ペンキはどこで売ってる?失敗しない購入場所と選び方や種類を徹底解説
こんにちは、モモストアです!「急にDIYを思い立ってペンキが欲しい!」「家の壁を塗り直したいけど、どこで買えるの?」と、ペンキの購入場所で悩んでいる方は多いのではないでしょうか?
実は、ペンキは販売されている場所によって、品揃えや価格、専門知識の有無が大きく違ってくるんです。
この記事では、DIY初心者の方でも失敗しないように、ペンキの主要な購入場所から、用途に合わせた選び方まで、詳しくわかりやすく解説していきますね!
・【圧倒的品揃え】ホームセンターでのペンキ購入のメリット・デメリット
・専門家が教える!ペンキ専門店で買うべき人とその魅力
・ネット通販(Amazon・楽天など)でペンキを買うのはアリ?注意点も解説
・種類が多すぎる…DIY初心者でも失敗しないペンキの選び方
- ペンキが売っているのはどこ?主要な販売店を徹底比較
- 【圧倒的品揃え】ホームセンターでのペンキ購入のメリット・デメリット
- 専門家が教える!ペンキ専門店で買うべき人とその魅力
- ネット通販(Amazon・楽天など)でペンキを買うのはアリ?注意点も解説
- 種類が多すぎる…DIY初心者でも失敗しないペンキの選び方
- 水性?油性?用途で使い分けたいペンキの種類と特徴
- 外壁・屋内・木材など場所別!おすすめのペンキメーカーと製品
- ペンキを塗る前に!必要な道具と揃える場所
- 初心者でも簡単!失敗しないペンキの塗り方3つのコツ
- 余ったペンキはどうする?正しい保管方法と処分方法
- 【価格帯別】安く良質なペンキを手に入れるための裏技
- 塗装のプロに聞く!ペンキに関するよくある質問Q&A
- まとめ:あなたに最適なペンキの購入場所はここ!
ペンキが売っているのはどこ?主要な販売店を徹底比較

「ペンキ」と一口に言っても、塗料の販売ルートは多岐にわたります。あなたがどのような目的でペンキを探しているかによって、ベストな購入場所が変わってきますよ!
主な販売店としては、「ホームセンター」「塗料専門店」「ネット通販(Amazon、楽天など)」の3つが挙げられます。それぞれの場所には、メリット・デメリットがあり、扱っている商品の傾向も大きく異なります。
例えば、ちょっとしたお試し塗りや小物DIYであれば、近所のホームセンターで十分ですが、外壁全体を塗り替えるような大規模なリフォームを考えているなら、専門的なアドバイスがもらえる専門店や、豊富な種類から選べるネット通販が有利になってきます。
販売場所ごとの特徴と適したユーザー層
まずは、それぞれの販売場所がどのような特徴を持っているのかを、モモストアがわかりやすく比較してみましょう。ご自身の状況と照らし合わせて、どこが一番合っているかを考えてみてくださいね。
| 販売場所 | 主なメリット | 主なデメリット | 適したユーザー層 |
| ホームセンター | 手軽に立ち寄れる、価格が手頃、他のDIY用品も一緒に買える | 専門知識を持つ店員が少ない、プロ向け商品が少ない | DIY初心者、小物・家具の塗装、急ぎで少量欲しい人 |
| 塗料専門店 | 専門的な知識を持つ店員のアドバイス、プロ仕様の高性能な商品 | 店舗が少ない、価格が高めになる傾向がある、敷居が高く感じるかも | 本格的な塗装、外壁・屋根の塗装、特殊な塗料を探している人 |
| ネット通販 | 価格競争で安い、豊富な種類とカラーバリエーション、重いものでも自宅配送 | 実物の色が見られない、届くまでに時間がかかる、プロのアドバイスがない | コスト重視、色見本帳を持っている人、自宅でじっくり選びたい人 |
このように、どこで購入するかによって、得られるメリットが全く違いますよね。特に塗料は、色や質感、耐久性が非常に重要なので、この比較表を参考に、あなたのニーズにぴったりの場所を見つけてください。大切なのは、「何を」「どこに」「どれくらい」塗りたいかを明確にすることです。
ホームセンターと専門店、ネット通販の価格帯の差
多くの方が気になるのは、やはり価格ではないでしょうか。一般的に、価格の安さだけで比較すると、ネット通販 > ホームセンター > 塗料専門店という順になることが多いです。なぜこのような差が生まれるかというと、販売戦略と取り扱い商品が関係しています。
例えば、ネット通販や大型ホームセンターでは、中間マージンを抑え、大量仕入れによるコストダウンを図っているため、一般的なDIY向けの水性塗料などは非常に安く手に入ります。しかし、塗料専門店では、耐久性や機能性を極限まで高めたプロ仕様の高級塗料や、特定のメーカーの特殊な製品を多く扱っているため、価格帯は高めになりますが、それに見合った性能と安心感を得ることができます。もしあなたがコストを抑えたいなら、まずは楽天市場やAmazonで価格をチェックし、その上でホームセンターのセール品を探すのが賢い方法と言えますね。
【圧倒的品揃え】ホームセンターでのペンキ購入のメリット・デメリット
DIYを始める際、多くの人が最初に足を運ぶのが、コーナンやカインズ、DCMなどのホームセンターではないでしょうか。身近でアクセスしやすいのが最大の魅力ですが、ここでは、ホームセンターでペンキを買うことの具体的なメリットと、知っておくべきデメリットを詳しく見ていきましょう。
ホームセンターの最大のメリットは「手軽さ」と「汎用性」
ホームセンターのいいところは、なんといってもその「手軽さ」です。思い立ったらすぐに買いに行ける立地の良さや、営業時間も長く、気軽に立ち寄れるのが魅力です。また、ペンキ売り場に行けば、ローラーやハケ、マスキングテープ、養生シートといった、塗装に必要な周辺道具が全て揃っているのも大きな強みです。もし、ペンキ以外の木材やネジなども必要であれば、ワンストップで買い物が完結するのは時間の節約にもなりますね。
取り扱っているペンキの種類は、DIYで最も使われる「水性アクリル塗料」や「水性ウレタン塗料」が中心です。特に、壁や木材に塗れる汎用性の高い商品が多く、初心者でも選びやすいようにパッケージに用途が大きく書かれていることが多いです。小容量の缶や、お試し用のサイズも豊富に用意されているため、「ちょっとこの棚だけ塗りたい」といった場合にも最適ですよ。
ただし、ホームセンターで塗料を選ぶ際は、できれば明るい場所で色見本を確認することをおすすめします。陳列棚の照明と、実際に塗る場所の光の当たり方で、色の印象は大きく変わってしまうからです。不安な場合は、小さな缶で試してから大容量のものを購入する、という方法も有効ですよ。
知っておくべきホームセンターのデメリットと注意点
手軽さが魅力のホームセンターですが、デメリットもあります。それは、「専門知識を持つ店員が少ない」という点と、「プロ仕様の特殊塗料が少ない」という点です。もちろん、DIYに詳しいベテランの店員さんがいる場合もありますが、基本的にはアルバイトやパートの方が多いため、外壁の「下地処理」や「特殊なサビ止め」といった専門的な質問には答えられないことが多いです。
特に、自宅の外壁や屋根といった、高い耐久性が求められる箇所に塗る場合は注意が必要です。耐久性の低いDIY向けの塗料を選んでしまうと、数年で色あせたり剥がれたりしてしまい、結果的に何度も塗り直す手間と費用がかかってしまうことになりかねません。
また、ホームセンターの塗料は、価格を抑えるために、メーカー独自の機能(例えば、超低汚染性や遮熱性など)が省略されている廉価版が多い傾向にあります。もし、あなたが「とにかく長持ちさせたい」「特別な機能が欲しい」と考えているなら、次の章で解説する塗料専門店を検討するか、ネットで高性能なものを探す方が賢明かもしれません。購入する際は、パッケージの裏面にある「耐久年数」や「用途」をしっかりチェックすることが重要です。
専門家が教える!ペンキ専門店で買うべき人とその魅力
DIYレベルを超えて、「本格的な塗装」や「長寿命の仕上がり」を求めるなら、塗料専門店、またはペンキ屋さんに足を運ぶべきです。ホームセンターとは一線を画す、専門店ならではの魅力と、どのような人が専門店を利用すべきかを深掘りしていきましょう。
専門店は「知識と品質」が段違い!プロが選ぶ理由
塗料専門店の最大の魅力は、なんといっても「知識の深さ」と「商品の品質」です。専門店にいるのは、長年塗装業界に携わってきたプロフェッショナルや、塗料メーカーの研修を受けた専門のスタッフです。彼らは、ただペンキを売るだけでなく、あなたの「塗りたいもの」「塗る場所の素材」「予算」などをヒアリングし、最適な下地処理材から、本塗りの塗料、仕上げ材までをトータルで提案してくれます。
例えば、「築30年のモルタル壁に塗りたいけど、チョーキングがひどい」といった専門的な悩みに対しても、「この下地材を使えば、塗料の密着性が格段に上がりますよ」といった、具体的な解決策を提示してくれます。これは、ホームセンターでは決して得られない、非常に価値のある情報です。
また、専門店では、大手メーカーの最高級グレードの塗料や、耐候性が20年近くあるフッ素塗料、遮熱・断熱機能を持つ特殊塗料など、プロの職人が実際に使用する高品質な商品が豊富に揃っています。値段は少し張るかもしれませんが、その分、塗り直しの手間や費用を長期的に節約できるため、結果としてコストパフォーマンスが高くなるケースも多いのです。
塗料専門店を利用すべきなのはこんな人
では、具体的にどのような人が塗料専門店を利用すべきなのでしょうか。モモストアが考えるのは、主に以下のケースに該当する方々です。
- 外壁や屋根などの家の構造物を塗り替えたい人(耐久性が最重要)
- 特殊な素材(FRP、アルミ、コンクリートなど)に塗るための専門塗料を探している人
- 微妙な色の違いにこだわりたい人(その場で調色サービスを受けられることがある)
- 塗装に関する専門的なアドバイスが欲しい、DIY経験が浅いが本格的に仕上げたい人
- 大量のペンキが必要なプロの職人や、大規模なDIYプロジェクトを行う人
特に、「色にこだわりたい」という方には専門店がおすすめです。多くの専門店では、その場で何万色もの色の中から希望の色を作り出す「調色サービス」を提供しています。カタログや画面越しではわからない、本物の色をその場で見ながら選べるのは、専門店ならではの大きなメリットと言えるでしょう。
ただし、専門店はホームセンターほど店舗数が多くありません。事前にGoogleマップなどで場所を検索し、取り扱っているメーカーや営業時間をチェックしてから訪問するようにしましょう。また、いきなり購入するのではなく、まずは相談ベースで訪問してみるのも良い方法ですよ。相談する際は、外壁の材質や現状を伝える情報(例:ひび割れの有無、日当たりの状況など)をメモしておくと、より的確なアドバイスがもらえます。
ネット通販(Amazon・楽天など)でペンキを買うのはアリ?注意点も解説
近年、ペンキの購入場所として急速に利用者が増えているのが、Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングといったネット通販です。結論から言うと、ネット通販での購入は「アリ」どころか、賢く活用すれば非常に強力な選択肢になります。しかし、いくつかの注意点も存在するため、メリット・デメリットをしっかり理解しておきましょう。
ネット通販の最大の魅力は「価格」と「品揃え」の無限大さ
ネット通販の最大のメリットは、まずその「価格競争力」です。実店舗を持たない分、中間コストを抑えられるため、同じメーカー・同じ品番のペンキでも、ホームセンターや専門店よりも安く手に入れられるケースが非常に多いです。特に、セール期間やポイントアップ期間を狙えば、驚くほどお得に購入することも可能です。モモストアも、よくAmazonや楽天のセールをチェックしています!
次に、「品揃え」です。実店舗では棚のスペースに限りがありますが、ネット通販は無限大です。国内大手メーカーはもちろん、海外のおしゃれな輸入塗料、壁紙の上から塗れる特殊なペンキ、黒板塗料、マグネットペイントといったニッチな商品まで、ありとあらゆる種類が見つかります。また、重たいペンキ缶を自宅まで配送してくれるのも、DIY作業者にとっては見逃せない大きなメリットと言えるでしょう。運ぶ手間が一切かからないのは本当に助かります。
| ネット通販のメリット | 具体的な内容 |
| コストパフォーマンス | セールやポイントを活用すれば、実店舗より安くなることが多い。 |
| 豊富な選択肢 | 国内外のマイナーな塗料や、特殊機能を持つ塗料が見つかる。 |
| 利便性 | 重い缶や大量購入でも自宅まで配送。24時間いつでも注文可能。 |
| レビューの確認 | 実際に使用した人の感想や、塗った後の色の印象を事前に知ることができる。 |
失敗を避けるためのネット通販での購入の注意点
非常に便利なネット通販ですが、決定的なデメリットがあります。それは、「実際の色や質感が確認できない」という点です。パソコンやスマートフォンの画面で見る色は、実際のペンキの色とは必ずしも一致しません。特に、グレー系やベージュ系といった中間色は、光の当たり方や画面の設定によって、印象が大きく変わってしまいます。
これを避けるためには、以下の方法を必ず取るようにしましょう。
【ネット通販で失敗しないための対策】
- 色見本帳を事前に購入する: 本格的に塗装をする場合は、メーカーが販売している小さな色見本帳を事前に取り寄せるのが最も確実です。
- 「小容量のお試し缶」を先に買う: 塗りたい色の最も小さいサイズ(100ml〜200ml程度)を先に購入し、実際に塗りたい場所に少量塗って乾かして確認しましょう。
- レビューの「塗布後の写真」を参考にする: 購入者のレビューにある、実際に塗った後の写真やコメントを、複数確認するようにしましょう。ただし、光の加減で変わることは念頭に置いてください。
また、ネット通販で購入する際は、送料や返品ポリシーも重要です。特に、調色された特注品は返品ができないことがほとんどなので、注文確定前に色の品番を何度も確認するようにしてくださいね。信頼できる大手サイトや、公式メーカーのオンラインショップで購入することをおすすめします。色見本帳の探し方も参考にしてみてください。
種類が多すぎる…DIY初心者でも失敗しないペンキの選び方
いざペンキ売り場に行くと、その種類の多さに圧倒されてしまうかもしれません。「水性」「油性」「アクリル」「ウレタン」など、専門用語が並んでいますよね。でも安心してください!DIY初心者の方が失敗しないために覚えるべきポイントは、たった3つです。モモストアがわかりやすく解説しますので、これさえ押さえれば、自信を持ってペンキを選べるようになりますよ。
ポイント1:最も重要な「塗る場所(用途)」を決める
ペンキ選びで一番重要なのは、「どこに塗りたいか」を明確にすることです。用途によって求められる性能が全く違うからです。
| 塗る場所 | 求められる主な性能 | 推奨されるペンキの種類 |
| 屋内(壁、天井) | ニオイが少ない、安全性が高い、乾きが速い | 水性塗料(アクリル、ビニル) |
| 木材(家具、室内ドア) | 木の呼吸を妨げない、耐摩耗性、美しい仕上がり | 水性ウレタンニス、オイルステイン、ミルクペイント |
| 屋外(外壁、フェンス) | 耐候性(紫外線に強い)、防水性、防カビ・防藻性 | 油性塗料、水性シリコン塗料、ウレタン塗料 |
| 金属(サビ止め、鉄柵) | 強力な密着性、サビ止め効果(防錆性) | 油性塗料、エポキシ樹脂塗料 |
特に屋内での使用を考えている方は、「F☆☆☆☆(フォースター)」マークが付いているものを選んでください。これは、ホルムアルデヒドなどの有害物質の放散量が最も少ないことを示すマークで、小さいお子さんやペットがいる家庭でも安心して使える安全性の高い塗料の証拠です。ホームセンターやネット通販の商品説明欄で必ず確認するようにしましょう。
ポイント2:仕上がりを決める「ツヤの有無」
ペンキには、塗った後の表面の光沢度合いを示す「ツヤ」があります。ツヤによって部屋の雰囲気は大きく変わるので、あなたの目指すイメージに合わせて選びましょう。
- ツヤあり(エナメル): 光沢が強く、ピカピカとした仕上がり。汚れが付きにくく、拭き取りやすいので、水回りや頻繁に掃除する場所に最適です。モダンで華やかな印象になります。
- 3分ツヤ / 5分ツヤ: ツヤありとツヤ消しの中間。程よい光沢があり、手入れのしやすさと落ち着いた雰囲気を両立できます。プロの塗装でもよく使われる人気の度合いです。
- ツヤ消し(マット): 全く光沢がなく、しっとりとした落ち着いた仕上がり。光を反射しないため、壁の小さな凹凸や塗りムラが目立ちにくいのが特徴です。最近のトレンドで、カフェ風や北欧風のインテリアを目指す方に非常に人気があります。
モモストアのおすすめは、部屋の壁全体を塗るなら「ツヤ消し」または「5分ツヤ」です。ツヤありは高級感が出ますが、塗りムラが目立ちやすく、DIY初心者には難易度が高いかもしれません。
ポイント3:耐久性を左右する「樹脂の種類」
ペンキの缶に書かれている「アクリル」「ウレタン」「シリコン」といった名称は、塗料の主成分である「合成樹脂」の種類を示しています。この樹脂が、塗料の耐久年数を決定します。価格と耐久性のバランスは、一般的にアクリル < ウレタン < シリコン < フッ素の順で上がっていきます。
| 樹脂の種類 | 耐久年数の目安 | 特徴と用途 |
| アクリル | 2~5年 | 価格が安く、発色が良い。DIYの小物や頻繁に色を変えたい場所に。 |
| ウレタン | 5~8年 | 弾力性があり、ひび割れに強い。門扉や手すりなど、摩擦が多い場所に。 |
| シリコン | 10~15年 | 最も一般的で、耐久性と価格のバランスが良い。外壁塗装で主流。 |
| フッ素 | 15~20年 | 最高級の耐久性。価格は高いが、塗り直しの手間を減らしたい屋根や外壁に。 |
室内の壁であれば、アクリルやウレタンで十分ですが、外壁を塗り替える際は、最低でもシリコン以上のグレードを選ぶことを強くおすすめします。耐久性が低いと、結局は数年で劣化してしまい、費用と手間がかさむことになってしまいます。この3つのポイント、用途、ツヤ、樹脂を理解していれば、売り場で迷うことはなくなりますよ!
水性?油性?用途で使い分けたいペンキの種類と特徴
ペンキを選ぶ際、「水性と油性、どっちがいいの?」という疑問に必ずぶつかりますよね。この違いは、塗料を薄める「希釈剤」が何かによって決まります。水性塗料は水を、油性塗料はシンナーなどの有機溶剤を使います。どちらにも一長一短があり、塗る場所や仕上がりの希望によって使い分けるのが正解です。
DIYの主流!安全性が高い「水性塗料」
水性塗料は、DIY市場において圧倒的な主流となっています。その理由は、なんといっても「安全性」と「手軽さ」です。
まず、希釈剤が水なので、ニオイがほとんどありません。作業中にシンナーのツンとしたニオイに悩まされることがなく、室内での使用に最適です。また、誤って手に付いたり、道具に付着したりしても、水洗いで簡単に落とせるため、初心者でも扱いやすいのが特徴です。
さらに、最近の高性能な水性塗料は、以前の油性に比べて耐久性が大きく向上しています。特に、ウレタンやシリコンなどの樹脂を配合した高性能な水性塗料なら、屋外の木部や金属にも十分対応できるほどの耐久性を持っています。ただし、完全に乾くまでに時間がかかるものが多いので、雨が降らない予報の日を選ぶなど、天候には注意が必要です。
| 水性塗料のメリット | 水性塗料のデメリット |
| ✅ 嫌なニオイがほとんどない(室内OK) | ❌ 完全に乾くまで時間がかかる |
| ✅ 道具の洗浄が水で簡単 | ❌ 寒さに弱く、気温5℃以下では塗装できない |
| ✅ 環境や人体に優しい | ❌ 油性に比べると、強力な密着性や耐久性では劣る製品もある |
耐久性重視なら「油性塗料(溶剤系)」
一方、油性塗料は、耐久性や密着性が非常に高いのが特徴で、主にプロの現場や、過酷な環境に晒される場所で使われます。希釈にシンナーなどの有機溶剤を使うため、独特の強いニオイがあります。そのため、室内で使用する場合は換気が必須となり、取り扱いには注意が必要です。
しかし、その性能は折り紙付きです。特に金属への密着性に優れており、サビ止め効果も高いため、門扉や鉄骨、車のパーツなど、サビや劣化が心配な箇所には油性塗料が最適です。また、塗膜が非常に硬く、水性塗料よりも耐久性に優れているため、外壁や屋根など、一度塗ったら長く持たせたい場所にも適しています。
最近では、ニオイを抑えた「弱溶剤型」と呼ばれる油性塗料も増えてきており、以前よりも扱いやすくなっています。もし「耐久性重視!仕上がりの強度が欲しい!」という場合は、換気を徹底することを前提に、弱溶剤型の油性塗料を検討してみるのも良いでしょう。特に、油性塗料の乾燥時間は水性よりも速い傾向があるので、作業効率を上げたい方にもおすすめです。
外壁・屋内・木材など場所別!おすすめのペンキメーカーと製品
数あるペンキの中から、用途別に「これは失敗がない!」とモモストアがおすすめできるメーカーや製品をご紹介します。大手メーカーから、おしゃれなDIY向けメーカーまで、特徴を掴んで最適な一本を見つけてくださいね。
屋内壁:ニオイと安全性を重視したメーカー
室内の壁を塗る場合、最も重要なのは「ニオイが少ないこと」と「人体への安全性」です。そこで、おすすめなのが以下のメーカーです。
- 日本ペイント(ニッペ): 国内最大手で、プロも使う信頼のブランド。特にDIY向けの水性塗料「ROOMBLOOM」は、ニオイが少なく、マットな質感が特徴で、おしゃれなカラーバリエーションが豊富です。安全性の基準(F☆☆☆☆)をクリアしている製品が多く、安心して使えます。
- ターナー色彩: DIYユーザーから絶大な人気を誇るメーカー。ミルクペイントやアイアンペイントなど、独特の質感や風合いを出せる特殊塗料が充実しています。「壁紙の上からそのまま塗れる」という製品も多く、賃貸でも気軽にチャレンジしやすいのが魅力です。
これらのメーカーの製品は、ホームセンターでも取り扱いがありますが、ターナー色彩のように、オンラインショップでのカラー展開が特に豊富な場合があるので、ネット通販でじっくり色を選ぶのもおすすめです。室内の壁は面積が広いため、大きな色見本を見てから購入するようにしましょう。
屋外外壁:耐久性・耐候性を重視したプロメーカー
外壁や屋根は、紫外線や雨風に常に晒されるため、耐久年数が長いプロ仕様の塗料を選ぶことが、将来のメンテナンス費用を抑えるカギとなります。ここでは、プロの職人さんも愛用するメーカーをご紹介します。
- 関西ペイント(カンペ): こちらも国内最大手の塗料メーカーで、耐久性に優れたシリコン系やフッ素系の外壁塗料に定評があります。特に、遮熱効果のある塗料は、夏の室温上昇を抑える効果も期待でき、省エネにつながるため非常に人気が高いです。
- エスケー化研: 外壁・屋根塗料で高いシェアを持つ専門メーカー。高品質で長持ちする塗料を数多く開発しており、専門知識を持つ業者からの信頼も厚いです。DIYで外壁を塗るには難易度が高いですが、塗料専門店やネット通販でプロ仕様の小分け缶が手に入る場合もあります。
外壁や屋根は高所作業を伴うため、DIYは自己責任となります。特に足場が必要な場合は、必ず専門業者に依頼することを前提に、遮熱塗料の効果や選び方を業者と相談する際の参考にしてください。
木材・家具:質感と保護性能を重視した製品
テーブルや椅子、ウッドデッキなどの木材に塗るペンキは、「木の風合いを活かすか」「完全に色を付けるか」によって選ぶものが変わってきます。
- オイルステイン系: 木の内部に浸透し、木目や質感をそのまま活かして色を付けるタイプの塗料です。塗装というより「着色」に近いイメージで、自然で美しい仕上がりになります。ウッドデッキや木製家具の保護によく使われます。
- 水性ウレタンニス: 表面に硬い塗膜を作り、傷や水濡れから木材を強力に保護します。テーブルの天板など、頻繁に使う家具に最適です。ツヤありとツヤ消しがあるので、仕上がりのイメージに合わせて選びましょう。
これらの製品は、ホームセンターでも多くの種類が手に入りますが、輸入塗料の中には、木の呼吸を妨げず、非常に高い撥水性を持つ高性能なものもあります。家具や木工品にこだわるなら、ぜひネット通販もチェックしてみてください。
ペンキを塗る前に!必要な道具と揃える場所
ペンキ本体を手に入れたら、次に必要なのが「道具」です。どんなに良いペンキを選んでも、道具が揃っていなければ美しい仕上がりは実現できません。ここでは、DIYで塗装を始めるために最低限必要な道具と、それらをどこで揃えるべきかについて解説します。
塗装の基本道具リスト(これだけは必須!)
まずは、ペンキ塗りの「三種の神器」とも言える、最も重要な道具たちです。
| 道具名 | 用途 | 選び方のポイント |
| ハケ(刷毛) | 細かい部分、角、隅、塗り残ししやすい場所の塗装 | 水性なら化繊、油性なら天然毛や混合毛がおすすめ。幅が違うものを複数用意すると便利。 |
| ローラー | 広い面(壁、天井、大きな家具など)の塗装 | 毛足の長さ(短毛、中毛、長毛)で仕上がりが変わる。壁には中毛が一般的。 |
| マスキングテープ | 塗らない場所を保護する(窓枠、コンセント周りなど) | 幅の違うもの(15mmと30mmなど)を用意。粘着力が弱すぎないものを選ぶ。 |
| 養生シート | 床、家具など、ペンキが飛び散ってはいけない広範囲を保護する | テープとシートが一体になった「マスカー」が超便利! |
| バケット・ネット | ペンキを小分けにし、ローラーに均等に塗料を付けるための容器と網 | ペンキの缶から直接ローラーに付けるのはNG!バケットは必須。 |
これらの基本道具は、ほとんどの場合、ホームセンターでペンキと一緒に揃えるのが最も効率的です。ホームセンターのDIYコーナーに行けば、一式セットになった「塗装スターターキット」のようなものも販売されているので、初心者の方はそちらを選ぶのも一つの手です。ただし、ローラーやハケは、安すぎるものを選ぶと毛が抜けやすく、仕上がりが悪くなる原因になりますので、ある程度評価の高いものを選ぶことをおすすめします。
作業の質を高めるあると便利な道具たち
さらに、仕上がりをプロ並みに近づけたい場合や、作業効率を上げたい場合に役立つ便利な道具もご紹介します。
- サンドペーパー(紙やすり): 塗る面の汚れを落としたり、表面を滑らかにする「下地処理」に不可欠です。古くなった塗膜やサビを落とすのにも使います。
- プライマー(下塗り材): 塗料の密着性を高め、発色を良くするための下塗り専用の塗料です。古い壁やツルツルした素材に塗る場合は、ペンキよりも重要と言えるほど必須です。
- 攪拌棒(かくはんぼう): 缶の中の塗料は成分が分離していることがあるため、よくかき混ぜて均一にするための棒です。割り箸でも代用できますが、専門店では専用の木製や金属製のものが売っています。
- 保護メガネ・手袋: 目の保護と、手が汚れるのを防ぐために、必ず用意しましょう。特に油性塗料を使う場合は、手袋は必須です。
これらの道具は、もちろんホームセンターでも手に入りますが、プライマーなどの下塗り材については、塗料専門店で相談して購入すると、あなたの素材に最適なものを選んでもらえるので安心です。ネット通販でも、高性能なマスカーやローラーセットなど、プロ仕様のものが手軽に手に入りますので、チェックしてみてください。特に、下地処理を丁寧に行うことが、仕上がりの美しさに直結しますよ。下地処理の重要性については、塗装における下地処理の重要性についての情報も見ておくと良いでしょう。
初心者でも簡単!失敗しないペンキの塗り方3つのコツ
いよいよ本番の塗装作業です!「塗りムラができたらどうしよう」「垂れてしまうのが怖い」と不安に感じるかもしれませんが、いくつかの簡単なコツさえ守れば、初心者でもプロ顔負けの美しい仕上がりを実現できます。モモストアが、特に重要な3つのコツをご紹介しますね。
コツ1:塗装は「下地処理」が9割!
美しい仕上がりの決め手は、実は塗装そのものよりも、「塗る前の準備」にかかっています。これを塗装業界では「下地処理」と呼び、この作業をサボってしまうと、どんなに高価なペンキを使っても、数ヶ月で剥がれたり、ムラができたりする原因になってしまいます。
【下地処理のチェックリスト】
- 汚れ・油分を完全に除去する: 中性洗剤や専用クリーナーを使い、塗る面のホコリや油汚れをきれいに拭き取ります。汚れたまま塗ると、塗料が密着せず、後々剥がれてしまいます。
- 古い塗膜やサビを落とす: 既に塗られている塗膜が剥がれかけている場合は、スクレーパーやサンドペーパーで完全に除去し、滑らかにします。金属の場合は、ワイヤーブラシなどでサビをしっかり落としましょう。
- マスキングと養生を徹底する: 塗料が付いてはいけない場所(窓枠、床、コンセントなど)に、マスキングテープと養生シートを隙間なく貼ります。この作業をどれだけ丁寧に行うかが、仕上がりの美しさに直結します!
- プライマー(下塗り)を塗る: 塗料の密着性を高め、本塗りの吸い込みムラを防ぐために、必ずプライマーを塗りましょう。特に木材や古い壁には必須です。
プロの職人さんは、この下地処理に最も時間をかけます。焦らず、「どうせ隠れるからいいや」と思わずに、丁寧に行うことが成功への一番の近道です。
コツ2:塗りムラを防ぐ「Wの法則」と「一方向に塗る」
広い壁などをローラーで塗る際に、塗りムラを防ぐための基本的なテクニックがあります。それが「Wの法則」と「一方向に塗る」というルールです。
- Wの法則: ローラーにペンキを適量付けたら、塗り始めの面で、アルファベットの「W」や「M」を描くように大きく塗料を広げます。この動作で塗料を均等に伸ばし、塗り始めの塗料の塊を防ぎます。
- 一方向に塗る: 塗料を広げたら、最後に必ず「上から下へ」「左から右へ」など、一定の方向に軽くなでるようにローラーを転がして仕上げます。こうすることで、塗り跡が目立ちにくくなり、均一な美しい仕上がりになります。
また、塗り始めと塗り終わりでローラーにかける圧力を一定に保つことも重要です。力を入れすぎると、塗料が薄くなりすぎてムラになるので、優しく均一に転がすことを意識してください。ハケで塗る場合も同じで、必ず一定の方向に動かすことで、ハケ跡が目立たないきれいな仕上がりになります。
コツ3:「重ね塗り」と「乾燥時間」は守る
「早く仕上げたいから」といって、一度に厚く塗ってしまうのは絶対にNGです。厚塗りすると、表面だけが乾いて内側がいつまでも乾かず、シワになったり、後から剥がれやすくなったりする原因になります。美しく仕上げるための基本は、「薄く塗り重ねる」ことです。
【基本的な塗り方の流れ】
- 1回目(下塗り・プライマー): 塗料の密着性を高めるために、薄く塗る。
- 2回目(本塗り1回目): メーカーが指定する乾燥時間を守り、完全に乾いてから、薄く塗る。
- 3回目(本塗り2回目): 2回目が完全に乾いてから、塗り残しやムラをチェックしながら薄く塗る。
多くのペンキは、2回塗りをすることで、パッケージ通りの色と耐久性が発揮されるように設計されています。塗料の缶に記載されている「乾燥時間」は必ず守ってください。特に湿度の高い日や気温が低い日は、乾燥時間が長くなる傾向があるので、余裕を持ったスケジュールで作業を進めることが大切です。
余ったペンキはどうする?正しい保管方法と処分方法
DIYが終わった後、必ずと言っていいほど余ってしまうのがペンキです。「また今度使うかも」と思ってそのまま放置してしまうと、次に使うときには固まって使い物にならなくなってしまいます。ここでは、余ったペンキを長持ちさせる正しい保管方法と、使い切った後の処分方法について解説します。
次のDIYに活かす!ペンキを長持ちさせる保管方法
ペンキを正しく保管すれば、数年後にちょっとした補修や、別の小物への塗装に再利用できます。保管のポイントは、「空気との接触を遮断する」ことと「温度変化が少ない場所に置く」ことです。
水性塗料の保管テクニック
水性塗料は、缶の中に空気が入っていると、表面に薄い膜(皮)が張って固まりやすくなります。これを防ぐために、以下の手順で保管しましょう。
- 表面に水を張る: 塗料の表面が露出しないように、水を薄く張ります。(ただし、次に使うときに水を捨てる手間がかかります)
- ラップで密閉する: 塗料の表面にピッタリとラップを貼り付け、空気との接触を完全に遮断します。
- 蓋をしっかり閉める: 蓋の周りについた塗料をきれいに拭き取り、ゴムハンマーなどでしっかりと密閉します。
- 温度変化が少ない場所に: 特に水性塗料は凍ってしまうと使えなくなるため、凍結しない室内(物置やクローゼットなど)で保管しましょう。
油性塗料の保管テクニック
油性塗料は、固まるのを遅らせるために、缶の蓋をしっかり閉めた上で、缶を逆さにして保管すると、蓋の隙間から空気の侵入を防ぐことができます。ただし、液漏れのリスクもあるので、下に新聞紙などを敷いておくことをおすすめします。油性塗料はニオイが漏れる可能性があるため、密閉された空間よりも、風通しの良い場所(ただし、直射日光が当たらない)で保管するのが良いでしょう。
余ったペンキの「正しい処分方法」
残念ながら、もう使わないと判断したペンキは、自治体のルールに従って正しく処分する必要があります。絶対にそのまま下水や土に流してはいけません!
- 基本は「固めて燃えるゴミ」: 少量のペンキであれば、新聞紙や布にしみ込ませて完全に乾燥させてから、燃えるゴミとして処分するのが最も一般的な方法です。最近では、ホームセンターやネット通販で「塗料固化材」という専用の薬剤も売られています。これを使えば、残った液体を一瞬でゼリー状に固めることができるので、処分が非常に楽になります。
- 塗料缶の処分: 完全に空になった塗料缶は、自治体のルールに従って「資源ゴミ」または「不燃ゴミ」として出します。缶の内側に塗料が残っていないか確認しましょう。
- 大量の場合は専門店へ: 大量のペンキが余ってしまった場合や、特に油性塗料(シンナーなど)が残っている場合は、不用品回収業者や、購入した塗料専門店に相談して引き取ってもらうのが安全で確実です。ただし、引き取りには費用がかかることがほとんどです。
モモストアとしても、塗料固化材の使用をおすすめします。処分が簡単になるだけでなく、環境への配慮にもつながりますよ。
【価格帯別】安く良質なペンキを手に入れるための裏技
DIYは楽しいですが、資材のコストはなるべく抑えたいですよね。特に、広い面積を塗るとなると、ペンキ代は無視できません。ここでは、「安さ」と「品質」を両立させるための賢い購入方法、いわゆる「裏技」をご紹介します。
裏技1:ネット通販の「アウトレット品」を狙う
塗料メーカーや専門店のオンラインショップでは、時々「アウトレット品」や「在庫処分品」が破格の値段で販売されることがあります。これらは、商品自体に品質的な問題があるわけではなく、主に以下のような理由で安くなっていることが多いです。
- パッケージの旧型: リニューアル前のパッケージで中身は全く同じ製品。
- 調色ミスのB品: 専門店で顧客の希望の色に調色したものの、少し色味がズレてしまった「B級品」。通常は廃棄されますが、ネットで格安で売られることがあります。ただし、色にこだわりがない小物DIYに使うのがおすすめです。
- 季節外れの色: 冬に需要が減る明るい色、夏に需要が減る暗い色など。
これらのアウトレット品は、定価の半額以下になることも珍しくありません。Amazonや楽天市場の検索窓で「ペンキ アウトレット」「塗料 処分品」といったキーワードで探してみると、掘り出し物が見つかる可能性があります。ただし、返品不可の場合が多いので、容量と色番号はよく確認しましょう。
裏技2:ホームセンターの「端材・少量コーナー」をチェック
ホームセンターのペンキ売り場とは別に、隅の方にひっそりと「少量・お試し缶コーナー」や「廃盤カラー」のワゴンが設置されていることがあります。これらは、メーカーが製造を中止した色や、販売を終了した小容量缶で、在庫処分のため非常に安くなっていることが多いです。
もちろん、目当ての色が見つかるとは限りませんが、小さな家具や雑貨を塗る程度のDIYであれば、十分な量であることが多いです。「この色、意外と可愛いかも?」という発見があるかもしれませんし、何よりコストを大幅に抑えられます。週末の朝一など、店員さんが商品を補充した直後を狙うと、良いものに巡り合える可能性が高まります。
裏技3:メルカリやフリマアプリで「開封済み未使用品」を探す
メルカリやラクマなどのフリマアプリには、DIYユーザーが「色を間違えて購入してしまった」「予定より少量しか使わなかった」という理由で出品している、ほぼ未使用のペンキが数多くあります。特に人気メーカーのペンキは回転が速いので、こまめにチェックしてみる価値はあります。
ただし、注意点としては、「いつ購入されたものか」「開封済みかどうか」「残量はどれくらいか」を質問でしっかり確認することです。製造から時間が経ちすぎているものや、一度開封されて空気が多く入っているものは、固まり始めているリスクがあるからです。信頼できる出品者から、新しいものを購入するようにしましょう。
塗装のプロに聞く!ペンキに関するよくある質問Q&A
モモストアの周りには、塗装のプロフェッショナルも多くいます。彼らから得た知識と、DIYユーザーがよく抱える疑問について、Q&A形式でわかりやすくお答えしますね。疑問を解消して、安心して塗装にチャレンジしましょう!
Q1:ペンキの「一斗缶」って何リットル入っているの?
A: 塗装業界でよく使われる「一斗缶(いっとかん)」は、18リットル(約20kg)入りの角型金属缶のことを指します。もともと灯油や醤油などの容量を示す単位でしたが、塗料業界でもそのまま使われています。DIYで使う一般のペンキ缶は、0.7L、1L、2L、4L、16Lなどが主流ですが、広い面積を塗るプロは18L缶を使うことが多いです。
ご家庭でのDIYでは、18L缶は多すぎる場合がほとんどです。外壁や屋根塗装の場合でも、必要な量を正確に計算し、余分な塗料を出さないように、4Lや16L缶を組み合わせるのが賢明です。特にネット通販では、18L缶から小分けにした4L缶などのセット販売もあるので、チェックしてみてください。
Q2:寒い日や雨の日でもペンキ塗りはできる?
A: 結論から言うと、「できない」と考えるべきです。特に外壁塗装は、天候に大きく左右されます。
【塗装に適さない条件】
- 気温5℃以下: 特に水性塗料は、低温だと塗膜の形成がうまく進まず、耐久性が著しく低下します。凍結の危険もあります。
- 湿度85%以上: 塗料の乾燥が極端に遅くなり、垂れやムラ、剥がれの原因になります。
- 雨の日や強風の日: 言うまでもなく、雨で塗料が流れ落ちたり、強風でホコリやゴミが付着したりして、仕上がりが台無しになります。
ペンキを塗るなら、「晴れていて、風が穏やかで、気温が10℃〜30℃程度の乾燥した日」を選ぶのがベストです。天気予報を確認し、塗料缶に記載されている乾燥時間と合わせて、余裕を持った日程で作業しましょう。
Q3:塗装を「二度塗り」するのはなぜ?一度じゃダメなの?
A: 「二度塗り」は、ペンキ塗装において必須の工程です。一度塗りでは、以下の問題が発生し、ペンキ本来の性能が発揮されません。
- 色ムラが出る: 塗る面の下地の色や、塗料の吸い込み方にムラがあるため、一度塗りだと色が均一になりません。
- 耐久性が出ない: ペンキは、塗膜の厚さが一定の基準を満たして初めて、紫外線や雨風に対する耐候性・防水性を発揮します。一度塗りでは塗膜が薄すぎるため、耐久年数が大幅に短くなります。
- 発色が悪い: 特に鮮やかな色や濃い色は、二度塗りすることで、より深く、イメージ通りの発色になります。
手間だと感じるかもしれませんが、二度塗りすることで、耐久性が3倍にも4倍にもなると考えれば、絶対に手を抜けない工程です。必ず乾燥時間を守って、薄く均一に塗り重ねるようにしてください。この質問は、二度塗りが必須な理由を理解する上で非常に重要です。
まとめ:あなたに最適なペンキの購入場所はここ!
ここまで、ペンキの購入場所から選び方、塗り方のコツまで、詳しく解説してきました。最後に、あなたがどこで購入すべきかを、モモストアがもう一度わかりやすくまとめて、この記事を終わりにしたいと思います!
あなたの目的別!ベストな購入場所診断
もう一度、ご自身のDIYの目的を考えて、最適な購入場所をチェックしてみましょう。
| 目的 | あなたに最適な場所 | チェックすべきこと |
| 小物DIY、家具の塗り替え | ホームセンター | 小容量缶やお試し缶の在庫、必要なハケやローラーが揃っているか。 |
| コスト最優先、豊富なカラーから選びたい | ネット通販(Amazon・楽天など) | 事前に色見本帳やお試し缶で色を確認したか。送料込みの価格で比較しているか。 |
| 外壁・屋根など長寿命の塗装 | 塗料専門店 | 専門家のアドバイスを受け、下地処理材からトータルで提案してもらう。 |
| 特殊な塗料(黒板、マグネット、輸入塗料など) | ネット通販 | 実店舗では見つからないニッチな商品を、レビューを参考に探す。 |
| 急ぎで今すぐ欲しい | ホームセンター | 在庫があるか電話で確認してから向かう。 |
ペンキ選びは、色や種類が多くて迷うかもしれませんが、「用途」「安全性」「耐久性」の3つの軸で考えると、ぐっと選びやすくなります。特に室内で使う場合は、F☆☆☆☆マークの付いた水性塗料を選ぶようにしてくださいね。
さあ、これであなたも失敗知らずのDIY塗装ができます。最適なペンキを見つけて、理想の空間づくりを楽しんでください!もし「このメーカーのペンキはどうなの?」など、個別の質問があれば、いつでもモモストアにご相談くださいね。

