自転車通販はやめた方がいい？失敗談から学ぶ後悔しない選び方と店舗のメリット

「自転車を通販で買うのはやめた方がいい」という意見をよく聞きますが、本当にそうなのでしょうか？
この記事では、通販購入のメリット・デメリットを徹底比較し、後悔しないための具体的なチェックリストをご紹介します。
筆者モモストアが、あなたの疑問を解消し、最適な一台を見つけるお手伝いをします！

なぜ「自転車通販はやめた方がいい」と言われるのか？主な失敗パターン

結論から言うと、通販で自転車を購入すること自体が悪いわけではありませんが、特定の層にとって非常にリスクが高いのも事実です。
「やめた方がいい」という声が上がる主な原因は、実店舗での購入と比べて購入者側に求められるスキルや手間が増えるからです。特に初心者はそのギャップに戸惑い、失敗に繋がることが多いのです。

最も多い失敗パターンは「サイズ違い」と「初期トラブル」

自転車に乗る上で、最も重要なのは「サイズ」です。体に合わない自転車は、漕ぐのが疲れるだけでなく、重大な事故につながる可能性もあります。
通販ではカタログ上の数字（適応身長）だけで判断しがちですが、実際に跨ってみないと分からない「乗り心地」や「ハンドルの位置」「サドルの高さと角度の微調整」が非常に重要になります。
筆者モモストアの経験上、特にスポーツバイクでは1cmの違いが快適性に大きく影響します。
また、もう一つの大きな失敗は「初期トラブル」です。通販で届く自転車は、配送中にブレーキや変速機の調整が狂ってしまうことが少なくありません。
実店舗であれば、プロが最終チェックしてから引き渡してくれるため、このトラブルはほぼ皆無です。しかし通販の場合、自分で調整するか、持ち込み修理をする必要が出てきます。

失敗を招く3つの要因とリスク

• フィッティングの欠如: 試乗できないため、体にフィットしない自転車を選んでしまう。
• 整備不良: 組み立てや最終調整を自分で行う、または持ち込みの必要がある。
• アフターサービス: 購入後の修理や保証対応が面倒になる、または近隣で受けられない。

これらの要因をクリアできる人にとっては通販はメリットが多いですが、そうでない場合は、その手間やリスクを考慮すると「やめた方がいい」という結論に至るわけです。
特に初めて自転車を購入する方や、機械の組み立て・調整に自信がない方は、一度立ち止まってこの記事を読み進めてください。

参考までに、自転車通販の初期不良やトラブルに関する事例を検索してみるのも良いでしょう。

【失敗談】通販で自転車を買って後悔した人のリアルな声を集めてみた

実際に通販で自転車を購入した人が、どのような点で後悔しているのか、具体的な失敗談を見ていきましょう。
これらのリアルな声を知ることで、あなたが陥りやすい落とし穴を事前に回避することができます。特に高額なロードバイクや電動アシスト自転車を購入する際は、失敗時の損失も大きくなります。

「安物買いの銭失い」だった軽量折りたたみ自転車

Aさん（30代男性）は、通勤用に軽量で安い折りたたみ自転車を通販で購入しました。
届いてみたら、「カタログで見た以上に安っぽい」と感じたそうです。特にペダルやサドルはすぐに壊れてしまいそうな華奢な作りで、結局、半年も経たないうちに買い替える羽目になりました。
通販の自転車は、写真ではフレームの太さや素材感が分かりづらいものです。安価なモデルは、見えない部分でコストカットされていることが多く、耐久性に問題があるケースが散見されます。特に頻繁に使用する通勤・通学用自転車では、パーツの摩耗が激しいため、初期投資をケチると後悔する結果になりがちです。

妻へのプレゼント、サイズが合わず乗ってもらえなかった

Bさん（40代男性）は、奥様へのプレゼントとしてデザイン性の高いクロスバイクを通販で購入。奥様の身長に合わせて適応身長内のモデルを選びましたが、「乗りにくい」「足がしっかり地面につかない」と不評でした。
これは、適応身長が単なる目安であり、股下の長さや腕の長さなど、個人の体型差が考慮されていないためです。女性は特に小柄なモデルでも、サドルを一番下げても高すぎることがあるため、実車確認の重要性を痛感したそうです。「通販ではデザインが良くても、フィッティングがすべて」という教訓ですね。

届いたのはいいが、変速機が全く機能しなかった

Cさん（20代女性）は、趣味でクロスバイクを購入。自分で組み立てられる自信があったものの、ブレーキと変速機の調整だけはどうしてもできませんでした。特にシマノ製の変速機は繊細な調整が必要で、説明書を読んでも「ワイヤーの張り」が理解できず、結局自転車屋に持ち込むことに。
持ち込み先の自転車屋では「他店購入品なので工賃が高くなる」と言われ、調整費だけで5,000円近くかかってしまったとのこと。「自分でできる」と思っていたハードルが予想以上に高かったことが、最大の失敗ポイントです。

失敗談の要点	後悔した主な理由	筆者のアドバイス
安価な折りたたみ	パーツの耐久性が低く、すぐに故障した（安物買いの銭失い）。	価格だけでなく、部品メーカー（シマノなど）やレビューを重視する。
プレゼントのクロスバイク	適応身長内でも体型に合わず、乗り心地が悪かった。	必ず実車試乗を勧めるか、返品・交換保証があるか確認する。
初期の調整不良	ブレーキや変速機の調整が自分でできず、高額な持ち込み工賃が発生。	「完全組立」で届くサービスを選ぶか、購入前に近隣の整備店を確認する。

これらの失敗談は、通販の利便性の裏にあるリスクを明確に示しています。後悔しないためには、これらのリスクを「自分が許容できるか」を冷静に判断することが大切です。

通販自転車の致命的なデメリット！店舗購入ではありえない3つの壁

実店舗で購入する場合と、通販で購入する場合を比べると、決定的に異なる「3つの壁」が存在します。この壁を乗り越える覚悟がないなら、通販はやめた方が無難と言えます。

壁1: 「実車確認」と「フィッティング」が不可能

先述の通り、これが最も大きな壁です。
自転車は乗る人の体格や用途によって、求められるサイズ感が異なります。同じ「26インチ」のシティサイクルでも、メーカーによってフレームの形状やハンドルまでの距離が異なり、乗り心地は全く別物になります。
ロードバイクやクロスバイクでは、サドルとハンドルの落差（ポジション）が重要で、プロのフィッティングを受けることで疲労度が劇的に変わります。
通販では、商品の画像とスペック表が全てです。特に初心者の方は、この数字の羅列から自分の体に合うかどうかを想像するのは非常に困難です。スポーツバイクを検討している場合は、専門知識を持ったスタッフによるフィッティングが受けられる実店舗での購入を強くおすすめします。

壁2: 「防犯登録」と「初期整備」の義務を負う

実店舗で購入すると、店側が防犯登録の代行（有料）や、初期のブレーキ・変速機調整、主要ボルトのトルク管理などを全て済ませてくれます。
しかし、通販の場合は、これら全てが購入者の義務になります。

• 防犯登録: 自分で自転車本体、保証書、身分証明書を持参し、近くの自転車販売店や警察署（地域による）で手続きを行う必要があります。通販の領収書や販売証明書が必要になることもあります。
• 初期整備: ほとんどの自転車は「8割〜9割組み立て済み」で届きますが、残りの組み立て（ペダル取り付け、ハンドル取り付けなど）と、最も重要な初期整備（ブレーキ調整、変速調整、増し締め）は自分で行う必要があります。特に後者は、知識がないと事故に直結する可能性があり非常に危険です。

この「自分でやることリスト」が増えることが、通販購入を面倒だと感じさせる大きな理由です。

壁3: 「アフターサポート」の提供者がいない

自転車は乗っているうちに必ず消耗し、故障やパンクなどのトラブルに見舞われます。
実店舗で購入すれば、購入店が「かかりつけ医」となり、保証期間内の無償修理や、消耗品交換時の割引サービスなどが受けられることが多いです。
一方、通販で購入した場合、メーカーの保証は受けられても、修理やメンテナンスを依頼できる場所を探すのが大変です。
街の自転車屋は、他店購入品（特に通販の安価な自転車）の修理を断る、もしくは工賃を割高にするケースが少なくありません。これは、部品が特殊だったり、整備の手間がかかるためです。
「何かあったらどうしよう」という不安を抱えながら乗ることになるのが、通販自転車の最大のデメリットです。

壁	実店舗	通販	リスク
フィッティング	プロが調整し、試乗可能	カタログスペックのみ	サイズ違いによる事故や疲労
初期整備・登録	全て店側が実施・代行	全て購入者の義務	整備不良による事故、手間
アフターサポート	購入店で一貫して対応	修理店探し、割高な工賃	故障時の対応遅延、費用増大

これらの3つの壁をクリアするには、自転車に関する知識と、自分で行動する意欲が不可欠となります。

ご興味があれば、自転車の防犯登録の手順について検索してみると、その手間の具体的なイメージが湧くかもしれません。

デメリットを深掘り！「組み立て」でつまづく人が続出する理由

通販自転車の口コミを見ると、「組み立てが難しすぎた」「説明書が不親切だった」という声が非常に多いです。特に、自分で組み立てを行う必要がある「8割〜9割組み立て済み」の状態で届くモデルで顕著です。
なぜ、多くの人が自転車の組み立てでつまづいてしまうのでしょうか？その理由を具体的に解説します。

「簡単」と書いてあっても油断は禁物！難易度の高い作業

通販サイトでは「女性でも簡単」「工具付きで安心」といったキャッチフレーズが踊っていますが、それはあくまで「組み立て作業」が簡単であるという意味であり、「安全に走行できる状態にする整備」が簡単であるという意味ではありません。

初心者が特に苦労する3つのポイント

1. ワイヤー類の調整（ブレーキ・変速機）:
   これは最も専門知識が必要な部分です。ブレーキワイヤーの適切な張り具合や、変速機のインデックス調整（ギアが正確に切り替わるようにする調整）は、微妙なネジの回し具合で決まります。ここが不十分だと、ブレーキが効かなかったり、走行中にチェーンが外れたりする重大な問題に繋がります。
2. トルク管理（ボルトの締め付け）:
   ハンドルやステム、ペダルなどの主要なボルトは、規定の力（トルク）で締め付けなければなりません。締め付けが甘いと走行中に外れ、強すぎると部品が破損します。特にアルミやカーボン製のパーツは要注意です。しかし、多くの通販自転車にはトルクレンチは付属しておらず、手加減での判断が求められます。
3. ペダルの取り付け:
   ペダルは左右でネジの切り方が逆（右側は正ネジ、左側は逆ネジ）になっており、間違って取り付けるとクランクのネジ山を潰してしまいます。一度ネジ山が潰れると、クランク全体を交換する必要が出てくるため、慎重な作業が求められます。

これらの作業は、単に説明書を読んで部品を組み合わせるというレベルではなく、「自転車整備士」の領域に近いものです。初めて工具を握る人が完璧に行うのは、現実的に難しいと言わざるを得ません。

作業環境と工具の有無も重要

組み立てには、広い作業スペースと、適切な工具が必要です。通販に付属する工具は、あくまで「最低限」のものであり、使い勝手が悪いものも多いです。
例えば、ペダルを取り付けるには薄型のペダルレンチが必要な場合もありますし、前述のトルク管理にはトルクレンチが必要です。
「簡単な組み立てだから」と油断せず、もし少しでも不安を感じるなら、「完全組立」サービスを提供している通販サイトを選ぶか、実店舗で購入するのが最善の選択です。

自転車通販で「サイズ選び」に失敗しないためのチェックポイント

通販でのサイズ選びは、実車試乗ができないため非常に難しいですが、いくつかのチェックポイントを押さえることで、失敗のリスクを大幅に減らすことができます。
特にスポーツバイク（ロードバイク、クロスバイク）では、適正サイズから外れると乗るのが苦痛になるため、細心の注意が必要です。

チェックポイント1: 「適応身長」と「サドル高」を同時に確認

多くの通販サイトでは「適応身長（155cm〜175cmなど）」が記載されていますが、これだけを信用してはいけません。
なぜなら、同じ身長でも股下の長さ（インシーム）は人によって大きく異なるからです。自転車のサイズを決める最も重要な要素は、「サドルを一番下げた時の高さ（最低サドル高）」と「サドルを一番上げた時の高さ（最大サドル高）」です。

あなたが確認すべき手順は以下の通りです。

1. まず、自分の股下の長さを測ります。（裸足で壁に背中をつけ、股に本を挟み、床から本の上端までの長さを計測）
2. その股下長さに応じて、サドル高を計算します。（例: 股下 × 0.883が目安）
3. 通販サイトに記載されている「最低サドル高」が、あなたの足が届く範囲内であるか、そして「最大サドル高」が、あなたの最適なサドル高を満たしているかを確認してください。

このチェックを怠ると、「最低サドル高が高すぎて足が地面につかない」「最大サドル高が低すぎて膝が曲がりすぎる」といった問題が発生し、乗車姿勢が悪くなり、膝や腰を痛める原因になります。

チェックポイント2: 「トップチューブ長」で前傾姿勢をシミュレーション

スポーツバイクの場合、「フレームサイズ」や「シートチューブ長」だけでなく、「トップチューブ長（ホリゾンタル換算）」が重要です。
これはサドルからハンドルまでの距離に直結し、この長さが前傾姿勢のきつさを決めます。トップチューブが長すぎると、ハンドルが遠く感じて背中が丸まりすぎ、短すぎると膝がハンドルに当たったり、窮屈な乗り方になります。

• リラックスした街乗りをしたい場合: 少し短めのトップチューブ長を選ぶか、ハンドル位置が高めのモデルを選ぶ。
• 本格的なロードレース志向の場合: やや長めのトップチューブ長を選び、深い前傾姿勢を取れるモデルを選ぶ。

理想的なトップチューブ長は、現在乗っている自転車のサイズを測るか、専門店のフィッティングデータを参考にすることで、ある程度推測できます。

チェックポイント3: 返品・交換保証の有無

どれだけ慎重に選んでも、実際に乗ってみたら違和感がある、ということは起こりえます。
そのため、「試乗なしでの購入」を許容するためには、「返品・交換保証」が必須となります。
購入前に、以下の点を確認してください。

• サイズが合わなかった場合、未走行であれば返品・交換が可能か。
• 返品時の送料はどちらが負担するか。
• 保証期間は設けられているか。

大手通販サイトや、自社で通販を展開している自転車メーカーは、この保証制度がしっかりしていることが多いです。この安心感を買うつもりで、保証のない激安通販サイトは避けるのが賢明です。

詳しいフィッティングの考え方については、自転車のサイズ選びと股下の計算方法を検索してみるとより理解が深まります。

防犯登録や初期整備はどうする？通販購入後の「手続き」と「作業」

通販で自転車を購入した後、すぐに乗れるわけではありません。必ず行うべき「手続き」と「作業」があり、これらが通販をやめた方がいいと言われる大きな理由の一つです。
特に「防犯登録」は義務であり、「初期整備」は安全に関わるため、絶対に省略できません。

必須手続き：自転車の防犯登録

防犯登録は、自転車の所有者を明確にし、盗難や放置自転車の問題を防ぐための法律上の義務です。これを怠ると、盗難時に見つかりにくくなるなどの不利益があります。

防犯登録に必要なものと場所

必要なもの	詳細	補足
自転車本体	登録したい実物
販売証明書または領収書	通販サイトから発行されたもの（ネット注文画面の印刷でも可）	「譲渡証明書」ではないので注意
身分証明書	運転免許証、健康保険証など
登録料	通常500円～800円程度（地域により異なる）

登録できる場所:
基本的には「自転車防犯登録所」の看板を掲げている自転車販売店で行えます。しかし、前述の通り、他店購入品、特に通販の安価な自転車は断られるケースがあります。
事前に、近隣の自転車販売店に電話で「通販で購入した自転車の防犯登録が可能か」を確認することが、無駄足にならないための最も重要なステップです。

必須作業：初期整備（命を守るための最終チェック）

通販で届いた自転車の多くは、安全に走行するために必要な最終調整がなされていません。この初期整備を自分で行うか、整備士に依頼する必要があります。

絶対に確認すべき初期整備項目

1. ブレーキの調整: 握った時の感覚（遊び）が適切か、シューがリムの中心に均等に当たっているか。
2. 変速機の調整: チェーンがすべてのギアにスムーズに、音鳴りせずにかかるか。
3. 各ボルトの増し締め: ハンドル、ステム、車輪、サドルなどのボルトが緩んでいないか。特にペダルは、取り付けミスが多いので再度確認が必要です。
4. タイヤの空気圧: 輸送中に空気が抜けていることが多いため、規定の空気圧まで充填します。

もしこれらの整備に少しでも不安を感じるなら、「自転車安全整備士」がいる自転車店に持ち込んで「初期点検・整備」を依頼すべきです。費用は数千円かかりますが、あなたの安全と自転車の寿命を考えると、決して高い出費ではありません。

修理・メンテナンス問題！通販自転車の「かかりつけ医」を見つける方法

通販で自転車を購入した人が直面する、最も継続的で厄介な問題が「修理・メンテナンス」です。
購入店がない通販自転車を、長く安心して乗り続けるためには、「かかりつけ医」を見つけることが不可欠です。しかし、これがなかなか難しいのです。

なぜ街の自転車屋は通販品を嫌がるのか？

街の自転車屋が、通販の安価な自転車の修理を渋るのには、いくつか理由があります。

• 部品の規格違い: 安価な海外製ブランドの場合、一般的なシマノ規格などの部品と互換性がなく、修理に手間がかかる、または部品が手に入らないことがあります。
• 安全性の問題: 低品質なフレームやパーツを使っている場合、修理をしてもすぐに別の箇所が壊れる、または構造的に危険な状態にある場合があります。修理を引き受けた店側が、その後の事故の責任を負うリスクを避けたいと考えるためです。
• 工賃の問題: 整備に不慣れな人によって不適切な組み立てがなされている場合、通常の何倍もの時間と労力がかかることがあります。適正な工賃を請求すると高額になりすぎてしまうため、最初から断る方がお互いのためと判断されることがあります。

「かかりつけ医」を見つけるための3つの戦略

通販自転車でも快く修理に応じてくれる「かかりつけ医」を見つけるための戦略をご紹介します。

戦略1: 大手チェーン店のサービスを利用する

「サイクルベースあさひ」や「イオンバイク」などの大手自転車チェーン店は、多くの場合、他店購入品でも修理を受け付けてくれます。ただし、修理工賃は自社購入品よりも割高になることが多いです。それでも、整備士のスキルは安定しており、安心して任せられるというメリットがあります。

戦略2: 地域のスポーツバイク専門店に相談する

ロードバイクやクロスバイクなどのスポーツバイク専門店は、技術力が高く、部品調達のルートも豊富です。
特に、あなたが購入した通販自転車が、シマノ製品など信頼できるメーカーのパーツを使用している場合、親切に対応してくれる可能性が高いです。
ただし、安価なママチャリなどの修理は専門外となる場合もあるため、事前に電話で相談してみましょう。

戦略3: メーカー直営店や提携整備拠点の情報を確認する

最近では、通販をメインとしているメーカーでも、自社の直営店や、全国の自転車店と提携して「整備拠点」を設けているところが増えています。購入前に、あなたの居住地域に提携整備店があるか確認しておくと、購入後の不安が大きく解消されます。

修理戦略	メリット	デメリット
大手チェーン店	店舗数が多く持ち込みやすい、安定した技術	工賃が割高になる場合がある
スポーツバイク専門店	高い技術力、スポーツバイクの知識が豊富	ママチャリなどは断られる可能性、敷居が高いと感じる人も
提携整備拠点	メーカー保証と連動しているためスムーズ	店舗数が限られている場合がある

「Amazon」や「楽天市場」などで自転車を購入する際も、出店しているのが信頼できるメーカーや自転車販売店であることを確認し、購入後のサポート体制についても事前にしっかり調べておきましょう。メルカリなどのフリマサイトでの購入は、整備履歴が不明なため、特に初心者にはおすすめできません。

他店購入品の修理に関する自転車店の本音を検索してみると、より実態がわかるかもしれません。

こんな人は要注意！通販での購入を「やめた方がいい」ケース

通販で自転車を買うことが「向いている人」と「向いていない人」がいます。あなたがこれから紹介する「やめた方がいいケース」に該当するなら、迷わず実店舗での購入をおすすめします。 通販の価格メリット以上に、後悔するリスクが大きいからです。

ケース1: 自転車に関する知識が「全くない」人

「パンク修理のやり方も分からない」「ブレーキの調整？何それ？」というレベルで、工具を普段から使わない方は、通販での購入は非常に危険です。 通販自転車は、最低限の「組み立て」に加え、安全走行に必要な「調整」が必須です。この調整を間違えると、最悪の場合、走行中に部品が外れて大事故につながりかねません。 知識がない状態で、説明書だけを頼りに作業を行うのは無謀です。また、初期不良が出た場合のメーカーへの対応や、近隣の修理店探し、防犯登録の手続きなど、すべての作業で戸惑うことになります。 初めて自転車を購入する方、特にママチャリや電動アシスト自転車を探している方は、実店舗でプロの接客を受けるべきです。

ケース2: 「高額なスポーツバイク」や「電動アシスト自転車」が欲しい人

高性能なロードバイク、クロスバイク、または高価格帯の電動アシスト自転車（E-BIKEを含む）は、特にフィッティングとアフターサポートが重要です。

• スポーツバイク: 乗り心地やペダリング効率に直結する「ポジション出し」が命です。通販では、最適なサドル位置やハンドルの高さを出すのが困難です。
• 電動アシスト自転車: 車体が重く、バッテリーやモーターなど電気系統のトラブルは専門的な知識が必要です。高額な製品だからこそ、購入後の保証や修理体制が整っている実店舗を選ぶべきです。

これらは単なる移動手段ではなく、趣味や高額な投資です。万が一のトラブルや、最高の性能を引き出すための整備を考慮すると、通販の価格差は無視できるレベルになります。

ケース3: 「すぐに乗りたい」人や「自分で組み立てたくない」人

通販の多くは、注文から配送まで数日～数週間かかり、さらにそこから自分で組み立てる必要があります。即日または翌日から乗りたい、というニーズには対応できません。 また、前述の組み立てや調整作業に「時間をかけたくない」「面倒だ」と感じる人は、最初から完全組立で引き渡し可能な実店舗を選ぶのが賢明です。 通販の安さを選ぶということは、「自分の時間と労力を対価として支払う」ことを意味します。この対価を支払いたくない人は、通販をやめるべきです。

やめた方がいい人	重視すべきこと	実店舗のメリット
知識ゼロの初心者	安全な初期整備と手続きの代行	初期点検・防犯登録まで全て完了
高額車購入者	フィッティングと長期のサポート	専門的なポジション調整、充実した保証
時間に余裕がない人	即座に乗り出し可能な状態での引き渡し	その日のうちに持ち帰れる（在庫があれば）

コスパ最強！通販のメリットを最大限に活かす購入のコツ

ここまで通販のデメリットを徹底解説してきましたが、もちろん通販には実店舗にはない大きなメリットが存在します。このメリットを最大限に享受し、デメリットを回避するための「購入のコツ」をモモストアがご紹介します。

メリット1: 圧倒的な「価格優位性」と「選択肢の多さ」

通販の最大の魅力は、実店舗よりも圧倒的に安い価格で購入できる点です。これは、店舗の運営費や人件費がかからないためです。特に型落ちモデルや旧モデルは、実店舗では扱わなくなったものが、通販では破格の値段で販売されていることがあります。

また、全国・全世界のメーカーの商品を比較検討できるため、選択肢が非常に多いです。ニッチなメーカーや、特定の用途に特化した自転車を探している場合は、通販が最も有効な手段となります。

メリット2: 「完成度が高い状態」で届くモデルを選ぶ

「組み立てが面倒」というデメリットを完全に回避できるのが、「完全組立」または「ほぼ完成車」で届くモデルを選ぶことです。通販サイトによっては、プラス料金を支払うことでプロの整備士が最終調整まで行った状態で配送してくれるサービスがあります。

特に大手メーカーや、Amazon・楽天市場に出店している信頼できる自転車販売店は、このサービスを提供していることが多いです。
「自分で組み立てる手間」と「数千円の追加料金」を天秤にかければ、追加料金を払う方が賢明なケースがほとんどです。

メリット3: 「信頼できるメーカー」の「有名パーツ」採用車を選ぶ

安物買いの銭失いを防ぐためには、価格だけでなく品質を重視すべきです。

• メーカー: 無名の海外メーカーではなく、日本国内での販売実績があるブランドを選ぶ。
• パーツ: ブレーキや変速機は、信頼性の高いシマノ（SHIMANO）製を採用しているモデルを強く推奨します。シマノ製のパーツであれば、万が一故障しても、部品の調達や修理対応が全国どこでもスムーズに行えます。

フレームは無名でも、心臓部のパーツが有名メーカー製であれば、安心して乗ることができます。

活かすべきメリット	最大限に活かすコツ	得られる結果
価格優位性	型落ち、旧モデルも視野に入れる	ワンランク上の自転車を予算内でゲット
選択肢の多さ	ニッチな用途に合うモデルを探す	実店舗では見つからない一台を見つける
自宅配送の利便性	「完全組立配送」サービスを利用する	自分で整備する手間をゼロにする

通販を活用する最大のポイントは、デメリットを回避するための手間を惜しまないこと、そして「安かろう悪かろう」ではない、信頼できるブランドやパーツを選ぶことです。Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングには、品質の高い自転車が多数出品されていますので、ぜひ探してみてください。

失敗しない通販ブランド選び！「実店舗サポート」があるメーカーを選ぶ理由

通販で自転車を購入する際、最も安心できるのは、実店舗を持つメーカーや、全国に提携サービス網を持つブランドを選ぶことです。これは、万が一の故障やメンテナンス時に、あなたの「かかりつけ医」探しを不要にしてくれるからです。

「実店舗サポート」の重要性

実店舗を持つメーカー（例：あさひ、セオサイクルなど）が運営する通販サイトで購入した場合、以下のようなサービスを受けられることが多いです。

• 購入後の持ち込み整備・修理:
  実店舗に持ち込むことで、他店購入品よりもスムーズに、または優遇された工賃でメンテナンスを受けることができます。
• 防犯登録の店舗での代行:
  サイト上で防犯登録の手続きを行い、提携店舗での受け取り時に完了させる、または後日店舗に持ち込むだけで済む場合があります。
• 保証対応の迅速さ:
  ネット上でのやり取りだけでなく、店舗スタッフを通じて保証対応を依頼できるため、手続きが複雑になりにくいです。

「ネットで買って、お店でサポートを受ける」という体制が整っているブランドは、通販の利便性と実店舗の安心感を両立させているため、特におすすめです。

チェックすべきブランドの提携サービス

実店舗を持たない通販専業ブランドでも、近年はユーザーサポート体制を強化しています。購入前に、以下の点が整備されているかを確認しましょう。

出張修理サービス

電動アシスト自転車など、車体が重く持ち運びが大変な車種向けに、自宅まで修理に来てくれる出張サービスを提供しているブランドがあります。ただし、対応エリアが限定されている場合が多いため、必ず確認が必要です。

全国提携店の整備ネットワーク

特定の自転車店チェーンや、街の個人店と提携し、「この店で購入した自転車は、提携店で修理を受け付けます」というネットワークを構築しているブランドも安心です。これにより、修理を断られるリスクを大幅に減らすことができます。

「整備士による点検済み」シールの有無

最終チェックをプロが行った証として、「自転車安全整備士」や「自転車技士」の資格を持つ人が点検したシールを貼付している場合があります。このシールがあるだけで、初期不良のリスクが低いと判断できます。

サポートの種類	対象者	確認ポイント
実店舗での持ち込み	全ての人（特に初心者）	最寄りの店舗の有無とサポート内容
出張修理サービス	重い電動アシスト車、ママチャリ	自宅が対応エリア内か
整備ネットワーク	全国どこでも安心したい人	提携店が近隣にあるか

これらのサポート体制が整っているブランドは、フリマサイトのメルカリなどでの個人取引と比べ、圧倒的な安心感があります。中古品を選ぶにしても、販売者が信頼できる通販事業者であることを確認することが重要です。

通販でも安心！「完成品配送」に対応しているおすすめブランド3選

「組み立て」のデメリットを完全に回避したい方のために、プロの整備士が最終調整まで行い、届いてすぐに乗れる「完成品配送」に対応している、またはそのサービスをオプションで提供しているおすすめブランドを3つご紹介します。

サイクルベースあさひ（あさひネットワーキング店）

あさひは全国に実店舗を持つ最大手の自転車チェーンですが、通販も非常に強力です。特に「店舗受け取り」サービスを利用すれば、送料が無料になることが多く、もちろん完全組立・整備済みで受け取れます。
自宅配送の場合も、一部地域や車種を除き、ほぼ完成車に近い状態、またはオプションで完全組立配送に対応しています。最大の強みは、購入後も全国のあさひ店舗でメンテナンスを受けられる安心感です。

サイマ（cyma）

サイマは、オンライン専門の自転車販売サイトですが、「完全組立」「送料無料」「すぐ乗れる」を売りにしています。自社の整備士が最終調整を行うため、初期トラブルのリスクが低いです。
さらに、一部車種では、購入者都合の返品・交換保証も充実しています（条件あり）。実店舗サポートがない分、サービスと保証で不安を打ち消すことに特化しているため、通販専業では最も信頼できるブランドの一つです。

Amazon内の有名メーカー直営ストア

Amazonや楽天市場には、ブリヂストンやパナソニックといった大手自転車メーカーの直営ストアが出店していることがあります。これらのストアから購入する電動アシスト自転車や高額な自転車は、配送オプションで「設置・組立サービス」を選べる場合があります。
特に電動アシスト自転車は、バッテリーの初期設定や重さの問題があるため、必ずこのサービスを利用すべきです。Amazonの利便性と、メーカーの品質保証を両立できる賢い買い方と言えます。

ブランド名	組立状態	最大のメリット	適している人
サイクルベースあさひ	店舗受取は完全組立	全国の店舗でサポートを受けられる	安心感を最優先したい人
サイマ	完全組立（自社整備士）	通販専業でありながら手厚い保証がある	自宅配送を希望するが整備はしたくない人
大手メーカー直営ストア	オプションで設置・組立可能	メーカー保証と信頼性が高い	高額な電動アシスト車が欲しい人

これらのブランドであれば、「通販はやめた方がいい」という懸念点のほとんどを解消できます。購入ボタンを押す前に、あなたの欲しい車種が「完成品」で届くのかどうかを必ず確認してください。

迷ったらこれ！利用シーン別のおすすめ自転車タイプと購入先

通販のデメリットを理解した上で、最終的にどのタイプの自転車を、どこで購入するのが最適か、利用シーン別にモモストアがおすすめを提案します。あなたのライフスタイルに合う一台を見つけてください。

シーン1: 毎日の「通勤・通学」用（片道5km未満）

• おすすめタイプ: シティサイクル（ママチャリ）またはクロスバイクのエントリーモデル。
• 購入先の推奨: 実店舗または大手チェーンの通販（店舗受取）

毎日使う自転車は、トラブル時の対応の速さが命です。パンクやブレーキの不調など、すぐに直せる「かかりつけ医」がいることが重要になります。通販で購入する場合は、あさひやイオンバイクなど、近隣に実店舗を持つチェーン店のネットストアを利用し、実店舗で受け取るのが最も賢明な方法です。

シーン2: 週末の「フィットネス・長距離サイクリング」用

• おすすめタイプ: ロードバイク、高機能クロスバイク。
• 購入先の推奨: 専門店の実店舗

長距離になればなるほど、フィッティングの重要性が増します。体に合わない自転車で長距離を走ると、膝や腰を痛める原因になります。高額なスポーツバイクは、プロの整備士によるポジション調整（フィッティング）が不可欠なので、通販はやめて専門店で購入することを強く推奨します。

シーン3: 「近所の買い物・子供の送迎」用

• おすすめタイプ: 電動アシスト自転車（子乗せ対応含む）。
• 購入先の推奨: 大手メーカーの直営店または信頼できる通販（組立・設置サービス利用）

電動アシスト自転車は、車体が重く、電気系統のトラブルは専門的な知識が必要です。また、子供の安全に関わるため、初期整備は完璧でなければなりません。パナソニックやブリヂストンといった信頼性の高いメーカーの製品を選び、通販で購入する場合でも、必ず「組立・設置サービス」を利用するか、完全組立で配送してくれるサイトを選びましょう。

利用シーン	推奨タイプ	最適な購入先	理由
通勤・通学（短距離）	シティサイクル、エントリークロス	実店舗 or 大手通販の店舗受取	トラブル時の対応の速さ、整備の安心感
フィットネス・長距離	ロードバイク、高機能クロス	専門店の実店舗	最高の性能を引き出すためのフィッティングが必要
買い物・送迎	電動アシスト自転車	メーカー直営店 or 組立サービス付き通販	高額であり、整備ミスが子供の安全に関わるため

あなたが自転車を何のために使うのか、そして購入後にどれだけ自分で手間をかけられるのかを冷静に判断することが、後悔しないための最大のポイントになります。

結論：自転車通販は本当に危険？後悔しないための最終チェックリスト

ここまで、自転車通販のメリットとデメリット、そして失敗しないための具体的な対策を解説してきました。結論として、自転車通販は「危険」なのではなく、「知識と手間」を要求されるということです。 通販の価格メリットを享受できるのは、この要求に応えられる人だけです。

あなたが通販に向いているか判断する最終チェックリスト

以下の項目をチェックし、5つ以上YESが付いた方は、通販での購入を検討しても問題ありません。

1. ペダルの取り付け、ハンドルの締め付けなど、簡単な工具を使った作業に抵抗がない。
2. YouTubeなどで解説動画を見ながら、ブレーキや変速機の調整を自分でできる自信がある。
3. 近隣の自転車販売店が、他店購入品の修理を受け付けてくれることを事前に確認済みである。
4. 適応身長だけでなく、サドル高やトップチューブ長を比較し、サイズを厳密に選べる。
5. 万が一、初期不良や部品欠品があっても、自分でメーカーと連絡を取り、対応できる。
6. 購入したい自転車が、信頼できるメーカーのシマノ製パーツなどを採用している。
7. 「完全組立・整備済み」で配送してくれるサービスを利用するつもりである。

もしYESが3つ以下だった場合は、通販での購入はやめた方がいいとモモストアは判断します。その手間とリスクを考えれば、実店舗で購入する方が、結果的に安上がりで快適な自転車ライフを送れる可能性が高いでしょう。

後悔しないための最後の確認事項

あなたが選んだ通販サイト、購入先の自転車について、最後に以下の点を再確認しましょう。

通販サイトの信頼性チェック

• 会社情報（所在地、電話番号）が明確に記載されているか。
• 保証規定や返品・交換ルールが分かりやすいか。
• 高評価だけでなく、低評価のレビューも確認し、初期トラブル時の対応について調べているか。

商品自体の品質チェック

• 「超激安」に釣られず、最低限の品質基準（シマノパーツなど）を満たしているか。
• フレームの素材や重量が、本当に自分の用途に合っているか。

アフターサービスの事前準備

• 防犯登録の持ち込み先（自転車店または警察）を決定済みか。
• 整備を依頼する予定の「かかりつけ医」に、通販購入品でも修理可能か確認済みか。

これらの準備を怠らず、実店舗での購入と慎重に比較検討することが、あなたの自転車選びを成功に導く唯一の道です。 Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングを利用する際も、必ずこれらのチェックリストを参考にしてください。

筆者：モモストア