贈答用のお線香はどこで買える？お店選びの決定版ガイド

大切な方への弔意や感謝の気持ちを伝えるための贈答用線香。
いざ買おうと思っても、「どこに売っているんだろう？」「どんな種類を選べばいいの？」と迷ってしまう方も多いのではないでしょうか？
この記事では、贈答用線香が買える場所を専門店から身近な店舗、そしてネット通販まで、モモストアが詳しく解説していきます。
これを読めば、あなたの目的にぴったりの購入場所が見つかりますよ！

贈答用線香が買える場所【総合一覧】

「贈答用線香」と一口に言っても、その種類や価格帯は本当に幅広いですよね。そのため、どこで購入できるかも、選ぶ線香の目的や予算によって大きく変わってきます。

まずは、贈答用線香を取り扱っている主な購入場所を、その特徴とともに一覧で見てみましょう。どこで買うべきか迷った時の最初の一歩として、ぜひ参考にしてください。

「すぐに手に入れたい」「手軽に買いたい」時に便利な場所

急な法事やお盆の訪問で、すぐに線香が必要になった場合など、利便性を最優先したいシチュエーションは多いものです。こうした時に便利なのが、日頃から利用している身近な店舗です。

• ドラッグストア（マツモトキヨシ、スギ薬局、ウエルシアなど）：
  日常使いの線香や、比較的安価なセットの贈答用線香が置いてあることが多いです。急ぎの際は非常に便利ですが、品揃えは限定的です。
• ホームセンター（カインズ、コーナン、DCMなど）：
  仏具コーナーが充実している店舗が多く、ドラッグストアよりもやや専門的な線香セットを見つけられます。特に、お盆前などは特設コーナーが設けられることもありますよ。
• スーパーマーケット（イオン、イトーヨーカドーなど）：
  仏壇や日用品の近くに、最低限の贈答用線香が置かれていることがあります。種類は多くありませんが、買い物のついでに購入できるのが魅力です。

「品質重視」「高級なものを贈りたい」時に最適な場所

故人やご遺族への深い敬意を込めて、質の高い、特別な線香を贈りたいと考える方もいらっしゃるでしょう。その場合は、専門的な知識を持ったスタッフがいる店舗を選ぶのがベストです。

• 仏壇・仏具専門店：
  線香に関する知識が豊富なスタッフが常駐しており、香りや煙の量、そして「のし」の書き方まで、細かく相談に乗ってくれます。最も質の高い、こだわりの線香を見つけられる場所です。
• 百貨店・デパート（進物体温室）：
  格式を重んじる贈答品として、有名な老舗メーカーの高級線香が豊富に揃います。包装や熨斗（のし）のサービスも充実しており、安心して贈答用として購入できます。
• お香専門店：
  伝統的な香木（沈香や白檀）を使った線香だけでなく、アロマテラピー効果のある新しいタイプの線香も扱っています。ユニークで香り豊かな線香を選びたい時におすすめです。

「種類を比較したい」「じっくり選びたい」時に最適な場所

時間がある時に、様々なメーカーや香りを比較して決めたいなら、やはりインターネット通販が最強です。実店舗では扱いきれないほどの膨大な種類の中から、自宅でじっくりと選ぶことができます。

• Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピング：
  国内の有名メーカーから、比較的新しいブランドまで、ほぼすべての贈答用線香が手に入ります。ユーザーレビューを参考にできる点も大きなメリットです。
• メーカーの公式オンラインストア：
  特定のメーカーのファンであったり、限定品や新商品が欲しい場合は、公式ストアをチェックするのが確実です。

これらの購入場所を参考に、あなたの状況や目的に合わせて最適な場所を選んでみてくださいね。次のH2からは、それぞれの購入場所について、さらに掘り下げて詳しく解説していきます。

ちなみに、急いでいるならドラッグストアの線香の取り扱いを検索してみるのも手ですよ。

仏壇・仏具専門店で購入するメリットと注意点

贈答用線香の購入先として、やはり最も専門性が高いのが仏壇・仏具専門店です。ここでは、ただ線香を買うだけでなく、その「想いを伝える」ためのサポートも受けられます。故人への供養の気持ちを大切にしたい方には、最もおすすめしたい購入場所です。

専門店を選ぶ最大のメリットは「専門知識」と「品質保証」

専門店には、長年仏具に携わってきたスタッフが常駐しています。彼らは線香の成分や香り、宗派による違い、そして贈答マナーについて深い知識を持っています。

線香のプロに相談できる安心感

例えば、「先方が香りの強いものを好まない場合」や、「煙が少ない線香を贈りたい場合」など、具体的な要望を伝えれば、予算と目的に合わせた最適な商品を提案してくれます。また、沈香（じんこう）や白檀（びゃくだん）といった高級な香木の線香は、その品質を見極めるのが難しいですが、専門店であれば確かな品質のものを安心して購入できます。

• 宗派に合わせたアドバイス：
  線香の選び方や供え方に宗派ごとの細かな違いがある場合、専門店のスタッフが正確にアドバイスしてくれます。
• 熨斗（のし）の完璧な対応：
  「御仏前」「御供」「喪中御見舞」など、送る時期や相手との関係性によって表書きが変わります。専門店なら、間違いのない完璧な熨斗掛けや包装をしてもらえます。
• 贈答用としての格式：
  専門店で取り扱っている線香は、百貨店と同様に贈答品としての格式が保たれているものが多く、特に目上の方や、親戚への贈答品として最適です。

専門店での購入時の注意点と確認すべきこと

専門店は非常に頼りになりますが、いくつかの注意点もあります。特に最近は線香に対するニーズが多様化しているため、「なんとなく」で選んでしまうと、相手に合わない可能性もあります。

現代のライフスタイルに合わせた線香の確認

最近は、マンションなどの集合住宅で仏壇を置いているご家庭も多く、煙の量や香りの強さを気にされる方が増えています。専門店で選ぶ際も、以下のポイントを必ずスタッフに確認しましょう。

専門店での確認事項チェックリスト

チェック項目	確認すべき理由
微煙・少煙タイプ	集合住宅や換気が難しい部屋では、煙が少ないものが喜ばれます。
フローラル系など新しい香り	故人やご遺族が好む香りであれば喜ばれますが、ご年配の方には伝統的な香木（白檀など）の方が安心感があります。
燃焼時間	長いものが良いとは限らず、短い時間で燃え尽きるタイプを希望される場合もあります。
パッケージのデザイン	贈答用として失礼のない、落ち着いたデザインか確認しましょう。

また、専門店は営業時間が限られていたり、店舗によっては駐車場がない場合もありますので、訪問前に事前に店舗情報や口コミを検索しておくことをおすすめします。

専門店のスタッフは、線香を通じて故人を偲ぶ気持ちを尊重してくれますから、遠慮せずに質問をぶつけてみてくださいね！

百貨店・デパートの進物体温室で選ぶ高級線香

「目上の方へ贈る」「絶対に失礼のない格式高いものを選びたい」といった場合は、百貨店やデパートの進物体温室（しんもつかうんたー）が最も適しています。ここでは、線香という商品以上に、「贈る行為そのもの」の品質が保証されています。

百貨店ならではの安心感と老舗ブランドの品揃え

百貨店で取り扱われる贈答用線香は、厳選された有名老舗メーカーのものが中心です。例えば、日本を代表する線香メーカーの「日本香堂」「玉初堂」「梅栄堂」といったブランドの、高級な香木を使用したセットが並びます。これらの線香は、その品質と香りの良さから、多くの方に喜ばれています。

贈答品としての完璧なサービス体制

百貨店の進物体温室の最大の魅力は、その手厚いサービスです。特に、贈答品として最も重要となる「のし」や「包装」のサービスは、間違いのないプロの仕事を期待できます。

• 熨斗（のし）のプロフェッショナル：
  「内のし」と「外のし」の使い分けや、表書き、氏名のバランスなど、細部にわたるマナーを完璧にクリアした状態で準備してくれます。
• 丁寧な進物包装：
  贈答品専用の丁寧な包装紙とリボン（不要な場合は除く）で仕上げてくれるため、受け取った際の印象が非常に良いです。
• 丁寧な配送手配：
  遠方への直送にも慣れており、安心して配送を依頼できます。

デパートのスタッフは、贈答品としての線香の選び方について、仏壇・仏具専門店とはまた違う視点でアドバイスをくれます。例えば、「ご予算内で最も見栄えのするセット」や「香りの好みがわからない場合の無難な選び方」など、贈り手側の立場に立った提案も期待できます。

デパートで購入する際の注意点

百貨店で購入する場合、品質やサービスは最高レベルですが、いくつか心に留めておくべき点もあります。

価格帯と多様性

基本的に、百貨店で販売されている贈答用線香は、高価格帯のものが中心となります。手頃な価格帯の日常使いの線香セットは、あまり豊富ではないかもしれません。「ちょっとしたお供え」を探している場合は、後述のドラッグストアやホームセンターの方が適している可能性があります。

また、品揃えは老舗の伝統的な香り（白檀、沈香）に偏りがちです。もし、現代的なアロマの香りや、煙がほとんど出ない線香など、新しいタイプのものを探している場合は、仏具専門店やネット通販の方が選択肢が広がる場合もあります。

購入前には、「いつまでに必要か」「配送は必要か」を明確にしてから、進物体温室を訪れるとスムーズです。特に、お盆や年末年始などの繁忙期は混み合うため、時間に余裕をもって伺いましょう。

百貨店の進物体温室は、「格式」を重視する方にとって、最も失敗のない選択肢と言えますね。

ホームセンター（カインズ・コーナンなど）の取り扱いと特徴

「手軽に購入したいけれど、そこそこ種類も選びたい」という、利便性と品揃えのバランスを求める方には、ホームセンターがおすすめです。全国どこにでもあり、日曜大工用品のついでに線香コーナーを覗ける手軽さが魅力です。

仏具コーナーの充実度は店舗によってピンキリ

ホームセンターは、店舗の規模や地域性によって、仏具コーナーの充実度が大きく異なります。都心部にある小型店舗では日用品の線香が数種類ある程度ですが、郊外の大型店舗になると、専門の仏壇コーナーが設置されていることも珍しくありません。

• 大型店舗の場合：
  贈答用としてパッケージ化された線香セットや、ろうそくとのセット商品が充実しています。比較的一般的な白檀の香りや、花の香りといった定番品が多く、価格帯も手頃なものから中級品まで揃っています。
• 小型店舗の場合：
  日常的に利用する線香がメインで、贈答用線香としては「のし」がついていない、シンプルなセット品が多いです。

ホームセンターで買うメリット

ホームセンターで贈答用線香を購入するメリットは、何といっても「安さ」と「駐車場」です。

1. 価格が手頃：
   仏具専門店や百貨店に比べて、比較的リーズナブルな価格帯の商品が多いため、親しい間柄への贈り物や、ご自宅で使うためのストックとしても購入しやすいです。
2. 駐車場が広い：
   重いものを運ぶ必要がない線香でも、車で気軽に立ち寄って購入できるのは大きな利便性です。
3. 仏具を一式揃えられる：
   お盆の提灯やお墓参り用のグッズ、仏具のお手入れ用品など、線香以外のお供え関連品も同時に購入できるため、まとめて買い物を済ませたい方には非常に便利です。

ホームセンターでの購入時の注意点

手軽さが魅力のホームセンターですが、購入する際にいくつか注意しておくべき点があります。

• 専門スタッフがいない：
  仏具の専門家が常駐しているわけではないため、線香の香りや宗派による違い、熨斗（のし）に関する詳しいマナーの相談は難しいと考えておきましょう。自分で事前に調べておく必要があります。
• 包装・のしサービス：
  贈答用の線香セットを購入した場合でも、百貨店のような丁寧なサービスは期待できない場合があります。セルフで包装紙が用意されているか、簡単なサービスのみの場合が多いので、事前に確認が必要です。
• 高級品の取り扱い：
  沈香を多用した数万円するような最高級の贈答用線香は、基本的に取り扱いがありません。品質よりもコストパフォーマンスを重視する方向けです。

ホームセンターで購入する際は、自分でマナーを理解し、手頃な価格帯の定番品を選ぶのが賢い利用法と言えます。ホームセンターの仏具コーナーの情報を事前にチェックしておくと、スムーズな買い物につながりますよ。

ドラッグストア（マツキヨ・スギ薬局など）の販売状況と手軽さ

「いますぐ、とにかく線香が必要！」という緊急性の高い場合や、最も身近な場所で済ませたい場合は、ドラッグストアの利用が最も手軽で早いです。生活必需品が揃うドラッグストアは、意外と仏具関連も取り扱っていることが多いのです。

緊急時の「お供え」として役立つ

ドラッグストアは、線香売り場の中でも特に「日用品」の線香がメインです。しかし、お盆や法事の時期が近づくと、簡易的な贈答用線香のセットが店頭に並ぶことがあります。これは、急な訪問や近所へのお供えとして用意するのに十分なレベルです。

ドラッグストアのラインナップと特徴

• 品揃えの傾向：
  主に、「毎日使う線香」「お墓参り用の線香」と並んで、1,000円〜3,000円程度の箱入り線香セットが置かれています。メーカーは、大手の日用品メーカーや、一般的な線香メーカーの普及品が中心です。
• 「のし」の有無：
  贈答用として販売されているセット品には、すでに「御供」の熨斗が印刷された外箱や、簡易的な「のし紙」が同梱されていることが多いです。ただし、名入れや細かなマナーに対応したサービスはありません。自分で名前を書き込む必要があります。
• メリット：
  圧倒的な店舗数と営業時間です。夜遅くまで営業している店舗も多く、急な入用に対応できます。また、普段の買い物ついでに立ち寄れる手軽さも魅力です。

ドラッグストアで購入する際の注意点

手軽な反面、ドラッグストアで購入する際には、贈答用として少し注意が必要な点もあります。

贈答品としての「格」と品質

ドラッグストアで取り扱っている線香は、あくまでも「日用品」の延長線上にあります。そのため、百貨店や専門店で扱うような香木をふんだんに使った高級線香や、特別な線香は置いていません。目上の方や、故人を深く偲ぶための特別な贈答品としては、少々格が足りないと感じる方もいるかもしれません。

• 香りの種類が限定的：
  白檀系の香りや、お花の香りが数種類ある程度で、香りのバリエーションは非常に少ないです。
• 包装サービスがない：
  基本的に、購入した商品を包装してくれるサービスはありません。自分で手渡しする場合、そのままのパッケージで渡すことになるため、見た目の印象も考慮しましょう。
• 在庫切れの可能性：
  仏具はあくまで副次的な商品のため、お盆や年末年始といった繁忙期には、贈答用セットが売り切れてしまう可能性もあります。

ドラッグストアは、「手土産として、最低限のお供えを持っていきたい」という場合に利用するのがベストです。もし、もう少し良いものを贈りたい場合は、次のコンビニの項目を参考に、ネット通販も検討してみるのが良いでしょう。

コンビニ（セブン・ローソン・ファミマ）で買える？緊急時の対応

「今すぐ買いたい」「他に店が開いていない」という究極の緊急事態に頼りになるのが、コンビニエンスストアです。24時間営業の店舗が多く、最後の砦として知られています。では、コンビニで贈答用線香は買えるのでしょうか？

残念ながら、贈答用線香の取り扱いは「ほぼない」

結論から言うと、大手コンビニチェーン（セブンイレブン、ファミリーマート、ローソンなど）のほとんどの店舗では、贈答用としてパッケージ化された線香の取り扱いはありません。コンビニは、商品を厳選して陳列スペースを最大限に活用しているため、需要が限定的な贈答品は置いていないのです。

お墓参り用の「ワンセット」がある場合も

ただし、ごく稀に、お墓参りに便利な「お墓参りセット」として、以下のものがセットになった商品が置かれている場合があります。

• 日常的に使う安価な線香（数本）
• チャッカマンまたはライター
• 小さなろうそく

これは「お供え」というよりは、「お墓参りの道具」としての側面が強いため、贈答用として相手に渡すのには適していません。あくまで、自分がお参りに行くための緊急用と考えるべきでしょう。

究極の緊急事態でコンビニを利用するなら？

もし、どうしてもコンビニしか開いておらず、何かお供えを持っていかなければならない状況になったら、線香以外のものを用意することを検討しましょう。コンビニは「食料品」の品揃えが豊富です。

• お菓子や和菓子：
  個包装の焼き菓子や、日持ちのする和菓子の詰め合わせなど、見栄えのするものがおすすめです。
• 飲み物：
  故人が好きだったジュースやお茶、ビール（アルコール可の場合）などを供えるのも良いでしょう。

重要なのは、「何も持っていかないよりは、気持ちを形にすること」です。線香にこだわらず、心を込めて選んだお菓子などをお供えとして持参しましょう。後日改めて、仏具専門店やネット通販で正式な贈答用線香を購入して郵送するのが、最も丁寧な対応となります。

事前に近隣のコンビニの状況を検索しても、やはり情報は見つかりにくいかもしれません。緊急時には、無理せず他の品物を選ぶことをおすすめします。

インターネット通販（Amazon・楽天など）で贈答用線香を買う利点

最近、贈答用線香を購入する場所として急速に人気を集めているのが、インターネット通販です。Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングといった大手モールを利用すれば、実店舗にはない無限ともいえる選択肢の中から、最適な一本を見つけ出すことができます。

ネット通販が選ばれる3つの大きな利点

忙しい現代人にとって、ネット通販は「時間」「種類」「レビュー」の3つの面で、実店舗を上回るメリットを提供してくれます。

豊富な品揃えと徹底比較ができる

実店舗の売り場には限りがありますが、ネット通販は在庫の制約がありません。日本の老舗メーカーの定番品はもちろん、海外の珍しい香りのお香タイプ、さらには煙や香りを極限まで抑えた最新型の線香まで、あらゆる商品を見つけられます。

• 価格比較が簡単：
  同じ商品でも、複数のショップの価格や送料を瞬時に比較できるため、最もお得なショップを選べます。
• ニッチな商品が見つかる：
  「ペット供養用」や「故人の趣味に合わせた香り」など、特定のニーズに特化したニッチな商品も簡単に見つかります。

ユーザーレビューで香りを「想像」できる

線香選びの最大のネックは、実際に香りを嗅いで選べないことです。しかし、ネット通販では数多くの購入者のレビューが参考になります。レビューには、「白檀の香りが濃厚で良かった」「微煙タイプだが、香りがしっかり感じられた」「パッケージが贈答品として立派だった」など、具体的な感想が書かれています。これらを参考にすることで、実物を嗅ぐことなく、香りをより正確に想像できます。

「のし」や「ラッピング」サービスも充実

「ネットだと、のしや包装が心配…」という方もいるかもしれませんが、多くの仏具専門のオンラインショップや、大手モールのストアでは、充実した贈答用サービスを提供しています。

• のし・名入れ対応：
  注文時に「御供」「御仏前」などの表書きや、名入れを無料でしてくれるショップが多いです。
• 進物用ラッピング：
  丁寧な包装や、手提げ袋の無料同梱サービスを行っているところもあります。
• 直送対応：
  購入者から直接ご遺族の自宅へ配送してもらう場合も、伝票の贈り主を自分の名前に設定するなど、細かな配慮をしてくれます。

ネット通販で購入する際の注意点

便利なネット通販ですが、失敗しないために注意すべきポイントもあります。

• 到着までの時間：
  即日発送に対応しているショップもありますが、「のし・名入れ」の対応に時間がかかる場合があります。特に法事などで急いでいる場合は、注文から到着までの日数を必ず確認しましょう。
• 送料：
  商品価格は安くても、送料が別途かかってしまうと総額が高くなることがあります。送料無料ラインや、複数の商品をまとめて買う際の送料を確認しましょう。
• ショップの信頼性：
  特に高級な線香を購入する場合、販売店のレビューや評価をチェックし、信頼できるショップから購入しましょう。

時間をかけてじっくり選びたいなら、ネット通販は最高の選択肢です。Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングで「贈答用 線香」と検索して、レビューを読み比べてみることから始めてみましょう。

贈答用線香を選ぶ時の最重要チェックポイント

購入場所が決まったら、次に線香選びの本番です。贈答用線香を選ぶ上で、最も重要なのは「贈る相手や故人への配慮」です。単に高価なものを選ぶのではなく、相手の状況や好みに合わせたものを選ぶことが、何よりも心を伝える行為となります。

相手のライフスタイルを考慮する「煙」と「香り」

現代の生活環境では、煙の量と香りの強さが、線香選びの最重要ポイントとなっています。一昔前の線香は煙が多かったですが、最近は様々な技術が開発されています。

微煙・超微煙タイプを選ぶべきケース

以下の条件に当てはまる場合は、「微煙（びえん）」または「超微煙（ちょうびえん）」と記載されているものを選びましょう。

• 集合住宅（マンション・アパート）：
  煙が窓から出て、隣家や他の住人に迷惑をかけてしまう可能性があります。
• 換気がしづらい部屋：
  仏間がなく、リビングなど家族が長く過ごす部屋に仏壇がある場合、煙や香りが充満するのを嫌う方もいます。
• アレルギー体質の方：
  ご遺族や同居人に、煙や香料に敏感な方、または喘息などの持病がある方がいる場合は、特に注意が必要です。

最近の微煙線香は、煙が少なくても香りはしっかり楽しめるように工夫されていますから、ご安心ください。商品名に「煙の少ない」「微煙」といった記載があるかを確認しましょう。

伝統的な香り vs 現代的な香り

線香の香りは、大きく分けて「伝統的な香木系」と「現代的なフローラル・アロマ系」の2種類があります。

線香の香りの種類と選び方

香りの種類	主な原料	贈る相手の傾向	適したシチュエーション
伝統的な香木系	沈香（じんこう）、白檀（びゃくだん）	ご年配の方、宗派を重んじる方	格式を重んじる法事、目上の方への贈答
現代的な香り	ラベンダー、桜、フルーツ、アロマオイル	若いご夫婦、香りにこだわりがある方	親しい方へのお供え、日常使い

香りの好みが分からない場合は、白檀の穏やかな香りを選ぶのが最も無難で間違いがありません。沈香は非常に高級ですが、香りが濃く個性が強いため、先方の好みを把握している場合に選ぶのが賢明です。

線香の香りは、故人やご遺族の「癒し」にもつながります。相手への心遣いを最優先して選んでみてくださいね。

贈答用線香の有名メーカーと人気の香りTOP3

贈答品として線香を選ぶ際、どこのメーカーを選べば良いか迷う方も多いでしょう。日本の線香文化は非常に奥深く、多くの老舗メーカーが存在します。ここでは、贈答用として信頼できる有名メーカーと、その中でも特に人気を集めている香りのタイプをご紹介します。

贈答品として信頼される有名メーカー3選

以下の3社は、日本の線香市場において長い歴史と確かな品質で知られており、贈答用として誰もが認める高い格式を持っています。百貨店や専門店でも必ず取り扱われているため、安心して選ぶことができます。

1. 日本香堂（Nippon Kodo）：
   天正年間（1573年〜）から続く香の老舗です。伝統的な香木線香から、現代のライフスタイルに合わせた微煙・アロマ系線香まで、幅広いラインナップを誇ります。特に、「毎日香」や「青雲」といった一般普及品から、高級な「伽羅大観」などの贈答用まで、品質の確かさに定評があります。
2. 梅栄堂（Baieido）：
   500年以上の歴史を持つ、世界最古の線香メーカーの一つです。伝統的な製法を守り続け、香木（特に沈香）の扱いに長けていることで知られています。「特選沈香」「開運香」など、香木本来の深い香りを追求した線香は、特に香りにこだわる方への贈答品として人気です。
3. 玉初堂（Gyokusyodo）：
   明治時代から続く老舗で、特に「香りの良さ」と「煙の少なさ」を両立させることに力を入れています。最高級の天然香料を惜しみなく使用し、伝統を守りながらも現代の仏間に合った線香づくりを続けています。

贈答用として失敗しない人気の香りTOP3

迷ったらこの3種類を選べば、ほとんどの場合でご遺族に喜ばれます。特に、「お悔やみ」の気持ちを伝えるのに最適な、穏やかで心が安らぐ香りです。

• 【1位】白檀（びゃくだん）：
  最もポピュラーで、線香の基本となる香りです。甘く爽やかな香りで、心が落ち着くとされています。好き嫌いが分かれにくく、万人受けする香りのため、相手の好みが分からない場合に選ぶのがベストです。
• 【2位】沈香（じんこう）：
  白檀よりも希少性が高く、独特な苦みや辛味、そして奥深い甘さが複雑に絡み合った、神秘的な香りです。非常に高価な線香の原料となり、贈答品として最高級の格式を示します。
• 【3位】フローラル・アロマ：
  近年人気が高まっているのが、故人が生前好きだった花（桜、梅、ラベンダーなど）の香りを表現した線香です。仏事用線香としてだけでなく、「お供えとして故人を偲ぶ」という現代のニーズに合致しています。

これらのメーカーや香りの情報を頭に入れておけば、購入場所で迷うことなく、自信を持って贈答用線香を選ぶことができますね。もし、実際に香りを嗅いでみたい場合は、百貨店や専門店を訪れてみるのがおすすめです。

価格帯別に見る！予算に合わせた贈答用線香の選び方

贈答用線香は、価格帯によって香りの原料やパッケージの豪華さが大きく変わってきます。相手との関係性や、贈るシチュエーションによって、適切な予算感があります。ここでは、予算を3つのレンジに分けて、それぞれの選び方を解説します。

【3,000円〜5,000円】手頃なお供え・近しい関係

この価格帯は、最も流通量が多く、手軽な贈答用として人気が高いレンジです。「遠方への帰省時のお供え」「近所の方へのお悔やみ」「故人の四十九日法要後」など、比較的親しい間柄や形式を問わないお供えに適しています。

• 内容物：
  白檀をベースとした線香が中心で、微煙タイプやフローラル系の香りのものが選べます。短寸（約13cm）の線香が数箱セットになった、コンパクトで持ち運びやすいパッケージが多いです。
• 購入場所：
  ホームセンター、ドラッグストア（一部）、Amazon、楽天市場で探しやすいです。
• 選び方のヒント：
  この価格帯なら、「微煙」であることや、「故人の好きな香り」など、機能性や個性を重視して選ぶと喜ばれます。

【5,000円〜10,000円】一般的な法事・目上の方へ

この価格帯は、一般的な法事や、目上の方、親戚などへの贈答品として最も適しています。贈答用線香として、「失礼がない」と広く認められる品質と格式を持っています。

• 内容物：
  白檀や沈香がやや多めに配合された、香りの良い線香が中心となります。桐箱に入ったセットや、複数の香りが楽しめるアソートセットもこの価格帯で選べます。
• 購入場所：
  仏壇・仏具専門店、百貨店、そして信頼できるネット通販ショップが主な購入先です。
• 選び方のヒント：
  「老舗メーカーの定番品」を選ぶと失敗がありません。また、「のし」をしっかりかけてもらうことが重要になります。

【10,000円〜】特別な弔意・最高級品を贈りたい時

1万円を超える価格帯は、故人への特別な弔意、または非常に親密な間柄で、最高の品質を贈りたい場合に選びます。特に、ご親族の一周忌や三回忌などの大きな法事のお供えに適しています。

• 内容物：
  沈香や伽羅（きゃら）といった、非常に希少で高価な香木を主原料とした線香が中心です。パッケージも、重厚な桐箱や漆塗りの箱など、贈答品としての威厳があります。
• 購入場所：
  仏壇・仏具専門店、百貨店（進物体温室）が基本です。品質保証と完璧なマナー対応が必要なため、この価格帯のものは実店舗で相談して購入することをおすすめします。
• 選び方のヒント：
  高額になるため、必ず先方の好む香り（伝統的か現代的か）を確認し、スタッフに相談しながら、その香木の来歴や品質についても尋ねてみると良いでしょう。

ご自身の予算と、相手との関係性を考慮して、最適な価格帯の線香を見つけてくださいね。

送る相手に合わせた「のし」や「水引」のマナーを解説

贈答用線香は、「気持ちを贈る」ものですから、商品を選ぶことと同じくらい、包装や熨斗（のし）のマナーが重要になります。せっかく良いものを選んでも、マナーを間違ってしまうと、かえって相手に失礼になってしまうかもしれません。ここでは、贈答用線香に関する基本的なマナーを分かりやすく解説します。

「のし」ではなく「掛紙」を使うのが正解

本来、「のし（熨斗）」は生ものを贈る際に使う「のしあわび」の略です。弔事（お悔やみ事）では生ものではないため、「熨斗紙」ではなく「掛紙（かけがみ）」を使うのが正式なマナーです。ただし、一般的には「のし」という言葉が浸透していますので、この記事でも「のし」と呼んで解説していきますね。

水引の色と種類

弔事の場合、水引は「黒白」または「双銀（銀一色）」の結び切りを使います。この「結び切り」は、「二度と繰り返さない」という意味が込められており、弔事には必須のマナーです。

• 黒白の水引：
  主に一般的に使われます。四十九日までの「忌中」や、それ以降の「法事・法要」など、広く使えます。
• 双銀の水引：
  黒白よりも格式が高く、主に高額な贈答品や、目上の方への贈答などに使われます。

表書き（上書き）と名入れの基本

のし紙の上段に書く「表書き」は、贈る時期によって変わります。ここが最も間違えやすいポイントなので、注意が必要です。

四十九日を境に表書きが変わる！

故人が亡くなってから四十九日までの「忌中」と、四十九日以降の「忌明け」で、使用する表書きが変わります。

贈る時期別の表書き

時期	表書き（上書き）	意味合い
四十九日前（忌中）	御霊前（ごれいぜん）	故人の魂がまだ霊界にあるという考え方（浄土真宗以外）
四十九日以降（忌明け）	御仏前（ごぶつぜん） 御供（おそなえ）	故人が仏様になったという考え方。最も広く使える。
喪中はがきを受け取った時	喪中御見舞（もちゅうおみまい）	年末年始に訪問できない場合や、寒中見舞いとして

※浄土真宗では、故人はすぐに仏様になるという教えから、忌中・忌明けに関わらず「御仏前」を使うのが一般的です。先方の宗派が分かれば、それに合わせた表書きを選ぶのが最も丁寧です。

名入れ（下書き）の基本

のし紙の下段には、贈る側の名前を書きます。

• 個人で贈る場合：
  自分のフルネームを中央に書きます。
• 夫婦連名で贈る場合：
  夫の氏名を中央に書き、その左横に妻の名前のみを書きます。
• 会社・団体で贈る場合：
  中央に代表者の氏名、その右横に会社名や団体名を少し小さめに書きます。

これらのマナーは、百貨店や仏具専門店のスタッフに頼めば、すべて完璧に対応してくれますので、自分で書くのが不安な方は、専門のサービスを利用しましょう。自分で書く場合は、濃墨の筆ペンで丁寧に書くのがマナーですよ。

贈答用線香を購入する上でのよくあるQ&A

贈答用線香選びに関する疑問や、ふとした時に気になる疑問をQ&A形式でまとめました。これで、線香選びの際の不安を解消しましょう！

Q1: 線香を贈る際に、事前に連絡は必要ですか？

A: 相手との関係性によりますが、事前に連絡するのが丁寧です。

特に配送で贈る場合は、必ず事前に電話などで「心ばかりのお供えを送らせていただきます」と連絡を入れましょう。急な荷物は、ご遺族にとって負担になることもあります。また、贈答用線香は生ものではないため、受け取りの日時を指定する必要はありませんが、念のため連絡しておくと親切です。

• 手渡しの場合：
  訪問時に持参するため、特に事前連絡は不要です。
• 直送の場合：
  「〇月〇日頃に届くように手配しました」と伝えておくと、ご遺族も安心です。

Q2: 贈答用線香の金額相場はいくらくらいですか？

A: 贈る相手との関係性や法事の規模によって大きく異なりますが、一般的には3,000円〜10,000円程度です。

特に、5,000円前後のセットは、品質と価格のバランスが良く、最も選ばれています。

贈答用線香の金額相場目安

関係性	相場価格帯	適した線香の傾向
近所・知人	3,000円〜5,000円	微煙、花の香りなど、実用的なもの
親戚・仕事関係	5,000円〜10,000円	白檀・沈香配合、有名メーカーの定番品
特に親しい親戚・目上の方	10,000円〜	沈香・伽羅など最高級の香木線香

Q3: 線香以外のもの（ろうそくなど）を贈るのはどうですか？

A: ろうそくとのセットや、進物用の「詰め合わせ」は非常に喜ばれます。

贈答用線香と絵ろうそくなどがセットになった詰め合わせは、見た目も豪華で、贈答品として立派に見えます。実用性も兼ね備えているため、ご遺族に喜ばれるでしょう。また、最近では、線香とアロマオイルなどがセットになった、「供養用のお香セット」といった現代的な商品もあります。相手の好みに合わせて選んでみましょう。

ただし、線香は「故人の食べ物」とも言われる大切な供物なので、メインは線香とし、ろうそくは添え物として考えるのが無難です。

その他の疑問については、マナーに関する詳細なQ&Aを検索してみるのも良いですね。

まとめ：贈答用線香は目的に合わせて購入場所を選びましょう

この記事では、贈答用線香が買える場所から、選び方のポイント、そしてマナーに至るまで、幅広く解説してきました。
最後に、あなたの購入目的に合わせた最適な場所をもう一度まとめて確認してみましょう。

あなたの「目的」に合う購入場所はココ！

購入目的別・最適なお店の選び方

購入目的	最適な購入場所	特徴
【格式重視】 目上の方へ、完璧な熨斗で	百貨店・デパート	高級品中心、包装・熨斗サービスが最高品質
【品質重視】 香りや宗派について相談したい	仏壇・仏具専門店	専門知識が豊富、高〜中級品まで揃う
【種類重視】 全国の商品を比較したい、レビューを参考にしたい	インターネット通販	品揃え無限大、価格比較も容易
【利便性重視】 手頃な価格で、急ぎで購入したい	ホームセンター ドラッグストア	日用品のついでに購入可、価格が手頃

贈答用線香は、単なる商品ではなく、故人を偲び、ご遺族への配慮を示すための大切な贈り物です。「どこで買えるか」を知るだけでなく、「なぜそれを贈るのか」という気持ちを大切に、この記事を参考に最適な線香を選んでくださいね。

モモストアは、あなたの気持ちがしっかりと伝わるよう、いつでもサポートさせていただきます！