イチローズモルトは本当に終売になった?最新の販売状況と定価で買う方法
ジャパニーズウイスキーの中でも、今最も熱い注目を集めている銘柄の一つが「イチローズモルト」です。
その希少性の高さから、店頭で見かけること自体が奇跡に近いと言われていますが、最近になって「イチローズモルトが終売になるらしい」という噂が飛び交っていますよね。
ウイスキー好きの皆さんにとっては、これは一大事!
果たして、この噂は本当なのでしょうか?そして、もし終売になったとしたら、今後はどうやって手に入れれば良いのでしょうか?
この記事では、筆者モモストアが最新の情報を徹底的に調査し、終売の真実から、定価で手に入れるための具体的な方法、そして高騰する市場価格の現状まで、分かりやすく解説していきます。
ぜひ最後まで読んで、イチローズモルトに関する全ての疑問を解決してくださいね!
・【2025年秋】実際に終売が決定したイチローズモルトの銘柄とは
・イチローズモルトが終売・品薄になる2つの大きな理由と今後の見通し
・定番のリーフラベルシリーズは今後どうなる?終売・リニューアルの可能性
・イチローズモルトを定価で購入できる可能性が高い3つの場所とチャンス
- イチローズモルト「終売」の噂は本当?最新の公式情報を徹底解説!
- 【2025年秋】実際に終売が決定したイチローズモルトの銘柄とは
- イチローズモルトが終売・品薄になる2つの大きな理由と今後の見通し
- 定番のリーフラベルシリーズは今後どうなる?終売・リニューアルの可能性
- イチローズモルトを定価で購入できる可能性が高い3つの場所とチャンス
- 抽選販売にチャレンジ!当選確率を上げるための知っておきたい裏技
- イチローズモルトの転売価格(二次流通価格)が驚くほど高い銘柄
- 終売・限定品以外で今すぐ飲める!比較的入手しやすいイチローズモルト
- イチローズモルトの創業者、肥土伊知郎氏のウイスキーへの情熱
- イチローズモルトの魅力を再発見!銘柄ごとの味わいと特徴を徹底比較
- イチローズモルトを自宅で美味しく楽しむためのおすすめの飲み方
- 飲まないなら売却も検討!イチローズモルトの現在の買取相場
- まとめ:イチローズモルトの終売はチャンス?今すぐ動くべき理由
イチローズモルト「終売」の噂は本当?最新の公式情報を徹底解説!

ウイスキーファンなら誰もが気になる「イチローズモルト 終売」の噂。結論から言うと、イチローズモルトの全ラインナップが終売になったわけではありません。
しかし、一部の銘柄に関しては、実際に生産終了が発表されているため、噂が広がるのも無理はありませんよね。
秩父蒸溜所が手がけるイチローズモルトは、その高い品質と希少性から、ジャパニーズウイスキーの中でもトップクラスの人気を誇ります。
特に、原酒不足が深刻化している昨今のウイスキー市場において、終売やリニューアルの情報は常に敏感にキャッチされています。
終売情報はどこから出ている?ウイスキー市場の現状
終売情報が飛び交う背景には、主に以下の3つの要因が絡み合っています。
- 原酒の逼迫と熟成期間:ジャパニーズウイスキー全体で、長期熟成原酒の不足が続いています。イチローズモルトを製造する秩父蒸溜所も、生産規模が小さいながらも世界的な需要が高まっているため、供給が追いついていないのが現状です。
- 限定品の多さ:イチローズモルトは、樽ごとの個性を活かした限定品や特別なエディションを多数リリースしています。これらの限定品は、もともと「終売」が前提となっているため、その都度「終売」の情報が出ることになります。
- 転売市場の加熱:人気の高まりから、終売の噂が出るとすぐに市場価格が高騰します。これにより、情報が一人歩きしてしまい、「イチローズモルト全体がもう手に入らない」という誤解を生んでしまうことも少なくありません。
メーカー側としては、品質維持と安定供給のために努力を続けていますが、人気が先行しているため、どうしても品薄感が出てしまうのです。
「終売」と「品薄」の違いを正しく理解しよう
ここで重要なのが、「終売」と「品薄」を区別することです。
| 終売(生産終了) | メーカーがその商品の製造・販売を完全に終了すること。今後、新しいボトルが市場に出ることはありません。(例:イチローズモルト ダブルディスティラリーズなど) |
| 品薄(欠品、入荷待ち) | 製造・販売は継続しているが、需要に供給が追いついておらず、店頭やECサイトから一時的に在庫がなくなっている状態。今後、再入荷の可能性はあります。(例:イチローズモルト モルト&グレーン ホワイトラベルなど) |
今、私たちが目にするイチローズモルトの多くは、「品薄」の状態にある定番商品と、「終売」が決定した限定・準定番商品が混在しています。だからこそ、どの銘柄がどういう状況にあるのか、正確な情報を掴むことが大切なのです。
秩父蒸溜所の公式サイトや、信頼できる酒販店の情報を通じて、最新の状況をチェックすることが、ウイスキーハンティングの第一歩となります。 例えば、ウイスキーの情報サイトやニュースリリースなども、情報収集には役立ちますよ。(→最新ウイスキーニュースを検索)
【2025年秋】実際に終売が決定したイチローズモルトの銘柄とは
噂だけが独り歩きする中で、実際に終売が発表された銘柄があるのは事実です。特に2025年に入ってからは、人気銘柄の終売情報がウイスキーコミュニティを震撼させました。筆者もこのニュースを聞いたときは、思わず二度見してしまいました。
ここでは、直近で生産終了が決定、または既に終了したイチローズモルトの主な銘柄を詳しく見ていきましょう。
イチローズモルト ダブルディスティラリーズ(DD)の衝撃
終売が決定した中でも、特にファンに大きな衝撃を与えたのが、リーフラベルシリーズの一角を担っていた「イチローズモルト ダブルディスティラリーズ」です。
| 銘柄名 | イチローズモルト ダブルディスティラリーズ |
| 特徴 | 秩父蒸溜所と、閉鎖された羽生蒸溜所のモルト原酒をブレンドしたピュアモルトウイスキー。「2つの蒸溜所(Double Distilleries)」の個性が見事に融合しているのが魅力でした。 |
| 終売時期 | 2025年10月頃(銘柄によって時期は異なる) |
| 市場の影響 | 終売発表後、買取価格が急上昇し、定価(約8,800円)の数倍での取引が一般化。リーフラベルシリーズの中でも特に価格高騰が顕著になっています。 |
DDは、秩父蒸溜所設立前に肥土伊知郎氏が確保した「羽生」の貴重な原酒と、新生「秩父」の原酒が織りなす歴史的なボトルでした。そのため、この終売は単なる一つの銘柄の終了ではなく、「羽生原酒を使ったボトルがいよいよ限界を迎えている」ということを示唆していると考えられます。
このボトルを愛飲していた方、まだ手に入れていなかった方は、正規ルートでの入手は絶望的になったと言えるでしょう。今後は、既存の在庫がオークションや二次流通市場に出回るのを待つしかありません。
20th アニバーサリー エディションも生産終了へ
また、限定品としてリリースされていた「イチローズモルト 20th アニバーサリー エディション」も、2025年8月頃をもって終売となりました。
- 対象銘柄:イチローズモルト モルト&グレーン 20th Anniversary エディション
- 終売の理由:記念ボトルとしての役割を終えたこと、および限定生産であったため。
- 現在の状況:既に市場在庫は枯渇しており、定価での入手はほぼ不可能。
このように、イチローズモルトの場合、「限定品」の終売は定期的に発生します。しかし、「ダブルディスティラリーズ」のような定番に近い銘柄の終売は異例であり、今後のリーフラベルシリーズのラインナップ再編を示唆している可能性が高いと、筆者モモストアは見ています。
終売の波はウイスキー市場全体で続いています。気になる銘柄がある場合は、できるだけ早く情報をキャッチし、行動に移すことが大切ですね。(→ダブルディスティラリーズの終売理由をさらに詳しく)
イチローズモルトが終売・品薄になる2つの大きな理由と今後の見通し
なぜイチローズモルトは、これほどまでに終売や品薄のニュースが絶えないのでしょうか?
もちろん「人気があるから」という一言で片付けられる問題ではありません。そこには、イチローズモルトならではの独自の事情と、世界的なウイスキーブームという外部要因が深く関わっています。この構造を理解しておくと、今後のウイスキーハンティングの戦略も立てやすくなりますよ。
理由1:製造元「秩父蒸溜所」の徹底したこだわりと生産量の限界
イチローズモルトを生み出す秩父蒸溜所は、サントリーやニッカといった大手メーカーと比較すると、非常に小規模な蒸溜所です。
創業者である肥土伊知郎氏の「少量生産でも高品質なものを作る」という哲学に基づき、手作業や伝統的な製法を重んじています。
徹底した品質管理と少量生産の構造
具体的に、生産量を増やせない主な要因は以下の通りです。
- ポットスチル(蒸留器)の数:大手に比べて圧倒的に少ない数のスチルで生産しています。
- 手作業の多さ:製造工程の多くに人の手が関わっており、大量生産には向きません。
- 原酒の熟成:ウイスキーは数年以上の熟成期間が必要です。需要が爆発的に伸びたとしても、すぐに供給量を増やすことはできません。原酒の「質」を最優先するため、無理な増産はしないという方針が徹底されています。
この「少量高品質」の構造こそが、イチローズモルトの魅力の源泉であり、同時に「品薄」という状況を生み出している最大の理由です。蒸溜所としては、最高のウイスキーを世に出すために時間をかけている結果であり、私たちはその品質に感謝しつつ、入荷を待つしかないのです。
理由2:世界的な需要の急増と加熱する転売市場
二つ目の理由は、イチローズモルトが今や日本国内だけでなく、世界中のコレクターやウイスキー愛好家から熱狂的に支持されている点にあります。
海外での評価と投資対象としての地位
特に「イチローズモルト カードシリーズ」が高値で取引されたことがきっかけとなり、イチローズモルトは「飲むウイスキー」から「投資対象のウイスキー」としての地位も確立してしまいました。
国際的なオークションサイトでは、限定品はもちろん、定番品でさえ定価を大幅に上回る価格で取引されています。
- 需要:世界中から膨大な注文が殺到しています。
- 供給:秩父蒸溜所の少量生産体制は変わりません。
- 結果:正規の流通経路で消費者の手に渡る前に、転売目的の購入や、海外への輸出によって市場からボトルが吸い上げられてしまうという現象が起きています。
この転売市場の加熱が、「定価で買うのは困難」という現状をより深刻にしています。終売情報が出ると、さらに価格が高騰するため、市場の動向は非常に激しいものになっていると言えるでしょう。長期的に見ても、イチローズモルトの価値は高まり続けると予測されており、今後も品薄状態は続く可能性が高いです。(→秩父蒸溜所の生産体制について)
定番のリーフラベルシリーズは今後どうなる?終売・リニューアルの可能性
イチローズモルトのラインナップの中で、比較的入手しやすく、ファンから最も愛されているのが「リーフラベルシリーズ」です。
葉っぱをモチーフにしたラベルが特徴で、それぞれ異なる樽の個性(ミズナラ、ワイン、ダブルディスティラリーズなど)を楽しめるシリーズでした。
しかし、先述の通り「ダブルディスティラリーズ(DD)」が終売になったことで、残りのリーフラベルも「次はどうなるの?」と不安に思っている方も多いのではないでしょうか。筆者モモストアなりに、今後のリーフラベルの行方を予測してみます。
残るリーフラベル銘柄の現状と予測
DD終売後の主要なリーフラベル銘柄の状況は以下の通りです。
| 銘柄名 | 特徴 | 現状 | 今後の予測 |
| WWR(ワインウッドリザーブ) | 赤ワイン樽で熟成・後熟させた原酒を使用。 | 品薄状態が続く。 | DDの終売により、リーフラベルの中心的な存在に。急な終売は考えにくいが、原酒の状況次第でリニューアルの可能性あり。 |
| MWR(ミズナラウッドリザーブ) | ジャパニーズオーク(ミズナラ樽)で熟成・後熟させた原酒を使用。 | WWRと並んで人気が高く品薄。 | ミズナラ樽は希少であり、原酒が確保できなくなれば限定的な出荷になる可能性も。 |
| KWE(キングオブウイスキーエディション) | 酒販店「信濃屋」向けの限定ボトル。 | 流通量は非常に少ない。 | 特定の販路向けの限定品であり、終売の可能性は低いが、再入荷も稀。 |
| Classical Edition(クラシカルエディション) | モルト原酒を贅沢に使用したブレンデッドウイスキー。 | リーフラベルの中では最も入手しやすい部類。 | 安定供給を担う柱。当面は品薄ながらも継続販売されると予想される。 |
DDの終売は、秩父蒸溜所が「古い羽生原酒の使用を段階的に終了し、秩父の原酒へのシフトを本格化させている」ことを示しています。
そのため、残りのリーフラベルも、将来的には羽生原酒の比率が下がる、もしくは完全に秩父原酒のみの構成にリニューアルされる可能性が高いと見るのが自然でしょう。
リニューアルはウイスキーの進化の証
もしリニューアルが発表されたとしても、それは決して悲観することではありません。
それは、イチローズモルトが「秩父」のテロワール(風土)を活かした原酒で、さらに新しい挑戦を続けている証拠だからです。新しいボトルがリリースされれば、また新しい味わいとの出会いが待っています。
もちろん、現行のボトルが手に入らなくなる前に確保したいという気持ちもよく分かります。
今後は、WWRやMWRもより一層の争奪戦になることが予想されますので、見かけたら迷わず手に入れるくらいの勢いが必要かもしれませんね。
イチローズモルトを定価で購入できる可能性が高い3つの場所とチャンス
「どうせ定価では買えないんでしょ?」と諦めている方もいるかもしれませんが、それは大きな間違いです!
もちろん競争率は高いですが、イチローズモルトを正規の価格、つまり定価(メーカー希望小売価格)で手に入れるチャンスは、今も確実に存在しています。
ここでは、モモストアが推奨する、定価購入の可能性が高い3つの場所と、その攻略法をお伝えしますね。
チャンス1:百貨店・大型酒販店の抽選販売に申し込む
最も信頼性が高く、大量入荷が見込めるのが、伊勢丹や三越などの有名百貨店や、リカーマウンテンなどの大型酒販店が実施する抽選販売です。
- 特徴:人気銘柄がまとまって入荷するため、当選すれば確実に定価で購入できます。
- 攻略法:
- 各店舗のメルマガやLINE公式アカウントを登録し、抽選情報をいち早くキャッチする。
- 抽選参加の条件(例:過去の購入実績、特定のクレジットカード保有など)がある場合、可能な範囲で満たしておく。
- 家族や友人に協力を仰ぎ、応募数を増やす。
特に、百貨店系の抽選は、その百貨店の顧客を優先する傾向があるため、日頃から食料品や他の商品を購入して「顧客ランク」を上げておくのが、地味ながら強力な裏技になります。
チャンス2:地域の小規模な正規特約店を訪問する
ネットや大型店では競争が激しすぎると感じたら、ターゲットを地元の小さな正規特約店に移してみましょう。
| メリット | 転売対策として、地元客や常連客を優先する店が多い。ネットでの情報が少なく、競争率が比較的低い場合がある。 |
| デメリット | そもそも入荷があるか、いつ入荷するかは運次第。 |
「足で稼ぐ」方法ですが、店主さんと仲良くなり、ウイスキーへの情熱を伝えることで、入荷情報をこっそり教えてもらえる…なんてことも夢ではありません。
ただし、もちろん店員さんを困らせるようなことはせず、紳士的な態度で接することが大前提です。
チャンス3:Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングのゲリラ販売を狙う
ECサイトでの定価販売は、まさに「一瞬の勝負」です。これは転売屋との戦いにもなりますが、一般の酒販店がECサイトで在庫を定価で放流することが稀にあります。
- 狙い方:
- 「イチローズモルト 定価」などのキーワードで検索結果を常にチェックする。
- お気に入り店舗の在庫ページをブックマークし、時間があるときに巡回する。
- ECサイトの通知機能を活用し、在庫復活アラートを設定する。
ただし、ECサイトでの定価販売は、販売開始から数秒で売り切れることがほとんどです。
もし定価以上の価格で売られているものを見つけても、焦って高額な転売品を購入しないように、冷静な判断を心がけてくださいね。
抽選販売にチャレンジ!当選確率を上げるための知っておきたい裏技
定価で購入する最も現実的な方法が「抽選販売」です。しかし、倍率は数十倍、時には数百倍にもなると言われるイチローズモルトの抽選に当たるのは至難の業。
ここでは、少しでも当選確率を上げるために、モモストアが実践している知っておきたい「裏技」と、情報収集のコツをご紹介します。
裏技1:SNSや掲示板で情報鮮度を最大限に高める
抽選販売は、告知期間が非常に短いことがほとんどです。「気づいたら終わっていた」という事態を避けるため、情報収集の体制を万全にしましょう。
- Twitter(現X)の活用:
- 「イチローズモルト 抽選」「ウイスキー 抽選」といったキーワードで検索し、「最新」タブで情報を追いかける。
- ウイスキー販売に力を入れているアカウント(例:酒販店、ウイスキーメディア)をフォローし、通知をオンにする。
- 専門掲示板のチェック:
- ウイスキーファンの集まるオンラインコミュニティや掲示板では、非公式の情報も含め、抽選情報がリアルタイムで共有されています。情報の真偽を見極める必要はありますが、一次情報に触れる機会が増えます。
「知っているかどうか」が勝敗を分けるのが、限定ウイスキーの抽選です。情報の鮮度を意識して、日々のルーティンに組み込んでみてください。
裏技2:抽選販売のルールを徹底的に読み込む
一見するとどの抽選も同じに見えますが、販売元によって細かいルールが定められています。このルールを正しく理解し、遵守することが、当選の確率を上げるための基本です。
| チェックポイント | 具体的な対策 |
| 申込条件 | 「実店舗での購入履歴が必要」「会員カードの提示が必須」など、応募資格を満たしているか確認。 |
| 決済方法 | 「クレジットカードのみ」「代引き不可」など、当選後の決済で手間取らないよう、事前に準備しておく。 |
| 配送方法 | 「店頭受け取りのみ」の場合、遠方からの応募は避けるなど、当選後の受け取りが現実的か確認。 |
特に「同一住所からの複数応募は無効」といったルールは厳しくチェックされます。家族での応募を検討する場合は、異なる名義とメールアドレスを使うなど、販売元の規定を破らない範囲で戦略を練りましょう。
裏技3:ECサイトの会員登録と住所入力を済ませておく
抽選ではなく、先着順のゲリラ販売(Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングなど)を狙う場合、スピードが命です。
- 事前準備:
- 販売サイトの会員登録を済ませておく。
- 氏名、住所、クレジットカード情報などを全て登録しておき、ワンクリックで購入できる状態にしておく。
入力に手間取っている間に在庫がなくなることは日常茶飯事です。一瞬のチャンスを逃さないためにも、販売が始まる前にできることは全て済ませておきましょう。(→ウイスキー抽選の裏技に関する情報)
イチローズモルトの転売価格(二次流通価格)が驚くほど高い銘柄
イチローズモルトの人気の裏側には、高騰し続ける「転売市場」の存在があります。
正規の定価で手に入れるのが難しい一方で、二次流通市場(オークションや専門買取店)では、驚くほどの価格で取引されています。これは、イチローズモルトが単なるお酒ではなく、資産価値を持つコレクターズアイテムとなっている証拠です。
ここでは、特に価格が高騰している銘柄と、現在の市場価格の傾向について解説します。
伝説の「カードシリーズ」の市場価値
イチローズモルトの価格高騰の火付け役となったのが、伝説の「カードシリーズ」です。これは、閉鎖された羽生蒸溜所の貴重な原酒を、トランプの52枚のカードに見立ててボトリングしたシリーズです。
- 特徴:それぞれが唯一無二のシングルカスク。
- 市場価格:1本あたり数百万円〜数千万円で取引されることも珍しくありません。全54本(ジョーカー含む)が揃ったセットは、過去に約1億円という驚異的な価格で落札されています。
もはや一般の消費者には手が届かない、アート作品のような存在ですが、このカードシリーズの存在が、イチローズモルト全体のブランド価値と希少性を押し上げています。
リーフラベルシリーズの買取相場(終売発表後の動向)
私たち一般のファンが購入する対象となるリーフラベルシリーズも、終売発表後は価格が高騰しています。特に終売が決定した「ダブルディスティラリーズ(DD)」の価格変動は激しいです。
| 銘柄名 | 定価(参考) | 終売発表前の買取相場 | 最新の買取相場(2025年秋) |
| ダブルディスティラリーズ(DD) | 約8,800円 | 約9,000円〜12,000円 | 約15,000円〜20,000円以上 |
| ワインウッドリザーブ(WWR) | 約9,350円 | 約13,000円〜18,000円 | 約18,000円〜25,000円 |
| ミズナラウッドリザーブ(MWR) | 約9,350円 | 約15,000円〜20,000円 | 約20,000円〜30,000円 |
※市場価格は変動するため、あくまで参考値です。
注目すべきは、定価と転売価格の間に大きな乖離がある点です。DDのように終売が決定すると、そのボトルの価値は一気に跳ね上がります。これは、「もう二度と手に入らない」というコレクター心理が働くためです。
もし、ご自宅に未開封のイチローズモルトがある場合は、そのボトルが今いくらの価値があるのか、一度調べてみるのも面白いかもしれませんね。
終売・限定品以外で今すぐ飲める!比較的入手しやすいイチローズモルト
終売や高騰の話題ばかりだと、「じゃあ、もうイチローズモルトは飲めないの?」と思ってしまいますよね。でもご安心ください!
もちろん品薄ではあるものの、比較的市場に出回る量が多く、運が良ければ定価に近い価格で購入できる可能性が残っている銘柄もあります。これらは、イチローズモルトの魅力を手軽に知るためのエントリーモデルとしても最適です。
ホワイトラベル(モルト&グレーン)はイチローズモルトの顔
イチローズモルトの中で、最も知名度が高く、そして最も流通量が多いのが「モルト&グレーン ホワイトラベル」です。ボトル中央に「World Blended Whisky」と記載された、まさにイチローズモルトの顔とも言える存在です。
- 特徴:世界5大ウイスキーの原酒をブレンドした、ブレンデッドウイスキー。
- 味わい:日本のウイスキーらしい繊細さと、海外原酒の力強さや個性が融合した、非常にバランスの取れた味わい。
- 入手難易度:リーフラベルや限定品に比べれば格段に入手しやすい。
このホワイトラベルは、秩父蒸溜所が目指す「ワールドクラスのブレンデッドウイスキー」を体現しており、まずはこの一本からイチローズモルトの世界に入ってみるのがおすすめです。
たまに、スーパーやドラッグストアの酒コーナーにひょっこり入荷していることもありますよ!
クラシカルエディションはリーフラベルの代替品として最適
リーフラベルシリーズが高騰・終売していく中で、今、ファンからの注目度が急上昇しているのが「イチローズモルト クラシカルエディション」です。
クラシカルエディションは、その名の通り、古典的で上質なウイスキーを目指して造られたもので、リーフラベル同様にモルト原酒を贅沢に使用しています。
| 銘柄名 | クラシカルエディション |
| アルコール度数 | 48度 |
| 特徴 | 厳選されたモルト原酒をブレンドしたプレミアムなブレンデッドモルト。 |
| 魅力 | リーフラベルに負けない複雑さと深みがあり、価格も比較的リーズナブル(定価ベース)。 |
もしWWRやMWRが高すぎて手が出ないと感じたら、ぜひこのクラシカルエディションを試してみてください。イチローズモルトらしい華やかさと、確かな熟成感が楽しめます。飲めばきっと、「これなら定価争奪戦に参加する価値がある!」と感じるはずです。
イチローズモルトの創業者、肥土伊知郎氏のウイスキーへの情熱
イチローズモルトの魅力を語る上で、避けて通れないのが、創業者であり、秩父蒸溜所のオーナーである肥土伊知郎(あくと いちろう)氏の存在です。
彼のウイスキー作りへの情熱と、日本のウイスキー史における異例の挑戦がなければ、今のイチローズモルトは存在しなかったと言っても過言ではありません。彼のストーリーを知ると、ボトルの一滴一滴がより一層尊く感じられますよ。
倒産寸前の家業からウイスキー作りを救う
肥土氏の家業は、埼玉県秩父市にあった「東亜酒造」という会社でした。しかし、経営悪化により倒産の危機に瀕します。
その際、大量に残されたのが、東亜酒造傘下の羽生蒸溜所で造られた貴重なウイスキー原酒でした。多くの関係者が売却や処分を進める中、肥土氏は「この原酒だけは残したい」という強い思いを抱きます。
彼は、この貴重な原酒を守るために奔走し、2004年にベンチャーウイスキー社を設立。
そして、この羽生原酒をボトリングしたのが、今や世界的な伝説となっている「イチローズモルト カードシリーズ」です。
「ウイスキーは生き物であり、一度世に出したらもう二度と造れない」という彼の言葉は、この原酒救出劇を物語っています。
秩父蒸溜所の設立と挑戦
原酒の瓶詰めを続ける傍ら、肥土氏は「自分の手で理想のウイスキーを造りたい」という夢を諦めませんでした。
そして2008年、埼玉県秩父市に「秩父蒸溜所」を設立します。これは、戦後初となるウイスキー専門の蒸溜所設立という、非常に挑戦的な試みでした。
秩父蒸溜所が世界的に評価されているのは、単に「ジャパニーズウイスキー」だからという理由だけではありません。
| 環境 | 秩父の盆地特有の寒暖差が、ウイスキーの熟成を促進させる。 |
| 設備 | スコットランドから取り寄せた伝統的なポットスチルと、地元・秩父のミズナラ材を使用した発酵槽など、細部にわたるこだわり。 |
| 製法 | 自社で大麦を栽培・製麦する(フロアモルティング)など、ウイスキー造りの全工程に挑戦。 |
この情熱的な取り組みと、最高品質への飽くなき追求が、イチローズモルトを世界的な銘酒へと押し上げ、結果として今の品薄・終売騒動につながっているのです。ボトルを傾ける際は、ぜひ肥土氏の情熱に思いを馳せてみてください。
イチローズモルトの魅力を再発見!銘柄ごとの味わいと特徴を徹底比較
一口にイチローズモルトと言っても、その銘柄によって味わいや香りは全く異なります。これは、使用する原酒の構成や、熟成に使う樽の種類が多様だからです。
終売や品薄で手に入らないものもありますが、それぞれの個性を知っておくことで、次に手に入れたときの楽しみが倍増しますよ!
リーフラベルシリーズ(定番)の比較
終売したDDも含め、リーフラベルシリーズは樽の個性を最大限に引き出しています。
| 銘柄 | 特徴的な樽 | 味わいの傾向 | おすすめの飲み方 |
| ワインウッドリザーブ(WWR) | 赤ワイン樽 | 華やかでフルーティー、ベリー系の甘さ、タンニンの渋みがアクセント。 | ストレート、ロック(冷やすと甘みが引き立つ)。 |
| ミズナラウッドリザーブ(MWR) | ミズナラ樽 | 伽羅(きゃら)や白檀のようなオリエンタルな香り、なめらかな口当たり。 | ストレート、トワイスアップ(少量の加水)。 |
| ダブルディスティラリーズ(DD) | 羽生+秩父原酒 | ドライフルーツやチョコレートのような複雑な甘さ、力強さと繊細さの両立。 | ストレート、ハイボール(終売銘柄として大切に)。 |
特にWWRは、赤ワイン樽由来のベリー系の華やかさが際立っており、女性にも人気が高い銘柄です。
MWRのミズナラ樽は、日本特有のウイスキーの個性を強く感じられるため、ジャパニーズウイスキーを飲み慣れている方に特におすすめです。
ホワイトラベルとクラシカルエディションの違い
比較的入手しやすい2つの銘柄も、ブレンドの方向性が異なります。
- ホワイトラベル(モルト&グレーン):
- コンセプトは「世界の五大ウイスキーをブレンドした、ブレンデッドウイスキー」。
- 味わいは軽やかでスムーズ、誰にでも飲みやすく、ハイボールに最適です。
- 価格も定価では7,000円台と、イチローズモルトの中では最も安価です。
- クラシカルエディション(ブレンデッドモルト):
- コンセプトは「モルト原酒の個性を引き出した、ブレンデッドモルト(モルト原酒のみのブレンド)」。
- 味わいは複雑でコクがあり、熟成感を楽しめる。モルトの比率が高く、ストレートやロックでじっくりと味わいたい一本です。
- 価格はホワイトラベルよりやや高めですが、リーフラベルに近い満足感が得られます。
どちらも魅力的ですが、最初はホワイトラベルで「イチローズモルトらしさ」を感じてから、クラシカルエディションやリーフラベルへとステップアップしていくのが、モモストアおすすめの楽しみ方です。(→イチローズモルトのレビューを探す)
イチローズモルトを自宅で美味しく楽しむためのおすすめの飲み方
せっかく手に入れたイチローズモルト。高価なウイスキーだからこそ、最大限に美味しく味わいたいですよね。
ここでは、それぞれの銘柄の個性を引き出す、モモストアおすすめの飲み方と、ウイスキーを楽しむためのちょっとしたコツをご紹介します。
銘柄別おすすめの飲み方リスト
ウイスキーは、加水や温度によって驚くほど表情が変わります。まずは、基本的な飲み方を試してみてください。
| 銘柄 | おすすめの飲み方 | ポイント |
| WWR(ワインウッドリザーブ) | ストレート、ロック | フルーティーな香りが飛びにくいロックが人気。氷は溶けにくい丸氷が理想的。 |
| MWR(ミズナラウッドリザーブ) | ストレート、トワイスアップ | ミズナラの香りは加水でより際立ちます。ウイスキーと同量の水を加える「トワイスアップ」で。 |
| ホワイトラベル | ハイボール | 炭酸水は強炭酸を使い、グラスの底からマドラーで一度だけ軽く混ぜるのがコツ。 |
| クラシカルエディション | ロック、ストレート | 複雑な味わいをじっくりと堪能したい。少しずつ口に含むことで、時間差で香りが広がります。 |
特にハイボールを作る際は、炭酸水とグラスをキンキンに冷やしておくのが、美味しさを格段にアップさせる秘訣です。
ウイスキーの香りを最大限に楽しむためのコツ
イチローズモルトのような高品質なウイスキーは、その香りが最大の魅力の一つです。香りをより楽しむために、ぜひ試してほしいのが以下の2点です。
飲み方のコツ:チェイサー(水)を必ず用意する
アルコール度数が高いウイスキーを飲むときは、必ず水(チェイサー)を横に置いておきましょう。水を挟むことで口の中がリセットされ、次のひと口でウイスキーの香りや味わいをより正確に捉えることができます。これは、テイスティングの基本中の基本です。
グラスの選び方:チューリップ型グラスを使う
ウイスキーグラスといえば「ロックグラス」を想像しがちですが、香りを最大限に楽しむなら、上部が少しすぼまったチューリップ型のテイスティンググラスがおすすめです。
これにより、ウイスキーの揮発した香りがグラス内に留まり、複雑で繊細なアロマを逃さずに感じることができます。グラス一つでウイスキーの体験は大きく変わるので、ぜひ試してみてください。
飲まないなら売却も検討!イチローズモルトの現在の買取相場
もし、終売した銘柄や、抽選で当たったものの飲む予定のないイチローズモルトをお持ちであれば、売却を検討するのも賢い選択です。
特に終売が発表されたボトルは、買取市場で一時的に価格が急上昇する傾向があります。ウイスキーを売却することで、また別の新しいウイスキーを購入する資金に充てることもできますよね。
イチローズモルトの買取価格が高くなる理由
イチローズモルトの買取価格が高いのは、以下の3つの要素が揃っているからです。
- 希少性:そもそもの生産量が少なく、市場に出回るボトルが少ない。
- 国際的な評価:世界的なウイスキーコンテストで受賞を重ねており、海外のバイヤーからの需要も高い。
- 転売市場の存在:高値で再販できる見込みがあるため、買取業者も高額査定を出しやすい。
特に「終売」の決定は、価格が高騰する最高のタイミングとなります。例えば、ダブルディスティラリーズの終売発表後、買取価格がそれまでの相場から数千円〜1万円近く跳ね上がった実績があります。
高価買取を実現するための3つのポイント
いざ売却するとなったとき、少しでも高く買い取ってもらうために注意すべき点があります。
ポイント1:付属品と保存状態の確認
- 箱(化粧箱):最も重要です。箱がないと査定額は大きく下がります。
- ラベル:汚れや破れ、カビがないかチェック。直射日光を避け、湿度が高すぎない場所で保管されていたかが重要です。
- 液面低下(メルト):コルクの劣化により、ボトル内の液面が下がっているとマイナス査定になります。
ポイント2:複数の買取業者を比較する
買取業者によって、イチローズモルトの評価額は大きく異なります。必ず、複数の業者(最低3社)に査定を依頼し、最も高額な査定を出したところに売却するのが鉄則です。
ポイント3:限定品・終売品はすぐに売るか、長期保有かを見極める
終売直後は「最後のチャンス」として需要が集中し、価格が急騰します。このピークを狙って売るか、それとも10年、20年と長期保有してさらに価値が高まるのを待つか、戦略を立てましょう。
飲む予定がないなら、終売発表直後の高騰時が売却のベストタイミングかもしれません。
まとめ:イチローズモルトの終売はチャンス?今すぐ動くべき理由
ここまで、イチローズモルトの終売の真実から、定価での購入方法、そして現在の市場価格まで、幅広く解説してきました。
最後に、筆者モモストアから、イチローズモルトを愛するすべての読者の皆さんへ、今すぐ動くべき理由をお伝えしますね。
終売は「別れ」ではなく「価値の確定」
「終売」と聞くと残念に思えるかもしれませんが、ウイスキーの世界では、これはそのボトルの「価値が確定した」ことを意味します。
ダブルディスティラリーズのように終売が決まったボトルは、今後二度と手に入らないため、現行品の価値がさらに高まります。
これは、残るリーフラベル(WWR、MWR)や、比較的安定供給されているクラシカルエディションの重要性が増すということです。
今すぐ行動すべきことリスト:
- もし飲みたいなら:比較的入手しやすい「ホワイトラベル」や「クラシカルエディション」からまず手に入れ、イチローズモルトの味わいを確かめる。
- もし終売品が欲しいなら:市場価格を冷静に見極めつつ、オークションや信頼できる二次流通で検討する。
- もし未開封品を持っているなら:買取相場をチェックし、売却益で別のウイスキー投資や購入資金を確保する。
イチローズモルトは、単なるブームではなく、日本のウイスキー史に残る銘酒です。その歴史の一部を担うボトルを手に入れるチャンスは、今この瞬間にもあります。
この記事の情報が、皆さんのウイスキーライフを豊かにする一助となれば幸いです!

