アクリル絵の具はどこに売ってる?販売店や種類・選び方を徹底解説!
「急にアクリル絵の具が必要になったけど、どこに売ってるんだろう?」
そう思ってこの記事にたどり着いたあなたは、きっとすぐにでも絵を描き始めたい、またはDIYの作業を進めたいと思っているのではないでしょうか?筆者のモモストアも、創作意欲が湧いた時に画材が手元にないと、もどかしい気持ちになります。
ご安心ください!アクリル絵の具は、実は私たちが思っている以上に身近な場所で手に入ります。専門店はもちろん、100円ショップやホームセンター、そしてもちろんネット通販でも購入可能です。
この記事では、アクリル絵の具の主要な販売店から、種類ごとの選び方、さらに初心者さんが知っておきたい裏ワザまで、全てを詳しく解説していきますね。
・アクリル絵の具が買える主要な販売店を徹底リストアップ!
・【100均】ダイソーやセリアでもアクリル絵の具は手に入る?
・画材店・手芸店とホームセンターで売っているアクリル絵の具の違い
・オンラインストア(Amazon・楽天・Yahoo!ショッピング)で購入するメリット
・アクリル絵の具の選び方!初心者さんが失敗しないための3つのチェックポイント
- アクリル絵の具が買える主要な販売店を徹底リストアップ!
- 【100均】ダイソーやセリアでもアクリル絵の具は手に入る?
- 画材店・手芸店とホームセンターで売っているアクリル絵の具の違い
- オンラインストア(Amazon・楽天・Yahoo!ショッピング)で購入するメリット
- アクリル絵の具の選び方!初心者さんが失敗しないための3つのチェックポイント
- 有名メーカー別に比較!あなたにぴったりのアクリル絵の具はどれ?
- アクリル絵の具が布やプラスチック、ガラスなど様々な素材に描ける理由
- 水性?油性?アクリル絵の具のタイプとそれぞれの特徴を解説
- 買ってはいけない?アクリル絵の具のデメリットと注意点
- アクリル絵の具の保管方法と長持ちさせるための裏ワザ
- アクリル絵の具はどこでも買える!主要販売店の特徴まとめ
- 筆者モモストアが厳選!おすすめのアクリル絵の具セット3選
アクリル絵の具が買える主要な販売店を徹底リストアップ!

アクリル絵の具を探しに行く際、まず思い浮かべるのが画材店かもしれませんが、実はそれだけではありません。
用途や予算、急いでいるかどうかによって、ベストな購入場所は変わってきます。モモストアが、アクリル絵の具を購入できる主な販売チャネルを詳しくご紹介しますね。
専門的な画材店・大型文具店
本格的なアート作品を作りたい、または特定の専門メーカーのものが欲しいという方は、まず専門の画材店や大型の文具店を訪れるのがベストです。これらの店舗では、プロ仕様の高品質なアクリル絵の具が豊富に揃っています。
ここで手に入る主な種類と特徴:
リキテックス、ターナー、ホルベインなど、世界的に有名なブランドの製品が手に入ります。チューブタイプの絵の具だけでなく、メディウム(添加剤)やキャンバス、専用の筆なども一緒に購入できるため、必要なものが全て揃います。
また、店員さんが知識豊富なので、色の相談や技法の相談に乗ってもらえるのも大きなメリットです。
| 販売店の種類 | メリット | デメリット | おすすめユーザー |
|---|---|---|---|
| 画材店・専門文具店 | 品質・色の種類が豊富、専門知識を持つ店員がいる | 価格が高め、店舗数が少ない、初心者には敷居が高いと感じることも | 本格的な作品作り、特定の画材を探している人 |
| ホームセンター | 大容量がある、DIY用途のものが豊富、手頃な価格 | 画材としての色数が少ない、専門性の高い製品は少なめ | DIY、工作、家具のリメイクをしたい人 |
| 100円ショップ | 圧倒的な安さ、気軽に試せる | 品質にばらつきがある、色数が非常に少ない、発色が弱いことも | 子供の工作、試作、とりあえず試してみたい人 |
身近なホームセンターやDIYショップ
DIYや木工、家具のリメイクなどでアクリル絵の具を使いたい場合、ホームセンターの塗料コーナーやDIYショップが非常に便利です。画材店とは異なり、こちらは「絵を描く」というより「モノに塗る」用途に特化した商品が多いのが特徴です。
ホームセンターの商品の特徴:
* 容量が大きいものが多い: 大きな面積を塗りたい場合に便利な大容量のボトルタイプが充実しています。
* マット(つや消し)仕上げが多い: 家具や壁に塗ることを想定した、落ち着いたマットな質感の塗料が豊富です。
* 屋外対応のものがある: 耐水性、耐候性に優れた、屋外での使用に特化したアクリル塗料も見つかります。
ただし、ホームセンターでは美術用の細やかな色使いや表現を目的とした製品は少ない傾向にあります。パステルカラーや蛍光色など、特殊な色を探している場合は、画材店やネット通販の方が選択肢が広がるでしょう。
ホームセンターの代表格としては、カインズやコーナン、DCMホーマックなどが挙げられますね。それぞれの店舗で取り扱うブランドが少しずつ違うので、お近くの店舗をチェックしてみてください。
手芸店・クラフトショップや大型スーパー(イオンなど)
手芸店(ユザワヤやオカダヤなど)や大型スーパー(イオン、イトーヨーカドーなど)でも、アクリル絵の具を見つけることができます。特に手芸店では、布に描くための専用のファブリックメディウムや、トールペイント用の絵の具などが充実しています。
見つけやすい場所のヒント:
* 手芸店: トールペイント、レジン、デコパージュなどのクラフト用品コーナー。
* 大型スーパー: 文具コーナー、またはお子様向けの知育玩具・おもちゃ売り場の一角。
大型スーパーの製品は、お子様でも扱いやすい水で薄めやすい水溶性タイプが多く、安全性に配慮された製品が多いのが特徴です。緊急で必要な場合や、お子様の夏休みの工作などで使う場合は、いつもの買い物ついでに立ち寄れるスーパーは非常に便利ですね。
このように、アクリル絵の具は探す場所によって品質や容量、用途が大きく変わります。あなたが何を、どのくらいの規模で作りたいかによって、最適な購入場所を選んでみてくださいね。
【100均】ダイソーやセリアでもアクリル絵の具は手に入る?
「ちょっとした工作に使いたい」「試しにアクリル絵の具を使ってみたいけど、失敗してもいいように安く済ませたい」
そう考える方は、真っ先に100円ショップでの取り扱いが気になるはずです。結論から言うと、ダイソー、セリア、キャンドゥなどの主要な100円ショップでアクリル絵の具は販売されています!
ダイソーのアクリル絵の具:色の種類と品質について
ダイソーのアクリル絵の具は、そのコストパフォーマンスの高さで非常に人気があります。小さなチューブタイプだけでなく、大容量のボトルタイプも販売されており、色数も豊富に展開されていることが多いです。
ダイソーのアクリル絵の具の特徴
ダイソー製品は、主に紙や木材などの一般的な素材に塗ることを目的としています。
- 価格: 1本(またはセット)で110円(税込)
- 容量: 小さなチューブタイプ、または大容量のボトルタイプ
- 色の展開: 基本色(赤、青、黄、白、黒)に加え、パステルカラーやメタリックカラーも時々見かけます。
しかし、プロ用の画材と比べると、顔料の濃度や耐光性(紫外線による色の劣化への耐性)は劣る傾向があります。本格的な絵画作品を制作する目的には向きませんが、お子様の工作や、ちょっとした飾りつけ、フィギュアの塗装など、日常的なホビー用途には十分すぎるほどの品質です。
セリア・キャンドゥのアクリル絵の具はどんなものが売っている?
セリアやキャンドゥでも、ダイソー同様にアクリル絵の具の取り扱いがあります。特にセリアは、おしゃれなクラフト用品に力を入れているため、トールペイント用のマットな質感の絵の具や、デコレーション用の特殊な絵の具が見つかることがあります。
特殊な用途の100均アクリル絵の具
最近の100円ショップでは、通常のアクリル絵の具以外にも、次のような特殊用途のものが人気です。
| 種類 | 主な用途 | 注意点 |
|---|---|---|
| ファブリックペイント | 布(Tシャツ、トートバッグなど)へのペイント | 定着させるためにアイロンがけが必要な場合がある |
| ガラスペイント | ガラス、陶器へのペイント | 乾燥後も水に弱い製品もあるため、食器への使用は要確認 |
| メタリックカラー | アクセント、装飾、フィギュアの塗装 | 下地の色に影響されやすい |
100円ショップの製品を選ぶ際は、パッケージの裏面にある「用途」と「材質」を必ずチェックしましょう。「プラスチックに使える」と書かれていても、素材によっては密着しにくい場合もあるので、目立たない場所で試し塗りをするのが賢明です。
このように、100円ショップのアクリル絵の具は、手軽さではNo.1です。初めて使う方や、色数を揃えたいけれど予算を抑えたい方は、まず100均から試してみるのがおすすめですよ。
画材店・手芸店とホームセンターで売っているアクリル絵の具の違い
先ほど、画材店とホームセンターの取り扱いについて触れましたが、この二つのチャネルで販売されているアクリル絵の具は、見た目が似ていても、目的とする用途や品質に大きな違いがあります。この違いを理解しておくと、「買ったはいいけど使い道が違った!」という失敗を防ぐことができます。
「美術用」と「工芸・DIY用」の違いを理解する
アクリル絵の具は、大きく分けて「美術用(アーティスト向け)」と「工芸・DIY用(クラフト・ホビー向け)」に分けられます。
美術用アクリル絵の具の特徴
これは主に画材店や大型文具店で扱われるものです。
* 顔料濃度: 非常に高い。鮮やかで濃く、一度塗りでしっかり発色します。水で薄めても、絵の具本来の色が保たれやすいです。 * 粒子の細かさ: 非常に細かい。筆ムラが出にくく、重ね塗りやグラデーション表現がしやすいです。 * 耐光性・耐久性: プロの作品として長期間保存することを前提としているため、高い耐光性(紫外線で色が褪せにくい)を持っています。 * 価格: 高価。特にカドミウム系などの希少な顔料を使った色は、一本数千円することもあります。
絵画制作を目的とするなら、美術用を選ぶべきです。特に油絵のような重厚なタッチや、水彩画のような透明感をアクリルで表現したい場合は、顔料の質が仕上がりに直結します。
工芸・DIY用アクリル絵の具の特徴
こちらはホームセンターや手芸店、100円ショップなどで多く見られます。
* 顔料濃度: 美術用に比べて低い場合が多い。安価な顔料を使用しているため、薄付きになりがちです。濃い色を出すには重ね塗りが必須になることも。 * 容量・容器: 経済的な大容量ボトルが多い。ハケで広範囲に塗りやすいように、やや粘度が低い製品もあります。 * 特殊用途: 布、木材、石材など、様々な素材への定着を重視した成分になっていることが多いです。特にDIY用の塗料は、下地の素材を隠すための隠蔽力が高いものが人気です。 * 価格: 安価。広範囲に気兼ねなく使える価格帯です。
例えば、ホームセンターで売られている「アクリルラッカー」などの塗料も広義のアクリル絵の具ですが、これは筆で繊細な表現をするのではなく、スプレーガンや刷毛で均一に塗ることを目的としています。
購入する際は「表示」を必ず確認
結局のところ、どこで買うにしても、パッケージに記載されている情報を確認することが最も重要です。
チェックすべき主な表示:
- 「画材」または「ホビー」: 「画材」と書かれていれば美術用寄り、「ホビー」「クラフト」と書かれていれば工芸・DIY用寄りです。
- 「耐光性」のマーク: 星の数(例:★★★は最高ランク)などで表示されている場合、その絵の具の退色への強さを示しています。長期保存したいなら、星が多いものを選びましょう。
- 「使用できる素材」: 「木、紙、石、布」など、使える素材が具体的に記載されているか確認します。特にプラスチックやガラスは、専用の下地剤(プライマー)が必要な場合もあるので要注意です。
あなたが作りたいものに合わせて、最適なお店と絵の具を選んでくださいね。
オンラインストア(Amazon・楽天・Yahoo!ショッピング)で購入するメリット
「近くに画材店がない」「忙しくて買いに行く時間がない」という方にとって、オンラインストアはアクリル絵の具を購入する上で最強の選択肢です。Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングといった大手通販サイトを利用するメリットは計り知れません。筆者モモストアも、特定の画材が欲しいときはネット通販をよく利用しています。
オンライン購入最大のメリットは「圧倒的な品揃え」
実店舗ではスペースの制約があるため、全てのメーカー、全ての色を揃えることは不可能です。しかし、オンラインストアではその制約がありません。
オンラインストアの品揃えの具体例:
| 種類 | 実店舗での購入難易度 | オンラインでの購入難易度 |
|---|---|---|
| 海外のニッチなメーカー | 大型画材店でも難しい | 輸入販売店を通じて比較的容易 |
| 限定色のセット | 店舗によっては売り切れ | メーカー直販サイトや限定販売ページで購入可能 |
| 大容量の業務用サイズ | 在庫がある店が少ない | ホームセンター向け商品なども含めて多数出品 |
| ファブリックペイント専用メディウム | 手芸店で探す手間がかかる | 「アクリル絵の具 布用 メディウム」で一発検索 |
特に、Amazonや楽天市場では、美術用の高品質な製品と、DIY用の大容量製品が同じページで比較できるため、非常に効率的です。また、レビュー機能があるため、実際に使った人の意見や発色の具合を参考にできるのも大きなメリットと言えるでしょう。
ネットならではの価格競争と中古品の魅力
オンラインでは、複数の店舗や出品者が同じ商品を販売しているため、自然と価格競争が起こり、実店舗よりも安く手に入るケースが多いです。特にセット商品や大量購入の場合は、その差が顕著になります。
メルカリなどのフリマアプリも活用する手
プロの作品作りには向きませんが、「とにかく色数を増やしたい」「試しに使いたい色がある」という場合は、メルカリなどのフリマアプリも選択肢に入ります。
* 中古品のメリット: 未使用に近いセットや、試し塗り程度で使われなくなった絵の具が格安で出品されていることがあります。 * 注意点: アクリル絵の具は乾燥すると使えなくなるため、「開封済み」の場合は、蓋がしっかり閉まっているか、固まっていないかを出品者に確認することが重要です。
フリマアプリでの購入は自己責任にはなりますが、掘り出し物を見つける楽しさもありますね。ただし、絵の具は消耗品ですから、長期的な使用を考えるなら、Amazonや楽天で新品を購入し、ポイントを活用するなどして賢く手に入れるのがおすすめです。
アクリル絵の具の選び方!初心者さんが失敗しないための3つのチェックポイント
さて、どこで売っているかがわかったところで、次は「じゃあ、どれを買えばいいの?」という疑問に答えていきましょう。
初めてアクリル絵の具を使う方が失敗しないために、筆者モモストアが特に重要だと考える3つのチェックポイントをご紹介します。これさえ押さえておけば、あなたにぴったりの絵の具を見つけられるはずです。
チェックポイント1:あなたの「作りたいもの」は何か?(用途の明確化)
アクリル絵の具を選ぶ上で最も重要なのは、「描きたい素材が何か」です。アクリル絵の具は多用途なのが魅力ですが、全ての素材に万能というわけではありません。
用途別で選ぶべきポイント:
- キャンバス・紙: 一般的な画材店や通販の「アクリル絵の具」でOKです。発色や伸びが良い、美術用のものを選ぶと失敗が少ないです。
- 布(Tシャツ・スニーカー): 「ファブリックメディウム」を混ぜるか、「布用アクリル絵の具」を選ぶ必要があります。普通の絵の具では、洗濯で色が落ちたり、塗った部分が硬くなりすぎたりします。
- プラスチック・金属・ガラス: 密着力が重要です。専用のプライマー(下地剤)が必要なものもありますが、そのまま塗れる高密着タイプも販売されています。パッケージに「多用途」と書かれているかを確認しましょう。
- 屋外(プランター・外壁): 「耐候性」が非常に高い、DIY・屋外用の塗料を選ぶ必要があります。雨や紫外線に強い成分が入っています。
例えば、「Tシャツに絵を描きたいのに、ホームセンターの木工用アクリル塗料を買ってしまった」というケースでは、絵の具がパリパリ剥がれてしまう可能性が高いです。必ず用途に合ったものを選びましょう。
チェックポイント2:粘度(硬さ)とテクスチャー
アクリル絵の具には「粘度」によって、大きく3つのタイプがあります。あなたがどんな表現をしたいかによって、最適な粘度は異なります。
アクリル絵の具の主な粘度タイプ
| 粘度タイプ | 特徴 | 適した表現・用途 |
|---|---|---|
| ハイビスカス(高粘度) | 硬めで、チューブから出した形状を保ちやすい。 | 油絵のような厚塗り、絵筆やペインティングナイフでのテクスチャー表現。 |
| ソフトタイプ(中粘度) | 滑らかで、筆の運びがスムーズ。水なしでも塗りやすい。 | 一般的な絵画制作、グラデーション、イラストレーション。 |
| フルイド(低粘度/リキッド) | 液体のようでサラサラしている。 | エアブラシ、ポアリングアート(流し込み)、水彩画のような表現。 |
初心者の方には、最も扱いやすい「ソフトタイプ(中粘度)」がおすすめです。水で簡単に薄めることもでき、厚塗りも薄塗りも両方試すことができるため、表現の幅が広いです。
チェックポイント3:顔料の質とセット内容
最後に、最も重要なのが「顔料の質」です。これは価格に直結しますが、作品の美しさや耐久性に大きく影響します。
* 低価格帯(100均・低価格セット): 顔料の濃度が低く、乾くと色が暗くなったり、彩度が落ちたりすることがあります。試し使いには良いですが、混色(色を混ぜること)が難しく、微妙な色が出しにくいのが難点です。 * 中~高価格帯(リキテックス、ターナーなど): 発色が非常に鮮やかで、乾いた後の色の変化が少ないです。混色もしやすく、美しい中間色を簡単に作り出すことができます。
最初から色々な色を試したい初心者さんは、「初心者セット」の購入をおすすめします。基本の12色や24色がセットになっており、パレットや筆も付属していることが多く、非常に経済的です。この際、有名メーカーの中級者向けセットを選ぶと、長く愛用できるでしょう。
これらのチェックポイントを参考に、あなたにとって最高の相棒となるアクリル絵の具を見つけてくださいね。
有名メーカー別に比較!あなたにぴったりのアクリル絵の具はどれ?
アクリル絵の具の世界には、たくさんの有名メーカーがあり、それぞれに独自の強みを持っています。どれも高品質ですが、テクスチャーや色のバリエーション、価格帯が異なります。
筆者のモモストアが、代表的な3つのメーカーの特徴を分かりやすく比較しますので、あなたがどんな作品を作りたいかに合わせて参考にしてください。
リキテックス(Liquitex):世界標準のバリエーションと品質
リキテックスは、アクリル絵の具の分野で最も有名なブランドの一つです。プロのアーティストから趣味で描く人まで、世界中で愛用されています。
リキテックスの強み
- 色の豊富さ: 他の追随を許さないほどの圧倒的な色数と、蛍光色やメタリック色、イリデッセント(玉虫色)といった特殊色のバリエーションが魅力です。
- メディウムの充実: リキテックスの特徴として、絵の具に混ぜて使う「メディウム」の種類が非常に多いことが挙げられます。厚塗り、光沢出し、つや消し、乾燥遅延など、あらゆる表現を可能にする添加剤が揃っています。
- 粘度の選択肢: 「レギュラー(高粘度)」「ソフト(中粘度)」「インク(超低粘度)」と、粘度を分けて製品展開しており、自分の画風に合わせて選べます。
こんな人におすすめ:
油絵のような重厚な作品を作りたい人、特殊なテクスチャーや色表現を追求したい人、メディウムを駆使して新しい技法に挑戦したい人。
ターナー色彩:日本のホビー・DIYの王道
ターナー色彩は、日本のメーカーであり、特に「アクリルガッシュ」という製品が非常に有名です。ガッシュとは不透明な絵の具のことで、ムラになりにくく、隠蔽力が高いのが特徴です。
ターナー色彩の強み
- アクリルガッシュの品質: ポスターカラーのようなマットな仕上がりになり、下の色をしっかりと隠してくれます。デザインやイラストレーション、トールペイントなどの工芸分野で非常に人気が高いです。
- 日本の環境に合わせた製品: ZシリーズやU-35など、プロ向けのアクリル絵の具も展開していますが、一般的に手に入りやすい製品は、日本のホビーやクラフト、学校教育での使用に適したものが中心です。
- 発色の良さと扱いやすさ: 水によく溶け、筆ムラが少ないため、初心者の方でも使いやすいと定評があります。
こんな人におすすめ:
イラストやデザイン、POP制作、トールペイントなど、マットで均一な色面を表現したい人、日本の画材を安心して使いたい人。
ホルベイン(HOLBEIN):プロアーティストからの信頼が厚い老舗ブランド
ホルベインも日本の老舗画材メーカーで、油絵の具や水彩絵の具でも世界的な評価を得ています。アクリル絵の具も、プロのアーティストからの信頼が非常に厚いブランドです。
ホルベインの強み
- 顔料の純度: 使用している顔料の純度が高く、極めて鮮やかで混色しても色が濁りにくいのが特徴です。チューブから出した時のそのままの色が、作品にも反映されます。
- 高品質と安定性: 耐光性や耐久性が非常に高く、作品を長く保存したいプロの要求に応えられる品質を誇ります。
- カラーバリエーション: 基本色はもちろん、日本ならではの繊細な色彩も揃っています。
こんな人におすすめ:
将来的にプロを目指したい、作品を公募展に出したいなど、作品の長期保存性と色のにじみ・濁りのなさを重視する人。初期投資は高くなりますが、品質は折り紙つきです。
これらのメーカーを比較検討して、あなたのアート活動に合った最高のパートナーを見つけてくださいね。
アクリル絵の具が布やプラスチック、ガラスなど様々な素材に描ける理由
アクリル絵の具の最大の魅力は、その対応素材の広さにあります。「アクリル絵の具って、どうして紙だけじゃなくて、色々なものに描けるの?」と疑問に思ったことはありませんか?
その秘密は、アクリル絵の具を構成している主成分にあります。
秘密は「アクリル樹脂エマルジョン」というバインダー
絵の具は基本的に「顔料(色のもと)」と「バインダー(定着させるための糊)」で構成されています。
アクリル絵の具のバインダーは、アクリル樹脂エマルジョンという成分です。
アクリル絵の具が多用途である科学的なメカニズム
アクリル樹脂エマルジョンは、水の中にアクリル樹脂の微粒子が分散した状態(エマルジョン)になっています。
- 塗布時: 筆で素材に塗ると、絵の具に含まれる水が蒸発していきます。
- 乾燥時: 水が蒸発するにつれて、水中に分散していたアクリル樹脂の微粒子同士がギュッと引き締まり、溶け合って一体化します。
- 定着後: 一体化したアクリル樹脂は、非常に丈夫で柔軟性のある透明な膜となり、素材の表面にしっかりと密着します。
この「アクリル樹脂の強力な密着力と、乾燥後の耐水性・柔軟性」こそが、紙やキャンバスだけでなく、木材、布、石、プラスチックといった様々な素材の凹凸や繊維の隙間に入り込み、定着できる理由なのです。
素材ごとに必要となる「下準備」と「メディウム」
ただし、「描ける」とは言っても、素材によっては下準備が必要です。特にツルツルした素材は要注意です。
素材別:より強力に定着させるためのヒント
| 素材 | 定着が難しい理由 | 取るべき対策 |
|---|---|---|
| ガラス・金属 | 表面が非常に滑らかで、絵の具が弾きやすい。 | サンドペーパーで軽く表面を荒らす、または専用の「プライマー(下地剤)」を塗布する。 |
| 布(衣類) | 繊維が水を吸い込みすぎて、樹脂が表面で膜を作りにくい。 | 「ファブリックメディウム」を混ぜて、樹脂の定着力を高める。 |
| プラスチック | 素材の油分や化学的な性質により密着しにくいものがある。 | シリコンオフなどで脱脂(油分を拭き取る)し、「プラスチック用プライマー」を使用。 |
| テカテカした木材 | ワックスやニスが塗られていて絵の具が弾かれる。 | 表面のワックスを落とすか、軽くヤスリがけをする。 |
アクリル絵の具を最大限に活かすには、素材の性質を理解し、適切な下準備やメディウムを使うことが大切です。特に、屋外で使うものや、頻繁に触るもの(マグカップやスマホケースなど)に塗る場合は、仕上げにニスやトップコートを塗布することで、さらに耐久性を高めることができます。
水性?油性?アクリル絵の具のタイプとそれぞれの特徴を解説
アクリル絵の具と一口に言っても、「水性」や「油性」といった言葉を耳にすることがあるかもしれません。「アクリルなのに水性なの?油性もあるの?」と混乱する方も多いのではないでしょうか。
このセクションでは、アクリル絵の具をめぐる「水性」「油性」の言葉の意味と、それぞれの特徴をモモストアが分かりやすく整理します。
アクリル絵の具は基本的に「水性」である
美術やホビーの世界で一般的に「アクリル絵の具」と呼ばれるものは、先述した通りアクリル樹脂エマルジョンをバインダーとする「水性」の絵の具です。
水性アクリル絵の具のメリットとデメリット
これは非常に大きなメリットを生み出しています。
- 筆の洗浄:水で簡単に洗えるため、専用の溶剤(シンナーなど)が不要で、匂いもほとんどありません。
- 希釈(薄める): 水で簡単に薄めることができ、水彩画のような表現も可能です。
- 速乾性: 乾燥が非常に早く、すぐに次の色を重ねて塗ることができます。これは油絵の具にはない大きな特徴です。
ただし、水性であることによるデメリットもあります。
- 筆が固まる: 筆を洗わずに放置すると、絵の具が乾燥してアクリル樹脂が固まり、筆が二度と使えなくなります。作業中も筆を水につけておくなどの注意が必要です。
- 速乾性ゆえの難しさ: グラデーションやボカシといった技法は、乾きが遅い油絵の具に比べて難しく、専用の「乾燥遅延メディウム」が必要になる場合があります。
「油性アクリル」と呼ばれる塗料も存在する
「油性アクリル」という言葉は、主にDIYや建築用の塗料の世界で使われます。これは、溶剤(シンナーなど)で希釈するアクリル樹脂系の塗料を指すことが一般的です。
油性アクリル塗料の特徴
これは一般的な画材のアクリル絵の具とは別物として認識しておくと良いでしょう。
| 項目 | 水性アクリル絵の具(画材) | 油性アクリル塗料(DIY/建築) |
|---|---|---|
| バインダー | 水性アクリルエマルジョン | 有機溶剤(シンナーなど)で希釈したアクリル樹脂 |
| 希釈・洗浄 | 水 | 専用のうすめ液(溶剤) |
| 匂い | ほぼ無臭 | 強い溶剤臭がある |
| 耐久性 | 高いが、屋外は専用品推奨 | 非常に高い耐候性・耐摩耗性を持つ製品が多い |
| 用途 | 絵画、ホビー、小物DIY | 外壁、屋根、床、車の塗装など、高い耐久性が求められる場所 |
画材として使うアクリル絵の具は、ほぼすべてが「水性」であると覚えておけば間違いありません。もしDIYコーナーで「油性アクリル」を見つけても、匂いが強く、換気が必要になるため、自宅で気軽に絵を描く用途には向かないことを知っておきましょう。
適切なタイプを選んで、快適にアクリル絵の具の創作を楽しんでくださいね。
買ってはいけない?アクリル絵の具のデメリットと注意点
アクリル絵の具は「万能の画材」のように紹介されることが多いですが、当然ながらデメリットや、使用する上で知っておくべき注意点も存在します。
これらを知らずに使い始めると、「あれ?イメージと違う」「思ったより使いにくい」と感じてしまうかもしれません。筆者のモモストアが、アクリル絵の具の正直なデメリットと、それを乗り越えるための注意点をお伝えします。
デメリット1:一度固まると二度と溶けない(筆やパレットの掃除)
前述の通り、アクリル絵の具は乾燥すると強力なアクリル樹脂の膜になります。これは耐久性というメリットである反面、掃除の難しさというデメリットにもなります。
筆やパレットをダメにしないための鉄則
* 筆: 筆の根元(口金の部分)に絵の具が入り込んで固まると、筆の毛が開いてしまい、繊細な表現ができなくなります。作業中は筆を水に浸けっぱなしにする(ただし、水を吸いすぎると木製の軸が傷むので注意)、使用後はすぐに石鹸とぬるま湯で洗い、形を整えて乾かすのが鉄則です。 * パレット: 木製やプラスチック製のパレットに固着すると、カッターなどで削り取るしかありません。これを避けるためには、「使い捨てパレット(紙製)」を使うか、乾燥が遅い「ウェットパレット」を使用するのがおすすめです。ウェットパレットは、絵の具の乾燥を遅らせることで、数日間、絵の具をフレッシュな状態で保つことができます。
特に注意: 服や床、家具などに付いたアクリル絵の具は、乾く前に水拭きしないと、ほぼ落ちません。作業をする際は、必ず新聞紙などを敷くようにしましょう。
デメリット2:乾くと色が暗くなる(色差問題)
水性アクリル絵の具は、濡れている時と乾いた時で、色が変化するという性質を持っています。
* 変化の理由: 濡れている状態では、水(透明)が顔料の粒子を包み込んで光を反射するため、色が明るく見えます。しかし、水が蒸発し、アクリル樹脂(半透明)が顔料の粒子を包む膜になると、光の反射率が変わり、色が沈んで暗く(濃く)見えるようになります。 * 解決策: この現象は「カラーシフト(色差)」と呼ばれ、特に初心者の方は戸惑いやすい点です。解決策としては、事前に試し塗りをして、乾いた後の色の見え方を把握しておくことです。また、顔料濃度の高い、高品質な絵の具ほど、このカラーシフトが少なくなる傾向があります。
デメリット3:乾燥が早すぎる!
速乾性はメリットである一方、表現の制限にも繋がります。
* グラデーションの難しさ: 広い面積にグラデーションをかけたい場合、塗っているそばから絵の具が乾いてしまうため、境目がくっきり残ってしまいがちです。 * 解決策: この場合は、リキテックスなどのメーカーから販売されている「リターダー(乾燥遅延メディウム)」を混ぜて使うと、乾燥時間を数分~数十分遅らせることができます。
これらの注意点を事前に知っておけば、アクリル絵の具の「癖」とうまく付き合いながら、快適に創作活動を進めることができますよ。
アクリル絵の具の保管方法と長持ちさせるための裏ワザ
せっかく購入したアクリル絵の具、最後まで使い切りたいですよね。アクリル絵の具は「水に弱い」という性質はないものの、「乾燥に弱い」という致命的な弱点があります。
筆者のモモストアが、アクリル絵の具を乾燥から守り、最後まで使い切るための正しい保管方法と、プロも使う裏ワザをご紹介します。
チューブタイプのアクリル絵の具の保管術
ほとんどのアクリル絵の具はチューブに入っています。このチューブから空気が入ったり、水分が蒸発したりするのを防ぐことが、長持ちさせる鍵です。
チューブの乾燥を防ぐチェックリスト
- キャップは必ずしっかり閉める: 基本中の基本ですが、絵の具を出し終わったらすぐにキャップを閉めましょう。キャップのネジ山に絵の具が残っていると、わずかな隙間から空気が入り乾燥の原因になります。
- キャップの掃除: 定期的に、チューブの口に残った絵の具をティッシュやウェットティッシュで拭き取り、キャップの内側も綺麗にしておきます。
- アルミチューブの穴あき対策: アルミチューブは使い続けると折り曲げた部分に小さな穴が開くことがあります。穴が開いてしまった場合は、ビニールテープなどで上からしっかりと巻いて、空気を遮断しましょう。
- 理想的な保管場所: 直射日光が当たらず、温度変化の少ない冷暗所が最適です。冷蔵庫は温度が低すぎて絵の具の分離を招くことがあるため、避けた方が無難です。
ボトルタイプ・大容量絵の具の裏ワザ
ホームセンターなどで売られている大容量のボトルタイプや、100円ショップのボトルタイプの絵の具は、チューブよりも乾燥しやすい傾向があります。
乾燥・固着対策の裏ワザ
| 現象 | 原因 | 裏ワザ(解決策) |
|---|---|---|
| 蓋が固まって開かない | 口元に付着した絵の具が乾燥して蓋と一体化 | 蓋のネジ山にワセリンやリップクリームを薄く塗る。 |
| ボトル内で表面が乾燥 | 使用時に空気が入り、表面の水分が蒸発 | 使用後、ボトルを軽く揺すって絵の具を液状に戻した後、ごく少量の水を表面に垂らして蓋をする(水の入れすぎは厳禁)。 |
| パレットの絵の具を翌日も使いたい | 速乾性で一晩でパレット上で固まる | 「ウェットパレット」を使うか、ラップでパレットごと密閉して冷蔵庫に入れる。 |
特に蓋の固着は、次に使おうと思った時にイライラする原因になります。ワセリンを塗る裏ワザは、油絵の具のプロも使うテクニックなので、ぜひ試してみてくださいね。
アクリル絵の具はどこでも買える!主要販売店の特徴まとめ
ここまでで、アクリル絵の具が様々な場所で手に入ることをご理解いただけたかと思います。最後に、あなたが今いる場所や、求めている品質に合わせて、最適な購入場所を再確認しておきましょう。
用途別・最適な購入場所の総まとめ
アクリル絵の具を探す際、次の3つの視点で考えることで、無駄なく目的の製品を見つけることができます。
| あなたのニーズ | 最適な販売店 | 選ぶべき絵の具のタイプ |
|---|---|---|
| 品質重視・作品制作 | 画材店、大手通販(Amazon, 楽天) | リキテックス、ターナー、ホルベインなど有名メーカーの中~高価格帯 |
| DIY・広範囲への塗装 | ホームセンター、大型スーパー | 大容量ボトル、マットな質感の塗料、屋外対応品 |
| 低予算・子供の工作・試し塗り | 100円ショップ(ダイソー、セリア)、大型スーパー | 低価格のセット、クラフト用アクリル絵の具 |
| 特定の色・特殊用途(布用など) | 通販(Amazon, 楽天)、手芸店 | レビュー評価の高い特殊用途の絵の具、メディウム |
| とにかく急いでいる | 近隣のセブンイレブン・ローソン・ファミマなどのコンビニ(文具があればごく少量)、大型スーパー | 文具コーナーにある学童用の絵の具(アクリルではない可能性もあるが緊急時) |
結論として、アクリル絵の具は「どこでも売っている」と言えますが、その品質や容量は場所によって大きく異なります。あなたが今すぐ必要なのが「アクリル絵の具かどうか」ではなく、「アクリル樹脂をバインダーとする塗料」だという広い視野で探せば、きっと最寄りの場所で見つかるはずです。
オンライン購入で賢く手に入れる
迷ったときは、一度オンラインで検索してみるのが最も早くて確実です。
オンラインストアなら、有名メーカーの製品から100均レベルの低価格製品まで、レビューを参考にしながら比較検討できます。また、Amazonプライムや楽天の「あす楽」サービスを利用すれば、急ぎの場合でも翌日には手元に届く可能性が高いです。
画材は、実際に使ってみないと分からない部分も多いので、最初は安価なセットで試してみて、自分が「これだ!」と思うメーカーや色を見つけたら、高品質なものを一本ずつ買い足していくのが、筆者モモストアがおすすめする賢い購入方法です。
さあ、あなたもアクリル絵の具を手に入れて、創作の楽しさを体験してみてくださいね。
筆者モモストアが厳選!おすすめのアクリル絵の具セット3選
「色々な情報があって、結局どれを買えばいいか分からない!」という方のために、最後に筆者モモストアが、初心者さんから中級者さんまで満足できる、おすすめのアクリル絵の具セットを3つ厳選してご紹介します。
これらのセットは、オンラインストア(Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピング)で手に入りやすく、レビュー評価も非常に高いものばかりです。
おすすめ1:リキテックス ベーシックセット
リキテックスはプロも愛用するメーカーですが、このベーシックセットは、初心者でも扱いやすい中粘度の「ソフトタイプ」が中心に選ばれています。
リキテックス ベーシックセットの魅力
- 顔料の品質: 発色が良く、混色しても濁りにくい高品質な顔料を使用。初めてでも美しい色合いが出せます。
- バランスの良い色数: 基本の10色〜12色セットが多く、これだけでほとんどの色彩表現が可能です。
- メディウムのお試し: 小さなメディウムのお試しサイズが同梱されていることが多く、アクリル絵の具ならではのテクスチャー表現をすぐに試すことができます。
「長く使える良いものが欲しい」「本格的な作品作りを視野に入れている」という方に、最初に選んで間違いのないセットです。価格はやや高めですが、その価値は十分にあります。
おすすめ2:ターナー アクリルガッシュ 12色スクールセット
学校教材やデザイン、イラストレーション分野で圧倒的な信頼を誇るターナーのアクリルガッシュのセットです。
ターナー アクリルガッシュの魅力
- マットな仕上がり: 乾燥後につやのないマットな質感になり、写真撮影をしても光が反射しにくいのが特徴です。
- 強い隠蔽力: 一度塗りで下の色をしっかり隠すことができるため、色を塗り重ねるのが非常に簡単です。デザインやPOP制作に最適です。
- コスパの良さ: 品質と価格のバランスが取れており、大容量のセットも比較的手に入れやすい価格帯です。
「ムラなく綺麗に均一に塗りたい」「イラストやポスター、トールペイントに使いたい」という方に、特におすすめしたいセットです。
おすすめ3:安価なアクリル絵の具セット(ホビーブランド)
Amazonや楽天市場で人気のある、ノーブランドまたはホビー系メーカーの24色〜48色といった多色セットです。
ホビーブランドの多色セットの魅力
- 圧倒的な色数: 24色、36色といった多色セットが安価で手に入り、混色の手間を省き、すぐに豊富な色彩を楽しめるのが最大の魅力です。
- 付属品の充実: 筆、パレット、キャンバスシートなどが一式揃っているため、これさえあればすぐに絵を描き始められます。
- 試作品や練習用: 本格的な作品作りには向きませんが、絵の具の扱いに慣れたい、色々な色を試したいという練習用途には最適です。
ただし、前述した「カラーシフト(乾くと色が暗くなる)」や顔料の質の低さなどのデメリットもあるため、完璧な発色を求める方は避けた方が良いでしょう。まずは「アクリル絵の具の楽しさ」を知りたい方にぴったりのセットです。
アクリル絵の具選びで迷ったら、まずはこの3つのタイプのどれが自分の目的に合っているかを考えてみてくださいね。
筆者:モモストア

