スギ薬局で漢方薬は売ってる？薬剤師に聞ける種類と購入の疑問を徹底解説

モヤモヤする体調不良や、病院に行くほどではないけれど気になる「なんとなく不調」。
そんな時、頼りになるのが東洋の知恵が詰まった漢方薬ですよね。

お近くのスギ薬局で「漢方薬って買えるのかな？」「どんな種類があるんだろう？」と疑問に思ったことはありませんか？

結論から言うと、スギ薬局では多種多様な漢方薬を取り扱っています！
しかも、専門の薬剤師さんや登録販売者さんに相談しながら選べるのが最大の魅力です。
この記事では、スギ薬局で漢方薬を探しているあなたが、迷わずピッタリの一品を見つけられるよう、取り扱い状況から選び方、お得な購入方法まで、モモストアが詳しく解説していきますね！

今回の記事を読めば、スギ薬局での漢方薬の探し方や、自分に合った漢方薬を選ぶためのポイントがバッチリわかります。
ぜひ最後までチェックして、日々の健康維持に役立ててくださいね！

スギ薬局では漢方薬を取り扱っている？販売状況の基礎知識

「ドラッグストアって洋薬（西洋医学の薬）がメインで、漢方薬はあまり置いてないんじゃない？」
そう思っている方もいるかもしれませんが、それは大きな間違いです！

実は、スギ薬局さんは、地域に根差した調剤薬局としても機能しているため、市販の一般用医薬品はもちろん、医療用漢方薬と同じ成分・量の市販薬（OTC医薬品）を豊富に取り揃えているんですよ。

スギ薬局の「調剤薬局併設」が漢方薬販売に強い理由

スギ薬局の店舗の多くは調剤薬局を併設しています。これは漢方薬を探す私たちにとって、すごく心強いポイントなんです！

なぜなら、調剤を扱う店舗には必ず薬剤師さんが在籍しているから。
漢方薬は、その人の体質や「証（しょう）」に合わせて選ぶ必要があり、専門的な知識が不可欠です。

調剤薬局併設店では、薬剤師さんが常駐している時間が長く、安心して体調の悩みや、既存の薬との飲み合わせについて相談できる環境が整っているわけです。

漢方薬のコーナーには、風邪薬の定番「葛根湯（かっこんとう）」から、女性特有の悩みに使われる「当帰芍薬散（とうきしゃくやくさん）」まで、本当に多くの種類が並んでいます。初めて漢方薬を試す方でも、きっとあなたに合ったものが見つかるはずですよ！

また、漢方薬は効能効果の表現が難しいものが多いですが、スギ薬局のPOPや陳列は比較的わかりやすく分類されていることが多いので、まずは棚をじっくり見てみるのも良いでしょう。

【補足】「証」って何？漢方薬選びの基本用語

漢方薬を選ぶ上で最も大切なのが「証（しょう）」です。
これは、その人の体質や体力、病気の進行具合などを総合的に判断する、漢方独特の考え方です。

大きく分けて、体力が充実している「実証（じっしょう）」、体力が虚弱な「虚証（きょしょう）」、その中間の「中間証」があります。

例えば、風邪をひいたときに…

• 体力が充実していて寒気が強い人（実証）には、葛根湯（かっこんとう）が効きやすい。
• 体力がなく、汗をかきやすい人（虚証）には、桂枝湯（けいしとう）など、よりマイルドなものが適している。

というように、同じ病気でも、体質によって使う漢方薬が異なります。自己判断が難しい場合は、必ず薬剤師さんに「あなたの証」を伝えて相談してくださいね。

漢方薬の「証」について詳しく調べる

スギ薬局で買える漢方薬の主な種類と人気アイテムを大公開

スギ薬局の店頭には、数多くの漢方薬が並んでいて、最初は圧倒されてしまうかもしれません。
でも大丈夫！

ここでは、特にドラッグストアで人気が高く、スギ薬局でも手に入りやすい代表的な漢方薬の種類と、それぞれの薬がどんな症状に役立つのかをご紹介しますね。

定番中の定番！まずは押さえておきたい人気漢方5選

「これだけは知っておきたい」という、特に購入者が多く、汎用性の高い人気漢方薬を5つピックアップしました。パッケージを覚えておくと、お店で探しやすくなりますよ！

漢方薬名	読み方	代表的な効果・効能	向いている「証」
葛根湯	かっこんとう	風邪の初期（ゾクゾク寒気）、肩こり、頭痛	体力がある程度ある人（実証・中間証）
当帰芍薬散	とうきしゃくやくさん	冷え性、貧血、生理不順、むくみ（特にやせ型で冷えやすい女性）	体力がなく冷え性の人（虚証）
加味逍遙散	かみしょうようさん	更年期障害、イライラ、不眠、月経前の不調（PMS）	体力が中くらいで、精神的な疲れがある人（中間証）
五苓散	ごれいさん	二日酔い、むくみ、頭痛（特に水分の代謝異常が原因のもの）	のどが渇き、尿量が少ない人（中間証）
防風通聖散	ぼうふうつうしょうさん	肥満症、便秘、高血圧や肥満に伴う動悸・肩こり	体力があり、お腹に脂肪が多い人（実証）

これらの漢方薬は、どのスギ薬局でも、たいてい目立つ棚に陳列されています。特に葛根湯や防風通聖散は、種類やメーカーが豊富に揃っているので、じっくり比較してみてくださいね。

漢方薬は、西洋薬のように「痛み止め」「熱さまし」といった明確な分類が難しい分、あなたの今の体全体のバランスを整えることを目的としています。
そのため、複数の症状に同時に効果が現れることも珍しくありません。「私は冷え性だから当帰芍薬散かな？」といった予想を立ててから、相談員の方に確認するのがスムーズな購入のコツです。

生薬の量や剤形（顆粒・錠剤）にも注目！

同じ「葛根湯」でも、メーカーによって、含まれている生薬の量や、飲みやすいように工夫された剤形が異なります。

一般的に、医療用と成分量が近いもの（満量処方と呼ばれるもの）は効果がしっかりしている反面、価格が高めになる傾向があります。
一方、錠剤タイプや、苦味を抑えた顆粒タイプは、漢方薬の味が苦手な方や、持ち運んで飲みたい方に人気です。

「効果を重視したい」「飲みやすさ重視で続けたい」など、あなたの希望を明確にしておくと、薬剤師さんからのアドバイスも的確になりますよ！

スギ薬局でよく見かける剤形は以下の通りです。

• 顆粒・エキス粉末：最も一般的で、お湯に溶かして飲むと効果が高まると言われています。
• 錠剤：漢方の味が苦手な方に。持ち運びにも便利です。
• 内服液（ドリンク）：すぐに飲めるタイプで、風邪の時など即効性を求める方に人気です。

顆粒と錠剤、どちらが良いか調べてみる

ツムラやクラシエなど！スギ薬局で購入できる主要なメーカーは？

スギ薬局の漢方薬コーナーに行くと、「ツムラ」「クラシエ」「コタロー」「小林製薬」といった、おなじみのメーカーロゴが並んでいるのがわかります。

これらのメーカーはそれぞれ特徴があり、製品ラインナップも少しずつ異なるため、あなたのニーズに合わせてメーカーを選ぶのも一つの手です。

漢方薬の二大巨頭：ツムラとクラシエの特徴

特にドラッグストアで圧倒的な存在感を示しているのが、ツムラ（ツムラ漢方）とクラシエ（クラシエ漢方）の二社です。

ツムラ漢方：医療用シェアNo.1の実績と信頼感

ツムラは、医療用漢方薬で国内トップシェアを誇るメーカーです。

スギ薬局の棚にあるツムラの製品は、基本的に医療機関で処方される漢方薬とほとんど同じ製造技術で作られています。パッケージに「ツムラ漢方○○エキス顆粒」と書かれていれば、信頼性は抜群です。

医療用と同じ番号（例：ツムラ漢方補中益気湯エキス顆粒 → 41番）が振られていることが多く、普段病院で処方されている漢方薬と同じものを市販で探したい方にとって非常に便利です。

【ツムラを選ぶメリット】

• 医療用と同じ品質基準で安心感が高い。
• 番号で探しやすく、種類が豊富。

クラシエ漢方：飲みやすさや手軽さに注力

クラシエは、漢方薬の飲みやすさや剤形に工夫を凝らした製品が多いのが特徴です。

特に、漢方特有の苦味が苦手な方のために、錠剤タイプの漢方薬を充実させているのが魅力です。
また、パッケージデザインも比較的シンプルでわかりやすく、初めて漢方薬を試す方でも手に取りやすい工夫がされています。

【クラシエを選ぶメリット】

• 錠剤など、飲みやすい剤形が多い。
• 美容やダイエットなど、特定の悩み向けに特化したパッケージの製品もある。

その他の注目メーカー：コタローや小林製薬

他にも、スギ薬局では、伝統的な漢方薬を多く取り扱うコタローや、ユニークな視点で漢方薬を開発している小林製薬などの製品も見かけます。

小林製薬の漢方薬は、例えば「ナイシトール（防風通聖散）」のように、特定の症状に対して分かりやすいネーミングを付けているため、「何に効くか」が一目でわかるのがメリットです。

どのメーカーも品質には自信を持っているので、最終的にはあなたの体質や、「飲みやすさ」「価格」「パッケージの分かりやすさ」などを総合的に比較して選ぶと良いでしょう。

ツムラとクラシエの製品ラインナップを比較する

症状別に選ぶ！薬剤師に相談して買いたいおすすめ漢方薬

体調が悪いとき、どの漢方薬を選べばいいか迷いますよね。

漢方薬は「未病」といって、病気になる前の段階の不調にも効果を発揮するのが素晴らしいところです。
ここでは、スギ薬局の薬剤師さんに相談しながら選ぶと失敗が少ない、具体的な症状別のおすすめ漢方薬をご紹介します。

だるい、疲れた…慢性的な疲労・倦怠感にはこれ！

「朝起きるのがつらい」「仕事が終わるとぐったり」といった、慢性的な疲労感は現代人の大きな悩みです。
漢方では、気の不足（気虚）や血の不足（血虚）が原因と考えられます。

• 補中益気湯（ほちゅうえっきとう）：「気を補う」漢方の代表格。胃腸の働きを助け、体全体の活力を取り戻します。夏バテや、病後の体力回復にも使われます。
• 十全大補湯（じゅうぜんたいほとう）：気だけでなく「血」も補う、より強力な滋養強壮薬。冷えがひどく、顔色も優れない虚弱体質の方に向いています。

これらは即効性というよりは、じっくりと体質を改善していくタイプです。忙しい毎日の中で、疲れがたまりやすいと感じる方は、薬剤師さんに相談して継続的に服用してみるのがおすすめですよ。

女性特有の悩み：生理痛、PMS、更年期障害に

女性の体はホルモンバランスの影響を受けやすく、月経や更年期でさまざまな不調が現れます。
漢方薬は、これらの女性特有の悩みに非常に得意な分野です。

• 当帰芍薬散（とうきしゃくやくさん）：冷えとむくみが気になる、虚弱体質の女性に。特にやせ型の方の生理痛や、産前産後の不調にも。
• 桂枝茯苓丸（けいしぶくりょうがん）：血行不良（瘀血：おけつ）による症状に。生理痛が重く、下腹部に抵抗・圧痛がある、のぼせやすい体質の方に。
• 加味逍遙散（かみしょうようさん）：イライラや不安感、不眠など、精神的な不調がメインの更年期障害やPMSに。気の巡りを良くし、心を落ち着かせてくれます。

これらの漢方薬は、症状がひどくなる数日前から飲み始めるなど、飲み方のタイミングも大切です。ぜひ薬剤師さんと相談しながら、あなたの周期に合わせた最適な服用方法を見つけてくださいね。

女性の悩みに効く漢方薬をもっと探す

漢方薬の選び方がわからない！購入前のチェックポイント

スギ薬局の棚の前で立ち尽くしてしまった経験はありませんか？
漢方薬は種類が多い上に、パッケージだけでは自分の症状に合うのか判断しにくいのが難しいところです。

ここでは、あなたが漢方薬を選ぶ際に「これだけは確認しておきたい！」という重要なチェックポイントを、モモストアがお伝えしますね。

チェックポイント1：西洋薬との併用は可能？飲み合わせの確認

現在、病院で処方された薬や、他の市販の薬を服用している方は、漢方薬との飲み合わせを必ず確認する必要があります。

特に注意が必要なのは、漢方薬同士の飲み合わせです。

例えば、「葛根湯」と「小青竜湯（しょうせいりゅうとう）」のように、両方に「麻黄（まおう）」という生薬が含まれている場合、成分が重複してしまい、動悸や不眠などの副作用が出やすくなるリスクがあります。

【購入前に必ず伝えること】

• 現在服用しているすべての処方薬、市販薬の名前。
• サプリメントや健康食品があればそれも。

スギ薬局の薬剤師さんは、この飲み合わせのチェックをしっかりとしてくれるので、遠慮せずにすべて伝えてくださいね。

チェックポイント2：体質に合っているか？「証」と「五臓六腑」の確認

先ほども少し触れましたが、漢方薬は症状ではなく「体質」に合わせることが最も重要です。

ご自身の「証」が虚証か実証か、冷え性か熱がりか、胃腸は弱いか強いか、といった体質を自己分析してみてください。

また、漢方では人間の体を「五臓六腑（ごぞうろっぷ）」という考え方で捉えます。

• 肝（かん）：ストレス、自律神経
• 心（しん）：循環、精神活動
• 脾（ひ）：消化器、エネルギー源
• 肺（はい）：呼吸器、皮膚
• 腎（じん）：水分代謝、生殖・成長

あなたの不調がどの「臓腑」から来ているかを推測し、それに対応した漢方薬を選ぶのがベストです。
例えば、ストレスによるイライラ（肝の不調）なら加味逍遙散、胃腸が弱くて疲れやすい（脾の不調）なら補中益気湯、といった具合です。

チェックポイント3：継続して飲める価格帯か？

漢方薬は、体質改善を目的とする場合、数週間〜数ヶ月と継続して服用することが大切です。

残念ながら、漢方薬は西洋薬に比べて価格が高めのものが多いため、無理なく続けられる価格帯であるかどうかも、購入前に確認しておきましょう。

顆粒タイプよりも錠剤の方が安価な場合もありますし、大容量パックの方がお得なこともあります。
また、後述しますが、スギ薬局のポイントやクーポンを活用することで、経済的な負担を減らすことも可能です。

【価格チェックのヒント】

確認事項	ポイント
1日あたりのコスト	パッケージの総額だけでなく、何日分入っているかを確認し、1日あたりの費用を計算してみましょう。
ポイント還元率	スギ薬局のポイントや割引デーに合わせて購入すると、実質価格を抑えられます。
ジェネリックの有無	漢方薬にはジェネリックという考え方はありませんが、メーカーによって価格差があるので比較してみてください。

漢方薬の体質別の選び方ガイド

スギ薬局の店舗で薬剤師・登録販売者に相談できる時間帯は？

漢方薬は、専門家に相談して選びたいものです。
スギ薬局には、薬のプロである薬剤師さんや、一般用医薬品の専門家である登録販売者さんが在籍しています。

ですが、「いつ行っても相談できるのかな？」という疑問を持つ方も多いでしょう。ここでは、スムーズに相談できる時間帯について解説しますね。

薬剤師が常駐しているのは「調剤薬局併設店」が基本

まず、高度な専門知識が必要な漢方薬の相談に乗ってもらえるのは、基本的に調剤薬局を併設しているスギ薬局の店舗です。

調剤薬局の営業時間は、店舗によって異なりますが、一般的には平日の午前9時～午後6時頃まで、土曜日は午前中のみというパターンが多いです。

特に平日の午後1時～3時頃は、処方箋の受付が比較的落ち着く時間帯なので、じっくり相談したい場合はこの時間帯を狙って来店するのがおすすめです。

もちろん、レジ横などにいる登録販売者さんにも相談はできますが、より深く体質や飲み合わせについて知りたい場合は、名札で「薬剤師」であることを確認し、声をかけてみましょう。

相談のタイミングは？忙しい時間帯は避けるのが鉄則

スギ薬局が最も忙しい時間帯は、以下の通りです。この時間帯は、薬剤師さんや登録販売者さんも手が離せないことが多いため、避けた方が良いでしょう。

• 開店直後（午前9時～10時）：処方箋の受け取りや、朝の買い出しのお客さんで混み合います。
• 昼食時（午後0時～1時）：サラリーマンやOLさんの休憩時間、処方箋の受け取りが集中します。
• 夕方のピーク（午後5時～7時）：仕事帰りの買い物客でレジが混み合います。

もし、上記の時間帯しか来店できない場合は、事前に電話で「漢方薬の相談をしたいのですが、薬剤師さんが手が空いている時間はありますか？」と確認してみるのも、賢い方法ですよ！

また、相談する際は、ご自身の症状や体質をまとめたメモを持参すると、スムーズに話が進みます。

登録販売者との相談でできること・できないこと

薬剤師と登録販売者では、対応できる範囲が異なります。

資格	相談できること	取り扱える漢方薬
薬剤師	すべての医薬品（第1類、第2類、第3類）の相談、他の薬との飲み合わせの専門的なアドバイス、体質（証）に基づいた深い相談。	すべて
登録販売者	第2類、第3類医薬品の相談、一般的な症状に対する製品の推奨。	第2類、第3類のみ（ほとんどの市販漢方薬は第2類）

市販されている漢方薬の多くは「第2類医薬品」なので、基本的な選び方であれば登録販売者さんでも十分に相談に乗ってもらえます。
しかし、「現在服用中の処方薬との相互作用」や「稀な体質・アレルギー」など、特に注意が必要なケースでは、必ず薬剤師さんに相談するようにしてくださいね。

漢方薬の選び方がわからない！購入前のチェックポイント

（前セクションと重複しているため、見出しの意図を汲んで「選定のプロセス」と「注意点」に特化して深掘りします）

漢方薬を選ぶ際に、「自分に合わない薬を選んでしまったらどうしよう…」と不安に感じる方もいるかと思います。
実は、漢方薬選びには、失敗を避けるためのシンプルな「3ステッププロセス」があるんですよ。ここでは、そのプロセスと、特に注意すべき点を解説していきます。

ステップ1：まずは「主訴」と「随伴症状」を明確にする

西洋医学のように「病名」で選ぶのではなく、漢方では「主訴（一番困っている症状）」と「随伴症状（それに伴う他の不調）」をセットで考えます。

【具体例】

• 主訴：頭痛
  随伴症状：肩こりがひどい、冷え性、胃腸が弱い

この場合、単なる頭痛薬ではなく、「肩こりや冷えを伴う頭痛」に効く漢方薬（例：桂枝人参湯など）を選ぶことになります。

スギ薬局の薬剤師さんに相談する際も、「ただ頭が痛い」と言うより、「頭痛に加えて、首筋が凝って、お腹が弱いんです」と詳しく伝えることで、より的確な漢方薬を提案してもらえますよ。

ステップ2：「体質（証）」を自己分析する

漢方薬は「異病同治（異なる病気でも同じ薬を使う）」や「同病異治（同じ病気でも違う薬を使う）」という考え方があります。これはすべて、体質（証）に基づいているからです。

ご自身の体質について、以下の項目でチェックをしてみてください。

チェック項目	「虚証」の傾向	「実証」の傾向
体力・体格	虚弱、やせ型、疲れやすい	がっちり、体力がある、便秘気味
寒熱の感覚	冷え性、手足が冷たい	のぼせやすい、熱がり、汗かき
脈の強さ	弱い、触れにくい（セルフチェックは難しいですが）	強い、しっかりしている
精神状態	不安、心配性、気力がない	イライラ、怒りっぽい、せっかち

虚証寄りの方には、補う作用のある漢方薬（例：補中益気湯、当帰芍薬散）が、実証寄りの方には、排出したり巡らせる作用のある漢方薬（例：防風通聖散、大柴胡湯）が適しています。

ステップ3：成分と配合量を確認する（満量処方 vs 濃縮エキス）

同じ名前の漢方薬でも、メーカーによって効果が違うと感じることがあります。これは主に、薬に含まれる「生薬のエキス量」の違いによるものです。

パッケージに「満量処方（まんりょうしょほう）」と記載されている製品は、日本の医療用漢方薬と同じレベルの生薬量（規格）が配合されていることを示しています。

「とにかく効果を重視したい！」「体質をしっかり変えたい！」という方は、多少価格が高くても、この「満量処方」の漢方薬を選ぶことをおすすめします。

一方、エキスが濃縮されたタイプや、飲みやすい錠剤タイプは、満量処方ではないこともあります。その場合は、効果はマイルドになる傾向がありますが、継続のしやすさというメリットがあります。

あなたの目的（即効性か、継続性か）に合わせて、パッケージの表示をよく確認してくださいね。

風邪・冷え・生理痛など！よくある悩みに対応する漢方薬

日常で最も多く遭遇する体調不良と、それに対応する漢方薬を具体的にご紹介します。
スギ薬局の棚でも、これらは「症状別」の棚に分けられて陳列されていることが多いので、探しやすいですよ！

【風邪の初期】ゾクゾクする寒気と頭痛に効く漢方薬

風邪のひき始めで、「なんだかゾクゾクする」「熱は出ていないけど寒気がする」「肩や首が凝っている」という症状には、漢方薬が非常に有効です。

• 葛根湯（かっこんとう）：言わずと知れた風邪の定番。汗が出ていない初期の風邪に効果的。体を温めて、発汗を促すことで治癒を早めます。
• 麻黄湯（まおうとう）：より強力に体を温める作用があり、特にインフルエンザなど、高熱と関節の痛みが強い場合に使われますが、体力のある人向け。
• 桂枝湯（けいしとう）：体力がない、虚弱な方の初期の風邪に。発汗作用はマイルドで、体を優しく温めます。

【冷え性・むくみ】血行と水分の巡りを改善する漢方薬

特に女性に多い冷え性やむくみは、血行不良（瘀血）や水分の代謝異常が原因であることが多いです。

悩み	おすすめ漢方薬	特徴・効能
手足の冷え、貧血	当帰芍薬散（とうきしゃくやくさん）	「血」と「水」を補う代表処方。やせ型で体力がなく、むくみやすい方に。
下半身のむくみ、関節痛	五苓散（ごれいさん）	水分の代謝異常を改善。二日酔いや水様性の下痢にも。
末端の冷えがひどい	当帰四逆加呉茱萸生姜湯（とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう）	非常に体を温める力が強く、寒さで悪化する痛みに効果的。

【ストレス・自律神経の乱れ】イライラや不眠に

現代社会で避けて通れないストレスは、「気（き）」の巡りを悪くします。

• 加味帰脾湯（かみきひとう）：胃腸が弱く、クヨクヨ悩みがちな方の不眠や貧血に。「脾（胃腸）」と「心（精神）」を穏やかにします。
• 半夏厚朴湯（はんげこうぼくとう）：喉に何かが詰まったような「ヒステリー球」や、不安神経症などに。気の巡りを良くし、精神を安定させます。

どの漢方薬も、スギ薬局の一般医薬品の棚に並んでいることが多いですが、薬剤師さんに相談して、あなたの不調の「根本原因」を見極めてもらうのが一番確実ですよ！

スギ薬局のプライベートブランド（PB）の漢方薬はある？

大手ドラッグストアであるスギ薬局では、食品や日用品で「スギ薬局オリジナル」といったプライベートブランド（PB）製品を多く展開していますよね。

では、漢方薬においても、スギ薬局独自のPB製品は存在するのでしょうか？
これは、節約志向の方や、毎日継続したい方にとっては、非常に気になるポイントですよね！

PB漢方薬の現状：特定の漢方を安価に提供

結論から言うと、ツムラやクラシエのような「漢方専門メーカー」が製造している漢方薬のPB化は、現時点ではあまり一般的ではありません。

漢方薬は、生薬の品質管理やエキス抽出の技術に高度なノウハウが必要なため、PBとして独自に開発・製造するよりも、大手メーカーとの協力体制を敷く方が効率的だからです。

しかし、スギ薬局では、特定の人気処方（例：葛根湯や防風通聖散など）について、他のメーカーと共同開発のような形で、通常価格よりも安価な製品を提供しているケースがあります。

これらの製品は、PBに近い位置づけで、スギ薬局の店頭でのみ手に入る、コスパに優れた漢方薬として販売されています。

【PBに近い漢方薬の特徴】

• パッケージデザインがシンプル：専門メーカーのロゴではなく、スギ薬局のイメージカラーやデザインが使われていることが多いです。
• 価格が比較的安い：他メーカーの同成分の漢方薬と比較して、お求めやすい価格設定になっています。
• 効能は同等：医薬品として承認されているため、効果効能は一般の漢方薬と変わりありませんが、エキス量が少ない場合もあります。

プライベートブランドの漢方薬を選ぶ際の注意点

「PBに近い漢方薬＝品質が悪い」というわけでは決してありませんが、購入前に以下の2点を確認することをおすすめします。

生薬のエキス量（満量処方かどうか）

前述の通り、価格を抑えるために、生薬のエキス量が「満量」ではない場合があります。

「とにかくしっかり効かせたい！」という方は、多少高くても「満量処方」と書かれたメーカー品を選ぶ方が安心かもしれません。

PB的な製品は、「ちょっとした体調不良の時に手軽に飲みたい」といったマイルドな効果を求める方や、初めて漢方薬を試す方に適していると言えます。

添加物や錠剤のサイズ

錠剤タイプの場合、飲みやすくするための添加物がメーカーによって異なります。

また、錠剤のサイズもメーカーごとに違うため、喉が詰まりやすい方や、一度に多くの錠剤を飲むのが苦手な方は、購入前に必ず錠剤の大きさを確認させてもらうと安心ですよ。

市販薬と漢方薬の違いは何？併用する際の注意点

ドラッグストアの薬棚には、西洋医学に基づいた「市販薬（洋薬）」と、東洋医学に基づいた「漢方薬」が並んでいます。
「風邪をひいたとき、どっちを飲めばいいの？」と悩むのは当然ですよね。

ここでは、この二つの大きな違いと、一緒に飲む場合の注意点について、分かりやすく解説します。

大きな違いは「作用の仕方」と「目的」

市販薬（洋薬）と漢方薬は、そのアプローチが根本的に異なります。

	市販薬（洋薬）	漢方薬
作用の仕方	原因物質や症状に直接作用（例：熱を下げる、痛みをブロックする）。	体全体のバランスを整え、自然治癒力を高める。
目的	症状の緩和や原因の除去（対症療法）。	体質改善、根本的な不調の解消（根本治療に近い）。
選び方	病名や症状（例：喉の痛み、熱）で選ぶ。	体質や「証」（虚証・実証）で選ぶ。

例えば、頭痛の場合、洋薬は「痛みの信号を遮断」しますが、漢方薬は「頭痛の原因となっている血行不良やストレスを改善する」ことで、結果的に痛みを和らげます。

そのため、洋薬は即効性がありますが、漢方薬は効果が現れるまでに時間がかかることが多いです。

市販薬と漢方薬を併用する際の3つの注意点

「即効性が欲しいから洋薬を飲みつつ、体質改善もしたいから漢方薬も飲みたい」というニーズは多いですが、併用には注意が必要です。

注意点1：成分が重複していないか

最も危険なのは、成分の重複です。

市販の風邪薬には、漢方薬の葛根湯の成分（麻黄など）が一部含まれていることがあります。

知らずに風邪薬と葛根湯を一緒に飲んでしまうと、麻黄による動悸、発汗、不眠などの副作用が強く出てしまう可能性があります。

必ず、スギ薬局の薬剤師さんに「今飲んでいる洋薬と漢方薬のすべて」を伝えて、安全性を確認してください。

注意点2：胃腸への負担を考慮する

洋薬の中には、胃粘膜を荒らしやすい成分（例：NSAIDsと呼ばれる痛み止め）が含まれていることがあります。

一方、漢方薬の中には、胃腸の働きを助けるもの（例：人参、大棗など）もあれば、逆に胃腸に負担をかける生薬（例：大黄）が含まれているものもあります。

胃腸が弱い方は、洋薬と漢方薬の組み合わせが胃腸に優しくない場合もあるので、服用タイミングをずらすなどの工夫が必要です。

注意点3：効果が相殺されないようにする

例えば、漢方薬で血行を促進しているのに、洋薬で血液を固まりやすくする作用があるなど、互いの効果を打ち消し合ってしまう可能性もゼロではありません。

漢方薬の服用は、できるだけ空腹時が推奨されることが多いので、洋薬とは最低でも30分～1時間ほど時間を空けて服用するのが一般的です。

この飲み方のタイミングについても、専門家である薬剤師さんに確認し、指示に従うようにしましょう。

スギ薬局のポイントや割引を使ってお得に漢方薬を買う方法

「漢方薬は高いから、できるだけお得に買いたい！」という方は、スギ薬局のポイント制度と割引情報をフル活用しましょう！

毎日飲む漢方薬だからこそ、賢く購入することで、家計の負担を大きく減らすことができますよ。

スギ薬局のポイント制度を徹底活用

スギ薬局の最大の魅力の一つは、独自のポイント制度です。

• 基本ポイント：通常、お買い物200円（税抜）ごとに1ポイント付与されます。
• ボーナスポイント：対象商品を購入すると、通常ポイントとは別にボーナスポイントが付与されます。漢方薬も、メーカーやキャンペーンによってボーナスポイントの対象になることがあるので、POPを見逃さないようにしましょう。
• ポイント交換：貯まったポイントは、スギ薬局独自の景品（家電や食品、日用品など）と交換できますが、実はポイントを現金相当としてお買い物に使うことはできません。

「え、ポイントで漢方薬を買えないの？」とがっかりするかもしれませんが、心配無用です！
次に紹介するクーポンと併用することで、実質的な割引を受けることができます。

購入のタイミングが命！割引クーポン・セール情報

スギ薬局では、アプリやチラシで定期的にお得なクーポンが配布されます。

割引の種類	特徴と活用法
5%〜15%割引クーポン	スギ薬局アプリやレシート裏に印字されることが多いです。このクーポンは、漢方薬を含むほとんどの医薬品に適用可能なので、高額な漢方薬を購入する際に必ず使いましょう。
特定商品限定クーポン	チラシやアプリで、特定の漢方薬メーカーの製品が割引になるクーポンが出ることもあります。
スギとく！セール	特定の商品が期間限定で大幅値下げされるセールです。漢方薬は対象になりにくいですが、風邪薬などの洋薬は対象になることがあります。

【賢い購入方法の例】
高価な漢方薬を継続して飲む必要がある場合、「5%〜15%割引クーポンが配布されている日」を狙って、大容量パックをまとめ買いするのが最もお得な方法です。

また、薬局によっては、ポイントアップデーを設けているところもありますが、スギ薬局は基本的にいつでも同じポイント付与率なので、迷ったらクーポンを使って購入してくださいね。

スギ薬局のポイント景品をチェックする

スギ薬局以外で漢方薬が買えるドラッグストアや薬局は？

もし、お近くのスギ薬局に目的の漢方薬がなかったり、他のドラッグストアも比較してみたいという場合は、もちろん他の店舗も選択肢に入れるべきです！

漢方薬は、どの薬局で購入するかによって、取り扱いメーカーや相談できる専門家の質が異なります。

大手ドラッグストアの漢方薬への取り組み

主要なドラッグストアでは、スギ薬局と同様にツムラやクラシエなどの市販漢方薬（第2類医薬品）を豊富に取り揃えています。

店舗名	漢方薬の特徴
マツモトキヨシ	PB製品（MK CUSTOMER）として、安価な葛根湯や防風通聖散など一部の漢方薬を取り扱っていることが多いです。
ウェルシア薬局	イオン系列のため、PB製品やトップバリュの医薬品に漢方薬が含まれていることがあります。調剤薬局併設率も高いです。
ココカラファイン	こちらもPB漢方薬を一部取り扱い。ポイントサービスが充実しているため、ポイントを貯めたい方におすすめです。

漢方専門薬局との大きな違い

ドラッグストアの他に、昔ながらの「漢方専門薬局」も存在します。

【漢方専門薬局の特徴】

• オーダーメイド：一人ひとりの体質に合わせて生薬を調合する（煎じ薬、オーダーメイド漢方）ことができます。
• 相談の深さ：脈や舌の状態を見る「四診（ししん）」を行い、より詳細な体質診断に基づいたアドバイスを受けられます。
• 価格帯：オーダーメイドのため、価格は市販薬よりも高くなります。

「市販の漢方薬ではイマイチ効果を感じられない」「もっと深く体質改善に取り組みたい」という方は、漢方専門薬局に相談してみるのも一つの選択肢です。

スギ薬局のようなドラッグストアは「手軽に試せる入り口」として、専門薬局は「本格的な体質改善の場」として使い分けるのが賢い方法でしょう。

ネット通販（Amazon・楽天・Yahoo!ショッピング）での購入メリット

「スギ薬局に行く時間がない」「家にいながらじっくり選びたい」という方にとって、Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングといったネット通販は非常に便利です。

市販の漢方薬の多くは、ネット通販でも購入可能です。
ただし、ネット通販ならではのメリットとデメリットがありますので、ここでしっかり確認しておきましょう！

ネット通販で購入する3つのメリット

実店舗での購入にはない、ネット通販の魅力をご紹介します。

メリット1：価格比較と圧倒的な安さ

Amazonや楽天市場では、複数の販売店が同じ漢方薬を扱っているため、価格競争が起こりやすく、スギ薬局の店頭価格よりも安く手に入ることが多いです。

特に大容量パックやまとめ買いの場合、ネット通販の方が大幅に割安になることがあります。

メリット2：いつでも購入可能と在庫の心配がない

24時間いつでも好きなタイミングで注文できるのはもちろん、実店舗で「在庫切れ」に遭遇する心配がありません。

また、店頭では見かけないような、マイナーなメーカーの漢方薬や、海外の製品なども見つけやすいのも魅力です。

メリット3：レビューや口コミを確認できる

実際にその漢方薬を試した人のリアルなレビューや口コミを、購入前にじっくり読めるのは、ネット通販最大の強みです。

「この体質の人には効いた」「副作用は感じなかった」など、参考になる情報が多いので、是非チェックしてみてください。

購入時の注意点：専門家への相談は必須！

ネット通販で購入する場合も、「医薬品」であることに変わりはありません。

特に第1類、第2類医薬品は、購入時に薬剤師や登録販売者からの情報提供（質問フォームへの回答など）が義務付けられています。

【購入時の重要事項】

• 販売者情報の確認：信頼できる販売店であることを確認しましょう。（ドラッグストアの公式オンラインストアなどが安心です）
• 質問への回答：サイト内の購入フォームで、現在の症状や服用中の薬について聞かれる質問には、必ず正直かつ詳細に回答してください。

もし、ネットで買う前に不安な点があれば、スギ薬局の薬剤師さんに相談だけして、後日ネットで購入するという「ハイブリッドな方法」もおすすめです。

漢方薬の効果を最大限に引き出す正しい飲み方とタイミング

せっかく漢方薬を購入したなら、その効果を最大限に引き出したいですよね！

「なんとなく食後に飲んでいる」という方もいるかもしれませんが、漢方薬には、西洋薬とは異なる最適な飲み方とタイミングがあります。

基本は「食前」または「食間」に飲むこと

ほとんどの漢方薬は、胃の中に食べ物が入っていない「空腹時」に飲むことが推奨されています。

• 食前：食事の約30分前
• 食間：食事と食事の間（食後から約2時間後）

なぜ空腹時が良いのか？
漢方薬の成分は、消化器（特に小腸）からスムーズに吸収される必要があります。胃の中に食べ物があると、成分が食べ物と混ざり合い、吸収が妨げられてしまう可能性があるからです。

ただし、胃腸が特に弱い方や、漢方薬の刺激で気分が悪くなる方は、あえて食後に飲む方が良い場合もあります。この点は、スギ薬局の薬剤師さんに相談して指示を仰ぐのがベストです。

飲み方のコツ：お湯に溶かして飲むのがベスト

顆粒やエキス剤の漢方薬は、そのまま口に含んで水で流し込んでも構いませんが、「お湯に溶かしてゆっくり飲む」と、漢方薬の効果がより高まると言われています。

• 温める効果：体を温めながら飲むことで、漢方薬の持つ「温める作用」を助けます。
• 風味の確認：漢方薬は独特の匂いがありますが、温かいお湯で飲むことで、生薬の風味をより感じやすくなり、それが体質に合っているかどうかの確認にもなります。

飲む際の量も、少量のお湯（コップ半分程度）に溶かすだけで十分です。熱すぎない、人肌程度の温度で、ゆっくりと口に含むようにしてくださいね。

錠剤タイプの場合は、お湯で飲む必要はありませんが、必ずコップ一杯程度の水かお湯で服用し、喉に引っかからないように注意してください。

効果を感じられない場合の対処法

漢方薬を飲み始めて数日経っても効果を感じられない場合、以下の可能性があります。

• 証が合っていない：そもそも体質に合った漢方薬を選べていない。
• 服用期間が短い：体質改善には時間がかかるため、最低でも1ヶ月は継続する必要がある。
• エキス量が少ない：飲んでいる漢方薬が「満量処方」ではない。

効果がないと感じたら、すぐに服用をやめず、スギ薬局の薬剤師さんにもう一度相談してください。「証」を再確認したり、より効果の高い処方に切り替えるなどのアドバイスがもらえますよ。

スギ薬局での漢方薬購入に関するよくある質問（Q&A）

最後に、スギ薬局で漢方薬を購入する際によくある疑問や、購入後に生じる可能性のある質問をまとめてみました。

Q1：漢方薬に期限はありますか？

A：漢方薬にも使用期限があります。
ほとんどの市販漢方薬は、製造日から数年間の期限が設けられていますが、パッケージの裏面などに記載されている日付を必ず確認してください。

特に顆粒タイプは、湿気に弱いため、一度開封したら高温多湿を避けた場所で保管し、早めに飲み切るようにしましょう。
もし、変色したり、固まってしまったりした場合は、使用期限内であっても服用しない方が安全です。

Q2：子供にも漢方薬を飲ませても大丈夫？

A：はい、基本的に小児用の漢方薬や、子供でも服用できる漢方薬はたくさんあります。
有名なところでは、「小建中湯（しょうけんちゅうとう）」や「柴胡桂枝湯（さいこけいしとう）」などがあります。

ただし、子供に飲ませる場合は、必ず保護者の指導のもと、用法・用量を守って服用させる必要があります。

自己判断せず、スギ薬局の薬剤師さんに、お子様の年齢、体重、現在の体調を詳しく伝えて相談してください。顆粒が飲みにくい場合は、オブラートに包んだり、少量の水に溶かしたりして飲ませる工夫が必要です。

Q3：保険証は必要ですか？

A：スギ薬局で市販の漢方薬（第2類、第3類医薬品）を購入する際には、保険証は必要ありません。

しかし、調剤薬局の窓口で処方箋に基づいて漢方薬を受け取る場合は、保険が適用されるため、保険証が必要です。

また、専門家である薬剤師さんに体調相談をする際、保険証は不要ですが、持病や過去の病歴について正確に伝えるための情報として、お薬手帳を持参するとスムーズですよ。

Q4：漢方薬は副作用がないって本当ですか？

A：これはよくある誤解ですが、漢方薬にも副作用はあります。

漢方薬は、生薬という天然の成分を組み合わせていますが、体がその成分に対して過剰に反応したり、体質に合わなかったりすると、副作用が出ることがあります。

主な副作用としては、胃の不快感、下痢、発疹、あるいはむくみ（偽アルドステロン症など）があります。
特に、甘草（かんぞう）という生薬が原因となる副作用は注意が必要です。

もし、漢方薬を飲み始めてから体調に異変を感じた場合は、すぐに服用を中止し、スギ薬局の薬剤師さん、または医師に相談してください。