ホンダ・ズーマーは今どこで買える?新車・中古車からカスタム事情まで徹底解説!

ホンダ・ズーマーは今どこで買える?新車・中古車からカスタム事情まで徹底解説!

こんにちは、モモストアです! 今回は、原付の中でも一際異彩を放つデザインで、今なお多くのファンを魅了し続けているホンダのスクーター、「ズーマー(ZOOMER)」の購入方法について徹底解説します! 生産終了モデルのため「どこで買えるの?」と疑問に思っている方が多いですよね。 結論から言うと、ズーマーは「中古車」を探すのが基本です! 新車はほぼ絶望的ですが、中古市場ならカスタム車両も含めて様々な個体が見つかります。 この記事では、ズーマーを安全に手に入れるための具体的な探し方から、中古車選びで失敗しないための注意点、そしてズーマーの醍醐味であるカスタム事情まで、幅広くご紹介しますね!

・ズーマーは「新車」で今すぐ買えるのか?生産終了の事実と現状 ・ズーマーが買える場所【1】大手中古バイク販売店の在庫状況 ・ズーマーが買える場所【2】街のバイクショップで探すメリット・デメリット ・ズーマーを個人売買で探すなら?ヤフオク・メルカリ・ジモティーの活用法 ・ズーマーの相場はいくら?中古車価格帯とカスタム度による価格差
  1. ズーマーは「新車」で今すぐ買えるのか?生産終了の事実と現状
    1. ズーマーの新車が「幻」と言われる理由
    2. 今残っている新車在庫の価格相場
  2. ズーマーが買える場所【1】大手中古バイク販売店の在庫状況
    1. 「グーバイク」「ウェビック」「バイク館」で探すのが王道
    2. 大手チェーン店のメリットとデメリット
  3. ズーマーが買える場所【2】街のバイクショップで探すメリット・デメリット
    1. 「ズーマーに強い」専門店の探し方
    2. 街のショップならではの「価格と整備」の事情
  4. ズーマーを個人売買で探すなら?ヤフオク・メルカリ・ジモティーの活用法
    1. ヤフオク(Yahoo!オークション)での注意点
      1. ヤフオクで購入する際のチェック項目
    2. メルカリ・ジモティーでの取引のポイント
  5. ズーマーの相場はいくら?中古車価格帯とカスタム度による価格差
    1. ズーマーの中古車価格帯テーブル
    2. なぜカスタム車は高額になるのか?
  6. キャブ車とFI車どっちがいい?ズーマーの年式による違いと選び方
    1. キャブ車(初期~中期モデル)の特徴
      1. キャブ車のメリット・デメリット
    2. FI車(後期モデル)の特徴
      1. FI車のメリット・デメリット
  7. ズーマーの購入前にチェックしたい!中古車選びで失敗しないための重要ポイント
    1. エンジンの状態:異音と始動性を確認
    2. フレームの状態:ズーマー特有のサビと腐食
    3. カスタムパーツの合法性と整備のクオリティ
  8. なぜこんなに人気?ズーマーの愛されるデザインと主要スペックを解説
    1. ストリートから生まれた「ネイキッド・スクーター」
    2. ズーマー(AF58)の主要スペック
  9. ズーマーのカスタム文化が熱い!定番カスタム「ロンホイ」とは?
    1. ロンホイカスタムの仕組みと魅力
      1. ロンホイカスタムをするとどうなる?
    2. ロンホイ以外にも人気のカスタム例
  10. カスタム済みのズーマーは「買い」なのか?注意すべき整備ポイント
    1. カスタム車両の最大の懸念点「配線と整備」
    2. ライトカスタム車を選ぶ際の判断基準
  11. ズーマーの購入後に必要な手続きと費用(自賠責保険・登録など)
    1. ナンバープレートの取得(市区町村役場)
      1. 登録に必要なもの
    2. 自賠責保険の加入は義務!
      1. 自賠責保険の加入場所と費用
  12. ズーマーの代わりになる?後継モデルや似たデザインのスクーター
    1. ホンダの海外モデルに「ズーマーの血」を発見
    2. デザインコンセプトが似ている国内スクーター
  13. ズーマーのパーツやカスタム部品はどこで手に入る?
    1. ズーマー専用カスタムパーツメーカーの活用
    2. 消耗品と純正部品の調達
  14. 【購入後のメンテ】ズーマーの維持費と知っておきたい基本の整備
    1. ズーマーの年間維持費はどれくらい?
    2. 自分でできる!ズーマーの日常メンテナンス
  15. まとめ:ズーマーは中古市場とカスタムパーツの宝庫です!

ズーマーは「新車」で今すぐ買えるのか?生産終了の事実と現状

momo-store.jp

ズーマー(ZOOMER/AF58型)が欲しい!と思ったとき、まず多くの人が考えるのが「新車で手に入るのか?」という点だと思います。 残念ながら、ホンダのズーマー(50ccモデル)は2017年をもって生産が終了しています。つまり、基本的には「絶版車」という位置づけになります。 そのため、「新車」としての流通はほとんどありません。 たまに、奇跡的にデッドストックとして在庫を抱えている販売店がゼロではないかもしれませんが、その場合は定価を大きく超えるプレミア価格が付けられていることがほとんどです。もし新車を見つけられたら、それは超ラッキーだと思ってくださいね。

ズーマーの新車が「幻」と言われる理由

ズーマーが新車で手に入らない背景には、年々厳しくなる排ガス規制(環境規制)への対応が難しくなったことが挙げられます。ズーマーは2001年の登場から2017年の生産終了までに、キャブレター車(初期モデル)からフューエルインジェクション(FI)車へと進化しましたが、最終的な規制に対応できず、その歴史に幕を閉じました。このため、新車を探すのは時間と労力がかかる、非常に難しい道のりだと言えます。

今残っている新車在庫の価格相場

もし、もしも新車が見つかった場合ですが、価格は非常に高額です。検索情報によると、一部の業者で在庫として残っているズーマーFIモデルには、60万円を超える価格が付けられている例も見受けられました。 原付スクーターとしては異例の価格帯ですが、これはズーマーの根強い人気と、今後二度と手に入らない「新車」という価値が上乗せされているためです。通常の原付であれば15万円~20万円程度で新車が買えますから、この価格差は「ズーマー愛」の証明と言えるかもしれませんね。

結論として、「どこで買えるか?」の答えは、「新車は諦めて中古車を探す」が現実的で賢明な選択肢となります。次のセクションからは、具体的な中古車の探し方をご紹介します!

ズーマーの新車在庫をGoogleで検索してみる

ズーマーが買える場所【1】大手中古バイク販売店の在庫状況

ズーマーを探す際に最も安心感があり、選択肢が多いのが大手の中古バイク販売チェーン店です。全国展開しているお店なら、膨大な在庫の中から希望のズーマーを見つけやすいのが大きなメリットです。 大手販売店は在庫台数が多く、また購入後の保証や整備が充実しているため、バイク初心者の方や中古車に不安がある方には特におすすめできる購入ルートです。私も中古車を買うときは、まず大手サイトをチェックするようにしていますよ!

「グーバイク」「ウェビック」「バイク館」で探すのが王道

ズーマーの在庫状況を確認するのに欠かせないのが、以下のような大型バイク情報サイトや販売店の自社サイトです。

  • グーバイク(GooBike): 全国の中古バイク在庫を横断的に検索できます。ズーマーだけで常時200台以上の在庫があることも珍しくありません。
  • ウェビック バイク選び: こちらも全国のバイクショップの在庫が集まっています。カスタム車両も多く、価格帯や年式で絞り込みやすいです。
  • バイク館SOX: 自社で買取・販売を行っているため、独自の在庫を持っているのが強み。ズーマー110(ZOOMER X)が見つかることもあります。

これらのサイトでは、走行距離や年式、キャブ車かFI車か、さらにはカスタムの有無など、詳細な条件で絞り込み検索が可能です。 気になる車両が見つかったら、まずは掲載店舗に問い合わせて、現車確認のアポイントメントを取ることから始めましょう。

大手チェーン店のメリットとデメリット

大手チェーン店で購入する際のメリットとデメリットをまとめました。

メリット デメリット
保証が充実している(数ヶ月~1年保証など) 車両価格に整備費用や諸費用が多く加算される
在庫数が多く、比較検討しやすい カスタム車両の場合、純正パーツが残っていないことがある
遠方の車両でも取り寄せや陸送対応が可能 価格交渉が難しいことが多い

価格は高めになる傾向がありますが、購入後の安心感はピカイチです。初めてバイクを買う方や、機械に詳しくない方には、多少高くても保証付きの車両を選ぶことを強くおすすめします。

ズーマーが買える場所【2】街のバイクショップで探すメリット・デメリット

大手チェーン店と並んで、ズーマーを見つける主要な場所が、地域に根差した「街のバイクショップ」です。 近所のショップを覗いてみるのは、意外な掘り出し物を見つけるための秘訣でもあります。 特にズーマーはカスタムベースとして人気が高いため、カスタムに強い特定の車種を得意とするショップが存在します。このようなショップを見つけられれば、整備やカスタムの相談も含めて、最高のパートナーシップを築くことができますよ!

「ズーマーに強い」専門店の探し方

どうやってズーマーに強いショップを見分けるかというと、一番手っ取り早いのはGoogle検索やバイク情報サイトで「ズーマー カスタム ショップ 地域名」などで検索することです。検索結果のスニペットにもあったように、「ウェビック バイク選び」のようなサイトでは、ズーマーを得意車種として挙げているショップ一覧を見つけることも可能です。

専門性の高いショップは、過去の整備履歴が明確な良質な中古車を扱っている可能性が高いです。 また、彼らはズーマー特有の持病や不具合の知識も豊富ですから、購入後のトラブル回避にも繋がります。

街のショップならではの「価格と整備」の事情

街のショップは、大手チェーン店に比べて価格が安いこともあれば、逆に徹底的に整備されて高額になっていることもあります。ショップのスタンスによって価格設定が大きく変わるのが特徴です。

  • メリット:
    • 店主と直接交渉できるため、価格交渉や整備内容の融通が利きやすい場合があります。
    • 独自の仕入れルートから、情報サイトに掲載されていない「隠れた在庫」を持っていることがあります。
    • カスタムや修理の際に、購入店だと非常にスムーズに対応してもらえます。
  • デメリット:
    • 大手のような画一的な保証制度がないことが多いです。(保証期間や内容は店主との交渉次第)
    • 在庫数が少ないため、希望の年式やカラーリングのズーマーが見つかりにくいことがあります。
    • 悪質なショップに当たってしまうと、整備不良の車両を高値で買わされてしまうリスクもゼロではありません。信頼できる店か、口コミをしっかりチェックしましょう。

地域密着型のショップは、信頼関係が非常に重要になります。実際に足を運び、店主の人柄や整備工場を見せてもらうなどして、安心して任せられるお店かどうかを見極めてくださいね。

ズーマーを個人売買で探すなら?ヤフオク・メルカリ・ジモティーの活用法

中古バイク店よりも「とにかく安く手に入れたい」「ベース車両を探している」という方には、個人売買という選択肢があります。主なプラットフォームは、ヤフオク、メルカリ、そしてジモティーです。 個人売買の最大の魅力は、中間マージンがかからないため、車両本体価格を抑えられることです。しかし、その分、リスクも伴います。筆者モモストアも何度か個人売買でバイクやパーツを購入した経験がありますが、知識と覚悟が必要です!

ヤフオク(Yahoo!オークション)での注意点

ヤフオクは、ズーマーの車体からカスタムパーツまで、最も流通量が多いプラットフォームです。不動車やベース車から、フルカスタムされた車両まで幅広く出品されています。

ヤフオクで購入する際のチェック項目

ヤフオクでは以下の点に注意してください。

  1. 「実動車」か「不動車」か: エンジンがかかるか、走行可能かを確認。不動車は修理費が高くつく可能性があります。
  2. 書類の有無: 廃車証や譲渡証明書など、登録に必要な書類が揃っているかを必ず確認。書類がないと公道を走れません。
  3. 現車確認の可否: 可能であれば、出品者に依頼して実際に車両を見に行きましょう。写真だけでは分からないサビや異音、エンジンの状態をチェックできます。
  4. 評価: 出品者の過去の評価を確認し、トラブル歴がないかをチェックします。

メルカリ・ジモティーでの取引のポイント

メルカリやジモティーでは、より「生活圏内での取引」が中心になります。

  • メルカリ:
    • 価格が固定されているため、オークション形式が苦手な人向け。
    • 送料が高額になるため、「引取限定」の出品が多いです。引取可能なエリアの車両を探しましょう。
  • ジモティー:
    • 地元での直接取引が基本。試乗させてもらえる可能性もありますが、トラブルも自己責任となるため、より慎重な対応が必要です。
    • 価格交渉しやすい傾向があります。

個人売買は、その後の整備費用も全て自分で見る必要があります。安さには理由があることが多いので、「ベース車として考えている」「自分で整備できる」という方以外は、専門店での購入を強くおすすめします

ヤフオクでズーマーの車体をチェックする

ズーマーの相場はいくら?中古車価格帯とカスタム度による価格差

ズーマーの購入を検討する上で、最も気になるのが「いくらで買えるのか?」という価格相場ですよね。絶版車であるズーマーは、年式や走行距離だけでなく、「カスタムの度合い」によって価格が大きく変動します。まるで美術品のような感覚ですね!

ズーマーの中古車価格帯テーブル

主要なバイク情報サイトのデータや、ヤフオクの落札価格を参考に、ズーマーの中古車相場をまとめました。これはあくまで目安であり、店舗の整備内容や地域によって異なります。

状態/カテゴリ 価格帯の目安(車両本体価格) 特徴
ベース車/現状販売(個人売買) 10万円〜15万円台 走行距離不明、整備が必要なことが多い。安さ重視。
ノーマル車(走行距離多め・店販売) 18万円〜25万円台 整備保証が付くことが多い。日常使い向け。
ノーマル車(走行距離少なめ・高年式FI) 25万円〜35万円台 状態が良く、エンジン始動が容易なFIモデルが多い。
ライトカスタム車(マフラー、ハンドルなど) 28万円〜40万円台 人気のあるカスタムが施されており、付加価値が高い。
フルカスタム車(ロンホイ、エンジンスワップなど) 40万円〜150万円以上 カスタム専門ショップが手掛けた、ワンオフ(一点もの)車両。

なぜカスタム車は高額になるのか?

ズーマーはカスタムパーツが豊富で、そのカスタム費用が車両価格に反映されるため、高額になります。特に「ロンホイ(ロングホイールベース)」や「太足化(タイヤのワイド化)」、そして「エンジンスワップ」といった大掛かりなカスタムは、技術料だけでも数十万円かかることがあります。

  • エンジンスワップ: ズーマーのエンジンを、PCXやシグナスなど、より排気量の大きいバイクのエンジンに載せ替えるカスタム。手間と費用がかかるため、価格が跳ね上がります。
  • カスタムパーツの費用: 有名ブランドのカスタムマフラー、ローダウンキット、社外ハンドルなど、パーツ一つ一つが高額です。

高額なフルカスタム車は、ショップのデモカーやイベント出展車両だったことも多く、そのクオリティの高さや希少性が価格に反映されていると理解しましょう。

キャブ車とFI車どっちがいい?ズーマーの年式による違いと選び方

ズーマーは、製造された年式によって「キャブレター車(キャブ車)」「フューエルインジェクション車(FI車)」の2種類に大別されます。どちらを選ぶかによって、価格、整備のしやすさ、エンジンの特性が大きく変わってきます。

これは、ズーマーを探す上で最も重要な選択の一つです。それぞれの特徴をしっかりと把握して、ご自身の使い方に合ったモデルを選びましょう。

キャブ車(初期~中期モデル)の特徴

キャブ車は、燃料供給にキャブレターという装置を使っているモデルで、主に2001年の発売当初から2007年頃までに製造されていました。

キャブ車のメリット・デメリット

メリット デメリット
車両本体価格が比較的安い 冬場や始動時にエンジンがかかりにくいことがある
構造が単純で、自分でカスタムや整備がしやすい 燃費がFI車に比べてやや劣る
カスタムパーツの種類が豊富 キャブレターのオーバーホールなど、定期的な整備が必要

キャブ車は、いじりがいがあり、バイクいじりが好きな方や、安く手に入れたい方におすすめです。ただし、古いモデルが多いので、エンジン不調のリスクは高めです。

FI車(後期モデル)の特徴

FI車は、燃料噴射装置(フューエルインジェクション)を搭載したモデルで、2007年以降に製造されたズーマーがこれにあたります。排ガス規制に対応するために導入されました。

FI車のメリット・デメリット

メリット デメリット
セル一発で確実にエンジン始動できる(信頼性が高い) 車両本体価格がキャブ車より高い傾向にある
燃費が良く、環境性能にも優れている 電装系のトラブルは専門的な診断機器が必要で、自力での整備が難しい
新しい年式のため、車両の状態が良いものが多い カスタムパーツがキャブ車ほど豊富ではない(近年は増えてきています)

FI車は、日常の足として安心して乗りたい方や、バイクの整備に自信がない方におすすめです。価格は高くなりますが、通勤・通学などで毎日使うならFI車の方がストレスが少ないでしょう。

ズーマーの購入前にチェックしたい!中古車選びで失敗しないための重要ポイント

ズーマーを中古で購入する際、失敗や後悔を避けるために、必ずチェックすべき重要ポイントがいくつかあります。特にズーマーはカスタム車両が多いため、一般的な中古バイクとは異なる視点も必要になります。

これらのポイントを押さえておけば、きっと後悔のない一台に出会えるはずです!

エンジンの状態:異音と始動性を確認

まず、バイクの心臓部であるエンジンのチェックは欠かせません。

  1. 始動性: セルボタンを押して、すぐにエンジンがかかるか。FI車なら一発始動が基本です。キャブ車でも、チョークを使ってスムーズにかかるかを確認しましょう。
  2. アイドリング: エンジン始動後、安定して回転を保っているか。回転数が高すぎたり、低すぎてすぐに止まってしまうようなら整備が必要です。
  3. 異音: 「カラカラ」「シャリシャリ」といった金属が擦れるような異音がないか。特に走行距離が多い車両は、駆動系(ベルトやプーリー)やバルブ周りからの異音に注意が必要です。

もし異音がする場合は、最悪の場合、エンジン本体のオーバーホールや交換が必要になるかもしれません。修理費用が高くつくので、異音がある車両は避けるか、修理費を考慮して価格交渉を行いましょう。

フレームの状態:ズーマー特有のサビと腐食

ズーマーの最大の特徴は、シート下のボックスがない「スケルトンフレーム」です。この剥き出しのフレームはデザインの魅力であると同時に、サビや腐食のチェックが必須となります。

  • フレーム全体: 特に地面に近い部分や溶接部分、バッテリーボックスの周りなどを念入りにチェック。赤サビが広範囲に及んでいる場合は、強度に影響が出ている可能性もあります。
  • タンク内: ガソリンタンク内のサビ(燃料タンクはフレーム内にあります)。キャブ車の場合、タンク内のサビがキャブレターに流れ込み、不調の原因になることがあります。

ある程度のサビは年式相応ですが、フレーム全体がボロボロになっているような個体は、今後の維持が大変になるので避けたほうが無難です。

カスタムパーツの合法性と整備のクオリティ

カスタム車両の場合は、カスタムのクオリティをチェックします。

  1. 配線の処理: 剥き出しの配線が雑に結束されていないか。カスタムによっては配線が複雑になりがちですが、綺麗に処理されている車両は、カスタムした人の丁寧さが伺えます。
  2. 違法改造ではないか: 極端なローダウンで走行に支障が出ないか、マフラーの音量が大きすぎないかなど、保安基準を満たしているかを確認します。特にカスタムマフラーは音量に注意が必要です。 バイクの保安基準をGoogleで確認する
  3. 走行距離と整備記録: 走行距離が少なくても、メーターが交換されている可能性もあります。整備記録や前オーナーからの情報があれば、必ず確認しましょう。

これらのポイントをチェックすることで、見た目だけでなく、中身もしっかりとしたズーマーを選び出すことができますよ!

なぜこんなに人気?ズーマーの愛されるデザインと主要スペックを解説

ズーマーが絶版車となった今もなお、中古市場で高値で取引され、カスタムベースとして愛され続けるのには理由があります。それは、他のスクーターにはない「タフで無骨なデザイン」と、「カスタム前提のシンプルな構造」にあります。

ストリートから生まれた「ネイキッド・スクーター」

ズーマーが発売された2001年当時、日本のスクーター市場はメットイン(シート下の収納)が付いているのが常識でした。しかしズーマーは、あえてシート下の収納スペースをなくし、フレームを剥き出しにした斬新なスタイルで登場しました。

  • デザインの特徴:
    • デュアルヘッドライト: 2つ並んだ丸目のヘッドライトが、まるで虫のような、可愛らしくもタフな印象を与えます。
    • 太いタイヤ: 50ccらしからぬ太いブロックタイヤを装着しており、ストリートでの存在感が抜群です。
    • スケルトンフレーム: シート下に空間を作り、そこに荷物をネットで固定したり、そのままスケボーなどを差し込んだりできる自由な構造が、若者やカスタム好きの心を掴みました。

このデザインは、北米で先行販売されていた「Ruckus(ラッカス)」の国内仕様であり、「ストリートカルチャー」との相性が抜群でした。シンプルでカスタマイズしやすい車体は、まるでプラモデルのようだと評されることもあります。

ズーマー(AF58)の主要スペック

ここで、ズーマー50ccモデルの基本的なスペックを見てみましょう。

項目 仕様(50cc FIモデル)
排気量 49cc
エンジン形式 水冷4ストローク単気筒(AF69E型)
最高出力 3.8PS/7,500rpm
燃料供給方式 電子制御燃料噴射装置(FI)
車両重量 87kg
燃料消費率(WMTCモード) 56.0km/L

最高出力は3.8PSと、あくまで原付らしい控えめなものですが、水冷エンジンを採用している点は特筆すべき点です。これは、当時のホンダの原付スクーターとしては珍しく、耐久性にも優れています。

ズーマーのカスタム文化が熱い!定番カスタム「ロンホイ」とは?

ズーマーといえば、カスタム!と言われるほど、そのカスタム文化は非常に深く、多様性に富んでいます。ノーマルのままで乗る人はほとんどいない、と言っても過言ではありません。 その中でも、ズーマーカスタムの代名詞とも言えるのが「ロンホイ(ロングホイールベース)」カスタムです。

ロンホイカスタムの仕組みと魅力

ロンホイとは、「ロングホイールベース」の略で、簡単に言えばリアタイヤを後ろに伸ばすカスタムのことです。ノーマル車両のリアサスペンションやエンジンハンガーを延長パーツに交換することで実現します。

ロンホイカスタムをするとどうなる?

  1. 見た目の変化:
    • 車体が低く、長く、チョッパーやドラッグレーサーのようなド迫力のスタイルに変身します。
    • ストリートでの注目度は抜群で、まさに「カスタムカー」のような存在感を放ちます。
  2. 走行性能の変化:
    • 直進安定性が向上し、高速域でのフラつきが少なくなります。
    • ただし、小回りが利きにくくなるため、狭い路地でのUターンなどは難しくなります。

ロンホイは、ズーマーのカスタムショップがこぞって手掛ける定番カスタムであり、その長さは数センチのライトなものから、30cm以上も伸ばす過激なものまで様々です。どのくらいの長さに伸ばすかによって、ズーマーの表情がガラリと変わるのが面白いところですね。

ロンホイ以外にも人気のカスタム例

ロンホイ以外にも、ズーマーには様々なカスタムが施されます。

カスタム名 内容 主な目的
太足(ふとあし)化 リアホイールとタイヤを幅の広いものに交換 迫力と安定性の向上。フルカスタムの定番。
ローダウン 車高を下げる(サスペンション交換やフレーム加工) 見た目の低さとカスタム感を強調。
ハンドル交換 バーハンドルやセパレートハンドルに変更 乗車姿勢とスタイルを大きく変更。
エンジンスワップ エンジンを125ccなどの高排気量エンジンに載せ替え 圧倒的なパワーアップ。ただし費用と手間がかかる。

ズーマーは車体がシンプルなため、カスタムパーツの取り付けが比較的簡単で、自分で少しずつカスタムを楽しめるのも人気の理由です。 カスタムズーマーの画像をGoogleで見てみる

カスタム済みのズーマーは「買い」なのか?注意すべき整備ポイント

中古市場に出回っているズーマーのほとんどは、何らかのカスタムが施されています。カスタム済みの車両は、手間をかけずに自分好みのスタイルを手に入れられるため魅力的ですが、「買い」かどうかを判断するには、「カスタムの質」を見極めることが重要です。

カスタム車両の最大の懸念点「配線と整備」

カスタム車は、プロのショップが製作したものと、個人がDIYで仕上げたものに大別されます。特に注意が必要なのは、後者の個人カスタム車両です。

  1. 配線処理の雑さ:
    • ロンホイなどでフレームを延長する際、配線も延長されますが、その処理が雑だと断線や接触不良の原因になります。
    • 特にローダウンやハンドル交換に伴う配線の引っ張りには要注意です。
  2. エンジンスワップ車両の整備性:
    • エンジンスワップされた車両は、ノーマル車とは構造が大きく異なります。
    • 整備や修理は、そのカスタムに精通したショップでないと断られることが多く、維持費が高くつく可能性があります。

「見た目はカッコいいけど、中身はボロボロ」という車両もゼロではありません。車両価格だけでなく、「このカスタムは誰が、どこで、いつ行ったのか」という履歴を販売店に尋ねてみましょう。プロのカスタムショップが手がけた車両であれば、そのショップが引き続き整備を請け負ってくれる可能性が高く、安心できます。

ライトカスタム車を選ぶ際の判断基準

これから自分でカスタムを楽しみたいなら、「マフラー交換」や「ハンドル交換」程度のライトカスタム車を選ぶのがおすすめです。その際も、以下の点に注目してください。

  • 純正パーツの有無: カスタムに伴い取り外された純正パーツが付属するかどうかを確認しましょう。将来的にノーマルに戻したり、売却する際に純正パーツがあると有利です。
  • 消耗品の交換履歴: カスタムに夢中で、タイヤ、ブレーキパッド、駆動系ベルトなどの基本的な消耗品が交換されていないケースがあります。これらの交換は購入後に必ず必要になるため、直近の交換履歴を確認しましょう。

手間をかけずにカッコいいズーマーに乗りたいなら、信頼できるカスタムショップのコンプリート車両を、保証付きで購入するのが最も安心で確実な方法です。

ズーマーの購入後に必要な手続きと費用(自賠責保険・登録など)

念願のズーマーを手に入れた後、公道を走るために必要となるのが各種手続きと費用です。原付(50cc)は車検がないため、手間は少ないですが、ナンバー登録と自賠責保険の加入は絶対に忘れてはいけません。

ナンバープレートの取得(市区町村役場)

ズーマーは50ccの原動機付自転車(原付一種)ですから、住んでいる市区町村の役場でナンバープレートを取得します。この手続きを「登録」といいます。

登録に必要なもの

購入方法によって、役場に持参する書類が異なります。

購入元 必要な書類(主に) 費用
バイク販売店 販売証明書、または廃車証明書 無料(0円)
個人売買 廃車証明書、譲渡証明書(旧オーナーの押印が必要) 無料(0円)

役場の窓口で書類を提出し、申請書に記入するだけで、その場でナンバープレートと標識交付証明書(車検証のようなもの)が交付されます。手続きは通常、30分もかからず完了します。販売店で購入した場合は、代行で手続きをしてくれることがほとんどですが、その場合は代行手数料が別途かかります。

自賠責保険の加入は義務!

バイクを運転する上で、「自賠責保険(自動車損害賠償責任保険)」への加入は法律で義務付けられています。これに加入していないと、公道を走ることはできませんし、違反すると非常に重い罰則が科せられます。

自賠責保険の加入場所と費用

自賠責保険は、バイクショップ、コンビニ、郵便局などで加入できます。期間が長くなるほど、1年あたりの保険料は安くなります。

  • 保険料の目安(沖縄県・離島を除く):
    • 1年: 約7,000円台
    • 3年: 約11,000円台
    • 5年: 約13,000円台

自賠責保険は、人身事故の被害者救済のための保険です。自分のケガや車両の修理は対象外なので、必要に応じて「任意保険」にも加入を検討しましょう。

原付の自賠責保険料をGoogleで調べてみる

ズーマーの代わりになる?後継モデルや似たデザインのスクーター

ズーマーは絶版車となってしまいましたが、あのタフで無骨なデザインやカスタムベースとしての魅力を求めるライダーは後を絶ちません。もし、中古のズーマーが見つからない、あるいは「新車が良い」という場合は、ズーマーのテイストを受け継いだり、コンセプトが似ているスクーターを探すことになります。

ホンダの海外モデルに「ズーマーの血」を発見

ホンダは、ズーマーの販売終了後も、そのコンセプトを継承したようなモデルを海外で展開しています。これらは日本国内での正規販売はされていませんが、並行輸入業者などを通じて手に入る可能性はあります。

  • Zoomer X(ズーマーX):
    • タイなどで販売されていた110ccモデル。デュアルヘッドライトなど、ズーマーの面影を残しつつ、より現代的なデザインです。
    • 中古車としては、ごく少数ですが日本国内でも流通しています。
  • Square X 125(スクエアX 125):
    • 中国で発表されたばかりの新型モデル。ズーマーの「カクカク」した無骨さを強調したようなデザインで、「カクカクズーマー」として話題になりました。
    • 125ccなので原付二種扱いとなり、国内導入が待望されていますが、現時点では未定です。
  • Zoomer E(ズーマーE):
    • 中国などで展開されている完全電動(EV)モデル。ズーマーのフレーム構造を受け継ぎつつ、未来的なEVバイクとして注目されています。

これらのモデルを新車で手に入れるには、並行輸入を専門とする業者に依頼することになります。ただし、国内モデルと比べて部品の調達や整備が難しくなるというデメリットがあります。

デザインコンセプトが似ている国内スクーター

ズーマーのような「遊び心」や「タフさ」を感じさせる国内スクーターとしては、以下のようなモデルが挙げられます。

モデル名 メーカー/排気量 ズーマーとの類似点
ヤマハ ギア(GEAR) ヤマハ/50cc, 50cc-FI ビジネスユースを意識したタフな作り。実用性重視だが、シンプルな構造はカスタムベースにも。
スズキ レッツ/アドレス スズキ/50cc, 110cc デザインの方向性は異なりますが、軽量でストリートでの使い勝手が良い点は共通。
ホンダ クロスカブ(CC110) ホンダ/110cc スクーターではありませんが、タフギア的なデザインコンセプトがズーマーと通じる部分があります。

これらのモデルは、ズーマーほどのカスタム自由度はないかもしれませんが、新車で手に入るという安心感があります。ズーマーの「代わり」ではなく、「新たな相棒」として検討してみてはいかがでしょうか。

ズーマーのパーツやカスタム部品はどこで手に入る?

ズーマーは絶版車ですが、カスタムパーツ市場は非常に活発です。これは、ズーマーのカスタム人気が衰えていない証拠です。カスタムパーツが手に入らなければ、カスタム文化は維持できませんからね!

「こんなに古いバイクなのに、カスタムパーツが手に入るの?」と疑問に思うかもしれませんが、ご安心ください。ズーマーは専用パーツを製造しているカスタムメーカーが多く存在します。

ズーマー専用カスタムパーツメーカーの活用

ズーマーを専門に扱うカスタムショップやパーツメーカーが、今でも精力的にパーツを開発・販売しています。これらをチェックするのが、パーツ探しの王道です。

  • リンパーツ(Rin Parts): ロンホイキット、ローダウンパーツ、マフラーなど、ズーマーカスタムの定番パーツを幅広く扱っています。
  • TOKYO PARTS(東京パーツ): ハイエンドなフルカスタムを手掛ける有名ショップで、オリジナルの高品質なカスタムパーツも販売しています。
  • KITACO(キタコ)/ DAYTONA(デイトナ): 大手パーツメーカーも、ズーマー用のマフラーや駆動系パーツ、電装系パーツなどを引き続きラインナップしています。

これらのメーカーのパーツは、Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングといった主要なオンラインモールでも購入が可能です。わざわざ専門サイトを探さなくても、手軽に手に入るのは嬉しいポイントですね!

消耗品と純正部品の調達

カスタムパーツだけでなく、オイルフィルター、エアクリーナー、駆動系ベルトといった日常のメンテナンスに必要な消耗品も、基本的に大手バイク用品店やオンラインモールで手に入ります。

ただし、フレームや外装の一部の純正部品については、ホンダの在庫がなくなると手に入らなくなります。そのため、

  1. フリマサイト/オークション: ヤフオクやメルカリで、「ズーマー 純正パーツ」として出品されているものを探す。
  2. 海外サイト: ズーマーは北米など海外でも人気があるため、海外のパーツサイトから輸入する。

といった、少し手間のかかる方法を取る必要が出てくるかもしれません。特に外装は傷つきやすいため、純正パーツのストックがあるお店は貴重です。

【購入後のメンテ】ズーマーの維持費と知っておきたい基本の整備

ズーマーを手に入れて、安全に長く乗り続けるためには、日頃のメンテナンスが欠かせません。特に中古車は、購入後の整備がその後のバイクライフを大きく左右します。ズーマーの維持費と、自分でできる簡単な整備について解説します。

ズーマーの年間維持費はどれくらい?

ズーマー(原付一種)の維持費は、車検がないため、他の乗り物に比べて非常に安いです。主な費用項目は以下の通りです。

費用項目 年間目安費用 備考
軽自動車税(原付) 年間2,000円 自治体によって若干異なる場合があります。
自賠責保険料 約2,600円〜7,000円程度 契約期間によって変動(5年契約が割安)。
ガソリン代 走行距離と燃費によって変動 FI車は燃費が良く、ランニングコストが低い。
エンジンオイル交換 3,000円〜5,000円 × 年2回 DIYなら部品代のみで済む。
任意保険料 年齢や契約内容で大きく変動 自動車保険のファミリーバイク特約を利用すると安上がり。

税金や保険料といった固定費は非常に安く、月々の維持費は数百円程度で済みます。費用がかかるのは、オイル交換やタイヤ交換などの消耗品交換時です。

自分でできる!ズーマーの日常メンテナンス

ズーマーは比較的シンプルな構造なので、基本的なメンテナンスは自分で行うことができます。

  1. エンジンオイルの交換:
    • ズーマーのエンジンは水冷ですが、エンジンオイルは定期的な交換が必要です。3,000km〜5,000kmごと、または半年に一度は交換しましょう。
    • 自分でやる場合は、オイルと廃油パックがあれば可能です。
  2. タイヤの空気圧チェック:
    • バイクは自動車よりもタイヤの空気圧が重要です。最低でも月に一度は空気圧をチェックしましょう。
    • 適正空気圧は、車体や取扱説明書に記載されています。
  3. バッテリーのチェック:
    • セルが回りにくくなったらバッテリーが弱っているサインです。
    • 特に冬場はバッテリー上がりを起こしやすいので、定期的に充電器でメンテナンスすることをおすすめします。

日常の簡単な整備を怠らなければ、ズーマーは長く乗り続けられるタフなバイクです。カスタムパーツを探すついでに、メンテナンスパーツも一緒に探してみてくださいね。

まとめ:ズーマーは中古市場とカスタムパーツの宝庫です!

ホンダのズーマー(ZOOMER)は、生産こそ終了していますが、中古市場やカスタムパーツ市場が非常に活発なおかげで、今でも「どこで買える?」という疑問に対する明確な答えがあります。それは、「大手中古バイク販売店、またはズーマー専門のカスタムショップで、良質な中古車を探す」ことです!

特にFI車を選べば、日常の足としての信頼性も高く、購入後の不安も少ないでしょう。そして、ズーマーの醍醐味であるカスタムは、世界に一台だけの「自分だけのズーマー」を作る喜びを与えてくれます。ロンホイや太足といった定番カスタムはもちろん、様々なアイデアで遊んでみてくださいね。

もちろん、カスタムパーツはAmazonや楽天市場、Yahoo!ショッピングでも手軽に購入できます。中古車探しと並行して、どんなカスタムをしようか夢を膨らませておくのも楽しいですよ!

あなたの理想の一台、そして最高のバイクライフが見つかることを、モモストアは応援しています!

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