坐薬は薬局で買える?市販の種類・大人用・子ども用の選び方と購入方法
急な発熱や便秘で「座薬を使いたいけど、病院に行く時間がない…」「薬局で買えるのかな?」と不安になったことはありませんか?特に小さなお子さんがいるご家庭では、夜間の発熱時など、すぐに座薬が必要になる場面も多いですよね。
この記事では、薬局やドラッグストアで手に入る市販の坐薬について、モモストアが詳しく解説していきます。
「大人用の解熱剤の坐薬ってあるの?」「子どもが嫌がらずに使える方法は?」といった、あなたが知りたい疑問を一つひとつ解決できるよう、分かりやすくまとめましたので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね!
・【解熱・鎮痛用】子ども向けの市販坐薬は「アセトアミノフェン」が主流
・【便秘解消用】大人も使える市販の坐薬!グリセリンや炭酸ガスタイプ
・市販の坐薬は大人用解熱剤がないって本当?その理由と対処法
・坐薬はどこで買える?販売店舗(ドラッグストア・薬局・ネット)の比較
- 薬局・ドラッグストアで買える市販の坐薬はどんな種類がある?
- 【解熱・鎮痛用】子ども向けの市販坐薬は「アセトアミノフェン」が主流
- 【便秘解消用】大人も使える市販の坐薬!グリセリンや炭酸ガスタイプ
- 市販の坐薬は大人用解熱剤がないって本当?その理由と対処法
- 坐薬はどこで買える?販売店舗(ドラッグストア・薬局・ネット)の比較
- 市販坐薬を購入する際の注意点!薬剤師さんへの相談は必須?
- 坐薬が処方薬と市販薬で違う点を知っておこう(成分・使用回数など)
- 子どもに坐薬を使う時の「正しい挿入方法」と嫌がる時のコツ
- 坐薬は入れる向きが重要!とがった方から?平らな方から?
- 坐薬を入れた後に出てきたらどうする?吸収されているかの見分け方
- 坐薬は切って使っても大丈夫?分割利用の注意点と方法
- 坐薬の使用期限と保管方法!家庭で常備する際のポイント
- 痔の治療に使う坐薬(注入軟膏)も薬局で買えるの?
- 【症状別】解熱・便秘・痔の市販坐薬おすすめ商品リスト
- 坐薬を処方してもらう!病院を受診すべき症状の目安
- 痔の薬で失敗しない!注入軟膏と坐薬の正しい使い分けと注意点
- 坐薬の使用中に気をつけたい「飲み合わせ」と「併用薬」のチェック
- 坐薬を飲ませられない時や飲んだ後に吐いた時の代替手段
- 坐薬で便秘解消を目指す!注意点と正しい生活習慣
- 坐薬を安全に使うためのQ&A!よくある疑問を解決
- 坐薬に関するまとめ:不安を解消して常備薬として活用しよう
薬局・ドラッグストアで買える市販の坐薬はどんな種類がある?

「坐薬」と聞くと、熱を下げるためのもの、というイメージが強いかもしれませんが、実は薬局やドラッグストアで購入できる市販の坐薬には、いくつかの種類があります。
処方薬と比べると種類は限定されますが、緊急時や一時的な症状の緩和に非常に役立つんです。まずは、市販されている坐薬の主な用途と分類を見ていきましょう。
市販坐薬の主要な3つの用途をチェック
現在、日本国内の薬局やドラッグストアで、処方箋なしで一般用医薬品として購入できる坐薬は、大きく分けて以下の3つの用途に分類されます。
| 用途 | 主な対象者 | 主な成分 |
| 解熱・鎮痛 | 主に子ども(1歳~12歳程度) | アセトアミノフェン |
| 便秘解消 | 大人、子ども(年齢による) | グリセリン、炭酸ガス(二酸化炭素) |
| 痔の症状緩和 | 大人 | プレドニゾロン、リドカインなど |
注目していただきたいのは、解熱・鎮痛用の坐薬は、市販されているもののほとんどが「子ども向け」であるという点です。大人用の解熱鎮痛坐薬は、残念ながら市販では販売されていません。この点については後ほど詳しく解説しますね。
坐薬のメリットと、飲み薬との違い
坐薬は、口から飲む錠剤やシロップなどの飲み薬とは違い、肛門から直腸に入れて使用するお薬です。飲み薬が苦手な方や、吐き気があって薬を飲めないときに特に活躍します。
坐薬の大きなメリットは、胃腸を通さずに直腸の粘膜から直接成分が吸収されるため、効果が比較的早く現れやすいことです。また、胃に負担をかけにくいという利点もあります。
一方で、挿入に手間がかかる、使用後にしばらく安静にしている必要があるといったデメリットもありますが、特に高熱で苦しんでいるお子さんにとっては、頼もしい存在と言えるでしょう。
市販薬を選ぶ際は、必ずパッケージに記載されている「第○類医薬品」の表示を確認し、用法・用量を守って正しく使用することが大切です。特に第2類・第3類医薬品の場合は、購入時に薬剤師さんや登録販売者さんから、適切なアドバイスを受けるようにしてくださいね。
【解熱・鎮痛用】子ども向けの市販坐薬は「アセトアミノフェン」が主流
市販の解熱鎮痛坐薬は、急な子どもの発熱時の「一時的な応急処置」として非常に有効です。多くの製品が、病院で処方される坐薬と同じ主要成分を含んでいます。
お子さんが高熱でぐったりしている、あるいは嘔吐していて飲み薬を受け付けない、という緊急事態に備えて、一つ常備しておくと安心ですよ。
市販の解熱坐薬の主成分は「アセトアミノフェン」
現在、薬局で販売されている子ども用の解熱坐薬のほとんどは、主成分としてアセトアミノフェンを配合しています。
アセトアミノフェンは、乳幼児から使用できる安全性が高い成分として広く知られており、比較的副作用も少ないとされています。
また、脳の中枢に作用して体温を下げるため、胃への負担が少ないのが大きな特徴です。これは、胃がまだ弱い子どもにとって、とても重要なポイントですよね。
主な市販製品の例(全てアセトアミノフェン配合)
市販されている子ども用解熱坐薬は、メーカーによって商品名は異なりますが、主要成分と量が共通していることが多いです。
- こどもパブロン坐薬:大正製薬から販売されており、1歳から使用可能です。
- キオフィーバ こども解熱坐薬:樋屋奇応丸から販売されており、こちらもアセトアミノフェンを主成分としています。
- 宇津救命丸 キオリトル:こちらも同じくアセトアミノフェンを配合した小児用の坐薬です。
これらの坐薬は、多くの場合、1個あたりアセトアミノフェン100mgを含んでおり、対象年齢や体重に応じて、用量が細かく定められています。必ずパッケージの用法・用量を確認し、お子さんの年齢や状態に合ったものを選びましょう。
市販坐薬の「使用頻度」に潜む注意点
市販の解熱坐薬を使う上で、特に気をつけたいのが「使用頻度」です。多くの市販坐薬は、パッケージに「1日1回まで」と記載されています。
一方で、病院で処方される坐薬(例:カロナール坐剤など)は、医師の指示や薬剤師さんの説明によっては「6時間以上空けて使用」など、より頻繁な使用が可能な場合があります。
この「市販は1日1回、処方薬は指示による」というルールの違いを知らないと、「処方薬と同じように使える」と勘違いして、過剰投与になってしまう危険性があります。
市販薬はあくまで「一時的な応急処置」であり、熱が続く場合や症状が改善しない場合は、迷わず医療機関を受診してくださいね。
市販坐薬の使用が適しているケース
子ども用坐薬が特に役立つのは、以下のような状況です。
- 高熱でぐったりしており、飲み薬を飲ませるのが難しいとき。
- 発熱に伴い、吐き気や嘔吐の症状があり、口から薬を入れられないとき。
- 夜間や休日など、すぐに病院を受診できないときの一時的な解熱目的。
坐薬の正しい知識を持って、いざという時に慌てず対処できるようにしておきましょう。
【便秘解消用】大人も使える市販の坐薬!グリセリンや炭酸ガスタイプ
坐薬は解熱剤だけではありません。市販の坐薬の中には、大人から子どもまで使える「便秘解消用」の製品が豊富にあります。特に、頑固な便秘で悩んでいる方や、すぐに効果がほしいという方にとって、非常に便利なアイテムです。
便秘解消坐薬の主な成分と作用メカニズム
市販の便秘用坐薬は、大きく分けて2つのタイプがあります。どちらも直腸に作用し、比較的短時間で排便を促す効果が期待できます。
グリセリン坐薬(刺激性・浸透圧性)
これが最もポピュラーな市販の便秘坐薬です。主成分はグリセリンで、以下の2つの作用で便通を促します。
- 刺激作用: グリセリンが直腸を刺激し、排便反射を起こさせます。
- 浸透圧作用: 周囲の組織から水分を直腸内に引き込み、便を柔らかくして滑りやすくします。
グリセリン坐薬は、便を出す作用が比較的穏やかで、小児用として広く使用されています。挿入後、通常15分から1時間程度で効果が現れることが多いです。
炭酸ガス発生型坐薬(刺激性)
こちらは、坐薬が体温で溶ける際に二酸化炭素(炭酸ガス)を発生させるタイプです。
- 刺激作用: 発生した炭酸ガスが直腸壁を刺激し、排便を促します。
このタイプは、特に大人向けの製品に多く、即効性が期待できます。商品によっては、挿入後、数分から30分程度という短時間で効果が現れるため、「今すぐスッキリしたい!」という場合に重宝します。
大人向け便秘坐薬のおすすめ製品例
市販されている大人用の便秘坐薬の中から、代表的な製品をご紹介します。
| 製品名 | 主な成分/作用 | 特徴 |
| 新レシカルボン坐剤S | 炭酸ガス発生型 | 挿入後、すぐに炭酸ガスを発生させ、強力に排便を促します。即効性を求める方に。 |
| コーラック坐薬タイプ | ビサコジル(刺激成分) | 直腸を直接刺激し、排便を誘発するタイプ。コーラックの坐薬バージョンです。 |
| ウィズワン坐剤 | 炭酸ガス発生型 | こちらも炭酸ガスの力で自然に近い排便を促すことを目指した製品です。 |
便秘用坐薬は、特に子どもが使用する場合は、必ず対象年齢(例:12歳以上など)を確認してください。また、便秘薬は基本的に一時的な使用にとどめ、慢性的な便秘の場合は、食生活の改善や水分補給、そして医療機関への相談を検討してくださいね。長期間にわたって頼りすぎるのは避けるようにしましょう。
市販の坐薬は大人用解熱剤がないって本当?その理由と対処法
前述の通り、市販の解熱鎮痛坐薬は、「小児用」のみの販売が主流で、大人用の解熱鎮痛坐薬はほとんど見かけません。これには、一般用医薬品の規制や、大人特有の事情が関係しています。
なぜ大人用の解熱坐薬は市販されていないのか
大人用の解熱剤は、錠剤やカプセルといった飲み薬の選択肢が非常に豊富です。イブプロフェン、ロキソプロフェン、アセトアミノフェンなど、様々な成分のものがドラッグストアに並んでいますよね。
大人用坐薬が市販されていない主な理由は、以下の点が挙げられます。
- 飲み薬で十分な効果が得られる: 大人は飲み薬を服用することに抵抗がない人が多く、効き目も早いものが多いため、坐薬のニーズが低い。
- 有効成分量の問題: 坐薬は成分が直腸から吸収されるため、大人に必要な有効成分量を坐薬のサイズに収めることが難しい場合がある。
- 製薬会社の方針・規制: 安全性や需要の観点から、製薬会社が市販品としての開発・販売を見送っているケースが多い。
- 処方薬との棲み分け: 医療機関で処方されるボルタレンサポ(ジクロフェナク)のような強力な坐薬は、胃潰瘍などの副作用のリスクもあり、医師の管理下での使用が望ましいため、安易な市販が認められていない。
特に、大人用の強力な坐薬として知られる「ボルタレンサポ」などは、「医療用医薬品」であり、市販はされていません。これは、強い効果がある反面、副作用のリスクも高いため、医師の診察と処方箋が必要とされているからです。
大人で坐薬が必要になった場合の対処法
では、大人で「吐き気がひどくて飲み薬が飲めない」「胃が弱っていて薬を飲むのが怖い」といった理由で、どうしても坐薬を使いたい場合はどうすれば良いでしょうか。
1. 医療機関を受診する:
最も確実で安全な方法は、やはり病院を受診し、医師に症状を伝えて坐薬を処方してもらうことです。特に高熱や激しい痛み、嘔吐がある場合は、自己判断せずに医療の専門家に頼りましょう。
2. 薬剤師に相談して飲み薬の工夫をする:
「胃への負担を減らしたい」という理由であれば、薬剤師さんに相談して、胃に優しいとされるアセトアミノフェン系の飲み薬を選ぶ、あるいは胃粘膜保護成分が配合された鎮痛剤を選ぶという方法があります。また、薬を飲む際にコップ一杯の水と一緒に飲むなど、飲み方を工夫するだけでも胃への負担は軽減されます。
3. 市販の便秘用坐薬は解熱鎮痛には使えない:
誤解されがちですが、市販されている便秘用の坐薬(グリセリンなど)は、解熱鎮痛作用は一切ありません。絶対に解熱目的で使用しないでください。
大人の方は、まずは飲み薬での対処を検討し、それが難しい場合は必ず医療機関を頼るようにしてください。体調が悪い時に無理して市販薬だけで済ませようとせず、専門家の力を借りることが、早期回復への近道です。
坐薬はどこで買える?販売店舗(ドラッグストア・薬局・ネット)の比較
市販の坐薬は、具体的にどのようなお店で手に入るのでしょうか?主な購入場所であるドラッグストア、調剤薬局、そしてインターネット通販での購入について、それぞれのメリットと注意点を比較してみましょう。どこで購入するかによって、薬剤師さんへの相談のしやすさや、手に入る商品の種類が違ってきます。
ドラッグストア・薬局(実店舗)での購入
最も一般的な購入場所です。マツキヨ、ウエルシア、スギ薬局、ココカラファインといった大手ドラッグストアはもちろん、地域密着型の小さな薬局でも取り扱いがあります。
メリット
- すぐに手に入る: 急な発熱や便秘など、今すぐ必要という場合に便利です。
- 薬剤師・登録販売者に相談できる: 購入する際に、お子さんの年齢や症状を伝えて、適正な商品を選んでもらえる、使用方法や注意点について詳しく聞けるという大きなメリットがあります。
- 現物を確認できる: パッケージのサイズや内容量を見て選ぶことができます。
注意点
坐薬は「第2類医薬品」または「第3類医薬品」に分類されますが、特に第2類医薬品は、販売時間帯によっては薬剤師や登録販売者が不在の場合があります。不在の場合は、一部の医薬品が購入できない可能性があるため、事前に電話で確認してみると確実です。
また、お店によって品揃えに偏りがあることもあります。特に珍しいタイプの坐薬を探している場合は、複数の店舗を回る必要があるかもしれません。
インターネット通販(Amazon、楽天市場など)での購入
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングといった大手ECサイトや、ドラッグストアのオンラインストアでも、市販の坐薬(一般用医薬品)を購入できます。
メリット
- 24時間いつでも注文できる: 夜間や早朝など、店舗が閉まっている時間でも購入手続きができます。
- 価格比較がしやすい: 最安値を探したり、ポイントを利用したりして、お得に購入できます。
- 自宅まで配送: 体調が悪くて外出が難しい場合でも、自宅にいながらにして受け取れます。
注意点
インターネットで一般用医薬品を購入する場合でも、販売サイトによっては薬剤師による情報提供や確認が必要です。購入手続きの途中で、薬剤師からのメールや電話での確認が入ることがあります。この確認が完了しないと、商品が発送されないため、急いでいる場合は注意が必要です。
また、即効性は期待できません。注文から到着まで数日かかるため、あくまで「常備薬の補充」として利用するのがおすすめです。
購入場所別比較表
| 購入場所 | 即効性 | 相談のしやすさ | 価格 |
| ドラッグストア | ◎(その場で手に入る) | ◎(対面で相談できる) | △(店舗による) |
| インターネット通販 | △(到着まで時間がかかる) | △(メールやチャットでの対応) | ◎(価格比較が容易) |
緊急性に応じて、購入場所を使い分けるのが賢い方法と言えるでしょう。
市販坐薬を購入する際の注意点!薬剤師さんへの相談は必須?
市販の坐薬は手軽に購入できますが、正しい知識がないまま使うと、思わぬトラブルにつながることもあります。特に、子どもの体調に関わる薬なので、購入前の確認事項はしっかり押さえておきたいですね。
必ず確認したい3つのポイント
坐薬を購入する前に、最低限以下の3つのポイントをチェックしましょう。
対象年齢と体重
子ども用の解熱坐薬は、成分量が年齢や体重に応じて細かく設定されています。「1歳から」と書いてあっても、体重が規定に満たない場合は使用できないことがあります。パッケージに記載されている用法・用量を必ず確認し、不安な場合は薬剤師に相談してください。
特に、年齢が上がるにつれて坐薬のサイズも大きくなるため、合わないものを使うと体に負担をかけることになります。
主成分の確認(アセトアミノフェンかどうか)
解熱鎮痛剤には、アセトアミノフェンの他に、イブプロフェンやロキソプロフェンといった成分もありますが、市販の小児用坐薬は、ほぼ全てアセトアミノフェンです。
しかし、もし他の飲み薬(風邪薬など)を併用している場合、その薬にもアセトアミノフェンが含まれていることがあります。成分が重複すると、過剰摂取となり肝臓に負担がかかる危険性があります。必ず併用薬の成分を確認し、「アセトアミノフェンの総量」が規定量を超えないように注意が必要です。
使用期限と保管方法
坐薬は、飲み薬に比べて熱に弱く、保管方法が重要です。多くの坐薬は、冷蔵庫などの冷暗所での保管が推奨されています(製品によります)。
また、パッケージには使用期限が記載されていますが、期限切れの薬は効果が薄れたり、変質したりする可能性があるため、絶対に使用しないでください。買い置きする場合は、使用期限も意識して管理しましょう。
薬剤師・登録販売者への相談は「必須」と考えよう
坐薬は「第2類医薬品」または「第3類医薬品」として販売されています。第2類医薬品は、リスク区分が高いため、薬剤師や登録販売者からの情報提供が「努力義務」となっていますが、第3類医薬品では義務ではありません。
しかし、特に初めて坐薬を使う場合や、子どもの体調が優れない場合は、購入時に専門家に相談することを「必須」と考えてください。相談することで、以下のようなアドバイスがもらえます。
- 「今、飲んでいる薬との飲み合わせは大丈夫か」
- 「この坐薬を入れた後、何分くらいで効果が出るか」
- 「体温が何℃以上になったら使えばいいか」
- 「坐薬が溶けて出てきたらどうすればいいか」
これらの情報は、いざという時の冷静な判断に役立ちます。インターネット通販で購入する場合も、提供される情報やチャット相談などを積極的に利用して、疑問点を解消しておきましょう。
坐薬が処方薬と市販薬で違う点を知っておこう(成分・使用回数など)
市販薬と処方薬、どちらも同じ「坐薬」という形をしていますが、実はいくつかの重要な違いがあります。これらの違いを理解しておくことは、安全かつ効果的に薬を使用するために不可欠です。
最も大きな違いは「成分の種類と量」
市販薬と処方薬で最も異なるのは、含まれている有効成分の種類と、その成分の量です。
処方薬:広範囲な成分と高用量
処方薬には、医師の診断に基づいて、様々な目的の坐薬があります。
- 解熱・鎮痛: カロナール坐剤(アセトアミノフェン)、ボルタレンサポ(ジクロフェナク)など
- 吐き気止め: ナウゼリン坐剤(ドンペリドン)など
- 抗けいれん薬: ダイアップ坐剤(ジアゼパム)など
特にボルタレンサポやダイアップ坐剤などは、非常に強力な作用を持つため、副作用のリスクも考慮され、医師の厳重な管理下でのみ使用が許されています。また、大人用のボルタレンサポは、市販されているどの坐薬よりも高い用量を含んでいます。
市販薬:安全性の高い成分と限定的な用量
市販薬は、誰でも手軽に購入できるように、安全性が確認されており、比較的副作用のリスクが低い成分に限定されています。
- 解熱・鎮痛: アセトアミノフェンのみ(子ども用)
- 便秘: グリセリン、炭酸ガス、ビサコジルなど
- 痔: 局所麻酔成分(リドカインなど)、ステロイド(プレドニゾロンなど)
市販薬の成分量は、処方薬と比べて低めに設定されていることが多く、これは安全性を確保するための重要な措置です。
「使用回数」の大きな違い
これが多くの人が誤解しやすいポイントです。
処方薬の坐薬は、医師の指示に基づき「6時間以上空けて使用」など、症状が続く限り、比較的頻繁に使うことが許可される場合があります。
一方、市販の解熱坐薬は、前述の通り、「1日1回まで」と厳しく定められている製品がほとんどです。これは、市販薬はあくまで「応急処置」であり、頻回に使用する場合はすぐに医療機関を受診すべき、という考え方に基づいています。
もし、市販薬を数時間ごとに何度も使ってしまうと、アセトアミノフェンの過剰摂取となり、重篤な肝障害を引き起こすリスクがあります。必ずパッケージの用法・用量を守りましょう。
坐薬を使い分けるための基礎知識
ご家庭で坐薬を使用する際の判断基準として、以下のことを知っておくと便利です。
| 項目 | 市販薬の坐薬 | 処方薬の坐薬 |
| 入手方法 | 薬局・ドラッグストア・ネットで購入 | 医師の処方箋が必要 |
| 解熱鎮痛の主成分 | アセトアミノフェンのみ | アセトアミノフェン、ジクロフェナクなど様々 |
| 使用回数(解熱) | 原則1日1回まで | 医師の指示による(例:6時間以上空ける) |
これらの違いを理解した上で、適切なタイミングで適切な薬を使用し、不安なことがあればためらわずに医療機関や薬剤師さんに相談することが、大切なご家族の健康を守る第一歩となります。
子どもに坐薬を使う時の「正しい挿入方法」と嫌がる時のコツ
坐薬の効果を最大限に発揮させるためには、正しい挿入方法を知っておくことが非常に重要です。特に子どもは坐薬を嫌がることも多いため、少しでもスムーズに入れるためのコツをご紹介します。
坐薬を入れる前の準備と子どもの体勢
坐薬をスムーズに、そして安全に入れるために、まずは以下の準備をしましょう。
準備を整える
- 手を洗う: 薬を入れる前と後、必ず石けんで手を洗いましょう。
- 坐薬を冷やしておく: 坐薬が柔らかいと、挿入中に崩れやすくなります。夏場などは特に、少し冷やして硬くしておくと入れやすくなります。(ただし、凍らせないでください)
- 潤滑剤を使う: 坐薬の先端に、水やオリーブオイル、ベビーオイルなどを少量つけると、滑りが良くなりスムーズに入ります。
子どもの体勢
子どもの年齢に応じて、以下の体勢をとらせてあげると、肛門が開きやすく、力が入りにくくなります。
- 乳幼児: 仰向けに寝かせ、両足をしっかりと持ち上げて、おむつを替える時のような体勢にします。
- 大きなお子さん: 横向きに寝かせ、下側の足をまっすぐ伸ばし、上側の足を曲げる体勢(膝を胸に近づける)にすると、肛門が緩みやすくなります。
正しい挿入のステップと深さの目安
坐薬は、ただ入れるだけではダメで、直腸の奥までしっかり入れる必要があります。深さが浅いと、刺激で便意を催してしまい、薬が出てきてしまうことがあるからです。
挿入の手順
- 肛門の周りの筋肉が緩むのを待ってから、坐薬の先端を肛門にあてます。
- 坐薬をゆっくりと、まっすぐ直腸に向けて挿入します。
- 深さの目安:
- 子ども:指の第一関節が入る程度
- 大人:指の第二関節からすべて入る程度(約3~4cm)
- 坐薬が直腸に入ったら、30秒ほどティッシュなどで肛門を軽く押さえます。これは、坐薬が出てくるのを防ぎ、薬が直腸の奥まで進むのを助けるためです。
- 挿入後は、坐薬が溶けて吸収されるまで、20分程度はできるだけ動かずに安静にさせましょう。
慌てず、優しく、声をかけながら行うのが成功のコツです。
坐薬を嫌がる子どもへの接し方
子どもが坐薬を嫌がるのは当然のことです。無理やり押さえつけると、次の機会にさらに嫌がるようになってしまいます。以下の工夫で、少しでもスムーズに入れられるようにしましょう。
- 事前に説明する:「今からお熱を下げるお薬を入れるよ。ちょっとだけだよ」と優しく声をかけ、見通しを持たせる。
- ご褒美を用意する: 坐薬を入れられたら、シールや絵本など、ささやかなご褒美を約束する。
- 気をそらす: 歌を歌う、お気に入りのおもちゃを見せるなどして、子どもの意識をそらしている間にサッと済ませる。
- 温めすぎない: 坐薬を常温に戻しすぎると、直腸に入れた瞬間に溶け始め、刺激となって嫌がりやすくなります。少し冷たいくらいが、刺激を抑えやすいです。
坐薬は入れる向きが重要!とがった方から?平らな方から?
坐薬をいざ使おうと思った時、「あれ?どっちから入れるのが正解だっけ?」と迷った経験はありませんか?実は、この「坐薬の向き」については、医療現場でもかつて議論があり、現在はよりスムーズで効果的な挿入方法が推奨されています。
長年の常識が変わった?推奨される挿入の向き
以前は、「とがった方を先にして入れる方が、肛門の筋肉に沿って入りやすい」というのが一般的な見解でした。しかし、近年、いくつかの研究や臨床経験から、この常識が変わってきています。
現在の主流な推奨は「平らな方(太い方)から」
多くの医療機関や薬剤師さんが現在推奨しているのは、「坐薬の平らな方(太い方)を先にして挿入する」という方法です。
なぜこの方法が推奨されるようになったかというと、以下の理由が挙げられます。
- 直腸の収縮を防ぐ:
坐薬のとがった部分が先に直腸に入ると、直腸の筋肉が反射的に収縮しやすく、結果的に坐薬が押し出されてしまう可能性が高まります。平らな方を先に入れると、直腸の奥まで薬が入りやすく、薬が戻ってきにくいというメリットがあります。 - 挿入時の刺激を最小限に:
平らな方を先に入れることで、坐薬の先端部が肛門括約筋(こうもんかつやくきん)を通過した後、薬が直腸に留まりやすくなります。
もちろん、とがった方から入れても効果に大きな差が出るわけではありませんが、子どもが動いてしまうリスクなどを考えると、「平らな方から」の方が成功率が高いとされています。
坐薬の挿入で注意したいこと
向き以外にも、挿入時には以下の点に注意してください。
- 深く入れすぎない:
大人用の坐薬の場合、「指一本分」が目安ですが、深く入れすぎると、薬の吸収速度が変わったり、かえって不快感が増したりすることがあります。適切な深さ(子どもの場合は指の第一関節程度)を守りましょう。 - 押し込まない:
無理に押し込むと、肛門や直腸の粘膜を傷つけてしまう危険性があります。少し時間をかけて、ゆっくりと挿入してください。先述したように、坐薬の先端を水やオイルで湿らせるとスムーズです。
もし、お手持ちの坐薬のパッケージや説明書に「どちらから入れる」という具体的な指示がある場合は、まずはそれに従うようにしてください。ただし、指示がない場合は、ぜひ「平らな方から」を試してみてくださいね。
坐薬を入れた後に出てきたらどうする?吸収されているかの見分け方
坐薬を子どもに入れた後、「あれ?すぐにうんちと一緒に出てきちゃった!」と焦ることはよくありますよね。坐薬が出てきてしまった場合、薬の成分が体に吸収されているのかどうか、どう判断すればいいのでしょうか。そして、入れ直しても大丈夫なのでしょうか。
坐薬が出てきた時の判断基準
坐薬が出てきた場合、まずは落ち着いて、出てきた坐薬の状態を観察することが重要です。
形が残っている場合(再挿入が望ましい)
坐薬が固形のまま、形をほとんど保っている状態で出てきた場合は、薬の成分が直腸に吸収されていない可能性が高いです。この場合は、便と一緒に排出されたと考えられます。
処方薬の場合、「再度、同じ坐薬を入れ直す」ことが推奨されます。ただし、清潔な状態に戻してから挿入してください。
市販薬の場合は、成分量が少ないため再挿入しても大丈夫なことが多いですが、念のため購入した薬局の薬剤師や登録販売者に相談するか、添付文書(説明書)を確認しましょう。
形が崩れている・溶けている場合(様子を見る)
出てきた坐薬がドロドロに溶けていたり、崩れた状態になっていたりする場合は、薬の成分がすでに直腸の粘膜から吸収されている可能性が高いです。この場合、吸収量を正確に判断することはできませんが、ある程度の効果は期待できることが多いです。
この状態で「追加で新しい坐薬を入れ直すのは危険」です。過剰投与になってしまう可能性があるため、入れ直しはせずに、そのまま子どもの様子を注意深く観察しましょう。熱が下がらないからといって、すぐに次の坐薬を使うのは絶対に避けてください。
坐薬の吸収はどれくらいで完了する?
坐薬の成分が直腸の粘膜から吸収されるスピードは非常に速いです。製品や成分によりますが、坐薬のほとんどの成分は、挿入後20分程度で吸収されると言われています。
つまり、挿入から20分以上経過して出てきた場合は、成分の多くはすでに吸収されていると考えて、追加の坐薬は使わずに様子を見るのが基本です。
もし、挿入後すぐに便意をもよおしてしまい、薬が出てきてしまった場合は、前述の通り、形が残っているかを確認して判断してください。
不安な時は「お薬手帳」をチェック
処方薬でも市販薬でも、坐薬を使用した時間は必ず記録しておきましょう。特に処方薬は、次に使えるまでの時間が決まっているため、使用記録が非常に重要になります。お薬手帳やメモに、以下の情報を記録しておくと安心です。
- 使用した日時(例:〇月〇日 21:30)
- 使用した薬の名前と量
- 子どもの体温(使用前と使用後30分後など)
- 坐薬が戻ってきてしまったかどうか(戻った場合はその時間と状態)
次に医療機関を受診する際、この記録があれば医師や薬剤師が適切な指示を出しやすくなりますよ。
坐薬は切って使っても大丈夫?分割利用の注意点と方法
「子どもの体重が薬の規格に合わない」「医師から坐薬を半分に切って使うように指示された」など、坐薬を分割して使用する必要が出てくることがあります。坐薬は、飲み薬のように簡単に割るわけにはいきませんが、正しい方法で切れば、安全に使用することができます。
坐薬の「分割」は自己判断で絶対に行わない!
まず大前提として、坐薬を分割して使うのは、「医師や薬剤師から明確に指示があった場合のみ」に限定してください。自己判断で「半分くらいでいいだろう」と割って使うのは、非常に危険です。
その理由は、以下の通りです。
- 成分の偏り: 坐薬は、製造過程で有効成分が均等に混ざっているように作られていますが、完璧に均一とは限りません。分割することで、有効成分が偏ってしまい、効果が出すぎたり、足りなかったりする可能性があります。
- 衛生的な問題: 坐薬の表面は清潔に保たれていますが、ハサミやカッターで切ると、断面が空気に触れ、雑菌が付着するリスクが高まります。
特に、市販薬は「1個全部」の使用を前提に作られていますので、分割せずにそのまま使用することが原則です。分割が必要な場合は、必ず医療機関で相談しましょう。
坐薬を安全に分割する方法
医師や薬剤師の指示で分割が必要になった場合は、以下の手順で清潔に、正確に行いましょう。
準備するもの
- 清潔なハサミやカッターナイフ
- 清潔な定規(目安をつけるため)
- 手袋(あれば)
分割の手順
坐薬は、包装された状態のまま切るのが基本です。
- 常温に戻す: 冷蔵庫で保管していた場合は、少し手で温めるか、常温にしばらく置いておくと、硬さが取れて割れにくくなります。冷たいままだと、切った時にパキッと割れてしまうことがあります。
- 目印をつける: パッケージの上から、定規などで半分の位置に目印をつけます。坐薬の形によっては、あらかじめ割線(ミシン目のような線)が入っているものもあります。
- 包装のまま切る:坐薬を包装された状態のまま、目印をつけた部分を清潔なハサミやカッターナイフでまっすぐ切断します。
- 切り口を内側に戻す: 切った坐薬は、切り口が空気に触れないように、できるだけ早く使用するか、ラップなどで包んで保管します。
切り方の例として、
| 分割の目安 | 分割の割合 |
| 半分に切る | 1/2 |
| 1/3に切る | 坐薬を3等分する |
| 2/3を使う | 坐薬を3等分したうちの2つを使う |
正確に測る必要はありませんが、目分量ではなく、定規などを利用してできるだけ均等になるように切ってください。残りの坐薬も、次回使用のために大切に保管しましょう。
坐薬の使用期限と保管方法!家庭で常備する際のポイント
子どもの急な発熱に備えて、坐薬を常備しているご家庭は多いと思います。しかし、坐薬は飲み薬よりもデリケートなお薬です。正しい保管方法と使用期限を知っておかないと、「いざ使おうと思った時に変質していた!」という事態になりかねません。
坐薬は「冷暗所」または「冷蔵庫」で保管
坐薬の主成分は、体温で溶ける性質を持つ油脂性基剤(油分)でできています。そのため、熱に非常に弱く、室温が高い場所に置いておくと、形が崩れたり、溶けてしまったりすることがあります。
- 一般的な保管場所: 1℃~30℃以下の冷暗所(直射日光が当たらない涼しい場所)が推奨されます。
- 夏場の保管: 暑い季節や室温が高くなる場合は、冷蔵庫の「野菜室」や「ドアポケット」など、冷えすぎない場所での保管がおすすめです。
注意: 冷蔵庫の奥など、冷えすぎる場所に保管すると、坐薬が硬くなりすぎたり、出し入れの際に結露で湿気を吸ったりする可能性があります。また、凍らせてしまうと、直腸に入れた時に溶けにくくなるため、冷蔵庫に入れる場合は、温度変化が少ない場所を選びましょう。
お子さんの手が届かない場所、かつ直射日光の当たらない涼しい場所、というのが坐薬のベストな保管場所です。
未開封・開封後の使用期限について
坐薬の「使用期限」は、正しく保管されていることを前提とした期限です。期限が切れた坐薬は、有効成分が減少したり、成分が変化してしまったりしている可能性があるため、絶対に使用しないでください。
未開封の場合
未開封の坐薬は、パッケージに記載されている使用期限(例:2027年3月など)まで使用可能です。購入した際に、期限をマジックで箱に大きく書いておくと、管理がしやすくなります。
開封後(分割後)の場合
坐薬を分割して使用した残りや、包装から取り出してしまった坐薬は、空気に触れることで品質が劣化しやすくなります。
- 分割した坐薬: 清潔なラップや密閉できる小さな袋に入れて、冷暗所に保管し、できるだけ早く使い切るようにしてください。長期間の保管は避けるべきです。
- 包装が破れた坐薬: 包装が破れてしまったものも、空気や湿気に触れてしまうため、早めに使用してください。
常備薬としてのおすすめ管理方法
いざという時に困らないように、以下の管理方法を試してみてください。
- 「坐薬専用の箱」を作る: 坐薬、お薬手帳、体温計などをまとめて一つの箱に入れ、すぐに取り出せる場所に保管します。
- 使用記録と一緒に管理: 使用期限だけでなく、「最終使用日」も箱に記録しておくと、「この坐薬はいつ買ったものか」がすぐに分かり、期限切れの薬を誤って使うリスクを減らせます。(家庭でのお薬の管理方法)をGoogle検索で調べてみてくださいね。
坐薬を常に新鮮で、効果が保たれた状態で保つことが、子どもの急な病気への最善の備えとなります。
痔の治療に使う坐薬(注入軟膏)も薬局で買えるの?
坐薬の用途として、解熱・便秘の他に、痔(じ)の治療薬もあります。痔の薬は、内服薬、塗り薬(軟膏)、そして坐薬や注入軟膏といった直腸に直接作用させるタイプがあり、もちろん薬局やドラッグストアで市販されています。
痔の坐薬・注入軟膏の種類と成分
市販の痔の坐薬や注入軟膏は、主に以下の成分が配合されており、痛みやかゆみ、腫れといった不快な症状を緩和する目的で使用されます。
坐薬(固形タイプ)
これは一般的な坐薬と同じく、直腸に挿入し、体温で溶けて内側の患部に作用するタイプです。主に「いぼ痔(内痔核)」に適しています。
- 主な成分:
- 抗炎症成分: プレドニゾロン酢酸エステルなど(ステロイド)
- 局所麻酔成分: リドカインなど(痛みを抑える)
- 止血・収れん成分: 酸化亜鉛など
注入軟膏(チューブタイプ)
軟膏をノズル付きのチューブに入れ、患部に直接注入するタイプです。坐薬よりも広範囲に薬を行き渡らせることができ、「いぼ痔」「きれ痔(裂肛)」の両方に使用できます。また、注入せずに通常の軟膏として患部に塗ることも可能です。
- 主な成分:
- 坐薬と同じく、抗炎症、局所麻酔、止血・収れん成分などが配合されています。
- 代表的な商品としては、「ボラギノール」シリーズや「プリザ」シリーズなどがあります。
痔の薬を選ぶ際の重要なポイント
痔の薬を選ぶ際は、「自分の症状」と「薬の種類」をしっかり合わせることが重要です。
- 「いぼ痔」か「きれ痔」か:
- いぼ痔(内痔核)が主なら、坐薬や注入軟膏で内側の患部にしっかりアプローチするのが効果的です。
- きれ痔(裂肛)で肛門の出口付近に傷がある場合は、注入軟膏を塗り薬として使うか、傷を保護し炎症を抑える軟膏が適しています。
- ステロイドの有無:
- 炎症や腫れがひどい場合は、ステロイド(プレドニゾロンなど)が配合された製品が非常に有効です。
- ただし、長期連用は避けたい場合は、ステロイドフリーの製品を選ぶこともできます。(痔の薬のステロイドの有無について)をGoogle検索で調べてみましょう。
痔の症状は、自分で判断しづらいことも多く、自己流の治療が長引くと悪化することもあります。市販薬を数日使用しても改善が見られない場合や、出血がひどい場合は、ためらわずに肛門科などの医療機関を受診してください。早期治療が大切ですよ。
【症状別】解熱・便秘・痔の市販坐薬おすすめ商品リスト
ここまで、坐薬の種類や購入時の注意点について解説してきましたが、実際にどんな商品があるのか、具体的な例を知りたいですよね。ここでは、それぞれの用途で特に人気の高い市販坐薬(および注入軟膏)のおすすめ商品を、モモストアが厳選してご紹介します。ネット通販でも手軽に買えるものが多いので、常備薬リストに加えてみてください。
子ども用解熱鎮痛坐薬(全て第2類医薬品)
子どもの急な発熱時、飲み薬が飲めない時に活躍します。主成分は全てアセトアミノフェンです。
| 商品名 | 特徴 | 対象年齢(目安) |
| こどもパブロン坐薬 (大正製薬) |
小児用坐薬として非常に有名で、多くのドラッグストアで取り扱いがあります。1回使い切りタイプで衛生的です。 | 1歳~12歳 |
| キオフィーバ こども解熱坐薬 (樋屋奇応丸) |
アセトアミノフェン配合。古くからある家庭薬メーカーの製品で、胃に優しく効くことが特徴です。 | 1歳~12歳 |
| 宇津救命丸 キオリトル (宇津救命丸) |
こちらもアセトアミノフェン配合の坐薬。迅速な効果を期待でき、子どもが嫌がりにくい形状を工夫しています。 | 1歳~12歳 |
これらの製品は、Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングといった主要な通販サイトで手軽に購入できます。常備薬として、ぜひストックしておきましょう。
便秘解消用坐薬(第3類または第2類医薬品)
大人から子どもまで、すぐに排便を促したい時に使います。グリセリンや炭酸ガスの力で自然な排便反射を促します。
| 商品名 | 主な成分・タイプ | 特徴 |
| 新レシカルボン坐剤S (ゼリア新薬) |
炭酸ガス発生型(第3類) | 即効性を求める大人に人気。妊娠中・授乳中でも使用できる場合があり、薬剤師への相談推奨。 |
| コーラック坐薬タイプ (大正製薬) |
ビサコジル(第2類) | 直腸を刺激し、排便を促します。錠剤のコーラックが苦手な方にも。 |
| イチジク浣腸(浣腸液) | グリセリン(第2類) | 厳密には坐薬ではありませんが、同用途。即効性があり、液状なのですぐに排便を促します。 |
痔の症状緩和用坐薬・注入軟膏(指定第2類医薬品が多い)
痛み、かゆみ、腫れが気になる時に使用します。ステロイド配合の有無を確認しましょう。
| 商品名 | 形状・成分 | 特徴 |
| ボラギノールA坐剤 (天藤製薬) |
坐薬・ステロイド配合 | 炎症や腫れをしっかり鎮めたい時に。内側のいぼ痔に効果的。 |
| ボラギノールM坐剤 (天藤製薬) |
坐薬・ステロイドフリー | ステロイドを避けたい方、妊娠中の方(要相談)に。痔の痛みを和らげます。 |
| プリザS坐剤 (大正製薬) |
坐薬・ステロイド配合 | 局所麻酔成分とステロイドで、痛みとかゆみを素早く抑えます。 |
痔の薬は、症状が改善しても「10日間以上使い続けない」というルールがあります。漫然とした長期連用は避け、改善しない場合は必ず専門医に相談してください。お薬の選択に迷ったら、まずはドラッグストアの薬剤師さんにご相談くださいね!
坐薬を処方してもらう!病院を受診すべき症状の目安
市販薬は非常に便利ですが、やはり限界があります。特に坐薬を必要とする状況、つまり「高熱で飲み薬が飲めない」「嘔吐が止まらない」といった症状は、体内で何らかの重い問題が起きているサインかもしれません。市販薬の使用に頼りすぎず、医療機関を適切に受診するタイミングを見極めることが大切です。
市販薬で様子を見ずに、すぐに病院を受診すべきサイン
以下のような症状が見られた場合は、市販薬の坐薬で様子を見ようとせず、速やかに医療機関を受診してください。
- 熱性けいれんを起こしたことがある場合:
過去にけいれんを起こしたことがあるお子さんは、高熱を放置すると再発のリスクがあります。医師の指導を受けて、ダイアップ坐剤などの抗けいれん薬を処方してもらう必要があります。 - 嘔吐が激しく、水分が全く取れない:
脱水症状の危険性があります。点滴などの処置が必要になるため、すぐに受診が必要です。 - 意識が朦朧としている・呼びかけへの反応が鈍い:
重篤な病気のサインかもしれません。一刻を争う事態です。 - 高熱が3日以上続く:
ただの風邪ではない、他の病気の可能性があります。 - 坐薬を使用しても熱が全く下がらない:
坐薬の成分が効かない、あるいは薬の量があっていない可能性があります。
特に小さなお子さんの場合は、症状が急変することがあるため、「いつもと様子が違うな」と感じたら、夜間でもためらわずにこども医療電話相談事業(#8000)などを利用して、受診すべきかどうかの判断を仰ぎましょう。
処方薬と市販薬の使い分けのコツ
市販薬と処方薬は、以下のように使い分けるのが最も賢明です。
- 市販薬: 病院の診療時間外、または翌日の朝までなどの一時的な症状緩和に利用する。
- 処方薬: 医師の診断のもと、症状の根本的な治療や、より強い症状への対処として利用する。
常備している市販坐薬は、あくまで「最初の一手」です。症状が続くようであれば、「市販薬を使い切ってしまったから…」などと考えず、すぐに病院を受診してくださいね。あなたの判断が、お子さんの早期回復につながります。
痔の薬で失敗しない!注入軟膏と坐薬の正しい使い分けと注意点
痔の薬として坐薬と注入軟膏があると先ほどお話ししましたが、この二つは形状や使い方、そして効果を発揮する場所が少し違います。「どっちを使えばいいの?」と迷う方も多いので、ここではそれぞれの特性と使い分けのポイントを詳しく解説していきます。
坐薬 vs 注入軟膏:使い分けのルール
どちらも直腸や肛門の患部に直接薬を届けるという点では共通していますが、薬が作用する範囲に違いがあります。
坐薬(固形)が適しているケース
坐薬は、直腸の中にある「内痔核」(いぼ痔)の症状緩和に最も適しています。肛門の奥に薬を挿入し、体温で溶かすことで、内側の患部を直接治療します。
- 適応症状: 直腸内のいぼ痔による出血、腫れ、痛み
- メリット: 薬が直腸内に留まりやすく、広範囲に薬を塗り広げる必要がない。
- 注意点: 肛門の出口付近(外側)の症状には効きにくい。
注入軟膏が適しているケース
注入軟膏は、「いぼ痔(内・外両方)」と「きれ痔(裂肛)」のどちらにも対応できる、非常に汎用性の高い薬です。
- 適応症状:
- 注入して使用:内側のいぼ痔、直腸内の炎症
- 塗り薬として使用:肛門の出口付近のきれ痔、外側のいぼ痔、かゆみ
- メリット: 1つの薬で内側と外側の両方の患部に対応できる。患部に薬を直接塗り広げることが可能。
- 注意点: 注入の際、ノズルを深く入れすぎないように注意が必要。また、軟膏なので坐薬に比べて溶けて流出しやすいと感じる人もいる。
迷ったら、まずは両方の症状に対応できる注入軟膏を選び、外側は「塗る」、内側は「注入する」という形で使い分けるのがおすすめです。(注入軟膏の正しい使い方)をGoogle検索で調べてみてくださいね。
注入軟膏を使う時の注意点
注入軟膏は非常に便利ですが、正しく使うためのコツがあります。
- 注入前に排便を済ませる: 注入後、すぐに便意をもよおして排出されてしまうと効果が薄れます。可能な限り、排便後に使用しましょう。
- ノズルを完全に挿入しなくてもOK: ノズルを完全に奥まで入れなくても、薬液を押し出すことは可能です。無理のない範囲で優しく挿入してください。
- 使用後は安静に: 薬が患部に留まるように、注入後しばらくは横になるなどして安静にしましょう。
痔の治療は、「症状を抑える」と同時に「生活習慣を見直す」ことが重要です。食物繊維を多く摂る、水分補給をしっかり行う、長時間同じ体勢でいない、といった生活習慣の改善も並行して行うように心がけてください。
坐薬の使用中に気をつけたい「飲み合わせ」と「併用薬」のチェック
坐薬を使うとき、特に子どもに多いのが「解熱坐薬を入れたけど、鼻水も出ているから風邪薬も飲ませたい」という状況です。複数の薬を併用する際は、必ず「飲み合わせ(相互作用)」と「成分の重複」をチェックする必要があります。
飲み合わせの基本:鎮痛成分の重複に要注意
市販の坐薬(解熱鎮痛用)の主成分はアセトアミノフェンです。あなたがもし、他の飲み薬を併用しようと考えているなら、その飲み薬の成分をチェックすることが最優先です。
風邪薬との併用
多くの市販の総合感冒薬(風邪薬)には、すでに解熱鎮痛成分としてアセトアミノフェンやイブプロフェンなどが含まれています。
- 危険: 坐薬(アセトアミノフェン)と、アセトアミノフェンを含む風邪薬を併用すると、アセトアミノフェンの過剰摂取となり、肝機能障害などの重篤な副作用を引き起こす可能性があります。
- 対処法: 坐薬を使う場合は、解熱鎮痛成分を含まない他の薬(例:鼻水止め単剤など)を選ぶか、坐薬の効能が切れるまで他の薬の使用を控えるべきです。
処方薬との併用
病院で処方された薬(抗生物質、吐き気止め、その他の痛み止めなど)と市販の坐薬を併用する場合は、必ず医師または薬剤師に相談してください。
- 特に処方されている痛み止めや解熱剤(例:ロキソプロフェン、ボルタレンなど)と市販の坐薬(アセトアミノフェン)を併用しても大丈夫か、専門家の判断が必要です。
便秘用坐薬や痔の薬の飲み合わせは?
便秘用坐薬(グリセリン、炭酸ガスなど)や痔の薬(ボラギノールなど)は、主に直腸や肛門といった局所に作用する薬であるため、飲み薬との相互作用は比較的少ないとされています。
- 便秘薬: 飲み薬の便秘薬(下剤)との併用は、効きすぎによる腹痛や下痢を引き起こす可能性があるため、原則として避けるべきです。
- 痔の薬: 飲み薬の痔の薬(例:ヘモレックスなど)と坐薬・注入軟膏の併用は、症状が重い場合に医師の指示で行うことがありますが、自己判断での併用は避け、薬剤師に相談しましょう。
お薬手帳や、スマートフォンのメモなどに、現在使用している全ての薬の名前と成分を記録しておくと、薬局での相談がスムーズに進みます。薬剤師は、その情報を見て、安全な併用が可能かどうかを判断してくれますよ。安全な薬の使用は、情報共有から始まります。
坐薬を飲ませられない時や飲んだ後に吐いた時の代替手段
坐薬を使うのは、「飲み薬が飲めない」「飲んでもすぐに吐いてしまう」という状況が多いですよね。しかし、もし坐薬を拒否されたり、坐薬でもダメだったりした場合、他にはどんな方法で薬の成分を体に届けることができるのでしょうか。坐薬が最後の砦ではない、いくつかの代替手段をご紹介します。
飲み薬を「工夫」して飲ませる
子どもが飲み薬を拒否する理由の多くは「味」や「苦味」です。以下の工夫で、飲み薬を飲ませることに再挑戦してみましょう。
- アイスクリームやヨーグルトに混ぜる: 薬の苦味をマスキングする効果が期待できます。特にシロップや粉薬は、少しずつ混ぜて飲ませてみてください。(ただし、薬によっては混ぜてはいけない食品があるため、薬剤師に確認が必要です。)
- ゼリー状オブラートや服薬補助ゼリー: 薬をゼリーで包み込み、喉に引っかかることなくツルッと飲めるように補助する製品です。ドラッグストアで手軽に購入できます。
- 少量の水で口に押し込む: 薬を無理やり飲ませるのは禁物ですが、少量の水で溶かした粉薬を、頬と歯茎の間に流し込むようにして飲ませる方法もあります。すぐにジュースや水で流し込むと、苦味が感じにくくなります。
貼付薬(貼り薬)の利用
痛みや熱に対して、皮膚から成分を吸収させるタイプの貼り薬が利用できる場合があります。ただし、解熱を目的とした貼り薬は、熱を下げる効果は弱く、頭を冷やすなどの「局所的な冷却」にとどまります。痛み止めとしては、湿布薬などがありますが、子どもの使用には制限があるため、必ず医師や薬剤師の指示が必要です。
吐き気止めが必要な場合
嘔吐が激しく、飲み薬も坐薬も受け付けない場合は、吐き気止めの坐薬(処方薬)が必要になることが多いです。この場合は、自己判断せずにすぐに医療機関を受診してください。吐き気止めの坐薬で嘔吐が治まれば、その後の解熱鎮痛薬の坐薬や飲み薬も使用しやすくなります。
また、高熱と嘔吐が続く場合は、脱水症状が最も危険です。経口補水液(OS-1など)を少量ずつ、頻繁に飲ませるなどして、脱水を防ぐことが最優先となります。薬の投与だけでなく、水分補給についても気を配りましょう。(経口補水液の正しい飲ませ方)をGoogle検索で調べてみてくださいね。
坐薬で便秘解消を目指す!注意点と正しい生活習慣
便秘用の坐薬は、即効性があって非常に便利なアイテムですが、常用してしまうと、かえって自力での排便が難しくなってしまう可能性があります。あくまで「一時的な脱出手段」として利用し、根本的な便秘解消には生活習慣の改善が不可欠です。
便秘用坐薬を常用すべきではない理由
便秘用坐薬の多くは、直腸を刺激したり、炭酸ガスで膨張させたりすることで排便を促します。これを毎日続けてしまうと、どうなるでしょうか。
- 刺激への慣れ(耐性):
坐薬による刺激に体が慣れてしまい、次第に坐薬を使わないと排便反射が起こらなくなってしまう可能性があります。これは「習慣性便秘」を悪化させる原因になります。 - 直腸の機能低下:
坐薬に頼りすぎることで、直腸が便のサインをキャッチする感度が鈍くなり、直腸の機能そのものが低下してしまうことも考えられます。
そのため、便秘用坐薬は「どうしても出したい」「お腹が張って苦しい」という時に限定して使い、便通が改善したら使用をストップすることが大切です。
便秘を根本から改善する3つの生活習慣
坐薬に頼らない、健康的な排便習慣を身につけるために、以下の3つの生活習慣を今日から意識してみてください。
食物繊維と水分をたっぷり摂る
便の材料となり、かさを増して腸を刺激するのが食物繊維です。特に、水溶性食物繊維(海藻類、果物、こんにゃくなど)は便を柔らかくし、不溶性食物繊維(野菜、豆類、きのこ類など)は便のかさを増やします。この両方をバランスよく摂ることが重要です。また、いくら食物繊維を摂っても、水分が足りないと便が硬くなるだけなので、こまめな水分補給も忘れずに。
規則正しい排便習慣をつける
朝食後に便意を感じなくても、毎日同じ時間にトイレに行く習慣をつけましょう。人間の体は、「朝食後の胃結腸反射」によって排便しやすい状態になります。このタイミングを逃さずにトイレに行くことが、規則正しい排便習慣の第一歩です。
適度な運動で腸を動かす
運動不足は腸の動きを鈍らせる大きな原因の一つです。ウォーキングなどの有酸素運動や、腹筋を鍛える運動は、腸の蠕動(ぜんどう)運動を促します。特に、お腹周りを「の」の字にマッサージするのも、腸の動きを助けるのに効果的ですよ。(便秘解消のためのマッサージ方法)をGoogle検索で調べて、実践してみてください。
坐薬を卒業するためにも、毎日の小さな習慣の積み重ねが、快適な便通につながります。
坐薬を安全に使うためのQ&A!よくある疑問を解決
坐薬に関する疑問は尽きませんよね。最後に、モモストアに寄せられることの多い、坐薬の安全性や使用に関する「よくある疑問」について、Q&A形式でまとめてみました。
Q1: 坐薬を入れた後、排便があったらどうする?
A: 坐薬を入れた直後に便意を感じて排便してしまった場合は、前述の通り、出てきた坐薬の「形」を確認してください。
・形が残っている: ほとんど吸収されていない可能性が高いので、清潔にしてから入れ直すのが基本です。
・溶けて崩れている: ある程度吸収されている可能性があるので、入れ直しはせずに様子を見ます。過剰投与を防ぐため、熱が下がらないからといってすぐに次の坐薬を使うのは避けましょう。
不安な場合は、その日の坐薬の使用は諦め、医師または薬剤師に相談するのが最も安全です。
Q2: 坐薬を使うとき、水で濡らすのはなぜ?
A: 坐薬の先端を水やオリーブオイルで濡らすのは、滑りを良くして挿入しやすくするためです。特に子どもが嫌がって力を入れている場合、摩擦で肛門を傷つけてしまう可能性があります。水で濡らすことで、摩擦が減り、坐薬がよりスムーズに直腸の奥まで入るのを助けます。
ただし、石鹸やアルコール、ワセリンは粘膜に刺激を与える可能性があるため、必ず水か、ベビーオイル、またはオリーブオイルを使用してください。
Q3: 坐薬は切って何日くらい保管できる?
A: 医師や薬剤師の指示で坐薬を分割した場合でも、長期間の保管は推奨されません。切断した断面は空気に触れて劣化しやすく、衛生面でも問題が生じやすいためです。
切断した坐薬は、清潔なアルミホイルやラップでしっかりと包み、冷暗所(冷蔵庫など)に保管し、翌日中には使い切るようにしましょう。もし、数日後に使う予定がある場合は、その都度、新しい坐薬を切って使うのが最も安全です。
Q4: 飲み薬と坐薬、どちらの方が効き目が早い?
A: 一般的に、坐薬は胃腸を通さずに直腸の粘膜から直接成分が吸収されるため、飲み薬よりも比較的早く効果が現れるとされています。特に高熱で苦しんでいる時や、薬の吸収が悪くなっている時などは、坐薬の速効性が重宝されます。
しかし、飲み薬の中にも、水なしで溶けるタイプや、吸収速度が速いように工夫された製品もあります。最終的には、「体調や症状に合わせて、より確実で負担の少ない方を選ぶ」のが正解です。
Q5: 大人用で解熱の坐薬が欲しかったらどうすればいい?
A: 残念ながら、市販薬としては大人用の強力な解熱鎮痛坐薬は販売されていません。大人で坐薬が必要な場合は、以下のいずれかの方法を取ってください。
1. 医療機関を受診する: 医師に症状を伝えて、ボルタレンサポなどの強力な坐薬(処方薬)を処方してもらう。
2. 市販の飲み薬で代用する: 胃に優しいとされるアセトアミノフェン系の飲み薬(例:タイレノールなど)を選ぶ。服用時は胃薬を併用するなど、工夫をする。(胃に優しい大人用解熱剤)をGoogle検索で調べてみてくださいね。
坐薬に関するまとめ:不安を解消して常備薬として活用しよう
この記事では、坐薬が薬局で買えるのかどうか、どのような種類があり、どのように使えば安全なのかを徹底的に解説しました。
改めてポイントをまとめると、市販の坐薬は「子ども用の解熱剤」「大人・子ども用の便秘薬」「痔の治療薬」の3種類が中心です。特に大人用の解熱坐薬は市販されていませんので、その場合は病院を受診するか、飲み薬で対処してくださいね。
坐薬は、飲み薬が苦手な時や、吐き気がひどい時の「救世主」となってくれる、非常に頼もしいお薬です。しかし、飲み薬以上に使い方や使用頻度を間違えると危険な薬でもあります。
購入時には必ず薬剤師や登録販売者に相談し、正しい知識と正しい使い方を身につけて、いざという時のために常備薬として活用してください。
今回の記事で、あなたの坐薬に関する不安が解消され、ご家族の健康管理に役立てていただけたら、モモストアとしてとても嬉しいです!

