オールドクロウは本当に終売で買えない？最新の販売状況と代替品を徹底調査！

バーボン好きの方なら一度は手に取ったことがあるであろう「オールドクロウ」。
あの独特な風味が忘れられず、いつものように買おうと思ったら「あれ？見つからない…」と戸惑っている方も多いのではないでしょうか？
今回は、オールドクロウの終売の真偽と、現在も探して手に入れる方法、そしてその代わりになる最高のバーボンをモモストアが徹底的に解説します！

オールドクロウは本当に終売したの？その真実に迫る

「オールドクロウが終売になったらしい」という噂は、バーボンファンの間で数年前から囁かれてきました。結論から言うと、これは半分正しくて半分誤り、というのが正確な表現になります。

どういうことかというと、日本国内における正規輸入ルートでの販売は、事実上「終売」しています。
かつてオールドクロウの輸入・販売を手がけていたサントリーさんは、2021年頃にラインナップの見直しを行い、その結果、オールドクロウを正規の取扱品から外した形となりました。

この「正規輸入がなくなった」という点が、私たちが近所の酒屋さんやスーパーで見かけなくなった最大の理由です。日本の消費者にとっては、もう正規のルートでは手に入らない＝終売、という認識になるのは自然な流れでしょう。

しかし、オールドクロウは元々アメリカのバーボンウイスキーです。本国アメリカでは、今でもキッチリと製造・販売が続けられています。つまり、「銘柄そのもの」がこの世から消滅したわけではないというわけです。この違いが、バーボン探しを複雑にしている原因でもあります。

ですから、「もう二度と飲めない！」と絶望する必要はありません。探し方さえ知っていれば、今でもあの独特の風味を楽しむことは十分に可能です。特に、次に解説する「並行輸入品」という存在が、私たちの希望の光となっています。

「終売」と「販売終了」の違い、あなたは理解できていますか？

ウイスキーのニュースを見ていると、「終売」と「販売終了」という言葉が飛び交い、混乱してしまうことがありますよね。この違いを理解しておくと、オールドクロウの現状がよりクリアに見えてきます。

• 終売（銘柄そのものの終了）：これは、メーカーがその銘柄の製造を完全に停止し、ボトル詰めも出荷も全てやめてしまうことを指します。例えば、かつて一世を風靡したものの、製造設備の老朽化や原材料調達の難しさから、ブランドそのものが消滅してしまうケースなどがこれにあたります。こうなってしまうと、文字通り市場にある在庫が最後となり、再生産されることはありません。
• 販売終了（輸入・取扱の終了）：今回のオールドクロウのケースがこれに当たります。製造は本国で続いているものの、特定の国や地域の販売元が、その商品の取り扱いをやめてしまうことです。この場合、市場には「並行輸入品」という形で、第三のルートを経由した商品が流れ込む可能性が残ります。

オールドクロウは後者の「販売終了」です。つまり、バーボン自体は生き続けているため、並行輸入品や海外からの個人輸入といった形で、私たちはまだ出会うチャンスがあるのです。正規ルートがないからこそ、探す手間は増えましたが、「宝探し」のような楽しさも生まれた、とポジティブに捉えてみましょう。

ただし、並行輸入品は価格や品質の保証が正規輸入品ほど手厚くない場合もあるため、購入の際は信頼できるショップを選ぶことが重要になります。この点についても、後の見出しで詳しく解説していきますね。

【販売終了の時期はいつ？】終売になった背景を解説します

オールドクロウが日本市場から姿を消し始めたのは、多くのバーボンファンが口を揃えて言う通り、2021年頃です。正確な「最終出荷日」を特定するのは難しいのですが、販売元のサントリーさんが公式なラインナップから外した時期と市場の在庫が枯渇し始めた時期が重なります。

この時期はちょうど、世界的なウイスキーブーム、特にジャパニーズウイスキーの需要が高まり、それに伴い他の洋酒にも注目が集まり始めた時期でした。市場全体の動きとしては、「より高価格帯でプレミアム感のあるウイスキー」に焦点が移り始めた時期と言えるでしょう。

オールドクロウは、その歴史と製法に裏打ちされた本格的な味わいでありながら、非常にリーズナブルな価格帯で提供されていたのが魅力の一つでした。しかし、この「リーズナブルさ」が、当時の輸入元の戦略と合わなくなってしまった可能性も考えられます。

また、バーボンウイスキーの輸入には、為替の変動や物流コストの上昇といった様々な要因が絡んできます。コストを吸収しきれなくなり、価格を上げざるを得ない状況になった結果、「その価格帯なら別のバーボンに注力しよう」という判断が下されたのかもしれません。あくまで推測ですが、こうした複雑な市場原理と流通コストの問題が、終売の大きな背景にあると考えられます。

バーボン市場での立ち位置：なぜオールドクロウだったのか？

オールドクロウは、バーボンウイスキーの中でも「ヘリテージ（遺産）ブランド」と呼ばれるほど歴史が古く、由緒ある銘柄です。その製法は、かの有名なジェームズ・クリウ氏によって確立され、多くの大統領や著名人に愛されてきました。しかし、バーボン市場全体での立ち位置を見ると、近年は少し影が薄くなっていたのも事実です。

現在のバーボン市場の主役は、「クラフトバーボン」や「シングルバレル」「カスクストレングス」といった、個性豊かで高付加価値な商品に移りつつあります。具体的には、「メーカーズマーク」のようなプレミアム路線の銘柄や、「ワイルドターキー」「エヴァン・ウィリアムズ」といったコアなファンを持つ銘柄が、より目立つ存在となっていました。

オールドクロウは、どちらかというと「デイリーユース」や「ハイボールのベース」として親しまれる、安定したクオリティのバーボンでした。輸入元が限られたリソース（販売促進費や倉庫のスペースなど）をどの銘柄に集中させるかと考えたとき、市場のトレンドに乗る形で、より利益率の高い、あるいは成長が見込める他のブランドに注力することを選んだ可能性が高いでしょう。

私たち消費者にとっては残念な判断でしたが、販売戦略としては合理的な選択だったのかもしれません。しかし、オールドクロウが持っていた「手軽に楽しめる良質なバーボン」というポジションは、今も多くのファンに惜しまれ続けています。この惜しむ声が、終売後も価格が高騰する一因となっていることは間違いありません。

オールドクロウが終売になった主な理由とウイスキー市場の影響

オールドクロウの終売（正確には正規輸入の停止）について、販売元から明確な「これだ！」という公式発表があったわけではありません。しかし、前述した市場の動向や、競合ブランドの状況を鑑みると、いくつかの理由が複合的に絡み合っていると推測されます。このセクションでは、モモストア独自の視点で、その理由を深掘りし、終売が今のウイスキー市場にどんな影響を与えているのかを解説します。

推測される終売の三つの大きな理由

オールドクロウの日本市場からの撤退には、以下の3つのポイントが大きく関わっていると考えられます。

理由	詳細	市場への影響
1. ブランド戦略の集中	輸入元が扱う数多の洋酒ブランドの中で、より販売に力を入れるべき「旗艦ブランド」にリソース（宣伝、営業）を集中させるため、比較的ニッチな存在となっていたオールドクロウの取り扱いを終了した。	ジムビームやメーカーズマークなど、他のバーボンブランドのプロモーションがより強化される流れとなった。
2. 価格と採算性の問題	円安や国際的な物流費の高騰により、安価で販売されていたオールドクロウの採算が合わなくなった。価格を上げると、他の競合品との競争力が失われるため、輸入自体を停止せざるを得なかった。	低価格帯のバーボンが減少し、ウイスキー全体の「エントリー価格」が上昇傾向になった。
3. バーボン全体のトレンド変化	近年のバーボンブームは、「プレミアム化」と「熟成年数への注目」がキーワードです。オールドクロウのようなスタンダードなバーボンよりも、個性的な風味や高いアルコール度数を求める層が増え、販売ボリュームの維持が難しくなった。	個性の強いバーボン（ライ麦比率が高いなど）や、熟成感が際立つバーボンに注目が集まるきっかけとなった。

特に「2. 価格と採算性の問題」は、今の時代、多くの輸入品に共通する悩みです。オールドクロウのように、長年愛されてきたスタンダードな銘柄が、時代のコスト増の波に飲まれてしまうのは、非常に寂しいことですね。

終売がウイスキー市場に与えた意外な影響

オールドクロウの終売は、市場に二つの意外な影響を与えました。

H3: 代替品探しによる「準プレミアムバーボン」の評価向上

オールドクロウファンが次に何を飲むか、という問題に直面したとき、多くの人が似た価格帯、あるいは少し上の価格帯のバーボンに目を向けました。その結果、「エヴァン・ウィリアムズ」や「フォアローゼス」のイエローラベルなど、今までオールドクロウの陰に隠れていた、「安くて美味い」と評判のバーボンが、より正当に評価されるようになりました。
これは、一つの銘柄が市場から消えることで、他の埋もれていた銘柄に光が当たる、というポジティブな側面と言えます。

H3: 並行輸入品市場の活性化と価格高騰

正規ルートが途絶えた結果、オールドクロウは「並行輸入品」として流通するようになります。しかし、需要が高い一方で供給は不安定なため、市場価格は終売前の数倍に跳ね上がりました。これにより、「終売＝価格高騰」というイメージがさらに強固になり、他のウイスキーの終売情報にも敏感になる消費者が増えたという、一種の過熱化現象を引き起こしました。

このように、一つの銘柄の撤退は、単なる棚の変化に留まらず、消費者の行動や他の商品の評価、さらには市場の価格形成にまで大きな影響を及ぼしているのです。この状況を知っているだけでも、今後のバーボン選び、ウイスキー選びが変わってくるはずです。

オールドクロウ公式情報（外部リンク）

現在でもオールドクロウを探して購入できる「最後の砦」はここ！

「終売は分かったけど、どうしてもあの味が忘れられない！」
そう思っているあなたのために、現在でもオールドクロウ（並行輸入品）を探して購入できる可能性が高い「最後の砦」をモモストアがご紹介します。もちろん、確実に手に入るとは言い切れませんが、諦めるのはまだ早いですよ。

実店舗での「奇跡の出会い」を求めて：探すべき店舗リスト

並行輸入品は、特定の輸入業者が独自に仕入れているため、大手量販店やチェーン店よりも、個性的な品揃えを持つ店舗で見つかることが多いです。

【探すべき実店舗の傾向】

• 個人経営の老舗酒販店：
  昔ながらの個人経営の酒屋さんは、店舗の奥深くに「デッドストック」として、終売品の古い在庫を眠らせていることがあります。特に、店主さんがバーボンに強いこだわりを持っているお店は要チェックです。
• 大型ディスカウントストア（ドン・キホーテなど）：
  ドン・キホーテなどの大型ディスカウントストアは、時折、通常ルートとは異なるルートで並行輸入品をスポットで仕入れることがあります。棚を隅々までチェックしてみると、思わぬ掘り出し物に出会えるかもしれません。
• 業務用の酒類専門店：
  飲食店向けにウイスキーを販売している専門店も、並行輸入品のルートを持っている場合があります。一般のお客さんにも販売しているお店が多いので、問い合わせてみる価値はあります。

特に地方の小さな酒屋さんを巡るのは、まさに宝探しです。もし見つけたら、それはあなたのバーボン愛が引き寄せた「奇跡の出会い」かもしれませんね。ただし、価格は終売前よりも高くなっていることがほとんどですので、予算と相談しながら探してみてください。

並行輸入品を扱う「ネット専門の酒販店」の活用

実店舗での探索は時間がかかるため、手っ取り早く探すなら、やはりネット専門の酒販店が強力な味方になります。これらのショップは海外のサプライヤーと独自に契約を結び、オールドクロウを輸入しているケースがあります。

【ネットで探す際の注意点】

1. 「並行輸入品」の表記を確認：
   商品ページに必ず「並行輸入品」と記載されているかを確認しましょう。これが書かれていれば、日本の正規輸入元を経由していないことがわかります。
2. 価格の相場を知る：
   終売後、価格は高騰しています。あまりにも安すぎる場合は、ボトルの状態（古すぎるなど）に問題がある可能性も。逆に高すぎる場合は、ぼったくりの可能性もあるため、複数のサイトで相場をチェックしましょう。
3. レビューをチェック：
   そのショップの評判や、過去に購入した人のレビューをチェックし、信頼できるショップから購入することが大切です。特に酒類の並行輸入は、梱包や配送にも気を遣う必要がありますからね。

ネット検索で「オールドクロウ 並行輸入」と入力するだけでなく、「バーボン専門店」「洋酒 並行輸入」といった、より広いキーワードで探すことで、思わぬ優良店が見つかることがあります。筆者モモストアも、この方法で何度か終売品を手に入れた経験がありますよ。

バーボンウイスキーの製造プロセス（外部リンク）

Amazon・楽天・Yahoo!ショッピングでの現在の在庫状況をチェック

日頃から利用している大手ECモール、Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングは、オールドクロウを探す上で最も手軽なツールです。これらのプラットフォームには、大小さまざまな酒販店が出店しており、中には並行輸入品を専門に扱うショップも含まれているからです。ただし、これらのサイトでの在庫状況は常に変動しており、「見つけた時が買い時」というスピード感が求められます。

ECモールで見つかるオールドクロウの二つのパターン

ECモールでオールドクロウを探す際、主に以下の2つのパターンの商品が見つかります。

パターン	特徴	購入の際の注意点
1. 並行輸入品	アメリカから独自ルートで輸入された商品。終売後も比較的継続して入荷される可能性があるが、価格は高め。	ショップの信頼性（評価、レビュー）を最優先で確認し、価格が相場に見合っているかチェックする。
2. デッドストック（終売前の在庫品）	国内の酒販店が終売前に仕入れた在庫の残り。在庫限りで再入荷はほぼない。ボトルデザインが古い可能性もある。	ボトルのラベルの状態や、液面（ウイスキーの量）が適切か（目減りしていないか）を写真で確認する。

特に、楽天市場やYahoo!ショッピングでは、小規模な酒販店が多く出店しているため、デッドストックの掘り出し物が見つかるチャンスがあります。検索窓に「オールドクロウ」と入力するだけでなく、「オールドクロウ 終売」「オールドクロウ 700ml」など、具体的なキーワードを組み合わせて検索すると、より深い在庫にたどり着けることがあります。

リアルタイムで在庫を追跡するテクニック

終売品を探す場合、通常の検索だけでは不十分です。以下のテクニックを活用して、在庫をリアルタイムで追跡しましょう。

• 在庫通知の設定：
  Amazonや楽天市場の一部店舗では、商品が売り切れの場合でも「再入荷通知」を設定できる場合があります。必ず設定しておきましょう。
• 販売店のメルマガ登録：
  並行輸入品を多く扱うショップは、メルマガで「レアウイスキー入荷情報」を配信することがあります。興味のあるショップは積極的に登録しておくと、誰よりも早く情報をキャッチできます。
• 価格比較サイトの活用：
  価格.comなどの価格比較サイトは、ECモール全体の在庫と価格を横断的にチェックするのに役立ちます。「オールドクロウ」をキーワードに登録しておくと、新たな販売店が出現した際に通知を受け取れることがあります。

手間はかかりますが、このひと手間が、終売品との再会を可能にする鍵となります。モモストアも、こうした地道な努力でレアなウイスキーを手に入れてきました。諦めずに挑戦してみてください！

メルカリやヤフオク！などのフリマ・オークションサイトでの購入はおすすめ？

ECモールでも見つからない場合、次に候補となるのがメルカリやヤフオク！といったフリマ・オークションサイトです。ここでは、一般の消費者が自宅に眠っていたボトルを出品していることが多く、中には「未開封のデッドストック」として、驚くほど良い状態のオールドクロウが出品されることがあります。

フリマ・オークションサイトのメリットとデメリット

フリマ・オークションサイトでの購入には、大きなメリットと同時に、無視できないデメリットも存在します。

メリット	デメリット
意外な低価格での入手可能性	品質保証がない（偽造品のリスク）
古いボトル（稀少な旧ラベル）に出会える	商品の状態（液面低下、風味劣化）が悪い可能性がある
交渉次第で価格が下がることもある	個人間取引のためトラブル時の対応が難しい

最大の魅力は、「思わぬ低価格での入手」と「旧ラベルとの出会い」です。特に旧ラベルは、現行品とは異なる風味を持っていることがあり、バーボンマニアにとっては垂涎の的です。

しかし、注意すべきは「品質保証がない」という点。出品者がウイスキーの保管に詳しくない場合、高温多湿な場所で保管されていたために風味が劣化している可能性があります。また、稀ではありますが、中身を詰め替えた偽造品のリスクもゼロではありません。

安全に購入するためのチェックポイント

フリマ・オークションサイトでオールドクロウを安全に購入するためには、以下の点を入念にチェックしましょう。

H3: ボトルの状態を写した写真の確認

最も重要なのは、出品されているボトルの状態です。特に以下の4つの点をチェックするための追加写真を要求しましょう。

1. 液面（ラベルの位置）:
   ウイスキーは未開封でも自然に蒸発（エンジェルズシェア）します。液面がラベルのどの位置にあるかを確認し、極端に低い場合は劣化の可能性を疑いましょう。
2. キャップ周りの状態:
   キャップ部分にカビやサビがないか、未開封を証明するフィルム（封緘シール）が破れていないかを確認します。
3. ボトルの色:
   日光に晒されていたボトルは、ウイスキーの色が異常に薄くなっていることがあります。
4. 付属品:
   外箱がある場合は、それも一緒に保管されていたかを確認しましょう。

H3: 出品者の評価と過去の取引履歴

出品者が過去にどのような商品を取引し、購入者からどのような評価を得ているかを確認します。特に、酒類や嗜好品の取引実績が多い出品者は、比較的信頼性が高いと言えます。評価が極端に低い、あるいは取引実績がゼロの出品者からの高額な購入は避けた方が賢明です。

フリマ・オークションは自己責任の取引ですが、慎重にチェックすることで、終売のオールドクロウと最高の形で再会できる可能性が高まります。交渉の際には、「バーボン好きなので大切にいただきます」といったメッセージを添えると、スムーズな取引に繋がることもありますよ。

オールドクロウの味わいに近い！筆者おすすめの「代替バーボン」5選

オールドクロウの終売を乗り越えるには、「別のバーボンを見つける」のが最も現実的で楽しい解決策です。オールドクロウの魅力は、その「ライトでスムースな飲み口」と「程よいオークの風味、そしてバニラのような甘さ」にありました。ここでは、このオールドクロウの特性に近く、デイリーユースとして活躍してくれる「代替バーボン」をモモストアが厳選して5つご紹介します。

代替品選びの基準：オールドクロウの風味を再現する鍵

代替品を選ぶにあたって、以下の要素を重視しました。

• ライトなボディ（軽快さ）：重厚すぎず、ロックやハイボールでゴクゴク飲める軽快さ。
• 高いライ麦比率ではない（コーンの甘さ）：ライ麦のスパイス感が強すぎず、コーン由来の甘みが主軸であること。
• 低〜中価格帯：終売前のオールドクロウと同様に、手の出しやすい価格であること。

H3: 【王道かつ安定】ジムビーム ホワイト

バーボンの代名詞とも言える「ジムビーム」は、オールドクロウの終売で「次の一本」を探す方の多くが辿り着く銘柄です。その理由は、非常にスムースで飲みやすく、クセが少ない点にあります。オールドクロウと同じく、バニラやキャラメルの甘みが感じられ、ハイボールにすると爽快感が増します。価格も非常にリーズナブルで、デイリーバーボンとしては文句なしのパフォーマンスを発揮してくれます。まずはここから試すのがおすすめです。

H3: 【知る人ぞ知る名品】エヴァン・ウィリアムズ ブラック

「エヴァンの黒」として知られるこのバーボンは、オールドクロウよりもわずかに熟成感が強く、リッチな風味を持っていますが、そのベースにあるのは、やはりコーン由来の甘さと、飲みやすさです。ストレートで飲むと、バニラやトフィー（砂糖菓子）のような濃厚な甘さが広がり、オールドクロウをストレートで楽しんでいた方には特におすすめできます。終売品の価格高騰に比べれば、非常に良心的な価格を維持しているのも魅力です。

H3: 【優しい口当たり】フォアローゼス イエローラベル

フォアローゼスは、その名の通り「4つのバラ」の優雅なデザインが特徴ですが、味わいも非常に華やかでマイルド。オールドクロウのような「スッキリとしたキレ」を求めているなら、これを選んで間違いありません。ライ麦比率が他のバーボンより低めに設定されているため、スパイシーさが抑えられ、フローラルでフルーティーな香りが際立っています。女性やバーボン初心者にもおすすめできる、非常に優しいバーボンです。

H3: 【安価で個性派】ワイルドターキー スタンダード

ワイルドターキーは、少しだけ価格帯が上がりますが、その価値は十分にあります。特有の「ローストしたナッツのような香ばしさ」は、オールドクロウにはない個性ですが、バーボンらしいパワフルな味わいを求めているなら最適です。ハイボールにしても風味が負けず、しっかりとバーボンの存在感を感じさせてくれます。オールドクロウから「もう一歩踏み込んだバーボン」を試したい方にぴったりです。

H3: 【プレミアムな代替品】メーカーズマーク

オールドクロウよりも価格は高くなりますが、その分、別格の味わいを提供してくれるのが「メーカーズマーク」です。特徴は、原料にライ麦ではなく「冬小麦」を使用している点。これにより、驚くほど口当たりが滑らかで、シルクのような飲み心地を実現しています。オールドクロウの「スムースさ」が好きだった方には、このメーカーズマークの滑らかさは、感動レベルの代替品となるでしょう。

サントリーの終売ニュース（外部リンク）

安価で美味い！ストレートでもハイボールでも楽しめるバーボンはこれ

バーボンを選ぶ上で、「安さ」と「美味しさ」の両立は永遠のテーマですよね。特にオールドクロウの終売で、その穴を埋める「デイリーユースの万能バーボン」を探している方は多いはずです。ここでは、ストレートでじっくり飲んでも、ハイボールで爽快に飲んでも美味しい、コスパ最強のバーボンをご紹介します。モモストアが実際に飲み比べて「これは間違いない！」と感じた銘柄に絞りました。

ストレート派のための「コクと甘み」が際立つバーボン

ストレートで飲むバーボンは、熟成による「コク」と「バニラやキャラメルの甘み」が重要です。加水しない分、アルコール度数も高めに感じるため、口当たりの良さも外せません。

バーボン名	特徴的な風味	おすすめポイント
エライジャ・クレイグ スモールバッチ	焼いたオーク、ナッツ、キャラメル	複雑で深みがあり、価格以上の満足感。ストレートでじっくりと時間をかけて楽しみたい一本。
バッファロー・トレース	メープルシロップ、バニラ、軽いスモーク	エレガントな口当たりで、バーボン特有の荒々しさが少ない。繊細な甘さがストレートで活きる。
ノアーズミル	豊かなスパイス、深い甘み、長い余韻	少し価格は高めだが、その品質は別格。バーボン好きなら一度は飲むべき、極上のストレートバーボン。

これらのバーボンは、オールドクロウよりもワンランク上の価格帯かもしれませんが、「終売で高騰したオールドクロウの並行輸入品を買うよりも、こっちの方が満足度が高い」と感じる方も多いはずです。特にエライジャ・クレイグは、香りの豊かさで非常に高い評価を得ています。

ハイボール派のための「キレと香りのバランス」が良いバーボン

ハイボールにするバーボンは、炭酸水で割っても香りが飛びすぎず、爽快感とバーボンの存在感を両立していることが大切です。オールドクロウもハイボールとして人気でした。

H3: 【ハイボールのベストパートナー】アーリー・タイムズ イエローラベル

オールドクロウと同じく、かつては非常に安価で親しまれていた銘柄ですが、その実力は侮れません。アーリー・タイムズは、バーボンの中でも比較的ライトな部類に入り、炭酸で割るとその軽快さが最大限に活かされます。レモンやライムを少し加えるだけで、極上の爽快ハイボールが完成します。オールドクロウの終売後、ハイボールのベースとしてこの銘柄に乗り換えたファンは非常に多いです。

H3: 【コスパ最強の定番】ヘンリー・マッケンナ

「ヘンリー・マッケンナ」もまた、コスパの高さで知られるバーボンです。ジムビームやエヴァン・ウィリアムズよりも少しマイナーかもしれませんが、オーク樽の香りがしっかりと感じられ、ハイボールにしても「水っぽくならない」のが強みです。普段使いのバーボンとして、自宅に一本常備しておくのに最適な銘柄と言えるでしょう。

バーボンは、銘柄によって個性や価格帯が大きく異なります。オールドクロウの終売をきっかけに、色々なバーボンを試して、あなたにとっての「次なる定番」を見つける旅をぜひ楽しんでくださいね！

オールドクロウの歴史と伝説：なぜ愛され続けたのか？

オールドクロウが多くのファンに愛され、終売がこれほどまでに惜しまれるのには、その長い歴史と、バーボン界における「伝説」のようなエピソードが深く関わっています。単なるお酒ではなく、アメリカの歴史とともに歩んできたその背景を知ると、より一層オールドクロウへの愛着が深まるはずです。

「オールドクロウ」の名前の由来とジェームズ・クリウ氏の功績

オールドクロウの歴史は、1835年にスコットランド系の移民であるジェームズ・クリウ（James Crow）氏がケンタッキー州でバーボン造りを始めたことに遡ります。彼こそが、バーボン製造に「サワーマッシュ製法」を本格的に導入し、品質の安定化に大きく貢献した人物です。

「サワーマッシュ製法」とは、前回の蒸留で残った醪（もろみ）を次回の仕込みに混ぜることで、発酵のpH（酸度）を安定させ、品質のブレを少なくする方法です。この革新的な技術により、バーボンは「荒々しいお酒」から「高品質で安定したお酒」へと進化を遂げました。

そして、「オールドクロウ」という名前は、この偉大な発明者であるジェームズ・クリウ氏の愛称「オールド・クロウ（年老いたカラス）」に由来しています。ラベルに描かれているカラスのイラストも、彼の功績を称えるシンボルなのです。この「品質安定化のパイオニア」という歴史的背景が、オールドクロウを単なる安価なバーボン以上の存在に押し上げているのです。

大統領も愛した「政治とバーボン」の伝説

オールドクロウは、アメリカの歴史的な著名人に愛されたエピソードが多く残っています。

• ユリシーズ・グラント大統領：
  南北戦争で活躍し、後に第18代大統領となったユリシーズ・グラントは、オールドクロウの熱狂的な愛飲家として知られています。彼がホワイトハウスでもオールドクロウを愛飲していたという話は、このバーボンが持つ「格式高さ」を物語っています。
• ヘンリー・クレイ上院議員：
  「偉大な調停者」と呼ばれたヘンリー・クレイも、クリウ氏のバーボンを愛飲していました。彼のような当時の上流階級の人々からの支持があったからこそ、オールドクロウは「質の高いバーボン」として名声を確立できたのです。

こうした歴史的背景を知ると、ただ飲むだけでなく、「自分も偉人と同じものを飲んでいる」というロマンを感じることができます。手の届きやすい価格でありながら、そのルーツはアメリカの歴史そのものと深く結びついている。これが、オールドクロウが長きにわたって愛され続けた最大の理由ではないでしょうか。

ウイスキーのフリマアプリでの動向（外部リンク）

オールドクロウの定番の飲み方とおつまみのベストな組み合わせ

終売となっても、オールドクロウのボトルを手に入れたなら、最高の状態でその風味を堪能したいですよね。ここでは、長年愛されてきたオールドクロウの定番の飲み方と、その味わいを最大限に引き出すおつまみの組み合わせを、モモストアがご紹介します。これは、代替バーボンを飲む際にも応用できる、バーボンの基本中の基本です。

バーボンが最も輝く二大定番の飲み方

H3: ストレート・トゥワイスアップでじっくりと

オールドクロウは、その優しい甘さとスムースな口当たりから、ストレートや「トゥワイスアップ」で楽しむのに適しています。

• ストレート：
  何も加えず、グラスに注いでそのまま飲む方法です。アルコールの刺激とともに、オールドクロウ特有のバニラやトウモロコシの甘み、そして樽の香ばしさをダイレクトに感じることができます。チェイサー（水）を忘れずに用意しましょう。
• トゥワイスアップ：
  ウイスキーと常温の水を1:1で割る飲み方です。アルコール度数が下がり、香りが一気に開きやすくなります。オールドクロウの複雑な風味を繊細に感じたい時に最適で、「このバーボン、こんな香りも持っていたのか！」という新たな発見があるかもしれません。

ストレートで飲む際は、グラスを手のひらで温め、ゆっくりと香りの変化を楽しむのがおすすめです。

H3: バーボンハイボールで爽快に

オールドクロウは、日本のハイボールブームを支えた銘柄の一つでもあります。安価ながら味がしっかりしているため、炭酸水で割ってもその風味が失われません。

• 黄金比：
  ウイスキー1に対して、炭酸水3〜4の割合が黄金比とされています。オールドクロウの甘みを活かしつつ、爽快なのど越しを楽しめます。
• レモンピール：
  ハイボールを作る際、最後にレモンの皮を軽く絞って香りを加える（レモンピール）と、柑橘系の爽やかさが加わり、味が引き締まります。オールドクロウのまろやかな甘さとレモンの酸味が絶妙にマッチします。

バーボンハイボールは、食中酒としても最適で、どんな料理にも合わせやすいのが魅力です。キンキンに冷やしたグラスと炭酸水を使うのが美味しく作るコツです。

オールドクロウが映えるおつまみリスト

バーボンは、その甘く濃厚な風味から、味が濃いめのおつまみと相性が抜群です。

おつまみ	相性の理由	飲み方のおすすめ
スモークチーズ	燻製の香ばしさとバーボンの樽香が共鳴し、風味の相乗効果を生み出す。	ストレート、ロック
ピーナッツバターサンド	バーボンのバニラ、キャラメルの甘みとピーナッツの濃厚な風味が完璧にマッチ。	ストレート、トゥワイスアップ
ジャーキー（ビーフ、ポーク）	噛むほどに出る肉の旨味と塩気がバーボンの甘みを引き立て、無限ループの美味しさ。	ハイボール、ロック
チョコレート（ビター系）	カカオの苦味と濃厚さがバーボンの甘さを引き締め、大人なデザートとして楽しめる。	ストレート、ロック

特にピーナッツバターサンドは、「バーボンには甘いもの」というセオリーを体現した組み合わせです。ぜひ試してみてくださいね。

終売ウイスキーは今後価格が高騰する？転売事情と注意点

オールドクロウの終売により、市場では既に価格が高騰しています。「終売＝価値が上がる」という認識は広まりつつありますが、全ての終売品が今後も高騰し続けるわけではありません。このセクションでは、終売ウイスキーの価格が高騰するメカニズムと、転売品を購入する際の注意点について解説します。

価格高騰のメカニズム：供給減少と心理的需要

終売ウイスキーの価格が高騰する主な理由は、非常にシンプルです。

• 供給の完全停止：
  正規の製造・輸入が止まるため、市場に出回るボトルが「現在存在する在庫のみ」になります。
• 「もう飲めない」という心理：
  特にオールドクロウのように長年愛されてきた銘柄は、「今のうちにストックしておきたい」「最後に飲んでおきたい」というコレクターやコアファンの心理的な需要が一気に高まります。

この「需要の急増」と「供給の完全停止」が組み合わさることで、残された在庫品の価格は必然的に上昇します。しかし、オールドクロウの場合、アメリカ本国では製造が続いているため、「並行輸入品」という形で供給が細くも続いているのが現状です。この並行輸入品がある限り、価格は「青天井」とまではいかず、ある程度の水準で落ち着く可能性が高いでしょう。

今後も高騰が続くウイスキーの条件

今後も価格の高騰が続く可能性が高いのは、オールドクロウのような「輸入終了品」よりも、「銘柄そのものが完全終売した（本国でも製造停止）」ウイスキーです。例えば、

1. 蒸留所が閉鎖され、再生産が絶対に不可能なウイスキー。
2. 特定の年代に限定販売され、人気が高かった限定ボトル。
3. 原酒不足などにより、長期間にわたって販売休止状態にあるボトル。

これらは真の意味で「二度と手に入らない」ため、投資や転売の対象となりやすく、価格がさらに高騰する傾向にあります。オールドクロウを転売目的で購入するのはあまり現実的ではありませんが、本当に飲みたいのであれば、高騰する前に手に入れるのが最善の策と言えます。

転売品・旧ボトルの購入で絶対に注意すべきこと

フリマアプリのセクションでも触れましたが、高騰したボトルや古いボトルを購入する際は、特に以下の点に注意が必要です。

H3: 「液面低下」と「風味劣化」のリスク

ウイスキーは密栓されていても、コルクの劣化などにより中身が蒸発し（液面低下）、同時に空気中の酸素と触れて風味が劣化することがあります。特に、ラベルが古く、保管状態が不明なボトルは要注意です。購入前に、必ずボトルの液面が肩口に近い位置にあるか、写真をよく確認しましょう。

H3: 法外な価格設定に注意する

終売品とはいえ、相場は存在します。もしあなたがオールドクロウを「当時の価格の○倍」といった法外な値段で売りつけている業者を見かけたら、それは相場からかけ離れた転売価格かもしれません。ECモールやオークションサイトで複数の出品を比較し、適正と思われる価格帯を把握しておくことが、後悔のない購入に繋がります。

終売品の購入は、一種の賭けでもありますが、そのリスクを理解した上で、納得できる価格と品質のボトルを見つけることが大切です。

代替バーボンのレビューサイト（外部リンク）

【まとめ】オールドクロウの終売を乗り越えてバーボンライフを楽しむ方法

オールドクロウの終売は、多くのバーボンファンにとってショッキングな出来事でした。しかし、この終売という事実を知った今、私たちには二つの選択肢があります。一つは、執念で終売品を探し続けること。もう一つは、オールドクロウの代わりに愛せる「次なる定番」を見つけることです。

終売品探しの「心構え」と「諦めの美学」

オールドクロウを探す旅は、非常に楽しく、ロマンに満ちています。しかし、価格は高騰し、品質のリスクも伴います。もし、高騰した並行輸入品の価格が、代替バーボンの2〜3倍になっていると感じたら、一度立ち止まってみるのも大切です。

オールドクロウが愛された理由は、その「安価で高品質」という点でした。高騰したボトルは、もはやその魅力を半減させているとも言えます。終売をきっかけに、今まで目を向けていなかった「ジムビーム」「エヴァン・ウィリアムズ」「フォアローゼス」といった優れた代替バーボンを試すことで、新たなバーボンの魅力に気づけるかもしれません。

終売品への執着を少し緩め、「オールドクロウは最高のバーボンだった」という美しい思い出として心に留めておくのも、大人のバーボンライフの楽しみ方の一つではないでしょうか。

今後のバーボンライフを豊かにするための提案

モモストアからの最後の提案です。オールドクロウの終売をマイナスと捉えるのではなく、あなたのバーボンライフをさらに豊かにするチャンスと捉えましょう。

1. 代替バーボンを「飲み比べ」る：
   前述した代替品の中から2〜3本を選び、オールドクロウの味わいを思い出しながら飲み比べてみてください。きっと、あなたの舌に最も合う「次なる定番」が見つかるはずです。
2. バーボンの歴史を学ぶ：
   オールドクロウの創設者、ジェームズ・クリウ氏の功績のように、他のバーボンの歴史や製法を学ぶと、一杯のウイスキーが持つ背景に感動し、より深く味わえるようになります。
3. フリマ・オークションサイトの「通知」を活用する：
   どうしても諦めきれない方は、フリマ・オークションサイトの検索ワードを登録し、通知が来た時だけチェックするようにしましょう。普段の生活に支障をきたさず、奇跡の出会いを待つことができます。

オールドクロウの終売は残念ですが、このウイスキーが教えてくれたバーボンの素晴らしさは変わりません。終売を乗り越え、あなたにとって最高のバーボンライフを築いていってくださいね！