抗原検査キットは薬局のどこで買える?一般用医薬品の選び方と購入時の注意点

抗原検査キットは薬局のどこで買える?一般用医薬品の選び方と購入時の注意点

「体調が少し優れないけど、すぐに病院に行くべきか迷う…」そんな時に便利なのが抗原検査キットです。
特に薬局で手軽に買えるのか、どんな種類があるのか、知りたいですよね。
この記事では、抗原検査キットを薬局で探す際の最新の販売状況や、安心して使える「一般用検査薬」の選び方、さらにオンラインでの購入方法まで、モモストアが詳しく解説します!

・抗原検査キットは今でも薬局で買える?最新の販売状況
・「医療用」と「研究用」の違いとは?選ぶべきキットはこれ!
・一般用検査キットの取り扱いがある主要なドラッグストア・薬局一覧
・コンビニエンスストアやスーパーでは買えないの?販売店舗の最新情報
・抗原検査キットの価格帯を徹底比較!安く手に入れる方法は?
  1. 抗原検査キットは今でも薬局で買える?最新の販売状況
    1. 販売されているキットは「一般用」が主流
  2. 「医療用」と「研究用」の違いとは?選ぶべきキットはこれ!
    1. 医療用・一般用検査薬の特徴と信頼性
    2. 注意すべき「研究用」キットの落とし穴
      1. 「研究用」を見分ける簡単チェックリスト
  3. 一般用検査キットの取り扱いがある主要なドラッグストア・薬局一覧
    1. 大手ドラッグストアならほぼ取り扱いあり!
    2. 調剤専門薬局での購入
  4. コンビニエンスストアやスーパーでは買えないの?販売店舗の最新情報
    1. コンビニエンスストアの現状:原則として販売なし
    2. スーパーマーケット・量販店の販売状況
  5. 抗原検査キットの価格帯を徹底比較!安く手に入れる方法は?
    1. 価格帯の現状:1個あたり1,000円台~3,000円台が主流
    2. 最も安く手に入れるための3つのコツ
      1. オンライン通販のセット販売を利用する
      2. ドラッグストアのポイントデーを狙う
      3. 同時検査キットの「お得度」を計算する
  6. 【第一類医薬品】抗原検査キット購入時の注意点と薬剤師の役割
    1. 薬剤師による情報提供は義務!
      1. 薬剤師から聞かれること(一例)
    2. オンライン購入時の特別なステップ
  7. 新型コロナとインフルエンザ同時検査キットを選ぶメリットとデメリット
    1. 同時検査キットの大きなメリット
    2. 同時検査キットのデメリットと注意点
      1. 価格が単体キットよりも高め
      2. 検査時期を選ぶ必要がある
      3. 使用期限と在庫管理
  8. 陽性または陰性だった場合、次に取るべき行動マニュアル
    1. 「陽性」と出た場合の行動
      1. 医療機関に連絡・受診
      2. 自宅で療養を開始
      3. 会社や学校への報告
    2. 「陰性」と出た場合の行動
      1. 症状がある場合は「偽陰性」の可能性も考慮
      2. 感染対策の継続
  9. オンライン通販(Amazon・楽天・Yahoo!ショッピング)での購入メリット
    1. オンライン購入の3つの大きなメリット
      1. 24時間いつでも、自宅から注文できる
      2. 価格比較が簡単で、セット販売が豊富
      3. 在庫状況の把握がしやすい
    2. オンライン購入時の注意点(薬剤師の確認)
  10. キットの精度は信頼できる?正しい検査手順と失敗しないコツ
    1. 正しい検査手順の基本:添付文書を熟読する
    2. 失敗しないための5つのコツ
  11. 唾液検査と鼻腔検査、自分に合ったキットの選び方
    1. 唾液採取タイプのメリット・デメリット
    2. 鼻腔ぬぐい液採取タイプのメリット・デメリット
    3. 年代別のおすすめタイプ
  12. 抗原検査キットに関するよくある疑問Q&A
    1. Q1. 検査結果はどのくらい正確ですか?
    2. Q2. 検査キットは自宅で備蓄しておくべきですか?
    3. Q3. 子どもに検査させるのは難しいですか?
    4. Q4. 検査キットでインフルエンザの診断もできますか?
    5. Q5. 検査後のキットはどうやって処分すればいいですか?
  13. まとめ:安心して検査キットを購入するための最終チェックリスト
    1. 購入前のチェックリスト
    2. 検査後の行動チェックリスト

抗原検査キットは今でも薬局で買える?最新の販売状況

momo-store.jp

結論からお伝えすると、抗原検査キットは今でも薬局やドラッグストアで購入できます。
ただし、購入できるキットの種類と場所には、少し注意が必要なんです。

一時期は品薄になったり、ドラッグストアのレジ前で販売されていたりと状況が目まぐるしく変わりましたが、現在は供給も安定し、多くの店舗で「一般用検査薬」として取り扱われています。
薬局で販売されているキットは、厚生労働省の承認を受けた「体外診断用医薬品」または「第一類医薬品」に分類されています。

販売されているキットは「一般用」が主流

現在、私たちが薬局の店頭で手軽に購入できるのは「一般用検査薬」に分類されるキットです。
これは、医療機関に行かなくても、自分で検査結果を知ることを目的としています。
以前は「研究用」と称するキットも多く出回っていましたが、国が承認しているのはあくまで「一般用(または医療用)」のみです。
一般用検査薬は、薬剤師の説明を受ければ購入できますので、安心してくださいね。

購入時の流れとしては、

  1. 薬局やドラッグストアの店頭でキットを手に取る、または薬剤師に相談する。
  2. 薬剤師から使用方法や注意点、検査結果が出た場合の対応などについて説明を受ける。
  3. 署名やアンケートへの回答(義務付けられている場合がある)を行う。
  4. 購入。

このような手順を踏むことが多いです。特に週末や時間帯によっては薬剤師さんが不在の場合もありますので、確実に購入したいなら事前に電話で確認することをおすすめします。

また、検査キットの購入は、自身の健康を守るための大切なステップです。正しい知識を持って、信頼できる製品を選ぶことが最も重要になります。

最新の販売状況や、取り扱いキットの種類は、各ドラッグストアのオンラインストアや、厚生労働省の公式サイトで確認できます。
信頼できる情報を常にチェックしておきましょう。(厚生労働省 公式サイト

販売キットの分類 主な販売場所 購入時の注意点
一般用検査薬(体外診断用医薬品・第一類医薬品) 薬剤師のいる薬局・ドラッグストア、一部のオンラインストア 薬剤師による情報提供・確認が必要
医療用検査キット 医療機関、自治体からの配布など 個人での購入は原則不可
研究用 雑貨店、一部のECサイト 診断には使えない。性能が保証されていない。

この表を参考に、あなたが探しているキットが「一般用検査薬」であることを確認してくださいね!

「医療用」と「研究用」の違いとは?選ぶべきキットはこれ!

抗原検査キットを探していると、「医療用」「一般用(OTC)」「研究用」という3つの言葉を目にすることがあるかと思います。
この違いを理解することが、安心して検査結果を信頼できるかどうかのカギとなりますので、しっかりと確認していきましょう。

医療用・一般用検査薬の特徴と信頼性

まず、「医療用」と「一般用(OTC)」は、国(厚生労働省)からその性能や品質、安全性が承認されているキットです。
どちらも「体外診断用医薬品」または「第一類医薬品」として扱われます。

  • 医療用: 医療機関で医師や看護師が診断のために使用することを目的としています。個人が店頭で購入することはできません。
  • 一般用(OTC): Over The Counterの略で、薬局やドラッグストアの店頭で購入し、自己検査に使用することを目的としています。薬剤師の説明が必要な「第一類医薬品」に分類されます。

重要なのは、これらのキットは国が定めた高い精度基準をクリアしているということです。
特に、自宅で検査する際には、正確な結果を知ることが次の行動(自宅療養や医療機関受診)を決める上で非常に重要になりますよね。

私たちが購入すべきは、間違いなく「一般用検査薬」です。

注意すべき「研究用」キットの落とし穴

一方で、「研究用」と称されるキットは、国から一切の承認を受けていません
これらのキットは文字通り「研究目的」での使用を想定しており、診断に使うことはできません。

たとえパッケージに「高精度」や「○○大学開発」などと書かれていたとしても、国による性能保証はないため、偽陰性(感染しているのに陰性と出る)や偽陽性(感染していないのに陽性と出る)のリスクが比較的高くなります。
価格が安いからといって安易に飛びつくと、間違った行動につながりかねません。

「研究用」を見分ける簡単チェックリスト

購入前に以下の点を確認し、「研究用」ではないことを確かめましょう。

  1. パッケージに「体外診断用医薬品」または「第一類医薬品」の記載があるか?
  2. 販売場所が薬剤師のいる薬局・ドラッグストアか?(ネット通販でも、医薬品販売許可を持つ店舗であること)
  3. 「研究用」や「本製品は診断目的では使用できません」といった注意書きがないか?

もし迷ったら、必ずその場で薬剤師さんに相談してください。
あなたの安全と、周りの人への配慮のためにも、承認されたキットを選ぶことを強くおすすめします。(医薬品医療機器総合機構(PMDA)の関連情報

主なメーカーと一般用キットの例
メーカー名 キット名(一般用) 主な特徴
興和(KOWA) アンスペクトコーワ SARS-CoV-2 (一般用) ドラッグストアでの取り扱いが多く、比較的手に入りやすい。
大正製薬 Panbio COVID-19 Antigen ラピッドテスト(一般用) 信頼性の高い海外メーカー製が多く、同時検査キットもある。
富士レビオ エスプライン SARS-CoV-2&Flu A+B(一般用) 高い信頼性があり、コロナとインフルエンザの同時検査が可能。

これらの製品名を目印に探してみると、安心して購入できるキットが見つかるはずですよ。

一般用検査キットの取り扱いがある主要なドラッグストア・薬局一覧

実際にどこに行けば一般用検査キットが確実に手に入るのか、気になりますよね。
ここでは、全国展開している主要なドラッグストアや薬局での取り扱い状況についてまとめました。

大手ドラッグストアならほぼ取り扱いあり!

結論として、全国チェーンの大手ドラッグストアのほとんどで、一般用検査キットの取り扱いがあります。

  • マツモトキヨシ(マツキヨ):医薬品コーナーまたはレジ周辺で販売されています。薬剤師が常駐している店舗が多いです。
  • ウエルシア:店舗数が多く、調剤薬局を併設しているため、薬剤師がいる時間帯ならスムーズに購入できます。
  • スギ薬局:こちらも取り扱い実績が豊富です。店舗によってはコロナとインフルエンザの同時検査キットも置いてあります。
  • ツルハドラッグ:北海道から九州まで広範囲に展開しており、地方でも見つけやすいのが特徴です。
  • ココカラファイン:都市部を中心に展開しており、オンラインストアでも購入可能です。

ただし、在庫状況や取り扱い商品は店舗によって異なります。
特に、週末や夜間は薬剤師が不在の可能性があるため、購入する際は以下の点をチェックしてください。

購入前に確認すべき重要ポイント:

  1. 薬剤師の常駐時間: 一般用検査薬は第一類医薬品のため、薬剤師の説明が必須です。店舗の営業時間が長くても、薬剤師の勤務時間を確認しましょう。
  2. 在庫の確認: 地域や感染状況によって、一時的に品薄になることがあります。「〇〇社のキットはありますか?」と具体的に電話で問い合わせるのが確実です。
  3. 販売場所: 陳列棚ではなく、レジの奥や調剤カウンターの近くなど、薬剤師の管理下にある場所で保管・販売されていることが多いです。

「近くのドラッグストアの営業時間が知りたい」という場合は、Googleマップなどで検索してみると、薬剤師の勤務時間まで表示されることがありますよ。

調剤専門薬局での購入

街中の小さな調剤専門薬局でも、一般用検査キットを取り扱っている場合があります。
調剤薬局は基本的に薬剤師が常駐していますので、詳しい説明を聞きたい方には特におすすめです。
ただし、ドラッグストアと比べて在庫数が少ない可能性もあるため、「念のため」の購入ならドラッグストア、「確実で丁寧な説明」を求めるなら調剤薬局と使い分けるのも良いでしょう。

購入場所ごとのメリット・デメリット
場所 メリット デメリット
大手ドラッグストア 在庫が豊富、営業時間も長い、ポイントがつく 薬剤師が不在の時間帯がある
調剤専門薬局 薬剤師がほぼ常駐、専門的な相談がしやすい 在庫が少ない可能性がある、営業時間短い
オンラインストア(医薬品販売店) 24時間いつでも注文可能、価格比較がしやすい 届くまでに時間がかかる、薬剤師からのメール確認必須

急いで必要な場合は、まずはお近くのドラッグストアに足を運んでみましょう!(ウエルシア薬局の店舗検索

コンビニエンスストアやスーパーでは買えないの?販売店舗の最新情報

「急に熱が出たから、今すぐ近くのコンビニで買いたい!」そう考える方もいるでしょう。
24時間営業のコンビニエンスストアや、食料品の買い物ついでに立ち寄れるスーパーでの販売状況はどうなっているのでしょうか?

コンビニエンスストアの現状:原則として販売なし

残念ながら、現時点(2025年12月時点)では、大手コンビニエンスストア(セブンイレブン、ファミリーマート、ローソンなど)では、国が承認した一般用抗原検査キットの販売は原則として行われていません

その理由は、「第一類医薬品」という扱いにあるためです。
一般用検査キットは、安全に使用するために専門家である薬剤師による情報提供が義務付けられています。
コンビニには基本的に薬剤師が常駐していないため、法的な理由から販売ができないのです。

過去には、一部の特区で登録販売者がいる店舗での販売や、自治体による無料配布などでコンビニが関わった事例もありますが、一般販売ルートとしてはドラッグストアや薬局がメインとなります。

もし、コンビニで検査キットを見かけた場合、それは「研究用」である可能性が極めて高いです。前述したように、診断目的では使えませんので、購入は控えてくださいね。

スーパーマーケット・量販店の販売状況

スーパーマーケットや大型量販店(イオン、イトーヨーカドー、ドン・キホーテなど)の店舗内にある「医薬品コーナー」や「薬局」を併設している場合は、取り扱いがある可能性が高いです。

  • イオン:GMS(総合スーパー)内の「イオンスタイル薬局」や、大型店舗の医薬品売り場では、薬剤師が常駐している時間に購入できます。
  • コストコ:一部の倉庫店では調剤薬局を併設していますが、取り扱いの有無は店舗や時期によって大きく異なります。

つまり、コンビニやスーパーでも「薬局」の機能を持つ場所であれば購入できる、と覚えておくと良いでしょう。
ただし、医薬品コーナーの営業時間と薬剤師の勤務時間は必ずしも一致しないため、やはり電話での事前確認がおすすめです。

主な販売チャネルの比較
チャネル 一般用キット販売の可否 確認すべき点
ドラッグストア(大手) ◎ 販売あり 薬剤師の常駐時間、在庫
調剤薬局 〇 販売あり 在庫、営業時間
コンビニ × 販売なし 研究用キットに注意
スーパー・量販店 △ 薬局併設ならあり 併設薬局の有無と営業時間

結論として、夜間や緊急時でも、まずは24時間営業ではないドラッグストアの営業時間内、またはオンライン通販(後述)を検討するのが、承認キットを手に入れる一番確実な方法といえます。

抗原検査キットの価格帯を徹底比較!安く手に入れる方法は?

体調不良の不安を解消するために必要なキットですが、できれば費用は抑えたいですよね。
一般用抗原検査キットの価格帯は幅広く、種類や購入場所によって大きく異なります。

価格帯の現状:1個あたり1,000円台~3,000円台が主流

現在、国が承認した一般用抗原検査キットの価格帯は、1回分あたり1,000円台後半から3,000円台が主流となっています。

価格に差が出る主な要因は以下の通りです。

  • 検査対象: 新型コロナウイルス単独か、コロナ+インフルエンザの同時検査キットか。同時検査キットの方が高価になる傾向があります。
  • メーカーとブランド: 信頼性の高い大手メーカーの製品は、価格も高めに設定されていることがあります。
  • 購入個数: 1回分ずつ購入するよりも、5回分などのセット販売の方が、1回あたりの単価が安くなることが多いです。
  • 販売チャネル: 店舗によって仕入れ価格が異なるため、ドラッグストア独自のセールやオンラインストアのキャンペーンを利用すると安くなることがあります。

たとえば、大正製薬のPanbioや興和のアンスペクトコーワなどの主要なキットは、セット販売を利用することで1回あたり約1,500円前後に抑えられる場合があります。

最も安く手に入れるための3つのコツ

少しでも費用を抑えたい方は、以下の方法を試してみてください。

オンライン通販のセット販売を利用する

Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングなどのオンライン通販サイトでは、多くの医薬品販売店が5回分や10回分のセットを販売しています。
送料込みで比較した場合、薬局で1回分を都度購入するよりも、単価が大幅に安くなるケースが多いです。
ただし、オンラインでも薬剤師による確認が必要な点は変わりませんので、注文後のメールには必ず返信してくださいね。

ドラッグストアのポイントデーを狙う

ウエルシアのTポイントデー(毎月20日)やマツモトキヨシのポイントアップデーなど、ドラッグストア独自のポイント付与率が高くなる日を狙って購入すれば、実質的な支出を減らすことができます。
事前にキットの取り扱いがあることを確認してから出かけましょう。

同時検査キットの「お得度」を計算する

コロナとインフルエンザの同時検査キットは、単体キットを2つ買うよりも割安になることがあります。
特に、インフルエンザが流行する時期は、両方の検査を一度に行える同時キットをまとめて購入する方が、経済的かつ手間も省けておすすめです。

主なキットの価格イメージ(目安)
種類 1回あたりの価格帯(税込) 主な購入チャネル
コロナ単独(1回分) 1,800円 ~ 3,000円 薬局、ドラッグストア
コロナ単独(5回セット) 1,300円 ~ 2,000円(単価) オンライン通販、一部ドラッグストア
同時検査キット(1回分) 2,500円 ~ 4,500円 薬局、ドラッグストア、オンライン通販

ご自身の利用頻度や、ご家族の人数に合わせて、最適な購入方法を選んでくださいね。

【第一類医薬品】抗原検査キット購入時の注意点と薬剤師の役割

一般用抗原検査キットは「第一類医薬品」に分類されるため、購入時にはいくつかの大切なルールがあります。
これらを知っておくことで、薬局での購入がよりスムーズになりますよ。

薬剤師による情報提供は義務!

「第一類医薬品」とは、一般の人が購入できる医薬品の中で、特に副作用のリスクや取り扱いに注意が必要なものです。
そのため、薬剤師が購入者に対して、キットの正しい使い方、保管方法、検査結果が出た後の行動などについて情報提供を行うことが法律で義務付けられています

この情報提供があるため、薬剤師が不在の薬局やドラッグストアでは、たとえ商品が陳列されていても販売することができません。
店頭で購入する際には、カウンターで薬剤師の方から説明を求められますので、少し時間に余裕を持って行きましょう。

薬剤師から聞かれること(一例)

  • 検査キットの使用経験の有無
  • 現在の症状(発熱、咳など)の有無
  • 検査を受ける人の年齢
  • 検査結果が出た場合の対応について理解しているか

これらは、購入者が安全かつ適切にキットを使用できるようにするための確認事項です。
面倒に感じるかもしれませんが、あなたの健康を守るための大切なステップだと理解し、正直に答えましょう。

オンライン購入時の特別なステップ

オンライン通販で購入する場合も、この薬剤師による情報提供は省略できません。
購入手続きを完了した後、販売店から送られてくるメールを必ずチェックしてください。

メールには、キットの使用に関する重要事項や、薬剤師からの質問事項が記載されています。
多くの場合、このメールへの返信や、オンライン上の問診フォームへの回答をもって、薬剤師による情報提供が完了と見なされます。
このステップを飛ばしてしまうと、商品が発送されず、キャンセルになる可能性もありますので、注意が必要です。

知っておきたい重要情報:

購入場所 情報提供の方法
店頭(薬局・ドラッグストア) 対面での説明
オンライン通販 メールや問診フォーム、または電話

少し手間はかかりますが、これこそが「一般用検査薬」が「研究用」よりも信頼できる証拠でもあります。
不安な点や疑問があれば、購入時に薬剤師に遠慮なく尋ねてみましょう。(日本チェーンドラッグストア協会の取り組み)

新型コロナとインフルエンザ同時検査キットを選ぶメリットとデメリット

最近は、1回の検査で新型コロナウイルスとインフルエンザウイルス(A型・B型)の両方をチェックできる「同時検査キット」が増えてきました。
特に冬場の発熱時には、どちらの感染症かによって治療法や療養期間が大きく変わるため、同時検査キットの需要が高まっています。

同時検査キットの大きなメリット

同時検査キットを選ぶ最大のメリットは、何といっても「時間と手間が半分になる」ことです。

  • 診断までの時間が早い: 熱や咳が出たとき、「コロナかインフルか?」をすぐに判断できるため、その後の行動(出社・登校の可否、医療機関受診のタイミング)を迅速に決められます。
  • 経済的・手間の削減: 単体のキットを2つ買うよりも、多くの場合、同時キット1つの方が経済的です。また、検体の採取(鼻腔ぬぐい液など)も1回で済むため、検査を受ける人(特に小さなお子さんなど)の負担も軽減されます。

特に、インフルエンザが流行する時期は、症状だけでは見分けがつきにくいため、自己判断を早める上で非常に有効なツールとなります。

同時検査キットのデメリットと注意点

一方で、デメリットも理解しておく必要があります。

価格が単体キットよりも高め

機能が2in1になっている分、単体の検査キットに比べて販売価格は高めに設定されています。
「コロナだけ検査したい」という目的が明確な場合は、単体キットを選ぶ方が安く済みます。

検査時期を選ぶ必要がある

インフルエンザの検査は、発症から24時間以上経過していないと正確な結果が出にくいとされています。
同時検査キットを使用する場合も、この点は同じです。症状が出てすぐ(数時間以内)に検査をしても、偽陰性になる可能性があるので注意しましょう。

使用期限と在庫管理

同時検査キットは需要期が限られるため、単体キットよりも使用期限が短い製品があるかもしれません。
まとめて購入する際は、必ず使用期限をチェックし、期限内に使い切れる分だけを購入するようにしましょう。

検査キット選択のヒント
あなたの状況 おすすめのキット
発熱・喉の痛みがある(冬場) 同時検査キット
濃厚接触が疑われる(インフルエンザ流行期外) コロナ単独キット
発症から24時間未満 検査を待つか、医療機関に相談

ご自身の症状と流行状況を総合的に判断して、最適なキットを選びましょう。備蓄用として単体キットと同時キットの両方を揃えておくのも賢い方法かもしれません。(国立感染症研究所 インフルエンザ情報

陽性または陰性だった場合、次に取るべき行動マニュアル

キットを購入し、いざ検査!結果が出たとき、「次に何をすれば良いのか」をあらかじめ知っておくことが、冷静な行動につながります。
それぞれの結果が出た場合の行動マニュアルをしっかりと確認しておきましょう。

「陽性」と出た場合の行動

一般用検査キットで「陽性」の結果が出た場合、自己判断で「確定」とせずに、速やかに以下の行動をとってください。

医療機関に連絡・受診

発熱外来や、かかりつけの医療機関に必ず事前に電話連絡をし、抗原検査キットで陽性だったことを伝えてください。
多くの場合、改めて医師による確定診断(PCR検査など)が行われます。
医師の指示に従い、受診の予約を取りましょう。公共交通機関の利用は控えるよう指示されることが多いので、自家用車や徒歩での移動手段も考えておく必要があります。

自宅で療養を開始

医療機関を受診するまでの間や、軽症の場合は、自主的に自宅療養を開始してください。
他の家族との接触を避け、マスクを着用し、手洗いや換気を徹底しましょう。自治体のガイドラインに従って行動することが大切です。

会社や学校への報告

職場や学校にも速やかに検査結果を報告し、今後の出勤・登校について指示を仰ぎましょう。

「陰性」と出た場合の行動

「陰性」と出たからといって、「完全に安心」とは言い切れないのが難しいところです。

症状がある場合は「偽陰性」の可能性も考慮

発熱や咳などの症状があるのに陰性だった場合、「偽陰性」の可能性があります。
特に、発症直後(24時間以内)はウイルス量が少なく、キットが検知できないことがあります。
この場合は、24時間から48時間後にもう一度検査を行うか、症状が重い場合は医療機関に相談しましょう。

感染対策の継続

陰性であっても、体調不良であれば無理をせず、マスク着用、手洗い、うがいなどの基本的な感染対策は継続してください。
周囲への配慮として、人との接触を控えめにするなど、自主的な行動が求められます。

いずれの結果が出た場合も、焦らず、行政や医療機関が示す正しい情報と行動指針に従うことが、自分自身と社会を守るために最も重要です。(東京都薬剤師会からの情報

オンライン通販(Amazon・楽天・Yahoo!ショッピング)での購入メリット

薬局やドラッグストアの店頭で買うのが一般的ですが、オンライン通販も非常に便利でおすすめの購入チャネルです。
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングといった大手ECサイトでの購入は、店頭にはないメリットがたくさんあります。

オンライン購入の3つの大きなメリット

24時間いつでも、自宅から注文できる

これが最大のメリットです。
薬局が閉まっている夜間や早朝でも注文可能なため、「明日必要になったけど、もうお店が開いていない」という事態を避けられます。
体調が悪い時に、わざわざ外に出る必要がないのも大きな利点です。

価格比較が簡単で、セット販売が豊富

オンラインなら、複数の販売店が出している価格を瞬時に比較できます。
また、前述したように、5回分や10回分のまとめ買いセットが充実しているため、家族で使う場合や予備として備蓄したい場合に、単価を抑えて経済的に購入できます。

在庫状況の把握がしやすい

店頭では実際に足を運ばないと在庫が分かりませんが、オンラインサイトならリアルタイムに近い在庫状況を確認できます。
人気商品や品薄になりがちな同時検査キットも、入荷通知設定などを利用すれば手に入れやすくなります

オンライン購入時の注意点(薬剤師の確認)

オンラインでも、承認された「一般用検査薬」を購入する場合は、店頭と同じく薬剤師による情報提供と確認が必要です。
購入後、販売店から送られてくるメールや問診フォームの確認・返信を怠ると、商品の発送が遅れたり、最悪の場合はキャンセルになったりします。
「注文したのに届かない」とならないように、メールのチェックは必ず行いましょう

また、Amazonや楽天市場などのプラットフォーム内には、「研究用」キットを販売している業者も混在しています。
必ず、商品の詳細ページに「体外診断用医薬品」または「第一類医薬品」と明記されていることを確認してから購入してください。
信頼できるのは、医薬品の販売許可を持つ店舗が出品している商品のみです。

オンラインサイトでの購入チェックリスト
チェック項目 重要度
商品名に「体外診断用医薬品」の記載があるか MUST
薬剤師からの確認メールに速やかに返信したか MUST
配送スピード(最短翌日配送など)
5回セットなど、まとめ買いの単価
購入者のレビュー(梱包・対応)

Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでは、手軽に買えるだけでなく、ポイントも貯まるため、普段から利用しているサイトで探すのがおすすめです。

キットの精度は信頼できる?正しい検査手順と失敗しないコツ

一般用検査キットの精度は国が承認しているため高い信頼性がありますが、正しい手順で検査しないと、結果が不正確になることがあります。
ここでは、キットの性能を最大限に引き出すための正しい検査手順と、失敗しないためのコツをご紹介します。

正しい検査手順の基本:添付文書を熟読する

キットの種類によって、手順や必要な試薬が微妙に異なります。
必ず、箱に入っている「添付文書(説明書)」を最初から最後まで熟読してください。
主な検査キットの共通した手順は以下の通りです。

  1. 検体採取: 鼻腔(鼻の奥)または唾液から検体を採取します。鼻腔タイプが一般的ですが、痛みに弱い方は唾液タイプを選ぶのも手です。
  2. 試薬との混合: 採取した検体を、キット付属の専用の「抽出液(試薬)」が入ったチューブに入れ、指定回数振ってしっかりと混ぜます。
  3. 滴下(てきか): 混合液を指定された量(通常、数滴)だけ、キットの「検体滴下部」に垂らします。
  4. 判定: 説明書に記載されている指定時間(通常15分から30分程度)が経過したら、判定窓を確認します。

特に重要なのは、「指定時間を厳守すること」です。
指定時間よりも早く判定したり、逆に放置しすぎたりすると、結果が変わってしまう可能性があります。タイマーを使って正確に時間を測りましょう。

失敗しないための5つのコツ

精度の高いキットでも、使い方を間違えると意味がありません。以下の5つのコツを守りましょう。

  • 手洗い・消毒の徹底: 検査前に石鹸で手を洗い、消毒液を使うことで、雑菌の混入を防ぎます。
  • 検体採取の正しい深さ: 鼻腔タイプの場合、綿棒を鼻の奥まで入れる必要があります。痛みは伴いますが、添付文書に記載された正しい深さまで挿入しないと、正確な検体が取れません。
  • 抽出液との確実な混合: 検体が抽出液としっかりと混ざっていないと、正確な結果が出ません。丁寧に、指定された回数だけ振ってください。
  • 滴下量は正確に: 垂らす液量が多すぎても少なすぎてもいけません。指定された滴数を守りましょう。
  • 明るい場所で判定: 判定窓は薄い線しか出ないことがあるため、明るい場所で、目を凝らして確認することが大切です。

特に鼻腔タイプの検体採取が苦手な方は、唾液タイプのキットを選ぶことで、検査のストレスを減らし、手順の失敗リスクを下げることができます。
購入時に薬剤師に相談して、自分に合ったタイプを選ぶのもおすすめです。

唾液検査と鼻腔検査、自分に合ったキットの選び方

抗原検査キットには、大きく分けて「唾液採取タイプ」と「鼻腔ぬぐい液採取タイプ」の2種類があります。
どちらを選ぶかによって、検査の簡単さや、感じる不快感が大きく変わってきますので、自分に合ったものを選ぶようにしましょう。

唾液採取タイプのメリット・デメリット

唾液採取タイプは、「痛みが全くない」のが最大のメリットです。
小さな子どもや、鼻の奥に綿棒を入れることに抵抗がある方、鼻炎などで鼻腔が炎症を起こしやすい方には特におすすめです。

唾液採取タイプの評価
メリット デメリット
痛みがなく、簡単に検体が採取できる 検体採取前に30分飲食を控える必要がある
鼻腔の炎症などに左右されない 検体採取の量や濃度にバラつきが出やすい

ただし、唾液を採取する前に飲食や歯磨きを30分程度控える必要があるなど、準備に手間がかかる点がデメリットです。
また、鼻腔タイプに比べて、検査可能な時間が限られる製品もあるため、説明書の確認が重要です。

鼻腔ぬぐい液採取タイプのメリット・デメリット

鼻腔ぬぐい液採取タイプは、現在最も流通している主流のタイプです。
「検体の採取が確実」であることが最大のメリットとされています。

鼻腔ぬぐい液採取タイプの評価
メリット デメリット
飲食制限などの事前準備が不要 鼻の奥に綿棒を入れるため、痛みや不快感がある
検体採取のタイミングを選びやすい 鼻血や鼻炎などで正確な検体が取れない場合がある

デメリットは、やはり鼻の奥まで綿棒を入れなければならない不快感です。
しかし、メーカーによっては「鼻の入り口から2cm程度の浅い部分」のぬぐい液で検査できるタイプも登場していますので、不快感を軽減したい方はそちらを探してみるのも良いでしょう。
不安な方は、購入時に薬剤師に「痛みが少ないタイプはありますか?」と尋ねてみてください。

年代別のおすすめタイプ

  • 子ども・高齢者: 唾液採取タイプ(痛みがなく、安全に採取できるため)
  • 大人(緊急時):鼻腔ぬぐい液採取タイプ(飲食制限がなく、すぐに検査を始められるため)
  • 備蓄用: 両方を揃えておき、体調や状況に応じて使い分けるのが理想です。

どちらのタイプを選ぶにしても、必ず国が承認した「一般用検査薬」を選んでくださいね。

抗原検査キットに関するよくある疑問Q&A

最後に、抗原検査キットに関して多くの方が抱える疑問について、モモストアがQ&A形式で解説します。

Q1. 検査結果はどのくらい正確ですか?

A. 国が承認した「一般用検査薬」は、発症後のウイルス量が多い時期であれば、非常に高い確率で陽性を検出します。
しかし、完璧ではありません。特に発症前や発症直後はウイルス量が少ないため、陰性と出ても感染している「偽陰性」の可能性があります。
陰性でも症状がある場合は、翌日以降に再検査するか、医療機関を受診してください。

Q2. 検査キットは自宅で備蓄しておくべきですか?

A. はい、備蓄をおすすめします。
体調不良は急にやってくるものですし、特に夜間や週末に発熱した場合、すぐに薬局へ買いに行けるとは限りません。
また、感染症が流行している時期は品薄になる可能性もあります。
備蓄する際は、必ず「使用期限」を確認し、期限が長いものを購入しましょう。推奨は2〜3回分程度です。

Q3. 子どもに検査させるのは難しいですか?

A. 鼻腔タイプは子どもにとって負担が大きい場合があります。
唾液採取タイプのキットを選ぶか、または子ども向けに作られた鼻腔タイプ(綿棒が短いなど)を選ぶのがおすすめです。
採取に失敗しないよう、大人がしっかり手順をサポートし、「これは痛くないよ」「すぐに終わるよ」と声をかけながら行うことが大切です。

Q4. 検査キットでインフルエンザの診断もできますか?

A. 新型コロナとインフルエンザ(A型・B型)を同時に検査できる「同時検査キット」を使用すれば可能です。
単体のコロナ検査キットではインフルエンザの診断はできませんので、必ずパッケージに「インフルエンザウイルス抗原」の記載があるかを確認してください。

Q5. 検査後のキットはどうやって処分すればいいですか?

A. 検査キットは「感染性廃棄物」として扱われるため、そのままゴミ箱に捨てるのは避けましょう。
使用済みのキットや綿棒は、ビニール袋などに二重に入れ、しっかりと密閉し、他のゴミとは分けて「燃えるゴミ」として出すよう、多くの自治体で推奨されています。
自治体によってルールが異なる場合もあるため、念のためお住まいの地域のゴミ出しルールを確認してください。

検査キットを正しく理解し、正しく使うことが、ご自身の健康と安心を守ることにつながります。(日本臨床検査薬協会(JAICFP)のQ&A

まとめ:安心して検査キットを購入するための最終チェックリスト

この記事では、抗原検査キットを薬局のどこで買えるのか、そして安心して使えるキットの選び方について詳しく解説してきました。
最後に、あなたがキットを購入し、検査を終えるまでをスムーズにするための最終チェックリストを確認しておきましょう。

購入前のチェックリスト

項目 確認事項
場所 薬剤師が常駐している薬局・ドラッグストアを選ぶ。
種類 必ず「体外診断用医薬品」または「第一類医薬品」と表示された一般用検査薬を選ぶ。
価格 オンライン通販でのセット販売を検討し、単価が安いものを探す。
在庫 確実な購入のために、事前に電話で在庫と薬剤師の常駐時間を確認する。
タイプ 唾液か鼻腔か、ご自身の使いやすさに合わせて選択する。

検査後の行動チェックリスト

  • 陽性の場合: 必ず医療機関に事前に電話連絡し、医師の指示に従う。自主的に自宅療養を開始する。
  • 陰性の場合: 症状がある場合は「偽陰性」の可能性を考慮し、24~48時間後に再検査を検討する。感染対策は継続する。
  • キットの処分: 二重に袋に入れて密閉し、自治体のルールに従って安全に廃棄する。

抗原検査キットは、感染拡大を防ぎ、ご自身の健康状態を把握するためにとても役立つツールです。
この記事が、あなたが安心してキットを購入し、正しく使用するための一助となれば幸いです。
いつでも頼れる場所として、モモストアは今後も最新の情報をお届けしていきますね!

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