富士山麓 シグニチャーブレンドは終売?再販の可能性と今の価格、代替品を徹底調査
ウイスキーファンの間で今なお語り継がれる銘酒、「富士山麓 シグニチャーブレンド」。
「あのウイスキーはもう買えないの?」「終売って本当?」と、ずっと気になっていた方も多いのではないでしょうか。終売の理由や、もし今手に入るとしたらどれくらいの価格になっているのか、そして同じ蒸溜所が造るおすすめの代替品まで、モモストアが詳しく解説していきます。
この一本のウイスキーにまつわるすべての疑問をスッキリ解決させていきましょう!
この記事で解決できること!
・富士山麓 シグニチャーブレンドが終売した本当の理由
・ノンチルフィルタード50度の魅力とは?
・今、Amazonや楽天で手に入るかどうかと価格帯
・キリンの富士御殿場蒸溜所の最新情報
・おすすめの代替ウイスキー候補
富士山麓 シグニチャーブレンドはやっぱり終売してる?

結論からお伝えすると、「富士山麓 シグニチャーブレンド」は残念ながら完全に終売しています。
キリンディスティラリーの公式発表、そして市場の状況を見ても、すでに新規での生産・出荷はストップしている状況です。最後に製造されたのは2018年〜2019年頃で、その後、市場の流通在庫が枯渇し、今では「幻のウイスキー」とも呼ばれるほどの存在になっています。
当時は「コスパ最強のジャパニーズウイスキー」として、多くのファンに愛されていた銘柄だけに、終売のニュースは大きな衝撃を与えました。特に、アルコール度数50度というパンチの効いた飲みごたえと、ノンチルフィルタード(非冷却ろ過)による原酒本来の豊かな風味が、多くのファンを魅了していました。
しかし、ウイスキーというお酒は、仕込みから数年〜十数年の熟成期間を要します。一度終売が決定されると、同じものがすぐに市場に戻ってくることは非常に難しくなります。そのため、今、このウイスキーを手に入れようと思うと、正規のルートではなく、市場に残っている流通在庫や、個人売買に頼らざるを得ないのが現状です。
なぜこんなにも惜しまれながら終売してしまったのか、その背景を深掘りしていくと、今の日本のウイスキー業界が抱える「ある課題」が見えてきます。
その課題とは、ご存知の方もいるかもしれませんが、ジャパニーズウイスキー全体の原酒不足です。このウイスキーに限らず、近年多くの人気銘柄が終売や休売、あるいはリニューアルに追い込まれていますが、その裏側には、世界的な和食ブームやジャパニーズウイスキーの評価の高まりに伴う急激な需要増があります。
富士山麓 シグニチャーブレンドは、キリンの富士御殿場蒸溜所が誇るブレンデッドウイスキーであり、その品質の高さは折り紙付きでした。終売は、キリンが今後のウイスキー造りを見据えて、熟成中の貴重な原酒を、より長期的な戦略のために確保するという、苦渋の決断だったと推測できます。そう考えると、この終売は単なる「手に入らなくなる」という話ではなく、キリンウイスキーの未来のための重要な布石だったとも言えるでしょう。
今後、この終売品を探す際の注意点や、価格の推移についても詳しく見ていきますので、最後までお付き合いください。
終売の理由はなぜ?ウイスキーファンが納得の背景とは
先ほど少し触れましたが、「富士山麓 シグニチャーブレンド」の終売理由をさらに掘り下げてみましょう。この終売は、キリンがファンに対して発信した公式なメッセージや、当時の業界の状況から見ると、非常に理にかなったものでした。
最大の理由は、やはり「原酒不足」です。
特に、ジャパニーズウイスキーが世界的に高い評価を受け始めた2010年代後半から、この問題は深刻化しました。ウイスキーの原料であるモルト原酒は、製造してから最低でも3年以上の熟成期間が必要です。10年、12年といった長期熟成を要する原酒は、今から仕込んでも数年後でなければ使えません。
富士山麓 シグニチャーブレンドは、富士御殿場蒸溜所の良質なモルト原酒とグレーン原酒をブレンドして作られていました。特に、コストパフォーマンスを維持しながらも50度という高アルコール度数で提供するためには、それなりの量のモルト原酒が必要だったはずです。にもかかわらず、終売に踏み切ったということは、以下の状況が考えられます。
- 長期熟成原酒の確保が最優先課題になった:当時、キリンは基幹となる「富士山麓 樽熟原酒50°」などの銘柄の継続、そして後に登場するプレミアムな「富士」ブランドのために、将来的に必要な長期熟成モルト原酒のストックを優先する必要がありました。
- 世界的な需要の急増:国内だけでなく、海外からのジャパニーズウイスキーに対する需要が想像以上に伸びたため、将来を見越した原酒の振り分けが必要になった。
- ノンチルフィルタードへのこだわり:この銘柄の特徴であるノンチルフィルタードは、香味成分を多く残すため、より高品質な原酒が求められます。この高品質な原酒を、他のより高価格帯のフラッグシップモデルに回す判断があった可能性が高いです。
つまり、今回の終売は、目先の利益を追うのではなく、「キリンウイスキーの未来を守るため」、そして「将来的に、もっと素晴らしいウイスキーを安定供給するため」の、戦略的な撤退だったとファンは受け止めています。
この背景を理解すると、「惜しいけど仕方ない」と納得できるのではないでしょうか。終売のニュースが流れた当時、多くのウイスキーブログや専門サイトでは、キリンのこの判断を支持する意見が目立ちました。それは、ファンがメーカーの「品質を妥協しない」姿勢を評価した結果だと言えます。
ちなみに、原酒不足が解消に向かうと見られる数年後には、終売となった銘柄が「リバイバル」として全く新しい形で登場する可能性もゼロではありません。しかし、それは数年〜十数年後の話になるでしょう。
| 主な理由 | 具体的な影響・結果 |
| 世界的なジャパニーズウイスキー需要の急増 | モルト原酒の在庫が想定以上に早く枯渇 |
| 長期熟成原酒の優先的な確保 | プレミアムライン「富士」への原酒供給を最優先 |
| 高品質な原酒の戦略的温存 | 将来的な安定供給のための苦渋の決断 |
| ノンチルフィルタード製法 | 使用する原酒の品質基準が高く、確保が困難に |
このように、終売は単なる在庫切れではなく、キリンのウイスキー造りの哲学が詰まった、奥深い決断だったのです。
ノンチルフィルタードで50度!シグニチャーブレンドの魅力を再確認
多くのウイスキーファンを虜にした「富士山麓 シグニチャーブレンド」の魅力は、何と言ってもその「スペックの高さ」にありました。特に注目すべきは、アルコール度数50度と、ノンチルフィルタード(非冷却ろ過)製法の組み合わせです。この二つの要素が、当時の価格帯では考えられないほどの高いクオリティを生み出していました。
アルコール度数50度のパンチ力と香味
一般的なブレンデッドウイスキーのアルコール度数は40度〜43度程度が多い中、シグニチャーブレンドはストレートやロックでもしっかりとした飲みごたえを感じられる50度。度数が高いことで、ウイスキーに含まれる香味成分をより多く液体中に保持することができます。そのため、加水しても香りが薄れにくく、ハイボールにしても味がぼやけないという特徴がありました。
口に含むと、最初に感じるのはアルコール由来の力強さですが、その奥から現れるのは、富士御殿場蒸溜所特有のフルーティーで華やかなアロマ。洋梨やアプリコットのような香りと、かすかなバニラ、そして日本のオーク(ミズナラ樽由来とされることも)のようなニュアンスが複雑に絡み合い、飲む人を飽きさせません。特にロックで楽しむと、氷が溶けるにつれて味わいが変化していくのが醍醐味でした。
ノンチルフィルタードがもたらす本物の味わい
「ノンチルフィルタード」とは、ウイスキーを瓶詰めする前に冷却・ろ過を行わない製法のことです。通常のウイスキーは、冷却することでにごりの原因となる脂肪酸エステルなどの香味成分を取り除きますが、この工程をスキップすることで、ウイスキー本来の複雑な香りと濃厚な口当たりをそのまま残すことができます。
ただし、ノンチルフィルタードのウイスキーは、温度が低くなると一時的に白く濁る(タービディティ)現象が起こることがありますが、これは品質には全く問題ありません。むしろ、これが「本物の原酒の証」としてファンには喜ばれていました。
シグニチャーブレンドは、この二つの要素を兼ね備えることで、当時の競合ウイスキーの中でも圧倒的な存在感を放っていました。終売となった今でも、その味わいを恋しがるファンが多いのは、この唯一無二の魅力があったからに他なりません。当時の価格を考えると、奇跡的な高コスパウイスキーだったと断言できます。
| 特徴 | 内容 | 効果・影響 |
| アルコール度数 50度 | 一般的なウイスキーより高い度数 | ハイボールでも味がぼやけず、香味成分が豊富 |
| ノンチルフィルタード | 冷却・ろ過を行わない製法 | 原酒本来の濃厚な口当たりと複雑な香りを維持 |
| 富士御殿場蒸溜所原酒 | 富士山の伏流水で仕込まれた原酒 | クリーンでフルーティー、穏やかなアロマ |
| コストパフォーマンス | 終売前は2,000円台で購入可能 | 当時の市場では「コスパ最強」の地位を確立 |
この魅力が失われたことが、終売を惜しむ最大の理由です。
現在でも手に入る?流通在庫とメルカリなどの価格高騰状況
終売と聞くと、もう二度と手に入らないと思ってしまうかもしれませんが、ご安心ください。完全に生産は終了しているものの、市場にはまだ「流通在庫」として残っているボトルが存在します。しかし、その在庫も年々減少し、価格は製造当時の水準からは大きく高騰しています。
驚きの価格推移!当時の約3倍〜5倍に
終売前、シグニチャーブレンドは2,500円〜3,000円程度で手に入る、非常に良心的な価格帯でした。これが終売発表を機に価格が上昇し始め、現在では、Amazonや楽天市場、Yahoo!ショッピングといった大手通販サイト、あるいは専門の酒販店では、10,000円〜15,000円前後での取引が一般的になっています。状態の良いボトルや、化粧箱付きのものはさらに高値で取引されることもあります。
この価格高騰の背景には、先述した「幻のウイスキー」としての希少価値に加え、その「唯一無二の品質」が再評価されていることがあります。特に、50度・ノンチルフィルタードというスペックを持つジャパニーズウイスキーが、現在の市場で同じ価格帯で見つからないことが、高騰をさらに後押ししています。
| 時期 | 購入ルート | 価格帯(目安) |
| 終売前 (〜2018年) | 一般小売店、大手通販 | 2,500円〜3,000円 |
| 終売直後 (2019年〜) | 在庫を持つ酒販店 | 5,000円〜8,000円 |
| 現在 (2025年) | Amazon、楽天、酒販専門通販 | 10,000円〜15,000円 |
| フリマアプリ(メルカリ等) | 個人売買 | 9,000円〜13,000円(取引による変動大) |
ただし、この価格はあくまで目安です。プレミア価格での販売になるため、購入を検討する際は、複数のサイトで価格比較を行い、適正な価格を見極めることが重要になります。次に、通販サイトで探す具体的なコツをご紹介します。
通販サイトで見つけるための具体的なコツ
終売品を探す場合、Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングといった大手通販サイトの検索窓に、「富士山麓 シグニチャーブレンド」と正確に入力して探すのが基本です。しかし、商品ページが見つかっても「在庫切れ」になっていることがほとんどでしょう。
探す際のコツは、「新品だけでなく中古品や並行輸入品の検索結果もチェックする」ことです。また、サイトによっては専門の酒販店が少量だけ在庫を放出している場合があるため、「価格の並び順」を「安い順」だけでなく「高い順」や「新着順」でも試してみる価値があります。
また、フリマアプリ(メルカリなど)での取引については、後述しますが、価格は比較的安定していますが、商品の状態や真贋、配送時のトラブルなど、リスクも伴うことを理解しておく必要があります。高額な買い物になるため、信頼できるルートからの購入を強くお勧めします。
キリンがウイスキー造りを変えた?富士御殿場蒸溜所の現状
「富士山麓 シグニチャーブレンド」を世に送り出したキリンディスティラリーの富士御殿場蒸溜所は、日本のウイスキー造りにおいて非常にユニークな存在です。終売の裏側には、この蒸溜所が大きく舵を切った、未来に向けた戦略的な変化が隠されています。
世界的に評価される「富士」ブランドへの集中
シグニチャーブレンドの終売後、キリンウイスキーは、富士御殿場蒸溜所の名を冠した「富士」ブランドを本格的に展開し始めました。これは、これまでの「富士山麓」シリーズとは一線を画す、よりプレミアムで、世界市場を意識した銘柄です。
具体的には、以下の3つのカテゴリーで展開されています。
- シングルモルト富士:富士御殿場蒸溜所のモルト原酒のみを使用し、クリーンでフルーティーな特性が際立つ。
- シングルグレーン富士:世界でも珍しい、一箇所で多様なグレーン原酒を造り分ける技術を活かした銘柄。
- 富士(ブレンデッド):モルト、グレーン、そして海外の原酒もブレンドした、新しいキリンのフラッグシップ。
この「富士」ブランドへのシフトは、「富士御殿場蒸溜所の原酒の質の高さを世界に知らしめる」という、キリンの強い意思表示だと考えられます。終売したシグニチャーブレンドの原酒の一部は、この新しい「富士」シリーズへと受け継がれ、より洗練された形で消費者に提供されているのです。品質を維持・向上させるためには、一度人気銘柄を休止してでも、貴重な原酒を将来のために温存する必要があった、というわけです。
世界でも稀な「3種類の蒸留器」の共存
富士御殿場蒸溜所の最大の特長は、世界でも稀な、3種類のグレーンウイスキー蒸留器(ケトル式、ダブルコラム式、トリプルコラム式)を保有している点です。これにより、ライト、ミディアム、ヘビーという全く異なる個性を持つグレーン原酒を造り分けることが可能です。この多様性が、キリンのウイスキーに複雑さと深みを与えています。
シグニチャーブレンドは、この豊富な原酒のストックと、熟練のブレンダーの技術が光る逸品でしたが、その終売は、キリンが「ブレンデッドウイスキーの大量生産から、高品質なプレミアムウイスキーの少量多品種生産へと軸足を移したこと」を象徴しています。
富士御殿場蒸溜所の最新の取り組みや、現在のラインナップについてさらに詳しく知りたい方は、キリンディスティラリーの公式ウェブサイトで情報を確認してみることをお勧めします。蒸溜所の哲学が詰まった新しい銘柄の魅力に、きっと気づくことができるはずです。
幻のウイスキーをネット通販で探すコツ!Amazon・楽天・Yahoo!ショッピング
終売品とはいえ、やはり「富士山麓 シグニチャーブレンド」の味をもう一度体験したい、という気持ちはわかります。ここでは、大手ネット通販サイトで、まだ残っている流通在庫を見つけるための具体的な検索テクニックと心構えをお伝えします。
検索窓に入力すべきキーワードは?
まず、基本中の基本ですが、検索窓には正確な商品名を入力します。「富士山麓 シグニチャーブレンド」です。加えて、以下のキーワードを組み合わせて検索することで、思わぬ在庫を見つけられる可能性があります。
- 「富士山麓 50度」:シグニチャーブレンドの重要な特徴であるアルコール度数で検索。旧銘柄の「富士山麓 樽熟原酒50°」と混同されがちですが、両方ヒットすることで在庫が見つかる確率が上がります。
- 「富士山麓 NCF」:ノンチルフィルタードの略称(NCF)で検索。これはウイスキーファンならではの検索方法で、専門性の高い酒販店が出品している場合に有効です。
- 「終売品」:商品名と組み合わせて「富士山麓 シグニチャーブレンド 終売品」で検索すると、プレミア価格を承知の上で探している人向けの商品ページにたどり着くことがあります。
特に、楽天市場やYahoo!ショッピングでは、さまざまな酒販店が出店しているため、検索結果を細かくチェックすることが大切です。Amazonは出品者が少なく、在庫がないと検索結果に出ないこともありますが、稀に高額で在庫が復活することがあります。
価格と出品者の信頼性を必ずチェック!
終売品を購入する際に最も重要なのは、「価格が適正か」と「出品者が信頼できるか」の二点です。現在の相場は10,000円〜15,000円程度と前述しましたが、これよりも極端に安い場合は、以下の点に注意が必要です。
- 偽物の可能性:非常に稀ですが、特に高騰しているジャパニーズウイスキーには偽物が出回るリスクがゼロではありません。あまりに安すぎる場合は、他の出品者の価格と比較してください。
- 商品の状態:ボトルや箱に傷、汚れはないか、液面低下(ウイスキーの量が減っている)がないか、写真で確認しましょう。ウイスキーの品質は、長期保存によって劣化する可能性があるため、特に液面(ラベルより上部の空間)を注視してください。
- 酒販免許の有無:楽天市場やYahoo!ショッピングの出品者が「酒販店」として免許を持っているかどうかを確認できる場合もあります。できる限り、実績のある信頼できるショップからの購入を強くお勧めします。
終売品を探すのは宝探しのようなものですが、高額取引になるため、慎重に、そして諦めずに探してみてください。運が良ければ、在庫が復活しているタイミングに遭遇するかもしれませんよ。
メルカリやフリマアプリで買うのはどうなの?注意点とリスク
Amazonや楽天でなかなか見つからない場合、次に検討するのがメルカリやラクマといったフリマアプリでの個人売買ではないでしょうか。確かに、フリマアプリでは在庫が見つかる可能性が高く、価格も通販サイトより若干安価な場合もあります。しかし、そこにはいくつかの見過ごせないリスクが存在します。
フリマアプリのメリットと潜むリスク
フリマアプリで購入する際の最大のメリットは、「手軽さ」と「価格」です。個人間での取引のため、相場よりも少し安く出品されているボトルを見つけられることがあります。しかし、酒販のプロではない個人からの購入であるため、以下の点に特に注意が必要です。
| リスク | 具体的な問題点 | 確認すべき点 |
| 品質劣化 | 保存状態が悪く(高温多湿、直射日光)、中身のウイスキーが劣化している可能性。 | 出品者の過去の取引評価、保管場所の記載がないか。 |
| 真贋(偽物) | 非常に稀だが、ウイスキーが高騰しているため、中身を入れ替えた偽物が出品される可能性。 | ボトル全体、キャップの封印部分の写真を詳細に見る。 |
| 液面低下 | 長期保存による自然な蒸発(エンジェルズシェア)が進み、液面が低下している。 | 写真でラベルとの位置関係を明確に確認する。 |
| 配送トラブル | 個人による梱包のため、破損や液漏れのリスクがある。 | 「ワレモノ」指定や厳重な梱包の有無を取引メッセージで確認する。 |
ウイスキーは、光と熱に非常に弱いデリケートなお酒です。特にフリマアプリの場合、出品者が「普段飲まないお酒をたまたま出品した」というケースも多く、床下収納や日の当たる棚などに長期保管されていた可能性も否定できません。中身の品質が保証されないのが、フリマアプリの最大のリスクだと言えます。
トラブルを避けるための必須アクション
それでもフリマアプリで購入したいという場合は、必ず以下の行動をとってください。
- 詳細な写真の要求:最低限、ボトル全体、液面、キャップの封印部分の鮮明な写真を追加で要求しましょう。写真から判断できない場合は、購入を控えるべきです。
- 保存状況の確認:「どこで保管されていましたか?(例:冷暗所、床下など)」と質問し、高温多湿、直射日光を避けた場所で保管されていたかを確認しましょう。
- 出品者の評価チェック:過去の取引で、お酒やデリケートな商品の取引実績があり、良い評価が多いかを確認します。
- 輸送方法の確認:必ず「らくらくメルカリ便」や「ゆうゆうメルカリ便」など、匿名配送かつ補償のある方法を指定し、出品者に「厳重な梱包」をお願いしましょう。
高騰したウイスキーを個人から購入するのは、正直なところ、リスクが高い選択です。可能であれば、多少高価でも信頼できる酒販店からの購入を強くお勧めします。しかし、もし購入するなら、これらの注意点を守って、後悔のない取引をしてください。
キリンウイスキーの終売品は他にもある?過去の銘柄を振り返る
「富士山麓 シグニチャーブレンド」が終売となった背景には、キリンが持つ原酒のストックと、今後の戦略的なウイスキー造りが深く関わっているとお話ししました。実は、キリンディスティラリーの歴史を振り返ると、シグニチャーブレンド以外にも、多くのファンに惜しまれながら終売やリニューアルを迎えた銘柄が存在します。
これはキリンだけでなく、サントリーやニッカといった他の国内メーカーにも共通する現象であり、「ジャパニーズウイスキーの価値が高まったことの裏返し」とも言えます。ここでは、キリンウイスキーの歴史を彩った、いくつかの終売品を振り返ってみましょう。
終売を惜しまれた主な銘柄
キリンのウイスキーは、富士御殿場蒸溜所の良質な原酒を基盤としており、多くの銘柄が高い品質を誇っていました。
| 銘柄名 | 終売・リニューアル時期 | 特徴 | 終売理由(推測) |
| 富士山麓 樽熟原酒50° | 2019年頃 | シグニチャーブレンドの前身にあたる銘柄。50度で樽熟成のニュアンスが強い。 | 原酒の戦略的温存、シグニチャーブレンドへの移行と後の「富士」ブランド集中。 |
| 富士山麓 シングルモルト 18年 | 発売時期不明/事実上の休売 | 長期熟成のモ |

