血糖値測定器はどこで買える?販売店から正しい選び方まで徹底解説します!
こんにちは、モモストアです!
最近、健康意識の高まりから「自分の血糖値を日常的にチェックしたい」という方が増えていますね。特に糖尿病予備軍の方や、日々の食事管理を徹底したい方にとって、血糖値測定器は欠かせないアイテムです。
でも、いざ買おうと思っても「どこで売っているの?」「ネットで買って大丈夫?」と迷ってしまうことが多いのではないでしょうか?
実は、血糖値測定器は本体と消耗品で販売ルートが異なり、少し複雑なんです。この記事では、購入できる場所から、あなたにぴったりの一台を見つけるための選び方、そして安心できる購入ルートまで、詳しく分かりやすくご紹介しますね。
・薬局・ドラッグストアで手に入れる際のメリットと注意点
・【要チェック】ネット通販(Amazon・楽天・Yahoo!ショッピング)での購入における安全性
・本体と消耗品はセット?単品?購入前に知っておくべき内容物の違い
・医療機器分類を理解しよう!「高度管理医療機器」と「体外診断用医薬品」の違い
- 血糖値測定器を購入できる場所は?主要な販売店と購入ルートを徹底比較
- 薬局・ドラッグストアで手に入れる際のメリットと注意点
- 【要チェック】ネット通販(Amazon・楽天・Yahoo!ショッピング)での購入における安全性
- 本体と消耗品はセット?単品?購入前に知っておくべき内容物の違い
- 医療機器分類を理解しよう!「高度管理医療機器」と「体外診断用医薬品」の違い
- 採血型(SMBG)と非採血型(CGM):あなたに合った測定器のタイプを選ぶポイント
- 【失敗しない】測定器の選び方3つの重要ポイント:精度・使いやすさ・痛み
- 本体価格とランニングコストを比較!長期的に見てお得なメーカーはどれ?
- センサー(試験紙)や穿刺針だけを買い足す!消耗品の確実な入手方法
- 初めて購入する人が知っておきたい医療機器認証と安全性
- スマホ連携やデータ管理機能で選ぶ!生活習慣の改善に役立つ機能とは
- 医師の処方箋は必要?予防目的で自己測定を始める場合の具体的なステップ
- 血糖値測定器の正しい使い方と衛生管理で注意すべきこと
- 【Q&A】血糖値測定器に関するよくある疑問を一問一答形式で解決!
- 血糖値測定器はどこで買える?モモストアが推奨する安心の購入ルート
血糖値測定器を購入できる場所は?主要な販売店と購入ルートを徹底比較

「血糖値測定器」と一口に言っても、本体と測定に必要な消耗品(センサーや針)とで、購入できる場所やルールが大きく異なります。
まず、主な購入ルートを表にまとめましたので、全体像を把握しましょう。
| 購入対象 | 主な購入場所 | 購入時の注意点 |
| 測定器本体 (リーダー) |
・薬局・ドラッグストア(調剤併設) ・大手家電量販店(一部) ・ECサイト(Amazon、楽天など) ・医療機器販売店 |
高度管理医療機器として管理されているため、販売許可のある店舗での購入が必要です。ECサイトでは購入可能ですが、販売業者の確認が必要です。 |
| センサー/試験紙 (消耗品) |
・調剤室のある薬局・ドラッグストア ・医療機器販売店 |
体外診断用医薬品に分類され、インターネットでの販売は法律で禁止されています。基本的に対面販売のみとなります。 |
| 穿刺針/ランセット (消耗品) |
・薬局・ドラッグストア(調剤併設) ・ECサイト(一部) ・医療機器販売店 |
高度管理医療機器または一般医療機器に分類されます。一部ECサイトでも取り扱いがありますが、センサーと同様に購入先の信頼性が重要です。 |
このように、本体と消耗品で販売ルートが明確に分かれているのが現状です。特に重要なのは、センサーや試験紙がネットでは買えないという点です。これは安全性の観点から、薬剤師による適切な情報提供のもとで販売することが法律で義務付けられているためです。
本体はネットで、消耗品は実店舗で!という買い方が主流です
血糖値測定器を初めて購入される方の多くは、本体と消耗品がセットになったスターターキットを探されるかと思います。しかし、長期的な利用を考えると、本体をどこで購入し、その後継続的に必要となる消耗品をどこで入手するか、という計画が非常に重要になります。
最新モデルの測定器本体は、デザイン性や機能性が向上しており、Amazonや楽天市場、Yahoo!ショッピングでも数多く取り扱われています。本体だけなら、ネットでの購入の方が価格競争が働いていてお得な場合が多いです。特に、最新のスマホ連携モデルやデザイン重視のモデルは、ネット通販の方が手に入りやすい傾向にあります。
一方、継続して使うことになるセンサーや穿刺針は、前述の通り、主に調剤室のある薬局での購入が基本です。近くに調剤薬局があるか、取り扱いがあるかを事前に確認しておくことが、測定を継続するための鍵となります。モモストアの推奨としては、本体はECサイトでお得に手に入れ、消耗品は行きつけの調剤薬局を確保するという「ハイブリッド購入」が最もスムーズです。
もし、どのメーカーの機種を選ぶか迷っている場合は、主要なメーカー(アークレイ、ロシュDCジャパン、テルモ、ニプロなど)のウェブサイトで、取り扱い薬局の一覧を調べるか、直接血糖値測定器の基礎知識を調べることから始めてみることをおすすめします。この後の見出しで、ネット通販の安全性についても詳しく解説しますね。
医療機関ルート(病院・クリニック)での購入は保険適用になる?
糖尿病の診断を受けている方や、医師の指示で血糖測定を行っている方は、病院やクリニックを通じて測定器や消耗品を購入することができます。この場合、医師が診断した上での必要な医療行為とみなされるため、保険が適用されます。保険適用となれば、自己負担額が抑えられるため、コスト面で大きなメリットがあります。
ただし、保険適用となるのは「医師が必要と判断し、処方箋を発行した場合」に限られます。予防目的や、個人的な健康管理のために測定器を使用したいという場合は、残念ながら保険は適用されません。この場合は、自己負担(自費)で薬局やECサイトで購入することになります。
【保険適用と自己負担の比較】
| 購入方法 | 対象者 | メリット | デメリット |
| 医療機関(処方) | 糖尿病治療中の患者 | 保険適用でコストが安い。医師・薬剤師の指導を受けられる。 | 測定器の機種を選べない場合がある。 |
| 自己負担(自費) | 予防目的、予備軍、個人管理 | 好きな機種を選べる。ネットで本体をお得に買える。 | 全額自己負担となる。消耗品の入手が限定される。 |
ご自身の状況に合わせて、保険適用ルートか自己負担ルートかを選びましょう。まだ診断がついていないけれど不安がある、という方は、まずは内科や健康診断で相談してみるのが最も安心で確実な一歩です。
薬局・ドラッグストアで手に入れる際のメリットと注意点
血糖値測定器を販売している実店舗として、最も身近で確実なのが薬局やドラッグストアです。しかし、全ての店舗で扱っているわけではなく、「調剤薬局」や「調剤室が併設されているドラッグストア」であることが条件になります。これは、センサー(試験紙)が法律で厳しく管理されているためです。
調剤薬局で買う最大のメリットは「安心感」と「継続性」です
調剤薬局や調剤室併設のドラッグストアで購入する最大のメリットは、薬剤師による専門的なアドバイスを受けられる点と、消耗品を継続して購入しやすい点にあります。
1. 専門家による指導
血糖値測定器は高度管理医療機器であり、正しい知識と使い方を理解して使うことが重要です。薬剤師は、測定器の操作方法だけでなく、血糖値の変動が起こりやすい時間帯や食事との関係など、具体的な生活指導に関するアドバイスもしてくれます。これはネット通販では得られない大きなメリットです。
2. 消耗品の確実な入手
前述の通り、センサーはネット通販が禁止されています。調剤薬局では、本体を購入した後も、必要な時にセンサーや穿刺針を取り寄せたり、在庫を確認したりすることができます。測定を続ける上で、消耗品の確実な供給ルートを確保できるのは非常に心強いです。
3. 医療機関との連携
すでに医療機関にかかっている場合、かかりつけの調剤薬局で購入することで、病院での治療データと家庭での測定データを連携させやすくなる場合があります。これにより、より一貫した健康管理が可能になります。
調剤薬局は少し敷居が高いと感じるかもしれませんが、あなたの健康をサポートしてくれるプロフェッショナルがいる場所だと考えれば、安心して利用できるはずです。まずは近所の調剤薬局に、血糖値測定器の取り扱いがあるか尋ねてみましょう。
ドラッグストアで購入する際の注意点:取り寄せになることが多い
大手ドラッグストアの中には、調剤室を併設している店舗が増えています。しかし、全ての店舗で血糖値測定器本体や消耗品が常時在庫として置かれているわけではありません。
【ドラッグストアでの購入フローの例】
- 店舗の薬剤師に「血糖値測定器が欲しい」と伝える。
- 薬剤師が、使用目的や健康状態について簡単なヒアリングを行う。
- 取り扱いのあるメーカーのカタログから機種を選ぶ。
- 在庫があればその場で購入。在庫がない場合は取り寄せを依頼(数日~1週間程度)。
- 後日、商品を受け取る際に、薬剤師から使用方法や注意点の説明を受ける。
このように、すぐに手に入らない可能性があるため、「今日中に欲しい!」という急ぎのニーズには対応しにくいのがデメリットです。また、ドラッグストアによっては、特定のメーカーの製品しか扱っていない場合もあるため、事前に電話などで確認してから来店することをおすすめします。
また、店舗によっては、医療機器の販売登録がない店舗もありますので、必ず調剤室の看板が出ているかを確認してくださいね。普通の医薬品コーナーに測定器が並んでいることはほぼありませんので、必ず薬剤師に声をかけるようにしましょう。
【要チェック】ネット通販(Amazon・楽天・Yahoo!ショッピング)での購入における安全性
ネット通販は便利で価格も安いというイメージがありますが、血糖値測定器に関しては、その「利便性」と「安全性」を天秤にかける必要があります。特に、本体と消耗品の分類によって、購入できるものが明確に分かれています。
ネットで買えるのは「本体」と一部の「穿刺針」のみです
繰り返しになりますが、血糖値測定器の心臓部ともいえるセンサー(試験紙)は、ネット通販での購入ができません。これは、「体外診断用医薬品」という分類にあたり、法律によって対面販売が義務付けられているためです。
しかし、測定器の本体(リーダー)や、穿刺針(ランセット)の一部は、ECサイトで購入が可能です。ネット通販で購入する際のメリットと注意点をまとめました。
| メリット | 注意点 |
| 価格競争により定価よりも安く買えることが多い。 | センサー(試験紙)は買えないため、別途薬局を探す必要がある。 |
| 自宅にいながら様々なメーカーの機種を比較できる。 | 操作方法や使い方について、専門家からの指導を受けられない。 |
| 最新モデルや海外モデルなど選択肢が豊富。 | 正規販売代理店かどうか、販売業者の信頼性を確認する必要がある。 |
ネットで本体を買う場合は、「消耗品をどこで入手するか」というプランを先に立てておくのが賢明です。例えば、「このメーカーの本体を買うなら、近所の〇〇薬局でセンサーが手に入るか確認しておこう」といった具合です。
また、Amazonや楽天市場で「セット」として販売されている商品がありますが、その「セット」に含まれるセンサー類は、購入後に別の調剤薬局で買い足す必要があることを理解しておきましょう。
ネット購入の安全性:販売業者の「許可番号」を必ずチェック!
血糖値測定器本体は「高度管理医療機器」に分類されます。これは、ペースメーカーなどと同じように、取り扱いに特に注意が必要な医療機器であることを示しています。そのため、ECサイトであっても、販売するには都道府県知事の許可が必要です。
【安全なネット購入のための確認事項】
- 販売業者の会社概要ページや商品ページに、「高度管理医療機器等販売業許可証」の番号が記載されているかを確認してください。
- 販売業者の所在地や連絡先が明確に記載されているか。
- 製品が日本の医療機器認証を受けているか(「医療機器認証番号」や「医療機器承認番号」の記載)。
これらの情報が不明瞭な、極端に安い製品や海外製品には手を出さない方が安全です。特に中古品や個人出品(メルカリなど)での購入は、衛生面や動作保証の面でリスクが高いため、避けるべきだとモモストアは考えています。
大手ECサイトの公式ストアや、医療機器メーカーの直営店、または提携している販売店からの購入であれば、比較的安心感が高いです。安全性を確認し、後悔のないお買い物をしてくださいね。
本体と消耗品はセット?単品?購入前に知っておくべき内容物の違い
血糖値測定器を初めて買う際、何がセットになっていて、何が別売なのかが分かりにくいですよね。ここで、主な測定器キットに含まれる内容物を整理し、購入後に困らないための知識を身につけましょう。
スターターキットと必要な付属品一覧
一般的に、初めて血糖値測定を始める人向けには「スターターキット」や「ベーシックセット」として販売されていることが多いです。これには、測定に必要な基本アイテムが一通り含まれています。
【スターターキットの主な内容物】
| 名称 | 役割 | 消耗品? |
| 測定器本体(メーター) | 採血した血液を分析し、血糖値を表示するリーダーです。 | 本体は消耗品ではないが、電池交換が必要です。 |
| センサー/試験紙 | 血液を吸い込み、測定器に血糖値を伝える部分。酵素が塗布されています。 | 必須の消耗品。一度使ったら廃棄します。 |
| 穿刺器具(ランセットデバイス) | 指先などに針を刺すためのバネ式器具。 | 本体と同じく消耗品ではないが、定期的な清掃が必要です。 |
| 穿刺針(ランセット) | 実際に皮膚に刺して採血するための非常に細い針。 | 必須の消耗品。感染症予防のため使い捨てです。 |
| 採血用チップ | 穿刺器具の先端に取り付ける部分。 | 製品によりますが、消耗品の場合が多いです。 |
| キャリングケース | 測定器一式を持ち運ぶためのポーチ。 | 消耗品ではありません。 |
スターターキットに含まれるセンサーや針の数は、あくまで「お試し」や「初期使用分」のことがほとんどです。そのため、キットを購入したら、すぐに追加のセンサーを薬局で手配する必要があると考えておいた方が安心です。
消耗品の種類と互換性の確認は極めて重要です
血糖値測定器は、メーカーや機種によって使用できるセンサーや穿刺針が異なります。特定の測定器は、そのメーカー専用のセンサーしか使えません。この「互換性」の確認は、測定を継続する上で最も重要なポイントの一つです。
例えば、A社製の測定器を買ったのに、B社製の安価なセンサーを見つけても、それは使用できません。もし無理に使おうとすれば、正確な測定ができず、健康管理に重大な誤解を生む可能性があります。
購入前には、以下の点を必ず確認しましょう。
- 測定器本体とセンサーの対応品番:商品名だけでなく、品番まで一致しているか。
- 穿刺針の互換性:穿刺器具自体は共通の針を使えるメーカーもありますが、多くの場合は専用の針が必要です。
- ランニングコストの確認:消耗品の価格が、今後も継続して支払える価格帯か。
特にネット通販で本体を購入する際は、その機種に対応したセンサーの取り扱い薬局が近くにあるかどうか、事前に電話で確認することをおすすめします。「〇〇(メーカー名)の△△(機種名)のセンサーを扱っていますか?」と具体的に尋ねることで、購入後のトラブルを避けられますよ。
医療機器分類を理解しよう!「高度管理医療機器」と「体外診断用医薬品」の違い
血糖値測定器の購入ルートが複雑なのは、厚生労働省によって定められた「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律(薬機法)」に基づいているからです。この法律により、測定器に関わるアイテムは大きく2つに分類され、それぞれ販売ルールが異なります。
分類1:高度管理医療機器(測定器本体・穿刺器具など)
「高度管理医療機器」とは、不具合が生じた場合、生命や健康に重大な影響を与える可能性があるものとして、特に厳しい管理が必要な医療機器のことです。血糖値測定器の本体や、採血をするための穿刺器具(ランセットデバイス)などがこれに該当します。
この分類の機器は、販売業者に対して「高度管理医療機器等販売業の許可」が義務付けられています。ECサイトを含め、販売できる業者が限定されているのはこのためです。許可を受けた業者だけが、安全な製品を適切な方法で販売できる、という仕組みになっています。
私たちが購入する上でのポイントは、以下の通りです。
- ネットで購入する場合も、販売業者のページで「高度管理医療機器等販売業許可証」の番号があるかをチェックする。
- 本体に「医療機器承認番号」または「医療機器認証番号」が記載されているかを確認する。
この認証番号がない製品は、日本国内での使用が認められていない可能性が高く、精度の保証もありません。安さだけで選ばず、必ず正規の認証を得た製品を選ぶことが、ご自身の安全を守ることに繋がります。
分類2:体外診断用医薬品(センサー・試験紙)
こちらは、病気の診断や治療経過の観察のために、人体から採取した検体(血液など)に対して使用される医薬品のことです。血糖測定器のセンサーや試験紙がこれに該当します。
なぜセンサーがここまで厳しく管理されるかというと、その「品質」が測定結果の正確性に直結するからです。センサーの保管状態や使用期限が守られていないと、正しい血糖値が測れず、治療の判断を誤る危険性があります。
そのため、体外診断用医薬品であるセンサーは、以下のルールが適用されます。
- インターネットでの販売・郵送は禁止。
- 薬剤師による対面での情報提供と指導が義務付けられている。
- 調剤室のある薬局でしか取り扱えない。
これが、「本体はネットで買えるのに、センサーは薬局に行かないと買えない」という、一見不便に思えるルールの背景です。このルールは、私たちの測定の「正確性」と「安全性」を守るためにあると理解しておきましょう。正しいルートで、品質の保証された消耗品を手に入れることが、健康管理の第一歩です。
採血型(SMBG)と非採血型(CGM):あなたに合った測定器のタイプを選ぶポイント
血糖値測定器は、採血が必要な伝統的なタイプと、近年注目されている採血不要のタイプに大きく分けられます。それぞれにメリットとデメリットがありますので、ご自身のライフスタイルや測定頻度に合わせて選ぶことが大切です。
スタンダードな採血型(SMBG):精度と瞬時性に優れる
SMBG(Self-Monitoring of Blood Glucose:血糖自己測定)は、指先などに針(ランセット)を刺して少量の血液を採り、それを試験紙(センサー)につけて測定器で測る、最も普及している方法です。
【SMBGの特徴】
- 精度が高い:直接血液中のブドウ糖濃度を測るため、現在の血糖値を知る上での基準となる高い精度を誇ります。
- 瞬時性が高い:採血後、多くの機種では数秒で測定結果が表示されます。
- コストが比較的安い:本体価格がCGMに比べて安価で、自費購入の場合も手が出しやすいです。
- デメリット:測定のたびに穿刺が必要で、人によっては痛みが負担になることがあります。また、測定の「点」のデータしか得られません。
SMBGは、食前や食後、運動前後など、特定の瞬間の血糖値を知りたい方や、インスリン注射をしている方など、正確な「点」のデータが必要な方に向いています。測定に必要な採血量がごくわずかな機種も増えているため、痛みが心配な方は「微量採血モデル」を選ぶと良いでしょう。
新時代の非採血型(CGM/isCGM):変動を線で捉える
CGM(Continuous Glucose Monitoring:持続血糖測定)やisCGM(Intermittently Scanned Glucose Monitoring:間歇スキャン式持続血糖測定)は、皮膚に小さなセンサーを装着し、体内の「間質液」のグルコース濃度を24時間連続で測定する技術です。最も有名なものに「FreeStyleリブレ」などがあります。
【CGM/isCGMの特徴】
- 採血がほぼ不要:一度センサーを装着すれば、測定時はリーダーやスマホをかざす(または自動で)だけでOK。痛みがなく、負担が少ないです。
- 血糖値の変動を可視化:食事や運動による血糖値の上がり下がりを「線」で把握できます。特に夜間の変動を知るのに有効です。
- データ管理が容易:自動でデータが記録され、グラフ化されるため、医師との情報共有がスムーズです。
- デメリット:本体価格やセンサーのコストが高めです。また、間質液の濃度を測るため、血液中の血糖値と数分程度の時間差が生じることがあります。
このタイプは、血糖値の「トレンド」を知りたい方、例えば「どの食事で血糖値が急上昇するのか」や「運動の効果はどのくらい持続するか」など、生活習慣と血糖値の関係を深く分析したい方に最適です。ただし、多くの場合、CGMは医師の処方が必要となるため、まずはかかりつけ医に相談してみましょう。
SMBGとCGMの違いについて、さらに深く理解したい方は、最新のCGM(持続血糖測定器)技術を調べてみると、その進化の速さに驚くはずです。
【失敗しない】測定器の選び方3つの重要ポイント:精度・使いやすさ・痛み
現在、市場には様々なメーカーから多くの血糖値測定器が販売されています。どれも医療機器として高い精度を持っていますが、毎日使うものだからこそ、ご自身の使用環境や体質に合った機種を選ぶことが、継続的な測定成功の秘訣です。ここでは、特に重視したい3つのポイントを詳しく見ていきましょう。
ポイント1:測定の「正確さ」と「速さ」をチェック
血糖値測定器の最も重要な機能は、当然ながら「正確な値」を出すことです。日本では、厚生労働省が定める厳しい基準(ISO15197)を満たした製品だけが承認されていますので、日本の医療機器認証を受けた製品であれば、基本的に精度は保証されています。
しかし、「速さ」は機種によって大きく異なります。
- 測定時間:血液をセンサーにつけてから結果が表示されるまでの時間は、最短3秒から10秒程度まで幅があります。急いでいる時や、場所を選ばず測定したい場合は、数秒で結果が出るスピーディーなモデルが便利です。
- 血液の必要量:測定に必要な血液の量が、0.3μL(マイクロリットル)から1.0μL程度と機種によって違います。必要な血液量が少ないほど、穿刺時の負担が少なく、失敗も減ります。特に採血が苦手な方や、指先の皮膚が硬くなりやすい方は、必要血液量の少ないモデルを選びましょう。
これらのスペックは、メーカーの製品情報やパッケージに必ず記載されていますので、購入前にしっかり比較してくださいね。速くて少ない血液で測れる機種は、わずかな手間を減らし、測定への心理的なハードルを下げることに繋がります。
ポイント2:操作性とデザインがもたらす「使いやすさ」
測定器は毎日、多い人だと一日に何回も使用するものです。そのため、操作が直感的でストレスを感じないデザインであることも、非常に重要な選び方の一つです。
- 画面の見やすさ:高齢の方や視力に不安がある方は、画面が大きく、数値の文字が太い、バックライト付きのモデルを選びましょう。最近は、文字が大きく表示されるシンプルなデザインの機種も増えています。
- ボタンの数と配置:操作ボタンが少なく、電源のON/OFFやデータ確認が簡単にできる機種は、初めての方でも迷いにくいです。
- 携帯性:外出先で測定する機会が多い方は、小型で軽量なペン型やスティック型の機種が適しています。キャリングケースがコンパクトであるかも重要なチェックポイントです。
また、最近の機種は、測定した日時を自動で記録してくれたり、食前・食後のタグ付けができたりと、データ管理機能が充実しています。面倒な記録作業を機械に任せることで、測定が習慣化しやすくなりますよ。
ポイント3:「採血の痛み」を最小限に抑える機能
SMBG(採血型)の測定器を選ぶ上で、多くの方が最も気にされるのが「痛み」でしょう。現在の測定器は、穿刺器具と穿刺針の進化により、昔に比べて格段に痛みが軽減されています。
痛みは主に「穿刺針の細さ」と「穿刺器具の性能」によって決まります。
【痛みを軽減するチェックリスト】
| 要素 | 痛みを減らすポイント |
| 穿刺針の太さ | ゲージ数が大きい針(例:30G、33G)ほど細く、痛みを感じにくいです。 |
| 穿刺器具 | 穿刺の深さを細かく調整できる機能(例:0.1mm単位)がついているか。 |
| 針の構造 | 先端が三枚刃になっていたり、シリコンコーティングされている針は、皮膚への抵抗が少なく滑らかに刺さります。 |
| 採血部位 | 指先だけでなく、腕や手のひらなど別の部位からの採血(多部位採血)に対応しているか。 |
痛みは個人差がありますが、穿刺の深さを自分で調節できる機種を選び、必要最小限の深さで採血を試すことが重要です。また、採血前に指先を温めると血液が出やすくなり、深く刺さずに済むため、試してみてくださいね。
本体価格とランニングコストを比較!長期的に見てお得なメーカーはどれ?
血糖値測定器の導入費用は、本体価格(初期費用)と、センサー・穿刺針などの消耗品にかかるランニングコスト(継続費用)の二層構造で考える必要があります。特に、ランニングコストは測定を続ける限り発生するため、機種選びにおいて非常に重要なポイントになります。
初期費用としての本体価格:数千円から数万円まで
血糖値測定器の本体(リーダー)は、機能やメーカーによって価格が大きく異なりますが、自己負担(自費)で購入する場合の価格帯は以下の通りです。
- 低価格帯(3,000円〜6,000円):必要最小限の機能に絞ったベーシックなモデル。初めての測定や、頻度が少ない方向け。
- 中価格帯(7,000円〜15,000円):データ管理機能、スマホ連携、画面の大型化など、使いやすさを追求した標準的なモデル。最もラインナップが充実しています。
- 高価格帯(20,000円以上):CGMなどの非採血型測定器のリーダーや、多機能なプロ仕様モデル。ただし、CGMはセンサー代が非常に高価になることが多いです。
本体は一度買ってしまえば数年使えるため、初期投資を惜しむよりも、使いやすさを重視した中価格帯のモデルを選ぶ方が、測定の継続という点で結果的に得策となることが多いです。
また、Amazonや楽天市場では、旧モデルやキャンペーン中のスターターキットが半額以下で販売されることもありますので、こまめにチェックしてみましょう。ただし、旧モデルを購入する場合は、その機種のセンサーが今後も安定して供給されるかを確認することが大切です。
最も重要なランニングコスト:消耗品の価格比較
ランニングコストは、主に「センサー(試験紙)」と「穿刺針」の費用です。測定頻度にもよりますが、週に数回測定するだけでも、年間で数万円の出費になることがあります。
【センサー・穿刺針の目安価格(自費購入・調剤薬局目安)】
| 消耗品 | 単位 | 目安価格帯(自費) | 購入頻度(例:週3回測定の場合) |
| センサー(試験紙) | 30枚入り | 2,500円〜4,500円 | 月1回程度 |
| 穿刺針(ランセット) | 30本入り | 600円〜1,500円 | 月1回程度 |
| CGMセンサー | 1個(約2週間分) | 8,000円〜15,000円 | 月2回程度 |
※価格はメーカーや薬局、時期により変動します。
ランニングコストを抑えるためには、センサー1枚あたりの単価が安いメーカーを選ぶことが直接的に効果的です。また、穿刺針については、メーカーによっては他社製品との互換性がある場合もあるため、汎用性の高い針を使える機種を選ぶのも一つの手です。
特にCGMを選ぶ場合は、センサー代が非常に高額になるため、保険適用が可能かどうかを医師に相談することが、長期利用の前提となります。自費でのCGM利用は、費用対効果を慎重に検討する必要があります。
センサー(試験紙)や穿刺針だけを買い足す!消耗品の確実な入手方法
血糖値測定器は、本体は長く使えますが、センサーと穿刺針は使い捨ての消耗品です。測定を継続するためには、これらの消耗品を途切れることなく、確実に手に入れるルートを確保することが非常に重要になります。ここでは、消耗品を買い足すための具体的な方法と注意点をご説明します。
センサー(試験紙)は「かかりつけ薬局」を決めるのが鉄則
センサーは「体外診断用医薬品」であり、ネット通販が禁止されているため、対面販売が可能な調剤室のある薬局でのみ購入可能です。最もスムーズな入手方法は、ご自身の「かかりつけ薬局」を決めておくことです。
【かかりつけ薬局での購入ステップ】
- 在庫の確認:購入したいメーカーと機種のセンサーが薬局に在庫としてあるか、または取り寄せが可能かを確認します。
- 薬剤師との相談:薬剤師に声をかけ、購入の意思を伝えます。
- 情報提供:センサーの使用方法、使用期限、保管方法などについて、薬剤師からの説明(情報提供)を受けます。
- 購入:対面で購入します。
大きな都市の駅前薬局や、病院の門前薬局であれば、複数のメーカーのセンサーを扱っている可能性が高いです。しかし、在庫がない場合、取り寄せに数日かかることも珍しくありません。センサーの残量が少なくなってきたら、早めに薬局に連絡して取り置きや取り寄せをお願いしておくのが賢明です。
また、使用期限が近いセンサーは精度が落ちる可能性がありますので、購入時に期限を確認し、適切に保管(高温多湿を避ける)することも大切です。
穿刺針(ランセット)はネットでも買える機種が増加中
穿刺針(ランセット)は、高度管理医療機器または一般医療機器に分類され、センサーほど厳しい販売制限はありません。そのため、一部の穿刺針はAmazonや楽天市場などのECサイトでも購入することが可能です。
ただし、ここで気をつけたいのが「互換性」と「セット販売の確認」です。
- 互換性の確認:お使いの穿刺器具(ランセットデバイス)に、購入しようとしている針が対応しているかを必ず確認してください。異なるメーカー間でも互換性のある針はありますが、パッケージの注意書きをよく読みましょう。
- 針のみの購入:ECサイトでは、針と穿刺器具がセットで売られていることも多いですが、必要なのは「針(ランセット)」だけです。商品名や内容物をしっかり確認し、針のみを必要な本数だけ購入しましょう。
薬局で購入する方が確実で安心ですが、もしご自身で対応する針の品番が明確に分かっているのであれば、ネット通販を利用することで、比較的安価に、そして自宅に届けてもらえるという利便性を享受できます。ただし、販売業者の許可番号確認は忘れずに行ってください。
初めて購入する人が知っておきたい医療機器認証と安全性
血糖値測定器は、ご自身の健康状態を把握するための非常に重要なツールです。そのため、製品選びにおいて「安全性」と「信頼性」は最優先事項となります。初めて測定器を購入する方が特に注意すべき、医療機器の認証と安全基準について解説します。
日本の「医療機器認証」マークの重要性
日本国内で販売されている血糖値測定器は、厚生労働省による厳格な審査をクリアし、安全性が保証された製品でなければなりません。この審査を通過した製品にのみ与えられるのが「医療機器承認番号」または「医療機器認証番号」です。
【認証番号の記載例】
- 承認番号: (例) 22100BZX00000000(数字13桁)
- 認証番号: (例) 225AABZX00000000(数字13桁)
この番号がパッケージや取扱説明書、メーカーのウェブサイトに記載されていることは、その製品が日本の安全基準と品質基準を満たしていることの確たる証拠です。
海外製品の中には、デザイン性や多機能性を謳いながらも、日本の認証を受けていないものが散見されます。認証がない製品は、国際的な精度基準(ISO15197)を満たしていない可能性もあり、測定結果が不正確であるリスクを伴います。間違った測定結果に基づいて健康管理を行うことは、非常に危険です。
「医療機器」という表示と、この認証番号があるかどうかを、ネット通販で購入する場合でも必ず確認しましょう。認証情報についてさらに詳しく知りたい場合は、医療機器認証のチェック方法を検索し、公的な情報源で確認できます。
衛生管理と廃棄のルールも安全性の一部です
測定器の安全性は、製品の品質だけでなく、使用者による正しい衛生管理と廃棄方法によっても保たれます。
1. 穿刺針の使い回しは絶対にNG
穿刺針は、一度使ったら必ず廃棄してください。これは、感染症のリスクを避けるためだけでなく、一度使った針は先端がわずかに曲がったり、鈍ったりして痛みが強くなるためでもあります。家族間であっても、測定器本体や穿刺器具の使い回しは避けるべきです。
2. 針の安全な廃棄方法
使用済みの穿刺針は「医療廃棄物」として扱われます。そのまま家庭ゴミとして捨てると、清掃作業員やゴミ収集員の方に針刺し事故を起こさせる危険性があります。廃棄方法は自治体によって異なりますが、一般的には以下の方法が推奨されます。
- 専用の廃棄容器に入れる(メーカーから提供されることがあります)。
- 容器がいっぱいになったら、病院や調剤薬局に持ち込んで回収を依頼する。
購入した薬局で廃棄方法を尋ねるのが最も確実です。これらのルールを守ることも、血糖値測定を安全に行うための大切なマナーです。
スマホ連携やデータ管理機能で選ぶ!生活習慣の改善に役立つ機能とは
現代の血糖値測定器は、単に数値を測るだけでなく、スマートフォンと連携することで「記録」から「分析」そして「行動変容」へと繋げる、高度なデータ管理機能を備えています。特に予防目的や生活習慣改善を目指す方にとって、このデータ管理機能は非常に重要です。
自動記録・グラフ化で血糖値の「トレンド」を把握
測定した血糖値を手書きでノートに記録するのは、手間がかかり、なかなか継続しにくいものです。スマホ連携機能を持つ測定器の最大のメリットは、測定結果が自動でアプリに転送され、瞬時にグラフ化されることです。
【データ管理アプリの便利な機能】
- トレンドの可視化:日中だけでなく、夜間も含めた血糖値の変動を「線」で確認できます。
- 食事・運動の記録連携:測定値と合わせて、食べたものや運動の内容をアプリに記録できます。これにより、「あの食事が血糖値を急上昇させた」という原因と結果が明確になり、食生活改善に役立ちます。
- 目標設定と進捗管理:目標とする血糖値の範囲を設定し、その達成度を視覚的に把握できます。
- クラウド共有機能:記録したデータを医師や家族と共有できます。遠隔診療や日々の報告がスムーズになります。
特に、血糖値は食後やストレス、睡眠不足など、様々な要因で変動します。この変動を「点」ではなく「線」で捉えることで、より具体的で効果的な生活習慣の見直しが可能になります。測定器を選ぶ際は、連携するスマホアプリの使いやすさや評価もチェックしてみましょう。
アラート機能やインスリン量計算サポート
より高度な機能として、CGMなどの連続測定器には、血糖値が設定した上限・下限を超えた場合にアラート音を鳴らす「アラーム機能」が搭載されていることがあります。
- 低血糖予防:急激な低血糖を事前に察知し、対策を講じる時間的余裕を与えてくれます。
- 高血糖予防:高血糖が続いていることを通知し、適切な対処を促します。
また、インスリン治療を行っている方の場合、測定した血糖値に基づいて適切なインスリン注入量を計算してくれるサポート機能を備えた機種もあります。これは非常に専門的な機能ですが、治療をより安全かつ効率的に進めるために役立ちます。
これらの多機能モデルは、データ管理の手間を大幅に軽減し、測定そのものを単なる作業ではなく、健康改善のための積極的な行動に変えてくれます。少し高価であっても、長期的な健康投資と考えれば、高性能なモデルを選ぶ価値は十分にあると言えるでしょう。
医師の処方箋は必要?予防目的で自己測定を始める場合の具体的なステップ
「糖尿病の診断は受けていないけれど、自分の健康のために血糖値を測りたい」という方は非常に多いです。予防目的での自己測定は、生活習慣の改善に役立つ素晴らしい行動ですが、この場合、測定器の購入に医師の処方箋は基本的に不要です。
予防目的の自己測定は「自費購入」が原則
保険診療では、あくまで「治療に必要な医療行為」に対してのみ保険が適用されます。そのため、糖尿病の診断を受けていない方の予防目的や健康管理のための測定は、「自由診療(全額自己負担)」となります。
【予防目的での自己測定スタートガイド】
- メーカー・機種選び:この記事でご紹介した選び方を参考に、ご自身の予算とライフスタイルに合ったSMBGタイプの測定器を選びます。本体はネット通販で購入するのが最も手軽でお得です。
- 消耗品の購入ルート確保:本体を購入する前に、その機種に対応したセンサー(試験紙)と穿刺針を扱っている調剤薬局を見つけておきます。これが最も重要な事前準備です。
- 購入と指導:ネットで本体を購入し、薬局でセンサーを購入する際に、薬剤師から正しい使い方と注意点について説明を受けます。
- 測定の開始:正しい方法で測定を開始し、できれば食事や運動の内容と一緒に記録します。
ここで注意したいのは、予防目的であっても、測定器は医療機器であるため、薬剤師からの対面指導を受けることが推奨されているという点です。初めての測定器選びや使い方に不安がある場合は、まずは調剤薬局を訪れ、薬剤師に相談することから始めても良いでしょう。
専門家への相談は、測定の質を高める最善策
処方箋がなくても測定は始められますが、測定結果を「どう読み解き、どう行動に繋げるか」は、自己判断が難しい部分です。
測定を始めたものの、「この数値は高いの?」「どういう意味があるの?」と不安になったり、モチベーションが続かなくなったりすることはよくあります。
そこでモモストアがおすすめするのは、「結果をもって専門家に相談する」というステップです。内科や糖尿病内科のクリニック、または管理栄養士に相談することで、以下のようなメリットが得られます。
- 測定結果に基づいた具体的な食事指導や運動指導を受けられる。
- 自分の測定方法や頻度が適切か、客観的なアドバイスを受けられる。
- もし血糖値が非常に高いなど、医療的な介入が必要な状態であれば、早期に治療に移行できる。
自己測定はあくまで「入り口」です。その結果を活かして健康改善に繋げるために、ぜひ専門家の力を借りてみてください。測定を無駄にしないためにも、相談できる環境を整えておくのが最も安心で確実な方法です。
血糖値測定器の正しい使い方と衛生管理で注意すべきこと
せっかく測定器を購入しても、使い方が間違っていては正確な値が得られません。特に、採血を伴うSMBGにおいては、衛生管理と正しい手順を守ることが、安全で正確な測定の鍵となります。ここでは、測定を始める前に必ず知っておきたい、正しい使い方と注意点を解説します。
SMBGの正しい測定手順:血液を絞り出さないことが重要
SMBGの測定手順は機種によって多少異なりますが、基本は共通しています。特に以下のポイントを守ってください。
【正しい測定のためのチェックポイント】
| ステップ | 正しい手順と注意点 |
| 準備 | 石鹸で手をよく洗い、完全に乾かす。アルコール消毒液を使う場合は、乾くまで待つこと。水分が残っていると値が不正確になります。 |
| 穿刺 | 指先(指腹の真ん中ではなく、やや側面)に穿刺します。毎回同じ場所を避け、指を変えるようにしましょう。 |
| 採血 | 指の根元から先端に向けて、優しくマッサージする程度で血液を出す。血液を強く絞り出すと、組織液が混ざり、血糖値が低く出てしまう原因になります。 |
| 測定 | 試験紙の先端に血液を吸わせるように接触させ、測定器にセットする。 |
| 廃棄 | 使用済みの針とセンサーは、直ちに専用の廃棄容器に入れ、安全な場所に保管します。 |
多くの人がやりがちな間違いが「血液を無理に絞り出す」ことです。これは測定値を不正確にするだけでなく、痛みの原因にもなります。穿刺の深さを適切に設定し、優しく血液を出すことを意識しましょう。
もし測定が不安な場合は、SMBGの正しい使い方ガイドを検索したり、薬局の薬剤師にデモンストレーションをお願いしたりすると良いでしょう。
測定結果に影響を与える「意外な要因」
血糖値は非常にデリケートで、測定方法以外にも様々な要因で変動します。正確な測定と正しい判断のために、以下の点にも注意してください。
- 手についた残留物:食事やフルーツを扱った後、手を洗わずに測定すると、手に残った糖分が測定値に影響し、異常に高い値が出ることがあります。必ず石鹸で手を洗いましょう。
- 試験紙の保管状態:センサー(試験紙)は、高温多湿や直射日光に弱いです。専用の容器に入れ、涼しい場所で保管し、使用期限を守って使いましょう。
- 環境の温度:極端に暑い場所や寒い場所での測定は、測定器の精度に影響を与える可能性があります。取扱説明書に記載されている推奨使用温度の範囲内で測定しましょう。
これらの注意点を守ることで、測定値の信頼性が向上し、安心して健康管理に役立てることができます。
【Q&A】血糖値測定器に関するよくある疑問を一問一答形式で解決!
血糖値測定器について、多くの方が疑問に感じる点をモモストアがQ&A形式でまとめてみました。あなたの疑問もここで解決するかもしれませんよ!
Q1:針を刺さずに測れる「非侵襲型」の測定器はありますか?
A:はい、あります。それが前述のCGM(持続血糖測定器)やisCGM(間歇スキャン式持続血糖測定器)です。これらは皮膚にセンサーを装着し、間質液中のグルコース濃度を測るため、採血は原則不要です。日本国内でも医療機器として承認され、広く使われています。
また、さらに研究が進んでいるのが、光や汗、涙などを使って採血せずに血糖値を測る「非侵襲型」の技術です。一部の製品は海外で販売され始めていますが、SMBGと同等の精度が認められているものはまだ少なく、日本国内で一般的に購入できるのはCGM/isCGMが主流です。技術は日々進化していますので、今後の動向に注目です。
Q2:測定器のセンサーに「使用期限」があるのはなぜですか?
A:センサー(試験紙)の内部には、血液中のブドウ糖と反応して電流を発生させるための「酵素」が塗布されています。この酵素が時間の経過や環境によって劣化するため、正確な測定ができなくなるリスクがあります。
そのため、センサーには必ず使用期限が設けられています。期限が切れたセンサーを使うと、実際よりも低い値が出たり、エラーが表示されたりする可能性があります。また、開封後も湿気に弱いため、保管方法にも十分注意し、期限内に使い切るようにしましょう。
Q3:測定器本体が故障した場合、どこに修理に出せばいいですか?
A:血糖値測定器は精密な医療機器ですので、ご自身で修理を試みるのは絶対に避けてください。
故障や不具合の可能性がある場合は、まず製品を購入した薬局またはECサイトの販売業者に連絡するのが基本です。多くのメーカーでは、製品の保証期間を設けており、保証期間内であれば無償で修理や交換に応じてくれることがあります。
連絡の際には、保証書や購入時のレシート、取扱説明書を手元に用意しておくとスムーズです。また、多くのメーカーは電話サポートセンターを設けていますので、まずはメーカーのウェブサイトで連絡先を確認してみましょう。
Q4:測定値がいつも高い気がしますが、どうすればいいですか?
A:まずは測定方法に間違いがないかをチェックしましょう。特に「採血時に血液を無理に絞り出していないか」「測定前に手を洗って完全に乾かしているか」が重要です。
正しい方法で測定しても高い値が出る場合は、それがあなたの「今の体の状態」を示しています。自己判断で測定を止めたり、不安になったりするのではなく、内科や糖尿病内科の医師に相談してください。測定結果のデータ(記録)は、医師が診断する上で非常に重要な情報となりますので、必ず持参しましょう。
Q5:血糖値測定器の記録は、何年間保存できますか?
A:測定器本体に保存できるデータ件数や期間は、機種によって大きく異なります。古い機種だと数十件程度ですが、最近のモデルは数百件から数千件のデータを保存できるものが多いです。
しかし、最も安心で確実なのは、スマホ連携機能を使ってクラウド上にデータを保存することです。本体が壊れても、データは失われることはありません。また、クラウド上であれば、半永久的にデータを保存・管理でき、過去のデータと比較することも容易になります。データ管理のしやすさも、機種選びの重要な要素としてチェックしましょう。
血糖値測定器はどこで買える?モモストアが推奨する安心の購入ルート
ここまで、血糖値測定器の購入場所、種類、選び方、そして安全性について詳しく解説してきました。最後に、モモストアとして皆さんに最も安心でスムーズな購入ルートを推奨させていただきます。後悔のない、賢いお買い物をしましょう!
モモストアが推奨する「ハイブリッド購入戦略」
血糖値測定器は「本体(ECサイト)」と「消耗品(薬局)」でルートを分ける、ハイブリッド購入戦略が、価格と利便性、そして安心感を両立させるベストな方法です。
【推奨購入ルートのステップ】
- 機種選定と消耗品ルートの確保(最重要):測定器の機能、コスト、デザインなどを比較し、機種を決定します。その際、必ず近所の調剤薬局に電話し、その機種のセンサー(試験紙)の取り扱いがあるかを確認し、入手ルートを確保します。
おすすめの購入先:
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングで本体の価格を比較し、最もお得なショップで購入を検討しましょう。ただし、必ず「高度管理医療機器等販売業許可」を持つ正規の販売業者であることを確認してください。 - 本体の購入:ネット通販で本体(スターターキット)を購入します。この際、レビューや評価が高い販売業者を選ぶと安心です。
- 消耗品の購入と指導:本体が届いたら、確保しておいた調剤薬局に行き、薬剤師からセンサーを購入します。この対面指導の際に、本体の初期設定や使い方、針の深さ調整などを細かく教えてもらいましょう。これが、正確な測定を始めるための最後の、そして最も重要なステップです。
もしもの時は、専門家を頼ることを忘れないで
血糖値測定器は、ご自身の健康を「見える化」してくれる強力なツールですが、ツールを使う目的は「健康改善」にあります。測定結果を見て一喜一憂するだけでなく、「なぜこの数値が出たのか」を分析し、行動を変えていくことが大切です。
もし、測定結果に不安を感じたり、食生活や運動について専門的なアドバイスが欲しくなったりしたときは、遠慮なく医師や管理栄養士に相談してください。彼らは、あなたの測定結果という貴重なデータを使って、最適な健康改善プランを提供してくれるはずです。
この記事が、あなたの血糖値測定器選びと、健康的な生活を始めるための一歩となれば幸いです。モモストアは、あなたのセルフケアを応援しています!
糖尿病に関する公的な情報や相談窓口は、糖尿病に関する公的機関のウェブサイトでも確認できますよ。

