Google口コミがひどいと悩むあなたへ!原因と効果的な対処法を徹底解説!
「お客様からの口コミ」は、お店の努力が報われる瞬間でもあり、時として胸を締め付けられる原因にもなりますよね。
特にGoogleマップで表示される口コミは、今や誰もがチェックするお店の「顔」です。
ですが、中には「これはひどすぎる…」「事実じゃないのに!」と、心底落ち込んでしまうような、理不尽な低評価や誹謗中傷に悩んでいる方も多いのではないでしょうか?
モモストアも、そんなオーナー様や店長さんの苦しみを痛いほど理解しています。
この記事では、「Google口コミがひどい」と感じる具体的な理由から、削除できるケース・できないケースの線引き、そして何よりも大切な「攻めの対策」まで、プロの目線で徹底的に解説していきますね。
これを読めば、もう低評価に怯える必要はありません。一緒に、口コミを最高の資産に変えていきましょう!
・なぜあなたの店舗のGoogle口コミは「ひどい」状態になってしまうのか?3つの根本原因
・放置は絶対NG!「ひどい口コミ」がお店に与える恐ろしい影響とは
・【削除ガイドライン】「ひどい口コミ」でも削除できるものとできないものの境界線
・自力で「ひどい口コミ」を削除申請する具体的な手順と成功させるためのコツ
- 「Google口コミがひどい」と感じるのってどんな時?具体的な事例を紹介
- なぜあなたの店舗のGoogle口コミは「ひどい」状態になってしまうのか?3つの根本原因
- 放置は絶対NG!「ひどい口コミ」がお店に与える恐ろしい影響とは
- 【削除ガイドライン】「ひどい口コミ」でも削除できるものとできないものの境界線
- 自力で「ひどい口コミ」を削除申請する具体的な手順と成功させるためのコツ
- 弁護士に依頼?「ひどい口コミ」への法的な対処法と費用相場
- 【攻めの対策】「ひどい口コミ」に負けないための真摯な返信テンプレート集
- 低評価を吹き飛ばせ!新規の「良い口コミ」を獲得するための実践テクニック
- Google口コミを「ひどい」状態から「最高」の状態へ変える長期的な戦略
- 【筆者モモストア直伝】低評価を気にしすぎない!健全なメンタルを保つ秘訣
- 「ひどい口コミ」を逆手にとってお店の魅力をアップさせる方法
- 口コミ対策を代行業者に依頼するのはアリ?ナシ?選び方の注意点
- Google口コミに関するよくある疑問Q&A
「Google口コミがひどい」と感じるのってどんな時?具体的な事例を紹介

お店のオーナー様や店長さんが「ひどい」と感じる口コミには、いくつか共通したパターンがあります。
単なる低評価というよりも、「お店の努力を否定される」「理不尽すぎる」と感じる内容がほとんどではないでしょうか。
具体的にどんな口コミが「ひどい」と分類されるのか、代表的な事例を見ていきましょう。この事例に当てはまるなら、それは感情的になって当然のことです。
お客様の勘違いや思い込みによる事実誤認の口コミ
これは本当に多い事例です。お客様がお店のルールを勘違いしていたり、他店と間違えていたりするケースですね。
例えば、「予約なしで行ったら断られた!態度がひどい!」という口コミ。
実際には完全予約制であるにも関わらず、それを無視して来店し、断られた腹いせに低評価を投稿するというパターンです。
あるいは、「駐車場の案内がわかりにくい」と書かれていても、実際にはお店のホームページやGoogleビジネスプロフィールに詳細な案内図を載せているにも関わらず、お客様が見落としているだけ、ということもあります。
このような口コミは、内容が事実ではないため、お店側としては「ひどい」と感じる以前に「困惑」してしまうものです。
しかし、第三者から見ると「お店の対応が悪かったのかな」と誤解を招きかねません。
【モモストアからのアドバイス】
事実誤認の口コミは、感情的にならず、まずは冷静に「正しい情報」を伝える返信をすることが最も重要です。例えば、「この度はご来店ありがとうございました。当店は完全予約制とさせていただいており、ご案内できず申し訳ございませんでした。予約方法につきましては、プロフィール欄に詳細がございますので、次回のご利用をお待ちしております。」といった具合に、丁寧かつ事実を明記しましょう。
競合他社や愉快犯による嫌がらせ・虚偽の口コミ
最も悪質で、オーナー様のメンタルを削るのが、この「競合による嫌がらせ」や「愉快犯」による虚偽の口コミです。
例えば、以下のような内容が挙げられます。
- 一度も来店していないにも関わらず、「店員から暴言を吐かれた」と書き込む。
- 競合他社の名前を挙げて、「あそこの店の方がマシ」などと誘導する。
- 特定の従業員の実名を挙げて、誹謗中傷を繰り返す。
これらはGoogleのポリシーに明確に違反するケースが多く、削除申請の対象となり得ます。
しかし、Googleの判断基準は厳しく、明らかに虚偽だとお店側が知っていても、証拠不十分で削除されないことも珍しくありません。
特に、競合他社によるものは、IPアドレスの特定などが難しく、対応に苦慮します。モモストアの経験上、このような口コミが連続して投稿される場合は、専門家への相談も視野に入れるべきでしょう。
被害を最小限に抑えるためには、まずはGoogleビジネスプロフィールを通じて「ポリシー違反」として報告することが第一歩となります。この報告手順については、後ほど詳しく解説しますね。
お客様の個人的な感情や八つ当たりの口コミ
これは、お店のサービスや商品とは関係のない、お客様自身の「その日の気分」によって書かれる口コミです。
「雨が降っていたから気分が悪かった」「プライベートで嫌なことがあったから」といった理由で、接客のほんの些細なミスを過剰に叩いたり、清潔感を不必要に批判したりします。
事例としては、「店員の笑顔が足りない」「お店の雰囲気が暗い」など、主観的で抽象的な内容が多いのが特徴です。
お店側としては「運が悪かった」と割り切りたいところですが、これもまた他のお客様の目に触れてしまうため、厄介ですよね。
【モモストアからのアドバイス】
このような口コミに対しては、「客観的な事実」に焦点を当てて冷静に返信することが大切です。
「お客様にご満足いただけるよう、スタッフ一同、笑顔での接客を心がけております。ご指摘を真摯に受け止め、今後さらに改善に努めてまいります。」といったように、改善の意思を見せつつ、抽象的な批判に対しては深入りしないのが得策です。
これらの事例を見て、「まさにこれだ!」と感じた方もいらっしゃるでしょう。
「ひどい口コミ」に共通するのは、お店の努力を正当に評価していない点、そしてお店側の精神的負担が大きい点です。
しかし、大丈夫です。適切な知識と対処法を知れば、必ず乗り越えられます。
なぜあなたの店舗のGoogle口コミは「ひどい」状態になってしまうのか?3つの根本原因
「うちだけがこんなにひどい口コミに悩まされているんだろうか…」と、孤独を感じる必要はありません。
実は、「ひどい口コミ」がついてしまう店舗には、共通した構造的な原因が潜んでいることが多いのです。
単に運が悪いだけでなく、以下のような3つの根本的な原因が、低評価の連鎖を生み出している可能性があります。
根本原因1:お店とお客様の間で「期待値のズレ」が起きている
最も多くの低評価を生む原因が、この「期待値のズレ」です。
お客様は、お店の看板や情報を見て「これくらいのサービスが受けられるだろう」という期待値を設定して来店します。
しかし、実際のサービスがその期待値を下回ったとき、人は強い不満を感じ、「ひどい」という評価につながります。
| 期待値(お客様) | 現実(お店) | 結果(口コミ例) |
| 高級店のような丁寧な接客 | カジュアルでフランクな接客 | 「店員の態度が馴れ馴れしい。高級感を期待したがガッカリ」 |
| 提供時間が早いファストフード | 注文を受けてから作るこだわり料理 | 「料理が出てくるのが遅すぎる。回転率が悪くてイライラした」 |
| 予約なしでも入れると思ってた | 完全予約制で満席 | 「予約で断られた。融通がきかないひどい店だ」 |
このズレを解消するには、お店のコンセプトやルール、待ち時間などを、Googleビジネスプロフィールやホームページで徹底的に明記し、お客様の来店前の段階で期待値を調整することが不可欠です。
特に「予約必須」「待ち時間目安」「客層」など、ネガティブになり得る情報は、隠さずに開示する方が結果的に低評価を防げます。
根本原因2:そもそも「サービス・商品」に致命的な欠陥がある
耳の痛い話かもしれませんが、低評価が連発している場合、提供しているサービスや商品自体に構造的な問題がある可能性を疑う必要があります。
これは、「ひどい口コミ」の中でも特に真摯に受け止めるべき口コミです。
例えば、「料理が冷めていた」「店内の清掃が行き届いていない」「スタッフによって対応の質が違いすぎる」といった、サービス品質のバラつきや欠陥を指摘する内容です。
どんなに対処法を学んでも、根本原因である「お店の質」が改善されなければ、低評価は止まりません。
【モモストア直伝のチェックリスト】
口コミで最も多く指摘されるポイントをリストアップし、「顧客体験ジャーニー」の視点でチェックしてみましょう。
- 入店時:スタッフの挨拶は明るく、迅速か?
- 注文時:スタッフは商品の詳細を正確に伝えられるか?
- 提供時:商品やサービスは期待通りの品質か?(温度、見た目、時間など)
- 会計時:スムーズで間違いはないか?
- 退店時:感謝の気持ちを伝えられているか?
特に、「スタッフによる対応のバラつき」は致命的です。マニュアルの徹底や、定期的な接客トレーニングを通じて、お店全体で均一な高品質のサービスを提供できるよう努めましょう。
根本原因3:低評価に対する「反応」がさらなる低評価を呼んでいる
これは、お店側が最も陥りやすい罠かもしれません。
「ひどい口コミ」を読んでカッとなり、感情的な返信をしてしまうことです。
「あなたの言っていることは間違っている!」「二度と来るな!」といった、攻撃的・否定的な返信は、それを見た他のお客様に「この店のオーナーは感情的で怖い」という印象を与え、さらなる低評価や悪質な口コミを呼び込む負の連鎖を生み出してしまいます。
たとえ口コミの内容が虚偽であっても、返信はあくまで「公の場」での対応です。
その返信を何百人、何千人の潜在顧客が見ているという意識を持ちましょう。
低評価に適切に返信する方法は、後述の「攻めの対策」で詳しく解説しますが、とにかく「感情的にならない」こと、「真摯に受け止める姿勢を見せる」ことが、この負の連鎖を断ち切るカギとなります。
放置は絶対NG!「ひどい口コミ」がお店に与える恐ろしい影響とは
「ひどい口コミは、そのうち流れて見えなくなるだろう…」「いちいち気にしてもしょうがない」と、低評価を放置してしまうのは、実はお店にとって最も危険な行為です。
低評価を一つ放置するだけで、あなたの店舗には想像以上に恐ろしい影響がじわじわと広がっていきます。
影響1:新規顧客の「来店意欲」を大幅に低下させる
現代において、「来店前にGoogle口コミをチェックする」行為は、ほぼ常識です。
特に、飲食店や美容院、病院などのサービス業では、口コミの平均点や内容が、来店するかどうかを判断する最大の基準となります。
いくらお店のホームページが魅力的でも、Googleマップで検索したときに星の数が3.0を下回っていたり、最新の口コミに「ひどい」内容が放置されていたりすると、新規のお客様はためらいなく競合店を選んでしまいます。
人は、高評価よりも低評価の方を注意深く読み、ネガティブな情報ほど強く記憶に残るという心理的な傾向(ネガティビティ・バイアス)があるからです。
【データが示す現実】
ある調査によると、星の評価が4.0未満の店舗は、80%以上の顧客に来店をためらわせるという結果も出ています。
低評価を放置することは、自ら新規顧客の扉を閉ざしているのと同じことなのです。
影響2:Googleマップ検索(MEO)の順位が下がる
Googleは、ユーザーにとって「最も信頼できる情報」を提供しようとしています。
その「信頼度」を測る重要な指標の一つが、口コミの量と質です。
低評価が多い、あるいは口コミへの返信が全くされていない店舗は、「活発ではない」「顧客満足度が低い」とGoogleから判断されます。
その結果、地域名+業種(例:「渋谷 ラーメン」「横浜 美容院」)で検索された際のマップ上での表示順位が下がってしまうのです。
検索順位が下がれば、当然ながらお客様の目に触れる機会も減り、さらに来店者が減るという悪循環に陥ります。
口コミ対策は、単なる評判管理ではなく、MEO(マップ検索エンジン最適化)対策そのものなのです。
影響3:従業員のモチベーション低下と離職率の増加
「ひどい口コミ」の影響は、来店客だけでなく、お店で働く従業員にも深刻なダメージを与えます。
特に名指しで批判されたり、理不尽な内容で店の評判が下がったりすると、「こんなに頑張っているのに報われない」「お客様は自分の努力を見てくれない」と感じ、モチベーションが著しく低下します。
オーナー様が口コミ対策を怠っていると、「店が自分たちを守ってくれない」という不信感にもつながりかねません。
結果として、離職率が増加し、サービス品質がさらに低下するという最悪のシナリオを招いてしまう可能性があります。
口コミへの迅速かつ丁寧な返信は、お客様だけでなく、従業員に対する最大のメッセージでもあります。
「私たちは、あなたたちの働きを正しく評価し、不当な批判からは守る」という姿勢を示すことが、定着率向上にもつながるのです。
低評価は、目に見えないところで静かに、しかし確実に、お店の利益と信用を蝕んでいきます。
放置せずに、今すぐ対策を始めることが、お店を守る唯一の方法だということを、強く心に留めておいてくださいね。
【削除ガイドライン】「ひどい口コミ」でも削除できるものとできないものの境界線
「ひどい口コミ」を見つけたとき、最初に考えるのは「これを削除したい」ということだと思います。
しかし、Googleの口コミは、「原則として削除が難しい」という現実があります。
Googleは、口コミの公平性を重視しており、お店側の都合で低評価を簡単に削除することはできません。
ただし、「Googleのポリシーに違反している」と認められる場合のみ、削除申請が可能です。
この境界線を正しく理解することが、無駄な労力を避ける上で非常に重要になります。
削除できる可能性が高い「ポリシー違反」の口コミ
以下の口コミは、Googleのコンテンツポリシーに明確に違反しているため、削除申請をすれば認められる可能性が高いです。
| 違反の種類 | 具体的な内容 | 判断のポイント |
| 虚偽とスパム | 来店していない人、競合、従業員による投稿。 | アカウントの投稿履歴や、来店記録の有無。 |
| 誹謗中傷・個人情報 | 特定の個人や団体への攻撃、差別的な発言、個人情報(氏名、電話番号など)の公開。 | 名誉毀損、プライバシー侵害に当たるかどうかの判断。 |
| トピックと無関係 | 政治的な主張、個人的な喧嘩、全く別の店舗への投稿。 | お店のサービスや商品に関係のない内容か。 |
| 露骨な性的コンテンツ | アダルトな内容、わいせつな表現が含まれるもの。 | Googleが定める「露骨なコンテンツ」に該当するか。 |
特に「誹謗中傷」や「個人情報」を含む口コミは、Googleだけでなく、法的な観点からも問題があると判断されやすく、削除の成功率が高まります。
虚偽の口コミの場合、投稿者の過去の行動パターンや、お店への一連の攻撃履歴など、客観的な証拠を集めて報告することが重要です。
削除が難しい「主観的な低評価」の口コミ
一方で、お店側が「ひどい」と感じても、Googleのポリシーには違反していないため、削除が極めて難しい口コミがあります。
- 単なる主観的な不満:「味がまずい」「店員が無愛想」「値段が高い」など、個人の感想や評価に基づくもの。
- 具体的なサービスへの批判:「料理が出てくるのが遅かった」「注文ミスがあった」など、お店のサービスに対する具体的な指摘。
- 事実だが、お店にとって都合の悪い内容:「トイレが汚れていた」「BGMの音が大きすぎた」など、お店側にも改善の余地がある事実に基づくもの。
これらの口コミは、たとえお店側が「そんなことはない!」と反論したくても、Googleにとっては「ユーザーの素直な意見」として尊重される対象となります。
【モモストアからの現実的な提言】
削除が難しい口コミに対しては、エネルギーを削除申請に費やすよりも、「真摯な返信」と「高評価の獲得」という攻めの対策に切り替えるべきです。
返信を通じて「このお店は低評価にも真面目に向き合っている」という姿勢を他のお客様に見せることで、低評価によるマイナスイメージを払拭することができます。これが、最も現実的で効果的な対処法なのです。
自力で「ひどい口コミ」を削除申請する具体的な手順と成功させるためのコツ
ポリシー違反が疑われる「ひどい口コミ」を見つけたら、まずは自分で削除申請を行うのがセオリーです。
ここでは、Googleビジネスプロフィール(GBP)の管理画面から申請する手順と、成功率を高めるためのモモストア流のコツを解説しますね。
削除申請の基本的な手順
削除申請は、Googleビジネスプロフィールの管理画面から簡単に行えます。
- Googleビジネスプロフィールにログイン:まずはご自身のビジネスアカウントにアクセスします。
- 対象の口コミを見つける:管理画面の「口コミ」タブから、削除したい「ひどい口コミ」を探します。
- 報告(フラグ)を立てる:問題の口コミの右上の「︙」(縦に並んだ三点リーダー)をクリックし、「レビューを報告」または「不適切なレビューとして報告」を選択します。
- 違反の種類を選択する:ポップアップ画面で、その口コミがどのポリシーに違反しているかを選択します。(例:「トピックと無関係」「スパムと虚偽」「中傷的な内容」など)
- 送信して待つ:選択後、送信ボタンを押せば申請完了です。Googleからの返答を待ちます。
この手順自体はシンプルですが、重要なのは「違反の種類を正しく選ぶこと」です。
曖昧な理由で申請しても、Googleは動いてくれません。明確なポリシー違反であることを示しましょう。
削除成功率を高めるためのモモストア流の3つのコツ
ただ申請するだけでは、Googleは「はい、削除します」とは言ってくれません。
少しでも成功率を高めるために、以下のコツを実践してください。
コツ1:できる限り「第三者の目線」で違反を指摘する
Googleは、お店側の「感情」ではなく「事実」に基づいて判断します。
申請時は、「この口コミがなぜポリシー違反なのか」を客観的に説明する必要があります。
例えば、「料理がまずいという口コミは、味が個人の感想であり、ポリシー違反には当たらない」ということを理解した上で、「この投稿者は、同じアカウントで過去に全く関係のない30店舗に全て星1の投稿をしているスパムアカウントです」といった具合に、客観的な証拠を示すことが重要です。
そのためにも、問題のある口コミを見つけたら、投稿者の過去の口コミ履歴をチェックし、「スパム」「トピックと無関係」の証拠を探すことが欠かせません。
コツ2:一度で諦めず、「時間差」と「複数回」の申請を行う
Googleの削除審査は、AIによる自動判定と、人間の目視による確認の両方が行われていると言われています。
そのため、一度申請して却下されても、時間を空けて再度申請することで、別の担当者が審査し、結果が変わることがあります。
モモストアの経験上、1週間から10日程度の間隔を空けて、合計で2〜3回ほど申請を繰り返すことを推奨します。
ただし、同じ理由で何度も連続して申請すると、かえってGoogleからの心証を悪くする可能性があるため、申請のたびに「違反の類型」を少し変えてみるなどの工夫も有効です。
コツ3:返信は必ず行うが、削除申請中は「冷静に」
「口コミに返信すると削除申請が通らなくなる」という噂がありますが、これは誤りです。
削除申請中であっても、口コミへの返信は必ず行ってください。
なぜなら、返信をしないと、その口コミを見た他のお客様が「このお店は何も対応しないんだな」と判断してしまうからです。
ただし、返信内容は「感情的にならず、事実を淡々と述べ、調査中である旨を匂わせる」程度に留めましょう。
【返信例】
「この度はご意見をいただきありがとうございます。ご指摘の内容につきましては、現在事実関係を詳細に調査しております。お客様からいただいた貴重なご意見として、真摯に対応させていただきます。」
このように返信することで、「お店は動いている」という姿勢を示すことができます。削除が成功すれば、もちろん返信ごと消えますので安心してください。
弁護士に依頼?「ひどい口コミ」への法的な対処法と費用相場
「ひどい口コミ」の中でも、お店の信用を著しく傷つける誹謗中傷や、名誉毀損に該当する悪質な内容は、自力での削除が難しい場合があります。
そんな時は、迷わず「法的な対処」を検討すべきです。
法的な対処と聞くと敷居が高いと感じるかもしれませんが、お店の生命線である信用を守るためには、必要なコストと割り切りましょう。ここでは、法的な対処の概要と費用相場について解説します。
法的な対処が必要な「悪質な口コミ」の基準
法的な対処、つまり弁護士への依頼を考えるべきなのは、主に以下のような口コミです。
- 名誉毀損に該当する:社会的評価を下げる具体的な事実を摘示しているもの(例:「この店は○○法に違反している」「店長は過去に犯罪を犯した」など。事実でなくても、具体的な内容が重要)。
- 侮辱罪に該当する:事実の摘示はないが、公然と人を侮辱するもの(例:「この店員は頭がおかしい」「最低最悪のカス店」など)。
- 業務妨害に該当する:虚偽の情報を流し、お店の業務を妨害するもの(例:「食中毒が出た」「閉店している」など)。
単に「まずい」「接客がひどい」といった主観的な低評価では、法的な対処は難しいですが、具体的な「犯罪行為」や「法令違反」を匂わせる内容は、即座に弁護士に相談すべきでしょう。
【重要】
弁護士は、「プロバイダ責任制限法」という法律に基づき、Googleに対して「発信者情報開示請求」を行い、投稿者を特定し、損害賠償請求や刑事告訴の準備を進めることができます。
しかし、まずは「削除の仮処分」という手続きで、問題の口コミを一時的に削除することを優先します。
弁護士に依頼した場合の費用相場
法的な対処には費用がかかります。主な費用と相場は以下の通りです。
| 項目 | 費用相場 | 備考 |
| 相談料 | 5,000円〜10,000円/30分 (初回無料の事務所も多い) |
まずは無料で相談できる事務所を探しましょう。 |
| 削除の仮処分申立て | 着手金:20万円〜40万円程度 成功報酬:10万円〜20万円程度 |
裁判所に口コミの削除を命じてもらう手続き。 |
| 発信者情報開示請求 | 着手金:30万円〜50万円程度 成功報酬:20万円〜30万円程度 |
投稿者を特定するための手続き。時間と手間がかかります。 |
| 損害賠償請求 | 別途、内容に応じて見積もり | 投稿者特定後、損害賠償を請求する場合の費用。 |
費用は安くありませんが、「信用回復」と「今後の悪質な投稿の抑止力」という観点から見れば、決して無駄な投資ではありません。
【弁護士選びのポイント】
弁護士なら誰でもいいわけではありません。
「IT法務」「インターネット上の誹謗中傷対策」を専門としている弁護士事務所を選びましょう。
裁判所ホームページで法的な手続きについて詳しく調べる
【攻めの対策】「ひどい口コミ」に負けないための真摯な返信テンプレート集
削除が難しい口コミに対しては、守りに入るのではなく、「攻めの姿勢」で臨むことが大切です。
その「攻め」の最たるものが、「真摯で丁寧な返信」です。
返信は、投稿者だけでなく、それを見ている数多くの潜在顧客に向けたメッセージであることを忘れないでください。
ここでは、状況別の返信テンプレートと、返信の際に守るべき「鉄則」をご紹介します。
返信の鉄則:絶対に守るべき4つのルール
- 感情的にならない:反論したくなっても、ぐっとこらえ、冷静かつ丁寧な言葉遣いを徹底する。
- 謝罪は「不快にさせてしまった点」のみに留める:「まずい」という指摘に対し、「まずくて申し訳ございません」と謝罪すると、事実を認めたことになります。「この度は不快な思いをさせてしまい、心よりお詫び申し上げます」と、あくまで「不快感」に対して謝罪しましょう。
- 具体的な改善策を明記する:「味が濃すぎた」という指摘には、「次回からは薄味の調整も承ります」など、具体的な改善策や対応策を提示することで、お店の誠意を示します。
- プライベートな連絡先に誘導しない:問題解決のためであっても、「お電話ください」などと個人情報を収集するような行為は、他のお客様に不信感を与えかねません。返信は公の場で完結させましょう。
状況別:返信テンプレート集
以下のテンプレートを参考に、お店の状況に合わせて言葉を調整してください。
テンプレート1:事実誤認や勘違いによる低評価の場合
| 返信文例 |
| この度はご来店いただき、貴重なご意見ありがとうございます。
ご指摘いただきました○○(具体的な指摘内容、例:駐車場)の件ですが、現在、Googleビジネスプロフィールの「最新情報」および店舗ホームページにて、詳細なご案内図を掲載しております。 ご案内が分かりにくく、お客様にご不便をおかけしてしまいましたこと、心よりお詫び申し上げます。今後、店頭での案内もより分かりやすく改善してまいります。 お客様の貴重なご意見を参考に、より気持ちよくご利用いただける店舗を目指してまいりますので、またのご来店を心よりお待ちしております。 |
テンプレート2:主観的な不満(味、接客態度など)による低評価の場合
| 返信文例 |
| この度はご来店、そして率直なご感想をお寄せいただき、誠にありがとうございます。
○○(具体的な指摘、例:接客態度)につきまして、お客様に不快な思いをさせてしまいましたこと、深くお詫び申し上げます。 当店では、全てのお客様に気持ちよく過ごしていただけるよう、スタッフ教育を徹底しておりますが、今回の件を真摯に受け止め、全スタッフで情報共有し、接客マナーの再徹底に努めてまいります。 次回ご来店いただけた際には、必ずご満足いただけるよう、改善に努めてまいります。貴重なご意見ありがとうございました。 |
テンプレート3:悪質な虚偽・誹謗中傷に対する返信の場合
| 返信文例 |
| ご意見ありがとうございます。
ご指摘の点につきまして、当店で事実関係の確認をいたしましたところ、○○(具体的な指摘、例:そのような事実は確認できませんでした。) お客様の率直なご感想は真摯に受け止めますが、事実と異なる情報や、当店スタッフへの誹謗中傷と見受けられる内容に関しましては、現在、Googleに対してポリシー違反として報告しております。 ご理解いただけますと幸いです。店舗としましては、これからも皆様に愛される店づくりに努めてまいります。 |
虚偽の口コミには、「報告している」ことを明確に伝え、毅然とした態度を示すことが重要です。
これにより、他の悪質な投稿者への抑止力にもなります。
低評価を吹き飛ばせ!新規の「良い口コミ」を獲得するための実践テクニック
低評価の対処法を学んだら、次は「いかにして良い口コミを増やしていくか」という「攻め」の段階です。
低評価が一つ付いたとしても、それを上回る数の高評価があれば、お店の評判はすぐに回復します。
ここでは、Googleのポリシーに違反せず、お客様に気持ちよく高評価を投稿してもらうための、実践的なテクニックを解説しますね。
テクニック1:口コミ依頼は「タイミング」と「場所」を選ぶ
Googleのポリシーでは、「金銭や景品を提供して口コミを依頼すること」は禁止されています。
しかし、「単に口コミを依頼すること」は問題ありません。
重要なのは、お客様がお店のサービスに最も満足している「最高のタイミング」で依頼することです。
| 業種 | 依頼のタイミング | 具体的な依頼方法 |
| 飲食店 | お会計時、または食後のデザート提供時 | 「お口に合いましたでしょうか?もしよろしければ、Googleに率直なご感想をいただけると嬉しいです!」 |
| 美容院・エステ | 施術が終わり、鏡で仕上がりを確認した時 | 「この仕上がり、大変ご好評いただいております。もしよろしければ、Googleでご感想をお聞かせください。」 |
| 小売店・物販 | 特に気に入った商品を見つけ、購入を決めた時 | 「○○様のお墨付き、ぜひGoogleでもお聞かせいただけると、他のお客様の参考になります。」 |
この時、「良かったら」というニュアンスを込めることで、お客様にプレッシャーを与えずに済みます。
また、口頭だけでなく、レシートやテーブルに置くPOPにQRコードを印字しておくなど、物理的な誘導も非常に効果的です。
テクニック2:良い口コミには必ず「具体的な返信」をする
良い口コミを書いてくれたお客様に対して、「ありがとうございます!」だけで終わらせていませんか?
これは非常にもったいないことです。
良い口コミへの返信こそ、お店の魅力と人間性をアピールする絶好のチャンスなのです。
【実践すべき返信のポイント】
- 具体的な内容に触れる:「〇〇(メニュー名)が美味しかったとのお言葉、大変嬉しく思います」など、投稿内容を具体的に繰り返すことで、「ちゃんと読んでいる」という誠意が伝わります。
- お店のコンセプトを再アピール:「特に力を入れている〇〇にご満足いただけて光栄です!」と返すことで、他のお客様にもお店のこだわりが伝わります。
- 再来店を促す一言を添える:「次回は新メニューの△△もぜひお試しください!」など、次の来店を促す具体的なアクションを提案しましょう。
良い口コミに丁寧に返信することで、投稿者は「また投稿したい」と感じ、他のお客様は「このお店はスタッフの対応が良い」と高評価を信頼するようになります。まさに一石二鳥のテクニックです。
テクニック3:店内での「体験」を写真で投稿してもらう仕掛けを作る
口コミは、文章だけでなく、写真付きであることが非常に重要です。
写真付きの口コミは、お店の魅力を視覚的に伝えるだけでなく、Googleからも「質の高い口コミ」として評価されやすい傾向があります。
お客様に写真投稿を促すには、「思わず写真を撮りたくなる瞬間」を作り出すことが大切です。
例えば、
- 写真映えする「看板メニュー」を用意し、その横に「#(お店の名前)グルメ」といったハッシュタグを記載したPOPを置く。
- 「写真スポット」となるような装飾を施し、「ここからGoogleに投稿できます!」という案内を出す。
- 料理や商品を提供する際に、「一番美味しい瞬間を写真に収めてくださいね」と一言添える。
写真を撮る行為は、お客様の満足度が高い証拠でもあります。
この満足度のピークを逃さずに口コミに誘導することが、新規の高評価を確実に獲得する鍵となります。
これらのテクニックを地道に実行し、良い口コミの「量」を増やしていくことが、低評価の「質」による悪影響を打ち消す最も強力な方法です。
写真付き口コミを増やすためのヒント
Google口コミを「ひどい」状態から「最高」の状態へ変える長期的な戦略
低評価の削除や返信、高評価の獲得といった「点」の対策が整ったら、次は「線」と「面」の長期戦略を立てていきましょう。
真に強いお店とは、一時的な低評価に動じない、揺るぎない口コミ体制を持っているお店です。
ここでは、口コミを永続的な資産に変えるための3つの長期戦略を解説します。
戦略1:口コミの「傾向分析」を仕組み化する
あなたの店舗の口コミには、必ず「傾向」があります。
「ひどい口コミ」を単なる悪口として片付けるのではなく、「お店の弱点を教えてくれる貴重なデータ」として捉え直しましょう。
| 項目 | 低評価の件数 | 具体的な指摘内容 | 緊急度(高・中・低) |
| 接客態度 | 15件 | 「目線が合わない」「無愛想」「返事が適当」 | 高 |
| 商品品質 | 5件 | 「料理が冷めていた」「盛り付けが雑」 | 中 |
| 待ち時間 | 10件 | 「30分以上待った」「回転が悪い」 | 高 |
毎月、全口コミをチェックし、この分析シートを作成する仕組みを作りましょう。
これにより、最も緊急性が高い課題が明確になり、「接客トレーニングの強化」「商品提供スピードの見直し」など、具体的な業務改善につなげることができます。
口コミを「改善サイクル」の起点にすることで、お店の質が上がり、結果として低評価が減っていくという、理想的な流れが生まれます。
戦略2:「サービス品質の見える化」を徹底する
前述の「期待値のズレ」を防ぐためにも、お店のサービス品質を徹底的に「見える化」しましょう。
これは、「お客様が何に満足し、何に不満を持つか」を明確にする作業です。
【見える化の実践例】
- 待ち時間の明示:「当店ではご注文をいただいてから20分ほどお時間をいただいております」と、事前に明確に伝える。
- コンセプトの統一:「当店はセルフサービスのカジュアル店です」と明記し、過剰な接客への期待をあらかじめ下げる。
- スタッフの個性(あえて):元気なスタッフが多い場合は、「活気あふれる店内でのお食事をお楽しみください!」とアピールし、賑やかさを求めるお客様を呼び込む。
サービス品質を明確にすることで、お店のコンセプトに合わないお客様が来店しなくなり、結果として「期待値のズレ」による低評価が激減します。
口コミは、お店とお客様のミスマッチを解消するための、重要なツールとしても機能するのです。
戦略3:従業員を「口コミ対策チーム」の一員にする
口コミ対策は、オーナー様一人でやるものではありません。
現場で働く従業員こそが、最高の口コミ対策担当者です。
従業員に対して、低評価の内容を正直に共有し、「なぜこの評価になったと思うか?」「どうすれば改善できるか?」を一緒に議論する場を設けましょう。
これにより、従業員は「自分たちの仕事が、世間にどう見られているか」をリアルに感じることができ、モチベーションと責任感が向上します。
さらに、「良い口コミ」は、朝礼などで積極的に共有し、褒め合う文化を作りましょう。
特に名指しで褒められたスタッフには、少額のインセンティブや特別休暇を与えるなど、「良い仕事が報われる」仕組みを導入することで、お店全体が「高評価獲得」に向けて前向きに動くようになります。
この長期的な戦略を実行することで、あなたの店舗のGoogle口コミは、単なる「ひどい状態」から「競合に差をつける最高の武器」へと進化を遂げるでしょう。
【筆者モモストア直伝】低評価を気にしすぎない!健全なメンタルを保つ秘訣
ここまで、具体的な対処法や戦略を解説してきましたが、最後にモモストアが最も伝えたいのは、「オーナー様ご自身のメンタルケア」についてです。
「ひどい口コミ」は、自分の努力や人間性を否定されたように感じてしまい、本当に辛いですよね。
しかし、あなたの心身が健康であってこそ、お店を最高に良い状態に保つことができます。
低評価に心を乱されないための、筆者直伝の秘訣をお伝えします。
秘訣1:「100%満足」は幻想だと割り切る
まず、大前提として理解していただきたいのは、「全てのお客様を100%満足させることは不可能」だということです。
どんなに素晴らしいサービスを提供するお店でも、必ず「好みではない」「相性が悪い」と感じるお客様はいます。
人は、不満を感じた方が口コミを書きやすいという性質もあります。これは、あなたの努力が足りないからではなく、インターネットの構造的な問題でもあるのです。
もし星4.0以上を維持できていれば、それは「ほとんどのお客様が満足している」という揺るぎない証拠です。
星1つの口コミは、「たまたま合わなかった1人の意見」として、冷静に切り離す勇気を持ちましょう。
【モモストアの経験則】
低評価を気にしすぎるオーナー様は、そのストレスで、本来の魅力である「明るい笑顔」や「丁寧な接客」がおろそかになりがちです。
低評価の魔力に取り憑かれず、目の前のお客様に集中することこそが、最高のメンタルヘルス対策です。
「どうせ、あの人もひどい口コミを書くのだろうか…」というネガティブな思考は、いますぐ手放しましょう。
秘訣2:「第三者」として自分の返信を読み返す
低評価への返信は、「書きたいこと」ではなく「書くべきこと」を意識して行うべきですが、つい感情的になってしまうこともありますよね。
そんな時は、返信を書き終えた後、「自分は通りすがりのお客様だ」と仮定して、自分の書いた返信を読み返してみてください。
この返信を読んで、このお店に行きたいと思うだろうか?
オーナーは誠実な人間に見えるだろうか?
このように自問自答することで、感情的な部分が削ぎ落とされ、客観的でプロフェッショナルな返信に修正することができます。
客観的な視点を持つことは、感情のコントロールにも繋がります。「自分は今、プロの経営者として冷静に対応している」という意識が、心の安定を保ってくれます。
秘訣3:口コミを「見ない時間」を作る
人間は、ネガティブな情報ほど気になり、頻繁にチェックしてしまうものです。
しかし、口コミに張り付いてしまうと、一日の集中力が全て奪われてしまいます。
健全なメンタルを保つためには、「口コミをチェックする時間」を意図的に制限することが非常に有効です。
【実践的なルール設定】
- 口コミは「月曜日の朝」と「金曜日の夕方」の週2回だけチェックする。
- チェック時間は15分以内と決める。
- 「ひどい口コミ」を見つけても、すぐに返信せず、一晩寝かせる。(冷静になる時間を作る)
口コミは、お店の仕事の一部であり、全てではありません。
美味しい商品を作ること、スタッフを教育すること、新しいアイデアを考えることにこそ、あなたの貴重な時間とエネルギーを費やすべきです。
低評価は確かに痛いですが、それに人生を支配されてはいけません。あなたのビジネスは、たった数行の悪意ある文章よりも、はるかに価値があるのです。
Googleビジネスプロフィールの通知設定を見直す
「ひどい口コミ」を逆手にとってお店の魅力をアップさせる方法
「ひどい口コミ」は、ただのネガティブな情報ではありません。
「お店の改善点」と「お店のこだわりをアピールする材料」という、二つの強力なヒントが隠されています。
このセクションでは、「ひどい口コミ」を逆手にとり、お店の魅力をさらにアップさせる、超前向きな活用術をご紹介します。
活用術1:「指摘」を「改善ストーリー」として発信する
低評価で指摘された内容を、単に改善するだけでなく、「お客様の声でこう変わりました!」というストーリーとして発信しましょう。
これは、「お客様の声に耳を傾ける誠実な店」という、最高のブランディングになります。
| ひどい口コミの指摘 | 具体的な改善行動 | SNS・ブログでの発信例 |
| 「料理が出てくるのが遅い」 | 調理工程の見直しと、提供時間のPOP設置 | 「お待たせしません!お客様の声で変わった、新しい提供スピードへの挑戦!」 |
| 「店内のBGMがうるさい」 | BGMの音量調整と、席ごとの音量チェックマニュアル化 | 「癒やしの空間へ。お客様の声でBGMの音量を調整しました」 |
| 「お皿が欠けていた」 | 全てのお皿の定期的な検品と交換 | 「安心してご利用いただくために。食器の衛生管理を徹底しました」 |
SNSやブログで、この「改善前」と「改善後」を写真付きで報告することで、低評価を見たお客様にも「もう改善されているなら行ってみよう」と思わせることができます。
大切なのは、低評価を隠さずに、それをきっかけに成長するお店の姿を見せることです。これは、お客様との信頼関係を深める最も強力な方法の一つです。
活用術2:「こだわり」を理解してもらうための「情報補完」に使う
「ひどい口コミ」の中には、お店の「こだわり」がお客様に伝わらなかったことが原因で生まれたものが多くあります。
例えば、「料理が出てくるのが遅い」という口コミに対し、「当店では、化学調味料を使わず、出汁をじっくり取るため、通常の調理時間よりも長くお時間をいただいております」という情報を、メニューやPOP、Googleビジネスプロフィールに追加で明記するのです。
これにより、「こだわりがあるから時間がかかるんだ」とお客様が理解し、低評価が激減します。
【情報補完で解消できる口コミの例】
- 「値段が高い」→「地元の無農薬野菜のみを使用しているため、この価格設定です」
- 「接客がそっけない」→「お客様の時間を大切にするため、過度な声かけは控えております」
低評価の指摘を、お店の魅力を伝えるための「キャッチコピー」に変えるのです。
お客様の「不満」は、「なぜ?」という疑問から生まれています。その「なぜ?」に先回りして答える仕組みを作りましょう。
Googleマップヘルプセンターで情報発信のコツを学ぶ
口コミ対策を代行業者に依頼するのはアリ?ナシ?選び方の注意点
「ひどい口コミへの対応に、もう疲れた…」そう感じたとき、口コミ対策の代行業者に依頼することを検討するかもしれません。
結論から言うと、代行業者への依頼は、「内容と目的を選べばアリ」です。しかし、選び方を間違えると、Googleポリシー違反に問われたり、高額な費用が無駄になったりするリスクもあります。
ここでは、代行業者の選び方と、絶対に手を出してはいけない業者について解説します。
代行業者に依頼すべき業務とそうでない業務
代行業者には、大きく分けて「合法的な代行」と「違法な代行」があります。
| 依頼すべき業務(合法) | 依頼すべきでない業務(違法・グレー) |
| 口コミへの返信代行(適切なテンプレート作成、投稿) | 虚偽の口コミ投稿(サクラ行為、大量の星5投稿) |
| MEO対策(Googleビジネスプロフィールの最適化、情報更新) | 低評価の違法削除(裏ルートでの削除を匂わせる) |
| 口コミ傾向分析とレポート作成(改善点の洗い出し) | 口コミ投稿者への誹謗中傷(業者による逆ギレ行為) |
| 削除申請のサポート(ポリシー違反の証拠集め、申請文作成) | お客様への金銭提供による口コミ依頼(ポリシー違反) |
特に「口コミへの返信代行」は、オーナー様の負担を大きく軽減し、プロの視点から「他のお客様に好印象を与える文章」を作成してもらえるため、非常に有効です。
一方で、「低評価を確実に削除します」「星5を大量に増やします」といった謳い文句の業者は、Googleのポリシーに違反する行為を行っている可能性が高く、最悪の場合、お店のビジネスプロフィールが停止されるリスクがあります。絶対に手を出さないでください。
優良な代行業者の選び方と注意点
合法的なサポートをしてくれる優良な代行業者を選ぶためには、以下の点に注意しましょう。
注意点1:サービス内容が「MEO対策」中心か確認する
口コミ対策の本質は、「お店の集客力向上」です。
優良な業者は、単に口コミの点数を上げるだけでなく、「Googleビジネスプロフィールの情報を最新に保つ」「適切なカテゴリー設定」「写真の最適化」といったMEO対策とセットで提案してきます。
口コミの「点数」だけを追いかける業者ではなく、「集客」というゴールを見据えた提案をしてくる業者を選びましょう。
注意点2:月額費用とサービス範囲が明確か確認する
口コミ対策の費用相場は、月額3万円〜10万円程度が一般的です。
この費用で「返信は月何回までか」「レポートは月何回提出されるか」「削除申請サポートは含まれるか」など、サービス範囲が明確になっているかを確認してください。
また、契約期間の縛り(最低1年契約など)や、途中解約の際の費用も必ず確認しておきましょう。
あいまいな契約は、後々トラブルの元になります。
注意点3:「口コミの質」に言及しているか確認する
良い業者は、「お客様に『最高の体験』を提供し、その結果として口コミを書いてもらう」という、本質的なアプローチを重視します。
「お客様が満足する接客とは」「お客様の期待値を上回るサービスとは」など、お店の業務改善に繋がるような提案をしてくる業者は、信頼できるパートナーと言えます。
代行業者はあくまでサポート役です。最終的な「お店の質」を決めるのはオーナー様ご自身だということを忘れずに、業者選びを行ってくださいね。
Google口コミに関するよくある疑問Q&A
最後に、Google口コミに関するオーナー様からよくいただく疑問と、モモストアからの回答をご紹介します。
「ひどい口コミ」への対応だけでなく、日々の運用で役立つ情報もありますので、ぜひ参考にしてくださいね。
Q1:口コミ投稿者の実名を知ることはできますか?
A:原則としてできません。
Googleアカウントのユーザー名が本名とは限らないため、投稿者の本名や連絡先を知ることは、通常の手段では不可能です。
ただし、前述の通り、誹謗中傷や名誉毀損など、法的に悪質性が高いと判断される口コミについては、弁護士に依頼し、「発信者情報開示請求」を行うことで、プロバイダを経由して投稿者を特定できる可能性があります。
しかし、これは時間と費用がかかる最終手段です。単なる低評価では特定は困難だと認識しておきましょう。
Q2:低評価を消すために、お店側がアカウントを削除してはいけないのですか?
A:絶対にやめてください。
「Googleビジネスプロフィールを削除すれば、全ての口コミが消えるだろう」と考える方もいますが、これは大きな間違いです。
Googleビジネスプロフィールを削除(または閉鎖済みとしてマーク)しても、Googleマップ上には「閉鎖」のマークとともに、過去の口コミが残ることがほとんどです。
さらに悪いことに、一度削除してしまうと、再登録や管理権限の回復が非常に困難になり、口コミへの返信や管理が一切できなくなってしまいます。
これは、お店の評判を「自らコントロールする権利」を放棄することに等しい行為です。低評価が嫌だからといって、お店の存在そのものを消すようなことは避けてください。
Q3:星だけ(文章なし)の低評価には返信すべきですか?
A:できれば返信すべきです。
星だけの評価は、改善点が分からず返信に困りますよね。
しかし、返信をすることで、「このお店は星だけの評価にも誠実に向き合っている」という姿勢を他のお客様に示すことができます。
【返信例】
「この度は貴重な評価をいただき、誠にありがとうございます。今後のサービス改善の参考にさせていただきたく、もしよろしければ、具体的なご意見をいただけると幸いです。お客様に満足いただけるよう、スタッフ一同努めてまいります。」
このように返信することで、投稿者に「追記」を促す効果も期待できます。文章がないからといって放置せず、一言コメントを添えましょう。
Q4:従業員に「良い口コミを書いて」と依頼するのは問題ないですか?
A:明確なポリシー違反です。
従業員や元従業員による口コミ投稿は、「利益相反」にあたるため、Googleのポリシーで明確に禁止されています。
これは、お店の関係者による投稿は「公平性を欠く虚偽の口コミ」と見なされるためです。
もし投稿がGoogleに見つかれば、口コミが削除されるだけでなく、最悪の場合、お店のアカウント全体がペナルティを受ける可能性があります。絶対にやめてください。
Q5:低評価が増えたら、SNSや他の口コミサイトも荒れますか?
A:連動する可能性は高いです。
Google口コミが「ひどい」状態になると、「このお店は批判しても大丈夫だ」という意識が広がり、他のSNS(X、Instagramなど)や食べログ、ホットペッパービューティーなどの口コミサイトでも低評価が増える傾向があります。
いわゆる「口コミの荒らし」が連鎖する現象です。
そのため、Google口コミでの迅速かつ誠実な対応は、他のプラットフォームへの影響を最小限に抑えるための「防波堤」となります。
すべてを完璧に管理するのは大変ですが、「一番影響力の大きいGoogle」での対策を最優先することで、全体の評判リスクを管理できます。
筆者:モモストア
モモストアは、この記事を通じて、オーナー様や店長さんの心の負担が少しでも軽くなり、口コミを恐れるのではなく、活用できるきっかけを提供できたなら、これ以上の喜びはありません。
口コミは、お店の成長を促すための羅針盤です。悪質なものは粛々と対処し、建設的なものは真摯に受け止め、常に前向きな姿勢で最高のサービス提供に努めてくださいね。

