイズ展開は少なく、制服のボタンよりも小さめのものが多い傾向にあります。
- 緊急時の「スナップボタン」や「くるみボタン」キット: サイズや見た目が合わなくても、とにかく穴を塞ぐための緊急処置として、スナップボタンや、布で包むタイプの「くるみボタン」のキットは手に入ります。
特にダイソーやセリアなどの大型店舗では、手芸用品の品揃えが豊富なので、探してみる価値は十分にあります。
しかし、校章入りのボタンは絶対に置いていませんので、あくまでも「繋ぎ」として認識しておきましょう。
ドラッグストア(マツキヨ、スギ薬局、ハックドラッグなど)
「薬局でボタン?」と思うかもしれませんが、多くのドラッグストアは日用品や生活雑貨も扱っています。
制服のボタンが売っている確率は100円ショップよりもさらに低いですが、以下のコーナーを探してみましょう。
- レジ周りや日用品コーナーの「裁縫・補修」エリア:
急なボタン取れに対応するための「携帯用裁縫セット」が販売されていることがあります。
このセットの中に、小さめの黒や白のボタンが予備として入っている場合があります。 - シーズン商品コーナー:
入学シーズンになると、制服関連の補修用品が一時的に置かれることがあります。
ドラッグストアは遅くまで営業している店舗が多いので、夜遅い時間帯に必要になった場合は、ダメ元で確認してみるのも一つの手です。
ただし、制服のボタンとして使えるものが売っている可能性は低いので、期待値は低く見積もっておいた方が良いでしょう。
ボタン購入時の注意点まとめ
| 場所 | 見つかるボタン | 最大の注意点 |
| 100円ショップ | 無地の黒・金ボタン(小サイズ多め) | サイズが合わないことが多い。あくまで代用品。 |
| ドラッグストア | 裁縫セット内の予備ボタン | サイズはバラバラで、制服に合う確率は低い。 |
これらの場所は、「サイズやデザインの正確さよりも、とにかく何かつける」という緊急事態に活用してくださいね。
学生服専門店以外でボタンを探すメリット・デメリット
ボタンが取れたからといって、必ずしも学生服専門店に足を運ぶ必要はありません。
特に、自宅から専門店が遠い場合や、営業時間に間に合わない場合は、他のルートも検討すべきです。
ここでは、先ほど挙げたような手芸店や量販店、あるいは後述するネット通販を利用する際の、メリットとデメリットを詳しく見ていきましょう。
専門店以外で探すメリット
- 価格の安さ:
専門店で特注品を買うよりも、100円ショップや手芸店で汎用品を買う方が圧倒的に安価です。緊急時の出費を抑えられます。 - 営業時間と立地:
大手スーパーや100円ショップは、夜遅くまで営業していたり、駅前や自宅近くにあったりするため、急なボタン紛失にも迅速に対応できます。 - 豊富な「代用」選択肢:
手芸店に行けば、制服に使えるかどうかは別として、あらゆる色や素材、デザインのボタンが売っています。もし、制服のボタンではないが「少しだけおしゃれにしたい」といったこだわりがある場合は、代用品のバリエーションが豊富です。 - 裁縫用品も一括購入:
ボタンだけでなく、ボタン付けに必要な糸、針、指ぬきなどの裁縫道具をまとめて購入できるのも大きなメリットです。
専門店以外で探すデメリット
- 校則違反のリスク:
これが最大のデメリットです。学校によっては、ボタンの一つ一つまで細かく校則で定められています。
校章入りのボタンが指定されている場合、無地のボタンでは校則違反となり、指導の対象になる可能性があります。 - サイズ・色の不一致:
学生服のボタンは、一般的なボタンよりも一回り大きいことが多いです。
市販品ではサイズが小さすぎたり、色味(特に金ボタンの光沢や色合い)が微妙に異なり、並んだときに違和感が生じることがあります。 - 裏ボタンや特殊ボタンの取り扱いがない:
学ランには、ボタンの補強や飾りとして「裏ボタン」や「チェンジボタン」という特殊なものが使われますが、これらは専門店以外ではまず手に入りません。
特に裏ボタンがないと、ボタンが取れやすくなったり、制服の生地が傷んだりする原因になります。
デメリットを回避するためのアクションプラン
専門店以外で購入する際は、必ず「担任の先生に相談」し、事情を説明して「一時的な代用」であることを伝えましょう。
その後、改めて専門店やネット通販で正式なボタンを手配するのが、最もトラブルのない進め方です。
もし、校章のエンブレムが刺繍やワッペンで、ボタンがただの無地金ボタンであれば、専門店以外での購入でも問題ないケースが多いので、まずは学校の校則を再確認してみましょう。
ネット通販(Amazon・楽天・Yahoo!ショッピング)での購入ガイド
専門店や実店舗の営業時間が終わってしまった、あるいは自宅近くに制服を扱うお店がない。
そんな時に頼りになるのが、ネット通販です。
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングといった大手通販サイトでは、学生服のボタンも驚くほど豊富に取り扱われています。
ただし、現物を見られない分、失敗しないための購入テクニックが必要です。
通販で失敗しないための3つのチェックポイント
1. サイズはミリ単位で確認する
通販サイトでは「Lサイズボタン」「特大」といった表記がありますが、これらはメーカーによって基準が異なります。
学生服のボタンは、ブレザーや学ランの前身頃で「21mm」「20mm」などが一般的ですが、正確なサイズは以下の方法で確認しましょう。
- 残っているボタンの直径を測る:
定規でミリ単位まで正確に計測し、その数値と商品ページの仕様を照合してください。 - 裏ボタン・袖ボタンのサイズも確認:
前身頃用の大きなボタンだけでなく、袖ボタン(15mm前後が多い)や裏ボタンも合わせて購入する場合は、それぞれのサイズも確認が必要です。
2. 「学校指定品」の取り扱いがあるか確認する
一部のネットショップでは、特定の学校と提携して「校章入りボタン」を販売している場合があります。
検索窓に「(学校名) 学生服 ボタン」と入れてみましょう。
もし見つからなくても、「学生服 ボタン 金色」や「学ラン ボタン 黒」といったキーワードで検索すれば、無地ではありますが、制服に最適な光沢やサイズの汎用品が見つかります。
例として、Amazonのボタンカテゴリを覗いてみましょう。Amazonで学生服ボタンを探す
3. レビューとセット内容をチェックする
特に「学生服専用」と謳われている商品でも、実際に制服に付けたときのイメージは重要です。
購入者のレビューを読んで、「光沢が安っぽくなかった」「サイズがぴったりだった」といったコメントがあるか確認しましょう。
また、ボタンは通常5個セットや10個セットで売られていますが、裏ボタンがセットになっているかどうかも大切なポイントです。
裏ボタンがないと、強度が落ちてすぐに取れてしまう原因になります。
通販サイト別 特徴とメリット
| 通販サイト | 特徴 | メリット |
| Amazon | 即日配送サービスが充実 | 緊急時に翌日届く可能性が高い。豊富な汎用品。 |
| 楽天市場 | 専門業者や手芸店が出店 | 品質の高い制服専門ボタンが見つかりやすい。ポイント利用。 |
| Yahoo!ショッピング | 個人店や小売店の出店も多い | レアなボタンや、安価なセットが見つかることがある。 |
ネット通販は、実店舗を回る時間がない忙しい保護者の方にとっての救世主です。
ただし、到着までのタイムラグがあるため、緊急時は「代用」で凌ぎつつ、通販で正式なボタンを注文するという流れが最もスムーズですよ。
メルカリやフリマアプリで売ってる?中古品の注意点
「メルカリ」や「ラクマ」などのフリマアプリは、思わぬ掘り出し物が見つかる可能性がある場所です。
特に学生服のボタンは、卒業生が予備品として持っていたものを出品しているケースが少なくありません。
しかし、中古品ならではの注意点や、思わぬ落とし穴もありますので、利用する際は慎重に進めましょう。
フリマアプリで見つけるメリット
- 学校指定のレアボタンが見つかる:
フリマアプリでは、「〇〇高校 学ランボタン」といった具体的な商品名で出品されていることがあります。
これは現行の制服販売ルートでは手に入りにくい、過去のデザインのボタンや校章入りボタンを見つける唯一のチャンスかもしれません。 - セットで安価に手に入る:
卒業した制服からボタンだけをまとめて外して出品している場合があり、必要な数量を安価に一括で手に入れられる可能性があります。
中古品購入時の最大のデメリットと注意点
1. 商品の状態と品質
中古のボタンは、経年劣化によるメッキの剥がれや、深い傷、サビがある場合があります。
特に金ボタンは、使用期間が長いとどうしても光沢が失われ、他のボタンと並んだときに目立ってしまいます。
購入前に、必ず複数枚の写真で表面の状態を確認し、出品者に「サビや傷の有無」を具体的に質問しましょう。
2. サイズとデザインの「微妙な違い」
同じ学校のボタンでも、制服のモデルチェンジや、供給業者の変更で、数ミリのサイズ違いや、校章のエンブレムデザインがわずかに異なる場合があります。
これも購入前に、メジャーを当てた写真や、ボタン裏側の製造元の刻印などを確認させてもらうと安心です。
3. 納期と送料
フリマアプリは個人間の取引なので、出品者の都合によって発送が遅れることがあります。
「急いでいる」場合は、購入前に「いつ頃発送可能ですか?」と質問し、迅速に対応してくれるか確認しましょう。
また、ボタンは小さいため、送料を抑えるために普通郵便で送られることも多く、追跡ができない点にも注意が必要です。
フリマアプリでの購入は、緊急時よりも「予備を確保したい」「廃盤になったボタンを探している」といった場合に最適です。
あくまで個人間の取引であることを理解し、慎重に進めるようにしてくださいね。
学生服のボタンの種類と正しい選び方(一般的な形状と特殊ボタン)
「ボタン」と一言で言っても、学生服に使われるボタンにはいくつかの種類があり、それぞれに役割と意味があります。
特に日本の学生服(学ラン)に特有のボタンについて、種類と、失くしたときに何をチェックして選ぶべきかを解説します。
1. 標準型学生服(学ラン)のボタンの種類
学ランに使われるボタンは、大きく分けて以下の3種類です。
(1)フロントボタン(前身頃のボタン)
- 役割: 制服のメインとなるボタンで、最も目立ちます。
- 特徴: 一般的に直径20mm〜21mmのサイズで、校章や桜のマーク、富士山マークなどの校指定のエンブレムが刻印されていることが多いです。
- 選び方: 必ず学校指定のデザインと、正確な直径のものを選びましょう。色が「金色」でも、光沢の度合い(マットゴールドか、鏡面仕上げか)が異なる場合があるので注意が必要です。
(2)袖ボタン
- 役割: 袖口の飾りとして使われるボタンです。
- 特徴: フロントボタンよりも一回り小さく、直径15mm〜16mm程度が一般的です。デザインはフロントボタンと同じものが多いですが、稀に無地のものもあります。
- 選び方: こちらもフロントボタンと同様に、サイズとデザインの確認が必須です。紛失しやすいボタンでもあるため、予備を多めに持っておくと安心です。
(3)裏ボタン(力ボタン)
- 役割: ボタンを付ける際の補強用です。表のボタンの裏側(制服の内側)につけられ、生地がボタンの重さで破れたり、ボタンが取れたりするのを防ぎます。
- 特徴: プラスチックや金属製のシンプルな円盤型で、外からは見えません。
- 選び方: サイズはフロントボタンと同じか、わずかに小さい程度。これも専門店で購入するのが最も確実です。裏ボタンがないと、表のボタンが取れるリスクが高まるため、忘れずに用意しましょう。
2. ブレザー型制服のボタンの特徴
ブレザーの場合、ボタンは金や銀の無地ボタンが多いですが、学校のエンブレムが刻印されている特注品もあります。
ブレザーのボタンは、フロントの大きさ(大)と袖の大きさ(小)の2種類がセットで販売されています。
特にチェックすべきは、「素材」です。
プラスチック製か、真鍮などの金属製かで重さや光沢、耐久性が大きく変わります。他のボタンと素材を合わせるようにしてください。
これらの基本的な種類を理解しておけば、たとえボタンを失くしても、次に何を準備すればいいかが明確になります。
学ランの「裏ボタン」や「チェンジボタン」って何?種類と意味
学生服のボタンを探し始めると、「裏ボタン」「チェンジボタン」といった聞き慣れない言葉に出会うことがあります。
これらは、単なる機能部品ではなく、学生服文化、特に学ランにおいてはおしゃれや個性の表現の一部となっている場合があります。
それぞれの役割と、現代での取り扱いについて解説します。
裏ボタン(ちからボタン)の役割と重要性
裏ボタンは、先述の通り、表のボタンの強度を高めるための補強材です。
ボタンの付け替え時に、この裏ボタンがないと、ボタンの根元に力が集中してしまい、すぐに生地が破れたり、ボタンがポロッと外れたりしやすくなります。
特に冬服の厚手の生地には、必ず裏ボタンが必要です。
近年では、この裏ボタンをあえて「応援団」や「卒業記念」として特別なデザインに変える文化を持つ学校もあります。
外からは見えませんが、制服を脱いだ時や、ボタンを外す時にちらりと見える、密かなこだわりアイテムとなるわけです。
裏ボタンを失くした場合は、表ボタンとセットで専門店で購入するのが基本です。
間違っても裏ボタンなしで表ボタンだけを付けてしまうと、制服の寿命を縮めてしまうことになりかねません。
チェンジボタン(組替えボタン)とは?
チェンジボタンは、主に昔の学ランに見られた機能で、ボタンを簡単に取り外しできるようにしたものです。
ボタンを金属の「環(かん)」で留めており、着脱が非常に容易でした。
これは、以下の目的で使われていました。
- 洗濯のしやすさ:
ボタンを外して洗濯することで、金属ボタンのサビによる制服の生地の変色を防ぐため。 - 卒業時の交換:
卒業式で第二ボタンを渡す文化があるため、簡単に外せるようにしていた。 - 私服化:
学校の制服ボタンを外し、市販のボタン(例えば、イカリ柄など)に付け替えて着崩すため。
しかし、現代の学生服は、家庭での洗濯が可能なポリエステル素材が主流になったことや、ボタンの取り付け技術が向上したことにより、チェンジボタンを採用している学校はほとんどありません。
もしご自身のお子さんの制服がチェンジボタン式であれば、それは非常に珍しい制服です。
このタイプのボタンを探す場合は、制服販売店に加えて、「骨董品」や「レトロな洋裁店」を検索してみる必要があるかもしれません。
(チェンジボタンについてさらに詳しく知りたい方はこちら→チェンジボタンの歴史と文化)
【緊急】ボタンが外れてしまった!応急処置の簡単な方法
ボタンが「完全に紛失した」のではなく、「糸がほつれて今にも取れそう」「取れてしまったけどボタン自体は手元にある」という状況もよくあります。
特に外出先や学校で、すぐに裁縫道具がない場合の応急処置の方法を知っておけば、恥ずかしい思いをせずに済みます。
ここでは、裁縫セットを使わずにできる、超簡単な応急処置を紹介します。
1. 安全ピンやクリップを使った一時的な固定
手元に安全ピンや、クリップ(ゼムクリップ)があれば、ボタンを固定することができます。
(1)安全ピンで固定する方法
- ボタンを元の位置に置きます。
- ボタンの縫い付け穴と、制服の生地を一緒に貫通するように、安全ピンを小さく通します。
- 安全ピンの針が外から見えないように、制服の裏側(内側)にしっかりと留めます。
この方法は、生地に穴を開けることになるため、目立たない場所(裏ボタンがある位置)で行うか、緊急時だけに留めてください。
安全ピンがない場合は、ネクタイピンやバッジなどで一時的にボタンホールを留めるだけでも、応急処置になります。
2. 輪ゴムやヘアゴムを使ったボタン固定
ボタンが取れたけど、ボタンホールに通す糸がない場合、輪ゴムや細いヘアゴムが役立ちます。
- ボタンの足(裏ボタンの穴)に輪ゴムを通して、しっかりと結びつけます。
- 輪ゴムのもう一方の端を、ボタンホールの内側から外側に通します。
- 輪ゴムがボタンホールに引っかかって固定されることを利用して、一時的な「ゴムボタン」として機能させます。
この方法は、留め具がゴムなので、耐久性は低いですが、目立つことなく、かつ生地を傷つけずに固定できるメリットがあります。
特にブレザーの袖口など、力がかかりにくい場所に有効です。
3. セロハンテープ・両面テープで留める
ボタンが取れた箇所がポケットのフラップなど、「留めなくても良いが、ボタンがないと不格好な場所」であれば、ボタンを両面テープやセロハンテープで軽く固定するのも手です。
この方法は、テープの粘着力が弱く、取れやすいのが難点ですが、見た目を整えるという点では有効です。
これらの応急処置は、あくまで「その日の終わりまで」を乗り切るためのものです。
家に帰ったらすぐに、正しい方法でボタンを付け直しましょう。
正しいボタンの付け方は次の章で詳しく解説します。
ボタンを付け替える時の正しい位置と注意点(プロのアドバイス)
予備のボタンが手に入ったら、いよいよ制服にボタンを付け替えます。
「ボタン付けなんて簡単」と思いがちですが、学生服のボタン付けは、見た目の美しさ、着心地、そして耐久性に直結するため、いくつかの注意点があります。
制服のプロが行うような、正しいボタンの付け方とポイントを解説します。
正しいボタン付けの3つのテクニック
1. 「ボタン足」を作って、ゆとりを持たせる
学生服の生地は厚く、ボタンホールをくぐらせるときに生地の厚みの分だけボタンと生地の間に「ゆとり」が必要です。
このゆとりを作る部分を「ボタン足」と呼びます。
ボタン足がないと、ボタンを留めたときに生地が引っ張られ、シワになったり、糸がすぐに切れたりしてしまいます。
- ボタンの穴を数回通して固定したら、最後の数回はボタンと生地の間に爪楊枝やマッチ棒などを挟んで、その上から糸を巻き付けます。
- 縫い終わったら、爪楊枝などを外し、ボタンと生地の間の糸を数回、ボタンの根元にグルグルと巻き付けてから、玉留めをします。
- この根元に巻きつけた部分が「ボタン足」となり、ゆとりが生まれてボタンが留めやすくなります。
2. 裏ボタン(力ボタン)を忘れずに使う
裏ボタン(力ボタン)は必ず使いましょう。
表のボタンと裏のボタンを、同じ位置で同時に縫い付けるのが最も強度が上がります。
裏ボタンを使うことで、縫い付けた糸の張力が均等に分散され、生地への負担が軽減されます。
3. 縫い付け位置は「線」で確認する
ボタンを失くした場合、元の位置に正確に付けることが重要です。
もし他のボタンが残っているなら、残りのボタンとボタンホールの位置を線で結んだイメージで、失くした箇所の縫い付け位置を特定します。
メジャーで測る場合は、隣のボタンの中心から中心までの距離を測り、その間隔が均等になるように位置を決めましょう。
特に学ランの場合、ボタンが斜めになっていたり、上下にずれていたりすると、全体の印象が大きく変わってしまいます。
これらのプロのテクニックを使えば、次にボタンが取れるのを大幅に防ぐことができます。
もし自信がなければ、洋服のお直し専門店に依頼するのも一つの方法ですよ。
学生服のボタンを長持ちさせるためのお手入れ・保管のコツ
ボタンが取れたり、紛失したりする頻度を減らすには、日頃からのお手入れと、制服の正しい扱い方が重要です。
特に金属製のボタンは、手入れを怠るとサビや変色の原因となり、制服の見た目を損なってしまいます。
ボタンを長くピカピカに保つためのコツを解説します。
1. 洗濯・クリーニング時のサビ対策
金属製のボタン(特に金ボタン)は、水気に非常に弱いです。
- 家庭で洗濯する場合:
ボタンのメッキが剥がれないように、必ずボタンを外すか、アルミホイルやサランラップで一つずつ包んでから洗濯ネットに入れましょう。
これが面倒であれば、洗濯するたびにボタンをすべて外して保管し、着るときに付け直すという手もあります。(チェンジボタン方式に近い考え方です。) - クリーニングに出す場合:
クリーニング店によっては、ボタンの保護や取り外しを行ってくれない場合があります。
受付時に「ボタンが金属製なので、保護をお願いします」と一言伝えましょう。
ボタンがサビてしまうと、制服の生地にまでサビの色が移ってしまうことがあります。
洗濯を終えて乾燥させる時も、直射日光を避け、風通しの良い日陰で乾かすことで、金属ボタンの変色を防ぐことができます。
2. 日常的なお手入れと保管方法
- 着用後の拭き取り:
制服を脱いだら、ボタンの表面を乾いた柔らかい布で軽く拭き取りましょう。
特に夏場は、手の汗や皮脂がボタンに付着し、それが酸化して変色の原因になります。 - ハンガー保管:
制服をハンガーにかける際、ボタンが他の服や壁に強く擦れないように注意しましょう。
ボタンに傷がつくと、そこからメッキが剥がれやすくなります。 - 紛失を減らすためのルーティン:
制服を脱ぐ際は、ボタンをすべて外しきってから脱ぐ習慣をつけましょう。
ボタンを留めたまま無理に脱ぐと、ボタンとボタンホールに強い力がかかり、糸が切れやすくなります。
制服は毎日着るものなので、少しの手間でも毎日続けることで、ボタンを何年も美しく保つことができます。
(制服の正しいクリーニング方法について、さらに知りたい方はこちら→制服のクリーニングに関する情報)
ボタンを紛失する前に!予備ボタンの準備と管理方法
「ボタンがない!」という緊急事態を二度と起こさないために、予備のボタンを事前に準備しておくことは非常に重要です。
特に校章入りの特注ボタンは、廃盤になったり、購入ルートが限られたりする場合があるため、余裕をもって複数個を確保しておきましょう。
ここでは、予備ボタンの準備と、いざという時に見つかる管理方法を解説します。
1. 予備ボタンの「適正量」を把握する
予備ボタンは、一体いくつ持っていれば安心でしょうか?
一般的に、学生服のプロが推奨する予備ボタンの適正量は以下の通りです。
- フロントボタン(大): 2個〜3個
- 袖ボタン(小): 2個〜4個
- 裏ボタン(力ボタン): 4個〜6個
特に裏ボタンは消耗しやすく、紛失しやすいので多めに用意しておきましょう。
これらの予備ボタンは、制服を購入した際にもらえることがほとんどですが、もし足りなければ、すぐに専門店で追加購入してください。
2. 予備ボタンの紛失しないための管理方法
予備ボタンは、いざ必要になった時に「どこにしまったか分からない」となりがちです。
以下の方法で管理することをおすすめします。
(1)制服のポケットに「お守り」として入れておく
最も確実なのは、制服の内ポケットや、ブレザーの裏地にある小さめのポケットに、予備ボタンを一つ入れておくことです。
小さなジップ付きの袋に入れ、「緊急用ボタン」とマジックで書いておくと、さらに分かりやすいです。
ただし、洗濯に出す際は必ず取り出すことを忘れないようにしましょう。
(2)裁縫箱ではなく「制服関連グッズ」と一箇所にまとめる
一般的な裁縫箱に入れてしまうと、他のボタンと混ざってしまい、いざという時に見分けがつきにくくなります。
予備ボタンは、制服の裾上げテープや、ネクタイ、ベルトなど、制服関連のアイテムと一緒に保管する専用の「ボックス」を用意しましょう。
その際、ボタンが傷つかないように、ボタン一つ一つを小さなビニール袋に入れて保管すると、品質を保てます。
3. 卒業後のボタンの取り扱い
学生服のボタンには、単なる留め具以上の意味があります。
特に学ランのボタンは、「第二ボタン」を好きな人にあげるという文化がありますね。
そして、残りのボタンは、制服の思い出として「記念にとっておく」ことも大切です。
卒業した制服からボタンを外し、思い出の品として保管するのも素敵です。
(学ランのボタンにまつわる風習はこちらでも詳しく説明されています→学ランのボタンに込められた意味と風習)

