ダイソーに自転車のブレーキシューは売ってる?代用品や販売場所を詳しく解説!

ダイソーに自転車のブレーキシューは売ってる?代用品や販売場所を詳しく解説!

「自転車のブレーキがキーキー鳴り始めた…」「最近、ブレーキの効きが悪い気がする…」
そんな時、真っ先に思いつくのが「ダイソーでサクッと買って直したい!」ということですよね。

ですが、残念ながら結論から言うと、自転車の重要パーツであるブレーキシューは、今、ダイソーから姿を消してしまっている可能性が高いんです!

この記事では、ダイソーで売ってない理由から、確実に入手できる場所、そしていざという時の代用品まで、モモストアが徹底的に解説していきますね!
もうブレーキのトラブルで悩むのは終わりにしましょう!

・ダイソーに自転車のブレーキシューは本当に売ってないの?【結論からお伝えします】
・なぜダイソーからブレーキシューが消えた?販売終了の理由を考察
・現在ダイソーで買える!自転車メンテナンス関連の神アイテム5選
・ブレーキシューが売ってない!今すぐ手に入れるべき緊急時の代用品
・自転車のブレーキシューを交換する目安と、そのまま放置する危険性
  1. ダイソーに自転車のブレーキシューは本当に売ってないの?【結論からお伝えします】
    1. 「虫ゴム」や「スーパーバルブ」はまだある?見分け方のポイント
  2. なぜダイソーからブレーキシューが消えた?販売終了の理由を考察
    1. 理由1:命に関わる「安全性」の確保が困難に
    2. 理由2:自転車のブレーキタイプ多様化に対応できなくなった
    3. 理由3:店舗スペースの最適化と利益率の優先
  3. 現在ダイソーで買える!自転車メンテナンス関連の神アイテム5選
    1. パンク修理キット(一部のパーツ)と虫ゴム・スーパーバルブ
    2. 携帯用ミニ工具セット(六角レンチセット)
    3. 自転車用クリーニングブラシ&マイクロファイバークロス
    4. 汎用性の高いワイヤーロックとライト類
    5. ボトルケージ(ドリンクホルダー)
  4. ブレーキシューが売ってない!今すぐ手に入れるべき緊急時の代用品
    1. 【結論】ブレーキシューの代用品は「使ってはいけない」
    2. 緊急で自転車に乗る場合の「応急処置」と「調整」
      1. ワイヤーの張り調整
      2. ブレーキシューの汚れチェック
  5. 自転車のブレーキシューを交換する目安と、そのまま放置する危険性
    1. 交換目安1:溝(ミゾ)が消えたら即交換!
    2. 交換目安2:キーキーという「異音」が鳴り始めたら
    3. 放置する危険性:命に関わる3つのトラブル
      1. 危険性A:制動距離の延長による重大事故
      2. 危険性B:ホイール(リム)の摩耗と高額な修理費用
      3. 危険性C:ワイヤーやケーブルの損傷
  6. 【確実】ダイソー以外でブレーキシューが売っているお店リスト
    1. 圧倒的な品揃えと安心感!「自転車専門店」
    2. 汎用性の高さが魅力!「ホームセンター」
    3. 掘り出し物もある!「ドン・キホーテ」や「家電量販店」
    4. 24時間いつでも購入可能!「オンラインストア」
  7. ホームセンター(コーナン・カインズなど)でのブレーキシューの選び方
    1. まず確認!ブレーキタイプを間違えると取り付けられません
      1. Vブレーキ用ブレーキシュー
      2. キャリパーブレーキ・カンチブレーキ用ブレーキシュー
    2. 「リムの材質」でシューの素材を変えるのが上級者
  8. 自転車専門店(あさひ・サイクルベースなど)で購入するメリットと価格帯
    1. メリット1:プロによる「診断」と「確実な互換性」
    2. メリット2:シマノや高性能メーカー品の豊富な選択肢
    3. メリット3:安心の「保証」と「アフターフォロー」
  9. オンラインストアで購入するならAmazon・楽天・Yahoo!ショッピングが鉄則!
    1. メリット1:圧倒的な種類と価格比較の容易さ
    2. メリット2:ユーザーレビューで失敗を避ける
    3. 中古品も視野に!メルカリを活用するメリット
  10. ブレーキシューの種類とあなたの自転車に合った正しい選び方
    1. 選び方1:最も重要な「ブレーキの互換性」
    2. 選び方2:「コンパウンド」で制動力をコントロールする
    3. 選び方3:リムの色で選ぶおしゃれテクニック
  11. DIYで交換!ブレーキシューの取り付けに必要な工具と手順
    1. 交換作業の前に!必要な工具を揃えよう
      1. 必須工具リスト
    2. DIY交換の簡単3ステップ(Vブレーキの場合)
      1. ステップ1:古いブレーキシューの取り外し
      2. ステップ2:新しいブレーキシューの取り付け
      3. ステップ3:角度(トーイン)と位置の調整
  12. ブレーキの効きを改善!ブレーキシュー交換後の調整とチェックポイント
    1. チェックポイント1:ブレーキレバーの握りしろ(遊び)調整
    2. チェックポイント2:シューとリムのクリアランス(隙間)確認
    3. チェックポイント3:異音(鳴き)の最終確認
  13. モモストアがおすすめするコスパ最強のブレーキシュー3選
    1. SHIMANO(シマノ) M70T4(Vブレーキ用)
    2. SWISS STOP(スイスストップ) Flash Pro(ロード・キャリパー用)
    3. ブリヂストン 軽快車用ブレーキシュー(汎用品)

ダイソーに自転車のブレーキシューは本当に売ってないの?【結論からお伝えします】

momo-store.jp

ご質問の答えですが、多くの自転車ユーザーの期待を裏切るようで大変心苦しいのですが、現在のダイソーでは、自転車のブレーキシュー(ブレーキゴム)は、原則として販売されていません。

「あれ?前は売ってた気がするんだけど?」そう思われた方は、記憶違いではありません。実は、数年前までは、一部のダイソー店舗、特に大型店や郊外の店舗などでは、ママチャリなどの一般的なシティサイクル向けのブレーキシューが100円(税抜)で販売されていた時期があったんです。

しかし、現在は状況が大きく変わっています。
モモストアが複数のダイソー店舗を調査した結果、ベル、ライト、ワイヤーロック、ドリンクホルダー、そしてパンク修理キットの一部などのアクセサリー類や汎用性の高いツールは豊富にあるものの、ブレーキシューやシフトワイヤーといった、自転車の「走行」や「安全」に直結する専門的な消耗品は、ごっそりと商品棚から姿を消してしまっている状態です。

これは、ダイソーの店舗戦略や、商品の安全基準に関わるラインナップ見直しの一環と考えられます。ブレーキシューは「止まる」という命に関わる非常に重要なパーツです。100円という価格帯で、全ての利用者の安全基準を満たし続けることが難しくなった、というのが大きな理由ではないでしょうか。

「虫ゴム」や「スーパーバルブ」はまだある?見分け方のポイント

ブレーキシューは無くなりましたが、自転車の消耗品コーナーが完全に消えたわけではありません。特に、「空気漏れ」対策のアイテムは今も健在です。

  • 虫ゴム(むしゴム):空気入れのバルブ部分に使われる小さなゴムで、空気漏れの原因の多くはこれの劣化です。これは多くのダイソーで見つけることができます。
  • スーパーバルブ:虫ゴムが不要になる画期的なバルブで、耐久性が高く、空気漏れしにくい優れものです。これも100円や200円商品として販売されていることが多く、モモストアもおすすめです。

あなたがもし、ブレーキシューを探しに行ったついでにこれらのアイテムを見つけたら、ぜひ予備として購入しておくことをおすすめします。これらは自転車の基本メンテの必需品で、ダイソーの自転車用品コーナー(新しく開きます)に置かれているはずですよ。

ダイソーで手に入る自転車消耗品(2025年現在)
商品カテゴリ 販売状況 重要度
ブレーキシュー(ブレーキゴム) ✖️ ほぼ取り扱いなし 最重要(安全性)
虫ゴム・スーパーバルブ ◎ 多数取り扱いあり 重要(空気圧維持)
パンク修理キット △ セットの一部のみ 重要(緊急時)
各種ワイヤー(シフト・ブレーキ) ✖️ ほぼ取り扱いなし 重要(整備)
ワイヤーロック・ライト類 ◎ 非常に豊富 普通(アクセサリー)

結論として、ブレーキシューはダイソーでは期待できませんので、次のセクションで確実な購入場所を探す旅に出ましょう!

なぜダイソーからブレーキシューが消えた?販売終了の理由を考察

これまで100円で手軽に買えていたブレーキシューがなぜダイソーから姿を消したのか?公式な発表はありませんが、自転車業界と小売の事情を鑑みると、その理由は大きく3つ考えられます。

理由1:命に関わる「安全性」の確保が困難に

ブレーキシューは、自転車が「止まる」ために唯一機能する、文字通り命綱となるパーツです。特に雨の日や、荷物を積んで坂道を下る際など、高い制動力が求められます。

100円という原価の制約の中で、専門メーカーの製品と同等の摩擦力や耐久性、耐熱性を確保するのは至難の業です。もしブレーキシューの品質が原因で事故が発生した場合、メーカー側、つまりダイソー側にも大きな責任が及びます。

安全性が最優先されるべきパーツであるため、リスクを避けるために販売ラインナップから外すという判断は、企業として当然の流れだったと言えるでしょう。ダイソーの他の自転車グッズは、基本的に「ライト」や「カギ」など、安全を補助するものであって、走行性能に直結する「重要保安部品」ではないんです。

理由2:自転車のブレーキタイプ多様化に対応できなくなった

一昔前の自転車は、ほとんどが「キャリパーブレーキ」や「カンチブレーキ」といったシンプルな構造でした。しかし、今はスポーツバイクの人気が高まり、ブレーキの種類が非常に増えています。

  • Vブレーキ(マウンテンバイクやクロスバイク)
  • ロードバイク用キャリパーブレーキ
  • ディスクブレーキ(ブレーキシューではなく「ブレーキパッド」を使用)

ダイソーで販売されていたブレーキシューは、基本的に「ママチャリ用」の汎用タイプのみでした。多様化する市場に対応するために、全てのブレーキタイプ用のブレーキシューを100円で展開するのは現実的ではありません。

幅広いユーザーの要望に応えるには、専門性の高い商品を専門のルートで販売するのがベスト、という判断になったのかもしれませんね。例えば、ブレーキの種類と互換性について詳しく調べてみると(新しく開きます)、その複雑さがよくわかりますよ。

理由3:店舗スペースの最適化と利益率の優先

ダイソーの最大の強みは、狭いスペースに多種多様な商品を陳列し、来店客に「ついで買い」を促すことです。自転車パーツの中でも、ブレーキシューは交換頻度が低く、特定のユーザーしか購入しません。

一方で、スマホホルダー、ドリンクホルダー、カゴネットなどは、多くの人が「ちょっと便利そう」と手を伸ばす商品です。

限られた店舗スペースをより多くの人に買ってもらえる商品、またはより利益率の高い商品で埋めたい、という小売業としての戦略が働いた可能性も高いです。ブレーキシューのようなニッチでリスクの高い商品を維持するよりも、他の売れ筋商品を増やした方が全体としての売上が上がりますからね。

以上の考察から、ダイソーでブレーキシューが復活する可能性は低いと言えます。そのため、今後は安全を担保できる専門の店舗やオンラインショップで賢く購入するのが、最も良い選択となります。

現在ダイソーで買える!自転車メンテナンス関連の神アイテム5選

ブレーキシューは残念ながら買えませんが、ダイソーには「これは使える!」とモモストアも太鼓判を押す、自転車の日常メンテナンスや安全対策に役立つ神アイテムが豊富に揃っています。ブレーキシューを探しに行ったついでに、ぜひチェックしてみてください。

パンク修理キット(一部のパーツ)と虫ゴム・スーパーバルブ

パンク修理キットはセット全体が販売されている場合と、パッチやヤスリなど一部の消耗品がバラ売りされている場合があります。特に注目すべきは、前述した「スーパーバルブ」です。

  • スーパーバルブのメリット:従来の虫ゴムのように劣化して空気が漏れることがなく、一度交換すれば長期間安心して乗ることができます。空気を入れる際の抵抗も少なくなるため、非常に快適になります。
  • 購入のヒント:自転車のバルブキャップや虫ゴムなどが陳列されているコーナーで、100円または200円で見つかることが多いです。

自転車屋さんにパンク修理を依頼すると、最低でも1,500円〜2,000円はかかりますが、このダイソーのアイテムを使って自分で修理すれば、費用はわずか数百円で済みます。

携帯用ミニ工具セット(六角レンチセット)

自転車のサドルやハンドルの高さ調整、各種パーツの増し締めなど、自転車の日常的な整備には「六角レンチ(アーレンキー)」が必須です。

ダイソーの携帯用ミニ工具セットには、自転車によく使われるサイズの六角レンチがまとめてセットになっているものがあります。

特にクロスバイクやマウンテンバイクに乗っている方にとっては、外出先でちょっとした調整が必要になった時に非常に重宝します。コンパクトでサドルバッグにも収まるサイズなので、一つ持っておくと安心ですよ。もちろん、専門工具ほどの耐久性はありませんが、緊急用としては十分すぎる性能です。

自転車用クリーニングブラシ&マイクロファイバークロス

ブレーキシューを交換しても、チェーンやギアが汚れていては自転車の性能は十分に発揮できません。

  • クリーニングブラシ:ダイソーのブラシコーナーには、ギアの隙間に入りやすい細いブラシや、泥落としに便利な硬めのブラシなど、様々な種類があります。特に、「キッチン用」の細いブラシや、「掃除用」の隙間ブラシが自転車のチェーン周りの掃除に驚くほど役立ちます。
  • マイクロファイバークロス:洗車後の拭き上げや、油汚れを拭き取る際に最適です。安価で吸水性が高いため、何枚かまとめて買っておくと便利です。

これらのアイテムを組み合わせるだけで、愛車の寿命を延ばし、快適な走行性能を維持できます。自転車の掃除を習慣化することは、自転車の寿命とメンテナンス(新しく開きます)に直結します。

汎用性の高いワイヤーロックとライト類

これは定番ですが、ダイソーのワイヤーロックやライトは日々進化しています。

ワイヤーロックは、メインの鍵に加えて「二重ロック」用として非常に有効です。高価な自転車でも、鍵を二重にすることで盗難のリスクを大幅に減らせます。また、LEDライトも夜間の視認性を高める上で非常に重要です。

特に、自転車の盗難は残念ながら非常に多いトラブルの一つです。メインの鍵が壊されても、ダイソーのワイヤーロックが予期せぬ障害物となり、盗難を諦めさせる効果があります。

ボトルケージ(ドリンクホルダー)

スポーツバイクに乗っている方なら必須のアイテムですが、ダイソーには簡易的なドリンクホルダーや、ケージに取り付けるためのネジ、さらにはボトル自体も販売されています。

「ボトルケージなんて100円で大丈夫?」と思われるかもしれませんが、街乗りや短時間のサイクリングであれば、十分な役割を果たしてくれます。高価なボトルケージはレース向きですが、ダイソーのものは、ちょっとしたペットボトル飲料を固定するのにちょうど良いサイズ感で、コスパは最強です。

このように、ブレーキシュー自体はなくても、ダイソーは自転車生活を豊かにしてくれるアイテムの宝庫なんです。ぜひ賢く利用してみてくださいね。

ブレーキシューが売ってない!今すぐ手に入れるべき緊急時の代用品

「今すぐブレーキを直したいのにダイソーに売ってない!」「自転車屋さんに行く時間がない!」
そんな緊急事態に陥ったとき、「何か代用できるものはないか?」と考えるのは自然なことです。

【結論】ブレーキシューの代用品は「使ってはいけない」

モモストアからのお願いです。ブレーキシューには、絶対に専用品以外の代用品を使わないでください。

インターネット上では、「ゴム板を貼ればOK」「靴底の一部を使えば」といった情報が見られることもありますが、これは非常に危険です。

専用品を使うべき決定的な理由:

  1. 摩擦力(制動力)が計算されていない:専用品は、雨天時や高温時など、あらゆる条件下で一定の摩擦力を発揮するように設計されています。代用品では、急にブレーキが効かなくなったり、逆に効きすぎてロックしたりする危険性があります。
  2. リム(ホイール)を傷つける:代用品の中には、硬すぎる素材や、金属片、異物が混入している場合があり、ブレーキをかけるたびに大切なリムを削ってしまい、ホイールごと交換が必要になるリスクがあります。
  3. 耐久性・耐熱性がない:特に下り坂では、ブレーキをかけ続けることでブレーキシューが高熱になります。専用品はその熱に耐える素材でできていますが、代用品は溶けたり、焦げ付いたりして一瞬で機能を失う可能性があります。

緊急で自転車に乗る場合の「応急処置」と「調整」

代用品は使えませんが、ブレーキの効きが悪い原因が「シューの摩耗」ではなく、「ワイヤーの緩み」「取り付け角度のズレ」である場合は、自分で応急処置が可能です。

ワイヤーの張り調整

ブレーキレバーを握ったときに、レバーがハンドルに近づきすぎる(底付きする)場合は、ワイヤーが緩んでいます。

  • ブレーキワイヤーの根元にある「アジャスターボルト」を少しずつ緩めてみてください。
  • レバーとハンドルの間に指2〜3本分の隙間ができる程度に調整します。

これだけで制動力が復活することがあります。ただし、これはあくまで応急処置であり、ワイヤーやブレーキシューの本格的な点検は専門家に依頼することがベストです。

ブレーキシューの汚れチェック

ブレーキシューのゴム部分に、小さな砂利や金属片などが刺さっていると、キーキーと異音が鳴ったり、効きが悪くなったりします。

  • 刺さっている異物をピンセットなどで丁寧に取り除いてください。
  • シューの表面がツルツルになっていたら、紙ヤスリ(ダイソーで買えます!)で少し削って、表面を荒らすと一時的に効きが復活します。

しかし、これらの応急処置は、「すぐに専門店に行くためのつなぎ」として考え、できるだけ早く新品のブレーキシューに交換することを強くおすすめします。安全のためにも、絶対に無理な運転は避けてくださいね。

自転車のブレーキシューを交換する目安と、そのまま放置する危険性

「まだもう少し大丈夫だろう」と交換を先延ばしにしがちなブレーキシューですが、その判断が命取りになることがあります。ここでは、交換の明確な目安と、放置した際に起こりうる恐ろしい危険性について解説します。

交換目安1:溝(ミゾ)が消えたら即交換!

多くのブレーキシューには、摩耗度を判断するための小さな溝やラインが刻まれています。

この溝やラインが、ブレーキをかける部分の表面とほぼ同じ高さになって消えかかっている場合、それは交換のサインです。

この溝は、雨天時に水を排出したり、摩耗した粉を逃がしたりする役割も持っています。これがなくなると、制動力が著しく低下し、非常に危険な状態になります。溝がなくなったら、残りの寿命はほとんどないと思ってください。

交換目安2:キーキーという「異音」が鳴り始めたら

ブレーキをかけたときに「キーキー」「ギャーギャー」という甲高い音(鳴き)が頻繁にするようになった場合、ブレーキシューが硬化しているか、取り付け角度がずれている、またはシューが極端に摩耗しているサインです。

一時的な汚れやズレなら調整で直りますが、ゴムが経年劣化で硬くなっている場合は、どんなに調整しても音は止まらず、制動力も落ちたままです。特に長期間(3年以上)交換していない場合は、ゴムが硬くなっている可能性が高いです。

放置する危険性:命に関わる3つのトラブル

ブレーキシューの交換を怠ると、単に「ブレーキの効きが悪い」で済まない、重大なトラブルを引き起こします。

危険性A:制動距離の延長による重大事故

ブレーキシューが摩耗したり硬化したりすると、ブレーキをかけてから自転車が完全に停止するまでの距離(制動距離)が伸びてしまいます。時速20kmで走行中、制動距離がわずか1メートル伸びるだけで、事故に遭うかどうかの分かれ目になります。

特に、前方の車や人が急停止した時、信号が急に赤に変わった時など、緊急時に「止まれない」のは、最悪の事態を招きます。

危険性B:ホイール(リム)の摩耗と高額な修理費用

ブレーキシューのゴムが完全に摩耗しきってしまうと、シューの内部にある「金属製の台座」がリム(ホイールのフチ)に直接当たってしまいます。

金属同士が擦れると、ブレーキをかけるたびにホイールのリムが削られていき、最終的にはリムが薄くなりすぎて割れてしまうことがあります。ホイールの交換費用は、安価なものでも数千円、スポーツサイクルだと数万円かかることもあります。ブレーキシュー数百円の節約が、数万円の出費につながる、ということを覚えておいてください。

危険性C:ワイヤーやケーブルの損傷

ブレーキの効きが悪いと感じたユーザーは、無意識のうちにレバーを強く握りしめるようになります。この動作は、ブレーキワイヤーやアウターケーブルに過度な負担をかけ、ワイヤーの断裂やケーブルの破損を早めてしまいます。ワイヤーが走行中に断裂すると、そのブレーキは完全に効かなくなります。

安全な自転車走行のために、ブレーキシューの定期的な点検と交換は、車のタイヤ交換と同じくらい重要だとモモストアは考えます。

【確実】ダイソー以外でブレーキシューが売っているお店リスト

ダイソーでブレーキシューが買えないとわかった今、次にあなたが向かうべき「確実な購入場所」をご紹介します。どこで買うかによって、手に入る種類や価格帯が大きく異なりますよ。

圧倒的な品揃えと安心感!「自転車専門店」

自転車専門店(サイクルベースあさひ、セオサイクルなど)は、最も確実で安心できる購入先です。

  • メリット:
    • 専門スタッフに相談しながら、自分の自転車に合った種類(Vブレーキ、キャリパーなど)を選べる。
    • シマノ、SWISS STOPなど、高品質で信頼性の高いメーカー品が手に入る。
    • 購入と同時に取り付けサービスも依頼できるため、交換方法に不安がある方も安心。
  • デメリット:
    • 価格は他の店舗よりやや高めになることが多い(ただし、品質を考えれば適正価格)。
  • 価格帯の目安:一般車用で500円〜1,000円、スポーツバイク用で1,000円〜3,000円程度。

特にスポーツバイク(ロードバイクやクロスバイク)に乗っている方は、専門店での購入を強くおすすめします。互換性の問題で間違った商品を買うリスクを避けられます。

汎用性の高さが魅力!「ホームセンター」

コーナン、カインズ、DCMなどの大型ホームセンターは、自転車パーツコーナーが充実しています。

  • メリット:
    • シティサイクル(ママチャリ)や一般的な軽快車向けの汎用的なブレーキシューは確実に見つかる。
    • 自転車以外に必要な工具(スパナなど)も一緒に購入できる。
    • 店舗数が多いため、比較的アクセスしやすい。
  • デメリット:
    • スポーツバイク用の高性能なシューや、特殊なものはほとんど取り扱いがない。
    • 専門知識を持ったスタッフがいない場合がある。
  • 価格帯の目安:500円〜800円程度で、安価な汎用品が中心。

もしあなたの自転車が普通のママチャリであれば、ホームセンターで十分なブレーキシューを手に入れることができます。

掘り出し物もある!「ドン・キホーテ」や「家電量販店」

意外かもしれませんが、ドン・キホーテや一部の大型家電量販店(ヨドバシカメラ、ビックカメラなど)の自転車・アウトドアコーナーにも、ブレーキシューが置かれていることがあります。

特にドン・キホーテの自転車パーツ(新しく開きます)は(新しく開きます)、比較的安価な軽快車用の消耗品を扱っていることが多く、緊急時には便利です。家電量販店の場合は、オンラインストアと連動していることが多く、店舗で在庫がなくても取り寄せやオンライン注文がしやすいという利点があります。

24時間いつでも購入可能!「オンラインストア」

後ほど詳しく解説しますが、Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングといったオンラインストアは、品揃え、価格、手軽さの全てにおいて最強です。最もおすすめの購入方法です。

ブレーキシュー購入場所の比較表
販売店 得意な自転車 価格帯 アドバイス
自転車専門店 スポーツ車全般 高め(高品質) 専門的な相談がしたい人向け
ホームセンター ママチャリ・軽快車 安価(汎用品) すぐに交換したい人向け
ドン・キホーテ等 軽快車・シティサイクル 中〜安価 ついで買いしたい人向け
オンラインストア 全般(高性能品も) 最安値〜各種 最も品揃えが豊富でコスパ良し

ホームセンター(コーナン・カインズなど)でのブレーキシューの選び方

ホームセンターでブレーキシューを探す場合、ダイソーとは違い「種類」を意識する必要があります。特に重要なのは、あなたの自転車のブレーキタイプに合うものを選ぶこと、そしてホイールの材質に合ったものを選ぶことです。

まず確認!ブレーキタイプを間違えると取り付けられません

ホームセンターで主に売られているのは、以下の2種類です。

Vブレーキ用ブレーキシュー

クロスバイクやマウンテンバイク、そして最近の高性能なママチャリにも採用されているブレーキです。

  • 見た目の特徴:ブレーキアームが「V」の字のようになっており、シューが2本のボルト(またはナット)で固定されています。
  • 選ぶポイント:Vブレーキ用とパッケージに明記されたものを選びます。多くは「カートリッジ式」と「一体型」がありますが、ホームセンターでは安価な「一体型」が多いです。一体型は全てを交換するタイプで、簡単に交換できます。

キャリパーブレーキ・カンチブレーキ用ブレーキシュー

昔ながらの一般的なママチャリや、ロードバイクに採用されているブレーキです。

  • 見た目の特徴:リムの上からハサミのように挟むタイプです。
  • 選ぶポイント:このタイプは特に種類が多く、「後ろブレーキ用」と「前ブレーキ用」でシューの形状が違う場合があります。また、シューを固定しているボルトが短いものと長いものがあるため、購入前に自分の自転車のブレーキシューを外して持っていくか、写真を撮って比較することを強くおすすめします。

迷ったら、パッケージに「軽快車用」「シティサイクル用」と書かれている汎用品を選ぶと、大抵のママチャリには適合します。

「リムの材質」でシューの素材を変えるのが上級者

ブレーキシューは、リムを摩擦させて止まるため、リムの材質によって最適なシューの素材が異なります。

リム材質と推奨ブレーキシュー
リムの材質 特徴 推奨ブレーキシュー
アルミ(主流) 軽量で一般的な素材。 標準的なゴム素材(一般車、スポーツ車問わず)
ステンレス 錆びにくく、摩擦力が低い。 ステンレスリム専用(耐摩耗性の高い硬い素材)

特に古いママチャリのリムは、錆びに強いステンレス製の場合があります。ステンレスリムに標準のブレーキシューを使うと、制動力が極端に落ち、雨の日には全く止まらなくなることがあります。

パッケージに「ステンレスリム対応」や「アルミ・ステンレス対応」と記載されているかを確認してから購入しましょう。ホームセンターの店員さんに相談できる場合は、必ずリムの材質を伝えてくださいね。

自転車専門店(あさひ・サイクルベースなど)で購入するメリットと価格帯

「ちょっと高いんじゃないの?」と思うかもしれませんが、自転車専門店でのブレーキシュー選びは、実は最も効率的でコスパが良い選択なんです。特に、あなたの愛車がスポーツバイクであるなら、専門店一択と言っても過言ではありません。

メリット1:プロによる「診断」と「確実な互換性」

専門店の最大のメリットは、スタッフがあなたの自転車の状態を診断し、最適なシューを選んでくれることです。

  • ブレーキシューの劣化状態:硬化度、削れ具合、異物の有無などをチェックしてもらえます。
  • ブレーキの種類:Vブレーキ、キャリパー、カンチ、さらには「どのメーカーのブレーキか」まで確認してもらえます。
  • 交換後の調整:ブレーキシューは、取り付ける際の「角度(トーイン)」の調整が非常に重要です。この調整が適切でないと、キーキー音が鳴ったり、性能が半減したりします。専門店なら、交換後に最適な調整まで行ってくれるため、自分で作業する手間と、失敗のリスクをゼロにできます。

「自分で交換したけど、どうも効きが悪い…」というストレスから解放されるのは、価格以上のメリットです。

メリット2:シマノや高性能メーカー品の豊富な選択肢

ホームセンターでは手に入らない、シマノ(SHIMANO)やSWISS STOP、BBBといった世界のトップブランドのブレーキシューを選べます。

特にシマノのブレーキシューは、その制動力と耐久性において世界基準です。

シマノ製ブレーキシューの代表的なグレード
グレード 特徴 価格帯(目安)
M70T4(定番) 最も汎用性が高く、耐久性と制動力のバランスが良い。 約1,000円〜1,500円
M65T(雨天強化) 泥や雨の中でも高い制動力を発揮する、少し硬めのコンパウンド。 約800円〜1,200円
R55C4(ロード用) ロードバイクのハイエンドモデルに採用される、高性能・高耐久性。 約2,000円〜3,000円

高性能なシューを選ぶことで、ブレーキ操作が軽くなり、握力も疲れにくくなります。これは、長距離のサイクリングや通勤・通学の安全性向上に直結します。

メリット3:安心の「保証」と「アフターフォロー」

専門店で購入し、取り付けを依頼した場合、多くのお店では取り付け後の一定期間内に不具合があった場合の保証や、簡単な再調整を無料で行ってくれます。これは、ダイソーやホームセンターでは絶対に得られないサービスです。

価格は少々上がりますが、命を預けるパーツだからこそ、自転車専門店でのブレーキ交換(新しく開きます)を依頼し、安全と安心を買うことをモモストアは強く推奨します。

オンラインストアで購入するならAmazon・楽天・Yahoo!ショッピングが鉄則!

「忙しくてお店に行く時間がない」「とにかく安く、高性能なものが欲しい」という方にとって、オンラインストアは最強の選択肢です。ダイソーでは買えなかったブレーキシューも、Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでは驚くほどのラインナップで見つけることができます。

メリット1:圧倒的な種類と価格比較の容易さ

オンラインストアの最大の強みは、その品揃えです。シマノ、SWISS STOP、BBBといったトップブランドから、海外のコスパ最強メーカー品まで、店頭では見ることのできない多種多様なブレーキシューが揃っています。

  • Amazon:即日配送や翌日配送に対応している商品が多く、「今すぐ欲しい!」という緊急性の高い場合に最適です。
  • 楽天市場・Yahoo!ショッピング:各ストアのポイント還元率が高いため、「少しでもお得に買いたい」という場合に適しています。特に、自転車パーツ専門のショップが多く出店しており、専門的な質問を問い合わせやすいという利点もあります。

また、オンラインなら一瞬で価格を比較できるため、最も安いショップを見つけやすいのも魅力です。

メリット2:ユーザーレビューで失敗を避ける

店頭では、店員さんの意見しか聞けませんが、オンラインストアでは実際にその商品を使った多くのユーザーの生の声(レビュー)を読むことができます。

  • 「雨の日にすごく効く」「交換したらキーキー音がしなくなった」といった具体的な評価
  • 「自分の自転車(車種名)には問題なく取り付けられた」といった互換性に関する情報
  • 「耐久性はイマイチだった」といったネガティブな情報

これらのレビューを参考にすることで、「自分の自転車に合うか」「期待通りの性能か」を事前に判断し、購入の失敗を最小限に抑えることができます。特にスポーツバイク用の高価なパーツを買う際は、レビューのチェックは鉄則です。

中古品も視野に!メルカリを活用するメリット

新品にこだわらない場合は、メルカリやラクマといったフリマアプリも選択肢に入ります。

  • 新品未開封品を安く入手:自転車をカスタムした際に出た、純正品の新品未開封のブレーキシューなどが安価で出品されていることがあります。
  • 廃盤になった製品を探す:古い自転車や特殊なブレーキを使用している場合、廃盤になったブレーキシューが個人間取引で見つかることがあります。

ただし、中古品の場合は「ゴムが劣化していないか」「ボルトやナットが全て揃っているか」を写真や説明文でしっかり確認する必要があります。命に関わるパーツなので、少しでも不安がある場合は、新品の購入をおすすめします。

オンラインで購入する際は、必ず「あなたの自転車のブレーキの種類」「必要な個数(前後で2セット必要)」を再確認し、間違いのないようにしてくださいね。

ブレーキシューの種類とあなたの自転車に合った正しい選び方

ブレーキシューは、ただの「ゴムの塊」ではありません。自転車の種類や、あなたがどのように自転車を使うかによって、最適なシューの「コンパウンド(ゴムの材質)」は大きく変わります。

選び方1:最も重要な「ブレーキの互換性」

まずは、先ほども触れたブレーキの形式に合わせて選ぶのが鉄則です。

ブレーキの形式別シューの選び方
ブレーキ形式 シューの形状 主な自転車 特徴
Vブレーキ 長い棒状のゴムと台座 クロスバイク、MTB、一部のママチャリ 高い制動力。交換は比較的簡単。
キャリパーブレーキ 短い半月状のゴムと台座 ロードバイク、シティサイクル 繊細なコントロール。前後で形状が違う場合あり。
カンチブレーキ 短い棒状または筒状 古いMTB、シクロクロス ワイヤーの引きが独特。専用品を選ぶ。

特にVブレーキの場合、シューのゴム部分だけを入れ替える「カートリッジ式」のブレーキシューを選ぶと、次回からの交換が非常に楽になります。カートリッジ式は初期費用は高いですが、長い目で見るとコスパ最強です。

選び方2:「コンパウンド」で制動力をコントロールする

ゴムの材質を「コンパウンド」と呼びますが、この違いでブレーキの効き方や寿命が全く異なります。

  • 標準コンパウンド(汎用):
    • 特徴:耐久性と制動力のバランスが取れています。ホームセンターや一般の自転車屋で売られているほとんどのシューはこのタイプです。
    • おすすめユーザー:普段使いのママチャリや、街乗りがメインのユーザー。
  • ウェットコンパウンド(雨天強化):
    • 特徴:水に濡れても摩擦力が落ちにくい特殊な素材(硬め)を使っています。
    • おすすめユーザー:雨の日も通勤・通学で自転車に乗る人。
  • ソフトコンパウンド(制動力重視):
    • 特徴:非常に制動力が高く、軽い力でしっかり止まります。ただし、その分摩耗が早く、寿命は短めです。
    • おすすめユーザー:坂道が多い地域に住んでいる人、握力に自信がない女性や高齢者。

自分の走行環境に合わせて、「少しでも雨の日の安全性を高めたいならウェットコンパウンド」「普段の街乗りなら標準コンパウンド」という風に選ぶと間違いがありません。

選び方3:リムの色で選ぶおしゃれテクニック

これは完全に見た目の話ですが、ブレーキシューには黒だけでなく、赤や青、透明といったカラーバリエーションがあります。

特にスポーツバイクでは、フレームやリムの色に合わせてブレーキシューの色を変えることで、自転車全体のカスタム度がアップします。もちろん、色は制動力に全く関係ありませんが、おしゃれは安全運転のモチベーションにも繋がりますよ!

オンラインストアでカラーブレーキシュー(新しく開きます)を検索してみると、その豊富なバリエーションに驚くかもしれません。

DIYで交換!ブレーキシューの取り付けに必要な工具と手順

ブレーキシューを購入したら、いよいよ交換です!自転車専門店にお願いするのが一番確実ですが、「自分でやってみたい!」「費用を抑えたい!」という方のために、交換に必要な工具と手順を分かりやすく解説します。

交換作業の前に!必要な工具を揃えよう

ダイソーではブレーキシューは買えませんが、交換に必要な工具の一部はダイソーやホームセンターで手に入ります。

必須工具リスト

ブレーキシュー交換に必要な工具
工具名 主な用途 ダイソーでの入手可能性
スパナ(10mm)または六角レンチ(5mm) ブレーキシューを固定しているナットやボルトの着脱 ◎(携帯工具セットで入手可)
マイナスドライバー 古いシューを台座から取り外す(特にVブレーキ)
軍手または作業用手袋 手を汚さないため。手を守るため。
パーツクリーナー リムの清掃、油汚れの除去 △(ホームセンターが確実)

ブレーキシューの固定には、主に10mmのナットか、5mmの六角レンチが使われます。作業前に、自分の自転車の固定具がどちらか確認してください。ダイソーの携帯工具セットがあれば、大抵のサイズはカバーできます。

DIY交換の簡単3ステップ(Vブレーキの場合)

交換自体は、実は非常にシンプルな作業です。

ステップ1:古いブレーキシューの取り外し

固定ナット(またはボルト)を緩めます。
完全に外さなくても、シューが動くくらい緩めればOKです。この時、ナットの裏側にある「ワッシャー」という小さな金具の順番を覚えておいてください。このワッシャーが角度調整に非常に重要な役割を果たします。

古いシューを台座から引き抜きます。この際、リムにシューが当たっていた部分がどの角度だったかをチェックしておくと、新しいシューを取り付ける際の参考になります。

ステップ2:新しいブレーキシューの取り付け

新しいブレーキシューを、古いものと同じ向きで台座に差し込み、ワッシャーを元の順番通りに戻します。
ワッシャーの順番が間違っていると、ブレーキの角度調整がうまくできません。

ナットを仮締めします。この時点では、シューが手で動く程度の緩さで大丈夫です。

ステップ3:角度(トーイン)と位置の調整

ここが最も重要なポイントです!
シューがリムの側面(ブレーキが当たる部分)にちょうど真ん中に当たるように位置を決めます。

さらに、シューの先端(進行方向側)が、後端よりもわずかに(1mm程度)先にリムに当たるように角度を調整します。これを「トーイン調整」と呼びます。トーインをつけることで、ブレーキをかけた際の「キーキー音」を防ぐ効果があります。

位置と角度が決まったら、シューを動かさないように注意しながら、ナットをしっかりと本締めします。締め付けが甘いと、走行中にシューがズレて非常に危険です。

このトーイン調整は非常にデリケートな作業なので、少しでも不安があれば無理をせず、トーイン調整の詳しい動画(新しく開きます)を参考にしながら行うと良いでしょう。

ブレーキの効きを改善!ブレーキシュー交換後の調整とチェックポイント

新しいブレーキシューを取り付けただけでは、ブレーキの性能は完全に回復しません。交換後に必ず行うべき「最終調整」と「走行前の安全チェック」のポイントをモモストアが伝授します。

チェックポイント1:ブレーキレバーの握りしろ(遊び)調整

ブレーキシューを新品に交換すると、古いシューよりも厚みが増すため、ワイヤーが張ってしまい、ブレーキレバーを少し握っただけでブレーキがかかってしまうことがあります。これでは繊細なブレーキ操作ができません。

調整の目安:

  • ブレーキレバーを握り込んだ時、レバーとハンドルの間に指2〜3本分程度の隙間が残るように調整します。
  • 調整には、ブレーキワイヤーの根元にある「アジャスターボルト」を使います。

アジャスターボルトを「時計回り(締め込む方向)」に回すと、レバーの遊びが増え、ブレーキが効き始めるタイミングが奥になります。逆に「反時計回り(緩める方向)」に回すと、遊びが減り、手前で効き始めます。少しずつ回して、快適な握り心地に調整してください。

チェックポイント2:シューとリムのクリアランス(隙間)確認

自転車を押して、シューがリムに触れていないかを確認します。

  • シューがリムに触れていると、走行抵抗が増してペダルが重くなり、シューの摩耗も早まります。
  • シューとリムの隙間は、左右ともに1〜2mm程度が理想的です。

もし左右どちらかに寄ってしまっている場合は、ブレーキ本体を固定しているボルトを緩めて、ブレーキ全体を左右に動かして位置を調整し、再度ボルトをしっかり締め直してください。Vブレーキの場合は、ブレーキアームの根元にある小さなネジ(スプリングテンション調整ネジ)を使って、左右のバランスを微調整できます。

チェックポイント3:異音(鳴き)の最終確認

調整が完了したら、実際にブレーキを握りながら自転車を軽く押したり引いたりして、異音がないかを確認します。

  • 「キーキー」と鳴く場合は、トーイン調整が不十分である可能性が高いです。ステップ1に戻り、シューの先端が先に当たるように再調整してください。
  • 「シャーシャー」と鳴る場合は、シューがリムに触れている(クリアランスが狭すぎる)可能性があります。ステップ2に戻り、左右の隙間を再確認・調整してください。

異音が完全に消えない場合は、ワッシャーの順番が間違っているか、シューの台座が歪んでいるなど、より専門的な原因が考えられます。その場合は、無理せずお近くの自転車店(新しく開きます)に相談しましょう。

最終チェックとして、誰もいない安全な場所で、ゆっくりと自転車にまたがり、前後ブレーキをかけて試走を行い、確実に止まることを確認してから、公道に出るようにしてくださいね。

モモストアがおすすめするコスパ最強のブレーキシュー3選

ダイソーで買えないとわかったからこそ、次に買うブレーキシューは「安くて、しっかり止まる」コスパ最強のものを選びたいですよね。ここでは、オンラインストアで手軽に購入でき、多くのユーザーから信頼されている定番のブレーキシューを3つご紹介します。

SHIMANO(シマノ) M70T4(Vブレーキ用)

【安心と実績の定番モデル】

  • 特徴:シマノのVブレーキ用ブレーキシューの中で、最も歴史があり、信頼されているモデルの一つです。「ドライ・ウェットコンディションを問わず、安定した制動力を発揮する」というレビューが多く、特に雨の日の安心感が違います。
  • 推奨:Vブレーキを使用しているほとんどのクロスバイク、MTB、高性能ママチャリに適合します。
  • コスパ:価格は1,000円〜1,500円程度で、安価な汎用品よりも寿命が長く、性能も高いため、トータルで考えると非常に経済的です。

迷ったらまずこれを選んでおけば間違いありません。多くのオンラインストアでセット販売されており、Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングのどこでも手に入ります。

SWISS STOP(スイスストップ) Flash Pro(ロード・キャリパー用)

【最高の制動力とコントロール性能】

  • 特徴:ロードバイク乗りの間で絶大な信頼を誇る、スイスの専門メーカーの製品です。特に有名なのが、独自のコンパウンド技術による「驚異的な制動力」「リムへの攻撃性の低さ」です。
  • 推奨:キャリパーブレーキを使用しているロードバイク、または高性能なシティサイクルに乗る方。
  • コスパ:価格は3,000円前後と高めですが、その性能は価格以上です。プロのレーサーにも使用されており、特に下り坂の多い場所を走る方は、安全性を買うという意味で投資する価値があります。

あなたの自転車がロードバイクなら、この高性能なブレーキシューでブレーキの概念が変わるかもしれません。

ブリヂストン 軽快車用ブレーキシュー(汎用品)

【軽快車・ママチャリの決定版】

  • 特徴:自転車メーカーであるブリヂストンが販売している、一般的な軽快車(ママチャリ)向けのブレーキシューです。特にステンレスリムに対応しているモデルが多く、古い自転車に乗っている方も安心して使用できます。
  • 推奨:ホームセンターで見つかる一般的なママチャリ、通勤・通学用の軽快車。
  • コスパ:500円〜800円程度で手に入り、純正品に近い品質と耐久性を持っているため、ダイソーの代わりを探している方には最適です。

「特別な性能は求めないけど、信頼できるメーカー品が欲しい」という方にぴったりです。Amazonや楽天でも、ブリヂストン純正の自転車パーツは手軽に購入できます。

これらの製品は、ダイソーの100円のブレーキシューよりも少し値段は張りますが、あなたの安全と、大切な自転車の寿命を守ってくれる確かな品質を持っています。ぜひ、オンラインで詳細をチェックして、ご自身に最適なブレーキシューを見つけてくださいね。

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