ザ ブレンドオブニッカは幻の味!終売理由と今すぐ手に入れる究極の方法
ウイスキー愛好家の皆さん、こんにちは!
筆者のモモストアです。今回は、ニッカウヰスキーが誇る伝説的なブレンデッドウイスキー、「ザ ブレンドオブニッカ」について深掘りしていきます。
「もう飲めないの?」「どこかに残っていないかな?」と、その終売を惜しむ声は今も絶えません。
この記事では、その終売の理由から、幻となったその特別な味わいの秘密、そして、今あなたがこの一本を手に入れるために知っておくべきすべての情報をご紹介します。ぜひ最後まで読んで、最高のウイスキーとの出会いを果たしてくださいね!
・「ザ ブレンド」が愛され続けた理由:その魅力的な味わいの秘密
・終売品なのに今でも買える?ザ ブレンドオブニッカの入手ルート徹底解説
・定価と現在の価格の衝撃的な差!ブレンドオブニッカのプレミア度を調査
・モルトベースとは?ウイスキー初心者でもわかるブレンドオブニッカの製法
- ザ ブレンドオブニッカが終売になったのはいつ?その背景にある事情
- 「ザ ブレンド」が愛され続けた理由:その魅力的な味わいの秘密
- 終売品なのに今でも買える?ザ ブレンドオブニッカの入手ルート徹底解説
- 定価と現在の価格の衝撃的な差!ブレンドオブニッカのプレミア度を調査
- モルトベースとは?ウイスキー初心者でもわかるブレンドオブニッカの製法
- プロダクトデザインの評価が異様に高い理由:原研哉氏と佐々木豊氏の功績
- ニッカの他の終売銘柄もチェック!「ザ・ニッカ 12年」や「竹鶴」との関連
- 幻の味に最も近い一本はどれ?ザ ブレンドオブニッカの「代替品」候補
- モルトベースの歴史を振り返る:竹鶴政孝氏の情熱とブレンド技術の継承
- ブレンドオブニッカを最も美味しく飲む方法!おすすめの飲み方を紹介
- 飲みきれないウイスキーの賢い保存方法:終売品を最高の状態で楽しむために
- プレミア価格でも買う価値はある?「ザ ブレンドオブニッカ」の総評
- モルトとグレーンが織りなす極上の風味:「ザ ブレンドオブニッカ」のテイスティング詳細
- 「ザ ブレンドオブニッカ」の知られざる裏話:歴代マスターブレンダーたちの挑戦
- ニッカウヰスキーの現行品に見る「ブレンドの魂」:新しい旗艦銘柄の紹介
- 「ザ ブレンドオブニッカ」をより深く楽しむ!ウイスキーマリアージュの提案
- 終売品のボトルは今どこに?世界の中古市場とコレクターの動向
- 「ザ ブレンドオブニッカ」を語る上で欠かせない「カフェ式グレーン」の役割
- 「ザ ブレンドオブニッカ」の限定版:「セレクション」と「特級」ボトルの見分け方
- 終売を乗り越えて:ニッカウヰスキーの最新の取り組みと未来
- 「ザ ブレンドオブニッカ」のパッケージデザインに隠されたメッセージ
- 終売品をめぐるトラブル回避法:ネットオークションでの注意点
ザ ブレンドオブニッカが終売になったのはいつ?その背景にある事情

多くの方に愛された「ザ ブレンドオブニッカ」ですが、残念ながら既に終売となっています。
この銘柄が市場から姿を消した時期と、その裏側にある事情について詳しく見ていきましょう。
「ザ ブレンドオブニッカ」の歴史と終売時期の特定
「ザ ブレンドオブニッカ」は、ニッカウヰスキーの創業者である竹鶴政孝氏の情熱が詰まったブレンデッドウイスキーの系譜を受け継ぎ、1986年に華々しく発売されました。
その中でも特に有名なのが、熟成期間17年以上の原酒をブレンドした「ザ ブレンドオブニッカ 17年」です。
この「ザ ブレンドオブニッカ 17年」は、2011年に惜しまれつつ終売となったことが確認されています。(参考:ニッカウイスキー ザ ブレンド オブ ニッカ 17年 – 輸入酒のかめや)
「ザ ブレンドオブニッカ」という名のウイスキーには、複数のバリエーションが存在しましたが、特に「17年」のようなエイジ表記(熟成年数表示)のあるものは、この時期から徐々に姿を消し始めました。
エイジ表記のない「ザ ブレンドオブニッカ」や「ザ ブレンドオブニッカ セレクション」といった銘柄も、時代の流れとともに終売となり、今ではすべてが「幻のウイスキー」として扱われています。
これらのウイスキーが製造されていた当時のニッカウヰスキーは、まだジャパニーズウイスキーブームが到来する前夜でした。しかし、その確かな品質と独特のブランド戦略により、多くのファンを獲得していたのです。
終売を決定づけた「ジャパニーズウイスキーブーム」の到来
ザ ブレンドオブニッカが終売となった背景には、2000年代後半から世界的に盛り上がり始めた「ジャパニーズウイスキーブーム」が深く関わっています。
終売の直接的な年は2011年ですが、その後、ニッカウヰスキーが多くのエイジ表記銘柄(例:竹鶴17年、宮城峡12年など)を次々と終売・休売に追い込まれたのと同じ構造的な問題が、この銘柄にも影響を与えました。
具体的に何が起こったのかというと、次の2点に集約されます。
- 原酒不足の深刻化:竹鶴政孝氏の時代から続く「高品質な原酒を、潤沢な在庫で熟成させる」というニッカの哲学があったものの、予想を遥かに超える世界的な需要の急増により、特に長期熟成の原酒のストックが限界に達しました。
- ブランド戦略の転換:限られた原酒を有効活用し、安定供給を維持するため、ニッカはエイジ表記のない(ノンエイジ)ウイスキーを主力とするブランド戦略へと舵を切りました。
ザ ブレンドオブニッカは、まさに長期熟成の原酒をブレンドの核とする銘柄だったため、原酒不足の影響を強く受けてしまったのです。現在では、ニッカのブレンデッドウイスキーは「ザ・ニッカ」や「ブラックニッカ」シリーズが主流となっていますが、これらも終売した銘柄の伝統を受け継いでいます。
当時のニッカウヰスキーが下した「終売」の決断は、長期的なブランドの存続と品質維持のためには避けられない選択だったと言えるでしょう。終売から時間が経った今、残されたボトルはますます貴重な存在となっています。
「ザ ブレンド」が愛され続けた理由:その魅力的な味わいの秘密
終売から長い年月が経っても、なぜウイスキーファンは「ザ ブレンドオブニッカ」を探し求めるのでしょうか?
それは、単に終売品という希少性だけではなく、そのグラスに注がれた瞬間に広がる、ニッカウヰスキーの「ブレンドの魔術」が凝縮された味わいにあるからです。
重厚かつ芳醇!卓越したモルトベースブレンド
「ザ ブレンドオブニッカ」の最大の魅力は、その芳醇で重厚な香りと、円熟した深い味わいにあります。
検索結果にもあるように、このウイスキーは「貯蔵樽を選りすぐった」モルトとグレーンを絶妙にブレンドした上級品であり、特にモルトウイスキーの個性が際立っていました。
ニッカウヰスキーの原酒は、北海道の「余市蒸溜所」と、宮城県の「宮城峡蒸溜所」という、全く個性の異なる二つの蒸溜所で造られます。
| 蒸溜所名 | 個性の特徴 | ブレンドへの影響 |
| 余市蒸溜所 | 石炭直火焚きによる重厚で力強いモルト。潮の香りとピーティーさが特徴。 | ウイスキーの「骨格」となり、力強いコクと深みを与える。 |
| 宮城峡蒸溜所 | 蒸気加熱による軽快でフルーティー、華やかなモルト。シェリー樽の甘さも特徴。 | ウイスキーの「肉付け」となり、複雑なアロマとスムーズな飲み口を生む。 |
この二つのモルトをニッカのマスターブレンダーが巧みに組み合わせ、さらにカフェ式蒸溜機で造られた高品質なグレーンウイスキーが加わることで、「ザ ブレンドオブニッカ」独特の、バランスが取れていながらも濃厚な味わいが完成しました。
当時のニッカウヰスキーの技術の粋を集めた、まさに「傑作」と呼ぶにふさわしい一本だったのです。
ウイスキー評論家をも唸らせた複雑なテイスティングノート
実際にテイスティングした愛好家や評論家たちは、その複雑な香りと味わいを次のように表現しています。
- 香り(ノーズ):熟したリンゴや洋ナシのようなフルーティーなアロマ。バニラやキャラメルの甘い香りに、微かなスパイスやウッドスパイス(木材由来の香り)が混じる。
- 味わい(パレット):口に含むと、まず滑らかな口当たりとともに、濃厚な麦芽の甘みとドライフルーツのような凝縮感のある味わいが広がる。
- フィニッシュ:長く、穏やかな余韻。ピート(泥炭)由来の微かなスモーキーさと、樽由来のビターチョコレートのような苦みが心地よく続く。
特に「ザ ブレンドオブニッカ 17年」のような長期熟成品は、熟成によって角が取れ、非常にまろやかで円熟した深い味わいに仕上がっており、その複雑さこそが多くのファンを魅了してやまなかった理由です。
今の若いウイスキーファンには、終売になってしまったことが本当に惜しまれますね。
終売品なのに今でも買える?ザ ブレンドオブニッカの入手ルート徹底解説
「幻のウイスキー」と呼ばれる終売品ですが、諦める必要はありません。
現行品とは異なり、正規の販売ルートからは消えてしまったものの、今でも「ザ ブレンドオブニッカ」を手に入れる方法は確実に存在します。その主な入手ルートをご紹介しましょう。
① プレミアムな終売品が見つかるネット通販
最も現実的かつ、ボトルを見つけやすいのが、Amazonや楽天市場、Yahoo!ショッピングといった大手ネット通販サイトです。ただし、ここで販売されているのは「終売品」として再流通しているボトルであり、その価格は定価とは大きく異なります。
ネット通販を利用する際のポイント:
- 在庫の確認:販売業者によって保有している在庫数が異なるため、複数のサイトで検索し、価格や状態を比較しましょう。
- ボトルの状態:終売から時間が経過しているため、「未開栓」であってもラベルや箱に汚れや傷がある場合があります。中古品として納得できる状態か、商品説明や画像でしっかり確認してください。
- 信頼できるショップを選ぶ:特に高額になることが多いため、評価が高く、実績のある酒類販売店や中古品取扱店から購入することが重要です。
検索をかける際は、「ザ ブレンドオブニッカ 終売」や「ブレンドオブニッカ セレクション 中古」といったキーワードを使うと、より専門的な商品が見つかりやすくなります。
② 掘り出し物が見つかる可能性も!中古市場とオークション
ウイスキーのコレクター間での取引や、個人売買が活発な場所も有力な選択肢となります。
メルカリやフリマサイト:
個人が所有していたボトルが出品されることがあります。思わぬ安値で出品されていることもありますが、その分、ボトルの保管状況が不明確であるリスクもあります。出品者への質問を通して、直射日光を避けた涼しい場所で保管されていたかなどを確認することをお勧めします。
ヤフオク!などのオークションサイト:
検索結果にもあったように、ヤフオク!などでは「ザ ブレンドオブニッカ」が頻繁に取引されています(参考:ザ ブレンドオブニッカ」の落札相場 – Yahoo!オークション)。ここでは、入札価格が高騰しがちですが、特に希少な「17年」や「特級」などのボトルが出品されることもあります。予算と相談しながら、冷静に入札を進めることが成功の鍵です。
専門の酒買取・販売店:
都心部を中心に、ウイスキー専門の買取・販売を行っている店舗があります。これらの店舗は、ボトルの鑑定や品質管理が徹底されているため、安心して購入できます。遠方の場合でも、オンラインでの販売を行っていることが多いので、チェックしてみる価値は大いにあります。
③ 最後の望み!バーや居酒屋で「一杯だけ」楽しむ
「ボトルで買うのは高すぎる」「まずは味を確かめたい」という方には、ウイスキーに力を入れているバーや居酒屋を訪れるのが一番です。
古酒や終売品を豊富に揃えているバーであれば、「ザ ブレンドオブニッカ」をグラス一杯から提供している可能性があります。
ただし、終売品のため、在庫が限られている場合がほとんどです。お店に行く前に、電話やSNSで「ブレンドオブニッカはありますか?」と尋ねてみることをお勧めします。一杯のテイスティングで、その幻の味わいを堪能するのも素敵な方法です。
定価と現在の価格の衝撃的な差!ブレンドオブニッカのプレミア度を調査
終売品となったウイスキーは、時が経つにつれてその価格が定価から大きく乖離し、「プレミア価格」となるのが常です。
「ザ ブレンドオブニッカ」も例外ではなく、その希少性から驚くほどの高値で取引されています。ここでは、当時の定価と現在の市場価格の差を検証し、このウイスキーのプレミア度を見ていきましょう。
当時の定価はいくらだったのか?
「ザ ブレンドオブニッカ」が発売された1980年代後半から2000年代にかけては、現在のジャパニーズウイスキーブームのような価格高騰は起こっていませんでした。
正確な記録はボトルや年代によって異なりますが、一般的なブレンデッドウイスキーとして販売されていた当時の定価は、おおよそ以下の範囲だったと推測されます。
| 銘柄(容量) | 当時の参考価格(推定) | 現在の貨幣価値換算(推定) |
| ザ ブレンドオブニッカ(ノンエイジ) | 3,000円〜5,000円程度 | 5,000円〜8,000円程度 |
| ザ ブレンドオブニッカ 17年 | 7,000円〜10,000円程度 | 10,000円〜15,000円程度 |
特に「17年」のようなエイジ表記のあるボトルは、当時からある程度の価格でしたが、それでも今の市場価格と比べれば驚くほどリーズナブルでした。
「あの時買っておけばよかった!」と後悔しているウイスキーファンも多いのではないでしょうか。
現在の市場価格(プレミア価格)は?
現在、「ザ ブレンドオブニッカ」のボトルを手に入れようとすると、その終売時期や流通量、ボトルの状態によって価格は大きく変動します。
ここでは、オークションや中古市場での取引価格を基にした現在の相場をご紹介します。
現在の市場価格相場(未開栓・箱付きの場合):
- ザ ブレンドオブニッカ(ノンエイジ/セレクション):
- 取引価格は、状態や時期によりますが、10,000円〜30,000円程度で推移しています。
- 特に「セレクション」は、より上位の原酒が使われていたため、比較的高値で取引される傾向にあります。
- ザ ブレンドオブニッカ 17年:
- 希少性が非常に高いため、価格は大きく跳ね上がります。50,000円〜100,000円以上で取引されることも珍しくありません。
- この価格差は、終売によってボトルが二度と手に入らないこと、そしてその品質が非常に高かったことの証です。
定価が数千円だったことを考えると、現在の価格は数倍から数十倍に跳ね上がっていることになります。
これは、日本のウイスキーが世界的に高い評価を得た結果であり、まさに「幻の銘酒」としての地位を確立していると言えるでしょう。
もし、ご自宅の棚の奥にこの一本が眠っていたら、それは大変な「お宝」かもしれませんね。
モルトベースとは?ウイスキー初心者でもわかるブレンドオブニッカの製法
「ザ ブレンドオブニッカ」の特長を語る上で、「モルトベース」という言葉は避けて通れません。
これは、ウイスキーの製法に関わる非常に重要なキーワードであり、このウイスキーの品質の高さを物語っています。ウイスキー初心者の方にもわかりやすく、このモルトベースの製法を解説します。
ウイスキーの「ベース」は何で決まる?モルトとグレーンの違い
まず、ウイスキーは大きく分けて以下の2種類に分類されます。
- モルトウイスキー:大麦麦芽(モルト)のみを原料とし、単式蒸溜器(ポットスチル)で蒸溜したもの。力強い香りと複雑な味わいが特徴。
- グレーンウイスキー:トウモロコシなどの穀物を原料とし、連続式蒸溜機(カフェ式スチルなど)で蒸溜したもの。軽快でクリアな味わいが特徴。
そして、これらをブレンドしたものが「ブレンデッドウイスキー」です。市販されているウイスキーの多くは、このブレンデッドウイスキーに分類されます。
一般的なブレンデッドウイスキーは、価格を抑えつつスムーズな飲み口を実現するために、グレーンウイスキーの比率を高くする傾向があります。
「モルトベース」が意味するもの:贅沢な配合比率
ここで登場するのが「モルトベース」という言葉です。
「ザ ブレンドオブニッカ」は、その名の通り「ブレンド」されたウイスキーでありながら、「モルトベース」と称されていました。
これは、ウイスキー全体のブレンド比率において、モルトウイスキーが占める割合が非常に高いことを意味しています。
一般的なブレンデッドウイスキーがグレーンウイスキー主体のブレンドであるのに対し、ザ ブレンドオブニッカはモルトの個性を存分に引き出す配合だったのです。
モルトベースのメリット:
- 豊かなコクと複雑さ:モルトウイスキーの持つ、樽由来の複雑な風味や麦芽のコクが前面に出ます。
- 芳醇な香り:余市や宮城峡の個性的なモルト原酒の香りが豊かに感じられ、飲みごたえのある味わいになります。
- 贅沢な味わい:長期熟成が必要なモルト原酒を多く使うため、非常に贅沢なブレンドと言えます。
ニッカウヰスキーが誇る熟練のブレンダーたちは、この高比率のモルト原酒を使いこなし、グレーンウイスキーが持つスムースさで全体をまとめ上げ、モルトの力強さと飲みやすさを両立させた奇跡のバランスを完成させたのです。
これが、「ザ ブレンドオブニッカ」が単なるブレンデッドウイスキーではなく、多くの愛好家からリスペクトされた理由の一つです。
プロダクトデザインの評価が異様に高い理由:原研哉氏と佐々木豊氏の功績
「ザ ブレンドオブニッカ」は、その中身の品質だけでなく、ボトルのデザインもまた、日本のプロダクトデザイン史に残る傑作として高く評価されています。
そのデザインを手掛けたのは、世界的な名を持つ二人のクリエイターです。
デザイン界の巨匠「原研哉氏」が手掛けたボトルデザイン
ザ ブレンドオブニッカのボトルデザインを担当したのは、プロダクトデザイナーの原研哉(はら けんや)氏です。
原氏は、無印良品のクリエイティブディレクターとしても非常に有名であり、「空っぽ」の美学や「余白」を活かしたデザインで知られています。
原氏が手掛けたブレンドオブニッカのボトルは、一見するとシンプルでありながら、以下の点で際立っています。
- 洗練された形状:手のひらにしっくりと収まる、丸みを帯びた優美なシルエット。過度な装飾を排し、ウイスキー本来の琥珀色を際立たせる設計。
- 高い質感:ガラスの厚みや、蓋の部分の質感までこだわり抜かれており、手に取った時の重厚感がウイスキーの高級感を演出しています。
- 普遍性:流行に左右されない、時代を超えて愛される普遍的な美しさを備えています。
このボトルは、単に液体を入れる容器ではなく、一本の芸術作品として成立しており、終売後もインテリアとして飾るファンが多いのも頷けます。
ラベルデザインの美しさ:画家「佐々木豊氏」の貢献
そして、ボトルの顔とも言えるラベルデザインは、画家として知られる佐々木豊(ささき ゆたか)氏が担当しました。
佐々木氏の作品は、光と影を巧みに操った独特のタッチが特徴であり、ブレンドオブニッカのラベルにもその感性が生かされています。
ラベルには、ウイスキーの熟成を思わせる深みのある色合いと、シンプルながらも力強いタイポグラフィが配置され、ボトル全体の落ち着いた雰囲気を高めています。
この二人の巨匠によるコラボレーションは、ウイスキーの「味」と「美」が見事に融合した例として、高く評価されているのです。
終売品を高値で手に入れるのは勇気がいりますが、この完璧なデザインのボトルを所有する喜びも、価格の一部となっていると言えるでしょう。
ニッカの他の終売銘柄もチェック!「ザ・ニッカ 12年」や「竹鶴」との関連
「ザ ブレンドオブニッカ」の終売は、ニッカウヰスキーが直面した原酒不足問題の氷山の一角にすぎません。
同時期、あるいはその後に、多くの名品が同じ理由で市場から姿を消しました。これらの終売銘柄をチェックすることで、「ザ ブレンド」の位置づけや、ニッカのブランド戦略の変化をより深く理解できます。
「ザ・ニッカ 12年」:ブレンドオブニッカの後継とも言える存在
ザ ブレンドオブニッカが終売した後、ニッカのプレミアムブレンデッドウイスキーのフラッグシップ的な役割を担ったのが「ザ・ニッカ 12年」です。
この銘柄は、2014年にニッカ創業80周年を記念して発売され、その名の通り、12年以上の原酒を厳選してブレンドしたプレミアムウイスキーでした。(参考:ジャパニーズウイスキーの品薄、終売情報 – JOYLAB)
しかし、「ザ・ニッカ 12年」もまた、ウイスキーブームによる原酒不足の波には逆らえず、2019年3月末をもって終売となりました。
終売後、代替品としてノンエイジ(熟成年数表記なし)の「ザ・ニッカ」が発売され、現在はこちらがニッカのプレミアムブレンデッドの柱となっています。
「ザ ブレンドオブニッカ」のファンにとっては、「ザ・ニッカ 12年」は比較的近年の銘柄であり、そのブレンドの思想や味わいに通じるものがあるため、これもまた幻のボトルとして探されています。
エイジ表記が消えた「竹鶴 ピュアモルト」の衝撃
ニッカウヰスキーの創業者である竹鶴政孝氏の名前を冠した「竹鶴 ピュアモルト」も、同様に大きな変革を経験しました。
かつては「竹鶴 17年」「竹鶴 21年」「竹鶴 25年」といったエイジ表記のある銘柄がラインナップされていましたが、これらも次々と終売・休売に追い込まれました。
特に「竹鶴 17年」は、数々の国際的な賞を受賞した世界的な名品であり、その終売は国内外で大きな話題となりました。
現在の「竹鶴 ピュアモルト」はノンエイジとして販売されていますが、これは「長期熟成原酒を抱えきれなくなった」というニッカの苦渋の決断を象徴しています。
終売したエイジ表記の竹鶴も、ザ ブレンドオブニッカと同様にプレミア価格で取引されており、当時のニッカのウイスキーがいかに豊かで、味わい深かったかを物語っています。
これらの終売品の歴史を振り返ると、「ザ ブレンドオブニッカ」がどれほど貴重な時代の産物であったかが分かります。
もし、これらの終売品をバーなどで見かけたら、ぜひその貴重な一杯を味わってみてください。
幻の味に最も近い一本はどれ?ザ ブレンドオブニッカの「代替品」候補
プレミア価格になった「ザ ブレンドオブニッカ」を無理に追い求めるよりも、「あの味に似た、今買えるウイスキー」を探す方が賢明かもしれません。
ザ ブレンドオブニッカの特徴である「モルトベースの芳醇さ」「余市と宮城峡のブレンド」を意識したとき、代替品として候補に挙がるのは以下の銘柄です。
ニッカウヰスキーの「ザ・ニッカ」
前述の通り、「ザ・ニッカ」は「ザ・ニッカ 12年」の後継として発売された、ニッカのプレミアムブレンデッドウイスキーです。
ブレンドオブニッカと同様に、ニッカの二大蒸溜所(余市と宮城峡)のモルトを核とし、カフェ式グレーンウイスキーがブレンドされています。
モルトの個性を活かしつつ、スムーズでバランスの取れた味わいを目指しており、そのブレンドの思想は「ザ ブレンドオブニッカ」に最も近いと言えます。
| 代替品候補 | ブレンドオブニッカとの共通点 | 注目すべき点 |
| ザ・ニッカ | モルトベースのプレミアムブレンド。余市・宮城峡の原酒を使用。 | 現行品の中では最もブレンドの方向性が近い。ノンエイジながら複雑な味わい。 |
| ニッカ フロム・ザ・バレル | アルコール度数が高め(51.4%)。濃厚で力強い味わい。 | ブレンドオブニッカの重厚さ、特に「セレクション」の濃厚さに通じるものがある。 |
| スーパーニッカ | ニッカの伝統的なブレンデッド。優しい口当たりとまろやかさ。 | 長期熟成のブレンドオブニッカが持つ「円熟したまろやかさ」を現代の技術で表現。 |
「ニッカ フロム・ザ・バレル」の濃厚さ
「ザ ブレンドオブニッカ」のラインナップには、アルコール度数が高めの「セレクション」などもありました。
もし、あなたがブレンドオブニッカの「濃厚で力強いコク」を求めているのであれば、「ニッカ フロム・ザ・バレル」を試す価値があります。
このウイスキーは、加水せずに樽出しに近い度数(51.4度)でボトリングされており、非常にパンチの効いた味わいが特徴です。ザ ブレンドオブニッカとはまた違った力強さがありますが、その芳醇さやモルトの個性を強く感じる点は共通しています。
コスパ最強の「ブラックニッカ ディープブレンド」
予算を抑えつつ、ブレンドオブニッカの持つ「重厚で深い香り、味わい」のニュアンスを楽しみたいなら、「ブラックニッカ ディープブレンド」がお勧めです。
検索結果にもあったように、この銘柄は新樽原酒をキーモルトとし、アルコール度数も45度と高めに設定されています。(参考:NIKKA「ブラックニッカ」|モッさん – note)
もちろん、終売品ほどの深みや複雑さはありませんが、リーズナブルな価格で「ザ ブレンド」の精神に通じるモルトの個性を主張した濃厚なコクを楽しむことができます。ハイボールはもちろん、ロックやストレートでも美味しく飲める一本です。
モルトベースの歴史を振り返る:竹鶴政孝氏の情熱とブレンド技術の継承
「ザ ブレンドオブニッカ」のルーツは、ニッカウヰスキーの創業者、竹鶴政孝(たけつる まさたか)氏が抱いたウイスキーへの情熱と、その卓越したブレンド技術にあります。
この歴史を紐解くことは、終売品を愛する上で欠かせない要素です。
「日本のウイスキーの父」竹鶴氏の哲学
竹鶴政孝氏は、単にウイスキーの製造者であっただけでなく、「本物のウイスキーを日本で造る」という強固な信念を持った人物でした。
彼の哲学は、二つの主要な柱に基づいています。
- 異なる個性を持つ複数の蒸溜所:スコットランドでの修行経験から、異なる風土で造られた原酒をブレンドすることで、より豊かで複雑な味わいが生まれることを知っていました。これが、北海道の余市と宮城県の宮城峡に蒸溜所を建設した理由です。
- 「モルトは命」の信念:ウイスキーの味わいの核となるのは、やはりモルトウイスキーであるという信念。ニッカのブレンデッドウイスキーは、設立当初からモルトの個性を活かすブレンドを目指していました。
「ザ ブレンドオブニッカ」は、まさにこの竹鶴氏の哲学、「余市と宮城峡のモルトを融合させる」というニッカのブレンドの真髄を体現した銘柄だったと言えるでしょう。
マスターブレンダーによる技の継承
竹鶴政孝氏が亡くなった後も(1979年没)、彼のウイスキー造りの魂は、ニッカのマスターブレンダーたちによって脈々と受け継がれています。
「ザ ブレンドオブニッカ」が発売された1986年以降も、ニッカウヰスキーは数代にわたるマスターブレンダーがその技術を磨き続けてきました。(参考:ザ ブレンド オブ ニッカ – ネオプライス)
| ブレンド技術の継承の例 | ブレンドオブニッカへの影響 |
| 長期熟成へのこだわり | 終売となった「17年」に象徴されるように、原酒をじっくりと寝かせることで生まれる円熟味を重視。 |
| カフェ式グレーンの活用 | 宮城峡で稼働する伝統的なカフェ式スチルから生まれる、クリアで甘みのあるグレーンを使い、モルトの個性を引き立てる技術。 |
| モルトの比率の高さ | 「モルトベース」という言葉が示す通り、贅沢なモルト原酒の配合は、ニッカのプレミアムウイスキーの証。 |
終売品のボトルを開けるとき、それは単に古いお酒を飲むということではありません。
そこには、日本のウイスキーの歴史を築いた偉大な人物たちの情熱と、何十年にもわたるブレンダーの技術の結晶が詰まっているのです。そう考えると、一本の重みがさらに増しますね。
ブレンドオブニッカを最も美味しく飲む方法!おすすめの飲み方を紹介
せっかく手に入れた「ザ ブレンドオブニッカ」を、最高の状態で楽しみたいですよね。
このウイスキーは、その複雑な芳香と重厚な味わいゆえに、飲み方一つで表情が大きく変わります。終売品の貴重な一本を堪能するための、おすすめの飲み方をご紹介します。
① 芳醇な香りを最大限に引き出す「ストレート」
最もお勧めしたいのは、やはりストレートです。
終売品の「ザ ブレンドオブニッカ」は、熟成によって角が取れ、非常にまろやかで飲みやすい状態になっています。水や氷を加えることなく飲むことで、原酒そのものの複雑で濃厚な香りや、口の中で広がる凝縮された甘みを最大限に感じることができます。
- 飲むときのコツ:
- グラスに少量(15ml~20ml程度)注ぎ、まずはグラスに鼻を近づけてじっくりと香りを嗅ぎましょう。
- 数滴の水を加えて(トワイスアップ)、香りの広がりを試すのもおすすめです。終売品の閉じていた香りが一気に開くことがあります。
- チェイサー(水)は必ず用意し、一口飲むごとに水を挟むことで、アルコールによる舌の麻痺を防ぎ、次のひと口を新鮮な状態で楽しめます。
② ゆっくりと円熟味を楽しむ「ロック」
「ストレートは少し強いけど、味わいは深く楽しみたい」という方には、ロックがお勧めです。
大きめの氷を一つだけグラスに入れ、そこにウイスキーを注ぎます。時間が経つにつれて氷がゆっくりと溶け、ウイスキーの温度が下がり、徐々に加水されていきます。
- ロックの魅力:
- 冷やされることで、香りはやや落ち着きますが、味わいの輪郭がよりはっきりとします。
- 時間の経過とともに、ウイスキーが変化していく過程を楽しむことができます。最初はストレートに近い濃厚さ、最後は軽やかで飲みやすい味わいへと変化します。
- 必ず溶けにくい大きな氷(できれば丸氷)を使用してください。溶けるのが早すぎると、せっかくのウイスキーの味わいが水っぽくなってしまいます。
③ モルトベースのハイボールは「濃いめ」で
「ザ ブレンドオブニッカ」のようなモルトベースで濃厚なウイスキーは、ハイボールにしてもその存在感が際立ちます。
ただし、一般的なブレンデッドウイスキーと同じ比率では、せっかくの芳醇さが失われてしまう可能性があります。
おすすめのハイボールレシピ:
| 項目 | 推奨 | ポイント |
| ウイスキーとソーダの比率 | 1:2.5 または 1:3 | 一般的なハイボール(1:4など)よりも濃いめにすることで、ウイスキーの香りが負けません。 |
| ソーダ水 | 強炭酸、無糖のもの | ウイスキーの風味を邪魔しない、クリアで刺激の強いソーダを選びましょう。 |
| 加えるもの | レモンピール(軽く絞って) | レモンの皮を軽く絞ることで、爽やかな香りが加わり、ブレンドオブニッカの持つフルーティーさが引き立ちます。 |
モルトベースのハイボールは、食中酒としても非常に優秀です。特に、少し濃いめの味付けの料理や、肉料理と合わせると、その相性の良さに驚くはずです。
飲みきれないウイスキーの賢い保存方法:終売品を最高の状態で楽しむために
プレミア価格で手に入れた「ザ ブレンドオブニッカ」は、すぐに飲み切らず、少しずつ楽しみたいですよね。
しかし、ウイスキーは開栓すると品質が徐々に変化していきます。特に終売品の貴重なボトルは、最高の状態で長持ちさせるための知識が必要です。
開栓後のウイスキーの劣化要因
ウイスキーはアルコール度数が高いため、未開栓であれば半永久的に品質が保たれると言われますが、一度開栓すると以下の3つの要因で劣化が始まります。
- 酸化:ボトル内の空気(酸素)がウイスキーと触れ合うことで、風味が変化し、香りが飛んでしまいます。
- 光(紫外線):直射日光はもちろん、室内の蛍光灯の光でも、ウイスキーの色や風味が劣化します。
- 温度変化:高温や急激な温度変化は、ウイスキーの熟成を早めたり、コルクの劣化を招いたりします。
「ザ ブレンドオブニッカ」のような長期熟成を終えたウイスキーは、特に酸化による風味の変化が顕著に現れるため、適切な対策が必要です。
賢く長持ちさせるための具体的な保存テクニック
開栓後のウイスキーをできるだけ長期間、品質を保つための具体的な方法をご紹介します。
テクニック①:空気との接触面積を減らす「移し替え」
これが最も重要です。ボトル内のウイスキーが半分以下になったら、必ず小さなボトルに移し替えてください。
空気と触れるウイスキーの液面の面積を小さくすることで、酸化のスピードを劇的に遅らせることができます。
移し替えに使うボトルは、ウイスキーのミニボトルや、遮光性の高い小さなデキャンタなどが最適です。
「ウイスキーが半分になったら、すぐ移し替える」を鉄則にしましょう。
テクニック②:冷暗所での保管を徹底
保管場所は、以下の条件を満たしているか確認してください。
- 直射日光が当たらない場所:棚の中や、光が遮断された箱の中などが理想です。
- 温度変化が少ない場所:玄関やキッチン周りなど、温度が頻繁に変わる場所は避け、リビングのクローゼットの下段などが比較的安定しています。
- 湿度が低すぎない場所:コルク栓が乾燥しすぎると、隙間から空気が入りやすくなるため、極端に乾燥した場所は避けてください。
テクニック③:パラフィルムでコルクを保護
長期保存を考えている場合は、コルク栓の上からパラフィルム(または食品用のラップ)をしっかりと巻き付けて、空気が入るのを防ぎましょう。
特に古いボトルはコルクが劣化している可能性が高いので、この処置は非常に効果的です。
これらの対策を施すことで、「ザ ブレンドオブニッカ」の円熟した味わいを、開栓後も数ヶ月〜1年以上楽しむことができるでしょう。
プレミア価格でも買う価値はある?「ザ ブレンドオブニッカ」の総評
「ザ ブレンドオブニッカ」は、現在、定価を遥かに超えるプレミア価格で取引されています。この高騰した価格でも、本当に買う価値があるのでしょうか?
筆者モモストアとしての総評と、このウイスキーが持つ真の価値についてまとめます。
終売品が持つ「時代と技術の証明」という価値
このウイスキーの価値は、単に「おいしい」というレベルに留まりません。それは、以下の3つの要素を完璧に備えた「日本のウイスキー史の遺産」だからです。
- 熟成原酒の贅沢さ:現在のニッカが抱える原酒不足が深刻化する以前の、潤沢な長期熟成原酒を贅沢に使用できた時代の証です。特に「17年」は、今では考えられないほど貴重な原酒のブレンドです。
- ブレンドの技術:竹鶴政孝氏の哲学が最も色濃く反映されていた時代のマスターブレンダーの技術が凝縮されています。「モルトベース」の重厚さと、スムーズな飲みやすさの両立は、まさに奇跡的なバランスです。
- デザインの芸術性:原研哉氏と佐々木豊氏による、時代を超越したプロダクトデザインは、ボトルを所有する喜びを最大限に高めてくれます。
プレミア価格は高額かもしれませんが、これは「過去の最高の技術と資源」に対する対価であると捉えることができます。
購入をお勧めする人、見送るべき人
誰にでも手放しでお勧めできる価格ではないため、以下の基準で購入を検討してみてください。
| 購入をお勧めする人 | 購入を見送るべき人 |
| ニッカウヰスキーの歴史に強い関心がある方 | ウイスキー初心者で、味の違いがまだよく分からない方 |
| 過去のエイジ表記のあるニッカ銘柄(竹鶴17年など)を飲み比べたい方 | 純粋にコストパフォーマンスを重視する方 |
| デザイン性が高いボトルをコレクションしたい方 | 日常的に飲むためのウイスキーを探している方 |
もし、あなたがニッカの歴史や、ウイスキーの奥深い世界を探求したいと考えているなら、「ザ ブレンドオブニッカ」は非常に大きな満足感を与えてくれる一本となるでしょう。
もし購入が難しくても、ぜひウイスキー専門のバーで一杯だけでもその幻の味を体験してみてください。きっと、ニッカウヰスキーへの見方が変わるはずですよ。
モルトとグレーンが織りなす極上の風味:「ザ ブレンドオブニッカ」のテイスティング詳細
終売品の「ザ ブレンドオブニッカ」をテイスティングする際に、どのような風味を意識すべきか、より詳細な情報を知りたいという方もいらっしゃるでしょう。
ここでは、この銘柄が持つ具体的な風味の構成要素について、深く掘り下げて解説していきます。
アロマ(香り)の複雑性:フルーツとスパイスの融合
「ザ ブレンドオブニッカ」の香りは、非常に複雑で重層的です。
グラスに注ぐと、まず感じられるのは熟成感のある甘い香りです。
- トップノート(最初に感じる香り):
- ドライフルーツ:レーズンやドライアプリコットのような、凝縮感のあるフルーツの甘さ。
- バニラ・カラメル:熟成樽(特にバーボン樽)由来の、まろやかなバニラやカラメルのアロマ。
- ミドルノート(中心となる香り):
- ウッディネス:古木の落ち着いた香りや、白檀(サンダルウッド)のようなオリエンタルなスパイス感。
- 微かなピート:余市モルトが持つ、海辺の潮風と混じったような、繊細なスモーキーさ。このピート感が、味わいに深みを与えています。
この香りの複雑さは、まさに長期熟成されたモルト原酒を贅沢に使った「モルトベース」である証拠です。特に「ザ ブレンドオブニッカ 17年」では、これらの要素がより円熟し、繊細なバランスを保っています。
テイスト(味わい)の特徴:リッチな口当たりと長い余韻
口に含んだ時のテクスチャー(質感)は非常にリッチで、舌の上を滑るような滑らかさが特徴的です。
味わいの中心は、芳醇な麦芽の甘さと、シェリー樽由来のコクにあります。
| 要素 | 味わい方 | ブレンドオブニッカでの特徴 |
| 甘み | 濃厚で持続する甘さ | ハチミツ、メープルシロップ、そして黒糖のような深みのある甘さ。 |
| 酸味 | バランスを取るための軽やかな酸味 | 柑橘系の皮や、熟したリンゴのような、爽やかさを加えるほのかな酸味。 |
| 苦み | 余韻を構成する心地よい苦み | ビターチョコレートやエスプレッソのような、後口を引き締める上質な苦み。 |
フィニッシュ(余韻)は長く、舌の奥に残るスモーキーさと、温かみのあるスパイス感が特徴的です。この長い余韻こそが、高品質なウイスキーの証であり、多くのファンがこの一本を忘れられない理由です。
「ザ ブレンドオブニッカ」の知られざる裏話:歴代マスターブレンダーたちの挑戦
「ザ ブレンドオブニッカ」の誕生と進化の裏には、ニッカウヰスキーの歴史を彩るマスターブレンダーたちの、並々ならぬ努力と挑戦がありました。
彼らがどのようにしてこの「モルトベース」の傑作を創り上げたのか、その知られざる裏話をご紹介します。
ブレンダーが直面した「個性強すぎ問題」
ニッカのウイスキーは、余市蒸溜所の重厚でピーティーなモルトと、宮城峡蒸溜所の華やかでフルーティーなモルトという、非常に個性の強い二つの柱で構成されています。
通常のブレンデッドウイスキーは、個性的なモルトをクリアなグレーンウイスキーで薄め、バランスを取りますが、「ザ ブレンドオブニッカ」はモルト比率が高いため、この二つの強い個性をぶつかり合わせながら、調和させる必要がありました。
歴代のブレンダーたちは、それぞれの蒸溜所の原酒の持つ特性を深く理解し、何百、何千という試作ブレンドを繰り返したと言われています。
その結果、単にモルトを混ぜ合わせただけでなく、それぞれのモルトが持つ長所(余市の力強さ、宮城峡の華やかさ)を互いに引き立て合う、極めて高度なブレンド技術を確立しました。
この技術の結晶こそが、「ザ ブレンドオブニッカ」の複雑で深い味わいを生み出す根源なのです。
「セレクション」に秘められた特別感
「ザ ブレンドオブニッカ」には、「ザ ブレンドオブニッカ セレクション」という上級品が存在しました。
「セレクション」という名前が示す通り、これは貯蔵樽を選りすぐり、さらに高品質な原酒をブレンドした特別版です。(参考:【東京都在住限定】終売品 ザ ブレンド オブ ニッカ セレクション – 楽天市場)
ブレンダーたちが特に出来が良いと感じた樽、あるいは、このブレンドにしか使えない個性を持つ樽を選び抜き、それらを巧みに組み合わせることで、通常の「ザ ブレンド」よりもさらに重厚で芳醇な、円熟した味わいを作り出していました。
| ブレンドの違い | 味わいへの影響 | |
| 原酒の選定 | 厳選された「特別な樽」の原酒を使用。 | より複雑なスパイス感や、奥深い甘みが生まれる。 |
| ブレンドの配合 | モルトウイスキーの比率がさらに高い可能性。 | モルトの個性が強く主張し、より力強いコクと深みが増す。 |
この「セレクション」の存在は、ニッカのブレンダーたちが「ザ ブレンドオブニッカ」という枠組みの中で、常に最高の品質を追求し続けていたことの何よりの証明です。
もし市場で見かけることがあれば、その価格は高いかもしれませんが、ニッカの技術の頂点を極めた一本として、ぜひ手に入れていただきたいボトルです。
ニッカウヰスキーの現行品に見る「ブレンドの魂」:新しい旗艦銘柄の紹介
「ザ ブレンドオブニッカ」は終売となりましたが、その「ブレンドの魂」は、ニッカウヰスキーの現行品にしっかりと受け継がれています。
特に注目すべきは、ニッカが現在「旗艦銘柄」として打ち出しているプレミアムブレンデッドウイスキーです。
現在のニッカの旗艦:プレミアムブレンデッド「ザ・ニッカ」
先にも触れましたが、ニッカのプレミアムブレンデッドの柱は、現在「ザ・ニッカ」(ノンエイジ)です。
このウイスキーは、エイジ表記(12年)がなくなったものの、ニッカの持てる原酒を最大限に活用し、熟成感と複雑さを追求した一本です。
- ブレンドオブニッカとの関係:
- ブレンドのコンセプトは「最高品質のブレンデッド」であり、その志はブレンドオブニッカから継承されています。
- 味わいは、モルトの個性を活かしつつ、非常に滑らかでクリーンに仕上がっており、現代のジャパニーズウイスキーファンが求める要素を兼ね備えています。
- 特徴:ノンエイジながら、長期熟成原酒を適切にブレンドすることで、単なる若いウイスキーでは出せない深みと丸みを出しています。
終売品の味を追い求めるだけでなく、この「ザ・ニッカ」を試すことで、ニッカのブレンダーたちが「過去」と「現在」の原酒をどのように調和させているのかを体感できるでしょう。
ニッカのブレンドが世界で認められた瞬間
ニッカウヰスキーのブレンド技術は、世界的にも非常に高い評価を得ています。
特に「竹鶴 ピュアモルト」が、世界的な品評会で何度も最高賞を受賞している事実は、ニッカのブレンドの質の高さを証明しています。
ピュアモルトとは、異なるモルト原酒のみをブレンドしたもので、グレーンウイスキーを使わない分、ブレンダーの技術がより一層問われます。
この「モルトを活かしきる」という技術の土台は、「ザ ブレンドオブニッカ」が発売された時代から一貫して受け継がれているものです。
| 現行品の銘柄 | ブレンドオブニッカから継承された「魂」 |
| ザ・ニッカ | プレミアムブレンデッドとしての品質への飽くなき追求。 |
| 竹鶴 ピュアモルト | 余市と宮城峡の個性的なモルトを調和させる高度なブレンド技術。 |
| ニッカ フロム・ザ・バレル | 濃厚で力強い味わいを求める、モルトの個性を前面に出す姿勢。 |
終売品の「ザ ブレンドオブニッカ」は、過去の輝かしい時代を象徴するボトルですが、今のニッカウヰスキーも、その魂を受け継ぎ、進化を続けているということを知っておくのは、ファンとして非常に大切なことだと思います。
「ザ ブレンドオブニッカ」をより深く楽しむ!ウイスキーマリアージュの提案
せっかくの貴重なウイスキー、「ザ ブレンドオブニッカ」を最高の状態で味わうためには、合わせる食べ物(マリアージュ)も重要になってきます。
このウイスキーが持つ芳醇さと重厚さを最大限に引き立てる、おすすめのフードペアリングをご紹介します。
濃厚な味わいには「ドライフルーツとチョコレート」
ザ ブレンドオブニッカが持つ、レーズンやドライアプリコットのような熟成感のある甘い香りは、本物のドライフルーツと合わせることで、さらに際立ちます。
特に、レーズンやイチジク、プルーンなどの濃い色のドライフルーツは、ウイスキーのコクと相乗効果を生み出します。
- チョコレート:
- カカオ含有率70%以上のビターチョコレートがお勧めです。ウイスキーのフィニッシュに残るビターな要素と、チョコレートの苦みが完璧に調和し、口の中でとろけるような至福の体験ができます。
- チョコレートに微量の海塩(シーソルト)がかかっているものを選ぶと、塩気がウイスキーの甘みを引き立ててくれます。
和の風味を楽しむ「熟成チーズと佃煮」
ジャパニーズウイスキーは、洋食だけでなく、和の食材とも驚くほどよく合います。
特に、ウイスキーが持つモルトのコクと深い旨味は、発酵食品や煮物といった和の調理法と相性が良いです。
| フードメニュー | ペアリングのポイント |
| 熟成させたハードチーズ | パルミジャーノ・レッジャーノや、長期熟成のチェダーチーズ。チーズの持つ旨味(アミノ酸)がウイスキーの甘みを引き立てます。 |
| 佃煮・味噌漬け | 特に、牛肉や魚介の佃煮など、甘辛く濃い味付けのもの。和の旨味とモルトの複雑な風味が響き合います。 |
| 燻製ナッツ | 微かなピート香を持つブレンドオブニッカには、軽く燻製されたアーモンドやカシューナッツが最適。スモーキーさが強調されます。 |
これらのマリアージュを試すことで、「ザ ブレンドオブニッカ」の新たな一面を発見できるでしょう。
大切な友人や家族と、これらのフードを囲んで、幻のウイスキーの味を分かち合うのは、最高の贅沢ですね。
終売品のボトルは今どこに?世界の中古市場とコレクターの動向
「ザ ブレンドオブニッカ」は日本国内だけでなく、海外のウイスキーコレクターの間でも非常に人気が高い一本です。
終売品を追い求めるコレクターたちは、今、世界中のどの市場に注目しているのでしょうか?
日本国内から海外へ流出するボトル
ジャパニーズウイスキーの世界的なブームが始まる前から、日本のウイスキーは海外、特にヨーロッパや北米の熱心なコレクターに注目されていました。
終売品となった「ザ ブレンドオブニッカ」も例外ではなく、その多くは日本のオークションや酒販店から海外のコレクターの手に渡っています。
- アジア市場の加熱:香港やシンガポールなど、アジア圏の富裕層の間でジャパニーズウイスキーの投資価値が高まっており、終売品は特に高値で取引されています。
- 欧米のウイスキー愛好家:スコッチウイスキーの本場であるヨーロッパの愛好家たちも、ニッカの「モルトベース」という独自のブレンド技術に高い評価を与えており、探しているファンは多いです。
あなたがAmazonや楽天市場、Yahoo!ショッピングなどで見つけるボトルは、多くの場合、国内の酒販店や中古品業者が海外への流出を防ぎ、確保している貴重な在庫であると言えます。
そのため、価格が高騰するのは避けられない状況です。
コレクターが注目する「特級」表示のボトル
「ザ ブレンドオブニッカ」の中には、「特級」の表示があるボトルが存在します。(参考:ザ ブレンドオブニッカ」の落札相場 – Yahoo!オークション)
これは、1989年3月末まで適用されていた日本の税制上の区分で、「特級」表示があるボトルは、それ以前に製造・販売されたものであることを示しています。
コレクターにとって、「特級」表示は以下の点で大きな価値があります。
| 価値のポイント | 理由 |
| 製造時期の古さ | より古い時代の原酒、つまり「ザ ブレンドオブニッカ」の初期の原酒が使われている可能性が高い。 |
| 歴史的な証拠 | 日本のウイスキーの歴史を語る上で欠かせない、当時の税制を反映した貴重なラベル。 |
| 品質の期待 | 一般的に、古い時代のウイスキーは、現代のウイスキーにはない独特の熟成感や深みを持っていると期待されています。 |
もし、中古市場で「特級」のブレンドオブニッカを見かけたら、それは単なる終売品以上の、歴史的な価値を持つ一本だと認識しておいてください。
その価格はさらに高騰しているかもしれませんが、ニッカのウイスキー造りの一つの時代を封じ込めた貴重なタイムカプセルだと言えるでしょう。
「ザ ブレンドオブニッカ」を語る上で欠かせない「カフェ式グレーン」の役割
「ザ ブレンドオブニッカ」の「モルトベース」という特長が注目されがちですが、その円熟した味わいを語る上で、カフェ式グレーンウイスキーの存在は欠かせません。
これはニッカウヰスキーが誇る、世界でも稀な伝統的な製法です。
カフェ式スチル(蒸溜機)の伝統と優位性
一般的なグレーンウイスキーは、効率の良い「連続式蒸溜機」で造られますが、ニッカウヰスキーは宮城峡蒸溜所に「カフェ式スチル」という非常に古いタイプの連続式蒸溜機を導入し、今も使い続けています。(参考:NIKKA STORY – Nikka Whisky Europe)
カフェ式スチルの特徴:
- 効率は悪いが、風味が豊か:最新鋭の連続式蒸溜機に比べると効率は劣りますが、原料の持つ香味成分を多く残した状態で蒸溜されます。
- 独特の甘みと滑らかさ:出来上がるグレーンウイスキーは、コーンやその他の穀物由来の、非常にまろやかで甘い風味を持ちます。
- モルトとの相性:このカフェ式グレーンは、モルトウイスキーの個性を邪魔することなく、むしろ優しく包み込み、ブレンド全体に驚くほどの滑らかさと調和をもたらします。
「ザ ブレンドオブニッカ」が「モルトベース」でありながら、その口当たりが非常にまろやかで飲みやすかったのは、このカフェ式グレーンウイスキーがブレンド全体をまとめ上げていたからです。
竹鶴政孝氏がスコットランドから持ち帰った、この伝統的な製法が、終売品であるブレンドオブニッカの独特な「円熟味」を支えていたのです。
カフェ式グレーンがニッカウヰスキーにもたらしたもの
カフェ式グレーンウイスキーは、「ザ ブレンドオブニッカ」だけでなく、「竹鶴」や「スーパーニッカ」といった他のニッカのブレンデッドウイスキーにも使われ、ニッカ独特の「風味の骨格」を作り上げてきました。
現在では、「ニッカ カフェグレーン」として単体でも販売されており、その品質の高さは世界的に認められています。
終売品のブレンドオブニッカを楽しむ際は、余市と宮城峡のモルトの個性を感じると同時に、このカフェ式グレーンウイスキーがもたらす、まろやかで甘い「陰の立役者」の役割にも思いを馳せてみてください。
そうすることで、一本のウイスキーの味わいが、さらに奥深いものになるはずです。
「ザ ブレンドオブニッカ」の限定版:「セレクション」と「特級」ボトルの見分け方
「ザ ブレンドオブニッカ」のボトルは、一見するとどれも似ていますが、実はいくつかの限定版や、製造時期によって異なるバリエーションが存在します。
特にプレミア価値が高い「セレクション」と「特級」ボトルについて、その見分け方を解説します。
① 「ザ ブレンドオブニッカ セレクション」の見分け方
「セレクション」は、通常の「ザ ブレンドオブニッカ」の上位互換として位置づけられていた高級品です。
市場価格も高く、見つけたらラッキーな一本です。
- ラベルの表記:
- ボトルの正面ラベルに、通常の「THE BLEND OF NIKKA」に加えて、はっきりと「SELECTION(セレクション)」という文字が記載されています。(参考:【東京都在住限定】終売品 ザ ブレンド オブ ニッカ セレクション – 楽天市場)
- この「セレクション」は、貯蔵樽を選りすぐった、より重厚で芳醇な香りが特徴とされています。
- ボトルの形状:通常のブレンドオブニッカと共通していることが多いですが、化粧箱のデザインが異なる場合があります。
もしフリマサイトやオークションで画像を見比べる機会があれば、必ずラベルの中央下部にある商品名を確認してくださいね。
② 「特級」ボトルの見分け方
「特級」表示は、前述の通り1989年3月末までの日本の税制の名残です。
これがあるだけで、そのボトルは少なくとも35年以上前のもの、つまり終売前からかなり初期に製造されたものであることが確定します。
- ラベルの表記:
- ボトルの正面ラベル、または裏ラベル、あるいは首ラベル(ネックラベル)に、小さな文字で「特級」と記載されているのが特徴です。
- 「特級」の文字は、ウイスキーの等級を示すマークと一緒に印刷されていることが多いです。
- 容量・アルコール度数:
- 特級時代のウイスキーは、容量が660mlのものが主流でした。現在の一般的な容量(700ml)と異なるため、これも見分けるヒントになります。
- アルコール度数は45度のものが多かったです。
これらの古いボトルは、現行品や終売直前のボトルとはまた違った、歴史の重みを感じさせる独特の風味を持っている可能性が高いです。
特に「特級」のボトルは、コルクの状態や液面の低下(エンジェルズシェア)がないかなど、細心の注意を払って確認してから購入することをお勧めします。
終売を乗り越えて:ニッカウヰスキーの最新の取り組みと未来
「ザ ブレンドオブニッカ」の終売は、日本のウイスキーの歴史における一つの時代の終わりを告げましたが、ニッカウヰスキーは今も新たな挑戦を続けています。
彼らが「ブレンドの魂」を未来へどう繋いでいるのか、最新の取り組みを見てみましょう。
「竹鶴」ブランドの進化とノンエイジへのシフト
ニッカは、エイジ表記のある名品の終売・休売の決断を下した後、残された原酒を最大限に活用し、ノンエイジ(熟成年数表記なし)のウイスキーの品質向上に全力を注いでいます。
例えば、ノンエイジの「竹鶴 ピュアモルト」は、以前のエイジ表記ボトルとは異なるブレンド構成ですが、それでも高い評価を維持しています。
これは、「熟成年数」という縛りにとらわれず、「今ある最高の原酒」を組み合わせて、その都度最高の品質を生み出すという、ブレンダーの技術と創造性が以前にも増して重要になっていることを意味します。
「ザ ブレンドオブニッカ」が持っていた芳醇さを、ノンエイジの「ザ・ニッカ」や「ディープブレンド」にどう受け継がせるか、ニッカのブレンダーたちは日々挑戦を続けているのです。
蒸溜所限定ウイスキーの新たな価値
ウイスキーブームの加熱により、多くの銘柄が終売・品薄になる一方で、ニッカは余市や宮城峡の蒸溜所限定ウイスキーなどをリリースし、ファンの心を掴んでいます。(参考:Nikka releases new Yoichi Distillery Limited Blended Whisky – Nomunication)
これらの限定ボトルは、その蒸溜所独自の個性を強く反映したものであり、ニッカの多様な原酒の魅力を再認識させてくれます。
| 限定ボトルの意義 | ブレンドオブニッカとの関連 |
| 原酒の個性の提示 | ブレンデッドの「ザ ブレンド」では隠れていた、余市や宮城峡のモルトの純粋な個性を体験できる。 |
| ファンとの交流 | 蒸溜所を訪れたファンだけが手に入れられるという特別感が、ブランドへの愛着を高める。 |
終売品を愛するファンにとって、現行品や限定品を味わうことは、過去の銘柄をリスペクトしつつ、ニッカウヰスキーの「今」を応援することにも繋がります。
「ザ ブレンドオブニッカ」の遺志は、確実に未来のボトルへと受け継がれているのです。
「ザ ブレンドオブニッカ」のパッケージデザインに隠されたメッセージ
プロダクトデザイナーの原研哉氏と画家・佐々木豊氏によるデザインは、単なる美しさだけでなく、ウイスキーそのものの哲学を表現したメッセージが込められています。
このデザインが、なぜ終売後もこれほどまでに愛されるのか、その隠されたメッセージを読み解いてみましょう。
デザインの「余白」が表現する日本の美意識
原研哉氏のデザインは、過度な装飾を排し、シンプルな形状とガラスの透明感を最大限に活かしています。
これは、日本の伝統的な美意識である「侘び寂び」や「余白の美」に通じるものです。
- ウイスキーの「色」を主役にする:ボトル自体は透明で、琥珀色のウイスキーがその存在感を主張します。これは、デザインがウイスキーそのものの品質を信頼し、控えめに徹していることを示しています。
- 静けさの表現:シンプルで洗練されたボトルは、喧騒から離れた静かな場所で、ウイスキーをゆっくりと味わうという、上質な時間を提案しています。
このボトルは、単に「高級感」を出すのではなく、「ザ ブレンドオブニッカ」というウイスキーが持つ「円熟した静かなる力」を表現していたと言えるでしょう。
ラベルのフォントと配置:ブレンドの「調和」を視覚化
佐々木豊氏によるラベルデザインも、ウイスキーの持つ「ブレンド」というテーマを深く反映しています。
ラベルに印字された文字は、過度に華美ではなく、落ち着いたトーンと配置で、ボトル全体のバランスを保っています。
| デザイン要素 | メッセージ |
| 落ち着いた色調 | 長期熟成による時間の深みと、ニッカの揺るぎない伝統。 |
| タイポグラフィのバランス | 余市と宮城峡という異なる個性が、ブレンダーの技術によって見事に調和している状態。 |
| 「THE BLEND OF NIKKA」の配置 | すべてがウイスキーの「ブレンド」という行為に集約される、ニッカのウイスキー哲学の核心。 |
ウイスキーの味が記憶に残るのと同様に、このボトルデザインもまた、日本のデザイン史に残る傑作として、多くの人々の心に深く刻み込まれています。
終売品のボトルを手に入れた際は、ぜひ中身だけでなく、この美しいパッケージデザインが持つメッセージも味わってみてください。
終売品をめぐるトラブル回避法:ネットオークションでの注意点
「ザ ブレンドオブニッカ」のような終売品をネットオークションやフリマサイトで購入する際には、価格が高額になる分、いくつかのトラブルに巻き込まれるリスクもあります。
貴重なボトルを安全に手に入れるために、特に注意すべき点を知っておきましょう。
① コルクの状態と液面低下(液減り)の確認
終売から時間が経っているボトルは、コルクの劣化や、液面の低下(液減り)が起こっている可能性があります。
これは、ウイスキーが蒸発したり、コルクの隙間から空気が入ったりすることで起こります。
- 液面低下:
- ボトルの肩の部分(ショルダー)よりも液面が下がっている場合、品質が劣化している可能性があります。
- 特に、液面が極端に低いボトルは避けるか、価格交渉の材料にしましょう。
- コルクの状態:
- 出品画像で、コルクが湿っているか、乾燥してひび割れていないかを確認してください。
- 可能であれば、「コルクの状態を教えてほしい」と質問してみましょう。
② 「未開栓」であることの確実な証拠
未開栓のはずのボトルが、実は一度開けられていたり、中身が入れ替えられていたりする詐欺も、残念ながら存在します。
以下の点を必ず確認してください。
| 確認ポイント | 見極め方 |
| 封印シール(キャップシール) | シールが剥がれた跡がないか、全体的にきれいに貼られているか。特にキャップとボトルの境目に注意。 |
| 化粧箱の状態 | 箱が付属している場合、箱の内側やウイスキーを固定する部分に不自然な破損がないか。 |
| 出品者の評価 | 過去の取引実績と評価を必ず確認しましょう。特に酒類の高額取引での良い評価が多い出品者を選ぶのが賢明です。 |
③ 法律と送料の確認
ウイスキーは酒類であるため、未成年者への販売は禁止されています。購入前に、ご自身が法律で定められた飲酒可能年齢に達していることを確認してください。
また、高額な商品であるため、配送時の破損を避けるためにも、「ワレモノ」としての丁寧な梱包と、追跡可能な配送方法が利用されているかを事前に確認することも重要です。
これらの注意点を踏まえることで、「ザ ブレンドオブニッカ」の貴重なボトルを、安全かつ確実に手に入れ、その幻の味を存分に堪能してくださいね。





