【完全版】ドライイーストはどこに売ってる?スーパーから専門店の種類まで比較解説
自宅で美味しいパンを焼きたい!と思い立った時、材料として欠かせないのが「ドライイースト」ですよね。
でも、いざ買いに行こうとすると、「どこに売ってるの?」「種類がありすぎてどれを選べばいいか分からない…」と悩んでしまう方も多いのではないでしょうか?
ご安心ください!
筆者であるモモストアが、ドライイーストの主要な販売場所から、プロも使う人気ブランドの種類と失敗しない選び方、さらにはお得な買い方まで、徹底的に詳しく解説していきます。
この記事を読めば、もう迷うことなく、あなたのパン作りにぴったりのドライイーストを見つけられるはずですよ!
・ドライイーストが売っている主要な販売店
・スーパー、専門店、ネット通販ごとのメリット・デメリット
・「インスタント」「予備発酵」など種類と使い分け
・サフ社の「赤サフ」「金サフ」の違いと選び方
・お得に大容量を買う方法と保存のコツ
- ドライイーストはどこに売ってる?主要な販売店リスト
- スーパーマーケットのドライイースト売場はどこ?
- コンビニやドラッグストアでドライイーストは買えるの?
- 製菓材料専門店(富澤商店・カルディなど)での品揃えをチェック
- 大容量・お得に買うならネット通販(Amazon・楽天)が最強!
- ドライイーストの種類と違いを徹底解説!「インスタント」と「予備発酵」
- サフの「赤サフ」「金サフ」「青サフ」は何が違うの?使い分けの目安
- 失敗しない!パンの種類別ドライイーストの選び方
- ドライイーストの正しい保存方法と賞味期限
- ドライイーストが手に入らない時の代用品はある?
- ホームベーカリーにおすすめのドライイーストとその理由
- 1回あたりのコスパを比較!小袋・大袋の価格帯まとめ
- 【モモストアおすすめ】ドライイーストのおすすめメーカーと人気商品
- ドライイースト以外のパン作りに欠かせないおすすめ材料
ドライイーストはどこに売ってる?主要な販売店リスト

「ドライイースト」と一口に言っても、実は販売されている場所は非常に多岐にわたります。急いでいる時、少量だけ欲しい時、本格的なパンを焼きたい時など、目的によって買うべき場所が変わってくるんです。
多くの人がまず思い浮かべるのがスーパーマーケットだと思いますが、それ以外にもパンやお菓子作りの材料を専門に扱うお店や、最近ではネット通販も非常に便利になっています。
ここでは、ドライイーストを確実に見つけられる主要な販売店をリストアップし、それぞれの特徴と、そこで手に入る商品の傾向を詳しく見ていきましょう。
最も手軽!いつものスーパーマーケットは要チェック
ご近所のスーパーは、ドライイーストを購入する上で最も身近で便利な場所です。
イオン、イトーヨーカドー、西友、ライフといった大手スーパーはもちろん、地域密着型のスーパーでもたいてい取り扱いがあります。ただし、置いてある種類やパッケージサイズは限られることが多いです。
スーパーでの傾向:
- 取り扱いブランド:日清製粉ウェルナの「スーパーカメリヤドライイースト」や、共立食品の小袋タイプ、そして各スーパーのプライベートブランド(例:イオンのトップバリュのドライイーストなど)が中心です。
- パッケージサイズ:ほとんどが「小袋タイプ」(3g×3袋や3g×10袋など)か、ホームベーカリー向けに使い切りやすい「50g前後の缶や袋」です。大容量の業務用サイズ(500gなど)はまず置いていません。
- 陳列場所:小麦粉やパンミックス粉、ホットケーキミックスなどが並ぶ「製菓・製パン材料コーナー」、またはベーキングパウダーやゼラチンなどの「粉もの・調味料コーナー」の隅に置かれていることが多いです。レジ前の目立つ場所ではないので、見つけにくい場合は店員さんに尋ねてみましょう。
スーパーのメリットは、他の買い物ついでにサッと購入できる手軽さと、価格が安定していて比較的安価なことです。本格的なパン作りでなければ、ここで売られている小袋タイプで十分間に合いますよ。
【見落としがち】100円ショップやディスカウントストアの穴場
「まさか100均にはないだろう」と思われがちですが、最近の100円ショップ、特にセリアやダイソーでは製菓材料の品揃えが非常に豊富になっています。
100円ショップでの傾向:
- 取り扱いブランド:共立食品や自社ブランドの、ごく少量のドライイーストが販売されています。(例:3g×2袋など)
- メリット:「本当に少しだけ試してみたい」「たまにしかパンを焼かないから、使い切れる量が欲しい」という方には最適です。価格はもちろん100円(税別)なので、失敗を恐れずに購入できます。
- 注意点:「インスタントドライイースト」ではなく「予備発酵が必要なドライイースト」の場合もあるので、パッケージの表示をよく確認してください。
また、ドン・キホーテのようなディスカウントストアでも、食料品コーナーの一角にパン材料が置かれていることがあります。スーパーよりも少し変わったメーカーのものを発見できる可能性もありますが、品揃えは店舗によってかなり差が出るので、確実性はスーパーに劣りますね。
スーパーマーケットのドライイースト売場はどこ?
スーパーに行っても「見つからない!」という声は本当によく聞きます。ドライイーストは他の調味料と違って、棚の奥や目立たない場所に置かれていることが多いためです。
パン作り初心者の方のために、スーパーでの「ドライイースト捜索マニュアル」を詳しくご紹介します。
ドライイーストが置かれている可能性の高い3つの場所
ドライイーストの陳列場所は、お店の陳列方針によって大きく分かれます。この3つの場所を順番に探せば、見つけられる確率はグッと上がりますよ!
製菓・製パン材料コーナー(最有力候補)
最も有力なのは、ホットケーキミックス、パンミックス粉、強力粉、薄力粉などがまとめて置かれているコーナーです。
イーストは酵母菌なので、粉類と一緒に管理されていることが一般的です。
特に、「強力粉」の近く、または「ベーキングパウダー」「ココアパウダー」「ゼラチン」などの粉末状の材料と一緒に並んでいる棚の上段や下段を見てみましょう。
乾物・調味料コーナー
お店によっては、砂糖や塩、小麦粉などの基本的な調味料や乾物類(ひじきやワカメなど)と同じ通路に置かれていることがあります。
この場合、小さな袋や缶に入っているため、他の調味料に紛れて見つけにくいので、目を皿のようにして探してみてくださいね。
冷蔵・冷凍ケース(特に「生イースト」がある場合)
これはドライイーストそのものではありませんが、プロ仕様の「生イースト」を扱うスーパーの場合、乳製品やバターが置かれている冷蔵ケースの一角に置かれていることがあります。
ドライイースト(乾燥酵母)は常温保存が可能ですが、生イーストは冷蔵保存が必須です。もし冷蔵ケースにイースト菌らしきものがあったら、それが生イーストか、冷蔵推奨の特殊なドライイーストかもしれません。間違って生イーストを買うとすぐに使わないといけないので、パッケージの「要冷蔵」表示を確認しましょう。
見つからない時の最終手段と、売り切れ時の対処法
もし上記の場所をすべて探しても見つからなかったら、焦らずにサービスカウンターや近くの店員さんに尋ねてみましょう。「ドライイーストはどこにありますか?」と聞けば、すぐに案内してもらえます。意外と自分の見ていない場所に隠れているものです。
また、パン作りブームなどで一時的に在庫が切れている場合もあります。特に週末や連休前はパン材料の需要が高まるため、棚が空になっていることも珍しくありません。
売り切れの場合は、次に紹介するドラッグストアや製菓材料専門店、またはネット通販での購入を検討するのが賢明です。特にネット通販は在庫が豊富な上、大容量のお得パックが手に入るので、今後のパン作りを継続するならぜひチェックしてみてください。
コンビニやドラッグストアでドライイーストは買えるの?
急にパンが作りたくなった時、「最寄りのコンビニやドラッグストアで手に入らないかな?」と考える方もいるでしょう。結論から言うと、コンビニはほぼ無理、ドラッグストアは可能性あり、です。
コンビニ(セブン・ローソン・ファミマ)では売っていない理由
残念ながら、セブンイレブン、ローソン、ファミリーマートといった一般的なコンビニエンスストアでドライイーストを見つけることは、まず期待できません。
売っていない主な理由:
- 回転率の低さ:コンビニは日用品や食品の中でも、特に回転率の高い商品を中心に陳列しています。ドライイーストはニッチな製菓材料であり、需要が低いため、限られた棚スペースを割く優先度が低くなります。
- 保存場所の問題:ドライイースト自体は常温保存可能ですが、コンビニの棚割りの都合上、製菓材料コーナー自体がほとんど存在しません。
ただし、ごくまれにパンミックス粉(水を混ぜて焼くだけのもの)のセットに、おまけとして少量のドライイーストが付属していることがありますが、イースト単体での販売は期待しない方が良いでしょう。
ドラッグストア(マツキヨ・スギ薬局など)の意外な品揃え
コンビニと違い、マツモトキヨシ、スギ薬局、ウエルシアなどの大手ドラッグストアは、意外な「穴場」となることがあります。
最近のドラッグストアは、食料品や日用品の品揃えを強化しており、スーパーに負けないほどのラインナップを持つ店舗が増えているからです。
ドラッグストアで見つけるコツ:
- 探す場所:「食料品コーナー」にある小麦粉やパン粉、お菓子作りの材料の棚を探してみてください。
- 取り扱い傾向:スーパーと同様に、日清製粉ウェルナなどのメジャーなブランドの小袋タイプが中心です。製菓材料としてではなく、単なる「食品」として扱われていることが多いです。
- メリット:スーパーが閉まった後の夜間でも営業している店舗が多いため、急に必要になった時の駆け込み寺として非常に重宝します。
特に郊外型の大型ドラッグストアや、食料品スーパーと併設されているタイプの店舗では、ドライイーストを置いている可能性が高いので、ぜひ一度覗いてみる価値はありますよ!
製菓材料専門店(富澤商店・カルディなど)での品揃えをチェック
「どうせ買うなら、もっと本格的なドライイーストが欲しい」「大容量の業務用サイズが欲しい」という本格派のパン作りを目指すなら、迷わず製菓材料専門店へ行きましょう。
専門店は、ドライイーストの品揃え、品質、知識量において、他の店舗を圧倒しています。
プロも愛用する富澤商店(TOMIZ)の圧倒的なラインナップ
富澤商店(TOMIZ)は、パン・お菓子作りの材料の専門店として全国に店舗を構えており、ドライイーストに関しては間違いなく最強の品揃えを誇ります。
富澤商店の強み:
- サフシリーズの全種類:パン業界で最も有名なフランスのルサッフル社が製造する「サフ(Saf-instant)」シリーズ(赤サフ、金サフ、青サフなど)が、小袋から500gなどの大容量パックまで、全て揃っています。
- 天然酵母も充実:通常のドライイーストだけでなく、ホシノ天然酵母、白神こだま酵母といった、風味を追求した予備発酵が必要な天然酵母(セミドライイーストも含む)も取り扱っています。
- プロのアドバイス:店頭のスタッフは製菓材料に関する知識が豊富なので、「こういうパンを作りたいんだけど、どのイーストがいい?」と相談に乗ってもらえるのも大きなメリットです。
多少、価格はスーパーより高いかもしれませんが、品質と品揃えの安心感を考えれば、頻繁にパンを焼く方にとっては富澤商店はなくてはならない存在です。
輸入食材店カルディ(KALDI)は「サフ」の小袋を探すなら便利
コーヒー豆や輸入食材で人気のカルディコーヒーファームでも、ドライイーストを取り扱っている店舗があります。
カルディで見つけるコツ:
- 取り扱い傾向:サフ社の「赤サフ」や「金サフ」の小袋タイプ(3g×数袋)がメインです。大容量パックはほとんど見かけません。
- 陳列場所:小麦粉やパンミックス粉、海外のお菓子作りの材料が置かれている棚を探してみてください。
- メリット:カルディは駅ビルやショッピングモール内にあることが多く、富澤商店がない地域でもアクセスしやすいのが魅力です。ただし、店舗によっては製菓材料自体を置いていない場合もあるので、確認が必要です。
専門店に比べると品揃えは劣りますが、サフのインスタントドライイーストが欲しい、でも大容量は要らない、という時にはカルディは非常に便利な選択肢となります。
大容量・お得に買うならネット通販(Amazon・楽天)が最強!
パン作りが趣味になり、週に何度も焼くようになったら、スーパーの小袋タイプではすぐに無くなってしまいますよね。その度に買いに行く手間や、小袋を買い続けるコストを考えると、断然ネット通販での大容量購入が最強です。
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングで買えるメリット
ネット通販では、実店舗にはない以下のような大きなメリットがあります。
- 価格競争による低価格:富澤商店や各種製菓材料店がネットショップを展開しており、価格競争が激しいため、実店舗よりも安く購入できるケースが多いです。特に500gなどの大容量パックは、1gあたりの単価が非常に安くなります。
- 豊富な種類を比較可能:サフだけでなく、オリエンタル酵母、日本のメーカー、無添加タイプなど、ありとあらゆる種類のドライイーストを自宅にいながら比較・検討できます。
- 定期的なセール・ポイント:Amazonのプライムデーや楽天スーパーセールなど、ポイントアップや割引の機会を狙えば、さらにコストを抑えることが可能です。
業務用500gパックのコストパフォーマンス比較
パンを焼く頻度が高い方のために、一般的なインスタントドライイースト(赤サフ/金サフ)の500gパックの価格を比較してみました。
(※価格は変動しますので、あくまで目安として参考にしてください。)
| 購入場所 | 目安価格(500gあたり) | 特徴 | おすすめな人 |
| ネット通販(Amazon/楽天) | 1,000円~1,500円程度 | 最安値で手に入りやすい。種類豊富。 | 頻繁にパンを焼く人、コスパ重視の人 |
| 富澤商店(実店舗) | 1,200円~1,800円程度 | 知識豊富なスタッフに相談できる。 | 初心者、品質にこだわりたい人 |
| スーパー(小袋換算) | 5,000円~8,000円程度 | (小袋の単価が非常に高いため、大袋換算すると高額に) | たまにしか焼かない人、緊急で欲しい人 |
見てわかる通り、スーパーの小袋を買い続けるのと、ネット通販で大袋を買うのとでは、1gあたりの単価が格段に違います。大袋を購入した際の詳しい保存方法については、後述の「ドライイーストの正しい保存方法と賞味期限」で解説しますのでご安心ください。
ドライイーストの種類と違いを徹底解説!「インスタント」と「予備発酵」
販売場所がわかったところで、次は「種類」の違いを理解しましょう。ドライイーストには大きく分けて2種類あり、この違いを知らないと、せっかくのパン作りが失敗してしまうこともあります。
あなたのパン作りを成功させるために、この2つの違いをしっかり押さえておきましょう。
インスタントドライイースト(初心者から上級者まで、最も主流!)
現在、家庭でパン作りをする人のほとんどが使っているのが、この「インスタントドライイースト」です。
特徴:
- 予備発酵不要:これが最大の特徴です。粉に直接混ぜて使うことができ、事前にぬるま湯に溶かす手間(予備発酵)がいりません。パン作りの工程を大幅に短縮できます。
- 高い発酵力:乾燥方法が工夫されているため、酵母菌の活性が非常に高い状態で保たれており、安定した発酵力を持っています。
- 使用量:生イーストの約1/3〜1/2、予備発酵が必要な一般的なドライイーストの約2/3程度の量で済みます。
- 保存性:未開封であれば長期間常温で保存可能ですが、開封後は密閉して冷蔵庫での保存が必須です。
手間なく、手軽に、安定した品質でパンを焼きたいなら、迷わずインスタントドライイーストを選びましょう。「サフ」の赤や金ラベルも、このインスタントドライイーストに分類されます。
予備発酵が必要なドライイースト(本格志向、酵母の旨味重視)
単に「ドライイースト」と呼ばれる場合は、こちらの予備発酵が必要なタイプを指すことがあります。最近ではインスタントが主流ですが、プロや本格的なパン屋さんが使用することもあります。
特徴:
- 予備発酵必須:使用前に、35℃〜40℃程度のぬるま湯に5〜10分ほど溶かして、イーストを活性化させる手間が必要です。この工程を省くと、イーストがうまく働かずパンが膨らみません。
- コクと旨味:製造工程の違いから、インスタントドライイーストに比べて、パンに深いコクと酵母本来の旨味や香りをプラスすると言われています。
- 死滅酵母:乾燥過程で死滅した酵母が含まれており、これがパン生地の風味を向上させる効果もあります。
手間はかかりますが、「天然酵母パンのような深い味わいを出したい」という本格志向の方にはおすすめです。ただし、失敗のリスクも上がるため、慣れないうちはインスタントドライイーストから始めるのが無難です。
まとめ:イーストの種類別比較表
| 種類 | 予備発酵 | 発酵力 | 風味・香り | 適したパン |
| インスタントドライイースト | 不要 | 非常に高い・安定 | あっさりめ | 食パン、菓子パン、ホームベーカリー |
| 予備発酵が必要なドライイースト | 必要 | 高い(活性化後) | コク・旨味が強い | 本格的なハード系、シンプルなパン |
| 生イースト(参考) | 不要 | 非常に高い | 独特の香り・風味が強い | プロ向け、冷蔵必須 |
サフの「赤サフ」「金サフ」「青サフ」は何が違うの?使い分けの目安
ドライイーストの中で、最も有名でシェアが高いのが、フランスのルサッフル社が製造する「サフ(Saf-instant)」シリーズです。中でも「赤サフ」と「金サフ」はパン作りをする人にとって定番中の定番ですが、ラベルの色が違うだけで、一体何が違うのか、よくわからないですよね。
実はこの色の違い、「パン生地に入れるお砂糖の量」によって使い分けるためのサインなんです!
ポイントは「耐糖性」!赤サフと金サフの明確な違い
イースト菌は、パン生地に含まれる糖分をエサにして炭酸ガスを発生させ、パンを膨らませます。しかし、砂糖が多すぎると、イースト菌は浸透圧の作用で水分を奪われてしまい、うまく働けなくなってしまうのです。
ここで登場するのが「耐糖性」という能力です。
赤サフ:低糖生地向け(リーンなパン)
- 適した生地の糖分:対粉(強力粉の量)0%〜12%程度の生地
- 向いているパン:フランスパン、バゲット、フォカッチャ、ライ麦パンなど、砂糖や油脂をほとんど使わないシンプルなパン(リーンな生地)。
- 特徴:砂糖が少ない生地の中で、じっくりと安定して発酵し、小麦本来の豊かな風味と香りを引き出してくれます。
金サフ:高糖生地向け(リッチなパン)
- 適した生地の糖分:対粉(強力粉の量)5%〜20%程度の生地
- 向いているパン:食パン(甘みがあるもの)、ブリオッシュ、メロンパン、クロワッサン、あんパンなど、砂糖やバターなどの油脂を多く使うパン(リッチな生地)。
- 特徴:赤サフよりも浸透圧に対する耐久性が強いため、砂糖がたくさん入った生地でもしっかりとガスを発生させ、ふっくらと焼き上げることができます。
もし、リッチなパンを焼く際に赤サフを使ってしまうと、イースト菌が働きを弱めてしまい、パンが十分に膨らまない原因になってしまうので要注意です!
H3: 青サフとは?知る人ぞ知るプロ仕様の使い分け
サフシリーズには、赤と金以外にも「青サフ」という種類が存在します。
青サフも赤サフと同様に「低糖生地向け(対粉0〜12%)」なのですが、赤サフとの決定的な違いは、「ビタミンC」が含まれているかどうかです。
赤サフにはビタミンC(アスコルビン酸)が配合されており、これはパン生地のグルテンを強化し、作業性を向上させる効果があります。つまり、生地がだれやすいパンでも、しっかり形を保ちやすくしてくれるのです。
一方、青サフはビタミンCが無添加です。これにより生地が必要以上に引き締まるのを抑え、より緩く、伸びの良い生地に仕上がりやすいという特徴があります。特にクロワッサンや一部の食パンなど、生地の伸びや緩さが重要なパン作りに使われることがありますが、非常にマニアックなため、一般的なスーパーではほとんど見かけません。主に製菓材料専門店やネット通販での取り扱いとなります。
| サフの色 | 適した生地の糖分(目安) | 向いているパン | ビタミンC配合 |
| 赤サフ | 0%~12%(低糖) | フランスパン、バゲット、シンプルな食パン | あり(生地を強化) |
| 金サフ | 5%~20%(高糖) | 菓子パン、リッチな食パン、ブリオッシュ | あり(耐糖性強化) |
| 青サフ | 0%~12%(低糖) | クロワッサン、一部の食パン | なし(生地を緩めに) |
家庭で使う場合は、まずは赤サフ(シンプルなパン用)と金サフ(甘いパン用)の2種類を揃えておけば、ほとんどのパン作りをカバーできますよ!
失敗しない!パンの種類別ドライイーストの選び方
「赤サフと金サフの違いは分かったけど、具体的にどのパンにどれを使えばいいの?」という疑問にお答えします。
作りたいパンの種類によって最適なドライイーストは変わりますので、あなたのレシピに合わせて最適なものを選んで、パン作りの成功率をグッと高めましょう!
定番のパンに最適なイーストの選び方
食パン・菓子パン(リッチな生地)には「金サフ」
日本の家庭で最も焼かれる頻度が高い食パンは、レシピによって砂糖とバターの量が変わってきますが、一般的にスーパーで売られているパンミックスや、しっとり・ふっくら感を重視する食パンレシピの多くは、対粉5%以上の砂糖を含みます。そのため、高糖生地に強い「金サフ」を選んでおけば間違いありません。
また、メロンパン、クリームパン、あんパン、デニッシュなどの菓子パン類は、砂糖や油脂がたっぷり入るため、必ず金サフを使用してください。金サフなら、重たい生地でも力強く膨らませて、ふわふわの仕上がりを実現してくれます。
フランスパン・バゲット(リーンな生地)には「赤サフ」
砂糖やバターをほとんど使わず、小麦粉・水・塩・イーストのみというシンプルな配合のフランスパンやバゲット、チャバタなどのハード系パンには、低糖生地向けの「赤サフ」が最適です。
赤サフは、シンプルだからこそ、小麦の風味を最大限に引き出す発酵を促してくれます。金サフを低糖生地に使うと、パンの膨らみ方に違いは出ませんが、赤サフの方がイースト特有の香りが控えめで、小麦の香ばしさが引き立つと言われています。本場フランスのパンの味を目指すなら、赤サフ一択です。
ピザ生地・ベーグル(比較的リーン)には「赤サフ」
ピザ生地やベーグルは、生地に砂糖をほとんど入れない、または少量しか入れないレシピが多いため、基本的には赤サフで問題ありません。特にピザ生地はサクサクとした食感を出すために、イーストを少なめに使うことも多いですが、赤サフが持つ安定した発酵力で、期待通りの膨らみを得ることができます。
もし、特別なピザ用イーストを見つけたら、それを使ってみるのも面白いですが、赤サフがあれば十分対応できますよ。
ホームベーカリー(HB)での選び方と注意点
ホームベーカリーでパンを焼く場合も、基本的には上記の選び方でOKですが、特に重要な注意点が2つあります。
- ほとんどのHBは「インスタントドライイースト」推奨:ホームベーカリーは、予備発酵が不要なインスタントドライイーストを使うことを前提に設計されています。説明書にも「インスタントドライイーストを使用してください」と記載されているはずです。予備発酵が必要なドライイーストを使うと、エラーの原因になることがあります。
- 専用投入口を必ず使う:HBは、強力粉や他の材料とイーストが、捏ね始めるまで水に触れないように、専用のイースト投入口が設けられています。イーストを間違って水や牛乳の液体の近くに入れてしまうと、捏ねる前に活性化しすぎてしまい、発酵力が衰えて失敗の原因になるので、必ず専用の投入口に入れてください。
HB用として「スーパーカメリヤドライイースト」などが小分けパックで売られていますが、これも中身はインスタントドライイーストです。金サフや赤サフをHBで使いたい場合は、500gなどの大袋を購入し、必要な量を計量してイースト投入口に入れれば問題なく使えます。
ドライイーストの正しい保存方法と賞味期限
ドライイーストは生きている酵母菌の塊ですから、正しく保存しないとパンを膨らませる力が弱ってしまい、パン作りが失敗する最大の原因になってしまいます。特に大容量パックを購入した場合は、保存方法が命!
「開封後のドライイースト、常温保存でいいのかな?」と不安に思っている方は、ぜひこの章を参考にしてください。
未開封と開封後で全く違う保存のルール
未開封の場合:常温でOK、ただし冷暗所へ
未開封の状態であれば、ドライイーストはパッケージに記載されている通り、常温での保存が可能です。賞味期限も長めに設定されています(製造から1〜2年程度)。
ただし、酵母菌は高温と湿気を嫌います。直射日光が当たる場所や、ガスコンロの近くなど温度が上がりやすい場所は避け、シンク下の冷暗所や、パントリーなど、涼しくて湿度の低い場所で保管しましょう。
開封後の「インスタントドライイースト」は冷蔵・冷凍が必須!
インスタントドライイーストは、空気に触れると急速に湿気を吸収し、品質が劣化(発酵力が低下)してしまいます。そのため、開封した瞬間から、酸化と吸湿を防ぐための対策が必要です。
- 密閉する:残ったイーストを元の袋のままにせず、密封性の高いジップロックや密閉容器に移し替え、中の空気をできる限り抜きましょう。
- 冷蔵庫で保存:密閉したイーストは、野菜室ではなく、温度の低い「冷蔵室」で保存するのが基本です。
【超長期保存の裏技:冷凍保存】
500gなどの大容量パックを使い切るのに時間がかかりそうな場合は、思い切って冷凍保存をおすすめします!
手順は簡単です。購入後すぐに、小分け(10gや20gなど)にして密閉袋に入れ、冷凍庫へ入れてしまうのです。冷凍しても酵母菌は死なず、長期間(目安として半年〜1年程度)新鮮な状態を保てます。使う時は、冷凍庫から取り出し、そのまま計量して使用しても大丈夫です。ただし、一度解凍したら再冷凍はしないように注意してくださいね。
イーストが「生きているか死んでいるか」の確認方法
長い間保存していたイーストは、本当にまだ使えるのか不安になりますよね。そんな時は、簡単な「予備テスト」で発酵力が生きているか確認できます。
- 小さじ1杯のぬるま湯(約35〜40℃)に、砂糖を小さじ1/2程度溶かします。
- そこに、使いたいドライイーストを小さじ1/2程度入れ、軽く混ぜます。
- 5〜10分放置します。
【結果判定】
| 状態 | 判定 | 対処法 |
| 表面にきめ細かな泡がモコモコと立ち上がっている | OK!元気に生きています。 | そのまま使用して問題ありません。 |
| 泡がほとんど立たない、または少ししか立たない | NG…発酵力が弱っています。 | 使用は避けた方が無難です。新しいイーストを購入しましょう。 |
このテストでイーストが元気であることを確認すれば、安心してパン作りに取り組めますね!
ドライイーストが手に入らない時の代用品はある?
「どうしても今日パンを焼きたいのに、ドライイーストが売り切れていた…」そんな緊急事態の時、何か代用できるものはないのでしょうか?
結論から言うと、ドライイーストと全く同じ働きをする万能な代用品はありませんが、パンを膨らませる目的を果たす「代替品」は存在します。ここでは、緊急時の代用品と、その際の注意点をご紹介します。
最も一般的な代替品は「ベーキングパウダー」
ドライイーストの代用品として最もメジャーなのが、ベーキングパウダー(ふくらし粉)です。
ベーキングパウダーの特徴:
- 仕組みの違い:ドライイーストが「生きている酵母菌の呼吸」でガスを発生させるのに対し、ベーキングパウダーは「化学反応」でガスを発生させます。そのため、発酵の過程(パンの風味を深める工程)がありません。
- 向いているもの:主にケーキ、マフィン、クッキー、スコーン、蒸しパンなど、短時間で手軽に膨らませたい焼き菓子や料理に向いています。
- パンへの使用:ベーキングパウダーを使って作るパンは、イーストを使ったパンのような「もちもちとした粘りのある食感」や「深い発酵の風味」は出ません。どちらかというと、スコーンやクイックブレッドのような、ボソッとした、ケーキに近い食感になります。
- 使用量の目安:通常、強力粉100gに対し、ベーキングパウダー約4g〜5g(小さじ1強)程度を目安に使用します。
あくまで緊急用であり、本格的な食パンやフランスパンを焼くのには不向きですが、「とりあえず膨らませたい!」という時には大いに役立ってくれるでしょう。
自家製酵母や酒粕、重曹の可能性
もっと天然の素材に近いもので代用したい場合は、以下のものを検討できます。
自家製天然酵母(起こすのに時間がかかる)
りんごやレーズンなどのフルーツ、または小麦粉と水を混ぜて、数日から1週間かけて自然に酵母を培養する方法です。最も風味豊かで本格的なパンが作れますが、時間と手間がかかるため、「緊急時の代用」にはなりません。
酒粕・甘酒(米麹由来の酵母)
酒粕や甘酒(米麹のもの)にも、天然の酵母菌が含まれています。これらを活用してパンを膨らませることは可能ですが、発酵力が安定しにくく、酒粕や麹独特の香りがパンに残るため、レシピの調整が必要です。こちらも、パン作りの経験者向けの代用方法と言えます。
重曹(ベーキングソーダ)
重曹もベーキングパウダーと同じく化学反応で膨らませるものですが、独特の苦味や臭みが残りやすいため、必ず酸性の材料(ヨーグルト、牛乳、酢など)と組み合わせて使用し、中和させる必要があります。ベーキングパウダーがない時の最終手段として考えてください。
代用品に頼るよりも、やはりパン作りには専用のドライイーストを用意しておくのが最も成功率が高いです。ぜひ、次に買い物に行く時には、この記事を参考にドライイーストをストックしておきましょう!
ホームベーカリーにおすすめのドライイーストとその理由
ホームベーカリー(HB)は、材料をセットするだけで美味しいパンが焼ける便利な家電ですが、その性能を最大限に引き出すためには、HBと相性の良いドライイーストを選ぶことが重要です。
ここでは、HBユーザーに特に人気が高く、失敗が少ないおすすめのドライイーストをご紹介します。
HBで最も重要視されるのは「安定性と手軽さ」
HBは、一定の時間と温度で発酵を進めるようにプログラムされています。そのため、発酵力が不安定なイーストや、予備発酵が必要なイーストを使ってしまうと、機械のプログラムと合わず、膨らみが悪くなったり、イースト臭が強くなったりする原因になります。
したがって、HBで使うイーストを選ぶ際に最も重要なのは、以下の2点です。
- インスタントであること:予備発酵が不要で、粉に直接混ぜられるタイプ。
- 発酵力が安定していること:温度や環境に左右されず、常に同じ力でガスを発生させられること。
この条件を満たすのが、やはり「サフ」や「スーパーカメリヤ」などの大手メーカーのインスタントドライイーストです。
HBユーザーの鉄板!おすすめドライイースト3選
サフ インスタントドライイースト 金(耐糖性強化タイプ)
HBで焼く食パンは、砂糖をある程度使う「リッチな配合」が多い傾向があります。そのため、高糖生地に強い金サフは、HBとの相性が抜群に良いです。
おすすめ理由:バターや砂糖が多い生地でも力強く膨らむため、ふっくらとした高さのある食パンに仕上がり、HBの性能を最大限に引き出せます。HB用のパンミックスを使う場合でも、金サフを使うとさらに膨らみが良くなるというレビューも多いですよ。
日清 スーパーカメリヤドライイースト
日本のメーカーである日清製粉ウェルナのドライイーストは、日本の強力粉との相性が良く、非常に人気が高いです。
おすすめ理由:スーパーでも手に入りやすく、小分けパックも販売されているため、「まずはお試しでHBでパンを焼いてみたい」という初心者の方にぴったりです。発酵力が安定しており、イースト臭も控えめなので、日常使いに最適です。
サフ インスタントドライイースト 赤(シンプルな食パンに)
最近流行している「ヘルシーな食パン」や「シンプルな無添加パン」など、砂糖を控えめにしたリーンなレシピでHBを動かす場合は、赤サフがおすすめです。
おすすめ理由:小麦粉本来の風味を活かしつつ、安定して発酵してくれます。フランスパンコースや、シンプルな食パンコースで特にその力を発揮してくれるでしょう。
多くのHBユーザーは、手軽さとコストパフォーマンスから、ネット通販で「金サフ」や「赤サフ」の500gパックを購入し、冷蔵・冷凍保存しながら使っていることが多いですよ。
1回あたりのコスパを比較!小袋・大袋の価格帯まとめ
ドライイーストは、パッケージサイズによって1gあたりの価格が大きく変わってきます。パン作りを継続的に楽しみたいなら、コストパフォーマンスは絶対に無視できませんよね。
ここでは、主要なドライイーストのパッケージサイズごとの価格帯を比較し、最もお得な買い方をご紹介します。
結論!パン作り頻度別の最適サイズとコスパ比較
比較の基準として、ホームベーカリーで一般的な食パン1斤を焼く際に必要なイーストの量を、約3gと仮定します。(パン生地全体の粉量に対するイーストの割合は0.6%〜1.5%程度が一般的です。)
| パッケージサイズ | 目安価格 | 1回(3g)あたりのコスト(目安) | 向いている人 |
| 小袋(3g×10袋) | 約300円〜400円 | 約30円〜40円 | たまにパンを焼く人、初心者 |
| 中袋(50g〜60g) | 約350円〜500円 | 約21円〜30円 | 月に数回パンを焼く人 |
| 大袋(125g) | 約500円〜700円 | 約12円〜17円 | 月に何度もパンを焼く人、冷凍保存が苦手な人 |
| 業務用(500g) | 約1,000円〜1,500円 | 約6円〜9円(圧倒的に安い!) | 週に1回以上パンを焼く人、冷凍保存ができる人 |
見ての通り、500gの業務用サイズは、小袋タイプに比べて1回あたりのコストが約1/4以下になることが分かります。
「でも、500gも使い切れないかも…」と心配になるかもしれませんが、前述の通り、冷凍保存すれば長期間品質を保てます。パン作りを長く続けるつもりなら、初回は小袋で試してみて、慣れてきたら業務用サイズに移行するのが最も賢い選択です。
ネットと実店舗での価格差とセール情報
価格を比較する際、同じメーカー・同じ容量でも、購入する場所によって価格差が生じることがあります。
- スーパー・ドラッグストア:価格は安定していますが、業務用サイズの取り扱いがないため、結果的にコスパは悪くなります。
- 富澤商店(実店舗):ネット通販とほぼ同じ価格帯ですが、送料がかからない分、少量購入の場合は実店舗の方がお得になることもあります。
- Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピング:最も価格競争が激しい場所です。特に、「まとめ買いセール」や「ポイントアップ期間」を狙うと、実店舗よりも安く手に入れることが可能です。例えば、Amazonで「サフ 500g 2個セット」といったまとめ売りを探すと、さらにお得になることが多いです。
賢くドライイーストをストックして、美味しいパン作りを継続的に楽しんでいきましょう。
【モモストアおすすめ】ドライイーストのおすすめメーカーと人気商品
最後に、様々なパン作りをしてきたモモストアが、自信を持っておすすめできるドライイーストのメーカーと、特に人気が高く使いやすい商品をご紹介します。
もし「どれを買うか迷っている」という状況なら、このリストの中から選べば間違いありません!
定番中の定番!フランス・ルサッフル社の「サフ」シリーズ
パン作りをする人なら誰もが知っている、世界的なシェアを誇るイーストメーカーです。プロのパン屋さんでも愛用されています。
おすすめポイント:発酵力が非常に安定しており、独特のイースト臭が少ないため、パンの風味を邪魔しません。初めてパン作りをする方にも、失敗が少なく強くおすすめできます。
人気商品:
| 商品名 | 特徴 | こんなパンにおすすめ |
| サフ インスタントドライイースト 赤 | 低糖生地用。シンプルなパンの風味を最大限に引き出す。 | フランスパン、バゲット、ベーグル、リーンな食パン |
| サフ インスタントドライイースト 金 | 高糖生地用。砂糖やバターが多い生地でも力強く膨らむ。 | 菓子パン全般、リッチな食パン、ブリオッシュ、HBでの使用 |
迷ったらまず「金サフ」から試してみて、ハード系パンに挑戦したくなったら「赤サフ」を追加するのが王道パターンです。
日本で使いやすい!「日清スーパーカメリヤドライイースト」
日本の製粉メーカーである日清製粉ウェルナが提供するドライイーストは、ホームベーカリーユーザーから絶大な支持を得ています。
おすすめポイント:日本の強力粉や日本の家庭でのパン作りのレシピに合わせて開発されているため、使い勝手が良く、安定した品質が魅力です。スーパーでも手に入りやすいのが大きなメリットです。
人気商品:
- スーパーカメリヤドライイースト:HB用として小分けパックが主流です。主にインスタントタイプであり、癖がなく使いやすいのが特徴です。
天然酵母派におすすめ「白神こだま酵母」
パンの風味を特に重視したい、天然酵母のパンを自宅で焼きたいという方には、秋田県の白神山地で発見された天然酵母「白神こだま酵母」がおすすめです。
おすすめポイント:パンの耳まで美味しくなると言われるほどの独特の風味があり、特に「和風」や「米粉」のパンとの相性が抜群に良いとされています。通常のイーストよりも低温で発酵するため、夏場でも比較的扱いやすいという利点もあります。
注意点:インスタントタイプもありますが、通常の白神こだま酵母は予備発酵が必要です。また、通常のドライイーストとは違う扱い方をするため、説明書をよく読んでから使うようにしましょう。富澤商店やネット通販での取り扱いが中心です。
あなたのパン作りのレベルや、作りたいパンの種類に合わせて、ぜひ最適なドライイーストを選んでみてくださいね。材料選びからこだわることで、パン作りはさらに楽しくなりますよ!
ドライイースト以外のパン作りに欠かせないおすすめ材料
ドライイーストを見つけたら、あとは他の材料を揃えるだけですね!ドライイースト以上にパンの味を左右するのが、強力粉や塩などの材料です。せっかくなら、イーストだけでなく他の材料にもこだわってみましょう。
ここでは、筆者モモストアがおすすめする、パン作りの質をワンランク上げるための必須材料をご紹介します。
パンの主役!強力粉の選び方
パンの主な材料である強力粉は、小麦粉の中でもグルテン(粘りや弾力のもと)が多く、パン特有の「もちもち」「ふっくら」とした食感を作る上で欠かせません。
強力粉の選び方:
- タンパク質量:パッケージに記載されている「タンパク質」の量(%)が高いほど、グルテン量が多く、ふくらみが良く、もちもち感の強いパンになります。一般的に12%以上が強力粉です。
- 人気ブランド:
- スーパーカメリヤ(日清製粉ウェルナ):スーパーで最も手に入りやすく、万能で扱いやすい強力粉です。
- 春よ恋(はるよこい):北海道産小麦で、日本人好みの「もちもち」とした食感と豊かな小麦の風味が特徴。ネット通販や製菓材料専門店で人気が高いです。
- ゴールデンヨット:タンパク質含有量が非常に高く、HBでの「山型食パン」を高く、美しく焼き上げたい時に特に推奨されます。
強力粉の種類を変えるだけで、同じレシピでもパンの食感や風味がガラリと変わるので、ぜひ色々な種類を試してみてください。
塩と砂糖は「パン専用」でなくても大丈夫?
パン作りで使う塩と砂糖は、基本的に普段家庭で使っているもので問題ありませんが、少しだけ知識を持っておくと、よりパン作りが楽しくなります。
塩(ミネラルが旨味を引き出す)
塩はイーストの発酵を抑制する役割と、パンの味を引き締める役割があります。精製塩でも良いですが、ミネラル分を豊富に含む天然塩や岩塩を使うと、パンに深い旨味とコクが生まれます。フランスパンなど、シンプルなパンを作る時ほど、塩の品質にこだわるのがおすすめです。
砂糖(イーストのエサと焼き色の調整)
砂糖はイーストのエサとなるほか、パンの焼き色を美しくしたり、生地をしっとりさせたりする効果があります。上白糖でもグラニュー糖でも良いですが、特にグラニュー糖は、甘さがすっきりとしており、パンの風味を邪魔しにくいと言われています。また、黒糖やきび砂糖を使うと、パンに独特の色と風味をプラスすることができます。
液体材料の選び方と温度の重要性
ドライイーストを活性化させる上で、水や牛乳などの液体の温度は非常に重要です。
- 最適な温度:30℃〜40℃程度の「ぬるま湯」が最適です。熱すぎるとイーストが死滅してしまい、冷たすぎるとイーストがうまく働かずに発酵が遅れてしまいます。
- 牛乳:牛乳を使うと、パン生地がよりしっとりとし、焼き色が濃く、風味豊かなパンになります。ただし、牛乳に含まれる成分がイーストの発酵をわずかに邪魔することもあるため、HBを使う場合は、牛乳の温度を少し高め(40℃程度)に設定すると良いでしょう。
ドライイーストだけでなく、その他の材料の知識を深めることで、あなたのパン作りの腕は確実に上達します。ぜひ、色々な材料を試して、自分だけの「最高のパンレシピ」を見つけてくださいね!





