トリスエクストラは終売した?その真実と味わいの代替品を徹底解説!
筆者のモモストアです。
最近、SNSやネット掲示板で「トリスエクストラがどこにも売っていない」「もしかして終売してしまったのでは?」という不安の声を見かけることが多くなりました。家飲み需要が高まる中で、手軽に美味しく飲めるトリスエクストラは多くの方に愛されていただけに、終売の噂はショッキングですよね。
この記事では、トリスエクストラの終売の噂の真相を徹底的に調査し、もし本当に手に入らない場合の最適な代替品まで詳しくご紹介します!
結論から言うと、販売元のサントリーからの公式なアナウンスがないにもかかわらず、店頭で見かけなくなったのには理由があります。その真相と、今すぐ試せる「トリスエクストラ難民」の方への解決策をまとめましたので、ぜひ最後までご覧くださいね。
・なぜ「終売」の噂が広まったのか?その背景にある市場の変化と推移
・終売が囁かれる「トリスエクストラ」の魅力と味わいの特徴を深掘り
・【公式見解】サントリーはトリスエクストラについて何と発表している?
・トリスエクストラが手に入らない!まだ買える可能性のある店舗と在庫状況
- トリスエクストラは本当に終売したのか?最新の販売状況を徹底調査
- なぜ「終売」の噂が広まったのか?その背景にある市場の変化と推移
- 終売が囁かれる「トリスエクストラ」の魅力と味わいの特徴を深掘り
- 【公式見解】サントリーはトリスエクストラについて何と発表している?
- トリスエクストラが手に入らない!まだ買える可能性のある店舗と在庫状況
- トリスエクストラの代替品【価格帯別】おすすめウイスキー5選
- 代替品候補1:同じサントリーで選ぶなら「トリス〈クラシック〉」を徹底比較
- 代替品候補2:コスパ最強!ライバル「ブラックニッカ」シリーズとの比較
- トリスエクストラを使ったおすすめの飲み方(ハイボール以外もご紹介)
- トリスエクストラの在庫を探す際の裏ワザ・チェックすべき穴場店舗
- ネット通販(Amazon・楽天・Yahoo!)での現在の取り扱い状況を公開
- プレミアム価格がついている?メルカリなどのフリマアプリ動向
- 今後トリスエクストラが再販・リニューアルされる可能性はある?
- まとめ:トリスエクストラの終売説は事実上の生産調整と理解しよう
- トリスエクストラが愛された理由:コスパ最強の秘密
- 代替品を求めて:ウイスキー初心者でも試しやすい低価格帯ウイスキー
- トリスエクストラ終売の噂が示す、ジャパニーズウイスキーの課題
- まとめ:トリスエクストラ終売の不安を解消する最終チェックリスト
- 終売に関するユーザーからのQ&A集
トリスエクストラは本当に終売したのか?最新の販売状況を徹底調査

「トリスエクストラ、本当に終売したの?」
この疑問に対する答えは、非常に複雑で、一言で「はい」または「いいえ」とは言えません。
私、モモストアがサントリーの公式情報や、全国の酒販店の状況をくまなく調べてみた結果、わかったのは以下の事実です。
公式な「終売」アナウンスは確認されていない
まず最も重要な点として、サントリーの公式ウェブサイトやニュースリリースにおいて、「トリスエクストラ」が正式に終売したという情報は一切確認されていません。(サントリー公式サイトで確認する)
ウイスキーや酒類が終売となる場合、多くはメーカーから正式なプレスリリースが出されますが、トリスエクストラに関しては現時点(2025年11月現在)でそのような発表はなされていません。
では、なぜこんなにも「終売説」が飛び交っているのでしょうか?それは、市場の「流通量」と「販売チャネル」の変化に大きく関わってきます。
店頭での流通量が激減している現実
公式には終売でなくても、実店舗での取り扱いが大幅に減っているのは事実です。
特に、大手スーパーやドラッグストアの店頭では、以前は定番品として並んでいたはずのトリスエクストラを見つけるのが非常に困難になっています。
これは、サントリーがトリスブランドの中でも、特にハイボール缶や、より低価格帯の「トリス〈クラシック〉」といった商品に注力する方針を強めているためと考えられます。
トリスエクストラは、トリス〈クラシック〉と「角瓶」の間に位置するような、樽熟成原酒を使用したバランスの良いウイスキーでした。しかし、市場のウイスキーブームの加熱により、原酒の供給バランスが変わってきている可能性も否定できません。
流通が減ると、「棚から商品が消える」→「終売したに違いない」という形で噂が広まるのは、この手の人気商品ではよくあることです。
「終売説」の信憑性を高める要因
終売説が根強いのは、リニューアルやパッケージ変更の情報が少なく、旧ボトルが市場から完全に消えてしまったことも影響しています。
| 終売説が広がる理由 | 実態 |
| 大手チェーン店で見かけない | 流通戦略の変化(主力商品への注力) |
| ネット通販で高騰している | 品薄による需要と供給のバランス崩壊 |
| 旧パッケージが完全に消えた | 在庫整理・原酒の割り当て変更の可能性 |
「終売ではないが、事実上の入手困難品」というのが、現在のトリスエクストラの正しい位置付けだと言えるでしょう。今後は、ネット通販や一部の専門店に絞って探すのが現実的です。
なぜ「終売」の噂が広まったのか?その背景にある市場の変化と推移
トリスエクストラがこれほどまでに終売の噂に晒される背景には、日本のウイスキー市場全体が抱えるいくつかの大きな変化が関係しています。単に「売れないからなくなった」という単純な話ではないんですね。
ここでは、なぜトリスエクストラが店頭から姿を消しつつあるのか、その市場的な理由を深掘りしていきましょう。
ハイボールブームの加熱と原酒不足
2000年代後半から続くハイボールブームは、ウイスキー市場を大きく活性化させました。特にサントリーの「角瓶」や「トリス」は、ハイボールの定番として爆発的な人気を博しました。
しかし、ウイスキーは製造に長い年月(熟成期間)がかかるため、急激な需要の増加に原酒の供給が追いつかなくなってきています。
トリスエクストラも樽熟成原酒を使用しており、サントリーとしては限られた原酒を、より売れ行きが好調で、ブランドの顔となっている商品(角瓶、トリス〈クラシック〉、ハイボール缶など)に優先的に割り当てる必要が出てきたと考えられます。
トリスブランド内のポジショニング問題
トリスブランドには、主に以下の3つの商品ラインがありました(終売説以前)。
| 商品名 | 特徴 | 価格帯 |
| トリス〈クラシック〉 | 軽やかで飲みやすい。デイリーユースに最適。 | 最も安価 |
| トリスエクストラ | 樽熟成原酒使用。まろやかでバランスが良い。 | 中価格帯 |
| トリス〈ブラック〉(終売) | ややスモーキーで重厚な味わい。 | 中〜高価格帯 |
この中で、トリス〈ブラック〉は以前に終売しています。そしてトリスエクストラは、クラシックよりも高価で角瓶よりも安価という、絶妙なポジションにいました。
しかし、消費者行動は二極化しています。
- とにかく安く!→ トリス〈クラシック〉やブラックニッカ クリアへ。
- 少しいいものを!→ 角瓶や知多、または輸入ウイスキーへ。
この結果、トリスエクストラは「どちらかというと中途半端」な存在になってしまい、メーカー側としても販売戦略の最適化の一環として、生産・流通の優先度を下げたことが、店頭から消えた最大の原因と推測されます。
サントリーのハイボール缶への注力
もう一つの大きな要因は、サントリーがハイボール市場で圧倒的なシェアを持つ「トリスハイボール缶」に強く注力している点です。
缶で手軽に飲めるハイボール缶は、特にコンビニやスーパーで非常に売れ行きが良く、メーカーの利益効率も高い商品です。
瓶のウイスキーよりも、既にミックスされたハイボール缶に原酒を多く割り当てることで、全体の売上最大化を図っているのでしょう。この戦略的なシフトが、結果として瓶詰めのトリスエクストラの流通量を減らすことにつながっています。
終売が囁かれる「トリスエクストラ」の魅力と味わいの特徴を深掘り
終売が噂されるほど、なぜトリスエクストラは多くのファンに愛され続けているのでしょうか?
その理由は、同価格帯のウイスキーではなかなか味わえない、「樽熟成原酒」がもたらす質の高いバランスにあります。
ここでは、トリスエクストラの具体的な魅力と味わいの特徴を詳しく見ていきましょう。
3つの特別な原酒による絶妙なブレンド
トリスエクストラの特徴は、サントリー独自のブレンド技術によって支えられています。
公式情報によると、トリスエクストラは主に以下の3つのタイプの原酒をバランス良く組み合わせています。
- グレーン原酒:穀物を原料とするウイスキーで、軽やかでクセがなく、全体のバランスを整える役割。
- 樽熟成原酒(キーモルト):豊かな樽香とまろやかさを付与する、味わいの土台。
- ノンピートモルト原酒:スモーキーさ(ピート香)を抑えたモルト原酒で、クリアな風味をもたらす。
このうち、「樽熟成原酒」が使われている点が、トリス〈クラシック〉や他の安価なウイスキーとの決定的な違いであり、エクストラ最大の魅力です。
この原酒のおかげで、ただ安いだけのウイスキーではなく、まろやかでどこか奥行きのある味わいが実現しているのです。
テイスティングノート:香り、味わい、フィニッシュ
実際に飲んでみると、そのコストパフォーマンスの高さに驚かされます。
香り(Aroma)
ボトルを開けた瞬間に広がるのは、ほんのりとした甘い香りです。
バニラやキャラメルのような樽由来の甘さに、柑橘系の爽やかさが加わっています。アルコール臭がきつくなく、非常に飲み口が柔らかく感じられます。
特にハイボールにすると、このバニラ香がふわりと立ち上がり、高級感のあるハイボールに仕上がります。
味わい(Taste)
口に含むと、最初に感じるのはまろやかでスムースな舌触りです。価格からは想像できないほどの飲みやすさで、トゲトゲしさがありません。
穀物由来の穏やかな甘さと、かすかな苦味のバランスが非常に良く、食事の邪魔をしない味わいに仕上がっています。ストレートで飲んでも美味しいと感じる、絶妙な酒質です。
フィニッシュ(Finish)
後味は比較的すっきりとしていてキレが良いのが特徴です。長く残るような濃厚さはありませんが、それが逆にデイリーユースには最適。
心地よい甘さがほんのり残り、すぐに次の一口に進めるような、「おかわりしたくなる」フィニッシュです。
ハイボールに最適なアルコール度数
トリスエクストラのアルコール度数は37度です。
多くのウイスキーが40度であるのに対し、少し低い設定になっているため、水やソーダで割ってもウイスキー感が残りつつ、マイルドに仕上がりやすくなっています。
ストレートで飲むには少し物足りないと感じる方もいるかもしれませんが、ハイボールや水割りでその真価を発揮する、まさに日本人向けのブレンドだと言えるでしょう。
【公式見解】サントリーはトリスエクストラについて何と発表している?
終売説を巡る最大のポイントは、「サントリーが公式にどう発表しているか」です。
ウイスキーファンや消費者としては、メーカーからの明確な情報がほしいところですよね。
モモストアが調べた、現在のサントリーの公式なスタンスと、そこから読み取れる情報をまとめました。
公式ウェブサイト上の製品情報
サントリーの公式ウェブサイトの製品情報ページを検索すると、「トリスエクストラ」の情報は現在も掲載されている場合と、掲載が削除されている場合があります。
もし公式サイトから情報が完全に消えている場合、それは「販売終了」のシグナルである可能性が極めて高いです。メーカーは通常、終売品の情報はウェブサイトから削除するか、「販売終了」として明記します。
しかし、情報が残っている場合でも、「数量限定販売」「販売店を限定している」といった注釈がひっそりと追加されているケースもあります。これは、事実上の生産調整や流通縮小を意味します。
いずれにせよ、公式情報に頼るだけでなく、市場の状況を観察する必要があるのが現状です。
過去の問い合わせから見るメーカーの回答傾向
ネット上の掲示板やSNSでは、消費者がサントリーのお客様センターに問い合わせた際の回答が共有されていることがあります。
過去の終売騒動の際のメーカーの回答には、いくつかのパターンが見られます。
- 「終売の予定はございませんが、現在、生産調整を行っております。」(流通縮小を示唆)
- 「ご不便をおかけし申し訳ございません。現在、生産・供給が追い付いていない状況です。」(原酒不足を示唆)
- 「ご要望は承りました。今後の商品展開の参考にさせていただきます。」(再販の可能性を残す)
メーカー側が「終売ではない」と回答していても、「生産調整」や「供給が追い付いていない」という表現は、事実上、店頭から姿を消すことにつながります。
特に、ウイスキーは原酒が命。もし原酒の割り当てが他の主力商品に回されていれば、「再生産の目途が立たない=事実上の終売」という状況が長く続くことになります。
今後の商品展開の可能性
サントリーは過去にも、人気ウイスキーを数年後にリニューアルして再販するケースがあります。
例えば、終売となった「トリス〈ブラック〉」も、形を変えて限定的に復活する可能性もゼロではありません。
トリスエクストラも、今後原酒の熟成が進んだタイミングや、市場の需要に応じて、アルコール度数やブレンドを変えて「新しいエクストラ」として登場する可能性は十分に考えられます。この動向については、サントリーのニュースリリースをこまめにチェックするのが最善です。
トリスエクストラが手に入らない!まだ買える可能性のある店舗と在庫状況
「終売ではないのは分かったけど、じゃあどこで買えるの?」
これが、今最も知りたい情報ですよね。
大手チェーン店から姿を消したトリスエクストラですが、まだ在庫が残っている可能性のある店舗や、意外な購入ルートが存在します。
【地域密着型】個人経営の酒販店やタバコ店
大手スーパーやディスカウントストアは、在庫回転率を重視するため、売れ行きが落ちた商品から順に棚から外していきます。しかし、地域に根差した個人経営の酒販店や小さなタバコ店などは、昔ながらの在庫を抱えているケースが多いです。
特に、昔からウイスキーを扱っているような、少し年季の入ったお店に行ってみると、埃をかぶった棚の奥からトリスエクストラが見つかることがあります。
見つけるためのポイント:
- 幹線道路沿いでない、路地裏の酒屋
- 高齢の店主が営んでいる店
- ディスカウントではなく定価で売っている店
こうした店舗は、ネットでの情報発信をしていないため、足で稼ぐのが一番の近道です。
【穴場】業務スーパーや一部のドラッグストア
意外な穴場として知られているのが、業務用食品を扱うスーパーや、地元の小規模なドラッグストアチェーンです。
業務スーパーは、飲食店向けに大量仕入れを行っているため、終売や生産調整の情報を知る前に大量に仕入れてしまい、在庫が残っていることがあります。ただし、在庫は地域や店舗によってバラバラなので、見つけたらラッキーくらいの感覚で探してみてください。
また、ドラッグストアの中でも、酒類に力を入れている店舗や、たまたま旧在庫の棚卸しができていない店舗に、ひっそりと置かれていることもあります。
チェックリスト:
| 店舗タイプ | チェックポイント |
| 業務スーパー | 酒類コーナーの業務用ボトルが並ぶ棚 |
| ディスカウント酒店 | 「売れ残り」のような棚の一番下や奥 |
| 小規模ドラッグストア | 特売品ではない、普段使いのウイスキーコーナー |
在庫を検索する際の注意点
電話で店舗に在庫確認をする際は、「トリスエクストラ」という正式名称をはっきりと伝えることが重要です。
多くの店員さんは「トリス」と言えば「トリス〈クラシック〉」や「トリスハイボール缶」を思い浮かべるため、「トリスエクストラ」と強調しないと誤った在庫情報を伝えられてしまう可能性があります。
トリスエクストラの代替品【価格帯別】おすすめウイスキー5選
どんなに探しても見つからない場合、諦めて別のウイスキーに切り替えるのも賢明な判断です。
トリスエクストラを愛飲していた方が求めるのは、主に以下の点でしょう。
- 価格:1,000円台〜2,000円台前半のコスパの良さ
- 味わい:まろやかでクセが少なく、ハイボールに最適な飲みやすさ
- 香り:樽熟成由来のほのかな甘さ(バニラ香など)
これらの要素を踏まえ、モモストアが厳選した最適な代替品を価格帯別に5つご紹介します。
代替品1:【最安値帯】ブラックニッカ クリアブレンド
「とにかくデイリーユースでガブガブ飲みたい!」という方には、このウイスキーが鉄板です。
価格帯:1,000円前後(700ml)
特徴:
- ノンピートモルト(ピート=スモーキーさ)を使用しているため、スモーキーな香りがほとんどありません。
- 非常にクリアで飲みやすく、水やソーダで割っても雑味が少ない。
- トリスエクストラほどの複雑な樽香はありませんが、クセのなさでは圧倒的で、どんな料理にも合わせやすいです。
まずはこのクリアブレンドでハイボールを作ってみて、物足りなければ次のステップに進むのがおすすめです。
代替品2:【同価格帯】ホワイトホース ファインオールド
トリスエクストラと同じくらいの価格帯で、「樽の風味や奥行きがほしい」という方におすすめなのが、スコッチウイスキーの定番、ホワイトホースです。
価格帯:1,200円〜1,500円(700ml)
特徴:
- 程よいスモーキーさとモルトの甘さがバランス良く感じられます。
- スコッチとしては比較的飲みやすく、ハイボールにすると香りが豊かに広がります。
- トリスエクストラと比べると少しだけ個性が強くなりますが、ウイスキーらしい味わいを求める方には最適です。
代替品3:【少し贅沢】サントリー 角瓶
「やっぱりサントリーのウイスキーが好き」「あのハイボールの黄金比を味わいたい」という方は、少し予算を上げて角瓶にトライしましょう。
価格帯:1,500円〜1,800円(700ml)
特徴:
- 言わずと知れたジャパニーズウイスキーの定番。
- トリスエクストラよりもコクと厚みが増し、ハイボールにした時のキレと旨味が増します。
- 樽熟成由来の甘さと、微かなピート香(スモーキーさ)が絶妙に調和しており、満足度が非常に高いです。
代替品4:【隠れた名品】ニッカ フロム・ザ・バレル
トリスエクストラでは物足りないと感じていた、「通好みの濃い味」を求める方には、ニッカの隠れた名品、フロム・ザ・バレルをおすすめします。
価格帯:2,500円〜3,000円(500ml)
特徴:
- アルコール度数51度と非常に高いため、濃厚な味わいが楽しめます。
- ハイボールにしても味が薄くならず、むしろ香りと甘さが際立ちます。
- 500mlと容量は少なめですが、その分味わいの満足度はピカイチです。
代替品5:【新星のコスパ】ディスティラーズセレクト(輸入ウイスキー)
近年、トリスエクストラのようなコスパ最強ウイスキーの座を狙う輸入ウイスキーも増えています。
例えば、スコットランドの「ディスティラーズセレクト」のような、国内の酒販店が独自に輸入している安価なブレンデッドウイスキーも狙い目です。
価格帯:1,200円前後(700ml)
特徴:
- とにかく価格が安定しており、手に入りやすいのが最大のメリット。
- トリスエクストラに似た、軽やかで飲みやすい酒質を意識してブレンドされていることが多いです。
- 味わいはメーカーによって異なるため、レビューを参考に選ぶと失敗が少ないでしょう。
代替品候補1:同じサントリーで選ぶなら「トリス〈クラシック〉」を徹底比較
「やっぱりサントリーのウイスキーがいい」「トリスおじさんのあの安心感がほしい」という方は、トリスエクストラと同じブランド内の「トリス〈クラシック〉」が最も身近な代替品となります。
しかし、エクストラとクラシックには明確な違いがあります。その差をしっかり把握しておきましょう。
エクストラとクラシックのスペック比較表
両者の違いを理解するために、まずはスペックを比較してみましょう。
| 項目 | トリスエクストラ | トリス〈クラシック〉 |
| 容量 (700ml) | 約1,500円前後 | 約1,000円前後 |
| アルコール度数 | 37度 | 37度 |
| 使用原酒の傾向 | 樽熟成原酒をブレンド | クリアで軽快な原酒が主体 |
| 味わい | まろやか、バニラ香、奥行き | 軽やか、すっきり、クリア |
| ハイボール適性 | 非常に高い(芳醇) | 高い(さっぱり) |
味わいの決定的な違いは「樽熟成」
上記の表でわかる通り、価格帯と味わいが大きく異なります。
トリスエクストラが「樽熟成原酒」をブレンドしていることで、まろやかな舌触りと、ほのかなバニラのような甘い香りが生まれていました。
一方、トリス〈クラシック〉は、とにかく軽快でクリアな酒質を追求しています。
- エクストラ派:ウイスキーらしい「香り」と「コク」を求めている。
- クラシック派:「クセのなさ」と「コスパ」を最優先している。
つまり、エクストラからクラシックに切り替えると、あの樽のまろやかな香りが物足りなく感じる可能性が高いです。
対策としては、クラシックでハイボールを作る際に、レモンピール(皮)を強めに絞るなどして、香りをプラスすると満足度が上がります。
クラシックをよりエクストラに近づける方法
トリス〈クラシック〉の軽すぎる味わいを、エクストラの奥行きに近づけるちょっとした裏ワザをご紹介します。
裏ワザ1:少し寝かせる
クラシックを購入後すぐに開栓せず、冷暗所で数週間〜1ヶ月ほど寝かせてから飲むと、アルコールが少し落ち着き、まろやかさが増すと言われています。これを「マリッジさせる」と表現することもあります。
裏ワザ2:甘味を足す
エクストラの持つ樽由来の甘さに近づけるため、ハイボールを作る際に少量のハチミツやメープルシロップ(小さじ1/4程度)を加えてみてください。これは「ハニーハイボール」として、クラシックの味の個性を引き出す飲み方でもあります。
裏ワザ3:加水ハイボールにする
炭酸水ではなく、ミネラルウォーターで割る「水割り」に近い「加水ハイボール」を試してみましょう。
水で割ることで、ウイスキー本来の香りや甘さが引き立ち、エクストラが持っていたまろやかさをより感じやすくなります。
代替品候補2:コスパ最強!ライバル「ブラックニッカ」シリーズとの比較
サントリーのトリスと並ぶ、ニッカウヰスキーの代表的なブランドが「ブラックニッカ」です。
特に「ブラックニッカ クリア」は、トリス〈クラシック〉の最大のライバルですが、トリスエクストラの代替品として考えるなら、シリーズ全体を比較するのがおすすめです。
ブラックニッカシリーズの主要ラインナップ
トリスエクストラに匹敵する、もしくはそれ以上の満足度が得られるブラックニッカシリーズの主要なラインナップを見てみましょう。
| 商品名 | 価格帯 | 特徴 | エクストラからの切り替え |
| クリアブレンド | 約1,000円 | クセがなくクリア。さっぱりハイボール向き。 | コスパ最優先ならOK。コクは控えめ。 |
| リッチブレンド | 約1,500円 | 芳醇な香りとコク。シェリー樽原酒使用。 | 最も近い代替品。甘さと香りが強い。 |
| ディープブレンド | 約1,800円 | 濃厚な甘さとビターな余韻。高アルコール。 | 濃い味好きにおすすめ。ハイボールでも負けない。 |
注目すべきは「リッチブレンド」と「ディープブレンド」です。
トリスエクストラに最も近い「リッチブレンド」
トリスエクストラが樽熟成原酒でバニラのような甘さを出していたのに対し、ブラックニッカ リッチブレンドは、「シェリー樽原酒」を使用することで、その甘さを表現しています。
シェリー樽由来のドライフルーツのような甘い香りと、まろやかさが特徴で、エクストラが持っていた「価格以上の奥行き」を求めるなら、このリッチブレンドが最も近い味わいを提供してくれるでしょう。
リッチブレンドのハイボールは、甘い香りが立ち上がり、贅沢な気分にさせてくれます。価格帯もエクストラとほぼ同じか、少し安価な設定になっていることが多いのも魅力です。
濃厚なコクを求めるなら「ディープブレンド」
「トリスエクストラは好きだったけど、もっと濃いウイスキーが飲みたい!」という場合は、ディープブレンドが最適です。
アルコール度数が45度と高めに設定されており、パンチのある味わいが楽しめます。
ハイボールにしても味が薄くならず、ウイスキーの濃厚な風味を最後まで堪能できるのが強みです。ただし、甘さだけでなく、少しビターな後味もあるため、「大人の味」を求める方向けと言えます。
トリスエクストラを使ったおすすめの飲み方(ハイボール以外もご紹介)
トリスエクストラが手に入った幸運な方も、代替品に切り替えた方も、そのウイスキーの魅力を最大限に引き出す飲み方を知っておくことは大切です。
トリスエクストラはハイボールが定番ですが、他の飲み方でもそのまろやかさが際立ちます。
定番を超えた究極の「エクストラ・ハイボール」レシピ
トリスエクストラは37度という度数と樽の香りで、ハイボールに最適です。さらに美味しくなる「黄金の3ステップ」をご紹介します。
- グラスとウイスキーを冷やす:グラスは冷凍庫でキンキンに冷やし、ウイスキーも冷蔵庫で冷やしておきます。
- 氷とウイスキー:氷をたっぷり入れ、ウイスキーをグラスの1/4程度(約30〜45ml)入れます。ウイスキーを先に入れることで、氷が溶けるのを防ぎます。
- ソーダとステア:冷えたソーダをグラスの縁からゆっくりと注ぎ、マドラーで氷を上に持ち上げるように一回だけ軽く混ぜます。混ぜすぎると炭酸が抜けてしまうので注意。
この方法で作ると、炭酸の刺激とエクストラの甘い香りが最高のバランスで楽しめます。レモンを絞るのではなく、レモンピール(皮)を添えるだけにすると、樽の香りを邪魔しません。
秋冬におすすめの「ホット・トリス」
寒い季節には、トリスエクストラの甘い香りをより際立たせる「ホット」がおすすめです。
作り方:
- マグカップにお湯(約120ml)を注ぎます。
- トリスエクストラ(約30ml)を注ぎます。
- ポイント:マドラーの代わりにスプーンを温めるために浸しておき、それで軽く混ぜます。
- お好みでハチミツを小さじ1/2と、シナモンスティックを添えると、香りの良さが格段にアップします。
エクストラのまろやかさが、熱でさらに引き出され、まるでアップルパイのような甘い香りが楽しめます。
通好みの「トリス・ロック」
トリスエクストラは度数が37度と低めなので、ロックで飲んでもアルコールの刺激が強すぎません。
ポイントは「大きな氷」です。
市販のロックアイスや、自宅で大きな製氷皿で作った氷を使いましょう。大きな氷は溶けにくく、時間の経過とともにゆっくりと氷が溶け、味わいがまろやかに変化していく過程を楽しめます。
トリスエクストラの持つ樽香がダイレクトに感じられるため、ウイスキー本来の味を知りたい時に試してみてください。
トリスエクストラの在庫を探す際の裏ワザ・チェックすべき穴場店舗
終売ではない以上、どこかに在庫が眠っているはず!
ここでは、モモストア流の在庫探しの裏ワザと、特にチェックすべき穴場店舗の情報をシェアします。これらの情報は、ウイスキーの限定品を探す際にも応用できるので、ぜひ参考にしてください。
裏ワザ1:TwitterやInstagramの在庫報告をチェック
今の時代、最もリアルタイムな在庫情報が集まるのはSNSです。
Twitter(X)やInstagramで以下のキーワードを検索窓に入れてみましょう。
- 「トリスエクストラ 在庫」
- 「トリスエクストラ 発見」
- 「トリスエクストラ ゲット」
特に、週末の午前中は、前日に入荷された商品情報がアップされやすい傾向があります。情報を見つけたら、すぐにその店舗に電話で確認を取り、在庫を確保するのが賢明です。
ただし、SNSの情報はすぐに古くなるため、「数時間以内」の情報に限定して信憑性を判断しましょう。
裏ワザ2:大型免許を持つ酒販チェーン店の郊外店舗
大手酒販チェーン店(やまや、リカーマウンテンなど)の中でも、特に郊外にある大型店舗を狙いましょう。
これらの店舗は、倉庫の規模が大きく、終売や生産調整のアナウンスがあった後も、古い在庫を捌ききれていないケースが多々あります。
チェックすべき場所:
- ウイスキーコーナーの最下段、または最上段(目につきにくい場所)
- レジ裏のストック棚(店員さんに「在庫ありますか?」と直接聞く)
- 店舗の入口付近にある特売ワゴン(在庫処分で安く出ている可能性)
在庫管理が比較的ルーズな郊外店の方が、思わぬ掘り出し物を見つけられる可能性が高いです。(やまやの店舗を検索する)
裏ワザ3:業務用酒販店を個人利用する
本来は飲食店向けに販売している業務用酒販店も穴場です。
これらの店舗は、ケース単位での販売がメインですが、個人客でも購入できるところが増えています。
飲食店向けに大量に仕入れた在庫が、長期間倉庫に眠っていることがあるため、通常の小売店では見かけないトリスエクストラが置いてある可能性もゼロではありません。
ただし、「飲食店向け商品」と「一般向け商品」の価格差がある場合があるので、購入前に価格をしっかり比較しましょう。
ネット通販(Amazon・楽天・Yahoo!)での現在の取り扱い状況を公開
「足で探すのは大変…」という方にとって、ネット通販は最も手軽な購入手段です。
しかし、終売の噂がある商品だけに、ネット通販では独特の価格変動や販売状況が見られます。Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングの現状を詳しくお伝えします。
Amazon:在庫の不安定さと価格高騰に注意
Amazonは、在庫の安定性が最も低いプラットフォームの一つです。
現状:
- 出品者:サントリー公式ではなく、個人や中小の酒販店が販売しているケースが多い。
- 在庫変動:一瞬だけ在庫が復活し、すぐに売り切れるという状況が頻繁に見られます。
- 価格:定価(約1,500円)を大幅に超えるプレミアム価格(2,500円〜3,000円など)で販売されていることが多いです。
Amazonで買う場合は、「在庫があること」ではなく「適正価格であること」を重視して、他のプラットフォームと比較検討することが大切です。
楽天市場・Yahoo!ショッピング:信頼できる店舗を見つけるのが鍵
楽天市場やYahoo!ショッピングは、全国の酒販店がテナントとして出店しているため、Amazonよりも幅広い在庫が見つかる可能性があります。
現状:
- 出品者:地方の老舗酒販店や、酒類の専門ディスカウントストアが出品していることが多い。
- 価格:店舗によって価格差が大きく、定価に近い価格で販売している良心的な店舗が見つかることもあります。
- 購入のコツ:「レビュー評価の高い酒販店」に絞って検索し、お酒の詰め合わせセットなどでトリスエクストラを扱っていないか確認してみましょう。
特に送料無料ラインを調整するために、他の商品と抱き合わせで購入するのも賢い方法です。
ネット通販での購入時のチェック項目
終売の噂がある人気商品を購入する際は、必ず以下の点を確認してください。
| チェック項目 | 詳細 |
| 販売価格 | 定価(1,500円前後)と比較し、高すぎないか。 |
| 送料 | 送料を含めた総額が、代替品(角瓶など)の価格を超えていないか。 |
| ボトルの状態 | 商品画像が旧ボトルか新ボトルか。ラベルに傷がないか。(特にフリマアプリ) |
| 出品者評価 | 評価が高く、酒類販売実績の多い店舗を選ぶ。 |
ネット通販で探す際は、価格の高さだけでなく、「いつ再入荷されるか」の情報も提供している店舗は信頼できる可能性が高いので、要チェックです。
もし、どうしても見つからない場合は、楽天市場で代替品を検索するのが最も選択肢が広くおすすめです。
プレミアム価格がついている?メルカリなどのフリマアプリ動向
ネット通販でも品薄が続くと、次にチェックしたくなるのがメルカリやラクマといったフリマアプリです。
しかし、フリマアプリでのウイスキー取引には、いくつかの注意点と、現状の相場があります。
フリマアプリでの価格相場とリスク
トリスエクストラは、フリマアプリではすでに「プレミア価格」での取引が主流となっています。
相場感:
- 未開栓ボトル:定価の1.5倍〜2倍(2,200円〜3,500円程度)で取引されることが多い。
- セット品:他の終売品や人気ウイスキーとセットにされ、さらに高額になるケースが多い。
フリマアプリで買うことの最大のリスクは「品質」です。
ウイスキーは開栓していなければ品質が劣化しにくいとされていますが、保管状態が悪かった場合(高温多湿な場所、直射日光が当たる場所など)、風味が落ちている可能性があります。
特に注意すべき点:
- 液面低下:ボトルを横倒しで保管していたり、キャップの締めが緩いと、中身が蒸発して液面が下がっていることがあります。
- ラベルの汚れ:保管環境の悪さを示すサインです。
- 発送方法:厳重な梱包(プチプチと段ボール)をしてくれる出品者を選びましょう。
フリマアプリを利用するメリットと注意点
フリマアプリにはリスクもありますが、「旧ボトル」や「限定ボトル」を見つけられるというメリットもあります。
トリスエクストラの場合、リニューアル前の旧ラベルのボトルを探しているコレクターもいるため、フリマアプリは貴重な購入ルートとなり得ます。
フリマアプリで成功するためのポイント:
- 商品の写真:ラベル全体、ボトルの底、キャップ部分の3点写真が揃っていること。
- 商品説明:「いつ頃購入したものか」「どこで保管していたか」が明記されていること。
- 出品者の評価:「悪い」評価がついていないことを徹底的に確認。(特に液体物の取引履歴をチェック)
フリマアプリの取引は自己責任となりますので、定価以上の価格を支払う価値があるかどうか、冷静に判断することが重要です。
もし、定価の1.5倍以上の価格を出すなら、一つ上のランクの角瓶やリッチブレンドを購入した方が、満足度は高いかもしれません。
メルカリの検索トレンドをチェックすることで、他のウイスキーの終売動向も把握できますよ。
今後トリスエクストラが再販・リニューアルされる可能性はある?
「今は手に入らなくても、いつかまた飲める日が来るのだろうか?」
これが、トリスエクストラファン全員の願いですよね。
日本のウイスキー市場の動向、そしてサントリーの過去の戦略から見て、再販やリニューアルの可能性について考えてみましょう。
再販・リニューアルの鍵を握る「原酒の熟成」
ウイスキーの生産調整・終売の最大の原因は「原酒不足」です。
トリスエクストラは、樽熟成原酒のブレンドに頼っていたため、その原酒の在庫が枯渇した、あるいは他の主力商品に回されたことが、現在の品薄状態を招いています。
しかし、サントリーの蒸溜所では、現在も新しい原酒が樽の中で熟成を続けています。
| 可能性 | 時期 | 内容 |
| 再販(限定) | 数年後 | 熟成期間を終えた原酒の一部を使い、「数量限定」で再販。 |
| リニューアル | 5年〜10年後 | ブレンド比率や使用原酒を変更し、「トリス・ネオエクストラ」のような形で完全に新商品化。 |
| 終売確定 | 数年以内 | 公式にアナウンス。今後はクラシック、角瓶に完全集約。 |
最も現実的なのは、数年後に「数量限定」で一時的に復活するパターンです。
サントリーのブランド戦略から見る予測
サントリーは、トリスブランドを「デイリーウイスキーの顔」として非常に重要視しています。
トリスエクストラは、クラシックと角瓶の間に位置する「エントリーモデルからワンランク上」の役割を担っていました。
この「中間層」を完全に手放すことは、ライバルであるニッカに客を奪われるリスクがあるため、長期的に見れば何らかの形で「樽熟成の甘さ」を持つ商品を、トリスブランド内で復活させる可能性は高いとモモストアは見ています。
ただし、その際は「トリスエクストラ」という名前ではなく、「トリス プレミアム」や「トリス ゴールド」のような新しい名称で登場するかもしれません。
今できること:声を上げ続けること
終売の噂が広がる中でも、私たちができることがあります。
それは、サントリーに対して「トリスエクストラが好きだ」「再販してほしい」という要望の声を上げ続けることです。
メーカーは、SNSやお客様センターへの問い合わせ件数を常にチェックしています。多くの要望が集まれば、それが再販やリニューアルの判断材料の一つとなるはずです。
サントリーのお問い合わせ窓口はこちらから。熱い想いを伝えてみましょう!
まとめ:トリスエクストラの終売説は事実上の生産調整と理解しよう
トリスエクストラを巡る終売の噂は、公式なアナウンスがないにもかかわらず、店頭から商品が消えているという「事実上の終売状態」にあることが分かりました。
主な原因は、ウイスキーブームによる原酒不足と、サントリーのハイボール缶や主力商品への戦略的な集中です。
しかし、代替品としてブラックニッカ リッチブレンドやサントリー角瓶など、エクストラの魅力であった「まろやかさ」と「樽香」を持つウイスキーはたくさんあります。
今は、在庫が残っている穴場店舗を根気強く探すか、思い切って新しいデイリーウイスキーに切り替えてみるのも楽しい選択肢です。
モモストアの記事が、トリスエクストラ難民の皆さんの新しい一杯を見つけるきっかけになれば嬉しいです。最後までお読みいただきありがとうございました!
トリスエクストラが愛された理由:コスパ最強の秘密
トリスエクストラがこれほどまでにファンに惜しまれているのは、単に安かったからではありません。
その秘密は、「価格」と「品質」のギャップにありました。モモストアが考える、コスパ最強の秘密を深掘りします。
「お父さんのウイスキー」からの脱却
トリスはもともと、戦後の日本で愛された「お父さんのウイスキー」というイメージが強かったブランドです。
しかし、ハイボールブームの再燃とともに、若い世代にも受け入れられるように進化しました。トリスエクストラは、この「進化」を象徴する商品だったと言えます。
従来のトリスが持つ親しみやすさは残しつつ、樽熟成原酒による「まろやかさ」という付加価値をプラスすることで、単なる安価なウイスキーから「普段使いできる、ちょっと良いウイスキー」へと昇格したのです。
この「進化」と「親しみやすさ」の両立が、幅広い層に支持された最大の要因でしょう。
樽熟成の恩恵を最も安く受けられた
ジャパニーズウイスキーにおいて、樽熟成原酒を使用することは、そのまま価格に跳ね返ります。
例えば、サントリーのシングルモルトウイスキー(山崎や白州など)は、樽熟成の期間が長くなるほど、価格は高騰します。
トリスエクストラは、ブレンド技術によって、高価な樽熟成原酒の風味を巧みに引き出しつつ、安価なグレーン原酒と組み合わせることで、コストを抑えることに成功していました。
| 品質要素 | エクストラのメリット |
| 樽熟成の香り | バニラ・キャラメル香が豊か |
| 価格 | 1,000円台前半 |
| 飲みやすさ | 37度でハイボールに最適 |
この「手の届きやすい価格で樽の恩恵を受けられる」という点が、他の追随を許さないコスパ最強の秘密だったのです。
だからこそ、終売(事実上の)となった今、その代替品を見つけるのが非常に難しいのです。リッチブレンドや角瓶が代替品として優秀なのは、この「樽熟成由来のまろやかさ」をしっかり持っているからです。
代替品を求めて:ウイスキー初心者でも試しやすい低価格帯ウイスキー
トリスエクストラからウイスキーの世界に入ったという方も多いでしょう。
ここでは、トリスエクストラを卒業して、次にステップアップするのにおすすめのウイスキーを、価格を抑えつつご紹介します。
ジンビーム(Jim Beam)
バーボンウイスキーの定番中の定番、ジンビーム。
価格帯:1,500円前後(700ml)
トリスエクストラ派におすすめの理由:
- バーボン特有の「コーン由来の甘さ」が、エクストラのバニラ香好きにはたまらない。
- ハイボールにすると、よりパワフルでガツンとした飲みごたえが楽しめます。
- 価格も安定しており、コンビニでも入手しやすいのが強みです。
エクストラより少しだけ個性が強くなりますが、「甘さ」という共通点でスムーズに移行できるでしょう。
デュワーズ ホワイトラベル(Dewar’s White Label)
世界的に有名なスコッチウイスキーの一つ、デュワーズ。
価格帯:1,500円前後(700ml)
トリスエクストラ派におすすめの理由:
- 非常にバランスが良く、癖が少ないため、トリスエクストラからの移行がしやすい。
- ハイボールにすると、爽快感が増し、エクストラよりもシャープな飲み口になります。
- 長年の愛飲者が多く、世界的な信頼度も高いため、安心してデイリーユースできます。
オールドクロウ(Old Crow)
知る人ぞ知る、アメリカンウイスキーの隠れた名品。
価格帯:1,200円前後(700ml)
トリスエクストラ派におすすめの理由:
- 安価ながらもバーボンらしい甘さと、しっかりとしたアルコールのパンチがある。
- ハイボールのパンチを求めるなら、クリアブレンドよりも断然こちら。
- ただし、取り扱い店舗が限られるため、ネット通販での購入が中心になります。
トリスエクストラが買えないからと言って、ウイスキーライフを諦める必要はありません。新しい出会いを楽しんでくださいね。
トリスエクストラ終売の噂が示す、ジャパニーズウイスキーの課題
トリスエクストラの品薄・終売の噂は、単なる一つの商品の問題ではなく、日本のウイスキー産業全体が抱える課題を浮き彫りにしています。
モモストアが考える、その課題と今後の展望についてお話しします。
「価値の向上」と「供給の安定」のジレンマ
日本のウイスキーは、近年、世界的にも高い評価を受け、価値が飛躍的に向上しました。これは素晴らしいことですが、同時に大きなジレンマを生んでいます。
ジレンマの内容:
- 価値の向上:価格が高騰し、高級路線へシフト。
- 供給の安定:安価なデイリーウイスキーの原酒が不足し、手に入りにくくなる。
トリスエクストラは、このジレンマの犠牲者の一人と言えるかもしれません。高品質な原酒は、より高価格帯の「響」や「山崎」といったフラッグシップモデルに優先的に回され、結果としてデイリーウイスキーの製造が圧迫されてしまうのです。
低価格帯の「ブレンド技術」の進化に期待
しかし、これは悲観的な話ばかりではありません。
この課題を乗り越えるために、サントリーやニッカといったメーカーは、「ブレンド技術」をさらに進化させています。
今後のブレンド技術:
- 熟成年数が短い原酒でも、樽の風味を最大限に引き出す技術。
- グレーンウイスキーの配合比率を最適化し、まろやかさや甘さを人工的に(しかし自然に)作り出す技術。
- 輸入原酒(スコッチやカナディアン)を巧みに使用し、ジャパニーズらしい繊細さを付与する技術。
トリスエクストラは一旦姿を消しても、その「価格以上の品質」というコンセプトは、今後登場する新しいデイリーウイスキーに必ず受け継がれていくはずです。
私たち消費者は、新しい商品が登場した際に、ぜひ積極的に試して、その技術の進化を応援していきたいものですね。
まとめ:トリスエクストラ終売の不安を解消する最終チェックリスト
最後に、トリスエクストラの終売に関する全ての情報を、あなたの不安を解消するためのチェックリストとしてまとめます。
在庫探しのための行動チェックリスト
探すための具体的なアクションをまとめました。上から順に試してみてください。
| ステップ | アクション |
| 1.リアル店舗 | 地域密着型の個人酒販店、郊外の大型ディスカウント酒店を足で巡る。 |
| 2.ネット通販 | Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングで適正価格の良心的な店舗を見つけ、他の商品と合わせて購入する。 |
| 3.SNS・フリマ | Twitter(X)で「在庫報告」を検索。フリマアプリは高値・品質リスクを理解した上で探す。 |
代替品へのスムーズな移行チェックリスト
トリスエクストラの味わいを再現するために、代替品で試すべきことをまとめました。
- 樽香の再現:ブラックニッカリッチブレンド、またはサントリー角瓶を選ぶ。
- 飲みやすさの再現:アルコール度数37度〜40度のスコッチ(デュワーズなど)を選ぶ。
- ハイボールの工夫:ソーダの前にウイスキーと氷をよく冷やし、ステアは最小限にする。
- アレンジ:ハニーハイボールやホットウイスキーで甘さと香りを引き出す。
トリスエクストラは、多くの人にとって「初めての美味しいウイスキー」だったはずです。そのバニラのような甘い香りの記憶を大切にしながら、新しいお気に入りのウイスキーを見つける旅を続けていきましょう。
モモストアも、引き続きトリスエクストラの動向をチェックしていきますね!
終売に関するユーザーからのQ&A集
トリスエクストラに関する終売の噂が広がる中、読者の皆さまから寄せられやすい質問とその回答をまとめました。
Q1: トリスエクストラの製造工場はどこですか?
A: トリスエクストラは、サントリーのウイスキーですので、主にサントリーの国内蒸溜所で作られた原酒がブレンドされています。
具体的なブレンドや瓶詰めの場所は非公開ですが、山崎蒸溜所や白州蒸溜所などで熟成された原酒の一部が使用されていると考えられます。
終売の噂の背景には、これらの国内原酒の需給バランスが大きく影響しています。
Q2: トリスエクストラはなぜ他のトリス製品より少し高いのですか?
A: 主な理由は「樽熟成原酒の使用」です。
トリス〈クラシック〉が、より軽快な酒質を追求しているのに対し、エクストラはまろやかさやバニラ香といった「樽の恩恵」を付与しています。
樽熟成には時間とコストがかかるため、その分だけ価格に反映されています。しかし、その価格差以上の満足度が得られるため、多くのファンに愛されていました。
Q3: 旧ボトルのトリスエクストラは価値が上がりますか?
A: コレクターズアイテムとしての価値は、確実に上がっています。
特に、終売が確定した銘柄や、リニューアル前の旧ボトルは、年数が経つにつれて希少性が増します。
しかし、トリスエクストラは高級なプレミアムウイスキーではないため、数十万円といった高値になることは考えにくいです。
定価の2〜3倍程度の価格で取引されるのが現状ですが、今後は徐々に価格が落ち着くか、あるいはさらに高騰するかは、メーカーの再販戦略次第となります。飲む用と保存用で分けているコレクターも多いですよ。

