コンタクトレンズはどこで買える?安全・安心な購入場所と賢い選び方ガイド
「コンタクトレンズってどこで買えばいいの?」「オンラインで買うのは安くて便利だけど、安全面が心配…」
そう思っている方は、意外と多いのではないでしょうか。
この記事では、コンタクトレンズの主な購入場所から、安全・安心に購入するための必須知識、そしてあなたの生活にぴったりのレンズ選びまで、モモストアが詳しく解説していきます。
知っておきたい購入ルートのメリット・デメリットや、トラブルを未然に防ぐための情報も満載ですので、ぜひ最後まで読んで、今日からのコンタクトライフをより快適にしてくださいね!
・今すぐ購入したい!オンラインストアでのコンタクトレンズの購入方法
・処方箋なしでコンタクトレンズを買うのは本当に大丈夫?
・種類別!あなたに合ったコンタクトレンズの選び方
・【1Day vs 2Week】ライフスタイルに合わせたコスパ比較
- コンタクトレンズが買える主な場所【リアル店舗編】
- 今すぐ購入したい!オンラインストアでのコンタクトレンズの購入方法
- 処方箋なしでコンタクトレンズを買うのは本当に大丈夫?
- 種類別!あなたに合ったコンタクトレンズの選び方
- 【1Day vs 2Week】ライフスタイルに合わせたコスパ比較
- コンタクトレンズ専門店とオンラインストアの価格を徹底比較!
- 初めてコンタクトレンズを購入する際に必要なものと手順
- カラコン・サークルレンズはどこで買うのが安心?
- 度数や種類を変えたい時の正しい手順と注意点
- コンタクトレンズの正しいケア方法と絶対にやってはいけないこと
- 眼科に行かずに購入するデメリットと潜むリスク
- 意外な場所!ドラッグストアや家電量販店での取り扱い状況
- 【緊急時】コンタクトレンズをすぐに手に入れる裏技
コンタクトレンズが買える主な場所【リアル店舗編】

コンタクトレンズは、高度管理医療機器に分類されているため、どこでも手軽に買えるわけではありません。しかし、初めての方でも安心して購入できるリアル店舗の選択肢はいくつかあります。
ここでは、主にコンタクトレンズを購入できる「リアル店舗」の種類とその特徴について、詳しく見ていきましょう。それぞれの場所で得られるメリットが異なりますので、ご自身の状況に合わせて選ぶのがポイントですよ。
専門チェーン店(アイシティ、エースコンタクトなど)
コンタクトレンズの購入場所として最も一般的で安心できるのが、こうした専門チェーン店です。これらの店舗の多くは、すぐ隣や同じ建物内に眼科を併設しているか、あるいは連携している眼科があります。
最大のメリットは、眼科での検査から購入までの流れがスムーズであることです。初めてコンタクトレンズを購入する場合や、久しぶりに購入する場合、また目の調子が悪い時などは、必ず眼科の診察が必要です。専門店のスタッフさんはコンタクトレンズの知識が豊富なので、レンズの受け渡しはもちろん、種類や使い方の相談にものってもらえるのが心強いですね。
また、保証制度が充実している場合が多く、万が一レンズに不具合があったり、度数が合わなくなったりした場合にも対応してもらえることが多いです。価格はオンラインストアに比べると割高になる傾向がありますが、安心感とサポート体制を重視するなら、専門チェーン店が最もおすすめです。
【専門チェーン店のメリット・デメリット】
| メリット | 眼科連携で安全・安心、豊富な在庫、丁寧な接客、充実した保証制度。 |
| デメリット | オンラインより価格が高い場合がある、眼科の待ち時間が発生することがある、営業時間外は購入できない。 |
メガネ店(JINS、Zoffなど一部店舗)
最近では、メガネ専門店でもコンタクトレンズの取り扱いを始めているところが増えてきました。特に若い世代をターゲットにしたおしゃれなメガネ店の中には、ワンデータイプのソフトコンタクトレンズなどを取り扱っていることがあります。
ただし、メガネ店の場合は、全ての店舗に眼科が併設されているわけではないため、購入前に自分で眼科を受診し、処方箋(指示書)をもらう必要がある場合が多いです。もし、既にコンタクトレンズを使っていて度数が分かっており、処方箋を持って行ける場合は、メガネのついでに購入できて便利です。
購入したいレンズの種類やブランドが限られていることもあるので、お目当ての商品がある場合は事前に電話などで確認しておくとスムーズでしょう。メガネとコンタクトを同じお店でまとめて管理したい方には便利かもしれません。
病院・クリニック(眼科)
もちろん、コンタクトレンズは眼科でも購入が可能です。正確には、眼科で診察と検査を受けて、適切なレンズの処方(指示)を受け、その場で購入するという形になります。
特に、ハードコンタクトレンズや特殊な乱視用・遠近両用レンズなど、フィッティングが重要なレンズを購入する場合や、目の病気(ドライアイなど)とコンタクトレンズの使用を並行して管理したい場合は、眼科での購入が最も安心です。眼科医が直接目の状態を診て、最も目に負担の少ないレンズを選んでくれるので、安全性が非常に高いと言えます。
ただし、眼科はあくまで治療や検査がメインなので、購入できるレンズの種類や在庫が限られている場合があります。価格も専門店やオンラインに比べて割高になることが多いですが、何よりも目の健康を最優先したい方におすすめの購入場所です。
今すぐ購入したい!オンラインストアでのコンタクトレンズの購入方法
最近のコンタクトレンズの購入場所として、最も人気が高まっているのがオンラインストアです。インターネット通販の最大の魅力は、やはりその利便性の高さと価格の安さにあります。自宅にいながら、24時間いつでも注文でき、重たい箱を運ぶ手間もありません。
ここでは、オンラインストアを利用する際の具体的な手順や、知っておくべき注意点について解説します。オンライン購入は賢く利用すれば非常に便利な方法ですが、安全に利用するための知識が不可欠です。
オンラインストアでの購入手順
オンラインストアでの購入は非常にシンプルです。基本的な流れは以下の通りです。
- レンズの選択: 普段使っているレンズのブランド、種類(1Day/2Weekなど)、ベースカーブ(BC)、度数(PWR or D)を確認し、購入したい商品を選びます。
- 度数の入力: 左右それぞれのBCと度数を入力します。乱視用レンズの場合は、乱視度数(CYL)と軸(AXIS)も必要です。
- 処方箋の提出(任意または必須): サイトによっては、処方箋(眼科医の指示書)の提出を求める場合があります。提出が任意の場合も多いですが、安全のためには最新の処方箋に基づいた購入が強く推奨されます。
- 支払い・配送: 支払い方法を選択し、注文を確定します。最短で当日発送、翌日到着のストアもあります。
この手軽さから、多くの人がAmazonや楽天市場、Yahoo!ショッピングなどの大手ショッピングサイトや、コンタクトレンズ専門のオンラインストアを利用しています。特に、コンタクトレンズをオンラインで購入する際の注意点について事前に調べておくと、より安心して利用できるでしょう。
大手通販サイト(Amazon、楽天、Yahoo!ショッピング)を利用する
これらの大手通販サイトは、コンタクトレンズを取り扱う「販売業者」が出店している形です。つまり、Amazon自体がレンズを売っているわけではなく、正規の許可を得たショップが販売していることになります。
価格競争が激しいため、専門店よりも大幅に安く購入できるケースが多く、ポイントやクーポンを利用すればさらに安くなることもあります。また、普段の買い物で貯めているポイントを使えるのも大きな魅力です。
しかし、ショップによって対応や発送のスピードが異なるため、レビューをよく確認することが重要です。また、レンズを自己判断で選んでしまうと目に合わない可能性がありますので、必ず眼科で発行された処方箋(指示書)のデータに基づいて購入してください。特に初めて購入するレンズや、久しぶりに度数を変更する場合は危険です。
オンライン購入のメリットと潜むリスク
【オンライン購入の主なメリット】
- 価格の安さ: 店舗運営費などがかからない分、店頭よりも安価なことが多い。
- 利便性: 24時間いつでも注文可能で、自宅まで届けてくれる。
- 在庫の豊富さ: リアル店舗では在庫切れでも、オンラインなら見つかる可能性が高い。
【オンライン購入の潜むリスク】
- 目の状態のチェック不足: 眼科の定期検査を受けずに購入し続けると、目の病気(角膜の傷、酸素不足など)に気づかない危険性がある。
- 自己責任: 目のトラブルが発生した場合、全て自己責任となってしまう。
- 偽造品のリスク(稀): 信頼できないサイトでの購入は避けるべき。
オンライン購入は、眼科での定期検査を欠かさないことが大前提となります。安さや便利さだけに目を奪われず、「目の健康」とのバランスを考えることが最も重要です。
処方箋なしでコンタクトレンズを買うのは本当に大丈夫?
オンラインストアでコンタクトレンズを検索していると、「処方箋不要」と書かれたサイトをよく見かけますね。「わざわざ眼科に行くのは面倒だし、前と同じ度数なら処方箋なしでいいかな?」と思ってしまうかもしれません。しかし、これには大きな落とし穴があります。
日本の法律上の扱いは?
日本の法律では、コンタクトレンズは「高度管理医療機器」に指定されています。販売には高度管理医療機器等販売業の許可が必要ですが、購入時に処方箋の提出を義務付ける法律はありません。つまり、処方箋なしで購入すること自体は、法的には問題がないことになります。
しかし、これはあくまで「販売」に関する規定であり、「目の健康」を保証するものではありません。コンタクトレンズのパッケージや説明書には、「眼科医の指示に基づき使用すること」が明確に記載されています。これは、コンタクトレンズが使い方を誤ると、目の健康に深刻な影響を及ぼす可能性があるからです。
目の状態は常に変化している
「度数は変わっていないから大丈夫」と考えてしまいがちですが、目の状態は毎日変化しています。特にコンタクトレンズを装用していると、酸素不足による角膜の傷や、ドライアイの悪化、アレルギー反応などが知らないうちに進行していることがあります。
これらの初期症状は、自覚症状がほとんどないことも多く、「なんとなくゴロゴロする」程度で放置してしまうと、重篤な眼病に発展し、最悪の場合は視力低下や失明に至る可能性も否定できません。眼科医は、度数だけでなく、レンズのカーブ(BC)があなたの角膜に合っているか、目に傷がないか、酸素が十分に行き届いているかなど、総合的にチェックしてくれます。
【処方箋なし購入の危険性】
- 目の病気の早期発見が遅れる: 角膜炎、角膜潰瘍など、重篤な病気を見逃す。
- 不適切なレンズの使用: 目の形状に合わないレンズ(BC違い)による痛みや炎症。
- 度数不一致: 見えにくいだけでなく、眼精疲労や頭痛の原因になる。
コンタクトレンズは、あなたの体の一部である「目」に入れるものです。最低でも半年に一度は眼科の定期検査を受けることを強くおすすめします。処方箋は、レンズの「購入許可証」ではなく、あなたの目が健康であることの「証明書」だと考えてください。
種類別!あなたに合ったコンタクトレンズの選び方
コンタクトレンズと一言で言っても、その種類は非常に豊富です。ソフトレンズ、ハードレンズ、そして使い捨ての期間(1Day、2Weekなど)によって、価格や使い勝手、そして目の健康への影響が大きく変わってきます。まずは、それぞれのレンズの特徴をしっかりと把握し、ご自身のライフスタイルや目の状態に最適なものを選びましょう。
ソフトコンタクトレンズ(SCL)
最も多くの人に選ばれているのがソフトコンタクトレンズです。素材が柔らかく、水分を含んでいるため、装用した時の異物感が少ないのが特徴です。初めてコンタクトレンズを使う人でも、すぐに慣れることができます。
ソフトレンズの中には、「シリコーンハイドロゲル素材」を使ったものが増えています。この素材は従来のソフトレンズに比べて酸素透過性が高く、長時間装用しても目に酸素が届きやすいというメリットがあります。目の健康を考えると、できるだけ酸素透過性の高いレンズを選ぶのがおすすめです。
- メリット: 異物感が少ない、激しい運動でもずれにくい、慣れやすい。
- デメリット: ケアを怠ると汚れや雑菌が付きやすい、乱視矯正力がハードレンズに劣る。
ハードコンタクトレンズ(RGP)
ハードコンタクトレンズは、その名の通り硬いプラスチック素材でできています。最初は異物感がありますが、慣れると非常にクリアな視界が得られ、特に乱視の矯正力に優れています。
また、ソフトレンズと比べて涙液の交換がスムーズに行われるため、目に負担がかかりにくいとされています。寿命が長く、2〜3年使えるため、トータルコストが安くなることが多いのも魅力です。しかし、激しいスポーツをするときや、目にゴミが入った時は痛みを感じやすいというデメリットもあります。
- メリット: 乱視矯正力に優れる、酸素透過性が高い、寿命が長く経済的、ケアが比較的簡単。
- デメリット: 慣れるまで時間がかかる、異物感が強い、破損しやすい、激しい運動で外れやすい。
あなたのライフスタイルに合わせた選び方
どのレンズが最適かは、あなたの生活スタイルや目の状態によって異なります。
| ライフスタイル | 推奨されるレンズ | 理由 |
| 仕事で長時間PCを使う | 高酸素透過性の1Dayまたは2Week | 目が乾きやすいため、高い酸素透過性で目の負担を軽減。 |
| 週末や趣味の時だけ使いたい | 1Dayタイプ | 必要な時だけ使え、面倒なケアが一切不要。 |
| ランニングやスポーツをする | ソフトレンズ(ずれにくい) | 激しい動きでも外れにくく、異物感も少ない。 |
| 極度の乱視がある | ハードレンズまたは乱視用ソフトレンズ | ハードレンズの方が乱視矯正力が高く、クリアな視界が得られやすい。 |
どちらのレンズを選ぶにしても、必ずコンタクトレンズの正しい使い方を眼科医から指導してもらい、目の健康を守りながら使用しましょう。
【1Day vs 2Week】ライフスタイルに合わせたコスパ比較
ソフトコンタクトレンズを選ぶ際に、多くの方が悩むのが「使い捨ての期間」です。中でも、1Day(ワンデー)タイプと2Week(ツーウィーク)タイプは、利用者が最も多い二大巨頭です。どちらも一長一短があり、単純に価格だけで選ぶと後悔してしまうかもしれません。
1Day(ワンデー)タイプのメリット・デメリット
1Dayタイプは、その名の通り、1日使い切りで毎日新しいレンズを使用します。最大のメリットは「ケアが一切不要」という点です。朝つけて、夜外したら捨てるだけなので、レンズの洗浄液や保存ケースを用意する必要がなく、非常に衛生的です。
特に、アレルギー体質の方や、レンズのケアが面倒だと感じる方、あるいは旅行や出張で一時的に使いたい方には最適です。毎日新品なので、清潔さを保ちやすく、目のトラブルのリスクを減らせるのも大きな利点です。
【1Dayのコスパと利用シーン】
| 価格 | トータルコストは2Weekより高くなる傾向。 |
| 利用頻度 | 週に3~4日以下の利用であれば、ケア用品代を考えると割安になることも。 |
| 推奨ユーザー | 初心者、アレルギー体質、旅行好き、週末利用のみの方。 |
ただし、毎日捨てるため、利用頻度が高い人にとってはコストが高くつくのがデメリットです。また、レンズを外した後にうっかり捨て忘れて、次の日にまた使ってしまう…といった危険な行為も防ぐことができます。
2Week(ツーウィーク)タイプのメリット・デメリット
2Weekタイプは、開封してから2週間まで繰り返し使えるレンズです。最大のメリットは、「コストパフォーマンスの良さ」です。毎日コンタクトレンズを使う人にとっては、1Dayタイプよりも経済的になるケースがほとんどです。
しかし、2週間毎日使用するため、毎日の適切なケアが必須となります。洗浄・すすぎ・保存を怠ると、レンズに汚れや雑菌がたまり、目のトラブルの原因になってしまいます。ケア用品代や手間を考慮に入れる必要があります。
【2Weekのコスパと利用シーン】
| 価格 | トータルコストは1Dayより安くなる傾向。 |
| 利用頻度 | 毎日、あるいは週5日以上の利用であれば、圧倒的に経済的。 |
| 推奨ユーザー | 毎日長時間装用する方、コストを抑えたい方、ケアを苦にしない方。 |
2Weekタイプを選ぶ際は、レンズ代だけでなく、必ず洗浄液や保存液などのケア用品代も合わせて計算するようにしましょう。また、使用期限の2週間を過ぎての使用は、絶対に避けてください。目の健康のために、少しでも異変を感じたら使用を中止して眼科を受診することが重要です。
コンタクトレンズ専門店とオンラインストアの価格を徹底比較!
コンタクトレンズを購入する際、価格は非常に重要な検討要素の一つです。専門店とオンラインストア、それぞれに価格面での特徴があり、賢く使い分けることで、よりお得に安全にコンタクトレンズを使い続けることができます。
専門店が高くなる主な理由
コンタクトレンズ専門店での購入は、オンラインストアに比べて価格が高くなる傾向があります。これには、以下のようないくつかの理由があります。
- 眼科連携費用: 併設・提携眼科のサポートや検査費用が間接的に含まれていることが多い。
- 人件費・店舗運営費: 丁寧なカウンセリングや、店舗の家賃、人件費などが価格に反映される。
- 充実した保証: レンズ破損時の交換保証や、度数変更時の対応など、手厚いアフターサービスが付帯している。
これらの費用は、「安心」という目に見えないサービスに対する対価だと考えると納得できるかもしれません。初めての購入時や、目の調子が悪い時の相談など、対面でのサポートが必要な時には、この価格差は「安心料」として払う価値があると言えます。
オンラインストアが安いカラクリ
一方、オンラインストアが安価で提供できるのは、その流通構造とコスト構造に秘密があります。
- 大量仕入れ・在庫管理の効率化: 大量のレンズを一括で仕入れることで、仕入れコストを大幅に下げている。
- 店舗コストの削減: リアル店舗を持たないため、家賃や人件費などの固定費を大幅に削減できる。
- ポイント競争: Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングなどのプラットフォーム上では、価格競争が激しく、ポイント還元などで実質価格がさらに安くなることがある。
特に、コンタクトレンズの価格を比較できるサイトを利用すると、オンラインでの最安値を簡単に見つけることができます。しかし、安さだけを追求し、正規の販売店ではない怪しいサイトで購入するのは絶対に避けてください。
最も賢い購入戦略
モモストアがおすすめする最も賢い購入戦略は、「眼科・専門店で検査→オンラインで継続購入」というハイブリッド戦略です。
- まず、眼科を受診し、目の状態をチェックしてもらい、最適なレンズの処方箋(指示書)を発行してもらいます。
- その処方箋に記載されたレンズ情報を元に、信頼できるオンラインストアでレンズを継続的に購入します。
- そして、半年に一度は必ず眼科で定期検査を受け、目の健康と度数の変化をチェックし、処方箋を更新します。
この方法であれば、「目の安全・安心」を確保しつつ、「価格の安さ・利便性」というオンラインのメリットを最大限に享受することができます。このメリハリをつけた購入方法が、今の時代に最も合っていると言えるでしょう。
初めてコンタクトレンズを購入する際に必要なものと手順
「そろそろメガネからコンタクトにしたい!」と思っても、初めてだと何から始めればいいのか戸惑いますよね。コンタクトレンズは高度管理医療機器なので、メガネを買うときとは少し手順が異なります。初めての購入は、目の健康を守るための最も重要なステップです。
必ず用意するもの:健康保険証と時間
初めてコンタクトレンズを購入する際に最も重要なのは、健康保険証と十分な時間です。眼科での検査は医療行為にあたるため、保険証が必要です。また、初めての検査は時間がかかります。なぜなら、単に度数を測るだけでなく、以下の重要なステップが含まれるからです。
- 視力検査・度数決定: 適切な度数を測定します。
- 目の健康チェック: 角膜や結膜に傷や病気がないかを診察します。
- ベースカーブ(BC)測定: レンズが目のカーブに合うかを確認するための測定です。
- トライアルレンズの装用練習: レンズのつけ外しを練習します。
この一連の流れには、予約状況にもよりますが、1時間半〜2時間程度かかることもあります。特に週末や夕方は混み合いますので、時間に余裕をもって眼科を予約するようにしましょう。
初めてのコンタクトレンズ購入の具体的な流れ
初めての方がリアル店舗(専門店や眼科)で購入する場合の具体的な手順は以下の通りです。
眼科の予約と受診
コンタクトレンズの取り扱いがある眼科(または専門店に併設・提携の眼科)を予約します。予約なしでも受診できる場所もありますが、待ち時間が長くなることが多いです。
近くの眼科を検索する際は、コンタクトレンズ処方に対応しているかを確認してください。
適性検査とトライアルレンズの決定
眼科医や検査員による検査を受け、あなたの目に合ったレンズの種類(ソフト/ハード)と度数、BCを決定します。この時、実際にその場でお試し用のレンズ(トライアルレンズ)を装用します。
装用練習と付け外しの指導
トライアルレンズを装用した状態で、見え方や装用感に問題がないかを数十分間確認します。その後、レンズの安全な付け方・外し方、そして毎日のケア方法について、専門のスタッフから徹底的に指導を受けます。この指導が非常に重要なので、分からない点は遠慮なく質問しましょう。
処方箋の発行と購入
全てのチェックと指導が完了したら、眼科医から処方箋(指示書)が発行されます。その処方箋を持って、併設の専門店や提携の販売店でレンズを購入して終了です。初めての購入は、必ず眼科の指示に従った場所で、指導を受けてから行うようにしてくださいね。
カラコン・サークルレンズはどこで買うのが安心?
ファッションアイテムとして人気が高いカラコン(カラーコンタクトレンズ)やサークルレンズですが、一般的なコンタクトレンズ以上に購入場所や安全性に注意が必要です。瞳のおしゃれを楽しみたい気持ちは分かりますが、目の健康を犠牲にしてはいけません。
カラコンも「高度管理医療機器」です
おしゃれ用のカラコンであっても、視力矯正用のコンタクトレンズと同じ「高度管理医療機器」に分類されています。これは、度なしのカラコンであっても変わりません。
そのため、購入ルートについても通常のコンタクトレンズと同様に、正規の販売許可を得た店舗やオンラインストアを選ぶことが大前提です。特に注意したいのは、個人輸入サイトや、販売許可がない雑貨店などでの購入です。こうした場所で売られている製品の中には、色素が直接目に触れる構造になっていたり、酸素透過性が極端に低かったりするものがあり、非常に危険です。
安心できるカラコンの購入場所
カラコンを安全に購入するためのおすすめの場所は以下の通りです。
- コンタクトレンズ専門店: 専門知識を持ったスタッフがおり、処方箋にも対応してくれるため、最も安心です。
- 眼科併設の販売店: 目の検査をした上で、適切なレンズを選んでもらえるので安全性が高いです。
- 大手オンラインストアの正規販売店: Amazon、楽天、Yahoo!ショッピングなどで、メーカー直営または正規販売代理店として出店しているショップを選びましょう。
「プチプラ」や「激安」に飛びつく前に、その製品が日本の厚生労働省の承認を受けているかどうか(承認番号があるか)を必ず確認してください。承認番号がない製品は、日本国内での販売が許可されていないため、安全性が保証されていません。
カラコン特有の目のトラブル
カラコンは、レンズの間に色素を挟む構造(サンドイッチ構造)になっていますが、安価なものの中にはこの構造が不完全で、色素が溶け出したり、レンズ表面がざらついて目を傷つけたりする危険性があります。また、着色部分が大きいため、酸素の透過を妨げ、角膜の酸素不足を引き起こしやすいという問題もあります。
カラコンは、長時間の装用はできるだけ避け、少しでも目に異変を感じたらすぐに使用を中止し、眼科を受診することが重要です。おしゃれと安全の両立のために、カラコンの安全性に関する正しい情報を常にチェックしておきましょう。
度数や種類を変えたい時の正しい手順と注意点
コンタクトレンズを長く使っていると、「見えにくくなってきたから度数を変えたい」「長時間装用すると目が乾くから、酸素透過性の高い別の種類に変えたい」といったニーズが出てきますね。度数やレンズの種類を変更することは、目の健康と快適な視界を維持するために非常に大切ですが、自己判断で行うのは危険です。
度数変更は「必ず」眼科で
「少し見えにくいだけだから、今より一つ度を強くすればいいだろう」と考えて、オンラインで勝手に度数を上げてしまうのは絶対にNGです。
見えにくい原因は、度数の変化だけとは限りません。レンズが汚れている、ドライアイが進行している、あるいは目の病気(白内障など)が始まっている可能性もあります。自己判断で度数を強いものに変えてしまうと、以下のような問題が起こることがあります。
- 過矯正による眼精疲労: 強すぎる度数で無理に見ようとして、頭痛や肩こりを引き起こす。
- 病気の発見遅延: 病気が原因で見えにくいのに、度数だけを強くしてしまい、治療の開始が遅れる。
- レンズの不適合: 目の健康状態が変わっているのに、古いBC(ベースカーブ)のままレンズを使い続けてしまう。
度数を変えたいと思った時は、まず眼科を受診し、改めて視力検査と目の状態のチェックを受けてください。眼科医の診断に基づいた新しい処方箋(指示書)に従って購入するのが正しい手順です。
種類(ブランド・期間)を変える時の注意点
例えば、2Weekから1Dayに変えたい、あるいはA社のレンズからB社のレンズに変えたいといった場合も、一度眼科医に相談することが望ましいです。特に以下のような場合は注意が必要です。
- BC(ベースカーブ)が異なる場合: レンズのカーブが合わないと、レンズが目の中で動きすぎたり、逆に張り付いて酸素不足を引き起こしたりする。
- 素材が変わる場合: シリコーンハイドロゲル素材に切り替える場合などは、目の反応が変わる可能性がある。
- 含水率が変わる場合: 低含水レンズ(乾きにくい)と高含水レンズ(つけ心地が良いが乾きやすい)は、目の水分量に合わせて選ぶ必要がある。
眼科で「このレンズに変えたいのですが、試せますか?」と相談すれば、トライアルレンズを装用させてもらえることが多いです。面倒かもしれませんが、あなたの目の健康のためにも、自己流の変更は避けましょう。
コンタクトレンズの正しいケア方法と絶対にやってはいけないこと
2Weekや1Monthなど、使い捨てではないタイプのコンタクトレンズを使っている方にとって、「ケア」は目の健康を左右する最も重要な日課です。「面倒くさい」「疲れているから明日でいいや」という気持ちは分かりますが、毎日の正しいケアこそが、快適なコンタクトレンズライフを支える土台になります。
ソフトレンズの正しい洗浄・消毒のステップ
ソフトコンタクトレンズのケアは、基本的に「こすり洗い」「すすぎ」「消毒・保存」の3ステップで構成されます。特に重要なのは「こすり洗い」です。
- こすり洗い: レンズを手のひらに乗せ、洗浄液(MPSなど)を数滴垂らし、指の腹でレンズの両面を20回以上、優しくこすり洗います。この物理的な摩擦で、付着したタンパク質や脂質汚れを落とします。
- すすぎ: こすり洗い後、再度洗浄液をたっぷり使い、レンズの表面に残った汚れや洗浄液を洗い流します。
- 消毒・保存: きれいに洗ったレンズを専用の保存ケースに入れ、新しい消毒液(MPSまたは過酸化水素タイプ)を満たして、指定された時間(6時間以上など)保存します。
この手順をサボると、レンズに雑菌が繁殖し、角膜炎などの重篤な目のトラブルを引き起こします。特に、こすり洗いを省略できる「こすり洗い不要」と謳う製品でも、眼科医は念のためのこすり洗いを推奨することが多いです。手間を惜しまず、徹底したケアを心がけましょう。
絶対にやってはいけない危険な行為
目の健康を脅かす、絶対に避けるべき行為は以下の通りです。
| 危険行為 | 理由とリスク |
| 水道水ですすぐ | 水道水にはアカントアメーバなどの雑菌が含まれており、角膜に感染すると失明の危険性がある。 |
| 洗浄液の使い回し | 使用済みの液には雑菌がたっぷり。必ず毎日新しい液に入れ替えること。 |
| 使用期限を過ぎて使う | レンズの素材が劣化し、酸素透過性が低下する。また、蓄積した汚れが落ちなくなり、アレルギーや炎症の原因になる。 |
| レンズをつけたままで寝る | 目が酸素不足になり、角膜が傷つくリスクが非常に高まる。 |
| ケースを洗わない | ケース自体が雑菌の温床になる。毎日ケースも洗い、定期的に煮沸消毒するか、新しいものに交換すること。 |
コンタクトレンズは清潔さが命です。少しでも不安な点があれば、眼科医や販売店のスタッフに正しいケア方法を再確認するようにしてください。正しい知識こそが、目を守る盾になります。
眼科に行かずに購入するデメリットと潜むリスク
「オンラインで買えば安くて早い」というのは魅力的ですが、眼科での定期検査を省略してコンタクトレンズを使い続けることには、多くのデメリットと深刻なリスクが潜んでいます。目の健康は一度失うと取り返しがつきません。目のトラブルが起こってから後悔しても遅いのです。
自覚症状がないまま進行する目の病気
コンタクトレンズの装用が原因で引き起こされる目のトラブルの多くは、初期段階では痛みやかゆみといった自覚症状がほとんどありません。これが最も怖い点です。
- 角膜内皮細胞の減少: 酸素不足が慢性的に続くと、角膜の透明性を保つための重要な細胞が減少し、一度減ると元には戻りません。重度の場合は、将来的にコンタクトレンズの装用はもちろん、眼内レンズの手術などにも影響が出ることがあります。
- 巨大乳頭結膜炎: レンズの汚れやタンパク質が原因で、アレルギー反応を起こし、まぶたの裏側にブツブツ(乳頭)ができる病気です。初期はかゆみ程度ですが、進行するとレンズが動いたり外れたりする原因になります。
- 角膜感染症: 誤ったケアや不衛生なレンズの使用により、角膜に細菌やカビが感染し、急激な視力低下や強い痛みを伴います。重症化すると最悪の場合、失明に至る可能性もあります。
眼科医は、自覚症状が出る前にこれらの変化を専門の機器で発見し、適切な処置やレンズの変更を指示してくれます。これが、定期検査が必須とされる最大の理由です。
経済的なメリットも失われる
「眼科の診察料や検査料がもったいない」と感じるかもしれませんが、目のトラブルで緊急に眼科を受診したり、治療が必要になったりした場合の医療費は、コンタクトレンズ代の比ではありません。
もし、目の状態が非常に悪くなり、コンタクトレンズの装用を一時的、あるいは永久に中止せざるを得なくなった場合、高額なメガネを改めて購入する必要が出てきます。また、重度の角膜障害になってしまうと、将来的に目の治療にかかる費用は膨大なものになる可能性もあります。
定期的な眼科検査は、将来的な目の健康を守るための「予防接種」のようなものです。目先のお金を惜しまず、年2回程度の定期検査を習慣にすることで、長期的に見れば経済的なメリットも大きいと言えるでしょう。
意外な場所!ドラッグストアや家電量販店での取り扱い状況
コンタクトレンズは、専門店やオンラインストアで買うもの、というイメージが強いかもしれませんが、実は最近ではドラッグストアや家電量販店など、身近な場所でも取り扱いが増えてきています。ただし、全ての店舗で売っているわけではなく、購入できるレンズの種類や形態には大きな違いがあります。
ドラッグストア(マツモトキヨシ、スギ薬局など)
一部の大手ドラッグストアチェーンの大型店や都市部の店舗では、コンタクトレンズを取り扱っていることがあります。これらの店舗は、高度管理医療機器の販売許可を得ており、専門の登録販売者がいる場合に限られます。
しかし、取り扱っているのはワンデータイプや2ウィークタイプの人気メーカーの汎用的なレンズに限定されることが多いです。乱視用や遠近両用、特殊なBCのレンズは置いていないことがほとんどです。また、店舗内に眼科は併設されていませんので、自分で処方箋(指示書)を持参する必要があるのが一般的です。
急にレンズが足りなくなった時や、ケア用品のついでにレンズも購入したい場合には便利ですが、初めての購入や度数変更の際には適していません。品揃えはオンラインストアや専門店には劣ることを理解しておきましょう。
家電量販店(ヨドバシカメラ、ビックカメラなど)
最近では、一部の大手家電量販店でも、メガネやコンタクトレンズのフロアを設けていることがあります。これらの店舗では、メガネ店のように提携する眼科を近くに案内しているケースがあり、専門店のサービスに近い形でレンズを購入できる場合があります。
特に大型店舗では、複数のメーカーのレンズを取り扱っていることもあり、品揃えも充実している傾向にあります。家電や他の買い物と一緒にポイントが貯まる、使えるというメリットもあります。ただし、全ての店舗で取り扱っているわけではありませんので、事前に店舗のウェブサイトや電話で確認することをおすすめします。
購入する際の注意点
ドラッグストアや家電量販店で購入する場合でも、「高度管理医療機器」を販売する許可を得た店舗であることを確認し、必ず最新の処方箋(指示書)に基づいた購入を徹底してください。自己判断での購入は、目のトラブルのリスクを高めます。安全を最優先し、正しい知識を持ってこれらの「意外な場所」も賢く利用しましょう。
【緊急時】コンタクトレンズをすぐに手に入れる裏技
「うっかり最後のワンデーを使い切ってしまった!」「旅行先でレンズを落としてしまった!」など、コンタクトレンズが急に必要になる緊急事態は誰にでも起こり得ます。そんな時、焦らずにすぐにレンズを手に入れるための「裏技」をいくつかご紹介します。
裏技1:オンラインストアの「即日発送・翌日配送」を利用する
現在のコンタクトレンズのオンラインストアは、配送スピードが格段に上がっています。特に都心部では、「即日発送」「最短翌日お届け」を謳う専門サイトや、Amazonなどの大手通販サイトのプライム配送などを利用すれば、注文した翌日にはレンズが手元に届く可能性が高いです。
ただし、即日発送には「午前中の注文」など、時間的な条件が設定されていることが多いので、サイトの情報をよく確認して早めに注文することが重要です。在庫があるかどうか、対応可能な配送エリアであるかどうかも、事前にチェックが必要です。
この方法は、度数や種類が確定しているレンズを、今すぐ手に入れたい場合に最も有効な手段と言えます。普段から、自分が使っているレンズを扱っていて、配送スピードに定評のあるオンラインストアをいくつかブックマークしておくと安心です。
裏技2:眼科併設の専門店の「予備購入」を利用する
専門店で購入するメリットの一つが、「予備のレンズ」を置いておくことができる点です。多くの場合、専門店のカルテにはあなたの処方データが残っています。
レンズを使い切ってしまった場合、「前回の処方箋データに基づいて、予備としてワンセットだけ購入したい」と相談すれば、購入させてくれる店舗が多いです。ただし、この場合も「前回から目の検査を受けているか」などを確認されることが多いので、最後の眼科受診から時間が経ちすぎている場合は難しいこともあります。
この方法は、オンラインでの配送を待てないほど緊急性が高い場合に、最も確実な方法の一つです。ただし、目の安全のために、予備を購入した後も早めに改めて眼科を受診し、定期検査を受けるようにしてください。
裏技3:レンズ専門店での「当日渡し」サービスを確認する
主要な駅ビルやショッピングモールに入っているコンタクトレンズ専門店では、人気の度数のレンズであれば、在庫があり次第その場で渡してくれる「当日渡し」サービスを提供していることがあります。
特にワンデータイプは在庫が豊富にあることが多いです。ただし、乱視用や遠近両用、特殊な度数のレンズは在庫がない場合がほとんどです。事前に電話で問い合わせて、自分のレンズの在庫があるか確認してから来店するのがスムーズです。
緊急時でも焦らず、上記の裏技を参考に、目の健康を第一に考えた行動を心がけてくださいね。
ハードレンズのケアはソフトレンズとどう違う?
ハードコンタクトレンズは、ソフトレンズに比べて素材が硬く、水分をほとんど含まないため、ケアの方法も異なります。ソフトレンズのように消毒のために長時間液に浸す必要はありませんが、レンズ表面の物理的な汚れ(主に脂質やタンパク質)を毎日しっかり落とすことが非常に重要です。
ハードレンズのケアで主に使用されるのは、「洗浄液」「保存液」が別々のタイプか、またはそれらが一体化した「つけおき洗浄液」です。特に、レンズの耐久性を保つために、毎日「こすり洗い」をすることが推奨されます。専用の強力なタンパク除去剤を週に1〜2回使用することで、レンズを常にクリアな状態に保つことができます。
【ハードレンズケアのポイント】
- 指の腹で丁寧に: レンズが小さく硬いので、力を入れすぎると割れる危険性があるため、優しく指の腹でこすり洗いをします。
- 水を避ける: ソフトレンズ同様、水道水は使わず、必ず専用の液ですすぎ、保存します。
- 専用ケース: ハードレンズ用の保存ケースを使い、定期的に煮沸消毒するか交換します。
ハードレンズは長く使える分、レンズに付着した細かい傷や汚れが視力低下や目のトラブルにつながりやすいです。適切なケアを続けることが、レンズの寿命を延ばし、クリアな視界を維持する秘訣です。
コンタクトレンズの歴史を知って安全意識を高めよう
私たちが今、手軽に使っているコンタクトレンズですが、その歴史は長く、目の安全性との戦いの歴史でもあります。コンタクトレンズが実用化された初期の頃は、ガラス製や硬いプラスチック製で、長時間装用すると目に多大な負担をかけていました。
技術の進化により、ソフトレンズが登場し、さらに酸素透過性の高いシリコーンハイドロゲル素材が開発されたことで、劇的に目の健康への配慮が進みました。現在主流となっているワンデーや2ウィークの使い捨てレンズは、目の安全性を高めるための「衛生的であること」を極限まで追求した結果生まれています。
しかし、どんなに製品が進化しても、目の構造自体が変わるわけではありません。コンタクトレンズは「異物」であり、目に酸素を供給するという点では、裸眼にはかないません。だからこそ、私たちは「便利さ」と「安全性」のバランスを常に意識する必要があるのです。
ご興味があれば、コンタクトレンズの歴史を調べてみると、現在のレンズがいかに技術の結晶であるかが分かり、より一層、目の大切さを実感できるはずです。
コンタクトレンズ以外の選択肢も考慮する
コンタクトレンズは便利ですが、人によっては体質的に合わない、あるいはアレルギーなどの理由で装用が難しい場合もあります。また、ケアが面倒、コストが高いといった悩みを抱えている方もいるかもしれません。そうした時には、コンタクトレンズ以外の視力矯正方法も検討してみる価値があります。
- メガネ: ファッション性も高まり、目の健康にも最も優しい選択肢です。自宅でのリラックスタイムなどに併用するだけでも、目の負担を減らせます。
- ICL(眼内コンタクトレンズ): 角膜を削らず、眼内にレンズを挿入して視力を矯正する手術です。強度近視の方や、レーシックが適用できない方にも検討されています。
- オルソケラトロジー: 夜寝ている間に特殊なハードコンタクトレンズを装用し、角膜の形を一時的に変えることで、日中は裸眼で過ごせるようにする治療法です。
特にドライアイがひどい、アレルギー性結膜炎が頻繁に出るなど、コンタクトレンズの装用を続けるのが困難な場合は、我慢せずに眼科医に相談し、これらの選択肢についても話を聞いてみることをおすすめします。目の状態は人それぞれ異なりますので、一つの方法に固執せず、最も自分に合った方法を選ぶのが賢明です。
目のトラブル時のための常備薬と対処法
コンタクトレンズを使っていると、どんなに気をつけていても、目がゴロゴロしたり、充血したりといった小さなトラブルは起こり得ます。そんな緊急事態に備えて、「目のトラブル時の常備薬」と「適切な対処法」を知っておくことは非常に大切です。
- 防腐剤フリーの目薬: コンタクトレンズ装用中に使用できる、防腐剤が入っていないタイプの目薬を常備しておくと、乾燥や軽い不快感を感じた時にすぐに潤いを与えることができます。
- 医療機関での処方薬: 定期検査の際に、眼科医に相談して、アレルギーや軽い炎症を抑えるための処方薬(点眼薬)を予備として処方してもらっておくと安心です。
【トラブル時の対処法】
- レンズを外す: 痛みや強い充血、異物感を感じたら、何よりもまずコンタクトレンズを外します。
- 目を休ませる: 無理せずメガネに切り替え、目を閉じたり、ホットアイマスクなどで休ませます。
- 自己判断しない: 症状が改善しない場合は、決して市販薬だけで済まさず、必ず眼科を受診してください。「目が赤いだけ」と思っていても、角膜に傷がついていることもあります。
特に週末や夜間にトラブルが発生した場合に備えて、休日や夜間に診療を受け付けている救急対応の眼科の情報を、家の近くや職場の近くで調べておくと、いざという時に慌てずに済みますよ。

