アフターピルは薬局で買える?緊急避妊薬の購入ルートと費用、正しい知識

アフターピルは薬局で買える?緊急避妊薬の購入ルートと費用、正しい知識

予期せぬ妊娠の可能性が出てしまい、今、この記事を読んでいるあなたはきっと不安でいっぱいでしょう。モモストアの筆者も、この問題の重要性を痛感しています。結論から言うと、アフターピル(緊急避妊薬)は通常の薬局やドラッグストアでは、原則として処方箋なしでは買えません

しかし、安心してください。
今は時間との勝負です。この記事では、72時間以内に確実に手に入れるための方法と、費用、そして正しい知識をわかりやすくお伝えします。一刻を争う状況かもしれませんが、どうか落ち着いて、最後までお読みくださいね。

・アフターピルは薬局やドラッグストアで市販されている?現在の販売状況
・なぜ「すぐに薬局で買えない」のか?緊急避妊薬の日本の販売体制
・【最優先】アフターピルを今すぐ手に入れるための確実な3つの購入ルート
・購入ルート①:病院・クリニック(産婦人科)での対面処方の流れ
・購入ルート②:24時間対応可能!オンライン診療サービスの賢い利用法
  1. アフターピルは薬局やドラッグストアで市販されている?現在の販売状況
    1. 試験販売の登場と購入条件の緩和の動き
  2. なぜ「すぐに薬局で買えない」のか?緊急避妊薬の日本の販売体制
    1. 「処方箋医薬品」が原則である理由
    2. アフターピルが持つ特殊な立ち位置
  3. 【最優先】アフターピルを今すぐ手に入れるための確実な3つの購入ルート
    1. ルートの選択基準は「時間」と「場所」
    2. 週末や夜間の場合の最善策
  4. 購入ルート①:病院・クリニック(産婦人科)での対面処方の流れ
    1. 受診から処方までの基本的なステップ
    2. 対面処方の圧倒的なメリットと考慮点
  5. 購入ルート②:24時間対応可能!オンライン診療サービスの賢い利用法
    1. オンライン診療の流れと時間短縮の工夫
    2. オンライン診療が持つ最大のメリット
  6. 購入ルート③:【最新情報】処方箋なしで買える「試験販売薬局」の探し方と条件
    1. 試験販売薬局の「超限定的な」探し方
    2. 購入するための具体的な条件と注意点
  7. アフターピルの種類と効果時間:72時間以内と120時間以内の違い
    1. 主流は「72時間以内」のレボノルゲストレル錠
    2. 「120時間以内」のエラワンとは?
    3. 時間経過と効果の関係の比較
  8. 緊急避妊薬にかかる費用はいくら?薬代と診察料の相場を比較
    1. 費用は病院・薬局によって大きな差が出る
    2. ジェネリック薬の賢い選択
    3. 保険適用となる例外的なケース
  9. アフターピルの主な副作用と服用後の注意点、体調が不安な時の対処法
    1. 主な副作用とその対処法
    2. 服用後、最も注意すべき「消退出血」
  10. 未成年でも保護者の同意なしに購入できる?年齢制限のルール
    1. 対面診療・オンライン診療の場合
    2. 試験販売薬局での例外的なルール
  11. 避妊に失敗したかも?時間との勝負!正しい行動ステップと心構え
    1. 最初の10分間でやるべきこと
    2. 行動ステップ:最短で薬を手にするための計画
      1. 【オンライン診療を選んだ場合】
      2. 【病院を選んだ場合】
    3. 誰かに相談したいときのための窓口
  12. 海外と日本の状況を比較!今後の緊急避妊薬「OTC化」の展望
    1. 世界の主流:「処方箋なし」が当たり前
    2. 日本の「OTC化」に向けた議論の現在地
  13. 緊急避妊を繰り返さないために!日常的な避妊方法の選択肢
    1. 確実性が高いのは低用量ピルと避妊リング
      1. 低用量ピル(OC:Oral Contraceptives)
      2. IUD/IUS(子宮内避妊器具)
    2. あなたのライフスタイルに合わせた選択を
  14. 診察前に知っておきたい!アフターピルにかかる費用と相場
    1. 費用の内訳:薬代と診療費
    2. 相場を左右する「ジェネリック」の存在
    3. オンライン診療でコストを抑える裏ワザ
  15. アフターピルを服用する際のQ&A:保険適用や未成年者の購入について
    1. Q1:アフターピルは本当に保険が適用されないの?
    2. Q2:吐き気止めは必ずもらえるの?
    3. Q3:服用後に他の薬を飲んでも大丈夫?
    4. Q4:アフターピルの服用は、将来の妊娠に影響する?
  16. 避妊に失敗したかも…服用までの時間との勝負!正しい行動ステップ
    1. 時間との闘いに勝つためのチェックリスト
    2. 誰にも知られずに安全に行動するためのヒント
  17. 海外と日本の状況を比較!今後の緊急避妊薬「OTC化」の展望
    1. 世界的な「アクセス向上」の動き
    2. 日本の慎重論と「OTC化」へのハードル
  18. 緊急避妊を繰り返さないために!日常的な避妊方法の選択肢
    1. 低用量ピル:避妊とQOL(生活の質)の向上
    2. その他の長期避妊法

アフターピルは薬局やドラッグストアで市販されている?現在の販売状況

momo-store.jp

まず、今あなたが一番知りたいであろう「薬局で買えるかどうか」について、最新の状況を詳しくお話ししますね。結論から申し上げると、ほとんどの薬局やマツキヨ、スギ薬局といったドラッグストアでは、処方箋なしでアフターピルを購入することはできません。

これは、アフターピルが「要指導医薬品」または「処方箋医薬品」という厳しく管理された分類になっているためです。コンビニで風邪薬を買うのとはわけが違う、ということですね。

試験販売の登場と購入条件の緩和の動き

ただし、ここで重要な最新情報があります。長年の議論を経て、2023年11月より、厚生労働省の調査研究の一環として、「一部の薬局」で、処方箋なしのアフターピル試験販売がスタートしました。これは、将来的に日本でも市販化(OTC化)を進めるための第一歩として、非常に大きな出来事なんです。

この「試験販売」に参加している薬局は全国にありますが、その数はまだ限られています。あなたの家の近所の薬局が必ずしも対応しているわけではありませんので注意が必要です。この試験販売で購入できる方の条件は、以下の通りです。

対象者 16歳以上の女性(16歳・17歳の場合は、原則保護者の同伴または同意が必要)
購入時の必須事項 購入希望者本人による来局、薬剤師との対面での服薬指導、身分証明書の提示、アンケートへの回答、調査研究への参加同意
事前の行動 必ず薬局へ電話連絡をして、在庫や担当薬剤師がいるかを確認する
費用 診察料は不要ですが、薬代(7,000円〜9,000円程度)と妊娠検査薬代(1,000円〜1,500円程度)が必要になることがあります。

ご覧の通り、通常の市販薬のように「ふらっと立ち寄って購入できる」という状態にはまだなっていません。購入にあたっては、いくつかのハードルがあります。特に、「来局前に必ず電話で問い合わせる」ことと、「本人確認ができるもの」を持っていくことを忘れないようにしてくださいね。

将来的な見通しとしては、この試験販売の結果を踏まえ、2026年春を目途に、いよいよ正式な市販薬(OTC医薬品)としての承認・販売が始まるのではないかという期待が高まっています。そうなれば、購入の敷居が大きく下がり、今よりもっと緊急時にアクセスしやすくなります。この国の女性の健康を守るための大きな一歩として、モモストアも今後の動向に注目しています。

最新の情報は、厚生労働省や日本薬剤師会のホームページで確認できますので、心配な方は一度チェックしてみるのがおすすめです。厚生労働省の最新情報はこちら

なぜ「すぐに薬局で買えない」のか?緊急避妊薬の日本の販売体制

「どうして海外では薬局で買えるのに、日本ではこんなに複雑なの?」と疑問に感じている方も多いのではないでしょうか。緊急避妊薬の販売体制が厳しく制限されている背景には、日本独自の医療制度や、いくつかの懸念事項があるためなんです。

「処方箋医薬品」が原則である理由

現在、アフターピルが原則として医師の処方箋が必要な「処方箋医薬品」に位置づけられている主な理由は、以下の3点に集約されます。

  1. 医学的な安全性の確保:性行為から72時間(または120時間)以内という時間制限の中で、確実に服用を指導し、服用後の経過観察を医師が行うべきだという考え方です。特に、緊急避妊薬が効果を発揮しないケースや、すでに妊娠が成立している可能性、他の病気との併用などを専門家がチェックする必要があります。
  2. 乱用・誤用の防止:緊急避妊薬は、あくまで緊急時の手段であり、日常的な避妊法としては推奨されません。安易に入手できるようになると、日常的な避妊(低用量ピルなど)がおろそかになったり、何度も繰り返し服用することで体への負担が増すのではないかという懸念がありました。
  3. 性感染症(STD)検査の機会損失:避妊に失敗した状況は、同時に性感染症に感染するリスクも高まります。病院を受診することで、医師や看護師が性感染症の検査や予防に関する情報提供を行うことができ、二次的な健康被害を防ぐ機会として重要視されてきました。

もちろん、これらは女性の健康と安全を考慮した上での議論の結果ですが、その一方で「時間との勝負」である緊急避妊において、アクセスしにくいことがかえって不利益になるという声も強くありました。これが、近年になってオンライン診療が導入され、さらに試験販売という形で規制緩和が進んでいる理由なんです。

アフターピルが持つ特殊な立ち位置

アフターピルは、単なる薬ではなく、女性の「自己決定権」に関わる非常にデリケートな医薬品です。世界保健機関(WHO)も、緊急避妊薬を「Essential Medicines(必須医薬品)」の一つに指定しており、できる限りアクセスしやすい環境を整えるべきだと提言しています。現在、約90カ国で処方箋なしで購入できる状況を考えると、日本がこれまで非常に慎重であったことがわかります。

海外の現状(例) アメリカ、イギリス、フランスなど多くの国で処方箋不要で購入可能。薬剤師との簡単な相談だけで購入できるのが一般的。
日本のこれまでの原則 医師の診察と処方箋が必須。時間外対応が難しく、地方ではアクセスが困難なケースも多々あった。
試験販売の目的 処方箋なしでも薬剤師が適切に情報提供・指導を行い、安全性が確保できるかどうかのデータを集めること。

このように、背景には様々な議論がありますが、現在は「緊急時に迅速に薬が手に入ること」の重要性がより強く認識され、購入ルートが多様化し始めている段階です。次の項目では、あなたが今すぐ行動するための具体的なルートを解説しますね。

【最優先】アフターピルを今すぐ手に入れるための確実な3つの購入ルート

時間は待ってくれません。妊娠を防ぐための効果は、性行為からの経過時間によって大きく変わってしまいます。焦る気持ちはわかりますが、冷静に以下の3つのルートから、あなたの状況に合った最善の選択肢をすぐに選びましょう。

ルートの選択基準は「時間」と「場所」

アフターピルの効果を最大限に得るためには、一秒でも早く服用することが重要です。特に、主流である「レボノルゲストレル錠(72時間用)」は、性行為から72時間以内が勝負。時間が経つにつれて効果は落ちていきます。まずは、以下のリストを見て、あなたが今すぐ動けるルートを確認してください。

  1. 病院・クリニック(産婦人科):最も確実で安心できるルートですが、診療時間内の対応に限られます。
  2. オンライン診療サービス:時間や場所を選ばず、24時間対応可能なサービスもあります。診察後、薬をすぐに配送してもらうか、近隣の薬局で受け取ります。
  3. 試験販売薬局:処方箋は不要ですが、対応店舗が限られており、事前の電話確認が必須です。

週末や夜間の場合の最善策

もし今が週末の夜間など、病院が開いていない時間帯であれば、迷わず「オンライン診療サービス」を選ぶのが最善です。多くのサービスが24時間体制で医師の診察を提供しており、すぐに処方箋を出してくれます。薬の受け取りも、薬局へ直接行くか、バイク便などで自宅や指定場所に配送してもらうかのオプションを選べるケースが多いです。

逆に、平日の日中であれば、自宅や職場から最も近い「産婦人科クリニック」に電話をかけ、緊急避妊薬の処方を行っているかを確認し、すぐに受診するのが良いでしょう。対面での診察は、あなたの体調や不安を医師に直接伝えられる安心感があります。

状況 最優先で選ぶべきルート 選ぶメリット
平日の日中、時間がある 病院・クリニック(対面) 医師に直接相談でき、性感染症などの検査も受けられる安心感。
夜間・土日祝日、今すぐ欲しい オンライン診療 24時間対応。自宅から診察を受けられ、時間との戦いに強い。
試験販売薬局が近くにある 試験販売薬局 診察料がかからない分、費用を抑えられる可能性がある。

どのルートを選ぶにしても、「緊急避妊薬の処方をお願いしたい」という旨を、電話や受付でハッキリと伝えることが大切です。これにより、クリニックやオンラインサービスの対応がスムーズになり、時間のロスを防ぐことができます。

購入ルート①:病院・クリニック(産婦人科)での対面処方の流れ

病院やクリニックでの対面処方は、アフターピルを入手する最も伝統的で、かつ最も安心感の高いルートです。特に、初めて緊急避妊薬を服用する方や、自分の体調に強い不安を感じている方には、このルートを強くおすすめします。

受診から処方までの基本的なステップ

クリニックでの処方は、以下のシンプルなステップで進められます。

  1. クリニックを探す:自宅や現在地から一番早く行ける産婦人科・婦人科を探します。
  2. 電話で確認:「緊急避妊薬の処方をお願いしたい」と伝え、診療可能かどうか、在庫があるかを確認します。この時、保険証の有無なども確認しておくとスムーズです。
  3. 受付・問診票の記入:受付で緊急避妊であることを伝えます。問診票に最終月経日や性行為からの経過時間、アレルギー、現在の体調などを正確に記入します。
  4. 医師の診察:問診票に基づき、医師が体調や状況を確認します。内診は必須ではありませんが、医師の判断により行われることがあります。
  5. 処方箋の発行と会計:処方箋を受け取り、クリニックで会計を済ませます。
  6. 薬局での受け取り:処方箋を薬局に持って行き、薬剤師からの説明を受けて薬を受け取り、服用します。

対面処方の圧倒的なメリットと考慮点

対面で処方を受けるメリットは計り知れません。最も大きいのは、専門の医師と直接話ができるという点です。

  • 安心感と確実な診断:医師があなたの健康状態や既往歴を把握した上で、最適な種類の薬を処方してくれます。
  • 性感染症の同時検査:緊急避妊を必要とする状況は、性感染症のリスクも伴います。対面診療であれば、すぐに性感染症の検査も同時に行うことができ、早期発見・早期治療に繋がります。
  • 低用量ピルへの切り替え相談:緊急避妊薬の服用後、今後どうやって避妊していくか(低用量ピル、IUSなど)について、継続的な避妊方法の相談にスムーズに移行できます。

考慮すべき点としては、「診療時間と待ち時間」です。平日の日中しか開いていないクリニックも多いため、夜間や土日祝日に緊急で必要になった場合、対応可能な病院を見つけるのが大変になります。その場合は、夜間診療を行っている病院や、救急外来での対応が可能かどうかを、必ず事前に電話で確認してください。

地域によっては、夜間や休日でも診療を行っている産婦人科をまとめたウェブサイトもあります。まずは「地域の名前 産婦人科 夜間診療」といったキーワードでGoogle検索してみましょう。

購入ルート②:24時間対応可能!オンライン診療サービスの賢い利用法

「今すぐ病院に行けない」「自宅から一歩も出たくない」「地方に住んでいて近くに産婦人科がない」…こんな緊急事態の救世主となるのが、オンライン診療サービスです。特に時間との勝負であるアフターピルにおいては、その利便性が非常に高く評価されています。

オンライン診療の流れと時間短縮の工夫

オンライン診療での処方は、基本的に以下の流れで進みます。

  1. サービスを選ぶ:24時間対応、料金体系、配送方法などを比較して、利用するオンライン診療サービスを選びます。
  2. 問診・予約:スマートフォンやPCから予約し、オンライン上で問診票を記入します。
  3. 医師の診察:予約時間になったら、ビデオ通話(または電話)で医師の診察を受けます。所要時間は5〜10分程度と短いです。
  4. 処方箋の発行:診察後、すぐに処方箋が発行されます。
  5. 薬の受け取り(2つの方法):
    • 配送:サービスから直接、バイク便や速達で自宅や指定の場所に薬が届きます。(最速30分〜数時間)
    • 薬局受け取り:処方箋情報があなたの希望する薬局に送付され、薬局で薬を受け取ります。

オンライン診療が持つ最大のメリット

オンライン診療の最大の魅力は、なんといっても「時間と場所の制約がないこと」です。

  • 24時間365日対応:夜中や早朝、祝日でも、自宅から医師の診察を受けられます。
  • 移動時間ゼロ:病院までの移動時間や、待合室での待ち時間が一切ありません。この「時間の短縮」が、アフターピルの効果を最大限に引き出す上で非常に重要になります。
  • プライバシーの確保:顔見知りに会う心配もなく、誰にも知られずに診察を受けられます。

ただし、オンライン診療を利用する上で注意したいのは、「薬の配送時間」です。診察はすぐに終わっても、薬が手元に届くまでに時間がかかってしまうと意味がありません。そのため、サービスを選ぶ際は、以下のポイントを必ず確認してください。

  1. バイク便(即日配送)に対応しているか:これが最も早く薬を受け取る方法です。地域限定の場合が多いので、対応エリアを確認しましょう。
  2. 処方箋を近隣の薬局にFAX/データ送信してくれるか:これなら診察後すぐに薬局に行き、薬を受け取れます。
  3. 診察と配送の合計時間:サービスが公表している「最短〇分で自宅へ」という情報を確認しましょう。

急いでいる場合は、オンライン診療で診察を受け、処方箋を近隣の対応薬局へ送ってもらい、自分で取りに行くのが最も早いケースが多いです。特に、緊急避妊薬のオンライン診療に関するガイドラインは、厚生労働省のページで確認できますので、心配な方は一度目を通しておくと安心です。厚生労働省のオンライン診療指針はこちら

購入ルート③:【最新情報】処方箋なしで買える「試験販売薬局」の探し方と条件

現在、最も注目されているのが、医師の処方箋なしで緊急避妊薬を購入できる「試験販売薬局」です。これは、将来的な市販化(OTC化)に向けた調査研究として、国が認めた一部の薬局でのみ実施されています。診察料がかからないため、費用を抑えられる可能性があるのが大きな魅力です。

試験販売薬局の「超限定的な」探し方

残念ながら、この試験販売に参加している薬局は全国でもまだごくわずかで、地域によって数軒しか存在しないケースもあります。通常のドラッグストアではまず扱っていません。

最も確実な探し方は、日本薬剤師会が公開している「緊急避妊薬の適正販売に係る環境整備のための調査研究」のウェブサイトを確認することです。このサイトに参加薬局の一覧が公開されています。

ただし、その一覧に載っていても、以下の理由からすぐに購入できない場合があるため、必ず「事前の電話連絡」を忘れないでください。

  • 薬局に在庫がない場合
  • 研修を修了した担当薬剤師が不在の場合
  • 夜間や土日祝日で時間外対応が必要な場合

購入するための具体的な条件と注意点

この試験販売で購入するためには、先に述べたように、いくつかの厳しい条件をクリアする必要があります。特に重要なのは、以下の点です。

条件1 購入希望者本人であること
代理での購入はできません。必ずご本人が来局し、薬剤師との対面指導を受けなければなりません。
条件2 薬剤師との「個室」での対面指導
プライバシーが確保された空間で、薬剤師があなたの状況(性行為からの経過時間、既往歴、他の薬の使用状況など)を詳細に確認します。
条件3 公的な身分証明書の提示
運転免許証、健康保険証、マイナンバーカードなどで本人確認を行います。
条件4 16歳・17歳の場合の「保護者の同伴または同意」
この試験販売では、未成年者の安全性を考慮し、16・17歳の方は保護者の同伴または電話での同意が必要とされています。
条件5 その場での「服用」が原則
薬の取り違えや転売を防ぐため、原則として薬剤師の目の前で服用することがルールとされています。

「すぐに薬局で買える」というフレーズだけを聞くと手軽に感じますが、実際には非常に厳格なルールに基づいています。そのため、もし試験販売薬局が遠方であったり、電話がつながらなかったりした場合は、迷わずオンライン診療や病院への受診に切り替える判断が大切です。

日本薬剤師会の試験販売薬局リストは、状況に応じて更新される場合がありますので、最新の情報は公式サイト(日本薬剤師会 試験販売サイト)で確認してくださいね。

アフターピルの種類と効果時間:72時間以内と120時間以内の違い

アフターピルと一口に言っても、実は種類があり、それぞれに「いつまでに飲むべきか」という時間制限が異なります。この時間こそが、緊急避妊薬の効果に直結する最も重要なポイントです。

主流は「72時間以内」のレボノルゲストレル錠

現在、日本国内で最も広く処方され、国内で承認されている主流のアフターピルは、有効成分「レボノルゲストレル」を含んだお薬です。代表的な先発品が「ノルレボ」で、現在は安価なジェネリック医薬品も広く使われています。

  • 有効成分:レボノルゲストレル
  • 最大有効時間:性行為から72時間(3日)以内
  • 効果:妊娠阻止率は約8割程度とされていますが、服用が早ければ早いほど効果は高まります。特に24時間以内の服用で最も高い効果が期待されます。
  • 作用機序:主に排卵を抑制したり、子宮内膜の変化を起こすことで、受精卵の着床を防ぎます。

この72時間という時間制限が、私たちが「一刻を争う」と強調する理由です。性行為から72時間が過ぎてしまうと、急激に効果が落ちてしまうため、絶対にこの時間を超えないように行動しなければなりません。

「120時間以内」のエラワンとは?

もう一つの選択肢として、「エラワン(EllaOne)」という有効成分「ウリプリスタル酢酸エステル」を含んだお薬があります。こちらは性行為から120時間(5日)以内まで効果が持続すると言われています。

  • 有効成分:ウリプリスタル酢酸エステル
  • 最大有効時間:性行為から120時間(5日)以内
  • 特徴:レボノルゲストレルと比較して、時間が経ってからの効果の減衰が緩やかであるとされています。

ただし、この「エラワン」は、日本ではまだ承認されていないか、特定の方法でのみ処方されている場合があります。そのため、多くの病院やオンライン診療では、まず国内承認薬であるレボノルゲストレル錠が推奨されます。もし120時間用の薬を希望する場合は、診察時に医師にその旨を相談してみるのが良いでしょう。

時間経過と効果の関係の比較

時間と効果の関係を表で確認しましょう。やはり、時間が経てば経つほど効果は確実に落ちるという事実を、頭に入れておいてください。

服用までの時間(性行為後) レボノルゲストレル錠(72時間用) ウリプリスタル酢酸エステル(120時間用)
24時間以内 95%以上 高い効果を維持
24~48時間以内 85%程度 高い効果を維持
48~72時間以内 58%程度 高い効果を維持
72時間~120時間以内 効果は非常に低い 効果あり

つまり、「時間が経ってしまったからもう手遅れかも」と諦める前に、まずは医師に相談することが何よりも重要です。120時間以内の薬の選択肢があることや、その他の対応策を専門家が提示してくれるかもしれません。

緊急避妊薬にかかる費用はいくら?薬代と診察料の相場を比較

アフターピルは、その緊急性から「命に関わる薬」ですが、現在の日本の制度では公的な医療保険(健康保険)が適用されない「自由診療」となっています。そのため、購入にかかる費用は全額自己負担となり、病院や薬局によって価格が大きく異なるのが現状です。

費用は病院・薬局によって大きな差が出る

アフターピルにかかる費用は、主に「薬代」と「診察料」の合算となります。ジェネリック医薬品を選ぶかどうかでも、総額は大きく変わってきます。

  1. 薬代:薬の種類(先発品かジェネリックか)で異なります。
  2. 診察料:病院やオンライン診療サービスによって異なります。

ここでは、最も主流な「レボノルゲストレル錠(72時間用)」を例にとり、主な購入ルートごとの費用相場を比較します。

購入ルート 診察料の目安 薬代の目安(ジェネリック) 総額の相場
病院・クリニック(対面) 2,000円〜5,000円 6,000円〜15,000円 8,000円〜20,000円
オンライン診療 0円〜3,000円(サービスによる) 6,000円〜10,000円 6,000円〜15,000円 + 配送費
試験販売薬局 0円(診察がないため) 7,000円〜9,000円 7,000円〜10,500円(妊娠検査薬代含む)

※上記はあくまで目安であり、地域や医療機関によって大きく変動します。

ジェネリック薬の賢い選択

費用を抑えたい場合は、診察時に「ジェネリック医薬品(後発医薬品)での処方を希望します」と伝えるのが最も有効です。アフターピルにおいては、先発品である「ノルレボ」よりも、ジェネリックである「レボノルゲストレル錠」の方が、薬代が数千円安くなることが一般的です。

ジェネリック医薬品は、先発品と全く同じ有効成分、同じ効果、同じ安全性で作られていますので、費用面以外の心配は一切ありません。緊急事態で出費がかさむ中、少しでも費用を抑えるために、ぜひ検討してみてください。

保険適用となる例外的なケース

原則として自由診療ですが、ごく稀に保険適用となる例外的なケースがあります。それは、「性暴力被害に遭った場合」です。性犯罪・性暴力被害者支援のための公的支援制度を利用できる場合、緊急避妊薬の費用が公費で賄われる可能性があります。そのような状況にある場合は、警察や地域の支援センター(ワンストップ支援センター)に相談してください。命と心の安全を最優先に考えてくださいね。

また、Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングなどで、緊急避妊をサポートするサプリメントや妊娠検査薬は手軽に手に入りますが、アフターピルそのものは、日本国内の通販サイトでは購入できません。個人輸入は偽造品のリスクが非常に高いため、絶対に避けましょう。

アフターピルの主な副作用と服用後の注意点、体調が不安な時の対処法

「強い薬だから副作用が心配…」と感じる方も多いでしょう。緊急避妊薬は、妊娠を防ぐために高用量のホルモン剤を一気に服用するため、副作用が全くないわけではありません。しかし、過度に恐れる必要はありません。主な副作用を知っておけば、いざというときも冷静に対処できます。

主な副作用とその対処法

アフターピルの副作用は、服用後数時間から翌日にかけて現れることが多く、ほとんどが一過性で、長く続くことは稀です。多く見られる症状は以下の通りです。

副作用 症状の目安 対処法
吐き気・嘔吐 服用後数時間で現れやすい。 処方時に医師に相談すれば、吐き気止めを同時に処方してもらえることが多いです。服用後2時間以内に嘔吐してしまった場合は、薬の成分が十分に吸収されていない可能性があるため、すぐに医師に連絡してください。
頭痛・倦怠感 軽いものから、鎮痛剤が必要な程度のものまで。 安静にして、市販の頭痛薬(鎮痛剤)を服用しても問題ありません。
不正出血 少量の茶色やピンク色の出血。 服用後数日〜1週間程度で見られることがあります。これは薬によるホルモンバランスの急激な変化によるもので、問題ありません。
乳房の張り 生理前の症状に似て、胸が張ったり、痛むことがあります。 これも一過性のものです。

もし、副作用がひどくて日常生活に支障が出るほどつらい場合は、我慢せずに処方を受けた医療機関に電話で相談してください。決して自己判断で追加の薬を飲んだり、服用を中止したりしないようにしましょう。

服用後、最も注意すべき「消退出血」

アフターピルが効果を発揮したかどうかを確認する重要なサインが、服用後5日〜3週間程度で起こる「消退出血(しょうたいしゅっけつ)」です。これは、ホルモンの量が急激に変化したことによって起こる、生理に似た出血です。

この消退出血が、普段の生理と同じような量と期間で来れば、「緊急避妊が成功した可能性が高い」と判断できます。ただし、注意すべき点があります。

  • 量が少ない・期間が短い:普段の生理とは異なり、ごく少量の出血で終わることもあります。
  • 出血がない:3週間以上経っても生理(消退出血)が来ない場合は、妊娠している可能性があります。

消退出血があったとしても、完全に安心はできません。必ず、服用から3週間が経過した時点で妊娠検査薬でチェックするか、病院で妊娠の有無を確認しましょう。もし3週間経っても出血がない場合は、迷わず受診してくださいね。

服用後の不安や心配事がある場合は、処方を受けたクリニックや、地域の産婦人科に電話で相談しましょう。あなたの体調を第一に考えて行動してください。

未成年でも保護者の同意なしに購入できる?年齢制限のルール

未成年者、特に高校生などがアフターピルの購入を考える際、最も心配になるのが「親に知られずに買えるか」という点でしょう。現在の日本の医療体制では、年齢や購入ルートによって対応が異なります。プライバシーと安全性を両立させるためのルールを理解しておきましょう。

対面診療・オンライン診療の場合

医師の診察を受けて処方してもらう場合(対面・オンライン問わず)、原則として未成年者だからといって、必ずしも保護者の同意が必要というルールはありません。

医師は、本人の意思と緊急性を重視し、医学的に判断します。特に緊急避妊薬は時間との勝負であり、保護者の同意を待つことで服用が遅れ、避妊に失敗するリスクが高まることを防ぐためです。以下の通りです。

  • 18歳以上(成人):当然ながら、保護者の同意は一切不要です。
  • 18歳未満(未成年)
    • 医師が本人の状況を医学的に判断し、処方します。
    • ただし、医師の判断で、状況によっては保護者の同伴や同意が望ましいとされるケースもあります。
    • 多くの病院では、「未成年者であること」だけで処方を拒否されることはありません。安心して受診してください。

もし心配であれば、事前に病院やオンライン診療のサービスに「未成年ですが、保護者の同意なしで処方可能ですか?」と問い合わせておくのが確実です。

試験販売薬局での例外的なルール

前述した、処方箋なしで買える試験販売薬局では、調査研究の一環という性質上、特に厳しいルールが設けられています。

年齢 条件
16歳未満 試験販売の対象外であり、購入できません。
16歳・17歳 原則、保護者の同伴、または保護者の同意(電話等での確認)が必要とされています。
18歳以上 保護者の同意は不要ですが、ご本人の身分証明書と研究参加への同意が必要です。

このように、試験販売では未成年者への販売について特に慎重な姿勢が取られています。保護者の同意を得るのが難しい場合は、迷わずオンライン診療や病院での処方ルートを選ぶ方が、時間的にも確実性からも安全であると言えます。

大切なことは、誰にも知られずに安全に避妊を成功させることです。あなたの安全とプライバシーを守りながら、最善の方法を選んでくださいね。

避妊に失敗したかも?時間との勝負!正しい行動ステップと心構え

予期せぬ事態に直面し、不安と焦りで頭が真っ白になっているかもしれません。しかし、繰り返しますが、今は冷静になり、行動することが何よりも重要です。時間との勝負に勝つための、正しい行動ステップと、心を落ち着かせるための心構えをお伝えします。

最初の10分間でやるべきこと

パニックになっても問題は解決しません。まずは深呼吸をして、以下の3点を整理しましょう。

  1. 性行為からの経過時間を把握する:何時間経っているか、正確に計算してください。「72時間」というデッドラインが迫っていることを意識します。
  2. 現在の状況を把握する:今、何時か(病院が開いているか)、手元にいくらお金があるか(費用相場と比較)、身分証明書やスマホ(オンライン診療用)が手元にあるか。
  3. 購入ルートの選定:「【最優先】アフターピルを今すぐ手に入れるための確実な3つの購入ルート」の項目を再確認し、今すぐ動けるルートを一つに絞ります。

この段階で、例えば「近くに病院がないからオンライン診療にしよう」「今が夜間だから24時間対応のオンラインサービスを探そう」といった具体的な判断を下します。

行動ステップ:最短で薬を手にするための計画

選んだルートによって行動は変わりますが、常に「最短ルート」を目指します。

【オンライン診療を選んだ場合】

サービスのウェブサイトにアクセスし、問診票の入力と予約を行います。診察自体は短時間で終わりますが、その後の「薬の受け取り方」が重要です。

  • もし即日配送エリアにいるなら、迷わずバイク便などを選びます。
  • もし配送に時間がかかるようなら、処方箋を近隣の薬局に送ってもらう「薬局受け取り」を選び、すぐに薬局へ向かう準備をします。

【病院を選んだ場合】

検索エンジンで「(あなたの現在地) 産婦人科 緊急避妊」と検索し、すぐに電話をかけます。「緊急避妊薬の処方をお願いしたい」と伝え、予約を取ります。「予約なしでの飛び込み」は、待ち時間が長くなるリスクがあるため、必ず電話をしてから向かってください。

誰かに相談したいときのための窓口

一人で抱え込まず、誰かに話を聞いてもらうだけでも心は軽くなります。もし友人や家族に相談できない場合は、公的な相談窓口を利用することも考えてください。

  • 性暴力被害者支援センター(ワンストップ支援センター):性暴力の被害にあった場合はもちろん、緊急避妊薬の必要性についても相談に乗ってくれます。内閣府の支援センター情報はこちら
  • 地域の保健所や婦人科相談室:匿名で相談できる窓口もあります。

あなたは悪くありません。自分を責めず、今は自分の体と心の安全を最優先に考えてください。一歩踏み出せば、必ず道は開けます。モモストアの筆者も、あなたが無事にこの状況を乗り越えられることを心から願っています。

海外と日本の状況を比較!今後の緊急避妊薬「OTC化」の展望

日本の緊急避妊薬の購入ルートがこれほど複雑な一方で、世界に目を向けると、状況は大きく異なります。この国際的な状況を知ることは、日本の今後の「OTC化(市販化)」の議論の行方を理解する上で非常に重要です。

世界の主流:「処方箋なし」が当たり前

現在、欧米諸国をはじめとする世界の約90カ国以上の国や地域で、アフターピルは処方箋なしで購入できるOTC医薬品として扱われています。例えば、アメリカやイギリス、フランスなどでは、薬局(ドラッグストア)のカウンターで薬剤師に相談すれば、すぐに購入が可能です。

なぜ世界ではこれが可能なのかというと、以下の考え方が主流だからです。

  • 緊急性と時間:緊急避妊薬は「時間との勝負」であるため、少しでも早く服用できる環境を整備することが、最も女性の健康を守ることに繋がる。
  • 安全性:アフターピルは、安全性が高く、専門家(医師や薬剤師)が関われば、過度な乱用や誤用は防げると判断されている。
  • アクセスの平等性:医療機関の少ない地域や、経済的に余裕のない層でも、緊急避妊の機会が平等に提供されるべきである。
国(例) 購入方法 特徴
アメリカ 処方箋なし ほとんどの州で年齢制限なしで購入可能。ドラッグストアで手に入る。
イギリス 処方箋なし 薬剤師との簡単な相談で購入可能。費用も国によって補助される場合がある。
日本(現在) 原則処方箋必須 病院、オンライン診療、一部薬局での試験販売(条件付き)に限定。

日本の「OTC化」に向けた議論の現在地

日本でも、長年の議論を経て、ついに緊急避妊薬の市販化(OTC化)が現実味を帯びてきました。現在進行中の試験販売は、まさにその最終的な検証段階です。

厚生労働省の専門部会では、すでに市販化の方針が了承されており、今後の焦点は以下の2点に移っています。

  1. 販売時の年齢制限:世界的には年齢制限を設けない国が多い中、日本では未成年者への販売方法について慎重な議論が続けられています。
  2. 服用の確認:試験販売で義務付けられている「薬剤師の目の前での服用」を、正式な市販化後も継続するかどうかが大きな争点です。

現時点での最新情報(2025年秋時点)では、2026年春以降を目途に、国内で初めてとなる処方箋なしで購入できる緊急避妊薬が誕生する可能性が高いとされています。もしこれが実現すれば、多くの女性にとって、緊急時の選択肢が大きく広がり、精神的な負担も軽減されることになるでしょう。モモストアも、この動向を引き続き注視し、新たな情報が入り次第、随時お伝えしていきますね。

緊急避妊を繰り返さないために!日常的な避妊方法の選択肢

緊急避妊薬は、その名の通り「緊急時」のための手段です。もしあなたが、今回のような不安な状況を二度と経験したくないと願っているなら、これを機に日常的に使える、確実性の高い避妊方法について考えてみませんか?

確実性が高いのは低用量ピルと避妊リング

コンドームの使用も大切ですが、避妊の失敗率はゼロではありません。より確実な避妊を望むなら、産婦人科で処方してもらえる以下の二つの方法が世界的に推奨されています。

低用量ピル(OC:Oral Contraceptives)

特徴:毎日決まった時間に1錠服用することで、排卵を抑制し、ほぼ100%に近い高い確率で避妊ができます。

  • メリット:避妊効果以外に、生理痛の緩和、生理周期の安定化、ニキビ改善など、多くの副効用があります。
  • デメリット:毎日欠かさず飲む必要があります。服用初期に軽い吐き気などの副作用が出ることがあります。
  • 費用:保険適用となる場合(月経困難症などの治療目的)と、自費診療となる場合(避妊目的)で費用が異なりますが、自費の場合でも月々2,000円〜3,000円程度です。

IUD/IUS(子宮内避妊器具)

特徴:子宮内に小さな器具を挿入する避妊法で、一度装着すれば数年間(3年〜5年)効果が持続します。特にIUS(黄体ホルモン放出システム)は、避妊効果が非常に高く、月経量を減らす効果も期待できます。

  • メリット:一度装着すれば、日常的に「避妊をしている」ことを意識する必要がありません。高い避妊効果が長期間持続します。
  • デメリット:装着・除去の際に産婦人科を受診する必要があります。費用は数万円かかります。

あなたのライフスタイルに合わせた選択を

どの方法が最適かは、あなたのライフスタイルや健康状態によって異なります。例えば、うっかり飲み忘れが多い方にはIUD/IUSが適していますし、生理痛に悩んでいる方には低用量ピルが二重のメリットをもたらします。

今回、緊急避妊薬を処方してもらう際、医師に「これを機に、継続的な避妊方法について相談したい」と伝えるのが一番スムーズです。医師や薬剤師は、あなたの体と未来を守るための最良のパートナーです。怖がらずに、ぜひ気軽に相談してみてくださいね。

より詳しい情報は、産婦人科のウェブサイトや、低用量ピルの情報サイトなどで確認できますよ。

診察前に知っておきたい!アフターピルにかかる費用と相場

前の項目でも触れましたが、緊急避妊薬の費用は決して安いものではありません。しかし、時間との戦いの中で「いくらかかるか分からない」という不安は、大きなストレスになりますよね。ここでは、具体的な費用の内訳と、費用を少しでも抑えるためのヒントを詳しくお伝えします。

費用の内訳:薬代と診療費

緊急避妊薬の費用は、基本的に次の3つの要素で構成されています。

  1. 薬代(必須):レボノルゲストレル錠(ジェネリック)やノルレボ(先発品)の価格です。
  2. 診察料(病院・オンライン):医師の診察を受けるための費用です。試験販売薬局ではかかりません。
  3. その他費用(オプション):オンライン診療の配送費用、性感染症検査費用、吐き気止めなどの補助薬代などです。

特に診察料については、医療機関が自由に価格を設定できる「自由診療」のため、「初診料」として高く設定されている場合もあります。事前にウェブサイトなどで確認するか、電話で「緊急避妊薬の処方にかかる総額の目安」を尋ねてみるのが最も確実です。

相場を左右する「ジェネリック」の存在

アフターピルの費用を大きく左右するのは、「先発品(ノルレボ)」を選ぶか、「ジェネリック(レボノルゲストレル錠)」を選ぶかです。効果は同じですが、価格は大きく異なります。

種類 代表的な名称 薬代の目安(クリニック相場) 特徴
先発品 ノルレボ 10,000円〜15,000円 最初に開発・承認された薬。
ジェネリック レボノルゲストレル錠 6,000円〜10,000円 先発品と同じ成分、効果で安価。ほとんどのクリニックで取り扱いあり。

あなたが診察を受ける際、医師や薬剤師に「ジェネリックでお願いします」と伝えるだけで、総額を数千円抑えることができる可能性があります。もちろん、医師から先発品を強く勧められる場合もありますが、費用の相談は遠慮せずに行ってみましょう。

オンライン診療でコストを抑える裏ワザ

オンライン診療サービスの中には、「診察料0円」や「期間限定割引」を行っているところもあります。これは、診察料を無料にする代わりに、薬代や配送費で採算を取るビジネスモデルです。時間と費用を両方抑えたい場合は、複数のオンライン診療サービスのウェブサイトを比較検討してみることをお勧めします。

ただし、最も安価な方法を選んだとしても、偽造品のリスクがある個人輸入の通販サイトだけは絶対に避けてください。安さにつられて偽物を服用し、避妊に失敗してしまうことほど危険なことはありません。国内で認可された安全なルートを必ず利用しましょう。

アフターピルを服用する際のQ&A:保険適用や未成年者の購入について

アフターピルについて、これまで記事で触れられなかった細かな疑問や、多くの人が抱える質問について、Q&A形式でまとめてお答えします。あなたの抱える不安を一つでも解消できれば幸いです。

Q1:アフターピルは本当に保険が適用されないの?

A:原則として保険適用外(自費診療)です。
アフターピルは「病気の治療」ではなく、「緊急避妊」という目的のため、自由診療と定められています。前述の通り、性暴力被害など、ごく例外的なケースを除いて、健康保険証を使っても費用は全額自己負担となります。このため、診察料から薬代まで、すべてが医療機関ごとに異なります。

もし、医師の診察時に「生理痛がひどい」「月経不順を治したい」といった治療目的の相談を同時に行い、低用量ピルなどを処方してもらう場合は、その治療に関する費用は保険適用となる可能性があります。緊急避妊薬の処方とは別々に会計が行われることが多いので、不安な場合は受付で「これは保険が適用されますか?」と尋ねてみましょう。

Q2:吐き気止めは必ずもらえるの?

A:はい、ほとんどの場合、同時に処方してもらえます。
アフターピルの副作用として、吐き気や嘔吐は非常によく知られています。特に服用後2時間以内に嘔吐してしまうと、薬の成分が吸収されずに避妊効果が得られないリスクがあるため、多くの医師は予防的に吐き気止め(制吐剤)を一緒に処方してくれます。診察時に「吐き気が心配なので、吐き気止めもお願いします」と伝えておくと安心です。

Q3:服用後に他の薬を飲んでも大丈夫?

A:市販の風邪薬や一般的な痛み止め(鎮痛剤)であれば、基本的には問題ありません。
ただし、抗生物質や一部の抗てんかん薬など、アフターピルの効果を弱めてしまう可能性のある薬もあります。もし、あなたが現在、日常的に飲んでいる薬がある場合は、必ず診察時に医師または薬剤師に伝えてください。オンライン診療の問診票にも、正確に記入することを忘れないようにしましょう。

Q4:アフターピルの服用は、将来の妊娠に影響する?

A:いいえ、影響はないとされています。
アフターピルは、そのサイクル一回限りのホルモン調整であり、体内に成分が長く残ることはありません。服用によって、将来の不妊症になったり、次の妊娠に悪影響を及ぼしたりする科学的な根拠は確認されていません。服用後の最初の生理(消退出血)が来れば、体は普段の周期に戻り始めます。不安であれば、医師に確認してくださいね。

緊急避妊薬についての一般的な疑問は、日本産婦人科医会のウェブサイトでも詳しく解説されています。日本産婦人科医会のQ&Aはこちら

避妊に失敗したかも…服用までの時間との勝負!正しい行動ステップ

緊急の時こそ、焦らず、しかし迅速に行動することが求められます。時間が経つにつれて効果が薄れるという事実があるからこそ、最短で薬を手に入れるための計画的なステップが必要です。

時間との闘いに勝つためのチェックリスト

性行為から72時間(3日)を最大の壁として捉え、以下のように時間軸を設定して行動しましょう。

経過時間 最優先行動 心構え
0〜24時間以内 病院 or オンライン診療
→即日配送または薬局受け取りで最速服用を目指す。
最も成功率が高い時間帯です。すぐに動けば大丈夫!
24〜48時間以内 オンライン診療の活用
→夜間や週末であれば、24時間対応のオンラインサービスを最優先。
まだ間に合います。焦らず、まずは診察を受けましょう。
48〜72時間以内 120時間用(エラワン)の取り扱いも確認
→処方可能なクリニックを絞って探す。
ギリギリの時間帯です。諦めずに、医師の専門的な判断を仰いでください。
72時間経過後 120時間用の薬の処方可否を医師に相談するか、妊娠の可能性を医師と検討する。 自己判断は禁物。まずは専門医に相談しましょう。

誰にも知られずに安全に行動するためのヒント

あなたのプライバシーは最大限尊重されるべきです。以下のヒントを参考に、不安なく行動してください。

  • オンライン診療の活用:自宅から誰にも会わずに診察が完了するため、これが最もプライバシーを守れる方法です。
  • 薬局での受け取り時の配慮:オンライン診療で薬局受け取りを選ぶ場合、薬剤師はあなたを個室やパーテーションで仕切られたスペースに案内し、他の患者に内容が聞こえないように配慮する義務があります。
  • 費用の用意:自由診療のため、カード決済ができない病院もまだあります。必ず、現金またはキャッシュレス決済の手段を事前に確認し、用意しておきましょう。

この状況を乗り越えたあなたは、自分の体と向き合うことの大切さを改めて学んだはずです。今はとにかく、安全に薬を手に入れ、服用することに集中してください。あなたの勇気ある行動が、最良の結果に繋がることをモモストアは心から願っています。

海外と日本の状況を比較!今後の緊急避妊薬「OTC化」の展望

日本国内でアフターピルが未だに薬局で自由に買えない状況は、世界的に見ると非常に異例です。この国際的な流れと、日本の今後の展望を理解することで、現在進行中の試験販売や、今後の市販化の議論への理解が深まります。

世界的な「アクセス向上」の動き

世界中の保健機関や産婦人科医会は、緊急避妊薬へのアクセスを改善することが、望まない妊娠の減少に直結するという立場を強く取っています。その動きは以下の通りです。

  • WHO(世界保健機関):アフターピルを必須医薬品リストに掲載し、処方箋なしでの提供を推奨しています。
  • 欧米の状況:イギリス、フランス、カナダ、アメリカなど、多くの先進国では、薬局で薬剤師との簡単な面談で購入できる体制が確立されており、時間外でもアクセスしやすいのが一般的です。

これらの国々では、市販化されても乱用や誤用が増えたり、避妊率が低下したりするといった懸念された問題は発生していない、というデータも出ています。むしろ、アクセスが向上したことで、女性の健康管理が向上したというポジティブな結果が報告されています。

日本の慎重論と「OTC化」へのハードル

日本が市販化に慎重であった背景には、先に述べた医学的な懸念のほか、「安易な服用を防ぎたい」という倫理的な側面や、薬局・薬剤師が緊急避妊の相談に十分に対応できる体制が全国に整っているか、という体制の問題がありました。

しかし、近年の議論では、「アクセスしやすいことによるメリット」が「慎重論」を上回るという認識が広まりました。その結果が、2023年11月からの試験販売という形です。

今後の日本の「OTC化」の最終的なハードルは、以下の2点に集約されます。

  1. 購入者の年齢制限をどうするか:未成年者への販売について、保護者の同意を必要とするのか、それとも世界標準に合わせて年齢制限を設けないのか。
  2. 服用を対面で確認するルールをどうするか:薬剤師が目の前で服用させるというルールを、正式な市販化後も継続するのか。

これらの議論は、現在も継続中ですが、試験販売のデータが「安全な販売が可能である」と示せば、2026年春以降の正式な市販化は、非常に現実的なものになります。市販化が実現すれば、ドラッグストアのカウンターなどで、今よりもはるかに早く、安価にアフターピルが手に入るようになるでしょう。

この大きな変化が、日本の女性の健康と権利を大きく前進させることを、モモストアは強く期待しています。

緊急避妊を繰り返さないために!日常的な避妊方法の選択肢

今回の緊急事態を乗り越えた今、最も大切なことは「二度と緊急避妊を必要としないための対策」を立てることです。緊急避妊薬は、あくまで最終手段であり、日常的な避妊法としては適していません。確実性の高い日常的な避妊方法を知り、あなたの未来を守りましょう。

低用量ピル:避妊とQOL(生活の質)の向上

最も確実性が高く、かつ女性のQOL(生活の質)を向上させる避妊方法として、低用量ピル(OC)が挙げられます。

避妊効果:正しく服用すれば、避妊成功率は99%以上と非常に高いです。

避妊以外のメリット:

  • 生理痛(月経困難症)の緩和:ピルを服用する目的として、生理痛の緩和で保険適用になることが多いです。
  • 生理周期の安定:生理の日を自分でコントロールできるため、旅行や大事なイベントに生理が重なるのを避けられます。
  • 子宮内膜症や卵巣がんのリスク軽減:長期的な健康メリットも報告されています。
  • ニキビ・肌荒れの改善:ホルモンバランスが整うことで、肌の調子が良くなることがあります。

低用量ピルは、産婦人科やオンライン診療で処方してもらえます。緊急避妊薬の処方を受けたクリニックで、そのまま低用量ピルの相談に移行するのが最もスムーズです。

その他の長期避妊法

「毎日ピルを飲むのが不安」「飲み忘れそうで心配」という方には、以下のような長期的な避妊方法も選択肢に入ります。

  1. IUS(子宮内避妊システム):子宮内に小さなT字型の器具を挿入し、黄体ホルモンを少しずつ放出することで、高い避妊効果を数年間(3~5年)持続させます。一度装着すれば、日常で何もする必要がないのが大きな魅力です。
  2. 避妊インプラント:腕の皮膚の下に小さな棒状の器具を挿入し、避妊効果を数年間持続させます。日本ではまだ承認されていないか、広く普及していませんが、海外では広く使われています。

避妊は女性にとって非常に大切な自己決定権の一つです。緊急避妊薬を服用した後、2~3週間後に生理(消退出血)が来たら、その後の避妊について真剣に考え、産婦人科の医師と相談を始めましょう。あなたの心と体の健康を守るために、最も確実で快適な方法を選んでくださいね。

性に関する正確な情報や避妊方法については、家族計画協会のサイトなども参考になります。日本家族計画協会の情報はこちら

筆者:モモストア

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