退職願の封筒は郵便番号なしが必要？どこで買える？販売状況とマナーを徹底解説！

「退職願を出すのに、わざわざ郵便番号の枠がない封筒が必要なの？」と疑問に思っていませんか？
いざ文具店やコンビニを探しても、意外と見つからなくて焦ってしまいますよね。実は、退職願や退職届を提出する際の封筒には、日本のビジネスシーン特有の細かなマナーが存在するんです。

この記事では、
退職願の封筒に郵便番号欄が不要とされる理由から、「売ってない！」と困った時の具体的な対処法、そして
失敗しないための封筒マナー全般をモモストアが詳しく解説していきますね！

退職願の封筒に「郵便番号欄なし」が必須とされる理由とは？

退職願や退職届を提出する際、なぜわざわざ「郵便番号欄なし」の封筒を使うべきだと言われるのでしょうか？
「どうせ会社内で手渡しするのだから、何でもいいんじゃないの？」と感じる方もいるかもしれませんね。
しかし、これは日本の「儀礼的な文書」に対する慣習とマナーに深く関わっているんです。

「親展文書」としての性質を明確にするため

退職願は、会社宛の単なる事務連絡ではなく、「親展」の非常に重要な儀礼文書として扱われます。特に、あなたの退職の意思を会社に正式に伝えるための「人生の節目」とも言える書類です。
郵便番号欄は、本来「郵便物」として送付されることを前提として設けられていますよね。

つまり、
「郵便番号欄がある」＝「郵送を前提とした封筒」
「郵便番号欄がない」＝「手渡しを前提とした儀礼・フォーマルな封筒」
という暗黙の区別があるのです。

会社に直接手渡しする退職願に、郵送前提の封筒を使ってしまうと、「この人はマナーを知らないのかな？」「形式を軽視しているな」という印象を上司や人事に与えかねません。
退職は円満に進めたいものですから、最後まで形式を整えることが大人のマナーとして重要視されるわけです。

退職届の重要度を上げる「白無地」という選択

ここで言う「郵便番号欄なし」の封筒は、多くの場合「白無地で、縦書きの和封筒」を指します。

会社から支給される業務用の封筒（茶封筒や、会社のロゴが入ったもの）ではなく、個人的な、かつ重要な文書であること示すために、弔事や慶事にも用いられる「二重封筒」の白無地が最適とされています。

白は「穢れのない」「改まった」という意味合いを持つため、人生の転機となる文書を納めるのにふさわしいとされているんですね。
郵便番号欄が付いている封筒のほとんどは、事務的な連絡用の単なる「事務用封筒」です。
「退職」という手続きを円滑に進めるためにも、儀礼的な意味を持つ封筒を選ぶことが、社会人としての最後の礼儀と言えるでしょう。

このように、郵便番号欄の有無は、単なるデザインではなく、その文書が持つ「重み」や「重要度」を伝えるための要素になっていると理解しておきましょう。この小さな配慮が、円満退職への第一歩になりますよ。

「郵便番号欄なし」の封筒はどこで売ってる？コンビニ・100均・文具店の在庫を調査

いざ「郵便番号欄なし」の封筒を探し始めると、「あれ？意外と売ってない！」と焦る方がほとんどです。
日常でよく目にする封筒は、ほとんどが事務用に作られた郵便番号欄付きのものだからですね。
モモストアでは、皆さんが困らないように、主な販売場所での在庫状況を詳しく調査しました。場所ごとの特徴と、具体的な探し方のコツを解説します。

コンビニで探すのは難しい？意外な穴場は「ビジネスコーナー」

結論から言うと、コンビニでの発見はかなり難しいです。
セブンイレブン、ローソン、ファミリーマートなどの大手コンビニエンスストアでは、急な郵送に対応するための郵便番号欄付きの封筒（茶封筒や長形3号など）が中心に置かれています。
退職願に使うような、「白い、二重構造の、郵便番号欄がない封筒」は、ほとんどの場合、取り扱いがありません。

ただし、一部の大型店舗や、ビジネス街に立地する店舗では、まれに「ビジネス・オフィス用品コーナー」が設けられていることがあります。そこの「慶弔用品」または「履歴書セット」のエリアをチェックしてみてください。

履歴書セットに付属している封筒は、郵便番号欄がない白封筒であることが多いですが、サイズが合わなかったり、履歴書在中と書かれていることがあるので、中身の確認は必須です。
急いでいる場合は、コンビニで探す時間を、他の場所を探す時間に充てた方が確実かもしれませんね。

100円ショップ（ダイソー・セリア）で見つかる確率と注意点

「とりあえず100均に行けば何でもある！」と思いがちですが、ここも注意が必要です。
ダイソーやセリアでは、文房具の取り扱いが非常に豊富ですが、退職願に適した封筒を見つけるには「ピンポイントの探し方」が必要です。

探し方のポイント

• 「慶弔用品コーナー」を探す: 冠婚葬祭用ののし袋などが置いてあるコーナーをチェックしましょう。ここには、白無地の「多当折（たとうおり）」などが置いてあり、郵便番号欄なしの封筒が見つかることがあります。
• 「履歴書・契約書コーナー」を探す: 上述の通り、履歴書セットの封筒が使えないか確認するのも一つの手です。
• 「単体販売の長形・角形封筒」のパッケージを隅々まで確認する: 郵便番号欄がない製品は、パッケージの裏などに「郵便番号枠なし」と明記されていることがあります。

ただし、100均で販売されているものは、「一重の封筒」が多い点には注意が必要です。退職願は「二重封筒」がより丁寧なマナーとされていますので、もし一重のものしかなければ、厚めの白い紙を中に入れて「代用二重封筒」にするなどの工夫が必要になります。

確実に手に入れたいなら文具専門店や大型店へ

最も確実に「郵便番号欄なしの二重白封筒」を手に入れられる場所は、やはり文具専門店や大型の書店・雑貨店（東急ハンズやロフトなど）の文具コーナーです。

これらの店舗では、「高級便箋・封筒セット」「ビジネス文書用封筒」といった専用のコーナーが設けられており、マナーに沿った封筒が必ず見つかります。
店員さんに「A4を三つ折りで入れるための、郵便番号枠がない白無地の二重封筒を探しています」と伝えれば、すぐに案内してもらえるでしょう。

主要な販売場所の比較表

場所ごとの特徴をまとめてみました。

販売場所	在庫の確実性	見つかる封筒の質	探すポイント
コンビニ	低い（事務用が主）	低い（ほとんど一重）	大型店・ビジネス街の「履歴書」コーナー
100円ショップ	中程度（店舗による）	低い（一重が多い）	「慶弔用品」「多当折」のパッケージをよく確認
文具専門店	非常に高い	高い（二重封筒あり）	「高級文具」「便箋セット」コーナーをチェック
大型雑貨店（ロフトなど）	高い	高い	ビジネス向け、フォーマルな便箋コーナー

時間が許すのであれば、文具専門店か大型雑貨店へ行くのが、精神的な負担も少なく、確実な選択肢と言えますね。焦る気持ちは分かりますが、ここはマナーを優先して落ち着いて準備を進めましょう！

【販売場所別】「郵便番号欄なし」封筒の具体的な探し方と商品ラインナップ

前述の通り、郵便番号欄がない封筒は「事務用」ではなく「フォーマル」な用途のコーナーに置かれています。
ここでは、それぞれの場所でどのような具体的な商品名や形状を探せば良いのか、より細かく解説していきますね。

文具専門店で探す：狙い目は「二重封筒」「定形外」

文具専門店で探す時の合言葉は、「白無地・二重封筒・定形外」です。
郵便番号欄がある封筒は、基本的に「定形郵便物」として送れるサイズ（長形3号など）に規格されていますが、退職願に使用する「角形2号」（A4を二つ折りにしたものが入るサイズ）や「長形4号」（B5を三つ折りにしたものが入るサイズ）の定形外サイズの封筒には、郵便番号欄がないものが多く存在します。

具体的な商品ラインナップの例

• 「高級和紙封筒セット」: 便箋とセットになっている場合、封筒は郵便番号欄なしのものがほとんどです。和紙特有のしっかりした厚みと上品さがあり、退職願に最適です。
• 「弔事・慶事用多当折（たとうおり）封筒」: こちらも非常にフォーマルなため、郵便番号欄はありません。ただし、水引の印刷などがない完全に白無地のものを選ぶことが大前提です。
• 「マルアイ 奉書封筒」: こうしたメーカーの品番がわかる商品は、儀礼用としてデザインされており、郵便番号欄は基本的に設けられていません。

店内の陳列棚には、「便箋・封筒」「和紙製品」といったカテゴリーがありますので、事務用封筒が並ぶエリアではなく、「レターセット」や「高級文具」のエリアをじっくり探してみてください。

100円ショップで探す：多目的・多機能な封筒セットをチェック

100円ショップでは、特定の儀礼用封筒としてではなく、「多目的封筒」や「ミニレターセット」として販売されているものに、郵便番号欄がないものがあります。

しかし、最も注意すべきはサイズと紙の薄さです。
「中身が透けて見えないか」という視点で、必ず手に取って光に透かして確認してください。もし透けるようであれば、白い紙を重ねて「二重封筒もどき」にする必要があります。

探す際のチェックリスト

チェック項目	NG	OK
色	茶色、水色、会社のロゴ入り	白（純白がベスト）
郵便番号欄	赤枠、青枠があるもの	完全に印刷がないもの
紙質	薄く中身が透けて見える	厚みがあり、二重になっているとなお良い
窓	宛名が見える窓付き	窓なし

退職願は、会社への最終的な意思表示の文書です。提出後に「あの封筒は…」と後ろ指をさされないためにも、「ちょっと贅沢かな？」と思うくらいの質の良い封筒を選ぶことをモモストアは強くお勧めします。

郵便番号欄なし封筒が「売ってない」時に試すべき3つの緊急対処法

どんなに探しても、どうしても「郵便番号欄なしの白無地封筒」が見つからない！
でも、提出期限が迫っている…。そんな緊急事態に陥った時に試せる3つの対処法を解説します。これは、あくまで「最終手段」ですが、マナー違反を最小限に抑えるための方法です。

対処法1：郵便番号欄がない「長形4号」の無地封筒を探す

A4サイズの退職願を三つ折りにして入れる「長形3号」の封筒は、事務用として郵便番号欄が付いているものがほとんどです。

そこで狙い目なのが、「長形4号」の白無地封筒です。
このサイズは、B5用紙を三つ折りにして入れるサイズで、定形外郵便物として扱われることも多く、結果的に郵便番号欄がない無地のタイプが見つかりやすい傾向にあります。

ただし、退職願はA4用紙で書くのが一般的です。もしA4用紙で作成してしまった場合は、長形4号には入りません。この場合は、B5用紙に書き直す必要があります。手間はかかりますが、マナーを優先するなら検討すべき選択肢です。

対処法2：オンライン通販（Amazon、楽天）で速達・お急ぎ便を利用する

もし提出まで1日～2日の猶予があるのであれば、オンライン通販が最も確実で、質の高い封筒を手に入れられます。

Amazonや楽天市場では、「退職願 封筒」「二重封筒」「郵便番号枠なし」といったキーワードで検索すれば、マナーに沿った専用の封筒や、文具メーカーの高級封筒がすぐにヒットします。

特にAmazonでは、翌日配送の「お急ぎ便」を利用できる場合が多いです。実店舗を何軒も回る労力と時間を考えれば、ネットでサクッと手配してしまうのが賢明でしょう。もちろん、販売元の信頼性やレビューを確認することも忘れずに！

対処法3：郵便番号欄を「応急処置」として隠すのはアリ？知恵袋の意見は？

「もう時間がない！手元にある郵便番号欄付きの封筒で何とかしたい」という場合に、知恵袋などでよく質問されるのが「郵便番号欄を二重線で消すのはアリか？」という問題です。

結論から言うと、これは「できれば避けるべきだが、他に手段がないならやむを得ない」という評価になります。
儀礼的な文書に、修正の痕跡を残すのは、マナーとしては推奨されません。修正液や修正テープを使うのは言語道断です。

しかし、どうしても白無地封筒が入手不可能で、かつ提出期限が迫っている場合、
「枠全体を定規で引いた二重線で丁寧に消す」
よりは、
「郵便番号欄の印刷がない部分だけを使う」
方が、まだマシかもしれません。

ただし、上司によっては非常に厳しくマナーをチェックする人もいるため、この方法は本当に最終の最終手段として考えてくださいね。

応急処置のリスクと推奨度

対処法	リスク	推奨度
郵便番号欄を二重線で消す	修正痕が残る、失礼な印象を与える可能性	低
枠なしの小さな封筒（長形4号など）を探す	用紙をB5に書き直す手間が発生する	中
通販で翌日配送のものを手配する	送料がかかる、時間に余裕が必要	高（最も確実）

できれば、通販での手配か、時間をかけて文具店を探すことをお勧めします。最後の最後まで、形式を整える努力をしましょう。

退職願・退職届を入れる封筒の正しい選び方：サイズと色、種類を解説

郵便番号欄の有無の他にも、退職願の封筒にはいくつかの基本的な選び方のルールがあります。「これを守ればまず間違いない！」というポイントを解説していきますね。

【サイズ】中身の用紙サイズに合わせた封筒を選ぼう

退職願は、一般的にA4またはB5の用紙で作成されます。この用紙サイズに合わせて、封筒のサイズも決める必要があります。

A4用紙の場合：三つ折りで「長形3号」

A4用紙（210mm×297mm）を三つ折りにした場合、縦長の長方形になります。
これを入れるのに最適な封筒が「長形3号（なががたさんごう）」です。サイズは120mm×235mmで、A4三つ折りにぴったり収まります。

B5用紙の場合：三つ折りで「長形4号」

B5用紙（182mm×257mm）を三つ折りにした場合、「長形4号（なががたよんごう）」の封筒が最適です。サイズは90mm×205mmです。

いずれの場合も、用紙を「三つ折り」にするのが一般的なマナーとされています。これは、正式な文書を手渡しする際、中身を取り出して広げやすいようにするためです。

もしA4用紙を二つ折りにしてしまうと、それが入る「角形2号」の封筒は大きすぎて、履歴書などの他の書類と一緒に提出する際に使うサイズになってしまい、退職願単体で出すには大袈裟すぎる印象を与えかねません。そのため、「A4三つ折り・長形3号」を基本として覚えておきましょう。

【色と種類】白無地の「二重封筒」がベスト

色と種類は、マナーの中で最も重要かもしれません。

• 色： 必ず「白」を選びましょう。茶封筒（クラフト紙）は事務的な用途に使うもので、フォーマルな文書には不向きです。
• 種類： 「二重封筒」が推奨されます。二重になっている封筒は「不幸が重なる」という意味合いから弔事にはNGとされることもありますが、「喜びを重ねる」という意味合いや、「文書の重要性を高める」という意味で、退職願のような重要な文書には適しているとされています。また、二重になっていることで中身が透けるのを防ぐ実用的なメリットもあります。
• 郵便番号欄： 「なし」が絶対条件です。
• 窓： 「窓なし」を選びます。窓付き封筒は事務作業の効率化のためのものですから、儀礼的な文書には使いません。

封筒選びの基本ルールまとめ

要素	マナー	備考
サイズ	長形3号（A4三つ折り用）	B5なら長形4号
色	白	茶封筒・柄物はNG
種類	二重封筒	一重の場合は厚紙を入れて透け防止を
郵便番号欄	なし	儀礼用文書のため

「たかが封筒」と思わずに、細部にまで気を配るのが社会人としての品格です。ぜひ、このリストを参考に準備を進めてくださいね！

退職願の封筒マナー総点検！表書き・裏書きの書き方と注意点

適切な封筒を選んだら、次はその封筒に文字を書いていきます。ここでも、書き方のマナーやルールがいくつか存在しますので、一つ一つ確認していきましょう。

表書きは「退職願」と「退職届」で書き方が変わる？

封筒の表書きに書くべき文字は、中に入っている文書名そのままです。つまり、「退職願」を提出するなら「退職願」、「退職届」を提出するなら「退職届」と書きます。

書き方の基本

• 文字の大きさ： 封筒の中央、やや上部寄りに、最も大きく、濃く書きます。
• 文字の種類： 楷書体で丁寧に書くのが基本です。行書体のように崩しすぎないように注意しましょう。

ここで重要なのは、「退職願」と「退職届」の文書としての持つ意味の違いです。

退職願（ねがい）：会社に退職の許可を求める「お願い」の文書。会社側が承認するまでは撤回が可能。
退職届（とどけ）：退職の意思を一方的に伝える「届出」の文書。原則として提出後は撤回不可能。

どちらを提出するかによって、「文書の効力」が大きく変わってきますので、事前に会社から指定された文書の種類を間違えないようにしましょう。そして、封筒にも正確に文書名を記載することが重要です。

裏書き：あなたの情報と提出日を正確に

封筒の裏側には、「誰が、いつ提出したものか」を明確にするための情報を記載します。これも大切なマナーの一つです。

裏書きの基本

• あなたの氏名・所属： 封筒の左下部分に、提出者の氏名と、必要であれば所属部署名（例：営業部 〇〇）を縦書きで記入します。
• 提出日： 封筒の合わせ目（継ぎ目）の左側に、提出年月日（例：令和〇年〇月〇日）を縦書きで記入します。提出する日が決まっていない場合は、「提出日」を空欄にしておくか、提出する直前に記入しましょう。

裏書きは、表書きよりも少し小さめの文字で構いませんが、雑な文字にならないよう、丁寧さを心がけてください。特に、後々会社側で保管される文書ですから、読み間違いのないように正確な情報を記載しましょう。

裏書きの記入位置（イメージ）

裏面を見た時、封筒の下半分に情報を集中させるイメージです。

上部	中央（合わせ目）	下部
空白	提出年月日（左側）	氏名・所属部署名（左下）

ここで改めて、退職願の封筒には郵便番号欄がないことが、いかにこの「表書き・裏書きのフォーマルなレイアウト」を邪魔しないために重要かが分かりますね。郵便番号欄があると、どうしても全体のバランスが崩れてしまいます。

封筒の郵便番号欄を二重線で消すのはマナー違反？知恵袋の意見も交えて解説

どうしても郵便番号欄がない封筒が見つからなかった場合、「もうこれしかない！」と手持ちの封筒に印刷された郵便番号欄を二重線で消して使用したいと考える方は多いでしょう。
実際、インターネットの知恵袋などでも、この質問は頻繁に見られます。ここでは、その是非と、実際にどのような意見があるのかを解説します。

マナー講師や識者の見解は「非推奨」

一般的なマナー講師やビジネス文書の専門家の見解は、「二重線で消すのは非推奨」で意見が一致しています。
理由は、「儀礼的な文書に修正の痕跡を残すのは失礼にあたる」からです。
退職願は、会社への敬意と、最後まで形式を重んじる姿勢を示すべき文書です。そこに、あからさまな「修正」の跡があると、「間に合わせで済ませたな」というネガティブな印象を与えてしまいます。

特に、修正液や修正テープの使用は絶対にNGです。これは、文書を改ざんしたと誤解される可能性すらあります。二重線で消すにしても、定規を使って黒のペンで丁寧に引くなど、最大限の配慮が必要です。

知恵袋のリアルな意見は「やむを得ないならOK」

一方で、知恵袋などのQ&Aサイトでは、「やむを得ないなら、丁寧に二重線で消してOK」という意見も多く見られます。
これは、日本の現実として、コンビニや一般的なスーパーでは「枠なしの白無地封筒」が本当に手に入りにくいという実情が背景にあります。

実際に寄せられている意見としては、以下のようなものが多いです。

• 「二重線で消しましたが、問題なく受理されました。それよりも、退職願の中身が正確かどうかの方が重要です。」
• 「形式にこだわる会社なら避けるべきですが、一般的にはマナーを気遣った努力は伝わるはずです。」
• 「封筒の裏側（裏書き）を上司に見せるわけではないので、そこまで気にしなくても大丈夫だと思います。」

このように、現場の視点では「許容範囲」と捉える人もいますが、これは「上司の性格」や「会社の雰囲気」に大きく左右されることを忘れてはいけません。やはり、できる限りマナーを遵守することが、円満退職の鉄則です。

もし二重線で消すしか方法がない場合は、
1. 定規と黒のボールペンを使い、
2. 丁寧に二重線を引き、
3. 郵便番号の「マス目」にかかっている部分だけを消す（宛名が書ける部分は残す）
という工夫を凝らしましょう。そして、次回からは余裕を持って通販などで専用の封筒を用意しておくことを強くお勧めします。

退職願の封筒マナーについてさらに深く知りたい方は、ぜひGoogleで検索してみてください。退職願 封筒 郵便番号なし マナーの最新情報はこちら

【筆記用具の選び方】退職願の封筒を書く際にNGなペンは？

封筒のマナーをクリアしても、最後に文字を書く筆記用具選びで失敗してしまっては台無しです。
退職願の封筒は、「正式な文書」としての格式が求められます。ここでは、封筒の表書き・裏書きに使うべき筆記用具と、絶対に避けるべきNGなペンを解説します。

推奨される筆記用具は「黒の毛筆またはサインペン」

最も格式が高いとされるのは、毛筆（筆ペン）の黒です。これは、慶弔事ののし袋などにも使われる、日本の儀礼文書の基本です。

しかし、「筆文字は苦手で、字が下手に見えてしまう…」という方もいるでしょう。その場合は、黒の油性サインペンやフェルトペン、または太字のボールペンを使用しても問題ありません。

重要なのは「濃く、はっきりと」書けることです。細いペンだと頼りない印象を与えてしまうため、1.0mm以上の太さのペンを選ぶようにしましょう。

推奨される筆記用具のポイント

• 色： 必ず黒。青や赤はNGです。
• 太さ： 太字（筆ペン、サインペン、太字ボールペン）。細字は正式文書には不向きです。
• 字体の丁寧さ： 楷書体で一字一字、丁寧に書くことを心がけましょう。

絶対に避けるべきNGなペン

以下の筆記用具は、正式なビジネス文書や儀礼的な文書ではマナー違反とされています。絶対に避けましょう。

鉛筆・シャープペンシル

鉛筆やシャープペンシルは、「消すことができる」ため、正式な署名や記載には使いません。これは、文書の信頼性を損なう行為と見なされます。

消せるボールペン（フリクションなど）

最近主流となっている熱でインクが消えるボールペンも、正式な文書には不向きです。意図せず熱が加わった場合に文字が消えてしまうリスクがあるため、使用は避けましょう。

細すぎるボールペン

0.5mm以下の細いボールペンは、表書きとして使うには線が細すぎて、「弱々しい」「急いで書いた」という印象を与えかねません。裏書きの氏名・住所記載には使っても構いませんが、表書きの「退職願」には必ず太字を使いましょう。

筆記用具のOK/NG一覧

筆記用具	OK/NG	理由
黒の筆ペン	OK（推奨）	最も格式が高い
黒のサインペン・フェルトペン	OK	濃くはっきり書ける
黒の太字ボールペン（1.0mm以上）	OK	現代では広く許容される
鉛筆・シャープペンシル	NG	消えるため正式な署名に使えない
消せるボールペン（フリクション）	NG	信頼性が低い
細字ボールペン（0.5mm以下）	NG	線が細く、頼りない印象を与える

筆記用具も、封筒選びと同じくらい、提出する側の誠意が試されるポイントです。ぜひ、最高の道具で、最高の仕上がりを目指してください。

退職願の「入れ方・封じ方」を徹底解説！糊付けや「〆」の書き方

封筒と筆記用具の準備ができたら、最後は「退職願」の文書を封筒に納めます。この「入れ方」と「封じ方」にも、しっかりとしたマナーがあります。
「中身が間違っていなければ大丈夫」ではありません。最後まで形式を整えてこそ、完璧な退職願となります。

三つ折りのルールと封筒への入れ方

A4用紙で作成した退職願は、必ず「三つ折り」にするのがルールです。用紙を折る回数を少なくすることで、受け取った相手が中身を広げやすいように配慮するのが目的です。

正しい三つ折りの手順

1. 用紙を裏返す： 退職願の本文が書かれている面を裏側（机に接する側）にします。
2. 下から1/3を折る： 用紙の下から約1/3のところを、上に向かって折り上げます。
3. 上から1/3を折る： 次に、用紙の上から約1/3のところを、下に向かって折り下げます。

この折り方で、封筒から中身を取り出した時、「退職願」というタイトル（表書き）が最初に目に入るように配置されます。これが、受け取る側への配慮となるわけですね。上下を間違えないよう、注意して折りましょう。

封筒への入れ方

三つ折りにした退職願は、「封筒の表」と「文書の表（退職願と書かれた面）」が同じ向きになるように入れます。
具体的には、封筒の裏側を上にした時に、文書の書き出し（「退職願」の文字）が上側になるように差し入れます。こうすることで、上司が封筒を開けた際、自然な流れで本文を読むことができます。

糊付けと「〆」の書き方

中身を入れたら、封を閉じます。ここでのマナーも重要です。

糊付けについて

退職願は「親展文書」として、必ず糊付けをして封を閉じます。封をしないまま提出するのは、中身を見られても構わないという意思表示になり、重要な文書として扱っていないと見なされかねません。

液体のりやスティックのり、どちらを使っても構いませんが、封筒の口がしっかり密着するように丁寧に糊付けしましょう。セロハンテープやホチキスは、正式な文書には使わないのでNGです。

「〆」または「封」の文字

糊付けをして封を閉じたら、その封筒の継ぎ目の中央に、黒のペンで「〆（しめ）」または「封」の文字を書き入れます。
これは、「他人に開封されていないこと」を示すためのもので、「厳封」という意味合いを持ちます。重要な文書を提出する際には、この「〆」または「封」を忘れずに書くことが、最後のマナーとなります。

ただし、「〆」はバツ印（×）ではないので、書き間違えないように注意してくださいね。「×」だと「間違い」という意味になってしまいます。

これで、退職願の文書作成から封筒の準備、封じ方まで、完璧なマナーが整いました。あとは上司に提出するだけですね！

退職願と退職届で封筒の書き方は違う？それぞれの違いとマナー

先に少し触れましたが、「退職願」と「退職届」は、文書としての効力や提出のタイミングが大きく異なります。
では、封筒の書き方やマナーに違いはあるのでしょうか？
結論から言うと、封筒の基本的なマナーはすべて共通していますが、表書きだけは明確に区別して書く必要があります。

封筒の「表書き」以外はすべて共通

退職願であろうと退職届であろうと、「会社に提出する重要な儀礼文書」であることには変わりありません。そのため、以下の封筒マナーは共通で適用されます。

• 封筒の選択： 白無地の二重封筒、郵便番号欄なし、窓なし。
• サイズ： 長形3号（A4三つ折り用）が基本。
• 裏書き： 提出日と氏名・所属部署を記載。
• 封じ方： 必ず糊付けし、「〆」または「封」を記入。
• 筆記用具： 黒の毛筆または太字のサインペンを使用。

唯一、決定的に違うのは、封筒の表側中央に書く文書名です。

退職願を提出する場合： 表書きは「退職願」
退職届を提出する場合： 表書きは「退職届」

単純なことですが、中身と表書きが異なっていると、会社側での事務手続きに混乱を招きかねません。必ず、中身の文書名を正確に写してください。

「退職願」と「退職届」の法的・事務的な違い

この二つの文書の違いは、「誰の意思で手続きが進むか」にあります。

文書名	意味合い	法的効力	撤回の可否
退職願	退職を「願い出る」	会社の承認（受理）が必要	承認前なら原則可能
退職届	退職を「届け出る」	提出と同時に退職が確定（民法627条）	原則不可能

「退職願」は、会社と話し合いの余地がある段階で提出されることが多く、「退職届」は、退職日が確定し、退職の意思が固まった最終段階で提出されるのが一般的です。

会社によっては、就業規則で「退職は退職届をもって成立する」と定めている場合もあります。必ず、会社の就業規則を確認し、どちらの文書が必要かを把握しておきましょう。そして、その文書名に合わせて封筒の表書きを正確に書くことが、最後の礼儀となります。

ネット通販で買うのはアリ？Amazon・楽天・Yahoo!ショッピングでの探し方

「実店舗を回る時間がない」「確実にマナーに合ったものが欲しい」という方にとって、ネット通販は非常に便利な選択肢です。特に、退職願の封筒のような特殊な用途のものは、オンラインの方が確実に見つかりやすいと言えます。
「通販で買うなんて失礼かな？」と心配する必要は全くありません。重要なのは「マナーに合った封筒を期限内に用意できるか」です。

オンライン通販のメリット

ネット通販で退職願の封筒を買うメリットは非常に大きいです。

• 在庫の確実性： 「郵便番号欄なし」「二重封筒」などの条件で絞り込み検索ができるため、実店舗を探し回る無駄がありません。
• 質の良さ： 「ビジネス文書用」「高級和紙」など、儀礼文書に特化した商品が多く、実店舗で手に入りにくい質の良い封筒を選べます。
• 時間短縮： 提出期限が迫っている場合、Amazonの「お急ぎ便」や、翌日配送対応のショップを利用すれば、すぐに手元に届きます。

Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでの具体的な検索キーワード

ただ「封筒」で検索するだけでは、事務用封筒ばかりがヒットしてしまいます。以下の具体的なキーワードを組み合わせて検索してみましょう。

• 「退職願 封筒 専用」: 最も簡単に、必要な封筒と便箋がセットになった商品が見つかります。
• 「白 二重封筒 枠なし」: 「郵便番号なし」と直接入力するよりも、「枠なし」や「白無地」の方がヒットしやすい場合があります。
• 「長形3号 郵便番号なし 白」: サイズと色も同時に指定すると、より目的の商品に近づけます。
• 「奉書紙 封筒」: 儀礼的な文書に使われる高級な紙を使った封筒を探すのに役立ちます。

これらのキーワードで検索すると、「マルアイ」や「コクヨ」といった老舗の文具メーカーから、マナーに沿った封筒が販売されているのが確認できるはずです。

また、急ぎで必要ではないけれど、念のため用意しておきたいという方は、メルカリなどのフリマアプリで、新品の封筒セットが出品されていることもあります。ただし、中古品や一度開封されたものは避けるのがマナーです。

オンラインで「退職願 封筒」を検索し、商品ラインナップをチェックしてみましょう。Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングでの探し方はこちら

会社に提出する前に確認したい！退職願封筒に関するQ&A

退職願の封筒について、多くの方が疑問に感じるであろう、細かいQ&Aをまとめました。提出直前に焦らないように、最後のチェックとして確認しておきましょう。

B5用紙で書いた場合の封筒サイズは？

退職願をB5用紙で作成した場合、三つ折りにしたサイズに最適なのは「長形4号（なががたよんごう）」の封筒です。

長形3号（A4三つ折り用）に入れても入りますが、封筒の中で文書が動きすぎてしまい、見た目がやや不格好になってしまいます。B5用紙の場合は、封筒もそれに合わせて長形4号を選ぶのがベストマナーです。

ただし、A4用紙が最も一般的であり、B5用紙で提出する場合は、会社のルールや上司の世代によっては「サイズが小さい」と指摘される可能性もゼロではありません。特に指定がなければ、A4で作成し、長形3号に納めるのが最も無難です。

縦書きと横書き、どちらが正しいマナー？

正式なビジネス文書や儀礼的な文書は、古来より「縦書き」が正式なマナーとされています。退職願の文書本体も、封筒の表書き・裏書きも、すべて縦書きで統一するのがベストです。

ただし、最近では外資系の企業や、横書きのビジネス文書が主流の企業も増えてきました。もし、社内文書がすべて横書きで統一されているような会社であれば、「社内ルールに合わせる」という判断も許容される場合があります。

ですが、迷ったら「縦書き」を選びましょう。縦書きにしてマナー違反だと指摘されることはありませんが、横書きにして「正式な文書は縦書きだ」と指摘されることはあり得ます。日本のビジネス慣習に従うのが無難です。

提出先の部署名・担当者名を記載すべき？

退職願の封筒は、提出する相手の名前を記載するものではありません。提出先は「会社」であり、その会社の「代表者」や「人事担当者」宛てとして書かれるのが一般的です。

封筒の表書きは、あくまで文書名（退職願）のみを大きく記載します。

では、「誰に渡すか」をどうするかですが、退職願は通常、直属の上司に手渡すものです。上司が受け取り、さらに上の責任者や人事に回すことになるため、封筒の表面に上司の名前を書く必要はありません。

もし、会社から「〇〇部長宛てに郵送してください」と指示があった場合のみ、郵便番号欄のない封筒に宛先の住所と宛名（〇〇部長様など）を記載します。しかし、これは非常に稀なケースで、基本は「手渡し・文書名のみ」と覚えておきましょう。

退職願の封筒の書き方について、さらに具体的な記載例を確認したい方は、検索エンジンで調べてみましょう。退職願 封筒 書き方の具体例はこちら

まとめ：退職願の封筒で失敗しないための最終チェックリスト

さて、退職願の封筒に関するあらゆるマナーと対処法について解説してきましたが、最後に「これだけは確認して！」という最終チェックリストをまとめます。提出直前に、一つ一つ指差し確認してみてください。

【最終チェックリスト】

1. 文書本体のチェック
   • 退職願か退職届か、文書の種類は正しいか？
   • 退職希望日、氏名、提出日は正確に記載されているか？
   • すべて手書き（または社内規定に従っているか）で作成したか？
2. 封筒のチェック
   • 郵便番号欄がない「白無地」の封筒か？
   • 中身が透けない「二重封筒」または厚紙を入れているか？
   • 封筒のサイズ（A4三つ折りなら長形3号）は合っているか？
3. 書き方・封じ方のチェック
   • 表書きは「退職願」または「退職届」のみか？
   • 裏書きに提出日と氏名・所属部署名を記載したか？
   • 筆記用具は黒の太字（鉛筆、消せるペンはNG）を使ったか？
   • 文書は三つ折りにして、表書きと封筒の向きを合わせて入れたか？
   • 糊付けをして、封をした部分に「〆」または「封」の文字を書いたか？

退職願の提出は、あなたのキャリアにおける一つの重要な区切りです。この文書一つで、あなたの社会人としてのマナー意識が試されます。細かなマナーを知っているのと知らないのとでは、残りの期間の過ごし方や、円満退社できるかどうかに大きな差が出てくるものです。

もし、このチェックリストの中で一つでも不安な点があれば、もう一度この記事を読み返して確認してみてくださいね。最後まで気持ちの良いやり取りで、次なるステップに進めるよう、モモストアは応援しています！

退職願の提出マナー全般について不安な点がある場合は、ぜひGoogle検索で最新情報を確認してみてください。退職願 提出マナーの総まとめはこちら

また、退職願を郵送する際のマナーについても確認しておくと安心です。退職願を郵送する際のマナーはこちら

頑張ってください！