式辞用紙はどこに売ってる?主要な販売店と失敗しない選び方を徹底解説!
入学式や卒業式、会社の式典などで、校長先生や社長さんが読み上げる祝辞や式辞。
あの格式高い文章が書かれているのが「式辞用紙」です。
いざ準備が必要になったとき、「どこで買えるの?」と困ってしまう方は多いですよね。普段使いしないものだけに、販売場所がわかりにくいのが難点です。
この記事では、式辞用紙が買えるお店を徹底的にリストアップし、さらには失敗しない選び方や正しい使い方まで、モモストアが詳しく解説します。
・ドラッグストアやホームセンターでも買える?意外な穴場を解説
・【100均調査】ダイソー、セリア、キャンドゥで式辞用紙は手に入る?
・式辞用紙を今すぐ買いたい!コンビニ(セブン、ローソンなど)での購入可否
・ネット通販(Amazon・楽天・ヤフー)で購入するメリットと注意点
- 式辞用紙の販売場所は?主要な取り扱い店舗を徹底リストアップ!
- ドラッグストアやホームセンターでも買える?意外な穴場を解説
- 【100均調査】ダイソー、セリア、キャンドゥで式辞用紙は手に入る?
- 式辞用紙を今すぐ買いたい!コンビニ(セブン、ローソンなど)での購入可否
- ネット通販(Amazon・楽天・ヤフー)で購入するメリットと注意点
- 式辞用紙の正しい選び方!サイズ、紙質(奉書紙・大礼紙)の違いを解説
- 手書き?印刷?プリンター対応の式辞用紙の選び方と失敗しないコツ
- 式辞用紙の正しい使い方とマナー:折り方・書き出し・継ぎ足し方法
- 祝辞と弔辞で使う式辞用紙は違う?慶弔時の使い分けルール
- 式辞用紙がない場合の代用品は?緊急時に役立つ対処法
- 式辞用紙の平均価格はいくら?相場を知って賢く購入しよう
- 忙しいあなたへ!式辞の準備を効率的に進める方法
- 式辞用紙の正しい選び方!サイズ、紙質(奉書紙・大礼紙)の違いを解説
- 手書き?印刷?プリンター対応の式辞用紙の選び方と失敗しないコツ
- 忙しいあなたへ!式辞の準備を効率的に進める方法
式辞用紙の販売場所は?主要な取り扱い店舗を徹底リストアップ!

式辞用紙を探しに行くとき、闇雲に歩き回るのは時間の無駄ですよね。
結論から言えば、式辞用紙は「フォーマルな紙製品」や「事務用品」を扱う場所に置いてあることがほとんどです。
ここでは、最も高い確率で式辞用紙を見つけられる主要な店舗を、具体的な特徴と合わせて詳しくご紹介します。
文具専門店・大型書店:品揃えが豊富で間違いない王道ルート
式辞用紙を探す上で、最も確実で、かつ品揃えが豊富なのが「文具専門店」や「大型書店」の文具コーナーです。
具体的には、以下のような店舗をチェックしてみてください。
- 世界堂、伊東屋など:専門性の高い文具店では、奉書紙(式辞用紙に使われる高級和紙)単体の取り扱いがあることも多く、紙質やサイズをじっくり選びたい方におすすめです。
- 紀伊國屋書店、ジュンク堂、丸善などの大型書店:これらの文具売り場には、慶弔用品や事務用品の一角に置かれていることが多いです。
- 大型のオフィス用品店(事務キチなど):企業需要が高いため、プリンター対応のものや大判サイズなど、実用的なものが揃っています。
特に、式典シーズン(3月、4月)になると、特設コーナーが設けられることもありますので、店員さんに尋ねてみるのが一番早くて確実ですよ。
これらの店舗では、手書き用の罫線入りタイプや、プリンターで簡単に印刷できるA4サイズのセットなど、多様なニーズに対応できる商品が見つかるでしょう。
家電量販店:インクジェット対応品を探すならここ
意外に思われるかもしれませんが、ビックカメラやヨドバシカメラなどの家電量販店でも、式辞用紙は販売されています。これらの店舗は、プリンター関連の消耗品やPCサプライ品を広く扱っているためです。
家電量販店で見つかる式辞用紙の特徴は、「プリンター対応」のものが多いことです。
最近は手書きではなく、パソコンで作成して印刷するケースが増えているため、インクジェットプリンターやレーザープリンターに対応した専用の用紙が充実しています。
ただし、店舗によっては文具コーナーの規模が小さく、品揃えが限定的な場合もあるので、事前にウェブサイトで取り扱いを確認するか、店員さんに確認してから向かうのが賢明です。
プリンターで印刷する予定の方は、用紙のサイズ設定や、印刷時の裏表の注意点など、詳しい情報がパッケージに記載されていることが多いので、しっかりチェックしましょう。
ショッピングモール・総合スーパー:イオンなどの慶弔用品コーナーをチェック
イオンやイトーヨーカドーのような総合スーパーや、大型ショッピングモールの文具・慶弔用品コーナーも有力な販売場所です。
これらの店舗は、生活に必要なあらゆる商品を取り扱っているため、入学式や卒業式といったイベントが近づくと、慶弔用品が集められたコーナーに式辞用紙が並び始めます。
スーパーの取り扱いは、主に「一般的なサイズ」や「スタンダードな奉書風」のものが中心です。
急いでいるけれど、そこまで専門店に行く時間がないという場合に便利です。また、他の買い物ついでに購入できるのも大きなメリットですね。
ただし、専門性が高くないため、凝った紙質のものや特殊なサイズは期待できません。あくまで、標準的な式辞用紙が必要な場合の選択肢として覚えておくと良いでしょう。
式辞用紙の購入は、使用するシーンや求められる格式によって、選ぶ場所が変わってきます。特に、フォーマルな場での使用を前提とするため、紙質や書き方に不安がある場合は、文具専門店の知識豊富な店員さんに相談するのがベストです。
さて、ここからはさらにニッチな販売場所について深掘りしていきましょう。もしかしたら、あなたの家の近くの意外な場所で見つかるかもしれませんよ。
ドラッグストアやホームセンターでも買える?意外な穴場を解説
式辞用紙が必要だけど、近くに大型文具店がない…。そんな時、日用品の買い物ついでに立ち寄れるドラッグストアやホームセンターで買えないか、気になりますよね。
結論から言うと、これらの店舗での取り扱いは店舗の規模や地域によって大きく異なりますが、見つかる可能性はゼロではありません。
ドラッグストア(マツキヨ、スギ薬局、ハックドラッグなど)の可能性
一般的なドラッグストアは、医薬品や化粧品、食料品が中心ですが、最近は小型の文具や事務用品も扱う店舗が増えています。
しかし、式辞用紙のような「頻繁には使わないフォーマルな紙製品」の取り扱いは、正直なところ非常に低いです。
- 取り扱いがある場合:大型店舗で、特に生活用品やオフィス用品のコーナーが充実している店舗。慶弔用の「のし袋」や「金封」と並んで、ごく少数のスタンダードな式辞用紙が置かれている可能性があります。
- 見つからない場合:ほとんどの店舗では取り扱いがありません。特に都市部の小型店舗では期待しない方が良いでしょう。
もし、急ぎで近くのドラッグストアをチェックしたい場合は、慶弔用品やレターセットなどが並んでいる棚を探してみてください。もしなくても、気落ちせずに次の場所へ向かいましょう。
ホームセンター(カインズ、DCM、コメリなど)の可能性
ホームセンターは、DIY用品から日用品、園芸用品まで、幅広い品揃えが魅力です。そして、文具・事務用品コーナーも充実していることが多いですよね。
ホームセンターでの式辞用紙の取り扱いは、ドラッグストアよりも格段に高いと言えます。
- 見つかりやすい理由:ホームセンターには、企業や学校が必要とする備品も多く並びます。そのため、事務用のプリンター用紙や、賞状用紙、そして式辞用紙も一緒に販売されていることが多いのです。
- 主な取り扱い:手書き用の折りたたみ式や、大量印刷に対応したプリンター用紙タイプの式辞用紙が見つかるでしょう。
特に、郊外の大型ホームセンターでは、文具コーナーに力を入れているため、探す価値は十分にあります。
ただし、ホームセンターで見つかるのは、あくまで実用的なスタンダード品が中心です。筆耕を依頼するための上質な奉書紙などを探している場合は、文具専門店の方が確実です。
意外な穴場:仏壇・仏具店も選択肢に?
これは主に弔辞(お葬式などで読むお悔やみの言葉)用の式辞用紙を探している場合の、ちょっと特殊なルートです。
仏壇や仏具を扱う専門店では、葬儀や法事に関する紙製品(香典袋、のし袋など)と一緒に、弔辞用の式辞用紙や巻紙を取り扱っていることがあります。
ただし、これは非常に限定的な情報なので、まずは文具店やホームセンターを優先し、見つからなかった場合や、特に格式高い弔辞用のものを探している場合にのみ、選択肢として頭に入れておく程度で良いでしょう。
このように、式辞用紙は探す場所によって見つかる可能性や、商品の種類が大きく変わってきます。次の章では、最も身近な存在である100円ショップでの取り扱いについて掘り下げていきますね。
【100均調査】ダイソー、セリア、キャンドゥで式辞用紙は手に入る?
「式辞用紙って、もしかして100円ショップで売ってないかな?」
そう考える方は多いですよね。なんでも揃う100均は、私たちの日々の強い味方です。しかし、式辞用紙に関しては、残念ながら結論から言うと、単体の取り扱いは難しい場合が多いです。
ダイソー(DAISO)の状況
ダイソーは文具の品揃えが豊富ですが、式辞用紙という明確な商品名での取り扱いは、ほとんどの店舗で確認されていません。
しかし、代用できる可能性のある商品がいくつかあります。
- 奉書紙(ほうしょし)単体:ありません。
- 代用できる可能性のある商品:
- 「退職願セット」など慶弔関連のセット:中には奉書紙の便箋が含まれていることがあります。(ただし、これは退職願用なので、式辞用としてはサイズや形が不適切な場合が多いです)
- 「巻紙」や「巻物」:式辞用紙は巻物状になっているものが多いため、これらが代用品として使える場合があります。
あくまで「式辞用紙」を探しに行った場合、空振りになる可能性が高いので、ダイソーは「代用品を探す場所」として考えた方が現実的です。
セリア(Seria)とキャンドゥ(CanDo)の状況
セリアやキャンドゥも、ダイソーと同様に、「式辞用紙」という名前での専用品の取り扱いはほぼありません。
これらの店舗は、おしゃれな生活雑貨や実用的な文具が多いですが、式辞用紙は専門性が高いため、商品ラインナップから外れていると考えられます。
特にセリアはデザイン性の高い商品が多いですが、式辞用紙のような儀礼的な紙製品の需要は低いため、取り扱っていないことが一般的です。
なぜ100均では見つかりにくいのか?
100円ショップが式辞用紙を扱わない主な理由は、その「専門性と需要の低さ」にあります。
- 専門性:式辞用紙に使われる奉書紙は、厚みや折り方など、一定の品質と規格が求められます。100円という価格帯で、その品質を維持するのが難しい場合があります。
- 需要の低さ:一般的なレターセットやノートと違い、式辞用紙が必要になるのは人生で数回程度。常に店頭に置いておくほどの回転率が見込めません。
結論として、式辞用紙を確実に手に入れたいなら、100円ショップは避けて、文具専門店やホームセンターに向かうのがベストな選択と言えます。
ただし、式辞用紙の代用品として使える厚手の和紙や巻紙を探すのはアリですよ。
式辞用紙を今すぐ買いたい!コンビニ(セブン、ローソンなど)での購入可否
式典直前になって「しまった!式辞用紙を買い忘れた!」と焦ってしまうこと、ありますよね。そんな時、24時間営業で身近なコンビニエンスストアが頭に浮かぶかもしれません。
セブンイレブン、ローソン、ファミリーマートといった主要なコンビニで式辞用紙は買えるのでしょうか?
コンビニでは「ほぼ不可能」と考えるべき
残念ながら、結論から言うと、コンビニエンスストアで式辞用紙が販売されている可能性は極めて低いです。これは、100円ショップと同じく、商品の専門性と需要の低さが理由です。
- 取り扱っているもの:
- はがき、切手、封筒、簡単なボールペンなど、最小限の文具。
- 熨斗袋(のしぶくろ)や香典袋といった金封類はありますが、これらは式辞用紙とは全く別物です。
- 販売されていないもの:
- 式辞用紙、賞状用紙、筆ペンなどの特殊な文具。
コンビニは「緊急時の利便性」を追求しているため、多くの人が日常的に必要とする商品に絞り込んでいます。式辞用紙は、その対象外となってしまうのですね。
緊急時のおすすめ対処法
「明日までに絶対必要!」という超緊急事態の場合、コンビニの代わりに以下の場所を探してみてください。
| 緊急度 | 推奨される購入場所 | 理由と補足 |
| 高(当日中) | 大型ショッピングモール(イオンなど)内の文具コーナー | 夜遅くまで営業していることが多く、一般的な式辞用紙なら見つかる可能性が高いです。 |
| 中(翌朝まで) | 24時間営業のネット通販 | 「お急ぎ便」を使えば、翌朝には届く可能性があります。(ただし、地域や在庫状況によります) |
| 低(週末まで) | 文具専門店、家電量販店 | 確実に手に入れたいなら、営業時間内にこれらの専門店へ向かいましょう。 |
どうしても見つからない場合は、ひとまず手持ちの白色の厚手の和紙(ある場合)や、プリンターで「奉書紙風」に印刷できる用紙を検討するなど、代用品で間に合わせる方法も視野に入れる必要があります。
ネット通販(Amazon・楽天・ヤフー)で購入するメリットと注意点
現代の買い物において、ネット通販は欠かせない存在ですよね。もちろん、式辞用紙もAmazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングといった主要なECサイトで購入できます。むしろ、実店舗を探し回るよりも、ネット通販の方が圧倒的に便利で確実な場合が多いです。
ネット通販で購入する最大のメリット
式辞用紙をネット通販で購入することには、多くのメリットがあります。
- 圧倒的な品揃え:
- マルアイ、ゴークラなど:主要なメーカーの製品を一度に比較できます。
- 多様な紙質・サイズ:手書き用、プリンター対応(インクジェット/レーザー)、大礼紙、奉書風など、実店舗ではなかなか見つからないニッチな商品も豊富に揃っています。
- 慶弔パック:祝辞用・弔辞用がセットになっている商品もあり、用途に合わせて選びやすいです。
- 価格比較の容易さ:
- 複数のショップの価格を瞬時に比較できるため、お得に購入しやすいです。
- 特に大量に必要とする場合や、法人での購入は、ネット通販の方が単価が安くなるケースが多いです。
- 24時間いつでも注文可能:
- 忙しい方でも、深夜や早朝に自宅から注文できます。
- 急ぎの場合は「お急ぎ便」を利用すれば、最短で翌日に届く可能性もあります。(ただし、地域や在庫状況によります)
ネット通販で購入する際の注意点
利便性の高いネット通販ですが、式辞用紙特有の注意点もあります。
紙質や色味の確認
式辞用紙は、見た目の格式や紙の手触りが非常に重要です。ネットの画像だけでは、奉書紙の繊細な質感や、大礼紙の華やかな模様が伝わりにくいことがあります。
- 対策:レビューをしっかり読む、または「マルアイ 式辞用紙 奉書風」のように、メーカーと商品名がはっきりしているものを選ぶようにしましょう。
プリンター対応の確認
パソコンで作成して印刷する場合、必ず「プリンター対応」と明記されたものを選びましょう。また、ご自身のプリンターがインクジェットかレーザーかによって、選ぶべき用紙が異なります。
- インクジェット用:インクのにじみにくい加工がされています。
- レーザー用:熱に強い素材でできています。
間違った用紙を使うと、印刷がかすれたり、最悪の場合、プリンターが故障したりする原因にもなりかねませんので、ここは慎重に確認してくださいね。
サイズの確認(A4、小、大、巻紙)
式辞用紙には様々なサイズがあります。特に「A4サイズ」と「折りたたみ式(小・大)」では、プリンターの設定方法が大きく異なります。
使う場所や、巻物状にするか、冊子状にするかによって必要なサイズが変わるので、寸法をよく確認してから注文しましょう。
結論として、Amazonや楽天市場で探せば、ほぼすべてのニーズに対応できる式辞用紙が見つかります。実店舗で見つからなかった場合は、迷わずネット通販を利用することをおすすめします。
式辞用紙の正しい選び方!サイズ、紙質(奉書紙・大礼紙)の違いを解説
いざ式辞用紙を買おうとすると、「奉書風」「大礼風」「巻紙」「折りたたみ式」など、様々な種類があって戸惑いますよね。
ここでは、失敗しないための式辞用紙の正しい選び方を、「用途」「紙質」「サイズ」の3つの視点から詳しく解説します。
用途に合わせた「手書き」か「印刷」か
まず、最も重要な選択肢は、式辞を手書きで書くか、プリンターで印刷するかです。
- 手書きの場合:
- 選ぶべきもの:罫線入りの式辞用紙(折りたたみ式や巻紙)や、奉書紙単体。
- メリット:筆文字の温かさ、格式高さが際立ちます。
- 印刷の場合:
- 選ぶべきもの:「プリンター対応」「インクジェット対応」などと明記された専用のA4サイズや、折り目を伸ばして使える巻紙タイプ。
- メリット:文字の修正が容易で、誰でも美しい仕上がりにできます。
- 注意点:プリンターの給紙方法が特殊な場合があるため、使用説明書をよく確認する必要があります。
最近は、手書きの風合いを再現したテンプレートも無料で公開されているため、印刷対応品を選ぶ方が増えていますよ。
格式を左右する「紙質」の違い
式辞用紙に使われる主な紙質には、「奉書紙(ほうしょし)」と「大礼紙(たいれいし)」があります。
| 紙質 | 特徴 | 最適な用途 |
| 奉書紙(奉書風) | 最も一般的で伝統的な和紙。白く、厚手で丈夫。格式が高く、どんな式典にも使えます。 | 一般的な祝辞、弔辞、記念行事の式辞全般。 |
| 大礼紙(大礼風) | 奉書紙よりも繊維がちりばめられており、華やかな雰囲気を持つ和紙。見た目が豪華で、特に慶事に映えます。 | 入学式、卒業式、結婚式、創立記念などのお祝い事。 |
迷ったら、最も標準的で格式高いとされる奉書風(または奉書紙)を選んでおけば間違いありません。
用途で選ぶ「サイズ・形状」の違い
式辞用紙は、主に以下の3つの形状があります。
- 折りたたみ式(小・大):
- 本文用紙が折られて、多当紙(たとうし)と呼ばれる包み紙に収められています。
- 持ち運びや、式典での取り扱いがしやすいのが特徴です。
- サイズはメーカーによって多少異なりますが、一般的に「大(約26cm×75cm)」が最も広く使われます。
- 巻紙式:
- 折り目がない長い巻物状の用紙です。
- 本格的な筆耕(書道家などに書いてもらうこと)を依頼する場合や、より格式を重視したい場合に使われます。
- A4サイズ(プリンター対応):
- プリンターでの印刷を前提としたA4サイズの用紙。
- 印刷後に規定のサイズに貼り合わせたり、折ったりして使用します。
もし、会社や学校から「〇〇メーカーの△△品番を用意してください」と指定があった場合は、必ずそれに従ってくださいね。
手書き?印刷?プリンター対応の式辞用紙の選び方と失敗しないコツ
現代の式辞作成において、「手書きにするか、印刷にするか」は誰もが一度は悩む大きなポイントです。伝統的な手書きには温かみがありますが、正確性や手間を考えると印刷も魅力的ですよね。
ここでは、それぞれの方法のメリット・デメリットと、特にプリンターで印刷する場合の失敗しないためのコツを詳しくご紹介します。
手書きで作成する場合の考慮点
手書きは、受け取る側に対して「手間を惜しまず、丁寧に準備した」という気持ちが伝わる、最も格式高い方法です。
- メリット:温かみ、高い格式、筆の風合いを活かせる。
- デメリット:
- 修正が難しい:一度間違えると最初から書き直しになるリスクがあります。
- 筆耕のスキルが必要:美しい文字で書ける人が限られます。
もし、ご自身で書くのが難しい場合は、プロの筆耕サービスを利用するという手もあります。ただし、納期と費用がかかるため、早めの準備が必要です。
プリンターで印刷する場合のコツ
プリンター印刷は、時間がない場合や、複数枚必要な場合、誤字脱字の心配を減らしたい場合に最適です。しかし、和紙への印刷にはいくつかの特殊な注意点があります。
コツ1:用紙の裏表と方向を絶対間違えない
式辞用紙は和紙であり、表面(ツルツルした方)と裏面(ザラザラした方)があります。インクが綺麗に乗るのは表面です。
また、式辞用紙は折り目があるため、プリンターにセットする方向(細い端から入れる、太い端から入れるなど)が通常の紙と異なります。パッケージやメーカーのホームページで、セット方向を必ず確認しましょう。
コツ2:用紙サイズは「ユーザー定義」で設定する
A4サイズ以外(例えば「大」サイズなど)の折りたたまれた式辞用紙を使う場合、プリンターのドライバー設定で用紙サイズを「ユーザー定義」に変更する必要があります。
例:「用紙幅210mm、用紙長さ470mm」など、メーカーが指定する正確な寸法を入力してください。この設定を間違えると、文字が途中で切れたり、用紙送りが詰まったりします。
コツ3:折れ目を伸ばしてから印刷する
折りたたまれた状態で販売されている式辞用紙は、そのままプリンターに通すと給紙エラーの原因になります。
印刷する際は、事前に全ての折り目を丁寧に伸ばし、平らな状態に戻してからセットしましょう。印刷後に再び折り直すことになりますが、プリンターを保護し、印刷品質を安定させるためには必須の作業です。
これらのコツを押さえれば、プリンターでも手書き風の美しい式辞用紙を失敗なく作成できます。特にメーカーの無料テンプレートを使えば、行間や余白の調整も不要になるため、作業効率が格段にアップしますよ。マルアイなどのメーカーサイトには、テンプレートが用意されていることが多いので、探してみてください。
式辞用紙の正しい使い方とマナー:折り方・書き出し・継ぎ足し方法
式辞用紙は、ただ文章を書き写せば良いというものではありません。格式を重んじる場面で使われるものだけに、書き方、折り方、読み方には正しいマナーが存在します。
これらのマナーを知っておくことで、式典での振る舞いがより美しく、式辞の重みが聞き手に正しく伝わります。
本文の書き出しと配置の基本ルール
式辞は、縦書きで書くのが基本です。文章全体の配置には、以下のような伝統的なルールがあります。
- 書き出し:本文の書き出しは、用紙の上端から1.5cmほどの余白を取って始めるのが一般的です。行頭を揃えることで、見た目にも整然とした印象を与えます。
- 下部の余白:下部の余白については厳密なルールはありませんが、書き出しの余白とバランスを取り、約1.5cmほどの余白を残すと美しく見えます。
- 改行と句読点:式辞のような祝辞・弔辞では、伝統的に句読点(、や。)を使わない慣習がありましたが、現代では読みやすさを重視して句読点を使っても問題ありません。ただし、句読点を使わない場合は、改行や一文字分の空白を使って、文章の区切りを明確にすることが重要です。
複数の用紙を繋げる「継ぎ足し」の正しい方法
式辞の文章が長く、用紙が1枚では収まらない場合、複数の式辞用紙を繋ぎ合わせる「継ぎ足し」という作業が必要になります。これは、継ぎ目を目立たせず、巻物として美しく見せるための大切な作業です。
継ぎ足しは、以下の手順で行います。
- 糊しろを作る:用紙の端から5mm~8mmほどの部分を糊しろ(のりしろ)とします。
- 上下の順番:文章の進行方向(右から左)に用紙を並べ、右側の用紙を上に、左側の用紙を下に重ねるのが正しい作法です。
- 糊付け:右側の用紙の糊しろ部分に糊を薄く均一に塗り、左側の用紙と丁寧に貼り合わせます。
- 隠し方:継ぎ足しを行う場所は、できるだけ用紙の「谷折り」になっている部分で行うと、巻かれたときに継ぎ目が目立ちにくくなります。
この継ぎ足しの作業を自分で行うのが不安な場合は、最初から長い巻紙タイプの式辞用紙を選ぶか、プロの筆耕業者に依頼するのも一つの方法です。
式辞用紙を包む「多当紙」の正しい折り方と表書き
式辞用紙は、書き終わった後、多当紙(たとうし)と呼ばれる包み紙に包みます。この多当紙の折り方にも、慶弔に応じたマナーがあります。
| 要素 | 慶事(祝辞) | 弔事(弔辞) |
| 多当紙の折り方 | 下側の折返しを上側にかぶせる(喜びを逃さないように) | 上側の折返しを下側にかぶせる(悲しみを水に流すように) |
| 表書き | 「御式辞」または「式辞」 | 「御弔辞」または「弔辞」 |
多当紙に包んだ式辞用紙は、式典中に読む際、両手で持ち、上包みを外してから広げて読み上げます。この一連の動作も、式典の見栄えに大きく影響しますので、事前に練習しておくと安心ですね。
祝辞と弔辞で使う式辞用紙は違う?慶弔時の使い分けルール
式辞用紙は、おめでたい「慶事(けいじ)」と、お悔やみの「弔事(ちょうじ)」の両方で使われますが、実は厳密な区別はありません。しかし、マナーや格式を重視する日本では、用途に応じて使い分けるのが一般的です。
最も重要なのは「多当紙」の使い分け
用紙本体(本文を記す和紙)は、奉書紙であれば慶弔どちらにも使えます。しかし、式辞用紙を包む多当紙(たとうし)は、慶事用と弔事用でデザインや折り方が異なります。
| 用途 | 多当紙の色・装飾 | 式辞用紙本体 |
| 慶事(祝辞) | 白地で、紅白の紐飾り(水引)や、金銀の飾りが印刷されているもの。 | 奉書紙、または大礼紙(華やかな紙質)。 |
| 弔事(弔辞) | 白地で、黒白または銀色の紐飾り(水引)が印刷されているもの。 | 奉書紙、または無地で落ち着いた雰囲気の紙質。 |
| 共通(汎用) | 無地の白で、装飾がないもの。 | 奉書紙。 |
市販されている式辞用紙のセットは、通常、慶弔どちらにも使える無地の多当紙が付属していることが多いため、どちらの用途にも対応できます。もし、よりフォーマルな場であれば、多当紙に水引が印刷された慶弔別のものを選ぶと完璧です。
「さくら柄」や「色付き」は慶事専用
プリンター対応の式辞用紙の中には、本文用紙自体に「さくら柄」や「淡いぼかし模様」が入っているものがあります。これらは、入学式や卒業式などの「慶事」専用と考えてください。
弔辞(お悔やみ)の場では、どのようなに淡い模様であっても、装飾がある用紙は避けるのがマナーです。必ず無地または奉書紙(白)のものを使用しましょう。
弔辞の場合は「巻紙」を選ぶことも
弔辞は、儀式や仏事において特に厳粛な意味合いを持つため、格式を重んじる場合は、折り目のない巻紙(巻き物)タイプの式辞用紙を選ぶ人もいます。
巻紙は、広げたり巻いたりする動作も美しく見え、式典全体の重厚感を増す効果があります。ただし、巻紙での印刷は難易度が高くなるため、手書き(筆耕)で用意するのが一般的です。
結論として、式辞用紙本体は奉書紙であれば問題ありませんが、多当紙の色や装飾、そして本文用紙に柄がないかどうかに注意して使い分けるようにしましょう。
式辞用紙がない場合の代用品は?緊急時に役立つ対処法
式辞用紙の準備を忘れてしまい、急な式典に間に合わない、近くの店には売っていなかった!という絶体絶命のピンチもあるかもしれません。式辞用紙が手に入らない場合、マナー違反にならない範囲で、どのようなもので代用できるのでしょうか。
最も格式高い代用品:和紙・奉書紙の単体
式辞用紙の本体は、主に「奉書紙」と呼ばれる上質な和紙でできています。もし、式辞用紙のセットが見つからなくても、文具店や画材店で奉書紙の単体(またはそれに近い厚手の和紙)が手に入れば、それが最高の代用品となります。
- 購入場所:画材店、大型文具店、和紙専門店。
- 代用の手順:
- 購入した和紙を規定の幅(約26cm程度)にカットします。
- 文章の長さに合わせて繋ぎ合わせ(継ぎ足し)、巻紙状にします。
- 包み紙(多当紙)は、無地の厚手の紙で代用します。
この方法は手間はかかりますが、格式を保ちつつ代用できる唯一の方法と言えます。ただし、和紙への筆耕や印刷が前提となります。
緊急時の最終手段:厚手のA4上質紙+テンプレート
本当に緊急で、和紙すら手に入らない場合の最終手段として、プリンターで印刷できる「厚手のA4上質紙」を使う方法があります。
- メリット:コンビニやオフィス、自宅で手軽に用意できる。
- 代用の手順:
- メーカーが公開している式辞用紙のテンプレート(WordやPDFなど)をダウンロードします。
- A4の上質紙に縦書きの文字を印刷します。(この際、奉書風のフォントを選ぶと雰囲気がアップします)
- 印刷後、複数の紙を規定のサイズで丁寧に貼り合わせ、巻き物状に仕上げます。
- 注意点:この方法は、本来の格式からすると劣ります。企業の内部的な式典や、そこまで格式を問われない場での「緊急措置」としてのみ使用し、公的な式典や重要な挨拶では極力避けるべきです。
絶対に使ってはいけない代用品
以下のようなものは、いかに緊急時であっても、式辞用紙の代用としてはマナー違反となりますので、絶対に避けてください。
- ルーズリーフやノートの切れ端:カジュアルすぎるため、式典の厳粛さを損ないます。
- 普通のコピー用紙:薄すぎて安っぽく見え、透けてしまうため不適切です。
- 色付きの紙、柄の入った洋紙:慶弔問わず、原則として白色の和紙(またはそれに近いもの)を使うのがマナーです。
式辞用紙は、その場を整えるための重要な道具の一つです。最善を尽くして正規のものを探すのが一番ですが、どうしても見つからない場合は、上記の代用案を検討してみてくださいね。
式辞用紙の平均価格はいくら?相場を知って賢く購入しよう
式辞用紙は、たまにしか買わないものなので、「適正な価格がいくらなのか分からない」という方も多いのではないでしょうか。
価格は、「紙質(奉書紙か大礼紙か)」「サイズ(小か大か)」「セット内容(多当紙や予備の有無)」によって大きく変動します。ここでは、一般的な相場と、購入する際の賢い選び方をご紹介します。
式辞用紙の価格帯と相場(1セットあたり)
「1セット」は、本文用紙1枚と多当紙1~2枚がセットになっている場合が一般的です。主な価格帯は以下の通りです。
| タイプ | 主な特徴 | 平均的な相場(税込) |
| 普及品・スタンダード品 | 奉書風、折りたたみ式(小または大)。手書き用または簡易プリンター対応。 | 350円~600円程度 |
| 高級品・専門品 | 本奉書紙、大礼紙、巻紙タイプ。プリンター完全対応のセット。 | 700円~1,500円程度 |
| 大量パック(法人向け) | プリンター対応のA4サイズ、本文用紙のみの複数枚セット。 | 1枚あたり100円~200円程度 |
最も一般的な「折りたたみ式の奉書風」であれば、500円前後で購入できると考えておけば大きな間違いはありません。
価格差が生まれる主な理由
なぜ価格に差が生まれるのでしょうか?その理由は、主に以下の3点にあります。
- 紙の質:機械で大量生産された「奉書風」と、職人が漉いた「本奉書紙」では、手触り、厚み、インクのにじみにくさなどが全く異なります。本物の和紙を使っているものほど高価になります。
- プリンター対応の有無:単なる和紙ではなく、プリンターの熱やインクに対応するための特殊なコーティングや加工が施されているものは、製造コストが高くなるため、価格も高めになります。
- メーカー:マルアイ(Maruai)やゴークラ(GO KULA)など、専門メーカーの製品は品質が安定していますが、100円ショップの代用品などとは価格帯が大きく異なります。
式典の規模や重要度に応じて、予算を決めることをおすすめします。例えば、社内のちょっとした挨拶であれば普及品でも十分ですが、重要な来賓や学校の代表挨拶であれば、700円以上の品質の高いものを選びたいところです。
メルカリやYahoo!オークションでも売ってる?
未使用品であれば、メルカリやYahoo!オークションなどのフリマサイトでも式辞用紙が出品されていることがあります。特に、予備で買って使い切れなかったものが、相場より安く出品されている場合もあります。
ただし、中古品や自宅保管品であること、そして急いでいる場合には向かないこと、を理解した上で利用しましょう。
忙しいあなたへ!式辞の準備を効率的に進める方法
式辞の作成は、文章の内容だけでなく、用紙の準備やマナーまで気を配る必要があり、非常に手間がかかります。特に仕事や他の準備で忙しい場合、効率的に、かつ失敗なく進めたいですよね。
ここでは、忙しい方が式辞の準備をスムーズに進めるための、具体的なステップをご紹介します。
ステップ1:文章作成と同時に「用紙の仕様」を確定する
文章を書き始める前に、以下の2点を先に確定させましょう。
- 手書きか、印刷か:どちらの方法で作成するかによって、必要な用紙(罫線入りか、プリンター対応か)が全く異なります。
- 必要なサイズと数量:文章の長さを考慮し、大サイズか小サイズか、予備を含めて何セット必要かを決めます。
文章が完成してから用紙を探し始めると、「プリンターに入らない」「必要な枚数が足りない」といったトラブルになりかねません。最初に用紙の仕様を確定し、すぐに購入手配を済ませましょう。
ステップ2:ネット通販とメーカーテンプレートを最大限活用する
前述の通り、式辞用紙を探し回る時間はもったいないです。ネット通販(Amazon、楽天、Yahoo!ショッピング)を使い、「プリンター対応」の式辞用紙と、そのメーカーが提供する無料テンプレートをセットで利用するのが最も効率的です。
テンプレートを使えば、縦書きの設定、行間、余白調整などの面倒な作業をすべてスキップできます。
「式辞用紙 テンプレート 無料」で検索すると、Word形式やPDF形式の便利なツールがたくさん見つかりますよ。
ステップ3:印刷は「試し刷り」を怠らない
式辞用紙は高価であり、失敗すると精神的なダメージも大きいです。本番の用紙に印刷する前に、必ず以下の手順を踏みましょう。
- 普通のコピー用紙で試し刷り:プリンターの用紙設定(ユーザー定義サイズ、給紙トレイ)が正しいか、文字が切れていないかを確認します。
- 予備の用紙で最終確認:セットで購入した場合の予備の用紙などがあれば、それで試し刷りをします。
特に、折り目を伸ばした式辞用紙をプリンターに通す作業は繊細なので、急がず、ゆっくりと、プリンターの動きを確認しながら進めてくださいね。
これらの手順を踏むことで、式辞の準備にかかる時間を大幅に短縮し、心に余裕を持って本番に臨むことができるでしょう。
式辞用紙の正しい選び方!サイズ、紙質(奉書紙・大礼紙)の違いを解説
前述の章でも触れましたが、式辞用紙の選び方は、見た目の格式だけでなく、実用性にも大きく関わってきます。特に、初めて購入する方にとっては、「奉書紙」と「大礼紙」の違いや、「サイズ」の選び方は非常に悩ましいポイントですよね。
ここでは、あなたが購入で迷わないよう、改めてそれぞれの違いと選び方のコツを深く掘り下げていきます。
「奉書紙」と「大礼紙」の見た目と格式の違い
式辞用紙に使われる紙は、どちらも和紙ですが、特徴が異なります。
奉書紙(奉書風)
- 特徴:白く、表面は滑らかで、厚みがありしっかりしています。非常に格式が高く、日本の公的な文書によく用いられてきた伝統的な和紙です。
- 使用感:手書きでも印刷でも、落ち着いた厳粛な雰囲気を演出できます。
- 最適シーン:慶弔どちらにも対応できる万能型。特に弔辞など、厳粛さが求められる場に最適です。
大礼紙(大礼風)
- 特徴:紙の繊維の中に、金銀の細かな繊維や模様がちりばめられています。キラキラとした見た目が特徴で、華やかさがあります。
- 使用感:非常に見栄えが良く、お祝いの気持ちを表現するのに適しています。
- 最適シーン:慶事専用。入学式、卒業式、結婚式、創立記念など、お祝いの席での祝辞に選ばれます。
もし、今回の用途が「弔辞」である場合は、迷わず奉書紙を選びましょう。慶事であれば、より華やかな大礼紙も選択肢に入ります。
式辞用紙のサイズと形状:どんな場面で使うのが適切?
式辞用紙の形状には、大きく分けて「折りたたみ式」と「巻紙式」があります。サイズも「小」「大」「A4」と様々です。
| サイズ・形状 | 寸法(目安) | メリットと適切な場面 |
| 折りたたみ式(大) | 約26cm × 75cm | 最も一般的。多当紙に収まり、式典での取り扱いが容易。大人の公的な挨拶に。 |
| 折りたたみ式(小) | 約19cm × 66cm | 短めの文章、または子供の答辞など、少し小さめにしたい場合に。 |
| 巻紙式(大・小) | 長さ150cm以上になることも | 最高の格式を求められる場合や、長い文章を継ぎ目なく書きたい場合に。 |
| A4サイズ | 21cm × 29.7cm | プリンターでの印刷専用。印刷後に貼り合わせが必要な場合が多い。 |
一般的に、市販されている多くの式辞用紙セットは「折りたたみ式(大)」を採用しています。これは、読み手が広げやすく、かつ適切な格式を保てる最もバランスの取れた形状だからです。
迷ったら「折りたたみ式(大)」を選び、文章の長さに応じて「小」を検討するのが、賢い選び方と言えるでしょう。
手書き?印刷?プリンター対応の式辞用紙の選び方と失敗しないコツ
式辞用紙への記し方は、手書きと印刷、どちらを選ぶかによって、準備の手間や仕上がりの印象が大きく変わってきます。特に初めて式辞を担当する方にとって、どちらが自分にとって最適なのかを見極めるのは重要な作業です。
手書きの魅力と、その壁を乗り越える方法
手書きの式辞は、読み手の真剣な思いと、筆文字の持つ独特の重厚感を伝えることができます。見る人にも温かい印象を与え、格式を重んじる方々からは高い評価を受けます。
- メリット:情感が伝わる、最高の格式、特別な記念品となる。
- デメリット:
- 時間と集中力が必要:修正が効かないため、一度のミスで最初からやり直し。
- 文字の技術が必要:美しく整った文字が求められます。
「字に自信がないけど、手書きの格式を優先したい」という場合は、プロの筆耕サービスを検討しましょう。費用はかかりますが、美しい文字で間違いなく仕上げてくれるため、最も安心できる方法です。納期に余裕を持って依頼してくださいね。
プリンター印刷を選ぶ際の「絶対NG」な間違い
印刷は効率的で、誰でも完璧な仕上がりが得られますが、式辞用紙を扱う際には、普通のコピー用紙を印刷するのとは違う注意が必要です。
NG間違い1:普通のプリンター用紙を使うこと
前述の通り、普通のコピー用紙は格式が低く、式典には不適切です。必ず「プリンター対応」と書かれた奉書風の専用用紙を選びましょう。用紙には、インクジェット用、レーザー用など、プリンターの方式に合わせた加工が施されています。
NG間違い2:プリンターの給紙トレイの方向確認を怠ること
式辞用紙は、普通の紙とは異なり、折れ目があります。特に長尺で給紙する必要がある場合、プリンターによって用紙をセットする方向が「細い端から」だったり、「太い端から」だったり、様々です。
もし給紙の方向を間違えると、文字が裏面に印刷されてしまったり、用紙の端ではなく、真ん中から文章が始まってしまったりといった致命的なミスにつながります。
必ず、購入した式辞用紙の説明書に書かれた「プリンターへのセット方法」を読み、その通りにセットしてください。
印刷対応の式辞用紙は、手書きに比べて準備のハードルが格段に下がります。効率を重視しつつ、高品質な仕上がりを目指すなら、プリンター印刷とメーカーのテンプレートの組み合わせが最強の選択肢と言えるでしょう。
忙しいあなたへ!式辞の準備を効率的に進める方法
最後に、多忙な日々の中で式辞の準備をテキパキと進めるための、超実用的な時間短縮のテクニックを改めてご紹介します。
テクニック1:文章の最終チェックは「音読」する
式辞は読み上げるものですから、書いてある文字だけでなく、「声に出してスムーズに読めるか」が非常に重要です。文章が完成したら、必ず声に出して読んでみましょう。
- チェックポイント:
- 句読点がない場合でも、どこで息継ぎをするか自然にわかるか。
- 難しい言い回しで、言い間違えそうになる箇所がないか。
- 全体の流れが、聞いている人に伝わりやすいか。
音読することで、文章のリズムの悪さや、誤字脱字、そして「てにをは」の間違いなどにも気づきやすくなります。
テクニック2:予備の用紙は必ず多めに購入する
式辞用紙の準備で最も大きな失敗は、「書き損じてもう一枚必要になったけど、予備がない!」という状況です。
式辞用紙は、普通の紙と違って、急に必要になってもコンビニなどで簡単に手に入りません。
購入時には、必ず「必要な枚数+1セット〜2セット」の予備を確保しておきましょう。特にプリンター印刷を行う場合は、給紙エラーや印刷ズレなどのリスクを考えると、予備は必須です。
テクニック3:準備のスケジュールを逆算する
式辞の準備は、本番の日から逆算してスケジュールを組むとスムーズです。
- 本番の日
- 予行練習/読み方確認(本番の1~2日前)
- 最終印刷/手書き完了(本番の3日前)
- 文章の最終確認(本番の4日前)
- 式辞用紙の購入/テンプレート印刷(本番の5日前)
- 文章のドラフト作成(本番の1週間前)
もしプロの筆耕を依頼する場合は、「筆耕の納期」を考慮して、さらに2週間ほど前倒しで準備を始めなければなりません。
これらの効率化テクニックを活用して、あなたも式辞の準備をストレスなく、そして完璧に終わらせてくださいね。
これで、式辞用紙の販売場所から、選び方、そしてマナーまで、一通り網羅した記事が完成しました。
式典の成功に向けて、この情報がお役に立てれば幸いです。

