どじょうはどこで売ってる?専門店からホームセンターまで徹底調査!
「どじょうを飼いたい」「料理に使いたい」「釣りの餌にしたい」と思ったとき、
いざどこに売っているのか考えると、意外とピンとこない方が多いのではないでしょうか?
ひと昔前は田んぼや小川でよく見かけましたが、今は手軽に買える場所を知っておくことが大切です。
どじょうの購入場所は用途によって大きく異なります。
このガイドでは、あなたの目的(観賞用・食用・釣り餌用)に合わせて、
どじょうが売っている可能性が高いお店から、ネット通販の利用方法まで、
購入に関するあらゆる疑問をモモストアが解決します!
この記事でわかること(上から5つのH2)
・どじょうはどこで売ってる?主要な購入場所を網羅!
・ホームセンターのペットコーナーでどじょうは見つかる?
・スーパーや魚屋さんで食用どじょうを探すポイント
・釣り餌としてどじょうを売っている意外な店舗とは?
・観賞魚専門店と大型熱帯魚店でのどじょうの品揃えの違い
- どじょうはどこで売ってる?主要な購入場所を網羅!
- ホームセンターのペットコーナーでどじょうは見つかる?
- スーパーや魚屋さんで食用どじょうを探すポイント
- 釣り餌としてどじょうを売っている意外な店舗とは?
- 観賞魚専門店と大型熱帯魚店でのどじょうの品揃えの違い
- どじょうのネット通販はどこがおすすめ?メリットとデメリット
- 珍しい種類のどじょうが欲しい!専門的な入手ルートを解説
- どじょうを飼育する際の注意点と必要なアイテム
- 食用どじょうの下処理は大変?購入時の状態もチェック
- どじょうは季節によって売ってないこともある?購入のベストタイミング
- どじょうの値段はいくら?用途別・場所別で価格を徹底比較
- どじょうの販売状況を事前に確認する方法
- もし見つからなかったら?どじょうの代用品候補
- 珍しい品種のどじょう:ヤマトドジョウとホトケドジョウの生態
- どじょうの飼育を始める前に知っておきたい病気と対策
- どじょうの繁殖は可能?卵の産卵場所と育て方
- どじょうを捕獲するならどこ?場所の選び方と注意点
- どじょうの飼育にかかる費用と維持費
- どじょうの飼育に向いている人・不向きな人
- 食用のどじょうを使った定番料理とレシピの紹介
- どじょうを水槽に入れる前の「トリートメント」の重要性
- どじょうのいる環境を真似る:和風水槽レイアウトのコツ
- どじょうの長寿記録と長生きさせる飼育のコツ
- どじょうのユニークな生態:腸呼吸と泥潜り
どじょうはどこで売ってる?主要な購入場所を網羅!

どじょうを探しに行く前に、まず押さえておきたいのが、どじょうが「何の目的で販売されているか」という点です。
大きく分けて、「観賞用(ペット)」「食用」「釣り餌用」の3つのルートがあります。
販売場所は、このルートによって完全に分かれていますので、間違ったお店に行くと「売ってない!」と無駄足になってしまいます。
観賞用・ペットとしてのどじょうの販売ルート
観賞用として最も一般的なのは、水槽で飼育されるマドジョウやヒドジョウといった種類です。
彼らは水槽の底にいる残り餌やコケを掃除してくれるため、「お掃除屋さん」としても人気があります。
主な販売場所は以下の通りです。
- 大型ホームセンター(ペット・アクアリウムコーナー):手軽に購入できる場所として最もポピュラーです。ただし、品揃えはマドジョウやヒドジョウといった一般的な種類に限定されます。
- 観賞魚専門店:種類が豊富で、ドジョウ科の珍しい種類(クーリーローチなど)や改良品種(ヒドジョウなど)を見つけることができます。飼育相談にも乗ってもらえるのが魅力です。
- ネット通販(Amazon, 楽天市場, Yahoo!ショッピング):生体販売に強い専門店が出品しており、近くに店舗がない方でも購入できます。配送時のリスクはありますが、種類を選ぶ自由度は高いです。
食用どじょうの販売ルート
夏のスタミナ源として古くから親しまれているどじょうは、主に「柳川鍋」や「どじょう汁」に使われます。
食用として流通しているのは、基本的に下処理がしやすいサイズの天然または養殖のマドジョウです。
販売場所は限られますが、主に食料品を扱うお店で取り扱われています。
- 大型スーパー(魚介類コーナー):時期や地域によりますが、特に夏の土用の頃には特設コーナーができることがあります。生きたまま、または開きで販売されていることが多いです。
- 鮮魚専門店(魚屋さん):地域の魚屋さんは、仕入れルートが独特なため、スーパーよりも確実に見つかる場合があります。事前に電話で確認してみるのが確実です。
- 産直通販:どじょうの養殖業者や、地方の漁協が運営する通販サイトでは、新鮮な活どじょうを直接購入できます。
釣り餌用どじょうの販売ルート
どじょうは、ブラックバスやナマズ、雷魚などを狙う際の活き餌としても優秀です。
特にルアーに反応しない大物を狙う際に重宝されます。
釣り餌として売られているどじょうは、小さめのサイズが主流です。
- 大型釣具店:活き餌(生餌)を取り扱っている店舗であれば、たいてい置いてあります。レジ付近の冷蔵ケースなどをチェックしてみてください。
- 地域の小規模な餌販売店:古くからある個人経営の釣具店や、一部の米穀店や酒店が副業で餌を売っていることもあります。
このように、一口に「どじょう」と言っても、どこで売っているかは用途次第。
次のH2からは、それぞれの具体的な販売場所について、さらに詳しく掘り下げていきましょう。
ホームセンターのペットコーナーでどじょうは見つかる?
どじょうを探す際に、まず多くの方が思い浮かべるのが、近所にある大型ホームセンターではないでしょうか。
結論から言うと、ほとんどの大型ホームセンターのアクアリウムコーナーでどじょうは販売されています。特に、ペット用品の取り扱いが充実している店舗では、定番の生き物として扱われています。
ホームセンターで販売されるどじょうの種類と特徴
ホームセンターでよく見かけるのは、以下の2種類です。
| 種類名 | 特徴 | 主な用途 | 購入時の注意点 |
| マドジョウ | 最も一般的な日本のドジョウ。体色は地味だが丈夫で飼いやすい。 | 観賞用、水槽の掃除役、釣り餌 | 水槽に入れる前にトリートメントが必要な場合がある。 |
| ヒドジョウ | マドジョウの突然変異種を固定したもの。鮮やかなオレンジ色で観賞性が高い。 | 観賞用(人気No.1) | マドジョウよりもややデリケートな場合がある。 |
ホームセンターの利点は、どじょう本体だけでなく、飼育に必要な道具が全て揃うことです。
水槽、底砂、ろ過装置、餌などが同じフロアで購入できるため、初心者の方には特におすすめできます。
どじょうの在庫があるか確認するコツ
ただし、ホームセンターの生き物の在庫は流動的です。
特にどじょうのような地味な存在は、人気魚種に比べて在庫数が少ないこともあります。
確実に購入するために、店舗に行く前に以下の方法で確認してみましょう。
-
- 電話で問い合わせる:「観賞魚コーナーにマドジョウまたはヒドジョウの在庫があるか」と直接確認するのが一番確実です。
- 店舗のチラシやウェブサイトをチェック:大型セール時などに、どじょうが特売品として掲載されることは稀ですが、ペットコーナー全体のリニューアル情報などから品揃えの傾向を掴めます。
ホームセンターのどじょうの価格帯
価格は店舗や時期によって多少変動しますが、だいたい以下の価格帯で販売されています。
-
-
- マドジョウ(小さめ):1匹 100円〜200円程度
- ヒドジョウ(中サイズ):1匹 300円〜500円程度
-
たまに、「水槽の残り掃除」として格安で販売されていることもありますが、
そういった個体は弱っている可能性があるため、できるだけ元気な個体を選ぶようにしてくださいね。
また、ホームセンターによっては、園芸コーナーで「メダカや金魚の餌」として、
より安価なマドジョウを販売している場合もあります。これは本来の目的とは異なりますが、
少量だけ欲しい場合には確認してみる価値があります。
もしホームセンターでのどじょう飼育用品について詳しく知りたい場合は、こちらの外部サイトも参考にしてみてください。ホームセンター どじょう 飼育用品の検索結果
スーパーや魚屋さんで食用どじょうを探すポイント
どじょうを食べる目的で探している方は、スーパーや魚屋さんへ向かいましょう。
観賞用とは異なり、こちらは「生鮮食品」としての扱いになりますので、観賞魚コーナーを探しても絶対に見つかりません。
特に、夏の旬の時期(土用の丑の前後など)は、スタミナ食として注目されるため、品揃えが豊富になる傾向があります。
食用どじょうの取り扱いが多いスーパーの特徴
すべてのスーパーでどじょうが売られているわけではありません。
どじょうの取り扱いが多いスーパーには、いくつかの特徴があります。
-
-
- 高級志向のスーパー:価格が高くても、珍しい食材や季節の食材を積極的に仕入れる傾向があるため、どじょうが並ぶ可能性が高いです。
- 地元の食材を重視するスーパー:近隣にドジョウの産地や養殖場がある場合、地元産品として販売されていることがあります。
- 生きた魚を扱う水槽があるスーパー:活魚や活貝を扱う設備があるスーパーは、活どじょうも新鮮な状態で提供していることが多いです。
-
逆に、コンビニエンスストア併設の小規模なスーパーや、冷凍食品が中心の店舗では、ほとんど取り扱いがないと考えて良いでしょう。
鮮魚専門店(魚屋さん)の強み
スーパーで見つからなかった場合は、迷わず鮮魚専門店へ足を運んでみてください。
昔ながらの魚屋さんは、仕入れルートが豊富で、お客さんの要望に応じて柔軟に対応してくれる強みがあります。
鮮魚専門店でどじょうを見つけるためのアドバイスです。
-
-
- まずは店員さんに尋ねる:店頭に並んでいなくても、奥の冷蔵庫にストックされている場合があります。「どじょうはありますか?」と尋ねてみましょう。
- 予約・取り寄せが可能か尋ねる:在庫がない場合でも、「○日までに○匹欲しい」と相談すれば、市場から取り寄せてくれる可能性があります。
- 開きどじょうの有無を確認:生きたままの活どじょうだけでなく、下処理済みの「開きどじょう」を扱っている場合もあります。すぐに調理したい方にはこちらが便利です。
-
購入時のチェックリスト:新鮮な食用どじょうの見分け方
食用として購入する場合、鮮度が非常に重要です。
| 状態 | 良いどじょう | 避けるべきどじょう |
| 動き(活どじょう) | 活発に動いている、触るとすぐに反応する。 | ほとんど動かず、ぐったりしている。 |
| 体表 | ヌメリがあり、ツヤがある。傷がない。 | ヌメリがなく乾燥している、体表に赤みや傷がある。 |
| 臭い | 特になし、または自然な泥の臭い。 | 強い生臭さ、異臭がする。 |
生きたままのどじょうを購入した場合、自宅で「泥抜き」をする必要があります。
泥抜きをせずに調理すると、泥臭さが残り、せっかくの料理が台無しになってしまいます。
泥抜き方法や調理法については、専門的な知識も必要になるので、こちらのサイトで詳しく調べてみることをおすすめします。食用どじょう 柳川鍋 調理法の検索結果
釣り餌としてどじょうを売っている意外な店舗とは?
どじょうは、強力な「活き餌」として、釣り人の間では定番中の定番です。
特に、警戒心の強い大型魚や肉食魚を狙う際には、その動きで魚を誘うため、ルアーにはない効果を発揮します。
釣り餌としてのどじょうは、前述のホームセンターやペットショップとは異なる、独自の販売ルートを持っています。
主要な販売場所:大型釣具店と地域密着型釣具店
最も確実なのは、やはり釣具店です。
-
-
- 大型釣具チェーン店:「イ○グロ」や「キャス○ィング」といった大型店は、活き餌の販売に力を入れていることが多く、どじょうも年中販売されている可能性が高いです。多くの場合、レジカウンターの近くや外の餌小屋に設置された水槽で売られています。
- 地域密着型釣具店:個人経営の小規模な釣具店は、地元の釣り人に合わせて、その地域でよく使われる餌の品揃えが豊富です。特に、雷魚やナマズ釣りが盛んな地域では、どじょうを多くストックしているでしょう。
-
購入する際は、単に「どじょう」と言うだけでなく、「釣り餌用の小さめの活きどじょうが欲しい」と具体的に伝えるとスムーズです。
知る人ぞ知る意外な販売店舗
釣具店以外にも、実はどじょうを売っている意外な場所があります。
H3:米穀店や酒店の片隅
昔ながらの農村部や郊外の集落では、地域の米穀店や酒店が、副業として釣り餌や季節の野菜を売っているケースがあります。
これは、朝早くから釣りに出かける人たちのために、ついでに餌を買えるようにという配慮からです。
特に、川や湖の近くにあるお店をチェックしてみると、思わぬ掘り出し物が見つかるかもしれません。ただし、数は少ないので事前に電話確認は必須です。
H3:一部のサービスエリア(SA/PA)
高速道路のサービスエリアやパーキングエリアの中には、地元の特産品やお土産だけでなく、釣り客向けに餌を販売している場所があります。
特に、SA/PAのすぐ近くに大きな川や湖がある場合、どじょうやミミズといった活き餌が自動販売機で売られていることさえあります。これは長距離移動する釣り人には非常に便利ですね。
釣り餌用どじょうの取り扱いサイズと価格
釣り餌用として販売されているどじょうは、観賞用よりも小ぶりなサイズが一般的です。
これは、魚の口に入りやすくするためと、針につけやすいようにするためです。
| サイズ | 目安の価格(10匹単位) | 主な対象魚 |
| 小サイズ(約5cm以下) | 300円〜500円 | ブラックバス、トラウト、小型のナマズ |
| 中サイズ(約5〜8cm) | 500円〜800円 | 雷魚、大型ナマズ、ウナギ |
釣具店で購入する最大のメリットは、餌としての品質が保証されていることです。
元気で動きの活発などじょうが提供されますので、魚へのアピール度も高まります。
観賞魚専門店と大型熱帯魚店でのどじょうの品揃えの違い
「飼育」目的でどじょうを探す場合、ホームセンターよりもさらに専門的な種類を求めるのであれば、観賞魚専門店や大型熱帯魚店に行くことになります。
これらの専門店は、マドジョウやヒドジョウといった一般的な種類だけでなく、非常にユニークなドジョウ科の魚を取り扱っているのが特徴です。
観賞魚専門店で見つかる珍しいドジョウたち
観賞魚専門店は、その名の通り「観賞」に特化した魚を扱っており、ドジョウ科の中でも特に美しい模様や面白い生態を持つ種類を扱っています。
専門店で出会える可能性のあるドジョウをご紹介します。
-
-
- クーリーローチ:ヘビのような細長い体で、黄色と黒の縞模様が美しいドジョウです。東南アジア原産で、熱帯魚水槽の底砂掃除役として非常に人気があります。
- パンダシャークローチ:白黒のパンダ柄が特徴的な小型のドジョウです。コケ取り能力も高く、小型水槽のアイドル的存在です。
- クラウンローチ:オレンジ色の体に黒い太い帯模様が入った、大型になるドジョウです。成長すると20cm以上になり、その愛らしい仕草からファンも多いです。
-
H3:専門店ならではの購入メリット
専門店で購入する最大のメリットは、「品質の高さ」と「専門的な知識」です。
彼らは生体のトリートメント(病気の有無や環境慣らし)を徹底して行っているため、購入後の死亡リスクが低いです。
また、店員さんはドジョウ科の生態に詳しいため、「この種類のドジョウにはどんな底砂がいいか」「水温は何℃が良いか」「他の魚との混泳は可能か」といった、細かい飼育相談にも的確に答えてくれます。
大型熱帯魚店の多様な品揃え
「大型熱帯魚店」は、観賞魚専門店の中でも特に規模が大きく、熱帯魚、水草、機材など全てにおいて品揃えが豊富です。
日本のドジョウだけでなく、アジアや南米原産のドジョウ科の魚も常時数十種類取り扱っていることも珍しくありません。
ただし、大型店は回転が速いため、珍しい種類はすぐに売り切れてしまうことがあります。
気になるドジョウを見つけたら、すぐに購入を検討した方が良いでしょう。
専門的なお店での購入は、価格はホームセンターよりも高くなる傾向がありますが、
長く元気に飼育したい方や、珍しいドジョウを探している方には、迷わず専門店の利用をおすすめします。
どじょうのネット通販はどこがおすすめ?メリットとデメリット
近くに観賞魚専門店や活どじょうを扱うスーパーがない場合、ネット通販は非常に便利な選択肢となります。
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングといった大手モールから、専門業者の直販サイトまで、様々な場所でどじょうを購入することができます。
大手通販モールでの購入
Amazonや楽天市場、Yahoo!ショッピングには、多くの観賞魚ショップや活き餌業者がテナントとして出店しています。
ここでは主に以下の種類のどじょうが購入可能です。
-
-
- 観賞用(生体):マドジョウ、ヒドジョウ、クーリーローチ、熱帯魚系のドジョウなど。
- 食用:養殖の活どじょう、冷凍どじょう、開きどじょう。
- 釣り餌用:小型の活どじょう。
-
H3:ネット通販のメリット・デメリット
| メリット | デメリット |
| 店舗に足を運ぶ手間がない。 | 生体の場合、配送中にストレスがかかりやすい。 |
| 地方の珍しい種類や特産品(食用)も購入可能。 | 送料(クール便や生体配送費用)がかかる。 |
| 価格やレビューを比較しやすい。 | 実際に生体を見て選ぶことができない。 |
食用どじょうのネット通販の注意点
食用どじょうを通販で購入する際は、特に「活き」か「冷凍(開き)」かを確認してください。
「活どじょう」の場合は、クール便ではなく、新鮮な水と酸素を入れた袋で配送されることが一般的ですが、届いたらすぐに水に移して管理する必要があります。
特に産地直送の活どじょうは、新鮮さが段違いです。一度、地方の養殖業者のサイトを「どじょう 産直」などで探してみることをおすすめします。
メルカリなどのフリマアプリでの購入について
メルカリやPayPayフリマといったフリマアプリでも、個人が飼育しているどじょうが出品されていることがあります。
価格は安いことが多いですが、生体の品質や健康状態は自己責任となります。
-
-
- 出品者がどのような環境で飼育していたか不明確な場合が多いです。
- 梱包や配送方法が生体に適していない場合、ダメージを負って届くリスクが高いです。
- 病気を持ち込んでいる可能性があるため、他の魚がいる水槽に入れる場合は特に注意が必要です。
-
安易に手を出さず、信頼できる専門業者や通販サイトを利用するのが、結果として安心で確実な購入方法だと言えるでしょう。
珍しい種類のどじょうが欲しい!専門的な入手ルートを解説
マドジョウやヒドジョウは飼育し尽くした、あるいは熱帯魚図鑑で見たあのユニークなドジョウが欲しいという方もいるでしょう。
そういったマニアックな要望に応えるための、専門的な入手ルートを解説します。
アクアリスト御用達の「ワイルド」ルート
国内の渓流魚や外来種のドジョウを探す際、特に利用されるのが「ワイルド」と呼ばれる自然採集された個体を扱うルートです。
-
-
- 日本産淡水魚専門店:「日淡(にったん)」と呼ばれるジャンルを専門に扱うショップです。ここでは、ムギツクやカワムツなどと一緒に、ヤマトドジョウやホトケドジョウなど、地域固有の珍しいドジョウが販売されていることがあります。
- アクアガレージ(個人売買・交換):アクアリウム愛好家が集まるオフライン・オンラインの集会やコミュニティでは、繁殖に成功した珍しいドジョウや、採集個体の交換が行われることがあります。
-
H3:海外からの輸入ルート
クーリーローチやクラウンローチ、あるいはもっとマイナーな東南アジア、アフリカ原産のドジョウ科の魚は、基本的に輸入ルートで手に入ります。
これらの魚は、輸入問屋を介して、大型の熱帯魚店や輸入代行業者を通じて市場に出回ります。
専門店に在庫がない場合でも、「〇〇ドジョウを入荷できますか?」と相談してみましょう。
彼らは月に一度、あるいは数ヶ月に一度、輸入業者に注文を入れているため、タイミングが合えば取り寄せてくれる可能性があります。
大学の研究室や公共機関からの払い下げ
これは非常に稀なケースですが、水生生物の研究を行っている大学や水族館などの公共機関が、研究目的で飼育していたドジョウを、研究終了後に一般に払い下げる場合があります。
特に「絶滅危惧種」や「保護対象」となっているドジョウ(例:アユモドキなど)は、個人の採集が厳しく制限されていますが、こうした公的なルートから、正しい知識と設備を持つ愛好家に向けて譲渡されることがあります。
これは常に発生するルートではありませんが、情報収集を怠らず、関連イベントや機関のウェブサイトを定期的にチェックする価値はあります。
どじょうを飼育する際の注意点と必要なアイテム
観賞用としてどじょうを購入した場合、彼らが元気に長く暮らせる環境を整えてあげることが大切です。
どじょうは非常に丈夫な魚ですが、ちょっとしたポイントを押さえるだけで、彼らの寿命を大きく伸ばすことができます。
どじょうの飼育環境の「キモ」
どじょうの飼育で最も重要なのは、底床(底砂)の環境です。
-
-
- 底砂は粒の細かいものを:どじょうは砂の中に潜る習性があります。粒の粗い砂利だと体を傷つけてしまう可能性があるため、田砂や細かい目のソイルを使用してください。
- 水温の管理:日本のマドジョウは比較的低温に強く、夏の高水温には弱いです。夏場は水温が28℃を超えないように、ファンやクーラーで管理しましょう。
- 飛び出し防止の蓋:驚いた時や水質が悪化した時に、水槽から飛び出すことがあります。必ず重めの蓋や、隙間がない蓋を使用してください。
-
どじょうの飼育に必要なアイテム一覧
最低限、以下のアイテムを用意しておきましょう。
| アイテム | 用途 | 選ぶ際のポイント |
| 水槽 | 生体の生活空間 | 底面積が広く、高さが低めのものが良い(水深が浅い環境を好むため)。 |
| 底砂 | 潜る場所の提供 | 田砂(最もおすすめ)、またはソイル。角のある砂利は避ける。 |
| ろ過装置 | 水質の維持 | 底面ろ過や外部式ろ過など、水流が強すぎないもの。 |
| 隠れ家 | ストレス軽減 | 土管、流木、水草(マツモなど)を多めに配置。 |
| 餌 | 栄養補給 | 沈下性の顆粒状の餌、メダカの餌、赤虫など。 |
他の魚との混泳(一緒に飼育)の可否
どじょうは温和な性格の魚なので、多くの魚と混泳が可能です。
しかし、以下の魚との混泳は避けるべきです。
-
-
- 非常に気が荒い肉食魚:大型のシクリッドやナマズの一部など、どじょうを捕食してしまう可能性がある魚。
- 非常に小さな魚や稚魚:どじょうが底を漁る際に、誤って口に入れてしまうリスクがある魚。
-
特に、メダカや金魚といったポピュラーな魚とは問題なく混泳できますが、
どじょうが砂を掘り返すことで水が濁りやすい、という点は頭に入れておきましょう。
どじょうの飼育や繁殖に興味がある方は、さらに専門的な情報が載っているこちらのサイトもご覧ください。どじょうの繁殖方法 水槽の検索結果
食用どじょうの下処理は大変?購入時の状態もチェック
スーパーや魚屋さんで活どじょうを購入した際、調理前に必ず行わなければならないのが「下処理」です。
この下処理を丁寧に行うかどうかで、料理の仕上がりが大きく変わってきます。
下処理の「二大工程」:泥抜きとヌメリ取り
活どじょうの調理における下処理は、主に「泥抜き」と「ヌメリ取り」の二つの工程からなります。
H3:泥抜き(なぜ必要か、どうやるか)
どじょうは泥の中で生活しているため、お腹の中や体内に泥の臭いが残っています。これを抜くことで、料理が泥臭くなるのを防ぎます。
-
-
- 方法:バケツやボウルに清潔な水を張り、どじょうを入れます。水は毎日、または1日2回交換し、この状態を2~3日間続けます。
- ポイント:この間、餌は与えないでください。餌を与えると、消化されずに泥抜きが無意味になってしまいます。
- 時間:最低でも丸一日、できれば2~3日行うことで、よりクリアな風味になります。
-
H3:ヌメリ取り(生臭さの元を断つ)
どじょうの体表には独特のヌメリがあり、これが生臭さの原因となります。
-
-
- 方法:泥抜きが終わったどじょうをザルに入れ、塩(大さじ2~3杯程度)を振りかけて強く揉みます。どじょうが暴れてヌメリを出すので、蓋をするか、深めの容器で行ってください。
- 時間:ヌメリが泡状になり、どじょうの動きが鈍くなるまで、数分間しっかりと揉み続けます。
- その後:ヌメリと塩を水で洗い流し、清潔な状態にしてから調理に使います。
-
購入時の状態による下処理の要否
スーパーなどで販売されているどじょうは、購入時の状態がいくつかあります。
| 販売状態 | 下処理の要否 | すぐにできる調理 |
| 活どじょう(生きたまま) | 必須(泥抜きとヌメリ取り) | 柳川鍋、どじょう汁 |
| 開きどじょう(冷凍・冷蔵) | 不要(ほとんど処理済み) | 唐揚げ、蒲焼き、炒め物 |
| 惣菜(蒲焼きなど) | 不要 | そのまま食べる |
調理に自信がない方は、「開きどじょう」から始めるのがおすすめです。
開きどじょうは、内臓と頭が処理されているため、すぐに調理に取り掛かれる手軽さが魅力です。
どじょうは季節によって売ってないこともある?購入のベストタイミング
スーパーや魚屋さんで食用どじょうを探していると、「季節によって全然見かけない」と感じることがあります。
これは、どじょうの生態と流通の事情が関係しています。
どじょうの「旬」と流通量の関係
天然のどじょうには旬があり、流通量が大きく変わってきます。
-
-
- 夏の旬(最も流通量が多い):どじょうは夏のスタミナ源として古くから親しまれており、特に土用の丑の日の前後(7月下旬〜8月上旬)は最も流通量が増える時期です。この時期を逃さずにスーパーや魚屋さんをチェックしましょう。
- 春・秋(安定して流通):養殖のどじょうは、年中安定して出荷されていますが、特に春先や秋口も美味しく、流通量は安定しています。
- 冬(流通量が減少):どじょうは冬になると、泥の中で冬眠(越冬)します。天然どじょうの漁獲はほぼなくなり、市場に出回るのは養殖ものが主となります。この時期は価格も高くなる傾向があります。
-
観賞用どじょうの購入ベストタイミング
観賞用のどじょうは、基本的に養殖個体が多いため、一年を通して安定して購入することができます。
ただし、以下のタイミングでは注意が必要です。
-
-
- 真冬(1月~2月):配送中に水温が急激に下がるリスクがあるため、生体にとって負担が大きいです。特にネット通販を利用する場合は、カイロ(保温材)がしっかり入っているか確認しましょう。
- 真夏(7月~8月):高水温による酸欠やストレスのリスクが高まります。購入後はすぐに水槽に移し、水温管理を徹底してください。
-
最もリスクが少なく、安定しているのは、春と秋の穏やかな時期と言えるでしょう。この時期は水温変化が少なく、生体へのストレスも最小限に抑えられます。
特定の品種が手に入りやすい時期
熱帯魚店で扱われる海外産のドジョウ科の魚は、現地の漁獲時期や輸入業者のルートに依存します。
例えば、アジア産のクーリーローチなどは年中安定していますが、
年に数回しか輸入されない珍しいドジョウを探している場合は、熱帯魚店のブログやSNSで「輸入情報」をこまめにチェックすることが重要です。
常にアンテナを張っておくことが、珍しいドジョウとの出会いに繋がりますよ。
どじょうの値段はいくら?用途別・場所別で価格を徹底比較
どじょうの価格は、購入する場所、種類、そして用途によって大きく変動します。
ここでは、あなたがどじょうを何に使いたいかに合わせて、具体的な価格帯を比較してみましょう。
観賞用どじょうの価格帯
ホームセンターや観賞魚専門店で販売されている主なドジョウの価格目安です。
| 種類 | 販売場所 | 価格帯(1匹あたり) | 購入単位 |
| マドジョウ | ホームセンター、専門店 | 100円〜300円 | 1匹、または5匹セットなど |
| ヒドジョウ | ホームセンター、専門店 | 300円〜500円 | 1匹単位 |
| クーリーローチ | 熱帯魚店 | 400円〜700円 | 1匹単位 |
| 珍しい熱帯ドジョウ | 専門店、輸入業者 | 1,000円〜5,000円(希少種) | 1匹単位 |
専門店では価格が高くても、その分、健康状態が良く、品種改良が進んでいる個体が多いため、価格差は「品質と安心料」と考えられます。
食用どじょうの価格帯
食用どじょうは、時期や産地によって価格が大きく変動します。
| 状態 | 販売場所 | 価格帯(目安) | 購入単位 |
| 活どじょう | スーパー、鮮魚店、産直通販 | 100gあたり 500円〜800円 | 100g(約5〜8匹)単位 |
| 開きどじょう(冷凍) | スーパー、通販 | 1パック(約10匹) 1,000円〜1,500円 | パック単位 |
| どじょうの蒲焼き | デパート、専門店 | 1串(3〜4匹) 800円〜1,200円 | 串単位 |
活どじょうは、特に夏の土用丑の日に近づくと、需要が高まり価格が上昇する傾向にあります。
少しでも安く手に入れたい場合は、旬の時期を少しずらして購入するのも一つの手です。
釣り餌用どじょうの価格帯
釣り餌用は、少量パックで販売されることが多いです。
-
-
- 釣具店:1パック(10匹〜20匹入り) 400円〜700円
- ホームセンター(餌用):少量販売で1匹単位の観賞用と同じか、やや安価。
-
釣り餌用のどじょうは、サイズによって価格が細かく設定されている場合もありますので、
お店で確認してみてください。
どじょうの販売状況を事前に確認する方法
どじょうは、金魚やメダカ、鮭などとは異なり、どの店舗でも必ず売っているというわけではありません。
せっかくお店に行ったのに在庫切れだった…という事態を避けるために、事前に販売状況を確認する方法を学びましょう。
観賞用・釣り餌用の場合の確認方法
ホームセンター、観賞魚専門店、釣具店へ行く際は、以下の方法が確実です。
-
-
- 電話での問い合わせ:これが最も確実です。「マドジョウの在庫はありますか?」「釣り餌の活どじょうは入荷していますか?」と具体的に尋ねましょう。
- 店舗のSNSやブログのチェック:特に観賞魚専門店は、新入荷情報や在庫状況をTwitter(現X)やInstagram、ブログで発信していることが多いです。
- オンラインショップの在庫確認:実店舗を運営している場合、オンラインショップの在庫情報が実店舗の在庫と連動していることがあります。ただし、完全に一致しない場合もあるので、参考程度に留めましょう。
-
H3:電話で確認する際の質問例
単に「どじょうありますか?」と聞くよりも、以下の情報を伝えると店員さんも対応しやすいです。
-
-
- 「観賞用にヒドジョウを探しているのですが、〇〇サイズの在庫はありますか?」
- 「釣り餌用に、小さめの活きどじょうが20匹ほど欲しいのですが、入荷状況はいかがでしょうか?」
-
これにより、観賞用と食用、釣り餌用を混同されることなく、スムーズに回答が得られます。
食用どじょうの場合の確認方法
スーパーや魚屋さんで食用どじょうを探す場合は、旬の時期以外は特に事前の確認が重要です。
-
-
- 魚介類コーナーの担当者に尋ねる:スーパーの場合、鮮魚コーナーの店員さんが仕入れについて一番詳しいです。
- 予約・取り寄せの可否を確認:在庫がなくても、「来週の週末までに活どじょうを取り寄せてもらえませんか?」と相談してみましょう。対応してくれるお店も多いです。
-
どじょうの流通は地域性が強いため、特に都心部では取り扱いがない店舗が多く、地方の特産品を扱うアンテナショップなどで探す、という方法も有効です。
地元の食材を大切にするスーパーや、古くから続く鮮魚専門店を狙って探すのが、一番の近道だと言えるでしょう。
もし見つからなかったら?どじょうの代用品候補
どじょうを探しに行ったけど、残念ながら在庫切れだった、あるいは、求めている種類やサイズが見つからなかったという場合の代用品候補をご紹介します。
観賞用の代用品候補
どじょうの役割である「水槽の底の掃除役」や「底を這う愛嬌のある魚」という観点から、代用品を考えます。
| 代用品 | 特徴・どじょうとの違い | どんな人におすすめ? |
| コリドラス | 底砂をモフモフと掃除する熱帯魚。愛嬌があり種類も豊富。 | 熱帯魚水槽で、底の掃除と可愛らしさを求める人。 |
| オトシンクルス | 水槽のガラス面や水草のコケを食べる専門家。 | コケ取り能力を重視する人。 |
| タニシ・ヒメタニシ | 水槽のコケや残り餌を食べる貝類。非常に丈夫。 | 手間をかけずに掃除役を入れたい人。 |
特にコリドラスは、どじょうに負けない可愛らしさと、熱帯魚水槽への適応力の高さから、代用品として最も人気が高いです。
ただし、コリドラスも砂に潜る習性があるため、底砂は細かいものを使ってくださいね。
食用(料理用)の代用品候補
どじょうの代替となる食材は、その風味と栄養価の高さから考えられます。
-
-
- ウナギ、アナゴ:蒲焼きや柳川鍋の風味に似た、濃い味付けに合う魚。高級品ではありますが、どじょう鍋の独特の味わいを再現しやすいです。
- コイ、フナ:泥臭さや食感はどじょうに近いものがありますが、下処理の手間はどじょう以上にかかることが多いです。
-
どじょう鍋の独特な風味が決め手となる料理なので、代用品を探すのは難しいかもしれません。
もし代用品に満足できない場合は、冷凍の開きどじょうをネット通販で取り寄せるのが、一番「どじょう」の味に近い解決策となります。
釣り餌用の代用品候補
活き餌としてのどじょうの動き(アピール力)に近いものを探します。
-
-
- 金魚:特に小赤(小さい金魚)は、多くの釣具店で安価に販売されています。動きが派手で、大型の肉食魚にアピールできます。
- ミミズ:汎用性が最も高い活き餌です。どじょうほど水中でのアピール力はありませんが、ほとんどの淡水魚が食いつくため、万能餌として使えます。
- ザリガニ(脱皮直後):動きが鈍く、殻が柔らかい脱皮直後のザリガニは、肉食魚にとって格好の餌となります。
-
活き餌は魚種やフィールドの状況によって当たり外れがありますので、
釣具店の店員さんに「普段このエリアで、どじょうの代わりに何を使いますか?」と聞いてみるのが一番良いアドバイスを得られるでしょう。
珍しい品種のどじょう:ヤマトドジョウとホトケドジョウの生態
日本の淡水魚の中には、マドジョウ以外にもユニークな生態を持つドジョウたちがいます。
特に観賞魚愛好家の間で人気の高い二種類をピックアップしてご紹介します。
ヤマトドジョウ(ヤマドジョウ)の特徴
「ヤマドジョウ」とも呼ばれるヤマトドジョウは、その名の通り、比較的上流の、水温が低く、酸素が多い環境に生息しています。
マドジョウとの大きな違いは、体型と習性です。
-
-
- 体型:マドジョウよりも細長く、体には細かな斑点模様があります。
- 習性:泥の中に潜るマドジョウとは異なり、砂利の間や石の下に隠れることを好みます。そのため、水槽のレイアウトには、大きめの石や流木を多めに配置してあげると喜びます。
- 飼育の注意点:高温には非常に弱いため、夏場は水槽用クーラーが必須となります。また、水質の変化にも敏感なため、頻繁な水換えで清潔な状態を保つことが大切です。
-
ホトケドジョウ(絶滅危惧種含む)の特徴
ホトケドジョウは、日本の固有種であり、その可愛らしい姿からファンが多いドジョウです。
地域によっては絶滅危惧種に指定されている種類もいます。
ホトケドジョウの「ホトケ」は、仏様のように穏やかで動きが少ないことから名付けられたと言われています。
-
-
- 体型:マドジョウよりも丸っこく、全体的にずんぐりした体型をしています。
- 習性:冷たい水を好み、水底の石や水草の陰にじっと潜んでいることが多いです。活発に動き回る姿はあまり見られません。
- 飼育の注意点:非常に低温を好み、高水温には特に弱いです。水槽の底砂は細かいもの(田砂など)を使用し、隠れ家をたくさん用意してあげることが、ストレスを与えない飼育のコツです。
-
これらの珍しいドジョウは、地域の淡水魚専門店や、熱心なアクアリストからの個人譲渡で手に入れることがほとんどです。
特にホトケドジョウは、採集が禁止されている地域もあるため、購入する際は、正規のルートで繁殖された個体を選ぶようにしてください。
どじょうの飼育を始める前に知っておきたい病気と対策
どじょうは丈夫な魚ですが、環境が悪いと病気になることがあります。
病気を未然に防ぐことが、どじょうを元気に長生きさせるための秘訣です。
どじょうがかかりやすい代表的な病気
どじょうは特に、水槽の底で生活する魚に多い病気にかかりやすい傾向があります。
| 病名 | 症状 | 主な原因 |
| 白点病 | 体表に白い点々が付く。熱帯魚に多いが、日本のドジョウもかかる。 | 急激な水温変化、水質の悪化、新しい生体の持ち込み。 |
| 尾ぐされ病 | 尾びれやヒレの先が溶ける、ボロボロになる。 | 水質の悪化(特に亜硝酸塩の増加)、傷口からの細菌感染。 |
| 松かさ病 | 鱗が逆立って松かさのようになる。重症化すると手遅れになりやすい。 | 内臓機能の低下、古い水による慢性的なストレス。 |
病気の予防と対策
病気の予防で最も重要なのは、「水質の維持」と「ストレスの軽減」です。
-
-
- 定期的な水換え:週に一度、水槽の水の1/3程度を交換し、常に清潔な水を保ってください。
- 隠れ家の提供:どじょうは隠れる場所がないと大きなストレスを感じます。土管や流木、水草を十分に入れてあげましょう。
- 水温の安定:季節の変わり目や、ヒーター・クーラーの故障などで水温が急変しないよう、常に水温計でチェックしてください。
- 導入時のトリートメント:新しいどじょうを購入したら、既存の水槽に入れる前に、必ず別の容器で1週間ほど様子を見ましょう(トリートメント)。これにより、病気の持ち込みを防げます。
-
H3:どじょうは薬に弱い?
注意が必要なのが、どじょうは他の魚種と比べて、魚病薬に非常に弱いという点です。
白点病などの治療薬として有名なメチレンブルーやマラカイトグリーンなどの薬を使用する際は、
必ず推奨量の半分以下から使用を開始し、どじょうの様子を注意深く観察しながら進めてください。
薬浴よりも、塩水浴(0.5%程度の塩水)で体力を回復させる方が安全な場合も多いです。
どじょうの繁殖は可能?卵の産卵場所と育て方
どじょうは、比較的容易に繁殖させることができる魚です。
水槽の中で卵を産み、稚魚が育つ様子を観察するのは、飼育の大きな喜びの一つとなります。
どじょうの繁殖に必要な条件
どじょうを繁殖させるには、いくつかの条件を整えてあげる必要があります。
-
-
- オスとメスのペア:当然ですが、繁殖には健康なオスとメスが必要です。オスは胸ビレが大きくて三角形、メスは丸みを帯びた体型をしていることが多いです。
- 冬眠(越冬)体験:日本のマドジョウは、冬の低温を経験することで、繁殖のスイッチが入ると言われています。可能であれば、冬場は水温を低めに保つ(10℃前後)越冬管理を行うことが望ましいです。
- 産卵の刺激:春になり水温が徐々に上昇(20℃前後)する際、水換えで新しい水を大量に投入したり、人工的に雨を降らせるような刺激(シャワーで水を落とす)を与えたりすると、産卵を始めることが多いです。
-
産卵場所と稚魚の育て方
どじょうは、他の魚のように決まった巣を作ることは少なく、水槽の壁面や水草の根元、底砂の中に卵を産みつけることが多いです。
H3:稚魚が育ちやすい環境
産卵が確認できたら、以下の点に注意して稚魚の生存率を高めましょう。
-
-
- 親魚との分離:親どじょうが卵や孵化したばかりの稚魚を食べてしまうことがあります。卵や稚魚を確認したら、すぐに別の水槽に移すか、親魚を別の水槽に移してください。
- 餌:孵化したばかりの稚魚は非常に小さいです。最初はインフゾリア(微生物)や、ゆでた卵の黄身を少量水に溶かしたもの、稚魚用のパウダーフードを与えます。
- 水流:強い水流は稚魚の負担になるため、ろ過装置の出水口を調整するか、スポンジフィルターなどの水流が穏やかなものを使用してください。
-
稚魚は成長するにつれて、だんだんと親と同じ形のドジョウへと変化していきます。
水槽の中で世代交代を繰り返すのは、非常に感動的な体験です。
ぜひ、挑戦してみてください。
どじょうを捕獲するならどこ?場所の選び方と注意点
「購入するよりも、自分で捕まえたい!」という方もいるでしょう。
自力でどじょうを採集する場合、どこへ行けば良いのか、そして注意すべき点を解説します。
どじょうが多く生息する場所
どじょうは、以下の条件を満たす場所に多く生息しています。
-
-
- 水深が浅い泥底の川や水路:流れが穏やかで、底が細かい泥や砂になっている場所を好みます。田んぼの周りの用水路などが最適です。
- 池や沼の岸辺:水草が豊富で、日陰になっているような場所も、どじょうが隠れやすく良い環境です。
- 休耕田や湿地帯:水が完全に干上がらず、一年を通して水が残っているような場所には、多くのどじょうが潜んでいます。
-
H3:避けるべき場所
逆に、以下の場所ではどじょうを見つけるのは難しいでしょう。
-
-
- 流れが速い急流の川
- 底が岩や大きな石ばかりの場所
- 水質汚染がひどい場所(工場排水など)
-
どじょうの捕まえ方(道具と方法)
どじょうを捕まえるのに、特別な道具は必要ありませんが、効率的に採集するためには以下の道具が役立ちます。
| 道具 | 用途 | 捕獲方法 |
| タモ網(網) | どじょうを掬う | 泥底を網でなぞるように掻き、素早く引き上げる。 |
| バケツ | 捕獲したどじょうの運搬 | 新鮮な水を入れて、エアレーション(酸素供給)しながら運ぶ。 |
| 仕掛け(ペットボトルなど) | 放置して捕獲する | ペットボトルに餌を入れ、水路に仕掛けて一晩待つ。 |
採集時の重要な注意点
自然採集を行う際は、以下のルールを必ず守ってください。
-
-
- 私有地への無断立ち入り禁止:田んぼや水路は、農家さんの私有地である場合が多いです。必ず許可を得てから採集を行いましょう。
- 漁業権の確認:大きな川や湖では、漁業協同組合による漁業権が設定されている場合があります。無許可の採集が禁止されていないか、事前に確認が必要です。
- 採りすぎない:その場で必要な分だけを採集し、卵を持つメスや、必要以上の個体は元の場所に戻してあげましょう。
-
地域の環境保護にも配慮した、倫理的な採集を心がけてください。
どじょうの飼育にかかる費用と維持費
どじょうの飼育は、他の熱帯魚などと比べても比較的安価に始めることができますが、初期費用とランニングコストを把握しておくことが大切です。
初期費用(水槽立ち上げ)
ここでは、一般的なマドジョウを5匹程度飼育するための初期費用目安をご紹介します。
| アイテム | 価格帯(目安) | 備考 |
| 水槽(40〜45cm) | 2,000円〜4,000円 | セット販売でお得なものもあります。 |
| 底砂(田砂など) | 1,000円〜2,000円 | どじょうの数や水槽サイズで変動します。 |
| ろ過装置(フィルター) | 1,500円〜3,000円 | 投げ込み式や外掛け式が手軽です。 |
| ヒーター(冬用) | 2,000円〜4,000円 | 水温が15℃以下になる場合は必須。 |
| 隠れ家(土管、流木) | 1,000円〜3,000円 | ストレス軽減のために多めに用意しましょう。 |
| 生体(マドジョウ5匹) | 500円〜1,500円 | 購入場所によって価格差があります。 |
| 合計目安 | 8,000円〜17,500円 |
水槽セットなどを利用すれば、1万円前後で一通り揃えることも可能です。
ランニングコスト(維持費)
一度水槽を立ち上げてしまえば、維持費は比較的安価です。
-
-
- 餌代:どじょうは雑食性で、メダカ用の餌や沈下性の熱帯魚の餌で十分です。月に数百円程度で済みます。
- 電気代:フィルターやヒーター、夏場のクーラー(ファン)の電気代がかかります。月間で数百円〜数千円程度です。(夏場のクーラーは高くなりがちです)
- 消耗品:ろ材やフィルターの交換用カートリッジ、水質調整剤などで、数ヶ月に一度、数千円程度。
-
特に水温管理に気を使わないといけない夏場は、電気代が高くなる可能性があるということを、念頭に置いておきましょう。
どじょうは高温に弱いため、熱中症対策は費用をかけてでも行うべきです。
どじょうの飼育に向いている人・不向きな人
どじょうは愛嬌があり、飼育も比較的簡単な生き物ですが、すべての人が快適に飼育できるわけではありません。
どじょう飼育の「向き・不向き」をチェックして、あなたのライフスタイルに合っているか確認してみてください。
どじょうの飼育に向いている人
どじょうの特性を理解し、彼らが喜ぶ環境を提供できる人は、どじょう飼育に向いています。
-
-
- 水槽の底の観察が好きな人:どじょうは水槽の底をメインに活動します。底砂に潜ったり、顔を出したりする姿を見るのが好きな人にはたまりません。
- 手間をかけずに長生きさせたい人:病気に強く、日本の環境に適応しているマドジョウは、熱帯魚ほど神経質にならずに飼育できます。
- 他の魚との混泳を楽しみたい人:温和な性格で、メダカや金魚といった他の魚を傷つけることが少ないため、多種混泳水槽を管理したい人に向いています。
- 和風のレイアウトが好きな人:和の雰囲気を持つドジョウは、流木や石、水草(マツモなど)を活かした和風のレイアウトにぴったり合います。
-
どじょうの飼育に不向きな人
どじょうの習性が、水槽管理や美観を重視する人にとってはデメリットになることがあります。
-
-
- 水槽の「美観」を重視する人:どじょうは砂を掘り返すため、水が濁りやすく、水草も抜けてしまいがちです。常にクリアで完璧な水槽を維持したい人には向きません。
- 高水温管理が苦手な人:夏場の高水温対策(クーラーやファン)を面倒に感じる人は、どじょうを弱らせてしまう可能性が高いです。
- 砂に潜る姿が見たくない人:「せっかく買ったのに、いつも砂に潜っていて姿が見えない」という不満を持つ人には、不向きです。夜行性で日中は潜っていることが多いことも理解しておく必要があります。
-
「ドジョウは砂に潜る」という習性こそが、どじょう飼育の最大のポイントであり、メリットでもありデメリットでもあります。
その習性を愛せるかどうかが、飼育の成功を左右すると言えるでしょう。
食用のどじょうを使った定番料理とレシピの紹介
食用どじょうは、独特の風味と栄養価の高さから、古くから日本の食文化に根付いています。
どじょうの魅力を最大限に引き出す、定番の料理とレシピをご紹介します。
どじょう料理の定番中の定番:柳川鍋
柳川鍋(やながわなべ)は、どじょう料理の代名詞とも言える料理です。
丸のまま、または開いたどじょうを、割下で煮て、最後に卵でとじるのが特徴です。
H3:簡単!柳川鍋のレシピ(4人前)
下処理済みの開きどじょうを使うと、手軽に作れます。
-
-
- 材料:開きどじょう(20匹程度)、玉ねぎ(1個)、卵(4個)、三つ葉(適量)。
割下(だし汁 300ml、醤油 大さじ3、みりん 大さじ3、砂糖 大さじ1)。 - 調理:鍋に割下の材料を入れ、玉ねぎのスライスを敷き詰めて煮ます。
- どじょう投入:玉ねぎがしんなりしたら、開きどじょうを並べ入れ、火を通します。
- 仕上げ:どじょうに火が通ったら、溶き卵を回しかけ、蓋をして半熟になるまで待ちます。三つ葉を散らして完成です。
- 材料:開きどじょう(20匹程度)、玉ねぎ(1個)、卵(4個)、三つ葉(適量)。
-
ポイント:どじょうの骨の食感が気になる場合は、長時間煮込むことで柔らかくなります。
夏のスタミナ源:どじょう汁(どじょう鍋)
味噌仕立てのどじょう汁は、土用の丑の日にも食べられる、滋養強壮に優れた料理です。
丸ごとの活どじょうを使う場合は、生きたまま味噌汁に入れる「どじょうすくい」という調理法もあります。
-
-
- 材料:下処理したどじょう、ネギ、ゴボウ、味噌、だし汁。
- 調理:だし汁にどじょうとゴボウを入れ、柔らかくなるまで煮込みます。アクを取り、味噌を溶き入れて、ネギを散らします。
-
おつまみにも最高:どじょうの唐揚げ・蒲焼き
手軽にどじょうの美味しさを楽しみたいなら、唐揚げや蒲焼きがおすすめです。
-
-
- 唐揚げ:開きどじょうに片栗粉をまぶして揚げるだけ。サクサクの食感と、香ばしい風味が楽しめます。
- 蒲焼き:開きどじょうを串に刺し、甘辛いタレをつけて焼きます。ウナギにも似た濃厚な味わいが、ビールのおつまみにも最適です。
-
どじょう料理の魅力は、その栄養価の高さにあります。タンパク質、カルシウム、ビタミンDなどが豊富に含まれており、夏バテ防止や疲労回復に効果的だと言われています。
ぜひ、これらのレシピを参考に、どじょうの味を楽しんでみてくださいね。
どじょうを水槽に入れる前の「トリートメント」の重要性
新しいどじょうを観賞用として購入したら、すぐに既存の水槽に入れてはいけません。
病気の持ち込みや、水質の急変によるショックを防ぐため、「トリートメント」が必要です。
トリートメントとは?なぜ必要か
トリートメントとは、新しい生体を、病原菌や寄生虫がいない隔離された環境で一定期間管理することを指します。
-
-
- 病気の発見と治療:購入したどじょうが、ショップでは見られなかった病気や寄生虫を持っていることがあります。トリートメント期間中にこれを発見し、治療することで、既存の水槽への感染を防げます。
- 環境への慣らし:ショップの水質や温度と、自宅の水槽の水質や温度は異なります。急な変化はどじょうに大きなストレスを与えます。徐々に自宅の環境に慣れさせることで、ストレスによる体調不良を防ぎます。
-
トリートメントの具体的な手順
簡単なトリートメントは、以下の手順で行えます。
-
-
- 隔離水槽の用意:小さなプラケースやバケツを用意し、エアレーション(ぶくぶく)と、ヒーター(必要な場合)を設置します。底砂は入れず、管理しやすいようにします。
- 水合わせ:購入時の袋の水を徐々に捨て、自宅の水槽の水を少しずつ加えていきます(点滴法が理想的)。30分〜1時間かけてゆっくりと水質を慣らしましょう。
- 塩水浴:隔離水槽の水を0.5%程度の塩水にします。塩水はどじょうの体力回復を促し、多くの病原菌の増殖を抑える効果があります。
- 観察:1週間〜10日間、毎日どじょうの体表や食欲、泳ぎ方を観察します。白い点々がないか、ヒレがボロボロでないかなどをチェックします。
- 本水槽へ:問題がなければ、塩水を全て抜き、再度ゆっくりと水合わせをしてから、本水槽へ移します。
-
特にネット通販で購入したどじょうは、配送時のストレスが大きいため、このトリートメントを省略せずに、必ず行ってくださいね。
どじょうのいる環境を真似る:和風水槽レイアウトのコツ
どじょうが最も生き生きと活動できるのは、彼らの自然の生息地である「日本の小川」に近い環境です。
水槽でその環境を再現するためのレイアウトのコツをご紹介します。
底砂と隠れ家の重要性
どじょうのレイアウトで最も重要なのは、彼らの習性を満たしてあげることです。
-
-
- 底砂:前述の通り、必ず田砂や細かいソイルを使用してください。潜る場所を提供することで、どじょうのストレスが大幅に軽減されます。
- 隠れ家:土管、流木、石を組み合わせて、どじょうが体を隠せるスペースを多めに作ってあげましょう。流木はアク抜きをしっかり行ってから使用してください。
-
「どじょうは潜るから底砂を厚めに敷く」これが和風水槽の基本です。
水草の選び方と配置
どじょうは砂を掘り返すため、根を張るタイプの水草はすぐに抜けてしまいます。
どじょう水槽に適した水草を選びましょう。
| 水草の種類 | 特徴 | 備考 |
| マツモ | 根を持たない浮き草。光合成能力が高く、水質浄化に役立つ。 | 水面に浮かべるか、重りで底に固定。 |
| アナカリス | 非常に丈夫で成長が早い。こちらも浮き草として使用可。 | 水槽の水をきれいに保ってくれる。 |
| ウィローモス | 流木や石に活着させるコケ状の水草。 | 根がないので掘り返されない。隠れ家にもなる。 |
和の雰囲気を出す小物
日本の川の雰囲気を出すために、以下の小物を活用してみましょう。
-
-
- 玉砂利:底砂の上に、丸く角の取れた小さな玉砂利を部分的に配置すると、小川の岸辺のような雰囲気が出ます。
- 苔玉:水中で使用できる苔玉を置くと、趣のあるレイアウトになります。
- 竹炭:竹炭を隠れ家として使用すると、見た目が和風になるだけでなく、水質浄化にも役立つと言われています。
-
自然の風景を切り取ったようなレイアウトは、どじょうだけでなく、他の和の淡水魚(メダカ、タナゴなど)との混泳にもぴったりです。
どじょうの長寿記録と長生きさせる飼育のコツ
どじょうは、愛情をもって大切に飼育すれば、非常に長生きする魚です。
一般的に知られている寿命や、長生きさせるための飼育のコツをまとめました。
どじょうの一般的な寿命と記録
マドジョウやヒドジョウといった一般的な日本のどじょうの寿命は、飼育環境によって大きく異なります。
-
-
- 一般的な寿命:3年〜5年程度
- 良好な環境での寿命:5年〜8年程度
- 長寿記録:中には10年を超えて生き続けたという記録も存在します。
-
熱帯魚の中には寿命が1〜2年のものも多いため、どじょうは比較的長寿な観賞魚と言えます。
長生きさせるための「三種の神器」
どじょうを長生きさせるために、飼育者が特に意識すべき「三種の神器」があります。
-
-
- 低温の維持(夏対策):最も命に関わるのが夏場の高水温です。28℃以上が続くと命を落とすリスクが高まります。夏は水槽用ファンやクーラー、エアコンなどを活用して、常に25℃前後を維持するよう努めてください。
- 清潔な底砂(病気予防):どじょうは底砂に潜るため、底砂の中に溜まった汚れが病気の原因になりやすいです。水換えの際に、プロホースなどで底砂のゴミをしっかり吸い出すようにしましょう。
- 隠れ家と静けさ(ストレス軽減):驚いたどじょうは、水槽の壁に激突して怪我をすることがあります。常に隠れる場所を提供し、水槽を置く場所は、人通りが少なく、大きな音や振動がない静かな場所を選びましょう。
-
高齢どじょうのケア
どじょうも年を取ると、動きが鈍くなったり、色味が薄くなったりします。
-
-
- 餌を細かく:食欲が落ちたり、食べる力が弱くなったりすることがあります。沈下性の餌を細かく砕いて与えるなど、食べやすい工夫をしてあげましょう。
- 水流を弱める:泳ぐ力が弱くなるため、ろ過装置による水流をできるだけ弱め、疲れない環境にしてあげてください。
-
毎日の観察と、小さな変化に気づいてあげることが、どじょうを長寿に導く最大のコツと言えるでしょう。
どじょうのユニークな生態:腸呼吸と泥潜り
最後に、どじょうが持つ非常にユニークで面白い生態について解説します。
これらの習性を知ると、どじょうの飼育がさらに楽しくなること間違いなしです。
水面で「パクパク」の秘密:腸呼吸
どじょうを飼っていると、時々水面に上がってきて、口を「パクパク」させる様子を見かけることがあります。
これは、酸欠になっているわけではありません。
どじょうは「腸呼吸(ちょうこきゅう)」という、非常に珍しい呼吸方法を持っているからです。
-
-
- メカニズム:水面で空気を飲み込み、それを腸内の粘膜から酸素を取り込むことで、エラ呼吸を補っています。
- 意味:酸素が少ない泥の中や、水質が悪い環境でも生き延びるための、どじょうのサバイバル術です。
- 観察:腸呼吸で取り込んだ空気は、お尻から気泡となって出てきます。これも観察の面白いポイントの一つです。
-
どじょうの代名詞:泥潜り(潜水)
どじょうの代名詞とも言える「泥潜り」の習性も、彼らの生態にとって非常に重要です。
-
-
- 目的1:身を守るため。外敵から隠れる、あるいは驚いた時に緊急避難するために潜ります。
- 目的2:休むため。泥の中でじっとしていることで、体力の消耗を防ぎ、安定した温度環境で休むことができます。
- 目的3:越冬のため。冬になると、どじょうは泥の奥深くへ潜り込み、冬眠します。
-
この泥潜りがあるからこそ、どじょうは様々な環境変化に耐えることができるのです。
飼育する際は、潜れる環境(細かい底砂)を用意してあげることが、彼らの健康維持に直結します。
どじょうのユニークな生態について、より深く知りたい方は、こちらの専門的なサイトも参考にしてみてくださいね。どじょうの腸呼吸 生態の検索結果

