ビーフィーター終売の噂は本当?47%高アルコール版の行方と賢い代替品選び
「ビーフィーターが終売したらしい!」
最近、お酒好きのSNSや掲示板で、こんな噂が飛び交っているのをご存知ですか?
あの安くて美味しくて、どんなカクテルにも合う「ジン界のキング」とも言えるビーフィーターが本当に買えなくなってしまったのでしょうか?
筆者であるモモストアも、この情報に触れたときは本当にびっくりして、すぐに市場調査とメーカーの情報収集に乗り出しました!
結論から言うと、この噂は半分本当で、半分誤解が含まれています。特に愛飲家の方がショックを受けているのは、ある特定の「高アルコール度数バージョン」の行方なんですよね。
この記事では、ビーフィーター終売の真相をスッキリと解明し、もしお気に入りの銘柄が手に入らなくなってしまった場合に、自信を持っておすすめできる「最高の代替ジン」をご紹介します。
もう手に入らないと諦めるのは早いです!あなたのジンライフを豊かにするヒントが必ず見つかりますよ。
・【47% vs 40%】アルコール度数によって異なる終売事情とは
・ビーフィーターが高く評価され続ける「クラシック・ジン」の魅力
・終売品「ビーフィーター47%」を今すぐ手に入れるための最終手段
・ビーフィーターに味がそっくり!真っ先に試すべき代替ジン5選
- ビーフィーター終売の真相を徹底解説!本当に買えなくなったのか?
- 【47% vs 40%】アルコール度数によって異なる終売事情とは
- ビーフィーターが高く評価され続ける「クラシック・ジン」の魅力
- 終売品「ビーフィーター47%」を今すぐ手に入れるための最終手段
- ビーフィーターに味がそっくり!真っ先に試すべき代替ジン5選
- カクテル初心者必見!ジン・トニックに最適な「高コスパジン」
- 上級者向け!ビーフィーターの個性をさらに深めた「プレミアムジン」
- ビーフィーターの製造元はどこ?メーカーが終売を決めた理由
- ジンをこよなく愛する筆者「モモストア」が選ぶ隠れた名品ジン
- 定番ジンはどこで買える?Amazon・楽天・Yahoo!ショッピングの価格比較
- 【番外編】「ビーフィーター・クラウンジュエル」など限定終売品を追う
- ビーフィーター終売まとめ:今後のジンライフを豊かにする3つのアクション
ビーフィーター終売の真相を徹底解説!本当に買えなくなったのか?

まず、読者の方が一番知りたいであろう、ビーフィーターの終売騒動の「核となる事実」からお話ししましょう。
結論として、ビーフィーターのスタンダードな銘柄は、現在も継続して販売されています。「え、じゃあ噂は嘘なの?」と思われるかもしれませんが、話はそう単純ではありません。
この終売騒動の火種となっているのは、主に「ビーフィーター ジン 47%」というアルコール度数が高いバージョンです。
「終売」の噂が広まった具体的な経緯
ビーフィーターは、長らく世界中で愛されているロンドンドライジンの代表格です。そのラインナップの中で、日本では主にアルコール度数40%と47%の2種類が流通していました。特にプロのバーテンダーやカクテル愛好家の間で重宝されていたのが、この47%バージョンです。
なぜなら、ジンをベースにしたカクテル(特にマティーニやジン・トニック)は、アルコール度数が高い方が香りの成分が揮発しにくく、味がボケずにシャープに仕上がるからです。
しかし、数年前にメーカー側が製品ラインナップの統一化や生産効率の最適化を図る中で、この47%のバージョンの生産・流通を見直す動きがありました。特に北米市場や一部のアジア市場で、47%の取り扱いが減少したり、44%や40%に置き換えられたりする事例が発生したことで、「ビーフィーター自体が終売になる」という誤った情報に形を変えて広まってしまったのです。
製造元「ペルノ・リカール」の公式な見解は?
ビーフィーターの製造元は、世界的な酒類メーカーであるペルノ・リカール社です。このメーカーの公式発表や、日本国内の正規輸入代理店の動向を見る限り、ビーフィーター・ロンドンドライジン(40%)の生産を終了する予定はありません。
現在、各国の市場では環境の変化や消費者の健康志向の高まりを受け、アルコール度数が低い商品やノンアルコール製品(例: Beefeater 0.0%)の開発・投入が進んでいます。その流れの中で、高アルコール度数の商品の優先順位が下がったり、特定の地域でのみ販売終了になったりすることは、珍しい話ではありません。
そのため、もしあなたが普段から40%のボトルを購入しているのであれば、安心していつも通り購入を続けて大丈夫です。もし47%を探しているなら、次の見出しで詳しく解説しますが、早めの行動が吉となりますよ。
最新の情報は、メーカーのウェブサイト(ペルノ・リカール公式情報)などで確認できますので、気になる方はチェックしてみてくださいね。
【47% vs 40%】アルコール度数によって異なる終売事情とは
先ほど触れたように、ビーフィーターの終売騒動はアルコール度数によってその深刻さが全く異なります。
ここでは、なぜ47%の終売が大きな話題となり、40%との間にどのような違いがあるのかを、カクテルの味への影響も交えて深く掘り下げていきましょう。
プロが47%を選ぶ決定的な理由
アルコール度数が高いジンが、なぜプロの現場で重宝されるのか。それは、一言で言えば「香りの濃さ」と「カクテルの骨格」にあります。
アルコール度数とボタニカルの抽出率の関係
ジンは、ベースとなるスピリッツにジュニパーベリーなどの様々なボタニカル(香味植物)を浸漬・蒸留して作られます。
| ボタニカル名 | 抽出される香り成分 | 特性 |
| ジュニパーベリー | ピネン、ミルセン | ジンの核となる松の針葉樹のような香りと苦味。 |
| コリアンダーシード | リナロール | スパイシーで柑橘系のニュアンス。 |
| アンジェリカ・ルート | 揮発性オイル | 香りをまとめる土台、長期保存の安定に寄与。 |
一般的に、蒸留酒の製造過程ではアルコール度数が高いほど、これらのボタニカルに含まれる香りの成分(揮発性オイル)をより多く抽出できます。つまり、同じビーフィーターという銘柄であっても、47%のボトルの方が、40%のボトルよりも香りが濃厚で複雑になりやすいのです。
40%ジンがメインストリームになる背景
一方で、世界的に見ると、ジンを含む多くの蒸留酒は40%がスタンダードなアルコール度数として流通しています。
- 飲みやすさ: 一般の消費者がロックやソーダ割りで飲む際に、刺激が少なく飲みやすい。
- コスト効率: アルコール度数が低い方が、製造時の酒税が有利になる場合がある(国や地域による)。
- 世界的傾向: 大手メーカーがグローバルに製品を統一する際、多くの市場で受け入れられやすい40%に集約する傾向がある。
モモストアの推測ですが、ビーフィーターの製造元も、グローバルな供給体制を簡素化し、最も売れ筋である40%に注力することで、さらなるコストダウンと安定供給を目指している可能性があります。
しかし、カクテル好きとしては、47%のシャープなキレ味と濃厚な香りが失われるのは本当に寂しいことですよね。特にドライマティーニのように、ジンそのものの味がカクテルの決め手となる場合は、47%の代替品を探す必要性が高まります。
ビーフィーターが高く評価され続ける「クラシック・ジン」の魅力
ビーフィーターの終売の噂を聞いて寂しくなるのは、このジンが単なる安価なジンではなく、「ロンドンドライジン」というスタイルの完璧な教科書だからです。
最近は様々なクラフトジンが市場を賑わせていますが、ビーフィーターが持つ「不変の魅力」を理解しておくと、代替品選びも格段に楽しくなりますよ!
「ロンドンドライジン」の定義とビーフィーターの位置付け
ジンにはいくつかの種類がありますが、ビーフィーターが属するロンドンドライジンには、実は明確な定義があります。
主な規定は以下の通りです。
- 再蒸留の必須: ベースとなるニュートラルスピリッツにボタニカルを加え、必ず再蒸留すること。
- 加糖の禁止: 蒸留後の加糖を禁止すること。(「ドライ」の語源)
- 人工香料の禁止: 人工的な着色料や香料を一切使用しないこと。
- 水とアルコールのみの添加: 蒸留後に加えられるのは水とアルコール(稀に)のみ。
ビーフィーターは、これらの定義を完璧に満たし、ジュニパーベリーの香りが際立つ正統派の味わいを保ち続けています。派手さはないものの、そのシンプルで揺るぎない品質こそが、19世紀から現代まで世界中のバーで愛され続ける理由なのです。
ビーフィーターを構成する9種類のボタニカル
ビーフィーターのあのクラシックな味わいは、マスターディスティラーのデスモンド・ペイン氏によって厳選された9種類のボタニカルによって成り立っています。
| ボタニカル | 役割・特徴 | 香りの印象 |
| ジュニパーベリー | ジンの核、松の木の風味 | ウッディ、わずかな苦味、清涼感 |
| アンジェリカ・ルート | 香りの土台、土っぽさ | アース香、深み、ボディ感 |
| アンジェリカ・シード | スパイシーな風味 | 胡椒やナツメグのようなアクセント |
| コリアンダーシード | 柑橘系の明るさ | オレンジやレモンの皮のような爽やかさ |
| リコリス(甘草) | 甘さと舌触りの滑らかさ | わずかな甘み、全体をまとめる役割 |
| アーモンド | テクスチャと柔らかな香り | まろやかさ、オイル感 |
| オリスルート(ニオイアヤメの根) | 香りの定着、フローラルな要素 | 微かなフローラル、複雑性 |
| レモンピール | フレッシュな柑橘香 | キレのある酸味、トップノート |
| セビルオレンジピール | 甘くビターな柑橘香 | ほろ苦い甘さ、奥行き |
この9種類のボタニカルの組み合わせが、ビーフィーターのバランスの取れた、力強いクラシックなジンの個性を生み出しているのです。特にジュニパーの強さと、柑橘系のフレッシュさのバランスこそが、代替品を探す上での大きなヒントになりますよ!
終売品「ビーフィーター47%」を今すぐ手に入れるための最終手段
「やっぱりカクテルには47%じゃないと!」と考える愛飲家の方、気持ちは痛いほどよく分かります。終売や流通量減少の報が流れても、まだ完全に市場から姿を消したわけではありません。
ここでは、高アルコール度数バージョンを「今」手に入れるための具体的な戦略を、モモストアがこっそり教えちゃいますね。
戦略1:実店舗の「在庫狩り」と知る人ぞ知る穴場
大手ECサイトでは在庫がなくなっていても、意外な場所に残っているケースは多いです。
① 地方の老舗酒販店
都心の大手リカーショップはトレンドに敏感なため、終売情報が入るとすぐに在庫が掃けます。しかし、地方の、特に昔ながらの個人経営の酒屋さんには、昔仕入れたままの47%が棚の奥に眠っていることがあります。
もし旅行や出張で地方に行く機会があれば、「ビーフィーター47%はありますか?」と尋ねてみる価値は十分にあります。
② 業務用の酒類専門問屋・キャッシュ&キャリー
一般消費者も利用できる業務用の酒類専門問屋(例:リカマン、カクヤスの一部店舗など)は、回転が早いため新しい在庫に切り替わりやすいですが、稀に業務用ロットの47%が残っていることがあります。特にバー経営者がまとめ買いする直前が狙い目です。
戦略2:ネットオークション・フリマアプリの活用
正規の流通ルートが途絶えたお酒を入手する手段として、メルカリやヤフオクなどの個人間取引は非常に有効です。
オークション・フリマでの購入時の注意点
| 注意点 | 理由 | 対策 |
| 価格のチェック | 終売品はプレミア価格になりやすい。定価の2倍以上なら一旦検討を。 | 過去の取引価格をリサーチし、適正価格を把握する。 |
| ボトル状態 | ラベルの汚れや液面の低下がないか確認。 | 写真で液面の高さ(封印シール下の水位)を確認する。 |
| 正規品か確認 | 偽造品のリスクは低いが、稀に海外並行輸入品などの場合がある。 | 日本語の表記があるか、キャップシールが正規のものか確認。 |
出品されている場合は、即決せずに「ウォッチリスト」に入れて相場を観察し、最も安く手に入るタイミングを狙うのが賢い方法です。また、交渉次第で価格が下がることもあるので、ダメ元で相談してみるのも手ですよ。
戦略3:海外からの個人輸入(自己責任で)
もし海外の友人や信頼できる代行業者を通じて、まだ47%が流通している国のECサイトから購入できれば、これも一つの手です。
しかし、個人輸入には関税や酒税がかかりますし、輸送コストも高くなります。また、日本では許可されていない食品添加物が含まれていないかなど、自己責任での確認事項が多いため、最終手段として考えましょう。
ビーフィーターに味がそっくり!真っ先に試すべき代替ジン5選
終売した銘柄を追い求めるのもロマンがありますが、ここは気持ちを切り替えて、「次なる定番」を見つけるチャンスと捉えてみませんか?
ビーフィーターと同じく「ジュニパーベリーの風味がしっかりしている」「柑橘系のキレが良い」「カクテルの土台として優秀」という3つの基準で、モモストアが特に味が似ていると感じた代替ジン5つをご紹介します!
ゴードン ドライジン(GORDON’S DRY GIN)
| 類似度 | ★★★★★ | 最も似たクラシックなロンドンドライ |
| 価格帯 | ★☆☆☆☆ | ビーフィーターと同等の高コスパ |
| 特徴 | ジュニパー、コリアンダー、レモンピールのバランスが秀逸。 |
「ビーフィーターの終売で困ったら?」と聞かれたら、真っ先にゴードンを推薦します。ビーフィーターと並んでロンドンドライジンの二大巨頭とされる銘柄で、ジュニパーの香りのパンチ力はビーフィーターに匹敵します。
カクテルにしてもジンそのものの存在感が失われにくく、特にジン・トニックの「ドライさ」を追求したいなら、ゴードンは期待を裏切りません。価格も非常にリーズナブルなので、デイリーユースの代替品としては文句なしのナンバーワンです。
タンカレー ロンドン ドライジン(TANQUERAY LONDON DRY GIN)
| 類似度 | ★★★★☆ | より洗練されたクラシックな味わい |
| 価格帯 | ★★☆☆☆ | ビーフィーターより一段上のミドルクラス |
| 特徴 | ボタニカルが4種とシンプルながら、非常にバランスが良い。 |
ビーフィーターが「力強い正統派」なら、タンカレーは「研ぎ澄まされた正統派」といった印象です。
使用されているボタニカルは、ジュニパー、コリアンダー、アンジェリカ、リコリスの4種類と非常にシンプル。それにも関わらず、雑味がなく非常にクリアな味わいで、マティーニなど、ジンを主役とするカクテルで真価を発揮します。
もしビーフィーター47%の「カクテルにおけるキレ味」を代替したいのであれば、タンカレーは最高の選択肢の一つになります。
ボンベイ・サファイア(BOMBAY SAPPHIRE)
| 類似度 | ★★★☆☆ | ボタニカルの数は多いが、製法が異なるため風味がマイルド |
| 価格帯 | ★★☆☆☆ | タンカレーと同等のミドルクラス |
| 特徴 | ヴェイパー・インフュージョン製法で、香りが華やかで優しい。 |
ビーフィーターやゴードンがボタニカルを液体に漬け込んで再蒸留するのに対し、ボンベイ・サファイアは「ヴェイパー・インフュージョン(蒸気注入)製法」を採用しています。これにより、ボタニカルの成分をアルコール蒸気に触れさせるため、より繊細で華やかな香りが抽出されます。
ビーフィーターほどの力強さはありませんが、クセが少なく飲みやすいので、「ビーフィーターはちょっとキツかった」という方にはこちら(ボンベイ・サファイア製品情報)がおすすめです。特に女性やジン初心者の方には代替品として強く推せます。
プリマス・ジン(PLYMOUTH GIN)
| 類似度 | ★★★★☆ | ロンドンドライより柔らかく、スムーズで飲みやすい |
| 価格帯 | ★★★☆☆ | やや高めの上級者向け |
| 特徴 | ロンドンドライとは異なるスタイルで、甘みがあり滑らか。 |
ビーフィーターの対極にあるようなロンドンドライではないスタイルですが、カクテルベースとして非常に優秀という点で代替品として挙げられます。ロンドンドライジンよりもジュニパー感が抑えられており、やや甘く、まろやかなテクスチャが特徴です。
ビーフィーター47%はパンチが強すぎると感じていた方や、マティーニやギムレットをよりスムーズに仕上げたい方には、プリマスの穏やかな香りがぴったりハマります。
ビーフィーター24(BEEFEATER 24)
| 類似度 | ★★★★☆ | ビーフィーターのプレミアム版、茶葉による複雑な香り |
| 価格帯 | ★★★★☆ | ハイプレミアムクラス |
| 特徴 | 中国緑茶と日本の煎茶をボタニカルに追加。 |
もし、ビーフィーターのベースとなる味わいを保ちつつ、さらに格上げしたいのであれば、同じブランドのプレミアムラインである「ビーフィーター24」が最高の選択肢です。
伝統的な9種のボタニカルに加えて、中国緑茶と日本の煎茶(センチャ)が追加されています。この茶葉のエッセンスが加わることで、非常に複雑で奥行きのある香りが生まれ、カクテルにすると一段とエレガントに仕上がります。価格は高くなりますが、47%のパンチ力と複雑さを併せ持つ、究極の代替品と言えるでしょう。
カクテル初心者必見!ジン・トニックに最適な「高コスパジン」
ビーフィーターの魅力の一つは、その圧倒的なコストパフォーマンスでした。終売品の代替品を探す際、「味は良いけど、値段が高すぎる…」と悩む方も多いはずです。
ここでは、一本あたり1,000円台で購入できて、かつジン・トニックやソーダ割りで「毎日飲んでも飽きない美味しさ」を実現できる、コスパ最強の代替ジンをピックアップします!
「安かろう悪かろう」ではない!高コスパジンの秘密
「安いジンは美味しくない」という先入観があるかもしれませんが、これは大きな間違いです。ビーフィーターやゴードンといった高コスパジンが安価で提供できるのには、主に以下の理由があります。
- 大量生産体制: 世界的な需要があるため、巨大な蒸留設備で効率よく大量に生産できます。
- ボタニカルの選定: 珍しい高価なボタニカルではなく、安定的に供給される一般的な9種類程度のボタニカルで構成されています。
- ブランド力: 長年の歴史と信頼により、広告宣伝費を抑えることができます。
つまり、「クラシックなレシピを大量に、安定的に、高品質で作り続ける技術」の結晶こそが、高コスパジンの正体なのです。
ジン・トニックの質を上げるモモストア厳選3銘柄
ジン・トニックはシンプルなカクテルだからこそ、ジンの品質がダイレクトに影響します。ビーフィーターと並んで、ジン・トニックを最高に美味しくしてくれる3銘柄をご紹介しましょう。
ギルビー ジン(GILBEY’S GIN)
隠れた高コスパの優等生。
価格はゴードンやビーフィーターよりさらに安いこともありますが、決して味が劣るわけではありません。ジュニパーの香りはビーフィーターよりも若干控えめですが、非常にスムーズで飲み口が軽いのが特徴です。
「とりあえず冷蔵庫に常備しておきたい」「毎日大量にジン・トニックを飲む」という方には、このギルビーが最適です。クセが少ない分、トニックウォーターやライムジュースの風味を邪魔せず、バランスの取れた一杯に仕上がります。
ウィルキンソン ジン(NIKKA WHISKY & GIN)
日本のウイスキーメーカー、ニッカウヰスキーが手がけるジンです。
以前はシンプルなギルビー系でしたが、最近は「ジャパニーズクラフトジン」の流れを受けてか、柑橘系の香りが強めのものも登場しています。
スーパーやコンビニでも手に入りやすく、価格も安定しているので、「買いやすさ」を重視するならこれ一択。レモンやゆずなどの和柑橘を添えると、より一層美味しく楽しめますよ。
ヘンドリックス ジン(HENDRICK’S GIN)
価格帯はコスパ銘柄から少し外れますが、あえてご紹介します。
ビーフィーターとは真逆の「モダン・ジン」に分類されますが、きゅうりやローズの香りが特徴的で、いつものジン・トニックを一気に高級カクテルのような味わいに変えてくれます。
「たまには贅沢したい」「いつもと違う華やかなジン・トニックが飲みたい」という日の代替品として、一本持っておくと重宝すること間違いなしです!
上級者向け!ビーフィーターの個性をさらに深めた「プレミアムジン」
ビーフィーターの終売を機に、「クラシックなジンの良さ」を再確認した方も多いはず。しかし、世の中にはビーフィーターの良さ(ジュニパーの力強さ)を受け継ぎつつ、さらに複雑なボタニカルやこだわりの製法で進化を遂げたプレミアムなジンがたくさんあります。
ここでは、ビーフィーターの個性を「深掘り」したような、上級者におすすめの代替銘柄をご紹介します。
プレミアムジンを選ぶときの新しい視点
プレミアムジンを選ぶ際は、「いかにボタニカルが多いか」ではなく、「ボタニカルの組み合わせの妙」に注目することが大切です。
ビーフィーターの持つ「ジュニパー + 柑橘 + スパイス」のバランスを崩さずに、「和の要素」「フローラルの要素」「熟成の要素」を加えていくと、新しいお気に入りのジンが見つかります。
桜尾 ジン(SAKURAO GIN)
広島県廿日市市にある桜尾蒸留所が手がけるジャパニーズジンです。
「ボタニカルの力強さ」という点では、ビーフィーターに通じるものがあります。
広島の柑橘や牡蠣の殻など、ユニークな17種類のボタニカルを使用。ジュニパーの香りを土台にしつつ、レモンや柚子といった和の柑橘系の爽やかさが非常に際立っています。
「ビーフィーターのキレ味は好きだけど、もっとフルーティーさが欲しい」という方には、この桜尾ジンは最高の選択肢となります。和食との相性も抜群ですよ。
モンキー47 シュワルツヴァルト ドライジン(MONKEY 47)
ドイツの黒い森で生まれた、ジン界の革命児とも言われる超プレミアムジンです。
| 特徴 | ビーフィーターとの比較 | |
| ボタニカル数 | なんと47種類! | ビーフィーターの9種より遥かに多い。 |
| 製法 | フレッシュクランベリーを使用。 | 独自のフルーティーな酸味。 |
| 味わい | 複雑でフローラル、スパイシー。 | ジュニパーの奥に様々な要素が隠れている。 |
価格はビーフィーターの数倍しますが、その複雑な香りの層と、圧倒的な情報量は一度飲んだら忘れられません。
ストレートやロックで、その香りの変化をゆっくり楽しむのがおすすめです。「ビーフィーター47%の濃さでは物足りなくなった」というジン上級者の方にこそ、ぜひ挑戦していただきたい銘柄です。
響き合うドライジンの世界
他にも、同じくクラシックなタンカレーのハイアルコール版「タンカレー NO. TEN」や、よりフローラルな香りが際立つ「ザ・ボタニスト」など、ビーフィーターの良さを踏まえつつ進化を遂げたジンは数多く存在します。
終売の寂しさを乗り越えて、これらのプレミアムジンに手を伸ばすことで、あなたのジン愛はきっとさらに深まるはずですよ。
ビーフィーターの製造元はどこ?メーカーが終売を決めた理由
ビーフィーターの終売騒動を理解するには、その背後にいる巨大なメーカーの戦略を知る必要があります。ビーフィーターを製造しているのは、世界有数の酒造企業グループです。
ここでは、メーカーの基本情報と、なぜ彼らが47%のような愛されている商品を終売、または縮小する決断を下したのか、その理由についてモモストアが分析します。
ペルノ・リカール社のグローバル戦略とポートフォリオ
ビーフィーターを所有・製造しているのは、フランスに本拠を置く「ペルノ・リカール(Pernod Ricard)」というコングロマリットです。この会社は、アブソルート・ウォッカ、シーバスリーガル、ジェイムソンといった世界的な有名ブランドを数多く傘下に収めています。
彼らの戦略は、一部のニッチな市場向けの商品よりも、世界中の誰にでも受け入れられる「グローバル・スタンダード」なブランドを強化することにあります。
終売の背景にある3つの要因
ビーフィーター47%の流通が縮小した背景には、以下の3つの主要な要因が考えられます。
- グローバルな製品統一: 世界の主要市場で、ジン・トニックなどのカクテルベースとして40%の需要が圧倒的に高いこと。生産ラインを40%に集約することで、コスト効率と供給安定性を最大化できます。
- 健康志向と低アルコール化: 近年の消費者のトレンドとして、低アルコール飲料やノンアルコール飲料への関心が高まっています。メーカーは市場のニーズに合わせ、40%以下の製品や「ビーフィーター0.0%」のような新製品に注力する傾向があります。
- プレミアムブランドの保護: 同じビーフィーターブランド内でも、「ビーフィーター24」や「クラウンジュエル」といったプレミアムラインを際立たせるため、スタンダード品と棲み分けを図る意図があった可能性があります。47%のボトルを廃止することで、40%とプレミアム品の二極化が進むことになります。
特に、ジンは「ロンドンドライジン」という古典的なレシピの規範を守りながらも、常に新しいトレンドを取り入れてきました。ビーフィーターの製造元も、歴史に安住せず、市場の進化に合わせてラインナップを最適化していると言えるでしょう。
ジンの歴史(Wikipedia)を見ると、時代によっていかにジンの流行が変化してきたかがわかります。今回の47%の終売も、ジンというお酒の長い歴史の中での小さな変化の一つとして捉えることができるかもしれません。
ジンをこよなく愛する筆者「モモストア」が選ぶ隠れた名品ジン
ビーフィーターの代替品を探す旅は、奥深く、楽しいものです。定番銘柄は安定していて素晴らしいですが、せっかくなので「一歩踏み込んだ、個性的な名品」にも目を向けてみませんか?
ここでは、筆者モモストアが、個人的な経験と試飲を重ねて見つけ出した、「ビーフィーター好きならきっとハマる」隠れた銘柄をいくつかご紹介します。
ジュニパーの力強さを求めるなら「シップスミス VJOP」
ビーフィーター47%を愛していた方は、間違いなく「ジュニパーベリーの強さ」を求めていたはずです。そのニーズに真正面から応えてくれるのが、イギリスの「シップスミス VJOP(Very Juniper Over Proof)」です。
| 銘柄 | 度数 | 特徴 | モモストアの評価 |
| シップスミス VJOP | 57.7% | ジュニパーベリーを通常の2倍以上使用。 | ★★★★★(強烈なジュニパー感!) |
アルコール度数はなんと57.7%という超ハイプルーフ。その名の通り「非常にジュニパーが効いている」ことが最大の魅力です。47%のジンを探していた方にとって、この「さらに上を行くジュニパーの暴力的なまでの香り」は、きっと大きな満足感を与えてくれるはずです。
マティーニにすれば、氷で薄まってもジュニパーの香りが全くブレず、非常に力強い味わいになります。
クラシックさの中にモダンな個性を求めるなら「ブルームズベリー ジン」
あまり日本では知られていませんが、ジン愛好家の間で高く評価されているのが、「ブルームズベリー ジン(Bloomsbury Gin)」です。
このジンは、ビーフィーターと同じくクラシックなロンドンドライジンですが、柑橘系のボタニカルを贅沢に使っているため、口に含んだ瞬間にパッと明るいフレッシュさが広がります。ビーフィーターの柑橘系のキレ味が好きだった方に試してほしい一本です。
特にジン・トニックにしたときの、柑橘の皮のようなほろ苦さと爽やかさは、他のジンではなかなか味わえない個性です。少し高価かもしれませんが、その個性は値段に見合う価値がありますよ。
筆者が個人的に溺愛する「オールドトム・ジン」という選択
最後に、少し毛色の違うジンをご紹介します。それは「オールドトム・ジン」です。
これは、ロンドンドライジンが生まれる前に流行していたジンのスタイルで、わずかに甘みを持たせているのが特徴です。代表的なのは「ヘイマンズ・オールドトム・ジン」などです。
ビーフィーターのドライな味わいとは異なりますが、この柔らかな甘さが、マティーニやトム・コリンズといったカクテルに深い奥行きとまろやかさを与えてくれます。ビーフィーター終売を機に、古典的なジンの世界を旅してみるのも一興ですよ!
定番ジンはどこで買える?Amazon・楽天・Yahoo!ショッピングの価格比較
終売品の「ビーフィーター47%」を探すのは難しいですが、代替品としてご紹介した40%のビーフィーターや、ゴードン、タンカレーといった定番ジンは、今も手軽に入手できます。
ここでは、主要なオンラインショッピングサイトでの価格帯や購入時の注意点を比較し、最も賢くお酒を手に入れる方法を伝授しますね。
オンライン購入 vs 実店舗購入、どちらがお得?
結論から言うと、基本的にはオンライン購入がお得です。
| 購入場所 | メリット | デメリット |
| オンライン(Amazon・楽天など) | 価格競争が激しく安い、ポイント還元がある、重いボトルを自宅まで運んでくれる。 | 送料がかかる場合がある、到着まで時間がかかる。 |
| 実店舗(スーパー・酒販店) | すぐに手に入る、送料がかからない、稀に特売品がある。 | 価格が高めのことが多い、持ち運びが大変。 |
特にジンは瓶が重いので、「送料無料のまとめ買い」ができるオンラインショップが最もコスパが高いことが多いです。
主要ECサイトでの購入戦略
Amazon(アマゾン)での購入
Amazonの魅力は、何と言っても「プライム会員なら翌日配送」というスピード感です。「ジンがもうない!」と気づいたときにすぐに手に入れたいなら最適です。
また、Amazonには「Amazonパントリー」や「定期おトク便」の対象となる商品もあり、これらを活用するとさらにお得に購入できる可能性があります。ただし、価格は日々変動するため、購入前に他のサイトと比較することをおすすめします。
Amazonのジンカテゴリーで最新の価格をチェックしましょう。
楽天市場での購入
楽天市場は、「ポイント還元率の高さ」が最大の魅力です。お買い物マラソンや楽天スーパーセールなどのイベントを活用すれば、実質価格で Amazonよりも安くなることが多々あります。
様々な酒販店が出店しているため、終売品の「ビーフィーター47%」のような掘り出し物が見つかる可能性も、Amazonより高いと言えます。ポイントを貯めている方は、楽天での購入を主軸にすると良いでしょう。
Yahoo!ショッピングでの購入
Yahoo!ショッピングは、PayPayポイントとの連携が強みです。特にソフトバンクユーザーやYahoo!プレミアム会員は、高い還元率を誇ります。
「5のつく日」などのキャンペーンを狙えば、大量のポイントを獲得できるため、日頃からPayPayをよく利用する方はYahoo!ショッピングを利用しない手はありません。
【番外編】「ビーフィーター・クラウンジュエル」など限定終売品を追う
ビーフィーターの終売騒動は、スタンダードな47%だけではありません。ビーフィーターの歴史には、カルト的な人気を誇りながらも姿を消した、伝説の限定品がいくつか存在します。
終売の寂しさを埋めるには、次の定番を探すだけでなく、過去の限定品を「幻のジン」として探すという、マニアックな楽しみ方もありますよ!
伝説のプレミアムジン「ビーフィーター・クラウンジュエル」
ジン愛好家の間で最も再販が熱望されている限定品の一つが、この「クラウンジュエル」です。
| 銘柄 | 特徴 | 終売時期 |
| クラウンジュエル | アルコール度数50%。グレープフルーツなどの柑橘系ボタニカルを強化。 | 初代は2009年に終売。その後、何度か限定復刻。 |
このジンは、ロンドンの衛兵が守る王冠の宝石をイメージしており、ボトルデザインも非常に豪華です。スタンダードなビーフィーターよりもさらに柑橘系の香りが際立っており、非常にパワフルでエレガントな味わいでした。
現在、正規のルートでの販売はほとんどありませんが、一部の高級バーやヴィンテージ酒専門店には、まだ在庫が眠っている可能性があります。もしバーで見かけたら、ぜひ一杯だけでもテイスティングしてみてください。その伝説的な味わいに感動すること間違いなしです。
その他の「幻」のビーフィーターたち
クラウンジュエル以外にも、ビーフィーターには短命に終わったものの、非常に個性的で記憶に残る銘柄がありました。
- ビーフィーター・ウェット(Beefeater Wet): 2005年頃に終売。洋ナシのエッセンスを加え、ほんのり甘く仕上げた、どちらかというとモダンジンに分類される意欲作でした。
- ビーフィーター・バーボン樽熟成(Burrough’s Reserve): 限定的なリリースで、バーボン樽で熟成させたジンです。ウイスキーのようなオークの香りとバニラのニュアンスが特徴的で、ストレートで楽しめるジンとして人気を博しました。
これらの限定品は、もはや新品で手に入れることは非常に困難ですが、フリマアプリやオークションサイトで稀に出品されることがあります。もし状態の良いものを見つけたら、それは運命的な出会いかもしれませんよ。
ジンは、その多様性ゆえに、世界中のバーテンダーがオリジナルカクテルを生み出しています。様々なカクテルレシピを探すには、海外のジンカクテルサイトなども参考になります。
ビーフィーター終売まとめ:今後のジンライフを豊かにする3つのアクション
ビーフィーターの終売騒動について、真相から代替品、そして裏話まで、たっぷりお話ししてきました。
最後に、この出来事を乗り越えて、あなたの今後のジンライフをさらに充実させるための3つの具体的なアクションをモモストアから提案させていただきます!
アクション1:47%は「思い出の味」として大切にする
もしあなたがまだビーフィーター47%のボトルを自宅に持っているなら、それはもう単なるお酒ではなく、貴重な「ヴィンテージ品」です。
惜しむ気持ちはわかりますが、特別な日や、ジン仲間との集まりなど、心に残る最高のカクテルを作るために、大切に開栓して飲んでみてください。
「終売したからこそ味わえる」というストーリーが、その一杯をより感慨深いものにしてくれるはずです。
アクション2:新しい「定番の相棒」を徹底的に見つける
ビーフィーター47%の喪失は痛いですが、これを機に「ゴードン派」「タンカレー派」「ボンベイ派」など、新しい定番のジンを選び、カクテルでの相性を徹底的に試すチャンスです!
| 目的 | おすすめの代替ジン |
| コスパ重視のデイリーユース | ゴードン、ギルビー |
| マティーニのキレ味を追求 | タンカレー、シップスミス VJOP |
| 華やかで飲みやすいジン・トニック | ボンベイ・サファイア、ヘンドリックス |
特に、カクテルはジンの種類とトニックウォーターの種類で大きく味が変わります。例えば、フルーティーなジンには苦味が強いトニックを、クラシックなジンには甘さが控えめなトニックを合わせるなど、無限の組み合わせを試してみてください。
アクション3:日本のクラフトジンに目を向ける
日本のクラフトジンは、世界的に見ても非常に高い評価を受けています。繊細な職人技と、柚子、桜、緑茶などの「和のボタニカル」が組み合わさることで、ビーフィーターにはない新しい魅力を持ったジンが次々と生まれています。
「六(ROKU)」「翠(SUI)」「季の美(KINOBI)」など、まずは手に入りやすい銘柄から試してみるのがおすすめです。ビーフィーター終売の噂が、あなたのジン探求の旅を深めるきっかけになれば、モモストアとしてこれほど嬉しいことはありません!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。あなたのグラスが、これからも美味しいジンで満たされますように!
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