アラン シェリーカスクは本当に終売？旧ボトルと後継品の現状・定価・入手場所を徹底解説

ウイスキーファンの間で「幻のシェリー樽熟成」として語り継がれる銘柄の一つに、
アラン蒸留所の「アラン シェリーカスク」がありますよね。

最近ウイスキーにハマり、そのとろけるような甘さに魅了されて探している方も多いのではないでしょうか？
でも、店頭で見かけないことが多く、「もしかして終売しちゃったの？」と不安に感じている方もいらっしゃるかもしれません。

ご安心ください。筆者であるモモストアが、アラン シェリーカスクの終売の真相から、
現在市場で手に入るのか、そしてその定価や後継品について、詳しく調査してきました！
最後まで読めば、あなたが本当に探している「アラン シェリーカスク」に辿り着くためのヒントが見つかるはずです。

アラン シェリーカスクは本当に終売になったの？真相を解説

結論から申し上げますと、あなたが探している「アラン シェリーカスク」は、
厳密には「終売」と「リニューアル」の2つの側面があります。
ここが、多くのウイスキーファンを混乱させている最大のポイントなんですよね。

旧ボトルは2018年頃に惜しまれつつ終売となった

ウイスキー愛好家の間で「旧ボトル」として知られている、
アルコール度数が55.8%のカスクストレングス（加水なしの樽出し原酒）のシェリー樽熟成ボトルは、
2018年頃に正式に終売となりました。

この旧ボトルは、シェリー樽由来の濃密な甘さとカスクストレングスならではの
パワフルな酒質が融合した、非常に評価の高い銘柄でした。
終売の背景には、原酒の需給バランスや、アラン蒸留所のブランド戦略の変更など、いくつかの要因が絡み合っているとされています。
特に、良質なシェリー樽を確保することが年々難しくなってきていることも、
こうした人気銘柄の終売やリニューアルに影響を与えている大きな理由の一つです。

終売が発表された際には、世界中のウイスキー愛好家から惜しむ声が上がり、
その後、市場での価格は一気に高騰し、現在ではプレミア価格で取引される
「幻のボトル」の一つとなってしまっています。

「シェリーカスク フィニッシュ」として事実上の後継品は存在している

旧ボトルが終売になった一方で、アラン蒸留所はシェリー樽のファンをがっかりさせないよう、
事実上の後継品として「アラン シェリーカスク フィニッシュ」をリリースしています。

この現行品は、旧ボトルとは異なり、カスクストレングスではありません。
アルコール度数は50%に調整されており、熟成年数の表記もない「ノンエイジ」の扱いになっています。
しかし、シェリーの風味を強調するために、
ヨーロッパ産のシェリーホグスヘッド樽で熟成された原酒がブレンドされています。

このリニューアルは、より多くの人にアランのシェリー樽の味わいを楽しんでもらうため、
そして、安定した供給を維持するための賢明な判断だったとモモストアは考えています。

あなたがもし「アラン シェリーカスク」という名前だけを頼りに探しているのであれば、
現在、最も手に入りやすいのはこの「シェリーカスク フィニッシュ」であることを覚えておくと、
探す際の混乱を防げますよ。

もし、旧ボトルの情報をさらに深く掘り下げたい場合は、
専門のウイスキー情報サイト（旧ボトル情報詳細）で検索してみるのも良いでしょう。

終売した「旧ボトル」と「現行品」の違いを徹底比較！

終売した旧ボトルと、現在流通している「シェリーカスク フィニッシュ」は、
名前こそ似ていますが、中身や特徴には決定的な違いがあります。
この違いを理解することが、あなたがどちらのボトルを探すべきかを決める上で非常に重要になります。

旧ボトル（カスクストレングス）と現行品（フィニッシュ）のスペック比較

まずは、スペックを比較して、両者の立ち位置を明確にしましょう。

	旧ボトル（カスクストレングス）	現行品（シェリーカスク フィニッシュ）
アルコール度数	55.8%	50.0%
熟成年数	ノンエイジ（約8年熟成と言われていた）	ノンエイジ
樽の種類	シェリーホグスヘッド樽 （フルマチュアード）	バーボン樽熟成後、 シェリーホグスヘッド樽でフィニッシュ（後熟）
加水	なし（樽出しのまま）	あり（50%に加水調整）
価格帯（終売/現行定価）	約7,000円〜8,000円（終売時）	約8,000円〜10,000円（現行定価）

この表からもわかるように、旧ボトルは「樽出し原酒」であることに最大の価値があります。
加水されていないことで、シェリーの持つ濃厚なフルーツやスパイスの香りが凝縮され、
非常に複雑で力強い味わいを楽しむことができました。

味わいの決定的な違い：カスクストレングスの破壊力

味わいの違いは、この「カスクストレングスであるかどうか」に集約されます。

現行品のテイスティング特徴（バランス型）

• 香り: レーズン、サルタナ、ダークチョコレートの甘い香りに、アランらしい柑橘系の爽やかさが加わり、バランスが取れています。
• 味わい: 甘さが先行しつつも、アルコール度数が50%なので飲みやすく、スパイシーさが心地よいアクセントになっています。フィニッシュなので、ベースのアランのフルーティーさも感じやすいです。

旧ボトルのテイスティング特徴（パワフル・濃厚型）

• 香り: 凝縮されたプルーンやイチジク、重厚なスパイス（ナツメグ、シナモン）、わずかなレザーやタバコの葉のような複雑な香りが支配的です。
• 味わい: 口に含むと、舌の上で爆発的な甘さと強烈なアルコール感（55.8%）が広がります。加水すると、さらに濃厚なシェリーの甘みが花開き、長い余韻へと続きます。

簡単に言えば、旧ボトルは「シェリーを極限まで楽しみたい玄人向け」、
現行品は「シェリーの甘さもアランのフルーティーさも楽しみたい入門者から中級者向け」と言えるでしょう。
どちらが良いというわけではなく、あなたの飲みたいウイスキーのスタイルによって選ぶべきボトルが変わってきます。

この旧ボトルの持つ唯一無二の魅力が、終売後もなお多くのファンに探し求められる理由です。
さらに詳細なテイスティングノートを比較したい方は、
（アラン シェリーカスク レビュー比較）を参考にしてみてくださいね。

アラン シェリーカスクの「定価」と「現在の市場価格」はいくら？

ウイスキーを探す上で、やはり気になるのが「価格」ですよね。
特に終売品と現行品では、価格帯が大きく異なります。
「定価」と「現在の市場価格」の2つの側面から、それぞれのボトルが今、どれくらいの価値になっているのかを見ていきましょう。

現行品「シェリーカスク フィニッシュ」の定価と実売価格

現行品である「アラン シェリーカスク フィニッシュ」は、
比較的安定して供給されているため、定価に近い価格で購入することが可能です。

定価（目安）	8,000円〜10,000円（税抜/700ml）
実売価格（酒販店）	8,500円〜11,000円程度
実売価格（オンライン）	8,800円〜12,000円程度（送料別）

この価格帯は、スコッチウイスキーの中でも「個性的なカスクフィニッシュを楽しみたい」という需要に対して、
非常にリーズナブルな設定と言えるでしょう。
しかし、ウイスキー人気が高まっている昨今では、定価よりも少し高めの価格で販売されていることが多いのも事実です。
特に、人気が集中する週末や、イベント前などは価格が高騰する傾向にありますので、
購入を検討されている方は、複数のオンラインショップをチェックして、
最もお得なタイミングを狙うのがおすすめです。

旧ボトル（カスクストレングス）のプレミア価格

一方で、終売してしまった旧ボトル「アラン シェリーカスク カスクストレングス」は、
残念ながら定価で購入することはほぼ不可能です。

終売当時の定価が7,000円〜8,000円だったのに対し、
現在の市場では、その何倍ものプレミア価格で取引されています。

終売時の定価（目安）	約7,000円〜8,000円
現在の市場価格（メルカリ・オークション等）	30,000円〜50,000円以上

この価格帯は、まさに「幻のウイスキー」の称号にふさわしいと言えますね。
特に未開封の状態で、箱や付属品が揃っている美品であれば、
さらに高値で取引されることも珍しくありません。

もし、あなたがこの旧ボトルを見つけたら、それはまさに運命的な出会いです。
購入する際は、価格だけでなく、ボトルの状態（液面低下やラベルの状態など）も
しっかりと確認することをおすすめします。
また、偽物や中身の入れ替えといったリスクもゼロではないため、
信頼できる販売者やオークションサイトを選ぶことが非常に重要になってきます。

高額な取引を検討されている方は、ウイスキーの真贋の見極め方について事前に調べておくと安心です。

幻のウイスキーとなった旧アラン・シェリーカスクの魅力とは？

なぜ旧ボトルはこれほどまでに熱狂的なファンに愛され、終売から数年経った今でも
高値で取引され続けているのでしょうか？
それは、現行品にはない、旧ボトルならではの「魅力」があるからです。

強烈な「フルマチュアード」のシェリー感

旧ボトル最大の魅力は、その「フルマチュアード」にあります。
「フルマチュアード」とは、ウイスキーが熟成の全期間を特定の樽（この場合はシェリーホグスヘッド樽）で過ごすことを意味します。

一方、現行品は「フィニッシュ」であり、バーボン樽で熟成させた後にシェリー樽で数ヶ月〜数年の「後熟」を施します。
フルマチュアードの場合、ウイスキー原酒は樽と長期間にわたってじっくりと対話し続けるため、
シェリー樽が持つプルーン、ドライフルーツ、チョコレート、ナッツといった濃厚なキャラクターが、
ウイスキーの深い部分にまで浸透します。

その結果、旧ボトルはまるで濃縮されたシェリー酒を飲んでいるかのような、
芳醇で複雑な味わいを生み出すことができたのです。

カスクストレングスが生み出す「味の変化」の楽しさ

前述したように、旧ボトルはアルコール度数が55.8%の「カスクストレングス」です。
カスクストレングスのウイスキーは、加水することで味わいが劇的に変化するという楽しみ方があります。

テイスティングの際には、まずはストレートでそのパワフルさを堪能し、
次にスポイトで数滴の水を加えてみます。
すると、水と反応したウイスキーは、閉じ込められていた香りの成分が一気に解放され、
甘さが増したり、隠れていたスパイス感が顔を出したりと、まるで別のウイスキーを飲んでいるかのような体験ができます。

この「自分で好みの度数に調整できる」という自由度の高さと、
それに伴う味わいの「層の厚さ」が、旧ボトルが今なお愛され続ける理由の一つです。

ボトルデザインとアランの伝統

旧ボトルのデザインは、現行品とは異なり、少し丸みを帯びた形状と、
よりクラシックなラベルデザインが特徴でした。

アラン蒸留所自体が、アイランズモルトとして「素直で正統派」なウイスキー造りを標榜しており、
その伝統と品質へのこだわりが、ボトルの一本一本に詰まっているように感じられたことも、
ファンにとっては大きな魅力でした。

この旧ボトルは、単なるお酒ではなく、「アランの歴史の一ページ」を物語る
コレクターズアイテムとしての価値も高まっています。
ウイスキーを飲むだけでなく、所有する喜びも感じさせてくれる、特別な存在なのです。

現行のアラン シェリーカスク・フィニッシュのテイスティングノート

「旧ボトルは魅力的だけど、今の価格では手が出せない…」
そう感じた方も、ぜひ現行の「アラン シェリーカスク フィニッシュ」に目を向けてみてください。
これはこれで、非常に完成度の高い、魅力的なウイスキーですよ！
モモストアが詳しくテイスティングノートをまとめてみました。

現行品のテイスティング詳細

このボトルは、バーボン樽で熟成された原酒をベースに、
シェリー樽でフィニッシュ（後熟）を施すことで、アラン本来の魅力とシェリーの甘さを両立させています。

色（Color）

• やや濃い目の琥珀色。シェリー樽の影響で、旧ボトルに比べるとわずかに明るい印象を持つこともあります。

香り（Nose）

• トップノート: レーズン、サルタナ、黒砂糖のような濃厚な甘さ。
• ミドル: アラン特有の柑橘系の皮（オレンジピール）や、かすかなモルトの香りが現れ、重すぎない軽やかさを与えています。
• フィニッシュ: シナモンやナツメグなどのスパイスが控えめに香ります。

味わい（Palate）

• アタック（口に含んだ瞬間）: 非常にスムーズで、とろりとした口当たり。ドライフルーツの甘さと、少しのブラックペッパーのようなスパイシーさが心地よい刺激を与えます。
• ミドル: チョコレートやコーヒーのようなビターな要素が顔を出し、単調な甘さで終わらせない複雑さがあります。アルコール度数50%が、飲みごたえのある力強さを感じさせます。

余韻（Finish）

• 比較的長く、ナッツ系の香ばしさや、ドライフルーツの皮の渋みが残ります。
• 余韻の最後には、アランらしいクリアでクリーンなモルトの感覚が残り、しつこくなく次の一口を誘います。

現行品が「優秀な代替品」である理由

旧ボトルと比較されることが多い現行品ですが、単なる代替品としてではなく、
一つの完成されたウイスキーとして高い評価を受けています。

それは、シェリー樽のキャラクターをしっかりと持ちながらも、
アラン本来のフレッシュなモルトの風味を失っていない点にあります。
フルマチュアードの旧ボトルが「重厚なシェリーの塊」だとしたら、
このフィニッシュボトルは「シェリーの甘さとモルトの爽やかさの絶妙なハーモニー」を生み出しているのです。

特に、ウイスキー初心者の方や、普段はライトなウイスキーを好む方にとって、
この50%のシェリーカスク・フィニッシュは、
カスクストレングスよりもはるかに飲みやすく、
シェリー樽熟成の世界に入るための最高のゲートウェイになるでしょう。

「アラン シェリーカスク」が買える可能性のある販売店一覧

いざ「アラン シェリーカスク」を買おうと思っても、
人気銘柄だけに、どこに行けば買えるのか迷ってしまいますよね。
現行品を中心に、購入できる可能性が高い販売チャネルを、
モモストアが徹底的に洗い出しました。

大手リカーショップ・専門店（実店舗）

実店舗での購入は、ボトルの状態を直接確認できるというメリットがあります。
特に、ウイスキー専門店や大型のリカーショップは、定期的に入荷する可能性が高いため、
こまめにチェックする価値があります。

• やまや、リカーマウンテンなどの大型リカーショップ:
  国内外のウイスキーの品揃えが豊富で、現行品は比較的入荷しやすいです。
  ポイントは、入荷直後を狙うこと。店員さんに次回の入荷予定を聞いてみるのも一つの手です。
• デパートや百貨店の酒類コーナー:
  価格は少し高めになる傾向がありますが、正規品が手に入りやすいという安心感があります。
  旧ボトルの稀な在庫放出がある可能性もゼロではありません。
• 街の個人経営の酒屋:
  意外な掘り出し物が見つかるのが、昔ながらの酒屋さんです。
  終売した旧ボトルが、ひっそりと棚に残っているという奇跡的なケースも報告されています。
  ただし、在庫が古く、液面低下などのリスクもあるため、確認が必要です。

オンラインショップ（ネット通販）

最も手軽で、品揃えの比較がしやすいのがオンラインショップです。
現行品を探すなら、まずはオンラインをチェックするのが鉄則です。

【主要なオンラインショップ】

Amazon（アマゾン）	流通量が多く、現行品が最も安定して手に入りやすい。ただし、価格変動が激しいため、セール時やタイムセールを狙うのがおすすめです。
楽天市場	複数の酒販店が出店しているため、価格や在庫状況を比較しやすい。ポイント還元率が高い日を狙うと実質的な最安値になることが多いです。
Yahoo!ショッピング	楽天市場と同様に、多くのショップが出店。PayPayユーザーやソフトバンクユーザーは、ポイントの恩恵を受けやすいのが魅力です。

これらのオンラインショップは、「アラン シェリーカスク」と検索するだけで、
現行品がすぐにヒットしますので、在庫がないか確認してみましょう。
特に人気ウイスキーは、入荷後すぐに売り切れてしまうため、
「入荷通知」のメール設定をしておくことを強くおすすめします。

オークション・フリマアプリ

終売した旧ボトルを狙うなら、ここが主戦場になります。

• メルカリ、ラクマなどのフリマアプリ:
  個人間の取引なので、価格交渉ができる場合があります。
  ただし、商品の状態確認と出品者の評価チェックは絶対に行ってください。
• ヤフオクなどのネットオークション:
  旧ボトルや限定品が出品される頻度が高く、市場価格がダイレクトに反映されるため、
  プレミア価格での相場を把握するのにも役立ちます。

これらの場所での購入は、自己責任となりますので、
特に旧ボトルを購入する際は、フリマアプリでのウイスキー取引の注意点を読んでおきましょう。

プレミア価格でも手に入れたい！旧ボトルの確実な探し方

旧ボトルが幻となった今、「3万円でも5万円でも良いから、あの味をもう一度…」
そう願うファンの方は多いはずです。
ここからは、プレミア価格を承知の上で、旧ボトルを確実に入手するための具体的な戦略を解説します。

オークションサイトでの徹底的な張り込み

旧ボトルが最も流通するのは、やはりヤフオクなどのネットオークションです。
熱心なコレクターや、手放すことを決意した一般の出品者が利用するため、
希少なボトルに出会える可能性が最も高い場所です。

【オークション攻略のチェックリスト】

• キーワードの徹底設定: 「アラン シェリーカスク 旧」「アラン シェリーカスク 55.8」「アラン カスクストレングス」など、あらゆるキーワードで検索アラートを設定します。
• 終了日時のチェック: 競合が少ない平日の日中や、深夜帯に終了するオークションを狙うと、思わぬ安値で落札できる可能性があります。
• 写真の確認: ボトルの正面、背面、底、そして液面（ラベルより上に液体が入っているか）の写真を必ず確認してください。液面が低いボトルは蒸発（エンジェルズシェア）が進んでいる可能性があり、価値が下がります。
• 出品者の評価: 評価が低い、または取引実績が少ない出品者からの高額な購入は避けるのが賢明です。

買取専門店・リサイクルショップのパトロール

地域のウイスキー買取専門店や、大型のリサイクルショップは、
時々、思わぬ在庫を抱えていることがあります。

一般の人が「価値が分からないから」と安価で持ち込んだボトルが、
そのまま店頭に並んでいるケースも存在します。
ただし、店舗側も旧ボトルの価値を理解しているため、
価格はプレミア価格となることが多いですが、
「鑑定済みの安心感」と「すぐに手に入る確実性」は大きなメリットです。

ウイスキー専門のコミュニティ・SNSでの情報収集

X（旧Twitter）やInstagram、FacebookなどのSNSで、
「アラン」や「シェリーカスク」に関するコミュニティに参加することも有効な手段です。

ウイスキーファン同士で情報交換が行われており、
「○○の酒屋に旧ボトルが残っていた」「友人が手放したがっている」といった
生の情報を手に入れることができる場合があります。
ただし、個人間取引はトラブルになりやすいので、あくまで情報収集の場として活用しましょう。

旧ボトルを探す際の最大の注意点

高額な旧ボトルを探す上で、最も気をつけたいのが「中身の信頼性」です。
ボトルの蓋が開けられていないか、中身が入れ替えられていないかを判断するのは非常に困難です。

そのため、できる限り未開封で、液面が高く（満タンに近い）、
箱や付属品が全て揃っているボトルを選ぶようにしましょう。
「安すぎる」ボトルは、逆に怪しいと思った方が安全です。
旧ボトルへの情熱は分かりますが、冷静な判断を心がけてくださいね。

アラン蒸留所のウイスキーをオンラインで確実に手に入れる方法

旧ボトルは難しくても、現行の「シェリーカスク フィニッシュ」や、
アラン蒸留所の他のカスクフィニッシュ銘柄は、オンラインショップでの購入が最も確実です。
確実に入手するための具体的な「オンライン購入戦略」を伝授します。

複数サイトを比較する「価格調査」の徹底

Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングといった大手ECサイトでは、
同じボトルでも出店している店舗によって価格が大きく異なります。

毎日同じ時間に複数のサイトをチェックし、最安値を記録する癖をつけましょう。
また、「送料」も価格に大きく影響するため、
総額で最も安くなる店舗を見つけることが重要です。

【比較検討のポイント】

• ポイント還元率: 楽天市場やYahoo!ショッピングでは、特定のキャンペーン日や、
  利用者のランクによってポイント還元率が大きく変わります。実質価格を計算に入れましょう。
• セット販売: 他のアランのボトル（例えば、アラン10年やポートカスク）とのセット販売で、
  一本あたりの価格が安くなるケースがあります。
• 正規輸入代理店のオンラインストア:
  国内の正規代理店が運営するオンラインストアは、定価での販売が多いですが、
  入荷情報が最も早く、信頼性も高いため、必ずチェックリストに加えるべきです。

「入荷通知メール」の登録は必須！

人気ウイスキーは、入荷されても数時間で売り切れることが珍しくありません。
手動でチェックするよりも、システムの力を借りるのが最も確実です。

在庫切れになっている店舗でも、
「再入荷通知」や「お気に入り登録」の機能がある場合は、必ず登録しておきましょう。
特に、夜間や早朝に入荷することが多いため、
通知が来たらすぐにアクセスできる体制を整えておくことが成功の鍵です。

配送業者と梱包の確認（ウイスキー特有の注意点）

高価なウイスキーをオンラインで購入する際は、「輸送中の破損リスク」も考慮する必要があります。
特にフリマアプリなどでの個人取引の場合、梱包が雑なケースも見受けられます。

購入前に、「どのような梱包で発送されるか」を質問したり、
「ワレモノ注意」のラベル貼付を確約してくれる店舗を選ぶと安心です。

良い梱包の例	・ボトル全体がプチプチで何重にも巻かれている ・箱の中に緩衝材が隙間なく詰められている ・「ワレモノ」指定で配送される
避けるべき梱包の例	・新聞紙や薄い紙での緩衝材のみ ・ボトルが箱の中で動く状態になっている

大切なボトルを無事に手に入れるために、お店のレビューで
梱包に関する評価をチェックすることも忘れないでくださいね。
安心して購入できる優良店を見つけることは、長期的なウイスキーライフにおいても非常に重要です。（ウイスキー通販の安全性）

現行品以外で「アラン シェリーカスク」に味が近いおすすめ銘柄3選

「旧ボトルは無理だけど、現行品以外にも、あの濃厚なシェリーの甘さが楽しめるウイスキーはないの？」
そんなあなたのために、モモストアがアラン・シェリーカスクに近い魅力を持つ銘柄を厳選しました。
どれもシェリー樽熟成の個性が光る、素晴らしいウイスキーばかりです。

おすすめ1：グレンアラヒー 10年 or 12年

もし、あなたが「シェリーの強烈な甘さ」を求めているなら、
グレンアラヒー蒸留所のボトルは外せません。

グレンアラヒーのマスターディスティラーであるビリー・ウォーカー氏は、
シェリー樽の扱いに長けており、特に「グレンアラヒー 10年 カスクストレングス」は、
アランの旧カスクストレングスに近い、
パワフルで濃厚なシェリー感を味わうことができます。

アランと比較して、よりどっしりとした、重厚なシェリー感が特徴で、
チョコレートやヘザーハニー（ヒースの花の蜂蜜）のような香りが楽しめます。
価格帯はアラン・シェリーカスク・フィニッシュよりも少し高めですが、
旧アランの「フルマチュアード」の代替として、最も有力な候補の一つです。

おすすめ2：グレンドロナック 12年

シェリー樽熟成ウイスキーの王道中の王道といえば、グレンドロナックです。

特に「グレンドロナック 12年」は、オロロソとペドロヒメネス（PX）という2種類のシェリー樽を巧みに使用しており、
非常にバランスの取れた、エレガントなシェリー感が楽しめます。

アランが持つ「アイランズモルトらしい、クリーンな酒質」とは少し異なりますが、
ドライフルーツとナッツ、そして深いスパイスの香りは、
シェリーカスク好きなら誰もが納得する完成度を誇ります。
比較的、安定して手に入りやすい点も魅力です。

おすすめ3：クライヌリッシュ 14年

少し毛色の違う候補ですが、「アランの持つフルーティーさと複雑なスパイシーさ」という点に着目すると、
クライヌリッシュ 14年もおすすめです。

このボトルは、シェリー樽熟成ではありませんが、蜜蝋（ワックス）のようなユニークなテクスチャーと、
柑橘系の皮や、微かな潮風の香りが特徴的です。
アランが持つ「アイランズモルト」らしい、華やかで軽やかな酒質に似た要素があり、
シェリー樽熟成に疲れた舌をリフレッシュさせてくれる存在としても優秀です。

これらの銘柄も、シェリーカスクウイスキーのおすすめを検索し、飲み比べをしてみると楽しいですよ。

アランの他のカスクフィニッシュ（ポート・ソーテルヌ）との比較

アラン蒸留所は、シェリーカスク以外にも、様々な種類のワイン樽でフィニッシュを施した銘柄をリリースしており、
これらも「アランの個性」を楽しむ上で欠かせないボトルたちです。
「シェリーカスク」の味わいを軸に、他のフィニッシュとの違いを見ていきましょう。

シェリーカスク vs. ポートカスク

ポートカスク・フィニッシュは、赤ワインの酒精強化ワイン（ポートワイン）の樽で後熟されたものです。

	シェリーカスク フィニッシュ	ポートカスク フィニッシュ
樽のキャラクター	ドライフルーツ（レーズン）、ナッツ、チョコレート、スパイス	赤系ベリー（イチゴ、ラズベリー）、赤ワインのタンニン、トフィー
色合い	濃いめの琥珀色	赤みがかった、ルビーのような色合い
味わいの特徴	濃厚な甘さと、どっしりとした重厚感	フルーティーで華やか、フレッシュな印象と軽いタンニンの渋み

シェリーカスクが「冬の暖炉のような温かみ」だとすれば、
ポートカスクは「夏のベリー畑のような明るさ」を持っています。
シェリーカスクの重さが苦手な方には、ポートカスクの軽やかで華やかな甘さが非常におすすめです。

シェリーカスク vs. ソーテルヌカスク

ソーテルヌカスク・フィニッシュは、世界三大貴腐ワインの一つであるソーテルヌワインの樽で後熟されたものです。

	シェリーカスク フィニッシュ	ソーテルヌカスク フィニッシュ
樽のキャラクター	ドライフルーツ、ナッツ、スパイス	蜂蜜、アプリコット、桃、メロン、バニラ
色合い	濃いめの琥珀色	明るい黄金色
味わいの特徴	濃厚な甘さと重厚感	エレガントで上品な甘さ、非常にフルーティーでデザートワインのよう

ソーテルヌカスクは、シェリーカスクよりも圧倒的に軽やかで、芳醇な甘さが特徴です。
蜂蜜のようなとろみと、貴腐ワインならではの高貴なフルーツの香りが楽しめるため、
食後のデザートウイスキーとして非常に優秀です。
シェリーの「重さ」や「スパイス感」が苦手であれば、ソーテルヌカスクは最高の選択肢となります。

これらのカスクフィニッシュの違いを理解すれば、アラン蒸留所のウイスキー造りの幅広さと、
それぞれの樽の個性を最大限に引き出す技術の高さに驚かされますよ。

アラン蒸留所がシェリー樽にこだわる理由と製造哲学

数あるスコッチウイスキーの中でも、アラン蒸留所がこれほどまでに
シェリー樽や様々なカスクフィニッシュに力を入れるのには、
彼らの独自の製造哲学が深く関わっています。

若い蒸留所だからこその「挑戦」と「柔軟性」

アラン蒸留所は、スコットランドの中でも比較的歴史が新しく、
1995年に稼働を開始した蒸留所です。
伝統に縛られすぎない「新しい血」として、
様々なカスク（樽）との組み合わせに積極的に挑戦しています。

特にシェリー樽は、ウイスキーに深みと複雑さを与える「魔法の樽」ですが、
その扱いは非常に難しく、若い蒸留所が一歩間違えれば、樽の個性にモルトの個性が負けてしまいます。
しかし、アランは非常にクリーンで高品質な原酒を造ることで、
シェリー樽の強烈な個性をしっかりと受け止め、両者が共存するバランスの良いウイスキーを生み出すことに成功しています。

アイランズモルトとしての「クリーンな酒質」

アラン蒸留所は、アイランズモルト（アイラ島やアイランズ地方で造られるウイスキー）の一つですが、
そのほとんどのボトルは「ノンピート」（泥炭を使用しない）で造られています。
これは、原酒そのものの持つフルーティーさやモルトの味わいを、
最大限に生かすためのこだわりです。

このクリーンな酒質こそが、シェリー樽やポート樽などの様々なカスクフィニッシュを受け入れる「土台」となっています。
ピート香が強いウイスキーにシェリー樽を使うと、
しばしばシェリーの甘さとピートの香りがぶつかり合ってしまうことがありますが、
アランはベースが非常にクリアなため、樽の個性がストレートに表現されるのです。

「カスクストレングス」へのこだわり

旧ボトルがカスクストレングスであったように、アラン蒸留所は、
現在でも様々な限定品や、10年などのボトルでカスクストレングスをリリースしています。

これは、「ウイスキーが樽から出た最も純粋な状態を飲んでほしい」という
アランの造り手たちの強いメッセージが込められています。
飲む人が自分で水を加え、好みの味わいを見つけ出すという「体験」を提供すること。
それが、アラン蒸留所のウイスキー造りの根幹にある哲学なのです。

アラン蒸留所のような新しい蒸留所の挑戦的な姿勢は、
ウイスキー界全体の進化に貢献しており、これからも目が離せない存在であることは間違いありません。

アラン シェリーカスクのハイボールや飲み方のおすすめ

濃厚なシェリー樽熟成のウイスキーは、ストレートやロックでじっくりと楽しむのが一般的ですが、
現行の「シェリーカスク フィニッシュ」（50%）であれば、
ハイボールにしても非常に美味しいんです！
モモストアがおすすめする飲み方をご紹介します。

定番：ストレートと「トワイスアップ」で香りを堪能

まずは、最もシンプルにウイスキーの個性を楽しむ飲み方です。

• ストレート:
  ウイスキー本来の凝縮されたシェリーの甘さと、アルコール50%の力強いアタックを感じてください。
  チェイサー（水）を必ず用意し、ゆっくりと少しずつ楽しむのがおすすめです。
• トワイスアップ:
  ウイスキーと常温の水を1対1で割る飲み方です。
  アルコール度数が下がることで香りが開き、隠れていたフローラルな香りや、フルーツの皮のようなニュアンスが立ち上がります。
  テイスティングをする際には、この飲み方が最も適しています。

意外な組み合わせ：シェリーカスクのハイボール

「濃厚なシェリー樽をハイボールにするなんてもったいない！」と思われるかもしれませんが、
現行の「シェリーカスク フィニッシュ」は、ハイボールにすると意外な魅力を発揮します。

【シェリーカスクハイボールの作り方】

1. グラスに氷をたっぷり入れ、しっかりと冷やします。
2. アラン シェリーカスク・フィニッシュをグラスに注ぎます。（目安：30ml〜45ml）
3. 冷えたソーダ水を、ウイスキーの3倍〜4倍程度の量で静かに注ぎます。
4. マドラーで一度だけ、そっと混ぜます。

ポイントは、「強炭酸」のソーダを使うこと。
シェリーの濃厚な甘さが、炭酸で爽快に弾けることで、
ただ甘いだけではない、「スパイスの効いた大人のハイボール」へと変貌します。
食中酒としても楽しめる、素晴らしい飲み方です。

おすすめのペアリング（おつまみ）

シェリー樽ウイスキーは、「甘さと塩気」の組み合わせが最高に合います。

おつまみ	理由
ダークチョコレート	シェリーのビターさとチョコレートのビターさが完璧に調和します。特にカカオ70%以上のものがおすすめです。
ブルーチーズ	チーズの持つ塩気と独特の風味が、シェリー樽の甘さを引き立て、非常に複雑な味わいを生み出します。
ドライフルーツ＆ナッツ	ウイスキーの香りを構成する要素と似ているため、風味の相乗効果が楽しめます。特にイチジクやプルーンが良いでしょう。

最高のペアリングを見つけて、
あなたの「アラン シェリーカスク」をさらに深いレベルで楽しんでみてくださいね。

ウイスキー愛好家が「アラン」を選ぶ理由と人気の秘密

アラン蒸留所のウイスキーは、「シェリーカスク」だけでなく、
「10年」や「ポートカスク」など、全てのボトルがウイスキー愛好家から高い評価を得ています。
なぜ「アラン」は、これほどまでに人気を集めているのでしょうか？
その人気の秘密と、ファンが選ぶ理由を深掘りします。

若いのに「老成した」熟成の品質

アラン蒸留所の最大の秘密は、「熟成環境」にあります。
アラン島はメキシコ湾流の影響を受ける温暖な気候であり、
この温暖な気候が、樽の呼吸を活発にし、
本土のハイランドモルトよりも早いスピードで熟成が進むと言われています。

そのため、熟成年数が若い「アラン10年」や「シェリーカスク フィニッシュ」でも、
実年齢よりも熟成感のある、まろやかで奥深い味わいを楽しむことができるのです。
この「若いのに完成度が高い」という点が、コストパフォーマンスの高さにも繋がっています。

「小規模蒸留所」ならではの品質へのこだわり

アラン蒸留所は、比較的小規模な蒸留所として運営されています。
大量生産を目的とせず、高品質なモルトウイスキーを少量生産するという哲学を持っています。

製造工程においては、ノンチルフィルタード（非冷却ろ過）や、
ノンカラーリング（無着色）といった、
ウイスキー本来の味わいや色合いを大切にする手法が採用されています。
特にノンチルフィルタードは、ウイスキーの旨味成分や複雑な香りを失わないため、
コアなウイスキーファンにとって、非常に重要なポイントとなっています。

「テロワール」を反映したクリーンな原酒

アラン蒸留所は、島の「テロワール」（土壌や環境）を大切にしています。
仕込み水には、「ロークランザの泉」から流れ出す、
ピート（泥炭）層を通らない清らかな水を使用しています。
この水が、アランのウイスキーが持つ「クリーンで軽やかな」キャラクターの源となっています。

クリーンな原酒だからこそ、シェリーカスクの甘さも、ポートカスクの華やかさも、
邪魔されずに真っ直ぐに表現されるのです。
これが、アラン蒸留所のウイスキーが「正直な味わい」と称される理由であり、
ウイスキー愛好家が信頼して選び続ける秘密となっています。

これらの背景を知ると、一杯のアランがさらに味わい深く感じられますよね。

モモストアが考えるアラン・シェリーカスクの未来予想

旧ボトルが終売し、現行品が人気を集める「アラン シェリーカスク」ですが、
この銘柄の「未来」はどのように展開していくのでしょうか？
モモストアが、今後の市場動向とアラン蒸留所の戦略から、
いくつかの未来予想を立ててみました。

予想1：限定品としてのカスクストレングスは定期的に登場する

旧ボトルの終売後も、シェリーカスク・カスクストレングスの需要は衰えていません。
アラン蒸留所は、この熱狂的なファンを無視することはありません。

今後は、旧ボトルのように定番品としてではなく、
「限定リリース」や「シングルカスク」といった形で、
高濃度のシェリーカスク熟成ボトルを不定期かつ少量で市場に投入してくる可能性が高いです。
これらの限定品は、発売と同時に瞬殺で売り切れることが予想されますので、
アランの公式SNSや輸入代理店の情報を常にチェックしておく必要があります。

予想2：「シェリーカスク フィニッシュ」の価格はさらに上昇する

現行品の「シェリーカスク フィニッシュ」は、旧ボトルの事実上の後継品として、
今後も人気が高まり続けることは間違いありません。

世界的なウイスキー需要の増加と、良質なシェリー樽の確保難という問題は解消されていません。
そのため、現在の定価帯を維持するのは難しくなり、数年後には現在の1〜2割増しの価格になる可能性があります。
「欲しい」と思った時が、「最も安い」タイミングになるかもしれませんよ。

予想3：アラン島の環境に配慮した「新しい樽」への挑戦

アラン蒸留所は、環境への配慮にも熱心な蒸留所です。
今後は、シェリー樽のような伝統的な樽だけでなく、
持続可能な方法で製造された「新しい種類のカスク」への挑戦を続けると予想されます。

例えば、オーガニックワイン樽や、独自の木材で造られた樽など、
アランの持つクリーンな原酒のポテンシャルを最大限に引き出す、
全く新しいフィニッシュのウイスキーが登場するかもしれません。
シェリーカスクはあくまでアランの挑戦の一つであり、
その「挑戦し続ける姿勢」こそが、アランの未来を最も面白くする要素だとモモストアは考えています。

私たちウイスキーファンは、終売を惜しみつつも、新しいボトルとの出会いを楽しむという、
贅沢な状況にいるのかもしれませんね。今後もアラン蒸留所の動向には注目していきましょう。（アラン蒸留所の最新情報）