サントリーオールドは本当に終売になったの？最新の販売状況と購入方法を徹底解説

こんにちは！モモストアです。
今回は、日本のウイスキーファンなら誰もが知る、あの「サントリーオールド」の終売説について、モモストアが詳しく解説していきますね。

最近、SNSやネット掲示板で「オールドがもう飲めなくなるらしい」「終売になったと聞いた」という噂が飛び交っていて、不安に思っている方も多いのではないでしょうか？
ご安心ください！結論から言うと、サントリーオールドは終売になっていません！
この噂がなぜ広まったのか、現在の正確な販売状況、そして確実に入手できる購入方法まで、徹底的に深掘りしていきますね。

終売説の真相を知って、安心してサントリーオールドを楽しみましょう！

サントリーオールドの終売説は本当？公式発表を徹底調査！

まず、一番気になっているであろう「終売説」の真相について、ズバリお話ししますね。
結論として、サントリーオールドは、現在もサントリーから公式に販売されている現行商品です。
終売になったという公式な発表は、現時点では一切ありませんので、ご安心ください。不安に思っていた方は、ここでひとまずホッと一息ついてくださいね。

では、なぜこれほどまでに「終売」という噂が広まってしまったのでしょうか？
その原因は、日本のウイスキー市場全体が抱える構造的な問題と、過去にサントリーの他の人気銘柄が実際に終売・休売となった事実が混同されていることにあります。

具体的にサントリーが過去に終売（または休売）を発表したのは、主に以下の銘柄です。

銘柄	終売・休売時期	背景
響 17年	2018年（休売）	長期熟成原酒の不足による供給調整
白州 12年	2018年（休売、後に限定再開）	長期熟成原酒の不足による供給調整
知多 350ml	2019年頃（終売）	ブランドポートフォリオの見直し
角瓶 特定サイズ	2019年頃（終売）	ブランドポートフォリオの見直し

このように、特に「響」や「白州」といったエイジド（熟成年数表記あり）のプレミアムウイスキーが相次いで休売になったことで、「サントリーのウイスキーは全体的に品薄になっている」「古い銘柄はいつなくなってもおかしくない」という認識が広がり、サントリーオールドにもその噂が飛び火した可能性が高いんです。

しかし、サントリーオールドは、熟成年数表記のないブレンデッドウイスキーであり、長年の間、安定して供給され続けているサントリーの基幹ブランドの一つです。
サントリーとしては、角瓶やオールドといった主要銘柄の安定供給を最優先していますので、現段階でオールドが市場から姿を消すことは考えにくいと言えます。
終売の噂を聞いて、焦って買いだめする必要はありませんが、もし心配なら、サントリーの公式情報を定期的にチェックするか、販売店で直接確認するのが最も確実です。（サントリーお客様センターで確認してみるのもいいかもしれませんね）。

「ダルマ」と呼ばれる理由は？サントリーオールドの歴史と魅力

サントリーオールドは、終売の噂が出るほど長く愛され続けている銘柄ですが、多くの人に「ダルマ」という愛称で親しまれているのをご存知でしょうか？
この愛称の由来を知ると、オールドに対する愛着がさらに深まりますよ！

サントリーオールドが「ダルマ」と呼ばれるようになった背景

サントリーオールドが発売されたのは、なんと第二次世界大戦終結後の1950年です。非常に長い歴史を持つウイスキーなんですね。
その当時のボトルデザインをよく見てみると、どっしりとして丸みを帯びた形状が特徴的です。
この形状が、まさに日本の伝統的な縁起物である「ダルマ（達磨）」を彷彿とさせることから、「ダルマ」という愛称が自然発生的に広まっていきました。

発売当時の日本は、まだ戦後の復興途中にあり、海外の洋酒は高級品で一般庶民には手の届きにくい存在でした。
そんな時代に、サントリーオールドは「日本の豊かな夜を彩るウイスキー」というコンセプトで、少し背伸びをすれば手に入る、憧れの高級ウイスキーとして登場しました。
この「手の届く高級品」というポジショニングが、多くの大人たちに受け入れられ、バーやスナックだけでなく、一般家庭のサイドボードにも飾られるようになりました。特に高度経済成長期には、贈答品としても非常に人気が高かったんです。

ダルマという愛称は、単にボトルの形を表すだけでなく、「転んでも起き上がる」「願いが叶う」というダルマの持つ縁起の良いイメージと、戦後を力強く生き抜いた当時の人々の思いが重なり、より一層親しまれるようになったのかもしれませんね。

サントリーオールドの持つ伝統的な魅力

「ダルマ」の愛称だけでなく、サントリーオールドが長年愛されるのは、その確かな味わいにも理由があります。
オールドは、山崎蒸溜所のモルト原酒をキーモルトとして使用したブレンデッドウイスキーで、その味わいは「まろやかで、コクがあり、ほんのり甘い」と表現されます。

具体的には、以下のような特徴があります。

• 香り：バニラやキャラメルのような甘い香りと、熟成感のある木樽の香り。
• 味わい：口当たりはスムーズで、麦芽の芳醇なコクと、穏やかな甘さが広がる。
• フィニッシュ：ほのかなスモーキーさと共に、心地よい余韻が残る。

このバランスの良さが、ストレートやロックはもちろん、水割りやハイボールにしても崩れないのがオールドのすごいところです。
価格帯も手頃なので、高級ウイスキーとしてはもちろん、日常の晩酌を少し豊かにしてくれる「相棒」として、今日も多くの人に選ばれ続けているんです。

現在のラインナップはどうなってる？サントリーオールドの種類を解説

サントリーオールドには、私たちが普段よく目にするレギュラーボトル以外にも、いくつかバリエーションや限定品が存在します。
終売の噂が立つと、「今のうちに全種類集めておきたい！」と思う方もいるかもしれませんね。ここでは、サントリーオールドの主な現行ラインナップと、過去に流通していたボトルについて解説します。

レギュラーボトル（現行品）

現在、最も一般的に販売されているのは、以下の2種類です。

種類	容量	特徴
サントリーウイスキー オールド	700ml	標準的なボトル。ダルマの愛称で親しまれる最もポピュラーなサイズ。
サントリーウイスキー オールド	1000ml (ジャンボボトル)	主に飲食店や一部のディスカウントストアで見かける大容量ボトル。

この他にも、業務用の特大サイズ（1920mlなど）が存在することもありますが、一般消費者が購入しやすいのは700mlと1000mlでしょう。
終売説が流れても、これらのレギュラーボトルは安定供給が維持されているため、焦らずに購入することができます。

過去に存在した限定品・エイジドボトル

実は、サントリーオールドは過去にさまざまな限定品や、熟成年数を表記したプレミアムなボトルをリリースしていました。
これらのボトルこそが、現在、コレクターの間で高値で取引されている「幻のオールド」であり、終売・限定品というイメージを強める一因ともなっています。

主な旧ボトル・限定品

• オールド 12年：一時期、熟成年数表記のボトルが存在しました。現在のノンエイジ（熟成年数表記なし）のものよりも、より熟成感があり、まろやかな味わいが特徴でした。
• オールド 15年：さらに長期熟成させた原酒を使用した、プレミアムなボトルです。見かけることは非常に稀で、コレクターアイテムとなっています。
• 特級表示ボトル：1989年の酒税法改正以前に販売されていたボトルで、ラベルに「特級」の文字が入っています。当時の原酒が使われているため、現行品とは異なる深い味わいが楽しめるとして、非常に人気があります。
• 記念ボトル：サントリーの創業周年記念や、特別なイベントに合わせてデザインされた限定ボトルも多数存在します。

もし、ご自宅の棚の奥から「特級」の文字が入った古いダルマのボトルが出てきたら、それは相当な価値がある可能性がありますよ！
これらの限定品や旧ボトルは、確かに終売していますが、現行のノンエイジのオールドとは別のものなので、誤解しないようにしてくださいね。（古いボトルの中には、液面低下やコルクの劣化がある場合があるので、購入や飲用には注意が必要です。）

サントリーオールドはどこで買える？主要な販売店をリストアップ

サントリーオールドが終売ではないとわかったところで、次に気になるのは「じゃあ、どこで買えるの？」という点ですよね。
オールドは、サントリーの基幹ブランドの一つであるため、他のプレミアムウイスキーに比べて圧倒的に購入しやすいのが大きなメリットです。
主要な販売店をリストアップしましたので、参考にしてください。

量販店・ディスカウントストア

最も確実で、価格的にもお得に購入できるのが、これらの店舗です。

• 酒類専門のディスカウントストア（やまや、リカーマウンテンなど）：ウイスキーの品揃えが豊富で、700mlボトルはもちろん、1000mlのジャンボボトルも取り扱っていることが多いです。価格も最も安価な傾向にあります。
• ドン・キホーテ：驚安の殿堂でも、お酒コーナーに行けば高確率でダルマを見つけることができます。価格も安く設定されていることが多いです。
• 総合スーパー（イオン、イトーヨーカドーなど）：お酒売り場に必ずと言っていいほど置いてあります。買い物ついでに手軽に購入できるのが魅力です。

ドラッグストア

最近のドラッグストアは、医薬品だけでなく食品やお酒の取り扱いも増えています。
日用品の買い物ついでにサッと買える穴場的な存在です。

• マツモトキヨシ、スギ薬局、ウエルシアなど：店舗によって品揃えに差はありますが、定番の700mlボトルは取り扱っていることが多いです。ポイントが貯まるので、実質的な価格もお得になることがあります。

百貨店・高級スーパー

こちらは、贈答用の特別パッケージや、時には珍しい限定品が残っている場合があるかもしれません。
普段使いのオールドを探す場所としては割高になることが多いですが、ラッピングやサービスの質が高いのが特徴です。

• 伊勢丹、三越などの百貨店：贈答品として。
• 成城石井、明治屋などの高級スーパー：輸入食品やお酒の品揃えが豊富なので、立ち寄ってみる価値はあります。

これらの店舗を巡れば、まず間違いなくサントリーオールドを見つけることができるでしょう。
もし急いでいる場合は、「コンビニやスーパーでの取り扱いは？」の章で紹介する、さらに身近な場所もチェックしてみてくださいね。

コンビニやスーパーでの取り扱いは？意外な穴場も紹介！

「仕事帰りにサクッと買いたい」「近所で手軽に入手したい」という方にとって、コンビニや一般的なスーパーでの取り扱いは非常に重要ですよね。
結論から言うと、サントリーオールドはほとんどのコンビニやスーパーで取り扱いがあります。

主要コンビニエンスストアの在庫状況

日本の主要なコンビニチェーンでは、基本的にサントリーオールドの700mlボトルを置いています。
特に以下のコンビニでは、高確率で出会えるはずです。

コンビニ名	取り扱い傾向	購入のメリット
セブンイレブン	ほぼ確実に取り扱いあり	Tポイントや独自のクーポンが利用可能
ファミリーマート	高確率で取り扱いあり	楽天ポイントなどが利用可能
ローソン	高確率で取り扱いあり	Pontaポイント、dポイントが利用可能

ただし、コンビニの場合は、価格がディスカウントストアより若干高めに設定されていることが多いです。
「とにかく今すぐ飲みたい！」という緊急事態には最適ですが、ストック用としてまとめて買う場合は、他の店舗を検討した方が良いでしょう。

意外な穴場：酒店や個人経営の酒屋

大手チェーン店以外にも、サントリーオールドを探す上での「意外な穴場」が存在します。
それが、昔ながらの個人経営の酒屋さんです。

現在、ジャパニーズウイスキーのブームにより、多くの酒販店が「山崎」「響」などの人気銘柄を仕入れることに注力しています。
その一方で、サントリーオールドのような定番品は、「いつでも買える」と思われがちで、意外と注目されていません。
そのため、個人経営の酒屋さんの片隅に、ひっそりと旧ラベルのオールドが残っているケースが稀にあるんです！
旧ラベルや特級表示のボトルは、現在のものと味わいが異なり、ウイスキーファンにとっては非常に価値のあるものです。古い酒屋さんを散策してみるのも、楽しいウイスキー探しの醍醐味と言えるでしょう。（ただし、古いボトルは品質が保証されているわけではないので、購入は自己責任でお願いします。）

また、駅ビルに入っているような食料品店や、デパ地下の一角にある酒類コーナーも、在庫が安定していることが多いので、見落としがちですがおすすめですよ。特にデパ地下は、他の客がプレミアム銘柄に目を奪われている間に、ひっそりとオールドを購入できる「大人の隠れ家」的な場所かもしれません。

ネット通販での購入がおすすめ！Amazon・楽天・Yahoo!ショッピングの価格比較

「重いボトルを持って帰りたくない」「家から一歩も出ずに確実に手に入れたい」という方には、やはりネット通販での購入が断然おすすめです！
終売の噂が立つと、実店舗での在庫が一時的に減ることもありますが、ネット通販なら在庫状況もすぐにわかり、価格比較も簡単に行えます。

主要ECサイトのチェックポイント

サントリーオールドを購入する際に、最も利用される主要なECサイト3つを比較してみましょう。

ECサイト	メリット	価格傾向
Amazon	配送スピードが速い。プライム会員なら送料無料が多い。	比較的安定しているが、業者によって価格差がある。
楽天市場	ポイント還元率が高い（お買い物マラソンなど）。品揃えが豊富。	ポイントを加味すると実質最安値になることが多い。
Yahoo!ショッピング	PayPayポイントが貯まる・使える。	キャンペーンによっては非常に安くなることがある。

ネット通販での上手な買い方

ネット通販で賢くサントリーオールドを手に入れるためのコツをお教えします。

1. 定期的に価格をチェック：ウイスキーの価格は、セールやキャンペーンによって変動します。Amazonのタイムセールや、楽天の「5と0のつく日」などは特に狙い目です。
2. 送料込みで比較する：「本体価格は安いけど送料が高い」というケースがよくあります。必ず送料込みの総額で比較するようにしましょう。
3. セット品を狙う：オールドを複数本や、他のサントリー製品（角瓶など）とのセットで販売しているショップがあります。これらは、一本あたりの単価が安くなる場合があるのでチェックしてみましょう。
4. レビューを参考にする：購入前にショップのレビューを見て、梱包が丁寧か、配送が迅速かを確認すると安心です。（梱包に関するレビューは特に重要ですね。）

モモストアのおすすめは、やはりポイント還元率が高い楽天市場です。普段のお買い物で貯めたポイントを使って、実質無料でオールドを手に入れることも夢ではありませんよ！

メルカリやヤフオクなどのフリマアプリでの購入はアリ？注意点も解説

ネット通販といえば、Amazonや楽天だけでなく、メルカリやヤフオクといったフリマアプリでの購入を検討する方もいるでしょう。
特に旧ラベルの特級ボトルや、限定品を探している場合は、フリマアプリが有力な選択肢となります。

フリマアプリで購入するメリットとデメリット

メリット	デメリット・注意点
旧ボトル、限定品が見つかる可能性がある	液面低下（揮発による内容量の減少）のリスクがある
価格交渉の余地がある	商品の状態（ラベルの傷、箱の有無など）が写真頼みになる
絶版品を手に入れられる	品質や衛生面での保証がない（特に未開封でも）
	偽造品や転売目的の高額出品に注意が必要

通常の現行品のサントリーオールド（700ml）を購入する目的であれば、フリマアプリを利用するメリットはほとんどありません。
なぜなら、定価やディスカウントストアの価格よりも高く設定されていることが多く、送料もかかるため、割高になってしまうからです。

特に注意すべき点：未開封品の品質と真贋

フリマアプリで旧ボトルを購入する際に、最も注意すべきなのは「未開封品の品質」と「真贋（本物か偽物か）」です。

1. 液面低下（エンジェルズシェア）：ウイスキーは、栓をしていても長期間保存していると、少しずつアルコールが揮発して内容量が減ってしまいます。これを「天使の分け前（エンジェルズシェア）」と呼びます。液面がボトルの肩より明らかに低い場合は、風味が劣化している可能性があるので、購入を避けましょう。
2. コルクの状態：古いボトルの場合、コルクが劣化して崩れやすくなっていたり、密閉性が失われていたりすることがあります。コルクの状態が写真で確認できるか、出品者に質問してみましょう。
3. 真贋：プレミアム価格が付く古いボトルには、残念ながら偽造品が存在する可能性があります。あまりにも安すぎるものや、ラベル・液体の状態がおかしいと感じたら、購入を見送る勇気が必要です。

フリマアプリは、あくまで「自己責任」での取引となります。
限定品や旧ボトルにチャレンジするのは楽しいですが、現行品が目的なら、信頼できるAmazonや楽天市場を利用するのが最も安全で確実な方法ですよ。（ウイスキーの液面低下の詳しい見分け方を調べてから購入するのがおすすめです。）

終売説が流れた背景には何がある？ジャパニーズウイスキー市場の現状

先ほども少し触れましたが、サントリーオールドの終売説が広まった背景には、ジャパニーズウイスキー市場全体が抱える「在庫不足」という大きな問題が関係しています。
この状況を理解すると、なぜオールドのような定番品にも噂が及んでしまうのかが、より明確になります。

第一次ウイスキーブーム後の「暗黒時代」

日本のウイスキーは、1980年代初頭に第一次ブームを迎えましたが、その後、焼酎やビールなどに押され、販売量が大きく落ち込む「ウイスキー冬の時代」が長く続きました。
ウイスキーは、製造してから市場に出るまでに最低でも3年、銘柄によっては10年、20年という熟成期間が必要です。
需要が低迷した時期には、当然ながらウイスキーの製造量も大幅に減らされました。

その後、2000年代後半から「ハイボールブーム」や、NHKの連続テレビ小説「マッサン」の影響、そして国際的な品評会での受賞などが相まって、ジャパニーズウイスキーは世界的な人気を獲得しました。これが現在の「第二次ウイスキーブーム」です。

熟成期間の「タイムラグ」が在庫不足を生む

問題は、この急激な人気上昇と、過去の生産量との間に大きな「タイムラグ」が生じてしまったことです。
現在、市場が求めている「響 17年」や「白州 12年」といったエイジドウイスキーは、12年や17年前に製造された原酒をブレンドして作られます。
しかし、その10数年前というのは、まさに「ウイスキー冬の時代」で、生産量が最も少なかった時期と重なってしまうのです。

需要が爆発的に伸びているのに、肝心の「熟成された在庫」がない。
これが、サントリーがプレミアムなエイジドウイスキーを相次いで休売・終売せざるを得なくなった最大の理由です。
この状況を目の当たりにした消費者の間で、「サントリーのウイスキーはもう買えなくなるのではないか」という不安が連鎖的に広がり、オールドにも終売の噂が立ったというのが真相なのです。

サントリーは現在、巨額の投資を行い、蒸溜所の生産能力を大幅に増強しています。（サントリーの蒸溜所増強に関するニュースを見ると、その力の入れようがわかりますね）。
しかし、その新しい原酒が熟成して市場に出回るまでには、まだ数年〜十数年かかるため、しばらくは品薄状態が続く可能性があります。オールドのような定番品は安定していますが、今後もウイスキー市場の動向には注目が必要です。

サントリーオールドが飲めなくなる前に！在庫を確保すべきか

終売説は事実ではないと判明しましたが、ジャパニーズウイスキーの市場状況を知ると、「もしかしたら将来、品薄になるかも？」と不安になるかもしれません。
そこで、「サントリーオールドを今、買いだめ（在庫確保）すべきか？」という疑問について、モモストアがアドバイスをさせていただきますね。

結論：過度な買いだめは不要だが、ストックはおすすめ

現行のサントリーオールドに関しては、先述の通り、サントリーが安定供給に注力しているため、突然、市場から姿を消す可能性は非常に低いです。
そのため、生活費を圧迫するような過度な買いだめは、全く必要ありません。

しかし、「常に家にストックしておきたい」「週末にまとめて購入したい」という方には、「1〜2本の予備ストック」を確保しておくことをおすすめします。

ストックを推奨する理由

1. 価格の安定：オールドの価格は比較的安定していますが、原油価格の高騰や円安の影響で、いつ値上げされてもおかしくない状況です。現行価格で購入できるうちにストックしておくと安心です。
2. 店舗の品切れ対策：地域や店舗によっては、一時的に在庫が切れることがあります。特に台風や雪などの悪天候時や、年末年始などの繁忙期には、すぐに手に入らない可能性もあります。
3. 気分的な安心感：家にダルマのボトルが鎮座しているというだけで、「いつでもあの美味しいウイスキーが飲める」という心の余裕が生まれます。これが意外と大事なんですよね！

賢いストック方法

ストックする場合、ただ棚に置いておくだけではもったいないです。
少しでも美味しく、長く保存するためのコツをご紹介します。

ウイスキーは、ワインとは違い、瓶詰めされた後、それ以上熟成することはありません。そのため、基本的に長期保存が可能ですが、以下の点に注意してください。

• 直射日光を避ける：ウイスキーの品質を最も損なうのは直射日光です。窓際などは避け、光の当たらない冷暗所に保存しましょう。
• 温度変化の少ない場所：急激な温度変化は、コルクの劣化を早める原因になります。エアコンの風が直接当たらない、地下室や戸棚の中などが最適です。
• 立てて保存：コルクが液に浸かりすぎると、コルクが劣化し、ウイスキーにコルク臭が移る可能性があります。必ずボトルを立てて保存してください。

これらの点に注意すれば、購入したオールドを何年も美味しく楽しむことができますよ。まずは、ネット通販で送料無料のタイミングを狙って、お得に1本追加してみてはいかがでしょうか。（ウイスキーの保存方法の詳しい情報も役立ちます。）

サントリーオールドの美味しい飲み方！ハイボールだけじゃない楽しみ方

サントリーオールドといえば、ロックや水割りのイメージが強いかもしれませんが、実はさまざまな飲み方で楽しめる、非常に懐の深いウイスキーなんです。
いつもの飲み方から少し変えるだけで、オールドの違った表情を発見できますよ！

定番の飲み方：ロックと水割り

まずは、オールドの良さを最もストレートに感じられる定番の飲み方です。

• ロック：大きな氷をグラスに入れ、オールドを注ぎます。ウイスキーが徐々に冷やされ、氷が溶けることで味や香りが変化していくのを楽しむ飲み方です。オールド特有の芳醇なコクをじっくりと味わうのに最適です。
• 水割り：ウイスキー1に対して、水2〜2.5の割合で割るのが一般的です。先に氷と水を入れ、後からウイスキーを静かに注ぐと、より美味しくなります。食事と一緒に楽しむのに向いています。

意外な飲み方：ホットウイスキーとカクテル

次に、モモストアがおすすめする、ちょっと意外だけど美味しい飲み方をご紹介します。

ホットウイスキー（お湯割り）

寒い季節に試してほしいのが、ホットウイスキーです。
グラスを温めてから、オールドとお湯（ウイスキー1：お湯3〜4）を注ぎます。
温められることで香りが立ち上がり、バニラやキャラメルのような甘い香りがより一層際立ちます。
お好みで、レモンスライスやハチミツを少量加えると、さらに飲みやすくなりますよ。

オールドを使ったカクテル「マンハッタン」風

オールドはブレンデッドウイスキーなので、カクテルのベースとしても優秀です。
本格的なカクテル「マンハッタン」はライウイスキーを使うことが多いですが、オールドで代用すると、まろやかで優しい口当たりの「和風マンハッタン」のような味わいになります。

【モモストア流 オールドカクテル】

材料	分量
サントリーオールド	45ml
スイートベルモット	15ml
アンゴスチュラビターズ	1ダッシュ

材料を氷と一緒にミキシンググラスで混ぜ、カクテルグラスに注ぐだけです。少し手間をかけるだけで、まるでバーで飲んでいるかのような贅沢なひとときを過ごせますよ。

プレミアム価格がついているボトルはある？オールドの限定品情報

サントリーオールドの現行品は手頃な価格で購入できますが、先ほども触れたように、過去の限定品や旧ボトルには、現在、プレミア価格がついています。
もし、これらのボトルを見つけたら、非常にラッキーかもしれません。どのようなボトルが高値で取引されているのかを見ていきましょう。

高騰している「幻のオールド」

プレミア価格の目安として、定価の数倍～数十倍で取引されている主なボトルをご紹介します。

70年代～80年代流通の特級表示ボトル

最も高値がつきやすいのが、酒税法改正前の「特級」表記があるボトルです。
当時のサントリーは、現在よりも潤沢な長期熟成原酒を使ってブレンディングを行っていたと言われており、現行品とは一線を画す深い味わいがあるため、コアなファンからの需要が非常に高いです。
ボトルのデザインも古風で、コレクションとしても価値があります。

オールド 12年、15年などの熟成年数表記ボトル

一時期だけ販売されていた「サントリーオールド 12年」や「15年」は、純粋に熟成期間の長い原酒が使用されているため、高額取引の対象となっています。
特に15年などは市場で見かけること自体が稀で、見つけた場合はすぐに確保したい一本です。

陶器ボトル（デキャンタボトル）

ウイスキーはガラスボトルが一般的ですが、サントリーオールドには陶器製の美しいボトル（デキャンタ）に入ったものが存在しました。
主に贈答用として使われ、見た目の豪華さから現在もコレクターアイテムとなっています。中身の品質はもちろん、陶器自体の美術的な価値も評価されています。

旧ボトル購入時の注意点（再確認）

フリマアプリやオークションサイトでこれらのボトルを購入する際は、「液面低下」「ラベルの状態」「キャップの密閉性」を必ず確認してください。
特に液面が下がっている（LCL: Lower than expected fill level）ボトルは、風味が劣化している可能性が高いです。
また、高額な取引になるため、信頼できる出品者かどうか、過去の評価などもチェックすることが大切です。

現行のオールドは、いつ飲んでも美味しい安定した品質を誇っていますが、もしウイスキーの歴史に興味があるなら、高騰しているボトルをオークションサイトなどで調べてみると、その人気の高さを実感できるはずですよ。

オールド終売後の代替品候補！おすすめのジャパニーズウイスキー

「サントリーオールドは終売ではない」とはいえ、もしもの場合に備えて「オールドに近い味わいのウイスキー」を知っておくと安心ですよね。
サントリーオールドの持つ「まろやかさ」「コク」「適度な甘さ」という特徴を共有する、代替品としておすすめのジャパニーズウイスキーをいくつかご紹介します。

サントリー スペシャルリザーブ

サントリーオールドよりも少し価格帯が上ですが、オールドの次のステップとして非常におすすめできる銘柄です。
オールドよりもさらにマイルドで、複雑な熟成香を持っています。
水割りやロックで飲むと、その上品な甘さと香りが際立ちます。オールドに慣れてきたら、ぜひ試していただきたい一本です。

サントリー 響（ひびき） ジャパニーズハーモニー

「響」というと高級なイメージがありますが、熟成年数表記のない「ジャパニーズハーモニー」は、他のエイジドボトルに比べて手に入りやすく、価格も比較的手頃です。
サントリーオールドのまろやかさを持ちつつ、より華やかでフルーティーな香りが特徴です。
オールドよりも少し贅沢な気分を味わいたい時、贈答品として選びたい時にも最適です。

ニッカウヰスキー ブラックニッカ ディープブレンド

サントリーオールドはサントリーのウイスキーですが、ライバルであるニッカウヰスキーからもオールドの代替品として検討できる銘柄があります。
「ブラックニッカ ディープブレンド」は、その名の通り「深み」と「コク」に重点を置いたブレンデッドウイスキーです。
オールドよりも少しスモーキーさがあり、しっかりとした飲みごたえを求める方におすすめです。価格帯もオールドと近く、日常的に楽しめる銘柄です。

サントリー 角瓶

「結局、ここに戻る！」という方も多いかもしれません。
サントリー角瓶は、オールドよりもさらにポピュラーな存在ですが、ハイボールにした時のキレの良さは抜群です。
オールドのコクとは異なりますが、サントリーのウイスキーづくりの基本が詰まっており、終売の心配もほとんどありません。
普段はオールドを飲む方も、気分を変えて角瓶のハイボールを楽しむのも良いでしょう。

サントリーオールドの気になる価格帯は？コスパの良さを再確認

サントリーオールドは、長年にわたり「手の届く高級品」として親しまれてきた歴史があります。
現在の価格帯はどうなっているのでしょうか？改めてそのコストパフォーマンスの良さを確認してみましょう。

現行品の価格目安（700mlボトル）

サントリーオールドのメーカー希望小売価格（定価）は比較的安価に設定されていますが、実際の販売価格は店舗や時期によって変動します。
ここでは、一般的な販売価格の目安をご紹介します。

販売場所	価格帯（目安）	特徴
ディスカウントストア	1,500円〜1,800円	最安値で購入可能。ストック用におすすめ。
ネット通販（ECサイト）	1,600円〜2,000円	ポイント還元を考慮すると実質最安値になることも。
コンビニエンスストア	1,800円〜2,200円	定価に近い価格。緊急時や手軽に買いたい時に便利。

※価格は時期や地域、為替などの影響で変動することがあります。

ハイボールや水割りで日常的に楽しむブレンデッドウイスキーとしては、この価格帯は非常に高いコストパフォーマンスを誇っていると言えます。
同じくらいの価格帯のウイスキーと比較しても、サントリーオールドは、山崎蒸溜所のモルト原酒をキーモルトに使っているという点で、頭一つ抜きん出た「品質」と「歴史」を持っていると言えるでしょう。

他の高級ジャパニーズウイスキーとの比較

参考までに、他のサントリーの高級銘柄と価格を比較してみましょう。

銘柄	価格帯（700ml・定価ベース）	サントリーオールドとの差
サントリーオールド	約1,800円前後	基準となる価格
サントリー白州NV	約5,000円前後	約2.8倍
サントリー山崎NV	約5,000円前後	約2.8倍
サントリー響JH	約7,700円前後	約4.3倍

※上記はあくまで定価の目安です。市場価格はさらに高騰しています。

この比較を見ても、サントリーオールドが、サントリーのウイスキーづくりの伝統を最も手軽な価格で楽しめる銘柄であることがわかりますね。
終売の心配をせず、お得に購入できるネット通販やディスカウントストアを賢く利用して、日常の晩酌を豊かにしてください。

【まとめ】サントリーオールドは終売ではない！これからも楽しめる理由

さて、ここまでサントリーオールドの終売説の真相から、歴史、購入方法、そして美味しい飲み方まで、幅広く解説してきました。
最後に、この記事の最も重要なポイントをまとめて、読者の皆さんが安心してサントリーオールドをこれからも楽しめる理由を再確認しましょう！

サントリーオールドは終売ではなく、現行品です！

この噂は、過去に「響 17年」や「白州 12年」といったエイジドの高級銘柄が休売になった情報が混同されて広まったもので、サントリーオールド自体が終売になったという公式な発表は一切ありません。

オールドは、サントリーにとって「角瓶」と並ぶ、最も安定供給が求められる基幹ブランドの一つです。
日本が誇る「ダルマ」の愛称を持つこのウイスキーは、これからも私たちの晩酌を豊かにしてくれることでしょう。

確実に入手するならネット通販がおすすめ

実店舗でも広く販売されていますが、最も安定して、かつお得に購入できるのはAmazonや楽天市場などのネット通販です。
ポイント還元や送料無料のタイミングを狙って、賢くストックしておくと安心ですよ。

サントリーオールドの持つまろやかなコクと甘さは、ロック、水割り、ハイボール、そしてホットウイスキーまで、どんな飲み方でも楽しめます。
終売の心配はもうせずに、ぜひ色々な飲み方を試して、自分だけの「オールドタイム」を見つけてみてくださいね！

「ダルマ」の愛称を持つサントリーオールドの魅力的なボトルデザイン

サントリーオールドは、その独特のボトル形状から「ダルマ」という愛称で親しまれていますが、このデザインは単に丸いだけではなく、日本の伝統美とモダンなデザインが融合した傑作なんです。
ここでは、改めてボトルの魅力と、そのデザインが持つ意味について深掘りしていきましょう。

ボトルのデザインが持つ「日本の美意識」

オールドのボトルデザインを手がけたのは、サントリーの初代マスターブレンダーであり、日本のウイスキーの父とも呼ばれる鳥井信治郎氏の次男、佐治敬三氏（後にサントリー二代目社長）だと言われています。
当時、欧米のウイスキーは角張ったボトルが多かった中で、あえて丸みを帯びた、和のテイストを感じさせるデザインを採用しました。

この丸いフォルムは、日本の美意識における「欠けることなく満たされている状態」、つまり「円満」や「豊かさ」を象徴しています。
また、ダルマの愛称の由来となったように、力強さ、安定感、そして縁起の良さを感じさせるデザインは、戦後の復興期から高度経済成長期にかけて、人々の生活に寄り添う「希望の象徴」のような役割も果たしたのかもしれません。

現行ボトルの細かな変更点

サントリーオールドは長年の歴史の中で、ラベルデザインやボトルの形状に細かな変更が加えられてきました。
例えば、古い特級ボトルには、現在のものとは少し異なる、より重厚でレトロ感のあるラベルが貼られています。
しかし、基本的なダルマのフォルムと、ボトル中央に貼られた伝統的なエンブレム（ラベル）は、発売当初から一貫して守られてきました。

【ボトルデザインの主な変遷】

年代	デザインの特徴	ウイスキーファンの評価
1950年代〜70年代	初期の特級ボトル。ラベルの質感や色が濃い。	非常に高い。当時の原酒の味わいを求めて高値で取引。
1980年代〜90年代	特級から1級、2級表記へ。現在のデザインの原型が完成。	レトロボトルとして人気。比較的見つけやすい。
2000年代以降	熟成年数表記が消え、ノンエイジに。現行のデザイン。	安定した品質とコスパの良さで日常酒として定着。

このボトルが醸し出す存在感は、ダイニングテーブルやサイドボードに置いてあるだけで、空間を少しだけ豊かに、そしてノスタルジックな雰囲気にしてくれる力を持っています。
ウイスキーファンとしては、中身の味わいだけでなく、このボトルデザインの歴史と美しさにも、ぜひ注目してみてくださいね。（サントリーオールドのボトルの歴史を写真で追ってみるのも面白いですよ。）

サントリーオールドに合うおつまみは？ペアリングの楽しみ方

サントリーオールドのコクと甘さを最大限に引き出すためには、どのようなおつまみ（ペアリング）が最適なのでしょうか？
オールドは、そのまろやかな味わいから、和食から洋食、スイーツまで、非常に幅広いおつまみに合わせやすいのが特徴です。
いつもの晩酌をさらに豊かにする、モモストアおすすめのペアリングをご紹介します。

和の食材との意外な相性

サントリーオールドは日本のウイスキーですから、意外なほど和の食材とよく合います。

• 炙ったイカやタコ：醤油と軽く炙った香ばしさが、オールドのスモーキーさと相性抜群です。特にロックや水割りとの組み合わせがおすすめです。
• だし巻き玉子（甘め）：玉子の優しい甘さと、だしの旨みが、オールドの持つバニラのような甘さと重なり、口の中でまろやかに溶け合います。ホットウイスキーと合わせると、さらに温かみのある味わいになります。
• 海苔の佃煮やチーズ：海苔の風味と、ウイスキーの熟成香が意外なハーモニーを奏でます。クリームチーズと和えて、クラッカーに乗せて食べるのも良いでしょう。

定番の洋食・ナッツ類

ウイスキーの定番おつまみも、もちろんオールドにぴったりです。

• チョコレート（ビター系）：カカオの苦味と、オールドの甘く芳醇な香りが互いを引き立て合います。特に、カスクストレングス（樽出し）のような強めのウイスキーに匹敵するコクを持つオールドには、カカオ含有量の高いビターチョコレートが最適です。
• ナッツ（アーモンド、カシューナッツ）：ナッツの持つ油分と香ばしさが、口の中をリフレッシュし、ウイスキーの次のひと口をさらに美味しくしてくれます。軽く塩味のついたミックスナッツがおすすめです。
• ドライフルーツ（プルーン、レーズン）：オールドが持つ熟成感と、ドライフルーツの凝縮された甘さが非常に良く合います。特に、オールドの芳醇な香りの中に感じるレーズンのような風味が強調されます。

ペアリングを楽しむためのコツ

ウイスキーのペアリングを楽しむ上で大切なのは、「ウイスキーの強さ」と「おつまみの濃さ」のバランスです。
オールドのようなまろやかなウイスキーには、あまりに味が濃すぎたり、香りが強すぎるおつまみは避けた方が無難です。
シンプルな味付けのものや、素材の持つ自然な甘さや香ばしさを活かしたおつまみを選ぶと、失敗が少ないですよ。

終売説で考える「ジャパニーズウイスキーの品質」と新しい時代のオールド

終売説は、日本のウイスキーファンにとって大きな不安を呼び起こしましたが、この出来事は同時に、私たちが「ジャパニーズウイスキーの品質」について改めて考える良い機会を与えてくれました。

サントリーオールドの品質は落ちたのか？

ウイスキー愛好家の間では、古い「特級」のオールドと現行のオールドを比較し、「味が変わった」「品質が落ちた」という意見が聞かれることがあります。
これは、使用できる長期熟成原酒の量が昔と今とで異なるため、ブレンディングのレシピが変わっている可能性が非常に高いからです。

しかし、「品質が落ちた」と一概に言うのは少し違います。
サントリーのブレンダーたちは、限られた原酒の中で、いかに「サントリーオールドらしい味」を再現し、安定供給するかという非常に難しい課題に日々取り組んでいます。
現行のオールドが持つ「まろやかでバランスの取れた味わい」は、現在の原酒のストックと技術の粋を集めた、新しい時代のオールドの完成形と言えるでしょう。

「ノンエイジ」の時代を生き抜くオールド

現在、高級ウイスキーは熟成年数表記（エイジド）のない「ノンエイジ」のボトルが増えています。
これは、原酒不足という現実的な問題への対応であると同時に、熟成年数にこだわらず、ブレンダーの技術で最高の味を作り出すという、新しい哲学の表れでもあります。
サントリーオールドは、元々熟成年数表記のないブレンデッドウイスキーであり、長年の歴史の中で、すでにその「ノンエイジ」というスタイルを確立してきました。

これは、オールドが時代や原酒の状況に左右されにくい、普遍的な味覚の基準を持っていることを意味します。
終売の噂に惑わされることなく、今、目の前にあるオールドボトルが、長年のサントリーの技術と情熱によって作られた傑作であることに、自信を持って楽しんでくださいね。

ジャパニーズウイスキーの未来は明るく、サントリーも大規模な投資を続けています。数年後、再びエイジドのオールドが復活する日が来るかもしれません。その日を楽しみにしつつ、今は変わらぬ味の「ダルマ」を味わいましょう。（サントリーのブレンダーの方々の想いを知ると、もっと味わい深くなりますよ。）

サントリーオールドの歴史を彩った印象的なCMとキャッチフレーズ

サントリーオールドが長きにわたり愛されてきた背景には、その時代を象徴するような、印象的な広告戦略がありました。
特に、心に響くCMとキャッチフレーズは、多くの人々の記憶に深く刻み込まれています。
オールドの歴史を振り返る上で、外せないCMの話題について見ていきましょう。

「人間」をテーマにした名作CM

サントリーオールドのCMは、単にお酒を売るだけでなく、「人の生き様」や「絆」といった、普遍的なテーマを描くことで知られていました。
特に1970年代から80年代にかけて放送されたCMシリーズは、今でも語り草となっています。

主なCMとテーマ

• 「人生の、先輩へ。」（1970年代）：当時、人気を博した俳優を起用し、大人としての生き方や、人生の深みを表現しました。この頃から「大人の酒」としてのイメージが確立されました。
• 「恋人達の、別れに。」（1980年代）：恋愛や人間関係の機微を描き、「人生にはオールドが必要な場面がある」というメッセージを伝えました。このCMがきっかけで、若者層にもオールドの存在が知られるようになりました。
• 「父と娘の、再会に。」（1990年代）：家族の絆や、親子の間に流れる静かな愛情を描き、幅広い世代の共感を呼びました。帰省や大切な人との再会のシーンで、オールドがそっと寄り添う姿が印象的でした。

これらのCMに共通しているのは、「静かで、情緒的で、深く心に響く」という点です。
派手な演出ではなく、登場人物の眼差しや、一言のセリフ、そして静かに注がれるオールドのボトルが、全てを物語っていました。

心に残るキャッチフレーズ

CMと共に、多くの人々の記憶に残っているのが、秀逸なキャッチフレーズの数々です。

• 「少し愛して、ながーく愛して。」：最も有名で、オールドのイメージを決定づけたフレーズです。ウイスキーを少しずつ、ゆっくりと楽しむというメッセージと、人生を焦らず、長く大切にするという生き方を重ね合わせています。
• 「OLDは、あなたを幸せにします。」：これもまた、シンプルでありながら力強いメッセージです。オールドを飲むことが、日々の生活の中のささやかな幸せにつながることを示唆しています。

これらのCMとキャッチフレーズは、サントリーオールドという商品を超えて、日本の「大人の文化」の一部となりました。
終売説が流れても動じないオールドの根強い人気は、こうした長年のブランドイメージ戦略によって培われてきたものだと言えるでしょう。
今夜、オールドを飲む時、これらのCMの情景を思い浮かべながら飲むと、また違った味わいが楽しめるかもしれませんよ。

オールドの歴史を支えた「山崎蒸溜所」と原酒の秘密

サントリーオールドのキーモルト（味わいの核となる原酒）を提供しているのは、日本最古のモルト蒸溜所である「山崎蒸溜所」です。
オールドのまろやかで芳醇な味わいは、この山崎の地で育まれた原酒なくしては語れません。
ここでは、オールドの味わいを支える原酒の秘密について、少し専門的に解説していきますね。

山崎蒸溜所の「水」と「気候」

山崎蒸溜所が選ばれた最大の理由は、「名水百選」にも選ばれるほどの良質な水です。
ウイスキーの成分のほとんどは水であり、その水質がウイスキーの風味を大きく左右します。
山崎の水は、柔らかく、鉄分が少ないため、モルトウイスキーの繊細な風味を最大限に引き出すのに最適なのです。

また、山崎の地は、桂川、宇治川、木津川という三つの川が合流する場所に位置しており、霧が多く、湿度の高い独特の気候を持っています。
この気候が、樽の中で眠る原酒の熟成に非常に良い影響を与えます。
湿度の変化が穏やかなため、原酒がゆっくりと、まろやかに熟成していくのです。これが、山崎モルト特有の「繊細で複雑、そして深みのある」味わいを生み出しています。

オールドを形作るキーモルト

サントリーオールドはブレンデッドウイスキーですから、山崎のモルト原酒の他に、知多蒸溜所のグレーン原酒など、様々な原酒がブレンドされています。
しかし、オールドの持つ「甘く芳醇な香り」や「コク」は、主に山崎のモルト原酒によって支えられています。

• シェリー樽熟成原酒：オールドの持つバニラやドライフルーツのような甘い香り、そして深いコクは、主にシェリー樽で熟成された山崎モルト原酒からもたらされます。
• ライトリーピーテッドモルト：ほんのりとしたスモーキーさ（ピート香）は、ウイスキーに複雑さと奥行きを与えます。オールドのフィニッシュに残る心地よい余韻は、この控えめなピート香によるものです。

終売の噂が立つほど、サントリーのエイジドモルト原酒は貴重になっていますが、この山崎の貴重な原酒の一部が、今もオールドに惜しみなく使われているからこそ、現行のオールドも高い品質を保ち続けているのです。
ボトルを開ける時、その原酒が山崎の深い森の中で静かに熟成されていた光景を想像してみると、より一層美味しく感じられますよ。

サントリーオールドは贈答品にも最適！選び方と渡し方のマナー

サントリーオールドは、かつて高度経済成長期に「贈答品の定番」として非常に高い人気を誇っていました。
現在でも、その歴史と知名度から、大切な人への贈り物として最適です。ここでは、オールドを贈る際の選び方と、ちょっとしたマナーをご紹介します。

贈答品としてのオールドの魅力

オールドが贈り物として優れている理由は、以下の通りです。

1. 高い知名度と信頼性：誰に贈っても「サントリーオールド」の名前を知らない人は少なく、品質への信頼性があります。
2. ノスタルジーと話題性：年配の方には「懐かしい」「若い頃飲んでいた」といったノスタルジックな感情を呼び起こし、会話のきっかけになります。
3. 縁起の良さ：「ダルマ」という愛称から、「七転び八起き」「目標達成」といった縁起の良い意味合いを込めて贈ることができます。

贈答品の選び方とマナー

贈る相手やシーンに合わせて、適切なボトルを選びましょう。

普段からウイスキーを飲む方へ

現行の700mlボトルも良いですが、1000mlのジャンボボトルや、高級感のある限定パッケージボトルを選ぶと、特別感が増します。
もし入手可能であれば、酒類専門のECサイトやディスカウントストアで、グラスやハイボールタンブラーがセットになった商品を探してみるのもおすすめです。（こういうセットは、Amazonや楽天市場でもよく見かけます。）

ウイスキー初心者の方へ

オールドの芳醇な味わいは、ウイスキー初心者には少し重いと感じるかもしれません。
そんな方には、飲み方の提案として、「炭酸水とレモンを添えて」贈ると親切です。
オールドを使った美味しいハイボールの作り方を書いた簡単なメモを添えるだけでも、喜ばれますよ。

渡し方のマナー

ウイスキーは、その性質上、手提げ袋に入れて「立てた状態」で渡すのが基本です。
相手が自宅に持ち帰ることを考慮し、しっかりと包装してもらいましょう。
特に贈答品として百貨店や専門の酒屋で購入する場合は、のしやラッピングサービスを利用すると、より丁寧な印象になります。（お酒の贈答マナーも事前に確認しておくと安心です。）

終売説で再燃！サントリーオールドを飲む芸能人のエピソード

サントリーオールドは、その長い歴史の中で、多くの著名人に愛されてきました。
特に、終売説が流れたことで、「オールドの思い出」を語る芸能人や著名人のエピソードが再燃し、話題になることがあります。
ここでは、オールドを愛飲する方々の心温まるエピソードをご紹介します。

俳優・著名人が愛した「大人の時間」

オールドのCMに長年出演していた俳優の方々はもちろん、多くの著名人がオールドとの思い出を語っています。

• CM出演俳優：オールドのCMは、常に「大人の男の渋さ」や「人生の機微」を表現してきました。出演した俳優さんたちは、CM撮影を通じてオールドの味わいやブランドの持つ哲学に触れ、私生活でも愛飲するようになったというエピソードは枚挙にいとまがありません。
• 小説家：ある有名な小説家は、執筆に行き詰まった時、決まってオールドのロックを飲みながら、インスピレーションを得ていたそうです。オールドの深いコクと香りが、集中力を高め、想像力を刺激してくれたと語っています。
• 音楽家：ジャズミュージシャンの中には、ライブ後の打ち上げで、必ずオールドのボトルを囲むという伝統を持つ方もいます。オールドが、仲間との絆を深め、リラックスした時間を演出してくれるのだと言います。

「父の酒」としてのオールド

特に多くのエピソードで語られるのが、「父の酒」としてのオールドの存在です。
昔の日本の家庭では、サイドボードにダルマのボトルが飾られているのが、一つのステータスでした。
芸能人の方々も、自身の幼少期を振り返り、「父が楽しそうに飲んでいたオールドの香りが忘れられない」「初めて父と二人きりで飲んだのがオールドの水割りだった」といった、家族の思い出と深く結びついたエピソードを語ります。

この「父の酒」というイメージは、オールドが単なるアルコール飲料ではなく、世代を超えて受け継がれる「文化」や「記憶」の象徴であることを示しています。
終売説が流れると、こうした思い出がフラッシュバックし、「あの味を失いたくない」という人々の思いが、購買意欲を高める一因にもなっているのかもしれませんね。
あなたにとってのサントリーオールドの思い出は何でしょうか？ぜひ、今夜の一杯を飲みながら、大切な人との記憶を辿ってみてください。

サントリーオールドの終売を乗り越えるための「ウイスキー愛」の高め方

終売説は誤報でしたが、今回の騒動を経験して、「いつか本当にオールドが飲めなくなる日が来るかもしれない」という不安を感じた方もいるでしょう。
ここでは、ウイスキー愛をさらに深め、どんな状況でもウイスキーを楽しめるようになるための方法をご紹介します。

「ブレンド」と「モルト」の違いを知る

サントリーオールドは、モルト原酒とグレーン原酒を混ぜ合わせた「ブレンデッドウイスキー」です。
ウイスキー愛を深める第一歩として、以下の違いを理解しましょう。

種類	原料	特徴
ブレンデッド	モルト原酒＋グレーン原酒	飲みやすくバランスが良い。オールドや角瓶など。
シングルモルト	モルト原酒のみ（一つの蒸溜所）	個性が強く、蒸溜所ごとの風味を楽しめる。山崎や白州など。

オールドの後に、山崎や白州（ノンエイジ）などのシングルモルトを少し飲んでみると、オールドの中に隠されていた山崎の風味を感じ取ることができるようになり、ウイスキーの世界がより広がりますよ。

飲み方のバリエーションを増やす

「美味しい飲み方」の章でも紹介しましたが、同じオールドでも、飲み方を変えるだけで全く違う表情を見せてくれます。
特にホットウイスキーは、オールドの甘い香りを際立たせるため、これまでロック一辺倒だった方には新鮮に感じられるはずです。
他にも、カクテルを試したり、氷の質にこだわってみたりするだけでも、ウイスキーへの愛着が深まります。（ウイスキーの飲み比べ実験をしてみるのも楽しいですよ。）

蒸溜所の歴史を学ぶ

ウイスキーは、ただの飲み物ではなく、その土地の気候、水、そして人の情熱が詰まった歴史の結晶です。
山崎蒸溜所や知多蒸溜所の歴史、創業者である鳥井信治郎氏の物語などを学ぶことで、オールドの一杯一杯に込められた意味を知ることができます。
知識が増えると、ウイスキーを飲む時間がより豊かで、深みのあるものになりますよ。

終売の不安はなくなりましたが、この機会にウイスキーの知識と経験を深め、より長く、楽しくオールドとの付き合いを続けていきましょう！