バイクヘルメットはどこで買える?種類別おすすめ販売店と選び方を徹底解説!

バイクヘルメットはどこで買える?種類別おすすめ販売店と選び方を徹底解説!

バイクライフをスタートする皆さん、こんにちは!
いざバイクに乗ろうと思ったとき、まず必要になるのがヘルメットですよね。
「どこで買えばいいんだろう?」「種類がありすぎて選べない…」と悩んでいませんか?
この記事では、ヘルメットの販売場所を徹底比較し、初心者さんでも失敗しないための選び方のポイントをモモストアがわかりやすく解説します!

実はヘルメットは、安く済ませることも、プロの意見を聞いてじっくり選ぶことも、どちらも可能なんです。ご自身の予算やこだわりに応じて、最適な購入場所を見つけていきましょう。
この記事を読めば、あなたの疑問はスッキリ解消しますよ!

この記事でわかること

・バイクヘルメットを買える場所は大きく分けて3つのタイプ
・バイク用品専門店で購入するメリット・デメリット
・大手量販店(ホームセンターや家電量販店)でのヘルメット購入の実態
・オンライン通販サイト(Amazon、楽天、Yahoo!)での購入が最強な理由
・サイズ選びで失敗しないためのオンライン購入時の秘訣

  1. バイクヘルメットを買える場所は大きく分けて3つのタイプ
    1. タイプ1:専門知識と豊富な品揃えが魅力の「バイク専門店・用品店」
    2. タイプ2:手軽さと安さが魅力の「量販店・ディスカウントストア」
    3. タイプ3:品揃え無限大で価格競争が激しい「オンライン通販サイト」
  2. バイク用品専門店で購入するメリット・デメリット
    1. 専門店でヘルメットを買うメリットは「フィッティング」に尽きる!
    2. 専門店を利用する上での注意点(デメリット)
  3. 大手量販店(ホームセンターや家電量販店)でのヘルメット購入の実態
    1. 量販店のヘルメットは「原付ライダー」や「セカンドヘルメット」向け
    2. 量販店での購入前に確認すべき「安全規格」と「サイズ感」
  4. オンライン通販サイト(Amazon、楽天、Yahoo!)での購入が最強な理由
    1. 価格と品揃えの自由度が高すぎる!
    2. 通販購入時のリスクを理解してお得に買うための準備
  5. サイズ選びで失敗しないためのオンライン購入時の秘訣
    1. 秘訣1:まずは自分の頭囲を正確に測る!
    2. 秘訣2:購入前に「実店舗で試着」だけは済ませておく!
    3. 秘訣3:メーカーの「頭の形」に関するレビューを徹底的に読む!
  6. 中古品やフリマアプリ(メルカリなど)でヘルメットを買うのはアリ?
    1. 絶対知っておくべき!ヘルメットの「見えない寿命」
    2. 中古品を買う際のリスクとチェックポイント
      1. リスク1:転倒歴の有無
      2. リスク2:内装(インナー)の衛生面と劣化
      3. リスク3:製造年の確認方法
  7. フルフェイス、ジェット、オフロード…種類別のヘルメットの特徴と相場
    1. 種類別ヘルメットの特徴とメリット・デメリット
      1. フルフェイスヘルメット(Full-Face Helmet)
      2. ジェットヘルメット(Jet Helmet / Open Face Helmet)
      3. システムヘルメット(System Helmet / Modular Helmet)
      4. オフロードヘルメット(Off-Road / Motocross Helmet)
    2. あなたのバイクに合うのはどのタイプ?
  8. 初心者必見!失敗しないヘルメット選びの5つのチェックポイント
    1. チェックポイント1:サイズとフィット感(最も重要!)
    2. チェックポイント2:安全規格(排気量に見合っているか)
    3. チェックポイント3:内装の脱着とメンテナンス性
    4. チェックポイント4:シールドの視界と曇り対策
    5. チェックポイント5:重量と空力性能
  9. 人気メーカー別!おすすめヘルメットの価格帯と特徴
    1. メーカー1:Arai(アライ)
    2. メーカー2:SHOEI(ショウエイ)
    3. メーカー3:OGK Kabuto(オージーケーカブト)
  10. ヘルメットの寿命ってどれくらい?交換時期とメンテナンス方法
    1. ヘルメットの「交換時期」を見極めるためのサイン
      1. サイン1:製造または購入から一定期間が経過した
      2. サイン2:内装のへたりやゆるみを感じる
      3. サイン3:目に見える損傷がある
    2. ヘルメットを長持ちさせるための簡単なメンテナンス術
  11. 近くの店舗で試着したい!ヘルメットの在庫があるお店の探し方
    1. テクニック1:大型バイク用品店の「ウェブ在庫検索」を活用する
    2. テクニック2:メーカーの「正規取扱店リスト」から絞り込む
    3. テクニック3:家電量販店やホームセンターは「電話で問い合わせ」が確実
  12. 結局どこが一番お得?販売場所別の価格帯とキャンペーン情報
    1. 価格帯で見る「お得度」の傾向
    2. ヘルメットを安く買うためのキャンペーンと時期
      1. バイク用品店のセール時期
      2. 通販サイトの大型セール
      3. メーカーのモデルチェンジ時期
  13. ヘルメットをカスタム・修理したい!対応してくれる場所は?
    1. 内装の交換・修理は「用品店」か「メーカー」へ
    2. シールドやアクセサリーの交換は自分でできる!
  14. フルフェイス、ジェット、オフロード…種類別のヘルメットの特徴と相場
    1. 種類別ヘルメットの特徴とメリット・デメリット
      1. フルフェイスヘルメット(Full-Face Helmet)
      2. ジェットヘルメット(Jet Helmet / Open Face Helmet)
      3. システムヘルメット(System Helmet / Modular Helmet)
      4. オフロードヘルメット(Off-Road / Motocross Helmet)
    2. あなたのバイクに合うのはどのタイプ?
  15. 初心者必見!失敗しないヘルメット選びの5つのチェックポイント
    1. チェックポイント1:サイズとフィット感(最も重要!)
    2. チェックポイント2:安全規格(排気量に見合っているか)
    3. チェックポイント3:内装の脱着とメンテナンス性
    4. チェックポイント4:シールドの視界と曇り対策
    5. チェックポイント5:重量と空力性能
  16. 人気メーカー別!おすすめヘルメットの価格帯と特徴
    1. メーカー1:Arai(アライ)
    2. メーカー2:SHOEI(ショウエイ)
    3. メーカー3:OGK Kabuto(オージーケーカブト)
  17. ヘルメットの寿命ってどれくらい?交換時期とメンテナンス方法
    1. ヘルメットの「交換時期」を見極めるためのサイン
      1. サイン1:製造または購入から一定期間が経過した
      2. サイン2:内装のへたりやゆるみを感じる
      3. サイン3:目に見える損傷がある
    2. ヘルメットを長持ちさせるための簡単なメンテナンス術
  18. 近くの店舗で試着したい!ヘルメットの在庫があるお店の探し方
    1. テクニック1:大型バイク用品店の「ウェブ在庫検索」を活用する
    2. テクニック2:メーカーの「正規取扱店リスト」から絞り込む
    3. テクニック3:家電量販店やホームセンターは「電話で問い合わせ」が確実
  19. 結局どこが一番お得?販売場所別の価格帯とキャンペーン情報
    1. 価格帯で見る「お得度」の傾向
    2. ヘルメットを安く買うためのキャンペーンと時期
      1. バイク用品店のセール時期
      2. 通販サイトの大型セール
      3. メーカーのモデルチェンジ時期
  20. ヘルメットをカスタム・修理したい!対応してくれる場所は?
    1. 内装の交換・修理は「用品店」か「メーカー」へ
    2. シールドやアクセサリーの交換は自分でできる!
  21. バイクヘルメットを買える場所は大きく分けて3つのタイプ
    1. タイプ1:専門知識と豊富な品揃えが魅力の「バイク専門店・用品店」
    2. タイプ2:手軽さと安さが魅力の「量販店・ディスカウントストア」
    3. タイプ3:品揃え無限大で価格競争が激しい「オンライン通販サイト」
  22. バイク用品専門店で購入するメリット・デメリット
    1. 専門店でヘルメットを買うメリットは「フィッティング」に尽きる!
    2. 専門店を利用する上での注意点(デメリット)
  23. 大手量販店(ホームセンターや家電量販店)でのヘルメット購入の実態
    1. 量販店のヘルメットは「原付ライダー」や「セカンドヘルメット」向け
    2. 量販店での購入前に確認すべき「安全規格」と「サイズ感」
  24. オンライン通販サイト(Amazon、楽天、Yahoo!)での購入が最強な理由
    1. 価格と品揃えの自由度が高すぎる!
    2. 通販購入時のリスクを理解してお得に買うための準備
  25. サイズ選びで失敗しないためのオンライン購入時の秘訣
    1. 秘訣1:まずは自分の頭囲を正確に測る!
    2. 秘訣2:購入前に「実店舗で試着」だけは済ませておく!
    3. 秘訣3:メーカーの「頭の形」に関するレビューを徹底的に読む!
  26. 中古品やフリマアプリ(メルカリなど)でヘルメットを買うのはアリ?
    1. 絶対知っておくべき!ヘルメットの「見えない寿命」
    2. 中古品を買う際のリスクとチェックポイント
      1. リスク1:転倒歴の有無
      2. リスク2:内装(インナー)の衛生面と劣化
      3. リスク3:製造年の確認方法
  27. ヘルメットをカスタム・修理したい!対応してくれる場所は?
    1. 内装の交換・修理は「用品店」か「メーカー」へ
    2. シールドやアクセサリーの交換は自分でできる!
  28. 結局どこが一番お得?販売場所別の価格帯とキャンペーン情報
    1. 価格帯で見る「お得度」の傾向
    2. ヘルメットを安く買うためのキャンペーンと時期
      1. バイク用品店のセール時期
      2. 通販サイトの大型セール
      3. メーカーのモデルチェンジ時期
  29. バイクヘルメットを買える場所は大きく分けて3つのタイプ
    1. タイプ1:専門知識と豊富な品揃えが魅力の「バイク専門店・用品店」
    2. タイプ2:手軽さと安さが魅力の「量販店・ディスカウントストア」
    3. タイプ3:品揃え無限大で価格競争が激しい「オンライン通販サイト」
  30. バイク用品専門店で購入するメリット・デメリット
    1. 専門店でヘルメットを買うメリットは「フィッティング」に尽きる!
    2. 専門店を利用する上での注意点(デメリット)
  31. 大手量販店(ホームセンターや家電量販店)でのヘルメット購入の実態
    1. 量販店のヘルメットは「原付ライダー」や「セカンドヘルメット」向け
    2. 量販店での購入前に確認すべき「安全規格」と「サイズ感」
  32. オンライン通販サイト(Amazon、楽天、Yahoo!)での購入が最強な理由
    1. 価格と品揃えの自由度が高すぎる!
    2. 通販購入時のリスクを理解してお得に買うための準備
  33. サイズ選びで失敗しないためのオンライン購入時の秘訣
    1. 秘訣1:まずは自分の頭囲を正確に測る!

バイクヘルメットを買える場所は大きく分けて3つのタイプ

momo-store.jp

バイクヘルメットを購入できる場所はたくさんありますが、大きく分けると、それぞれの特徴によって3つのタイプに分類できます。
このタイプ分けを知っておくと、どこで買うのが自分にとって最適か、一目瞭然になりますよ!

タイプ1:専門知識と豊富な品揃えが魅力の「バイク専門店・用品店」

まず、王道とも言えるのが、バイク用品専門店です。
「2りんかん」「ナップス(NAPS)」「ライコランド」などが有名ですね。また、特定のメーカーのバイクを扱う「ホンダドリーム」や「YSP(ヤマハ)」のようなバイクショップもこちらに含まれます。

専門店を選ぶ最大のメリットは、何と言ってもその知識と品揃えの豊富さです。Arai(アライ)やSHOEI(ショウエイ)といった高級な国産メーカーから、OGK Kabuto(オージーケーカブト)や海外ブランドまで、ハイエンドモデルからエントリーモデルまで幅広く実物を比較できます

スタッフさんが全員バイク乗りや専門知識を持っているので、サイズ合わせやフィッティング、インナーの脱着方法など、細かな点まで丁寧にアドバイスしてくれるのが心強いですね。特に初心者の方や、頭の形にこだわりがある方は、一度は訪れるべき場所です。

タイプ2:手軽さと安さが魅力の「量販店・ディスカウントストア」

次に、我々の生活に身近な「量販店」です。
「カインズ」「コーナン」などのホームセンターや、「ドン・キホーテ」のようなディスカウントストア、さらには「ビックカメラ」や「ヨドバシカメラ」などの家電量販店でも、実はヘルメットが売られていることがあります。
ただし、ここで売られているヘルメットには特徴があります。

基本的には、低価格帯のエントリーモデルやノーブランド品が中心です。価格を抑えたい方にとっては非常に魅力的ですが、品揃えは専門店に比べて格段に少なく、特にハイエンドモデルはほとんど期待できません。
また、専門知識を持ったスタッフがいないことが多いため、「自分で見て判断する」必要があります。デザインはシンプルで、とりあえず被れればOK!という方向けですね。

タイプ3:品揃え無限大で価格競争が激しい「オンライン通販サイト」

そして、現代の買い物方法として欠かせないのが、Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングといったオンライン通販サイトです。
バイク用品店や量販店のオンラインストアだけでなく、国内外の様々なブランドが直販しているため、その品揃えは無限大と言っても過言ではありません。家にいながら、世界中のヘルメットを比較できるのが最大の魅力です。

さらに、価格競争が激しいため、実店舗よりも安く買えるチャンスが多いのも見逃せないポイント。特にセール時期やポイントアップのタイミングを狙えば、憧れの高級ヘルメットもお得に手に入る可能性があります。
ただし、もちろん試着はできません。サイズ選びの失敗を防ぐためのコツは、後ほど詳しく解説しますね。

販売場所 主な特徴 価格帯 専門性
バイク用品専門店(ナップスなど) 品揃えが豊富で、高級モデルも揃う 高価格帯〜低価格帯 非常に高い(フィッティング可能)
量販店・DS(ドンキ、カインズなど) 手軽に買えるが、種類が少ない 低価格帯が中心 低い(自己判断が必要)
オンライン通販(Amazon、楽天など) 品揃えが無限大、価格競争が激しい 低価格帯〜超高級モデル 無し(試着不可)

バイク用品専門店で購入するメリット・デメリット

初めてのヘルメット選びなら、モモストアとしてはやっぱり専門店を一度は訪れることを強くおすすめしたいです!
なぜなら、専門店でしか得られない安心感とサービスがあるから。この章では、専門店を選ぶ際のメリットと、少しだけ注意しておきたいデメリットを詳しく見ていきましょう。

専門店でヘルメットを買うメリットは「フィッティング」に尽きる!

専門店最大のメリットは、何と言っても「フィッティングサービス」が受けられることです。
ヘルメットは頭を保護する重要な安全装備ですから、サイズが合っていないと、万が一のときに性能を十分に発揮できませんし、長時間のライディングで頭痛の原因にもなってしまいます。専門店のスタッフは、ただサイズを測るだけでなく、以下のサービスを提供してくれます。

  • 詳細な頭の計測:頭囲だけでなく、頭の縦の長さ、横の張り具合など、日本人の複雑な頭の形を正確に把握してくれます。
  • インナー調整:ヘルメットのインナーパッドを交換したり、部分的にスポンジを追加したりして、自分だけのジャストサイズに調整してくれます。これは、高級メーカーのヘルメットを選ぶ上で、非常に重要なサービスです。
  • 専門知識によるアドバイス:「このモデルは風切り音が少ない」「この色は視認性が高い」など、カタログだけではわからない生きた情報を教えてくれます。

特に「アライ」や「ショウエイ」といった日本のトップブランドのヘルメットは、フィッティングが命です。専門店でしっかり調整してもらうことで、ヘルメット本来の性能と快適性を最大限に引き出すことができます。
実際に多くの専門店では、購入後も無料でフィッティング調整に応じてくれることが多いので、長く愛用するなら専門店は最高の選択肢と言えますね。

専門店を利用する上での注意点(デメリット)

専門店には素晴らしいメリットがある一方で、いくつか注意しておきたい点もあります。

1. 価格が定価に近いことが多い
専門店は高品質なサービスを提供する分、値引き幅が小さい、あるいは定価販売となっていることが多いです。これは、アフターサービスやフィッティングコストが含まれているためですね。価格を最優先するなら、通販の方が有利になる場合があります。

2. 店舗の場所や営業時間
大型のバイク用品専門店は、郊外の幹線道路沿いなど、車やバイクで行きやすい場所に立地していることが多いです。都心部にお住まいの方や、まだバイクを持っていない方にとっては、アクセスが少し不便に感じるかもしれません。事前に営業時間をチェックして、余裕をもって訪問しましょう。(ナップスの店舗一覧はこちら)などから最寄りの店舗を探してみるのも手です。

3. 混雑具合
週末やセール期間中は、フィッティング待ちのお客様で混雑することがあります。特に春先のバイクシーズン前などは、専門スタッフが捕まりにくい場合もあるため、時間に余裕を持って来店するか、平日の午前中など空いている時間帯を狙うのがおすすめです。

メリット デメリット
プロによる詳細なフィッティング 価格が定価に近いことが多い
知識豊富なスタッフによるアドバイス 店舗数が限られ、アクセスが不便な場合がある
豊富な種類のヘルメットを試着可能 週末やセール時は混雑する
購入後のメンテナンスや修理相談も可能

大手量販店(ホームセンターや家電量販店)でのヘルメット購入の実態

「とりあえず安いヘルメットが欲しい」「今すぐ必要になった」という時、真っ先に頭に浮かぶのが、身近な大手量販店ではないでしょうか。
ホームセンターやディスカウントストア、そして最近では一部の家電量販店でも見かけるようになったヘルメットですが、専門店とは違い、購入する際にはいくつかのポイントを知っておく必要があります。

量販店のヘルメットは「原付ライダー」や「セカンドヘルメット」向け

結論から言うと、大手量販店で見かけるヘルメットは、主に以下のような方をターゲットにしています。

  • 原付(50cc)や125cc以下のスクーターに乗る方:比較的安価なジェットヘルメットやハーフヘルメットが主流です。
  • 予算を最優先する方:5,000円〜15,000円程度の低価格帯の製品が多く、お財布に優しいのが特徴です。
  • 「とりあえず」のセカンドヘルメットが欲しい方:タンデム用や、近所の買い物でサッと被りたい時に使うサブヘルメットとして購入するケースが多いです。

取り扱いのほとんどがSG規格やPSCマークを満たしている製品ですが、多くはノーブランドまたはマイナーブランド品です。性能や快適性よりも、まずは「価格」と「手軽さ」が優先されています。

特に「ドン・キホーテ」では、奇抜なデザインのヘルメットや、期間限定のコラボモデルなどが並ぶことがあり、掘り出し物を見つける楽しみもあるかもしれません。しかし、本格的なライディングを目的とした高品質な製品や、Arai、SHOEIなどの高級ブランド品を探している場合は、量販店ではほぼ見つからないと考えて良いでしょう。

量販店での購入前に確認すべき「安全規格」と「サイズ感」

量販店でヘルメットを購入する際に最も注意したいのが、安全規格とサイズ感です。

安全規格を必ずチェック!
日本の公道でヘルメットとして認められるためには、以下のいずれかのマークが必要です。

  1. PSCマーク(消費生活用製品安全法):国が定めた安全基準に適合していることを示します。公道走行には必須です。
  2. SGマーク(製品安全協会):PSCマークに加え、万が一製品欠陥で事故が起きた場合の「対人賠償保険付き」の安全基準です。これも公道走行OKです。
  3. JIS規格:日本工業規格。特に大型バイク用ヘルメットに多い、非常に厳しい安全基準です。

安価なヘルメットの中には、これらのマークがついていない海外製品が売られているケースは稀ですが、必ず確認してください。また、排気量によっては規格が異なるため(例:125cc超のバイクに乗る場合は、全排気量対応のSGまたはJIS規格が必要)、ご自身のバイクの排気量に合ったヘルメットを選びましょう。

サイズは必ず試着!
量販店では専門的なフィッティングは期待できませんが、少なくとも試着は必須です。店内で鏡を見ながら、以下のポイントを確認しましょう。

  • 頭を振ってもヘルメットがグラつかないか。
  • 耳や頬の部分が痛いほど締め付けられていないか。
  • おでこや後頭部に隙間が空きすぎていないか。

少しでも違和感がある場合は、そのヘルメットは避けた方が賢明です。「そのうち馴染むだろう」と考えて購入すると、後悔する可能性が高いです。(ホームセンターのヘルメット例を参考にすると、価格帯がよくわかります。)

オンライン通販サイト(Amazon、楽天、Yahoo!)での購入が最強な理由

モモストア筆者も、実はヘルメットは通販で購入することが最も多いです。なぜなら、通販サイトには実店舗にはない「最強」とも言えるメリットがたくさんあるからです。特に、欲しいモデルがすでに決まっている中級者以上の方にとって、通販は最高の選択肢となります。

価格と品揃えの自由度が高すぎる!

オンライン通販サイトの最大の魅力は、その圧倒的な価格競争力と品揃えです。

1. 驚くほどの価格帯の幅広さ
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングには、数多くのバイク用品店が出店しています。そのため、同じヘルメットでもショップによって価格が大きく異なり、実店舗の定価よりも数千円〜数万円安く販売されていることが珍しくありません。さらに、各通販サイト独自のポイント還元率も加味すると、実質的な購入価格は非常に魅力的になります。

2. 掘り出し物や限定モデルが見つかる
実店舗では在庫スペースの都合上、最新モデルや売れ筋モデルしか並べられませんが、通販なら話は別です。
型落ちの「アウトレット品」や、海外からの「並行輸入品」、さらには特定のオンラインストアでしか手に入らない限定カラーなど、思わぬ掘り出し物が見つかる可能性が高いです。特に、人気メーカーの旧モデルを安く手に入れたいなら、通販の在庫をチェックするのは必須です。

3. 比較検討が非常にラク
専門店を何店舗もハシゴして価格や性能を比較するのは大変ですが、通販ならスマホ一つで即座に比較が完了します。
「SHOEI Z-8」の最安値はどこか、「Arai RAPIDE-NEO」のレビューはどうなっているか、といった情報を、時間をかけずに効率よく収集できるのは、忙しい現代人にとって大きなメリットです。

通販購入時のリスクを理解してお得に買うための準備

ただし、最強の選択肢である通販にも、もちろんリスクは存在します。最も大きなリスクは「試着ができない」ことですね。これについては次の章で詳しく解説しますが、他にも知っておくべきことがあります。

並行輸入品には注意が必要
海外モデルや並行輸入品は安く手に入ることがありますが、日本のJIS規格やSG規格を取得していない場合があるため、注意が必要です。また、万が一の修理やメンテナンスが必要になった場合、日本の正規代理店では保証や修理を受け付けてくれない可能性があります。国内正規品と比べて価格が異常に安い場合は、購入前に販売元が信頼できるか、規格が日本のものかを確認しましょう。

返品・交換ポリシーの確認は入念に
サイズが合わなかったときのために、購入先のストアの返品・交換ポリシーは必ずチェックしておきましょう。試着程度なら返品OKとしている店舗も多いですが、一度でも外で使ったり、タグを切ってしまったりすると返品不可になることが多いです。ヘルメットが届いたら、まずはタグをつけたままで室内で試着し、サイズ感を確かめるのが鉄則です。

通販サイトのヘルメット購入時の比較ポイント
比較項目 確認すべき点
価格 本体価格、送料、ポイント還元率をトータルで比較する。
規格 PSC、SG、JIS、MFJなどの日本の規格が記載されているか。
販売元 正規代理店か、信頼できるバイク用品店の通販サイトか。
返品ポリシー サイズ違いや色違いでの交換・返品が可能か、条件を確認する。

サイズ選びで失敗しないためのオンライン購入時の秘訣

「通販は安いし種類も豊富で魅力的だけど、サイズ選びで失敗するのが怖い…」
そう思っている方は多いはず。ヘルメットはサイズ選びが命ですから、この不安は当然です。しかし、いくつかの秘訣を知っていれば、通販でも自分にぴったりのヘルメットを見つけることは可能です!

秘訣1:まずは自分の頭囲を正確に測る!

すべてのヘルメット選びは、自分の頭囲を正確に知ることから始まります。
メジャーを使って、以下の手順で計測しましょう。

  1. 眉毛の少し上(約1cm)を通り、おでこの最も出っ張っている部分にメジャーの始点を合わせます。
  2. そのままメジャーを後頭部の最も出っ張っている部分(ハチと呼ばれる部分)に回します。
  3. メジャーが水平になっているか、きつくも緩くもない状態で、一周させたときの長さを測ります。

この計測値が、ヘルメットのベースとなるサイズです。例えば、58cmならMサイズ、60cmならLサイズといった具合に、メーカーのサイズチャートと照らし合わせます。ほとんどのヘルメットメーカーは、サイズ表記を以下の表のように設定しています。

サイズ 目安の頭囲(cm)
XS 53-54
S 55-56
M 57-58
L 59-60
XL 61-62

ただし、この頭囲はあくまで目安です。次のステップが最も重要になります。

秘訣2:購入前に「実店舗で試着」だけは済ませておく!

通販で購入するとしても、一度は実店舗(バイク用品専門店が理想)で試着だけはしておくことを強く推奨します。
ヘルメットはメーカーやモデルによって、頭の形(横幅が広い、縦長など)に合う合わないがはっきりと分かれます。

  • SHOEI:比較的、日本人の「丸型」の頭に合いやすい傾向があります。
  • Arai:「丸型」に対応していますが、特に最新モデルはよりフィット感を重視しており、試着が重要です。
  • OGK Kabuto:快適性を重視し、比較的ゆったりとした設計のモデルが多いです。

実際に試着して、「このメーカーのMサイズは横がキツいけど、Lサイズだと全体が緩い」といった感覚を掴んでおけば、通販で同じメーカー・同じシリーズを購入する際の失敗リスクを劇的に減らせます。
サイズが判明したら、そのモデルのインナーパッドの厚さ(チークパッドやセンターパッド)が交換可能かどうかもチェックしておくと完璧です。

秘訣3:メーカーの「頭の形」に関するレビューを徹底的に読む!

購入したいモデルが決まったら、Amazonや楽天市場のレビュー欄はもちろん、ブログやYouTubeでそのヘルメットの「サイズ感」や「フィット感」に特化したレビューを徹底的に読み漁りましょう。
特に「普段Mサイズだけど、このモデルはLサイズにした」とか、「欧米人向けの縦長で、日本人のハチ(横幅)が広い頭には合わない」といった、ネガティブな情報こそが重要です。(価格.comのレビューなど、ユーザーの生の声が集まる場所を有効活用しましょう。)

これらの秘訣を実践すれば、通販の価格メリットを享受しつつ、サイズ失敗のリスクを最小限に抑えることができますよ!

中古品やフリマアプリ(メルカリなど)でヘルメットを買うのはアリ?

少しでも安く済ませたい、またはすでに廃盤になった希少なヘルメットを探している場合、中古品やフリマアプリでの購入を検討することもあるでしょう。
結論から言うと、モモストアとしては中古ヘルメットの購入は原則としておすすめしません。しかし、やむを得ない場合に備えて、中古品特有のリスクと、それを最小限に抑えるためのチェックポイントを解説します。

絶対知っておくべき!ヘルメットの「見えない寿命」

ヘルメットには、外からは見えない「寿命」があります。
それは、ヘルメットの安全性を支える主要な素材が経年劣化していくからです。主な劣化要素は以下の2つです。

  1. 帽体の経年劣化:FRPやポリカーボネートなどの素材が、紫外線や温度変化によって徐々に硬化し、衝撃吸収性能が低下します。
  2. 衝撃吸収ライナー(発泡スチロール)の劣化:このライナーは一度強い衝撃を受けると潰れてしまい、衝撃吸収能力を失います。また、長期間の使用や湿気によっても弾力性が失われます。

一般的に、ヘルメットメーカーは「購入から3年、製造から5年」を寿命の目安としています。
中古品は、この「製造から5年」がいつなのかが不透明です。さらに、出品者が気づいていない、または意図的に隠している「過去の転倒歴」がある可能性が非常に高いです。一度でも頭を打つような転倒を経験したヘルメットは、見た目が綺麗でも安全性が著しく低下しています。

中古品を買う際のリスクとチェックポイント

もし、どうしても中古品を購入したい場合は、以下のリスクを承知の上で、細心の注意を払って確認してください。

リスク1:転倒歴の有無

チェックポイント:
ヘルメットの表面、特に顎の部分や後頭部に、小さな擦り傷や塗装の剥がれがないか、写真で入念にチェックしましょう。小さな点傷でも、強い衝撃を受けた可能性があります。
交渉時には「転倒の経験はありますか?」と直接尋ねてください。「立ちゴケしただけ」という回答でも、そのヘルメットの安全性はゼロではないものの、低下していると認識すべきです。

リスク2:内装(インナー)の衛生面と劣化

チェックポイント:
内装の脱着が可能かどうかをまず確認します。脱着可能なモデルであれば、インナーを新品に交換することで衛生面の問題はほぼ解決できます。しかし、内装が固定式のヘルメットは、前の持ち主の汗や皮脂が染み込んでいるため、衛生的に問題があります。
また、内装のスポンジ部分がボロボロになっていないか、ゴムが伸びきっていないかも確認しましょう。内装が劣化したヘルメットは、フィット感が悪く、走行中にズレる原因にもなります。

リスク3:製造年の確認方法

チェックポイント:
ヘルメットの顎紐付近や内装の裏側には、通常、製造年を示すラベルが貼られています。出品者にこのラベルの写真を送ってもらい、製造から何年経過しているかを確認しましょう。製造から5年以上経過しているものは、たとえ未使用に近くても避けた方が賢明です。(ヘルメットの寿命について、詳しくはこちらの記事も参考にしてみてください。)

安全はお金で買えるものではありません。特に初めてのヘルメットは、できる限り新品を購入することをおすすめします。

フルフェイス、ジェット、オフロード…種類別のヘルメットの特徴と相場

ヘルメットの販売場所がわかったところで、次は「どんなヘルメットを選ぶか」という最も楽しいステップに入りましょう!
ヘルメットには様々な種類があり、それぞれに得意なシチュエーションやデザインがあります。ここでは、主要なヘルメットの種類と、おおよその価格帯(相場)を解説しますね。

種類別ヘルメットの特徴とメリット・デメリット

バイクの種類や乗り方に合わせて、ヘルメットのタイプを選びましょう。

フルフェイスヘルメット(Full-Face Helmet)

特徴:頭部全体を完全に覆う、最も安全性の高いヘルメットです。
メリット:安全性はダントツのトップ。高速走行時の風切り音も抑えられ、雨風から顔を守ってくれます。レースなどでも使用されます。
デメリット:脱着がやや面倒。夏場は暑く、開放感は少ないです。
相場:エントリーモデルで2万円〜4万円。高級モデル(Arai RX-7X、SHOEI X-Fifteenなど)は6万円〜10万円以上。

ジェットヘルメット(Jet Helmet / Open Face Helmet)

特徴:顔の部分が開いており、顎の部分が露出しているタイプです。
メリット:開放感があり、視界が広く、脱着が非常に簡単。街乗りや原付、スクーターでの使用に人気です。メガネの着脱も容易です。
デメリット:顎や顔面が露出しているため、安全性はフルフェイスに劣ります。高速走行では風圧を強く感じやすいです。
相場:エントリーモデルで1万円〜3万円。高級モデル(SHOEI J-Cruiseなど)は4万円〜6万円。

システムヘルメット(System Helmet / Modular Helmet)

特徴:フルフェイスの顎部分(チンガード)を跳ね上げて、ジェットヘルメットのように使える変形型です。
メリット:停車中に顔を出せるため、信号待ちで飲み物を飲んだり、会話したりするのに便利。ツーリングライダーに絶大な人気があります。
デメリット:構造上、フルフェイスに比べて重量が重くなる傾向があり、安全性もフルフェイスよりは若干劣ります。
相場:エントリーモデルで3万円〜5万円。高級モデル(SHOEI NEOTEC 3など)は7万円〜9万円。

オフロードヘルメット(Off-Road / Motocross Helmet)

特徴:大きなバイザー(庇)と長いチンガード(顎部分)が特徴のヘルメットです。
メリット:通気性が非常に高く、立ち上がり時に視界を確保しやすい。バイザーが泥や日差しを防いでくれます。
デメリット:高速道路などでの走行は風圧を強く受けやすく、やや不向き。ゴーグルが別途必要になることが多いです。
相場:エントリーモデルで2万円〜4万円。高級モデル(Arai V-CROSS4など)は5万円〜7万円。

あなたのバイクに合うのはどのタイプ?

どのヘルメットを選ぶかは、あなたがどんなバイクに、どんな乗り方をするかによって決めるのがベストです。

  • スポーツバイク(SS、ネイキッド):安全性と空力性能を重視し、フルフェイス一択。
  • スクーター、街乗り:脱着の手軽さ、視界の広さを重視し、ジェットヘルメット。
  • ロングツーリング、アドベンチャー:快適性と利便性を重視し、システムヘルメットまたはオフロードタイプ(アドベンチャーモデル)。

もし迷ったら、まずはフルフェイスを選んでおけば間違いありません。安全性と快適性のバランスが最も取れたタイプだからです。デザインが豊富なので、自分のバイクやファッションに合わせてお気に入りの一つを見つけてくださいね。(SHOEIのヘルメットタイプ解説も参考にどうぞ。)

初心者必見!失敗しないヘルメット選びの5つのチェックポイント

ヘルメットは、あなたの命を守る最も重要なアイテムです。決してデザインや価格だけで決めてはいけません。
この章では、モモストアが考える「これだけはチェックして!」という5つの重要ポイントを解説します。この5点を押さえれば、後悔のないヘルメット選びができますよ。

チェックポイント1:サイズとフィット感(最も重要!)

前述の通り、サイズは最重要項目です。頭囲のサイズだけでなく、以下の点を確認してください。

  • 頬のフィット感:ヘルメットを被った状態で、頬のパッドが「きつすぎず、緩すぎない」程度に密着しているか。少しキツいと感じるくらいが、使っていくうちに馴染んでジャストフィットになることが多いです。
  • 頭頂部の密着:ヘルメットの天辺に、指が簡単に入るような隙間がないか。頭頂部がしっかりとヘルメット本体に密着していることが、衝撃吸収のために不可欠です。
  • 締め付けによる痛み:側頭部(ハチの部分)や額など、特定の部分が強く圧迫されて痛みを感じないか。痛みがある場合は、そのヘルメットはあなたの頭の形に合っていません。

チェックポイント2:安全規格(排気量に見合っているか)

日本の公道を走る上で、ヘルメットの安全規格は絶対に無視できません。
特に、400cc以上の大型バイクに乗る予定があるなら、JIS規格またはSNELL規格(世界最高峰の安全規格)を満たしているフルフェイスを選ぶのが理想的です。
価格が安いヘルメットの中には、SG規格(原付などに対応)のみで、大型バイクの高速走行時の衝撃に耐えうるか疑問なものもあります。ご自身のバイクのスペックと、走行速度域を考慮して選びましょう。

チェックポイント3:内装の脱着とメンテナンス性

ヘルメットは、走行中に想像以上に汗をかきます。特に夏場や長距離ツーリングでは、内装は汗と皮脂でびっしょりです。
そのため、内装(チークパッドとセンターパッド)が簡単に取り外して洗えるモデルを選ぶことを強くおすすめします。洗えない内装だと、すぐに臭いやカビの原因となり、不快で衛生的な問題が発生します。最近の国産高級ヘルメットは、ほとんどがフル脱着式です。

チェックポイント4:シールドの視界と曇り対策

雨の日や寒い日、ヘルメットのシールドはすぐに曇って視界が悪くなります。
「PINLOCK(ピンロック)シート」に対応しているかどうかは、重要なチェックポイントです。ピンロックは、シールドの内側にもう一枚の特殊なシートを装着することで、シールドの曇りをほぼ完全に防いでくれる優れものです。特にフルフェイスヘルメットを選ぶ際は、対応モデルかどうかを確認しましょう。

チェックポイント5:重量と空力性能

ヘルメットは、意外と重いです。
例えば、同じフルフェイスでも、軽量なカーボン素材のヘルメットと、安価なABS樹脂製のヘルメットでは、数百グラムの差が出ます。この数百グラムの差が、長時間のライディングでは首への負担として大きく響きます
また、高速走行時の「空力性能」も重要です。風の抵抗をいかに少なくし、首が振られるのを防ぐように設計されているか。特に、高級メーカーのヘルメットは、風洞実験を重ねてこの空力性能が徹底的に追求されています。可能であれば、試着時に少し頭を振ってみて、軽さやフィット感を体感してみるのがベストです。

これらの5つのチェックポイントを参考に、あなたにとってベストなヘルメットを見つけてくださいね。(ヘルメット選びの詳しい情報はこちらからも確認できます。)

人気メーカー別!おすすめヘルメットの価格帯と特徴

ヘルメットの世界には、たくさんのメーカーがありますが、中でも日本が世界に誇るトップブランドと、コスパに優れたメーカーをいくつか知っておくと、選びやすくなります。
ここでは、特に人気の高い3つのメーカーの概要と、おおよその価格帯をご紹介します。

メーカー1:Arai(アライ)

特徴:安全へのこだわり」を最も強く持っているメーカーと言えます。F1やMotoGPなど、世界最高峰のレースでも多くのライダーが使用しており、「公道用ヘルメットにも、レース用と同じ技術を投入する」というポリシーを持っています。
デザイン:どちらかというと、丸みを帯びたクラシックで伝統的なフォルムが多いです。これは、衝撃を「受け流す」という安全思想に基づいています。
価格帯:高級モデルが中心。フルフェイスの「RX-7X」シリーズは7万円台〜、ジェットヘルメットの「VZ-Ram」は5万円台〜が相場です。
こんな人におすすめ:安全性に一切妥協したくない人、プロのライダーと同じ品質を求める人。

メーカー2:SHOEI(ショウエイ)

特徴:アライと並ぶ日本のトップメーカー。「快適性と機能性の追求」に力を入れており、様々な新技術を積極的に取り入れています。静粛性や通気性、空力性能のバランスが非常に優れています。
デザイン:シャープでモダン、スポーティーなデザインが多いです。「Z-8」や「GT-Air 3」など、機能美に溢れたモデルが人気です。
価格帯:アライと同様に高級帯。フルフェイスの「Z-8」シリーズは6万円台〜、システムヘルメットの「NEOTEC 3」は8万円台〜が相場です。
こんな人におすすめ:高速道路をよく利用するツーリングライダー、最新の機能(インナーバイザー、Bluetooth対応など)を求める人。

メーカー3:OGK Kabuto(オージーケーカブト)

特徴:日本のメーカーで、高い品質を保ちつつ、比較的リーズナブルな価格帯で製品を提供しているのが魅力です。コストパフォーマンスに優れており、日本の頭の形にフィットしやすい設計も評価されています。
デザイン:スポーティーなものから、街乗りに合うカジュアルなデザインまで幅広く展開しています。
価格帯:エントリーモデルも充実しており、フルフェイスの「KAMUI-3」シリーズは4万円台〜、システムヘルメットの「RYUKI」は5万円台〜と、アライやショウエイより少し手が届きやすい価格設定です。
こんな人におすすめ:初めて高級ヘルメットを買う人、コストパフォーマンスと機能性の両方を重視したい人。

人気3大メーカーの特徴比較
メーカー名 主要な強み 価格帯(フルフェイス目安)
Arai(アライ) 世界最高レベルの「安全性」へのこだわり 7万円〜10万円以上
SHOEI(ショウエイ) 「快適性・静粛性・空力性能」のバランス 6万円〜10万円以上
OGK Kabuto 高い品質と「コストパフォーマンス」 4万円〜7万円

どのメーカーも素晴らしいヘルメットを作っているので、まずはデザインで惹かれるものを見つけ、その上で安全規格とサイズをチェックするという流れで選ぶと、満足度の高い買い物ができるはずです。

ヘルメットの寿命ってどれくらい?交換時期とメンテナンス方法

前章で中古ヘルメットのリスクについて少し触れましたが、ここでは「あなたが今使っているヘルメット」がいつまで使えるのか、そして長く快適に使うためのメンテナンス方法を詳しく解説します。
ヘルメットは消耗品です。適切な時期に交換することが、あなたの安全を守ることに直結します。

ヘルメットの「交換時期」を見極めるためのサイン

ヘルメットの寿命は、物理的な使用期間だけでなく、素材の経年劣化によって決められます。以下の3つのサインを見逃さないようにしましょう。

サイン1:製造または購入から一定期間が経過した

ほとんどのヘルメットメーカーは、「購入から3年、製造から5年」を交換の目安としています。
例え使用頻度が低くても、ヘルメットの帽体(外側の殻)に使われている樹脂や、内部の衝撃吸収ライナー(発泡スチロール)は、時間とともに確実に劣化していきます。特に紫外線や熱にさらされることで劣化は加速します。安全性を第一に考えるなら、この期間での交換を強くおすすめします。

サイン2:内装のへたりやゆるみを感じる

以前はジャストフィットしていたのに、最近になって「なんだかヘルメットが緩くなったな」「走行中に少しグラつく」と感じ始めたら、それは内装のスポンジや生地がへたってきているサインです。
フィット感が失われると、万が一の衝撃時にヘルメットがズレてしまい、頭部を適切に保護できなくなるリスクが高まります。内装パーツの交換で改善することもありますが、ヘルメット本体の寿命が近づいている可能性も考慮しましょう。

サイン3:目に見える損傷がある

  • 転倒や落下:一度でもアスファルトなどに落としてしまったヘルメットは、目に見えなくても衝撃吸収ライナーが潰れている可能性があります。これは即座に交換すべきです。
  • 帽体のひび割れや深い傷:帽体に大きなひび割れや深い傷がある場合は、その部分の強度が失われています。
  • シールドの傷:シールドの傷は視界不良の原因となり、運転の安全性に関わります。シールドは消耗品として交換しましょう。

ヘルメットを長持ちさせるための簡単なメンテナンス術

少しの手間をかけるだけで、ヘルメットの寿命を延ばし、快適性を保つことができます。

  • 内装の定期的な洗濯:脱着可能な内装は、月に一度程度、中性洗剤で優しく手洗いしましょう。皮脂や汗を洗い流すことで、素材の劣化を防ぎ、臭いを抑えることができます。
  • 帽体のお手入れ:外側は、固く絞った濡れタオルで拭き、虫の死骸や汚れを落としましょう。しつこい汚れには、中性洗剤を薄めたものを使うのがおすすめです。ワックスやシンナーなどの溶剤は、帽体の素材を傷める可能性があるため使わないでください。
  • 保管場所:直射日光の当たる場所や、高温多湿になる場所(例:夏の車内、暖房器具の近く)での保管は厳禁です。風通しの良い、暗所に保管するようにしましょう。(ヘルメットの保管方法についての詳細もチェックしてみてください。)

安全第一ですから、古いヘルメットを使い続けるのは絶対に避けてくださいね!

近くの店舗で試着したい!ヘルメットの在庫があるお店の探し方

「通販で安く買いたいけど、やっぱり一度は試着してみたい!」
そう考えるのは当然ですよね。特にAraiやSHOEIといった高級ヘルメットは、サイズが合わないと目も当てられません。
この章では、お目当てのヘルメットが近くの店舗にあるかどうか、在庫を効率よく探すためのテクニックを伝授します。

テクニック1:大型バイク用品店の「ウェブ在庫検索」を活用する

現在、ほとんどの大型バイク用品専門店は、オンラインで店舗ごとの在庫状況を確認できるシステムを持っています。これが最も確実で効率的な方法です。

  • 2りんかん:公式サイトで、モデル名や品番、カラー、サイズを入力すれば、各店舗の在庫状況がリアルタイムで表示されることが多いです。
  • ナップス(NAPS):こちらもオンラインストアで在庫確認が可能です。「店舗在庫を見る」などのボタンを探してみましょう。
  • ライコランド:一部の店舗では、電話での問い合わせが必要な場合もありますが、オンラインである程度の情報を得られることもあります。

ただし、これらの情報は更新タイミングによって、売り切れや欠品が発生している可能性もあります。
そのため、在庫ありと表示されていても、訪問する直前に店舗に電話で確認するのが最も確実です。「〇〇のフルフェイスヘルメット、Lサイズはまだありますか?」と具体的に聞きましょう。

テクニック2:メーカーの「正規取扱店リスト」から絞り込む

特定の高級メーカー(AraiやSHOEI)のヘルメットを探しているなら、メーカー公式サイトの「正規取扱店・販売店リスト」を参照しましょう。このリストに載っている店舗であれば、試着用サンプルや、フィッティングに対応できるスタッフがいる可能性が高いです。

  • リストから最寄りの店舗を特定する。
  • その店舗に電話し、お目当てのモデルが試着できるか(在庫があるかではなく、「試着用」があるか)を確認する。

「試着用」としてサイズ違いをいくつか用意している店舗も多いので、まずは手ぶらで行って自分の頭の形に合うかを確認するだけでも、大きな収穫になります。

テクニック3:家電量販店やホームセンターは「電話で問い合わせ」が確実

もし、あなたが低価格帯のヘルメットを家電量販店やホームセンターで探している場合、ウェブでの在庫確認は難しいことが多いです。
これらの店舗ではバイク用品はあくまで一部の取り扱いとなるため、確実なのは「バイクヘルメットを置いているか」を電話で直接確認することです。
「バイク用品コーナーはありますか?」「50cc用のヘルメットはありますか?」と尋ねてみましょう。事前に調べる手間を省けるだけでなく、無駄足を踏むこともなくなります。(ビックカメラ.comのバイク用品ページも参考に、オンラインで確認できる情報がないか調べてみるのも良いでしょう。)

結局どこが一番お得?販売場所別の価格帯とキャンペーン情報

結局のところ、「どこで買ったら一番お得なの?」という疑問は尽きませんよね。
ヘルメットは決して安くない買い物ですから、少しでも安く、そして納得して買いたいものです。この章では、販売場所ごとの価格帯の傾向と、お得に買うためのキャンペーン情報を解説します。

価格帯で見る「お得度」の傾向

ヘルメットの価格は、基本的に以下の傾向にあります。

  1. 通販サイト(Amazon、楽天、Yahoo!)定価よりも大幅に安いことが多い。特に型落ちモデルやマイナーブランドは価格破壊が起きやすい。ポイント還元も加味すると実質的な最安値になりやすい。
  2. 大手量販店(ホームセンターなど):扱うのが低価格帯モデル中心のため、絶対額としては最も安い。ただし、高級モデルや人気モデルは置いていない。
  3. バイク用品専門店(ナップス、2りんかんなど):高級モデルは定価に近いか、わずかな割引程度。ただし、フィッティングやアフターサービスという「付加価値」を考慮すると、決して高くはない。
  4. メーカー直営店・正規代理店:原則として定価販売。アフターサービスは充実しているが、価格メリットは低い。

あなたが求めるものが「価格」か「安心・サービス」かによって、最もお得な場所は変わってきます。

  • 安心・サービス重視(初心者):専門店で定価に近い価格で購入し、プロのフィッティングと保証を手に入れる。
  • 価格重視(中級者以上):専門店で試着だけ行い、通販サイトで最安値を探して購入する。

ヘルメットを安く買うためのキャンペーンと時期

少しでも安くヘルメットを手に入れるために、以下の時期やキャンペーンを狙いましょう。

バイク用品店のセール時期

ゴールデンウィークや年末年始、夏休み前など、大型連休前には各用品店で大規模なセールが行われることが多いです。また、決算期(多くの用品店では2月〜3月や8月〜9月)も在庫処分セールが行われやすいです。これらの時期を狙えば、狙っていたモデルが数千円〜1万円程度安くなっていることがあります。

通販サイトの大型セール

Amazonプライムデー、楽天スーパーセール、Yahoo!ショッピングの超PayPay祭などは、ヘルメットもセールの対象になることが多いです。特にポイントアップキャンペーンと組み合わせると、実質価格で大幅な割引効果が得られます。欲しいモデルを「お気に入り」に登録しておき、セール開始と同時にチェックしましょう。

メーカーのモデルチェンジ時期

人気メーカーのヘルメットは、数年ごとにモデルチェンジを行います。モデルチェンジの直前は、旧モデルの在庫処分が行われるため、旧モデルが大幅に値引きされることが多いです。旧モデルでも安全性は十分に高いので、デザインにこだわりがなければ、この時期を狙うのは賢い選択です。

これらの情報を踏まえて、あなたの予算とニーズに合った「最高のお得」を見つけてくださいね。(楽天市場のバイクヘルメットランキングなども、価格帯の参考になります。)

ヘルメットをカスタム・修理したい!対応してくれる場所は?

お気に入りのヘルメットを長く使っていると、「内装がボロボロになった」「シールドに傷がついた」「もっとかっこよくカスタムしたい!」という要望が出てくるものです。
ヘルメットの修理やカスタムは、その後の安全性にも関わるため、適切な場所で行うことが非常に重要です。

内装の交換・修理は「用品店」か「メーカー」へ

ヘルメットで最も傷みやすいのが内装パーツです。汗や経年劣化でスポンジがへたったり、生地が破れたりすることは避けられません。

  • 内装パーツの購入:Arai、SHOEI、OGK Kabutoなどの主要メーカーのヘルメットであれば、バイク用品専門店で純正の交換用内装パーツを購入できます。チークパッドやセンターパッドを新品に交換するだけで、フィット感が劇的に改善し、新品同様の快適さが戻ってきます。
  • 修理・フィッティング:内装の交換だけでなく、チンストラップ(顎紐)の破損や、帽体とシールドを繋ぐベースプレートの故障などは、用品店で修理を依頼できます。もし保証期間内であれば、メーカーへの修理依頼も代行してくれることが多いです。
  • カスタムペイント:ヘルメットの塗装をオリジナルにしたい場合は、専門のペイント業者に依頼する必要があります。用品店ではカスタムペイント自体は行いませんが、信頼できる業者を紹介してくれる場合があります。ただし、カスタムペイントは高額になることが多いです。

シールドやアクセサリーの交換は自分でできる!

シールド、ベンチレーションパーツ、インカム(Bluetooth通信機器)の取り付けなどは、比較的簡単に自分で行うことができます。

  • シールド交換:ヘルメットメーカーの取扱説明書を見れば、簡単に交換できる構造になっています。ただし、交換パーツ(ミラーシールド、スモークシールドなど)は、必ず使用しているヘルメットのモデル専用の純正品を選んでください。互換性のない製品を使うと、走行中に外れるなど危険な場合があります。
  • インカム取り付け:多くのシステムヘルメットやフルフェイスヘルメットには、インカムのスピーカーやマイクを取り付けるためのスペースが設けられています。配線は内装の隙間を通すことで、きれいに隠すことができます。

いずれにしても、ヘルメット本体の安全性に関わる修理や改造は、自己判断で行わず、必ずバイク用品専門店や正規代理店に相談するようにしましょう。安全を最優先するのが、ライダーの鉄則です!

フルフェイス、ジェット、オフロード…種類別のヘルメットの特徴と相場

ヘルメットの販売場所がわかったところで、次は「どんなヘルメットを選ぶか」という最も楽しいステップに入りましょう!
ヘルメットには様々な種類があり、それぞれに得意なシチュエーションやデザインがあります。ここでは、主要なヘルメットの種類と、おおよその価格帯(相場)を解説しますね。

種類別ヘルメットの特徴とメリット・デメリット

バイクの種類や乗り方に合わせて、ヘルメットのタイプを選びましょう。

フルフェイスヘルメット(Full-Face Helmet)

特徴:頭部全体を完全に覆う、最も安全性の高いヘルメットです。
メリット:安全性はダントツのトップ。高速走行時の風切り音も抑えられ、雨風から顔を守ってくれます。レースなどでも使用されます。
デメリット:脱着がやや面倒。夏場は暑く、開放感は少ないです。
相場:エントリーモデルで2万円〜4万円。高級モデル(Arai RX-7X、SHOEI X-Fifteenなど)は6万円〜10万円以上。

ジェットヘルメット(Jet Helmet / Open Face Helmet)

特徴:顔の部分が開いており、顎の部分が露出しているタイプです。
メリット:開放感があり、視界が広く、脱着が非常に簡単。街乗りや原付、スクーターでの使用に人気です。メガネの着脱も容易です。
デメリット:顎や顔面が露出しているため、安全性はフルフェイスに劣ります。高速走行では風圧を強く感じやすいです。
相場:エントリーモデルで1万円〜3万円。高級モデル(SHOEI J-Cruiseなど)は4万円〜6万円。

システムヘルメット(System Helmet / Modular Helmet)

特徴:フルフェイスの顎部分(チンガード)を跳ね上げて、ジェットヘルメットのように使える変形型です。
メリット:停車中に顔を出せるため、信号待ちで飲み物を飲んだり、会話したりするのに便利。ツーリングライダーに絶大な人気があります。
デメリット:構造上、フルフェイスに比べて重量が重くなる傾向があり、安全性もフルフェイスよりは若干劣ります。
相場:エントリーモデルで3万円〜5万円。高級モデル(SHOEI NEOTEC 3など)は7万円〜9万円。

オフロードヘルメット(Off-Road / Motocross Helmet)

特徴:大きなバイザー(庇)と長いチンガード(顎部分)が特徴のヘルメットです。
メリット:通気性が非常に高く、立ち上がり時に視界を確保しやすい。バイザーが泥や日差しを防いでくれます。
デメリット:高速道路などでの走行は風圧を強く受けやすく、やや不向き。ゴーグルが別途必要になることが多いです。
相場:エントリーモデルで2万円〜4万円。高級モデル(Arai V-CROSS4など)は5万円〜7万円。

あなたのバイクに合うのはどのタイプ?

どのヘルメットを選ぶかは、あなたがどんなバイクに、どんな乗り方をするかによって決めるのがベストです。

  • スポーツバイク(SS、ネイキッド):安全性と空力性能を重視し、フルフェイス一択。
  • スクーター、街乗り:脱着の手軽さ、視界の広さを重視し、ジェットヘルメット。
  • ロングツーリング、アドベンチャー:快適性と利便性を重視し、システムヘルメットまたはオフロードタイプ(アドベンチャーモデル)。

もし迷ったら、まずはフルフェイスを選んでおけば間違いありません。安全性と快適性のバランスが最も取れたタイプだからです。デザインが豊富なので、自分のバイクやファッションに合わせてお気に入りの一つを見つけてくださいね。(SHOEIのヘルメットタイプ解説も参考にどうぞ。)

初心者必見!失敗しないヘルメット選びの5つのチェックポイント

ヘルメットは、あなたの命を守る最も重要なアイテムです。決してデザインや価格だけで決めてはいけません。
この章では、モモストアが考える「これだけはチェックして!」という5つの重要ポイントを解説します。この5点を押さえれば、後悔のないヘルメット選びができますよ。

チェックポイント1:サイズとフィット感(最も重要!)

前述の通り、サイズは最重要項目です。頭囲のサイズだけでなく、以下の点を確認してください。

  • 頬のフィット感:ヘルメットを被った状態で、頬のパッドが「きつすぎず、緩すぎない」程度に密着しているか。少しキツいと感じるくらいが、使っていくうちに馴染んでジャストフィットになることが多いです。
  • 頭頂部の密着:ヘルメットの天辺に、指が簡単に入るような隙間がないか。頭頂部がしっかりとヘルメット本体に密着していることが、衝撃吸収のために不可欠です。
  • 締め付けによる痛み:側頭部(ハチの部分)や額など、特定の部分が強く圧迫されて痛みを感じないか。痛みがある場合は、そのヘルメットはあなたの頭の形に合っていません。

チェックポイント2:安全規格(排気量に見合っているか)

日本の公道を走る上で、ヘルメットの安全規格は絶対に無視できません。
特に、400cc以上の大型バイクに乗る予定があるなら、JIS規格またはSNELL規格(世界最高峰の安全規格)を満たしているフルフェイスを選ぶのが理想的です。
価格が安いヘルメットの中には、SG規格(原付などに対応)のみで、大型バイクの高速走行時の衝撃に耐えうるか疑問なものもあります。ご自身のバイクのスペックと、走行速度域を考慮して選びましょう。

チェックポイント3:内装の脱着とメンテナンス性

ヘルメットは、走行中に想像以上に汗をかきます。特に夏場や長距離ツーリングでは、内装は汗と皮脂でびっしょりです。
そのため、内装(チークパッドとセンターパッド)が簡単に取り外して洗えるモデルを選ぶことを強くおすすめします。洗えない内装だと、すぐに臭いやカビの原因となり、不快で衛生的な問題が発生します。最近の国産高級ヘルメットは、ほとんどがフル脱着式です。

チェックポイント4:シールドの視界と曇り対策

雨の日や寒い日、ヘルメットのシールドはすぐに曇って視界が悪くなります。
「PINLOCK(ピンロック)シート」に対応しているかどうかは、重要なチェックポイントです。ピンロックは、シールドの内側にもう一枚の特殊なシートを装着することで、シールドの曇りをほぼ完全に防いでくれる優れものです。特にフルフェイスヘルメットを選ぶ際は、対応モデルかどうかを確認しましょう。

チェックポイント5:重量と空力性能

ヘルメットは、意外と重いです。
例えば、同じフルフェイスでも、軽量なカーボン素材のヘルメットと、安価なABS樹脂製のヘルメットでは、数百グラムの差が出ます。この数百グラムの差が、長時間のライディングでは首への負担として大きく響きます
また、高速走行時の「空力性能」も重要です。風の抵抗をいかに少なくし、首が振られるのを防ぐように設計されているか。特に、高級メーカーのヘルメットは、風洞実験を重ねてこの空力性能が徹底的に追求されています。可能であれば、試着時に少し頭を振ってみて、軽さやフィット感を体感してみるのがベストです。

これらの5つのチェックポイントを参考に、あなたにとってベストなヘルメットを見つけてくださいね。(ヘルメット選びの詳しい情報はこちらからも確認できます。)

人気メーカー別!おすすめヘルメットの価格帯と特徴

ヘルメットの世界には、たくさんのメーカーがありますが、中でも日本が世界に誇るトップブランドと、コスパに優れたメーカーをいくつか知っておくと、選びやすくなります。
ここでは、特に人気の高い3つのメーカーの概要と、おおよその価格帯をご紹介します。

メーカー1:Arai(アライ)

特徴:安全へのこだわり」を最も強く持っているメーカーと言えます。F1やMotoGPなど、世界最高峰のレースでも多くのライダーが使用しており、「公道用ヘルメットにも、レース用と同じ技術を投入する」というポリシーを持っています。
デザイン:どちらかというと、丸みを帯びたクラシックで伝統的なフォルムが多いです。これは、衝撃を「受け流す」という安全思想に基づいています。
価格帯:高級モデルが中心。フルフェイスの「RX-7X」シリーズは7万円台〜、ジェットヘルメットの「VZ-Ram」は5万円台〜が相場です。
こんな人におすすめ:安全性に一切妥協したくない人、プロのライダーと同じ品質を求める人。

メーカー2:SHOEI(ショウエイ)

特徴:アライと並ぶ日本のトップメーカー。「快適性と機能性の追求」に力を入れており、様々な新技術を積極的に取り入れています。静粛性や通気性、空力性能のバランスが非常に優れています。
デザイン:シャープでモダン、スポーティーなデザインが多いです。「Z-8」や「GT-Air 3」など、機能美に溢れたモデルが人気です。
価格帯:アライと同様に高級帯。フルフェイスの「Z-8」シリーズは6万円台〜、システムヘルメットの「NEOTEC 3」は8万円台〜が相場です。
こんな人におすすめ:高速道路をよく利用するツーリングライダー、最新の機能(インナーバイザー、Bluetooth対応など)を求める人。

メーカー3:OGK Kabuto(オージーケーカブト)

特徴:日本のメーカーで、高い品質を保ちつつ、比較的リーズナブルな価格帯で製品を提供しているのが魅力です。コストパフォーマンスに優れており、日本の頭の形にフィットしやすい設計も評価されています。
デザイン:スポーティーなものから、街乗りに合うカジュアルなデザインまで幅広く展開しています。
価格帯:エントリーモデルも充実しており、フルフェイスの「KAMUI-3」シリーズは4万円台〜、システムヘルメットの「RYUKI」は5万円台〜と、アライやショウエイより少し手が届きやすい価格設定です。
こんな人におすすめ:初めて高級ヘルメットを買う人、コストパフォーマンスと機能性の両方を重視したい人。

人気3大メーカーの特徴比較
メーカー名 主要な強み 価格帯(フルフェイス目安)
Arai(アライ) 世界最高レベルの「安全性」へのこだわり 7万円〜10万円以上
SHOEI(ショウエイ) 「快適性・静粛性・空力性能」のバランス 6万円〜10万円以上
OGK Kabuto 高い品質と「コストパフォーマンス」 4万円〜7万円

どのメーカーも素晴らしいヘルメットを作っているので、まずはデザインで惹かれるものを見つけ、その上で安全規格とサイズをチェックするという流れで選ぶと、満足度の高い買い物ができるはずです。

ヘルメットの寿命ってどれくらい?交換時期とメンテナンス方法

前章で中古ヘルメットのリスクについて少し触れましたが、ここでは「あなたが今使っているヘルメット」がいつまで使えるのか、そして長く快適に使うためのメンテナンス方法を詳しく解説します。
ヘルメットは消耗品です。適切な時期に交換することが、あなたの安全を守ることに直結します。

ヘルメットの「交換時期」を見極めるためのサイン

ヘルメットの寿命は、物理的な使用期間だけでなく、素材の経年劣化によって決められます。以下の3つのサインを見逃さないようにしましょう。

サイン1:製造または購入から一定期間が経過した

ほとんどのヘルメットメーカーは、「購入から3年、製造から5年」を交換の目安としています。
例え使用頻度が低くても、ヘルメットの帽体(外側の殻)に使われている樹脂や、内部の衝撃吸収ライナー(発泡スチロール)は、時間とともに確実に劣化していきます。特に紫外線や熱にさらされることで劣化は加速します。安全性を第一に考えるなら、この期間での交換を強くおすすめします。

サイン2:内装のへたりやゆるみを感じる

以前はジャストフィットしていたのに、最近になって「なんだかヘルメットが緩くなったな」「走行中に少しグラつく」と感じ始めたら、それは内装のスポンジや生地がへたってきているサインです。
フィット感が失われると、万が一の衝撃時にヘルメットがズレてしまい、頭部を適切に保護できなくなるリスクが高まります。内装パーツの交換で改善することもありますが、ヘルメット本体の寿命が近づいている可能性も考慮しましょう。

サイン3:目に見える損傷がある

  • 転倒や落下:一度でもアスファルトなどに落としてしまったヘルメットは、目に見えなくても衝撃吸収ライナーが潰れている可能性があります。これは即座に交換すべきです。
  • 帽体のひび割れや深い傷:帽体に大きなひび割れや深い傷がある場合は、その部分の強度が失われています。
  • シールドの傷:シールドの傷は視界不良の原因となり、運転の安全性に関わります。シールドは消耗品として交換しましょう。

ヘルメットを長持ちさせるための簡単なメンテナンス術

少しの手間をかけるだけで、ヘルメットの寿命を延ばし、快適性を保つことができます。

  • 内装の定期的な洗濯:脱着可能な内装は、月に一度程度、中性洗剤で優しく手洗いしましょう。皮脂や汗を洗い流すことで、素材の劣化を防ぎ、臭いを抑えることができます。
  • 帽体のお手入れ:外側は、固く絞った濡れタオルで拭き、虫の死骸や汚れを落としましょう。しつこい汚れには、中性洗剤を薄めたものを使うのがおすすめです。ワックスやシンナーなどの溶剤は、帽体の素材を傷める可能性があるため使わないでください。
  • 保管場所:直射日光の当たる場所や、高温多湿になる場所(例:夏の車内、暖房器具の近く)での保管は厳禁です。風通しの良い、暗所に保管するようにしましょう。(ヘルメットの保管方法についての詳細もチェックしてみてください。)

安全第一ですから、古いヘルメットを使い続けるのは絶対に避けてくださいね!

近くの店舗で試着したい!ヘルメットの在庫があるお店の探し方

「通販で安く買いたいけど、やっぱり一度は試着してみたい!」
そう考えるのは当然ですよね。特にAraiやSHOEIといった高級ヘルメットは、サイズが合わないと目も当てられません。
この章では、お目当てのヘルメットが近くの店舗にあるかどうか、在庫を効率よく探すためのテクニックを伝授します。

テクニック1:大型バイク用品店の「ウェブ在庫検索」を活用する

現在、ほとんどの大型バイク用品専門店は、オンラインで店舗ごとの在庫状況を確認できるシステムを持っています。これが最も確実で効率的な方法です。

  • 2りんかん:公式サイトで、モデル名や品番、カラー、サイズを入力すれば、各店舗の在庫状況がリアルタイムで表示されることが多いです。
  • ナップス(NAPS):こちらもオンラインストアで在庫確認が可能です。「店舗在庫を見る」などのボタンを探してみましょう。
  • ライコランド:一部の店舗では、電話での問い合わせが必要な場合もありますが、オンラインである程度の情報を得られることもあります。

ただし、これらの情報は更新タイミングによって、売り切れや欠品が発生している可能性もあります。
そのため、在庫ありと表示されていても、訪問する直前に店舗に電話で確認するのが最も確実です。「〇〇のフルフェイスヘルメット、Lサイズはまだありますか?」と具体的に聞きましょう。

テクニック2:メーカーの「正規取扱店リスト」から絞り込む

特定の高級メーカー(AraiやSHOEI)のヘルメットを探しているなら、メーカー公式サイトの「正規取扱店・販売店リスト」を参照しましょう。このリストに載っている店舗であれば、試着用サンプルや、フィッティングに対応できるスタッフがいる可能性が高いです。

  • リストから最寄りの店舗を特定する。
  • その店舗に電話し、お目当てのモデルが試着できるか(在庫があるかではなく、「試着用」があるか)を確認する。

「試着用」としてサイズ違いをいくつか用意している店舗も多いので、まずは手ぶらで行って自分の頭の形に合うかを確認するだけでも、大きな収穫になります。

テクニック3:家電量販店やホームセンターは「電話で問い合わせ」が確実

もし、あなたが低価格帯のヘルメットを家電量販店やホームセンターで探している場合、ウェブでの在庫確認は難しいことが多いです。
これらの店舗ではバイク用品はあくまで一部の取り扱いとなるため、確実なのは「バイクヘルメットを置いているか」を電話で直接確認することです。
「バイク用品コーナーはありますか?」「50cc用のヘルメットはありますか?」と尋ねてみましょう。事前に調べる手間を省けるだけでなく、無駄足を踏むこともなくなります。(ビックカメラ.comのバイク用品ページも参考に、オンラインで確認できる情報がないか調べてみるのも良いでしょう。)

結局どこが一番お得?販売場所別の価格帯とキャンペーン情報

結局のところ、「どこで買ったら一番お得なの?」という疑問は尽きませんよね。
ヘルメットは決して安くない買い物ですから、少しでも安く、そして納得して買いたいものです。この章では、販売場所ごとの価格帯の傾向と、お得に買うためのキャンペーン情報を解説します。

価格帯で見る「お得度」の傾向

ヘルメットの価格は、基本的に以下の傾向にあります。

  1. 通販サイト(Amazon、楽天、Yahoo!)定価よりも大幅に安いことが多い。特に型落ちモデルやマイナーブランドは価格破壊が起きやすい。ポイント還元も加味すると実質的な最安値になりやすい。
  2. 大手量販店(ホームセンターなど):扱うのが低価格帯モデル中心のため、絶対額としては最も安い。ただし、高級モデルや人気モデルは置いていない。
  3. バイク用品専門店(ナップス、2りんかんなど):高級モデルは定価に近いか、わずかな割引程度。ただし、フィッティングやアフターサービスという「付加価値」を考慮すると、決して高くはない。
  4. メーカー直営店・正規代理店:原則として定価販売。アフターサービスは充実しているが、価格メリットは低い。

あなたが求めるものが「価格」か「安心・サービス」かによって、最もお得な場所は変わってきます。

  • 安心・サービス重視(初心者):専門店で定価に近い価格で購入し、プロのフィッティングと保証を手に入れる。
  • 価格重視(中級者以上):専門店で試着だけ行い、通販サイトで最安値を探して購入する。

ヘルメットを安く買うためのキャンペーンと時期

少しでも安くヘルメットを手に入れるために、以下の時期やキャンペーンを狙いましょう。

バイク用品店のセール時期

ゴールデンウィークや年末年始、夏休み前など、大型連休前には各用品店で大規模なセールが行われることが多いです。また、決算期(多くの用品店では2月〜3月や8月〜9月)も在庫処分セールが行われやすいです。これらの時期を狙えば、狙っていたモデルが数千円〜1万円程度安くなっていることがあります。

通販サイトの大型セール

Amazonプライムデー、楽天スーパーセール、Yahoo!ショッピングの超PayPay祭などは、ヘルメットもセールの対象になることが多いです。特にポイントアップキャンペーンと組み合わせると、実質価格で大幅な割引効果が得られます。欲しいモデルを「お気に入り」に登録しておき、セール開始と同時にチェックしましょう。

メーカーのモデルチェンジ時期

人気メーカーのヘルメットは、数年ごとにモデルチェンジを行います。モデルチェンジの直前は、旧モデルの在庫処分が行われるため、旧モデルが大幅に値引きされることが多いです。旧モデルでも安全性は十分に高いので、デザインにこだわりがなければ、この時期を狙うのは賢い選択です。

これらの情報を踏まえて、あなたの予算とニーズに合った「最高のお得」を見つけてくださいね。(楽天市場のバイクヘルメットランキングなども、価格帯の参考になります。)

ヘルメットをカスタム・修理したい!対応してくれる場所は?

お気に入りのヘルメットを長く使っていると、「内装がボロボロになった」「シールドに傷がついた」「もっとかっこよくカスタムしたい!」という要望が出てくるものです。
ヘルメットの修理やカスタムは、その後の安全性にも関わるため、適切な場所で行うことが非常に重要です。

内装の交換・修理は「用品店」か「メーカー」へ

ヘルメットで最も傷みやすいのが内装パーツです。汗や経年劣化でスポンジがへたったり、生地が破れたりすることは避けられません。

  • 内装パーツの購入:Arai、SHOEI、OGK Kabutoなどの主要メーカーのヘルメットであれば、バイク用品専門店で純正の交換用内装パーツを購入できます。チークパッドやセンターパッドを新品に交換するだけで、フィット感が劇的に改善し、新品同様の快適さが戻ってきます。
  • 修理・フィッティング:内装の交換だけでなく、チンストラップ(顎紐)の破損や、帽体とシールドを繋ぐベースプレートの故障などは、用品店で修理を依頼できます。もし保証期間内であれば、メーカーへの修理依頼も代行してくれることが多いです。
  • カスタムペイント:ヘルメットの塗装をオリジナルにしたい場合は、専門のペイント業者に依頼する必要があります。用品店ではカスタムペイント自体は行いませんが、信頼できる業者を紹介してくれる場合があります。ただし、カスタムペイントは高額になることが多いです。

シールドやアクセサリーの交換は自分でできる!

シールド、ベンチレーションパーツ、インカム(Bluetooth通信機器)の取り付けなどは、比較的簡単に自分で行うことができます。

  • シールド交換:ヘルメットメーカーの取扱説明書を見れば、簡単に交換できる構造になっています。ただし、交換パーツ(ミラーシールド、スモークシールドなど)は、必ず使用しているヘルメットのモデル専用の純正品を選んでください。互換性のない製品を使うと、走行中に外れるなど危険な場合があります。
  • インカム取り付け:多くのシステムヘルメットやフルフェイスヘルメットには、インカムのスピーカーやマイクを取り付けるためのスペースが設けられています。配線は内装の隙間を通すことで、きれいに隠すことができます。

いずれにしても、ヘルメット本体の安全性に関わる修理や改造は、自己判断で行わず、必ずバイク用品専門店や正規代理店に相談するようにしましょう。安全を最優先するのが、ライダーの鉄則です!

バイクヘルメットを買える場所は大きく分けて3つのタイプ

バイクヘルメットを購入できる場所はたくさんありますが、大きく分けると、それぞれの特徴によって3つのタイプに分類できます。
このタイプ分けを知っておくと、どこで買うのが自分にとって最適か、一目瞭然になりますよ!

タイプ1:専門知識と豊富な品揃えが魅力の「バイク専門店・用品店」

まず、王道とも言えるのが、バイク用品専門店です。
「2りんかん」「ナップス(NAPS)」「ライコランド」などが有名ですね。また、特定のメーカーのバイクを扱う「ホンダドリーム」や「YSP(ヤマハ)」のようなバイクショップもこちらに含まれます。

専門店を選ぶ最大のメリットは、何と言ってもその知識と品揃えの豊富さです。Arai(アライ)やSHOEI(ショウエイ)といった高級な国産メーカーから、OGK Kabuto(オージーケーカブト)や海外ブランドまで、ハイエンドモデルからエントリーモデルまで幅広く実物を比較できます

スタッフさんが全員バイク乗りや専門知識を持っているので、サイズ合わせやフィッティング、インナーの脱着方法など、細かな点まで丁寧にアドバイスしてくれるのが心強いですね。特に初心者の方や、頭の形にこだわりがある方は、一度は訪れるべき場所です。

タイプ2:手軽さと安さが魅力の「量販店・ディスカウントストア」

次に、我々の生活に身近な「量販店」です。
「カインズ」「コーナン」などのホームセンターや、「ドン・キホーテ」のようなディスカウントストア、さらには「ビックカメラ」や「ヨドバシカメラ」などの家電量販店でも、実はヘルメットが売られていることがあります。
ただし、ここで売られているヘルメットには特徴があります。

基本的には、低価格帯のエントリーモデルやノーブランド品が中心です。価格を抑えたい方にとっては非常に魅力的ですが、品揃えは専門店に比べて格段に少なく、特にハイエンドモデルはほとんど期待できません。
また、専門知識を持ったスタッフがいないことが多いため、「自分で見て判断する」必要があります。デザインはシンプルで、とりあえず被れればOK!という方向けですね。

タイプ3:品揃え無限大で価格競争が激しい「オンライン通販サイト」

そして、現代の買い物方法として欠かせないのが、Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングといったオンライン通販サイトです。
バイク用品店や量販店のオンラインストアだけでなく、国内外の様々なブランドが直販しているため、その品揃えは無限大と言っても過言ではありません。家にいながら、世界中のヘルメットを比較できるのが最大の魅力です。

さらに、価格競争が激しいため、実店舗よりも安く買えるチャンスが多いのも見逃せないポイント。特にセール時期やポイントアップのタイミングを狙えば、憧れの高級ヘルメットもお得に手に入る可能性があります。
ただし、もちろん試着はできません。サイズ選びの失敗を防ぐためのコツは、後ほど詳しく解説しますね。

販売場所 主な特徴 価格帯 専門性
バイク用品専門店(ナップスなど) 品揃えが豊富で、高級モデルも揃う 高価格帯〜低価格帯 非常に高い(フィッティング可能)
量販店・DS(ドンキ、カインズなど) 手軽に買えるが、種類が少ない 低価格帯が中心 低い(自己判断が必要)
オンライン通販(Amazon、楽天など) 品揃えが無限大、価格競争が激しい 低価格帯〜超高級モデル 無し(試着不可)

バイク用品専門店で購入するメリット・デメリット

初めてのヘルメット選びなら、モモストアとしてはやっぱり専門店を一度は訪れることを強くおすすめしたいです!
なぜなら、専門店でしか得られない安心感とサービスがあるから。この章では、専門店を選ぶ際のメリットと、少しだけ注意しておきたいデメリットを詳しく見ていきましょう。

専門店でヘルメットを買うメリットは「フィッティング」に尽きる!

専門店最大のメリットは、何と言っても「フィッティングサービス」が受けられることです。
ヘルメットは頭を保護する重要な安全装備ですから、サイズが合っていないと、万が一のときに性能を十分に発揮できませんし、長時間のライディングで頭痛の原因にもなってしまいます。専門店のスタッフは、ただサイズを測るだけでなく、以下のサービスを提供してくれます。

  • 詳細な頭の計測:頭囲だけでなく、頭の縦の長さ、横の張り具合など、日本人の複雑な頭の形を正確に把握してくれます。
  • インナー調整:ヘルメットのインナーパッドを交換したり、部分的にスポンジを追加したりして、自分だけのジャストサイズに調整してくれます。これは、高級メーカーのヘルメットを選ぶ上で、非常に重要なサービスです。
  • 専門知識によるアドバイス:「このモデルは風切り音が少ない」「この色は視認性が高い」など、カタログだけではわからない生きた情報を教えてくれます。

特に「アライ」や「ショウエイ」といった日本のトップブランドのヘルメットは、フィッティングが命です。専門店でしっかり調整してもらうことで、ヘルメット本来の性能と快適性を最大限に引き出すことができます。
実際に多くの専門店では、購入後も無料でフィッティング調整に応じてくれることが多いので、長く愛用するなら専門店は最高の選択肢と言えますね。

専門店を利用する上での注意点(デメリット)

専門店には素晴らしいメリットがある一方で、いくつか注意しておきたい点もあります。

1. 価格が定価に近いことが多い
専門店は高品質なサービスを提供する分、値引き幅が小さい、あるいは定価販売となっていることが多いです。これは、アフターサービスやフィッティングコストが含まれているためですね。価格を最優先するなら、通販の方が有利になる場合があります。

2. 店舗の場所や営業時間
大型のバイク用品専門店は、郊外の幹線道路沿いなど、車やバイクで行きやすい場所に立地していることが多いです。都心部にお住まいの方や、まだバイクを持っていない方にとっては、アクセスが少し不便に感じるかもしれません。事前に営業時間をチェックして、余裕をもって訪問しましょう。(ナップスの店舗一覧はこちら)などから最寄りの店舗を探してみるのも手です。

3. 混雑具合
週末やセール期間中は、フィッティング待ちのお客様で混雑することがあります。特に春先のバイクシーズン前などは、専門スタッフが捕まりにくい場合もあるため、時間に余裕を持って来店するか、平日の午前中など空いている時間帯を狙うのがおすすめです。

メリット デメリット
プロによる詳細なフィッティング 価格が定価に近いことが多い
知識豊富なスタッフによるアドバイス 店舗数が限られ、アクセスが不便な場合がある
豊富な種類のヘルメットを試着可能 週末やセール時は混雑する
購入後のメンテナンスや修理相談も可能

大手量販店(ホームセンターや家電量販店)でのヘルメット購入の実態

「とりあえず安いヘルメットが欲しい」「今すぐ必要になった」という時、真っ先に頭に浮かぶのが、身近な大手量販店ではないでしょうか。
ホームセンターやディスカウントストア、そして最近では一部の家電量販店でも見かけるようになったヘルメットですが、専門店とは違い、購入する際にはいくつかのポイントを知っておく必要があります。

量販店のヘルメットは「原付ライダー」や「セカンドヘルメット」向け

結論から言うと、大手量販店で見かけるヘルメットは、主に以下のような方をターゲットにしています。

  • 原付(50cc)や125cc以下のスクーターに乗る方:比較的安価なジェットヘルメットやハーフヘルメットが主流です。
  • 予算を最優先する方:5,000円〜15,000円程度の低価格帯の製品が多く、お財布に優しいのが特徴です。
  • 「とりあえず」のセカンドヘルメットが欲しい方:タンデム用や、近所の買い物でサッと被りたい時に使うサブヘルメットとして購入するケースが多いです。

取り扱いのほとんどがSG規格やPSCマークを満たしている製品ですが、多くはノーブランドまたはマイナーブランド品です。性能や快適性よりも、まずは「価格」と「手軽さ」が優先されています。

特に「ドン・キホーテ」では、奇抜なデザインのヘルメットや、期間限定のコラボモデルなどが並ぶことがあり、掘り出し物を見つける楽しみもあるかもしれません。しかし、本格的なライディングを目的とした高品質な製品や、Arai、SHOEIなどの高級ブランド品を探している場合は、量販店ではほぼ見つからないと考えて良いでしょう。

量販店での購入前に確認すべき「安全規格」と「サイズ感」

量販店でヘルメットを購入する際に最も注意したいのが、安全規格とサイズ感です。

安全規格を必ずチェック!
日本の公道でヘルメットとして認められるためには、以下のいずれかのマークが必要です。

  1. PSCマーク(消費生活用製品安全法):国が定めた安全基準に適合していることを示します。公道走行には必須です。
  2. SGマーク(製品安全協会):PSCマークに加え、万が一製品欠陥で事故が起きた場合の「対人賠償保険付き」の安全基準です。これも公道走行OKです。
  3. JIS規格:日本工業規格。特に大型バイク用ヘルメットに多い、非常に厳しい安全基準です。

安価なヘルメットの中には、これらのマークがついていない海外製品が売られているケースは稀ですが、必ず確認してください。また、排気量によっては規格が異なるため(例:125cc超のバイクに乗る場合は、全排気量対応のSGまたはJIS規格が必要)、ご自身のバイクの排気量に合ったヘルメットを選びましょう。

サイズは必ず試着!
量販店では専門的なフィッティングは期待できませんが、少なくとも試着は必須です。店内で鏡を見ながら、以下のポイントを確認しましょう。

  • 頭を振ってもヘルメットがグラつかないか。
  • 耳や頬の部分が痛いほど締め付けられていないか。
  • おでこや後頭部に隙間が空きすぎていないか。

少しでも違和感がある場合は、そのヘルメットは避けた方が賢明です。「そのうち馴染むだろう」と考えて購入すると、後悔する可能性が高いです。(ホームセンターのヘルメット例を参考にすると、価格帯がよくわかります。)

オンライン通販サイト(Amazon、楽天、Yahoo!)での購入が最強な理由

モモストア筆者も、実はヘルメットは通販で購入することが最も多いです。なぜなら、通販サイトには実店舗にはない「最強」とも言えるメリットがたくさんあるからです。特に、欲しいモデルがすでに決まっている中級者以上の方にとって、通販は最高の選択肢となります。

価格と品揃えの自由度が高すぎる!

オンライン通販サイトの最大の魅力は、その圧倒的な価格競争力と品揃えです。

1. 驚くほどの価格帯の幅広さ
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングには、数多くのバイク用品店が出店しています。そのため、同じヘルメットでもショップによって価格が大きく異なり、実店舗の定価よりも数千円〜数万円安く販売されていることが珍しくありません。さらに、各通販サイト独自のポイント還元率も加味すると、実質的な購入価格は非常に魅力的になります。

2. 掘り出し物や限定モデルが見つかる
実店舗では在庫スペースの都合上、最新モデルや売れ筋モデルしか並べられませんが、通販なら話は別です。
型落ちの「アウトレット品」や、海外からの「並行輸入品」、さらには特定のオンラインストアでしか手に入らない限定カラーなど、思わぬ掘り出し物が見つかる可能性が高いです。特に、人気メーカーの旧モデルを安く手に入れたいなら、通販の在庫をチェックするのは必須です。

3. 比較検討が非常にラク
専門店を何店舗もハシゴして価格や性能を比較するのは大変ですが、通販ならスマホ一つで即座に比較が完了します。
「SHOEI Z-8」の最安値はどこか、「Arai RAPIDE-NEO」のレビューはどうなっているか、といった情報を、時間をかけずに効率よく収集できるのは、忙しい現代人にとって大きなメリットです。

通販購入時のリスクを理解してお得に買うための準備

ただし、最強の選択肢である通販にも、もちろんリスクは存在します。最も大きなリスクは「試着ができない」ことですね。これについては次の章で詳しく解説しますが、他にも知っておくべきことがあります。

並行輸入品には注意が必要
海外モデルや並行輸入品は安く手に入ることがありますが、日本のJIS規格やSG規格を取得していない場合があるため、注意が必要です。また、万が一の修理やメンテナンスが必要になった場合、日本の正規代理店では保証や修理を受け付けてくれない可能性があります。国内正規品と比べて価格が異常に安い場合は、購入前に販売元が信頼できるか、規格が日本のものかを確認しましょう。

返品・交換ポリシーの確認は入念に
サイズが合わなかったときのために、購入先のストアの返品・交換ポリシーは必ずチェックしておきましょう。試着程度なら返品OKとしている店舗も多いですが、一度でも外で使ったり、タグを切ってしまったりすると返品不可になることが多いです。ヘルメットが届いたら、まずはタグをつけたままで室内で試着し、サイズ感を確かめるのが鉄則です。

通販サイトのヘルメット購入時の比較ポイント
比較項目 確認すべき点
価格 本体価格、送料、ポイント還元率をトータルで比較する。
規格 PSC、SG、JIS、MFJなどの日本の規格が記載されているか。
販売元 正規代理店か、信頼できるバイク用品店の通販サイトか。
返品ポリシー サイズ違いや色違いでの交換・返品が可能か、条件を確認する。

サイズ選びで失敗しないためのオンライン購入時の秘訣

「通販は安いし種類も豊富で魅力的だけど、サイズ選びで失敗するのが怖い…」
そう思っている方は多いはず。ヘルメットはサイズ選びが命ですから、この不安は当然です。しかし、いくつかの秘訣を知っていれば、通販でも自分にぴったりのヘルメットを見つけることは可能です!

秘訣1:まずは自分の頭囲を正確に測る!

すべてのヘルメット選びは、自分の頭囲を正確に知ることから始まります。
メジャーを使って、以下の手順で計測しましょう。

  1. 眉毛の少し上(約1cm)を通り、おでこの最も出っ張っている部分にメジャーの始点を合わせます。
  2. そのままメジャーを後頭部の最も出っ張っている部分(ハチと呼ばれる部分)に回します。
  3. メジャーが水平になっているか、きつくも緩くもない状態で、一周させたときの長さを測ります。

この計測値が、ヘルメットのベースとなるサイズです。例えば、58cmならMサイズ、60cmならLサイズといった具合に、メーカーのサイズチャートと照らし合わせます。ほとんどのヘルメットメーカーは、サイズ表記を以下の表のように設定しています。

サイズ 目安の頭囲(cm)
XS 53-54
S 55-56
M 57-58
L 59-60
XL 61-62

ただし、この頭囲はあくまで目安です。次のステップが最も重要になります。

秘訣2:購入前に「実店舗で試着」だけは済ませておく!

通販で購入するとしても、一度は実店舗(バイク用品専門店が理想)で試着だけはしておくことを強く推奨します。
ヘルメットはメーカーやモデルによって、頭の形(横幅が広い、縦長など)に合う合わないがはっきりと分かれます。

  • SHOEI:比較的、日本人の「丸型」の頭に合いやすい傾向があります。
  • Arai:「丸型」に対応していますが、特に最新モデルはよりフィット感を重視しており、試着が重要です。
  • OGK Kabuto:快適性を重視し、比較的ゆったりとした設計のモデルが多いです。

実際に試着して、「このメーカーのMサイズは横がキツいけど、Lサイズだと全体が緩い」といった感覚を掴んでおけば、通販で同じメーカー・同じシリーズを購入する際の失敗リスクを劇的に減らせます。
サイズが判明したら、そのモデルのインナーパッドの厚さ(チークパッドやセンターパッド)が交換可能かどうかもチェックしておくと完璧です。

秘訣3:メーカーの「頭の形」に関するレビューを徹底的に読む!

購入したいモデルが決まったら、Amazonや楽天市場のレビュー欄はもちろん、ブログやYouTubeでそのヘルメットの「サイズ感」や「フィット感」に特化したレビューを徹底的に読み漁りましょう。
特に「普段Mサイズだけど、このモデルはLサイズにした」とか、「欧米人向けの縦長で、日本人のハチ(横幅)が広い頭には合わない」といった、ネガティブな情報こそが重要です。(価格.comのレビューなど、ユーザーの生の声が集まる場所を有効活用しましょう。)

これらの秘訣を実践すれば、通販の価格メリットを享受しつつ、サイズ失敗のリスクを最小限に抑えることができますよ!

中古品やフリマアプリ(メルカリなど)でヘルメットを買うのはアリ?

少しでも安く済ませたい、またはすでに廃盤になった希少なヘルメットを探している場合、中古品やフリマアプリでの購入を検討することもあるでしょう。
結論から言うと、モモストアとしては中古ヘルメットの購入は原則としておすすめしません。しかし、やむを得ない場合に備えて、中古品特有のリスクと、それを最小限に抑えるためのチェックポイントを解説します。

絶対知っておくべき!ヘルメットの「見えない寿命」

ヘルメットには、外からは見えない「寿命」があります。
それは、ヘルメットの安全性を支える主要な素材が経年劣化していくからです。主な劣化要素は以下の2つです。

  1. 帽体の経年劣化:FRPやポリカーボネートなどの素材が、紫外線や温度変化によって徐々に硬化し、衝撃吸収性能が低下します。
  2. 衝撃吸収ライナー(発泡スチロール)の劣化:このライナーは一度強い衝撃を受けると潰れてしまい、衝撃吸収能力を失います。また、長期間の使用や湿気によっても弾力性が失われます。

一般的に、ヘルメットメーカーは「購入から3年、製造から5年」を寿命の目安としています。
中古品は、この「製造から5年」がいつなのかが不透明です。さらに、出品者が気づいていない、または意図的に隠している「過去の転倒歴」がある可能性が非常に高いです。一度でも頭を打つような転倒を経験したヘルメットは、見た目が綺麗でも安全性が著しく低下しています。

中古品を買う際のリスクとチェックポイント

もし、どうしても中古品を購入したい場合は、以下のリスクを承知の上で、細心の注意を払って確認してください。

リスク1:転倒歴の有無

チェックポイント:
ヘルメットの表面、特に顎の部分や後頭部に、小さな擦り傷や塗装の剥がれがないか、写真で入念にチェックしましょう。小さな点傷でも、強い衝撃を受けた可能性があります。
交渉時には「転倒の経験はありますか?」と直接尋ねてください。「立ちゴケしただけ」という回答でも、そのヘルメットの安全性はゼロではないものの、低下していると認識すべきです。

リスク2:内装(インナー)の衛生面と劣化

チェックポイント:
内装の脱着が可能かどうかをまず確認します。脱着可能なモデルであれば、インナーを新品に交換することで衛生面の問題はほぼ解決できます。しかし、内装が固定式のヘルメットは、前の持ち主の汗や皮脂が染み込んでいるため、衛生的に問題があります。
また、内装のスポンジ部分がボロボロになっていないか、ゴムが伸びきっていないかも確認しましょう。内装が劣化したヘルメットは、フィット感が悪く、走行中にズレる原因にもなります。

リスク3:製造年の確認方法

チェックポイント:
ヘルメットの顎紐付近や内装の裏側には、通常、製造年を示すラベルが貼られています。出品者にこのラベルの写真を送ってもらい、製造から何年経過しているかを確認しましょう。製造から5年以上経過しているものは、たとえ未使用に近くても避けた方が賢明です。(ヘルメットの寿命について、詳しくはこちらの記事も参考にしてみてください。)

安全はお金で買えるものではありません。特に初めてのヘルメットは、できる限り新品を購入することをおすすめします。

ヘルメットをカスタム・修理したい!対応してくれる場所は?

お気に入りのヘルメットを長く使っていると、「内装がボロボロになった」「シールドに傷がついた」「もっとかっこよくカスタムしたい!」という要望が出てくるものです。
ヘルメットの修理やカスタムは、その後の安全性にも関わるため、適切な場所で行うことが非常に重要です。

内装の交換・修理は「用品店」か「メーカー」へ

ヘルメットで最も傷みやすいのが内装パーツです。汗や経年劣化でスポンジがへたったり、生地が破れたりすることは避けられません。

  • 内装パーツの購入:Arai、SHOEI、OGK Kabutoなどの主要メーカーのヘルメットであれば、バイク用品専門店で純正の交換用内装パーツを購入できます。チークパッドやセンターパッドを新品に交換するだけで、フィット感が劇的に改善し、新品同様の快適さが戻ってきます。
  • 修理・フィッティング:内装の交換だけでなく、チンストラップ(顎紐)の破損や、帽体とシールドを繋ぐベースプレートの故障などは、用品店で修理を依頼できます。もし保証期間内であれば、メーカーへの修理依頼も代行してくれることが多いです。
  • カスタムペイント:ヘルメットの塗装をオリジナルにしたい場合は、専門のペイント業者に依頼する必要があります。用品店ではカスタムペイント自体は行いませんが、信頼できる業者を紹介してくれる場合があります。ただし、カスタムペイントは高額になることが多いです。

シールドやアクセサリーの交換は自分でできる!

シールド、ベンチレーションパーツ、インカム(Bluetooth通信機器)の取り付けなどは、比較的簡単に自分で行うことができます。

  • シールド交換:ヘルメットメーカーの取扱説明書を見れば、簡単に交換できる構造になっています。ただし、交換パーツ(ミラーシールド、スモークシールドなど)は、必ず使用しているヘルメットのモデル専用の純正品を選んでください。互換性のない製品を使うと、走行中に外れるなど危険な場合があります。
  • インカム取り付け:多くのシステムヘルメットやフルフェイスヘルメットには、インカムのスピーカーやマイクを取り付けるためのスペースが設けられています。配線は内装の隙間を通すことで、きれいに隠すことができます。

いずれにしても、ヘルメット本体の安全性に関わる修理や改造は、自己判断で行わず、必ずバイク用品専門店や正規代理店に相談するようにしましょう。安全を最優先するのが、ライダーの鉄則です!

結局どこが一番お得?販売場所別の価格帯とキャンペーン情報

結局のところ、「どこで買ったら一番お得なの?」という疑問は尽きませんよね。
ヘルメットは決して安くない買い物ですから、少しでも安く、そして納得して買いたいものです。この章では、販売場所ごとの価格帯の傾向と、お得に買うためのキャンペーン情報を解説します。

価格帯で見る「お得度」の傾向

ヘルメットの価格は、基本的に以下の傾向にあります。

  1. 通販サイト(Amazon、楽天、Yahoo!)定価よりも大幅に安いことが多い。特に型落ちモデルやマイナーブランドは価格破壊が起きやすい。ポイント還元も加味すると実質的な最安値になりやすい。
  2. 大手量販店(ホームセンターなど):扱うのが低価格帯モデル中心のため、絶対額としては最も安い。ただし、高級モデルや人気モデルは置いていない。
  3. バイク用品専門店(ナップス、2りんかんなど):高級モデルは定価に近いか、わずかな割引程度。ただし、フィッティングやアフターサービスという「付加価値」を考慮すると、決して高くはない。
  4. メーカー直営店・正規代理店:原則として定価販売。アフターサービスは充実しているが、価格メリットは低い。

あなたが求めるものが「価格」か「安心・サービス」かによって、最もお得な場所は変わってきます。

  • 安心・サービス重視(初心者):専門店で定価に近い価格で購入し、プロのフィッティングと保証を手に入れる。
  • 価格重視(中級者以上):専門店で試着だけ行い、通販サイトで最安値を探して購入する。

ヘルメットを安く買うためのキャンペーンと時期

少しでも安くヘルメットを手に入れるために、以下の時期やキャンペーンを狙いましょう。

バイク用品店のセール時期

ゴールデンウィークや年末年始、夏休み前など、大型連休前には各用品店で大規模なセールが行われることが多いです。また、決算期(多くの用品店では2月〜3月や8月〜9月)も在庫処分セールが行われやすいです。これらの時期を狙えば、狙っていたモデルが数千円〜1万円程度安くなっていることがあります。

通販サイトの大型セール

Amazonプライムデー、楽天スーパーセール、Yahoo!ショッピングの超PayPay祭などは、ヘルメットもセールの対象になることが多いです。特にポイントアップキャンペーンと組み合わせると、実質価格で大幅な割引効果が得られます。欲しいモデルを「お気に入り」に登録しておき、セール開始と同時にチェックしましょう。

メーカーのモデルチェンジ時期

人気メーカーのヘルメットは、数年ごとにモデルチェンジを行います。モデルチェンジの直前は、旧モデルの在庫処分が行われるため、旧モデルが大幅に値引きされることが多いです。旧モデルでも安全性は十分に高いので、デザインにこだわりがなければ、この時期を狙うのは賢い選択です。

これらの情報を踏まえて、あなたの予算とニーズに合った「最高のお得」を見つけてくださいね。(楽天市場のバイクヘルメットランキングなども、価格帯の参考になります。)

バイクヘルメットを買える場所は大きく分けて3つのタイプ

バイクヘルメットを購入できる場所はたくさんありますが、大きく分けると、それぞれの特徴によって3つのタイプに分類できます。
このタイプ分けを知っておくと、どこで買うのが自分にとって最適か、一目瞭然になりますよ!

タイプ1:専門知識と豊富な品揃えが魅力の「バイク専門店・用品店」

まず、王道とも言えるのが、バイク用品専門店です。
「2りんかん」「ナップス(NAPS)」「ライコランド」などが有名ですね。また、特定のメーカーのバイクを扱う「ホンダドリーム」や「YSP(ヤマハ)」のようなバイクショップもこちらに含まれます。

専門店を選ぶ最大のメリットは、何と言ってもその知識と品揃えの豊富さです。Arai(アライ)やSHOEI(ショウエイ)といった高級な国産メーカーから、OGK Kabuto(オージーケーカブト)や海外ブランドまで、ハイエンドモデルからエントリーモデルまで幅広く実物を比較できます

スタッフさんが全員バイク乗りや専門知識を持っているので、サイズ合わせやフィッティング、インナーの脱着方法など、細かな点まで丁寧にアドバイスしてくれるのが心強いですね。特に初心者の方や、頭の形にこだわりがある方は、一度は訪れるべき場所です。

タイプ2:手軽さと安さが魅力の「量販店・ディスカウントストア」

次に、我々の生活に身近な「量販店」です。
「カインズ」「コーナン」などのホームセンターや、「ドン・キホーテ」のようなディスカウントストア、さらには「ビックカメラ」や「ヨドバシカメラ」などの家電量販店でも、実はヘルメットが売られていることがあります。
ただし、ここで売られているヘルメットには特徴があります。

基本的には、低価格帯のエントリーモデルやノーブランド品が中心です。価格を抑えたい方にとっては非常に魅力的ですが、品揃えは専門店に比べて格段に少なく、特にハイエンドモデルはほとんど期待できません。
また、専門知識を持ったスタッフがいないことが多いため、「自分で見て判断する」必要があります。デザインはシンプルで、とりあえず被れればOK!という方向けですね。

タイプ3:品揃え無限大で価格競争が激しい「オンライン通販サイト」

そして、現代の買い物方法として欠かせないのが、Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングといったオンライン通販サイトです。
バイク用品店や量販店のオンラインストアだけでなく、国内外の様々なブランドが直販しているため、その品揃えは無限大と言っても過言ではありません。家にいながら、世界中のヘルメットを比較できるのが最大の魅力です。

さらに、価格競争が激しいため、実店舗よりも安く買えるチャンスが多いのも見逃せないポイント。特にセール時期やポイントアップのタイミングを狙えば、憧れの高級ヘルメットもお得に手に入る可能性があります。
ただし、もちろん試着はできません。サイズ選びの失敗を防ぐためのコツは、後ほど詳しく解説しますね。

販売場所 主な特徴 価格帯 専門性
バイク用品専門店(ナップスなど) 品揃えが豊富で、高級モデルも揃う 高価格帯〜低価格帯 非常に高い(フィッティング可能)
量販店・DS(ドンキ、カインズなど) 手軽に買えるが、種類が少ない 低価格帯が中心 低い(自己判断が必要)
オンライン通販(Amazon、楽天など) 品揃えが無限大、価格競争が激しい 低価格帯〜超高級モデル 無し(試着不可)

バイク用品専門店で購入するメリット・デメリット

初めてのヘルメット選びなら、モモストアとしてはやっぱり専門店を一度は訪れることを強くおすすめしたいです!
なぜなら、専門店でしか得られない安心感とサービスがあるから。この章では、専門店を選ぶ際のメリットと、少しだけ注意しておきたいデメリットを詳しく見ていきましょう。

専門店でヘルメットを買うメリットは「フィッティング」に尽きる!

専門店最大のメリットは、何と言っても「フィッティングサービス」が受けられることです。
ヘルメットは頭を保護する重要な安全装備ですから、サイズが合っていないと、万が一のときに性能を十分に発揮できませんし、長時間のライディングで頭痛の原因にもなってしまいます。専門店のスタッフは、ただサイズを測るだけでなく、以下のサービスを提供してくれます。

  • 詳細な頭の計測:頭囲だけでなく、頭の縦の長さ、横の張り具合など、日本人の複雑な頭の形を正確に把握してくれます。
  • インナー調整:ヘルメットのインナーパッドを交換したり、部分的にスポンジを追加したりして、自分だけのジャストサイズに調整してくれます。これは、高級メーカーのヘルメットを選ぶ上で、非常に重要なサービスです。
  • 専門知識によるアドバイス:「このモデルは風切り音が少ない」「この色は視認性が高い」など、カタログだけではわからない生きた情報を教えてくれます。

特に「アライ」や「ショウエイ」といった日本のトップブランドのヘルメットは、フィッティングが命です。専門店でしっかり調整してもらうことで、ヘルメット本来の性能と快適性を最大限に引き出すことができます。
実際に多くの専門店では、購入後も無料でフィッティング調整に応じてくれることが多いので、長く愛用するなら専門店は最高の選択肢と言えますね。

専門店を利用する上での注意点(デメリット)

専門店には素晴らしいメリットがある一方で、いくつか注意しておきたい点もあります。

1. 価格が定価に近いことが多い
専門店は高品質なサービスを提供する分、値引き幅が小さい、あるいは定価販売となっていることが多いです。これは、アフターサービスやフィッティングコストが含まれているためですね。価格を最優先するなら、通販の方が有利になる場合があります。

2. 店舗の場所や営業時間
大型のバイク用品専門店は、郊外の幹線道路沿いなど、車やバイクで行きやすい場所に立地していることが多いです。都心部にお住まいの方や、まだバイクを持っていない方にとっては、アクセスが少し不便に感じるかもしれません。事前に営業時間をチェックして、余裕をもって訪問しましょう。(ナップスの店舗一覧はこちら)などから最寄りの店舗を探してみるのも手です。

3. 混雑具合
週末やセール期間中は、フィッティング待ちのお客様で混雑することがあります。特に春先のバイクシーズン前などは、専門スタッフが捕まりにくい場合もあるため、時間に余裕を持って来店するか、平日の午前中など空いている時間帯を狙うのがおすすめです。

メリット デメリット
プロによる詳細なフィッティング 価格が定価に近いことが多い
知識豊富なスタッフによるアドバイス 店舗数が限られ、アクセスが不便な場合がある
豊富な種類のヘルメットを試着可能 週末やセール時は混雑する
購入後のメンテナンスや修理相談も可能

大手量販店(ホームセンターや家電量販店)でのヘルメット購入の実態

「とりあえず安いヘルメットが欲しい」「今すぐ必要になった」という時、真っ先に頭に浮かぶのが、身近な大手量販店ではないでしょうか。
ホームセンターやディスカウントストア、そして最近では一部の家電量販店でも見かけるようになったヘルメットですが、専門店とは違い、購入する際にはいくつかのポイントを知っておく必要があります。

量販店のヘルメットは「原付ライダー」や「セカンドヘルメット」向け

結論から言うと、大手量販店で見かけるヘルメットは、主に以下のような方をターゲットにしています。

  • 原付(50cc)や125cc以下のスクーターに乗る方:比較的安価なジェットヘルメットやハーフヘルメットが主流です。
  • 予算を最優先する方:5,000円〜15,000円程度の低価格帯の製品が多く、お財布に優しいのが特徴です。
  • 「とりあえず」のセカンドヘルメットが欲しい方:タンデム用や、近所の買い物でサッと被りたい時に使うサブヘルメットとして購入するケースが多いです。

取り扱いのほとんどがSG規格やPSCマークを満たしている製品ですが、多くはノーブランドまたはマイナーブランド品です。性能や快適性よりも、まずは「価格」と「手軽さ」が優先されています。

特に「ドン・キホーテ」では、奇抜なデザインのヘルメットや、期間限定のコラボモデルなどが並ぶことがあり、掘り出し物を見つける楽しみもあるかもしれません。しかし、本格的なライディングを目的とした高品質な製品や、Arai、SHOEIなどの高級ブランド品を探している場合は、量販店ではほぼ見つからないと考えて良いでしょう。

量販店での購入前に確認すべき「安全規格」と「サイズ感」

量販店でヘルメットを購入する際に最も注意したいのが、安全規格とサイズ感です。

安全規格を必ずチェック!
日本の公道でヘルメットとして認められるためには、以下のいずれかのマークが必要です。

  1. PSCマーク(消費生活用製品安全法):国が定めた安全基準に適合していることを示します。公道走行には必須です。
  2. SGマーク(製品安全協会):PSCマークに加え、万が一製品欠陥で事故が起きた場合の「対人賠償保険付き」の安全基準です。これも公道走行OKです。
  3. JIS規格:日本工業規格。特に大型バイク用ヘルメットに多い、非常に厳しい安全基準です。

安価なヘルメットの中には、これらのマークがついていない海外製品が売られているケースは稀ですが、必ず確認してください。また、排気量によっては規格が異なるため(例:125cc超のバイクに乗る場合は、全排気量対応のSGまたはJIS規格が必要)、ご自身のバイクの排気量に合ったヘルメットを選びましょう。

サイズは必ず試着!
量販店では専門的なフィッティングは期待できませんが、少なくとも試着は必須です。店内で鏡を見ながら、以下のポイントを確認しましょう。

  • 頭を振ってもヘルメットがグラつかないか。
  • 耳や頬の部分が痛いほど締め付けられていないか。
  • おでこや後頭部に隙間が空きすぎていないか。

少しでも違和感がある場合は、そのヘルメットは避けた方が賢明です。「そのうち馴染むだろう」と考えて購入すると、後悔する可能性が高いです。(ホームセンターのヘルメット例を参考にすると、価格帯がよくわかります。)

オンライン通販サイト(Amazon、楽天、Yahoo!)での購入が最強な理由

モモストア筆者も、実はヘルメットは通販で購入することが最も多いです。なぜなら、通販サイトには実店舗にはない「最強」とも言えるメリットがたくさんあるからです。特に、欲しいモデルがすでに決まっている中級者以上の方にとって、通販は最高の選択肢となります。

価格と品揃えの自由度が高すぎる!

オンライン通販サイトの最大の魅力は、その圧倒的な価格競争力と品揃えです。

1. 驚くほどの価格帯の幅広さ
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングには、数多くのバイク用品店が出店しています。そのため、同じヘルメットでもショップによって価格が大きく異なり、実店舗の定価よりも数千円〜数万円安く販売されていることが珍しくありません。さらに、各通販サイト独自のポイント還元率も加味すると、実質的な購入価格は非常に魅力的になります。

2. 掘り出し物や限定モデルが見つかる
実店舗では在庫スペースの都合上、最新モデルや売れ筋モデルしか並べられませんが、通販なら話は別です。
型落ちの「アウトレット品」や、海外からの「並行輸入品」、さらには特定のオンラインストアでしか手に入らない限定カラーなど、思わぬ掘り出し物が見つかる可能性が高いです。特に、人気メーカーの旧モデルを安く手に入れたいなら、通販の在庫をチェックするのは必須です。

3. 比較検討が非常にラク
専門店を何店舗もハシゴして価格や性能を比較するのは大変ですが、通販ならスマホ一つで即座に比較が完了します。
「SHOEI Z-8」の最安値はどこか、「Arai RAPIDE-NEO」のレビューはどうなっているか、といった情報を、時間をかけずに効率よく収集できるのは、忙しい現代人にとって大きなメリットです。

通販購入時のリスクを理解してお得に買うための準備

ただし、最強の選択肢である通販にも、もちろんリスクは存在します。最も大きなリスクは「試着ができない」ことですね。これについては次の章で詳しく解説しますが、他にも知っておくべきことがあります。

並行輸入品には注意が必要
海外モデルや並行輸入品は安く手に入ることがありますが、日本のJIS規格やSG規格を取得していない場合があるため、注意が必要です。また、万が一の修理やメンテナンスが必要になった場合、日本の正規代理店では保証や修理を受け付けてくれない可能性があります。国内正規品と比べて価格が異常に安い場合は、購入前に販売元が信頼できるか、規格が日本のものかを確認しましょう。

返品・交換ポリシーの確認は入念に
サイズが合わなかったときのために、購入先のストアの返品・交換ポリシーは必ずチェックしておきましょう。試着程度なら返品OKとしている店舗も多いですが、一度でも外で使ったり、タグを切ってしまったりすると返品不可になることが多いです。ヘルメットが届いたら、まずはタグをつけたままで室内で試着し、サイズ感を確かめるのが鉄則です。

通販サイトのヘルメット購入時の比較ポイント
比較項目 確認すべき点
価格 本体価格、送料、ポイント還元率をトータルで比較する。
規格 PSC、SG、JIS、MFJなどの日本の規格が記載されているか。
販売元 正規代理店か、信頼できるバイク用品店の通販サイトか。
返品ポリシー サイズ違いや色違いでの交換・返品が可能か、条件を確認する。

サイズ選びで失敗しないためのオンライン購入時の秘訣

「通販は安いし種類も豊富で魅力的だけど、サイズ選びで失敗するのが怖い…」
そう思っている方は多いはず。ヘルメットはサイズ選びが命ですから、この不安は当然です。しかし、いくつかの秘訣を知っていれば、通販でも自分にぴったりのヘルメットを見つけることは可能です!

秘訣1:まずは自分の頭囲を正確に測る!

すべてのヘルメット選びは、自分の頭囲を正確に知ることから始まります。
メジャーを使って、以下の手順で計測しましょう。

  1. 眉毛の少し上(約1cm)を通り、おでこの最も出っ張っている部分にメジャーの始点を合わせます。
  2. そのままメジャーを後頭部の最も出っ張っている部分(ハチと呼ばれる部分)に回します。
  3. メジャーが水平になっているか、きつくも緩くもない状態で、一周させたときの長さを測ります。

この計測値が、ヘルメットのベースとなるサイズです。例えば、58cmならMサイズ、60cmならLサイズといった具合に、メーカーのサイズチャートと照らし合わせます。ほとんどのヘルメットメーカーは、サイズ表記を以下の表のように設定しています。

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