ダイソーで漆喰は本当に売ってない？販売状況や代用品、購入できる場所を徹底解説！

「ダイソーに漆喰が売っている」という噂を聞いて探しに行ったのに、全然見つからなくてがっかり…という経験はありませんか？
実は、今、ダイソーの漆喰は非常に手に入りにくい状況にあるんです。
このアイテムは、DIY好きの間では「神アイテム」として一時期爆発的に人気が出たため、在庫が安定しない時期が長く続いています。
この記事では、漆喰探しに疲れたあなたのために、モモストアが最新の販売状況はもちろん、もし見つからなかった場合に試すべき優秀な代用品や、確実に手に入れるための購入ルートまで、詳しく掘り下げていきますね！

ダイソーで「漆喰」が売ってないのは本当？現在の販売状況をモモストアが調査

「ダイソーに漆喰がある」という情報、一時期SNSなどで非常に話題になりましたよね。
特にDIYブログや動画では、「100円で漆喰が手に入るなんて革命的！」と持ち切りでした。しかし、実際に店舗へ足を運んでみると、どこを探しても見当たらない。これが、多くの方が直面しているダイソー漆喰の現状です。

「幻の商品」となったダイソー漆喰の真実

結論から申し上げますと、ダイソーの漆喰（パテ状の補修材として販売されていたもの）は、完全に廃盤になったわけではないようですが、安定供給が極めて難しい状態が続いています。
これは、そのコストパフォーマンスの高さから、販売開始直後から需要が供給を遥かに上回ってしまったためです。特に、壁紙のちょっとした補修や、小物に塗ってアンティーク風に仕上げる「DIYペイント」の材料として、プロの職人から初心者まで幅広く注目されました。
モモストアが調べたところ、一部の大型店舗や郊外の店舗では、ごく稀に在庫が見つかることもあるようですが、それは本当に奇跡に近い出会いだと思ってください。
店舗側も在庫の確保に苦労しており、店員さんに聞いても「いつ入荷するか分からない」としか言えない状況がほとんどです。
もしあなたが、家の近くのダイソーを何店舗も回って見つからなかったとしても、それはあなたの探し方が悪いわけではなく、商品の流通自体が非常に不安定だからだということを理解しておきましょう。

ダイソー漆喰の代わりに注目すべき売り場の傾向

ダイソーの漆喰を探す際、多くの方が「塗料コーナー」や「DIYコーナー」を探しますが、見落としがちなポイントがあります。
ダイソーでは、漆喰が「壁補修材」や「パテ」という分類で、本来の用途とは異なる棚に置かれているケースが報告されています。例えば、建築用品や接着剤、セメントなどが並ぶ、少し地味な棚の隅にあることも。
また、最近では、ダイソー以外の100円ショップやホームセンターでも、漆喰風の補修材やペイントが注目されています。特に、キャンドゥやセリアといった他の100円ショップでも、似たような質感のアイテムが販売され始めているため、ダイソーで見つからなかった場合は、そちらに切り替えてみるのも一つの手です。

【漆喰探しの裏ワザチェックリスト】

チェック項目	確認ポイント
売り場	塗料コーナーだけでなく、壁補修材・パテの棚もチェック。
在庫確認	可能であれば、来店前に店舗に電話して在庫を尋ねる（ただし、確約は難しい）。
代替品	「水性塗料」や「メディウム」など、質感の近い代用品を検討する。

なぜダイソーの漆喰は「幻の商品」と言われるようになったのか？

ダイソー漆喰がこれほどまでに手に入りにくく、「幻の商品」とまで呼ばれるようになった背景には、いくつかの要因が複雑に絡み合っています。その秘密を探ることで、次に手に入れるべきアイテムが見えてくるかもしれません。

コスパ最強！100円で叶うプロ仕様の質感

通常の漆喰は、専門のホームセンターや建材店で購入すると、小容量のものでも数千円はします。本格的なDIYをしようとすれば、それなりの初期投資が必要です。
それに対し、ダイソーの漆喰は、わずか110円（税込）という価格で、漆喰特有のザラザラとした質感や、調湿効果（厳密には補修材なので本格的なものではありませんが、雰囲気は出ます）を再現できると話題になりました。
特に、小さな雑貨や鉢植え、家具の一部分をリメイクする目的であれば、ダイソーの少量パックで十分。この「少量・安価・高品質（雰囲気）」という三拍子が揃った点が、爆発的な人気を生み、結果的に供給が追いつかなくなる最大の原因となりました。

SNSとDIYブームの相乗効果

近年、特にコロナ禍以降、自宅で過ごす時間が増えたことで、DIY（Do It Yourself）ブームが再燃しました。
その中で、InstagramやYouTubeなどのSNSで、ダイソー漆喰を使った驚くべきリメイク事例が次々と紹介されました。
例えば、「ただのプラスチックの箱が、漆喰を塗るだけでおしゃれなテラコッタ風に！」といった投稿は、瞬く間に数万いいねを獲得し、その情報を見た人が一斉にダイソーに駆け込むという現象が起きました。
一度ブームになると、生産が追い付くまでに時間がかかるのが100円ショップ商品の宿命です。
さらに、商品の回転が速いため、再入荷してもすぐに売り切れてしまい、結果的に「常に店頭にない」状態が定着してしまったのです。この供給体制の課題が、「幻」と呼ばれる由縁となっています。

販売終了の噂はデマ？商品の継続性について

「全然見かけないから、もう販売終了したんじゃないか？」という噂も飛び交っていますが、多くの店舗で在庫がないのは事実でも、メーカー（ダイソー）からの正式な廃盤情報はありません。
ただし、100円ショップの商品は、パッケージや容量、成分をマイナーチェンジして「新商品」として再登場することがよくあります。
もしダイソーで漆喰を見つけることができなくても、同じ「補修材」や「ペイント」のコーナーで、以前の漆喰とよく似た用途の新商品が出ていないか、こまめにチェックしてみる価値はあります。
特に、チューブタイプではなく、小さな缶や袋に入った「パテ材」のようなものに注目すると、思わぬ掘り出し物が見つかるかもしれませんよ。

【徹底比較】ダイソーの漆喰の代わりになる「優秀な代用品」ベスト3

ダイソーの漆喰探しで時間と労力を使うのは、もう終わりにしましょう！
幸いなことに、ダイソー漆喰が目指していた「独特の質感」や「手軽さ」は、他の商品でも十分に再現可能です。ここでは、モモストアが厳選した、コスパも使い勝手も抜群の代用品を3つご紹介します。

No.1：石膏ボード用「壁穴補修パテ」

これが、最も漆喰の質感に近いと言われる代用品です。
ダイソーや他の100円ショップでも、ホームセンターでも必ず売られている商品で、本来は壁の穴やひび割れを埋めるために使われます。
なぜ代用できるのか？
漆喰風のDIYで重要なのは、塗った後の「砂目感」や「ザラつき」です。この補修パテは、乾燥後に表面を少しやすりで削ったり、ヘラで軽く叩いたりすることで、漆喰のような荒い質感を簡単に作ることができます。
特に、チューブから出してそのまま使えるタイプは、水で練る手間がなく、初心者でも扱いやすいのが大きな魅力です。色味も白が多いので、そのまま使っても、上から水性塗料を塗っても馴染みます。
注意点：乾燥すると硬化するため、広い範囲に塗る場合は、少しずつ作業を進める必要があります。

No.2：水性塗料と「珪藻土（けいそうど）」のミックス

「調湿効果」や「消臭効果」といった漆喰の機能面も重視したい方におすすめなのが、水性塗料に珪藻土パウダーを混ぜる方法です。
珪藻土も100円ショップの珪藻土マット補修材や、ホームセンターのDIYコーナーで手に入ります。
ミキシングのコツ
混ぜる比率は、塗料8に対して珪藻土2程度から試してみるのがおすすめです。珪藻土が多すぎると、塗りムラができやすく、逆に少なすぎると質感が弱くなります。
この方法の最大のメリットは、好きな色の漆喰風ペイントを作れることです。ベースとなる水性塗料の色を変えれば、オリジナルの壁の色や雑貨の色に合わせた漆喰風の仕上がりが楽しめます。
注意点：パウダーを混ぜるため、ダマにならないようによく混ぜる作業が必要です。また、塗料が乾燥するまでに時間がかかるため、換気をしっかりと行いましょう。

No.3：ジェッソ（Gesso）と重曹の裏技テクニック

主に画材店や大きなダイソーの画材コーナーで見かける「ジェッソ（下地材）」と、家庭にある「重曹」を使った、裏技的な代用テクニックです。
ジェッソは、アクリル絵の具などの下地として使われる白い塗料で、厚塗りしてもひび割れしにくい特性があります。
重曹で質感をプラス
ジェッソに粉末状の重曹を少しずつ混ぜていくと、重曹の粒子が漆喰のような「砂目」の役割を果たし、マットでざらついた質感を作り出します。
これは、小物のリメイクやキャンバス地のDIYに最適で、塗料の伸びも良く、乾燥後の耐久性も高いのが特徴です。
この方法は、プロのDIYクリエイターも使う手法で、特にアンティーク調の家具リメイクをしたい方には非常におすすめです。
注意点：重曹を入れすぎると、乾燥後にポロポロと剥がれ落ちやすくなるため、少量ずつ試しながら混ぜていくのが成功の秘訣です。

ダイソー以外で漆喰が買える！ホームセンター・100均の販売状況

ダイソーでの漆喰探しにピリオドを打ち、確実に手に入る場所へ目を向けましょう。漆喰風のアイテムは、今やダイソーだけの専売特許ではありません。少し視点を変えるだけで、あなたのDIYを次のレベルへ引き上げる素敵な商品が見つかります。

カインズ、コーナン、DCMなどのホームセンター

漆喰の本命は、やはりホームセンターです。大手ホームセンターでは、DIYブームに対応するため、様々な種類の漆喰を取り揃えています。

ホームセンターで見つかる主な漆喰のタイプ

• 練り済みタイプ（水不要）：フタを開けてすぐに使えるペースト状の漆喰。初心者や少量だけ使いたい人におすすめで、価格は2kg程度で3,000円〜5,000円程度。
• 粉末タイプ（水練り）：水を混ぜて使う、本格的なタイプ。大容量でコストパフォーマンスが良く、広い面積を塗りたい中級者以上におすすめ。
• DIY専用漆喰：ホームセンターのオリジナルブランドとして販売されていることが多く、色付きのものや、コテを使わずにローラーで塗れるタイプなど、使いやすさを追求した商品が多いのが特徴です。

特に、練り済みタイプは、ダイソー漆喰と同じく手軽に使えるため、もしダイソーで見つからなかった場合は、迷わずホームセンターの練り済みタイプをチェックしてみてください。初期費用は100円より高くなりますが、その分品質や塗りやすさは格段にアップします。

セリア、キャンドゥなどの他の100円ショップ

ダイソーに漆喰がなくても、セリアやキャンドゥには、「テクスチャーペイント」や「モルタル風パテ」といった、漆喰と似た効果を出せるアイテムがあります。

セリア・キャンドゥで見つけるべき代用品

店舗	注目すべき商品カテゴリ	漆喰との違い
セリア	デザイン塗料、リメイク粘土	粘土状のアイテムは造形性が高く、小物向き。乾燥後のマットな質感が魅力。
キャンドゥ	壁補修材、DIYパテ	ダイソーの漆喰に比較的近いパテ状のものが見つかることがある。補修用として販売。

これらの100円ショップのアイテムは、あくまで「漆喰風」の質感を楽しむためのものですが、小さなリメイク雑貨を作る分には十分なクオリティを持っています。ダイソーで見つからなかったら、「今日はセリアデーにしよう！」と割り切って探してみるのも楽しいですよ。

インターネットで漆喰を購入するメリットと「おすすめの商品」

「店舗を巡って探す時間がない」「確実に手に入れたい」「もっと本格的な品質を求めている」という方にとって、インターネット通販は最強の選択肢です。Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングといった大手通販サイトでは、ありとあらゆる種類の漆喰が販売されています。

通販の最大のメリットは「種類とレビュー」

実店舗と違い、通販サイトでは、プロ用の本格的な漆喰から、水性で扱いやすいDIYキット、さらには珍しい色付きの漆喰まで、膨大な選択肢の中から選ぶことができます。
特に重要なのが、ユーザーレビューです。実際に購入した人の「塗りやすさ」「乾燥時間」「仕上がりの質感」といった生の声が聞けるため、「買って失敗した」というリスクを極限まで減らすことができます。
例えば、「Amazon」で「練り済み 漆喰」と検索すれば、ダイソー漆喰では到底カバーできないような、高性能で安心感のある商品がすぐに見つかります。

通販サイトの選び方とおすすめポイント

• Amazon：翌日配送などスピードが求められる場合に強い。DIY用の小容量セットも豊富。
• 楽天市場：漆喰専門のDIYショップが出店していることが多く、専門的なアドバイスや詳細な商品説明を参考にしやすい。ポイント還元も魅力。
• Yahoo!ショッピング：TポイントやPayPayを利用している人には特に便利。ホームセンターがECサイトとして出店している場合もあり、実店舗と連携したサービスを受けられることも。
• メルカリなどのフリマアプリ：一度だけ使って余った「開封済み」の漆喰が、格安で出品されていることもあります。少量だけ試したい、という場合は覗いてみる価値ありです。ただし、品質保証がないため、自己責任での購入になります。

モモストアおすすめのネットで購入できる漆喰

ダイソー漆喰の代替として、初心者でも失敗しにくい「練り済み」の高性能漆喰を選ぶのがおすすめです。

珪藻土配合の多機能漆喰（例：うま〜くヌレール）

これはDIY漆喰の定番中の定番です。水を使わず、蓋を開けてすぐに使える練り済みタイプで、コテもセットになっている商品が多いです。
調湿・消臭効果もあり、壁全体に塗る本格的なリフォームにも対応できます。ダイソーの100円ではできない、本物の漆喰の良さを体験できます。

ローラーで塗れる漆喰塗料

「コテを使うのが難しい」と感じる初心者の方のために開発された、ペンキのようにローラーやハケで塗れる漆喰です。
漆喰特有のザラザラ感は少し控えめになりますが、手軽さは抜群。壁紙の上から直接塗れるものが多いので、賃貸住宅でなければ気軽にチャレンジできます。

ネット通販であれば、在庫切れの心配が少なく、あなたの求める用途に合った漆喰がきっと見つかります。まずは一度、Amazonや楽天市場で「漆喰 DIY」と検索してみてください。

漆喰をDIYで使う際の「注意点」と「失敗しないコツ」

ダイソーの漆喰であれ、本格的なホームセンターの漆喰であれ、実際に塗り始める前に知っておくべき「注意点」と「失敗しないためのコツ」があります。これを知っているかどうかで、仕上がりの美しさや作業の快適さが大きく変わってきます。

作業前の最も重要な準備「養生（ようじょう）」

漆喰DIYで最も時間がかかり、そして最も手を抜いてはいけないのが「養生」です。
養生とは、漆喰を塗らない部分（床、天井、窓枠、コンセントなど）を、マスキングテープやビニールシートで保護することです。
漆喰は一度乾くと、床や家具から取り除くのが非常に難しくなります。特に、練り済みの漆喰は水分が多く、塗っている最中に飛び散りやすいため、隙間なく丁寧に養生することが、後の掃除の手間を劇的に減らしてくれます。

養生のマストアイテムリスト

• マスキングテープ：幅の広いものと狭いものを準備。境目をきれいに仕上げるために必須。
• マスカー（テープ付き養生シート）：ビニールとマスキングテープが一体化した商品。広範囲の床や家具を覆うのに便利で、作業時間が大幅に短縮できます。
• 古い新聞紙や段ボール：床が広範囲にわたる場合は、ビニールシートの下に敷いて、厚みのある保護層を作ると安心です。

漆喰DIYの失敗を防ぐ「塗り方のテクニック」

漆喰塗りは、コテの使い方にコツが必要です。初心者の方は、最初から完璧を目指さず、まずは「適当さが味になる」ということを意識しましょう。

コテの使い方と塗りムラを活かす方法

漆喰は、均一に塗ろうとすると逆に難しく、塗りムラができてしまいがちです。
しかし、漆喰の魅力は、その自然なムラ感にあります。以下の塗り方を試してみてください。

1. 厚く塗りすぎない：薄く均一に塗ることを意識し、一度に分厚く塗ろうとしない。
2. 「パターン」を作る：コテをランダムに動かしたり、あえてコテ跡を残したりして、模様（パターン）を作りましょう。横なで、扇状、ウェーブなど、自分の好きなパターンを事前に決めておくと作業しやすいです。
3. 角から塗る：壁の端や天井との境目などの角の部分を先に塗ってから、広い面を塗ると、仕上がりがきれいに見えます。

漆喰を使う際の環境的な注意点

漆喰はアルカリ性が強いため、肌に触れると荒れてしまうことがあります。作業中は必ず、ゴム手袋と保護メガネを着用するようにしてください。特に、目に入ると非常に危険です。
また、乾燥するまでは独特の匂いがあるため、換気をしっかり行うことも重要です。窓を開けたり、扇風機を回したりして、空気の循環を促しながら作業を進めましょう。

ダイソー漆喰とホームセンター品の「価格」「容量」「性能」を比較！

ダイソーの漆喰が「幻」と呼ばれる理由は、その圧倒的なコスパにありますが、価格以外の要素も含めて、本格的なホームセンターの漆喰と比較してみましょう。あなたのDIYの目的によって、どちらを選ぶべきかが見えてきます。

ダイソー漆喰と本格漆喰のスペック比較表

モモストアが調査した、一般的な商品との比較です。

項目	ダイソー漆喰（補修パテ）	ホームセンターの本格練り済み漆喰（例：2kgパック）
価格帯	110円（税込）	3,000円〜5,000円程度
容量	約50g〜100g程度	約2kg〜4kg程度
対応面積	ハガキ1枚分程度 or 小物数点	約1畳〜3畳程度の壁面
主成分	石膏、炭酸カルシウムなど（漆喰「風」）	消石灰（水酸化カルシウム）など（本物の漆喰）
機能性	補修・着色・質感付けのみ	調湿・消臭・防火・抗菌などの機能性あり
耐久性	短期的な小物リメイク向け	数十年単位の壁面向け

「小物DIY」と「壁リフォーム」目的で選ぶ

この比較表からもわかる通り、両者は全くの別物です。どちらが良い悪いではなく、あなたのDIYの「目的」によって選び方が変わります。

小物DIYが目的ならダイソー漆喰が「神」

もしあなたの目的が「小さな植木鉢をアンティーク風にしたい」「空き箱をモルタル調にしたい」といった小さな雑貨のリメイクであれば、ダイソー漆喰のサイズと価格はまさに理想的です。少量で済み、余らせる心配がなく、コストもかかりません。もし見つからなければ、前述の「壁穴補修パテ」などで代用すればOKです。

壁の調湿・消臭が目的なら本格漆喰が「マスト」

一方で、「部屋の湿気が気になるので、壁の一面だけ漆喰にしたい」「本物の漆喰の空気清浄効果を体験したい」という目的であれば、ホームセンターの本格的な漆喰を選ぶべきです。
ダイソーの補修材は、本格的な調湿効果や消臭効果は期待できません。壁に塗る場合は、容量も圧倒的に足りませんし、成分的な耐久性も不足しています。初期投資はかかりますが、その機能性や仕上がりの美しさは、プロも認めるレベルです。

価格差に見合う「安心感」と「使いやすさ」

本格的な漆喰の練り済みタイプは、高価な分、水で練る必要がなく、コテの滑りも良く、初心者でも失敗しにくいように調整されています。
「初めてで不安だから、とりあえず安いダイソーで…」という気持ちもわかりますが、本格的な壁面DIYに挑戦するなら、練り済みで調整された安心感のある商品を選んだ方が、結果的に「きれいに仕上がり、満足度が高い」という点で、費用対効果は高いと言えますよ。

漆喰のDIYは初心者でも簡単？準備すべき道具と手順

漆喰DIYは、一見難しそうに見えますが、適切な準備と道具さえあれば、初心者の方でも十分にチャレンジできます。特に「練り済みタイプ」を選べば、ハードルはぐっと下がります。ここでは、失敗しないための道具選びと手順を解説します。

漆喰DIYの「必須アイテム」と「あると便利なアイテム」

「これだけは用意しておきたい」という道具をリストアップしました。すべてホームセンターやネット通販で手に入ります。

【必須アイテム】

• 練り済み漆喰：水で練る手間がないので初心者には最適。
• コテ：漆喰を壁に塗り広げるための道具。樹脂製のコテは軽くて扱いやすく、金属製のコテよりも比較的安価です。
• コテ板（手板）：漆喰をコテに載せるための板。これがないと作業効率が大幅に落ちます。
• 養生セット：マスカー（テープ付きシート）、マスキングテープ、ビニールシート。
• 保護具：ゴム手袋、保護メガネ。

【あると便利なアイテム】

• バケツ：練り済み漆喰を小分けにしたり、道具を洗ったりするために使います。
• ヘラまたはスクレーパー：コテ板に残った漆喰をきれいに集めるのに使います。
• 霧吹き：漆喰が乾燥しすぎた場合に、軽く水を吹き付けて塗りやすくするために使います。
• 脚立：天井に近い部分を塗るために必要。安全性の高いものを選びましょう。

初心者向け！壁面漆喰DIYのシンプルな手順

壁の一面を塗る際の、最も基本的な手順です。ダイソー漆喰で小物リメイクをする場合も、手順1〜3までは共通です。

手順1：徹底的な下準備（養生）

前述した通り、これが最も重要です。塗らない部分（床、巾木、窓枠、コンセントのカバー）をすべてマスキングテープとマスカーで覆いましょう。特に、壁と天井の境目は、仕上がりの美しさに直結するので、丁寧にマスキングテープを貼ってください。

手順2：漆喰をコテ板に載せる

バケツからコテ板に漆喰を少量載せます。このとき、コテ板の端から2〜3cm内側に、山を作るように載せると、作業中にこぼれにくいです。量が多いと重くて扱いにくくなるので、少しずつ載せるのがコツです。

手順3：壁に塗り広げる

コテ板の漆喰をコテですくい取り、壁に押し付けるように塗り広げます。力は入れすぎず、漆喰の重みを利用して、コテを滑らせるイメージです。
最初はコテ跡が残っても気にせず、全体の厚みが均一になるように塗りましょう。塗る方向やパターンは、自分の好みでランダムに動かしてOKです。

手順4：パターン付けと乾燥

壁一面が塗れたら、もう一度、表面を軽くコテでなでたり、叩いたりして、好みのパターン（模様）をつけます。
パターン付けが終わったら、完全に乾燥させます。練り済み漆喰の場合、夏場であれば1〜2日、冬場であれば数日かかることが多いです。触ってみて手に付かなくなったら、すぐに養生を剥がしましょう。完全に乾ききってから剥がすと、マスキングテープと一緒に漆喰が剥がれてしまうことがあるので注意が必要です。

漆喰のメリット・デメリット総まとめ！壁紙との違いは？

漆喰は見た目がおしゃれなだけでなく、機能性にも優れています。しかし、当然ながらデメリットも存在します。壁紙と漆喰、それぞれの特徴を理解することで、あなたの自宅に最適な選択ができるようになります。

漆喰を選ぶ3つの大きなメリット

なぜ、多くの人が手間をかけても漆喰を選ぶのか？それは、漆喰にしか持ちえない優れた機能があるからです。

メリット1：調湿効果と消臭効果

漆喰の主成分である消石灰は、非常に小さな穴（多孔質構造）を持っています。この穴が、空気中の水分を吸ったり吐いたりすることで、部屋の湿度を自然に調整してくれます。
夏場は湿気を吸ってジメジメを防ぎ、冬場は放出することで乾燥を防ぐ、まさに天然のエアコンのような役割を果たします。
また、生活臭やペットの匂いなども吸着・分解してくれるため、消臭効果も期待できます。

メリット2：不燃性と高い防火性

漆喰は「無機質」な天然素材でできており、燃えにくいという特性を持っています。万が一の火災の際も、有毒ガスが発生しにくく、建物を火から守ってくれるため、高い防火性を誇ります。

メリット3：メンテナンス性と美しさ

漆喰の壁にコーヒーや泥などの汚れが付いた場合、表面を少し削ったり、消しゴムでこすったりして、自分で補修できるのが大きな特徴です。
また、時間が経つにつれて、漆喰は二酸化炭素を吸収して徐々に硬化し、風合いが増していきます。この経年変化の美しさも、壁紙にはない魅力です。

漆喰の知っておきたい3つのデメリット

良いことばかりではありません。漆喰を導入する前に、以下のデメリットも理解しておきましょう。

デメリット1：コストと手間がかかる

壁紙の張替えと比較して、漆喰のDIYは材料費が高く、塗るための時間と労力も格段にかかります。特に広い範囲を塗る場合、初期費用は壁紙の数倍になることもあります。

デメリット2：ひび割れや粉落ちの可能性

漆喰は乾燥する際に、微細なひび割れ（クラック）が入ることがあります。これは漆喰の特性であり、味として捉えられることもありますが、気になる人もいるでしょう。また、強くこすると表面の白い粉（消石灰）が落ちることがあります。

デメリット3：張替えが簡単ではない

一度漆喰を塗ってしまうと、次に壁紙に変更したい場合や、別の塗料を塗りたい場合に、漆喰を剥がす作業が非常に大変になります。壁紙のように「気軽にチェンジ」ができない点は、大きな注意点です。

【結論】
壁紙：手軽さ、コストの安さ、豊富なデザイン、張替えの容易さを求めるならこちら。
漆喰：機能性（調湿・消臭）、本物志向の質感、経年変化の美しさを求めるならこちら。

ネット通販で選ぶべき漆喰の「タイプ」と「選び方」

ダイソーで見つからなかった場合、ネット通販で漆喰を選ぶことになりますが、その種類は多岐にわたります。失敗しないために、あなたのスキルや目的に合わせて、最適な漆喰のタイプを選ぶためのポイントをモモストアが解説します。

漆喰の3大タイプを理解しよう

ネット通販で販売されている漆喰は、大きく分けて3つのタイプがあります。

タイプ1：練り済み漆喰（DIY初心者向け）

• 特徴：水で練る手間が一切なく、届いてすぐにフタを開けてコテで塗れるペースト状。
• メリット：水の分量を間違える失敗がないため、最も手軽で初心者におすすめ。塗りやすさが最適に調整されている。
• デメリット：粉末タイプに比べて価格が高く、容量あたりの単価も高め。

タイプ2：粉末漆喰（本格志向・大面積向け）

• 特徴：主成分の粉末に自分で水を加えて練って使うタイプ。
• メリット：価格が非常に安く、大容量で購入できるため、広い壁面を一気に塗りたい場合に最適。
• デメリット：水の分量や練り方にコツが必要で、硬さの調整を失敗しやすい。練る作業自体にも労力がかかる。

タイプ3：ローラー漆喰（手軽さ重視・壁紙の上から）

• 特徴：漆喰特有の成分を配合しつつ、ペンキのようにローラーやハケで塗れるように加工されたもの。
• メリット：コテを使う技術が不要。作業時間が短く済み、壁紙の上からそのまま塗れるものが多い。
• デメリット：本格的な漆喰の厚みや、強い調湿効果は期待できない。あくまで「漆喰風の質感」を楽しむもの。

あなたのニーズに合わせた賢い選び方

漆喰を選ぶ際は、価格だけでなく、以下の要素を考慮して総合的に判断しましょう。

塗り面積と予算で決める

壁一面（約6畳）を塗る場合、練り済みタイプは3万円程度、粉末タイプは1万5千円程度が目安になります。
予算を重視するなら粉末タイプを、労力と失敗リスクを重視するなら練り済みタイプを選びましょう。小物DIYであれば、ダイソーの代替品（補修パテなど）で十分です。

機能性（調湿・消臭）で決める

「アレルギー対策や湿気対策のために漆喰を塗りたい」という場合は、必ず主成分が「消石灰」である本物の漆喰を選んでください。
「ローラーで塗れるタイプ」の中には、漆喰成分が非常に少なく、機能性がほとんど期待できない商品もあるため、商品の説明文をよく確認しましょう。

色と質感の多様性で決める

本格的な漆喰は白が基本ですが、最近は淡いイエロー、ピンク、ブルーなど、カラーバリエーションが豊富な商品も増えています。ネット通販では、これらの色付き漆喰や、骨材（砂粒）を混ぜて粒感を強調した漆喰なども見つけることができます。
商品の詳細ページに掲載されているテクスチャーサンプルをしっかりチェックして、理想の仕上がりをイメージしましょう。

漆喰DIYにまつわる「よくある疑問」Q&A

漆喰DIYに初めて挑戦する方から寄せられる、よくある疑問について、モモストアがお答えします。疑問を解消して、安心して作業をスタートさせましょう！

Q1：漆喰はカビが生えることはありますか？

A：非常にカビが生えにくいのが漆喰の大きな特徴です。
漆喰の主成分である消石灰（水酸化カルシウム）は、強いアルカリ性です。カビは酸性を好むため、このアルカリ性の環境ではほとんど生育できません。
ただし、結露がひどく、常に水滴が付いているような場所（窓枠周辺など）や、極端に湿気がこもる場所（浴室など）では、表面に付着したほこりなどを栄養源にカビが発生する可能性はゼロではありません。
対策としては、定期的な換気を心がけることが、漆喰の調湿効果を最大限に活かし、カビを防ぐ一番の方法となります。

Q2：賃貸住宅でも漆喰を塗ることはできますか？

A：基本的に、大家さんや管理会社の許可なしに塗るのはNGです。
漆喰は壁紙の上に直接塗ると、退去時に元の状態に戻す（原状回復）のが非常に困難になります。
しかし、例外的に以下の方法であれば可能です。

1. 許可を得る：事前に管理会社に相談し、許可をもらうのが最善です。
2. 「はがせる壁紙」の上に塗る：あらかじめ「はがせる壁紙」を貼り、その上から漆喰を塗れば、退去時に壁紙ごと剥がすことができます。ただし、漆喰の重みで剥がせる壁紙が剥がれないか、目立たない場所で試す必要があります。

手軽さを求めるなら、賃貸でもOKな「はがせる壁紙」の漆喰風デザインを選ぶほうが安全です。

Q3：漆喰と珪藻土、どちらを選べば良いですか？

A：どちらも優れた天然素材ですが、機能性に違いがあります。

素材	調湿・吸湿力	消臭・抗菌性	耐久性
漆喰	高い（水分を吸放湿）	非常に高い（強アルカリ性）	非常に高い（時間と共に硬化）
珪藻土	非常に高い（漆喰以上）	高い（匂いを吸着）	漆喰よりは劣る（種類による）

結論として、「カビや抗菌対策」を重視するなら漆喰、「湿気対策」を重視するなら珪藻土、という選び方が一般的です。
最近は、漆喰に珪藻土を混ぜて、両方の良いところ取りをしたDIY商品も人気があります。ネット通販で探してみると良いでしょう。

Q4：一度塗った漆喰の上から、別の漆喰やペンキを塗れますか？

A：基本的に可能ですが、いくつか注意点があります。
漆喰の上から別の漆喰を塗る場合は、下地の漆喰が剥がれないように、薄く水で湿らせてから塗るのがコツです。
ペンキを塗る場合は、水性塗料を選びましょう。ただし、漆喰の持つ調湿・消臭効果は、ペンキで覆ってしまうと効果が大幅に薄れてしまうことを理解しておきましょう。
ペンキを塗ることで、漆喰の呼吸を妨げないよう、水蒸気を通すタイプの塗料を選ぶことが推奨されます。

まとめ：ダイソーで漆喰が見つからなかった時の賢い対処法

ダイソーの漆喰が「売ってない」という現実に直面した時、もうがっかりする必要はありません。それは、あなたがDIYへの関心が高く、良い商品を見つけようと熱心に探した証拠です。
最後に、ダイソー漆喰が見つからなかった場合の、モモストアが推奨する賢い対処法をまとめておきます。

【3つの賢い対処法】

あなたが求めるDIYの規模に合わせて、以下のいずれかを選択しましょう。

対処法1：小物・雑貨のDIYが目的なら

「ダイソー・セリア・キャンドゥ」の壁補修パテ、ジェッソ、テクスチャーペイントで代用しましょう。
100円の漆喰でやりたかった「マットでざらざらした質感」は、これらの代用品で十分に実現できます。わざわざ店舗をはしごする時間も省けます。

対処法2：壁の一面など、広い範囲のDIYが目的なら

「練り済みタイプ」の漆喰をネット通販やホームセンターで購入しましょう。
初期費用はかかりますが、本物の漆喰の優れた機能性（調湿・消臭）と、初心者でも失敗しにくい「練り具合」が手に入ります。壁全体を美しく仕上げるための最も確実な方法です。

対処法3：とりあえず安価に試したいなら

他の100円ショップ（セリアやキャンドゥ）のパテ・モルタル風塗料をチェックするか、メルカリなどで余剰品が出品されていないか探してみましょう。
ただし、メルカリの場合は品質保証がないため、あくまで自己責任でお願いします。掘り出し物が見つかればラッキー！くらいの軽い気持ちで利用するのがおすすめです。

漆喰DIYは、仕上がった時の達成感と部屋の雰囲気の変化が格別です。
ダイソーの商品に固執せず、視野を広げて、あなたのDIYを成功させる最善のアイテムを見つけてください。もし、どの商品を選べば良いか迷ったら、いつでもモモストアにご相談くださいね。