7月はスーパーでいちごが売ってない?旬が過ぎた理由と意外な販売場所を徹底調査!
こんにちは!モモストアの筆者です。
みなさんは7月に入ってスーパーに行ったとき、「あれ?いちごが売ってない…」と感じたことはありませんか?
冬から春にかけてあれだけ山積みになっていた、真っ赤で美味しそうないちごの姿が、すっかり見えなくなるとちょっぴり寂しいですよね。
「もう夏の果物に切り替わったの?」「いちごの季節っていつまでだっけ?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
結論から言うと、7月になると多くのスーパーでいちごの取り扱いが激減したり、完全に姿を消したりするのは事実です。
でも安心してください!
実は、7月以降でもいちごを手に入れる方法はいくつかありますし、この時期にしか出会えない特別な「夏いちご」も存在するんです。
この記事では、「なぜ7月になるといちごが売ってなくなるのか」という疑問から、売ってない時の賢い探し方、そしてこの時期だからこそ味わえる品種まで、モモストアが徹底的に解説していきます!
・いちごの一般的な「旬」はいつまで?季節のサイクルを知ろう
・【国内産】7月以降に収穫される「夏秋いちご」って何?
・「夏秋いちご」がスーパーに並びにくい4つの理由
・7月でもいちごを買える!意外な販売場所とお店リスト
- 7月にいちごがスーパーから消える!売ってないのはなぜ?
- いちごの一般的な「旬」はいつまで?季節のサイクルを知ろう
- 【国内産】7月以降に収穫される「夏秋いちご」って何?
- 「夏秋いちご」がスーパーに並びにくい4つの理由
- 7月でもいちごを買える!意外な販売場所とお店リスト
- どうしてもフレッシュないちごが欲しい!デパート・高級スーパーの状況
- ケーキ屋さんやカフェでは7月もいちごを使っているの?
- 輸入いちごの登場!7月に手に入る海外産いちごの特徴と品種
- 生いちご以外を検討!冷凍・加工品の賢い選び方
- 【品種別】7月に探しやすいいちごの種類と味の特徴
- いちごが一番安くなる時期はいつ?お得に買うための豆知識
- 7月のいちごは本当に高すぎる?価格が高騰する理由を解説
- モモストアが厳選!7月でも美味しく楽しめる「いちご関連商品」
- 【まとめ】7月でもいちごは買える!売ってない時の賢い対処法
- いちごが旬の時期に楽しみたい!自宅でできるいちご栽培の基礎知識
- いちごの保存方法をマスター!冷凍保存で7月の「売ってない」を乗り切る
- 夏バテにもおすすめ!いちごの栄養と夏の健康効果
- いちごが売ってない時こそ挑戦!手軽にできるいちごスイーツレシピ
- 7月以降に旬を迎える!代わりにおすすめの「夏の赤い果物」
- いちご以外も確認!スーパーの季節の果物入れ替えサイクル
- 7月でもいちごの「香り」を楽しむ!アロマやフレーバーの活用術
7月にいちごがスーパーから消える!売ってないのはなぜ?

7月に入って、いちごの棚がガラッと空っぽになっているのを見ると、「まさか不作?」とか「何か異常があったのかな?」と心配になりますよね。でも、ご心配なく。この現象には、日本のいちご生産における明確な理由と季節のサイクルが関係しているんです。
いちごは「冬から春」が最盛期!季節の移り変わり
私たちが冬場から春先にかけてスーパーで目にする、大粒で甘くて安い「あまおう」や「とちおとめ」などの品種は、基本的に「一季成り(いちごんねり)」というタイプです。
この一季成り品種は、秋から冬にかけて低温にさらされることで花芽をつけ、春の暖かさとともに実をつけます。これが一般的ないちごの「旬」です。
具体的に言えば、最盛期は12月から5月頃まで。特に4月や5月は、価格も落ち着き、品質も安定するため、一年で最も手に入りやすい時期と言えるでしょう。
しかし、気温が25度を超える7月になると、いちごは高温に弱いため、栽培が非常に難しくなります。
高温は品質と収穫量を大きく左右する
いちごは繊細な作物で、特に実が成熟する時期に気温が高すぎると、以下のような問題が発生します。
- 実が柔らかくなりすぎる:暑さで実が締まらず、輸送中に傷みやすくなります。
- 味が落ちる:甘みよりも酸味が強くなる傾向があります。
- 病害虫が増える:高温多湿は病害虫の発生を助長し、農薬管理が難しくなります。
- 花芽がつきにくい:夏場はいちごが休眠状態になりやすく、次の実がつきにくくなります。
そのため、多くの農家さんは7月を迎える前に収穫を終えて、夏の間に次のシーズンに向けた準備期間に入るのです。これが、7月にいちごが「売ってない」と感じる一番大きな理由なんですね。
「売ってない」というよりは、「日本の一般的な旬が終わって、収穫量が激減した状態」と理解するのが正しいかもしれません。
| 時期 | 市場の状況 | 主な品種 |
| 12月~5月 | 最盛期。品質・量ともに豊富で価格も安定。 | あまおう、とちおとめ、紅ほっぺなど(一季成り) |
| 6月 | 終盤。徐々に収穫量が減り、価格が上がり始める。 | 一季成り品種の最後 |
| 7月~9月 | 極端に少ない。夏秋いちごや輸入ものが中心。 | すずあかね、サマーリリカルなど(夏秋いちご) |
| 10月~11月 | 端境期(はざかいき)。新しいシーズンへの切り替え。 | 夏秋いちごが終盤を迎え、次のシーズンの早出し品種が登場。 |
このように、いちごには明確な「季節のシフト」があるため、7月の売り場は寂しくなってしまうのですね。
でも大丈夫!この後、7月でも美味しいいちごを見つけるとっておきの方法をご紹介していきますよ!
いちごの一般的な「旬」はいつまで?季節のサイクルを知ろう
いちごの旬と聞くと、クリスマスケーキのイメージから「冬!」と答える方もいれば、いちご狩りの時期から「春!」と答える方もいるかもしれませんね。どちらも正解なのですが、スーパーで最も多く出回る「いちごのゴールデンタイム」は少し長めなんです。
なぜ冬にいちごが手に入るのか?促成栽培の技術
いちごは本来、春から初夏にかけて実をつける植物です。しかし、日本のいちご栽培技術は世界でもトップクラスで、「促成栽培(そくせいさいばい)」という技術を用いて、本来の旬を前倒ししています。
促成栽培とは、ハウス内で温度や日照時間を人工的にコントロールすることで、いちごを「冬」の時期に収穫できるようにする方法です。
これが定着したことで、私たちは真冬でも甘くて大きないちごを楽しむことができるようになったのですね。
この促成栽培のおかげで、市場に出回る旬は「12月頃から翌年の5月頃まで」となっています。特に、価格が最も手頃になるのは、収穫量が増える春先(3月〜5月)です。
6月に入るといちごは「終わり」に向かう
しかし、6月になると話は変わってきます。
ハウス内の温度管理が難しくなることと、一季成り品種の収穫サイクルが終了に近づくため、6月は「シーズン終盤」に当たります。この時期のいちごは、ハウス栽培の最後の頑張りなので、品質は良いものの、量が減り始めます。
そして、7月になると、ほとんどの促成栽培のハウスがいったん閉鎖され、農家さんは土壌の手入れや苗の準備に入ります。そのため、市場から国産の一般的な品種がほぼ姿を消してしまうのです。
このサイクルを理解しておくと、いちごが売ってない7月にも焦らず、「今は次の旬に向けていちごがお休みしている期間なんだな」と納得できますね。
ちなみに、いちごの旬は世界的に見ても日本が最も長く、これも日本の農業技術の賜物と言えるでしょう。(世界のいちごの旬について検索してみる)
モモストアの筆者としては、この旬のサイクルを知っておくことで、いちごのありがたみをさらに感じられると思っています!
次のH2では、そんな7月以降の救世主となる「夏秋いちご」について詳しく見ていきましょう。
【国内産】7月以降に収穫される「夏秋いちご」って何?
「7月にいちごが売ってない」問題の最大の解決策が、まさにこの「夏秋いちご(なつあきいちご)」の存在です。
私たちが冬に食べているいちごとは、遺伝的な性質が少し異なる、夏の暑さに強い品種群のことを指します。
一般的な品種との決定的な違い
前述の通り、冬に採れる「一季成り」品種は、寒い時期を経て花芽をつけます。これに対して「夏秋いちご」の多くは、「四季成り(しきなり)」という性質を持っています。
四季成りいちごは、特定の低温期間を経なくても、気温などの条件が整えば一年中花を咲かせ、実をつけることができるんです。
| 品種のタイプ | 主な収穫期 | 特徴 | 主な用途 |
| 一季成りいちご | 12月~5月(冬春) | 大粒で甘みが強く、酸味が少ない。生食向き。 | スーパーのパック、ショートケーキなど |
| 夏秋いちご | 6月~11月(夏秋) | 小ぶりだが果肉がしっかりしている。酸味が比較的強い。 | 業務用(ケーキ、スイーツ)、家庭用(一部) |
特に7月や8月に流通するのは、この夏秋いちごの中でも耐暑性の高い品種です。
代表的な夏秋いちごの品種
夏秋いちごには、特定のニーズに応えるための様々な品種があります。
- すずあかね:国内で最も生産量が多い夏秋いちごの代表格。果肉が硬くしっかりしていて、酸味が強め。ケーキのデコレーションに使われることが多いです。
- サマーティアラ:比較的新しい品種で、夏いちごとしては甘みと酸味のバランスが良いのが特徴。生食にも適しています。
- サマーリリカル:色鮮やかで、夏の暑さでも色がボケにくいとされています。主に北海道や標高の高い地域で栽培されています。
これらの夏秋いちごは、主に標高の高い冷涼な地域(北海道、長野、東北の一部)で栽培されています。暑さに強いとはいえ、平地の真夏では安定した品質の維持が難しいため、産地が限定されるという特徴があります。
つまり、7月にいちごが売ってないのは、これらの夏秋いちごが「まだ生産量が少なく、流通ルートも限られている」からなんです。一般のスーパーで見かける機会が少ないのはそのためなんですね。(夏秋いちごの主な生産地を詳しく見る)
もし7月にスーパーでいちごを見つけたら、それはきっとこの「夏秋いちご」の可能性が高いので、ぜひそのしっかりとした食感と爽やかな酸味を味わってみてください。
「夏秋いちご」がスーパーに並びにくい4つの理由
「夏秋いちごがあるなら、もっと売ってくれてもいいのに!」と思いますよね。でも、これには流通や採算性など、いくつかの乗り越えるべきハードルがあるんです。モモストアがその主な理由を4つにまとめてみました。
理由1:圧倒的に少ない生産量
まず、決定的なのが生産量です。冬春のいちごの生産量と比較すると、夏秋いちごの生産量はわずか数%程度に留まっています。
なぜ少ないかというと、夏秋いちごは主に業務用(ケーキや洋菓子店のデコレーション用)としてニーズが高いためです。特にケーキ屋さんは、クリスマスシーズン以外でも一年中いちごを必要とします。この安定した業務用需要を満たすことが第一優先となっているため、一般のスーパーに並ぶ量が限られてしまうのです。
理由2:価格が高くなりやすい
夏秋いちごは、栽培に手間がかかり、冷涼な気候の産地から遠方まで輸送する必要があるため、冬のいちごよりも高価格になりがちです。
- 栽培コスト:冷房設備が必要な高地でのハウス栽培が中心で、電気代や人件費が高くなります。
- 輸送コスト:鮮度を保つためのクール便での輸送が必須です。
- 歩留まり率:夏の高温期は、どうしても傷んだり形が悪くなったりする実が多く、ロス率が高くなります。
その結果、スーパーに並べると、冬場のいちごの倍以上の価格になることも珍しくありません。消費者側も「この値段なら他の夏の果物を買うか」となりやすいため、スーパー側も大量に仕入れるのをためらってしまうのです。
理由3:流通ルートの優先順位
前述の通り、夏秋いちごの最も大きな取引先は洋菓子店やホテルです。これらのプロの現場では、安定した供給が最優先されます。そのため、生産されたいちごは、まず契約している業務用ルートに優先的に回されます。
一般のスーパーへの供給は、その後の「余剰分」という形になりやすいため、なかなか棚に並びにくいという実情があるわけです。
理由4:味の好みの違い
冬のいちごは「甘くてジューシー」なのに対し、夏秋いちごは「酸味が強く、果肉が硬い」のが特徴です。これは、ケーキに加工する際に形崩れしにくく、生クリームの甘さとバランスが取れるようにするためです。
しかし、そのまま生食を好む日本の消費者にとっては、「冬のいちごの方が美味しい」と感じる人が多いのも事実です。
スーパーは「売れ残りリスク」を恐れるため、夏秋いちごの仕入れに慎重になる傾向があるのです。
これらの理由から、7月にスーパーでいちごを見つけるのは、少し難しいチャレンジになるというわけですね。(業務用いちごの流通状況を調べてみる)
7月でもいちごを買える!意外な販売場所とお店リスト
スーパーで見つからなくても、まだ諦めるのは早いです!モモストアの筆者が、7月でもフレッシュないちご、もしくはそれと同等に魅力的な「いちご」に出会える意外な販売場所をリストアップしました。
探し方のコツは「専門性」と「高級志向」
いちごを探す際のポイントは、「季節外れの高級品を扱うお店」か、「生産者と直接つながっているお店」を選ぶことです。
販売場所リスト(7月も期待できるお店)
| 場所 | 特徴 | 期待できる品種 |
| ① デパート・高級スーパー | 季節の高級果物を常時取り扱うため、希少な夏秋いちごや輸入いちごを仕入れることが多い。 | 夏秋いちご(すずあかね、サマーティアラなど) |
| ② 地域の農産物直売所 | 地元の農家が夏秋いちごを少量ながら栽培している場合がある。市場を通さないため新鮮。 | 地元品種の夏秋いちご |
| ③ 道の駅(特に高原地帯) | 北海道、長野、東北などの涼しい地域にある道の駅では、夏いちごの産地直送品が手に入りやすい。 | すずあかね、高原いちご |
| ④ オンラインストア(産地直送) | 夏秋いちごの専門農家が運営するECサイト。品質は高いが、送料がかかる。 | 予約制の希少品種 |
| ⑤ 冷凍食品コーナー | 生いちごではないが、年中安定供給されている。加工用やスムージー用に最適。 | 主にチリ産、エジプト産の冷凍いちご |
特にデパートの果物売り場は要チェックです。高価格ではありますが、プロが厳選した夏秋いちごや、品質管理が徹底された輸入いちごを見つけることができます。
夏場でもいちごを提供するケーキ屋さんの秘密
「スーパーにいちごがなくても、ケーキ屋さんのショーケースにはいちごのショートケーキが並んでいるじゃない!」と思った方もいるでしょう。
これこそが、前述した「業務用流通ルート」の力です。
多くのケーキ屋さんは、安定して供給してくれる卸業者と契約を結んでおり、その卸業者が北海道や長野などの夏秋いちごの産地から直接仕入れているため、7月でも品質の良いいちごを確保できているのです。
つまり、生いちごをどうしても食べたい場合は、ケーキ屋さんでホールケーキやタルトを買うのが最も手っ取り早い方法とも言えますね。
夏秋いちごは冬のいちごとは少し違う味わいですが、その爽やかな酸味が夏の暑い時期には逆に美味しく感じられることもありますよ。(道の駅の夏いちご情報を探す)
どうしてもフレッシュないちごが欲しい!デパート・高級スーパーの状況
やはり、いちごはあのツヤツヤした赤と、芳醇な香りがあってこそ!という生食派の方も多いはず。
そんな生食派の救世主となるのが、伊勢丹や三越などのデパートや、紀ノ国屋、成城石井といった高級志向のスーパーです。
高級スーパーが「売ってない」状況を打破できる理由
一般的なスーパーが「売れ残りリスク」や「高すぎる仕入れ値」を恐れて夏いちごの導入に消極的なのに対し、高級スーパーは「希少性と品質」を重視します。
多少高くても「この時期に手に入るなら買いたい」という顧客層をターゲットにしているため、採算度外視とまではいきませんが、特別なルートを使ってでも夏秋いちごを仕入れます。
取り扱いが多いデパート・高級スーパー
- 伊勢丹・三越などの老舗デパート:果物専門店と連携し、全国の夏秋いちごの主要産地(北海道、長野、栃木の一部など)から直接仕入れています。特に贈答品コーナーは要チェックです。
- 紀ノ国屋・明治屋:国内外の珍しい食品を扱うため、アメリカや韓国などからの輸入いちごを積極的に取り扱っていることがあります。
- 成城石井:オリジナルブランドのスイーツなどに夏いちごを使用していることが多く、その繋がりで生いちごも少量並ぶことがあります。
ただし、注意点として、これらの場所でも大量に山積みされているわけではありません。
売り場の目立たない場所に、少量のパックが陳列されていることが多いです。開店直後や午前中を狙って行くと、新鮮なものに出会える確率が高まります。
夏のいちごは「品種名」をチェック!
もしデパートなどでいちごを見つけたら、必ずパックに貼られた品種名を確認してください。
| 品種名 | 産地(7月〜9月) | 生食の評価 |
| すずあかね | 北海道、東北、長野 | 果肉硬め、酸味が強いため、ジャムやスムージーにも◎。 |
| サマーティアラ | 長野、北海道 | 夏秋いちごの中では甘みがあり、生食におすすめ。 |
| 信州大王 | 長野 | 非常に大粒になる品種。見つけたらラッキー。 |
冬のいちごと同じ感覚で食べると「酸っぱい」と感じるかもしれませんが、それが夏いちごの特徴であり、夏の爽やかなスイーツには最高の相性なんです。練乳や生クリームを添えて、ぜひこの時期だけの味わいを楽しんでみてください!
高級スーパーに行く際は、他の珍しい夏の果物も一緒に探してみるのも楽しいですよ。(高級スーパーの夏いちご入荷情報を検索)
ケーキ屋さんやカフェでは7月もいちごを使っているの?
「なぜスーパーにはないのに、ケーキ屋さんにはいちごのショートケーキがあるんだろう?」これは多くの方が抱く素朴な疑問ですよね。モモストアの筆者も、初めてこの事実を知った時は驚きました。
この謎を解く鍵は、「プロが求めるいちごの条件」にあります。
プロの現場で「夏秋いちご」が重宝される理由
ケーキ屋さんが夏でもいちごを使い続けるのは、主に以下の3つの理由からです。
- 【最重要】形の維持:冬のいちごは甘くて柔らかい分、切ったりクリームに挟んだりする際に形が崩れやすいという弱点があります。一方、夏秋いちごは果肉が硬く締まっているため、ケーキの断面を美しく保つのに適しています。
- 甘さと酸味のバランス:ショートケーキの主役は生クリームとスポンジの「甘さ」です。夏秋いちごの持つ爽やかな「酸味」が、その甘さを引き立て、全体をさっぱりとさせる効果があります。
- 安定供給ルート:ケーキ屋さんは一年中営業しており、いちごが欠品することは許されません。そのため、先ほど述べたように、業務用に特化した安定した供給ルートを確保しているからです。
つまり、ケーキ屋さんに並ぶいちごは、「生食の美味しさ」よりも、「加工後の完成度」を追求した結果選ばれていることが多いのです。
いちご狩りは7月以降も楽しめる?
生いちごを自分で摘みたい!という方もいるかもしれません。一般的な「いちご狩り」のシーズンは5月までですが、夏秋いちごを専門に栽培している一部の農園では、7月以降もいちご狩りを提供しているところがあります。
ただし、これらの農園は、主に冷涼な高地や、徹底した空調管理を行うハウスに限られます。
- 夏のいちご狩りスポットの探し方:
- 「夏いちご狩り」「7月 いちご狩り」などで検索する。
- 長野、北海道、東北、富士山麓などの「標高の高いエリア」を狙って探す。
- 予約が必須の場合が多いため、事前に農園の公式サイトで確認する。
7月のいちご狩りは、冬春のいちごとはまた違う、シャキッとした食感と爽やかな風味が楽しめますので、夏のレジャーとしてもおすすめですよ!
モモストアの筆者は、長野の高原で夏いちご狩りを楽しんだことがありますが、真夏の青空の下で食べるいちごは格別でした。(関東近郊の夏秋いちご狩りスポットを探す)
輸入いちごの登場!7月に手に入る海外産いちごの特徴と品種
国内産の夏秋いちごが少ないなら、海外産のいちごはどうでしょうか?
7月になると、日本のいちごシーズンと入れ替わるように、南半球やアメリカからの輸入いちごが市場に登場し始めます。
夏にスーパーに並ぶ輸入いちごの正体
主に日本の夏場(6月〜9月頃)に輸入されるいちごは、以下のような国や地域からのものです。
主な輸入先と特徴
| 輸入元 | 時期(日本への入荷) | 特徴 | 主な用途 |
| アメリカ(カリフォルニア州など) | 4月~9月頃 | 大粒で、見た目のインパクトがある。味が薄いと感じる人もいるが、品種改良で甘みが増しているものもある。 | 生食、業務用 |
| 韓国 | 冬季(夏は少ない) | 冬春が中心。夏場の輸入量は少ない。 | 生食、贈答品 |
| チリ、メキシコ | 冷凍用が中心 | 冷凍加工品として一年中見かける。 | 加工用、スムージー用 |
特にアメリカ産のいちごは、7月になるとスーパーでも見かけることが増えます。
広大な農地で大量生産されているため、国産の夏秋いちごよりも価格が手頃なことが多いのが魅力です。
輸入いちごのメリット・デメリット
輸入いちごにも、もちろん一長一短があります。
メリット
- 比較的安価:国産の夏秋いちごに比べて、パックあたりの価格が抑えられていることが多いです。
- 安定供給:大規模な生産体制のため、供給が比較的安定しています。
- 大粒:品種によっては、国産よりもかなり大粒で、見た目が華やかです。
デメリット
- 鮮度:船便で輸送される場合、収穫から店頭に並ぶまで時間がかかるため、鮮度が落ちやすいです。
- 農薬:日本の基準とは異なるため、気になる方はよく洗うなどの対策が必要です。
- 味:長距離輸送に耐えるよう、完熟前に収穫されることが多いため、国産に比べて甘みが少ない、または水っぽいと感じることがあります。
モモストアの筆者の経験では、輸入いちごは、そのまま食べるよりも、ジャムやコンポート、ゼリーなどの加工品に使うのがおすすめです。加熱することで酸味が和らぎ、美味しく楽しめますよ。
もし生で食べるなら、練乳やホイップクリームをたっぷりかけて、デザートとして楽しむのが良いでしょう。(輸入いちごの品種を調べてみる)
生いちご以外を検討!冷凍・加工品の賢い選び方
「7月は生いちごが売ってないなら、いっそ冷凍や加工品に切り替える!」というのも、賢い選択です。
冷凍いちごや加工品は、一年中安定して手に入り、価格も手頃なため、夏場のいちご不足を解消するのに最適です。
冷凍いちごの選び方と活用法
冷凍いちごは、スーパーの冷凍食品コーナーや、業務スーパーなどで手に入ります。
選び方のポイント
- 原産国:チリ産、メキシコ産、中国産などが一般的です。国産の冷凍いちごは高価ですが、見つけたらラッキーです。
- 形状:ホール(丸ごと)のものと、スライスされているものがあります。スムージーにはホール、ヨーグルトのトッピングにはスライスが便利です。
- 用途:主に加工用として販売されています。解凍すると形が崩れやすいので、生食には不向きです。
活用例
| 用途 | 作り方・ポイント | メリット |
| スムージー | 牛乳やヨーグルトと一緒にミキサーにかける。氷を入れなくても冷たい。 | 栄養満点。手軽に作れる。 |
| ジャム | 解凍せずに鍋に入れ、砂糖とレモン汁で煮る。 | いつでも作れる。生のいちごより安価。 |
| アイス・シャーベット | 冷凍いちごと砂糖、レモン汁をミキサーにかけ、再度凍らせる。 | 真夏にぴったりの爽やかさ。 |
| トッピング | ヨーグルトやシリアルに凍ったまま入れる。 | 溶けながらひんやり感と酸味をプラス。 |
特にスムージーは超おすすめ!冷凍いちごをそのまま使うことで、かき氷のようなシャリシャリ感と、濃厚な果実感を楽しめます。
いちご関連の加工品もチェック
生いちごがないなら、「いちごの風味」を楽しむ加工品に目を向けてみましょう。
- フリーズドライいちご:サクサクとした食感と、凝縮されたいちごの甘酸っぱさが特徴。ヨーグルトやグラノーラに混ぜるだけで、贅沢な味わいになります。製菓材料コーナーで見つけることが多いです。
- いちごピューレ・ソース:パンケーキやアイスクリームにかけるだけで、いちご感を楽しめます。プロ仕様のものがオンラインで手に入ることもあり、自宅で本格的なスイーツ作りが楽しめます。
- いちごフレーバーのお菓子:チョコレートやクッキーなど、夏限定で爽やかな「いちご味」が出ていることもあります。お菓子で手軽にいちご気分を味わうのも良いですね。
7月は、無理に生いちごを探すよりも、これらの加工品を駆使して「いちごを効率的に、美味しく楽しむ」期間と割り切ってしまうのも、モモストア流の賢い対処法ですよ!
【品種別】7月に探しやすいいちごの種類と味の特徴
ここまで、「夏秋いちご」が7月以降の主役だと説明してきましたが、具体的にどんな品種があるのかを知っておくと、スーパーやデパートでいちごを見つけた時に「これは!」とピンときますよね。
ここでは、7月以降に市場で出会う可能性のある主な品種と、その味の特徴を詳しくご紹介します。
7月以降の主役!国内の夏秋いちご品種
夏秋いちごは、前述の通り酸味が比較的強めですが、品種によってそのバランスや食感が異なります。
すずあかね (Summer Princess)
- 特徴:国内の夏秋いちご生産量の多くを占める、業務用として圧倒的なシェアを持つ品種です。果肉が非常に硬く、輸送性に優れています。
- 味:酸味がはっきりとしており、爽やかです。冬のいちごのような強い甘さはありません。
- おすすめの食べ方:形が崩れにくいため、ケーキのデコレーション、タルト、かき氷のトッピングなどに向いています。生食の場合は、練乳や砂糖を少し加えると美味しくなります。
サマーティアラ (Summer Tiara)
- 特徴:夏秋いちごの中では、比較的甘みと酸味のバランスが良いと評価されています。サイズも安定しているため、生食でのニーズも高まりつつあります。
- 味:ほどよい酸味の中に甘みが感じられるため、冬のいちごに近い感覚で食べられます。
- おすすめの食べ方:高級スーパーなどで見つけたら、ぜひそのまま生食で味わってみてください。
信州大王
- 特徴:長野県で栽培されることの多い品種で、名前の通り非常に大粒になるのが特徴です。
- 味:夏のいちごらしいしっかりとした酸味と、大きな実から溢れる果汁が楽しめます。
- おすすめの食べ方:大粒なので、パフェや豪華なタルトに使うと見栄えがします。
海外からの助っ人!輸入いちごの代表格
国産の夏秋いちごが見つからなかった場合、輸入いちごが救世主となります。
カリフォルニア産 (主にカマリロ種など)
- 特徴:大粒で形が均一なのが特徴。長距離輸送に耐えるよう、硬めに収穫されています。
- 味:国産に比べると、どうしても味が薄く、水っぽいと感じることがありますが、品質は年々向上しています。
- おすすめの食べ方:生食よりも、冷凍してスムージーにしたり、カットしてフルーツポンチに入れたりすると良いでしょう。
もし、あなたが「甘いもの好き」なら「サマーティアラ」を、逆に「爽やかな酸味でさっぱりしたい」なら「すずあかね」を選んでみるのが、モモストアのおすすめです。
この品種知識があれば、7月のいちご選びも失敗知らずですよ!(夏秋いちごの品種を比較する)
いちごが一番安くなる時期はいつ?お得に買うための豆知識
7月のいちごは「売ってない上に高い!」と感じるのが正直なところですよね。では、一年を通して、いちごを最もお得に、そして大量に手に入れられるのはいつ頃なのでしょうか。
価格と供給量が最も安定する時期を知っておけば、来年のいちごシーズンに向けて準備ができますよ!
最も安く、量が多いのは「春の終わり」
モモストアの筆者が断言します!
いちごの価格が最も落ち着き、スーパーに大量に並ぶのは、ズバリ「3月下旬から5月上旬にかけて」です。
なぜこの時期が安いのか?
- 収穫量のピーク:促成栽培で育てられたいちごが、気温の上昇とともに最も活発に実をつける時期です。収穫量がピークを迎えるため、市場への供給が増加します。
- 需要の安定:クリスマスやバレンタインなどのイベント需要が落ち着き、需要と供給のバランスが最も安定します。
- 家庭用消費の増加:いちご狩りシーズンと重なり、家庭での消費が活発になるため、スーパーも仕入れに力を入れます。
この時期になると、普段なら一パック500円前後のいちごが、398円や298円といったお値打ち価格で販売されることが増えます。
お得にいちごをゲットする裏ワザ
価格が安くなる時期以外にも、いちごをお得に手に入れる方法がいくつかあります。
「規格外品」を狙う
形が少し不揃いだったり、サイズが小さすぎたり大きすぎたりする「規格外品」のいちごは、味は全く問題ないのに安価で販売されます。
- どこで探す?:農産物直売所、地元の八百屋、スーパーの「訳あり品」コーナー。
- 注意点:鮮度が落ちやすいものが含まれる場合があるため、すぐに食べるか、ジャムなどの加工に回すのがおすすめです。
夕方の「見切り品」を狙う
いちごは日持ちしないため、スーパーでは賞味期限が近いパックや、少し傷みが見えるパックが夕方になると半額や3割引になることがあります。
- 狙い目:閉店間際の1〜2時間前。
- 活用法:見切り品を買ったら、すぐにジャムやスムージーにして、新鮮なうちに使い切ってしまうのが鉄則です。
このお得な時期に大量に買って、自家製ジャムや冷凍保存をしておけば、7月に「いちごがない!」と嘆くこともなくなりますね。
旬の時期のいちごは本当に甘くて美味しいので、来年の春はぜひ、このお得な時期を逃さないでください!
7月のいちごは本当に高すぎる?価格が高騰する理由を解説
「たとえ夏いちごがあると言っても、手の出ない値段じゃ意味がない…」と感じるのも無理はありません。
7月以降に市場に出回るいちごは、冬春の最盛期のいちごと比べて、なぜこんなにも高価格になってしまうのか?その構造的な理由を深掘りしてみましょう。
高騰の主な要因は「生産コストと希少性」
いちごの価格は、基本的に「生産コスト」と「市場への供給量(希少性)」によって決まります。7月はこの両方の要因が極端に不利に働く時期なのです。
高度な栽培環境が必要なコスト
夏秋いちごは、夏の暑さに弱いといういちごの性質を克服するために、特別な環境で栽培されます。
- 冷房設備:夏のハウス栽培では、いちごが快適に育つ温度(25℃以下)を保つために、大規模な冷却システムが必須となります。これに伴う電気代が莫大です。
- 高地での栽培:自然の涼しさを利用するため、標高の高い山間部などで栽培されることが多く、平地に比べて輸送コストや人件費が高くなります。
- 専用の品種:夏秋いちご用の品種は、冬春いちごに比べて単位面積あたりの収穫量が少ない傾向にあり、これもコスト高の一因です。
業務用需要による競争
前述の通り、夏秋いちごの主要な買い手は、洋菓子店やホテル、業務用食品を扱う業者です。
彼らは、品質の良いいちごを安定的に確保するためなら、多少の価格高騰は許容します。特に、クリスマスなどのピーク時以外でも「いちごを欠かせない」ビジネスであるため、一般消費者向けの価格よりも高値で取引されることが多くなります。
供給量の絶対的な少なさ(希少性)
全体の生産量が少ない上に、品質の良いものが業務用に優先的に回されるため、一般のスーパーに並ぶ「生食可能なパック詰めの夏いちご」は非常に希少になります。
希少性が高まれば、当然ながら価格は高騰します。デパートなどで1パック1,000円を超える価格になるのも、この希少価値が影響しているわけです。
もし7月に「ちょっと高いな」と感じたいちごを見つけたら、「このいちごは、夏の暑さと戦い、特別な技術で育てられた貴重なものなんだな」と思って手に取ってみると、その価値がより深く理解できるかもしれませんね。
モモストアが厳選!7月でも美味しく楽しめる「いちご関連商品」
生のいちごにこだわるのも良いですが、7月は「いちご関連商品」の隠れた名品を探すのに最適なシーズンです!
モモストアの筆者が、生のいちごが売ってない時期にこそ試してほしい、Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングなどで手に入る「いちご関連商品」を厳選してご紹介します。
【業務用・高評価】大容量冷凍いちご
とにかく安く、いちご感を満喫したいならこれ一択です。主にチリ産やメキシコ産の大粒のいちごが冷凍されたもので、500gや1kg単位で販売されています。
- おすすめ用途:スムージー、自家製ジャム、冷凍いちごをそのまま削った「いちご氷」。
- ポイント:一度に大量に届くので、冷凍庫のスペースを確保しておく必要があります。
【製菓用】フリーズドライいちごスライス
生いちごの「香り」と「酸味」を最も忠実に再現しているのがフリーズドライです。
- おすすめ用途:手作りチョコやクッキーのトッピング、ヨーグルトへの混ぜ込み。
- ポイント:サクサクとした食感が楽しめるのはもちろん、水分が完全に抜けているため、生いちごの代わりにお菓子の生地に練り込んでも風味が残ります。
【ギフトにも】プレミアムいちごジャム
夏秋いちごを贅沢に使った、「夏いちごジャム」という商品も存在します。
- 特徴:冬のいちごを使ったジャムよりも酸味が効いており、さっぱりとした後味が特徴です。
- ポイント:一般的なスーパーにはない、地元の名産品や道の駅限定品などがオンラインで手に入ることもあります。
【意外な発見】いちごのお酒(リキュール・ワイン)
大人の楽しみとして、いちごの風味が詰まったお酒もおすすめです。
- おすすめ用途:ロック、炭酸割り、カクテルベース。
- ポイント:梅酒のようにいちごを漬け込んだリキュールや、いちごで造った珍しいワインなどがあり、夏の夜を爽やかに演出してくれます。
これらの関連商品なら、7月でも「いちごが売ってない!」というストレスから解放されますよ。ぜひAmazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングで、あなたの好みに合った「いちご」を見つけてみてくださいね!
【まとめ】7月でもいちごは買える!売ってない時の賢い対処法
この記事では、「7月はスーパーでいちごが売ってない」という疑問を解決するため、その理由から具体的な探し方まで、モモストアが徹底的に解説しました。
最後に、7月にいちごを楽しむための賢い対処法をまとめておきましょう。
7月になぜいちごが売ってないのか?再確認!
- 最大の理由は「旬の終了」:一般的な冬春いちごの旬は5月頃で終わり、7月は収穫量が激減するためです。
- 生産コスト:夏秋いちごは栽培コストが高く、スーパーに並べるには高価格になりすぎるため、仕入れが敬遠されがちです。
- 業務用優先:希少な夏秋いちごの多くは、ケーキ屋さんやホテルなどの業務用に優先的に供給されます。
売ってない時の賢い対処法リスト
| 目的 | ベストな探し方 | 代替品 |
| 生食したい | デパート、高級スーパー、夏いちご専門農園(オンライン・直売所) | 輸入いちご(アメリカ産など) |
| 安く大量に欲しい | 冷凍食品コーナー、業務スーパー | 冷凍いちご(スムージー・ジャム用) |
| スイーツに使いたい | プロ仕様の製菓材料店(オンライン含む) | フリーズドライいちご、いちごピューレ |
| とにかく今すぐ食べたい | ケーキ屋さんでショートケーキを買う | コンビニのいちごデザート(夏いちご使用の場合あり) |
7月は、確かに冬のような大粒で甘い国産いちごにはなかなか出会えません。
しかし、「夏秋いちご」という存在と、「冷凍・加工品」をうまく活用すれば、一年中、美味しくいちごを楽しむことが可能です。
今年の夏は、「いちごがない」と嘆くのではなく、「どの夏いちごに挑戦しようかな?」とワクワクしながら、オンラインやデパートを探してみてください。きっと、夏ならではの爽やかないちごの魅力を発見できるはずですよ!
モモストアは、これからもみなさんの食の疑問を解決するお手伝いをしていきますね!
(冷凍いちごを使ったスムージーレシピを検索)
いちごが旬の時期に楽しみたい!自宅でできるいちご栽培の基礎知識
「もういっそ自分で育ててしまおう!」そう考える方もいるかもしれませんね。自宅でいちごを栽培するのは、決して難しすぎる趣味ではありません。
ここでは、家庭菜園でいちごを楽しむための基礎知識と、7月の「いちごが売ってない」時期を避けるための栽培サイクルをご紹介します。
いちご栽培の基本的なサイクル
私たちがスーパーで買う一季成りいちごを自宅で育てる場合、最も重要なのは「苗の植え付け時期」と「冬の管理」です。
苗の準備と植え付け(9月~10月)
いちごの苗は、夏の間にランナーと呼ばれるツルから増えます。この新しい苗をポットに植え付け、成長させるのが秋の作業です。
- 植え付け時期:9月下旬~10月が最適です。
- 場所:日当たりが良く、水はけの良い場所を選びましょう。プランターでも十分に栽培可能です。
冬の低温管理(12月~1月)
いちごは、この低温に一定期間さらされることで花芽をつけます。これが、冬にいちごが甘くなるメカニズムの基礎です。
- ポイント:霜が当たらない程度の場所で、しっかりと寒さに当ててあげることが重要です。過剰な水やりは厳禁です。
開花と結実(3月~5月)
春になり暖かくなると、可愛い白い花が咲き、実をつけ始めます。
- 受粉:自宅栽培では、筆などで花の中を優しくなでて、人工的に受粉させてあげると、形の良いいちごができます。
- 収穫:実が真っ赤に熟したら収穫です。家庭菜園ならではの、完熟したいちごの味は格別ですよ!
夏秋いちごの家庭菜園は可能?
「7月に収穫できる夏秋いちごを自宅で育てたい!」という場合は、四季成り性の品種の苗を入手する必要があります。
- 四季成り品種のメリット:条件が整えば一年中花を咲かせます。
- 四季成り品種のデメリット:夏の猛暑対策が必須です。遮光ネットで直射日光を遮ったり、プランターを涼しい場所に移動させたりといった手間がかかります。
もし、初めていちご栽培に挑戦するなら、まずは一般的な一季成り品種で春の収穫を目指すのが、最も成功しやすい道だとモモストアは考えます。栽培キットなども販売されていますので、ぜひ試してみてくださいね。
いちごの保存方法をマスター!冷凍保存で7月の「売ってない」を乗り切る
いちごが安い時期に大量に購入し、適切に保存しておくことで、7月の「いちごがない!」という問題を完全に解決できます。
生のまま保存する方法と、冷凍保存の方法をマスターして、一年中いちごを楽しみましょう!
【短期保存】冷蔵庫での賢い保存法
いちごはデリケートな果物なので、冷蔵保存でも数日しか持ちません。
- 洗わない:食べる直前まで絶対に洗わないでください。水気がつくと傷みが早まります。
- ヘタを取らない:ヘタがついたままの方が鮮度が保たれます。
- 密閉容器で保存:いちごは呼吸しているため、過度に密閉すると蒸れて傷みます。キッチンペーパーを敷いた密閉容器に、ヘタを下にして並べ、軽く蓋をする程度でOKです。
- チルド室は避ける:低温すぎる場所に置くと、風味が落ちることがあります。野菜室での保存がおすすめです。
【重要!】いちごは非常に傷みやすいので、購入したら2~3日以内に食べきるのが鉄則です。
【長期保存】冷凍保存のパーフェクトな手順
安いいちごを大量に買って、長期保存したい場合は冷凍が一番です。
冷凍保存のステップ
- 水洗い:ヘタをつけたまま、流水で優しく洗います。
- 水気を切る:キッチンペーパーなどで、水気を完全に拭き取ります。水気が残っていると、霜の原因になります。
- ヘタを取る:ヘタを切り落とします。
- 冷凍する:バットや平たい容器に、いちご同士がくっつかないように並べ、ラップをかけて冷凍庫に入れます。
- 保存袋へ:完全に凍ったら、ジッパー付きの保存袋に移し替えて空気を抜き、冷凍庫で保存します。
この方法で冷凍すれば、約1ヶ月〜1ヶ月半は美味しく保存できます。
冷凍いちごの解凍のコツ
冷凍いちごは、完全に解凍すると形が崩れてベチャっとなりやすいです。
- スムージーやジャムに使う場合:解凍せずに、凍ったまま使います。
- トッピングに使う場合:冷蔵庫で30分~1時間ほど半解凍の状態にすると、シャリシャリとした食感が楽しめます。
このように、旬の時期に少し手間をかけるだけで、7月でも美味しく、そして安価にいちごを楽しむことができるようになります。ぜひ、実践してみてくださいね!
夏バテにもおすすめ!いちごの栄養と夏の健康効果
いちごが売ってない7月は、ちょうど夏バテや体調を崩しやすい時期でもあります。実は、いちごには夏の健康維持に役立つ、素晴らしい栄養素がたっぷり詰まっているんです!
いちごの栄養素で夏の体調を整える
いちごに含まれる主な栄養素と、夏の体調への効果をまとめてみました。
| 栄養素 | 夏の健康効果 | ポイント |
| ビタミンC | 夏バテ防止、疲労回復、紫外線対策 | いちご数粒で一日に必要なビタミンCのほとんどを摂取可能。 |
| アントシアニン | 目の疲労軽減、抗酸化作用(アンチエイジング) | あの赤い色素の成分。夏の日差しによる目の疲れにも効果的。 |
| キシリトール | 虫歯予防効果 | 天然の甘味料。 |
| 葉酸 | 貧血予防、細胞の再生を助ける | 夏の暑さで食欲がない時でも、手軽に摂取できる。 |
| 食物繊維(ペクチン) | 腸内環境の改善 | 夏の冷たい飲み物で弱りがちな胃腸の働きをサポート。 |
特に注目してほしいのは、「ビタミンC」です!
いちごに含まれるビタミンCは、熱に弱いという性質がありますが、いちごは生で食べることが多いため、効率的に摂取できるのが大きなメリットです。
ビタミンCが夏バテに効くメカニズム
夏場は、暑さによる体力の消耗と、紫外線によるストレスで、体内のビタミンCが大量に消費されます。
- 抗ストレス作用:ビタミンCは、ストレスホルモンの生成を助けるため、夏の暑さという「ストレス」に打ち勝つために必須です。
- 疲労回復:疲労の原因となる活性酸素を無害化する抗酸化作用があり、疲労回復を促します。
- 紫外線対策:メラニン色素の生成を抑える働きもあるため、夏のお出かけ後の美肌ケアにも欠かせません。
7月に生のいちごが手に入りにくい場合は、前述した冷凍いちごを使ったスムージーで、これらの栄養素を手軽に補給しましょう。
冷凍することで栄養価が損なわれることもほとんどありませんので、むしろ「7月だからこそいちごの栄養を摂るべき!」とモモストアは強くおすすめします。
いちごが売ってない時こそ挑戦!手軽にできるいちごスイーツレシピ
生のいちごが手に入りにくい7月だからこそ、冷凍いちごやフリーズドライいちごを使ったお手軽スイーツに挑戦してみませんか?
ここでは、モモストアの筆者が厳選した、真夏にぴったりのひんやりいちごレシピを2つご紹介します。
レシピ1:混ぜるだけ!フローズンヨーグルト
冷凍いちごの酸味が、ヨーグルトの爽やかさと相性抜群!ミキサーにかけるだけで、お店のような本格的なデザートが完成します。
材料(2人分)
- 冷凍いちご:150g
- プレーンヨーグルト(無糖):100g
- 砂糖または蜂蜜:大さじ2~3(お好みで調整)
- レモン汁:小さじ1
作り方
- 冷凍いちご、ヨーグルト、砂糖(または蜂蜜)、レモン汁を全てミキサーにかけます。
- 全体が滑らかになるまで混ぜますが、シャーベット状のシャリシャリ感が残る程度で止めるのがポイント。
- 器に盛り付ければ完成です!お好みでミントの葉を飾ると、さらに夏らしくなります。
【モモストアの裏ワザ】バナナ(冷凍したもの)を少量加えると、コクと粘りが出て、よりクリーミーな仕上がりになりますよ。
レシピ2:レンジで簡単!時短いちごジャム
いちごジャム作りは煮込むのが面倒…という方でも、電子レンジを使えばあっという間にできます。
材料
- 冷凍いちご(ヘタを取ったもの):200g
- 砂糖:100g(いちごの半量)
- レモン汁:大さじ1
作り方
- 耐熱ボウルに冷凍いちご、砂糖、レモン汁を入れ、軽く混ぜます。
- ラップをせずに電子レンジ(600W)で5分加熱します。
- 一度取り出し、泡立て器でいちごを潰しながらよく混ぜます。
- 再度電子レンジで3分加熱します。
- 熱いうちに煮沸消毒した瓶に詰めて、冷めれば完成です。冷めるととろみがつきます。
このジャムをトーストやヨーグルトにかければ、7月でも毎日「いちごの幸せ」を感じられますね!ぜひ、お子様と一緒に作ってみてください。(その他の簡単いちごジャムレシピを探す)
7月以降に旬を迎える!代わりにおすすめの「夏の赤い果物」
7月にいちごが売ってないなら、いっそ「夏の旬」に切り替えてしまうのも、季節を楽しむ一つの方法です。
いちごと同じく赤くて可愛らしく、夏の暑さを吹き飛ばしてくれる、代わりにおすすめの果物をご紹介します。
夏の赤い果物トップ3
| 果物 | 旬の時期 | いちごとの比較 | おすすめの食べ方 |
| さくらんぼ(国産) | 6月~7月上旬 | 小粒で可愛らしい見た目は似ているが、味わいは上品で濃厚。 | そのまま生食。冷やしすぎない方が香りが立つ。 |
| ブルーベリー | 7月~8月 | いちごと同じくアントシアニンが豊富。酸味と甘みのバランスが良い。 | ヨーグルトトッピング、パンケーキ。 |
| ラズベリー | 6月~8月 | 見た目や酸味が夏いちごに似ている。ケーキの飾りによく使われる。 | ジャム、タルト、そのまま生食。 |
特に「さくらんぼ」は、いちごの旬と入れ替わりで7月上旬に最盛期を迎える果物です。いちごと同じくデリケートで価格も高価ですが、夏の特別な贅沢として楽しむことができます。
さくらんぼは「佐藤錦」だけじゃない!
さくらんぼと言えば山形県の「佐藤錦」が有名ですが、7月に入ると、「紅秀峰(べにしゅうほう)」という品種が出始めます。
佐藤錦よりも実が大きく、果肉がしっかりしていて日持ちもするため、贈答品としても非常に人気があります。
また、「ブルーベリー」も7月が旬です。地元の農園などでブルーベリー狩りを楽しめるスポットも増えてきますので、いちご狩りの代わりに出かけてみるのも良いでしょう。
いちごが売ってない時は、「今、この時期にしか食べられない美味しいもの」を探すチャンスでもあります。ぜひ、これらの夏の赤い果物にも注目してみてくださいね。
いちご以外も確認!スーパーの季節の果物入れ替えサイクル
いちごが売ってない現象は、他の果物でも起こり得ます。スーパーの果物売り場は、季節の移り変わりに合わせてダイナミックに入れ替えが行われています。
この「入れ替えサイクル」の裏側を知っておくと、今後、他の果物で「あれ?売ってない」と感じた時にも役立ちます。
「端境期(はざかいき)」を知る
いちごの7月のように、ある果物の旬が終わり、次の果物の旬が始まるまでの「入れ替わりの期間」を「端境期(はざかいき)」と呼びます。
この時期は、市場への供給量が極端に少なくなるため、価格が高騰したり、品質が安定しなかったりします。
主な果物の端境期と入れ替わり
| 果物 | 旬の終盤 | 主な端境期 | 次の旬の果物 |
| いちご | 5月下旬~6月 | 7月~9月 | ぶどう、桃、梨(夏秋果物) |
| みかん | 2月~3月(貯蔵みかん) | 4月~9月 | ハウスみかん(夏の促成栽培)、極早生みかん(秋) |
| 柿 | 1月~2月(貯蔵柿) | 3月~9月 | 早生柿(秋) |
スーパーのバイヤーは、この端境期をいかにスムーズに、そしてロスなく乗り切るかに頭を悩ませています。
いちごの場合、この端境期が非常に長く、そして夏秋いちごの生産量が少ないため、7月という真夏に「売ってない」という状況が目立ちやすいのです。
夏の主役の果物たち
7月以降、スーパーの棚を華やかに彩る夏の主役は、以下の果物たちです。
- 桃:7月~8月が最盛期。ジューシーで甘く、いちごの代わりとしても人気です。
- ぶどう:7月下旬からデラウェアなどの早生品種が出始め、8月には巨峰やシャインマスカットが増えてきます。
- スイカ・メロン:まさに夏の代名詞。7月が一番美味しく、価格も安定しています。
いちごが売ってないのは少し寂しいですが、これらの夏の美味しい果物たちが「いらっしゃい!」と待っていると考えれば、7月のスーパーも楽しくなりますね。モモストアとしては、旬の果物を楽しむのが一番だと考えています!
7月でもいちごの「香り」を楽しむ!アロマやフレーバーの活用術
生のいちごが手に入らなくても、あの甘酸っぱい、幸せな香りだけでも楽しみたい!という方もいるのではないでしょうか。
ここでは、いちごの「香り」に特化した、7月でも楽しめるアロマやフレーバーの活用術をご紹介します。
いちごフレーバーの紅茶・ハーブティー
紅茶のフレーバーティーには、様々なフルーツフレーバーがありますが、いちごの紅茶は特に人気があります。
- 特徴:乾燥したいちごの果肉や、いちごの香料が使われています。
- おすすめ:アイスティーにして飲むと、夏の暑い時期に爽やかな香りが広がります。
特に、ストロベリーとルイボスティーをブレンドしたものは、ノンカフェインでリラックス効果も高いため、寝る前のひとときにもおすすめです。
いちごのアロマオイル・ディフューザー
お部屋全体をいちごの香りで満たしてしまおう!という方法です。
- 活用法:アロマディフューザーに、ストロベリーのエッセンシャルオイルを数滴垂らします。
- ポイント:合成香料ではない、天然由来のオイルを選ぶと、より自然で心地よい香りになります。
特に、自宅で仕事をしている時などに香りを漂わせると、気分がリフレッシュされ、集中力アップにもつながるかもしれません。
いちごフレーバーのリップクリーム・ハンドクリーム
持ち運びできるいちごの香りは、外出先での気分転換に最適です。
- 活用法:バッグにいちごフレーバーのリップクリームやハンドクリームを入れておきます。
- ポイント:乾燥が気になる時だけでなく、マスク生活の気分転換としてもおすすめです。塗るたびにふんわりとしたいちごの香りに包まれます。
「売ってない」なら、「香りで満たそう!」というのも、モモストア流のポジティブな解決策です。ぜひ、今年の夏は「香りのいちご」も楽しんでみてくださいね。
