PASMOはどこで買える?駅での購入場所や種類、チャージ方法まで徹底解説!

PASMOはどこで買える?駅での購入場所や種類、チャージ方法まで徹底解説!

「PASMOってどこで買えるの?」「JRの駅では買えないの?」 そんな疑問をお持ちではないでしょうか?PASMOは日常生活には欠かせない便利なICカードですが、Suicaと購入場所が異なるため、初めて買うときや久しぶりに購入するときに迷ってしまう方も多いですよね。 この記事では、PASMOの購入できる場所、購入時の注意点、種類、そして便利なモバイルPASMOまで、 モモストアがわかりやすく徹底的に解説していきます!

・PASMO(パスモ)はどこで買える?購入場所の基本情報 ・【駅別】PASMOが買える具体的な場所を徹底解説! ・PASMOの種類と選び方:記名式・無記名式・定期券の違い ・PASMO購入時に必要なものは?学生証や身分証明書はいる? ・バスでPASMOを買う方法と注意点:バス特は廃止された?
  1. PASMO(パスモ)はどこで買える?購入場所の基本情報
    1. PASMOが購入できる主要な場所リスト
    2. コンビニやJRの駅でPASMOが買えない理由
    3. 購入に必要な「デポジット」とは?
  2. 【駅別】PASMOが買える具体的な場所を徹底解説!
    1. 私鉄系:主要ターミナル駅の「お客様センター」や「定期券うりば」
      1. 東急電鉄(東横線、田園都市線など)での購入場所
      2. 小田急電鉄(小田急線)での購入場所
      3. 京王電鉄(京王線、井の頭線)での購入場所
    2. 地下鉄系:多機能券売機での購入が一般的
      1. 東京メトロ・都営地下鉄での購入
    3. PASMOが買えない時間帯や注意点
      1. 券売機の稼働時間と窓口の営業時間
  3. PASMOの種類と選び方:記名式・無記名式・定期券の違い
    1. 無記名PASMO:手軽さが魅力のスタンダード
      1. 無記名PASMOのメリットと購入方法
    2. 記名PASMO:もしもの時の安心設計
      1. 記名PASMOのメリットと購入方法
    3. PASMO定期券:通勤・通学の必需品
      1. 通勤・通学定期券の購入時の注意点
  4. PASMO購入時に必要なものは?学生証や身分証明書はいる?
    1. 無記名PASMOの購入に必要なもの
    2. 記名PASMOの購入に必要なもの
      1. 登録に必要な情報
    3. 通学定期券・小児用PASMOの購入に必要なもの
      1. 小児用PASMOの購入に必要なもの
      2. 通学定期券の購入に必要なもの
  5. バスでPASMOを買う方法と注意点:バス特は廃止された?
    1. バス営業所でのPASMO購入
      1. バス営業所で購入できるPASMO
    2. バス車内でのPASMO購入(無記名のみ)
      1. バス車内での購入条件と注意点
    3. 【重要】バス特(バスポイントサービス)は廃止された?
  6. PASMOのチャージ(入金)方法は?現金・クレジットカード・オートチャージ
    1. 現金チャージ:最も一般的な方法
      1. 券売機でのチャージ
      2. コンビニや提携店舗でのチャージ
    2. クレジットカードチャージ:モバイルPASMOの特権
    3. オートチャージサービス:残高不足の心配なし!
      1. オートチャージのメリットと申し込み方法
  7. モバイルPASMOのメリットとデメリット:スマホで完結する便利さ
    1. モバイルPASMOの最大のメリット:スマホ1台で全て完結
      1. 券売機に並ぶ必要がないチャージの便利さ
      2. 定期券の購入・更新もスマホでOK
      3. 紛失・盗難時の安心感が格段に向上
    2. モバイルPASMOのデメリットと利用上の注意点
      1. バッテリー切れは「ただの板」になる
      2. 対応機種とOSの制限
      3. 複数のICカードの管理
  8. PASMOとSuica(スイカ)の違いは?どちらを選ぶべきか徹底比較
    1. 発行会社の違いがすべての違いに繋がる
    2. オートチャージの提携クレジットカードの違い
      1. PASMOオートチャージ(To Me CARDなど)
      2. Suicaオートチャージ(ビューカード)
    3. モバイルサービス(モバイルPASMO vs モバイルSuica)
    4. 結局、どちらを選ぶべきか?
  9. PASMOを紛失・盗難してしまった場合の対処法と再発行手続き
    1. 無記名PASMOは残高が保護されない!
    2. 記名PASMO・定期券PASMOの紛失・盗難時の対処法
      1. まずは「利用停止(再発行登録)」の手続きを行う
      2. 再発行の申し込みと受け取り
    3. モバイルPASMOを紛失・盗難した場合
  10. PASMOの払い戻し・解約方法と手数料について
    1. 払い戻し(解約)ができる場所と必要なもの
      1. 払い戻しが可能なカード
    2. 払い戻し金額の計算方法
      1. カード残高の払い戻し
      2. デポジットの返金
      3. 定期券の払い戻し計算(複雑なので要注意!)
  11. PASMOの利用可能エリアと全国相互利用サービス
    1. 全国相互利用サービスとは?
      1. どこでも使えるICマークが目印
    2. PASMOエリアとSuicaエリアの境界線
      1. 乗り換え時の注意点
    3. 電子マネーとしての利用範囲
      1. 主な利用可能店舗
  12. 中古品は存在する?Amazon・楽天・Yahoo!ショッピングでのPASMOの取り扱い
    1. チャージ済みPASMOの販売は規約で禁止されている
      1. なぜ販売が禁止されているのか?
    2. フリマアプリでのPASMOの取り扱い(注意が必要!)
      1. 残高ゼロのPASMOカード
    3. オンラインでの「購入」の代替案
  13. モバイルPASMOとApple Pay・Google Payの連携方法
    1. iPhoneユーザーのためのApple Pay連携
      1. 新規発行の手順(Walletアプリから)
      2. カードからの移行(取り込み)
    2. AndroidユーザーのためのGoogle Pay連携
      1. 専用アプリでの操作が中心
  14. PASMOの豆知識:記名式PASMOの紛失は年間どれくらいある?
    1. 紛失件数の実態
      1. 記名式PASMOの再発行手続きが多い理由
    2. 紛失を防ぐためのモモストアからのアドバイス
  15. PASMOに関するQ&A:残高はいつまで有効?履歴の確認方法は?
    1. PASMOの有効期限はありますか?
    2. PASMOの利用履歴はどこで確認できますか?
      1. 駅の券売機・窓口で確認
      2. モバイルPASMOアプリで確認
    3. 複数のPASMOを一つにまとめることはできますか?
  16. PASMOで新幹線に乗ることはできる?EX-ICとの連携
    1. PASMO単体では新幹線に乗れない理由
    2. 新幹線に乗るためのPASMO連携サービス
      1. EX-ICカードとの連携
    3. モバイルPASMOならよりスムーズに
  17. PASMOの豆知識:カードデザインや限定PASMOについて
    1. 通常のPASMOのデザイン
    2. 交通事業者ごとの独自デザイン(限定)
    3. 記念PASMO(限定発行)
  18. PASMO定期券をモバイルPASMOに移行する手順
    1. 移行(取り込み)のメリット
    2. 移行に必要なものと条件
    3. PASMO定期券の移行手順
      1. モバイルPASMOアプリをインストールする
      2. 「すでにお持ちのPASMOを取り込む」を選択
      3. PASMOカード情報を入力
      4. カードを読み取り、移行完了
  19. PASMOのメリットを最大限に活かすクレジットカード連携の秘訣
    1. 秘訣1:オートチャージでポイントを二重取り!
    2. 秘訣2:PASMO提携カードを選ぶ際のチェックポイント
    3. 秘訣3:モバイルPASMOとクレジットカードの組み合わせ
  20. PASMOの利用をやめた後のカード返却とデポジットの返金
    1. カード返却(解約)の手順
      1. 払い戻しができる窓口へ行く
      2. 「解約(カード返却)」を申し出る
      3. 残高とデポジットを受け取る
    2. デポジットを返金してもらえないケース
  21. PASMOに関するQ&A:クレジットカードなしでモバイルPASMOは使える?
    1. モバイルPASMOは現金チャージが可能です
      1. 現金チャージの方法
    2. 定期券の購入も現金で可能(窓口経由)
  22. PASMOと地域電子マネーの連携可能性
    1. PASMOの基本:交通系ICカードとしての機能が中心
    2. 連携の例:ポイントサービスとの紐付け
    3. 地域独自の交通系ICカードとの関係

PASMO(パスモ)はどこで買える?購入場所の基本情報

momo-store.jp

結論からお伝えすると、PASMOは主に「私鉄・地下鉄の駅」と「バス営業所」で購入できます。JRの駅ではSuicaを購入することになるため、ここがPASMOとSuicaの最も大きな違いであり、多くの方が迷ってしまうポイントかもしれませんね。 PASMOは、首都圏の私鉄・地下鉄を中心とした多くの交通事業者で導入されているICカードです。そのため、購入する場所もこれらの事業者の窓口や券売機が中心となります。

PASMOが購入できる主要な場所リスト

具体的な購入場所をリストにまとめました。基本的には、PASMOのマークが掲示されている場所で取り扱っています。

購入場所 取り扱いPASMOの種類 購入方法
私鉄・地下鉄の駅の窓口 全種類(無記名式、記名式、定期券、小児用など) 駅係員に申し出て購入
私鉄・地下鉄の多機能券売機 無記名式、記名式、一部の定期券 券売機の操作で購入
バス営業所・定期券発売所 記名式、定期券、小児用、一部無記名式 窓口係員に申し出て購入
一部のバス車内 無記名式のみ(残高がない場合に限る場合あり) 乗務員に申し出て購入

上記の中でも、最も確実で、全種類のPASMOを購入できるのが「私鉄・地下鉄の駅の窓口」です。特に記名式や定期券、小児用PASMOなど、個人情報や証明書が必要なものは、窓口で購入するのがスムーズですよ。

コンビニやJRの駅でPASMOが買えない理由

よくある質問として、「コンビニやJRの駅でPASMOは買えないの?」というものがあります。答えは「基本的に買えません」。 コンビニでは、SuicaやPASMOへのチャージは可能ですが、カード自体の新規発行は行っていません。これは、ICカードの発行は交通事業者の業務であり、身分証明書の確認やデポジットの収受など、専門的な手続きが必要になるためです。 また、JRの駅では、JR東日本が発行する「Suica」を販売しています。PASMOとSuicaは相互利用が可能ですが、発行会社が異なるため、JRの駅でPASMOを買うことはできません。これは、お互いの縄張り(営業エリア)を尊重しているイメージを持つとわかりやすいかもしれませんね。 もしお近くにJRの駅しかなくても、PASMOとSuicaは機能面でほぼ同等なので、Suicaを購入しても全く問題ありませんよ!ただし、オートチャージサービスを利用したい場合は、提携クレジットカードが異なる場合があるので、Suicaの公式サイトで確認してみてくださいね。

購入に必要な「デポジット」とは?

PASMOカードを新規で購入する際には、「デポジット」として一律500円が必ず必要になります。 このデポジットは、カード自体のお金ではなく、カードを貸し出すための保証金のようなものです。 たとえば、PASMOを初めて購入する際に1,000円を支払うと、「デポジット500円+利用可能額500円」としてカードが発行されます。もちろん、デポジットはPASMOを返却(解約)する際に、手数料などを差し引いた上で全額返金されますので安心してください。 デポジットの支払い分だけ、初回チャージ額が少なくなるわけではありませんので、予算を立てる際には「使いたい金額+500円」を準備しておくとスムーズです。特に券売機で購入する場合は、この500円を考慮した金額を投入する必要がありますので、購入前に手持ちの現金をチェックしておきましょう。

このように、PASMOの購入場所は「私鉄・地下鉄の駅」と覚えておけば間違いありません。特に、どの種類のPASMOを買いたいかによって、窓口に行くか、券売機で済ませるかを選んでみてくださいね。

【駅別】PASMOが買える具体的な場所を徹底解説!

PASMOが買える場所が私鉄・地下鉄の駅だとわかっても、「自分の最寄りの駅でどこに行けば買えるの?」と、もう少し具体的な場所が知りたいですよね。ここでは、首都圏の主要な私鉄・地下鉄を例に挙げ、PASMOの具体的な購入場所を詳しく解説していきます。

私鉄系:主要ターミナル駅の「お客様センター」や「定期券うりば」

PASMOに加盟している私鉄の駅では、主に以下の場所で購入が可能です。特に、定期券の購入や、記名式・小児用といった複雑な手続きが必要な場合は、係員がいる窓口を利用しましょう。

東急電鉄(東横線、田園都市線など)での購入場所

東急線各駅の「定期券うりば」や、多機能券売機で購入できます。 渋谷駅や横浜駅などの大きな駅には、PASMOに関する手続きを専門に行う「東急線お客様センター」のような窓口がある場合が多いです。ここでは、新規購入だけでなく、紛失時の再発行や払い戻しなど、様々な手続きが可能です。券売機でも無記名式や記名式の購入が可能ですが、混雑時には窓口の方が早く対応してもらえることもあります。

小田急電鉄(小田急線)での購入場所

小田急線も同様に、各駅の「定期券うりば」が主な購入場所です。特に新宿駅や町田駅などの主要駅には、専用の窓口が設けられています。 小田急の券売機は多機能なものが多く、初めてPASMOを購入する際にも比較的スムーズに操作できるはずです。購入手順に迷った際は、遠慮なく駅係員の方に声をかけてみてくださいね。

京王電鉄(京王線、井の頭線)での購入場所

京王線・井の頭線各駅の「自動券売機」または「定期券発売窓口」で購入可能です。京王線の券売機では、PASMOの購入以外にも、京王線独自のサービスに関する手続きも行えるようになっています。 また、京王線沿線にお住まいの学生さんであれば、通学定期券の購入には「通学証明書」や「在学証明書」が必要になるため、必ず窓口を利用するようにしましょう。

このように、私鉄各社とも購入のルールは共通していますが、駅ごとの窓口の名称や位置は少しずつ異なります。最寄りの駅のレイアウトを事前にPASMOの加盟事業者リストなどで確認しておくと、迷わずにたどり着けますよ。

地下鉄系:多機能券売機での購入が一般的

東京メトロや都営地下鉄、または横浜市営地下鉄などの地下鉄系の駅では、券売機での購入が一般的です。窓口(定期券うりばなど)でも購入できますが、券売機の方が多く設置されており、手軽に購入できます。

東京メトロ・都営地下鉄での購入

駅構内にある「多機能券売機」で購入できます。「新規PASMO購入」といったボタンが画面に表示されているはずです。無記名式であれば、画面の指示に従って購入金額(利用可能額+デポジット500円)を投入するだけで完了します。 東京メトロや都営地下鉄は駅数が多いため、比較的どこでも手軽に購入できるのがメリットです。ただし、一部の小さな駅では、券売機が旧式でPASMOの新規購入に対応していない場合もあるため、その際は隣接する主要駅での購入を検討しましょう。

PASMOが買えない時間帯や注意点

PASMOの購入は、24時間いつでもできるわけではありません。これは、カード発行の手続きや、防犯上の理由によるものです。

券売機の稼働時間と窓口の営業時間

駅の券売機は、始発から終電までの駅の営業時間に準じて稼働しています。深夜の2時や3時など、電車の運行がない時間帯は、券売機も止まってしまうことがほとんどです。 また、窓口(定期券うりばなど)は、駅によって営業時間が異なります。主要なターミナル駅では比較的長い時間開いていますが、小さな駅では夕方には閉まってしまうこともあります。

購入方法 一般的な時間帯 注意点
駅の多機能券売機 始発~終電の間 一部券売機は深夜メンテナンスで停止する場合あり
駅の窓口(定期券うりば) 朝10時~夜20時頃(駅により変動) 混雑時は非常に待たされる可能性あり

特に定期券の切り替えシーズン(3月~4月)や、通勤時間帯は窓口が大変混み合います。スムーズに購入したい場合は、お昼前や平日の午前中など、比較的空いている時間帯を狙って行くことをモモストアはおすすめします!

PASMOの種類と選び方:記名式・無記名式・定期券の違い

「PASMOってどれも同じでしょ?」と思われがちですが、実はPASMOにはいくつかの種類があり、それぞれに大きな特徴があります。自分の利用目的やライフスタイルに合わせて、最適なPASMOを選ぶことで、日々の移動がもっと便利で安心になりますよ。

無記名PASMO:手軽さが魅力のスタンダード

無記名PASMOは、氏名や生年月日などの個人情報を一切登録しないPASMOです。

無記名PASMOのメリットと購入方法

  • 手軽さ: 購入時に身分証明書などが一切不要で、すぐに手に入ります。
  • 共有可能: 家族や友人間で貸し借りして使用することができます。
  • 購入場所: 私鉄・地下鉄の多機能券売機や、一部のバス車内で購入できます。

しかし、最大のデメリットは「紛失・盗難時の補償がない」ことです。もし落としてしまったり、盗まれてしまったりした場合、残高はすべて諦めなければなりません。そのため、多額のチャージをする予定がない方や、一時的な利用を考えている方に適しています。

記名PASMO:もしもの時の安心設計

記名PASMOは、氏名、生年月日、電話番号などの個人情報を登録して発行するPASMOです。カードの表面に氏名が印字されます。

記名PASMOのメリットと購入方法

  • 紛失・盗難補償: 最も重要なメリットです。もしカードを紛失しても、利用停止の手続きをすれば、残高が保護されます。再発行の手続きをすれば、元のカード残高を引き継いだ新しいカードが手に入ります。
  • 定期券・オートチャージのベース: 定期券やオートチャージ機能を利用するための必須条件となります。
  • 購入場所: 私鉄・地下鉄の駅の窓口または多機能券売機で購入できます。

家族間であっても、記名PASMOは本人以外は利用できません。安心を最優先するなら、間違いなく記名PASMOを選ぶべきです。特に、高校生や大学生など、通学で利用する方は、必ず記名式の定期券を購入しましょう。

PASMO定期券:通勤・通学の必需品

PASMO定期券は、PASMOの機能に「定期券機能」を付加したものです。通勤定期券と通学定期券があります。

通勤・通学定期券の購入時の注意点

通勤定期券は、区間と期間を指定すれば誰でも購入できますが、通学定期券を購入する際には、「通学証明書」や「在学証明書」などの証明書類の提示が必須となります。 これらの証明書は、学校が発行するもので、多くの場合、年度初めに更新が必要です。購入時には必ず駅の窓口で、係員に証明書を提示して手続きを行いましょう。券売機でも購入可能な場合がありますが、初めての購入や新年度の継続購入では、窓口の方が確実です。 また、モバイルPASMO定期券を利用すれば、証明書をアップロードするだけで、窓口に行かずに購入できる場合もあるので、モバイルPASMOの公式サイトもチェックしてみてくださいね。

まとめると、手軽に使うなら無記名、安心と便利さを求めるなら記名式、日常的に特定の区間を利用するなら定期券、と使い分けるのが賢明です。

PASMO購入時に必要なものは?学生証や身分証明書はいる?

いざPASMOを買いに行こう!と思った時に、「あれ?何か必要なものってあったっけ?」と不安になる方もいるかと思います。特に記名式や小児用PASMOを購入する場合は、必要なものが変わってくるので注意が必要です。ここで、PASMOの種類別に購入時に必要なものをしっかりと確認しておきましょう。

無記名PASMOの購入に必要なもの

無記名PASMOは、その名の通り個人情報が一切登録されないため、特に何も必要ありません

必要なのは、カード代金と初回チャージ額を合わせた現金だけです。 例えば、デポジット500円+利用額500円で合計1,000円で購入したい場合は、1,000円札1枚があればOKです。券売機によっては、高額紙幣(1万円札など)が使えない場合や、お釣りが出ない場合もあるため、念のため千円札を複数枚用意しておくと安心ですよ。

無記名PASMO 必要書類 備考
カード代金(デポジット500円) 不要 現金のみ対応の券売機が多い
初回チャージ額(最低100円~) 不要 1,000円、2,000円、3,000円などから選択

記名PASMOの購入に必要なもの

記名PASMOは、個人情報を登録するため、購入時にいくつかの情報の記入が必要です。

登録に必要な情報

購入申込書に以下の情報を記入します。これらの情報は、紛失時の本人確認や再発行手続きに必須となります。

  • 氏名(漢字、カナ)
  • 生年月日
  • 性別
  • 電話番号

これらの情報は、口頭ではなく、駅窓口にある専用の申込書に記入するのが一般的です。窓口で購入する場合は、身分証明書の提示を求められることもありますが、これは主に氏名と生年月日が正確に登録されているかを確認するためです。運転免許証、健康保険証、マイナンバーカードなど、公的な証明書を念のため持参しておくと安心です。

特に氏名と生年月日が誤って登録されると、紛失・盗難時の再発行手続きが非常に煩雑になるため、記入時にはしっかりと確認しましょう。

通学定期券・小児用PASMOの購入に必要なもの

この二つのPASMOは、割引運賃が適用されるため、最も厳格な証明書が必要となります。

小児用PASMOの購入に必要なもの

小児運賃が適用される「小児用PASMO」は、小学生以下のお子様のみが対象です。

購入時には、「本人(お子様)の公的証明書」が必要になります。

  • 本人の健康保険証
  • パスポート
  • マイナンバーカード

これらの書類で、氏名、生年月日、そして「小児運賃の適用対象であること」を確認します。また、購入手続きは原則として「保護者(または代理人)の同行」が必要です。お子様だけでは購入できないため、必ず保護者の方が一緒に窓口へ行きましょう。

通学定期券の購入に必要なもの

前述の通り、通学定期券は「通学区間」を利用するための証明となるため、以下の証明書が必要です。

  • 通学証明書(学校が発行)
  • または、学生証と一体となった定期券購入申込書
  • 新年度最初の購入、または区間変更の場合は、特に注意が必要

これらの証明書がないと、いかなる理由があっても通学定期券は購入できません。証明書は、年度ごとに更新が必要な場合が多いため、毎年春には学校に確認して、忘れずに準備しておきましょう。

このように、必要なものはPASMOの種類によって大きく異なります。特に、証明書が必要な場合は、窓口の営業時間を確認して、時間に余裕をもって出かけるようにしてくださいね。

バスでPASMOを買う方法と注意点:バス特は廃止された?

PASMOは、電車だけでなくバスでも利用できるのが大きな魅力ですよね。実は、PASMOはバスの営業所や、なんとバス車内でも購入することができるんです。ただし、購入できるPASMOの種類や、利用できるサービスについて、いくつかの注意点がありますので、詳しく見ていきましょう。

バス営業所でのPASMO購入

バス営業所や定期券発売所では、駅の窓口と同様に、様々な種類のPASMOを購入することができます。

バス営業所で購入できるPASMO

  • 記名式PASMO: 氏名などを登録して発行できます。
  • PASMO定期券: バス定期券を購入できます。電車とバスの両方の定期券を一つのPASMOにまとめる「連絡定期券」も発行可能です。
  • 小児用PASMO: 小児運賃が適用されるカードも購入できます。

バス営業所は、駅の窓口よりも営業時間が短い場合や、土日祝日が休業の場合もあるため、事前に営業時間を調べてから行くことをお勧めします。バス定期券の購入であれば、バス営業所の方が手続きに慣れているスタッフが多く、スムーズに対応してもらえる可能性が高いですよ。

また、バスの定期券は、区間によって取り扱いが異なる場合もあるので、複雑な経路の場合は、事前にバス会社のお客様センターなどに問い合わせてみるのが一番確実です。

バス車内でのPASMO購入(無記名のみ)

「今すぐPASMOが欲しい!」という緊急事態の時には、一部のバス会社では、バス車内で無記名PASMOを購入できる場合があります。

バス車内での購入条件と注意点

バス車内で購入できるのは、基本的に「無記名PASMO」のみです。記名式や定期券は、個人情報の登録手続きが必要なため、車内では購入できません。 また、多くのバス会社では、残高不足の方が乗車した場合の対応として、PASMOの販売を行っています。そのため、車内での購入は「1,000円札のみの対応」となっていることが多く、高額紙幣での購入はできません。

乗務員さんの運転の妨げにならないよう、以下の点に注意しましょう。

  • 乗車時に「PASMOを1枚ください」と乗務員に伝える。
  • 1,000円札(デポジット500円+利用可能額500円)をすぐに用意する。
  • 混雑時や運行中は避ける。

バス会社によって、車内販売の有無や条件が異なりますので、不安な場合は、乗車前にバス停の掲示や各バス会社のウェブサイトで確認しておきましょう。

【重要】バス特(バスポイントサービス)は廃止された?

かつてPASMOには、バスを利用するごとにポイントが貯まり、それが無料チケットに交換できる「バス利用特典サービス」(通称:バス特)というものがありました。

しかし、このバス特は、2021年3月31日をもってサービスが終了しています。 長年バスを利用されてきた方にとっては残念なニュースかもしれませんが、現在はモバイルPASMOや各バス会社独自のポイントサービスなどに移行しています。

バス特の代わりに、一部の事業者では、モバイルPASMOで定期券を購入したり、特定のクレジットカードと連携させたりすることで、ポイント還元が受けられるサービスを提供しています。ぜひ、ご自身が利用するバス会社の最新情報をチェックして、お得なサービスを見つけてみてくださいね。

PASMOのチャージ(入金)方法は?現金・クレジットカード・オートチャージ

PASMOを手に入れたら、次に考えるのは「どうやってチャージ(入金)するの?」ということですよね。PASMOのチャージ方法は、非常に多岐にわたります。現金でのチャージはもちろん、クレジットカードやスマホを使った便利なチャージ方法まで、あなたのライフスタイルに合った方法が必ず見つかるはずです。

現金チャージ:最も一般的な方法

現金をPASMOにチャージするのは、最も一般的な方法です。

券売機でのチャージ

私鉄・地下鉄の駅にある多機能券売機でチャージが可能です。操作手順は非常に簡単です。

  1. PASMOを券売機に挿入またはタッチする。
  2. 画面に表示される「チャージ」ボタンを選択する。
  3. チャージしたい金額(1,000円、2,000円、3,000円など)を選ぶ。
  4. 現金を投入する。
  5. PASMOと、お釣り(あれば)を受け取る。

券売機でのチャージは、1,000円単位が基本ですが、一部の券売機では500円単位や10円単位でのチャージが可能な場合もあります。ただし、チャージの上限額は20,000円ですので、これを超えるチャージはできません。

コンビニや提携店舗でのチャージ

駅に行く時間がない時でも、PASMOは多くのコンビニエンスストアでチャージが可能です。

チャージ可能な主なコンビニ・提携店舗:

  • セブンイレブン、ローソン、ファミリーマートなどの主要コンビニ
  • 一部のドラッグストアやスーパーマーケット
  • 駅構内の売店(KIOSKなど)

チャージしたいPASMOを店員さんに渡し、「チャージをお願いします」と伝えればOKです。こちらも現金でのチャージが基本で、1,000円単位でのチャージが一般的です。レジでのチャージは非常にスピーディなので、急いでいるときにも便利ですね。

クレジットカードチャージ:モバイルPASMOの特権

PASMOは、原則として駅の券売機や窓口ではクレジットカードでのチャージはできません。しかし、モバイルPASMOを利用すれば、クレジットカードでのチャージが可能になり、ポイントも貯まるので非常に便利です。

モバイルPASMOに登録したクレジットカードから、アプリを通じていつでもどこでもチャージができます。

  • 場所を選ばない: 電車やバスの待ち時間など、いつでもチャージ可能。
  • ポイントが貯まる: クレジットカードのポイントやマイルが貯まる。
  • 高額チャージも簡単: 現金を持ち歩く必要がない。

特に、移動が多い方や、現金をあまり持ち歩きたくない方には、モバイルPASMOでのクレジットカードチャージを強くお勧めします。

オートチャージサービス:残高不足の心配なし!

オートチャージサービスは、「PASMOの残高が設定金額を下回ると、自動的にクレジットカードからチャージされる」という非常に便利な機能です。

オートチャージのメリットと申し込み方法

オートチャージを利用すれば、改札で残高不足になって足止めを食らう心配が一切なくなります

  • 設定: 「自動でチャージされる残高」(例:1,000円)と、「チャージされる金額」(例:3,000円)を設定します。
  • 申し込み: オートチャージに対応したクレジットカード(主にPASMO提携カード)が必要です。申し込み後、駅の窓口や券売機で設定を完了させる必要があります。
  • 対象: 記名式PASMOまたはPASMO定期券のみで利用可能です。無記名PASMOでは利用できません。

対応しているクレジットカードの種類は限られていますので、オートチャージを利用したい場合は、事前にPASMOの公式サイトの提携カード一覧を確認してから申し込むようにしましょう。

モバイルPASMOのメリットとデメリット:スマホで完結する便利さ

最近では、プラスチックのカード型PASMOだけでなく、スマートフォンで利用できる「モバイルPASMO」が主流になりつつあります。モバイルPASMOは、文字通りPASMOの機能がスマホに内蔵されるサービスで、その便利さは一度使うと手放せなくなるほどです。ここでは、モバイルPASMOの魅力と、使う上での注意点を詳しく見ていきましょう。

モバイルPASMOの最大のメリット:スマホ1台で全て完結

モバイルPASMOのメリットは、多すぎて書ききれないほどですが、特に重要な点をピックアップしてご紹介します。

券売機に並ぶ必要がないチャージの便利さ

カード型PASMOのチャージは、駅の券売機やコンビニのレジで行う必要がありますが、モバイルPASMOは、専用アプリ内でクレジットカードを登録すれば、いつでも、どこでも、待ち時間なしでチャージが可能です。 さらに、前述のオートチャージ機能もアプリ内で簡単に設定・管理できるため、残高不足の心配から完全に解放されます。

定期券の購入・更新もスマホでOK

定期券を購入・更新する際、カード型だと駅の窓口や定期券うりばに並ぶ必要があります。これが特に新年度の4月などは長蛇の列になり、非常に時間がかかってしまうことがあります。 しかし、モバイルPASMOなら、アプリ内で新規購入から継続利用まで全ての手続きが完了します。通学定期券の場合は、必要な証明書をアプリを通じて提出するだけなので、窓口に行く手間が省けます。(ただし、審査に時間がかかる場合があります)

紛失・盗難時の安心感が格段に向上

カード型PASMOを落としてしまうと、気づいた時点で駅に連絡しなければなりませんが、モバイルPASMOは、もしスマホを紛失しても、遠隔操作で利用停止の手続きが可能です。これにより、PASMOの残高や定期券情報を安全に保護できます。新しいスマホに機種変更する際も、簡単にデータを引き継げるので安心です。

モバイルPASMOのデメリットと利用上の注意点

非常に便利なモバイルPASMOですが、利用する上で注意すべき点もいくつか存在します。

バッテリー切れは「ただの板」になる

モバイルPASMOは、スマホの電池が切れてしまうと、当然ながら利用できません。改札を通ることも、お店で決済することもできなくなります。これが、モバイルPASMOの最大のデメリットと言えるでしょう。

モバイルPASMOの利用中は、常にスマホの充電状況に気を配る必要があります。モバイルバッテリーを持ち歩くなど、バッテリー切れ対策は必須となります。

対応機種とOSの制限

モバイルPASMOは、全てのスマートフォンで利用できるわけではありません。

  • iPhone: Apple Payに対応した機種(iPhone 8以降など)で利用可能です。
  • Android: おサイフケータイ対応機種で利用可能です。

古い機種や、一部の海外モデルなどでは利用できない場合があるため、導入前にはモバイルPASMOの対応機種一覧を必ず確認しましょう。

複数のICカードの管理

モバイルPASMO以外にも、Suicaなど他のICカードをスマホに登録している場合、改札機やお店のリーダーにかざす際に、利用したいカードをしっかり選択していないと、意図しないカードで決済されてしまうことがあります。「メインカード」としてPASMOを設定するなど、カードの管理に注意が必要です。

これらのメリット・デメリットを比較して、ご自身の使い方にモバイルPASMOが合っているかどうか検討してみてください。カードを探す手間がなく、スマホで全て完結するモバイルPASMOは、間違いなく今後の主流になっていくでしょう。

PASMOとSuica(スイカ)の違いは?どちらを選ぶべきか徹底比較

PASMOとSuicaは、見た目も機能も似ていますが、それぞれに明確な違いがあります。どちらを選んでも全国の主要な交通機関や電子マネー店舗で利用できるため、初めてICカードを持つ方は「結局どっちが良いの?」と悩んでしまうかもしれませんね。ここでは、PASMOとSuicaの決定的な違いと、あなたに合った選び方をモモストアが解説します。

発行会社の違いがすべての違いに繋がる

PASMOとSuicaの最も大きな違いは、「発行会社」です。

ICカード名 発行会社 主な利用エリア
PASMO 首都圏の私鉄・地下鉄・バス事業者(PASMO協議会) 私鉄・地下鉄沿線(東急、小田急、メトロなど)
Suica JR東日本 JR東日本沿線(首都圏、東北、信越など)

この発行会社の違いが、カードの購入場所や、付帯サービスの特性に影響してきます。PASMOは「私鉄・地下鉄」で、Suicaは「JR」で買う、と覚えておけばOKです。

オートチャージの提携クレジットカードの違い

オートチャージサービスは非常に便利ですが、PASMOとSuicaでは、提携しているクレジットカードの種類が異なります。

PASMOオートチャージ(To Me CARDなど)

PASMOのオートチャージに対応しているのは、PASMO協議会に加盟している交通事業者が発行するクレジットカードや、一部の提携カードです。

  • 主な提携カード: 東京メトロの「To Me CARD」、東急の「TOP&カード」など。
  • 特徴: これらのカードを利用すると、PASMOへのチャージでポイントが貯まるだけでなく、提携している電車や地下鉄の利用で独自のポイント(メトロポイントなど)が貯まることが多いです。

Suicaオートチャージ(ビューカード)

Suicaのオートチャージに対応しているのは、JR東日本のグループ会社が発行する「ビューカード」のみです。

  • 主な提携カード: 「ビュー・スイカ」カード、「ビックカメラSuicaカード」など。
  • 特徴: ビューカードは、Suicaへのチャージでポイント還元率が非常に高いのが魅力です。また、JRの定期券購入でもお得なポイントが貯まります。

あなたが普段利用している路線や、既に持っているクレジットカードの種類によって、オートチャージの利便性が大きく変わってきます。オートチャージを最優先したい場合は、対応するクレジットカードから選ぶのが賢明です。

モバイルサービス(モバイルPASMO vs モバイルSuica)

モバイルサービスは、以前はモバイルSuicaの方が先行していましたが、現在ではモバイルPASMOも機能が充実しており、大きな差はありません。

モバイルPASMO モバイルSuica
年会費 無料 無料(クレジットカード登録の場合)
定期券 購入・継続可能 購入・継続可能
チャージ クレジットカード、現金 クレジットカード(ビューカード以外も可)、現金

大きな違いは、「Androidの対応機種」です。おサイフケータイ機能があればどちらも使えますが、細かな機種対応状況は異なる場合があります。また、モバイルSuicaはビューカード以外のクレジットカードもチャージに利用できる点で、少し自由度が高いと言えますが、モバイルPASMOでも主要なクレジットカードは登録可能です。

結局、どちらを選ぶべきか?

モモストアがおすすめする選び方は、以下の通りです。

PASMOを選ぶべき人

  • 通勤・通学で東京メトロ、都営地下鉄、東急、小田急などの私鉄・地下鉄を主に利用する人
  • オートチャージで「To Me CARD」や「TOP&カード」などの私鉄系提携カードを使いたい人

Suicaを選ぶべき人

  • 通勤・通学でJR線を主に利用する人
  • オートチャージで「ビューカード」を使ってお得にポイントを貯めたい人
  • JR沿線での買い物を頻繁に行う人

全国相互利用サービスのおかげで、どちらのカードを選んでも、日常生活で困ることはありません。あなたの主な移動手段と、ポイントを貯めたいクレジットカードに合わせて選ぶのがベストな選択ですよ。

PASMOを紛失・盗難してしまった場合の対処法と再発行手続き

どんなに気をつけていても、PASMOを紛失したり、盗難に遭ってしまったりすることはあります。カード型PASMOは、お財布やカバンに入れておくことが多いため、特に注意が必要ですが、もしもの時でも記名式PASMOであれば安心です。このセクションでは、紛失時の落ち着いた対処法と、残高を守るための重要な手続きを解説します。

無記名PASMOは残高が保護されない!

まず、非常に重要なことですが、無記名PASMOは、紛失・盗難に遭っても残高の保護や再発行は一切できません。 これは、カードが誰のものであるかを特定する情報がないためです。そのため、無記名PASMOを落とした場合は、残念ながら残っていたチャージ残高は諦めるしかありません。これが、モモストアが「できるだけ記名式PASMOを使いましょう」と推奨する理由の一つです。

記名PASMO・定期券PASMOの紛失・盗難時の対処法

記名式のPASMOであれば、残高を保護し、再発行することができます。行動は早ければ早いほど良いです。

まずは「利用停止(再発行登録)」の手続きを行う

PASMOを紛失したことに気づいたら、一刻も早く利用停止の手続きを行いましょう。

  • 連絡先: PASMO取扱事業者の駅の窓口、またはバス営業所。
  • 必要な情報: 登録している氏名、生年月日、電話番号などの情報。

駅の係員に「PASMOを紛失したので、利用停止手続きをお願いします」と伝え、本人確認のための情報を提供してください。この手続きを行うことで、その時点でのPASMOの残高や定期券の情報が保護され、第三者に不正利用されるのを防ぐことができます。

注意点:

利用停止手続きが完了するまでには、システム上のタイムラグがあるため、手続き完了までに不正利用されてしまった金額については、補償の対象外となります。気づいたらすぐに手続きすることが、残高を守る鍵となります。

再発行の申し込みと受け取り

利用停止手続きが完了したら、翌日以降にPASMO取扱事業者の駅の窓口で再発行の申し込みと受け取りができます。

  • 必要なもの:
    • 公的な身分証明書(運転免許証、健康保険証、マイナンバーカードなど)
    • 再発行手数料:520円(税込)
    • 新しいデポジット:500円
  • 手続き場所: 紛失したPASMOを再発行登録した事業者と同じ事業者の駅の窓口。

再発行手数料と新しいデポジットの合計1,020円を支払うことで、紛失したPASMOと同じ情報(残高、定期券情報)が引き継がれた新しいPASMOが手に入ります。

モバイルPASMOを紛失・盗難した場合

モバイルPASMOの場合、スマホの遠隔操作機能(iPhoneなら「探す」、Androidなら「端末を探す」)を利用して、スマホ自体をロックしたり、データを消去したりするのが最も確実な方法です。 また、モバイルPASMOアプリからも、ウェブサイト上の会員メニューからも、利用停止手続きを行うことができるため、カード型よりも迅速な対応が可能です。

新しいスマホを購入した後、同じアカウントでログインすれば、すぐに以前のPASMO情報を引き継いで利用を再開できるため、モバイルPASMOの方が紛失時のリスクは低いと言えます。

PASMOの払い戻し・解約方法と手数料について

PASMOが不要になったり、他のICカードに乗り換えたりする場合、残っているチャージ残高やデポジットを返金してもらう「払い戻し(解約)」の手続きが必要です。特に、定期券が残っている場合は計算方法が複雑になるため、事前にしっかりと確認しておきましょう。

払い戻し(解約)ができる場所と必要なもの

PASMOの払い戻しは、PASMO取扱事業者の駅の窓口、またはバス営業所で行うことができます。

払い戻しが可能なカード

  • 記名式PASMO、PASMO定期券: 払い戻し可能。
  • 無記名PASMO: 払い戻し可能。

必要なもの:

PASMOの種類 必要なもの 備考
記名式・定期券 本人確認書類(運転免許証など)、PASMO本体 原則として本人以外は手続きできません
無記名式 PASMO本体 特に本人確認書類は不要

払い戻し金額の計算方法

払い戻しによって返金される金額は、「残高(チャージ額)」「デポジット」「定期券の残期間」によって計算されます。

カード残高の払い戻し

チャージ残高から、手数料220円(税込)を差し引いた金額が返金されます。

  • 計算式: (PASMO残額)- 220円 = 返金額

ただし、残額が220円未満の場合は、残額がそのまま手数料として差し引かれ、返金額は0円となります。

例:残高500円の場合

500円 - 220円 = 280円が返金されます。

デポジットの返金

PASMOを返却(解約)するため、購入時に預けたデポジット500円は、全額返金されます。デポジットに手数料はかかりません。

  • デポジット返金額: 500円

定期券の払い戻し計算(複雑なので要注意!)

PASMO定期券の払い戻しは、使用した期間に応じて以下の計算式で返金されます。

  • 計算式: 定期券発売額 - (使用済み月数×1ヶ月の定期運賃) - 手数料 = 返金額

使用期間が1ヶ月未満の場合は1ヶ月とみなされます。また、使用期間が長くなると、払い戻し金額がほとんど残らない場合もあるので、払い戻しをする前に窓口で概算金額を確認してもらうことをお勧めします。

注意:

払い戻し手続きを行ったPASMOは、その場で回収され、二度と使用できなくなります。モバイルPASMOの場合は、アプリ内から退会手続きを行うことで、同様に払い戻しが実行されます。

PASMOの利用可能エリアと全国相互利用サービス

PASMOは首都圏のICカードですが、実はその利用範囲は非常に広く、日本全国の主要な交通機関や店舗で利用することができます。これは「全国相互利用サービス」のおかげです。ここでは、PASMOが使えるエリアと、そのサービスの裏側について解説します。

全国相互利用サービスとは?

「全国相互利用サービス」とは、2013年3月から始まった、PASMOとSuicaを含む全国10種類の主要な交通系ICカード(Kitaca、TOICA、ICOCA、SUGOCA、nimoca、はやかけんなど)が、お互いのエリアで利用できるようにするサービスです。

どこでも使えるICマークが目印

駅やバス、お店などでこの「全国相互利用」のマークを見かけたことはありませんか?

 

このマークがある場所では、あなたが持っているPASMOが、他のICカードと同じように利用できます。

例えば、

  • PASMOを使って、関西のJR線(ICOCAエリア)に乗車できます。
  • PASMOを使って、福岡の地下鉄(はやかけんエリア)に乗車できます。
  • PASMOを使って、名古屋のコンビニ(TOICAエリア)で買い物できます。

つまり、PASMO一枚あれば、ほとんどの場所で乗り物に乗ったり、電子マネーとしてお買い物をしたりできる、非常に便利なサービスなのです。

PASMOエリアとSuicaエリアの境界線

PASMOの本来の利用エリアは、主に私鉄・地下鉄の路線ですが、Suicaエリア(JR線)とはシームレスに繋がっています。

乗り換え時の注意点

PASMOを使ってJR線から私鉄線へ乗り換える際も、PASMOとSuicaの改札機は基本的に共通して利用できるため、特に意識することはありません。しかし、エリアをまたがる利用には注意が必要です。

例えば、関西のICOCAエリアから、PASMOエリアまで、PASMO一枚で電車に乗って移動することはできません。これは、ICカードが記録できる乗車履歴の制約によるものです。エリアをまたぐ場合は、一旦改札を出て精算するか、途中の駅で切符を買い直す必要があります。

複雑な長距離の移動をする際は、事前にPASMOの利用可能エリアのマップを確認するか、有人改札で駅係員に尋ねてみるのが最も確実ですよ。

電子マネーとしての利用範囲

PASMOは、電車やバスだけでなく、電子マネーとしても非常に優秀です。

主な利用可能店舗

  • コンビニエンスストア(セブンイレブン、ローソン、ファミマなど)
  • 主要な駅構内の売店、飲食店
  • 自動販売機、コインロッカー
  • スーパーマーケット、ドラッグストアなど

基本的には、Suicaが利用できる店舗であれば、PASMOも利用できると考えて間違いありません。お財布から小銭を探す手間がなく、スピーディに決済できるので、電子マネーとしてのPASMOもぜひ積極的に活用してみてください。

中古品は存在する?Amazon・楽天・Yahoo!ショッピングでのPASMOの取り扱い

「PASMOを少しでもお得に手に入れたい」「プレミア価値の付いた記念PASMOが欲しい」といった理由から、Amazonや楽天市場、Yahoo!ショッピングなどのオンラインショッピングサイトでPASMOを探す方もいるかもしれません。しかし、結論から言うと、主要なオンラインモールでPASMOの「中古品」や「チャージ済みのもの」を購入することはできません。その理由と、オンラインでPASMOに関連するものを手に入れる方法を見ていきましょう。

チャージ済みPASMOの販売は規約で禁止されている

Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングといった大手ECサイトでは、チャージ残高が残っている交通系ICカードの販売は、原則として規約で禁止されています。

なぜ販売が禁止されているのか?

  • マネーロンダリングのリスク: 現金同様の価値を持つチャージ残高の売買は、不正な資金移動に悪用されるリスクがあるためです。
  • 残高保証の難しさ: 購入後に残高が不正に利用された場合の保証が難しく、消費者トラブルの原因になるためです。
  • 発行元の管理: PASMOは交通事業者から貸与されているものであり、不特定の個人間での売買は推奨されていません。

そのため、これらのサイトで「PASMO」を検索しても、出てくるのは「PASMOケース」「PASMO入れ」「モバイルPASMO対応スマホケース」などの周辺グッズがほとんどです。チャージ済みのPASMO本体をオンラインで購入することは、不可能だと認識しておきましょう。

フリマアプリでのPASMOの取り扱い(注意が必要!)

メルカリやラクマなどのフリマアプリでは、「残高ゼロのPASMOカード」や「記念PASMO」が出品されていることがあります。

残高ゼロのPASMOカード

残高がゼロで、定期券情報も入っていないPASMOカードは、デポジットの500円分が既に支払われている状態の「中古のカード本体」として出品されることがあります。

  • 購入のメリット: デポジット500円分を支払う必要がない状態でカードが手に入ることがあります。
  • 購入のデメリット: フリマアプリでの取引価格が500円以上になることがほとんどで、駅で新規購入するのと比べて費用的なメリットはほとんどありません。また、個人情報が登録されていたカードを再利用することになるため、利用開始時に駅で手続きが必要になる場合があります。

チャージ済みのPASMOは、フリマアプリでも出品・購入は禁止されています。 もし出品されているのを見つけても、規約違反となるため、購入しないようにしましょう。

オンラインでの「購入」の代替案

オンラインでPASMO本体を手に入れることはできませんが、「モバイルPASMO」を利用すれば、実質的にオンラインでPASMOを「手に入れる」ことができます。

スマートフォンにモバイルPASMOアプリをダウンロードし、クレジットカード情報を登録すれば、プラスチックカードなしで、すぐにPASMOの利用を開始できます。これが、オンラインでPASMOを「購入」する最も現実的かつ便利な代替手段です。

もし、どうしてもカード型PASMOが欲しい場合は、面倒でも駅の窓口か券売機に出向いて、正式な手続きで購入するようにしてくださいね。それが、安心・安全にPASMOを利用するための最善の方法です。

モバイルPASMOとApple Pay・Google Payの連携方法

PASMOをスマートフォンで利用する場合、Apple Pay(iPhoneユーザー)とGoogle Pay(Androidユーザー)のどちらかと連携させることになります。この連携方法を理解しておくことで、あなたのスマホが最強のPASMOに変身します。

iPhoneユーザーのためのApple Pay連携

iPhoneでPASMOを使うには、Walletアプリを通じてPASMOを新規発行するか、既にあるPASMOカードを取り込む必要があります。

新規発行の手順(Walletアプリから)

Walletアプリを開き、「+」ボタンをタップし、「交通系ICカード」の中から「PASMO」を選択します。

  • デポジットなし: モバイルPASMOは、カード型と異なりデポジット500円が不要です。
  • チャージ: Apple Payに登録したクレジットカードやデビットカードで、すぐにチャージが可能です。

カードからの移行(取り込み)

既に持っているPASMOカードをモバイルPASMOにしたい場合は、「カードの取り込み」を行います。

  • 取り込みの注意点: カード型のPASMOは、一度スマホに取り込むと、そのカード自体は利用できなくなります。デポジット500円は、チャージ残高としてスマホ内のPASMOに移行されます。
  • 定期券: 定期券情報もそのまま引き継がれます。

取り込みが完了すれば、あとはFace IDやTouch IDで改札をスピーディに通過できるようになります。

AndroidユーザーのためのGoogle Pay連携

Androidユーザーは、専用の「モバイルPASMOアプリ」をインストールすることでPASMOを利用できます。

専用アプリでの操作が中心

Google Payでも利用可能ですが、チャージや定期券の購入・管理は、主にモバイルPASMOアプリ内で行うことになります。

  • 新規発行: アプリ内で氏名、生年月日などを登録し、クレジットカードまたは現金でチャージすることで発行完了です。
  • オートチャージ: アプリ内でオートチャージ設定も可能です。

Androidスマホは、機種によっておサイフケータイ機能の有無が異なるため、事前にご自身のスマホが対応しているかを確認しておきましょう。

モバイルPASMOを利用することで、カード型PASMOよりも格段に便利で、紛失時のリスクも低いPASMOライフを送ることができますよ!

PASMOの豆知識:記名式PASMOの紛失は年間どれくらいある?

PASMOがどれだけ便利で安心なカードであっても、やはり紛失は避けたいものですよね。ここで、PASMOにまつわる少し興味深い豆知識と、紛失を避けるためのモモストアからのアドバイスをご紹介します。

紛失件数の実態

正式な統計データは公表されていませんが、PASMOやSuicaといった交通系ICカードの紛失・置き忘れ件数は、年間で数百万枚にも及ぶと言われています。特に、PASMOエリアだけでも年間数十万枚の紛失届が出ていると推測されており、その多くが記名式PASMOや定期券です。

記名式PASMOの再発行手続きが多い理由

これだけ多くの紛失がある中でも、ほとんどの残高や定期券情報が保護され、再発行できているのは、ひとえに「記名式」にしておいたおかげです。

  • 定期券の価値: 定期券の情報は高額なため、紛失に気づいた時点で慌てて停止手続きをする人が多いためです。
  • 電子マネーの残高: 高額な残高がチャージされている人も多いため、残高を保護するために必ず再発行の手続きをします。

この実態を知るだけでも、無記名PASMOではなく、必ず記名式PASMOを選ぶべき理由がよくわかりますね。

紛失を防ぐためのモモストアからのアドバイス

PASMOの紛失・置き忘れを防ぐためには、日頃からのちょっとした習慣が大切です。

対策 具体的な行動
1. 定位置を決める 財布、または専用のパスケースなど、PASMOをしまう場所を常に同じにする。
2. モバイルPASMOへ移行 スマホと一体化させることで、落とすリスク自体を減らす。
3. 必要以上の高額チャージを避ける オートチャージを利用するか、必要な分だけチャージする習慣をつける。
4. 定期的なチェック 電車に乗る前、降りた後など、節目でPASMOが所定の場所にあるか確認する。

特に、モバイルPASMOは、カードを取り出す動作自体がなくなるため、紛失のリスクを大幅に減らすことができます。この機会に、モバイルPASMOへの移行を検討してみてはいかがでしょうか?

また、万が一紛失してしまった場合に備えて、再発行の手続きに必要な情報(氏名、生年月日、電話番号など)をメモして、PASMOとは別の場所に保管しておくのも良いかもしれません。

PASMOに関するQ&A:残高はいつまで有効?履歴の確認方法は?

PASMOの基本的な情報以外にも、「久しぶりに使おうと思ったら期限が切れてないか不安」「過去の履歴を確認したい」といった細かな疑問を持つ方もいるかと思います。このセクションでは、PASMOに関するよくある質問にモモストアがお答えします。

PASMOの有効期限はありますか?

A. PASMOには、クレジットカードのように「有効期限」は設定されていません。しかし、最後に利用した日から10年間利用がない場合、自動的に失効してしまいます。

これは、カードに残高が残っていても、定期券の期間内であっても適用されるルールです。10年間も利用しないケースは稀かもしれませんが、長期間海外に行くなど、PASMOを一切使わない期間がある場合は注意が必要です。

10年が経過しそうになったら、一度でも電車やバスに乗る、またはコンビニなどで電子マネーとして利用するだけで、再びそこから10年間有効期限がリセットされます。

PASMOの利用履歴はどこで確認できますか?

A. PASMOの利用履歴は、いくつかの方法で確認できます。

駅の券売機・窓口で確認

私鉄・地下鉄の駅にある多機能券売機で、PASMOを挿入またはタッチすることで、直近の利用履歴を表示・印字することができます。

  • 表示期間: 直近の20件程度、または一定期間(約2ヶ月)の履歴が表示されます。
  • 印字: 履歴を紙に印刷することも可能です。

モバイルPASMOアプリで確認

モバイルPASMOを利用している場合は、アプリ内で過去の利用履歴をいつでも確認できます。アプリ内では、履歴を絞り込んだり、より長い期間の履歴を確認したりできるため、家計簿代わりにも利用できて便利です。

複数のPASMOを一つにまとめることはできますか?

A. 原則として、複数のPASMOカードや、PASMOとSuicaを統合して一つにまとめることはできません。

ただし、カード型PASMOからモバイルPASMOへの移行は可能です。この場合、カード型の残高や定期券情報はモバイルPASMOに引き継がれ、カード型は利用できなくなります。この手続きは「カードの取り込み」と呼ばれ、実質的に二つのPASMOを一つにまとめるのに近い効果があります。

また、カード型PASMOをモバイルPASMOに移行する際、そのカード内に残っていたデポジット500円も、残高として移行されるため、デポジットを無駄にすることもありません。

PASMOで新幹線に乗ることはできる?EX-ICとの連携

PASMOが全国のJR線でも使えることは分かりましたが、「新幹線」に乗る場合はどうでしょうか?実は、PASMO自体で新幹線に乗ることはできませんが、特定のサービスと連携することで、PASMOを新幹線の乗車券として利用することができるようになります。

PASMO単体では新幹線に乗れない理由

PASMOを含む交通系ICカードは、基本的に「在来線」の乗車を目的としており、新幹線や特急列車の特急券の機能は持っていません。

新幹線に乗車するには、「乗車券」と「特急券」の両方が必要になりますが、PASMOが持つ機能は「乗車券」の一部機能(運賃の支払い)のみであり、特急券の機能がないため、PASMO単独で新幹線改札を通ることはできません。

新幹線に乗るためのPASMO連携サービス

東海道・山陽新幹線(東京~博多)では、「EXサービス(エクスプレス予約・スマートEX)」というチケットレス乗車サービスが提供されています。

EX-ICカードとの連携

EXサービスに登録すると、専用の「EX-ICカード」が発行されますが、現在は手持ちの交通系ICカード(PASMOやSuica)をEXサービスに登録することで、そのICカードを新幹線乗車用のチケットとして利用することができます。

PASMOを新幹線乗車に利用する手順:

  1. EXサービス(エクスプレス予約またはスマートEX)に登録する。
  2. 登録時に、手持ちのPASMOの裏面に記載されているカード番号を連携させる。
  3. 新幹線を利用する際、事前にEXサービスで予約・購入する。
  4. 新幹線の改札機にPASMOをタッチして乗車する。

この連携を行うことで、新幹線に乗車する際にわざわざ切符を発券する必要がなくなり、非常にスムーズに移動できるようになります。

モバイルPASMOならよりスムーズに

モバイルPASMOを利用している場合は、スマホ一台で在来線の乗車も新幹線の乗車も完結できます。

  • 在来線: モバイルPASMOとしてスマホをタッチ。
  • 新幹線: EXサービスと連携したモバイルPASMO(スマホ)を新幹線改札にタッチ。

新幹線をよく利用する方は、モバイルPASMOにしてEXサービスと連携させておくことを、モモストアは強くお勧めします!

PASMOの豆知識:カードデザインや限定PASMOについて

PASMOは機能面だけでなく、実は様々なデザインのカードが存在します。特に、期間限定で発行される「記念PASMO」や、交通事業者ごとの独自デザインのカードは、コレクションする楽しさもあります。

通常のPASMOのデザイン

現在、一般的に発行されているPASMOは、青を基調とした、シンプルで清潔感のあるデザインです。このデザインは、私鉄・地下鉄の統一デザインとして多くの事業者が採用しています。

交通事業者ごとの独自デザイン(限定)

一部の交通事業者では、オリジナルのデザインを施したPASMOを発行していることがあります。

  • 例: 過去には、路面電車やモノレールなどの事業者が、独自のキャラクターや車両をデザインしたPASMOを発行していました。
  • 入手方法: これらのPASMOは、その事業者の窓口でのみ購入可能で、発行が終了しているものも多いため、現在は入手困難な場合があります。

記念PASMO(限定発行)

PASMOの発行開始〇周年記念や、新しい路線の開業、特定のイベントなどを記念して、期間限定で発行されるデザインのPASMOがあります。

  • 特徴: イラスト入りや、特殊な色使いのものが多く、コレクションアイテムとして人気が高いです。
  • 価値: 記念PASMOは、発行数やデザインの人気によって、フリマアプリなどで高値で取引されることもあります。ただし、前述の通り、チャージ済みのPASMOの売買は禁止されています。

記念PASMOは、基本的に無記名式として販売されることが多いため、購入後に記名式への変更手続きが必要です。また、購入時には通常のPASMOと同様にデポジット500円と初回チャージ額が必要になります。

もし、あなたがPASMOのデザインにもこだわりたいなら、お近くの私鉄や地下鉄の各社公式サイトをチェックして、特別なデザインのPASMOが発行されていないか確認してみるのも楽しいかもしれませんね。

PASMO定期券をモバイルPASMOに移行する手順

カード型のPASMO定期券を持っているけど、やっぱりモバイルPASMOの便利さが気になる!という方のために、ここではカード型の定期券をスマホへ移行する手順を詳しく解説します。

移行(取り込み)のメリット

  • 定期券の管理が楽に: 定期券の期限や区間がスマホでいつでも確認できます。
  • 窓口不要の更新: 定期券の継続購入が、窓口に並ばずにアプリ内で完結します。
  • 紛失リスクの低減: カード本体を紛失するリスクがなくなり、残高・定期券情報が保護されます。

移行に必要なものと条件

  • 必要なもの:
    • 現在利用中のPASMO定期券(磁気定期券は不可)
    • モバイルPASMO対応のスマートフォン
    • クレジットカード(アプリ内でのチャージ・定期券購入用)
  • 移行できる条件:
    • 定期券の有効期限が切れていないこと。
    • PASMOカードの裏面に「P.A.」で始まる記号が記載されていること(PASMOカードであることを示す)。

PASMO定期券の移行手順

手順は、iPhone(Apple Pay)とAndroid(モバイルPASMOアプリ)で若干異なりますが、基本的な流れは同じです。

モバイルPASMOアプリをインストールする

iPhoneの方はWalletアプリ、Androidの方はモバイルPASMOアプリをダウンロードします。

「すでにお持ちのPASMOを取り込む」を選択

アプリの初期設定画面で、「新規発行」ではなく「すでにお持ちのPASMOを取り込む」を選択します。

PASMOカード情報を入力

PASMOカード裏面に記載されているPASMO番号の下4桁、氏名、生年月日などを入力し、本人確認を行います。

カードを読み取り、移行完了

アプリの指示に従い、スマートフォンにPASMOカードをタッチして読み取りを行います。

重要:

移行が完了すると、元のPASMOカードは利用できなくなります(穴が開けられるなどして回収されます)。カードに残っていたチャージ残高とデポジット500円は、全てモバイルPASMOに引き継がれますので、安心してください。

この手続きを完了すれば、あなたのPASMO定期券はスマホの中に収まり、もう駅の窓口に並ぶ必要はなくなりますよ!

PASMOのメリットを最大限に活かすクレジットカード連携の秘訣

PASMOは単なる乗車券ではありません。クレジットカードと連携させることで、ポイントを効率よく貯めたり、残高不足の心配をなくしたりと、その利便性を飛躍的に高めることができます。PASMOのメリットを最大限に活かすためのクレジットカード連携の秘訣を見ていきましょう。

秘訣1:オートチャージでポイントを二重取り!

前述の通り、PASMOへのオートチャージは、提携クレジットカードで行うのが基本です。この時、チャージ自体をクレジットカードの利用とみなして、ポイントが付与されるのが大きなメリットです。

  • PASMOチャージでポイント: クレジットカードのポイントが貯まる。
  • PASMO利用でポイント: 提携カードによっては、電車や地下鉄の利用で独自のポイント(メトロポイントなど)が貯まる。

たとえば、東京メトロの「To Me CARD Prime」でオートチャージを設定すれば、チャージでクレジットカードのポイントが貯まる上に、メトロ線乗車時には独自のメトロポイントも貯まるため、ポイントの二重取りが可能です。

秘訣2:PASMO提携カードを選ぶ際のチェックポイント

PASMO提携カードは数多くありますが、以下の点をチェックして、自分に最適な一枚を選びましょう。

チェックポイント 詳細
オートチャージ対応 必ずPASMOのオートチャージに対応しているかを確認。
ポイント還元率 PASMOへのチャージや定期券購入時のポイント還元率が高いか。
独自の特典 提携交通機関での乗車ポイント、定期券購入割引、優待サービスなどがあるか。
年会費 特典が年会費に見合っているか。初年度無料や、利用条件付きで無料になるカードもある。

特に、あなたが普段最も利用する私鉄・地下鉄の系列が発行しているカードを選ぶと、独自の優遇サービスを受けられることが多いので、「メインの交通手段+クレジットカード」の組み合わせで選ぶのがおすすめです。

秘訣3:モバイルPASMOとクレジットカードの組み合わせ

モバイルPASMOにクレジットカードを登録することで、カード型よりもさらにポイントを貯めやすくなります。

  • 手動チャージでもポイント: オートチャージだけでなく、アプリからの手動チャージでもクレジットカードのポイントが貯まります。
  • 定期券購入で高還元: 高額になりがちな定期券の購入時にも、クレジットカード決済を行うことで、まとまったポイントを一気に獲得できます。

PASMOを「電子マネー」としてもフル活用することで、日々の移動や買い物がお得なポイント獲得のチャンスに変わりますよ!

PASMOの利用をやめた後のカード返却とデポジットの返金

PASMOをモバイルPASMOに移行したり、引っ越しなどで不要になったりした場合、カード本体はPASMO取扱事業者に返却し、デポジットの500円を返金してもらうことができます。

カード返却(解約)の手順

カードの返却とデポジットの返金手続きは、前述の「払い戻し」手続きと同じ窓口で行います。

払い戻しができる窓口へ行く

私鉄・地下鉄の駅の窓口、またはバス営業所の「定期券うりば」などへ、不要になったPASMO本体を持参します。

「解約(カード返却)」を申し出る

窓口の係員に「PASMOを解約したいので、カードを返却します」と申し出てください。

残高とデポジットを受け取る

残高がある場合は、残高から手数料220円が差し引かれた金額と、デポジット500円が合算されて返金されます。

計算例(残高1,000円の場合):

残高1,000円 - 手数料220円 = 780円(残高返金額) 780円 + デポジット500円 = 1,280円が返金されます。

残高が0円でもデポジット500円は全額返金されます。

デポジットを返金してもらえないケース

基本的にデポジットは全額返金されますが、以下の場合は返金を受けられないことがあります。

  • カードが破損している場合: 著しく破損していて、PASMOとしての機能が失われている場合。
  • 記念PASMOの場合: 一部の記念PASMOは「コレクション用」としてデポジット返金対象外となっている場合があります(購入時にご確認ください)。

ただし、通常のPASMOであれば、少しの傷や汚れがあっても問題なく返金してもらえます。不要になったPASMOは、お財布の中に眠らせておかず、ぜひ駅の窓口で返金手続きをしてくださいね!

PASMOに関するQ&A:クレジットカードなしでモバイルPASMOは使える?

モバイルPASMOはクレジットカード連携が便利、という話ばかりで、「クレジットカードを持っていないと使えないの?」と疑問に思う方もいるかもしれません。ここでは、クレジットカードなしでモバイルPASMOを使う方法について解説します。

モバイルPASMOは現金チャージが可能です

結論から言うと、クレジットカードがなくてもモバイルPASMOは利用可能です。

モバイルPASMOへのチャージは、クレジットカード以外にも「現金」で行うことができます。

現金チャージの方法

現金チャージは、カード型PASMOと同様に、駅の券売機やコンビニエンスストアのレジで行います。

  1. PASMOを取り扱っている駅の多機能券売機またはコンビニのレジへ行く。
  2. モバイルPASMOアプリを起動し、「チャージ」を選択。
  3. スマートフォンを券売機またはレジの読み取り機にタッチする。
  4. 画面の案内に従って現金を投入し、チャージを完了させる。

メリット:

  • クレジットカードを持たない学生や、現金主義の方でもスマホ決済が可能になる。

デメリット:

  • オートチャージ機能は利用できないため、残高が少なくなったら都度チャージの手間が発生する。

定期券の購入も現金で可能(窓口経由)

モバイルPASMO定期券の購入・継続も、アプリ内でクレジットカード決済を行うのが最も便利ですが、駅の窓口で現金で支払うことも可能です。

  1. モバイルPASMOアプリで定期券の区間、期間などを設定する。
  2. 支払い方法で「窓口・券売機でのお支払い」などを選択する。
  3. 駅の窓口に行き、スマホの画面を見せて現金で支払う。

クレジットカードがないからといって、モバイルPASMOを諦める必要はありません。現金チャージや窓口での支払いを組み合わせることで、スマホの便利さを享受できますよ。

PASMOと地域電子マネーの連携可能性

PASMOは、全国相互利用サービスによって幅広いエリアで利用できますが、地域独自の電子マネーやポイントサービスとの連携は可能なのでしょうか?

PASMOの基本:交通系ICカードとしての機能が中心

PASMOは、Suicaなどと同様に、交通系ICカードの規格に基づいています。そのため、PASMO自体が特定の地域電子マネーや、商店街独自のポイントカード機能を持つことはありません。

しかし、PASMOの決済機能を活用することで、間接的に地域サービスと連携できる場合があります。

連携の例:ポイントサービスとの紐付け

PASMOに直接ポイントを貯めることはできませんが、PASMO提携クレジットカードを利用することで、地域ポイントを貯めることが可能です。

例:PASMOオートチャージで貯まるポイントを地域ポイントに交換

  1. PASMOオートチャージでクレジットカードのポイント(例:メトロポイント)を貯める。
  2. 貯まったポイントを、特定の地域共通ポイントや提携ポイントに交換する。

これにより、PASMOの利用が間接的に地域経済に貢献したり、地域のお店でお得に買い物できることに繋がります。

地域独自の交通系ICカードとの関係

全国相互利用サービスのおかげで、PASMOは地方の交通系ICカードエリアでも利用できます。これは、PASMOが使えることが、その地域のお店でも決済可能であることを意味する場合が多く、地域電子マネーの代わりとしてPASMOを利用できます。

今後、地域電子マネーがモバイルPASMOのプラットフォームに組み込まれる可能性もゼロではありませんが、現時点ではPASMOは「全国で使える交通系ICカード」としての役割が中心となります。

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