サントリーローヤル12年はなぜ終売？再販の可能性と現在の価値・入手方法を徹底解説

ウイスキーファンにとって、サントリーローヤル12年は特別な存在ですよね。
その名前を聞くだけで、古き良き日本のウイスキー文化を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。

ですが、今、市場でローヤル12年を見つけるのは本当に困難で、「終売になったって本当？」「もう二度と手に入らないの？」と不安に思っている方もいるかもしれません。
また、現在の市場ではプレミア価格がついており、当時の定価を知る人からすれば「こんなに高くていいの？」と感じるかもしれませんね。

この記事では、筆者モモストアが、サントリーローヤル12年が終売となった真相から、現行品との味わいの違い、そして今、この幻のボトルを手に入れるための具体的な方法まで、徹底的に深掘りして解説していきます。
ぜひ、最後まで読んで、あなたの疑問をスッキリ解決してください！

サントリーローヤル12年が終売になった理由は？

サントリーローヤル12年が終売となった背景には、単なる市場の変化以上の、日本のウイスキーを取り巻く複雑な事情が絡んでいます。

ローヤル12年は、サントリーの創業者である鳥井信治郎氏の次男、佐治敬三氏が、父の没後7回忌にあたる1960年に発売した「サントリーローヤル」の熟成年数表記バージョンとして、長年愛されてきました。その販売は1990年代から2000年代初頭にかけてピークを迎えましたが、ある時期から店頭から姿を消していきます。

日本特有の「ウイスキー冬の時代」と在庫調整が大きな要因

終売の最大の要因は、1980年代後半から始まった「ウイスキー冬の時代」、そしてそれに対応するためのサントリー側の戦略的な動きにあります。

バブル崩壊後の消費者のアルコール嗜好の変化、特に焼酎やチューハイへの移行により、ウイスキーの需要は急激に落ち込みました。長期熟成を前提とするウイスキーは、売れない時期でも熟成が止まりません。サントリーは、未来の需要を見越して貯蔵を続けたものの、需要の冷え込みに対応するため、ラインナップの見直しや整理を余儀なくされました。

この見直しの中で、ローヤル12年は、同じく人気の高かった山崎や白州といったシングルモルトウイスキーの原酒確保のため、熟成年数表記を外し、現在のノンエイジ（熟成年数表記なし）の「サントリーローヤル」へと切り替わっていったのです。つまり、原酒をより価値の高い、または需要の高い別の銘柄へと振り分けるための「戦略的な終売」であったと言えます。

なぜ今、これほどまでにローヤル12年が求められるのか？

終売から長い年月が経ったにも関わらず、ローヤル12年が熱狂的に求められるのは、その時代のウイスキーにしか存在しない独特な味わいと、当時の高品質な原酒が惜しみなく使われていた証だからです。

現在流通しているローヤル12年は、主に1980年代から2000年代初頭にボトリングされたものですが、この時期に使われた原酒、特にモルト原酒は、現在のものとは異なる個性を持っています。当時の日本の消費者が愛した、まろやかでバランスの取れた味わいが、現在の「ジャパニーズウイスキーブーム」再燃の中で、改めて評価されているのです。

モモストアとしても、あの時代のローヤル12年のボトルを見つけると、思わず手に取ってしまいます。それは単なるお酒ではなく、日本のウイスキーの歴史を瓶に詰めた「タイムカプセル」のような存在だからです。

終売の主な理由	終売時期
ウイスキー需要の低迷（冬の時代）	2000年代初頭にかけて熟成年数表記を順次廃止
長期熟成原酒の戦略的な再配分	山崎・白州などのシングルモルト銘柄への原酒集中
ラインナップの整理とノンエイジ化の推進	現行「サントリーローヤル」への移行

この終売の経緯を知ると、ローヤル12年がいかに歴史的な価値を持つボトルであるかが分かりますね。

サントリーローヤル12年と現行ローヤルとの違いは何？

終売品であるローヤル12年と、現在店頭で手に入る「サントリーローヤル（ノンエイジ）」は、同じ名前を冠していますが、中身のウイスキーは全くの別物と考えて差し支えありません。

ここでは、それぞれのボトルが持つ味わい、そして価格帯の違いについて詳しく見ていきましょう。

決定的な違いは「熟成期間の明記」と「使用原酒のブレンド」

最も大きな違いは、ボトルに「12年」と熟成年数が明記されているかどうかです。

• ローヤル12年（終売品）: 最低でも12年以上熟成させた原酒が使われていることを保証しています。当時のサントリーが持つ最高のモルト原酒とグレーン原酒がブレンドされており、特にシェリー樽原酒のニュアンスが豊かで、非常に芳醇でまろやかな口当たりが特徴です。
• 現行ローヤル（ノンエイジ）: 熟成年数の縛りがないため、様々な熟成年数の原酒をブレンドして、現在のサントリーが目指す「ローヤルの味わい」を表現しています。時代に合わせたブレンド調整が行われているため、ローヤル12年と比べると、よりキレがあり、ライトな印象を持つことが多いです。もちろん、現行品も素晴らしいウイスキーですが、ローヤル12年の持つ複雑で深みのある「古酒感」とは一線を画します。

味わい比較：ローヤル12年が持つ「オールドボトル」の魅力

テイスティングの観点から見ると、ローヤル12年の魅力は「時が育んだもの」に尽きます。

ローヤル12年を飲むということは、単にウイスキーを飲むだけでなく、ボトル内でさらに熟成が進んだ「瓶熟成」の成果を味わうことでもあります。長期間静置されていたことによる、アルコールの角が取れた滑らかさ、そして複雑に変化したドライフルーツや古木の香りは、現行品では決して真似できない領域です。

特徴	サントリーローヤル12年（終売品）	現行サントリーローヤル（ノンエイジ）
熟成表記	12年（最低熟成年数を保証）	表記なし（様々な熟成年数をブレンド）
味わい	芳醇、まろやか、シェリー香、古酒感、複雑な深み	バランスが良い、キレがある、ややライト、現代的なバランス
入手の難易度	極めて困難（オークション、専門店、フリマのみ）	容易（スーパー、酒屋、コンビニでも購入可能）
価格帯（700ml目安）	数千円～数万円（プレミア価格）	3,000円台～4,000円台（定価帯）

現行ローヤルは、日常的に楽しめるジャパニーズウイスキーとして優秀ですが、「あの時代のローヤルの味が忘れられない！」という方にとっては、やはりローヤル12年を探す価値があると言えるでしょう。

モモストアの見解では、ローヤル12年を味わうことは、日本のウイスキーの「黄金期」にタイムスリップするような体験だと感じています。この時代のウイスキーには、独特のロマンがありますね。

ローヤル12年の代表的な種類とそれぞれの特徴を解説

ローヤル12年と一口に言っても、実は様々なボトルデザイン、容量、ラベルの色が存在します。これらは発売された時期や流通経路によって異なり、それぞれがコレクターの間で独自の価値を持っています。

特に覚えておきたい代表的な種類と、その特徴について詳しく解説しますね。

コレクター垂涎！ラベルやボトル形状の違いを徹底比較

ローヤル12年を収集する上で、最も重要となるのがラベルとボトルの形状です。主なバリエーションは以下の通りです。

ローヤル12年 黒ラベル（ブラックラベル）

おそらく最も広く知られている、スタンダードなローヤル12年です。1990年代頃に多く流通していました。
特徴: ラベルが黒を基調としており、バランスの取れた王道のローヤルの味わいが楽しめます。市場での流通量も、他の限定品に比べれば比較的多い方ですが、それでも年々見つけるのが難しくなっています。

ローヤル12年 青ラベル（プレミアム・ブルーラベル）

黒ラベルよりも後の時代に、プレミアムラインとして発売されたボトルです。少し角ばったボトル形状が特徴的です。
特徴: 青を基調とした洗練されたデザイン。黒ラベルよりもさらにまろやかで繊細な味わいに仕上げられていると言われており、特にボトル自体のデザインも人気が高いです。市場価格は黒ラベルよりも高値で取引される傾向にあります。

ローヤル12年 シルバーラベル（スリムボトル）

主にスリムボトルとして流通していたものです。容量が660mlなど、他のボトルと異なる場合があります。
特徴: シルバーを基調としたシンプルでシャープなデザイン。アルコール度数が40度に設定されているものもあり、より飲みやすく軽快な味わいが特徴です。ローヤルのファンからは、食中酒としても楽しめる一本として評価されています。

ローヤル12年 干支ボトル（陶器ボトル）

年末年始に向けて限定発売されていた、毎年デザインが変わる陶器ボトルです。その年の干支の動物がモチーフになっており、現在でも非常に人気が高いシリーズです。

特徴: ウイスキーそのものよりもボトルデザインに価値があり、未開栓のものは高額で取引されます。

干支	特徴・備考	市場評価
辰（たつ）	龍のデザインで縁起が良いとされる	非常に高い
午（うま）	馬の躍動感あるデザインが人気	高い
未（ひつじ）	陶器ボトルのデザインが繊細	やや高め

干支ボトルは、贈り物として購入され、未開封のまま保管されているケースも多いため、比較的状態が良いものが見つかりやすいのが特徴です。コレクターアイテムとして、年代を揃えてコレクションする楽しみもありますね。

ボトルごとの「アルコール度数」と「容量」の微妙な違い

見逃せないのが、アルコール度数と容量のバリエーションです。

• アルコール度数: 43度（主流）、40度（スリムボトルなど）
• 容量: 720ml（主流）、700ml、660ml（スリムボトル）、50ml（ミニチュアボトル）

特にミニチュアボトル（50ml）は、「ちょっとだけローヤル12年を試したい」という方や、コレクションのアクセントとして人気があります。しかし、容量が少ない分、空気に触れる表面積の割合が大きく、風味の劣化が進んでいる可能性も高いため、購入時には注意が必要です。

あなたが探しているローヤル12年がどのタイプなのかを把握しておくと、購入時の失敗が減りますよ。

幻のウイスキー！ローヤル12年の気になる現在の市場価格は？

終売品であるローヤル12年の価格は、当時のおおよそ3,000円〜5,000円程度の定価とはかけ離れた、「プレミア価格」で取引されています。これは、もう二度と生産されない希少性と、ジャパニーズウイスキー全体の高騰傾向が重なっているからです。

ここでは、種類別の価格相場と、価格が高騰している理由について解説します。

ラベル・状態・容量による価格相場の変動

ローヤル12年の現在の市場価格は、ボトルの種類、容量、そして最も重要な「保存状態」によって大きく変動します。特に、ラベルの汚れや液面低下（メジャーな現象）があると、価格は下がります。

種類別・オークションでの落札価格相場（700～720ml/状態良好の場合）

種類	価格帯（目安）	高騰のポイント
ローヤル12年 黒ラベル	10,000円 〜 18,000円	ローヤル12年の入門編、流通量が多い分価格の幅も広い
ローヤル12年 青ラベル	15,000円 〜 25,000円	デザイン性とより洗練された味わいへの評価が高い
ローヤル12年 干支ボトル	20,000円 〜 40,000円	陶器製で中身の劣化が少ない可能性、希少な干支はさらに高額
ローヤル12年 スリムボトル	8,000円 〜 15,000円	容量が少ないため、他の700mlボトルよりやや安価

※価格は市場や時期により変動します。特に「箱付き」「未開栓」であることは、価格を大きく左右する要因となります。

なぜ終売ウイスキーはこんなにも高騰するのか？

ローヤル12年にプレミア価格がつくのは、以下の3つの理由が複合的に絡み合っているからです。

1. 供給の完全停止: もう二度と同じものが造られない「終売品」であるという事実。残された在庫が全てであり、飲む人が増えるほど市場からボトルが減っていきます。
2. ジャパニーズウイスキーブーム: 2010年代以降、世界的に日本のウイスキーの評価が急上昇し、山崎や響などの原酒不足が深刻化。この影響はローヤル12年のようなオールドボトルにも波及し、全体的な価格帯が引き上げられました。
3. 「古酒」としての価値: ローヤル12年は、単に古いだけでなく、その時代の高品質な原酒と、その後の瓶熟成によって、現行品にはない独特の深みを持っています。この「時間の価値」が価格に上乗せされているのです。

特に最近は、海外のコレクターも日本のオールドボトルに注目しており、価格競争が激化しています。そのため、少しでも安く手に入れたいなら、オークションサイトをチェックすることは必須と言えるでしょう。

モモストアからのアドバイスとしては、価格だけでなく、ボトルがきちんと立てて保管されていたか、直射日光に当たっていなかったかなど、「保存状態」を最優先で確認して購入することをおすすめします。

再販や復刻の可能性は？サントリーの動向を読み解く

ローヤル12年のファンなら誰もが期待しているのが、「再販」や「復刻」のニュースですよね。結論から申し上げますと、現時点ではローヤル12年の「再販」の可能性は極めて低いと言わざるを得ません。

しかし、全く可能性がないわけではなく、「限定的な復刻」という形でのサプライズはあり得るかもしれません。その根拠となるサントリーのウイスキー戦略と動向を読み解いていきましょう。

「熟成年数表記」のボトルを再販するのが難しい理由

ウイスキーの「12年」という表記は、ボトルに入っている全ての原酒が、最低でも12年以上熟成されていることを意味します。

しかし、前述した「ウイスキー冬の時代」において、サントリーは原酒を大量に消費するのを避け、長期熟成原酒を「戦略的に温存」してきました。その結果、現在は山崎や白州といった主力銘柄の熟成年数表記ボトル（山崎12年、白州12年など）を安定的に供給するのに精一杯の状況です。

もしローヤル12年を復刻させるとなると、その分の12年以上の熟成原酒をローヤルに回す必要があり、他の主力銘柄の生産に影響が出てしまいます。現在の世界的なジャパニーズウイスキーの需要を考えると、市場の安定供給を最優先するサントリーが、あえてローヤル12年をレギュラー商品として復活させる可能性は低いでしょう。

唯一の希望！限定的な「オールドボトル復刻企画」

では、全く希望がないのかと言えば、そうではありません。サントリーは、企業の周年記念や特別なイベントの際に、過去の銘柄を限定的に復刻させることがあります。

例えば、過去にはローヤルシリーズの別銘柄で、限定的なオールドボトルの復刻が行われた例もあります。この場合、ローヤル12年当時のブレンドを再現しようと試み、現代の原酒で可能な限り近い味わいを追求する形になります。

ローヤル12年の限定復刻の可能性を高めるポイント:

• サントリーの企業としての大きな節目（例：創業130周年など）
• 日本のウイスキー需要がさらに高まり、原酒の在庫に余裕が生まれた場合
• コレクターやファンからの復刻要望が極めて高まった場合（サントリーのお問い合わせ窓口などに声が届くことも重要！）

モモストアとしては、サントリーにはぜひとも、特別な企画としてローヤル12年の味わいを現代に蘇らせてほしいと強く願っています。ファンとして、SNSなどで期待の声を上げることも大切かもしれませんね。

サントリーローヤル12年を確実に入手する方法とは？

再販の可能性が低いとなると、いかにして現存するローヤル12年を「確実に」手に入れるかが重要になります。新品の購入は不可能ですが、中古市場や古酒専門のルートを駆使すれば、手に入れることは十分可能です。

主な入手ルートと、それぞれのメリット・デメリットを見ていきましょう。

主な入手ルート比較：初心者におすすめなのは？

ローヤル12年を探す方法は大きく分けて「オンライン」と「オフライン」の2つがあります。

入手ルート	メリット	デメリット	初心者向け度
ECサイト（Amazon/楽天/Yahoo!）	手軽に購入できる。決済が安心。	プレミア価格。写真だけでの状態判断が難しい。	★★☆
オークションサイト	相場より安く手に入る可能性がある。種類が豊富。	落札の競り合いがある。出品者とのトラブルリスク。	★☆☆
古酒買取専門店/酒販店	現物を目で見て状態を確認できる。専門家のアドバイスを受けられる。	店舗数が少ない。価格はオークションより高い傾向。	★★★
フリマアプリ（メルカリなど）	価格交渉が可能。稀に掘り出し物がある。	偽物のリスクや個人間取引の不安がある。	★☆☆

モモストアが初心者の方に最もおすすめするのは、「古酒買取専門店」か、「信頼できる老舗の酒販店」です。価格は少し高めになるかもしれませんが、液面低下やラベルの傷み、最悪の場合の偽物といったリスクを専門家が事前にチェックしているため、安心して購入できます。

失敗しないための「状態チェック」のポイント

オンラインで購入する場合、特に注意すべきは以下の3点です。

1. 液面低下（エンジェルズシェア）: 長期保管中にウイスキーが蒸発し、液面が下がること。特にキャップの密閉性が低い古いボトルでは起こりやすく、液面が肩（ショルダー）より大きく下がっているものは、風味が劣化している可能性が高いです。
2. 澱（おり）の有無: ウイスキーの成分が結晶化して沈殿すること。品質に問題ない場合が多いですが、見た目の印象が価格に影響します。
3. ラベル・箱の状態: コレクターは特に重視します。箱やラベルがきれいな方が、未開封で丁寧に保管されていた証拠であり、高値で取引されます。

出品写真でこれらの点を拡大して確認できるか、出品者に質問するなど、購入前の徹底したチェックを怠らないようにしてくださいね。

Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでの購入時の注意点

最も手軽にローヤル12年を探せるのが、Amazonや楽天市場、Yahoo!ショッピングといった大手ECサイトです。現行品と混ざって販売されていることが多いため、検索時のコツと、購入前の確認事項が非常に重要になります。

検索キーワードと販売店の「信頼性」の見極め方

単純に「サントリーローヤル12年」と検索するだけでは、現行のノンエイジボトルや、別の銘柄が混ざってしまうことがあります。

確実な検索キーワード例

• 「サントリー ローヤル 12年 古酒」
• 「サントリー ローヤル 12年 終売」
• 「ローヤル 12年 干支」
• 「ローヤル 12年 ブラックラベル」

販売店の信頼性をチェックするポイント

ECサイトでローヤル12年を購入する際は、「誰が売っているか」が最も重要です。

1. 過去の評価とレビュー: お酒や古酒の販売実績が多く、評価が高い店舗を選びましょう。「梱包が丁寧」「液面が低下していなかった」といったレビューがあれば安心です。
2. 「古酒」の記載: 商品名や説明文に「古酒」「オールドボトル」と明記されているかを確認。これにより、現行品との誤認を防げます。
3. 返品・交換規定: 万が一、液漏れや想定外の著しい状態不良があった場合の返品・交換規定が明記されているかを確認しましょう。

特に楽天市場やYahoo!ショッピングでは、「中央酒販」「酒のやまいち」など、古酒を多く扱う専門的な店舗も出店しています。そういった専門店から購入するのが最も安全です。

フリマアプリ「メルカリ」での賢い探し方

ECサイト以外に、フリマアプリのメルカリもローヤル12年の重要な取引場所です。一般の出品者から購入するため、価格交渉の余地があったり、思わぬ格安の掘り出し物が見つかることもあります。

メルカリでの注意点と交渉術

• 未開栓証明の写真: キャップの周りの封印シールが破れていないか、ボトルの底などに製造ロット番号があるかなど、できる限り多くの写真を見せてもらうよう依頼しましょう。
• 液面チェックの依頼: 「液面の位置が分かるように、ボトルをライトにかざした写真を追加してもらえませんか？」と丁寧に質問すると、出品者も対応してくれることが多いです。
• 価格交渉: 過去の取引相場を調べてから、「〇〇円までお値下げ可能でしょうか？」と具体的な金額を提示して交渉してみましょう。

ただし、個人間取引は自己責任となるため、少しでも怪しいと感じた場合は手を出さないのが鉄則です。

ローヤル12年をお得に手に入れるためのオークション活用術

ローヤル12年を相場よりも安く、または珍しいボトルを手に入れたいなら、ヤフオク!などのオークションサイトの活用は欠かせません。オークションは競り合いになりますが、うまく立ち回ればお得に入手できる可能性を秘めています。

オークションでの「狙い目」と入札のタイミング

オークションで失敗せず、賢くローヤル12年を落札するには、以下のポイントを押さえましょう。

狙い目のボトル

相場より安く落札できる可能性があるのは、以下のようなボトルです。

• 液面が少し下がっているもの: 飲む目的であれば、少しの液面低下は許容範囲です。コレクターは避けるため、競合が減り価格が抑えられる可能性があります。
• 箱なし・ラベルに軽微な傷があるもの: 同上。外観を気にしない人にとっては狙い目です。
• あまり知られていないマイナーな容量: 720mlや700mlが主流ですが、660mlなどのスリムボトルは見逃されがちで、安価に落札できることがあります。

入札の鉄則「終了直前の駆け引き」

オークションは、終了間際の数分間で価格が跳ね上がることがほとんどです。これは「スナイプ」と呼ばれる行為で、多くの人がギリギリに入札するためです。

オークションで勝つための鉄則は、「自分が本当に払っても良いと思う最高額」を事前に決めておくことです。感情的になって最高額を超えた入札をしてしまうと、後悔につながります。最高額を決めたら、終了時間の3分前〜1分前に、その額で一度だけ入札しましょう。それ以上は追いかけないのが賢明です。

また、過去の落札相場を事前に調査しておくことで、現在の価格が適正かどうかを判断できます。

信頼できる「出品者」を見抜くためのチェックリスト

オークションでは、出品者の信頼性が非常に重要です。

1. 評価数と良い評価の割合: 評価数が多く、99%以上が良い評価である出品者を選びましょう。
2. 「非常に悪い」評価の内容: 稀にある悪い評価の内容を必ず確認してください。「液漏れがあった」「説明と違う状態だった」などの記載があれば避けるべきです。
3. 写真の鮮明さ: ボトル全体、キャップ、ラベル、液面が鮮明に写っている写真を複数枚掲載している出品者は、商品の状態に自信がある証拠です。

個人出品者の中には、長年コレクションしていたものを出品している人も多く、そういった方は商品の取り扱いに慣れているため、信頼性が高いと言えます。

ウイスキー買取専門店での買取価格の相場と高く売るコツ

もしあなたがローヤル12年を未開栓で持っていて、「そろそろ手放して整理したい」と考えているなら、買取専門店での売却がおすすめです。買取価格の相場を把握し、少しでも高く買い取ってもらうためのコツをお伝えします。

買取価格の相場は「販売価格」の何割くらい？

買取専門店でのローヤル12年の買取価格は、実際の市場販売価格（ECサイトや専門店での小売価格）の概ね6割〜8割程度になることが多いです。なぜなら、専門店側も在庫リスクや、販売するためのコスト（人件費、保管料など）を考慮する必要があるからです。

買取価格が最も高くなるのは、以下の条件を満たしている場合です。

• 箱（化粧箱）が残っている: ボトル本体と同じくらい、箱の有無は重要です。箱がきれいな状態であれば、査定額は大幅にアップします。
• 液面低下がほとんど見られない: 液面が低下していると、買取価格は下がります。
• 干支ボトルなどの限定品: 干支ボトルはボトル自体のデザインに価値があるため、特に高価買取の対象となります。

ローヤル12年 買取参考価格の目安

種類	状態	買取価格目安（市場の6〜8割）
ローヤル12年 黒ラベル	箱なし・状態良好	7,000円 〜 10,000円
ローヤル12年 青ラベル	箱付き・極上状態	12,000円 〜 18,000円
ローヤル12年 干支ボトル	未開栓・陶器製	15,000円 〜 30,000円以上

※価格は買取専門店や時期により変動します。

査定額を最大限に引き上げるための3つのコツ

ローヤル12年を売却する際に、ちょっとした工夫で査定額をアップさせることができます。

1. 複数の専門店で相見積もりを取る: 最低でも3社以上のウイスキー買取専門店に査定を依頼しましょう。各社で得意な銘柄や在庫状況が異なるため、査定額に大きな差が出ることがあります。
2. ボトルを丁寧に清掃する: ラベルを傷つけないよう注意しながら、ボトル表面のホコリや指紋をきれいに拭き取っておきましょう。見た目がきれいな方が、査定士の印象も良くなります。
3. 付属品を全て揃える: 箱はもちろん、ミニチュアボトルがセットだった場合は全て揃え、購入時のレシートなどの証明書があれば一緒に提示しましょう。

ローヤル12年は、自宅で眠らせておくにはもったいない貴重なウイスキーです。信頼できる専門店に依頼して、次のウイスキーファンに繋いでいきましょう。

ローヤル12年を美味しく飲むためのおすすめの飲み方

プレミア価格で手に入れたローヤル12年。せっかくですから、その深みのある特別な味わいを最大限に引き出す飲み方で楽しみたいですよね。ローヤル12年のようなオールドボトルには、その歴史を感じられる飲み方がおすすめです。

芳醇な香りを堪能する「ストレート」と「トワイスアップ」

ローヤル12年の持つ複雑で芳醇な香り、そして長年の瓶熟成で得られたまろやかさは、加水や冷却で薄めてしまうのはもったいないかもしれません。

ストレート：王道のテイスティング方法

• グラス: 香りが立ちやすいチューリップ型やコピータグラスを使用します。
• 飲み方: ウイスキーを少量（15ml程度）注ぎ、まずは香りをじっくりと嗅いでください。当時のサントリーが目指した「華やかで甘く、深いシェリー香」を感じられるはずです。一口含んだら、舌の上で転がすようにして、余韻を楽しみましょう。

トワイスアップ：水を加えて香りを広げる

• 方法: ウイスキーと常温の水を1:1で割る飲み方です。
• メリット: 水を加えることでアルコール度数が下がり、ウイスキーが持つ香りの成分が開きやすくなります。ストレートでは感じられなかった、奥に潜むフルーティーな香りが立ち上がってきますよ。オールドボトル特有の複雑なニュアンスを堪能するのに最適です。

初めてのオールドボトルには「ロック」と「ハーフロック」も

「ストレートは少しきつい」という方や、時間をかけてゆっくり楽しみたい方には、ロックやハーフロックもおすすめです。

ロック：時間をかけて味の変化を楽しむ

大きめの氷（理想は丸氷）をグラスに入れ、ローヤル12年を注ぎます。時間が経つにつれて氷が溶け、ウイスキーの味わいが徐々に変化していく過程を楽しむことができます。

ただし、氷で冷やしすぎると香りが閉じてしまうため、氷が溶け始める前の最初の一口と、半分ほど溶けてからの一口を比較して飲むと、ローヤル12年の奥深さがより理解できます。

ハーフロック：爽やかな口当たりで味わう

ウイスキーを水で割り、そこに氷を入れるのがハーフロックです。水割りとロックの中間のような飲み方で、食事中にも合わせやすい軽やかな口当たりになります。ローヤル12年の持つ優しい甘さとコクを保ちつつ、爽快感も得られるので、普段ウイスキーを飲み慣れていない方にもおすすめです。

ぜひ、あなたのお気に入りの飲み方を見つけて、ローヤル12年をじっくりと堪能してくださいね。

ローヤル12年と一緒に楽しみたいサントリーのプレミアムオールドボトル

ローヤル12年のような「終売品」や「オールドボトル」に魅了されたら、次に探求したくなるのが、同時期に流通していたサントリーの他のプレミアムボトルたちです。これらのオールドボトルもまた、現代では再現不可能な味わいを持っています。

ローヤル12年をきっかけに、ぜひ手にしていただきたいサントリーの銘酒をご紹介します。

「オールド」と「リザーブ」の熟成年数表記ボトル

ローヤルよりも下のランクに位置していたにも関わらず、熟成年数が表記されていた時代のボトルは、現在非常に高い評価を受けています。

サントリーオールド12年（終売品）

• 特徴: ローヤルよりも手軽な価格帯で販売されていた「オールド」にも、かつては12年熟成のボトルが存在しました。当時も「ダルマ」の愛称で親しまれ、その丸みのあるボトル形状が特徴的です。
• 味わい: ローヤル12年よりもモルト原酒の比率が低めですが、当時の原酒の質の高さから、現行オールドとは一線を画す奥深いコクと甘みを持っています。

サントリーリザーブ10年（終売品）

• 特徴: 比較的短い熟成年数ですが、当時のサントリーが持てる技術を駆使して造られた銘柄です。ローヤル12年と同様に、現在は熟成年数表記のないノンエイジの「リザーブ」が現行品として流通しています。
• 味わい: フレッシュな風味とバランスの良さが特徴的で、当時の若者を中心に人気を博しました。

プレステージライン「インペリアル」と「ミレニアム」

ローヤル12年よりもさらに上の、贈答品として使われていた最高級のボトルにも注目してみましょう。

サントリーインペリアル（終売品）

• 特徴: サントリーのフラッグシップモデルとして、1980年代に発売されました。非常に重厚感のあるボトルデザインで、ローヤルよりもさらにリッチなブレンドが施されています。
• 市場価値: ローヤル12年よりもさらに希少性が高く、未開栓のものは数十万円で取引されることもあります。

サントリーローヤル ミレニアム

• 特徴: 2000年のミレニアムを記念して発売された限定ボトル。ローヤル12年のボトルデザインを踏襲しつつ、特別なブレンドが施されています。
• 市場価値: 限定品ということもあり、ローヤル12年の通常ボトルよりも高いプレミア価格で取引されています。ボトルデザインも美しいので、コレクターアイテムとしても非常に人気が高いです。

これらのオールドボトルは、ローヤル12年と同じように、ECサイトやオークションで探すことができます。ローヤル12年の味わいに感動したなら、ぜひ他のオールドボトルも試してみてください。日本のウイスキーの奥深さに、きっとハマってしまうはずです。

【モモストア解説】サントリーローヤル12年が愛され続ける理由

終売から長い年月が経ち、価格が高騰してもなお、サントリーローヤル12年がこれほどまでに多くのウイスキーファンに愛され、求められ続けるのはなぜでしょうか？
それは単に「古いから」というだけでなく、ローヤル12年が日本人の心に深く刻まれた存在だからだと、モモストアは考えています。

「国民のウイスキー」としての歴史的背景

ローヤル（そしてローヤル12年）は、単なる高級酒ではなく、日本の高度経済成長期を支えたサラリーマンたちの象徴的な存在でした。

• 贈答品としての定番: お中元やお歳暮、そして昇進祝いなどの人生の節目となる贈り物として、ローヤルは常に選ばれてきました。これは、「高級でありながらも手が届く」という絶妙な位置づけだったからです。
• 父から子への思い出: 「父が晩酌で飲んでいた」「特別な日に親戚が集まって飲んだ」など、ローヤル12年には家族の思い出と結びついているケースが非常に多いです。そのため、今のファン層には、単なる味覚だけでなく、思い出の味を求めている人も少なくありません。

ローヤル12年を飲むことは、「過去の自分」や「大切な人との時間」を振り返る行為でもあるのです。ウイスキー自体が持つストーリーと、個人の思い出が深く結びついているからこそ、その魅力は色褪せることがありません。

佐治敬三氏の「設計思想」が詰まったブレンド

ローヤルが発売された1960年は、サントリーの創業者である鳥井信治郎氏が亡くなった年でもあります。ローヤルは、その信治郎氏の七回忌に合わせて、二代目社長の佐治敬三氏が総力を挙げて完成させた、まさに「捧げるウイスキー」でした。

当時のローヤルは、サントリーが持つ最高の原酒を惜しみなく使い、日本の風土に合わせた繊細でまろやかな味わいを目指しました。ローヤル12年（熟成年数表記がされた後も）には、この佐治敬三氏が込めた「父への尊敬」と「日本のウイスキーの未来」という熱い設計思想がブレンドの中に生き続けているのです。

その歴史と背景を知ると、ローヤル12年のボトルを手に取る瞬間の重みが変わってきますよね。モモストアとしても、日本のウイスキーの歴史を語る上で、ローヤル12年は欠かせない、「生きた文化遺産」だと断言できます。

まとめ：ローヤル12年はもはや「飲む文化遺産」である

ここまで、サントリーローヤル12年が終売となった理由から、現在の市場価値、そして確実な入手方法について、詳しく解説してきました。

改めて、ローヤル12年に関する重要なポイントをまとめます。

ローヤル12年を取り巻く現在の状況と将来の展望

• 終売の理由: 1990年代のウイスキー冬の時代における、サントリーの戦略的な原酒の再配分（山崎・白州など主力銘柄への原酒集中）が主な要因です。
• 再販の可能性: 熟成年数表記ボトルとしてのレギュラー再販は極めて低いです。しかし、特別な限定復刻の可能性はゼロではありません。
• 現在の価値: 当時の定価とはかけ離れたプレミア価格で取引されており、種類や状態によっては数万円になることもあります。特に「干支ボトル」や「青ラベル」は高価です。

ローヤル12年を手に入れるための最終チェックリスト

もし、あなたがローヤル12年の購入を決意したなら、このチェックリストを活用してください。

1. 予算を決める: 種類や状態を考慮し、「ここまでなら出せる」という上限額を設定しましょう。
2. 「古酒専門店」を優先する: 失敗を避けるため、信頼できる酒販店や古酒専門店からの購入を第一に検討しましょう。
3. オンライン購入時は「液面」を確認: オークションやECサイトでは、必ず液面（ボトルのショルダーライン以下になっていないか）と、ラベルの状態を写真で確認しましょう。
4. 飲み方をイメージする: ストレートやトワイスアップで、その芳醇な香りとまろやかさを最大限に引き出して楽しみましょう。

サントリーローヤル12年は、もはや単なるウイスキーではなく、日本のウイスキー文化と歴史を凝縮した「飲む文化遺産」です。その味わいは、まさに時代の移り変わりを感じさせてくれる特別な体験を与えてくれます。

現行品にはない、その時代のサントリーの情熱が詰まったローヤル12年。
ぜひ、あなたの手でこの幻のボトルを見つけ出し、歴史の重みを味わいながら特別な一杯を楽しんでくださいね。モモストアが心から応援しています！