ヘリウムガスはどこで買える？販売店からネット通販まで徹底調査！

パーティーやイベントで必須のヘリウムガス、いざ買おうと思っても「どこに売ってるの？」と迷ってしまいますよね。

特に急に必要になったとき、近所のドラッグストアやコンビニには売っていなくて困った経験がある方も多いのではないでしょうか。

この記事では、風船を浮かせるためのヘリウムガスが買える実店舗から、便利でお得なネット通販まで、最新の取り扱い情報を徹底的に調査しました！

風船の数に合わせた選び方や、購入時の知っておきたい注意点も分かりやすく解説しているので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。

ヘリウムガスはどこで売ってる？主な購入先一覧

ヘリウムガスは、その特殊な性質から、どこでも手軽に買える商品ではありません。まず、ヘリウムガスが主に販売されている場所を実店舗とネット通販に分けて、どこなら手に入る可能性が高いかを詳しく見ていきましょう。

主に風船を浮かせるための使い切りタイプの小型ボンベや、大容量のレンタルボンベ（これは店舗ではあまり見かけませんが）などが取り扱われています。

結論から言うと、確実に手に入れたいならネット通販か、品揃えの豊富な大型専門店を最初にチェックするのがおすすめです。

実店舗での取り扱い状況と見つけるコツ

ヘリウムガスを置いている実店舗は、主に「パーティーグッズ」や「季節のイベント用品」を扱うコーナーが中心になります。スーパーや普通の雑貨店ではほとんど見かけることはありません。

主要な購入先候補を、取り扱いの可能性が高い順にご紹介しますね。

１．バラエティ・ディスカウントストア（ドン・キホーテ、東急ハンズなど）

ドン・キホーテや東急ハンズ（現：ハンズ）などは、パーティーグッズの品揃えが非常に豊富です。特にドン・キホーテは、大型のヘリウムガス缶（ボンベ）を安定して取り扱っていることが多いため、急ぎで欲しい場合の有力候補となります。ただし、小型店舗では在庫がない場合もあるので、訪問前に電話で確認するのが確実です。

２．ホームセンター（カインズ、コメリ、DCMなど）

ホームセンターはDIY用品やアウトドア用品がメインですが、店舗によってはイベント・レジャーコーナーに置いてあることがあります。特に風船をセットで販売している時期（卒業式や誕生日シーズンなど）は入荷する可能性が高まります。しかし、バラエティストアに比べると品揃えは劣るため、期待しすぎずにチェックする程度に留めておきましょう。

３．パーティグッズ専門店・バルーンショップ

名前の通り、バルーンやパーティー用品を専門に扱うお店は、当然ながらヘリウムガスの取り扱いがあります。これらの専門店では、使い切りボンベだけでなく、プロ仕様の大型ボンベのレンタルサービスを提供している場合もあります。大量に風船を膨らませる予定があるなら、専門店でのレンタルも検討すると良いでしょう。

４．おもちゃ屋・家電量販店（トイザらス、ヨドバシカメラなど）

トイザらスでは、バルーンセットやおもちゃのコーナーでヘリウムガスを見つけることができます。特に子供向けのイベントが多い時期には、在庫が充実していることが多いです。また、ヨドバシカメラやビックカメラなどの家電量販店でも、一部店舗のバラエティグッズコーナーや、季節商品の取り扱いがある場合がありますが、確実性は低めです。

ヘリウムガスの主な購入先一覧表

実店舗とネット通販のメリット・デメリットを比較し、購入先を一覧表にまとめました。ご自身の状況に合わせて、最適な場所を選んでみてくださいね。

購入先	取り扱いの可能性	主なメリット	デメリット
ネット通販（Amazon・楽天など）	非常に高い	価格比較が容易、大容量〜小容量まで種類が豊富、自宅まで配送	届くまでに時間がかかる（即日手に入らない）、送料がかかる場合がある
バラエティ・ディスカウントストア	高い	急ぎで手に入る、価格が比較的安いことが多い	在庫がない場合がある、容量の選択肢が少ない
ホームセンター	中〜低い	他の買い物ついでに購入できる	店舗によって取り扱いが大きく異なる、イベント時期以外は見つかりにくい
パーティグッズ専門店	非常に高い	確実に購入できる、レンタルサービスがある	店舗数が少ない、価格がやや高めのことがある
100円ショップ	ほぼ無し（小型のみ稀）	価格が安い	容量が極めて小さい、ほとんどの店舗で販売されていない

ヘリウムガスは高圧ガスであるため、どの店舗でも安全基準を満たした商品のみが販売されていますが、価格や容量のバリエーションは大きく異なります。次に、最も手軽で品揃えが豊富なネット通販について詳しく見ていきましょう。

【ネット通販】Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングでの取り扱いは？

結論から言うと、ヘリウムガスを購入するなら、Amazonや楽天市場、Yahoo!ショッピングといったネット通販が最もおすすめです。その理由は、品揃えの豊富さ、価格の比較のしやすさ、そして自宅まで届けてもらえる利便性にあります。実店舗を探し回る手間や、在庫切れの心配がほとんどないのが最大の魅力です。

ネット通販の圧倒的なメリット

実店舗に比べ、ネット通販には次のようなメリットがあります。

• 大容量・小容量の選択肢が豊富: 風船数個分のごく小さいものから、結婚式や大型イベントで使うような数百個分の風船に対応できる超大容量ボンベまで、幅広い選択肢から選べます。
• 価格競争によるお得さ: 複数の業者が出品しているため、価格競争が起こりやすく、実店舗よりも安く手に入るケースが多いです。特に大容量のものを購入する際には、価格差が大きくなります。
• 口コミで事前に評価を確認できる: 実際に購入した人のレビュー（「何個風船が膨らませたか」「使いやすかったか」など）を確認できるため、失敗が少ないです。
• 重いボンベを運ぶ手間がない: ヘリウムガスボンベは、容量が大きいほど重くなります。ネット通販なら、重たい荷物を運ぶ手間が一切かかりません。

イベントの予定が決まったら、まずはネットで比較検討するのが賢い買い方と言えるでしょう。

Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングの比較

主要なオンラインモールでの特徴は以下の通りです。

モール名	特徴	選ぶポイント
Amazon	迅速な配送が魅力。「お急ぎ便」を使えば翌日届くことも。	とにかく急ぎで欲しい時、Prime会員特典を利用したい時。
楽天市場	ポイントアップキャンペーンが多く、ポイントを貯めている人に有利。	容量やデザインにこだわりたい時、ポイントを賢く利用したい時。
Yahoo!ショッピング	PayPayポイントやTポイントの還元率が高い。	PayPayユーザー、クーポンやセールをチェックしたい時。

どのサイトでも「ヘリウムガス 風船」と検索すればすぐに商品が見つかります。価格帯は、風船50個分で約3,000円〜6,000円程度が相場です。特にAmazonでは、レビュー評価が高い商品や、風船がセットになったお得なスターターキットも人気があります。

メルカリなどのフリマアプリでの購入はどうか？

中古品や使いかけのヘリウムガスが、メルカリなどのフリマアプリに出品されているのを見かけることがあります。価格は安いかもしれませんが、購入にはいくつかの注意が必要です。

まず、残量表示がない場合、「残り半分」と書かれていても正確な残量がわからないため、必要な風船の数を膨らませられないリスクがあります。また、ヘリウムガスは高圧ガスであり、配送・輸送には厳格なルールがあるため、個人での不適切な梱包や発送方法によるトラブルの可能性も否定できません。安全面や確実性を考えると、やはり信頼できるオンラインストアや専門業者からの購入をおすすめします。

【ネット通販での検索例】
・「ヘリウムガス 使い捨て」（小型の使い切りボンベを探すとき）
・「ヘリウムガス 大容量」（イベントなどで大量に使うとき）
・「ヘリウムガス バルーン セット」（風船も一緒に欲しいとき）

これらのキーワードを使って、今すぐ各サイトで比較検討してみてください。詳細な情報や最新の価格は、Googleで「ヘリウムガス 通販 比較」を検索してみると、専門店の比較サイトなども見つかるかもしれませんね。

ドン・キホーテでは風船用ヘリウムガスが買える？

急いでヘリウムガスが欲しい場合、「ドン・キホーテなら何でも揃うからあるはず！」と期待する方は多いですよね。結論から言うと、ドン・キホーテはヘリウムガスを取り扱っている可能性が非常に高い店舗です。

ドンキでヘリウムガスを見つけるためのポイント

ドン・キホーテは、店舗の規模や地域によって品揃えが大きく異なりますが、ヘリウムガスは主に以下の場所に陳列されています。

• パーティーグッズコーナー: 誕生日やクリスマス、ハロウィンなどの季節イベント用品が並ぶ場所。風船やコスチュームと一緒に置かれていることが多いです。
• おもちゃ・バラエティ雑貨コーナー: 子供向けの景品やジョークグッズの近く。
• レジ近くの特設コーナー: イベントシーズン（卒業、入学、お祝い事）には、目立つ場所に特設コーナーが設けられることがあります。

ドンキで取り扱われているのは、主に風船20個分～50個分程度の小型～中型サイズの使い切りボンベです。価格帯は、容量によって異なりますが、他店と比べてもリーズナブルな設定になっていることが多く、急いでいるときには非常に助かります。

ドンキホーテで購入する際の注意点

ドン・キホーテでの購入は便利ですが、いくつか注意しておきたい点があります。

店舗によって在庫や取り扱いサイズが異なる

前述の通り、ドンキは店舗ごとに品揃えが大きく異なります。特に駅前などの小型店舗や、食料品メインの店舗では、ヘリウムガスのような特殊な商品の在庫がない場合があります。遠方から足を運ぶ場合は、事前に電話で在庫を確認するか、オンラインストア（ドンキホーテの公式通販など）で取り扱いを調べてみるのが安心です。

吸入用（ボイスチェンジャー）ガスは売ってない

ドン・キホーテでは、風船を膨らませるためのヘリウムガスは販売されていますが、声を面白く変えるための「吸入用ヘリウムガス」は、安全上の問題から販売が自粛されています。万が一見かけたとしても、吸入用は絶対に購入しないでください。販売されているのは、あくまでも「風船用」であり、ノズルが吸入できないような安全設計になっています。

人気商品はすぐに売り切れる可能性がある

特に卒業シーズンや年末年始などのイベントが集中する時期は、ヘリウムガスが飛ぶように売れます。週末やイベント直前になると品切れになっている可能性が高いため、使用する日が決まっている場合は、早めの購入を心がけるようにしましょう。

ドン・キホーテでのヘリウムガス価格帯（目安）

店舗や時期によって変動しますが、ドン・キホーテで販売されているヘリウムガスの一般的な価格目安をまとめてみました。

容量目安（風船換算）	価格帯（税込）	適した用途
約10～20個分	2,000円～3,500円	誕生日など小規模なお祝い、自宅での装飾
約30～50個分	4,500円～7,000円	職場の歓送迎会、子供のパーティー、バルーンアートの練習
約80個分以上	8,000円～12,000円	地域イベント、学校の文化祭、結婚式の二次会

ドン・キホーテのプライベートブランド商品や、期間限定のセール品を狙うと、さらに安く手に入れられることがあります。店舗のチラシやアプリをチェックしてみるのも良い方法です。

急ぎで手に入れたいけど、近くのドンキで在庫があるか不安な場合は、Googleで「ドン・キホーテ 店舗検索」をして、直接問い合わせてみましょう。

ホームセンター（カインズ・コメリなど）での販売状況をチェック！

「ホームセンターなら、DIY用品やガスボンベなどの取り扱いがあるからヘリウムガスもあるのでは？」と考える方もいるでしょう。ホームセンターでの取り扱いはありますが、店舗や時期によって有無が大きく分かれるため、確実性はバラエティストアやネット通販に比べて低くなります。

なぜホームセンターでの取り扱いが少ないのか？

ホームセンターが扱う「ガス」は、主にカセットコンロ用のブタンガスや、溶接用の酸素・アセチレンなどの産業用ガスが中心です。ヘリウムガス（風船用）は「レジャー用品」や「季節商品」という位置づけになるため、常時在庫として扱っていない店舗が多いのです。

ただし、大型のホームセンターや、イベント用品の取り扱いに力を入れている店舗では見つかる可能性もあります。チェックすべき店舗とコーナーを見ていきましょう。

主要ホームセンターの取り扱い傾向

以下は、主要なホームセンターチェーンの一般的な取り扱い傾向です。

• カインズ: レジャー・アウトドア用品コーナーか、生活雑貨・パーティー用品コーナーをチェック。比較的取り扱いがある可能性はありますが、小型店舗では期待薄です。
• コメリ: 郊外型の大型店舗（パワーなど）の方が期待できます。農業・園芸用品がメインのため、ヘリウムガスはイベントシーズンに限定されることが多いです。
• DCM（カーマ・ダイキなど）: DIY関連が強いため、バルーン用品はあまり充実していない傾向があります。イベント時期にスポット商品として入荷することがあります。
• コーナン: 関西地方を中心に展開するチェーンで、比較的幅広い商品を扱っています。季節のイベントコーナーを重点的に探してみてください。
• 島忠ホームズ: 家具とホームセンターの融合型店舗。バラエティ雑貨の取り扱いがあるため、他のホームセンターよりは可能性が高いかもしれません。

どのホームセンターに行くにしても、ヘリウムガスが置いてあるのは「レジャー・アウトドア用品」か「イベント・季節商品」のコーナーです。他のガス類が置いてあるDIYコーナーを探しても見つからないことがほとんどなので注意しましょう。

ホームセンターで見つからなかった場合の代替案

もし近所のホームセンターを数軒回ってもヘリウムガスが見つからなかったら、時間の無駄になってしまいます。そうならないためにも、以下のことを試してみましょう。

事前にオンラインストアでチェック

カインズやコメリなどは自社のオンラインストアを持っています。オンラインストアで取り扱いがあるか確認し、もしあればオンラインで注文して店頭受け取りにするのが最も確実です。これにより、空振りするリスクを避けられます。

店員さんに尋ねてみる

ヘリウムガスは店舗の奥まった場所や、棚の一番下など、目立たないところに置かれていることがあります。見つからない場合は、恥ずかしがらずに「風船用のヘリウムガスはありますか？」と店員さんに尋ねてみましょう。在庫があればすぐに案内してもらえます。

ホームセンターは、他のDIY用品やガーデニング用品のついでにヘリウムガスを探すには良い場所ですが、「ヘリウムガスだけを確実に買う」目的であれば、やはりネット通販やドン・キホーテなどの専門店を優先するのがおすすめです。

ホームセンター各社のオンラインストアの取り扱い状況を詳しく知りたい方は、Googleで「ホームセンター ヘリウムガス 在庫」を検索してみると、最新の販売情報や特定の店舗の情報が見つかるかもしれません。

パーティグッズ専門店やトイザらスでの取り扱いはどう？

ヘリウムガスは、まさにパーティーやイベントのためのアイテム。そのため、パーティグッズ専門店や、子供のおもちゃを扱うトイザらスは、非常に有力な購入先となります。これらの専門店ならではのメリットと、具体的な取り扱い情報を見ていきましょう。

パーティグッズ専門店のメリットと品揃え

ロフトや東急ハンズ、あるいは地域に根差したバルーンショップなどの専門店は、ヘリウムガスを探す上で最も安心できる場所です。

• 確実性: ほぼ確実にヘリウムガスの取り扱いがあります。
• プロ仕様の選択肢: 使い切りタイプだけでなく、大型ボンベのレンタルを行っていることが多いです。数百個の風船を膨らませる予定がある場合は、レンタルの方が単価が安くなるためお得です。
• 関連商品の充実: ヘリウムガスと一緒に、多種多様なバルーン（キャラクターバルーン、数字バルーン、メッセージバルーンなど）や飾り付けグッズをまとめて購入できます。
• 専門知識: スタッフがバルーンの容量や、ガスの注入方法について詳しい知識を持っているため、適切な容量や種類のアドバイスを受けられる点も大きなメリットです。

大型雑貨店（ロフト・東急ハンズ）の場合

これらの店舗では、特にバラエティ雑貨や季節のイベント用品コーナーが充実しています。ロフトや東急ハンズ（ハンズ）は、駅ビルや商業施設に入っていることが多く、アクセスしやすいのも魅力です。ただし、品揃えはドン・キホーテと同様に店舗規模に依存するため、心配な場合は事前に確認するのが賢明です。

トイザらス・ベビーザらスの取り扱い

トイザらスやベビーザらスは、子供の誕生日やクリスマスなどのイベントをターゲットにした商品展開をしているため、ヘリウムガスの取り扱いも充実しています。

• バルーンセット販売: ヘリウムガスと、キャラクター風船などがセットになった商品が多く見られます。初心者でもすぐに使えるのが嬉しいポイントです。
• 小型〜中型が中心: 取り扱いは、一般家庭での利用を想定した小型（風船20〜30個分）や中型（50個分程度）の使い切りボンベが中心です。大型イベント向けのレンタルサービスは、ほとんどの店舗では行っていません。
• 安全への配慮: 子供向けの店舗ということもあり、安全基準を満たした信頼性の高い商品が選ばれています。

特に子供の誕生日パーティーの準備で、おもちゃやプレゼントと一緒にヘリウムガスを購入したい場合は、トイザらスがワンストップで済ませられるためおすすめです。トイザらスでしか手に入らない限定のキャラクターバルーンと一緒に購入するのも楽しいですね。

専門店の利用が向いているケース

パーティグッズ専門店やトイザらスの利用が特に向いているのは、以下のようなケースです。

1. 購入と同時に風船を膨らませたい: バルーンショップでは、持ち込みの風船や店内で購入した風船に、その場でヘリウムガスを注入してくれるサービスを行っていることがあります。
2. 大量の風船が必要: 前述の通り、レンタルサービスを利用できる可能性が高く、コストパフォーマンスが良くなります。
3. 特殊なバルーンが欲しい: 文字の形をしたフォイルバルーンなど、特殊なバルーンには適切なガスの注入方法やノズルが必要な場合があり、専門店ならアドバイスが受けられます。

これらの店舗を利用する際は、オンラインでGoogleで「パーティグッズ専門店 ヘリウムガス レンタル」を検索して、最寄りの店舗のサービス内容を確認することをおすすめします。

100円ショップ（ダイソー・セリア）にヘリウムガスはある？

「100円ショップ（100均）なら何でも売ってるから、ヘリウムガスも100円で手に入るのでは？」という期待は残念ながら、ほとんどのダイソーやセリア、キャンドゥでは叶いません。ヘリウムガスは高圧ガスであり、原材料のコストや容器の製造コストが高いため、100円（税抜）で販売することは非常に難しい商品だからです。

100円ショップのヘリウムガス取り扱い実情

かつて、ごく一部の店舗で、非常に少量（風船1～2個分程度）のヘリウムガスが300円や500円といった「高額商品」として販売されていた時期もありましたが、現在ではほとんどの店舗で取り扱いがありません。

主な理由は以下の通りです。

• 採算性の問題: ヘリウムガスの原材料費や高圧容器のコストは、100均の価格設定では収まりません。
• 安全管理の難しさ: 高圧ガスのボンベは、陳列や管理に特別な注意が必要で、一般的な100均のオペレーションでは負担が大きいと判断されているようです。
• 需要と供給のバランス: イベントシーズン以外は需要が少なく、常時在庫として置くメリットが低い。

もし100円ショップで見つけられたとしても、それはごく限られた店舗の、ごく小さなサイズのボンベである可能性が高く、数個の風船を膨らませるのがやっとでしょう。大量に必要な場合は、全く役に立たないため、初めからネット通販や専門店を選ぶべきです。

100均で見つかる「ヘリウムガス関連商品」

ヘリウムガス自体はなくても、100円ショップにはパーティーを彩る「ヘリウムガス関連商品」が充実しています。これらを活用すれば、ヘリウムガスがない状況でも、パーティーを盛り上げることができます。

商品名	用途・活用術
風船・バルーン	ダイソーやセリアはキャラクターものからアルミ製のフォイルバルーンまで品揃えが豊富。
手動ポンプ	ヘリウムガスを使わず、口で膨らませる手間を省けます。ただし、空気なので風船は浮きません。
風船を浮かせるアイテム	「バルーンスティック」や「バルーンスタンド」がこれにあたります。これを使えば、ヘリウムガスがなくても風船を自立させて浮かんでいるように見せることができます。
壁装飾テープ・両面テープ	膨らませた風船を天井や壁に貼り付け、ヘリウムガスで浮かせているように見せるためのグッズ。

特に「バルーンスティック」は非常に優秀です。このアイテムに風船を取り付ければ、ヘリウムガスを使わずに、まるで風船が床から浮いているかのように見せることが可能です。安価にパーティーを飾り付けたいなら、100均のこれらの関連商品と、別途購入したヘリウムガス（または空気入れ）を組み合わせるのが最も現実的な方法と言えるでしょう。

ヘリウムガスがないときの裏技：空気と静電気

これはあくまで「裏技」ですが、ヘリウムガスが手に入らない緊急時に使える方法です。

風船を空気で膨らませた後、服や頭でこすって静電気を帯びさせます。そして、風船を天井に押し付けると、静電気の力で一時的に天井に張り付いて「浮いているように」見せることができます。ただし、効果は数時間程度で、湿度が高いとすぐに落ちてしまうため、あくまで一時的な対処法として活用してください。

いずれにせよ、本格的に風船を浮かせたいなら、やはりヘリウムガスが必要です。100円ショップでの調達は諦めて、ネット通販かドン・キホーテなどの専門店に向かいましょう。

吸入用のヘリウムガスはなぜ売ってないの？安全性について

ヘリウムガスと聞くと、「声を面白く変えるガス」を思い浮かべる人もいるかもしれません。しかし、現在、吸入用のヘリウムガス（ボイスチェンジャーガス）は、ほとんどの店舗で販売されていません。これには、深刻な安全上の理由があるからです。

吸入用ヘリウムガスが販売停止になった理由

かつてはバラエティグッズとして流通していましたが、吸入用ヘリウムガスの使用による死亡事故や重篤な健康被害が相次いだため、製造元や販売店が自主的に販売を停止・自粛する動きが広がりました。

なぜ吸入用ヘリウムガスは危険なのでしょうか？

酸素欠乏による窒息のリスク

ヘリウムガスを吸入すると、肺の中の空気がヘリウムガスに置き換わります。このとき、生命維持に必要な酸素も一緒に排出されてしまうため、短時間で酸素欠乏状態（酸欠）に陥ります。酸欠は、意識障害、失神、さらには脳のダメージや心停止を引き起こす非常に危険な状態です。

特にボンベから直接大量に吸入した場合や、ビニール袋をかぶって吸入するなどの行為は、数秒で重篤な結果を招く可能性があります。

高圧ガスによる肺へのダメージ

風船用のヘリウムガスボンベは、高い圧力でガスが充填されています。この高圧のガスを肺に直接吸い込むと、肺胞（肺の奥にある酸素と二酸化炭素を交換する小さな袋）が破裂し、肺を損傷する危険性があります。これは、風船を膨らませるためのボンベを、誤って吸入用に転用した場合に起こりやすい事故です。

現在販売されている風船用のヘリウムガスボンベは、誤って吸入できないようノズルの形状が工夫されていますが、意図的に吸入しようとすることは絶対にやめてください。

安全なパーティーの楽しみ方

声を面白くするジョークは楽しいものですが、命を危険にさらしてまで行うべきではありません。もしパーティーで「声を変える」遊びをしたい場合は、以下の安全な代替手段を検討しましょう。

• ボイスチェンジャーアプリ・おもちゃ: スマートフォンアプリや、子供用のおもちゃで、安全に声を加工できるものがたくさんあります。
• 風船用のガスを吸わない: 何度も強調しますが、風船用のヘリウムガスは「吸入用」ではありません。あくまで風船を浮かすためにのみ使用してください。

また、もし風船用のヘリウムガスを使用する際は、必ず換気の良い場所で行い、子供だけで使用させないよう、大人の方が目を離さないようにしてください。ヘリウムガスボンベの取り扱いについても、高圧ガスであることを理解し、正しい手順で使用することが大切です。

ヘリウムガスの安全な使用方法についてもっと詳しく知りたい方は、高圧ガス保安協会などの専門機関の情報を参照してください。Googleで「ヘリウムガス 吸入危険性」を検索すると、注意喚起の情報が多数見つかります。

ヘリウムガスを買う時の価格帯や容量の選び方

ヘリウムガスは決して安い買い物ではないため、「失敗したくない」「最適なものを選びたい」と思いますよね。ここでは、ヘリウムガスを購入する際に最も重要となる「容量の選び方」と「価格帯の相場」について、具体的に解説していきます。

失敗しないための容量選びの基本

ヘリウムガスのボンベには、「風船〇〇個分」と目安が書かれていることが多いですが、これはあくまで目安です。風船の大きさ（インチ数）によって、必要なガスの量は大きく変わってきます。

風船が大きくなるほど、たくさんのヘリウムガスが必要になる、ということを覚えておきましょう。特にアルミ製のフォイルバルーンは、ゴム風船よりも大きな容量が必要です。

風船のサイズと必要容量の目安（重要！）

最も一般的な丸いゴム風船を膨らませる際に、必要なヘリウムガスの容量の目安をまとめました。購入時の参考にしてください。

風船のサイズ	直径（目安）	必要なガス容量（リットル/個）	適した用途
9インチ（約23cm）	約23cm	約7リットル	最も一般的、大量に用意したい時
12インチ（約30cm）	約30cm	約15リットル	大きめで存在感が欲しい時、パーティー装飾
16インチ（約40cm）	約40cm	約35リットル	非常に大きく目立たせたい時
フォイルバルーン（約45cm）	約45cm	約18～20リットル	キャラクターや文字型バルーン

例えば、「9インチの風船を50個膨らませたい」場合は、「7リットル × 50個 = 350リットル」のヘリウムガスが必要になります。パッケージに「350リットル入り」と書かれているものを選べばOKです。

迷ったら少し大きめの容量を選ぶのがおすすめです。ガスが足りなくて風船が全て膨らまない、という事態は避けたいですよね。

ヘリウムガスの価格帯相場

ヘリウムガスの価格は、容量（リットル数）と販売形態（使い切りかレンタルか）によって大きく変動します。ここでは、一般的な「使い切りボンベ」の相場を見ていきましょう。

容量（風船換算目安）	ボンベのサイズ（リットル）	ネット通販の価格帯（税込）
約15～20個分	約120リットル	2,000円～3,500円
約30～50個分	約280～400リットル	3,500円～7,000円
約80～100個分	約700リットル	7,000円～12,000円
約200個分以上	約1,500リットル～	15,000円～

見ての通り、大容量になるほど、風船1個あたりの単価は安くなります。つまり、たくさんの風船を膨らませる予定があるなら、迷わず大容量のボンベを購入した方が断然お得だということです。

また、ボンベの返却が必要な「レンタルタイプ」は、初期費用はかかりますが、大容量で単価が最も安くなります。学校の文化祭や企業のイベントなど、数百個単位で風船が必要な場合は、レンタル専門業者に相談するのがベストです。

購入のタイミングと商品の品質

ヘリウムガスは、保管状況が悪くなければ急に品質が落ちることはありませんが、購入のタイミングは非常に重要です。

イベント直前になると、人気商品が売り切れたり、ネット通販の配送が間に合わなくなったりするリスクがあります。できればイベントの1週間前には手元に届くように、余裕をもって注文するようにしましょう。

また、安すぎる商品には注意が必要です。ヘリウムガスのボンベは製造コストが高いため、あまりにも格安なものはヘリウムガス以外のガスが混ざっているなど、品質に問題がある可能性もゼロではありません。信頼できるメーカーのものや、レビュー評価が高い商品を選ぶように心がけましょう。

ヘリウムガスの容量の詳しい計算方法や、プロが使うテクニックについては、Googleで「ヘリウムガス 容量計算方法 風船」を検索して、バルーン協会の情報なども参考にすると、さらに詳しく知ることができます。

ヘリウムガスの代用になるものやガスの処理方法

「ヘリウムガスが高い」「急いでいるけど手に入らない」といった場合、何か代用できるガスはないかと考える方もいるかもしれません。また、使い終わったボンベの処分方法についても、高圧ガスなので不安に思う方もいるでしょう。ここでは、代用品の可能性と、使用後の正しい処理方法について解説します。

ヘリウムガスの代用は存在するのか？

結論から言うと、風船を「浮かせたい」という目的においては、ヘリウムガスの代用になるガスは、現実的に存在しません。

風船が浮くのは、ヘリウムガスが「空気よりも軽い」からです。空気よりも軽いガスには、ヘリウムの他に水素ガスがありますが、水素ガスは極めて引火性・爆発性が高いため、一般には販売されていませんし、絶対に使用すべきではありません。過去には水素ガス入りの風船による事故も起こっています。

つまり、「浮く」という現象を実現できるのは、安全性が確認されたヘリウムガス一択ということになります。

代替品となり得ないガスの例

ガス名	特徴	風船は浮くか？	備考
二酸化炭素（炭酸ガス）	空気よりも重い（ドライアイスから発生など）	浮かない（むしろ沈む）	風船に充填すると床に沈んでしまいます。
ブタンガス（カセットボンベ）	空気よりも重い、可燃性が高い	浮かない	極めて危険です。爆発の危険性があるため、絶対に試さないでください。
空気	浮かない（風船は落ちるか、ゆっくりと沈む）	浮かない	手動ポンプや電動ポンプで充填する。浮かせたいなら「バルーンスタンド」で代用。

もし「浮かせなくてもいいから、簡単に膨らませたい」という目的であれば、前述の通り100円ショップでも手に入る手動のポンプや電動のポンプが代用になります。風船を床に置いたり、壁に貼り付けたりして、装飾を楽しむのが安全で賢明な方法です。

使用済みヘリウムガスボンベの処理方法

使い切りタイプのヘリウムガスボンベは、高圧ガス容器であるため、正しい方法でガスを完全に抜き、自治体のルールに従って処分する必要があります。ボンベをそのままゴミとして出すと、収集車の火災や爆発事故につながる非常に危険な行為です。

ガスを完全に抜く（残圧処理）

ボンベのパッケージや説明書に、「残圧処理」と呼ばれるガスの抜き方が必ず記載されています。これを必ず守って、ガスを完全に抜いてください。一般的な方法としては、以下の手順が必要です。

1. 換気の良い屋外で行う: 密室での作業は危険です。
2. ノズルを装着: ボンベに付属しているノズルを装着します。
3. ロックを解除: ボンベによっては、ガスを抜き続けるためのロック機構が付いています。これを操作して、ノズルからガスを出し続けます。
4. 完全にガスを抜く: ノズルから「シュー」という音がしなくなるまで、完全にガスを抜きます。

音がしなくなっても、完全にガスが抜けたことを確認するために、さらに数分間放置することが推奨されています。

自治体のルールに従って処分

ガスを完全に抜いた後は、自治体によって処分方法が異なります。

• 「燃えないゴミ」または「資源ゴミ」: 一般的なスプレー缶と同じように、穴を開けずにそのまま出すパターン。
• 「粗大ゴミ」: サイズが大きい場合は粗大ゴミ扱いになるパターン。
• 「購入店や専門業者に相談」: レンタル品や特殊なボンベは、購入した店舗や販売業者に返却・回収を依頼するパターン。

必ずお住まいの自治体のホームページで「ヘリウムガスボンベの処分方法」を確認してください。スプレー缶の穴あけを推奨していない自治体も増えているため、自己判断せずにルールを守りましょう。

安全なガスの処理方法を調べるには、Googleで「ヘリウムガスボンベ 処分方法 自治体」を検索して、正確な情報を入手しましょう。

ヘリウムガスが買える場所の最新情報【Q&Aまとめ】

ヘリウムガスに関する、読者の方からよく寄せられる疑問をQ&A形式でまとめてみました。購入や使用に関する細かな疑問をここで一気に解決しましょう。

Q1. ヘリウムガスボンベのレンタルはどこでできますか？

A. パーティグッズ専門店や専門業者、一部の大型ホームセンター（イベント事業部）で行われています。

使い切りタイプではなく、数十個から数百個の風船を膨らませたい場合は、レンタルが最も安く済む方法です。レンタル業者は、使用後に業者が回収してくれるため、ボンベの処分に困ることもありません。ただし、レンタルには保証金（デポジット）が必要になる場合が多く、また使用期間が厳密に定められています。利用の際は、「レンタル料」「保証金」「返却期限」「配送料」の4点を確認し、総額で最もお得な業者を選ぶようにしてください。

Q2. 飛行機にヘリウムガスを持ち込めますか？

A. できません。

ヘリウムガスは、高圧ガス保安法に基づいた高圧ガスであり、航空法でも機内への持ち込み（手荷物・預け荷物ともに）が厳しく禁止されています。これは、気圧の変化や衝撃によりボンベが破損したり、ガスが漏れたりする危険性があるためです。旅行先でヘリウムガスが必要な場合は、必ず現地で購入するか、事前に手配するようにしましょう。風船を膨らませた状態で持ち運ぶのも、手荷物のサイズ規定や安全上の問題から推奨されません。

Q3. ヘリウムガスの風船は何日くらい浮いていますか？

A. ゴム風船で約6〜12時間、アルミ（フォイル）風船で約1週間〜1ヶ月です。

風船の材質によって、浮いている時間は大きく異なります。ゴム風船は、目に見えない小さな穴からガスが抜けていくため、数時間で浮力がなくなり、徐々にしぼんでしまいます。パーティー直前に膨らませるのがおすすめです。一方、アルミ製のフォイルバルーンは、ガスの透過性が極めて低いため、数週間から1ヶ月以上浮いていることも珍しくありません。長期間飾りたい場合は、アルミ製のバルーンを選びましょう。

Q4. 車の中にヘリウムガスボンベを放置しても大丈夫ですか？

A. 高温になる場所への放置は絶対に避けてください。

ヘリウムガスは不燃性のガスですが、高圧ガスボンベを直射日光の当たる場所や、真夏の車内など高温になる場所に放置すると、ボンベ内の圧力が急上昇し、破裂する危険性があります。車で持ち運ぶ際は、日陰を選び、短時間の移動に留めましょう。保管場所は、直射日光が当たらず、涼しい場所にしてください。

Q5. 買ったヘリウムガスが全然膨らまないのはなぜですか？

A. 以下の原因が考えられます。

• 風船のサイズ間違い: ボンベの容量に対して、大きすぎる風船（例：3フィートの巨大バルーン）を膨らませようとしている。
• ガスの注入ミス: ノズルと風船の口がしっかり密着していないため、ガスが漏れている。
• 風船が古い・劣化している: 特にゴム風船の場合、購入から時間が経っているとゴムが劣化し、必要な浮力を得られないことがあります。
• ボンベに問題がある: 残量が少ない、あるいはボンベ自体の初期不良（非常に稀ですが）。

まずは、ノズルをしっかりと奥まで差し込み、ガスが漏れていないかを確認してください。風船の口を手でしっかり押さえることが成功の鍵です。それでもダメな場合は、ボンベの残量を確認するか、購入店に問い合わせるのが良いでしょう。

結論：ヘリウムガスを今すぐ買うならココがおすすめ！

ここまでヘリウムガスが買える様々な場所を調査してきましたが、あなたの目的や状況に合わせて、今すぐどこで購入すべきかを改めて整理しましょう。

【目的別】ヘリウムガスのベストな購入先

価格を抑えて確実に手に入れたいなら【ネット通販】

最も多くの選択肢から、最も安い価格で、大容量のボンベを購入できるのはAmazonや楽天市場などのネット通販です。特にイベントの予定が数日先であれば、自宅まで届けてもらえる利便性は最強です。品切れの心配もほぼありません。

• Amazon: 迅速な配送が魅力。急ぎで「明日には欲しい」という場合も、お急ぎ便を利用すれば間に合う可能性が高いです。
• 楽天市場・Yahoo!ショッピング: ポイント還元率が高い時期を狙えば、実質価格をさらに抑えることができます。

今日中に！急いで手に入れたいなら【ドン・キホーテ】

「明日までに絶対必要！」という場合は、ドン・キホーテや大型のパーティグッズ専門店へ向かいましょう。品揃えが豊富で、価格も比較的リーズナブルなものが揃っています。ただし、必ず事前に電話で在庫を確認してから行くことを強くおすすめします。無駄足になるリスクを避けるためにも、この一手間は惜しまないでください。

大量に使うなら【専門店のレンタルサービス】

学校や地域のお祭り、結婚式などで、風船を100個以上膨らませる予定があるなら、使い切りボンベを複数買うよりも、バルーンショップなどの専門業者によるレンタルサービスを利用しましょう。初期費用はかかりますが、トータルのコストパフォーマンスが最も良くなります。また、専門業者は使用方法や安全管理についても詳しく、安心して利用できます。

ヘリウムガスはパーティーを盛り上げる大切なアイテムですが、高圧ガスであることを忘れずに、安全に配慮しながら正しい方法で利用することが大切です。この記事が、あなたのイベント準備の一助となれば幸いです。

【豆知識】ヘリウムガスの風船が浮くのはなぜ？

最後に、ちょっとした科学の豆知識として、「なぜヘリウムガスの風船は浮くのか？」という疑問に、分かりやすくお答えします。これを知っておくと、お子様にも説明できますし、パーティーでの会話のネタにもなりますよ。

浮力の秘密は「密度」にあった！

風船が空中に浮かぶかどうかは、その風船の中に入っているガスの「密度」が、周りの「空気の密度」よりも軽いか重いかで決まります。

原理としては、水に浮く木材と、水に沈む石の関係と同じです。

• 木材（軽い）：水よりも密度が軽いので、水に浮きます。
• 石（重い）：水よりも密度が重いので、水に沈みます。

これをガスに置き換えてみましょう。

物質	密度（空気との比較）	風船の動き
空気	基準（1.00）	浮かない（浮かびも沈みもしない）
ヘリウムガス	空気の約0.14倍	浮く！
二酸化炭素（炭酸ガス）	空気の約1.53倍	沈む

ヘリウムガスが「圧倒的に」軽い理由

ヘリウム（He）は、水素（H）に次いで2番目に軽い元素です。原子の粒が非常に小さく、他のガス（酸素、窒素など）よりも格段に軽いため、同じ体積でも空気よりも圧倒的に密度が低くなります。空気のわずか約7分の1程度の重さしかないため、風船のゴムの重さや、風船を結んだ紐の重さを差し引いても、空気の浮力に勝つことができるのです。

これが、風船が空中にふんわりと浮かび上がる「浮力」の正体です。この原理を知っておくと、ヘリウムガスの風船を見るときの面白さも増しますよね。