SHOEIの傑作ヘルメット「Z-7」はもう買えない?販売終了後の購入方法と後継モデルを徹底解説
バイク乗りの皆さん、こんにちは!モモストアです。
突然ですが、SHOEIのフルフェイスヘルメット「Z-7」を探しているけど、どこにも売ってなくて困っていませんか?
軽量かつコンパクトで、多くのライダーから愛され続けてきた名作モデルだけに、「なぜ見つからないの?」と疑問に思う方も多いはずです。
結論からお話しすると、Z-7は残念ながらすでにメーカーでの生産が終了しています。
しかし、絶望することはありません!
この記事では、Z-7が「売ってない」理由から、今からでも新品・中古を手に入れるための具体的な方法、そして進化した後継モデル「Z-8」との違いまで、徹底的に解説していきますね!
この記事を読むとわかること
・Z-7が生産終了した背景と、後継モデルZ-8の存在
・今からでも新品のZ-7を手に入れることができる賢い探し方
・中古品購入時の具体的な注意点や、失敗しないためのチェックリスト
・Z-7からZ-8に乗り換える際に知っておきたいサイズ感や機能の違い
- SHOEIのZ-7はなぜ「売ってない」と言われるのか?
- Z-7の販売状況を徹底調査!新品はどこで手に入る?
- 新品Z-7を探すなら「在庫限り」を狙え!賢い探し方
- 中古市場をチェック!Z-7はメルカリ・ヤフオクで手に入る?
- SHOEI Z-7の正式な後継モデル「Z-8」の魅力とは?
- Z-7とZ-8を比較!進化したポイントを詳しく解説
- Z-7の生産終了とZ-8への移行はいつだった?
- Z-7オーナーがZ-8に買い替えるメリット・デメリット
- Z-7のサイズ感はZ-8とどう違う?購入前に知っておきたいこと
- Z-7の中古品を購入する際の注意点とチェックリスト
- どうしてもZ-7にこだわるなら!人気カラー・グラフィックモデルの紹介
- Z-7以外にもある!SHOEIのおすすめフルフェイスヘルメット
- Z-7を買うなら今がラストチャンス?今後の市場価格の予測
- Z-7のコンパクトな帽体デザインが愛される理由
- Z-7のヘルメット構造:なぜ安全性が高いのか?
- Z-7で使える!インカムやアクセサリーのおすすめ互換性情報
- Z-7のメンテナンス方法:長く安全に使い続けるコツ
- Z-7を売るなら今?中古市場での高価買取のコツ
- Z-7以外にもある!知られざるSHOEIの隠れた名作たち
- Z-7を装着している有名ライダーやキャラクターは?
- Z-7オーナー必見!内装パッド交換でフィット感を復活させる裏技
- Z-7を愛するライダーへ!コミュニティと情報交換の場所
- Z-8に買い替える前に!知っておきたい最終確認事項
SHOEIのZ-7はなぜ「売ってない」と言われるのか?

多くのライダーが「Z-7が売ってない!」と感じるのには、明確な理由があります。
それはズバリ、Z-7がすでにメーカーによる生産を終了しているからです。
発売から長い間、その高い静粛性、軽量性、そしてコンパクトな帽体デザインで、SHOEIのフルフェイスヘルメットのスタンダードとして君臨してきたZ-7ですが、時代の流れとともに、その役割を次世代モデルに引き継ぐことになりました。
生産が終了すると、市場に出回るのは在庫限りとなります。
特に人気モデルであったZ-7は、生産終了がアナウンスされた直後から、ライダーたちが駆け込みで購入したため、店頭在庫やネットショップの在庫があっという間に枯渇してしまったという経緯があります。
今「売ってない」と感じるのは、まさにその影響が今も続いている証拠なんですね。
Z-7の生産終了の背景には、技術の進化と安全基準のアップデートが大きく関わっています。
ヘルメットの安全基準は、数年ごとに見直され、より高い安全性能が求められるようになります。
また、ライダーのニーズも多様化し、さらに進化したベンチレーション機能(通気性)や、高速走行時の静粛性、そしてシールドシステムの使いやすさなどが重視されるようになってきました。
SHOEIは、これらの新しいニーズと基準に対応するため、Z-7をさらに進化させた後継モデル「Z-8」を投入しました。
これは、Z-7の完成度が高すぎたからこそ、さらに超えるための大きな決断だったと言えるでしょう。
そのため、「売ってない」という状況は、Z-7というヘルメットが一つの時代を終え、次世代にバトンを渡した証なのです。
しかし、Z-7のファンにとっては、「やっぱりあのコンパクトさがいい!」「このグラフィックモデルが欲しい!」という強い思い入れがあるのも事実。
次のセクションからは、生産終了した今、どのようにしてZ-7を手に入れることができるのか、具体的な方法を深掘りしていきますね。
| モデル名 | SHOEI Z-7 (ゼットセブン) |
| 発売時期 | 2014年 |
| 生産終了時期 | 2020年頃(Z-8発表前後) |
| 後継モデル | SHOEI Z-8 (ゼットエイト) |
| 人気の理由 | 軽量、コンパクト、高い静粛性、デザインの美しさ |
もちろん、後継のZ-8も素晴らしいヘルメットですが、Z-7にはZ-7にしかない魅力があります。
新品、中古を問わず、最後のチャンスにぜひ手に入れたいですよね。
Z-7の販売状況を徹底調査!新品はどこで手に入る?
「生産終了」と聞くと、もう新品で手に入れるのは不可能だと思われがちですが、実はまだ新品のZ-7を手に入れるチャンスは残されています。
ただし、そのチャンスは非常に限られており、探し方にもコツが必要です。
ここでは、新品のZ-7が現在どのような場所で販売されている可能性があるのか、具体的な販売状況と見つけ方をご紹介します。
新品Z-7を探せる可能性が高い場所とその特徴
新品のZ-7を探す上で最も重要になるのは、「メーカーの在庫ではなく、店舗の在庫を探す」という視点です。
1. 全国展開の大型バイク用品店の「デッドストック」
バイク用品店、特に大規模な店舗では、展示品や売れ残りとして、倉庫の奥などにZ-7の在庫が眠っていることがあります。
これは「デッドストック」と呼ばれるもので、特に人気のないカラーやサイズのものが残っているケースが多いです。
店舗側もZ-8に切り替えたいものの、棚卸しなどで発見されることがあります。
この場合、オンラインストアには掲載されず、直接店舗に問い合わせるか、足を運んで初めて見つかることがほとんどです。
2. 地域密着型の小さなバイクショップやバイク屋
意外な穴場となるのが、個人経営や地域に根ざした小さなバイクショップです。
大型店と比べて商品の回転率は低いですが、その分、古いモデルや生産終了品がそのまま残っている可能性が高まります。
「Z-7を探しているんですが…」と店員さんに声をかけてみるのが一番の近道です。
ネット検索では決して見つからない貴重な新品に出会えるかもしれませんよ。
3. オンラインショッピングサイトの「極少数在庫」
大手オンラインショッピングサイト(Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングなど)でも、ごく稀に新品の在庫が復活することがあります。
これは、卸売業者や提携店舗のシステムに登録されていた最後の1点などが放出されるケースです。
ただし、これは本当に運任せであり、価格がプレミア化していることも少なくありません。
新品購入時の注意点:製造年月のチェック
新品のZ-7を見つけたとしても、必ずチェックしてほしいのがヘルメットの製造年月です。
ヘルメットは安全装備であり、素材の経年劣化があります。
JIS規格では使用期限を「購入後3年、または製造後5年」と推奨しています。
もし見つけた新品が製造から5年以上経過している場合は、安全性の観点から新品であっても購入を慎重に検討するべきでしょう。
シェル(帽体)の内側やチンストラップなどに貼られている製造年月を示すラベルを必ず確認してくださいね。
| 探し方 | メリット | デメリット・注意点 |
| 大型用品店 | 信頼性が高い、試着が可能 | 在庫が非常に少ない、主要サイズはほぼ枯渇 |
| 地域密着店 | 意外なデッドストックの可能性 | 探すのに手間がかかる、店舗ごとの在庫確認が必要 |
| オンラインサイト | 手軽に探せる | プレミア価格の可能性、製造年月の確認がしにくい |
次のセクションでは、具体的な「在庫限り」を狙うためのテクニックを、さらに詳しく掘り下げていきます。
新品Z-7を探すなら「在庫限り」を狙え!賢い探し方
新品のZ-7を手に入れるには、ただ漫然とオンラインストアを見るだけでは難しいです。
「在庫限り」の商品を見つけ出すためには、戦略的な検索と情報収集が欠かせません。
ここでは、モモストアが考える、新品Z-7を見つけるための3つの賢い探し方をご紹介します。
1. 「特定の色・サイズ」での絞り込み検索を徹底する
多くのライダーが狙うのは、ブラックやホワイトといった定番色、そしてMやLといったゴールデンサイズです。
これらの商品は真っ先に売り切れてしまいます。
狙うべきは、不人気色や特殊なサイズです。
- 特殊なサイズを狙う:XXS、XXLなど、非常に小さい・大きいのサイズは、需要が少ないため残っている可能性が高まります。
- グラフィックモデルの特定のカラーを狙う:単色(ソリッドカラー)ではなく、グラフィックモデルの中で「この色はちょっと派手で…」と敬遠されがちなカラーは、在庫が残っていることがあります。
オンライン検索をする際も、「Z-7 Lサイズ マットブラック」のように、漠然とした検索ではなく、「Z-7 XXL」や「Z-7 Sサイズ」のように、意図的にニッチなキーワードで絞り込むと、意外なショップの在庫リストに引っかかることがありますよ。
この方法は、新品を探す上で最も効果的なテクニックの一つと言えます。
2. バイク用品店の「店舗ブログ」やSNSをチェックする
大型のバイク用品店やヘルメット専門店では、生産終了品を「お宝商品」や「ラストチャンス」としてブログやSNS(XやInstagram)で紹介することがあります。
特に、在庫処分セールなどのタイミングで、Z-7のデッドストックを出すケースも考えられます。
主要なバイク用品チェーンの店舗ごとのアカウントをフォローしたり、定期的に「Z-7 在庫」といったキーワードで店舗ブログ内検索をかけるなど、地道な情報収集が実を結ぶことがあります。
3. 複数のオンラインサイトで「在庫通知」を設定する
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングといった大手サイトや、一部の専門店では、商品が在庫切れの場合でも「入荷お知らせメール」や「再入荷通知」を設定できる機能があります。
新品のZ-7の場合、これは再生産による入荷ではなく、キャンセルや返品、または前述したデッドストックの発見による「極々稀な在庫復活」を通知してくれるものです。
この機能を使えば、四六時中サイトをチェックする必要がなく、チャンスを逃すリスクを減らせます。
新品のZ-7を見つける旅は、宝探しに似ています。
簡単には見つかりませんが、諦めずに賢く探せば、きっと運命のZ-7に出会えるはずです!
ただし、焦って高額な転売品に手を出さないよう、冷静な判断も大切ですよ。
| テクニック | 具体的な行動 | 期待できる効果 |
| ニッチな絞り込み | XXL、Sなど特殊なサイズで検索 | 需要の低いサイズやカラーの在庫発見率が向上 |
| 情報収集 | 店舗ブログ、SNSの「Z-7 在庫」で検索 | 店舗独自のセール情報やデッドストックの放出情報をキャッチ |
| 通知設定 | オンラインサイトの再入荷通知を登録 | キャンセルやシステム上の在庫復活のチャンスを逃さない |
次は、新品が見つからなかった場合の現実的な選択肢、中古市場について詳しく見ていきましょう。
中古市場をチェック!Z-7はメルカリ・ヤフオクで手に入る?
新品のZ-7を探すのは非常に困難ですが、中古市場に目を向ければ、まだまだ豊富なZ-7が出品されています。
特にフリマアプリのメルカリや、オークションサイトのYahoo!オークション(ヤフオク)は、個人間取引が活発なため、希望のグラフィックモデルやサイズが見つかる可能性が非常に高いです。
しかし、ヘルメットという安全装備を中古で購入するには、いくつかのリスクと注意点があります。
主要な中古販売チャネルとその特徴
1. メルカリ・Yahoo!オークション(ヤフオク)などのフリマ・オークションサイト
- メリット:出品数が多く、価格交渉の余地がある場合もあります。人気のないカラーやサイズの流通量が豊富です。限定グラフィックモデルなど、プレミア化しているものも見つかります。
- デメリット:商品の状態(内装のへたり、傷、臭いなど)を直接確認できないため、出品者の説明文と写真がすべてになります。また、個人間の取引のため、ノークレーム・ノーリターンが基本となり、トラブルのリスクが伴います。
2. 中古バイク用品専門店(実店舗・オンライン)
- メリット:専門店によるプロの目利きで状態がチェックされているため、フリマサイトよりも安心感があります。クリーニング済みの場合が多く、保証が付く場合もあります。
- デメリット:フリマサイトに比べて価格が高めに設定されていることが多いです。
3. 地域掲示板やSNSの個人売買
- メリット:対面での取引が可能な場合、現物を確認して試着できるという最大のメリットがあります。
- デメリット:出品数が少なく、地理的な制約があります。
中古購入で絶対に失敗しないための心構え
中古のZ-7を購入する際に最も大切なのは、「安全性を第一に考えること」です。
ヘルメットは、万が一の事故の際に命を守るためのものです。見た目の綺麗さや価格の安さだけに惑わされてはいけません。
チェックすべき重要ポイント:
- 衝撃履歴の有無:一度でも強い衝撃(落下や事故)を受けたヘルメットは、外見上問題がなくても、内部の衝撃吸収ライナー(発泡スチロール部分)が潰れている可能性があります。「立ちごけで一度地面に落とした」といった記載があるものは、たとえ外傷がなくても避けるのが賢明です。
- 製造年月の確認:新品同様、製造から5年以上のものは避けてください。中古品の場合、製造から3年〜5年以内のものを探すのが理想的です。
- 内装のへたりと臭い:内装のへたりはサイズ感に直結します。特に頭頂部や頬部分のパットがぺしゃんこになっていると、ヘルメットが緩くなり、安全性が低下します。また、前のオーナーの汗やタバコの臭いが染みついている場合もあります。フリマサイトでは「臭いはありません」と書かれていても、念のため確認しましょう。
これらの注意点を踏まえて、中古のZ-7を探す際は、特に商品説明文を隅々まで読み、不明点があれば遠慮なく出品者に質問することが重要です。
現行モデルのZ-8と比較しても、Z-7のポテンシャルはまだ十分に通用しますので、良い状態の中古品を見つけられれば、最高のバイクライフの相棒になってくれるでしょう。
SHOEI Z-7の正式な後継モデル「Z-8」の魅力とは?
Z-7が生産終了した今、SHOEIが自信を持って世に送り出したのが、正式な後継モデル「Z-8 (ゼットエイト)」です。
「Zシリーズ」のコンセプトである「コンパクト&ライト」をさらに追求しつつ、現代のライダーが求めるあらゆる要素を高次元で融合させた、まさに次世代のスタンダードフルフェイスと言えるヘルメットです。
Z-8がライダーにもたらす新しい体験
Z-8は、単にZ-7をマイナーチェンジしたものではありません。
設計の根本から見直され、特に以下の3つの要素でZ-7を凌駕する進化を遂げています。
1. 圧倒的な「静粛性」と「空力性能」の向上
Z-7も静粛性が高いと評価されていましたが、Z-8はさらにその上を行きます。
帽体の形状やシェルのエッジ部分の設計が見直され、風切り音が大幅に低減されました。
特に高速道路での巡航時など、長時間走行でのライダーの疲労軽減に大きく貢献します。
また、新しいスポイラー形状により、高速域での安定性が向上し、ライダーの首にかかる負担も軽減されています。
長距離ツーリングを快適に楽しみたいライダーには、この進化は計り知れない魅力となるでしょう。
2. 快適性を極めた「ベンチレーション(通気性)」
Z-7と比較して、Z-8はエアインテークとアウトレットの形状が大きく変更され、効率的な換気システムが実現されています。
特に頭部へのフレッシュエアの導入量が増え、暑い日のライディングでもヘルメット内部が蒸れにくくなりました。
これにより、集中力の低下を防ぎ、より安全で快適なライディングを楽しむことができます。
シールド内側への曇り防止にも役立ち、オールシーズンでの快適性が向上しています。
3. 驚くほど簡単な「シールド着脱システム」と「視界の広さ」
Z-8のシールドシステムは、Z-7よりもさらに進化し、工具不要で驚くほど簡単に着脱可能になりました。
これにより、シールドの清掃やピンロックシートの交換が非常に楽になります。
また、Z-8はZ-7に比べて縦方向の視界が拡大されており、前傾姿勢をとるスポーツバイクでのライディングでも、より広く、より安全な視界を確保できるようになっています。
これは、サーキット走行やワインディングを楽しむライダーにとって大きなアドバンテージとなるポイントです。
Z-8は、Z-7の美点である「軽さ」と「コンパクトさ」を継承しつつ、あらゆる面で現代の要求に応える進化を遂げています。
Z-7が見つからなかったとしても、Z-8はきっとあなたの期待を裏切らない、最高の選択肢となるはずですよ。
Z-8の詳しいレビューや評価は、多くのバイクメディアで確認できます。
Z-7とZ-8を比較!進化したポイントを詳しく解説
Z-7とZ-8は、どちらもSHOEIのZシリーズを代表するフルフェイスヘルメットですが、その設計思想と機能にはいくつかの決定的な違いがあります。
「Z-7にこだわるべきか」「Z-8に乗り換えるべきか」を判断するためにも、両モデルの主な違いを徹底的に比較してみましょう。
比較のポイント:Z-7からZ-8で何が変わったのか?
Z-8は、Z-7の軽量・コンパクトという基本コンセプトを守りつつ、以下の4つの要素を中心に進化を遂げています。
1. シールドシステム:格段に向上した使いやすさ
Z-7は、シールドの開閉がやや硬いと感じるユーザーもいました。
Z-8では、シールドベース機構が一新され、よりスムーズで確実な開閉操作が可能になりました。
さらに、シールドを閉じた際の密着性が向上し、雨や風の侵入を防ぐ性能がアップしています。
また、Z-7はシールドの曇り止めとしてPINLOCK EVO lensを装着する必要がありましたが、Z-8のシールドは、PINLOCKシートを装着するためのピンがヘルメット本体側に付く形状に変更され、視界がさらにクリアになりました。
2. 空力性能と静粛性:体感できる違い
Z-7はコンパクトさが売りの一つでしたが、Z-8はシェル(帽体)後部の形状がより流線型になり、空力特性が大幅に改善されています。
これにより、高速走行時のヘルメットのブレが軽減され、長時間運転による首や肩への負担が少なくなっています。
静粛性についても、内装やチークパッドの改良により、風切り音がさらに抑えられ、音楽やインカムの会話が聞き取りやすくなりました。
3. ベンチレーション(通気性):夏の快適性アップ
Z-7のベンチレーションも優秀でしたが、Z-8ではインテーク(空気取り入れ口)とアウトレット(排出口)の設計が見直され、風の通り道がより最適化されました。
特に、頭頂部から後部にかけての排熱効率が向上し、ヘルメット内部の熱や湿気を素早く排出できるようになっています。
これは、特に日本の高温多湿な夏場のライディングにおいて、非常に大きなアドバンテージとなります。
4. 内装:フィッティングと衛生面への配慮
Z-8の内装は、Z-7と同様にフル脱着可能ですが、より立体的な成型が施され、包み込まれるようなフィット感が向上しています。
また、内装の生地も改良され、汗をかいても肌触りが良く、清潔に保ちやすい素材が採用されています。
メガネをかけるライダーのために、チークパッドの形状も微調整されており、メガネのテンプル(つる)がスムーズに挿入できるよう配慮されています。
| 機能項目 | Z-7 | Z-8 | 進化ポイント |
| コンセプト | コンパクト&軽量 | コンパクト&ライト(継承) | 静粛性、通気性をさらに追求 |
| シールドシステム | CWR-1 | CWR-F2 | 着脱容易化、密着性向上、縦方向の視界拡大 |
| 静粛性 | 高水準 | さらに向上 | 風切り音の低減に特化した帽体形状 |
| ベンチレーション | 良好 | 大幅に向上 | 効率的な通気経路の最適化 |
| 内装 | フル脱着可 | フル脱着可、立体成型、メガネ対応 | フィット感、衛生面の向上 |
Z-7は名作ですが、Z-8は間違いなく正統進化を遂げた、現代のニーズに合ったヘルメットです。
これらの違いを理解すれば、どちらを選ぶべきかが見えてくるはずですよ。
Z-7の生産終了とZ-8への移行はいつだった?
Z-7の生産終了と、後継モデルZ-8の登場は、SHOEIファンにとって大きなトピックでした。
「いつからZ-7は売ってない状態になったの?」という疑問は、Z-7を探すライダーが抱く共通のものです。
ここでは、この歴史的な転換期が具体的にいつだったのかを振り返り、その影響について解説します。
Z-7の発売と生産終了のタイムライン
Z-7は、2014年(平成26年)に発売されました。
それまでSHOEIのスタンダードモデルだった「Z-6」の後継として登場し、その軽量さとコンパクトさで、瞬く間に世界中のライダーから支持されるモデルとなりました。
Z-7はその後、約6年間にわたってSHOEIのフルフェイスの売れ筋モデルとして君臨し続けました。
そして、Z-7の生産終了が公に発表されたのは、2020年の後半から2021年の初頭にかけてでした。
この時期、SHOEIからZ-8の登場がアナウンスされるとともに、Z-7は順次生産終了へと移行していきました。
正確な「生産終了日」はカラーやサイズによって異なりますが、Z-8が正式に発売された2021年4月頃には、ほとんどのZ-7のラインナップがカタログから姿を消しました。
市場在庫が一気に枯渇した背景
この「生産終了→Z-8へ移行」の流れが、なぜZ-7が「売ってない」状態を深刻化させたかというと、以下の理由が挙げられます。
- 駆け込み需要:「Z-7が買えなくなる」という情報が広がり、Z-7のファンや、Z-7のデザインやフィット感を好むライダーが一斉に購入に走りました。特に人気カラーや人気サイズ(M・L)は、この時期にほぼ在庫が掃けてしまいました。
- Z-8の供給不足:Z-8の発売直後、その人気とコロナ禍における生産体制の影響もあり、Z-8自体の供給が追いつかない時期がありました。これにより、「Z-8が買えないならZ-7を探そう」という需要がさらにZ-7の残り在庫に集中し、市場の在庫枯渇に拍車がかかりました。
現在、Z-7の新品を見つけられるのは、まさにこの「駆け込み需要」を生き残った、ごくわずかなデッドストックということになります。
そのため、もし今Z-7の新品を見つけられたなら、それは非常に幸運なことだと言えるでしょう。
| モデル | 主な発売時期 | 特徴 |
| Z-6 | 2007年頃 | Zシリーズの基礎を確立。 |
| Z-7 | 2014年 | 軽量化、コンパクト化、静粛性の向上で大ヒット。 |
| Z-8 | 2021年4月 | 空力・静粛性・通気性を徹底進化。現行モデル。 |
Z-7は、約6年間の販売期間の中で、多くのライダーの思い出と共に走ってきました。
その名作を受け継いだZ-8も素晴らしいモデルですが、Z-7のコンパクトさを求める気持ちもよくわかりますね。
Z-7オーナーがZ-8に買い替えるメリット・デメリット
現在Z-7を愛用しているライダーにとって、ヘルメットの買い替え時期が来たとき、「またZ-7を探すか」「Z-8に乗り換えるか」は非常に悩ましい選択です。
ここでは、Z-7オーナーだからこそ感じる、Z-8への買い替えにおけるメリットとデメリットを、包み隠さず正直にお伝えします。
Z-8に買い替える「メリット」:安全と快適性のアップデート
Z-7からZ-8に買い替える最大のメリットは、「最新の安全基準と快適性」を手に入れることができる点です。
- ヘルメットの寿命リセット:ヘルメットは衝撃吸収材の経年劣化により、安全性能が時間とともに低下します。新品のZ-8に買い替えることで、ヘルメットの寿命をゼロからスタートでき、安心してライディングに集中できます。
- 圧倒的な静粛性の向上:Z-7も静かでしたが、Z-8は特に高速域での風切り音の低減が顕著です。長距離ツーリングでの聴覚疲労が軽減されるため、より快適に運転ができます。
- 夏の快適性向上:改良されたベンチレーションシステムにより、Z-7よりも頭部の蒸れが抑えられます。特に真夏のライディングでは、この通気性の違いは大きなアドバンテージとなるでしょう。
- シールドシステムの使いやすさ:Z-8のシールド着脱の簡単さは、Z-7のそれとは比べ物になりません。洗車時やメンテナンス時の手間が大幅に削減されます。
特に、Z-7を長年使ってきた方ほど、Z-8の静粛性や通気性の進化には驚かれるはずです。
「ヘルメットは進化しているんだな」と実感できるアップデートとなっています。
Z-8に買い替える「デメリット」:慣れ親しんだ感覚からの変化
一方で、Z-7オーナーだからこそ感じるデメリットも存在します。
- サイズ感・フィット感の違い:帽体の設計が刷新されたため、Z-7でピッタリだったサイズが、Z-8では「少し違う」と感じる可能性があります。特に頬周りのフィット感や、頭部の深さが変わっているため、必ず試着が必要です。
- 「コンパクトさ」の体感的な違い:Z-8もコンパクトですが、Z-7の「極限まで絞り込んだ」デザインに慣れていると、Z-8がわずかに大きく感じるかもしれません。ただし、これは並べて比較して初めてわかる程度の違いであり、単体で見ればZ-8も十分にコンパクトです。
- デザインの好み:Z-7のシャープでシンプルなデザインを好むライダーにとって、Z-8のエッジの効いたスポイラー形状が好みに合わないと感じるケースもあります。
- 価格:Z-8はZ-7よりも価格が上昇しています。最新技術が投入されているため当然ですが、予算を考慮する必要があります。
最大のデメリットは、やはり「慣れ親しんだZ-7の感覚」が失われることです。
しかし、バイク用品店の試着でZ-8を体験してみれば、「この進化なら乗り換える価値がある」ときっと思えるはずですよ。
Z-7からZ-8に乗り換えたライダーのレビューも参考にしてみてください。
Z-7のサイズ感はZ-8とどう違う?購入前に知っておきたいこと
ヘルメットを購入する際に最も重要なのは、サイズ感、すなわち「フィット感」です。
ヘルメットの機能がどんなに優れていても、頭に合っていなければ安全性も快適性も損なわれてしまいます。
Z-7とZ-8は同じZシリーズですが、内部の設計が変更されているため、体感的なサイズ感には違いがあります。
Z-7ユーザーがZ-8を購入する、あるいはZ-7の中古品を購入する前に、知っておくべきサイズ感の違いについて詳しく解説します。
Z-7とZ-8のサイズ感を分ける「内装」の違い
ヘルメットのサイズ(S, M, Lなど)は、帽体(シェル)の大きさで決まりますが、実際のフィット感は内部の衝撃吸収ライナーと内装(チークパッド、センターパッド)によって決まります。
1. 頬(チークパッド)のフィット感:Z-8の方がタイトな傾向
Z-7もタイトなフィット感でしたが、Z-8は頬を包み込むような立体的なチークパッドを採用しています。
このため、Z-7で「ちょうど良い」と感じていた方でも、Z-8では「少しきつい」と感じる可能性があります。
特に新しいヘルメットは内装がまだへたっていないため、よりタイトに感じるでしょう。
SHOEIのヘルメットは、内装の厚みを交換することで細かくフィット感を調整できますが、初期状態ではZ-8の方が頬の下部までしっかり密着するよう設計されています。
2. 頭頂部の深さ:Z-8はより包み込む設計
Z-7は軽量・コンパクトを追求する中で、頭頂部が比較的浅いと感じるライダーもいました。
Z-8は、より深く、頭全体をしっかりと包み込むような設計に変更されています。
これにより、長時間の着用でも頭に当たる部分が分散され、疲労が軽減される効果が期待できます。
しかし、頭のハチ(鉢)が張っている方は、Z-7よりもZ-8の方が側頭部が圧迫されるように感じるかもしれません。
3. サイズ選びの基本的な考え方
もしZ-7と同じサイズを購入する場合でも、Z-8は「進化」した設計になっているため、以下のステップでサイズを決定するのがおすすめです。
- 基本サイズはZ-7と同じ:まずは、Z-7で使っていたサイズを試着の基準とします。
- 必ず試着する:Z-7とは別物と考えて、必ず試着し、頭を左右に振ってヘルメットがブレないか確認します。
- ワンサイズ上も検討:Z-8の初期のタイトさが苦手な場合、あえてワンサイズ上を試着し、内装のパッド交換で微調整する選択肢も検討しましょう。
特に、Z-7の中古品を購入する場合も、前のオーナーの使用期間や保管状況によって内装のへたり具合が異なります。
中古でZ-7を購入する場合は、「内装は交換するもの」と考えて、SHOEIの純正内装パーツを別途購入することも検討すると、より快適で安全なフィット感を得られますよ。
ヘルメットは、試着が命です。妥協せずにフィット感を追求してくださいね。
Z-7の中古品を購入する際の注意点とチェックリスト
「どうしてもZ-7が良い!」「あの限定カラーが欲しい!」という熱い思いから、中古品の購入を決意された方へ。
中古ヘルメットは価格面で魅力的ですが、安全に関わる重要なアイテムであるため、新品以上に慎重なチェックが必要です。
ここでは、中古のZ-7を後悔なく手に入れるための、具体的な注意点とチェックリストをモモストアがご紹介します。
中古品購入時の「命に関わる」最重要チェック項目
フリマアプリやオークションサイトで現物を確認できない場合でも、出品者に必ず確認すべき項目です。
1. 衝撃履歴の有無:最も重要!
- 質問内容:「走行中に落としたことはありますか?」「立ちごけなどで地面にぶつけたことはありますか?」
- 判断基準:少しでも衝撃を受けた履歴があるものは避ける。外傷がなくても内部の衝撃吸収ライナーが潰れている可能性があり、一度潰れたライナーは衝撃吸収能力を失っています。
2. 製造年月の確認:安全の期限
- 質問内容:「製造年月がわかるステッカーの写真をアップロードしてもらえますか?」
- 判断基準:ヘルメットは製造から5年が交換の目安です。Z-7は古いものでは10年近く経過しているものもあります。製造から3年〜5年以内のものが理想です。
3. シェル(帽体)の外傷:クラックの確認
- 質問内容:「シェルの表面にひび割れ(クラック)や、塗装の下まで達する深い傷はありますか?」
- 判断基準:Z-7のシェルはSHOEI独自の「AIM」構造で非常に頑丈ですが、深い傷やクラックは強度の低下に直結します。小さな擦り傷は許容範囲ですが、深い線傷や割れは絶対にNGです。
快適性と衛生面に関するチェック項目
安全性がクリアできたら、次に快適に使えるかどうかのチェックです。
1. 内装の「へたり」と「臭い」:
- 質問内容:「内装パッド(特に頬と頭頂部)のへたり具合はどうですか?」「タバコやペットなどの臭いはありますか?」
- 判断基準:内装がぺしゃんこにへたっていると、フィット感が緩くなり危険です。内装交換を前提として、交換費用も考慮に入れましょう。臭いは、写真では判断できないため、出品者の正直な回答を信用するしかありません。
2. シールドと機構の動作:
- 質問内容:「シールドの開閉はスムーズですか?」「ピンロックシートは付属していますか?」
- 判断基準:シールドの開閉が硬い、またはグラグラしている場合は、シールドベースの部品交換が必要になる可能性があります。また、ピンロックシートは消耗品ですので、交換が必要であれば費用を見積もりましょう。
| 項目 | 確認方法・注意点 | 判断(○/×) |
| 衝撃履歴 | 出品者に質問。転倒・落下の履歴は即× | ×(安全第一) |
| 製造年月 | ステッカー写真を確認。5年経過は要検討 | △(3年以内が望ましい) |
| 深い傷・クラック | 写真と質問で確認。深い傷・割れは即× | ×(強度低下) |
| 内装のへたり | 写真で厚みを確認。交換前提なら費用考慮 | △(交換費用次第) |
| 臭い | 出品者の回答を信用しつつ、自己責任で | △(クリーニングで改善の可能性) |
中古品は、現行モデルのZ-8よりも安価にZ-7を手に入れられる魅力的な選択肢ですが、その分リスクも伴います。
これらのチェックリストを活用して、納得のいく安全なZ-7を見つけてくださいね。
どうしてもZ-7にこだわるなら!人気カラー・グラフィックモデルの紹介
Z-7にこだわるライダーの多くは、「機能面ももちろん大切だけど、このカラーリング・グラフィックじゃなきゃダメなんだ!」という強い思い入れを持っています。
Z-7は数多くのソリッドカラーと、個性豊かなグラフィックモデルが発売されてきました。
ここでは、特に人気が高く、中古市場でも高い注目を集めるZ-7のカラー・グラフィックモデルをいくつかご紹介します。
伝説的な人気を誇るグラフィックモデル
Z-7のグラフィックモデルは、デザイナーのセンスが光る傑作揃いです。特に以下のモデルは、生産終了後もプレミア価格で取引されることがあります。
1. Z-7 MARQUEZ MOTO GP (マルケス モトGP)シリーズ
SHOEIがサポートする世界的なライダー、マルク・マルケス選手のレプリカモデルです。
マルケス選手のヘルメットは世代を重ねていますが、Z-7時代のデザインも非常に人気が高く、特に彼の特徴的な「蟻のロゴ」や、アグレッシブなグラフィックは、多くのライダーを魅了しました。
このモデルは、中古市場でもすぐに売れてしまうため、見つけたら即決の価値があるかもしれません。
2. Z-7 FLAGGER(フラッガー)
チェッカーフラッグをモチーフにしたスポーティなモデルで、シンプルながらもアグレッシブな印象を与えます。
特に、赤×黒、または青×白のカラーリングは、様々なバイクにマッチしやすいため、人気が集中しました。
Z-7のコンパクトな帽体と相まって、非常にスタイリッシュに見えるのが特徴です。
3. Z-7 DUCHESS(ダッチェス)
女性ライダーや、派手すぎないエレガントさを求めるライダーに人気が高かったのがDUCHESSです。
曲線美を活かしたデザインと、細部に施されたメタリックなラインが、Z-7の帽体を上品に彩っていました。
特に、パールホワイトやシルバーベースのものは、中古市場でもなかなか出てこない希少品となっています。
定番のソリッドカラーでも人気が高いもの
グラフィックモデル以外にも、定番のソリッドカラーの中で特に需要が高いものがあります。
- マットブラック:フルフェイスの定番中の定番。Z-7のマットブラックは、その質感の高さと飽きのこないデザインで、常に人気トップでした。
- ルミナスホワイト:単なる白ではなく、光沢感のある美しいホワイトです。どんなバイクの色にも合わせやすく、清潔感があるため、こちらも非常に人気が高いカラーです。
もし、あなたが「どうしてもこのグラフィックモデルじゃなきゃ!」というこだわりがあるなら、中古市場を徹底的にチェックし、妥協せずに希望のモデルが見つかるまで粘ることが大切です。
もちろん、中古品ならではの価格設定や状態の確認は怠らないようにしましょう。
| モデル名 | 主な特徴 | 中古市場での傾向 |
| MARQUEZ MOTO GP | マルケス選手のレプリカ。蟻のロゴが特徴。 | プレミア価格で取引されやすい。 |
| FLAGGER | チェッカーフラッグモチーフ。スポーティで人気。 | 中古でも流通量が比較的多く、見つけやすい。 |
| DUCHESS | エレガントな曲線デザイン。女性ライダーにも人気。 | 希少性が高く、状態が良いものは高値。 |
あなたが求めるZ-7が、どこかであなたを待っているかもしれませんね。
Z-7以外にもある!SHOEIのおすすめフルフェイスヘルメット
Z-7の生産終了は残念ですが、SHOEIは世界トップクラスのヘルメットメーカーであり、Z-7以外にも、あなたのライディングスタイルやニーズに完璧にマッチする素晴らしいフルフェイスヘルメットを数多くラインナップしています。
「Z-7に似たヘルメットはないかな?」とお探しの方のために、Z-7の魅力を引き継ぎつつ、異なる強みを持つSHOEIのおすすめモデルをご紹介します。
1. ツーリングの快適性を極めた「GT-Air II」
Z-7が「軽快さ」を追求したモデルであるのに対し、GT-Air IIは「快適な長距離ツーリング」に特化したモデルです。
- インナーサンバイザー搭載:Z-7にはなかった、格納式のインナーサンバイザーを搭載。トンネルの出入りや天候の変化に瞬時に対応でき、ツーリングの快適性が格段に向上します。
- 静粛性・空力性能:Z-8にも匹敵する高い静粛性を誇り、長時間の高速走行でも疲れにくい設計です。
- 帽体:Z-7よりはやや大柄ですが、その分、内部のゆとりがあり、ゆったりとした被り心地を求めるライダーに最適です。
「Z-7はちょっとタイトすぎる」「サンバイザーは必須」という方には、GT-Air IIは最高の選択肢となるでしょう。
2. プレミアムスポーツの最高峰「X-Fifteen(X-Fifteen)」
Z-7が「ストリートからスポーツまで」のオールラウンドモデルだとすれば、X-Fifteenは「レーストラックを意識したプレミアムスポーツ」モデルです。
- 安全性と空力性能:MOTOGPなどのレースシーンで培われた技術が惜しみなく投入されており、空力性能はSHOEIのラインナップの中で最高峰。超高速域での安定性は抜群です。
- ベンチレーション:非常に強力なベンチレーションシステムを搭載しており、アグレッシブな走行でもヘルメット内部を快適に保ちます。
- 視界:深い前傾姿勢でも視界を確保できるよう、通常モデルよりもさらに広い視界が確保されています。
「軽さよりも絶対的な安全性と空力性能を追求したい」「主にスポーツ走行を楽しむ」というZ-7ユーザーなら、X-Fifteenはまさに究極のフルフェイスと言えます。
3. レトロな魅力を持つ「Glamster(グラムスター)」
クラシカルなバイクやネオレトロなスタイルを好むライダーには、Glamsterがおすすめです。
Z-7とは対極にあるデザインですが、SHOEIならではの安全性能とコンパクトさはしっかりと受け継がれています。
- デザイン:Z-7のモダンなデザインに対し、Glamsterはクラシックな帽体形状。あえて古風な雰囲気を楽しめます。
- シールド:バブルシールドのような独特な形状のシールドが、レトロな雰囲気を醸し出しています。
- コンセプト:機能性はZ-7やZ-8には及びませんが、「ファッション性」と「安全性」を高次元で両立したいライダーには唯一無二の存在です。
| もしあなたが… | おすすめモデル | Z-7との主な違い |
| 長距離ツーリングの快適性重視なら | GT-Air II | インナーサンバイザー搭載、より静粛 |
| 超高速域での安定性・安全性重視なら | X-Fifteen | レーシングスペックの空力と安全性能 |
| ネオレトロなデザイン重視なら | Glamster | クラシックな外観、現代の安全技術 |
| Z-7のコンセプトを継承しつつ最新技術を求めるなら | Z-8 | 正統な後継モデル、コンパクトさ、静粛性向上 |
Z-7を探すことも大切ですが、これらの最新モデルを試着してみると、新しい発見があるかもしれませんよ。
新しいモデルを検討することで、Z-7が生産終了したことへの寂しさも和らぐかもしれません。
Z-7を買うなら今がラストチャンス?今後の市場価格の予測
Z-7はすでに生産終了から数年が経過しており、新品の在庫は事実上ゼロに近づきつつあります。
では、「Z-7を買う」という選択は、今が本当にラストチャンスなのでしょうか?
そして、今後Z-7の市場価格はどのように変動していくと予測されるのか、モモストアなりに分析してみました。
新品Z-7の市場価格予測:プレミア化の進行
残された新品のZ-7は、今後「在庫処分」として安くなる可能性は低く、むしろプレミア価格で取引される可能性が高いです。
- 希少性の高まり:時間が経過するほど、新品のZ-7は希少価値が高まります。特に未開封品や製造年が新しいものは、「デッドストックのお宝」として価格が跳ね上がる傾向にあります。
- 人気グラフィックモデル:マルケスモデルなどの人気グラフィックは、通常のソリッドカラーよりもさらに高値で取引され、定価を大きく上回ることは珍しくありません。
- 予測:今後は、バイク用品店のデッドストックでも、定価かそれ以上の価格で販売され、オンラインの極少数在庫では「プレミア価格」が常態化すると予測されます。
もし、あなたが新品のZ-7を見つけた場合、それは「今が一番安い」最後のチャンスである可能性が高いと言えます。迷っているうちに、他の誰かに買われてしまうかもしれませんよ。
中古Z-7の市場価格予測:二極化の傾向
中古のZ-7の価格は、今後さらに「商品の状態」によって二極化していくと予測されます。
1. 状態が良いもの(高値安定):
製造から間もないもの、使用頻度が少ないもの、内装のへたりが少ないもの、グラフィックモデルなどは、Z-8の新品価格に近いか、それ以上の高値で安定するでしょう。
特に、Z-7のコンパクトなサイズ感にこだわるライダーからの需要は尽きません。
2. 状態が悪いもの(価格下落):
製造から5年以上経過したもの、内装のへたりや臭いがひどいもの、深い傷があるものなどは、安全性の懸念から価格が大幅に下落します。
これらの商品は、内装交換や補修を前提とした「素材」として扱われるようになるでしょう。
つまり、中古市場においても、「良いZ-7」は今後も高い価値を保ち続けます。
購入を検討されている方は、単なる価格の安さだけでなく、「品質」と「製造年月」を最優先して選ぶことが、後悔しないための鍵となります。
結論として、Z-7を新品で手に入れるチャンスは、本当に「今がラストチャンス」と言って間違いありません。
中古であっても、状態が良いものは早めに確保しておかないと、今後さらに手に入りにくくなる可能性が高いでしょう。
もしZ-7への強いこだわりがあるなら、「迷ったら買う」くらいの気持ちで探すのが吉かもしれませんね。
もちろん、予算と安全性を天秤にかけて、最良の判断をしてください。
Z-7のコンパクトな帽体デザインが愛される理由
Z-7がこれほどまでに多くのライダーに愛され、生産終了後も探し求められる最大の理由の一つに、その「コンパクトな帽体デザイン」が挙げられます。
特に、近年のヘルメットが内蔵サンバイザーやインカムスペースの確保などで大柄になりがちな中で、Z-7のコンパクトさは際立っていました。
ここでは、Z-7のコンパクトさがなぜライダーに強く支持されたのかを深掘りします。
体感的な「軽さ」と「一体感」
ヘルメットは、実際の重量(グラム数)も重要ですが、ライダーが体感する「重さ」は、帽体の大きさや形状によって大きく左右されます。
- 見た目の小ささ:Z-7は、帽体の外側をギリギリまで絞り込むことで、顔のサイズに対してヘルメットが大きく見えすぎないデザインを実現しました。これにより、バイクに乗っている姿がスマートに見え、「キノコ頭」になりにくいと絶賛されました。
- 風圧の低減:帽体が小さいということは、走行中に風を受ける表面積も小さくなるということです。これにより、高速走行時にヘルメットが受ける風圧が減り、首や肩への負担が軽減され、体感的な軽さに繋がります。
- バイクとの一体感:特にカウルが小さいネイキッドバイクや、クラシカルなバイクに乗るライダーにとって、ヘルメットがコンパクトであることは、バイクのデザインを邪魔せず、車両全体との統一感を生み出す重要な要素でした。
帽体サイズの「4シェル化」によるメリット
SHOEIはZ-7において、帽体のサイズ(シェルサイズ)を細分化し、XXS-S/M/L/XL-XXLの4つのシェルサイズを設定しました。
これは、サイズによって帽体そのものの大きさが変わることを意味します。
- 一般的なヘルメット:2~3種類のシェルサイズで、内装の厚みを変えて全てのサイズに対応します。この場合、SサイズのライダーがXLサイズの帽体を被ることになり、「キノコ頭」になりがちです。
- Z-7(4シェル):それぞれのサイズグループに最適な帽体サイズを設定することで、全てのライダーが最もコンパクトで、最適なサイズのヘルメットを装着できるようになりました。
この4シェル化の徹底こそが、Z-7の「誰が被ってもコンパクトに見える」という伝説的な評価を確立した最大の理由です。Z-8もこの4シェルシステムを継承しており、Zシリーズの重要なアイデンティティとなっています。
「とにかく見た目もスマートにこだわりたい」というライダーにとって、Z-7のコンパクトさは、他の追随を許さない大きな魅力であり続けているのです。
Z-7のヘルメット構造:なぜ安全性が高いのか?
Z-7は単に「コンパクトで軽い」だけでなく、SHOEIのヘルメットとして最も重要な「安全性」においても高い評価を得ています。
ここでは、Z-7の帽体内部に秘められた、ライダーの命を守るためのテクノロジー、SHOEI独自のヘルメット構造について解説します。
SHOEI独自の強靭なシェル構造「AIM (Advanced Integrated Matrix)」
Z-7の帽体(シェル)には、SHOEI独自の構造である「AIM」が採用されています。
これは、ガラス繊維や有機繊維など、数種類の高性能な繊維を複合的に積層し、さらに特殊な樹脂で硬化させることで作り上げられます。
- 軽量化と高剛性の両立:AIM構造は、素材の配合と積層方法を最適化することで、軽量でありながら、非常に高い剛性(硬さ)と弾性(しなやかさ)を両立しています。これにより、Z-7はコンパクトで軽いにもかかわらず、万が一の衝撃をしっかりと受け止める強さを持っているのです。
- 高い衝撃吸収性:事故の際、ヘルメットに加わる衝撃は、まずこの強靭なAIMシェルで受け止められ、衝撃エネルギーを帽体全体に分散させます。
二層構造の衝撃吸収ライナー「デュアルライナー」
シェルで分散された衝撃エネルギーは、次に内部の衝撃吸収ライナー(発泡スチロールの部分)で吸収されます。
Z-7のライナーは、硬さの異なる二層以上のライナーを組み合わせた「デュアルライナー」構造が採用されています。
- 衝撃の段階的吸収:
- 外側の層:比較的硬いライナーで、高速・高エネルギーの強い衝撃を受け止め、効率よくエネルギーを吸収します。
- 内側の層:比較的柔らかいライナーで、低速・低エネルギーの弱い衝撃や、残った衝撃を優しく受け止め、頭部を保護します。
- 最適な衝撃吸収性:この二層構造により、Z-7はあらゆる速度域での衝撃に対して、最適な吸収性能を発揮するように設計されています。
緊急時対応システム「E.Q.R.S. (Emergency Quick Release System)」
Z-7は、万が一の事故の際にもライダーを救護する仕組みが採用されています。
それが「E.Q.R.S.」です。これは、チークパッドを簡単に取り外せるようにするシステムです。
- 安全なヘルメットの脱着:事故で負傷したライダーのヘルメットを脱がせる際、無理に引っ張ると頸椎に負担がかかり、二次的な損傷を引き起こすリスクがあります。E.Q.R.S.により、チークパッドを先に引き抜くことで、ヘルメットをスムーズかつ安全に脱がせることが可能になります。
Z-7の安全性は、これらの「見えない技術」の積み重ねによって支えられています。
軽量化と安全性の両立は、ヘルメット開発における永遠のテーマですが、Z-7はそれを高いレベルで実現した傑作モデルなのです。
Z-7で使える!インカムやアクセサリーのおすすめ互換性情報
Z-7を快適に使い続けるために欠かせないのが、インカム(ワイヤレスヘッドセット)や曇り止めシールドなどのアクセサリーです。
Z-7は生産終了していますが、多くのアクセサリーは互換性があるため、まだまだ現役で使い続けられます。
ここでは、Z-7での使用におすすめのインカムやアクセサリー情報をご紹介します。
インカムの取り付け:Z-7は設置しやすい設計?
Z-7は、Z-8のようにインカムの取り付けを前提とした専用の取り付けベーススペースはありませんが、帽体がコンパクトであるにも関わらず、比較的インカムの設置がしやすいと評価されています。
- チークパッド内部のスペース:Z-7のチークパッドを外すと、内部にスピーカーを収めるためのスペースが確保されているため、多くのインカムのスピーカーを比較的スムーズに設置できます。
- インカムの機種選び:Z-7の帽体側面にインカム本体を取り付ける際、コンパクトな本体のインカムを選ぶと、見た目がスマートに収まります。SENAやB+COMなどの主要メーカーの薄型インカムであれば、問題なく取り付け可能です。
(例:B+COM SB6X、SENA 50S/50Rなど)
ただし、帽体のコンパクトさゆえ、大型のインカムを取り付けると、風切り音が増えたり、見た目のバランスが悪くなることがありますので、薄型・コンパクトなモデルを選ぶのがZ-7にはおすすめです。
必須アイテム!シールド・ピンロックシート情報
Z-7のシールドは、「CWR-1」という型番のシールドを使用しています。
- ピンロックシート:曇り止めに必須のピンロックシートは、「PINLOCK EVO lens for CWR-1」という型番を使用します。
これはZ-8のCWR-F2シールドとは互換性がありませんので、購入の際は型番を間違えないように注意が必要です。 - カラーシールド:スモーク、ミラー、イエローなど、CWR-1用のカラーシールドは、まだ市場に流通しています。気分に合わせてシールドを交換することで、Z-7を新鮮な気持ちで使い続けられます。
内装パーツの互換性について
Z-7の内装パーツ(センターパッド、チークパッドなど)は、Z-8との互換性はありません。
Z-7の専用品を購入する必要がありますが、製造終了後も一定期間は補修部品として供給されます。
内装がへたってきたと感じたら、SHOEIの正規取扱店やオンラインストアで部品の在庫を確認し、早めに交換することをおすすめします。
内装を交換するだけで、ヘルメットのフィット感は劇的に改善し、新品のような被り心地を取り戻せますよ。
Z-7の純正内装パーツの在庫情報もチェックしてみてください。
Z-7のメンテナンス方法:長く安全に使い続けるコツ
苦労して手に入れたZ-7を、長く安全に使い続けるためには、日々の適切なメンテナンスが欠かせません。
特に、生産終了したモデルだからこそ、消耗品である内装やシールドを大切に扱うことが重要になります。
ここでは、Z-7を長持ちさせるための具体的なメンテナンス方法を解説します。
日常の基本メンテナンス:シェルとシールドの清掃
ライディングを終えた後、すぐにできる簡単なメンテナンスが、ヘルメットの寿命を延ばします。
- シェルの拭き取り:付着した虫の死骸や砂ぼこりは、時間が経つと塗装を痛める原因になります。
柔らかい布(マイクロファイバークロスなど)と、中性洗剤を薄めた水を使い、優しく拭き取ります。
この際、ゴシゴシ擦ると細かい傷がつくので、優しく撫でるように拭き取るのがコツです。 - シールドの清掃:シールドは、傷がつくと視界が悪化し、安全運転に支障をきたします。
シールドの裏側(特にPINLOCKシート周辺)は、指紋や皮脂が付きやすいので、専用のクリーナーか、中性洗剤で丁寧に洗浄します。
特にPINLOCKシートは、表面を強く擦るとコーティングが剥がれてしまう可能性があるため、水洗いした後、自然乾燥させるのが最も安全です。
内装のクリーニング:汗と臭いを残さない
内装は、汗や皮脂を吸い込み、臭いの原因となるだけでなく、衝撃吸収材であるライナーまで劣化させる可能性があります。
定期的なクリーニングが必要です。
- 脱着と手洗い:Z-7の内装はフル脱着可能です。取り外した後、おしゃれ着用の中性洗剤(アクロン、エマールなど)を使い、優しく押し洗いをします。もみ洗いや洗濯機での洗浄は、内装の変形やヘタりの原因となるため厳禁です。
- 乾燥:洗い終わったら、タオルで水分を吸い取り、風通しの良い日陰でしっかりと自然乾燥させます。
乾燥が不十分だと、カビや臭いの原因になりますので、完全に乾くまで待つのが大切です。
長期保管時の注意点
バイクに乗らないシーズンなど、Z-7を長期保管する際は、以下の点に注意してください。
保管場所:直射日光や高温多湿を避け、風通しの良い場所に保管します。特に車内やバイクのトランクなど、高温になる場所はライナーの劣化を早めるため絶対に避けてください。
保管方法:ヘルメットバッグに入れ、地面に直接置かず、棚などに置くのが理想的です。
日々の簡単な手入れを欠かさず行うことで、Z-7を長く、そして安全にあなたのバイクライフの相棒として活躍させることができますよ。
Z-7を売るなら今?中古市場での高価買取のコツ
もしあなたが現在Z-7を所有しており、「Z-8に乗り換えるから」「バイクを降りるから」といった理由で売却を考えているなら、今が非常に良いタイミングかもしれません。
Z-7は生産終了したにも関わらず、市場での需要が非常に高いため、状態が良ければ高価買取が期待できます。
ここでは、Z-7を少しでも高く売るためのコツをモモストアがお教えします。
高価買取のための「3つのC」
ヘルメットの買取価格は、以下の3つの要素で決まります。
1. Condition(コンディション:状態)
これが最も重要です。特に以下の点を改善しておきましょう。
- 外装:シェルの汚れを拭き取り、虫の死骸や砂ぼこりを完全に除去します。目立つ傷があれば、正直に申告する準備をしておきます。
- 内装:必ず内装をすべて取り外し、洗濯して清潔な状態にしておきます。これにより、査定士に「大切に使われていた」という良い印象を与え、臭いが軽減されるだけでも査定額は上がります。
- シールド:傷がないかチェックし、可能であればきれいな状態に磨いておきましょう。
2. Color / Graphic(カラー・グラフィック)
中古市場で人気が高いカラーやグラフィックモデルは、高価買取の対象になります。
- 高値になりやすい:マルケスレプリカ、人気のソリッドカラー(マットブラック、ホワイトなど)。
- アピールポイント:特に限定モデルや、珍しいコラボモデルであれば、その希少性をしっかりとアピールしましょう。
3. Complete(コンプリート:付属品の完備)
「買った時の状態に近づける」ことが査定額アップの鍵です。
- 必須付属品:ヘルメットバッグ、ブレスガード、チンカーテン、シリコンオイル、説明書など。
- 化粧箱:購入時のSHOEIの化粧箱が残っている場合は、必ず一緒に査定に出しましょう。化粧箱があるだけで、新品同様の扱いとなり、買取価格が大きく上がることがあります。
どこで売る?買取チャネルの選び方
Z-7を売却する場合、主に以下の3つのチャネルがあります。
| チャネル | メリット | デメリット | おすすめ度 |
| 中古バイク用品専門店 | 専門知識があるので適正な価格が出やすい、安心感がある。 | フリマに比べて手取り額が低くなる傾向。 | 高(手間なし、安全) |
| メルカリ・ヤフオク | 自分で価格を設定できるため、専門店より高く売れる可能性がある。 | 手間がかかる(写真撮影、説明文作成、梱包、発送)、トラブルのリスク。 | 中(手間を惜しまない方向け) |
| バイク販売店(下取り) | 新車購入時に手続きがスムーズ。 | ヘルメット単体での査定額は低く見積もられがち。 | 低(新車購入時限定) |
もし手間をかけずに売りたいなら、中古バイク用品専門店に持ち込むのが一番確実です。
その際も、必ず複数の店舗で見積もりを取ることをおすすめします。
Z-7は需要があるため、買取業者によって査定額に大きな差が出る可能性がありますよ。
Z-7以外にもある!知られざるSHOEIの隠れた名作たち
Z-7やZ-8といったZシリーズの影に隠れてしまいがちですが、SHOEIのラインナップには、独自のコンセプトを持ち、特定のライダーから熱狂的に支持されている「隠れた名作」と呼ぶべきフルフェイスヘルメットが存在します。
「Z-7が手に入らないなら、他のSHOEIのヘルメットも見てみようかな」という方のために、特徴的な機能を持つ隠れた名作をいくつかご紹介します。
1. 静粛性と開放感を両立「RYD(ライダ)」
RYDは、Z-7の系統を受け継ぎながら、よりストリートでの使いやすさに焦点を当てたモデルでした。(※こちらも現在は生産終了しています)
- シャープなデザイン:Z-7に負けないくらいシャープでシンプルなデザインですが、ベンチレーションパーツがより大きく、ストリート向けにアレンジされています。
- 優れたコストパフォーマンス:Z-7よりも手頃な価格帯でありながら、SHOEIの高い安全基準と品質を維持していました。
- 特徴:Z-7ほどではありませんが、軽量でコンパクトさを追求したモデルであり、「日常使いの快適性」を重視するライダーに支持されていました。
もし中古市場でRYDを見つけたら、Z-7の代替品として検討してみる価値は十分にあります。
2. モジュラーヘルメットの決定版「NEOTEC II(ネオテック ツー)」
フルフェイスの安全性とジェットヘルメットの利便性を融合させた「システムヘルメット(モジュラーヘルメット)」の最高峰がNEOTEC IIです。
- フリップアップ機能:チンバー(顎の部分)を跳ね上げることができ、休憩時やちょっとした会話の際にヘルメットを脱ぐ必要がありません。
- インナーサンバイザー:GT-Air IIと同様にインナーサンバイザーを搭載しており、利便性はSHOEIのフルフェイスの中で最も高いです。
- 用途:長距離の海外ツーリングなど、「利便性」を最優先するライダーに絶大な人気を誇ります。フルフェイスよりも重くなりますが、その利便性は替えがたい魅力です。
「Z-7の軽快さもいいけど、ツーリング中の利便性も欲しい」という、ベテランライダーからの評価が特に高いモデルです。
| モデル名 | コンセプト | Z-7との違い |
| RYD | ストリートユースの軽快フルフェイス | より日常使いに寄せたデザインと価格帯(生産終了) |
| NEOTEC II | フリップアップ可能なシステムヘルメット | インナーサンバイザー、チンバー開閉機能による利便性 |
| J-Cruise II | ジェットヘルメットの最高峰 | フルフェイスではないが、開放感とサンバイザーが魅力 |
ヘルメット選びは、バイク選びと同じくらい楽しいものです。
Z-7にこだわるだけでなく、これらのモデルも視野に入れることで、あなたのバイクライフがさらに豊かになるかもしれませんね。
Z-7を装着している有名ライダーやキャラクターは?
Z-7は、そのシンプルで洗練されたデザインから、プロのライダーだけでなく、多くの有名人や漫画・アニメのキャラクターにも愛用されてきました。
あなたがZ-7に魅力を感じる理由の一つが、Z-7を装着したライダーが醸し出す「カッコよさ」かもしれませんね。
ここでは、Z-7を装着していたことで知られる有名ライダーや、それに近いヘルメットを着用していたキャラクターについてご紹介します。
マルク・マルケス選手(MotoGPライダー)
Z-7の象徴的なライダーといえば、やはりMotoGPのレジェンド、マルク・マルケス選手です。
彼はSHOEIのサポートライダーであり、Z-7の時代には、先ほどもご紹介した通り、彼の特徴的なアリ(蟻)のマークや、アグレッシブなグラフィックをあしらったレプリカモデルが多数発売されました。
- マルケス選手とZ-7:マルケス選手は、Z-7のコンパクトさと軽さ、そして高速域での安定性を高く評価していました。彼がZ-7を着用して勝利を収めたレースの数々は、Z-7の高性能さを証明しています。
Z-7のマルケスレプリカを被ることは、彼のライディングスピリットをヘルメットに宿すようなものであり、多くのファンにとって特別な意味を持っています。
YouTubeやメディアでの影響力
Z-7は、多くの人気バイク系YouTuberや、バイク雑誌のライターにも愛用されていました。
特に、「シンプルでインカムも装着しやすい」という点から、動画撮影をしながらのレビューなどにも頻繁に登場し、多くの視聴者にZ-7の魅力を伝えました。
彼らが「ヘルメットの選び方」などでZ-7を推すことで、さらに人気が加速したという背景があります。
フィクションの世界でのZ-7
特定の作品でZ-7と断定されているケースは少ないですが、「コンパクトで流線形のフルフェイス」は、多くのバイク漫画やアニメで主人公やヒロインが着用するヘルメットのモデルとなっています。
- バイク漫画:スポーティなフルフェイスを着用するキャラクターは、Z-7のようなコンパクトなデザインが採用されることが多く、そのシャープなシルエットが、キャラクターの魅力を引き立てていました。
Z-7は、単なるヘルメットではなく、「時代を象徴するアイコン」として、多くのライダーの憧れや目標となってきたのです。
そのヘルメットを手に入れることは、あなた自身のライディングスタイルを確立することにも繋がりますね。
Z-7オーナー必見!内装パッド交換でフィット感を復活させる裏技
Z-7を長年愛用しているライダーにとって、避けられないのが「内装パッドのへたり」です。
内装がへたると、ヘルメットが緩くなり、風切り音が増えたり、高速走行時にヘルメットがブレたりして、安全性が低下します。
しかし、ご安心ください!内装パッドを交換することで、Z-7のフィット感をほぼ新品の状態に復活させることができます。
ここでは、その内装パッド交換の裏技とコツをご紹介します。
へたりやすい内装パッドの場所
Z-7の内装パーツの中で、特にへたりやすいのは以下の2か所です。
- チークパッド(頬パッド):ヘルメットの着脱時に最も擦れやすく、またライダーの汗や皮脂を吸い込みやすいため、最もへたりが顕著に出るパーツです。チークパッドがへたると、頬の締め付け感がなくなり、ヘルメットのホールド感が低下します。
- センターパッド(頭頂部のパッド):こちらも汗や皮脂が染み込みやすく、長期間の使用で厚みが失われます。頭頂部のパッドが薄くなると、ヘルメットが深くかぶりすぎた状態になり、視界が悪くなる原因にもなります。
フィット感復活のための「裏技」交換方法
単に同じ厚みのパッドに交換するだけでも効果はありますが、ここでは、より最適なフィット感を追求するための裏技をご紹介します。
裏技1:チークパッドを「厚め」に交換する
Z-7はコンパクトさが魅力ですが、「買った当初はちょっときつかったけど、すぐに馴染んだ」という経験はありませんか?
これは、内装がへたった証拠です。
フィット感を復活させる際、あえて現在使用しているものよりもワンサイズ厚いチークパッド(例:35mmから39mmへ)に交換してみましょう。
新品のパッドは非常にタイトに感じますが、これにより、ヘルメットが頭にしっかりと固定され、走行時のブレや風切り音が大幅に改善されます。安全性の面でも、ホールド感の向上は非常に重要です。
裏技2:サイズの異なるパッドで「微調整」する
SHOEIのヘルメットは、サイズが異なっても内装パッドの互換性がある場合があります(購入前に要確認)。
もしあなたの頭の形が特殊で、「Mサイズだと側頭部が痛いけど、Lサイズだと緩い」という悩みがある場合、Lサイズの帽体にMサイズのセンターパッドを組み合わせるなど、パッドのサイズ違いを組み合わせて微調整する裏技が有効です。
これは上級者向けのテクニックですが、これにより、Z-7をあなた専用のカスタムフィットヘルメットに進化させることができます。
| パーツ | 効果 | 交換の裏技 |
| チークパッド | 頬のホールド感、風切り音の低減 | ワンサイズ厚いパッドに交換してホールド感を強化 |
| センターパッド | 頭頂部の深さ、視界の確保 | 頭の形に合わせて、厚さを変えて最適な深さを追求 |
| チンストラップカバー | 肌触り、衛生面 | 安価なので、臭いが気になる場合は迷わず交換 |
Z-7の純正内装パーツは、まだSHOEIの正規取扱店やオンラインストアで購入可能です。
「そろそろ交換時期かな」と感じたら、ぜひこの裏技を試して、Z-7を最高のコンディションで使い続けてくださいね。
Z-7を愛するライダーへ!コミュニティと情報交換の場所
Z-7が生産終了した今、Z-7オーナー同士の繋がりは、ヘルメットを維持し、楽しむ上で非常に重要になります。
「この部品はどこで手に入る?」「このグラフィックモデルは希少?」といった情報は、オーナー同士のコミュニティで共有されています。
ここでは、Z-7を愛するライダーが情報交換できる主な場所をご紹介します。
1. SNS(X, Instagram)のハッシュタグ検索
最も手軽でリアルタイムな情報が得られるのがSNSです。
特にX(旧Twitter)やInstagramで以下のハッシュタグを検索することで、Z-7の最新情報や売買情報を見つけることができます。
- #SHOEI_Z7
- #Z7オーナー
- #Z7売ります
- #Z7譲ります
これらのハッシュタグをチェックすることで、個人売買の情報や、ショップのデッドストック情報、さらにはカスタム事例など、多岐にわたる情報を得ることができます。
自分からもZ-7の写真をアップロードして、コミュニティに参加してみるのも良いでしょう。
2. バイクの車種別フォーラムや掲示板
特定のバイクの車種別オーナーズクラブや、バイク用品全般を扱う巨大な匿名掲示板などでも、Z-7の話題は絶えません。
特に、Z-7のコンパクトさがマッチするスポーツバイクやネイキッドバイクのコミュニティでは、「Z-7の在庫情報」や「Z-8との比較」といったスレッドが活発に動いています。
ここでは、実際にヘルメットを装着した上での詳細なレビューや、インカムの取り付けに関する裏技など、実用的な情報が多く共有されています。
3. 中古バイク用品店のイベント
中古バイク用品店が定期的に開催する「ヘルメット祭り」や「アウトレットセール」などのイベントは、Z-7オーナーにとって貴重な情報交換の場となることがあります。
イベント会場では、同じZ-7を愛用しているライダーに直接声をかけ、ヘルメットに対する熱い思いや、メンテナンスのコツなどを聞くことができるかもしれません。
Z-7は、その高い完成度ゆえに、これからも長く愛され続けるヘルメットです。
これらのコミュニティを積極的に活用して、あなたのZ-7ライフをより豊かなものにしてくださいね。
バイク用品のコミュニティサイトも探してみると良いでしょう。
Z-8に買い替える前に!知っておきたい最終確認事項
Z-7からZ-8への買い替えを検討されている方は、その進化に期待されていることと思います。
しかし、Z-7への長年の愛着があるからこそ、買い替えてから後悔しないために、最後にいくつかの確認事項をチェックしておきましょう。
「やっぱりZ-7にしておけば良かった…」とならないための、最終チェックリストです。
1. 「静粛性」の体感テスト:高速道路での試用
Z-8はZ-7よりも静粛性が向上していますが、これは「どのバイクで」「どの速度で」走るかによって感じ方が大きく変わります。
- 最終確認:もし可能であれば、バイク用品店の試乗サービスなどを利用して、高速道路を走行する機会があれば最高です。
Z-7との明確な違いを感じられれば、買い替えの決断に迷いはなくなります。 - インカムの音:Z-7で聞いていたインカムの音量や音質が、Z-8でどう変わるか(より聞き取りやすくなるか)もチェックポイントです。
2. バイクとの「デザインバランス」:実車とのコーディネート
Z-7のシンプルで丸みのあるデザインに対し、Z-8はエッジが効いたスポイラー形状で、よりモダンで攻撃的なデザインになっています。
- 確認事項:あなたのバイク(特にクラシカルなデザインのバイク)と、Z-8のデザインがマッチするかどうか、実際にバイクの隣に置いてみるなどして確認しましょう。
Z-8のシャープさが、逆にバイクの雰囲気を壊してしまう可能性も考慮に入れてください。 - カラー選び:Z-8のカラーリングも、Z-7のカラーとは微妙に色味が異なる場合があります。バイクの車体色とZ-8のカラーリングを照らし合わせて、最高の組み合わせを見つけましょう。
3. メンテナンス性の比較:シールド着脱の再確認
Z-8のシールド着脱はZ-7より格段に簡単になっていますが、「本当に自分にとって使いやすいか」をもう一度確認しましょう。
- 着脱時の感触:実際にシールドを取り外したり取り付けたりしてみて、操作がスムーズかどうか、ストレスを感じないかをチェックします。
- PINLOCKシート:Z-7のCWR-1シールドと、Z-8のCWR-F2シールドではPINLOCKシートの取り付け位置が異なります。Z-8の方が視界の邪魔になりにくい設計ですが、この違いを許容できるかどうかも確認事項の一つです。
Z-8は間違いなく高性能なヘルメットですが、Z-7へのこだわりや愛着も理解できます。
これらの最終確認を経て、後悔のないヘルメット選びをしてくださいね。

