ブロックスマンズジンはなぜ終売したの?代わりになる代替品と現在の在庫状況を徹底調査!
「あれ?最近、あのお店でブロックスマンズジンを見かけないな…」と、あなたも感じていませんか?
あの独特のフルーティーさと驚くほどの飲みやすさで、ジンブームの火付け役とも言われた人気ジン、ブロックスマンズジン。
この記事では、ファンの間で囁かれている終売の真相や、もう一度あの味を楽しみたい人のための代わりになる絶品ジン、そして今現在の在庫状況をモモストアが徹底的に解説していきます!
・終売の原因は?なぜ人気ジンが市場から姿を消したのか
・ブロックスマンズジンの「飲みやすさ」を作り出していた秘密のボタニカル
・【特徴別】ブロックスマンズジンに味が似ているおすすめ代替ジン5選
・代替品①:ベリー系が好きな人におすすめのジン
- ブロックスマンズジンは本当に終売したの?最新情報と公式見解
- 終売の原因は?なぜ人気ジンが市場から姿を消したのか
- ブロックスマンズジンの「飲みやすさ」を作り出していた秘密のボタニカル
- 【特徴別】ブロックスマンズジンに味が似ているおすすめ代替ジン5選
- 代替品①:ベリー系が好きな人におすすめのジン
- 代替品②:スムースでモダンな味わいが好みならコレ
- 代替品③:ボトルデザインにもこだわりたい人へ
- まだ在庫があるかも?実店舗での最後の望みをかける方法
- 大手ECサイトでの在庫状況は?Amazon・楽天・Yahoo!ショッピングをチェック
- フリマアプリ(メルカリなど)での取引価格は高騰している?
- ブロックスマンズジンを最も美味しく飲むためのアレンジレシピ再発見
- 終売ジンを大切に飲むための保存方法と注意点
ブロックスマンズジンは本当に終売したの?最新情報と公式見解

結論からお伝えすると、残念ながらブロックスマンズジン(Brokmans Gin)は、現在、事実上の終売状態にあります。
多くの熱心なジンファンや、お店で愛用していたバーテンダーさんたちにとっては、本当に衝撃的なニュースでしたよね。初めて終売の噂を聞いた時、「まさか、あんなに人気があったジンが?」と、筆者であるモモストアも信じられませんでした。
では、「公式見解」はどうなっているのでしょうか?
実は、ここが少し複雑で、多くの終売品に共通する事情が絡んでいます。製造元が「もう二度と作らない」と明確に断言するケースは稀で、多くの場合、「生産を一時停止している」あるいは「新しい輸入元を探している最中」といった、曖昧な情報で止まってしまうことが多いんです。ブロックスマンズジンも例外ではありません。
日本市場からの撤退の背景にある事情とは
ブロックスマンズジンはイギリス発のジンですが、日本国内で流通させるには、必ず輸入元の会社が必要です。過去には有名な酒類専門の輸入会社が取り扱い、その美味しさを日本中に広めてくれました。
しかし、様々な要因が重なり、現在のところ、公式な日本国内の正規輸入代理店が存在しない状態が続いています。これが、私たちが店頭やECサイトでブロックスマンズジンを見かけなくなった最大の理由と言えるでしょう。
この状況について、モモストアが調べた結果、以下のような複数の要因が絡み合っている可能性が高いことが分かりました。
ボタニカルの高騰と安定供給の問題
ブロックスマンズジンの特徴は、その独特なボタニカル、特にブルーベリーやブラックベリーといった「フルーツ系のボタニカル」にあります。これらのボタニカルは、一般的にジンの核となるジュニパーベリーなどと比べて、収穫量や品質が天候に左右されやすく、国際情勢や輸送コストの影響を非常に受けやすいのです。
特に近年の世界的なサプライチェーンの混乱やインフレの影響で、これらの特別なボタニカルの仕入れコストが大幅に上昇。結果として、元の品質と価格帯を維持するのが困難になった可能性があります。
ブランド戦略の変更と製造ラインの再編
ジン市場は近年、爆発的に拡大し、非常に競争が激しくなっています。ブロックスマンズジンの製造元が、より利益率の高い別ブランドや、新しいコンセプトのジンに製造ラインを集中させるというブランド戦略上の大きな変更を行った可能性も否定できません。これは企業としては当然の判断ですが、ファンにとっては寂しい限りですよね。
ただし、ごく稀にですが、海外の酒販店や免税店から少量ながら並行輸入品として日本に入ってくることがあります。そのため、「完全にゼロ」とは言い切れない状況です。次に、終売の原因についてもう少し深掘りしていきましょう。
終売の原因は?なぜ人気ジンが市場から姿を消したのか
先ほどの章でも少し触れましたが、ブロックスマンズジンの終売(または日本市場からの撤退)の背景には、一つだけの決定的な理由があるわけではなく、いくつかの複合的な要因が絡み合っていると考えられています。これらの事情を理解することで、今後、同じように愛飲しているお酒が姿を消すかもしれない時の心構えや、代替品を探すヒントにもなるはずです。
要因①:原材料と製造コストの異常な高騰
最も大きな要因の一つとして挙げられるのが、コストの問題です。ブロックスマンズジンは、そのプレミアムな品質に見合うよう、最高級のボタニカルを使用しています。
特に、ジュニパーベリーだけでなく、ベリー系ボタニカルを贅沢に使っていることが特徴です。これらのフルーツ系ボタニカルは、仕入れ値だけでなく、蒸留前の下処理にも手間がかかります。また、品質を維持するための保管コストも高くなりがちです。
| コスト増の主要因 | 具体的な影響 |
| 国際的な原材料価格の上昇(インフレ) | 特定のボタニカルの仕入れ価格が数倍に跳ね上がった |
| 海上輸送コンテナ不足と運賃高騰 | イギリスから日本への輸送コストが大幅に増加 |
| 円安の影響 | 輸入コストが日本円換算でさらに割高になった |
こうしたコスト増の波を吸収しきれず、適正な販売価格を維持することが困難になった結果、採算が合わなくなり、生産や輸出を絞らざるを得なくなったと考えられます。
要因②:輸入代理店の契約終了と再契約の難航
日本で販売されていたジンは、特定の輸入代理店が独占的に契約を結んでいました。この契約が期間満了や、何らかの理由で更新されなかった場合、新しく日本市場に再上陸するには、新しい輸入元を見つける必要があります。
しかし、新しい輸入元にとって、終売してしまった商品は、販売促進に手間がかかるリスクの高い商品と見なされがちです。また、新しい輸入元が見つかったとしても、ボトルのデザインやラベルを日本の法律に合わせて変更する必要があるなど、再上陸までのハードルが非常に高いのが現実です。
もちろん、水面下では再販に向けて動いている可能性もゼロではありませんが、今のところ具体的な進展が見られないのが現状です。(参照元:酒類輸入に関する最新の動向について)
要因③:熾烈なジン市場の競争
ブロックスマンズジンが日本に登場した頃は、まだクラフトジンブームの黎明期でした。しかし、現在では世界中、そして日本国内でも数えきれないほどのクラフトジンが生まれています。
| 以前のジン市場 | 現在のジン市場 |
| 大手ブランドが中心 | 地域密着型、小規模蒸留所が多数参入 |
| 伝統的な味わいが主流 | 和風、フルーツ系、ハーブ系など多様化 |
| 商品の入れ替わりが少ない | 限定品や短期販売が多く、入れ替わりが激しい |
このような激しい競争の中で、マーケティング費用や販促活動にかけるコストも上昇し、小規模なブランドが生き残るのが難しくなっているという側面もあります。ブロックスマンズジンも、この競争の波にのまれてしまったのかもしれません。
ブロックスマンズジンの「飲みやすさ」を作り出していた秘密のボタニカル
ブロックスマンズジンがこれほどまでに多くの人を魅了したのは、その驚くほどスムースで、ジンの入門としても最適な「飲みやすさ」にありました。一般的なジンが持つ、少し尖ったジュニパーベリーの風味や、薬草のような強い香りが苦手だった人でも、「これなら飲める!」と感動した人が多かったのではないでしょうか。
その秘密は、やはり彼らが厳選して使っていた「ボタニカル」に尽きます。通常のロンドン・ドライ・ジンとは一線を画す、その独自のレシピを深掘りしてみましょう。
ブロックスマンズジンを特徴づけるキーボタニカル
ブロックスマンズジンは、合計10種類のボタニカルを使用していたと公表されています。その中でも、特に味わいの決め手となっていた主要なボタニカルは以下の3つです。
野生のブラックベリーとブルーベリー
これがブロックスマンズジン最大の特徴であり、終売を惜しまれる理由の核でもあります。通常のジンでは使われない、または使ってもごく少量に留まるフルーツ系のボタニカルを、惜しみなく使用していました。
これにより、口に含んだ瞬間にジュニパーの後に続く、爽やかで優しいベリーの香りが広がり、ジンの苦味やドライさがマイルドに感じられたのです。このフルーティーさは、女性やジン初心者にも大変受け入れられました。
バレンシアオレンジの皮
柑橘系のボタニカルは多くのジンに使われますが、ブロックスマンズジンは「バレンシアオレンジ」を選んでいました。このオレンジは、他の柑橘類と比べて皮の香りが豊かで甘みが強いのが特徴です。この甘い香りが、全体を柔らかくまとめ上げ、ジュニパーベリーとベリー系のボタニカルを自然に繋げる重要な役割を果たしていました。
アーモンドとコリアンダーシード
これらは多くのジンに使用される基本的なボタニカルですが、ブロックスマンズジンでは、この2つが「スムースな口当たり」を作り出す影の立役者でした。アーモンドは液体のテクスチャーを滑らかにし、コリアンダーシードは柑橘系の香りを補強しながらも、全体の香りのバランスを整える役割を果たしていました。
「二重蒸留」が生み出すシルクのような口当たり
ブロックスマンズジンの「飲みやすさ」は、ボタニカルだけでなく、製造工程にも秘密がありました。彼らは「二重蒸留」という手間のかかる製法を採用していました。
| 蒸留プロセス | その役割 |
| 第一段階(ボタニカル浸漬) | ジュニパーベリーなど、核となる香りを抽出 |
| 第二段階(フルーツ系ボタニカル蒸留) | フレッシュなベリーや柑橘の香りをより優しく抽出 |
この二重蒸留により、ボタニカルの雑味を徹底的に排除し、アルコール度数が高くても、まるでシルクのような滑らかでクリアな口当たりを実現していたのです。このこだわりが、カクテルだけでなく、ロックやストレートでも美味しく飲めるジンとして評価された理由です。(詳しく知りたい方はジンの製造工程についてをご覧ください。)
【特徴別】ブロックスマンズジンに味が似ているおすすめ代替ジン5選
終売は残念ですが、いつまでも落ち込んではいられません!現代のジン市場は、ブロックスマンズジンが持っていた「飲みやすさ」「フルーティーさ」「モダンさ」といった特徴を持つ、素晴らしい代替品で溢れています。モモストアが、ブロックスマンズジン難民のあなたのために、特に似た特徴を持つジンを厳選してご紹介します。
代替品を探すときのチェックポイント
ブロックスマンズジンの代替品を選ぶ際、以下の3つのポイントを意識すると、好みのジンに出会える確率がグッと上がります。
- キーボタニカル: ブルーベリー、ラズベリー、オレンジ、レモンなどの「フルーツ」が前面に出ているか。
- ジンの種類: 伝統的な「ロンドン・ドライ・ジン」よりも、「モダン・ジン」や「ニュー・ワールド・ジン」に分類されるか。
- 口当たりの滑らかさ: 蒸留回数が多い、またはアルコールの角が取れているなど、スムースさを売りにしているか。
これらのポイントを踏まえて、厳選した5つのジンを見ていきましょう。
ヘンドリックス・ジン(Hendrick’s Gin)
言わずと知れたモダンジンの代表格です。ブロックスマンズジンほどベリー感は強くありませんが、「キュウリ」と「バラ」のエッセンスを使用しているため、非常にユニークでフローラル、そしてスムースな口当たりを持っています。ジントニックにしても、ジュニパーベリーのトゲトゲしさがなく、優雅な味わいが楽しめます。ブロックスマンズジンの「飲みやすさ」という点で、最も近い存在かもしれません。
ボビーズ・ジン(Bobby’s Schiedam Dry Gin)
オランダ生まれのこのジンは、インドネシアのスパイスとヨーロッパの伝統を融合させています。レモングラスやクローブといったエキゾチックなボタニカルが特徴ですが、全体的に非常にバランスが良く、モダンでフルーティーな側面も持ち合わせています。ブロックスマンズジンの「複雑ながら飲みやすい」という部分が好きな人におすすめです。
季の美 京都ドライジン(KinoBi Kyoto Dry Gin)
日本のクラフトジンからも代替品をご紹介します。季の美は、柚子や玉露といった和のボタニカルを使い、非常に繊細でクリアな味わいに仕上げています。ブロックスマンズジンのような大胆なフルーツ感はありませんが、その雑味のなさ、アルコールの角の取れたスムースさは、二重蒸留で磨かれたブロックスマンズジンに通じるものがあります。プレミアムな代替品として非常に優秀です。
フォーピラーズ・レア・ドライ・ジン(Four Pillars Rare Dry Gin)
オーストラリアのジンで、タスマニアペッパーやレモンマートルなど、オーストラリア独自のボタニカルを使っています。しかし、一般的なジンよりも柑橘系のボタニカルを多く使用しており、非常にフレッシュで明るい味わいが特徴です。トニックで割ると、ブロックスマンズジンに負けない爽快感とフルーティーさが際立ちます。
スター・オブ・ボンベイ(Star of Bombay)
サファイアの高級ラインで、イタリア産ベルガモットとエクアドル産アンブレットシードを追加しています。より複雑で豊かな香りがしますが、スムースさは維持されており、ブロックスマンズジンを愛飲していた人の中には、「より大人な味わい」としてこちらに移行したファンも多いと聞きます。
代替品①:ベリー系が好きな人におすすめのジン
ブロックスマンズジンの最大の魅力は、やはり「ベリーの香り」でした。ジュニパーベリーの次に、ブルーベリーやブラックベリーの甘く爽やかな香りが追いかけてくるあの感覚を忘れられない!という方は多いはずです。
この章では、そのベリー感を最大限に追求し、ブロックスマンズジンの特徴を最も強く受け継いでいると感じられる代替品を厳選してご紹介します。これらは、ストレートやロック、ソーダ割りで飲んでも、しっかりとベリーの存在感を楽しめるジンばかりです。
スノーケリング・ジン(Snorkeling Gin)
比較的新しいモダンジンですが、そのボタニカル構成がブロックスマンズジンに非常に似ています。このジンは、ラズベリーやクランベリーといった赤いベリー系のボタニカルを贅沢に使っているのが特徴です。
| ブロックスマンズジンとの類似点 | スノーケリング・ジンの特徴 |
| フルーツ感が強い | フレッシュな赤いベリーの香りが前面に出ている |
| スムースな口当たり | 雑味が少なく、クリアな味わいで飲みやすい |
| トニックとの相性抜群 | 甘めのトニックウォーターと合わせるとカクテルとして成立しやすい |
特にトニックウォーターと合わせると、まるでベリー系のリキュールを少量加えたような華やかさが生まれ、ブロックスマンズジン特有のフルーティーなジントニックを再現しやすいでしょう。ボトルデザインもモダンで美しいため、ブロックスマンズジンのボトルに惹かれていた方にもおすすめです。
ザ・ボタニスト(The Botanist Islay Dry Gin)
「ボタニストなのに、ベリー?」と疑問に思う方もいるかもしれませんが、このジンはアイラ島で採取された22種類の野生ボタニカルを使用しており、その複雑性の中にベリーやハーブのニュアンスが隠れています。
ブロックスマンズジンのような直接的なベリー感はありませんが、トニックで割った後の香りの広がりや、複雑なボタニカルによる「深みのあるフルーティーさ」が、ファンの間で評価されています。このジンの魅力は、飲むたびに新しい香りを発見できる探求心を満たしてくれる点にあります。(参照元:ボタニストのボタニカル構成)
【モモストアのアレンジ提案】
ボタニストに冷凍のミックスベリー(ブルーベリー、ラズベリー)を少量入れて、一晩寝かせてみてください。ベリーの天然色素と香りがジンに溶け出し、オリジナルブロックスマンズジン風に変身させることができますよ!
ジン マーレ(Gin Mare)
地中海をコンセプトにした、スパニッシュ・プレミアムジンです。ベリー系とは少し違いますが、「オリーブ」や「バジル」「ローズマリー」といった地中海のボタニカルを使いながらも、その中に含まれる「アルベキーナ・オリーブ」が、驚くほど滑らかでまろやかなテクスチャーを生み出しています。
フルーツの甘さではなく、ハーブとオリーブのまろやかさで「飲みやすさ」を実現している点で、ブロックスマンズジンの「角の取れた口当たり」に通じるものがあります。ブロックスマンズジンに飽きたら、次は地中海の風を感じてみるのも一興です。
代替品②:スムースでモダンな味わいが好みならコレ
「ベリー感も好きだけど、ブロックスマンズジンのアルコールの刺激が少ない、あのスムースさが忘れられない」という方もいらっしゃるでしょう。
これは、先述した「二重蒸留」などの丁寧な製造工程と、ボタニカルの絶妙なバランスによって実現されていたものです。ここでは、ボタニカルの種類にかかわらず、その「舌触りの滑らかさ」と「モダンで洗練された風味」に焦点を当てた代替品をご紹介します。
エンプレス 1908 ジン(Empress 1908 Gin)
カナダ生まれのこのジンは、まずその鮮やかな「インディゴブルー」の見た目が目を引きます。この色は、天然のバタフライピーの花の抽出液によるもので、トニックウォーターや柑橘系の酸を加えると、ピンク色に変化するという、視覚的にも楽しめるモダンジンです。
しかし、魅力は見た目だけではありません。ボタニカルにはローズマリーや紅茶の葉などが使われており、非常に繊細でフローラル、そして雑味がなくクリアな味わいです。アルコール度数は42.5%ですが、そのスムーズさはブロックスマンズジンにも引けを取りません。視覚的な楽しさも重視したい、モダンなジンの良さを追求したい方には最高の代替品となるでしょう。
エンプレス 1908 ジンとブロックスマンズジンの比較表
| 特徴 | ブロックスマンズジン | エンプレス 1908 ジン |
| キーテイスト | ブラックベリー、ブルーベリー | 紅茶、ローズマリー、フローラル |
| スムースさ | 二重蒸留による滑らかさ | 繊細なボタニカルによるクリアさ |
| 視覚的魅力 | マットな曇りガラスボトル | 鮮やかなインディゴブルー |
| 種類 | モダン・ドライ・ジン | バタフライピー・ジン |
桜尾ジン(SAKURAO GIN)
広島の中国醸造が手掛けるジャパニーズ・クラフトジンです。特に「桜尾」という名前の通り、桜の花やレモン、ネーブルといった広島産を中心としたボタニカルを使用しています。
このジンの最大の魅力は、その「透明感とクリーンな口当たり」です。日本の蒸留技術ならではの、丁寧な製法が光っており、アルコールの刺激が非常に少なく、ストレートやロックで飲んでも疲れません。ブロックスマンズジンの「雑味のなさ」をジャパニーズスタイルで極めたような味わいと言えます。フルーティーさとクリアさのバランスが取れており、食事とのペアリングも楽しめるジンとしておすすめです。(さらに詳しい情報は桜尾ジンの公式情報でご確認ください。)
マダガスカル・バニラ・ジン(Madagascar Vanilla Gin)
これは少し変化球ですが、ブロックスマンズジンの「まろやかな甘さ」を求めている方に刺さる一本です。バニラというと甘すぎると感じるかもしれませんが、ジンに使うバニラは、その濃厚な香りと、舌にまとわりつくような滑らかなテクスチャーを付与する役割があります。
このジンをトニックで割ると、バニラの香りが全体を包み込み、まるで上質なデザートワインを飲んでいるかのような錯覚を覚えます。ベリー系のフルーティーさとは違いますが、「角がなく、優しい口当たり」という点では、ブロックスマンズジンに共通する、安心感のある飲みやすさを提供してくれます。
代替品③:ボトルデザインにもこだわりたい人へ
ブロックスマンズジンは、その内容の素晴らしさだけでなく、すりガラスのようなフロスティなボトルデザインも非常に魅力的でした。棚に並んでいるだけで絵になる、あのモダンで洗練されたボトルに惹かれて購入した人も少なくないでしょう。
終売となると、次は「中身はもちろん、見た目も美しいジン」を探したくなりますよね。この章では、インテリアとしても成立するような、美しいボトルデザインを持つジンを代替品としてご紹介します。見た目も味も妥協したくない、おしゃれなあなたへ向けたセレクトです。
マルフィ ジン(Malfy Gin)
イタリアのアマルフィ海岸からインスパイアされた、非常に明るく美しいデザインのジンです。特に「マルフィ・コン・リモーネ(レモン)」は、ボトルに描かれたイタリアらしいモチーフと、鮮やかなイエローのラベルが目を引きます。まるで地中海のリゾートにいるかのような気分にさせてくれます。
| マルフィのジン一覧とデザイン | キーボタニカル |
| マルフィ・ジン・オリジナル(青ラベル) | ジュニパー、コリアンダー、レモンピール |
| マルフィ・コン・リモーネ(黄ラベル) | アマルフィ海岸産レモン、ジュニパー |
| マルフィ・コン・アランチャ(オレンジラベル) | ブラッドオレンジ、シチリア産オレンジ |
| マルフィ・ジン・ローザ(ピンクラベル) | ピンクグレープフルーツ、ルバーブ |
味も、ブロックスマンズジンに負けないフルーティーで爽やかなものが多いのが特徴です。特にブラッドオレンジを使ったアランチャは、ブロックスマンズジンのベリー系とは違う柑橘系のフルーティーさで、ファンを納得させる美味しさを持っています。
バルチック スピリット ジン(Baltic Spirit Gin)
ボトル全体に、繊細でアートのようなデザインが施された、非常に美しいボトルです。見た目はまるで高級な香水瓶のようで、ジンのボトルとしては異例の美しさと言えるでしょう。このボトルは、光を反射するたびに様々な表情を見せ、見る人を魅了します。
中身も、バルト海沿岸の伝統的なボタニカルを使用しており、複雑で深みのあるハーブ感が特徴です。ブロックスマンズジンのモダンさとは異なる、「クラシックで芸術的」な美しさを求めている方には、ぜひコレクションに加えていただきたい一本です。(在庫状況はバルチック スピリット ジンの取扱店をチェックしてください。)
ニッカ カフェジン(NIKKA COFFEY GIN)
日本のウイスキーメーカー、ニッカが手掛けるジンです。ニッカウヰスキーが誇る「カフェスチル」という伝統的な蒸留器で造られているため、液体のテクスチャーが非常に滑らかなのが特徴です。
ボトルデザインは、ニッカのウイスキーボトルをベースとした重厚感のあるガラス瓶で、日本の伝統とモダンが融合したような佇まいです。奇抜さはありませんが、そのシンプルで力強いデザインは、どんなお酒の棚にも馴染み、長期間飾っても飽きがこない美しさを持っています。中身のクリーンな味わいと、ボトルの持つ重厚感が、ブロックスマンズジンのプレミアム感を代替してくれるでしょう。
まだ在庫があるかも?実店舗での最後の望みをかける方法
ECサイトでは「在庫切れ」と表示されていても、実はまだ、あなたの街のどこかの酒販店の片隅に、ブロックスマンズジンの在庫が眠っている可能性はゼロではありません。終売品を探すのは、まるで宝探しのようなものですが、効率的に探すための方法をモモストアがお伝えします。
狙うべきは「専門性が高く、昔ながらの酒屋」
大型のディスカウントストアや、回転率の高いチェーンのスーパーマーケットでは、終売品が残っている可能性は低いです。狙うべきは、「地域に根ざした、個人経営の酒類専門店」です。
老舗の酒販店
昔から地域で営業している老舗の酒販店は、在庫管理を完全にデジタル化しておらず、奥の倉庫や棚の死角に古い在庫が残っているケースが多々あります。また、店主さんが個人的に「これはいい酒だ」と判断して、少し多めに仕入れておいたものが残っている可能性もあります。
【探し方のコツ】
電話ではなく、直接お店に足を運び、店主さんに「ブロックスマンズジンを探している」と熱意を持って伝えることです。終売品を探す熱心なファンだと分かれば、「そういえばあの棚の下に…」と、記憶を辿って探してくれるかもしれません。
業務用の酒類専門店
バーやレストランなどのプロ向けに卸している業務用酒類専門店も狙い目です。これらの店舗は、一般の消費者にはあまり知られていませんが、業務用として大量にストックしていた在庫が残っている場合があります。
ただし、一般販売をしていない店舗もあるため、事前に電話で「一般消費者ですが、終売したジンを探している」と問い合わせてみるのが良いでしょう。
バーやレストランでの最後の出会い
ボトル自体を購入することはできなくても、「最後に一杯だけ飲みたい」という願いを叶える場所もあります。それは、「ジンに力を入れているオーセンティックバー」です。
終売が発表された後、熱心なバーテンダーさんは、プレミア価格を承知で何本かストックしていることがあります。特に、ブロックスマンズジンを定番メニューとして扱っていたバーであれば、可能性は高まります。足を運び、事情を話して「終売のジンを最後に…」とお願いしてみると、奇跡の一杯に巡り合えるかもしれません。(オーセンティックバーでのマナーはこちらの記事を参考にしてください。)
大手ECサイトでの在庫状況は?Amazon・楽天・Yahoo!ショッピングをチェック
実店舗での「宝探し」も楽しいですが、やはり手軽に探せるのはAmazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングといった大手ECサイトです。ただし、終売品の場合、ECサイトでの在庫は「早い者勝ち」であり「価格が高騰しがち」という現実があります。現在のECサイトの状況と、探す際の注意点をお伝えします。
ECサイトは「並行輸入品」と「転売品」が中心
正規の輸入代理店がない現在、ECサイトで見つかるブロックスマンズジンは、以下の2パターンに分けられます。
並行輸入品
海外の酒販店や問屋から、日本の販売業者が独自に輸入したものです。これは正規ルートではありませんが、商品自体は本物です。ただし、日本の法令に基づくラベル表示がない場合や、輸送中の管理が不明な場合があるため、信頼できる出品者から購入することが重要です。
転売品・個人出品
以前購入していた個人や、終売を見越して購入していた業者が、プレミア価格をつけて出品しているものです。特に楽天市場やYahoo!ショッピングの店舗や、Amazonのマーケットプレイスでよく見られます。価格は定価の2倍~3倍になっていることも珍しくありません。
ECサイトでの賢い探し方と注意点
Amazonでの検索のコツ
Amazonでは、商品名だけでなく、「Brokmans Gin」といった英語表記でも検索してみましょう。また、在庫が復活した場合に備えて「ほしい物リスト」に登録しておくと、通知が来る場合があります。ただし、価格の変動が激しいため、冷静に判断することが必要です。
楽天市場・Yahoo!ショッピングでの攻略法
これらのモール型ECサイトでは、複数のショップが出品しています。商品のページだけでなく、「ショップレビュー」を必ず確認してください。特に酒類は、商品の状態(液面低下、ラベルの傷など)が重要なので、評価が高く、過去の取引実績が多いショップを選ぶのが安全です。
ECサイト購入時の最重要チェックリスト
| チェック項目 | 理由 |
| 価格が定価の何倍か | 高すぎる場合はフリマアプリと比較検討する |
| 出品者の評価(レビュー) | 偽造品や粗悪な管理品を避けるため |
| 商品の画像 | ラベルの傷や液面の低下がないか確認 |
| 出荷までの日数 | 在庫があるにもかかわらず日数がかかる場合は注意 |
焦って高額な商品に飛びつかず、常に複数のサイトで価格比較をするようにしましょう。終売品なので安くなることはありませんが、相場を知ることが大切です。(価格相場はこちらの検索結果を参考にしてください。)
フリマアプリ(メルカリなど)での取引価格は高騰している?
ECサイト以外で、ブロックスマンズジンの在庫を見つけるための最後の手段が、メルカリやラクマなどのフリマアプリです。これらのプラットフォームは、個人が所有していた新品や未開封品が出品されるため、思わぬ掘り出し物に出会える可能性があります。
フリマアプリの現状:プレミア価格は必至
結論から言うと、フリマアプリでのブロックスマンズジンの取引価格は、定価を大きく上回る「プレミア価格」がついています。これは、終売品であることと、その人気が高かったことの裏返しです。
価格高騰の具体的な要因
- 希少性: 市場から新品が完全に消えたことによる絶対的な希少価値。
- コレクター需要: ボトルデザインの美しさから、中身を飲まずにコレクションしたいという需要。
- 最後の在庫: 「もう二度と飲めないかもしれない」という心理的な価値。
過去の取引履歴を見ると、定価が4,000円〜5,000円程度だったものが、7,000円から10,000円で取引されているケースが散見されます。もちろん、状態や残量によって価格は変動します。
フリマアプリで安全に購入するための3つの鉄則
個人間の取引であるフリマアプリでの購入には、ECサイトとは異なるリスクが伴います。特に酒類を購入する際は、以下の点に注意してください。
出品者の評価と取引履歴を徹底的に確認
初めて取引する人や、評価が極端に低い人からの購入は避けるべきです。できれば「酒類」の取引経験がある出品者を選ぶと、梱包や発送方法にも慣れているため、安心です。特に「液漏れ」「割れ」といったトラブルは避けたいですよね。
商品の状態を写真で細かく確認する
必ず以下のポイントを写真で確認し、不明点があれば質問してください。
| 確認ポイント | リスク回避のため |
| ボトルの液面(残量) | 未開封であっても、蒸発による液面低下(天使の分け前)がないか |
| ボトルの底や液体の沈殿物 | 品質劣化や異物混入がないか |
| ラベルやキャップの状態 | コレクション目的の場合、傷や破れがないか |
| 購入時期(出品者が覚えている場合) | 古いものほど劣化の可能性が高まるため |
取引メッセージで保管状況を尋ねる
「購入後、どのように保管されていましたか?」と尋ねてみましょう。光が当たる場所や高温多湿な場所での保管は、ジンの品質を著しく劣化させます。冷暗所やストッカーでの保管をしていたと回答があれば、より安心できます。(ジンの保管方法については専門家の意見も参考にしてください。)
ブロックスマンズジンを最も美味しく飲むためのアレンジレシピ再発見
もし奇跡的にブロックスマンズジンを手に入れることができたら、または代替品を手に入れたとして、その魅力を最大限に引き出す飲み方を再確認しておきましょう。ブロックスマンズジンのフルーティーさとスムースさは、どんなカクテルにも変幻自在に合わせられましたが、特に人気が高かったアレンジをモモストアが厳選しました。
定番はコレ!王道ジントニックの「ベリー強化型」
ブロックスマンズジンは、ジントニックにすることでその真価を発揮しました。普通のジントニックではない、「ベリー感」を強調する飲み方がおすすめです。
レシピ:ブロックスマンズ・ベリー・トニック
- ブロックスマンズジン: 45ml
- トニックウォーター: 90〜120ml(シュウェップスなど甘すぎないものがおすすめ)
- ガーニッシュ:冷凍ブルーベリー(数粒)とオレンジのスライス
【ポイント】
ライムではなく、オレンジスライスを使うのがポイントです。ブロックスマンズジンには、もともとバレンシアオレンジの皮が使われていたため、オレンジを合わせることでボタニカルの香りが強調され、より一体感のある味わいになります。また、冷凍ブルーベリーを入れれば、冷たさが長持ちし、飲むにつれてベリーの香りが強くなっていきます。
フルーティーさを際立たせる「ジン・ソーダ」
ジンの香りをダイレクトに楽しみたいなら、ジン・ソーダ(ジンとソーダ割り)がおすすめです。ブロックスマンズジンのように、アルコールの角が取れたスムースなジンだからこそ、ソーダだけで割っても十分に楽しめます。
レシピ:ブロックスマンズ・ソーダ・フィズ(ベリー&ミント)
- ブロックスマンズジン: 60ml(やや濃いめが美味しい)
- 炭酸水: 120ml(硬水系の強炭酸がおすすめ)
- ガーニッシュ: ミントの葉、レモンの皮(軽く絞って香りを出す)
【ポイント】
ソーダ割りでは、ジュニパーベリーの香りが立ちやすくなるため、ミントの爽やかさを加えることで、全体をモダンで軽快な印象に仕上げます。甘さがほとんどないため、食前酒としても最適です。
寒い日には「ホット・ジン・トディ」
終売品とはいえ、冬の寒い日には温かいカクテルも楽しみたいですよね。ブロックスマンズジンのベリー系の香りは、ホットにしても失われず、むしろより芳醇に立ち上がります。
レシピ:ブロックスマンズ・ベリー・トディ
- ブロックスマンズジン: 45ml
- 熱湯: 120ml
- 蜂蜜: 小さじ1〜2
- ガーニッシュ: シナモンスティック、レモンスライス
【ポイント】
蜂蜜とレモンは、ベリーの酸味と甘みを引き立てる最高の組み合わせです。シナモンスティックでゆっくりと香りをつけながら飲むことで、体の芯から温まる、贅沢な一杯が完成します。このレシピは、代替品のベリー系ジンでも非常に美味しく楽しめますよ。
終売ジンを大切に飲むための保存方法と注意点
もしあなたが、奇跡的にブロックスマンズジンを手に入れたなら、それを最高の状態で長く楽しむための保存方法を知っておく必要があります。終売品は二度と手に入らない可能性が高いため、その貴重な一本を無駄にしないように、以下の点に注意してください。
未開封ボトルの完璧な保管条件
ジンはアルコール度数が高いため、ワインのように極端に品質が劣化することはありませんが、香りが飛んでしまうリスクは常に存在します。
| 条件 | 理想的な状態 |
| 光 | 遮光された場所(光が一切当たらない棚や箱の中) |
| 温度 | 一定で涼しい場所(15℃〜20℃が理想) |
| 湿度 | 低すぎず高すぎない場所 |
| キャップ | しっかりと締める(液漏れ・空気の侵入を防ぐ) |
特に日光や蛍光灯の光は、ボタニカル由来の香りの成分を分解し、色を薄くする原因となります。ブロックスマンズジンのすりガラスボトルは、光を通しやすいため、必ず箱に入れるか、布で覆って保管するようにしてください。
開封後のジンを長持ちさせるテクニック
一度開封して飲み始めたボトルは、残念ながら酸化が始まってしまいます。この酸化を防ぎ、香りを長持ちさせるためのテクニックをご紹介します。
小分けボトルへの移し替え(デキャンタ)
ボトルの中のジンが半分以下になったら、容量の小さいガラス瓶(デキャンタ)に移し替えることを強く推奨します。これにより、液体とキャップの間にできる「空気の層」を最小限に抑えることができ、酸化を遅らせることができます。
【注意点】
移し替える瓶は、必ず事前に熱湯消毒し、完全に乾燥させてから使用してください。水滴が残っていると、ジンのアルコール度数が下がり、品質が劣化する原因となります。
冷蔵庫での保管は避ける
「冷暗所」と聞くと冷蔵庫をイメージするかもしれませんが、冷蔵庫のドアの開閉による温度変化や、他の食品の匂いが移るリスクがあるため、避けた方が無難です。上記のような完璧な冷暗所に保管し、飲む直前に飲む分だけ冷やすようにしましょう。(お酒の保存に関する知識はこちらの情報も参考にしてください。)
終売品だからこそ、時々香りを確かめて
ブロックスマンズジンは、そのボタニカルの特性上、熟成によって劇的に味が変わることはほとんどありませんが、わずかな変化を楽しむのもまた一興です。長期間保管している場合は、半年に一度程度、キャップを開けて香りを確かめてみてください。
もし、ベリーの香りが弱くなっていると感じたら、それは酸化が進んでいるサインです。そのサインを感じたら、もったいぶらずに、そのボトルを使い切って最高のカクテルを楽しむことをおすすめします。それが、終売したジンへの最大の敬意かもしれませんね。

