カーテンはどこで買える?販売店の種類と失敗しない選び方を徹底解説
お部屋の雰囲気を大きく左右するカーテン、いざ買おうと思っても「どこで買えるんだろう?」「種類が多くて選び方が分からない!」と迷ってしまいますよね。
この記事では、カーテンが買えるお店の種類から、後悔しないための選び方、サイズの測り方まで、モモストアが詳しく解説します!
・【実店舗】インテリアショップ・専門店で買うメリット・デメリット
・【実店舗】ホームセンター・総合スーパーで買うメリット・デメリット
・【実店舗】百貨店や高級輸入カーテン店を選ぶメリット
・【DIY派必見】生地の専門店・手芸店でカーテンを作る方法
- カーテンはどこで買える?主な購入場所とそれぞれの特徴
- 【実店舗】インテリアショップ・専門店で買うメリット・デメリット
- 【実店舗】ホームセンター・総合スーパーで買うメリット・デメリット
- 【実店舗】百貨店や高級輸入カーテン店を選ぶメリット
- 【DIY派必見】生地の専門店・手芸店でカーテンを作る方法
- 最強の選択肢!ネット通販でカーテンを買うべき理由
- 失敗談から学ぶ!カーテン選びで後悔しやすい3つのポイント
- 遮光・遮熱・防音…機能別カーテンの選び方
- 部屋の雰囲気を決める!カーテンの色と柄のコーディネート術
- 既製品?オーダー?あなたの窓に合ったカーテンの決め方
- プロが教える!カーテンの正しいサイズの測り方と計算方法
- カーテンレールの種類と取り付け時の注意点を解説
- カーテンを長持ちさせるためのお手入れと洗濯のコツ
カーテンはどこで買える?主な購入場所とそれぞれの特徴

「カーテン」と一口に言っても、実は購入できる場所は多種多様です。お店によって品揃えや価格帯、提供されるサービスが全く違うため、自分の予算や求めるデザイン、機能に合わせて購入先を選ぶのが、失敗しないための第一歩となります。
主な購入場所は、大きく分けて「実店舗」と「ネット通販」の2つ。さらに実店舗の中でも、専門性の高いお店から、日用品と一緒に買えるお店まで細かく分かれています。
実店舗のメリットとデメリットを知っておこう
実店舗で購入する最大のメリットは、何と言っても「実際に生地を見て触れること」です。
パソコンやスマホの画面で見る色と、実際の生地の色は、光の当たり方や素材の質感で印象が大きく変わることがあります。特に遮光性や透け感、手触りなどは、実際に確認しないとイメージと違ってしまうことが多いポイントです。
また、専門知識を持ったスタッフに直接相談できるため、窓の形状が特殊だったり、機能面で細かな要望があったりする場合でも、的確なアドバイスをもらえる安心感があります。
一方でデメリットとしては、店舗によって取り扱うメーカーやデザインが限定されること、そして店舗の維持費などがかかるため、ネット通販に比べて価格が少し高めに設定されている場合があることです。
持ち帰れる既製サイズが合わなかった場合は、オーダーになるため納期が長くなることも覚えておきましょう。
ネット通販のメリットとデメリットを知っておこう
ネット通販のメリットは、圧倒的な品揃えと手頃な価格です。Amazonや楽天市場、Yahoo!ショッピングといった大手通販サイトには、数え切れないほどのカーテンが集まっています。価格を比較しながら、デザインや機能で絞り込み検索ができるため、忙しい方でも短時間で最適な一枚を見つけることができるでしょう。
また、店舗を持たない分、人件費や家賃などが抑えられているため、実店舗よりも安価に高品質なカーテンを購入できるチャンスも多いです。
デメリットは、やはり「実物を確認できない」という点です。
色味や質感のミスマッチを防ぐためには、必ずサンプル生地を取り寄せるのが鉄則です。多くのネットショップでは無料でサンプルを提供していますので、このひと手間を惜しまないことが、ネット通販で失敗しないコツですよ。
また、採寸は全て自己責任になりますので、後述する正しい採寸方法をしっかり確認してから注文しましょう。
| 購入場所 | 主なメリット | 主なデメリット |
|---|---|---|
| インテリアショップ・専門店 | 生地の実物確認、専門スタッフへの相談、オーダー対応 | 価格がやや高め、店舗までの移動が必要、品揃えが店舗に依存 |
| ホームセンター・スーパー | 低価格、既製品を即日持ち帰り可能、買い物ついでに購入可 | デザインやサイズが限定的、専門知識を持つ店員が少ない場合がある |
| ネット通販 | 圧倒的な品揃え、価格競争力、24時間いつでも注文可能 | 実物を見られない(サンプル必須)、採寸や取り付けが自己責任 |
このように、それぞれの購入場所にメリットとデメリットがあるため、あなたのライフスタイルや求める条件に合わせて選んでみてくださいね。
【実店舗】インテリアショップ・専門店で買うメリット・デメリット
カーテン選びにこだわりたい、失敗したくないという方にまずおすすめしたいのが、インテリアショップやオーダーカーテン専門店です。
特に新築やリフォーム、家全体を統一感のあるコーディネートにしたいと考えている方には最適の選択肢と言えるでしょう。
ニトリ、IKEA、無印良品など量販店の特徴
国内で最も知名度が高いのは、やはりニトリやIKEAといった大型インテリア量販店ですね。これらの店舗は、「お、ねだん以上。」のキャッチフレーズの通り、手頃な価格で豊富な既製品を取り揃えているのが特徴です。
ニトリでは遮光カーテンや防炎カーテンなど、機能性にも優れたベーシックな商品が充実しており、引越しなどで急に必要になった場合でも、すぐに持ち帰って使える既製品がたくさんあります。
IKEAは北欧デザインのおしゃれなカーテンが多く、特にリネンのような天然素材を使ったものや、独自のユニークな柄のカーテン(IKEAのカーテン・ブラインドの選び方)を探している人におすすめです。
無印良品は、天然素材やシンプルで落ち着いた色合いのカーテンが中心。家具や雑貨と合わせてトータルコーディネートしやすいのが魅力です。価格はニトリより少し上がりますが、シンプルで飽きのこないデザインを求める根強いファンが多いですね。
オーダーカーテン専門店を利用するメリット
オーダーカーテン専門店や、サンゲツ、リリカラといったメーカーのショールームを併設しているインテリアショップは、価格帯は高くなりますが、それに見合うだけの最高品質のサービスと商品を提供してくれます。
最大のメリットは、専門のコーディネーターに相談できる点です。
彼らは窓装飾のプロですから、カーテンの機能性はもちろん、お部屋の日当たりや家具の配置、壁紙の色まで考慮した上で、最適な生地やスタイルを提案してくれます。
特に特殊な窓の形状(出窓、台形窓など)や、幅や丈が特殊な大きな窓の場合、既製品では対応できないことがほとんどです。オーダー専門店なら、1cm単位での指定はもちろん、ヒダの数やレールの種類まで細かく指定できるので、窓にぴったり合った、まるで高級ホテルのような美しい仕上がりを実現できますよ。
また、インポートブランドや、高品質な天然素材(シルクや麻など)の取り扱いも豊富なので、こだわりの強い方には特におすすめです。
ただし、オーダーカーテンは採寸、製作、納品までに時間がかかります。納期は通常2週間から1ヶ月程度を見ておく必要があるため、引っ越しが決まったら、内覧や間取り図の段階で早めに相談を始めるのが賢明です。
【実店舗】ホームセンター・総合スーパーで買うメリット・デメリット
「とにかくすぐに欲しい」「引っ越し初日にカーテンがないのは困る」「予算を抑えたい」という方にとって、ホームセンターや総合スーパーは非常に便利な購入先です。
日々の買い物ついでに気軽に立ち寄れるという点も大きな魅力ですね。
カインズ、コーナン、イオンなどの特徴と購入できるもの
カインズ、コーナン、DCMなどのホームセンターや、イオン、イトーヨーカドーといった総合スーパーのインテリアコーナーでも、カーテンは豊富に取り扱われています。
これらの店舗の主な特徴は、「既製品の品揃え」と「手頃な価格」です。
- 既製品が中心: 定番のサイズ(100cm幅、135cm丈、178cm丈など)であれば、在庫が豊富にあり、その場で買って即日持ち帰りが可能です。
- 価格帯がリーズナブル: 大量生産されたものが多いため、1窓あたりのコストをかなり抑えることができます。特に一人暮らしの賃貸や、一時的に使用したい部屋のカーテンとしては十分な品質です。
- 機能性も充実: 最近では、遮光性や遮熱性といった基本的な機能を持ったカーテンも増えています。特にホームセンターのオリジナルブランドは、コストパフォーマンスが高いと評判です。
ただし、デザインの流行を追ったものや、特殊な素材、高級感のあるものは少ない傾向にあります。
「とにかくシンプルで生活に支障のないものを!」と割り切って選ぶなら、ホームセンターは最高の選択肢です。
ホームセンター利用の際の注意点
ホームセンターでカーテンを購入する際に注意したい点がいくつかあります。
注意点1:サイズ展開の限界
既製品が中心なので、窓のサイズが一般的な規格から少しでも外れると、合うものが見つからない可能性があります。例えば、幅が広い掃き出し窓や、丈が非常に長い窓などでは、オーダー対応ができない、または種類が極端に少なくなることが多いです。
注意点2:専門知識を持つ店員の不在
インテリア専門店とは異なり、カーテン売り場に窓装飾の専門知識を持ったスタッフが常駐しているとは限りません。採寸方法やレールの取り付け方、フックの選び方などについて、詳細なアドバイスを期待するのは難しいかもしれません。
そのため、自分でしっかり調べてから購入するか、簡単な窓に取り付ける場合におすすめします。
注意点3:デザインの限界
色や柄はベーシックなものが中心です。例えば「北欧風のテキスタイル」「シックなモノトーンの輸入柄」といった細かなデザインの要望は、叶えられない可能性が高いです。
このように、ホームセンターは利便性と価格で群を抜いていますが、デザイン性や専門性では劣るため、何を優先するかを明確にしてからお店に行きましょう。
【実店舗】百貨店や高級輸入カーテン店を選ぶメリット
「カーテンは単なる目隠しではなく、お部屋の顔、インテリアの主役としてこだわりたい」
そんな風に考えているなら、百貨店や高級輸入カーテンを取り扱う専門店に足を運んでみる価値は大いにあります。
百貨店・デパートの「格の違い」とは?
伊勢丹や三越などの百貨店、あるいは高級インテリアを扱うデパートのカーテン売り場は、量販店とは一線を画した特別な空間です。
ここで取り扱われるのは、国内の一流メーカー(川島織物セルコンなど)の中でも特に高価格帯のシリーズや、ヨーロッパの歴史あるブランド、インポートメーカーの生地が中心です。
- 高品質な素材: シルク、上質なリネン、カシミヤ混など、天然素材の風合いや光沢が素晴らしい生地が多く、耐久性も抜群です。
- 芸術的なデザイン: 職人の手仕事が感じられる刺繍や、独特な色使い、トレンドをリードするテキスタイルデザインに出会えます。
- トータルコーディネート: 専門のインテリアデザイナーが、カーテンだけでなく家具、照明、ラグを含めた空間全体のコーディネートを提案してくれます。
もちろん価格は高くなりますが、その分、何十年と使い続けられる品質と、日々の生活を豊かにする満足感が得られます。特にリビングや応接間など、お客様を迎える「顔」となる部屋のカーテンには、投資する価値があるでしょう。
輸入カーテン専門店が叶える理想の空間
輸入カーテン専門店は、特定の国のブランドや、特定のテイストに特化していることが多いです。
フレンチシック・エレガント
フランスやイタリアの生地を扱うお店では、華やかなダマスク柄や、深いベルベット素材など、エレガントでロマンチックな雰囲気のカーテンが見つかります。特に窓辺のドレープの美しさを追求したい方には最適です。
北欧モダン・ナチュラル
マリメッコ(Marimekko)やクリッパン(Klippan)など、スウェーデンやフィンランドのブランドを扱うお店では、カラフルで大胆なデザインや、自然素材を活かした温かみのあるカーテンが揃っています。
輸入カーテンを選ぶ際は、日本国内の住宅の窓サイズとは規格が異なることがあるため、必ずオーダーメイドになります。生地幅やリピート(柄の繰り返し)を考慮した上で、専門家と相談しながら進めるのが安心です。また、海外製品は防炎加工がされていない場合があるため、高層マンションなどに住んでいる場合は、事前に防炎加工が可能かを確認してくださいね。
【DIY派必見】生地の専門店・手芸店でカーテンを作る方法
既製品でもオーダーでもない、「世界に一つだけのカーテン」が欲しい!
そんなDIY精神に溢れるあなたには、生地の専門店や手芸店で布を購入し、自分で仕立てる方法があります。これは最も手間がかかる方法ですが、コストパフォーマンスと自由度の高さは随一です。
ユザワヤなどの手芸店と卸売店の魅力
ユザワヤやオカダヤといった大手手芸店では、カーテン用の厚手の生地から、レースカーテンに使える薄手のオーガンジーまで、非常に多様な生地を取り扱っています。
また、東京の日暮里繊維街のような生地の卸売街には、プロのバイヤーが仕入れるような高品質な生地が、驚くほど安価で手に入る場合もあります。
- 好きな柄をそのまま採用: 既製品では見つからない、個性的な柄や色合いの布を選べます。好きなキャラクターの生地や、趣味の柄を部屋に取り入れることも夢ではありません。
- カーテンメーカーの生地がお得に: 生地専門店の中には、実は国内一流カーテンメーカー(サンゲツ、リリカラなど)の生地を、最大65%オフといった大幅な割引価格で販売しているお店もあります。メーカーのショールームで気に入った生地を、割安で購入できるチャンスがあるわけです。
ただし、カーテンを取り扱う店舗は限られているため、事前に電話やウェブサイト(ユザワヤなどの生地屋さん)で確認してから行くようにしましょう。
カーテンを自作するメリット・デメリット
メリット:コストとデザインの自由度
自分で縫製すれば、カーテン代は純粋に「生地代+副資材(フックやテープ)代」のみになります。特に一般的な既製品ではカバーできないような小さな窓や、ニッチなスペースにぴったりサイズのカフェカーテンなどを作る場合、時間と手間をかける価値は大いにあります。
また、余った生地でクッションカバーやテーブルランナーなどの小物を作り、部屋全体の統一感を出すことができるのもDIYならではの醍醐味です。
デメリット:技術と機能性
一番の難点は、やはり「縫製技術」です。
カーテンは生地が大きく、丈を正確にまっすぐ縫うのが意外と難しいもの。少しでも曲がると、吊るした時に美しくありません。また、遮光性や防炎性といった特殊な機能は、既製の生地には加工されていないことが多く、自作では機能面を犠牲にせざるを得ない場合があります。
「縫製は苦手だけど生地は選びたい」という方は、生地だけ購入し、縫製だけを専門業者に依頼する「持ち込み縫製サービス」を利用するのも一つの手です。料金はかかりますが、手間と仕上がりの美しさのバランスが取れた方法と言えます。
最強の選択肢!ネット通販でカーテンを買うべき理由
モモストアが考える、今の時代に最も効率的でコストパフォーマンスが高いカーテンの買い方は、「ネット通販」です。
実店舗での購入ももちろん良いのですが、ネット通販には、忙しい現代人のニーズに応えるたくさんのメリットがあります。
ネット通販の3大メリット
メリット1:圧倒的な価格競争力
実店舗のようなテナント料や人件費が抑えられるため、同じ品質のカーテンでも実店舗より数段安く手に入ることが多いです。セールやポイントアップなどのキャンペーンも頻繁に行われているため、タイミングを見計らえばさらにお得に購入できます。
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングといった大手モール内には、多数のカーテン専門店が出店しており、価格を比較しながら選べるのが嬉しいですね。
メリット2:無限に近い品揃え
ネット通販の最大の強みは、その品揃えの豊富さです。実店舗の限られたスペースでは陳列しきれない、数千種類、数万種類の中から選ぶことができます。
- 色、柄、素材といったデザイン面の絞り込みはもちろん、
- 遮光等級、遮熱効果、防音性、UVカットなどの機能性での絞り込み、
- 幅や丈のサイズでの絞り込み
など、細かい条件で検索できるため、自分の理想にぴったりの一枚を効率的に探すことができます。
メリット3:オーダー品の敷居の低さ
かつては高額だったオーダーカーテンも、ネット通販では「イージーオーダー」として手軽に購入できるようになりました。
イージーオーダーとは、既製品の価格帯で、幅や丈を1cm単位で指定できるサービスのこと。特殊な窓サイズで困っている方も、ネット通販なら比較的安価に、窓にぴったり合うカーテンを注文できますよ。
ネット通販で失敗しないための鉄則
前述の通り、ネット通販で一番恐れるべきは「イメージと違う!」という失敗です。これを避けるためには、以下の2つの鉄則を必ず守りましょう。
- サンプル生地を取り寄せる: ほとんどの専門店が無料で提供しています。最低でも3~5種類は取り寄せて、日中の自然光、夜の照明の下で色味や質感を確認してください。
- 採寸は二度行う: メジャーの当て方や読み間違いで1cmでも狂うと、カーテンの仕上がりが台無しになります。必ず誰かに手伝ってもらい、「窓枠の幅」「窓枠の丈」の両方を2回測って記録しておきましょう。
ネット通販を上手に活用すれば、時間もお金も節約しながら、理想のカーテンを手に入れられます。まずはAmazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングで「カーテン」と検索して、どんな商品があるかチェックしてみるのがおすすめです。
失敗談から学ぶ!カーテン選びで後悔しやすい3つのポイント
カーテン選びは、デザインや機能を選ぶ楽しさがある一方で、知識がないまま進めると「失敗した!」と後悔することになりかねません。
ここでは、多くの人が経験するカーテン選びの3大失敗ポイントをご紹介します。これを事前に知っておけば、あなたは失敗を回避できますよ!
失敗ポイント1:思っていた色と違う、部屋に合わない
これは、実物を見ずに購入した場合に最も起こりやすい失敗です。
スマホやPCの画面で見る色は、照明やモニターの設定によって実物とは大きく異なって見えます。特に、白やグレーといったニュートラルカラーは、わずかな色味の違い(青みがかった白、黄みがかった白など)で部屋全体の雰囲気が変わってしまうため注意が必要です。
また、買ったカーテンが、壁の色や床の色、家具の色とケンカしてしまうパターンも多いです。
特に柄物やビビッドな色を選ぶ場合は、カーテンがお部屋の中で占める面積が大きいことを意識し、他のインテリアとの相性を真剣に考える必要があります。
| 色選びの失敗回避策 | 具体的な行動 |
|---|---|
| 色ブレの確認 | 必ず無料のサンプル生地を取り寄せ、日中と夜で色を確認する。 |
| インテリアとの調和 | 壁紙や床材、大型家具(ソファなど)の色を写真に撮り、サンプル生地を並べてみる。 |
| 圧迫感の回避 | 狭い部屋には、膨張色の白やアイボリー、淡いグレーを選び、濃い色や黒は避ける。 |
失敗ポイント2:サイズが合わず、光漏れや隙間ができてしまう
「採寸を間違えた」「適当に測ってしまった」というケースも後を絶ちません。カーテンのサイズが合わないと、見た目が悪いだけでなく、機能性も大きく損なわれてしまいます。
- 丈が短い場合: 窓の下から冷気や光が漏れ、遮熱・遮光効果が半減します。
- 幅が短い場合: カーテンを閉めても窓枠の両端に隙間ができ、横からの光漏れや、外からの視線が気になってしまいます。
- 幅が長すぎる場合: 生地が窓の端に「たまり」すぎ、窓の開口部を狭めてしまうため、部屋が暗く感じられたり、せっかくの景色が見えにくくなったりします。
特にオーダーではない既製品を購入する場合、丈はフックで調整可能ですが、幅は調整が効きません。カーテンレールの幅を正確に測り、適正なサイズのカーテンを選ぶことが重要です。(詳しい採寸方法は後述しますね!)
失敗ポイント3:用途に合わない機能を選んでしまった
「寝室なのに遮光性が低すぎた」「日当たりの良いリビングなのに遮熱性がなかった」など、カーテンの機能不足による後悔も多いです。
| 後悔する機能 | 解決策 |
|---|---|
| 遮光性が不十分 | 寝室や西日の強い部屋には遮光1級(光をほぼ通さない)を選ぶ。 |
| 断熱性がない | 窓から冷気・熱気が入る冬場・夏場には遮熱・断熱機能付きを選ぶ。 |
| 音が気になる | 幹線道路沿いや線路沿いなど、騒音が気になる部屋には防音(遮音)カーテンを検討する。 |
| ヒダの選び間違い | ボリュームを出したいなら2倍ヒダ、スッキリ見せたいなら1.5倍ヒダやフラットを選ぶ。 |
カーテンは一度購入すると長く使うものですから、「その部屋で何を重視したいか」を明確にしてから機能を選ぶようにしましょう。
遮光・遮熱・防音…機能別カーテンの選び方
現代のカーテンは、単に光を遮るだけでなく、生活の質を向上させる様々な「機能」を持っています。部屋の用途や立地環境に合わせて、最適な機能を選ぶことが、快適な暮らしへの近道ですよ。
寝室には必須!遮光カーテンの選び方
遮光カーテンは、その名の通り、光を遮る機能を持ったカーテンです。等級によって遮光の度合いが分かれています。
遮光の等級は、JIS(日本工業規格)によって以下のように定められています。
| 遮光等級 | 遮光率(目安) | 光の遮断度 | おすすめの場所 |
|---|---|---|---|
| 遮光1級 | 99.99%以上 | 人の顔が識別できないレベル。暗闇を実現。 | 寝室、西日が強い部屋、プロジェクターを使う部屋 |
| 遮光2級 | 99.80%以上〜99.99%未満 | 人の顔や表情がわかるレベル。 | リビング、子供部屋、完全な暗闇を好まない寝室 |
| 遮光3級 | 99.40%以上〜99.80%未満 | 人の表情はわかるが作業は難しいレベル。 | 朝の光を少し入れたい部屋、薄手のドレープを探している場合 |
寝室には、真っ暗な状態を作れる「遮光1級」が最適です。ただし、遮光性の高いカーテンは生地が厚手になるため、デザインのバリエーションが限られる傾向があります。
節電にも繋がる!遮熱・断熱カーテン
遮熱・断熱カーテンは、窓から出入りする熱をカットしてくれる機能です。
窓は、家の中で最も熱の出入りが多い場所と言われています。夏は外からの熱気の侵入を、冬は室内の暖気の流出を防いでくれるため、冷暖房の効率をアップさせ、結果的に電気代の節約に繋がります。
特にマンションの角部屋や、日当たりが良すぎる部屋、寒冷地の窓などには必須の機能です。
遮熱・断熱効果が高いカーテンは、裏地をコーティングしたり、生地の間にアルミ蒸着シートなどを挟み込んだりしているものが多いため、生地の厚さや重さも考慮して選びましょう。
プライバシーと騒音対策に!防音・防炎カーテン
防音(遮音)カーテン
生地の裏側に特殊なコーティングを施すことで、音を吸収・反射し、軽減する効果があります。幹線道路沿いや線路沿い、あるいは楽器を演奏する部屋など、外部の騒音が気になる場所、または室内の音漏れを防ぎたい場所に効果的です。
ただし、防音カーテンは重く、通常のカーテンレールでは重さに耐えられない場合もあるため、レールの耐荷重を確認してから購入してください。
防炎カーテン
もしもの火災の際に、炎が燃え広がるのを遅らせる機能です。燃えないわけではありませんが、避難時間を稼ぐことができます。
日本の消防法により、高さ31メートルを超える高層マンションの居室や、不特定多数の人が出入りする施設(サンゲツのオーダーカーテン情報)では、防炎カーテンの使用が義務付けられています。
ご自宅が該当する場合は、必ず防炎ラベルが付いた製品を選びましょう。
部屋の雰囲気を決める!カーテンの色と柄のコーディネート術
カーテンの色や柄は、お部屋の印象をガラッと変える魔法のアイテムです。しかし、安易に選んでしまうと、部屋全体がごちゃごちゃしたり、圧迫感が出てしまったりすることもあります。
ここでは、失敗しないためのカーテンコーディネートの基本ルールをご紹介します。
失敗しない配色の黄金比を知る
インテリアコーディネートには「黄金比」と呼ばれる配色のバランスがあります。この比率を守るだけで、お部屋はグッと洗練された印象になりますよ。
| 要素 | 比率(目安) | ポイント |
|---|---|---|
| ベースカラー | 70% | 壁、天井、床など、部屋の広い面積を占める色。 |
| メインカラー | 25% | カーテン、大型家具(ソファ、ラグなど)、ドアなど。 |
| アクセントカラー | 5% | クッション、小物、アートなど、差し色となる色。 |
カーテンは「メインカラー」として、部屋全体の25%の印象を担います。そのため、カーテンを選ぶ際は、まずベースカラー(壁や床)の色と調和しているかを考えることが重要です。
カーテンの色が与える心理効果
色にはそれぞれ心理的な効果があります。部屋の用途に合わせて、色が持つ力を利用しましょう。
- ブルー系・グリーン系: リラックス効果や鎮静作用があります。寝室や書斎など、落ち着きたい場所に最適です。
- イエロー系・オレンジ系: 元気や食欲を促す色です。キッチンやダイニング、明るい子供部屋におすすめ。
- ベージュ・アイボリー系: どんな家具にも合わせやすい万能カラー。部屋を広く見せ、飽きがこないのがメリットです。
- グレー系・ブラウン系: シックでモダンな印象を与えます。高級感を出したいリビングなどに適していますが、濃すぎると圧迫感が出ることもあります。
特にビビッドな赤や紫などは、エネルギッシュな反面、刺激が強すぎてリラックスを妨げる可能性があるため、広範囲に使うのは避け、柄の一部や小窓に留めるのが賢明です。
柄物カーテンの選び方
柄物のカーテンを選ぶ際は、「遠くから見た時の印象」を重視してください。
- 大きな柄: 部屋のアクセントになり、個性的な空間を作れますが、狭い部屋では窮屈に感じやすいです。
- 小さな柄(小花柄など): 遠くから見ると無地のように見え、優しい雰囲気になります。どんな部屋にも取り入れやすい柄です。
- ストライプ・縦縞: 天井を高く見せる視覚効果があります。
柄物を取り入れる際は、他の家具やラグ、壁紙をできるだけシンプルにすると、お部屋全体に統一感が生まれます。
既製品?オーダー?あなたの窓に合ったカーテンの決め方
いざカーテンを買う段になって、「既製品でいいの?」「やっぱりオーダーにすべき?」と悩む方も多いでしょう。予算や窓のサイズ、求める仕上がりのレベルによって、最適な選択肢は異なります。
既製品カーテンのメリットとデメリット
既製品カーテンは、量販店やホームセンターなどで、既に決まったサイズ、決まった仕様で販売されているものです。
メリット
- 価格が安い: 大量生産されているため、オーダー品に比べて圧倒的に安価です。
- 即日持ち帰りが可能: 在庫があればすぐに手に入り、引っ越し当日から使用できます。
- フックで丈の微調整が可能: 既製品はフックの調整機能で数cmの丈のズレはカバーできます。
デメリット
- サイズが合わない場合が多い: 日本の窓の規格は多様で、既製品のサイズ(特に幅)がぴったり合うことは稀です。
- ヒダが少ない: 一般的に1.5倍ヒダ(ヒダの数が少なめ)が多く、ボリューム感や高級感が出にくい傾向があります。
- デザインのバリエーションが限定的: 定番の色柄に偏りがちです。
オーダーカーテンのメリットとデメリット
オーダーカーテンは、窓のサイズに合わせて生地を選び、採寸し、一から縫製してもらうカーテンです。
メリット
- サイズが完璧: 窓にぴったり合うため、光漏れや隙間がなく、機能性(遮熱・遮光)を最大限に発揮できます。
- 仕上がりが美しい: 通常は2倍ヒダ(ヒダがたっぷり)で縫製するため、ドレープ(ひだ)のウェーブが非常に美しく、高級感があります。
- デザインの自由度が高い: 豊富な生地の中から選べ、裏地の色や裾の仕上げ、フックの種類まで細かく指定できます。
デメリット
- 価格が高い: 既製品の数倍のコストがかかることが多いです。
- 納期がかかる: 注文から納品まで数週間〜1ヶ月程度かかるため、余裕をもって注文する必要があります。
- 採寸が重要: 採寸ミスはそのまま製品の失敗に直結します。
どちらを選ぶべきかの判断基準
以下の表を参考に、あなたにとって最適な選択肢を見極めてください。
| 判断基準 | 既製品がおすすめ | オーダーがおすすめ |
|---|---|---|
| 窓のサイズ | 一般的な規格サイズ(例:幅100cm、丈135/178/200cm) | 特殊な幅や丈、出窓、掃き出し窓など、大きな窓 |
| 予算 | 予算を最大限抑えたい、一時的な使用 | 価格よりも品質・デザイン・仕上がりを重視 |
| 納品までの時間 | 今日明日中にカーテンが欲しい | 2〜4週間待てる時間的余裕がある |
| 求める仕上がり | 機能性重視、シンプルでOK | 高級感、美しいドレープ、完璧なフィット感を追求 |
プロが教える!カーテンの正しいサイズの測り方と計算方法
カーテン選びで最も重要なステップ、それは「採寸」です。ここでミスをすると、せっかく気に入ったカーテンも台無しになってしまいます。オーダー品はもちろん、既製品を買う際にも、正しい窓のサイズを知っておくことが大前提です。
メジャーとメモ、そして誰か一人に手伝ってもらい、正確なサイズを測りましょう。
まず測るべきは「カーテンレールの幅」
カーテンの幅を測る基準は、「窓の幅」ではなく「カーテンレールの幅」です。レールにフックをかけるための輪っか(ランナー)が、両端の固定された部分(キャップストップまたは固定ランナー)まで動く範囲を測ります。
【幅の測り方】
- 測る場所: カーテンレールについている固定されたフックをかける輪(固定ランナー)の端から端までの長さを測ります。
- 注意点: カーテンレールの飾り部分(キャップ)は含めないでください。
【カーテン幅の計算方法】
採寸したレールの長さに、「ゆとり分」を加えます。
ゆとり分を加えるのは、カーテンを閉めたときに、窓全体をしっかり覆い、光漏れや隙間を防ぐためです。
カーテンの幅 = (採寸したレールの長さ) × 1.05 ~ 1.10 (5%~10%のゆとり)
例:レールの幅が200cmの場合
- 200cm × 1.05 = 210cm
- 1.5倍ヒダや2倍ヒダのカーテンの場合は、210cm以上の幅が必要です。
※既製品の場合は、上記の計算結果を元に、最も近い既製サイズを選びましょう。
次に測るべきは「カーテンレールの丈(高さ)」
カーテンの丈を測る基準は、「フックをかける穴から、どこまで垂らしたいか」です。
【丈の測り方】
- 測る場所: レールのフックをかける穴(ランナーの穴)の下端を起点とします。
- 掃き出し窓の場合: 掃き出し窓(ベランダに出る窓など、床まである窓)は、起点から床面まで測り、そこからマイナス1~2cm引いた長さにします。(床に引きずらないようにするため)
- 腰高窓の場合: 腰高窓(途中で終わっている窓)は、起点から窓枠の下端まで測り、そこからプラス15~20cm加えた長さにします。(窓枠の下からの光漏れを防ぐため)
【カーテン丈の計算方法】
掃き出し窓の丈 = (ランナーの穴から床までの長さ) - 1~2cm
腰高窓の丈 = (ランナーの穴から窓枠下端までの長さ) + 15~20cm
この採寸した丈の長さでオーダーすれば、間違いありません。
採寸は特に間違いやすいポイントですから、専門サイトの採寸ガイド(カーテンの採寸方法の詳細ガイド)なども参考にしながら、慎重に行ってくださいね。
カーテンレールの種類と取り付け時の注意点を解説
カーテン本体を選ぶ前に、その土台となるカーテンレールがどのようなものかを知っておくことも大切です。レールの種類によって、取り付け方やカーテンの仕上がりが大きく変わってきます。
2種類のカーテンレールとその特徴
カーテンレールは大きく分けて「機能性レール」と「装飾性レール」の2種類があります。
機能性レール(一般的に使われるもの)
プラスチックや金属でできた、シンプルな見た目のレールです。耐久性や滑りやすさといった「機能」を重視しており、窓枠の上に隠れて目立たないように設置されることが多いです。
- 特徴: 非常に安価で取り付けやすい。ダブルレール(ドレープ用とレース用)が標準的で、使い勝手が良い。
- 注意点: 目立たないように設計されているため、デザイン性はありません。
装飾性レール(デザイン性の高いもの)
木材やアイアン(金属)などでできており、レールの両端にデザイン性の高いキャップ(フィニアル)が付いています。レール自体をインテリアの一部として見せることを目的としています。
- 特徴: アンティーク、モダン、ナチュラルなど、様々なテイストに合わせて選べる。レールを見せることで、窓辺の雰囲気をグレードアップできる。
- 注意点: 機能性レールより高価。ダブルレールタイプもありますが、シングルレール(1本)で使うことも多いため、その場合はドレープとレースのどちらかを選ぶ必要があります。
レールを取り付ける際の注意点
賃貸住宅でない限り、自分でレールを取り付けるか、工務店や業者に依頼することになります。特に注意すべき取り付けのポイントは以下の通りです。
- 下地(壁の裏側)の確認: カーテンレールは重いので、石膏ボードにそのまま取り付けると、重さで落ちてしまう危険があります。必ず壁の裏にある柱や間柱(木材の下地)の位置を探してからビスを打ち込んでください。
- エアコンや家具との干渉: レールを取り付ける位置が高すぎたり、長すぎたりすると、上部のエアコンや、窓の下に置いた家具の開閉と干渉してしまうことがあります。周囲の状況をよく確認してから位置を決めましょう。
- 正面付けと天井付け:
- 正面付け: 壁にレールを付ける方法。窓より広く、高くレールを設置できるため、光漏れを防ぎ、窓を大きく見せる効果があります。
- 天井付け: 窓枠の中にレールを付ける方法。窓周りがスッキリ見えますが、光漏れは起こりやすくなります。
状況に応じて最適な取り付け方を選んでください。ホームセンターなどで購入できる簡単なレール(ホームセンター カーテン売場 情報)もありますので、DIYで試してみるのも良いでしょう。
カーテンを長持ちさせるためのお手入れと洗濯のコツ
カーテンは、窓という家の「外側」に面しているため、思っている以上にホコリや花粉、排気ガス、タバコの煙、結露によるカビなど、様々な汚れを吸い込んでいます。
定期的にお手入れをすることで、見た目をきれいに保てるだけでなく、機能性(遮光、遮熱)を維持し、なによりアレルギー対策にもなりますよ。理想は年に1~2回!カーテン洗濯の手順
カーテンの洗濯は、年に1回〜2回(衣替えの時期など)を目安に行うのが理想的です。
ステップ1:必ず洗濯表示を確認
まずはカーテンの端に付いている洗濯表示タグを確認しましょう。
「水洗い不可」や「ドライクリーニングのみ」と書いてある場合は、無理せずクリーニング店に依頼してください。特にウールやシルクなどの天然素材、特殊な加工がされているものは、自宅での洗濯は避けるべきです。ステップ2:ホコリを落としてフックを外す
洗濯機に入れる前に、まずホコリを落とします。屋外で軽くはたいたり、掃除機にブラシノズルを付けて吸い取ったりしましょう。
次に、フックを全て外します。フックを付けたまま洗うと、洗濯槽を傷つけたり、フックが破損したりする原因になります。ステップ3:屏風だたみでネットに入れる
カーテンをきれいに保つ秘訣は「屏風だたみ」です。
ひだを整えながら、アコーディオンのように縦に細かく折りたたみ、洗濯ネットに丁寧に入れます。こうすることで、シワや型崩れを防ぎ、洗いムラもできにくくなります。ステップ4:弱水流で脱水は短く
洗剤は、おしゃれ着用の中性洗剤を使い、「ドライコース」や「手洗いコース」などの弱水流で洗います。脱水はシワの原因になるため、1分〜3分程度のごく短時間で済ませるのがコツです。
カビや縮み、お手入れのその他のコツ
カビ対策
冬場の結露が多い窓のカーテンは、カビが生えやすいです。カビを見つけたら、塩素系漂白剤を薄めた液で部分的に叩くように拭き取るのが効果的です。ただし、色落ちしないか、必ず目立たない場所で試してから行ってください。
縮み対策
綿や麻などの天然素材は、水に濡れると縮みやすい性質があります。もし縮んでしまった場合は、柔軟剤やヘアコンディショナーを溶かした水にしばらく浸すと、繊維が柔らかくなり、縮みが元に戻る場合があります。
乾燥時のアイロンは不要!
カーテンは、濡れた状態でレールに戻し、吊るしたまま自然乾燥させるのが一番です。カーテン自体の重みでシワが伸びるので、アイロンがけは基本的に不要ですよ。
少し手間はかかりますが、定期的にお手入れをして、カーテンをいつまでも美しく保ちましょう!

