LANケーブルはどこで買える?今日すぐに手に入るお店から失敗しない選び方まで徹底解説!
皆さん、突然「LANケーブルが切れた!」「急に必要になったけどどこに売ってるの?」と困った経験はありませんか?
インターネット接続に必須のアイテムですが、いざ探すとなるとなかなか見つからず焦ってしまいますよね。
この記事では、筆者モモストアが、LANケーブルを今日すぐに手に入れる方法から、失敗しないための選び方まで、まるっと分かりやすく解説していきます!
急いでいる方も、これから快適なネット環境を作りたい方も、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
・家電量販店(ヨドバシ・ヤマダなど)の品揃えと選び方のポイント
・100円ショップ(ダイソー・セリア)で見つかる?安価なケーブルの注意点
・ホームセンター(カインズ・コーナンなど)は長いケーブルを探すのに便利
・コンビニ(セブン・ローソンなど)では売ってる?緊急時の最終手段
- 【今すぐ欲しい!】LANケーブルが買える店舗別販売状況を徹底調査
- 家電量販店(ヨドバシ・ヤマダなど)の品揃えと選び方のポイント
- 100円ショップ(ダイソー・セリア)で見つかる?安価なケーブルの注意点
- ホームセンター(カインズ・コーナンなど)は長いケーブルを探すのに便利
- コンビニ(セブン・ローソンなど)では売ってる?緊急時の最終手段
- 【結論】LANケーブルをいますぐ手に入れたいならココがベスト
- オンラインショップ(Amazon・楽天)での購入が断然おすすめな理由
- LANケーブルを選ぶときに「失敗しない」ための4つの重要ポイント
- 【カテゴリ別】Cat5e・Cat6・Cat7など違いとおすすめの用途
- 単線とより線って何?長さで選ぶべき「ケーブル構造」の基礎知識
- フラット?スタンダード?用途に合わせた「ケーブル形状」の選び方
- LANケーブルの平均的な値段はいくら?買い替え時の予算の目安
- 買ったLANケーブルを長持ちさせる!配線時の注意点と裏ワザ
- 無線(Wi-Fi)ではなく、あえてLANケーブルを使うべきメリットとは
- 古いLANケーブルを使い続けるリスクと買い替えのサイン
- LANケーブルの自作ってどうなの?市販品との違いを解説
- 無線ルーターとLANケーブル、どちらも選ぶ際の重要メーカー
- 自宅でできる!LANケーブルの接続不良や速度低下のチェック方法
- LANケーブルとセットで買うと便利な周辺アイテム3選
- LANケーブルの知識まとめ
【今すぐ欲しい!】LANケーブルが買える店舗別販売状況を徹底調査

LANケーブルが必要になる状況って、「今すぐネットに繋ぎたいのに!」という急なことが多いですよね。
まずは、皆さんが真っ先に思い浮かべるであろう、実店舗でLANケーブルが買える場所をリストアップし、それぞれの特徴や品揃えを詳しく解説します。
どこで売っているのか知っておけば、いざという時も落ち着いて行動できますよ!
LANケーブルの主な販売店舗一覧
LANケーブルは、主に以下の場所で販売されています。急いでいる場合は、在庫が確実にあるお店からチェックするのがおすすめです。
| 店舗カテゴリー | 具体的な店名(例) | 品揃えの傾向 | 価格帯 | 在庫確実性 |
| 家電量販店 | ヨドバシカメラ、ビックカメラ、ヤマダ電機など | カテゴリ、長さ、種類が最も豊富 | 標準~高め | ◎(確実) |
| ディスカウント店 | ドン・キホーテ、ロヂャースなど | 長さは限られるが、安価なものが多い | 安め | 〇(店舗による) |
| PC専門店 | ドスパラ、パソコン工房など | ゲーミング向けなど高性能な製品が豊富 | 標準~高め | ◎(確実) |
| ホームセンター | カインズ、コーナン、DCMなど | 長尺ケーブルや屋外用など、業務用に近いものも | 標準 | 〇(店舗による) |
| 100円ショップ | ダイソー、セリア、キャンドゥなど | 0.5m~1m程度の短尺、簡易的なCat5eが多い | 非常に安い | △(在庫不安定) |
| コンビニエンスストア | セブンイレブン、ローソン、ファミリーマートなど | 基本的に取り扱いなし(要確認) | - | ×(期待薄) |
このように、お店によって得意なケーブルの種類や長さ、価格帯が全く違います。
たとえば、今日だけとりあえずネットに繋げればいい!という場合は100円ショップやディスカウント店を、高速で安定した回線を使いたい場合は家電量販店やPC専門店を選ぶのが賢い方法です。
特に、家電量販店はネットワーク周辺機器の専門知識を持った店員さんもいるので、迷ったときに相談できるという大きなメリットがありますよ。
家電量販店(ヨドバシ・ヤマダなど)の品揃えと選び方のポイント
LANケーブルを探す上で、最も品揃えが豊富で確実なのが、やはり家電量販店です。
主要な家電量販店であれば、必ずと言っていいほどネットワーク機器のコーナーがあり、多くの種類のLANケーブルが陳列されています。
家電量販店の品揃えがすごい理由
なぜ家電量販店がおすすめかというと、その「在庫の幅広さ」にあります。
例えば、最新の高速通信に対応した「Cat8」のようなハイスペックなものから、一般的な家庭用の「Cat6A」、さらに長さも数十メートル単位の長いものまで、一通り揃っています。
インターネット接続の環境は人それぞれなので、どんな状況にも対応できる品揃えは非常に心強いですよね。
主要な家電量販店の特徴
主要な家電量販店でも、お店ごとに少し傾向があります。ご自宅や職場から近い店舗を選ぶ際の参考にしてください。
- ヨドバシカメラ、ビックカメラ:
全国的に店舗が多く、PC周辺機器コーナーの規模も大きいため、特に品揃えが豊富です。オリジナルブランドのケーブルも多く、価格と品質のバランスが良いのが魅力です。
オンラインストアのヨドバシ.comやビックカメラ.comでも、店頭と同じかそれ以上の品揃えを誇り、当日配送に対応している場合もあります。 - ヤマダ電機:
地域密着型の店舗展開もしているため、郊外にお住まいの方にとっては最もアクセスしやすい場合があります。特定のメーカーに偏らず、幅広い製品を取り扱っています。 - ケーズデンキ、エディオン:
比較的、標準的なCat5eやCat6といった一般家庭でよく使われるカテゴリのケーブルを中心に扱っていることが多いです。店員さんが親切で、専門知識がなくても相談しやすい雰囲気があります。
家電量販店で購入する際の選び方のコツ
種類が多すぎて迷ってしまう場合は、以下の3つのポイントを意識して店員さんに尋ねてみましょう。
1.カテゴリ(速度)
ご自宅のインターネット回線が「光1G」なのか「10G」なのかによって必要なカテゴリが変わります。迷ったら「Cat6A」を選んでおけば、当面は困ることはありません。
2.長さ(配線距離)
ルーターとPCの間など、必要な長さをあらかじめ測っておきましょう。少し長め(50cm程度)に余裕を持たせて選ぶのがポイントです。
3.形状(フラットかスタンダードか)
壁やドアの下を通す場合は「フラットタイプ」、ノイズ耐性や耐久性を重視するなら「スタンダード(丸形)タイプ」がおすすめです。
これらの情報を準備しておけば、店員さんもスムーズにおすすめの製品を紹介してくれますよ。
100円ショップ(ダイソー・セリア)で見つかる?安価なケーブルの注意点
「とりあえず一時的に繋げたい」「短いケーブルで十分」という時に気になるのが、100円ショップでの取り扱いですよね。
結論から言うと、ダイソーやセリア、キャンドゥなどの一部店舗では、LANケーブルが販売されていることがあります。ただし、いくつか注意点がありますので、詳しく見ていきましょう。
100均LANケーブルの傾向と限界
100円ショップで販売されているLANケーブルは、主に以下の特徴があります。
- 長さが短い: 0.5m、1mなど、機器のすぐ近くを繋ぐための短尺ケーブルが中心です。
リビングの端から端まで繋ぐような長尺ケーブルは、ほとんど取り扱いがありません。 - カテゴリが古い場合がある: Cat5e(最大1Gbps)など、最新の高速通信には対応していないカテゴリのものが中心です。
超高速インターネット(10Gbpsなど)を契約している方は、速度が落ちてしまう可能性が高いです。 - 耐久性: ツメ折れ防止機能がないなど、耐久性や品質は家電量販店の製品に劣る場合があります。
つまり、100均のLANケーブルは、「PCとプリンターを一時的に繋ぐ」「ルーター周りの配線を整理する」といった、簡易的・短距離の接続に限定して使うのが賢明です。
100均で購入する際の裏ワザ
もし100円ショップでLANケーブルを探すなら、「PC・スマホ周辺機器」または「電気・配線コード」のコーナーを探しましょう。
また、店舗によって在庫の有無や種類が大きく異なるため、「確実性」を求めるなら、事前に電話で問い合わせるか、別の店舗(家電量販店など)に行くことを検討する方が時間と労力の節約になります。
筆者モモストアの経験上、短くて色がシンプルなものが欲しい場合は、ダイソーで見つかる可能性が高いです。しかし、Cat6以上を求めるなら、迷わず家電量販店かオンラインショップに頼るべきだと断言できます!
ホームセンター(カインズ・コーナンなど)は長いケーブルを探すのに便利
家電量販店や100円ショップとは少し毛色の違う販売店として、ホームセンターがあります。
カインズ、コーナン、DCMなどのホームセンターは、実は特定のニーズを持つ方にとって非常に便利な購入場所なのです。
ホームセンターが持つ独自の強み
ホームセンターの電気・配線コーナーには、一般的なLANケーブルだけでなく、家電量販店では見かけないような「特殊なケーブル」が置いてあることがあります。
特にチェックすべき3つのポイント
- 長尺ケーブル(15m以上):
戸建ての1階から2階へ配線したり、広い事務所内で機器を繋いだりする場合など、長いケーブルが必要な時に便利です。ホームセンターは建築資材や工具を扱うため、長い配線ケーブルの需要が高いからです。 - 屋外用・耐水ケーブル:
外に防犯カメラを設置したり、離れの部屋まで配線したりする場合に必須となる、防水やUV(紫外線)に強い屋外用ケーブルを見つけやすいです。 - 配線パーツ:
ケーブルを壁に固定するためのモールや、延長するためのコネクタなど、配線作業に必要な周辺パーツも一緒に揃えられるのは、ホームセンターならではの大きなメリットです。
ただし、ホームセンターで売られているケーブルは、カテゴリ(速度規格)の種類が、家電量販店ほど豊富ではない可能性があります。
特に、Cat7やCat8といった最新の高速規格を探している場合は、事前にオンラインショップや家電量販店の在庫を確認した方が確実です。
ホームセンターとディスカウントストアの違い
ドン・キホーテなどのディスカウントストアもLANケーブルを扱っていますが、こちらは「安さ」と「緊急性」に特化しており、品揃えは比較的シンプルです。
一方、ホームセンターは「配線工事」や「DIY」の視点から商品を選んでいるため、必要な長さや耐久性を重視した、実用的なケーブルを探すことができます。
広大な店内を歩き回る手間はありますが、特に長めのケーブルが必要な方は、一度足を運んでみる価値はありますよ!
コンビニ(セブン・ローソンなど)では売ってる?緊急時の最終手段
真夜中や早朝など、他の店舗が閉まっている時間にLANケーブルが必要になったら…
多くの人が「コンビニなら売っているかも?」と考えますよね。実際にどうなのか、気になるところを解説します。
コンビニでの販売状況の現実
残念ながら、大手コンビニエンスストア(セブンイレブン、ファミリーマート、ローソンなど)では、基本的にLANケーブルの常時販売は行われていません。
理由は、他のPC周辺機器(USB充電器やイヤホンなど)に比べて需要が低く、在庫スペースを確保するメリットが少ないためです。
稀に、店舗の立地(オフィス街や大学近くなど)によっては、緊急用のPCサプライ品として置いてある可能性もゼロではありませんが、「確実に手に入る」場所として期待するのは難しいのが現状です。
緊急でケーブルが必要な時の代替案
コンビニでLANケーブルが見つからなかった場合、緊急時には以下の代替手段を検討しましょう。
| 代替手段 | 詳細 | 対応できる接続 |
| スマホのテザリング機能 | スマートフォンをWi-Fiルーターとして利用する機能です。 | 一時的なPCのインターネット接続 |
| モバイルWi-Fiルーター | 契約している、またはレンタルできるモバイルルーターを利用します。 | 外出先や短期間の利用 |
| 無線LAN子機の利用 | デスクトップPCなどで、無線LAN機能を後付けするUSB接続の機器です。 | LANケーブルが不要な接続 |
特に、ノートパソコンであれば、テザリング機能を使えば、とりあえずインターネットに接続することは可能です。速度は落ちますが、急ぎのメール送信や簡単な調べ物には対応できますよ。
やはり、確実性・品揃え・価格を考慮すると、コンビニは最終手段としても期待薄と心得ておき、できる限り営業時間内の家電量販店やオンラインショップを活用するのがベストです。
【結論】LANケーブルをいますぐ手に入れたいならココがベスト
ここまで様々な販売店舗を見てきましたが、状況によってベストな購入場所は異なります。
「急いでいる!」「種類にこだわりたい!」「とにかく安く済ませたい!」という、3つの異なるニーズ別に、最適な購入場所をまとめてみましょう。
ニーズ別!おすすめの購入先
| ニーズ | ベストな購入場所 | 理由 |
| ① 今すぐ、確実に欲しい | 大型家電量販店(ヨドバシ、ビックなど) | 品揃えが豊富で、在庫が確実にあるため。専門知識を持つ店員に相談できる安心感も。 |
| ② 種類を比較して、安く買いたい | オンラインショップ(Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピング) | 実店舗よりも種類が多く、価格比較が容易。レビューを参考に品質を確認できる。 |
| ③ とりあえず繋がればいい | 100円ショップ(短尺の場合)または ディスカウントストア(ドン・キホーテなど) |
価格が非常に安く済む。ただし、在庫や品質には注意が必要。 |
結論として、「今日中に、確実で高品質なLANケーブルを手に入れたい」なら、迷わずお近くの大型家電量販店に向かいましょう。
特に、都市部にある店舗なら夜遅くまで営業していることも多く、急な出費にも対応しやすいです。
オンライン注文と店頭受け取りの活用
もし、家電量販店に行く時間が惜しい場合は、オンラインで注文し、店舗で受け取るサービス(クリック&コレクト)を利用するのも非常に有効です。
ヨドバシカメラやビックカメラなどではこのサービスを提供している場合が多く、在庫確認の手間も省けて、確実に商品を手に入れられる裏ワザです。
ビックカメラの店舗受け取りサービスをチェック!
また、Amazonや楽天市場などのオンラインショップも、プライム会員や翌日配送サービスを利用すれば、実質的に「翌日には手に入る」ため、緊急性の低い買い替えの場合はこちらが断然おすすめです。
オンラインショップ(Amazon・楽天)での購入が断然おすすめな理由
「いますぐ欲しい」という緊急時を除けば、LANケーブルの購入はオンラインショップ、特にAmazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングなどの大手サイトを利用するのが最も賢明な選択肢です。
筆者モモストアも、高性能なケーブルや特殊な長さのものを買うときは、ほとんどオンラインを利用しています。その理由を詳しくご紹介しますね。
オンラインショップの圧倒的なメリット
オンライン購入には、実店舗にはない、以下のようなメリットがあります。
品揃えと選択肢の多さ
実店舗の売り場面積には限界がありますが、オンラインショップは無限に近い商品数を扱っています。
マイナーなメーカーの高品質な製品から、Cat8のような最新規格、珍しい色やデザインのケーブルまで、探しているものが必ず見つかります。実店舗では棚に並びきらないような、50mといった超長尺ケーブルも豊富です。
価格比較のしやすさ
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピング、それぞれのサイトで簡単に価格を比較できますし、セールやポイントアップのタイミングを狙えば、実店舗よりもかなり安く手に入ることが多いです。
特に楽天市場やYahoo!ショッピングでは、普段使っているポイントを有効活用できるため、実質的な価格を抑えられます。
レビューによる情報収集
購入者のレビューを読むことで、「実際にどれくらい速度が出たか」「耐久性はどうだったか」「ルーターとの相性はどうか」といった、生の声に基づいた品質情報を知ることができます。
これは、実店舗でパッケージを見ただけでは絶対に分からない、オンラインならではの大きな強みです。
購入時の注意点:メルカリやフリマアプリの活用
中古品でも良ければ、メルカリなどのフリマアプリでもLANケーブルは出品されています。
「短期間だけ使いたい」「生産終了したモデルを探している」といった場合は便利ですが、品質や動作保証がないため、以下の点に注意が必要です。
- カテゴリ(Cat5e、Cat6など)が正しく記載されているか
- ケーブルのツメ部分に破損がないか
- 出品者の評価が高いか
特に高速通信を求める場合は、新品の信頼できるメーカー品を選ぶことを強くおすすめします。
LANケーブルを選ぶときに「失敗しない」ための4つの重要ポイント
販売場所が分かったところで、次に重要になるのが「選び方」です。
「せっかく買ったのに通信速度が遅い…」「ケーブルが邪魔で配線が大変…」といった失敗を避けるために、LANケーブル選びで絶対に押さえておくべき4つのポイントを解説します。
カテゴリ(Cat)を必ずチェックする
これが最も重要です。LANケーブルには「Cat5e」や「Cat6A」といった「カテゴリ(Cat)」の規格があり、数字が大きいほど通信速度と安定性が向上します。
| カテゴリ | 最大通信速度 | 伝送帯域(Hz) | おすすめの用途 |
| Cat5e | 1Gbps | 100MHz | 古い規格。一般的な動画視聴やメールには使えるが、現在新規購入は非推奨。 |
| Cat6 | 1Gbps | 250MHz | 一般的な家庭用ルーターに最適。安定した動画視聴やWEB閲覧に十分。 |
| Cat6A | 10Gbps | 500MHz | 将来性を含めて最もおすすめ。オンラインゲームや4K動画視聴に最適。 |
| Cat7 | 10Gbps | 600MHz | ノイズ耐性が高い。主に業務用だったが、ゲーマーにも人気。 |
| Cat8 | 40Gbps | 2000MHz | 最新規格。データセンターやサーバー向け。家庭用ではオーバースペック。 |
現在、主流となっている光回線(フレッツ光、auひかりなど)の多くは最大1Gbpsですが、今後10Gbpsサービスも増えてきます。筆者モモストアとしては、「Cat6A」を選んでおけば、将来的に回線をアップグレードしてもケーブルを買い替える必要がなく、最もコスパが良いと考えます。
必要な長さを正確に測る
長すぎても短すぎても問題が発生します。
- 長すぎる場合:
ケーブルが床に這って見た目が悪くなるだけでなく、余ったケーブルが束になることでノイズを拾いやすくなり、通信速度が落ちる原因になることがあります。 - 短すぎる場合:
機器を無理に引っ張ったり、コネクタに負荷がかかったりして、断線や破損の原因になります。
必ず、配線経路をメジャーで測り、曲がり角や配線の余裕分として50cm~1m程度を加えた長さを選びましょう。市販されているケーブルは、0.5m、1m、2m、3m、5m、10mなど、規格サイズが決まっています。
より線と単線を選ぶ
ケーブルの内部構造には「より線」と「単線」の2種類があり、これも選び方の重要なポイントです。
| 構造 | 特徴 | メリット | デメリット | おすすめの長さ |
| より線 | 細い銅線を束ねた構造で柔らかい。 | 柔軟性があり、取り回しがしやすい。抜き差しが多い場所にも適している。 | ノイズに弱く、長距離だと通信が不安定になりやすい。 | 5m以下の短距離 |
| 単線 | 太い銅線が1本入った構造で硬い。 | ノイズに強く、通信が安定する。耐久性が高い。 | 硬くて曲げにくく、配線しにくい。 | 10m以上の長距離 |
ご家庭で使う短いケーブル(ルーター周りなど)なら、「より線」で十分です。壁の中や天井裏など、一度配線したら動かさない長いケーブルが必要な場合は、迷わず「単線」を選びましょう。
ツメ折れ防止機能の有無
LANケーブルのコネクタ部分にある「ツメ」は、一度折れるとしっかりと固定できなくなり、通信が途切れる原因になります。頻繁に抜き差しする場所や、配線が複雑な場所で使う場合は、ツメ折れ防止機能付きの製品を選ぶと安心ですよ。
【カテゴリ別】Cat5e・Cat6・Cat7など違いとおすすめの用途
先ほどの「失敗しない選び方」でも触れましたが、LANケーブルの「カテゴリ(Cat)」は通信品質を決定づける最重要ポイントです。
ここでは、主要なカテゴリについてさらに深掘りし、あなたの利用環境に最適なのはどれかを見極めていきましょう。無駄にハイスペックなものを買ってしまうのを防げますよ!
家庭用LANケーブルのカテゴリ別比較
一般的に、数字が大きくなるほど高性能になり、同時に価格も高くなります。ご自宅のインターネット回線の最大速度と、利用用途に合わせて選ぶのがポイントです。
Cat5eとCat6:一般家庭の標準
多くの家庭用ルーターは、現在でもCat5e(最大1Gbps)やCat6(最大1Gbps)のポートを搭載しています。
Cat5eは古い規格ですが、WEB閲覧やYouTubeなどの標準画質動画の視聴が中心であれば、まだ問題なく使える場合もあります。
ただし、これから新規で購入するなら、Cat5eよりも通信安定性の高いCat6以上がおすすめです。Cat6はCat5eの2.5倍の帯域(250MHz)を持ち、よりノイズに強いため、安定感が違います。
Cat6A:現行のベストバランス
Cat6A(カテゴリー6A)は、現在の家庭用として最もバランスが取れた「最強の選択肢」と言えます。
最大通信速度は10Gbpsに対応しており、現在主流の1Gbps回線はもちろん、将来的に回線を10Gbpsにアップグレードしてもケーブルを交換する必要がありません。また、ノイズ耐性も非常に高く、オンラインゲームや高解像度の動画編集など、データ量の多い作業も快適に行えます。
Cat7とCat8:プロレベルの高性能
Cat7は、主に業務用として開発されましたが、ノイズ耐性が極めて高いため、自宅内に多くの家電製品がある方や、プロレベルのオンラインゲーマーに人気です。ただし、Cat7以上のケーブルはコネクタ形状が特殊な場合もあるため、ルーターやPCが対応しているか確認が必要です。
Cat8は最大40Gbpsと驚異的な速度を誇りますが、対応機器が非常に高価で、一般家庭では完全にオーバースペック。今のところ、データセンターや専門的な環境以外での利用は推奨されません。
利用シーン別おすすめカテゴリ
| 利用シーン | 推奨カテゴリ | 備考 |
| 一般的なWEB閲覧、動画視聴(HDまで) | Cat6 | コストパフォーマンスに優れる。 |
| 4K/8K動画ストリーミング、オンラインゲーム | Cat6A | 速度と安定性の両立。最もおすすめです。 |
| プロゲーマー、大規模なデータ転送 | Cat7 | ノイズ耐性を重視する場合。 |
| ルーター周りの短距離接続(簡易) | Cat5e/Cat6(100均製品など) | 機器同士が近ければOK。ただしメイン回線には不向き。 |
新しいLANケーブルを購入する際は、「Cat6A」を選んでおけば、今後数年間は通信速度の心配をせずに済みますよ。
単線とより線って何?長さで選ぶべき「ケーブル構造」の基礎知識
LANケーブルを手に取ったとき、「単線」「より線」という表記を見たことがあるかもしれません。これはケーブルの内部にある銅線の構造を示しており、実は通信の安定性やケーブルの取り回しやすさに大きく関わってきます。
特に、自宅で長いケーブルを使うか、短いケーブルを頻繁に抜き差しするかによって、最適な構造が全く変わってきますので、ここでしっかり理解しておきましょう。
単線ケーブルの特徴とメリット・デメリット
単線(Solid Wire)は、内部にある8本の芯線が、それぞれ1本の太い銅線で構成されているケーブルです。
- メリット:
- 信号が減衰しにくく、ノイズに強いため、通信が非常に安定します。
- 耐久性が高く、長期間の使用や固定配線に向いています。
- デメリット:
- ケーブル自体が硬いため、曲げたり、狭い場所に取り回したりするのに向いていません。
- 推奨環境:
- 10m以上の長距離配線(特に壁内、床下、天井裏など)。
- 一度設置したら動かさない、安定性が求められる場所(デスクトップPC、テレビなど)。
単線は、信号を遠くまでしっかり届ける必要がある、「長距離ランナー」のような存在だとイメージしてください。
より線ケーブルの特徴とメリット・デメリット
より線(Stranded Wire)は、芯線が複数の細い銅線を束ねた「より線」で構成されているケーブルです。
- メリット:
- 非常に柔らかく、柔軟性があります。デスク周りなど、曲げて使う場所や、頻繁に抜き差しする用途に最適です。
- デメリット:
- 信号の減衰が大きく、ノイズを拾いやすいため、長距離の配線には不向きです。
- 単線に比べて耐久性は若干劣ります。
- 推奨環境:
- 5m以下の短距離配線(ルーターとPC、ゲーム機など)。
- ノートPCなど、ケーブルの抜き差しが多い場所。
より線は、柔軟で取り回しがしやすい、「短距離のスプリンター」のような存在です。
ケーブルの長さと構造の最適な組み合わせ
迷ったときは、このシンプルな基準で選ぶのが最も失敗が少ないです。
| ケーブル長 | 推奨される構造 | 選ぶべき理由 |
| 5m未満 | より線 | 柔らかく、取り回しやすさが優先されるため。ノイズの影響も少ない。 |
| 5m~10m | より線または単線 | 用途による。抜き差しが多いならより線、固定で安定性重視なら単線。 |
| 10m以上 | 単線 | ノイズ対策と通信の安定性を最優先するため。 |
特に、壁内配線など後から交換が難しい長距離配線の場合は、必ず「単線」を選ぶようにしてくださいね。
フラット?スタンダード?用途に合わせた「ケーブル形状」の選び方
LANケーブルを選ぶ際の最後のピースとなるのが、「形状」です。
多くの人がイメージする丸くて太い「スタンダードタイプ」だけでなく、最近では平たい「フラットタイプ」や細い「極細タイプ」など、様々な形状のものが登場しています。これらは配線の美しさや設置場所の制限に大きく関わってきます。
主要なケーブル形状とその特徴
スタンダードタイプ(丸型)
最も一般的な形状で、丸く太さがあります。
- 特徴:
ケーブル内部の線がしっかりと保護されており、ノイズの影響を受けにくく、通信が安定しやすいのが最大のメリットです。 - 適した場所:
配線スペースに余裕がある場所、通信の安定性を最優先したい場所(サーバー、高性能PCなど)。 - 注意点:
硬く、曲げにくいため、狭い場所やカーペットの下を通すのには向いていません。
フラットタイプ(平型)
平べったい形をしており、厚みが薄いのが特徴です。最近の家庭用ケーブルとして非常に人気があります。
- 特徴:
ドアの隙間や、カーペットの下、モールの中など、狭い隙間を通して配線するのに最適です。見た目がスッキリするため、インテリアを重視する方にも選ばれています。 - 適した場所:
カーペットの下、壁沿い、ドアの隙間など、ケーブルの存在を目立たせたくない場所。 - 注意点:
スタンダードタイプに比べてノイズの影響を受けやすいという弱点があります。ただし、Cat6A以上の高品質なフラットケーブルを選べば、通常の家庭利用ではほとんど問題ありません。
極細スリムタイプ
スタンダードタイプよりもケーブル径が細い(直径3.8mm程度)丸型のケーブルです。
- 特徴:
ルーターの裏側やPCの背面など、機器が密集している場所でも、ケーブルが邪魔になりにくく、排熱を妨げにくいというメリットがあります。 - 適した場所:
ネットワークラック、サーバー周辺、PCの背面など、多数の機器が接続されている場所。 - 注意点:
内部の銅線が細いため、耐久性はスタンダードタイプに比べて劣る場合があります。
あなたの配線環境に合わせた選び方
配線を検討する際は、以下の視点で形状を選びましょう。
| 配線環境 | 推奨形状 | 選定理由 |
| 机の裏、ルーター周辺の短距離 | 極細スリムタイプ / フラットタイプ | 取り回しやすさと見た目のスッキリさを優先。 |
| 部屋を横切る、カーペットの下 | フラットタイプ | 薄さが最大の利点。段差を作りにくく、つまづき防止にもなります。 |
| 壁や天井裏の固定配線 | スタンダードタイプ(単線) | ノイズ耐性、耐久性、通信安定性を最優先。 |
特にこだわりがなければ、Cat6Aのフラットタイプを選んでおけば、見た目も性能も満足できるはずですよ!
LANケーブルの平均的な値段はいくら?買い替え時の予算の目安
LANケーブルの値段は、カテゴリ、長さ、メーカー、そして形状によって大きく異なります。
「高いものが良い」とは限らず、自分の用途に合わない高スペックなケーブルを買っても無駄になってしまいます。ここでは、適正な価格帯を知り、予算を立てるための目安をご紹介します。
カテゴリと長さで変わる価格帯
ここでは、最も需要が高く、バランスの取れた「Cat6A」のスタンダードタイプを基準にした、おおよその価格帯を見てみましょう。
| 長さの目安 | Cat6Aの価格帯(メーカー品) | 主な販売場所 |
| 1m~2m(短距離) | 800円~1,500円程度 | 家電量販店、オンラインショップ |
| 3m~5m(標準距離) | 1,000円~2,500円程度 | 家電量販店、オンラインショップ |
| 10m(長距離) | 2,000円~4,000円程度 | 家電量販店、ホームセンター、オンラインショップ |
| 20m~30m(超長距離) | 4,000円~7,000円程度 | ホームセンター、オンラインショップ |
※Cat7やCat8など、さらに高性能なカテゴリを選ぶと、同じ長さでも価格は1.5倍~2倍程度高くなる傾向があります。
※100円ショップのケーブルは、Cat5eなどで110円(税込)で手に入りますが、品質や耐久性は上記の価格帯の製品とは大きく異なります。
価格差が生まれる理由
なぜ同じCat6Aでも値段に差があるのでしょうか?主な理由は以下の3つです。
- メーカーの品質保証:
エレコム、バッファロー、サンワサプライなど、大手メーカー品は、通信安定性やツメ折れ防止などの耐久性テストがしっかり行われており、その分価格は高めになりますが、安心感があります。 - ケーブルの太さと構造:
単線はより線より高くなる傾向があります。また、極細タイプやフラットタイプは、特殊な加工がされているため、スタンダードタイプよりやや価格が高い場合があります。 - シールドの有無(STP/UTP):
ノイズ対策が施されたSTPケーブル(シールド付き)は、シールドがないUTPケーブルよりも高価になります。一般家庭ではUTPで十分ですが、工場や病院などノイズが多い環境ではSTPが必須です。
買い替えの予算目安としては、「必要な長さのCat6Aで、メーカー品を1,500円~3,000円くらいで買う」というラインを設定しておくと、品質と価格のバランスが取れた良い買い物ができますよ。
買ったLANケーブルを長持ちさせる!配線時の注意点と裏ワザ
お気に入りのLANケーブルを見つけても、配線方法を間違えるとすぐに断線したり、通信速度が落ちたりする原因になります。
ケーブルを長持ちさせ、快適なインターネット環境を維持するための、配線時の注意点とちょっとした裏ワザをモモストアがご紹介します。
絶対避けるべき配線時のNG行為
以下の行為は、ケーブルの性能を著しく低下させたり、寿命を縮めたりする原因になります。
強く折り曲げる、結ぶ
LANケーブル内部の銅線は、強く折り曲げられると断線したり、特性インピーダンス(信号伝送の抵抗値)が変化したりして、通信エラーや速度低下の原因になります。特に、直角に曲げるのは厳禁です。配線する際は、できるだけ緩やかなカーブを意識してください。
電源コードと並行に配線する
電気の流れている電源コードからは、強力な電磁ノイズが発生しています。LANケーブルを電源コードと並行に、またはピッタリとくっつけて配線すると、そのノイズをLANケーブルが拾ってしまい、通信速度が低下します。
どうしても近くを通す必要がある場合は、できるだけ直角に交差させるか、間に遮蔽物(モールなど)を挟むようにしましょう。
人や物の重みがかかる場所に置く
オフィスチェアのキャスターで踏む、家具の下敷きにする、といった行為は、ケーブルに大きな負担をかけます。特にフラットケーブルは薄い分、一点に力が加わると断線しやすいです。人が通る場所や重い家具の下は避けて配線しましょう。
快適な配線を実現する裏ワザと便利グッズ
美しく、そして安定した配線を実現するための工夫です。
裏ワザ①:モールやプロテクターの活用
ケーブルを壁や床に這わせる場合、ケーブルを保護するためのプラスチック製のカバー「ケーブルモール」を使いましょう。見た目がスッキリするだけでなく、物理的な破損やノイズからケーブルを守ることができます。ホームセンターで安価に手に入りますよ。
裏ワザ②:適切な長さの調節
長すぎるケーブルは、「ケーブルタッグ(マジックテープ式結束バンド)」で束ねて、ルーターの裏やデスクの裏側に隠しましょう。金属製の結束バンドはケーブルを強く締め付けすぎる場合があるため、柔らかい素材のものを使うのがおすすめです。
裏ワザ③:壁の隙間を最大限に活用
フラットケーブルであれば、部屋の巾木(壁と床の境目の板)と壁のわずかな隙間に沿わせて配線することで、ほとんどケーブルの存在を気にせずに配線できます。これもフラットケーブルならではの大きなメリットです。
これらの工夫で、あなたのLANケーブルは長く安定して使えるようになります。ぜひ試してみてくださいね。
無線(Wi-Fi)ではなく、あえてLANケーブルを使うべきメリットとは
今はほとんどの機器がWi-Fi接続に対応していますが、LANケーブルを使った「有線接続」には、無線接続では決して得られない大きなメリットがあります。
特に、通信の「品質」を重視する方にとっては、有線接続が今でも最善の選択肢であることを再確認しておきましょう。
有線接続がWi-Fiより優れている3つの点
圧倒的な通信速度の安定性
Wi-Fiは電波を使って通信するため、電子レンジや他のWi-Fiルーターからの電波干渉(ノイズ)を受けやすく、時間帯や場所によって速度が大きく変動することがあります。しかし、LANケーブルによる有線接続は、外部からのノイズの影響をほとんど受けません。
ルーターが持つ最大速度をほぼロスなく引き出せるため、「動画がカクカクする」「途中で接続が切れる」といったストレスから解放されます。
応答速度(Ping値)の低さ
オンラインゲーム(特にFPSや格闘ゲームなど)において、一瞬の遅延が勝敗を分けることがあります。この遅延の度合いを示すのが「Ping値」です。
Wi-Fiは信号の変換や電波のやり取りに時間がかかるため、Ping値が高くなりがちですが、有線接続はPing値が非常に低く、応答速度が速いというメリットがあります。これは、ゲームだけでなく、オンライン会議(Zoomなど)での音声や映像の遅延を防ぐ上でも非常に重要です。
セキュリティの高さ
Wi-Fiは、パスワードが漏れたり、セキュリティ設定が甘かったりすると、第三者に不正アクセスされるリスクがあります。一方、LANケーブルは物理的にルーターと機器が繋がっているため、外部からの侵入リスクが格段に低いです。
機密性の高いデータを扱うPCや、家庭内のNAS(ネットワーク接続ストレージ)を繋ぐ際は、有線接続が強く推奨されます。
有線接続を導入すべき機器
以下の機器は、有線LANで繋ぐことで最大のパフォーマンスを発揮できます。
- デスクトップPC: 仕事やゲーム、クリエイティブ作業など、大容量のデータを安定して扱うため。
- ゲーム機(PS5、Switchなど): オンライン対戦での遅延(ラグ)を最小限にするため。
- スマートテレビ、ストリーミング機器(Fire TV Stickなど): 4K/8Kコンテンツを途切れなく高画質で視聴するため。
- ネットワークHDD(NAS): 大量のバックアップデータを高速でやり取りするため。
Wi-Fiも便利ですが、これらの機器にはぜひLANケーブルを使って、最高の通信環境を作ってあげてください。
古いLANケーブルを使い続けるリスクと買い替えのサイン
「このケーブル、いつ買ったか覚えていないけどまだ使えるから…」と、古いLANケーブルを使い続けている方も多いかもしれません。しかし、LANケーブルは消耗品であり、古いケーブルを使い続けることには、いくつかのリスクが伴います。
あなたのケーブルが買い替え時かどうかをチェックしてみましょう。
古いLANケーブルの3大リスク
通信速度のボトルネックになる
例えば、あなたの契約しているインターネット回線が「1Gbps」や「10Gbps」の高速回線だとしても、使用しているLANケーブルが古いCat5e(最大100Mbps)だと、ケーブルの性能がボトルネックとなり、最大100Mbpsの速度しか出ません。
どれだけルーターやPCが新しくても、ケーブルが古いと宝の持ち腐れになってしまいます。ルーターやPCを買い替えたタイミングで、ケーブルもCat6Aなどに交換するのが鉄則です。
ツメ折れや断線による接続不良
ケーブルの被覆(外側の皮膜)や、コネクタのプラスチック部分は、経年劣化や紫外線、温度変化などにより硬化し、脆くなります。
特にコネクタのツメは折れやすく、一度折れるとケーブルが抜けやすくなり、接続が不安定になります。接続が頻繁に切れるようになったら、それはケーブル自体の寿命のサインかもしれません。
ノイズ耐性の低下
古い、または安価なケーブルは、ノイズを遮断するシールド性能が低い場合があります。ケーブルが劣化することで、ノイズを拾いやすくなり、特に長いケーブルでは通信品質が低下しやすいです。周囲の家電製品を新しくしたタイミングで急に通信が不安定になったら、ノイズが原因かもしれません。
ケーブルの買い替えサイン
以下の症状が見られたら、すぐにケーブルの買い替えを検討しましょう。
- 通信速度測定サイトで、契約速度に対して著しく遅い値が出る。
- ルーターやPCのLANポートランプが頻繁に点滅・消灯するなど、接続が不安定。
- ケーブルを動かすと、一時的に接続が切れる(断線寸前のサイン)。
- ケーブルのツメが折れている、または被覆がひび割れている。
- インターネット回線やルーターを新しい高速規格(10Gbpsなど)に交換した。
ケーブルは安価な投資で、インターネット環境を劇的に改善できるパーツです。迷ったらCat6Aに買い替えることをおすすめします。
LANケーブルの自作ってどうなの?市販品との違いを解説
家電量販店やオンラインショップで売られている既製品のLANケーブルではなく、「自分で必要な長さに切ってコネクタを取り付ける」LANケーブルの自作という方法もあります。
専門的な作業に思えますが、一体どんなメリットやデメリットがあるのでしょうか?
LANケーブル自作のメリット
必要な長さにピッタリ合わせられる
市販品は規格サイズ(1m、2m、3m…)が決まっていますが、自作であれば5.3mなど、1cm単位で必要な長さに調整できます。
これは、配線を極限までスッキリさせたい、または特定の場所(壁内など)にぴったりの長さが必要な場合に大きなメリットとなります。
ケーブルの種類を選べる
ケーブル本体(リール巻きで売られている単線ケーブルなど)とコネクタ(プラグ)を別々に購入できるため、非常に特殊な仕様(屋外用、極細、高シールドなど)の組み合わせを自由に選べます。
コストを抑えられる場合がある
特に長距離(20m以上など)のケーブルが必要な場合、リールでまとめて購入し自作する方が、完成品を都度購入するよりもトータルコストを抑えられることがあります。
自作のデメリットと注意点
自作には専門的な知識と工具が必要で、失敗すると通信が不安定になるリスクがあります。
- 専用工具が必要:
ケーブルを切断するニッパー、被覆を剥くストリッパー、コネクタを圧着する専用工具(かしめ工具)など、初期投資が必要です。 - 失敗のリスク:
ケーブル内の8本の芯線の順番を間違えたり、圧着が不十分だったりすると、ケーブルとしての機能を満たさず、通信速度が著しく低下します。 - 結線方法の知識:
ストレート結線(ほとんどの家庭用)やクロス結線(機器同士を直接繋ぐ古い方法)など、結線の種類を理解しておく必要があります。
結論:自作は上級者向け
筆者モモストアとしては、一般の方には既製品の購入を強くおすすめします。
既製品は専門の工場で品質管理され、確実に性能を満たすように作られているからです。自作は、趣味の延長や、特殊な配線工事が必要なプロレベルの方に限定した方が賢明です。
無線ルーターとLANケーブル、どちらも選ぶ際の重要メーカー
LANケーブルだけでなく、その先のルーターやハブも、信頼できるメーカーの製品を選ぶことが、通信の安定性を確保する上で非常に重要です。
LANケーブルと無線ルーターの主要なメーカーを知っておけば、製品選びに失敗しなくなりますよ。
LANケーブルの主要メーカー(信頼性が高い)
ケーブルの品質や耐久性、ツメ折れ防止機能などで定評のある、日本国内で人気の高いメーカーです。
- エレコム(ELECOM):
圧倒的な商品ラインナップが魅力。スタンダードからフラット、極細、ゲーミング向けなど、あらゆるカテゴリ・形状のケーブルが揃っています。価格帯も手頃なものが多いです。 - バッファロー(BUFFALO):
無線ルーターでも有名ですが、ケーブルも高性能で耐久性に優れています。特に、「ツメ折れ防止」機能に力を入れた製品が多く、安心して使えます。 - サンワサプライ(SANWA SUPPLY):
法人向けのPCサプライも扱う専門性の高いメーカー。屋外用やPoE(給電機能付き)など、特殊な用途のケーブルを探すときに重宝します。 - ミヨシ(MCO):
周辺機器に特化しており、高品質ながら比較的安価な製品が多いです。
無線ルーターの主要メーカー(ケーブルと併せて選ぶ)
ケーブルを繋ぐ親機となるルーターも、信頼性が重要です。
- バッファロー(BUFFALO):
国内市場でシェアが高く、設定の簡単さに定評があります。初心者でも安心して導入できます。 - NEC(Aterm):
安定性に優れており、長年愛用者が多いメーカー。特に通信の途切れにくさを重視する方におすすめです。 - TP-Link:
コストパフォーマンスに優れた製品が多く、世界的なシェアも高いです。高性能モデルが比較的安く手に入ります。
ケーブルとルーターのメーカーを合わせる必要はありませんが、信頼できるメーカーの製品で揃えることで、トラブルが発生した際の切り分け(原因特定)がしやすくなりますよ。
自宅でできる!LANケーブルの接続不良や速度低下のチェック方法
「急にネットが遅くなった気がする…」と感じたとき、それがLANケーブルのせいなのか、それとも回線やルーターのせいなのか、切り分けに困りますよね。
実は、自宅で簡単にできるチェック方法がありますので、ケーブルを買い替える前に試してみましょう。
チェック1:ランプの状態を確認する
まず、ルーターとPCやゲーム機など、LANケーブルが繋がっている機器の「LANポートランプ」を確認してください。
- 正常な状態:
オレンジや緑などのランプが点灯、または点滅している。 - 異常な状態:
ランプが消えている、または赤色に点灯している。
ランプが消えている場合は、ケーブルが抜けている、ケーブルが断線している、または機器の電源が入っていない可能性があります。ケーブルを一度抜き差ししてみて、ランプがつくかを確認しましょう。
チェック2:ケーブルを直接繋ぎ替えてみる
もし、予備のLANケーブル(できれば新しいもの)があれば、問題のケーブルと繋ぎ替えてみましょう。
繋ぎ替えた後に通信速度が改善したり、接続が安定したりしたら、原因は元のLANケーブルにあった、ということになります。この方法が最も確実な原因の特定方法です。
チェック3:速度測定サイトで性能を測る
インターネットの速度測定サイト(例:Speedtest by Ookla、Fast.com)を使って、実際に速度を測ってみましょう。
もし、契約している最大速度(例:1Gbps)に対して、実測値が100Mbps以下など極端に遅い場合は、ケーブルのカテゴリが古すぎたり、ケーブルが劣化していたりする可能性が高いです。
チェック4:ケーブルの物理的な状態を確認する
ケーブルの全長をざっと見て、以下の異常がないか確認しましょう。
- ケーブルの被覆(外側の皮膜)が破れて、内部の線が見えていないか。
- コネクタのツメが折れていないか。
- ケーブルが家具などに強く挟まれていないか、または強く折り曲げられていないか。
これらのチェックをしても改善しない場合は、ルーターやプロバイダー側の問題である可能性も考えられますが、まずは最も安価に交換できるLANケーブルから疑ってみるのが賢明です。
LANケーブルとセットで買うと便利な周辺アイテム3選
LANケーブルを買うとき、一緒に買っておくと、配線作業が楽になったり、より安定した通信環境を構築できたりする便利な周辺アイテムがあります。筆者モモストアがおすすめする3つのアイテムをご紹介します。
ケーブルモール(配線カバー)
床や壁沿いにLANケーブルを這わせる際、ケーブルを隠し、保護するためのプラスチック製のカバーです。
- メリット:
- 見た目が非常にスッキリし、ケーブルが目立たなくなります。
- ケーブルを物理的なダメージ(踏みつけなど)から守り、断線リスクを軽減します。
- 電源ケーブルなどのノイズからLANケーブルを隔離できます。
色や太さが豊富にあるので、壁や床の色に近いものを選べば、ほとんど目立たなくなります。ホームセンターやオンラインショップで安価に購入できます。
LANケーブル延長コネクタ(中継コネクタ)
LANケーブルとLANケーブルを繋いで、一時的に長さを延長したい場合に使うアダプターです。
- メリット:
- 既にある短いケーブルを無駄にせず、簡単に長さを足せます。
- 急なレイアウト変更があった際に非常に便利です。
ただし、延長することで通信の安定性がわずかに低下するリスクがあるため、恒久的な配線には一本の長いケーブルを使う方が望ましいです。
ケーブル結束バンド(マジックテープ式)
長すぎるケーブルや、ルーター周りの複数のケーブルをまとめるときに使う結束バンドです。
- メリット:
- ケーブルが絡まるのを防ぎ、ルーター周りの整理整頓に役立ちます。
- マジックテープ式なら、何度も付け外しができるため、配線の組み換えが容易です。
特にルーターの背面はケーブルが密集しがちなので、まとめておくだけで排熱効率も良くなり、ルーターの寿命を延ばすことにも繋がりますよ。
LANケーブルの知識まとめ
LANケーブルは、インターネット接続において、ルーターや回線と同じくらい重要な役割を果たしています。
最後に、この記事で解説した「購入場所」と「選び方」のポイントを、簡潔にまとめます。
購入場所のまとめ
| 目的 | 最適な購入先 | 備考 |
| 緊急かつ確実性重視 | 大型家電量販店 | 品揃えが豊富で、すぐに手に入る。 |
| 種類と価格比較重視 | Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピング | 最も安く、高性能なケーブルを探せる。 |
| 安さ重視(短尺) | 100円ショップ | 一時的な使用に限定。Cat6A以上は期待できない。 |
| 長尺・特殊用途重視 | ホームセンター | 屋外用や長尺ケーブル(15m以上)を見つけやすい。 |
選び方のまとめ(失敗しないためのチェックリスト)
- カテゴリ(速度):
迷ったら「Cat6A」を選ぶ。現在の1Gbps回線も、将来の10Gbps回線にも対応できる万能タイプです。 - 構造(長さ):
5m以下なら「より線」(柔らかい)。10m以上なら「単線」(安定性が高い)を選ぶ。 - 形状(配線):
カーペットの下やドアの隙間を通すなら「フラットタイプ」。安定性重視なら「スタンダードタイプ」。
この知識があれば、もうLANケーブル選びで迷うことはありません!
快適なインターネットライフを、ぜひ実現してくださいね。

