権利付最終売買日っていつ?株主優待・配当金をもらうための正しいルール徹底解説

権利付最終売買日っていつ?株主優待・配当金をもらうための正しいルール徹底解説

株主優待や配当金に興味があるけれど、「権利付最終売買日」という言葉が出てきて、ちょっと難しそうだと感じていませんか?
大丈夫です!この「権利付最終売買日」さえ理解してしまえば、優待生活への道が一気に開けますよ。

この日は、私たちが株主としての権利(優待や配当)を手に入れるための、まさにラストチャンスとなる取引日なんです。
うっかり一日間違えただけで、楽しみにしていた優待がもらえなくなってしまう…なんてことになったら悲しいですよね。
この記事では、そんな重要な日を絶対に逃さないよう、株の初心者の方にも分かりやすく、その仕組みや注意点、そして具体的な調べ方まで、モモストアが詳しく解説していきますね!

・権利付最終売買日ってそもそも何?誰にでもわかる超基本を解説!
・「権利確定日」との違いは何?セットで覚えておきたい基本のキ!
・権利付最終売買日を過ぎるとどうなる?「権利落ち日」の株価への影響
・優待や配当をもらうためにはいつ株を買えば間に合う?具体例で解説
・権利付最終売買日の日付はどうやって調べるの?見落とさないためのチェック方法

  1. 権利付最終売買日ってそもそも何?誰にでもわかる超基本を解説!
    1. なぜ「最終日」が必要なの?知っておきたい「受渡し」の仕組み
  2. 「権利確定日」との違いは何?セットで覚えておきたい基本のキ!
    1. 権利確定日は「ゴールの日」、最終売買日は「ゴールに間に合う最終出発の日」
      1. 権利確定日が水曜日の場合の例
  3. 権利付最終売買日を過ぎるとどうなる?「権利落ち日」の株価への影響
    1. 権利落ち日に株価が下がるのはなぜ?その理由と変動の傾向
      1. 権利落ち日の価格変動と戦略
  4. 優待や配当をもらうためにはいつ株を買えば間に合う?具体例で解説
    1. 購入期限と取引時間!ギリギリでの失敗を防ぐために
      1. カレンダーで見る具体的なスケジュール例
  5. 権利付最終売買日の日付はどうやって調べるの?見落とさないためのチェック方法
    1. 証券会社のツールや情報サイトをフル活用しよう!
      1. うっかりミスを防ぐ!自分で逆算する練習
  6. 権利落ち日に株を売却しても優待はもらえる?投資家が誤解しやすいポイント
    1. 権利落ち日売却でもOKな理由!権利確定日の名簿が重要
      1. 優待をゲットする最短ルートと信用取引の注意点
  7. 土日や祝日の場合はどうなる?権利付最終売買日の営業日ルール
    1. 「2営業日前」の「営業日」とは?カレンダーで確認すべきこと
      1. 連休前の取引は特に早めの準備を
  8. 【要注意】権利付最終売買日の売買と決済(受け渡し)の関係性
    1. 「約定日」と「受渡日」は違う!T+2ルールを再確認
      1. 期限付き注文やPTS取引での注意点
  9. 優待目当てなら権利落ち日の株価下落は無視しても大丈夫?考え方まとめ
    1. 優待の魅力と株価の短期変動を冷静に比較しよう
      1. 長期保有が前提なら短期の下落は気にしすぎない
  10. 権利付最終売買日がある銘柄を検索!おすすめの優待銘柄をチェック
    1. 優待検索の極意!証券会社スクリーニングを活用
    2. 優待は届くのが待ちきれない!Amazonや楽天での関連商品チェック
  11. 権利確定を逃した時の対処法!Amazonや楽天で関連商品を買うのも手?
    1. 次の権利確定月まで待つのが基本
      1. 優待を今すぐ体験したいならECサイトを活用
  12. 権利付最終売買日の取引で失敗しないためのモモストアの視点
    1. 焦らないことが一番の成功法則
      1. NISA口座での取引にも同じルールが適用される

権利付最終売買日ってそもそも何?誰にでもわかる超基本を解説!

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まず、この言葉の響きだけで難しく考えてしまうのはもったいないです!
「権利付最終売買日(けんりつきさいしゅうばいばいび)」とは、簡単に言えば、「株主優待や配当金をもらう権利をゲットするために、株を売買できる最終日」のことです。
この日の大引け(その日の取引終了時間、通常は午後3時)までに株を持っていれば、晴れてあなたもその会社の株主として認められ、権利を取得できるというわけですね。
逆に、この日を一日でも過ぎてしまうと、もういくら株を買っても、今回の優待や配当はもらえなくなってしまいます。

なぜ「最終日」が必要なの?知っておきたい「受渡し」の仕組み

「株を買った瞬間から株主じゃないの?」と疑問に思う方もいるかもしれませんね。実は、ここに株式取引のちょっとしたタイムラグが関係しています。
私たちが証券会社を通じて株を「買う」という取引(約定)をした日と、その株の代金と株券が実際に交換される「受渡し」が完了する日には、ズレがあるんです。

今の日本の株式取引では、約定日を含めて「3営業日目」に受渡しが完了するルールになっています。これを「T+2(ティー・プラス・ツー)」ルールと呼びます。
会社が「この日の名簿に載っている人に優待をあげますよ」と決めている日、それが「権利確定日」なのですが、この権利確定日に名簿に載るためには、その2営業日前の「権利付最終売買日」までに購入を済ませておく必要があるんです。
この仕組みを理解しておくと、焦らずに済むので安心ですよ。
(さらに詳しい取引の仕組みについては、こちらのGoogle検索で調べてみてください→ 株式の受渡し日ルール

知っておきたい基本用語の関係

用語 意味 この日に何をすべき?
権利確定日 企業の決算日など、株主名簿が確定する日。 この日に株主名簿に載っている必要がある。
権利付最終売買日 権利確定日の2営業日前。権利を取得できる最終取引日。 この日の大引けまでに株を購入・保有する。
権利落ち日 権利付最終売買日の翌営業日。この日に買っても権利は得られない。 この日に売却しても、権利は失われない

まとめると…
「権利付最終売買日」は、株主としての特典を逃さないためのデッドラインだと覚えておきましょう!

「権利確定日」との違いは何?セットで覚えておきたい基本のキ!

株主優待や配当金の話をしていると、「権利付最終売買日」と「権利確定日」という、似たような言葉がセットで出てきて、混乱してしまう方も多いですよね。
でも、ご安心ください。両者は表裏一体の関係にあるだけで、役割を理解すればとっても簡単です。

権利確定日は「ゴールの日」、最終売買日は「ゴールに間に合う最終出発の日」

「権利確定日」とは、その名の通り、「株主の権利を持つ人が確定する日」です。
企業側は、この日に誰が株主名簿に載っているかを確認し、載っていた人に対して後日、優待品や配当金を送ります。
つまり、権利確定日こそが、私たちが目指す優待ゲットの「ゴール」の日だと思ってください。

一方で「権利付最終売買日」は、先ほど説明したように、ゴールに間に合うように株を購入・保有しておくべき「最終取引日」です。
繰り返しになりますが、株の受渡しには「2営業日」かかるため、権利確定日の2営業日前に購入しなければ、名簿に間に合わないというルールなんですね。

この二つの日を混同してしまうと、権利確定日だと思って購入したら、実は間に合わなかった…なんてことになりかねません。
必ず、以下のスケジュール感をセットで頭に入れておきましょう。

権利確定日が水曜日の場合の例

もし権利確定日が3月31日(水曜日)だとしましょう。(土日祝は除く営業日でカウントします)

  • 3月29日(月曜日):権利付最終売買日 → この日の大引けまでに購入!
  • 3月30日(火曜日):権利落ち日 → この日から買っても権利は得られません。
  • 3月31日(水曜日):権利確定日 → 株主名簿が確定します。

重要なのは、土日や祝日を挟むと、権利付最終売買日はさらに前倒しになるという点です。特に3月や9月の決算期末には連休が入りやすいため、カレンダーをしっかり確認することが成功の秘訣ですよ!

実際に、ご自身が欲しい優待銘柄の権利確定日がいつなのか、証券会社のウェブサイトなどで確認してみてください。
(株主優待の権利確定日を一覧で調べるには、株主優待 権利確定日 一覧と検索すると便利ですよ。)

権利付最終売買日を過ぎるとどうなる?「権利落ち日」の株価への影響

権利付最終売買日が過ぎた翌営業日は、「権利落ち日」と呼ばれます。この日が、優待や配当をもらう権利が「落ちる」日という意味合いを持つんです。
つまり、この日以降に株を買っても、今回の優待・配当の権利は付いてきません
そのため、権利落ち日は株価が変動しやすい傾向にあります。

権利落ち日に株価が下がるのはなぜ?その理由と変動の傾向

権利落ち日には、株価が下落する傾向にあると言われています。
これは、優待や配当という「おまけ」の価値が株価から切り離されるため、理論上は優待や配当の金額分だけ株価が下がる、と考えることができるからです。
この下落のことを「権利落ち(配当落ち・優待落ち)」と呼びます。

例えば、1株あたり10円の配当が出る銘柄があったとしましょう。
権利付最終売買日までは、その株には「配当10円をもらう権利」が含まれていますが、権利落ち日になった瞬間、その10円の価値は株価から分離されます。
ですから、理論的には株価は10円下がってスタートする、ということになりますね。
株価の変動には、理論だけでなく市場の思惑や需給、ニュースなど様々な要因が絡むため、実際に理論値通りに下がるわけではありませんが、傾向として覚えておくと良いでしょう。

権利落ち日の価格変動と戦略

権利落ち日をまたぐ取引を検討する際、投資家は以下のような戦略を取ることがあります。

  1. 優待・配当狙いの投資家:権利付最終売買日に株を買い、権利落ち日に売却することで、優待や配当の権利だけを手に入れます。ただし、株価下落による「損」が優待価値を上回ってしまうリスクもあります。
  2. 短期売買の投資家:権利落ち日の株価下落を見越して、権利付最終売買日までに売却してしまう、あるいは信用取引で空売りを仕掛ける(難易度高め)といった動きをすることもあります。

特に人気優待銘柄の場合、権利付最終売買日の直前に買いが集中し、株価が一時的に上昇することもありますが、権利落ち日にはその反動で大きく下落することもあります。
株価の動きは予測が難しいですが、この「理論上の下落がある」という事実を知っているだけで、心の準備ができますよね。
(権利落ち日の株価変動に関する専門家の分析を読んでみるのも参考になりますよ→ 権利落ち日 株価変動 分析

優待や配当をもらうためにはいつ株を買えば間に合う?具体例で解説

結局のところ、「いつ買えばいいの?」というのが一番知りたいところですよね!
答えはシンプルです。「権利付最終売買日の大引け(午後3時)までに、株の買い付けを完了させること」が絶対条件です。
この期限をしっかり守るだけで、優待ゲットへの道はほぼ確保されたようなものです。

購入期限と取引時間!ギリギリでの失敗を防ぐために

「権利付最終売買日」は、普通の取引日と同じく、午前の部(前場)と午後の部(後場)があり、通常は午後3時に取引が終了します(大引け)。
この午後3時の時点で、あなたがその株を保有している状態にならなければ意味がありません。

【特に注意したいこと】

  • 注文が約定(やくじょう)すること:注文を出したけれど、価格が合わずに買えなかった、という失敗はよくあります。特に権利付最終売買日は買い注文が集中しやすいため、指値注文(価格を指定する注文)だと約定しないリスクがあります。
  • 余裕を持った取引:「午後2時59分59秒に注文を出せば間に合う」と考えず、できれば午前中、遅くとも午後1時か2時には注文を確定させておくと安心です。

カレンダーで見る具体的なスケジュール例

月によって、権利確定日は様々ですが、一番多い「月末」が権利確定日の場合を例に見てみましょう。(※土日祝日は非営業日としてカウントしない)

3月末日が権利確定日の場合(平日のみ)

日付 曜日 内容
3月29日 権利確定日(この日に名簿に載る)
3月28日 権利落ち日(この日に買ってもアウト)
3月27日 権利付最終売買日(この日までに買う!)

ゴールデンウィーク直前など、連休が絡む場合

例えば、権利確定日が5月1日(水)で、4月29日・30日が祝日だったとします。

  1. 権利確定日(5月1日)の1営業日前は、4月26日(金)。
  2. 権利確定日(5月1日)の2営業日前は、4月25日(木)。

この場合、4月25日(木)が権利付最終売買日となります。
祝日が絡むと、想像以上に日程が前倒しになるため、大型連休前は特に注意が必要です。カレンダーに「優待ゲット最終日!」と大きく書いておくことをモモストアからも強くおすすめしますよ!

権利付最終売買日の日付はどうやって調べるの?見落とさないためのチェック方法

「権利付最終売買日が大事なのは分かったけど、どうやって調べたらいいの?」という疑問は当然ですよね。
企業が定める権利確定日は、証券会社のウェブサイトや、株の情報サイトで簡単に確認できます。そして、そこから逆算すれば、権利付最終売買日もすぐに分かります。

証券会社のツールや情報サイトをフル活用しよう!

権利付最終売買日を調べる最も確実で簡単な方法は、あなたが利用している証券会社の取引ツールやウェブサイトを活用することです。
多くの証券会社では、「株主優待カレンダー」や「権利確定日一覧」といったページを用意しており、銘柄名を入力するだけで、権利確定日と同時に権利付最終売買日も表示してくれます。

【確認するべき情報源】

  1. 自分が使っている証券会社の優待情報ページ:ログイン後、優待検索ページで銘柄を検索するのが一番早いです。
  2. 株主優待情報サイト:「みんかぶ」や「日経会社情報」など、情報がまとまっているサイトを利用するのも便利です。
  3. 企業のIR情報:最も正確なのは、企業の公式ホームページにあるIR情報(投資家情報)ですが、少し手間がかかるので、まずは証券会社で確認しましょう。

特に重要なのは、土日祝日を正確に把握することです。
取引所の営業日(市場が開いている日)だけを「営業日」と数えるため、週末や連休はカウントから除外されることを忘れないでください。

うっかりミスを防ぐ!自分で逆算する練習

もし情報サイトが見つからない場合や、念のために自分で確認したい場合は、以下のように逆算してみましょう。

【自分で確認する手順】

  • ステップ1:権利確定日(優待情報に記載されている日付)を把握します。
  • ステップ2:その日からカレンダーを遡って「1営業日前」を確認します。(これが権利落ち日)
  • ステップ3:さらに遡って「2営業日前」を確認します。(これが権利付最終売買日!)

例えば、ある銘柄の権利確定日が11月30日(金曜日)だったとします。
もし11月28日(水)が祝日で休みだった場合、2営業日前は「月曜日」ではなく「火曜日」となります。具体的な曜日の確認は必須です。

モモストアでは、スマートフォンなどのカレンダーに「【〇月銘柄】権利最終日:〇月〇日(優待名)」とリマインダーを設定しておくことを推奨しています。そうすれば、忙しい毎日の中でも、大切な日を忘れることなく対応できますよ!
(権利付最終売買日の確認方法に関する証券会社の解説も参考にしてみてください→ 権利付最終売買日 証券会社 調べ方

権利落ち日に株を売却しても優待はもらえる?投資家が誤解しやすいポイント

「権利付最終売買日に株を買ったけど、権利落ち日に売ってしまったら、優待はもらえなくなるの?」という質問は、株の初心者の方から非常によく聞かれます。
答えは…「もらえます!」
これは、株式の権利取得の仕組みを理解していると、すっきりと納得できるポイントです。

権利落ち日売却でもOKな理由!権利確定日の名簿が重要

なぜ権利落ち日に株を売っても大丈夫なのでしょうか?
それは、株主の権利は「権利確定日」の名簿に基づいて付与されるからです。

先ほどの「T+2ルール」を思い出してください。

  • あなたが権利付最終売買日に株を購入しました。
  • その2営業日後、つまり権利確定日に、あなたの名前が名簿に載ります。

権利落ち日(権利付最終売買日の翌営業日)は、権利確定日よりも前の日付ですが、この日に売却した株の「受渡し」が完了するのは、権利確定日よりも後になります。
つまり、あなたが権利落ち日に売却しても、権利確定日の名簿には、あなたの名前が株主としてしっかり載るというわけです。

優待をゲットする最短ルートと信用取引の注意点

優待や配当をもらうための「最短ルート」は、以下のようになります。

  1. 権利付最終売買日の大引けまでに株を買う。
  2. 権利落ち日に株を売却する。
  3. 権利確定日を迎える。(名簿に載る)

ただし、この短期売買には、権利落ち日の株価下落による損失を被るリスクがあることを忘れてはいけません。

【信用取引の注意点】

現物取引(自分のお金で株を買うこと)であれば問題ありませんが、信用取引の「買い建て」で権利付最終売買日をまたいでも、株主優待はもらえません
配当金については「配当落調整金」という形で、現金相当額を受け取れますが、優待品は現物株主に対する特典なので対象外となります。
信用取引を利用されている方は、現物株で権利を取得するのか、仕組みをしっかり確認してくださいね。

土日や祝日の場合はどうなる?権利付最終売買日の営業日ルール

株式市場は、土曜日、日曜日、そして祝日(国民の祝日)はお休みです。もちろん、年末年始(12月31日~1月3日)も閉まっています。
この「市場がお休みの日=非営業日」は、権利付最終売買日を計算する上で非常に重要なポイントになります。

「2営業日前」の「営業日」とは?カレンダーで確認すべきこと

先ほどからお伝えしているように、権利付最終売買日は権利確定日の「2営業日前」です。
この「営業日」には、土日祝は含まれません。
そのため、権利確定日の直前に週末や連休があると、最終売買日は通常よりも大きく前倒しになります

【例:連休が絡んだ場合のスケジュール】

日付 曜日 市場の状況 権利関係
3月26日 営業日 権利付最終売買日
3月27日 営業日 権利落ち日
3月28日 営業日 権利確定日(名簿に載る)
3月29日 非営業日 市場休場
3月30日 非営業日 市場休場
3月31日 営業日

この例では、3月28日が権利確定日なので、権利付最終売買日は3月26日となります。
もし3月27日(木)が祝日だった場合を考えてみましょう。

  1. 権利確定日(3月28日 金)の1営業日前…3月26日(水)
  2. 権利確定日(3月28日 金)の2営業日前…3月25日(火)

つまり、3月27日が祝日の場合は、権利付最終売買日は3月25日(火)に前倒しになる、ということです。
たった1日の祝日が、取引日を大きく動かすことを理解しておいてください。

連休前の取引は特に早めの準備を

特に多くの企業が決算を迎える3月や9月は、権利付最終売買日と土日祝日が重なりやすく、スケジュールが変則的になりがちです。
優待や配当狙いの投資家が集中するため、連休前の権利付最終売買日は注文が殺到し、株価も変動しやすいという特徴があります。
「連休に入る前に買っておこう」とギリギリに動くのではなく、余裕をもって1週間前にはカレンダーをチェックし、準備を済ませておくのが賢明です。

【要注意】権利付最終売買日の売買と決済(受け渡し)の関係性

先ほども少し触れた「受渡し(けんとわたし)」という言葉ですが、これは権利付最終売買日の仕組みを完全に理解するために、避けて通れないテーマです。
特に、短期で売買を繰り返すデイトレーダーや、優待の権利だけを取ってすぐに売却したい方にとっては、非常に重要な知識になります。

「約定日」と「受渡日」は違う!T+2ルールを再確認

私たちが証券会社で株を「買えた!」と思った日が「約定日」です。
しかし、実際にその株が自分のものになり、代金が相手に渡る「決済」が完了するのは、「受渡日」です。
現在、日本の株式市場では、この受渡日が約定日から「2営業日後」と定められています。(T+2ルール)

権利付最終売買日とは、まさにこのT+2ルールを使って「権利確定日」に間に合うように設定された日なのです。
この関係性を崩してしまうような取引は、せっかくの権利をフイにしてしまう可能性があります。

期限付き注文やPTS取引での注意点

通常の現物取引であれば、権利付最終売買日の大引けまでに約定すれば問題ありませんが、少し特殊な取引をする場合は注意が必要です。

1. 期限付き注文(期間指定注文)

  • 多くの証券会社では、権利付最終売買日をまたいで「期間指定注文」を出すことに制限を設けています。
  • 例えば、「権利付最終売買日」と「権利落ち日」をまたぐような注文は、システム側で受け付けられず、注文が無効になるケースがあります。
  • 権利付最終売買日の取引をしたい場合は、「当日限り」の注文として出すか、夜間以降に改めて権利落ち日以降の注文を出し直す必要があります。

2. PTS取引(私設取引システム)

  • 証券取引所が開いている時間外にも取引ができるPTS(私設取引システム)を利用している場合も、権利取得のルールは取引所と同じです。
  • つまり、権利付最終売買日の「デイタイムセッション」までに購入を完了させる必要があります。

これらのルールは証券会社によって細かな違いがある場合があるため、ご自身が利用されている証券会社の注意事項を一度確認しておくと、より安全に取引を進められますね。

優待目当てなら権利落ち日の株価下落は無視しても大丈夫?考え方まとめ

「優待が欲しいから株を買う!」という目的が明確な場合、権利落ち日に株価が下がるのは分かっていても、ちょっと不安になりますよね。
「優待の価値」と「株価の下落」を天秤にかけて、「結局、得なのか損なのか」を考えるのは、優待投資の永遠のテーマかもしれません。

優待の魅力と株価の短期変動を冷静に比較しよう

優待投資家が権利付最終売買日に株を買う動機は、もちろん優待品やサービスの魅力です。
もしあなたが、その優待品を心から楽しみにしているなら、一時的な株価の下落は「権利取得のコスト」として割り切って考えることもできます。

【計算で考える場合の視点】

例えば、株価5,000円の銘柄で、1株あたり50円の優待(金券など)が出るとしましょう。

  • 権利取得のメリット:優待50円相当
  • 権利取得のデメリット:権利落ち日に株価が理論上50円下落する

もし権利落ち日に50円以上の下落が起こった場合、短期的に見れば「損」をしたことになります。
しかし、優待品の価値は、人によって感じ方が違うという点がポイントです。
「この優待品は、私にとって50円以上の価値がある!」と感じるなら、それは立派な「得」だと言えるでしょう。

長期保有が前提なら短期の下落は気にしすぎない

モモストアがおすすめしたいのは、短期的な株価の変動に一喜一憂せず、長期的な視点を持つことです。

  • もしその銘柄の業績が安定しており、今後も成長が期待できる企業なら、権利落ち日の下落は一時的なものとして、すぐに回復する可能性が高いです。
  • 株価は日々変動するものであり、権利落ち日以外にも、市場のニュースや世界情勢によって大きく動くことがあります。

権利落ち日を機に株を売却するのではなく、「この会社を応援したい」「これからも優待をもらい続けたい」という気持ちで数年間保有し続けるつもりでいれば、短期的な下落はノイズ(雑音)として無視できます。
優待品をゲットするだけでなく、その会社のファンになって、成長を見守るのも楽しい投資スタイルですよ!

権利付最終売買日がある銘柄を検索!おすすめの優待銘柄をチェック

権利付最終売買日の仕組みを理解したら、いよいよ具体的な銘柄を探す段階ですよね!
優待銘柄は数多くありますが、投資資金やご自身のライフスタイルに合わせて、どんな優待が欲しいのかを考えるのが一番楽しいところです。

優待検索の極意!証券会社スクリーニングを活用

権利付最終売買日が設定されている銘柄(優待や配当が出る銘柄)を探すには、証券会社の「スクリーニング機能」を使うのが最も効率的です。
スクリーニングとは、条件(例えば「優待あり」「配当利回り3%以上」「10万円以下で購入可能」など)を設定して、その条件に合う銘柄だけを絞り込む機能のことです。

【絞り込みたい条件の例】

条件 理由
優待の種類 お米券、クオカード、自社製品、食事券など、自分の欲しいものに絞る。
権利確定月 3月、9月など、最も優待が集中する月を狙うか、毎月優待がもらえるように分散させる。
最低購入金額 予算に合わせて、無理のない範囲で投資できる銘柄を探す。(例:10万円以下)
配当利回り 優待だけでなく、配当金も期待できる銘柄を選ぶ。

こうしたツールを使えば、あなたが狙っている権利付最終売買日が近い銘柄も一瞬で見つかりますよ。
(株主優待銘柄の選び方について、さらに詳しく知りたい方は、株主優待銘柄 選び方 初心者と検索してみてくださいね。)

優待は届くのが待ちきれない!Amazonや楽天での関連商品チェック

株主優待の醍醐味は、企業から素敵なプレゼントが届くことですが、権利付最終売買日から実際に優待が届くまでは、数ヶ月待つ必要があります。
「いますぐその優待に関連した商品が欲しい!」「優待でいつももらっているあの商品を、待ちきれずに先に使いたい!」という方もいるかもしれませんね。

実は、株主優待で人気の商品には、Amazonや楽天市場、Yahoo!ショッピングなどで手軽に購入できるものも多いんです。
例えば、自社製品や食品を提供している企業の株主優待品を先に試してみるのも良いですし、優待で割引券がもらえるお店の関連商品を探してみるのも楽しいですよ。
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングで売っている関連商品をチェックして、優待生活を先取りしてみるのも一つの楽しみ方です。
時には、フリマアプリのメルカリなどで、優待券そのものや、優待品が出品されていることもあります。権利確定を逃してしまった場合など、すぐに優待品が欲しい時にはチェックしてみる価値があります。

権利確定を逃した時の対処法!Amazonや楽天で関連商品を買うのも手?

どんなに気をつけていても、「あ!権利付最終売買日を一日過ぎてしまった…」という失敗は、投資経験者でも起こり得ることです。
楽しみにしていた優待がもらえないと知った時のショックは大きいですよね。でも、落ち込む必要はありません!
権利確定を逃したときの対処法と、別の視点での楽しみ方をご紹介します。

次の権利確定月まで待つのが基本

権利確定を逃してしまった場合、最も基本的な対処法は、「次の権利確定月まで待つこと」です。
多くの企業は年に1回または2回、優待や配当の権利を付与します。次のチャンスが来るまで、その銘柄を保有し続けるか、一度売却してタイミングを見計らうか、戦略を練り直しましょう。

特に、その銘柄を長期的に保有するつもりなら、権利付最終売買日を逃したことが、かえって「株価が下がったところで買い直すチャンス」になるかもしれません。
権利落ち日で株価が一時的に下落している場合は、むしろ割安に買い増しできるチャンスだと前向きに捉えてみてください。

優待を今すぐ体験したいならECサイトを活用

どうしてもその優待品やサービスを今すぐ手に入れたい!という気持ちが強い場合は、インターネットの力を借りるのが一番です。

【ECサイトでの活用術】

  • Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピング:優待品が自社製品(食品、化粧品、日用品など)の場合、これらのECサイトで販売されていることがほとんどです。株主優待で人気のある商品は、検索すればすぐにヒットします。
  • フリマアプリ(メルカリなど):優待券や、使いきれなかった優待品などが頻繁に出品されています。中には額面よりも安く手に入るものもありますが、利用期限や配送方法には注意してくださいね。

株主優待の最大の魅力は「お得感」ですが、Amazonや楽天市場ではポイント還元やセールなどを利用すれば、優待で手に入れるのと同じくらいお得になることもあります。
「優待品が届くのを待つ」という楽しみだけでなく、「今すぐお得に手に入れる」という選択肢があることを知っておくと、気持ちも楽になりますよ。

権利付最終売買日の取引で失敗しないためのモモストアの視点

この記事を読んでくださったあなたは、もう「権利付最終売買日」の基本的な仕組みについてはバッチリ理解できたはずです!
最後に、この重要な取引で失敗しないために、モモストアが考える「心の準備と実践的なコツ」をいくつかお伝えします。

焦らないことが一番の成功法則

権利付最終売買日は、多くの投資家にとって「年に一度の祭り」のようなものです。
特に人気のある銘柄は、大引け間際に注文が殺到し、株価が乱高下したり、注文が集中しすぎて約定までに時間がかかったりすることがあります。
ここで一番危険なのが、「焦り」による判断ミスです。

  • 「まだ買えてない!」と慌てて高い値段で注文してしまう。
  • 「午後3時まであと1分!」とギリギリで注文を出して、システムエラーで間に合わない。

こうした失敗を防ぐためにも、必ず前日までに資金と注文内容を確認し、権利付最終売買日の午前中には取引を済ませておく、くらいの余裕を持つことを心がけましょう。
株は「チャンスはまた来る」ものです。一つの権利を逃しても、次のチャンスは必ずありますから、焦らず冷静に取引してくださいね。

NISA口座での取引にも同じルールが適用される

最近はNISA(少額投資非課税制度)を活用して優待投資を始める方も増えていますよね。
NISA口座であっても、権利付最終売買日や権利落ち日のルールは、特定口座や一般口座と全く同じです。
NISAの非課税メリットを最大限に活かしつつ、優待や配当をゲットするためにも、この記事で解説したルールをしっかり守ってください。

株は、ルールさえ守れば誰でも優待や配当といった特典を受け取れる、とても魅力的な資産形成の方法です。
モモストアは、あなたの快適な優待生活を心から応援しています!
この記事が、あなたの投資の一歩を後押しするヒントになれば嬉しいです。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

【取引を始める前に】
株の売買に関する知識をさらに深めたい方は、こちらのGoogle検索も活用してくださいね。
株の売買 初心者 ツール

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