緊急避妊薬（アフターピル）は薬局で買えるのか？購入方法と注意点

「アフターピルって、ドラッグストアで手軽に買えるようになったの？」
そう思ってこの記事にたどり着いた方は、きっと今、とても不安な気持ちでいることと思います。まずは一人で抱え込まず、情報を集めようとしているあなたの行動は素晴らしいです。モモストアが、緊急避妊薬の最新の販売状況や正しい購入方法、そして費用や副作用まで、全て分かりやすく解説します。
この記事を読んで、少しでもあなたの不安が解消され、取るべき行動が明確になれば幸いです。

緊急避妊薬（アフターピル）は薬局やドラッグストアで売ってる？

今、この記事を読んでいるあなたが最も知りたいのは、「家の近くの薬局やドラッグストアで、すぐにアフターピルが買えるのか」という点だと思います。

現在の日本の制度では、緊急避妊薬（アフターピル）は原則として医師による診察と処方箋が必要な「処方箋医薬品」に位置づけられています。
つまり、現時点では、マツモトキヨシやスギ薬局、ウエルシアなどの一般的なドラッグストアの店頭で、風邪薬や頭痛薬のように手軽に購入することはできません。

「え、じゃあどうすればいいの？」と焦ってしまうかもしれませんが、大丈夫です。国もこの問題の重要性を認識しており、購入ルートは徐々に増えてきています。

現状、アフターピルを購入できる主な場所

原則、アフターピルは以下の場所で手に入れることになります。

• 産婦人科などの病院・クリニック：対面で診察を受け、その場で処方してもらいます。最も一般的な方法です。
• オンライン診療サービス：スマートフォンなどで診察を受け、薬は自宅や指定の場所に郵送してもらいます。緊急性が高い場合はバイク便などのオプションがあるサービスもあります。
• 一部の薬局（試験運用店舗）：後述しますが、国が定める「調査研究事業」に参加しているごく一部の薬局でのみ、特定の条件を満たした場合に処方箋なしで購入が可能です。

このように、従来の「病院に行く」という方法だけでなく、時間や場所の制約を受けにくいオンライン診療という選択肢も広がり、以前よりもアクセスしやすくなっているのが現状です。ただし、ドラッグストアで手軽に買えるようになるまでには、もう少し時間がかかりそうです。

ちなみに、「アフターピル」と一口に言っても、薬の主成分や服用期限には違いがあります。緊急性が高いからこそ、次に最新の販売状況や、どんな種類の薬があるのかを詳しく見ていきましょう。

モモストアからのアドバイスとして、まずは冷静に、そして迅速に行動を起こすことが何よりも大切です。まずは、あなたの最寄りのクリニックやオンライン診療の情報を確認することから始めましょう。

緊急避妊薬の入手は「時間との勝負」であることを忘れずに、この記事を最後まで読んで、最適な行動を選んでください。

「処方箋なし」でアフターピルが買える！試験運用の最新状況

近年、ニュースなどで「アフターピルが処方箋なしで買えるようになる」という話を聞いたことがある方もいるかもしれません。これは、2023年度から厚生労働省主導で始まった「緊急避妊薬のOTC化（一般用医薬品化）に向けた調査研究事業」のことです。

この試験運用は、将来的にアフターピルを一般の薬局で処方箋なしで販売するために、安全性や運用の実態を調査するのが目的です。つまり、特定の条件とルールのもとで、薬局でも購入できるようになったということです。

調査研究事業に参加している薬局での購入条件

試験運用に参加している薬局でアフターピルを購入するには、いくつかの厳しい条件を満たす必要があります。

購入を希望する場合は、以下のすべてをクリアしなければなりません。

調査研究事業参加薬局での購入条件

条件項目	詳細な内容
年齢制限	原則として16歳以上であること（15歳以下は原則不可）。
身分証明書	氏名、生年月日、住所が確認できる身分証明書（運転免許証、健康保険証など）の提示が必須。
問診・指導	研修を受けた女性薬剤師による、対面での問診と服用方法、副作用に関する十分な説明と指導を受けること。
プライベートな空間	他の利用者から見えない個室やパーテーションで区切られた空間で相談・購入を行うこと。
記録への同意	購入に関する情報（氏名、連絡先、服薬指導の内容など）を調査研究のために記録されることに同意すること。

このように、処方箋が不要になったとはいえ、誰でも自由に、いつでも買えるというわけではありません。特に、薬剤師の不在や、対応できる女性薬剤師がいない時間帯などは購入できない可能性もあります。また、薬局の場所や在庫状況を事前に確認しておく必要があります。

アフターピルOTC化のメリットと課題

アフターピルのOTC化（一般用医薬品化）は、望まない妊娠を防ぐ上で非常に大きな一歩ですが、同時にいくつかの課題もあります。

OTC化の大きなメリット

• アクセスの向上：病院が閉まっている夜間や休日でも、薬局が開いていれば入手できる可能性が高まります。
• 時間短縮：診察の待ち時間がなくなり、緊急性の高い状況で迅速に服用できます。
• 心理的負担の軽減：病院の受付や待合室で待つことに対する抵抗感が減る人もいます。

今後の課題と注意点

• 薬剤師の体制：24時間いつでも対応できる薬局は限られています。特に女性薬剤師が常にいるとは限りません。
• 費用：病院での処方と同様に、OTC化しても価格は自費診療となるため、ある程度の費用がかかります。
• 避妊指導：医師による診察がない分、薬剤師の指導をしっかりと聞き、服用後の体調管理や今後の避妊計画について理解することが重要です。

この試験運用は、厚生労働省の公式ウェブサイト（厚生労働省の緊急避妊薬に関する情報）などで最新の情報が公開されています。常に状況は変わっているため、最新情報をチェックしておきましょう。

アフターピルが買える薬局はどうやって探せばいいの？具体的な検索方法

先述の通り、アフターピルの試験運用に参加している薬局は全国の一部に限られています。そのため、いざという時に「どこで買えるの？」と慌ててしまわないよう、事前に探し方を知っておくことが大切です。

モモストアの記事を読んでいるあなたが、スムーズに薬局を見つけられるよう、具体的な検索方法をまとめました。

調査研究事業の参加薬局を見つける方法

この事業に参加している薬局は、一般のドラッグストアとは異なり、特定のリストが公開されています。闇雲に近所の薬局に電話をかけるよりも、以下の方法で効率的に探すのがベストです。

1. 厚生労働省の公開リストを確認する：
   この事業は国主導で行われているため、事業に参加している薬局のリストが厚生労働省または関連機関のウェブサイトで公開されています。都道府県別に検索できるようになっていることが多いので、まずは（緊急避妊薬の試験販売参加薬局リスト）を確認してください。
2. 薬局のウェブサイト・SNSを確認する：
   リストに載っていても、在庫状況や対応可能な薬剤師がいるかどうかはリアルタイムで変わります。リストで薬局を見つけたら、念のため、その薬局の公式ウェブサイトやSNSで「緊急避妊薬の試験販売を実施しているか」「対応可能な時間帯」を確認してみましょう。
3. 電話で問い合わせる（最終確認）：
   リストやウェブサイトで確認した後も、訪問前に必ず薬局に電話をして「緊急避妊薬の試験販売（処方箋なし）に対応しているか」、そして「今すぐ対応できる女性薬剤師がいるか」を尋ねましょう。これにより、無駄足を踏むことを避けられます。

薬局に行く前のチェックリスト

薬局に行ったのに「買えなかった」とならないために、訪問前に以下の持ち物と準備を再度確認しておきましょう。

薬局訪問前のチェックリスト

チェック項目	確認事項
身分証明書	絶対に必要です。運転免許証、健康保険証、マイナンバーカードなどを持参。
費用	現金またはクレジットカード。試験販売でも自費診療となるため、数万円を用意しておきましょう。
現在の状況	避妊失敗からの経過時間（何時間経ったか）を把握しておく。薬剤師からの問診に迅速に答えられるように。
連絡先	緊急連絡先（自分自身の携帯電話番号など）をメモしておく。

薬局での購入は、病院よりも手軽に感じるかもしれませんが、薬剤師との問診は非常に重要です。個室での対応とはいえ、緊張するかもしれませんが、あなたの身体を守るための大切なステップです。落ち着いて、薬剤師の指示に従いましょう。

ちなみに、もし近くに試験運用薬局がない場合や、対応時間外だった場合は、「オンライン診療」という手段が非常に有力な選択肢になります。次に、オンライン診療についても詳しく解説しますね。

緊急時に知っておきたい！アフターピルの主な種類と効果の違い

アフターピル、あるいは緊急避妊薬と一言で言っても、実はいくつか種類があり、それぞれ効果の持続時間や作用機序が異なります。時間が勝負の緊急事態だからこそ、どの薬が自分にとって最適なのか、事前に知識を持っておくことが大切です。

主に日本で処方されている緊急避妊薬は以下の2種類に分けられます。

代表的なアフターピルの種類

ここでは、代表的な2種類の薬について、その特徴と効果を比較します。

アフターピルの主な種類と特徴

種類（主成分）	代表的な商品名	服用期限	避妊効果（目安）
レボノルゲストレル	ノルレボ、レボノルゲストレル錠	性交後72時間（3日）以内	性交後24時間以内の服用で約95%
ウリプリスタル酢酸エステル	エラ	性交後120時間（5日）以内	性交後72時間以降でも高い効果を維持

レボノルゲストレル（72時間ピル）

現在、日本で最も一般的に処方されているアフターピルです。
「性交後72時間以内」に服用することが基本とされており、特に24時間以内に服用することで最も高い避妊効果が期待できます。

• 作用機序：排卵を遅らせたり、子宮内膜の変化を起こして受精卵の着床を防ぐことで避妊効果を発揮します。
• 特徴：副作用が比較的少なく、安全性が確立されています。多くの病院やオンライン診療サービスで取り扱われています。

ウリプリスタル酢酸エステル（120時間ピル）

商品名「エラ」などで知られており、レボノルゲストレルよりも新しいタイプの薬です。
「性交後120時間以内」まで服用可能という点が大きなメリットです。72時間を過ぎてしまった場合でも、避妊のチャンスがあります。

• 作用機序：黄体ホルモン受容体に作用し、排卵を強力に抑制したり、子宮内膜の変化を起こす作用があります。
• 特徴：72時間以上経過してしまった場合に有力な選択肢となります。ただし、レボノルゲストレルに比べると取り扱いがないクリニックもあります。

一番大切なのは「どれだけ早く服用するか」です。どちらの薬も、時間が経てば経つほど避妊効果は低下してしまいます。「72時間以内だからまだ大丈夫」と安心せず、できる限り早く、数時間でも早く服用することが最優先です。

また、これらの薬は「妊娠中絶薬」とは違い、すでに妊娠が成立してしまった状態では効果がありません。あくまで「緊急的な避妊手段」であることを理解しておきましょう。

アフターピル購入にかかる費用はどのくらい？価格の目安を解説

緊急避妊薬は、一般的に保険が適用されない「自費診療」となります。そのため、購入にはある程度の費用がかかります。「いくらかかるんだろう…」という金銭的な不安も、行動をためらわせる大きな原因の一つかもしれません。ここでは、購入にかかる費用の目安を具体的にお伝えします。

費用の内訳と価格帯

アフターピルを購入する場合の費用は、主に「薬代」と「診察料」に分けられます。ただし、オンライン診療の場合はこれに「送料」が加わります。

アフターピル購入費用の目安（自費診療）

項目	価格目安	備考
薬代（レボノルゲストレル）	10,000円～15,000円程度	最も普及しているアフターピルです。
薬代（ウリプリスタル酢酸エステル）	15,000円～20,000円程度	120時間まで有効な薬で、取り扱いクリニックは少なめ。
診察料（対面・オンライン）	0円～5,000円程度	薬代に含まれている場合や、初診料として別途かかる場合があります。
送料（オンライン）	500円～3,000円程度	バイク便や速達オプションを利用すると高くなります。

トータルで考えると、アフターピルの購入には1万円～2万5千円程度の費用がかかると考えておくと良いでしょう。試験運用中の薬局で購入する場合も、ほとんどのケースでこの価格帯となります。

注意！保険適用となる例外的なケース

原則は自費診療ですが、例外的に保険適用となるケースがあります。

• 性暴力による被害：性暴力被害者の方への支援制度が適用される場合、公費で費用が賄われることがあります。
• 特定の疾患の治療：非常に稀ですが、医師が何らかの疾患の治療の一環として緊急避妊薬を処方した場合、保険適用となる可能性もゼロではありません。

ただし、一般的な避妊失敗による服用では保険適用外ですので、事前に全額自己負担となることを覚悟しておきましょう。

費用を抑えるための選択肢

「すぐに用意できる金額じゃない…」と悩んでいる方もいるかもしれません。しかし、費用を理由に服用を諦めることは絶対に避けてください。

緊急性があるため、もし費用面で困っている場合は、以下の手段を検討してみてください。

• 相談窓口を利用する：公的な婦人科相談所や保健所などに相談することで、経済的な支援制度や安価な診療を提供しているクリニックを紹介してもらえる場合があります。
• クレジットカード決済の利用：オンライン診療の多くはクレジットカード決済に対応しています。手持ちの現金がない場合は利用を検討しましょう。

費用は心配かもしれませんが、未来の安心を買うための必要経費と考えて、迅速に行動することが最も大切です。

病院・クリニックで処方してもらう場合の流れと注意点

アフターピルの購入方法として、今も昔も最も確実で推奨される方法が、病院やクリニックでの対面診療です。医師と直接話すことで、薬についての疑問や服用後の不安を解消できるという大きなメリットがあります。

病院での処方箋発行までの流れ

一般的な産婦人科クリニックでの処方箋発行までの流れは以下の通りです。

1. 受診する病院を選ぶ：
   自宅や職場から近い産婦人科、または婦人科を選ぶのが基本です。念のため、事前に「緊急避妊薬の処方に対応しているか」を電話で確認しておくとスムーズです。予約が必要な場合もあるため、必ず確認しましょう。
2. 受付・問診票の記入：
   病院に着いたら受付を済ませ、問診票に「緊急避妊薬の処方希望」であること、そして「性交から何時間経過しているか」を正確に記入します。この情報は薬の選択に非常に重要です。
3. 医師による診察・問診：
   医師から現在の状況、最終月経日、アレルギーの有無などについて質問があります。緊張するかもしれませんが、正直に伝えましょう。内診は必須ではありませんが、医師が必要と判断した場合は行われることがあります。
4. 処方箋の発行：
   診察の結果、問題がなければ医師がアフターピルの種類を選び、処方箋を発行してくれます。
5. 薬の受け取り：
   院内処方の場合はその場で、院外処方の場合は薬局で薬を受け取ります。薬剤師からの説明をしっかりと聞いて、すぐに服用しましょう。

病院を選ぶ際の注意点

• 診療時間と休診日：
  緊急避妊薬は「時間との勝負」です。土日や夜間など、緊急時に対応してくれる病院を事前に調べておくことが重要です。
• 内診の有無：
  内診に抵抗がある場合は、事前に電話で「緊急避妊薬の処方で内診は必須か」を確認してみるのも一つの方法です。ただし、医師の判断で必要な場合もあります。
• 費用を確認：
  事前に電話で、薬の種類ごとの費用（レボノルゲストレルとエラ、どちらの取り扱いがあるか）を聞いておくと安心です。

病院での受診は手間がかかるかもしれませんが、医師や看護師、薬剤師といった専門家のサポートを直接受けられるという点で、最も安心できる購入方法です。初めての服用で不安が大きい方は、特に病院での対面診療をおすすめします。

オンライン診療でアフターピルを手に入れる！メリットと手順

「病院が遠い」「仕事や学校があって日中に行けない」「対面で相談するのは気が引ける」…そんな方に、近年急速に普及しているのがオンライン診療でのアフターピル処方です。時間と場所を選ばずに自宅から診察を受けられるため、緊急性が高い状況で非常に有効な手段となっています。

オンライン診療の大きなメリット

オンライン診療が選ばれる理由には、以下のような点があります。

• 時間と場所を選ばない：
  深夜や早朝、土日祝日でも診察を受け付けているクリニックが多く、自宅にいながらスマートフォン一つで完結します。
• 迅速な配送：
  サービスによっては、診察後すぐに薬を発送してくれ、最短で当日に自宅や指定の場所に届けてもらうことができます（バイク便オプションなど）。
• プライバシーの確保：
  対面で会うのは医師や薬剤師のみ。他の患者さんと顔を合わせることもなく、誰にも知られずに済ませたいという方に最適です。

オンライン診療で処方してもらう手順

オンライン診療サービスを利用する場合の一般的な流れは以下の通りです。

1. オンライン診療サービスを選ぶ：
   複数のサービスがあります。価格、薬の種類（72時間か120時間か）、配送オプション（速達の有無）、診療時間などを比較して選びます。
2. 予約・事前問診の入力：
   ウェブサイトから診察の予約を入れ、現在の状況や体調に関する問診票をオンラインで入力します。
3. 医師によるオンライン診察：
   予約した時間になったら、ビデオ通話（または音声通話）で医師と話します。内容は病院での対面診療とほぼ同じです。
4. 決済・薬の発送：
   診察後、クレジットカードなどで決済を行います。決済が完了すると、すぐに薬が梱包され、指定した住所へ向けて発送されます。

オンライン診療を利用する際の注意点

配送スピードの確認が命！

オンライン診療の最大の弱点は「配送時間」です。緊急避妊薬は服用期限があるため、配送スピードの確認は最重要項目です。

• 通常配送：翌日以降の到着となることが多く、72時間ギリギリの場合は間に合わない可能性があります。
• バイク便・特急便：エリアが限定されますが、数時間以内に届くサービスもあります。費用は高くなりますが、急ぐ場合は必ず利用を検討しましょう。
• 営業時間の確認：
  夜間の診察は対応していても、薬の発送業務がストップしている場合があります。深夜に診察を受けても、発送が翌朝になる場合は時間をロスしてしまいますので、「即日発送または当日配送が可能か」を明確に確認しましょう。

オンライン診療は、あなたが今すぐ行動を起こせる非常に強力なツールです。複数のサービスを比較し、最も早く薬を受け取れる方法を選びましょう。例えば、「オンライン診療クリニックA」や「オンライン診療クリニックB」のように、緊急対応に特化したサービスを探すのがおすすめです。

アフターピル服用後の副作用や体調変化は？不安を解消しよう

初めてアフターピルを服用する方は、「強い薬なんでしょ？副作用が心配…」と不安に感じるのは当然のことです。しかし、緊急避妊薬は一時的にホルモン量を増やして作用させる薬であり、比較的安全性が高いとされています。もちろん、体調変化は起こり得ますので、事前にどんな症状が出る可能性があるのかを知っておきましょう。

最も起こりやすい代表的な副作用

アフターピルの副作用は、ほとんどが一時的で軽度なものが多いですが、個人差があります。

アフターピル服用後に起こりやすい副作用

症状	発現時期の目安	対処法
吐き気・嘔吐	服用後数時間～翌日まで	安静にする。ひどい場合は処方時に吐き気止めを一緒にもらう。
頭痛・倦怠感	服用後数時間～数日間	市販の鎮痛薬（アセトアミノフェン系など）を服用しても問題ないことが多い。
不正出血	服用後数日～次の生理まで	一時的なホルモンバランスの乱れによるもの。少量なら様子見。
乳房の張り	服用後数日間	ホルモン剤の影響。自然に治まることが多い。

最も注意すべき「嘔吐」への対応

副作用の中でも、特に注意が必要なのが「嘔吐」です。服用してから2時間以内に嘔吐してしまった場合、薬の成分が体内に十分に吸収されていない可能性があり、避妊効果が大きく低下してしまう恐れがあります。

もし、服用後2時間以内に嘔吐してしまった場合は、すぐに処方を受けた病院やクリニックに連絡してください。再度、薬を処方してもらう必要があるかもしれません。そのため、アフターピルを処方してもらう際は、念のため吐き気止め（制吐剤）を一緒に処方してもらうことをおすすめします。

服用後の生理（消退出血）を待つ

アフターピルが効いたかどうかを確認する最も重要なサインは、「次の生理（消退出血）」が来ることです。

• 服用後3日～3週間程度で、普段の生理よりも少し軽めの出血（消退出血）が起こることが多いです。
• この出血があれば、避妊が成功した可能性が非常に高いと判断されます。
• ただし、この出血が「生理」なのか「不正出血」なのかの判断は難しい場合もあります。

もし、服用後3週間経過しても生理が来ない場合は、必ず妊娠検査薬を使用するか、病院を受診してください。アフターピルは100%ではありません。不安な時は、（アフターピルの副作用に関する詳細情報）などの情報も参考に、主治医に相談しましょう。

服用後に感じる不安や体調変化は、一時的なものです。あまり神経質になりすぎず、リラックスして過ごすように心がけることも大切です。

もしもの時のために！知っておきたい正しい服用方法と期限

緊急避妊薬を最大限に効果的にするためには、正しい服用方法と「時間」に関する厳守事項を知っておく必要があります。薬を手に入れたら、すぐに、そして正確に服用することが、あなたの不安を解消する最短ルートです。

「72時間」と「120時間」の厳守事項

アフターピルは、性交後からの経過時間によって効果が大きく左右されます。

• レボノルゲストレル（72時間ピル）：
  性交後72時間（3日）以内に服用。効果は時間が経つほど低下しますが、特に24時間以内が最も効果的です。
• ウリプリスタル酢酸エステル（120時間ピル）：
  性交後120時間（5日）以内に服用。72時間を超えてしまっても効果が期待できますが、やはり早いほど良いです。

「〇時間後」という時間は、失敗があった瞬間から途切れることなくカウントされています。薬を手に入れたら、絶対に服用を遅らせてはいけません。医師や薬剤師から指示された時刻に、水またはぬるま湯で服用しましょう。

服用時の「飲み忘れ」を防ぐポイント

アフターピルは通常1錠を飲むだけですが、稀に2錠飲むタイプの処方（ヤッペ法など）になることがあります。2錠の場合、飲み忘れてしまうと効果が激減してしまいます。

• 飲み忘れ防止：
  薬を受け取ったら、すぐに最初の1錠を服用します。そして、次の服用時間をスマートフォンのアラームやカレンダーに必ず設定し、絶対に飲み忘れないようにしましょう。
• 服用後の行動：
  服用後、特に2時間以内は、激しい運動や飲酒、食事の摂りすぎなどは控え、安静にしておくことを推奨します。特に嘔吐には細心の注意を払いましょう。

正しい知識を持つことが大切

緊急避妊薬は、あくまで「緊急時」の対応策です。日常的な避妊方法として使うべきではありません。繰り返しの服用はホルモンバランスに負担をかける可能性もありますし、避妊効果も低用量ピルなどには及びません。

今回の緊急事態を乗り越えたら、次のステップとして、より確実で安全な避妊方法について産婦人科の医師と相談することをおすすめします。あなたの身体と未来を守るために、正しい知識と、継続的な避妊計画を持つことが非常に重要です。

アフターピル以外にもある？避妊に関するその他の選択肢

緊急避妊薬は頼りになりますが、あくまで「緊急時」の手段です。「今後も安心して過ごしたい」と考えるなら、日常的に継続できる避妊方法を知っておくことが大切です。ここでは、アフターピル以外の代表的な避妊方法について、その特徴を解説します。

日常的な避妊方法の比較

避妊方法には、ホルモンを用いるものや物理的に防ぐものなど、様々な種類があります。自分のライフスタイルや体質に合わせて選ぶことが大切です。

アフターピル以外の主な避妊方法

方法	概要	避妊効果（目安）	特徴
低用量ピル（OC）	毎日1錠服用する経口避妊薬。	正しく服用で99%以上	月経周期の安定、生理痛の軽減などの副効用もある。医師の処方箋が必要。
IUD/IUS	子宮内に装着する避妊器具。	99%以上（長期避妊に最適）	一度装着すれば数年間効果が持続。月経量軽減（IUS）効果も。
コンドーム	物理的に精子の侵入を防ぐ。	使用法が完璧なら98%	唯一、性感染症の予防にもなる。

低用量ピル（OC）のすすめ

緊急避妊薬を服用した後、多くの医師が推奨するのが「低用量ピル」への切り替えです。低用量ピルは、毎日決まった時間に服用することで排卵を抑制し、高い避妊効果を発揮します。

• 確実性：
  正しく服用すれば、避妊効果はほぼ100%に近いです。緊急避妊薬とは比べ物にならない確実性があります。
• 副効用：
  避妊だけでなく、生理痛の改善、月経周期の安定、PMS（月経前症候群）の緩和、ニキビの改善など、女性にとって嬉しい様々なメリットがあります。
• 入手法：
  こちらも医師の処方箋が必要ですが、最近はオンライン診療で手軽に処方してもらえるサービスが増えています。

今回の件を教訓に、これを機に低用量ピルを始めることで、不安のない毎日を手に入れることができるかもしれません。低用量ピルについても、（低用量ピルの詳細情報）などで調べてみることをおすすめします。

モモストアは、あなたが常に安心して、自分の身体を大切にできる選択を応援しています。

アフターピル購入のギモンQ&A！よくある質問をまとめました

緊急避妊薬について、皆さんが抱きやすい疑問をQ&A形式でまとめました。一つでもあなたの不安を解消できれば幸いです。

Q1. アフターピルは未成年でも親に内緒で買えますか？

A. 買えます。
未成年であっても、医師の診察を受けて本人が自分の意思で服用を希望すれば、親の同意は原則不要です。病院やクリニックは、個人のプライバシーを尊重しますので、親に連絡が行くことはありません。ただし、前述の「試験運用薬局」では、年齢確認のための身分証明書（保険証など）の提示が必須です。

特に、15歳以下のお子さんの場合は、身体への影響などを考慮し、親権者の同意や同伴を求められるケースが多くなります。まずは冷静に、産婦人科の専門医に相談してください。

Q2. アフターピルは繰り返して飲んでも大丈夫ですか？

A. 緊急時はやむを得ませんが、推奨されません。
アフターピルは、ホルモンを一気に大量投与することで避妊効果を得るため、短期間に繰り返し服用すると、ホルモンバランスが大きく乱れ、体調不良や生理不順の原因になります。
また、繰り返しの服用は、長期的に見て避妊効果の低下にも繋がります。日常的な避妊は、低用量ピルやIUD/IUSなど、継続的な避妊効果が高い方法に切り替えましょう。

「何度も飲むことになった…」という場合は、避妊計画そのものを見直す良い機会です。必ず婦人科で相談してください。

Q3. 薬を飲んだ後、すぐに次の行為をしても避妊効果はありますか？

A. 避妊効果は続きません。すぐにコンドームを使用してください。
アフターピルは、あくまで「その性交」による妊娠を緊急的に防ぐための薬です。服用した時点以降の性行為に対しては、避妊効果はありません。
服用後、排卵が起こるまでの間に性行為を行うと妊娠する可能性があるため、次の生理が来るまでは必ずコンドームなど、別の確実な避妊方法を用いてください。

もし、次の生理が来る前に再度避妊に失敗してしまった場合は、再度アフターピルを服用する必要があるかもしれませんが、必ず医師の指導を受けてください。安易な再服用は避けましょう。

Q4. ネットで販売されている個人輸入のアフターピルは使っても大丈夫ですか？

A. 絶対におすすめできません。
インターネット上では、海外製の安価なアフターピルが個人輸入で販売されていることがありますが、これらは品質が保証されておらず、偽造品や不純物が混入しているリスクがあります。
効果がないだけでなく、健康被害を引き起こす危険性も非常に高いです。緊急避妊薬は、あなたの身体と未来に関わる大切な薬です。必ず医師や薬剤師を通じて、日本の承認薬を処方してもらうようにしてください。

費用を抑えたい気持ちは分かりますが、安全性を最優先し、正規ルートで購入しましょう。

Q5. 服用後の出血はいつ頃来ますか？

A. 個人差がありますが、服用後3日〜3週間程度が目安です。
多くの人では、服用後3日〜3週間程度の間に、生理のような出血（消退出血）が見られます。この出血があれば、避妊が成功した可能性が高いと考えられます。
ただし、この出血が来なかった場合、あるいは普段の生理とは明らかに違う出血だった場合は、必ず妊娠検査薬でチェックするか、婦人科を受診して妊娠の有無を確認してください。

消退出血がないからといってすぐに妊娠とは限りませんが、念のため早めの確認を心がけましょう。服用後の体の変化について、心配なことがあれば遠慮なく医師に相談してくださいね。

妊娠の可能性が心配な時はどうする？次の行動ステップ

アフターピルを服用したからといって、100%の避妊が保証されているわけではありません。どれだけ注意深く行動しても、妊娠の可能性が残ることに不安を感じているかもしれません。ここでは、アフターピル服用後、妊娠の可能性が心配になった時の「次の行動ステップ」を具体的に解説します。

ステップ1：服用後3週間経過したら検査薬でチェック

最も重要なチェックポイントは、「アフターピル服用後3週間経過した時点」です。

• 服用後3週間経過しても消退出血（生理）が来ない場合。
• 少量の不正出血はあったが、その後、生理のような本格的な出血がない場合。
• 体調不良（つわりや激しい吐き気など）が続いている場合。

上記のような場合は、市販の妊娠検査薬を使ってチェックしましょう。妊娠検査薬は、ドラッグストアやオンラインでも購入でき、正確性が高いです。尿中のhCGホルモンに反応するため、早すぎると正確な結果が出ないため、必ず服用後3週間を待ってから行うようにしましょう。

ステップ2：陽性反応が出た場合や出血がない場合

妊娠検査薬で陽性反応が出た、または検査薬で陰性でも不安が続く、あるいは服用後4週間以上経っても生理が来ない場合は、すぐに産婦人科を受診してください。

• 受診の目的：
  正確な妊娠の有無の確認（血液検査や超音波検査）と、もし妊娠していた場合の今後の選択肢について相談するためです。
• アフターピルの影響：
  もし妊娠していた場合でも、アフターピルの成分が胎児に悪影響を与える可能性は低いとされていますが、必ず医師にアフターピルを服用した事実を伝えてください。

ステップ3：今後の避妊計画を立てる

今回の緊急事態を無事に乗り越えたら、これを機に「日常的な避妊計画」を立てることが何よりも大切です。

• 低用量ピルを始める：
  医師に相談し、最も確実な避妊法である低用量ピルの服用を検討しましょう。低用量ピルは月経周期を整え、生理の悩みも改善してくれます。
• IUS/IUDを検討する：
  数年間、避妊効果が持続するIUS/IUDの装着も、長期的な避妊を望むなら強力な選択肢になります。
• パートナーと話し合う：
  避妊はどちらか一方だけの責任ではありません。今後の避妊方法について、パートナーとしっかりと話し合い、お互いに納得した方法を選ぶことが、より安心な関係を築く上で大切です。

モモストアは、あなたがこの経験を乗り越え、今後も自分自身の身体を大切にするための知識を提供し続けます。不安な時こそ、専門家のサポートを借りて、冷静に行動することが重要です。

アフターピルの購入に関する様々な情報をご覧いただき、ありがとうございます。この情報が、あなたの緊急時の不安を解消し、迅速な行動につながることを心から願っています。
緊急避妊薬は、時間との勝負です。まずは近くの病院やオンライン診療、または試験運用中の薬局を、この瞬間から探し始めることが、最も確実な行動です。
そして、今回の件をきっかけに、ぜひ低用量ピルなど、確実な日常の避妊方法についても検討してみてください。自分の身体と心を守るための知識と行動は、決して無駄にはなりません。モモストアはいつでもあなたの味方です。

安心して過ごせる未来のために、今すぐ行動を起こしましょう。