温度計はどこに売ってる？種類別・用途別に販売店を徹底解説！価格帯も紹介

「温度計ってどこで買えるんだろう？」って、いざ必要になった時に迷うことありますよね。体温計ならドラッグストア、室温計なら家電量販店…と想像はつくけれど、正直どこが一番品揃えが豊富で、価格もお得なのか知りたい！

この記事では、あなたが今すぐにでも手に入れたい温度計の種類に応じて、最適な購入場所と、それぞれの店舗のメリット・デメリットを、モモストアが詳しく解説していきます。
もう「あっちの店もこっちの店も行ったのに無かった！」と無駄足を踏む心配はありませんよ！

温度計が売っている場所【結論：主要な販売店をリストアップ】

温度計が手に入るお店は非常に多岐にわたりますが、まず結論からお伝えしますね！
あなたがどんな種類の温度計を探しているかによって、最適な販売店は異なりますが、ほとんどの温度計は以下の店舗で手に入ると考えて間違いありません。

販売店ごとに「どんな温度計がメインで売られているか」を一覧にまとめましたので、まずはここをチェックしてみてください。

販売店	主に扱っている温度計の種類	価格帯の傾向
ドラッグストア	体温計、簡易的な室内/風呂用、温湿度計	比較的手頃〜中価格帯
家電量販店	高機能な室内温湿度計、専門的な調理用、非接触型、デザインモデル	中価格帯〜高価格帯
ホームセンター	室内/屋外用、調理用、水槽用、工業用、安価なものから専門的なものまで	手頃〜中価格帯（種類豊富）
100円ショップ	簡易的な室内用、冷蔵庫用、アナログ式	110円〜550円（税込）
コンビニ	体温計（緊急時）、ごく簡易的な室内用	割高（緊急対応）
ネット通販（Amazon, 楽天など）	全種類。専門的なもの、海外製品、口コミ高評価品	最安値〜最高級品までピンキリ

このように、どこでも温度計は見つかりますが、例えば料理のお肉の中心温度を測りたいならホームセンターやネット通販、赤ちゃんの体温を正確に測りたいならドラッグストア、といった具合に、目的に合わせてお店を選ぶのが賢い方法です。

特に専門的な温度計をお探しなら、実店舗で店員さんに相談できる家電量販店やホームセンターがおすすめですが、幅広い選択肢と口コミを比較したい場合は、やはりネット通販に軍配が上がりますね。
次のセクションでは、あなたが探している温度計の種類別におすすめの購入場所を深掘りしていきます！

体温計の正しい選び方については、こちらの記事も参考にしてくださいね！ 体温計の正しい選び方

用途別！あなたが探している温度計はどこで買える？

温度計と一口に言っても、体温を測るものと、お部屋の快適さを測るものでは、精度や機能が全く違いますよね。
ここでは、主要な用途別に「ここで探せば間違いなし！」という販売店をご紹介します。

体温計を探しているなら「ドラッグストア」か「ネット通販」

家族の健康管理に欠かせない体温計は、最も身近なドラッグストア（薬局）での購入が最も一般的で便利です。
オムロンやテルモといった主要メーカーの製品が並んでおり、予測式、実測式、非接触型など、種類も豊富に揃っています。
ドラッグストアのメリットは、薬剤師さんや登録販売者さんがいるため、体温計の選び方や正しい使い方について相談できる点です。

ただし、最新モデルや特定の高機能モデルを探している場合は、ネット通販（Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピング）の方が圧倒的に品揃えが豊富で、価格比較も容易です。特に非接触型の高性能モデルは、ネット通販の方が種類が多い傾向にあります。

室内・室外用の温湿度計なら「家電量販店」と「ホームセンター」

お部屋の温度や湿度を管理して、快適な空間を作るための温湿度計。
これに関しては、デザインや機能性を重視するなら家電量販店、実用性や価格を重視するならホームセンター、と分かれます。

• 家電量販店: デジタル表示が大きく見やすいもの、時計やカレンダー機能、熱中症・インフルエンザ警戒アラーム機能がついた多機能モデル、スマホ連携できるハイテクモデルなど、付加価値の高い商品が充実しています。
• ホームセンター: 昔ながらのシンプルなアナログ式や、屋外のベランダなどに設置できる防水・防塵モデル、そして安価な室内用の温湿度計が豊富です。実用第一で選びたい方には最適です。

調理用の温度計（料理用）なら「ホームセンター」か「ネット通販」

お菓子作りやパン作り、揚げ物の温度管理、お肉の火の通り具合など、料理の成功に温度計は不可欠です。
調理用温度計は、主にホームセンターのキッチン用品コーナーや製菓用品コーナーに充実しています。
長い棒状のデジタル温度計、揚げ物専用のクリップ付き温度計、非接触で鍋の表面温度を測れる放射温度計など、プロ仕様に近いものまで見つかります。

ネット通販は、業務用や海外製のユニークな調理用温度計（例えば、エスプレッソ抽出に特化したものなど）を探すのに適しています。調理用温度計は種類が多岐にわたるため、じっくり比較したい場合はネット通販が便利です。

冷蔵庫・冷凍庫用なら「100円ショップ」が最強コスパ！

冷蔵庫や冷凍庫の温度を適正に保つための温度計は、最もシンプルな構造で済むため、100円ショップ（ダイソー、セリア、キャンドゥ）で十分な品質のものが手に入ります。
マグネットで貼り付けられるアナログ式が主流ですが、最近ではデジタル表示の冷蔵庫用温度計も100円〜300円商品として販売されていることがあります。コスパを重視するなら、まずは100円ショップを覗いてみましょう。

【ドラッグストア・薬局】で買える温度計の種類と価格帯

風邪をひいたり、体調が優れなかったりする時にまず駆け込むのがドラッグストアですよね。ここでは主に「健康管理」に特化した温度計が販売されています。

ドラッグストアの品揃えは「体温計」が中心

ドラッグストアの温度計コーナーは、9割以上が体温計で占められています。
体温計以外では、赤ちゃんのお風呂の適温を測る風呂用温度計や、室内の簡易的な温湿度計がわずかに陳列されている程度です。

取り扱いの多い体温計のブランドとしては、以下のようなものがあります。

• オムロン (OMRON): 予測検温が速いモデル、スマホ連携モデルなど、高機能なものが人気。
• テルモ (TERUMO): 医療機関でも使われる信頼性の高いモデルが充実。
• シチズン (CITIZEN): シンプルで使いやすいモデル、防水機能付きなど。

体温計の価格帯と賢い選び方

体温計の価格は、機能によって大きく幅があります。

価格帯	主な特徴と機能	おすすめの用途
500円〜1,500円	実測式（時間がかかる）、シンプルなデジタル表示。	予備として持っておきたい、家族が少ない家庭。
1,500円〜3,000円	予測式（15〜30秒で検温）、防水機能、前回値メモリー。	最も一般的な価格帯。日常使いに最適。
3,000円〜5,000円	超高速予測式（10秒以下）、非接触型（おでこや耳）、バックライト付き。	赤ちゃんや小さいお子様がいる家庭、夜間の検温が多い方。

特にお子さんがいるご家庭では、検温に時間がかかるとじっとしていられないため、10秒以下の高速予測式がおすすめです。
また、衛生面を考えると、プローブ（測定部）が水洗いできる防水機能付きを選ぶと長く清潔に使えます。

ドラッグストアは、風邪の時期やインフルエンザが流行する時期になると、高機能な体温計から売れ切れてしまうことが多いので、必要な時にすぐ買えるように、普段からネット通販などで相場をチェックしておくと安心ですね。

【家電量販店】専門的な温度計や多機能モデルを探すならココ！

ビックカメラ、ヨドバシカメラ、ヤマダ電機などの家電量販店は、温度計の中でも特に「デジタル」「高機能」「デザイン性」を重視する人に最適な場所です。

家電量販店の温度計は「高性能」がキーワード

家電量販店の温度計コーナーは、単に温度を測るだけでなく、生活の質（QOL）を高めるための多機能な製品が並んでいます。主な取り扱い製品は以下の通りです。

• ハイエンドな温湿度計: 液晶が見やすく、複数の部屋の温湿度をワイヤレスで確認できるモデル。
• 熱中症・インフルエンザ対策計: 危険度を色や顔文字で表示してくれるアラート機能付き。
• 調理・非接触型温度計: お菓子やパン作りに特化した高精度モデルや、衛生的に使える非接触の放射温度計。
• 時計連携モデル: 温度計・湿度計・時計・カレンダーが一つになった、インテリア性の高いモデル。

特に、冬場の加湿器・除湿機選びや、夏場のエアコン設定には、正確な室温・湿度が欠かせません。家電量販店では、これらの空調家電と連携させて使うことを前提とした高精度な温湿度計が多く、店員さんに相談しながら最適なモデルを選べるのが大きなメリットです。

価格帯はやや高めだが保証とサービスが充実

家電量販店で販売されている温度計は、100円ショップや一部のホームセンターで売られているものと比較して、価格帯がやや高めに設定されています。しかし、これは単に高いというわけではなく、以下のような付加価値があるためです。

• メーカー保証: 国内大手メーカーの製品が多く、故障時の対応がスムーズです。
• 多機能性: Bluetooth接続、アプリ連携、自動記録機能など、便利な機能が満載です。
• デザイン: シンプルでモダンなデザインが多く、リビングや寝室に置いてもおしゃれに見えます。

価格帯としては、デジタル式の高性能温湿度計であれば2,000円〜5,000円程度、特定の調理用途や専門的な用途のものは5,000円を超えることもあります。
長く使いたい、機能性を重視したい、という方は、家電量販店で実際にデモ機を見て触って選ぶことをおすすめします。

【ホームセンター】生活用からプロ用まで！幅広い品揃えをチェック

DIY用品から園芸用品、日用品まで何でも揃うホームセンターは、温度計に関しても非常に幅広いラインナップを誇る穴場的な存在です。特に「実用性」と「専門性」のバランスが良いのが特徴です。

ホームセンターの温度計コーナーはバラエティ豊か

カインズ、コーナン、DCMグループなどのホームセンターでは、以下のような「生活のあらゆるシーン」で使える温度計が手に入ります。

• 水槽用温度計: アクアリウムコーナーにあり、魚や水草の飼育に必要な水温を測るためのもの。吸盤で水槽に貼り付けるタイプが主流です。
• 園芸用温度計（地温計）: 土の温度を測るための棒状の温度計。ガーデニングや畑仕事をする方には必須のアイテムです。
• 調理用・オーブン温度計: キッチン用品コーナーに、揚げ物用、お菓子作り用、オーブン内部の温度管理用など、様々なタイプがあります。
• 風呂用温度計: 赤ちゃんや高齢者の方の入浴時の安全管理に。アヒルや魚などの可愛いデザインのものが多いです。
• 工業用温度計: DIYや作業現場で使う、非接触型の放射温度計や、高熱になる部分を測るための専門的な温度計も置いてあることがあります。

特に専門性の高い園芸や水槽用の温度計は、家電量販店やドラッグストアでは扱っていないことがほとんどなので、これらのアイテムを探している方は、迷わずホームセンターへ行くべきです。

「水銀」や「アナログ」など昔ながらの温度計も見つかる

最近ではデジタル化が進み、水銀を使った温度計は見かけることが少なくなりましたが、一部のホームセンターでは、電池不要で故障しにくいアナログ式のバイメタル温度計や、理化学用品に近いシンプルな液体充填式温度計を扱っていることがあります。アナログ式は、視認性が高く、屋外など電源がない場所での使用に最適です。

価格帯は、簡易的な温湿度計なら500円以下から、調理用や水槽用は1,000円〜3,000円程度が主流です。プロ仕様の非接触型などになると、5,000円〜1万円を超えるモデルも取り扱っています。
ホームセンターのオリジナルブランド商品を選べば、さらに価格を抑えることも可能です。

【100円ショップ】ダイソー・セリアの温度計の品質と賢い選び方

「とりあえず温度がわかればいい」「お試しで使ってみたい」という方にとって、100円ショップ（ダイソー、セリア、キャンドゥなど）の温度計は無視できない存在です。驚くほどの低価格で、本当に使えるのか？という疑問にお答えします。

100均温度計の主な種類と品質

100円ショップで手に入る温度計のほとんどは、シンプルで小型のアナログ式、または非常に簡易的なデジタル式です。

• 室内用温湿度計（アナログ）: 110円（税込）で手に入ります。壁掛けや卓上タイプがあり、デザインもシンプルで意外とおしゃれなものも。
• 冷蔵庫・冷凍庫用: マグネット付きで、庫内に貼り付けて使うタイプ。庫内温度の管理に十分使えます。
• 簡易デジタル温度計: 330円〜550円商品として、時刻表示や簡単な温湿度表示ができるデジタル式が販売されていることもあります。

品質に関して言えば、「±1〜2℃程度の誤差は許容できる」という前提であれば、日常生活で使う分には全く問題ありません。
しかし、料理の仕上がりを左右する高精度な調理用や、厳密な健康管理が必要な医療用の体温計としては、100均のものは適していません。

100均温度計を賢く使うための注意点

コスパ最強の100均温度計ですが、以下の点には注意が必要です。

注意点１：精度を確かめる必要がある

購入したら、まずは手持ちの信頼できる温度計（体温計など）と並べて、温度差がないか確認してみることをおすすめします。もし大きな誤差がある場合は、調整機能がないため、諦めて買い直すか、許容範囲として使うしかありません。

注意点２：デジタル式は電池交換が面倒なことも

デジタル式の温度計は、非常に小型のボタン電池（LR44など）を使用していることが多く、電池が切れた際の交換が少し面倒な場合があります。また、電池代を考えると、最初からもう少し高価格帯の電池が長持ちするモデルを選ぶ方がお得になることもあります。

モモストアのおすすめとしては、冷蔵庫用や、あまり精度を求めない予備の温湿度計として利用するのが最も賢い使い方と言えます。

【コンビニ】緊急時や夜間でも買える？販売状況をリサーチ

真夜中に急に家族が熱を出した、旅行先で体温計を忘れてしまったなど、緊急時に頼りになるのがコンビニエンスストアです。コンビニでも温度計は売っているのでしょうか？

コンビニで買えるのは「体温計」がメイン

結論から言うと、コンビニ（セブンイレブン、ローソン、ファミリーマートなど）で一般的に販売されているのは、体温計のみです。室温計や調理用温度計、水槽用温度計などは、ほぼ取り扱いがありません。

コンビニで販売されている体温計の特徴は以下の通りです。

• 種類: 予測式のデジタル体温計が中心です。実測式は取り扱いが少ない傾向にあります。
• 価格帯: ドラッグストアと比較して、同等モデルでも数百円〜割高になることが多いです。緊急時の利用がメインのため、価格よりも「今すぐ手に入る」利便性が重視されています。
• メーカー: 主要メーカーのベーシックなモデルが多いです。

急いでいる時は「薬剤師がいる店舗」をチェック

コンビニの中でも、一部の店舗では医薬品の販売に力を入れており、薬剤師や登録販売者が常駐している場合があります。これらの店舗では、より専門性の高い医薬品や体温計を扱っている可能性が高くなります。

ただし、コンビニの医薬品販売時間は店舗によって異なるため、深夜や早朝に体温計を購入したい場合は、事前に電話で在庫と販売時間を問い合わせてから行くのが確実です。

また、温湿度計など、体温計以外の温度計が必要な場合は、24時間営業のスーパーや、夜間も営業している大型ホームセンターを探す方が確実です。夜間の急な買い物の際は、Googleマップで「24時間営業 薬局」や「深夜営業 ホームセンター」といったキーワードで検索してみましょう。

お近くのコンビニで体温計が売っているか確認したい場合は、こちらで検索できます。 コンビニ 体温計 在庫

ネット通販（Amazon・楽天・Yahoo!ショッピング）で温度計を買うメリット

時間や場所に縛られず、あらゆる種類の温度計を探せるのがネット通販の最大の強みです。Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングといった主要プラットフォームを活用すれば、あなたにぴったりの一台が必ず見つかります。

メリット１：圧倒的な品揃えと口コミでの比較検討

ネット通販の最大のメリットは、実店舗ではスペースの関係で陳列できない海外メーカーの製品や、非常に専門性の高い温度計まで取り扱いがある点です。
例えば、以下のような特殊な温度計も簡単に見つかります。

• 非接触型放射温度計: 物の表面温度を瞬時に測れるプロ仕様。
• データロガー機能付き: 温度変化を自動で記録し、パソコンやスマホでグラフ化できるモデル。
• 土壌pH・水分計付き: ガーデニングや農業で使う、温度以外の要素も測れる複合機。

さらに、購入者のレビューや口コミを参考にできるため、「実際に使ってみた人の評価」をもとに、機能や精度の信頼性を比較検討できるのも大きな利点です。

メリット２：価格競争による最安値と限定セール

ネット通販では、多くの販売者が競合しているため、価格競争が起こりやすく、実店舗よりも安く手に入るケースが多いです。
特に楽天市場やYahoo!ショッピングでは、お買い物マラソンやPayPay祭などのセール期間中を狙えば、ポイント還元率が大幅にアップし、実質的な最安値で購入できるチャンスがあります。

また、Amazonでは特定ブランドの温度計がタイムセール対象になることも頻繁にありますので、欲しいモデルがある場合は「ウォッチリスト」や「お気に入り」に入れておき、価格変動をチェックするのがおすすめです。

デメリットと注意点

ネット通販にもデメリットはあります。

• 現物を確認できない: 実際のサイズ感、液晶の見やすさ、デザインの質感などを確認できないため、イメージと違うものが届く可能性があります。
• 急ぎの時は不向き: 注文から到着までに時間がかかるため（特に海外発送品）、体温計など緊急性の高いものは実店舗での購入がおすすめです。
• 模倣品のリスク: 非常に安価な無名メーカー品の中には、粗悪品や模倣品が紛れている可能性もゼロではありません。信頼できる販売元か、レビュー評価が高いかを確認してから購入しましょう。

失敗しない！温度計の選び方とチェックすべき3つのポイント

「温度計なら何でもいいや」と適当に選んでしまうと、「思っていた用途に使えない」「すぐに壊れた」といった失敗に繋がりかねません。用途に合った温度計を選ぶために、チェックすべき3つの重要なポイントを解説します。

ポイント１：用途に応じた「測定範囲」と「精度」

温度計には、それぞれ得意な測定範囲があります。この範囲が合っていないと、正確な測定はできません。

用途	必要な測定範囲の目安	必要な精度
体温計（医療用）	32.0℃〜42.0℃程度	±0.1℃以内（医療機器認証が必要）
室内用（温湿度計）	0℃〜50℃程度	±1.0℃以内（日常生活なら多少の誤差は許容）
調理用（揚げ物）	80℃〜200℃程度	±2.0℃以内（調理の失敗を避けるため）
冷凍庫・低温	-40℃〜0℃程度	±1.0℃以内
工業用・高温	-50℃〜300℃以上	用途によるが、専門的なものは高精度を求められる

例えば、冷凍庫の温度を測りたいのに、測定範囲が0℃までしかない室内用温度計を買っても意味がありません。必ず、パッケージや商品詳細に記載されている「測定範囲」を確認しましょう。

ポイント２：「測定方式」と「表示方法」の選び分け

温度計の測定方式には、大きく分けて「接触式」と「非接触式」があります。また、表示方法もアナログかデジタルかで使い勝手が大きく変わります。

接触式 vs 非接触式

• 接触式: 測定対象物にセンサーを触れさせて測る（例：体温計、棒状の調理用）。
  メリット：構造がシンプルで安価、高精度なものが多い。
  デメリット：時間がかかる、衛生面に配慮が必要。
• 非接触式（放射温度計）: 赤外線を使って離れた場所から表面温度を測る（例：おでこで測る体温計、工業用）。
  メリット：衛生的、瞬時に測定できる、高温のものを安全に測れる。
  デメリット：表面温度しか測れない、接触式より高価、湿度などの環境に影響を受けやすい。

アナログ式 vs デジタル式

• アナログ式: 針や液体の目盛りで温度を示す。
  メリット：電池不要、安価、壊れにくい、遠くからでもおおよその温度が分かりやすい。
• デジタル式: 数字で温度を表示する。
  メリット：正確な数値がすぐにわかる、多機能モデルが豊富、夜間でもバックライトで見やすい。

正確性を求めるならデジタル、電源不要でシンプルさを求めるならアナログ、と使い分けましょう。

ポイント３：「設置場所」と「付加機能」

どこに置くか、どんな機能が欲しいかを具体的に考えるのも重要です。

• 防水機能: お風呂場やキッチンなど水気の多い場所、または屋外に設置する場合は、IPX規格（防水・防塵性能）の記載がある防水モデルを選びましょう。
• 熱中症・カビ対策機能: 室内用温湿度計なら、温度と湿度の両方を計測し、熱中症やインフルエンザ、カビの発生リスクをアラームで知らせてくれるアラート機能付きが便利です。
• デザイン・サイズ: リビングなどに置く場合は、インテリアに馴染むデザインや、邪魔にならないコンパクトなサイズを選ぶと、生活空間の質が向上します。

これらのポイントを踏まえて、もう一度販売店をチェックし直すと、最適な温度計が見つかるはずです！

防水機能に関する詳しい情報は、こちらの検索結果を参考にしてください。 温度計 防水 IPX規格

体温計以外の種類別！知っておきたい温度計の基本知識

体温計以外にも、私たちの生活を支えている温度計はたくさんあります。ここでは、代表的な温度計の種類とその役割について、基本的な知識をまとめてみました。

水槽用温度計：生き物の命を守る重要なアイテム

魚やエビなどの水生生物を飼育するアクアリウムにおいて、水温は彼らの生存に直結する最も重要な要素です。
水温が数度変わるだけで、食欲不振や病気の原因となり、最悪の場合、命を落としてしまうこともあります。

• 役割: ヒーターや冷却ファンが適切に機能しているかを確認し、生体に適した温度を維持する。
• 種類:
  • ガラス製: 最もシンプルで安価。吸盤で水槽の内側に貼り付ける。
  • デジタル式: 水中センサーと水槽外のディスプレイが分かれているタイプ。遠くからでも水温を確認しやすい。

水槽用温度計は、ホームセンターやペットショップ、またはネット通販のアクアリウム用品専門店で手に入れることができます。特にネット通販では、水槽のサイズや生体の種類に合わせた専門的なモデルが見つかります。

調理用温度計：料理の仕上がりをプロの味に

料理の温度管理は、味や食感を左右する重要な工程です。特に、以下のような調理には調理用温度計が欠かせません。

• 揚げ物: 適切な温度（一般的に170℃〜180℃）を保つことで、カラッと揚がり、衣がベタつくのを防げます。
• お菓子作り: チョコレートのテンパリング（温度調整）やシロップの煮詰め加減など、1℃単位の正確さが求められます。
• 低温調理: 鶏むね肉などを柔らかく仕上げるために、60℃〜70℃を長時間正確に保つ必要があります。

調理用温度計を選ぶ際は、食品衛生上の観点から、錆びにくく、丸洗いできるステンレス製のセンサーのものを選ぶことをおすすめします。また、短い時間で温度を測定できる「高速応答型」がストレスなく使えて便利です。

非接触型放射温度計：衛生的に、そして安全に

非接触型温度計は、測定したい物体の表面から放射される赤外線量を読み取って温度に換算する仕組みです。体温計でおでこにピッと当てるタイプが有名ですが、工業用や調理用としても広く使われています。

• メリット: 測定物に触れないため衛生的で、食品工場や調理現場で交差汚染を防げます。また、高温の機械や炉など、危険な場所の温度を離れた場所から安全に測定できます。
• 注意点: あくまで「表面温度」を測るため、物の内部の温度（例：お肉の中心温度）を測ることはできません。また、測定対象の素材や表面の状態で誤差が出やすい特徴もあります。

精度や機能にこだわるなら？高価格帯の専門的な温度計について

日常生活で使う温度計は数千円で十分ですが、中には数万円を超える高価格帯のモデルも存在します。これらは一体どんな人が、どんな目的で使っているのでしょうか？

データロガー（記録計）機能付き温度計

データロガーとは、温度や湿度などのデータを一定間隔で自動的に計測し、内蔵メモリに記録していく機能を持つ温度計です。

• 主な用途:
  • 食品・医薬品の輸送管理: 冷蔵・冷凍品が規定の温度範囲内で輸送されたことを証明するため。
  • 美術品・博物館の環境管理: 貴重な展示品の劣化を防ぐため、温湿度変化を細かく記録・分析する。
  • 住宅の断熱性能評価: 季節ごとの室内の温湿度変化を記録し、住宅の性能を評価する。

これらのモデルは、専用のソフトウェアやスマートフォンアプリと連携し、記録されたデータをグラフ化したり、異常値を検知した際にアラームを鳴らしたりする機能があります。価格は数万円と高価ですが、「記録と分析」という付加価値に対して費用を払うことになります。

高精度な基準温度計（校正用）

温度計を製造・販売するメーカーや、精密な検査を行う機関では、自分たちが使用する温度計が正確であることを保証するために、「基準」となる非常に高精度な温度計を使用しています。

これらの温度計は、国家基準にトレーサビリティ（起源まで遡れること）が確保されており、一般の温度計とは比較にならないほどの高精度（±0.01℃単位など）を持っています。価格は数十万円になることもあり、一般の方が購入することはまずありませんが、私たちが日々使っている正確な体温計などは、こうした基準温度計によって「校正（正しい数値に合わせる作業）」されているのです。

あなたがもし、専門的な目的で高価格帯の温度計をお探しなら、Amazonや楽天市場の検索窓に「データロガー 温湿度計」などのキーワードを入れて検索すると、多くのモデルが見つかりますよ。

高精度な温度計に関する技術的な情報は、こちらの検索結果から確認できます。 温度計 データロガー トレーサビリティ

意外な販売場所！雑貨店や専門店で見つけるおしゃれな温度計

温度計は実用性だけでなく、インテリアとしても楽しむことができます。ここでは、家電量販店やホームセンター以外で、デザイン性の高い温度計を見つけられる意外な販売場所をご紹介します。

雑貨店（LOFT、東急ハンズなど）

LOFTや東急ハンズなどの大型雑貨店は、ユニークなアイデア商品やおしゃれな輸入雑貨が豊富です。温度計に関しても、以下のような「見た目」にこだわった製品が多く並んでいます。

• デザイン温湿度計: 北欧風、シンプルモダン、アンティーク調など、インテリアに馴染むデザイン。
• ガリレオ温度計: ガラス球が浮き沈みすることで温度を示す、科学的なインテリアとしても楽しめる温度計。
• ストームグラス: 天気予報の役割も果たす、結晶の変化で温度や気圧を感じさせるオブジェ。

特にガリレオ温度計は、視覚的に温度の変化を楽しめるため、ギフトとしても人気があります。機能性よりも、お部屋の雰囲気を良くしたい、という方は、雑貨店の温度計コーナーを覗いてみると楽しい発見があるはずです。

DIY専門店や園芸専門店

特定の分野に特化した専門店にも、その分野ならではの専門的な温度計が置かれています。

• 園芸専門店: 地温計（土の温度を測る）、挿し木や水耕栽培用の特殊な液温計など、植物を育てるためのプロ仕様の温度計が見つかります。
• 理化学用品店: 実験や研究で使われる、精度が非常に高いガラス製温度計や、特定の環境下でしか使えない特殊な温度計（例：アスファルト温度計）など、専門性の高い温度計が手に入ります。

これらの専門店で見つかる温度計は、価格は高めですが、その分野での信頼性や耐久性は非常に高いのが特徴です。

温度計に関するよくある疑問Q&A（水銀、デジタル、電池など）

温度計を購入する際や、使用している中で出てくる、多くの方が疑問に感じるポイントについて、モモストアがお答えします！

Q1. 水銀温度計はもう買えないの？

A. 医療用（体温計）としては販売されていませんが、理化学用など一部ではまだ流通しています。
かつて体温計として主流だった水銀温度計は、水銀の毒性による環境汚染や健康被害のリスクから、2021年以降、製造・輸出入が原則禁止となりました。
そのため、現在ドラッグストアなどで体温計として販売されているのは、すべてデジタル式か、水銀の代わりに安全な液体（アルコールなど）を使用したアナログ式です。

ただし、研究や工業用途で使用される理化学用の水銀温度計は、まだ一部で販売されている場合がありますが、一般の方が手に入れる機会はほとんどありません。水銀温度計の処分方法には特に注意が必要で、自治体の指示に従って正しく回収してもらう必要があります。

Q2. デジタル温度計の「予測式」と「実測式」はどう違うの？

A. 測定時間と精度が異なります。

方式	測定時間	特徴
予測式	10秒〜60秒	短時間での体温上昇データをAIなどで予測し、最終的な体温を算出する。忙しい時や、子供の検温に最適。
実測式	約5分〜10分	体温が一定になったところ（平衡温）を直接測定する。最も正確な体温を知りたい時や、予測式で不安な時に推奨される。

ほとんどのデジタル体温計は、予測検温後にそのまま実測検温に移行できる「予測・実測両用」のモデルです。日常的には予測式でサッと測り、体調が優れない時は実測式で念のため確認する、という使い分けがおすすめです。

Q3. 温湿度計の電池はどれくらい持つの？

A. モデルによりますが、一般的なデジタル温湿度計なら単4電池2本で約1年間は持つことが多いです。
電池の持ちは、以下の要素に大きく左右されます。

• 液晶の大きさ: 画面が大きいほど、電池の消耗は早くなります。
• バックライトの使用頻度: バックライトを頻繁に使用すると、電池の消耗が激しくなります。
• アラームやワイヤレス機能: 多機能なモデルほど、電池交換の頻度は高くなります。

電池交換が面倒な場合は、太陽電池（ソーラー）機能付きの温湿度計や、アナログ式を選ぶと、電池切れの心配なく長く使えますよ。