「ローワンズクリーク」が終売って本当?現状の入手方法と味わいを探る
バーボンファンなら誰もが知る銘柄、ローワンズクリーク。
その個性的な味わいと高いアルコール度数から、コアな愛好家に長く支持されてきました。
しかし、最近になって「ローワンズクリークが終売になったらしい」という噂を耳にして、慌てて情報を探しに来られた方も多いのではないでしょうか?
私も初めてこの話を聞いたときは、「まさか、あの銘柄が?」と本当にショックを受けました。
この記事では、終売の真偽から、
今現在、市場でどれくらいの価格で取引されているのか、そして何より
「どうすればまだ手に入れられるのか」という、
あなたが今一番知りたい情報を徹底的に解説していきます!
・そもそもローワンズクリークってどんなバーボン?基本情報をチェック
・終売の背景に何があった?ウィレット蒸留所の戦略を深掘り
・【価格高騰】現在の市場でのローワンズクリークの相場はいくら?
・まだ間に合う!ローワンズクリークを確実に手に入れる購入ルート
ローワンズクリークの終売は本当?最新情報を徹底解説

まず、結論から申し上げます。
残念ながら、ローワンズクリークの終売という情報は事実である可能性が非常に高いです。これはバーボン愛好家にとっては本当に悲しいニュースですよね。
終売が囁かれ始めたのはいつ頃?
この終売の噂が広がり始めたのは、おおよそ2023年の後半から2024年初頭にかけてでした。
特に、輸入元や正規取扱店のウェブサイトから商品情報が徐々に消え始めたり、在庫が補充されなくなったりしたことが、ファンの中で不安を広げるきっかけとなりました。
通常、ウイスキーが終売になる際は、メーカーから大々的なアナウンスがある場合と、サイレント(静かに)に行われる場合があります。
ローワンズクリークの場合、公式な声明は確認されていませんが、流通の状況や市場価格の急激な変化を見ると、生産終了のフェーズに入ったと見て間違いないでしょう。
終売のサインと市場の反応
終売を判断する最も分かりやすいサインは、以下の3点です。
- 正規輸入代理店の在庫枯渇: 新たなロットの入荷予定がなくなり、在庫がゼロになった状態が続く。
- オークションサイトでの価格高騰: 定価では手に入らなくなり、中古市場やオークションサイトでの取引価格が急激に上昇する。
- 代替品の推奨: 販売店がローワンズクリークではなく、同じ蒸留所の他の銘柄や類似品を薦めるようになる。
特に価格高騰は顕著で、終売前は数千円台で手に入ったものが、今や定価の数倍のプレミア価格が付いているケースも珍しくありません。これは、コレクターや最後に飲みたいと願うファンが、残された在庫を奪い合っている状況を示しています。
この状況を裏付けるため、バーボン愛好家のフォーラムや海外のニュースサイトも調べてみました。
興味のある方は、ぜひ一度ウィレット蒸留所と終売に関する海外記事を見てみてください。世界中のファンがこのニュースに悲しんでいるのが分かります。
「終売」=「再生産なし」ではない?希望の光はあるか
ウイスキーの世界では、「終売(Discontinued)」と発表されても、数年後に「限定復活」や「リニューアル」といった形で再登場することが稀にあります。
例えば、ボトルのデザインを一新したり、熟成年数を変更したりして、新しい銘柄として生まれ変わるケースです。
ローワンズクリークを製造するウィレット蒸留所は、非常に実験的でユニークな銘柄を多く生み出すメーカーです。
そのため、今回の終売も、単なる生産終了ではなく、ウィレットのバーボンラインナップ全体の再編の一環である可能性も考えられます。
今は在庫が尽きる前に手に入れることが最優先ですが、数年後には「セカンドエディション」のような形で復活する、という淡い期待も持ち続けていたいですね。続報が入れば、モモストアでもすぐに記事を更新しますので、ぜひチェックしてください。
ローワンズクリークの終売に関する主なポイント
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 終売の真偽 | 事実である可能性が非常に高い(公式発表はないが流通停止) |
| 時期 | 2023年後半〜2024年初頭にかけて流通在庫が減少 |
| 市場の反応 | 価格が定価の数倍に高騰、市場在庫は限定的 |
| 今後の可能性 | リニューアルや限定復活の可能性はゼロではないが、現時点では未定 |
そもそもローワンズクリークってどんなバーボン?基本情報をチェック
終売で注目度が上がっている今だからこそ、ローワンズクリークの基本的な情報と、なぜ多くのバーボン愛好家を魅了してきたのか、その理由を深掘りしていきましょう。
銘柄の基本スペックとユニークな特徴
ローワンズクリークは、ただのバーボンではありません。そのスペックを見ると、いかに個性的なボトルかが分かります。
ローワンズクリークという名前は、蒸留所の近くを流れる小川の名前から付けられました。この地域特有の自然の恵みをボトルに込める、というロマンを感じさせますよね。まさに、テロワールを表現したバーボンと言えるでしょう。
製造元:ウィレット蒸留所 (Willett Distillery)
ローワンズクリークは、ケンタッキー州バーズタウンにあるウィレット蒸留所(別名:ケンタッキー・バーボン・ディスティラーズ、KBD)で造られています。
この蒸留所は、かつては自社で蒸留を行わず、他社の原酒を買い付けてボトリングするネゴシアンとして有名でした。
しかし、2010年代に入ってから自社蒸留を再開し、ローワンズクリークも現在は自社で蒸留した原酒が使われている、という変遷を辿っています。
| 項目 | ローワンズクリークの基本情報 |
|---|---|
| 分類 | ケンタッキー・ストレート・バーボン・ウイスキー |
| アルコール度数 | 50.05% (100.1プルーフ) |
| 特徴 | ノンチルフィルタード、スモールバッチ(少量生産) |
| 名前の由来 | 蒸留所近くの小川(クリーク)の名前 |
| 蒸留所 | ウィレット蒸留所(Willett Distillery) |
ローワンズクリークが愛される「50.05%」の理由
ローワンズクリークの最大の特徴の一つが、アルコール度数「50.05%」という中途半端に思える数値です。
これは、アメリカのバーボン規格で定められている「バレルプルーフ(樽出し原酒)」に近い度数を目指して、わずかに加水調整された結果の数値です。
この高めの度数(100.1プルーフ)によって、バーボンが持つ濃厚な風味と、樽由来のスパイス感が最大限に引き出されているのです。
一般的なバーボンが40%~45%程度でボトリングされるのに対し、ローワンズクリークは50%超え。
この違いが、飲みごたえと複雑な香りの層を生み出し、特にロックやストレートで飲む際に、その真価を発揮します。
他のウィレット銘柄との違いは?
ウィレット蒸留所には他にも人気の銘柄がありますが、ローワンズクリークは特に「コストパフォーマンス」と「飲みやすさ」のバランスが優れていました。
例えば、同じウィレットの銘柄である「ポッツ・スティル」はより高価格帯で、より熟成感の強いバーボンです。
一方、ローワンズクリークは、ポッツ・スティルほど熟成感は強調されていませんが、メープルシロップやバニラのような甘さが感じられ、バーボン初心者から上級者まで、幅広い層に「美味しい」と感じさせました。
終売は寂しいですが、このバーボンが持つ背景を知ると、より一層、残りのボトルを大切に飲みたくなるものです。
ローワンズクリークのボトルデザインは非常にシンプルでクラシカルですが、その中身にはウィレット蒸留所の歴史とこだわりが凝縮されている、と言えるでしょう。
終売の背景に何があった?ウィレット蒸留所の戦略を深掘り
人気銘柄が終売になるのには、必ず何らかの理由があります。
特にウィレット蒸留所のような個性派メーカーの場合、単に「売れなくなった」からという理由だけではない、戦略的な意図が隠されていることがほとんどです。
要因その1:ウィレット蒸留所の「自社蒸留」への移行
先述の通り、ウィレット蒸留所は長らく他社から原酒を買い付けてボトリングする「ネゴシアン」として運営されてきました。
しかし、2010年代に入り、自社での蒸留を本格的に再開しました。この「自社蒸留」への切り替えが、今回の終売の最大の要因の一つと考えられます。
自社で蒸留した原酒(ディスティラリー・エステート・バーボン)の熟成が進み、市場に供給できるようになると、当然ながらラインナップの整理が必要になります。
既存の銘柄(ローワンズクリークも含む)は、ネゴシアン時代に買い付けた原酒が使われていたものも多く、これらの原酒が尽きるタイミングで、ブランドを再編する動きが見られます。
つまり、ローワンズクリークは、「古き良きウィレットの時代」の象徴として、その役目を終えたのかもしれません。今後は、自社蒸留の原酒をメインとした、新しい時代を象徴する銘柄へとシフトしていく、という戦略的な判断があったと推測されます。
要因その2:限られた生産能力と銘柄の取捨選択
ウィレット蒸留所は、大手メーカーと比較して生産能力が限られています。
そのため、どの銘柄に貴重な原酒を回すか、という取捨選択が非常に重要になってきます。
現在、ウィレット蒸留所は、よりプレミアムな価格帯である「ウィレット・ポット・スティル・リザーブ」や、カスクストレングス(樽出し)の限定品など、高付加価値の銘柄に力を入れています。
ローワンズクリークは、その中では比較的買いやすい価格帯でしたが、その分、利益率やブランド戦略上の優先度が下がってしまった可能性も考えられます。
ウィレットのラインナップ再編の傾向
| 時期 | ウィレットの主な動向 | ローワンズクリークへの影響 |
|---|---|---|
| 〜2010年代初頭 | ネゴシアン(原酒買い付け)時代 | ローワンズクリークも他社原酒主体で安定供給 |
| 2012年頃 | 自社蒸留再開 | 自社原酒の熟成待ちの期間に入る |
| 2020年代 | 自社原酒が市場に登場、プレミアム銘柄強化 | 終売決定。旧原酒の在庫が底をつき、ラインナップから外れる |
このような背景を見ると、今回の終売は単発的なものではなく、ウィレット蒸留所が次のステージへ進むための必然的なプロセスだったと言えるでしょう。終売は寂しいですが、その裏にはメーカーの熱い思いと、今後の新しいバーボンへの期待が込められているのかもしれません。
バーボン市場全体のトレンドも影響?
近年、バーボン市場は世界的にブームを迎えており、特にスモールバッチやシングルバレルといった「クラフト感」や「希少性」を重視する傾向が強まっています。
ウィレットもこの流れを捉え、より個性的でロットごとに違いが楽しめるような、ハイエンドな商品を主力に据えたい、という意図もあるでしょう。
終売によってローワンズクリークの希少価値は高まりましたが、これはメーカー側の目論見通り、という側面もあるのかもしれません。この終売は、バーボンファンにとって改めてウィレットという蒸留所の魅力を再認識するきっかけとなりました。
【価格高騰】現在の市場でのローワンズクリークの相場はいくら?
終売のニュースが現実のものとなるにつれて、最も気になるのが「今の価格」ですよね。
残念ながら、ウイスキーが終売になると、その銘柄は「再生産されない」という価値が加わり、価格は定価から大きくかけ離れてしまいます。
定価と現在のプレミア価格の比較
ローワンズクリークは、終売前は比較的手頃な価格で手に入るバーボンでした。輸入時期や店舗によって差はありますが、おおよそ5,000円〜7,000円台が一般的な小売価格でした。
しかし、現在ではその価格は大きく変動しています。現在の市場価格は、主に以下のルートで形成されています。
- リサイクルショップ・二次流通専門店の価格
- インターネットオークション・フリマアプリの取引価格
- 海外の流通市場価格(並行輸入品)
これらの情報からモモストアが調査した、現在のざっくりとした相場感はこちらです。
| 流通チャネル | 終売前の一般的な定価 | 現在のプレミア相場(目安) | 備考 |
|---|---|---|---|
| 国内小売店(希少在庫) | 5,000円〜7,000円台 | 10,000円〜15,000円 | 見つけたら即買いレベル。店頭では稀。 |
| Amazon・楽天市場 | 5,000円〜7,000円台 | 12,000円〜20,000円超 | 業者によって価格差が大きい。高騰傾向。 |
| オークション・フリマ | – | 8,000円〜15,000円 | 出品者の状態や熱意によってバラツキあり。 |
ご覧の通り、定価の2倍〜3倍程度が現在の相場と考えておいた方が良いでしょう。
特に、Amazonや楽天市場で販売されている価格は、希少価値を反映して高めに設定されていることがほとんどです。もし、相場より安く見つけた場合は、即座に確保することをおすすめします。
なぜそこまで価格が高騰するのか?
価格が高騰する理由はシンプルです。需要と供給のバランスが完全に崩れているからです。
- 供給(在庫): 完全にストップ。市場に残っているものだけ。
- 需要(購入希望者): 終売を知って「今のうちに飲んでおきたい」と考えるファンが急増。
さらに、ローワンズクリークのような高評価の銘柄は、投資や転売目的で購入する人もいるため、さらに市場価格が釣り上げられやすい傾向にあります。
純粋に「飲みたい」と思っているファンにとっては厳しい状況ですが、これがウイスキーの世界の現実なのです。
購入時の注意点:偽物や状態の確認
価格が高騰すると、残念ながら偽物や中身が入れ替えられたボトルが出回るリスクも高まります。
特にオークションやフリマアプリで購入する際は、以下の点を必ず確認しましょう。
- 液面(液体の量): キャップのギリギリまで入っているか。減りすぎていないか。
- ボトルのキャップ部分: 未開封を示すシールや封印が破れていないか。
- ラベルの状態: 剥がれや汚れがひどくないか。
- 出品者の評価: 過去にウイスキーの取引実績があり、評価が高いか。
高額な買い物になるため、少しでも不安を感じたら購入を控える勇気も必要です。
信頼できる販売元を選ぶことが、後悔しない最後の1本を手に入れるための鉄則ですよ!
この相場を参考に、あなたの予算と照らし合わせながら、後悔のない選択をしてくださいね。ちなみに、海外のオークションサイトの価格動向もチェックしておくと、より正確な相場感が掴めます。ローワンズクリークのオークション履歴はこちらから検索できます。
まだ間に合う!ローワンズクリークを確実に手に入れる購入ルート
「価格は高いけど、どうしても最後に飲んでおきたい!」
そう決意したあなたのために、モモストアが今、最もローワンズクリークを見つけやすい購入ルートを徹底的に解説します。終売品を手に入れるには、スピードと情報収集力が命ですよ!
ルートその1:大手オンラインショッピングモール
終売品を探す際のメインルートとなるのが、Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングといった大手ECサイトです。
これらのモールには、全国の酒販店やリサイクル業者が在庫を出品しているため、価格は高いものの、見つかる可能性は最も高いです。
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピング活用のコツ
- キーワードを変えて検索する: 「ローワンズクリーク」「ローワンズ クリーク」「Rowan’s Creek」など、複数の表記で検索してみましょう。意外なショップが出品していることがあります。
- 「在庫なし」をフィルタリングしない: 在庫切れでも、そのショップが過去に取り扱っていたことが分かれば、再入荷(極稀ですが)の期待や、他の終売品を探すヒントになることがあります。
- ショップの評価を確認: 高額な終売品を購入する際は、必ず販売店の評価やレビューを確認し、信頼できる業者から購入しましょう。
これらのオンラインモールは、価格が高いというデメリットはありますが、品質管理や配送の安心感は、個人取引のオークションよりも高いと言えます。
ルートその2:ウイスキー専門の通販サイト
一般的なECサイトだけでなく、ウイスキー専門の通販サイトも狙い目です。専門サイトは、コレクター向けの希少品を取り揃えていることが多く、ローワンズクリークのような終売品を、他のサイトより良心的な価格で販売している場合があります。
特にチェックしたい専門通販サイトのカテゴリーは以下の通りです。
| 専門店のカテゴリー | 探す際のポイント |
|---|---|
| 終売品・限定品 | ローワンズクリークがピンポイントで見つかる可能性大。 |
| アメリカンウイスキー | ウィレット蒸留所の他の銘柄と一緒に陳列されていることが多い。 |
| 古酒・ヴィンテージ | 終売から時間が経っているため、このカテゴリーに分類されていることも。 |
複数の専門サイトをブックマークし、定期的に「ローワンズクリーク」のキーワードで巡回することが重要です。在庫が入るとすぐに売り切れてしまうため、情報公開直後の数時間が勝負になります。
ルートその3:フリマアプリ・オークションサイトの活用
最後の砦となるのが、メルカリやヤフオク!といった個人間取引のプラットフォームです。
ここでは、コレクション整理や、たまたま家に眠っていたボトルが出品されることがあり、オンラインショップよりも安く手に入るチャンスがあります。
個人取引で成功するための秘訣
- 通知機能を活用: 「ローワンズクリーク」をキーワードに設定し、新規出品があった際にすぐに通知が来るように設定しましょう。
- 即決価格のチェック: オークション形式だけでなく、即決価格が設定されているボトルは、迷わず購入を検討しましょう。
- 質問を恐れない: ボトルの状態(液面、ラベルなど)を写真で確認しきれない場合は、出品者に詳細な質問を投げかけましょう。丁寧に対応してくれる出品者を選ぶのが、トラブルを避けるコツです。
個人取引は、価格交渉の余地があったり、予想外の良品に出会えたりする魅力がありますが、前述の通り、偽物や状態の悪いボトルに注意が必要です。
これらのルートを駆使して、諦めずに探せば、きっとあなたの手元に最後のローワンズクリークが届くはずですよ!ウイスキーの終売品購入ガイドも参考にしてみてください。
ローワンズクリークのテイスティングノートとおすすめの飲み方
苦労して手に入れたローワンズクリーク。
せっかくですから、その最高の魅力を引き出す飲み方を知っておきたいですよね。
ローワンズクリークが持つ独特な風味と、モモストアがおすすめするテイスティング方法をご紹介します。
ローワンズクリークのテイスティングノートを紐解く
ローワンズクリークは、そのアルコール度数(50.05%)から想像される通り、非常にパワフルで濃厚な味わいが特徴です。しかし、ただ強いだけでなく、複雑で繊細なアロマが層をなしているのが、このバーボンの真骨頂です。
| 項目 | ローワンズクリークの具体的なテイスティング表現 |
|---|---|
| 香り (Aroma) | バニラ、メープルシロップ、焦がしたオーク、シナモンやクローブのような温かいスパイス、わずかな柑橘系の皮。 |
| 味わい (Palate) | 口当たりは滑らかで厚みがあり、すぐにスパイシーな刺激。黒糖のような濃密な甘さと、ウィレット特有のミネラル感が感じられる。 |
| 余韻 (Finish) | 長く、暖かく続く。タンニン(渋み)とスパイス感が最後まで残り、ドライで力強い印象。 |
特に注目したいのは、「焦がしたオーク」のニュアンスです。
これは、熟成に用いられる樽の内側を強く焦がすことで生まれる香りで、バーボンらしいバニラやキャラメルの甘さをより深く、複雑にしています。一口飲むごとに、新しい発見がある、そんな奥深さがあります。
ローワンズクリークを最大限に楽しむ飲み方
アルコール度数が高いため、飲み方を工夫することで、様々な表情を見せてくれるのがローワンズクリークの魅力です。終売のボトルを最高に味わうために、以下の飲み方を試してみてください。
飲み方その1:王道の「ストレート」で力強さを堪能
まずは、加水せずにストレートで飲んでみましょう。
ウィレットが意図した50.05%の力強い風味をダイレクトに感じることができます。チェイサー(水)を用意し、一口飲むごとに口の中をリセットしながら、ゆっくりと味わいましょう。
グラスはチューリップ型やコピータグラスを使うと、より香りが立ちやすくなりますよ。
飲み方その2:繊細な香りを引き出す「ロック」
大きめの氷(理想は丸氷)を入れたグラスに注ぎ、ゆっくりと冷やしながら飲みます。
氷が溶けるにつれてアルコール度数が下がり、閉じていた香りが徐々に開いてきます。特に、冷やされることで甘さが際立ち、より飲みやすくなるのを感じられるでしょう。
飲み方その3:バーボン通なら試したい「トワイスアップ」
ウイスキーと同量の水を加える「トワイスアップ」は、プロのテイスターも用いる飲み方です。
アルコール度数が約25%程度になり、香りの分子が揮発しやすくなるため、ボトルを開けたばかりでは感じ取りにくかった繊細なアロマ、特にフルーツやフローラルなニュアンスが浮かび上がってきます。
終売のボトルだからこそ、この方法で全ての香りを味わい尽くしてくださいね。
終売でがっかり…ローワンズクリークに味わいが近い代替バーボン
「ローワンズクリークが手に入らない、手に入っても高すぎる…」
そう落ち込んでいる方に朗報です。
ローワンズクリークが持つ「高めの度数」「濃厚な甘さ」「複雑なスパイス感」といった特徴を共有する、素晴らしい代替バーボンはいくつか存在します。
代替品選定のポイント:ウィレット系と度数
ローワンズクリークの代替品を選ぶ際の最大のポイントは、以下の2点です。
- 製造元:ウィレット蒸留所の他の銘柄を試す
- 度数:50%前後のスモールバッチを選ぶ
特に1の「ウィレット系」は、原酒の個性や蒸留所の水、発酵方法に由来する共通の風味を持っているため、最も近い味わいを求めるなら外せません。
ローワンズクリークの代替におすすめのバーボン3選
代替バーボン1:ウィレット ポッツ・スティル リザーブ
ローワンズクリークと同じウィレット蒸留所から出ている、まさに兄弟のような存在です。
この銘柄は、ウィレット蒸留所の特徴的なポットスティル(単式蒸留器)の形を模した、ユニークなボトルデザインが目を引きます。
ローワンズクリークよりもやや熟成感と樽香が強く、よりリッチで複雑な味わいを持っています。価格帯はローワンズクリークの定価よりは高めですが、終売後のプレミア価格を考えれば、十分に手の届く範囲です。
代替バーボン2:ノブ クリーク (Knob Creek)
ローワンズクリークと同じく「クリーク(小川)」の名前を持つバーボンです。ジム・ビーム社のスモールバッチコレクションの一つであり、アルコール度数は50%とローワンズクリークに非常に近いです。
オークの焦げた香りとバニラ、そしてナッツのような香ばしさが特徴で、濃厚な飲みごたえがあります。
価格も比較的手頃で、ローワンズクリークの「飲みごたえ」を日常的に楽しみたい方には最適の代替品と言えるでしょう。
代替バーボン3:ワイルドターキー レアブリード (Wild Turkey Rare Breed)
これは、バーボンファンなら誰もが認めるカスクストレングス(樽出し)の傑作です。度数はロットによって異なりますが、概ね54%〜58%とローワンズクリークよりもさらに高いです。
しかし、その強さの中にもワイルドターキー特有のまろやかな甘さとスパイシーさがあり、濃厚な風味という点でローワンズクリークと共通しています。
価格帯も比較的安定しており、終売品に代わる「最高のロックバーボン」として強くおすすめできます。
これらの代替品は、Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングなどで比較的容易に入手可能です。
終売の寂しさを埋めるために、ぜひお気に入りの一本を見つけてみてください。50%以上のスモールバッチバーボンのリストもチェックする価値がありますよ。
[裏ワザ] 終売品を扱う実店舗の探し方と巡り方のコツ
オンラインでの価格高騰にうんざりしていませんか?
実は、終売品を定価、もしくは定価に近い価格で手に入れられる最後のチャンスが、「実店舗の片隅」に残されていることがあります。
ここでは、終売品を見つけるための実店舗巡りの「裏ワザ」とコツをご紹介します。
「終売を知らない店」と「在庫を温存している店」を狙え
終売品の実在庫が残っている店は、大きく分けて2パターンあります。
- 情報感度が低い店(町の小さな酒屋): ウイスキーのトレンドを追っておらず、終売になったことを知らずに、古い在庫を定価のまま棚に置いている店。
- ウイスキー専門店(秘蔵在庫): 終売を見越して、あえて在庫を寝かせておき、高騰してから販売する店、または本当に忘れて棚の奥にしまっている店。
私たちが狙うべきは、主に1の「町の小さな酒屋」です。
実店舗巡り:効率的な探し方の具体的な手順
手順1:Googleマップで「酒屋」や「酒販店」を検索
まずは、自宅や職場の周辺をGoogleマップで検索し、チェーン店ではない個人経営の酒屋をピックアップします。ポイントは、ウェブサイトを持っていない、または情報が古い店を優先することです。
手順2:店頭ではなく「奥の棚」や「倉庫」をチェック
店に入ったら、バーボンコーナーだけを見るのではなく、以下の場所をチェックしてみましょう。
- 埃をかぶった棚: 人目に付きにくい、店の奥の棚や、地面に近い低い棚は、古い在庫が残っている可能性が高いです。
- 「限定品」「古酒」と書かれたコーナー: 店主がローワンズクリークを「限定品」として分類し、別の場所に保管している可能性があります。
- レジ裏やカウンター内: 店主が大事に保管している「秘蔵っ子」がいるかもしれません。
手順3:店主に「ローワンズクリーク」と単刀直入に聞く
一番確実なのは、店主に直接聞くことです。
「ローワンズクリークはありますか?」と尋ねるだけでなく、「終売になったと聞いたのですが、古いロットの在庫など、どこかに残っていませんか?」と聞くのがポイントです。
ウイスキー好きの店主なら

