ゴードン・ドライジン終売の噂を徹底検証！現在の入手方法と代替ジンのおすすめ銘柄

長年愛されてきた定番ジン、ゴードン・ドライジン。ここ数年、「終売したの？」「どこにも売ってない」という声がSNSや掲示板で飛び交い、ファンを不安にさせていますよね。筆者（モモストア）も、近所の酒屋からゴードンが消えていて驚いた一人です。

結論から言うと、世界的に見ればゴードンジンは終売していません！
ですが、日本国内の特定の流通経路や、馴染みのある特定のボトルが手に入りにくくなっているのは事実です。
この記事では、ゴードンジンが終売したと言われる本当の理由を深掘りしつつ、現在確実に入手する方法や、もし手に入らなくてもがっかりしない、代わりに楽しめるおすすめのドライジンをたっぷりご紹介していきます。

ゴードンジンラバーの方も、これからジンを始めてみたい方も、ぜひ最後まで読んで、ジンの奥深い世界を楽しんでくださいね！

「ゴードンジンは終売した」という噂は本当？その真相を徹底検証！

「ゴードンジン 終売」というキーワードがネット上で囁かれ始めたとき、多くの愛好家はとてもショックを受けましたよね。あのジュニパーベリーの力強い香りと、キレのある味わいは、ジントニックやマティーニの土台として欠かせない存在でしたから。

まず、公式見解として、ゴードンジン（GORDON’S Dry Gin）は世界的に終売していません。現在も製造元であるディアジオ社によって製造・販売され続けている現役の銘柄です。では、なぜ「終売」という噂が広まってしまったのでしょうか？その背景には、日本の酒類市場特有の複雑な事情が絡んでいます。

ゴードンジンが終売と誤解された最大の理由

ゴードンジンが終売と誤解された最大の原因は、日本国内における「輸入販売元の変更」、そして「特定のボトルの取り扱い終了」にあります。長年、多くの日本人が親しんできたのは、国内の主要な酒類メーカーが正規代理店として輸入・販売していた特定のアルコール度数（例えば40度や43度）のボトルでした。

しかし、代理店契約の変更や、メーカー側の販売戦略の見直しにより、その「馴染み深いボトル」が店頭から姿を消したのです。消費者からすれば、「いつものゴードンがない」＝「終売した」と受け取ってしまうのは無理もありません。特に、度数が異なるだけで味の印象は大きく変わりますから、特定のボトルを愛飲していた方々にとっては、まさに終売に等しい出来事だったでしょう。

また、日本国内の酒税法や規制に対応するための成分やボトルデザインの変更も、ファンにとっては「違うものになった」と感じる要因の一つです。しかし、現在の「ゴードン・ドライジン」は、ロンドン・ドライジンの製法と品質基準をしっかりと守り続けていることに変わりはありません。

ゴードンジンに代わる新しい定番ジンの台頭

ゴードンジンが一時的に市場から姿を消した時期、代わりに他のドライジンが急速にシェアを伸ばしました。特に、同じクラシックドライジンのカテゴリーに属する「ビーフィーター」や「タンカレー」などは、安定した供給と高い品質で、ゴードンの空白を埋める存在となりました。

この市場の変化も、ゴードンジンが「終売」という噂を決定づけた一因かもしれません。しかし、これは同時に、ジンというカテゴリー自体が多様化し、消費者が様々な選択肢を持てるようになったという証でもあります。もしあなたが「ゴードンジンの現在の公式情報」を知りたいなら、製造元ディアジオ社のウェブサイトや、現在の国内正規輸入元の情報をご確認ください。ゴードンジンの現在の公式情報はこちら

このセクションで最も重要なのは、「終売ではないが、特定のルートでの販売は終了した」という事実を理解することです。この違いが、今のゴードンジンの入手難易度を物語っています。

日本でゴードンジンが見かけなくなったのはなぜ？流通ルートの変更の歴史

「終売ではないなら、どうして近所のスーパーやコンビニでゴードンジンを見かけなくなったんだろう？」
これは、ゴードンファンなら誰もが抱く疑問ですよね。このセクションでは、日本国内でゴードンジンが辿ってきた複雑な流通の変遷を、モモストアが詳しく解説します。この歴史を知れば、現在の入手方法のヒントが見えてきます。

サントリーとの関係が鍵を握る日本のゴードンジン

日本の酒類市場において、ゴードンジンを語る上で欠かせないのがサントリー（SUNTORY）です。長きにわたり、サントリーはゴードンジンの正規輸入販売元の一つとして、日本国内への安定供給を担ってきました。この時代のボトルが、多くの日本人にとっての「ゴードンジン」であり、居酒屋やバー、一般家庭で広く親しまれてきたものです。

しかし、国際的な洋酒メーカーの再編や、ブランド戦略の変化に伴い、サントリーによる特定のゴードンジンの取り扱いが終了しました。この「サントリーが扱っていたゴードンジン」が、市場から消えたことで、消費者間では「ゴードンジン＝終売」という認識が広まったのです。

時期	流通状況	日本の市場への影響
〜2010年代半ば	サントリーなどが正規販売	スーパー、コンビニなどでの入手が容易。非常にポピュラーな存在。
2010年代後半〜	特定のボトルの販売終了	店頭から姿を消す銘柄が増加。「終売」の噂が広まる。
現在	並行輸入や、別ルートの正規輸入が中心	酒販店やネット通販での取り扱いがメイン。度数やラベルが以前と異なる場合がある。

現在の流通の主流は「並行輸入品」と「別度数」

サントリーなどの大手国内メーカーが撤退、または特定のボトルの取り扱いを止めた後も、ゴードンジンを愛する日本の消費者の需要は消えません。そのため、現在は主に以下のルートで日本市場に供給されています。

1. 並行輸入品（インポーター経由）
海外の正規ルートから仕入れられた商品で、日本の正規代理店を通していないため、ラベル表記や度数が日本仕様ではない場合があります。品質には問題ありませんが、価格や在庫が不安定になりがちです。

2. 度数の異なる正規輸入ボトル
製造元ディアジオ社が世界各国で販売しているゴードンジンには、37.5度、40度、43度、47.3度（通称ゴードン・エクストラドライ）など、様々なアルコール度数のものが存在します。日本向けとして新たに別度数のボトルが正規輸入されているケースもあります。

これらの流通経路の変化が、私たちが「いつもの店」でゴードンジンを見つけられない理由なのです。しかし、これは裏を返せば、探す場所と種類を変えれば、今でもゴードンジンは手に入るということでもあります。日本国内のメーカーのジン製品ラインナップに興味がある方は、サントリーのジン製品ラインナップをチェックしてみると、市場のトレンドが分かって面白いですよ。

終売したと言われる特定の「ゴードン」は存在する？度数やボトルデザインの違い

「ゴードンジン」と一口に言っても、実は世界中で様々なバージョンや限定品が存在します。ファンが「あのゴードンはもう飲めない」と嘆くとき、それは特定の「幻のボトル」を指していることが多いのです。このセクションでは、終売の噂の発端となった可能性のある、特定のゴードンジンについて掘り下げてみましょう。

伝説の「47.3度 ゴードン・エクストラドライ」

ゴードンジンファンが最も「終売」を惜しんでいるのが、かつてサントリーが扱っていたアルコール度数47.3%の「ゴードン・エクストラドライ」ではないでしょうか。この高アルコール度数のボトルは、ジュニパーベリーの香りが非常に濃厚で、カクテルにしたときに他の素材に負けない力強い存在感を発揮しました。

特に、ドライマティーニのベースとしては、この47.3度のゴードンが「最高のジンの一つ」と評され、多くのプロのバーテンダーからも支持されていました。このボトルは現在、事実上の終売となっており、市場に残っている在庫やオールドボトルは非常に高値で取引されています。この「エクストラドライ」を指して「ゴードンジンは終売した」という言葉が使われることが非常に多いのです。

ボトルデザインの変遷と「馴染みのゴードン」の消失

ゴードンジンは、その長い歴史の中で何度もボトルデザインを変更しています。日本市場で最も流通していたのは、ラベルに象徴的な猪のイラストが描かれた、緑色のボトルでした。しかし、時代と共にデザインはシンプルになり、現在のグローバルスタンダードなボトルは、以前と比べて印象が大きく異なっています。

ボトルデザインの主な変更点：

旧ボトル	新ボトル（現行品）
特徴的なグリーンボトル	クリアなボトルが多い（一部グリーンも存在）
ラベルに猪のロゴが大きく描かれている	ロゴがモダンでシンプル化
度数は40度、43度が主流	度数は37.5度、40度、47.3度（並行）など様々

「見た目が変わっただけで中身は同じ」とは言え、長年のファンにとっては「いつものゴードン」ではないと感じてしまうもの。特に、流通度の高い37.5度版は、以前の43度版と比較して「パンチが弱い」と感じる方もいます。この「味の印象の変化」と「馴染み深いデザインの消失」も、終売説を補強する心理的な要因として働いたと言えるでしょう。

特定のボトルが手に入らなくなったことは残念ですが、現在のゴードンジンもそのブランドの歴史と製法を受け継いでいます。終売を悲観するのではなく、現行品や並行輸入品から「新しいお気に入り」を見つける旅に出るのも、また一興です。

現在でもゴードン・ドライジンを入手できる場所と買い方

「終売じゃないなら、どこで買えるの？」これが最も知りたい情報ですよね！
結論として、ゴードン・ドライジンは現在、特定のルートを通じて入手可能です。かつてのように、どこでも手に入る状態ではありませんが、ポイントを押さえれば確実に手に入れられます。モモストアがおすすめする主な入手場所と買い方を詳しくご紹介します。

大型酒類専門店やディスカウントストアを狙う

スーパーやコンビニから姿を消したゴードンジンですが、大型の酒類専門店や一部のディスカウントストアでは、今でも在庫を確保している場合があります。特に、海外からの輸入酒に力を入れている店舗や、在庫回転率が高いディスカウントストアは要チェックです。

探す際のポイント：

• 酒類専門店（リカーストア）: 「世界のお酒」コーナーや、ジンの棚を重点的にチェックしてください。並行輸入品として、度数の異なるボトル（例：40度や37.5度）が置かれていることがあります。
• ディスカウントストア: 稀に、前の流通ルートの旧ボトルが残っている場合があります。これはまさに「掘り出し物」なので、見つけたら即購入をおすすめします。
• バー・業務用店: 一般消費者向けではありませんが、業務用酒販店（プロ向け）では、今でもゴードンジンを定番として扱っている可能性が高いです。一部の店舗は一般客への小売りも行っているため、問い合わせてみる価値はあります。

地方の個人経営の酒屋にも望みが残っている

意外な穴場が、昔ながらの個人経営の酒屋です。大手チェーン店のように在庫管理が厳密でない場合、倉庫の奥などに昔仕入れた旧ボトルが眠っている可能性があります。もちろん、必ず見つかるわけではありませんが、店主と会話をしながら探すのも、お酒探しの醍醐味と言えるでしょう。

店舗で探すメリット・デメリット：

メリット	デメリット
旧ボトル（幻の47.3度など）に出会える可能性がある。	店舗を回る手間と時間がかかる。
実際にボトルを見て、度数やラベルを確認できる。	価格が定価よりも高くなっている場合がある。

店舗を巡るのが難しい場合は、次のセクションで解説するオンライン通販を利用するのが最も効率的です。ただし、オンライン購入には並行輸入品特有の注意点がありますので、しっかりと確認しておきましょう。

Amazonや楽天市場などオンラインでの購入は可能？並行輸入品の注意点

現代において、お酒を探す最も確実な方法はオンライン通販です。Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングといった大手ECサイトでは、ゴードンジンは継続して販売されています。しかし、ここで販売されているボトルの多くは「並行輸入品」であるため、購入前にいくつかの注意点を把握しておく必要があります。

オンライン通販の在庫状況と販売価格

オンライン通販では、「ゴードン・ドライジン」の現行品（主に37.5度や40度）が安定して供給されています。特に並行輸入業者を介して、海外市場で販売されているボトルが日本に持ち込まれているため、在庫切れの心配は比較的少ないです。

ECサイトでの購入の特徴：

• 利便性: 24時間いつでも注文でき、重たいボトルを自宅まで届けてもらえる。
• 多様性: 37.5度、40度、稀に47.3度のオールドボトルなど、複数の度数・ボトルの選択肢がある。
• 価格: 正規輸入ルートが不明確なため、価格は販売店によって大きく変動します。以前の販売価格よりも高くなっている場合もあるため、複数のサイトで比較検討が必要です。

並行輸入品を選ぶ際の3つの重要な注意点

並行輸入品とは、日本の正規代理店を通さず、輸入業者が直接海外から仕入れた商品のことです。品質に大きな問題があるわけではありませんが、購入後に「思っていたものと違う」とならないよう、以下の3点に注意してください。

1. アルコール度数を必ずチェック！
日本の酒販店でよく見かけたゴードンジンは43度や40度でしたが、並行輸入品の主流は37.5度です。度数が低いと、ストレートやロックでは風味の濃さが物足りなく感じる場合があります。特にカクテルで使う方は、度数を確認してから購入しましょう。

2. ラベルの日本語表記と賞味期限（古いボトル）
並行輸入品のラベルには、通常、日本語の成分表示や注意書きがありません。また、稀にですが、非常に古いオールドボトル（終売した47.3%など）が高値で売られていることがあります。ジンは蒸留酒なので賞味期限はありませんが、ボトルの状態や、販売者が信頼できるかどうかは確認が必要です。極端に安い、あるいは高すぎるボトルには注意しましょう。

3. 配送と梱包の状態
並行輸入業者の梱包が甘いと、ボトルが割れたり液漏れしたりするリスクがあります。特にガラス瓶のお酒なので、販売店のレビューや評価を確認し、梱包に定評のあるショップを選ぶようにしてください。Amazonや楽天市場のシステムを利用していても、販売者が個人に近い場合もありますので、信頼性を重視しましょう。オンラインで購入する際は、Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングからお好みのショップを選んでくださいね。

ゴードンジンが買えない時のおすすめ代替品【クラシックドライジン編】

様々な場所を探したけれど、どうしてもゴードンジンが見つからない！
そんな時でも落ち込まないでください。ゴードンジンと同じ「ロンドン・ドライジン」というカテゴリーには、ゴードンに匹敵、あるいはそれ以上の魅力を持つ銘柄がたくさんあります。ここでは、ゴードンジンの特徴である「ジュニパーベリーが効いたクラシックな風味」を受け継ぐ、おすすめの代替品をモモストアが厳選してご紹介します。

代替品筆頭！ビーフィーター・ドライジン（Beefeater Dry Gin）

ゴードンジンと同じく、世界中で愛されているロンドン・ドライジンの定番です。ジュニパーベリーの香りが非常にしっかりとしており、ゴードンに近い骨格を持っています。価格帯もゴードンと近いため、コストパフォーマンスを重視する方には最もおすすめできる代替品です。

• 風味の特徴: ジュニパーベリーが中心で、柑橘系の爽やかさが加わります。ゴードンよりは若干クリアでスムーズな印象を持つ方もいます。
• カクテル適性: ジントニック、ジンフィズはもちろん、ゴードン同様にドライマティーニのベースとしても優秀です。
• 入手難易度: 日本国内での流通が非常に安定しており、ほとんどのスーパーやコンビニ、酒販店で簡単に入手できます。

ビーフィーターのレビューや詳細な情報は、ビーフィータージンのレビューなどで確認してみてください。

プレミアムな代替品！タンカレー・ロンドン・ドライジン（Tanqueray London Dry Gin）

ゴードンジンよりも少しだけ価格帯が上ですが、その品質は折り紙付き。「ジンはタンカレーで始まり、タンカレーで終わる」と言われるほど、プロのバーテンダーからの信頼も厚い銘柄です。ゴードンよりも複雑で奥深い香りが特徴です。

• 風味の特徴: ジュニパーベリーに加えて、コリアンダーシードなどのスパイス感が豊かで、非常にバランスの取れた味わいです。
• カクテル適性: プレミアムなジントニックや、特にマティーニの完成度を格上げしてくれます。
• 入手難易度: ビーフィーターと同様に流通が安定しており、手に入れやすい銘柄です。緑色のボトルデザインも特徴的ですね。

ちょっと変わり種！ボンベイ・サファイア（Bombay Sapphire）

ロンドン・ドライジンではありませんが、「クラシックでありながら現代的」な風味を持つことで人気のジンです。ゴードンのような「強いジュニパー」ではなく、「華やかで繊細なアロマ」を求める方におすすめです。

• 風味の特徴: 10種類のボタニカルを「ヴェイパー・インフュージョン（蒸気による香り付け）」という製法で抽出しており、刺激が少なくスムーズで飲みやすいです。
• カクテル適性: 爽やかでクリアな味わいは、フルーツ系のカクテルや、繊細なジントニックに最適です。
• 入手難易度: 世界的に有名なジンであり、大型店やECサイトで確実に入手できます。

これらの代替品を知っていれば、もうゴードンジンが見つからなくても、ジントニックやカクテルを楽しむ上で困ることはありません。クラシックなジンには、それぞれ個性的な魅力があるのです。

【価格帯別】ゴードンと似た風味を持つジン銘柄の比較リスト

ゴードンジンは、その品質の高さにもかかわらず、比較的リーズナブルな価格帯で提供されていたことも、多くのファンを魅了した理由の一つです。代替品を選ぶ際も、「できるだけゴードンに近い価格で、同じような風味を楽しみたい」という方は多いはずです。そこで、モモストアが価格帯別に、ゴードンと風味が似ているドライジンを比較リストにまとめました。

1,000円台〜2,000円台前半（デイリーユース・最重要代替品）

この価格帯は、ゴードンジンが最も競合していたゾーンであり、日常のジントニック消費に最適な銘柄が揃っています。手軽さと品質のバランスが取れているのが特徴です。

銘柄名	価格帯（700ml目安）	ゴードンとの類似点	個性的な特徴
ビーフィーター	1,400円〜2,000円	ジュニパーベリーの強さ、ドライな口当たり	柑橘系（特にレモン）の爽やかさが際立つ
ギルビージン	1,000円〜1,500円	クセが少なく、万能なカクテルベース	非常にクリアで、カクテルで素材の味を邪魔しない
ドライジン V.S.O.P	1,500円前後	伝統的なロンドン・ドライジンの製法	深みのあるスパイス感とまろやかさ

2,000円台後半〜3,000円台（ワンランク上の代替品）

このレンジに入ると、使用されるボタニカルの種類が増えたり、製法に工夫が凝らされたりして、より複雑で奥行きのある風味を楽しめます。ゴードンの「エクストラドライ（47.3%）」の力強さを求める方にもおすすめです。

銘柄名	価格帯（750ml目安）	ゴードンとの類似点	個性的な特徴
タンカレー	2,500円〜3,500円	ジュニパーの強さと骨太な味わい	コリアンダーシードが効いた洗練されたスパイス感
ブルームスバリー	2,800円〜3,800円	伝統的なロンドンドライジンの重厚感	柑橘系の華やかさと滑らかな口当たり

これらのリストを参考に、ご自身の予算と好みに合わせて、新しいお気に入りを見つけてください。ゴードンジンを愛した舌なら、きっとこれらのクラシックなドライジンの魅力も理解できるはずです。価格帯が上がると、ボタニカルの組み合わせや蒸留技術にかけたコストが高くなるため、必然的に香りの複雑さや滑らかさが向上します。ゴードンが提供していた「高い水準のベースジン」を、これらの銘柄で探してみることをおすすめします。

カクテルベースとして優秀！ゴードンジンの特徴と魅力的な使い方

ゴードンジンがなぜこれほどまでに世界中で愛され、終売の噂で騒がれたのか。それは、ゴードンジンが持つ「カクテルベースとしての圧倒的な優秀さ」に他なりません。このセクションでは、ゴードンジンの風味的な特徴を分析し、その魅力を最大限に引き出す使い方をモモストアが解説します。

ゴードンジンの風味が「カクテル黄金比」と呼ばれる理由

ゴードンジンは、創業から250年以上の歴史を持つロンドン・ドライジンの典型です。その風味は、以下の3つの要素で構成されています。

1. 強烈なジュニパーベリーの香り:
ジンの主原料であり、松の葉のような爽やかさと樹脂のような独特の香りを持つジュニパーベリーが、非常に力強く抽出されています。これが、カクテルにしたときに他のリキュールやジュースに負けない、ジンの骨格をしっかりと主張する理由です。

2. ドライでキレのある口当たり:
甘味がほとんどなく、シャープでドライな味わいが特徴です。この「キレ」があるからこそ、トニックウォーターの甘味や、ベルモット（マティーニの材料）の風味を際立たせ、カクテル全体のバランスを引き締める役割を果たします。

3. 飽きのこないシンプルさ:
現代のクラフトジンのように複雑なボタニカル（ハーブやスパイス）を多数使用するのではなく、伝統的な製法を守っているため、非常にシンプルで飽きがこない味が実現されています。これが、日常的なジントニックから、本格的なクラシックカクテルまで、幅広い用途に対応できる理由です。

ゴードンジンを最大限に楽しむための飲み方

ゴードンジンは、その風味特性から、割り材とシンプルに組み合わせる飲み方で真価を発揮します。

ジントニック:
ゴードンジンの最も定番の飲み方であり、そのために作られたと言っても過言ではありません。おすすめは、ジンとトニックウォーターを1:2〜1:3の比率で混ぜること。ライムやレモンのスライスを添えることで、ジュニパーベリーの香りがさらに引き立ちます。

ジン・ライム:
ライムジュース（できればフレッシュ）とジンを合わせ、ソーダで割るか、水やロックで楽しむシンプルな飲み方。ゴードンのドライな側面とライムの酸味が絶妙にマッチします。

ジン・リッキー:
ジンにライムを絞り、ソーダで満たすカクテル。甘味を一切加えないため、ゴードンジンのキレとドライさを最もストレートに楽しむことができます。食前酒としても最適です。

このように、ゴードンジンは「主役」としてだけでなく、「縁の下の力持ち」としてカクテル全体を支える能力が非常に高いジンなのです。この特徴を理解すれば、代替品を選ぶ際も、「ジュニパーベリーがしっかり効いているか」を基準に選ぶことができるでしょう。

ゴードンジンで作るべき定番カクテルとレシピ（ジントニック、マティーニなど）

ゴードンジンは、世界中のバーテンダーにとって「教科書」のような存在であり続けてきました。なぜなら、ジンのクラシックカクテルの多くは、ゴードンのような力強いロンドン・ドライジンをベースに設計されているからです。終売を惜しむ声が多いのは、まさにこの「クラシックなレシピの再現性」を失うことへの懸念でもあります。

ここでは、ゴードンジン（または代替のドライジン）を使って絶対に試すべき定番カクテルとそのレシピを、モモストアが丁寧に解説します。

定番中の定番！最高の「ジントニック」を作る

ジントニックはシンプルだからこそ、ジンの品質とトニックウォーターの相性が問われます。ゴードンジンを使うと、ジュニパーベリーの香りがトニックウォーターの甘味と苦味に負けずに主張し、最高のバランスを生み出します。

材料	分量	モモストアのヒント
ゴードンジン	45ml	度数が高いほど、トニックに負けません。
トニックウォーター	90ml〜135ml (1:2〜1:3)	冷えたものを使うのが鉄則です。
ライム（またはレモン）	1/8カット	軽く絞ってグラスの底に沈め、皮も添えると香りが引き立ちます。
氷	たっぷり	溶けにくい大きめの氷を使ってください。

作り方：
氷を入れたグラスにジンを注ぎ、トニックウォーターを静かに注ぎます。軽くステア（混ぜる）し、ライムを添えたら完成です。混ぜすぎると炭酸が抜けるので注意してください。

カクテルの王様「ドライマティーニ」

「カクテルの王様」とも称されるマティーニは、ジンの個性が最も際立つカクテルです。特に終売が惜しまれる47.3%のゴードン・エクストラドライは、マティーニのためにあったと言っても過言ではありません。

材料	分量	モモストアのヒント
ゴードンジン	60ml	できるだけ高めの度数がおすすめです。
ドライベルモット	10ml〜15ml (4:1〜6:1)	割合はお好みで。「ドライ」にするほどベルモットの量を減らします。
ガーニッシュ	オリーブ または レモンピール	レモンピールを軽く絞ってオイルを表面に散らすと、香りが格段に良くなります。

作り方：
ミキシンググラスに氷と材料を入れ、しっかりと冷えるまでステア（かき混ぜる）します。カクテルグラスに注ぎ、ガーニッシュを添えます。

この他にも、ジンとレモンジュース、砂糖、ソーダを使う「ジンフィズ」や、ジンとオレンジジュースの「オレンジ・ブロッサム」など、ゴードンジンは幅広いカクテルに対応できます。これらのカクテルを美味しく作る秘訣は、新鮮な材料と、氷でしっかり冷やすことです。美味しいジントニックの作り方を極めたい方は、プロのレシピも参考にしてみてください。

ゴードンジンとビーフィーター、タンカレーとの違いを徹底比較

ゴードンジン、ビーフィーター、タンカレーは、いずれも「ロンドン・ドライジン」の三大巨頭として、世界中のバーで使われてきたクラシックな銘柄です。ゴードンの代替品を探す際、この2つの銘柄との違いを理解しておくと、より自分の好みに合ったジンを見つけやすくなります。このセクションでは、モモストアがそれぞれの特徴を比較します。

風味の違い：ジュニパーの強さ vs スパイスの複雑さ

どのジンもジュニパーベリーを主軸としていますが、使用するボタニカルの種類や比率、蒸留方法によって、香りと味わいにはっきりとした違いがあります。

銘柄	キーフレーバー	風味の印象	カクテル適性
ゴードンジン	ジュニパーベリー（強）、コリアンダー	力強いジュニパー、シャープ、ドライ。オールドスタイル。	マティーニ、ジントニック、クラシックカクテル全般
ビーフィーター	ジュニパー、レモンピール、セビルオレンジ	爽やか、クリア、柑橘系の華やかさ。バランスが良い。	ジントニック、ジンフィズなど、ロングカクテル
タンカレー	ジュニパー、コリアンダー、アンジェリカ、リコリス	奥深いスパイス感、まろやか、リッチ。プレミアム感。	ドライマティーニ（よりエレガントに）、味わい重視のカクテル

簡単にまとめると：

• ゴードン: ジュニパーの「パンチ力」とキレを重視。
• ビーフィーター: ジュニパーの骨格に「爽やかさ」をプラス。
• タンカレー: ジュニパーの骨格に「複雑な深み」と「まろやかさ」をプラス。

価格と入手のしやすさの比較

終売騒動が起きる前は、ゴードンとビーフィーターはほぼ同じ価格帯で、タンカレーが少しプレミアムという位置づけでした。現在の入手難易度を考慮すると、以下のようになります。

• ビーフィーター: 価格、流通量ともに最も安定しています。ゴードンが店頭から消えた後の「市場の新たな定番」と言えるでしょう。
• タンカレー: 安定した品質と供給で、価格も変動が少ないです。ゴードンよりも少し贅沢したい時に選びたい銘柄です。
• ゴードンジン: 並行輸入品の価格変動が大きく、旧ボトルはプレミアム価格がついています。コストパフォーマンスの良さは失われつつあります。

もしゴードンジンの持つ「力強いジュニパー感」を最優先するなら、ビーフィーターを試すか、タンカレーのジンをマティーニに使うのがおすすめです。それぞれ違った魅力を持つため、ぜひ飲み比べを楽しんでみてくださいね。さらに他のプレミアムジンに興味がある方は、プレミアムジン特集などで最新のトレンドを調べてみるのも面白いですよ。

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