クリスマスマーケットで売っているものは？定番から穴場まで徹底解説！

冬の訪れとともに開催されるクリスマスマーケットは、幻想的な雰囲気と美味しいフード、そして心温まる雑貨で溢れる特別な場所です。
この記事にたどり着いたあなたは、きっと「どんなものが売っているんだろう？」「絶対買うべきおすすめアイテムは？」とワクワクしていることでしょう。
モモストアが、定番のホットワインやオーナメントから、知る人ぞ知る穴場アイテム、さらにはネットで手軽に買える方法まで、クリスマスマーケットの「売っているもの」全てを詳しくご紹介します。
ぜひ、この解説を読んで、今年のマーケットでのお買い物を最高に楽しんでくださいね！

クリスマスマーケットで定番の「フード＆ドリンク」徹底解説！

クリスマスマーケットの最大の魅力の一つは、やはり会場中に漂う美味しそうなフードやスパイスの香りです。ドイツ発祥のこの文化では、日本の屋台とは一味違う、本格的なヨーロッパの味を楽しむことができます。
初めて訪れる方はもちろん、毎年楽しみにしている方も、ここで最新のトレンドや定番の品をチェックしておきましょう。

本場ドイツの味！必ず飲みたい「グリューワイン（ホットワイン）」

クリスマスマーケットの代名詞とも言えるのが「グリューワイン」です。赤ワインにシナモン、クローブ、オレンジピールなどのスパイスを加えて温めた、身体の芯から温まるホットドリンクです。
日本では「ホットワイン」と呼ばれることも多いですが、本場ドイツでは「Glühwein（グリューワイン）」と呼ばれ、冬の寒さを和らげる必須アイテムとなっています。
ほとんどのマーケットで販売されていますが、実は店舗によって使用するワインやスパイスの配合が異なり、飲み比べてみるのも楽しいですよ。白ワインベースの「白グリューワイン」や、アルコールを飛ばした「ノンアルコール」タイプも増えているので、お酒が苦手な方でも楽しめます。ただし、甘さが強いものもあるので、甘さ控えめが好きな方は注文時に確認してみると良いかもしれませんね。

グリューワインの種類とおすすめの飲み比べ

グリューワインは単なる赤ワインだけではありません。最近では様々なバリエーションが登場しています。

• 伝統的な赤ワインベース：最も一般的で、強いスパイスの香りが特徴。
• 白ワインベース：赤よりさっぱりとしていて、フルーティーさが際立つものが多いです。
• ベリー系のリキュール入り：ストロベリーやチェリーのリキュールを加えることで、さらに甘く、デザート感覚で楽しめます。
• キンダープンシュ（ノンアルコール）：子ども向け、または運転する人向けのフルーツジュースベースのホットドリンク。

特に、グリューワインのレシピを検索して、自宅で再現してみるのも素敵ですね。

ガッツリ食べたい！ドイツの定番フード「ソーセージ＆プレッツェル」

グリューワインと並んで欠かせないのが、本場ドイツのストリートフードです。寒い屋外で食べる、ボリューム満点のフードは格別ですよ！

マーケットの定番フード

フード名	特徴	平均価格帯（目安）
ヴルスト（ソーセージ）	焼きたてのソーセージをパンに挟んで提供。ケチャップやマスタードをたっぷりかけて。	800円〜1,500円
プレッツェル	岩塩がアクセントの結び目型パン。外はパリッと、中はモチモチ。チーズ味やチョコ味もあります。	500円〜800円
ポテト（フライドポテト）	日本のものより太く、揚げたて熱々で提供されます。様々なソースが選べるブースも。	600円〜900円
シュニッツェル	ドイツ風のカツレツ。鶏肉や豚肉の薄切りを揚げたもので、食べ応え抜群。	1,200円〜2,000円

特にヴルスト（ソーセージ）は種類が豊富で、「ブラートヴルスト（焼きソーセージ）」や「カリーヴルスト（カレー味）」など、お店ごとに自慢の味が楽しめます。パンからはみ出るほどの大きなソーセージを片手にグリューワインを飲むのが、まさにマーケットの醍醐味と言えるでしょう。モモストアの経験上、特に人気のマーケットでは行列ができることが多いので、早めの時間に狙うのがおすすめです。

持ち帰りたい！大人気「クリスマスオーナメント」の選び方

クリスマスマーケットで売っているものの中で、特に女性やお子様に人気なのが、きらびやかで可愛いオーナメントやデコレーション雑貨です。これらは自宅のクリスマスツリーを飾るだけでなく、友人へのちょっとしたお土産やギフトにも最適です。

繊細な輝き！「ガラスオーナメント」の魅力と注意点

ドイツやチェコなどのヨーロッパでは、繊細な手吹きガラスで作られたオーナメントが有名です。日本国内のマーケットでも、これらの輸入雑貨を扱うブースは非常に人気があります。
モチーフも様々で、伝統的な星やボール型はもちろん、サンタクロース、動物、食べ物など、見ているだけで楽しいユニークなデザインが並びます。これらのオーナメントは、職人による手描きや装飾が施されているものが多く、一つとして同じものがない「一点もの」に出会えるのが魅力です。

ガラスオーナメントの選び方と持ち帰り方

ガラス製品なので、購入時にはいくつか注意が必要です。

• 手触りや色付けの確認：ブースの照明では気づきにくい小さな色ムラやキズがないか、明るい場所で確認しましょう。
• ワレモノ包装の徹底：ほとんどのお店で緩衝材（プチプチ）に入れてくれますが、念のため自分で厚手のタオルや専用の箱を持参すると安心です。
• モチーフの持つ意味：例えば「フクロウ」は知恵、「リンゴ」は豊穣を意味するなど、モチーフに意味が込められているものを選ぶと、より思い入れのあるオーナメントになります。

ガラスオーナメントは、その価格も幅広く、シンプルなもので1,000円台から、職人による手の込んだ作品は数千円するものもあります。お気に入りの一つを見つけたら、ガラスオーナメントの手入れ方法も調べて、長く大切に飾りたいですね。

温かみのある「木製オーナメント」と手作り雑貨

ガラスの華やかさとは対照的に、温かみのある木の製品も人気です。特にドイツのエルツ地方で作られる木工品は、素朴ながらも精巧な作りが特徴です。木製オーナメントは、子どものいるご家庭でも比較的安心して飾れるため、人気が高まっています。

木製雑貨の代表格「煙出し人形」のユニークさ

木製雑貨の中でも、お香を焚くと口から煙が出る「煙出し人形（Räuchermann）」は非常にユニークです。様々な職業や動物をモチーフにしたデザインがあり、クリスマスの時期だけでなく一年中飾って楽しめます。煙出し人形は、サイズや細工の細かさによって価格が大きく変わり、相場は5,000円から数万円と幅広いですが、長く愛用できる一品としておすすめです。

グリューワインのマグカップは持ち帰りOK？料金システムを解説

クリスマスマーケットでグリューワインを注文すると、たいていのお店では、そのマーケットオリジナルの可愛いマグカップに入れて提供されます。このマグカップ、実は持ち帰ることができる場合とそうでない場合があり、料金システムを理解しておくとスムーズに楽しめます。

デポジット（保証金）制度を理解しよう

ほとんどのマーケットでは、「デポジット（保証金）」制度を採用しています。これは、マグカップ代を一時的に預けるシステムのことです。

一般的な流れ：

1. グリューワインを注文する際に、「ドリンク代」＋「デポジット代（保証金）」を支払います。（例：グリューワイン 700円 ＋ デポジット 500円 = 1,200円）
2. 飲み終わった後、マグカップを販売ブースに返却すると、デポジットの500円が返金されます。
3. マグカップを持ち帰りたい場合は、返却せずにそのまま持ち帰ります。この場合、デポジット代は返金されず、実質的にマグカップを買い取った形になります。

つまり、マグカップは「持ち帰りOK」ですが、それはデポジット分を支払って購入するという意味になります。このデポジットの料金はマーケットや年度によって異なりますが、おおむね500円～1,000円程度が相場です。

持ち帰るべきマグカップの見分け方

モモストアの経験上、持ち帰る価値が高いマグカップにはいくつか特徴があります。

持ち帰りマグカップのチェックポイント

チェックポイント	詳細
限定デザイン	その年の開催年や、特定のマーケットのロゴが入ったデザインは、記念品としての価値が高いです。
ユニークな形	ブーツ型、星型、建物型など、普通のマグカップにはないユニークな形状はコレクターに人気です。
陶器の質感	プラスチック製ではなく、ずっしりとした陶器製や、厚みのあるガラス製のものは、自宅で使ってもサマになります。

特に、ヨーロッパのマーケットでは、都市ごとにデザインが異なり、コレクターも多いです。気に入ったデザインを見つけたら、過去の限定マグカップの取引価格を調べてみるのも面白いかもしれませんね。

くるみ割り人形など伝統的なドイツ雑貨の魅力と相場価格

クリスマスマーケットの雑貨ブースは、単なる飾り物ではなく、何百年も続くヨーロッパの伝統工芸品に出会える場所でもあります。特にドイツのエルツ山地地方で生まれた木工品は、その精巧さと物語性から、世界中の人々に愛され続けています。

クリスマスの主役「くるみ割り人形（Nutcracker）」

バレエの演目としても有名な「くるみ割り人形」は、クリスマスの象徴的な飾り物の一つです。元々は文字通りクルミを割るための道具でしたが、今では装飾品としての役割が主となっています。兵隊、王様、サンタクロースなど、様々なモチーフがありますが、いずれも色鮮やかな衣装と威厳のある表情が特徴です。

くるみ割り人形の価格帯と選び方

くるみ割り人形の価格は、サイズ、材質、そして製造メーカーによって大きく異なります。

くるみ割り人形の価格帯（目安）

サイズ	特徴	平均価格帯
ミニサイズ（10cm以下）	ツリーオーナメントや、ちょっとした飾りに。機械生産のものが多い。	2,000円〜5,000円
スタンダード（20～30cm）	最も流通しているサイズ。手作業の部分が多くなり、表情や衣装がリアルに。	10,000円〜30,000円
大型（40cm以上）	コレクションや店舗の装飾向け。著名な職人やメーカーの作品は高価に。	30,000円〜100,000円以上

特に、ドイツの老舗メーカーである「Seiffener Volkskunst（ザイフェン民芸）」や「Steinbach（スタインバッハ）」の製品は、品質が高く、コレクターアイテムとしても人気です。本物のくるみ割り人形は、口の開閉や装飾の細かさが違いますので、ぜひブースで手に取ってその精巧な作りを確かめてみてください。

その他の人気伝統雑貨

くるみ割り人形以外にも、木工品には魅力的なアイテムがたくさんあります。

• クリスマスピラミッド：キャンドルの熱でプロペラが回り、段上の人形が回転する多層の木製飾り。クリスマス期間の主要なデコレーションです。
• オーナメント：木彫りの天使や星、雪の結晶など、素朴で温かい雰囲気のもの。
• キャンドル：蜜蝋やアロマオイルを使った手作りのキャンドル。

これらの伝統工芸品は、インターネットでも購入できますが、マーケットでは実際に動いている様子や、職人さんの想いを直接聞けるブースもあります。一期一会の出会いを大切にしたいですね。最近では、ドイツのハンドメイド雑貨の特集記事を読んで予習しておくのもおすすめです。

子どもも喜ぶ！マーケットで見つける可愛い「クリスマスお菓子」

マーケットは大人だけの楽しみではありません。子どもたちが目を輝かせるような、可愛らしくて美味しいクリスマス限定のお菓子がたくさん売られています。家族や友人へのお土産にもぴったりで、日持ちするものが多いのも嬉しいポイントです。

スパイス香る定番「ジンジャーブレッド」とデコレーション

クリスマスのお菓子として世界的に有名なのが「ジンジャーブレッド（Lebkuchen）」です。ジンジャー（生姜）やシナモン、クローブといったスパイスをたっぷり使った焼き菓子で、日持ちするため、ヨーロッパでは古くから保存食としても親しまれてきました。
マーケットで売られているジンジャーブレッドは、ハート型や雪だるま型など様々な形をしており、アイシングでカラフルにデコレーションされているのが特徴です。特に、首から下げられるように紐が通してある大きなハート型は、SNS映えもばっちりですよ！

ジンジャーブレッドの選び方

ジンジャーブレッドは硬さやスパイスの強さが異なります。

• 飾る用（硬いもの）：長期保存や装飾を目的としており、非常に硬く、食べにくいものもあります。デザイン重視で選びましょう。
• 食べる用（柔らかいもの）：しっとりとした食感で、日本のクッキーに近い感覚で食べられるタイプです。購入時に「For eating?（食べるためですか？）」と聞いてみるのも良いでしょう。

可愛らしいマジパン細工とチョコレート

マジパン（アーモンドと砂糖を練ったもの）を使った細工も、マーケットの華やかな一角を飾ります。小さなサンタや雪だるま、プレゼントの形など、精巧でカラフルな細工が施されたマジパンは、見ているだけでも楽しい気分になります。
また、ドイツやベルギー発祥のマーケットでは、本格的なクリスマス仕様のチョコレートや、ホットチョコレート用のスティックチョコレートなども人気です。温かい牛乳に溶かして飲むスティックタイプは、お土産として非常に喜ばれます。

これらの美味しいお菓子は、日本のデパートや輸入食材店でも見かけますが、マーケットで売られているものは、パッケージやデザインがその年限定であったり、手作りの温かさが感じられるものが多いため、ぜひ足を運んで探してみてください。購入後は、湿気に気を付けて持ち帰るようにしましょう。詳しくは海外のクリスマスお菓子情報もチェックしてみてくださいね。

【全国エリア別】人気のクリスマスマーケットと特徴的な販売物

日本国内で開催されるクリスマスマーケットは、場所によって特色が大きく異なります。本場ドイツの雰囲気を再現したものから、その地域独自のフードや雑貨を取り入れたものまで様々です。どのマーケットに行くか迷ったら、販売物の特徴で選ぶのがおすすめです。

東京・日比谷：ドイツの雰囲気が最も濃厚なマーケット

東京で開催される中でも、日比谷公園などで開催されるマーケットは、本場ドイツのクリスマスを最も忠実に再現していると言われています。販売されるものも、ドイツの伝統工芸品やフードが中心です。

• 特徴的な販売物：
  • ドイツの「木のおもちゃ」や「錫（すず）製のオーナメント」など、日本では珍しい高級な工芸品が多く並びます。
  • 「シュトーレン」や「バウムクーヘン」など、日持ちする本場の焼き菓子の種類が豊富です。
  • 巨大なクリスマスピラミッドの周りにブースが展開され、その雰囲気に合わせた厳選された商品が並びます。
• おすすめの選び方：少々価格が高くても、一生ものの伝統工芸品を探したい方におすすめです。

大阪・梅田：きらびやかなイルミネーションと賑わいが魅力

大阪駅周辺のマーケットは、都会のイルミネーションとの融合が特徴で、非常に華やかな雰囲気です。幅広い客層に合わせた、親しみやすいアイテムが多く売られています。

• 特徴的な販売物：
  • 日本の人気店がプロデュースする、SNS映えするオリジナルフードやスイーツが多いです。
  • 手作りのアクセサリーや革製品など、比較的リーズナブルな価格帯の雑貨ブースが充実しています。
  • 開催年ごとに変わる「限定マグカップ」のデザイン性が高く、毎年コレクションしているファンが多いです。
• おすすめの選び方：気軽に友人へのギフトを選びたい、またはフードやドリンクを楽しみたい方におすすめです。

福岡・博多：地域色を活かしたアットホームな雰囲気

博多のマーケットは、駅前広場を中心に開催され、地域に根差したアットホームな雰囲気が魅力です。九州ならではの食材を使ったフードや、和洋折衷の雑貨なども見られます。

• 特徴的な販売物：
  • 地元のクラフトビールや、九州産のフルーツを使った限定グリューワイン（ホットカクテル）などが登場することがあります。
  • 木工品だけでなく、陶器やガラス工芸品など、九州の職人による作品が並ぶこともあります。
• おすすめの選び方：地域限定のオリジナルアイテムや、ゆったりとした雰囲気で楽しみたい方におすすめです。

予算別！クリスマスマーケットでのおすすめギフトアイテム

クリスマスマーケットは、プレゼントやギフトを探すのにも最適な場所です。マーケットで売られているものは、大量生産品ではない、作り手の想いがこもったアイテムが多いからです。ここでは、予算別にどんなものが買えるか、具体的なアイテムと選び方をご紹介します。

予算1,000円以内：気軽に渡せるプチギフト

1,000円以内でも、可愛くて気の利いたアイテムはたくさん見つかります。職場の同僚や、ちょっとしたお礼の品に最適です。

• アイテム例：
  • ミニオーナメント：木製やフェルト製の小さなオーナメント。ツリーに飾っても可愛く、かさばりません。
  • ミニジンジャーブレッド：小さなハート型や星型のもの。メッセージがアイシングで書かれているものもあります。
  • クリスマス柄のポストカード：手書きのメッセージを添えれば、心のこもった贈り物になります。
  • アロマサシェ：シナモンやクローブの香りのポプリやサシェ。

予算3,000円前後：センスが光る定番ギフト

最も品揃えが豊富になる価格帯です。親しい友人や家族へのプレゼントにぴったりです。

• アイテム例：
  • ガラスオーナメント：手のひらサイズの、凝ったデザインのガラス製品。
  • 手編みのマフラーや手袋：ハンドメイドのブースで見つかることが多く、温かい気持ちが伝わります。
  • オリジナルマグカップ：デポジットを払って持ち帰るマーケット限定マグカップ。飲み物とセットで贈るのも素敵です。
  • 手作り石鹸・バスグッズ：オーガニック素材を使った、クリスマス限定の香り（例えばモミの木など）のアイテム。

予算5,000円以上：一生ものの記念品や特別なプレゼント

大切な人へのプレゼントや、自分へのご褒美に、長く愛用できる工芸品を選んでみましょう。

• アイテム例：
  • スタンダードサイズのくるみ割り人形：30cm前後の精巧な木工品。
  • クリスマスピラミッド：キャンドルの熱で回転する、大型の木製飾り。家族の思い出として残せます。
  • 高級シュトーレン：有名パティシエやドイツの老舗ベーカリーが手掛ける、本格的なシュトーレン。
  • ドイツ製のレース編み：特にプラウエンレースなど、繊細な手芸品はテーブルランナーなどにも使えます。

ギフト選びの際は、相手の趣味や飾る場所を想像しながら選ぶと失敗がありません。迷ったらブースの店員さんに相談してみるのも、素敵な出会いがあるかもしれませんよ。ぜひ、クリスマスギフトの最新トレンドもチェックしておくと、よりスムーズに選べるでしょう。

知っておきたい！クリスマスピラミッドやアドベントカレンダーの意味

クリスマスマーケットで売られている伝統的な雑貨には、一つ一つに深い意味や歴史が込められています。その背景を知ることで、単なる飾り物ではなく、クリスマスの文化そのものを楽しむことができます。ここでは、代表的な2つのアイテムに焦点を当てて解説します。

キャンドルの炎で回る「クリスマスピラミッド」

「クリスマスピラミッド（Weihnachtspyramide）」は、ドイツのザクセン州エルツ地方で生まれた木工品です。ピラミッドという名前ですが、エジプトのピラミッドとは形が異なり、複数段の棚に人形が飾られ、上部にはプロペラが付いています。台座のキャンドルに火を灯すと、その熱気でプロペラが回り、人形たちが楽しそうに回転するという仕組みです。

ピラミッドが持つ深い意味

このピラミッドは、もともとは貧しい鉱夫たちが、キリスト降誕の物語を再現するために作ったデコレーションが起源とされています。暗い坑道での作業が多かった鉱夫にとって、ピラミッドの光は「希望の光」を象徴していました。
装飾される人形は、キリスト降誕のシーン（マリア、ヨセフ、羊飼い、三賢者）や、クリスマスを祝う村人たち、天使など、様々です。マーケットでは、手のひらサイズのシンプルなものから、人の背丈ほどある巨大なものまで売られています。大型のものは非常に高価ですが、家族代々受け継いでいく「家宝」として購入する人も多い、まさにクリスマス文化の核となるアイテムです。

クリスマスの準備を楽しむ「アドベントカレンダー」

アドベントカレンダー（Adventskalender）は、クリスマスまでの期間（アドベント期間）を楽しむためのカレンダーです。12月1日から24日までの日付が書かれた小窓があり、毎日一つずつ開けていくと、中から小さなチョコレートやキャンディ、あるいはメッセージやミニチュアのおもちゃが出てくる仕掛けになっています。

カレンダーの販売トレンド

マーケットで売られているアドベントカレンダーは、既製品の紙製のものだけでなく、手作りの布製や木製のものも多く見られます。特に人気があるのは、以下のようなタイプです。

アドベントカレンダーのトレンド

タイプ	特徴
布製/木製	繰り返し使えるタイプ。中身を毎年自分で詰めることができ、長く楽しめます。
コスメ系	紅茶、コーヒー、コスメブランドが販売する、大人向けの贅沢なカレンダー。
お菓子特化型	マーケットで売られている有名店のお菓子やチョコレートだけが詰まったカレンダー。

アドベントカレンダーは、クリスマスのカウントダウンをより楽しく、待ち遠しくしてくれる素敵なアイテムです。モモストアとしては、木製のカレンダーを購入し、中身を毎年変えて楽しむのがサステナブルでおすすめですよ。

寒い日も安心！防寒対策グッズや手作りの雑貨コーナー

日本のクリスマスマーケットは屋外で開催されることが多いため、夕方以降は非常に冷え込みます。しかし、ご安心ください。マーケットのブースには、その寒さを乗り切るための温かいアイテムや、見ているだけで心が温まる手作りの雑貨もたくさん売られています。これらもまた、マーケットならではの「売っているもの」の魅力の一つです。

実用性とデザイン性を兼ね備えた防寒グッズ

「寒いから手袋を買おう」「マフラーを巻こう」と思ったとき、マーケットで見つかる防寒グッズは、一般的なお店で売っているものとは一味違います。ヨーロッパ各地から集まったハンドメイドのニット製品や、伝統的なデザインを取り入れたアイテムが多いからです。

特にチェックしたい防寒アイテム

• 手編みのマフラー＆帽子：ウールやアルパカ素材など、質の良い毛糸を使った手編みの製品は、暖かさが格別です。独特の編み模様や、カラフルな色使いが特徴的です。
• 革製の手袋：ドイツなどでは、しっかりとした革の手袋を扱うブースも見られます。長く愛用できる一品です。
• モコモコ靴下＆ルームシューズ：室内用の防寒グッズも豊富です。動物のモチーフやノルディック柄など、デザインも可愛らしいものが多く、お土産にも喜ばれます。
• カイロ入れ（ポーチ）：布製やニット製の可愛らしいカイロ入れ。実用的でありながら、さりげないクリスマス感が魅力です。

特に、手編みのニット製品は、ブースの店員さんが実際に編んでいる様子が見られることもあり、作り手の温かさを感じながら購入できるのが魅力です。

心がほっこりする手芸品やキャンドル

防寒グッズ以外にも、寒い季節にぴったりの温かい雰囲気を持つ雑貨がたくさん売られています。

• フェルト細工：羊毛フェルトで作られたサンタや雪だるま、小さな家などの可愛らしい置物。
• 蜜蝋キャンドル：ミツバチの巣から採れる蜜蝋（みつろう）で作られたキャンドルは、優しい香りが特徴です。火を灯すと心が落ち着き、クリスマスの夜をロマンチックに彩ってくれます。
• アロマオイル＆ランプ：シナモン、モミの木、オレンジなどのクリスマスらしい香りのアロマグッズ。アロマポットやオイルランプも一緒に売られています。

これらのアイテムは、見た目だけでなく、嗅覚や触覚にも訴えかけるため、五感でクリスマスを楽しむのに最適です。お気に入りのキャンドルを見つけたら、蜜蝋キャンドルの効果について調べてみるのも良いでしょう。

クリスマスマーケットの商品はネット通販で買える？（Amazon・楽天・Yahoo!）

「マーケットで見たあの商品、やっぱり買っておけばよかった！」「遠方で開催されていて、なかなか行けない…」という方もいらっしゃるでしょう。ご安心ください。クリスマスマーケットで売られているアイテムの中には、ネット通販を通じて手軽に購入できるものがたくさんあります。特にAmazon、楽天市場、Yahoo!ショッピング、時にはメルカリなどを活用すれば、自宅にいながらにしてクリスマスマーケット気分を味わうことができます。

ネット通販で買えるアイテムと販売時期

ネット通販で流通しているのは、主に以下のカテゴリの商品です。

ネット通販での取り扱い商品

商品カテゴリ	特徴
伝統工芸品	くるみ割り人形、クリスマスピラミッド、ドイツ製オーナメントなど。老舗メーカーの正規品が輸入雑貨店経由で販売されています。
輸入食材	シュトーレン（冷凍・冷蔵）、ジンジャーブレッド、グリューワインの素（スパイスセット）、ドイツビールなど。
限定マグカップ	過去のマーケット限定マグカップや、ヨーロッパの有名マーケットマグカップが、メルカリやオークションサイトで取引されています。
アロマグッズ	クリスマス限定の香りのアロマオイルやキャンドル。

ネットで購入する際の注意点

• 販売時期：クリスマスオーナメントやシュトーレンは、マーケット開催時期と同じく、10月下旬から12月にかけての期間に販売が集中します。この時期を逃すと、来年まで手に入らないことが多いので注意が必要です。
• 価格：実店舗を構える輸入雑貨店や、専門のオンラインストアで購入する場合、輸送費や関税などがかかるため、マーケット価格よりも高くなることがあります。
• 限定品：その年、そのマーケット限定でデザインされたマグカップや手作り雑貨は、公式のネット通販では販売されないことが多いです。メルカリやオークションサイトが主な入手ルートになりますが、価格が高騰している場合もあります。

ネット通販を利用すれば、全国どこにいても憧れのアイテムを手に入れられますが、やはりマーケット会場の賑わいや、グリューワインの香りを感じながら選ぶ楽しみは現地ならではです。ネットで目星をつけ、実際にマーケットで手に取って購入するのも賢い方法かもしれませんね。

クリスマスマーケットを最大限楽しむための持ち物リストと注意点

せっかくクリスマスマーケットを訪れるなら、寒さに震えたり、買いそびれたりといった失敗は避けたいですよね。ここでは、モモストアがおすすめする「持ち物リスト」と、会場で気をつけるべき「注意点」をご紹介します。これらを事前にチェックしておけば、一日中快適に、そして最大限にマーケットを楽しめること間違いなしです！

必須の持ち物リスト

屋外でのイベントを快適に過ごすための重要アイテムです。

マーケット必須アイテム

アイテム	理由とポイント
現金（小銭）	小さなブースではクレジットカードが使えないことがあります。フードやデポジット用に小銭を多めに用意しておきましょう。
エコバッグ（マチ付き）	オーナメントや雑貨など、壊れやすいものを入れるのに重宝します。マチが広く、底が平らなものがおすすめです。
厚手の防寒具	特に夕方以降は冷え込みます。ダウンジャケットや、手袋、帽子、カイロなどは必須です。
モバイルバッテリー	写真や動画をたくさん撮るため、スマホのバッテリー切れ対策は重要です。
ウェットティッシュ	屋外でフードを食べるときに、手を拭くのに便利です。

当日気をつけたい３つの注意点

気持ちよくマーケットを楽しむために、以下の点に注意しましょう。

1. デポジットの管理を忘れずに！
   マグカップを返却するか、持ち帰るかを決めたら、デポジットの返金を受け取るのを忘れないようにしましょう。特に複数のブースで飲み物を買うと、どこのマグカップかわからなくなることがあるので注意が必要です。
2. 夕方以降は非常に混雑する
   マーケットはイルミネーションが点灯する夕方から夜にかけてが最も混雑します。ゆっくりと雑貨を見たい方は、午前中や平日の昼間を狙うのがおすすめです。
3. 割れ物（オーナメント）の持ち運び
   ガラスオーナメントを購入した場合、お店でプチプチに入れてくれますが、カバンの中で他の荷物とぶつかって割れてしまう可能性があります。購入後は、できるだけカバンの一番上や、専用のケースに入れて持ち運びましょう。

これらの準備と注意点を守れば、最高のクリスマスマーケット体験ができるはずです！さらに詳しい情報は、クリスマスマーケットの楽しみ方に関する記事も参考にしてみてください。

意外と穴場？クリスマスマーケット限定のオリジナルビールやドリンク

クリスマスマーケットといえばグリューワインが主役ですが、実はその陰でひっそりと、しかし熱狂的なファンを持つ「限定ドリンク」が売られているブースもあります。特に、ビールやカクテル好きの方には見逃せない、マーケットオリジナルのドリンクをご紹介します。

クラフトビールや冬限定のクリスマスビール

ドイツはビールの国。もちろんクリスマスマーケットでも、様々なビールが提供されています。通常のビールに加え、この時期だけの「クリスマスビール（Winterbier）」が売られていることがあります。これは、通常のビールよりもアルコール度数が高めで、スパイスやモルトの風味が強く、濃厚な味わいが特徴です。

限定ビールの特徴

種類	特徴
ヴァイツェンボック	小麦を原料としたビールで、バナナのようなフルーティーな香りと濃厚な口当たり。
シュバルツ	黒ビールの一種で、ローストされたモルトの香ばしさと、ほのかな苦みが特徴。寒さに負けない温かみのある味わいです。
地ビール（クラフトビール）	開催地の地域色を活かした地元のクラフトビール醸造所が、マーケット限定のビールを販売することがあります。

フードとの相性も抜群なホットカクテル

グリューワイン以外にも、寒い季節にぴったりなホットカクテルも人気です。特に日本のマーケットでは、オリジナリティあふれるカクテルが増えています。

• ホットジンジャーエール：生姜とスパイスを効かせたホットジンジャーエールに、ラムやウォッカを少量加えたもの。
• アップルシナモンティー：温かいアップルティーにシナモンを加えて、ラム酒などで風味をつけたもの。
• アイリッシュコーヒー：コーヒーにアイリッシュウイスキーとクリームを加えた、大人向けのホットドリンク。

これらの限定ドリンクは、提供ブースが少ないため、見つけたらすぐに試してみるのがおすすめです。また、これらのアルコールはソーセージやプレッツェルといった濃厚なフードとの相性も抜群なので、ぜひペアリングを楽しんでみてください。もちろん、クリスマス限定のクラフトビールをネットで探して、自宅で飲むのも贅沢な過ごし方ですね。

2024年の注目トレンド！最新マーケットで話題の販売ブース

クリスマスマーケットは伝統を守りつつも、時代に合わせて常に進化しています。2024年、特に注目されているのは、サステナビリティ（持続可能性）や、SNS映えを意識したユニークな商品、そしてペットや家族全員で楽しめるアイテムです。最新のトレンドを知って、一歩進んだマーケット体験をしましょう。

サステナブルなアイテム：エコフレンドリーな雑貨

近年、環境問題への意識の高まりから、使い捨てではない、長く使えるサステナブルなアイテムを扱うブースが増加しています。

• オーガニック素材の布製品：オーガニックコットンやリネンを使った、テーブルクロス、ナプキン、エコバッグなどが人気です。
• 天然素材の雑貨：竹や麻、リサイクルウッドなどを使った食器やカトラリー。グリューワインのマグカップを持ち帰る習慣も、ある意味サステナブルと言えますね。
• ヴィーガン＆グルテンフリーフード：フードブースでも、植物由来の食材を使ったフードや、アレルギー対応のジンジャーブレッドなど、多様なニーズに応える商品が売られています。

SNS映えするユニークなフードとドリンク

もちろん、SNS全盛の時代ですから、写真に撮りたくなるような見た目も重要です。

• デコレーションホットチョコレート：マシュマロやカラフルなスプリンクル、クリームなどで豪華にデコレーションされたホットチョコレート。
• レインボーチーズ：カラフルな色付けがされたチーズや、ユニークな形のブレッド。
• モチーフ付きカクテル：グラスの縁にサンタや雪の結晶のモチーフが飾られたカクテル。

これらのトレンドアイテムは、そのマーケット限定であることが多いため、見つけたらすぐにカメラを構えて記録しておきましょう。そして、ぜひその場で味わってみてください。

ペット関連グッズや家族みんなで楽しめるアイテム

最近の日本のマーケットでは、ペット連れOKのエリアが増えており、それに伴いペット関連のグッズも売られています。

家族向け・ペット向けトレンド

対象	トレンドアイテム
ペット（犬・猫）	クリスマス柄のバンダナや首輪、オーガニック素材を使ったペット用おやつ。
ファミリー	家族でお揃いにできるデザインのニット帽やミトン、ボードゲームなどのアナログゲーム。
ハンドメイド	その場で名入れをしてくれる木製キーホルダーや、オリジナルのアロマブレンドサービス。

こうしたトレンドアイテムは、ネット通販よりもマーケット会場でしか手に入らないものが多いです。ぜひ、足を運んで最新のクリスマスの「可愛い」を見つけてくださいね。

グリューワインのお供に最高！各国から集まるチーズとパンの魅力

フードブースの中でも、グリューワインや限定ビールのお供として絶大な人気を誇るのが、チーズとパンの専門店です。ヨーロッパのクリスマスマーケットでは、普段なかなかお目にかかれない珍しいチーズや、伝統的な製法で作られたパンが売られています。

チーズブースで見つけるべきアイテム

チーズは、ワインのお供としてだけでなく、寒い季節に濃厚な味わいが欲しくなる時期にぴったりです。マーケットで見かけるチーズブースでは、ヨーロッパ各地から直輸入された様々な種類のチーズが量り売りされています。

• ラクレットチーズ：大きなチーズの塊を専用の機械で溶かし、ジャガイモやバゲットにかけて提供されます。その場でとろけたチーズをかけてもらう様子は、視覚的にも食欲をそそります。
• クリスマス限定チーズ：スパイス（クローブやナツメグ）やドライフルーツが練り込まれた、クリスマス時期限定の風味のチーズ。
• ハードチーズ：パルミジャーノ・レッジャーノなどのハードチーズは、削りたてをその場で試食させてくれるブースもあります。

特にラクレットチーズは、その香りと温かさが寒いマーケットにぴったりで、行列ができる人気商品です。ぜひ、アツアツの内に食べてみてください。

ドイツの伝統パン「シュトーレン」の奥深さ

シュトーレン（Stollen）は、ドイツの伝統的なクリスマス菓子パンです。ドライフルーツとナッツがたっぷり練り込まれ、表面を粉砂糖で覆ったこのパンは、クリスマスを待つアドベント期間に少しずつスライスして食べる習慣があります。

シュトーレンの熟成を楽しむ

シュトーレンの最大の魅力は、日を追うごとに味が変化することです。作られてから日が経つにつれて、生地の中のドライフルーツの香りが全体に広がり、バターと砂糖が馴染んで、味が深くまろやかになっていきます。マーケットでは、ドイツから輸入された本場のものだけでなく、日本の有名ベーカリーやパティスリーが手がけた、オリジナリティあふれるシュトーレンも売られています。

シュトーレンの種類

種類	特徴
ドレスデン・シュトレン	最も有名で、厳格なレシピに基づいた伝統的なシュトーレン。
マジパン・シュトレン	中央にマジパン（アーモンドのペースト）が練り込まれており、しっとりとした甘さが特徴。
チョコ・シュトレン	ココアパウダーやチョコレートチップを使った、現代的なシュトーレン。

シュトーレンは、シュトーレンの正しい保存方法を調べて、クリスマスまで大切に少しずつ味わうのが醍醐味です。

自宅で再現！マーケットの味をネットで購入するテクニック

クリスマスマーケットの雰囲気を自宅でも楽しみたい！そう考える方も多いのではないでしょうか。ホットワインのスパイスや、シュトーレンの材料など、マーケットで売られている味の核心となる商品をネット通販で購入し、自宅で再現するテクニックをご紹介します。これをマスターすれば、マーケットに行けない日でも、クリスマスの特別な気分を味わえますよ。

グリューワインの「素」とスパイスセット

グリューワインは、ベースとなるワインと、専用のスパイスがあれば簡単に自宅で再現できます。マーケットで売られているオリジナルの味に近いものをネットで見つけてみましょう。

• グリューワインの素（シロップ）：すでにスパイスと甘みが調整されているシロップ。赤ワインと混ぜて温めるだけで完成する手軽さが魅力です。
• グリューワイン用スパイスセット：シナモン、クローブ、カルダモン、スターアニスなど、ホールスパイスがセットになったもの。市販の安い赤ワインでも本格的な味が出せます。
• ドライフルーツ：オレンジやレモンのドライスライスをワインに加えると、さらに風味が増し、見た目も華やかになります。

モモストアの経験では、特にスパイスセットはAmazonや楽天市場で豊富に扱われており、自分の好みに合わせてブレンドできるのが楽しいですよ。ノンアルコールで楽しみたい場合は、ぶどうジュースやリンゴジュースで代用可能です。

手芸用品とクラフト材料の調達

マーケットで売られている手作りのオーナメントやリースも、材料をネットで調達すれば自宅で作ることができます。

自宅クラフト用ネット調達アイテム

作りたいアイテム	ネットで購入すべき材料
リース	土台となるモミの木の枝（フェイク可）、松ぼっくり、リボン、オーナメント用のミニボール。
フェルトオーナメント	羊毛フェルトセット、フェルト用の針と土台。簡単な型紙もネットで探せます。
ジンジャーブレッド	ジンジャーパウダー、アイシングシュガー、専用の型（ジンジャーマン、ツリー型など）。

ハンドメイドの楽しさは、自分で作ったものが世界に一つだけの宝物になることです。マーケットでインスピレーションを得て、クリスマス向けクラフトの簡単なアイデアを検索しながら、オリジナルのクリスマスデコレーションに挑戦してみてはいかがでしょうか。

一歩踏み込んで！職人が集う穴場の工芸品ブースの見つけ方

大規模なクリスマスマーケットには、フードや定番雑貨のブースの他に、本場ヨーロッパから来日した職人さんや、国内のベテラン作家さんが集まる「工芸品特化」の穴場ブースがあります。ここでは、大量生産品ではない、真に価値のある一点ものを見つけるためのコツをご紹介します。

「クリスマス」以外のキーワードでブースを探す

伝統工芸品を扱う職人さんは、必ずしも派手なクリスマス装飾をしているわけではありません。ブースを探すときは、「くるみ割り人形」や「オーナメント」といったクリスマス直結のキーワードだけでなく、以下のようなキーワードにも注目してみましょう。

• 「木工品」「ウッドクラフト」：エルツ地方の木工品や、北欧風の木製トレイ、カッティングボードなどが並びます。
• 「ガラス工芸」「吹きガラス」：チェコやベネチアングラス風の繊細な装飾品、普段使いできるグラスなどが売られています。
• 「テキスタイル」「レース」：テーブルクロスやランチョンマット、タペストリーなど、クリスマスの食卓を飾る布製品。
• 「陶器」「ハンドペイント」：クリスマス柄の手描きマグカップや、お皿など。

これらのブースでは、クリスマスが終わっても使える、日常に溶け込む上質なアイテムを見つけることができます。長く愛用できる「本物」を探している方には特におすすめです。

職人さんとのコミュニケーションを楽しもう

穴場の工芸品ブースでは、作家さん自身が店頭に立っていることが多く、商品の背景にある物語を聞けるチャンスがあります。例えば、くるみ割り人形のブースであれば、「これはどの地域の兵隊がモチーフですか？」「制作にどれくらいの時間がかかりましたか？」といった質問をしてみましょう。そうすることで、単なる購入ではなく、そのアイテムに込められた歴史や情熱を感じることができます。

また、職人さんによっては、その場で名入れをしてくれたり、簡単なカスタマイズに応じてくれたりするサービスもあります。オリジナルのギフトを探しているなら、ぜひ会話を楽しんでみてください。商品の素材や手入れの方法なども、直接聞くことができるため、安心して購入できます。

モモストアの経験上、こうした穴場ブースは会場の端や、メインストリートから少し外れた場所にひっそりと店を構えていることが多いです。会場マップを隅々までチェックして、自分だけの特別なブースを見つけてみてくださいね。

大人も納得！限定リキュールや温かいお酒のブース活用法

先ほどグリューワインやビールの話に触れましたが、クリスマスマーケットには、他にも大人だけが楽しめるちょっと特別な温かいお酒やリキュールが売られています。寒い夜のマーケットをさらにロマンチックに、そして賑やかに過ごすための「お酒ブース活用法」をご紹介します。

ホットカクテルの王様「プンシュ」と「エッグノッグ」

グリューワインと並んで、ヨーロッパで飲まれているのが「プンシュ（Punsch）」や「エッグノッグ（Eggnog）」です。

• プンシュ：フルーツティーやジュースをベースに、ラム酒やブランデーなどの蒸留酒を加えたホットカクテル。グリューワインよりもフルーティーで、より甘く飲みやすいものが多いです。
• エッグノッグ：牛乳やクリーム、卵黄、砂糖にナツメグなどのスパイスを加え、ブランデーやラム酒を少量入れた温かいドリンク。飲むデザートのような濃厚な味わいです。

特にエッグノッグは、日本国内ではなかなか飲む機会がないため、マーケットで見かけたらぜひ試してほしい一品です。独特の濃厚な口当たりとスパイスの香りが、クリスマスの雰囲気を盛り上げてくれます。

持ち帰りたい限定リキュールやブランデー

ドリンクブースの中には、グリューワインの素だけでなく、クリスマス限定のリキュールや、温かいお酒と一緒に飲むためのブランデーを瓶で販売しているところもあります。これらは、自宅でクリスマスの夜を過ごす際に大活躍します。

• スパイスリキュール：シナモン、クローブ、カルダモンなどのスパイスが贅沢に使われたリキュール。ホットミルクやコーヒーに少量入れるだけで、一気にクリスマス気分が味わえます。
• フルーツブランデー：リンゴやプラムなどのフルーツを漬け込んだブランデー。食後の消化を助ける「食後酒」として、ヨーロッパでは親しまれています。

これらのアルコール類は、お酒好きの友人や、ホームパーティーのホストへのお土産にも最適です。ただし、アルコール度数が高めのものが多いので、購入後は割れ物として丁寧に持ち帰るように注意してくださいね。

寒い夜、温かいお酒を片手に美しいイルミネーションを見上げるのは、クリスマスマーケットでしか味わえない特別な時間です。もちろん、飲みすぎには注意して、安全に楽しんでください。お酒に関する情報は、世界のホットカクテルのサイトも参考になるかもしれません。

ここまで読んでくださり、ありがとうございます。モモストアとして、クリスマスマーケットで売っているものの魅力を余すところなくお伝えできたなら嬉しいです。定番のフードやオーナメントから、知られざる穴場アイテム、そしてネット通販での購入方法まで、幅広い情報を網羅しました。

今年のマーケットでは、この記事を片手に、ぜひ心ときめく素敵なアイテムと出会ってください。あなたのクリスマスが、最高に温かく、思い出深いものになりますように！