【保存版】着物のたとう紙はどこで売ってる?100均やニトリ・販売店おすすめ3選
大切にしている着物を守るために欠かせない「たとう紙(折紙)」ですが、いざ新調しようと思うと、どこで売ってるのか分からず困ってしまう方も多いのではないでしょうか。
長期間保管していると、湿気を吸ったたとう紙には茶色いシミが浮き出てきます。これはカビの原因にもなるため、定期的な交換が推奨されています。
実は、身近な100均ショップやホームセンターから、本格的な呉服店まで、購入できる場所は意外と多岐にわたります。しかし、サイズや品質を間違えると、大切な着物を傷めてしまうリスクもあります。
この記事では、たとう紙が買える場所を徹底調査し、コスパ最強の入手方法から失敗しない選び方まで、初心者の方にも分かりやすく解説します。
・ニトリやカインズなどホームセンターの取り扱い状況
・着物たとう紙を安く買うなら通販がコスパ最強の理由
・たとう紙の種類とサイズの選び方を徹底解説
・長期保存に最適な高級たとう紙と通常版の違い
ダイソーやセリアなどの100均でたとう紙は買える?

結論から申し上げますと、ダイソーやセリア、キャンドゥといった主要な100円ショップでも、たとう紙は販売されています。
ただし、全ての店舗で常時在庫があるわけではなく、特に大型店舗の「和装小物コーナー」や「収納用品コーナー」に置かれていることが多いのが特徴です。
100均で売られているたとう紙の多くは、1枚から2枚セットで110円(税込)という非常にリーズナブルな価格設定になっています。
「急ぎで1枚だけ欲しい」「とりあえず古いものから取り替えたい」という場合には非常に便利な存在と言えるでしょう。
しかし、100均の商品にはいくつか注意点があります。まず、紙の厚みが薄い傾向にあります。たとう紙の本来の役割は「湿気の吸収」ですが、紙が薄いと吸収できる水分量が限られてしまいます。
また、サイズ展開が「中(名古屋帯用)」程度のものに限定されていることが多く、振袖や訪問着などの大きな着物を入れるにはサイズが足りないケースも散見されます。
| ショップ名 | 取り扱い状況 | 特徴 |
| ダイソー | あり(店舗による) | 不織布タイプや紙タイプが混在 |
| セリア | あり(店舗による) | おしゃれなデザインの和装小物と一緒に並ぶ |
| キャンドゥ | 一部店舗 | 在庫が不安定な場合が多い |
100均で購入する際は、素材をしっかり確認することをおすすめします。最近では「不織布」タイプのたとう紙も増えていますが、長期保管にはやはり通気性と調湿性に優れた「和紙」タイプが推奨されます。
もし、100均で見当たらない場合や、複数枚をまとめて揃えたい場合は、通販サイトでまとめ買いする方が1枚あたりの単価が安くなり、コスパが最強になることも覚えておくと良いでしょう。
ダイソーのたとう紙の品質と使い勝手
ダイソーでは、和紙製のものだけでなく、ポリプロピレン製の不織布を使用した収納袋タイプも「たとう紙」に近い名称で販売されていることがあります。
不織布タイプはカビに強く、破れにくいというメリットがありますが、和紙のような天然の調湿作用は期待できません。そのため、高級な正絹(シルク)の着物を保管する場合には注意が必要です。
一方で、ウールやポリエステルの洗える着物であれば、ダイソーの不織布ケースでも十分に対応可能です。
ダイソーの店舗によっては、画材コーナーの近くに和紙が置かれていることもありますが、着物用として加工されたものではないため、紐が付いていなかったりサイズが合わなかったりします。
必ず「衣類用」や「着物保管用」と明記されたものを選ぶようにしましょう。店頭にない場合は、店員さんに「和装用のたとう紙」があるか確認するのが確実です。
筆者の経験上、100均のたとう紙は、旅行や着付け教室への持ち運び用として割り切って使うのが最もスマートな活用方法だと感じています。
長期的にタンスで眠らせる着物用としては、やはり通販で買える専門店の厚手タイプを選んだ方が、後々のカビトラブルを防ぐことができます。
セリアで見つけるおしゃれな和装小物とたとう紙
セリアは他の100均に比べて、デザイン性の高い和雑貨が充実していることで知られています。
セリアで販売されているたとう紙は、無地のシンプルなものが多いですが、紙の質感が比較的滑らかで、手触りが良いという声もよく聞かれます。
ただし、セリアもダイソーと同様に在庫の変動が激しく、特に七五三シーズンや成人式前後などの需要が高まる時期以外は、店頭から姿を消してしまうこともあります。
また、セリアには「竹炭入り」の消臭シートなども売られているため、たとう紙と一緒に購入してタンスに入れるといった、100均ならではの合わせ技も可能です。
しかし、どれだけ工夫しても100均のたとう紙は「消耗品」としての側面が強く、数ヶ月から1年程度で紙がへたってしまうことが多いのが現状です。
「大切な形見の着物」や「高価な呉服」を包むのであれば、多少の手間とコストをかけてでも、信頼できる品質のものを手に入れるべきでしょう。
ニトリやカインズなどホームセンターの取り扱い状況
「お、ねだん以上。」のニトリや、DIYの強い味方であるカインズ、DCM、コーナンなどのホームセンターでも、たとう紙の取り扱いがあるか気になるところですよね。
調査の結果、ニトリの実店舗では「たとう紙そのもの」の取り扱いは非常に稀であることが分かりました。
ニトリでは、着物を収納するための「桐のタンス」や「プラスチック製の着物収納ケース」は販売されていますが、中に敷く紙まではラインナップされていないことが多いです。
一方で、カインズやコーナンなどの大型ホームセンターでは、和装用品コーナーや生活雑貨コーナーの隅に、5枚セットや10枚セットのたとう紙がひっそりと置かれていることがあります。
ホームセンターで売られているたとう紙は、100均のものよりも少し厚手で、しっかりとした「文庫紙(ぶんこがみ)」に近い品質のものが一般的です。
「すぐにでもまとまった数が欲しいけれど、呉服店に行くのは敷居が高い」という方には、ホームセンターは適した購入先と言えます。
ただし、ホームセンターも店舗によって品揃えが大きく異なります。わざわざ足を運んでも、在庫切れであったり、そもそも取り扱いがなかったりすることも多々あります。
| 店舗名 | たとう紙の有無 | 備考 |
| ニトリ | 基本なし | 収納ケースや桐箱は充実 |
| カインズ | 一部あり | セット販売がメイン |
| コーナン | 一部あり | 和装小物コーナーを確認 |
| ヨドバシカメラ | あり(通販等) | 店舗受取ができる場合も |
また、ホームセンターで購入する場合のデメリットは、「価格がそれほど安くない」という点です。5枚で1,000円前後など、1枚あたりの単価が200円を超えることも珍しくありません。
これなら、同じ予算で通販サイトを利用した方が、より高品質な「雲竜紙」を使用したプロ仕様のたとう紙を、自宅まで届けてもらうことができます。
重たい荷物を持って帰る手間を考えても、やはりAmazonや楽天などの通販が最もスマートでコスパが良いという結論に至ります。
ニトリで買える「着物収納アイテム」との組み合わせ
ニトリにはたとう紙自体は少ないですが、着物を守るための周辺アイテムは非常に優秀です。
例えば、ニトリの「除湿シート」や「防虫剤」は、たとう紙の中に挟んだり、タンスの引き出しに入れたりするのに最適です。
たとう紙を新調するタイミングは、衣替えの時期であることが多いはずです。その際、ニトリで新しい収納ケースを購入し、中身のたとう紙を通販で新調するというのが、最も効率的な着物整理のルーティンと言えるでしょう。
特にニトリの「中身が見える収納バッグ」は、たとう紙に包んだ着物をさらに保護するのに役立ちます。和紙のたとう紙は、外からの汚れには弱いため、二重に保護することで安心感が増します。
ただし、密閉しすぎると湿気がこもる原因になるため、ニトリのケースを使う場合でも、中身のたとう紙は「最高級の和紙製」を通販で選んでおくのが、賢い選択です。
カインズ等のホームセンターで探す際のコツ
ホームセンターでたとう紙を探す際は、「和装コーナー」が独立していない店舗も多いため注意が必要です。
多くの場合、「障子紙」や「ふすま紙」の近く、あるいは「タンス用の防虫剤」の近くに置かれています。
もし見つからない場合は、店員さんに「着物を包む紙」または「文庫(ぶんこ)」と伝えるとスムーズです。
カインズなどのホームセンターで購入するメリットは、実物の「紙の質感」を確かめられる点にあります。しかし、パッケージ越しでは厚みが分かりにくいこともあるため、過信は禁物です。
結局のところ、品質の安定性と口コミの多さを考慮すると、ネット通販の売れ筋ランキングから選ぶのが一番失敗しません。
着物たとう紙を安く買うなら通販がコスパ最強の理由
着物を頻繁に着る方や、実家に眠っている大量の着物を一気に整理したい方にとって、ネット通販はまさに救世主です。
なぜ通販がコスパ最強なのか。その最大の理由は「中間マージンのカット」と「まとめ買いによる割引」にあります。
呉服店やデパートでたとう紙を買おうとすると、1枚500円から1,000円ほどする高級品しか置いていないことがよくあります。もちろん質は良いのですが、数十枚単位で交換するとなると、かなりの出費になってしまいます。
一方で、Amazonや楽天市場に出店している着物専門店では、10枚セット、20枚セット、さらには50枚セットといった大容量パックが驚くほど安く販売されています。
例えば、10枚セットで1,500円程度(1枚あたり150円)といった価格設定は当たり前で、セール時期にはさらに安くなることもあります。
| 購入場所 | 1枚あたりの相場 | メリット |
| 呉服店 | 500円〜1,000円 | 最高級の品質・相談できる |
| 100均 | 110円 | 1枚から買える・手軽 |
| 通販(まとめ買い) | 80円〜200円 | 圧倒的安さ・玄関まで届く |
さらに、通販を利用する大きなメリットとして「配送」があります。
たとう紙は、着物のサイズに合わせているため、長さが80cm以上あります。これを実店舗で購入して持ち帰るのは、実はかなりの重労働です。
折り曲げて持って帰ると、紙に折り目がついてしまい、着物を入れた際にシワの原因になってしまいます。
通販であれば、大きなダンボールの板に挟んだ「折らない状態」で配送してくれるショップがほとんどです。この「折らずに届く」という点だけでも、通販を選ぶ価値は十分にあります。
Amazon・楽天・Yahoo!ショッピングの賢い使い分け
通販サイトによって、得意なジャンルやキャンペーンが異なります。賢く使い分けることで、さらに安くたとう紙を手に入れましょう。
Amazonは、1枚や3枚といった少量でも「送料無料」で届けてくれるプライム対象商品が多いのが魅力です。「数枚だけ足りない」という時はAmazonが非常に便利です。
楽天市場は、着物専門店の数が最も多く、品質にこだわった「雲竜紙」や「金糸入り」などのバリエーションが豊富です。お買い物マラソンなどのイベント時に20枚セットなどを購入すれば、ポイント還元も含めて実質単価がどこよりも安くなる可能性が高いです。
Yahoo!ショッピングは、PayPayポイントを貯めている方におすすめです。また、LOHACOなどのショップを通じて、他の日用品と一緒に注文できることもあります。
どのサイトを利用する場合でも、必ずチェックすべきは「ユーザーレビュー」です。「紙の厚みはどうだったか」「本当に折らずに届いたか」という生の声は、何よりも参考になります。
メルカリでたとう紙を買うのはアリ?
最近では、メルカリやラクマといったフリマアプリで、たとう紙を出品している人も見かけます。
「未使用品ですが自宅保管です」といった条件で安く出品されていることがありますが、これには少し注意が必要です。
たとう紙は湿気を吸うのが仕事です。長期間、一般家庭の押し入れで保管されていた未使用品は、すでに目に見えない湿気を吸い、カビの胞子が付着しているリスクがあります。
せっかく新調するのに、最初からコンディションが悪いものを選んでしまっては本末転倒です。
数百円の差であれば、管理の行き届いた専門店から新品を購入する方が、大切な着物の寿命を延ばすことにつながります。
たとう紙の種類とサイズの選び方を徹底解説
たとう紙を購入する際に、最も失敗しやすいのが「サイズの選択」です。
「たとう紙なんてどれも同じだろう」と思って適当に買ってしまうと、いざ着物を入れようとした時に、着物がはみ出したり、逆にはみ出さないように無理に折ってシワを作ってしまうことになります。
一般的に、たとう紙には大きく分けて3つのサイズが存在します。それぞれの用途を正しく理解しておきましょう。
1. 大サイズ(約87cm):振袖、訪問着、留袖などの「着物全般」に使用します。最も汎用性が高いサイズです。
2. 中サイズ(約64cm):名古屋帯、袋帯、またお子様の七五三用の着物などに使用します。
3. 小サイズ(約35cm〜55cm):帯揚げや帯締め、重ね襟などの「和装小物」をまとめて保管するのに適しています。
| サイズ呼称 | 長さ(目安) | 収納するものの例 |
| 着物用(大) | 83cm〜87cm | 振袖、訪問着、小紋、紬 |
| 帯用(中) | 64cm前後 | 袋帯、名古屋帯、男物袴 |
| 小物用(小) | 35cm〜55cm | 長襦袢、帯揚げ、和装小物 |
特に注意したいのが、長襦袢(ながじゅばん)です。長襦袢は着物よりも少し短く畳むことが多いため、中サイズで収まる場合もありますが、余裕を持って大サイズに入れておく方が、余計な折り目がつかず安心です。
また、たとう紙の形状にも種類があります。一般的な紐で結ぶタイプの他に、最近ではマジックテープで留めるタイプや、チャック式のものも登場しています。
しかし、昔ながらの「紐タイプ」が今でも主流なのは、紐の結び加減で中の着物の厚みに柔軟に対応でき、通気性を損なわないという合理的な理由があるからです。
初めて買い換える方は、まずは「大サイズ(着物用)」を10枚程度揃えておくのが、最も効率的で失敗のない買い方と言えるでしょう。
「文庫紙」と「たとう紙」の違いを知っていますか?
お店によっては、たとう紙のことを「文庫(ぶんこ)」や「文庫紙(ぶんこがみ)」と呼ぶことがあります。基本的には同じものを指しますが、厳密には地域や業界によってニュアンスが異なります。
関東では「たとう紙」、関西では「文庫」と呼ぶ傾向が強いと言われています。どちらで探しても間違いではありませんが、ネット検索する際は「たとう紙」で検索した方がヒット数が多く、比較検討しやすいですよ。
また、最高級品の中には、紙の表面に「金銀の箔」が散らしてあったり、特殊な「透かし模様」が入っていたりするものもあります。
これらは見た目が美しいだけでなく、紙の密度や耐久性が高く、何十年も大切にしたい「家宝級の着物」には最適な選択肢となります。
一方で、日常的に着るウールの着物などは、シンプルな無地のたとう紙で十分です。用途に合わせてランクを使い分けるのが、賢い着物ライフのコツです。
帯専用たとう紙の重要性
帯は着物よりも厚みがあり、形を崩したくないアイテムです。着物用の大きなたとう紙に帯を入れると、中で帯が動いてしまい、角が折れてしまうことがあります。
そのため、帯には専用の「中サイズ(帯用)」を使用することを強くおすすめします。
帯専用のたとう紙は、幅も帯の畳み幅にジャストフィットするように作られており、タンスの中で無駄なスペースを取らないというメリットもあります。
通販で購入する際は「着物用10枚+帯用5枚」のようなセット販売を探すと、1つずつ選ぶ手間が省けて非常に便利です。
長期保存に最適な高級たとう紙と通常版の違い
たとう紙の価格差は、主に「和紙の含有率」と「加工技術」によって決まります。
100均などの安いたとう紙は、パルプ(洋紙)の割合が多く、和紙のような繊維の隙間が少ないため、吸湿性に限界があります。極端な話、コピー用紙で着物を包んでいるのに近い状態になってしまうのです。
対して、呉服専門店が扱う「高級たとう紙」は、楮(こうぞ)や三椏(みつまた)などの天然素材をふんだんに使用しており、「紙自体が呼吸している」ような状態です。
これにより、湿気が多い時期には水分を吸い込み、乾燥している時期には適度に放出して、着物のコンディションを一定に保ってくれます。
さらに、高級版には以下のような特徴があります。
・和紙の繊維を漉き込んだ「雲竜紙」仕上げ:強度が非常に高く、破れにくい。
・金糸や銀糸の装飾:見た目の高級感があり、贈答用にも適している。
・薄紙(中敷き)付き:着物の表面を直接保護し、スレや色移りを防ぐ。
| 項目 | 通常版(エコノミー) | 高級版(プレミアム) |
| 素材 | パルプ主体 | 手漉き和紙・雲竜紙 |
| 吸湿性 | 普通 | 非常に高い |
| 耐久性 | 1〜2年で変色しやすい | 3〜5年程度は良好 |
| 中敷きの有無 | なしが多い | あり(高級仕様) |
特に注目したいのが「中敷き(薄紙)」の存在です。たとう紙を開けた時、着物の上にさらに一枚、薄い白い紙が乗っているのを見たことがありませんか?
これは着物の刺繍や箔が、たとう紙に張り付いて剥がれてしまうのを防ぐための重要な役割を果たしています。
通販でたとう紙を選ぶ際は、「薄紙付き」と明記されているものを選ぶのが、着物保護の観点から最強の選択です。
もちろん、高級品は1枚あたりの単価が高くなりますが、着物をカビさせてしまい数万円のクリーニング代(洗い張り)を出すリスクを考えれば、たとう紙への投資は非常にコスパが良いと言えるでしょう。
雲竜紙(うんりゅうし)のたとう紙が選ばれる理由
「雲竜紙」とは、和紙を漉く際にわざと長い繊維を残し、雲のような模様を浮き出させた紙のことです。
この長い繊維があることで、紙全体の強度が飛躍的に向上します。たとう紙は着物の重みがかかるため、出し入れの際に角が破れやすいのですが、雲竜紙タイプであれば長期間使用しても角がピンと立ったまま保たれます。
また、その独特の質感は高級呉服にふさわしい佇まいを演出してくれます。せっかく素敵な着物を新調したのであれば、包む紙にもこだわりたいものですよね。
通販サイトで「厚手 雲竜紙 たとう紙」と検索すると、多くの愛好家から支持されている定番品を見つけることができます。
中敷き(薄紙)は捨ててもいいの?
「中敷きが邪魔で捨ててしまった」という声をたまに聞きますが、これは絶対におすすめしません。
先述の通り、中敷きは着物のデリケートな装飾を守るための緩衝材です。特に正絹の着物は、湿気によってたとう紙と密着しやすく、最悪の場合、紙が着物に張り付いて取れなくなる「癒着」を起こすことがあります。
中敷きがあることで、この癒着を物理的に防ぐことができるのです。もし、今持っているたとう紙に中敷きが付いていない場合は、新しく購入するタイミングで、ぜひ「中敷きあり」のタイプにアップグレードしてみてください。
その安心感の違いは、次に着物を出す時に実感できるはずです。
たとう紙を交換するべきベストなタイミングとサイン
「たとう紙っていつ交換すればいいの?」という疑問をお持ちの方は多いでしょう。実は、たとう紙には明確な「寿命」があります。
一般的には2年から3年に一度の交換が理想とされています。しかし、保管環境(湿度の高い部屋など)によっては、1年でダメになってしまうこともあります。
交換が必要なサインとして、最も分かりやすいのが「茶色い斑点(シミ)」です。これは紙が吸収した水分が酸化したり、カビの予備軍が繁殖したりすることで現れます。
このシミを放置しておくと、いずれ中の着物にまで移ってしまい、高額なシミ抜きが必要になってしまいます。
| サイン | 状態の深刻度 | 対応策 |
| 紙が全体的に黄色っぽくなってきた | 低(劣化の始まり) | 次の衣替え時期に交換を検討 |
| 茶色い小さなポツポツが出ている | 中(要注意) | 早急に新しいたとう紙へ交換 |
| 紙が湿っぽく、カビ臭い | 高(危険) | 着物の虫干しをしてから新品に交換 |
| 紐が切れた、角が大きく破れた | 中(利便性低下) | 着物の保護機能が落ちているため交換 |
また、「手触りがカサカサせず、なんとなくしっとりしている」と感じた時も交換時です。和紙が限界まで水分を吸ってしまい、これ以上は調湿機能が働かないことを示しています。
衣替えの時期にタンスを開け、「なんだか空気が重いな」と感じたら、それはたとう紙が「もう限界です!」とサインを出しているのかもしれません。
一気に全部変えるのが大変な場合は、まずはシミが出ているものから優先的に交換していきましょう。その際、不足分を通販でサクッと注文しておけば、重たい思いをして買いに行くストレスもありません。
カビの発生を防ぐ「虫干し」とのセット作業
たとう紙を交換する際は、必ず「虫干し(陰干し)」をセットで行うようにしましょう。
新しい紙に変えるだけでは、着物の中にこもった湿気までは逃がせません。天気の良い乾燥した日に、2〜3時間ほど室内でハンガーにかけて風を通すだけで、カビのリスクを劇的に下げることができます。
この「虫干し→新しい通販のたとう紙へ包む」という一連の流れを習慣にすることで、あなたの大切な着物は10年、20年と美しい状態を保ち続けることができます。
もし虫干しをする時間が取れない場合は、せめて扇風機の風を数分当てるだけでも違います。その後に新しいパリッとしたたとう紙に包み直せば、気分もスッキリしますよ。
「古いから」だけじゃない、たとう紙を変えるメリット
たとう紙を新しくすることには、衛生面以外のメリットもあります。それは「中身の把握」です。
長年放置されたたとう紙は、中の着物が何だったか分からなくなっていることが多々あります。交換のタイミングで中身を確認し、たとう紙の表に鉛筆や付箋で「ピンク 訪問着」「母の形見 紬」などとメモを添えておきましょう。
最近の通販用たとう紙には、中身が確認できる透明な窓がついているタイプも多いです。これなら、わざわざ紐を解かなくても一目で判別でき、探す手間が省けます。
見た目もきれいに整ったタンスの中を見れば、着物を着る機会も自然と増えていくはずです。
たとう紙の正しい包み方と紐の結び方のコツ
新しいたとう紙を用意したら、次は「正しく包む」ステップです。意外と自己流で済ませてしまいがちな工程ですが、コツを掴むだけで着物の美しさが長持ちします。
まず、たとう紙を平らな場所に広げ、中の薄紙がシワになっていないか確認します。着物を入れる際は、中心がズレないように静かに置くのがポイントです。
たとう紙を折る順番は、一般的に「下(手前)→上(奥)→左→右」の順に重ねていきます。最後に紐が付いている部分が一番上にくるように調整しましょう。
| 手順 | 動作 | 注意点 |
| 1 | 着物を中心に置く | 刺繍や箔がある部分は薄紙で保護する |
| 2 | 左右の羽を重ねる | 角をしっかり合わせてズレを防ぐ |
| 3 | 紐を結ぶ | きつく締めすぎず、解けない程度に |
そして、多くの方が悩むのが「紐の結び方」です。
あまりにきつく結びすぎると、紙に歪みが生じてしまい、その形が着物に写ってしまうことがあります。逆に緩すぎると、タンスからの出し入れの際に中身が動いてしまいます。
「指が一本入る程度のゆとりを持たせた蝶結び」が、最も着物に優しい結び方です。
また、紐が長すぎる場合は、余った部分を蝶結びの輪の中に通しておくと、他のたとう紙と絡まるのを防げます。
「紐がボロボロになってきた」というのも交換の重要な合図です。紐が切れてしまうと、着物の重みを支えられず落下や汚れの原因になりますので、通販で予備のたとう紙を常備しておきましょう。
薄紙がシワになった時の対処法
たとう紙の中に入っている薄紙は非常にデリケートです。長く使っていると、中でグチャグチャになってしまうことがあります。
「少しのシワくらいなら大丈夫」と思われがちですが、その細かなシワが正絹の生地に押し当てられると、アイロンでも取れにくい細かなシワとして残ってしまうことがあります。
薄紙が再起不能なほどシワシワになった場合は、たとう紙ごと買い替えるのが一番ですが、どうしてもという場合は、市販の純白ロール紙などで代用することも可能です。
しかし、通販で売られているセット品のたとう紙は、最初から最適なサイズ・厚みの薄紙がセットされているため、やはり「まるごと新品」に交換するのが最も確実で手っ取り早い解決策です。
余ったたとう紙の便利な活用術
まとめ買いをしてたとう紙が余ってしまった場合、実は着物以外にも使い道があります。
例えば、冠婚葬祭用の「数珠」や「ふくさ」、あるいは「浴衣」のオフシーズン保管にも最適です。また、大切な書類や、賞状などを保管するケースとしても、和紙の調湿機能は非常に優秀に働きます。
和紙は光を遮る効果もあるため、色褪せを防ぎたい大切なものの保護にぜひ活用してみてください。
着物たとう紙が買える場所のまとめとFAQ
ここまで、たとう紙の販売店や選び方、交換の重要性について詳しく解説してきました。
最後におさらいとして、代表的な購入先をまとめます。あなたの状況に合わせて、最適な場所を選んでくださいね。
・100均(ダイソー・セリア):1枚だけ急ぎで欲しい時。または浴衣やポリエステル着物用。
・ホームセンター(カインズ等):近くに店舗があり、数枚のセットをすぐ手に入れたい時。
・ネット通販(楽天・Amazon等):安く、高品質なものを、折らずに玄関まで届けてほしい時(一番おすすめ!)。
・町の呉服店:プロに相談しながら、最高級の和紙を選びたい時。
| 知りたいこと | 回答 |
| 一番安いのはどこ? | 枚数によりますが、10枚以上なら通販のまとめ買いが最強です。 |
| コンビニに売ってる? | 残念ながら、コンビニでの取り扱いはほぼありません。 |
| 代用できるものはある? | 一時的には風呂敷や白いシーツでも可能ですが、長期保管はNGです。 |
| 捨てる時は何ゴミ? | 基本的には「可燃ゴミ」ですが、自治体のルールに従ってください。 |
着物は、適切に手入れをすれば親子三代で受け継ぐことができる素晴らしい日本の文化です。
その手入れの第一歩が、「きれいたたとう紙で包むこと」です。
「まだ使えるかな?」と迷った時が、交換のベストタイミング。ぜひ、Amazonや楽天で評判の良いショップを見つけて、新しいパリッとしたたとう紙で、あなたの大切な着物をリフレッシュさせてあげてください。
Q:たとう紙の窓はプラスチックだけど、通気性は大丈夫?
中身が見える窓付きのたとう紙は非常に便利ですが、「プラスチック部分は通気性が悪いのでは?」と心配される方もいます。
結論としては、窓の部分以外の面積が圧倒的に広いため、和紙全体の調湿機能にはほとんど影響ありません。
むしろ、中身を確認するために何度も紐を解いて空気に触れさせる方が、湿気を呼び込んでしまうリスクがあります。一目で中身がわかる窓付きタイプは、現代の忙しい生活において、非常に理にかなった発明といえます。
Q:古いものと一緒に新しいものを入れてもいい?
同じタンスの中に、古いシミだらけのたとう紙と、新しいたとう紙が混在しているのはあまり良くありません。
なぜなら、古い紙に発生したカビの胞子が、空気中を漂って新しい紙や他の着物にまで移ってしまう可能性があるからです。
理想を言えば、一つの引き出しの中のものは一気に全部交換するのがベストです。通販なら20枚セットなども手頃な価格で手に入りますから、この機会に思い切って「総入れ替え」に挑戦してみてはいかがでしょうか。

