手芸店から100均まで！布が売ってる場所を徹底調査！安くて豊富な生地を見つける方法

「布が売ってる所を探している」「手芸を始めたいけど、どこで布を買えばいいかわからない」と悩んでいるんですね。大丈夫です！
身近な店舗からオンラインショップまで、布が手に入る場所をモモストアが詳しく解説します。

豊富な種類の布から、お財布に優しい布まで、あなたの目的にぴったりの生地を見つけるお手伝いをしますね。
この記事を読めば、もう布探しで迷うことはなくなりますよ！

布が売っている場所は大きく分けて3種類！あなたの目的に合った選び方

布を探す場所は、大きく分けて「実店舗」「ネット通販」「フリマ・リサイクル」の3種類があります。それぞれに特徴があり、作るものや予算、欲しい布の種類によって最適な場所が変わってきます。

布選びで失敗しないためには、まずは「どんな布が欲しいのか」「何を作るのか」を明確にすることが大切です。

実店舗：布を「見て」「触って」選びたい人におすすめ！

実店舗の最大の魅力は、やはり布を直接手で触って、質感や色味、透け感を確かめられることです。
特に初心者の方や、繊細な色合いを求める方は、実際に手に取ることをおすすめします。店員さんに相談できるのも心強いですよね。
実店舗には、手芸専門店、100円ショップ、ホームセンターなどがあります。

実店舗の種類と特徴

場所	特徴	価格帯
手芸専門店（ユザワヤなど）	圧倒的な品揃え、専門的な道具や副資材も豊富	中〜高
100円ショップ（ダイソーなど）	安価で少量、小物や試作に最適	低
ホームセンター（カインズなど）	DIY・作業用布、ビニールシートなど実用的な布が多い	低〜中

このように、実店舗でもお店によって取り扱っている布の種類やコンセプトが大きく異なります。例えば、お子様の入園・入学グッズを作るなら、キャラクター生地が豊富な手芸専門店が良いでしょうし、ちょっとしたフェルトマスコットを作るだけなら100円ショップで十分かもしれません。

ネット通販：豊富な種類から「探して」「比較して」選びたい人におすすめ！

ネット通販は、実店舗では見つからないような珍しい柄や素材、海外の生地を見つけやすいのが魅力です。いつでもどこでも購入できる手軽さも大きなメリットですよね。
ただし、画面で見る色と実物の色に違いがあることがあるため、色選びには注意が必要です。レビューをしっかり確認したり、可能であればサンプル購入を検討するのがおすすめです。

ネット通販で布を探すなら、Amazonや楽天市場などの総合通販サイトや、個性的な生地を扱う専門オンラインショップをチェックしてみましょう。

フリマ・リサイクル：掘り出し物やアンティーク品を見つけたい人におすすめ！

メルカリやラクマなどのフリマアプリでは、手芸好きさんが使いきれなかったハギレや、ヴィンテージの布、もう手に入らない廃盤の生地など、思わぬ掘り出し物に出会えることがあります。
特に、少量だけ欲しい場合や、一点物の布を探している方にはおすすめです。ただし、個人の出品なので、布の状態をしっかり確認することが重要です。

このように、布が売っている場所は多岐にわたります。あなたの作るものや、布に求める条件に合わせて、最適な購入場所を選んでくださいね。

【専門店】ユザワヤ・オカダヤなど大手手芸店の特徴とメリット

手芸店は、文字通り「布を探すならここ！」という、最も王道で安心感のある場所です。大手手芸店は、ただ布を売っているだけでなく、手芸に関する全てが揃う「手作りのテーマパーク」のような存在です。

初めて手芸をする方からプロのクリエイターまで、誰もが満足できる品揃えとサービスが最大の魅力です。ここでは、代表的な大手手芸店の特徴と、利用するメリットを詳しく解説します。

ユザワヤ：驚異の品揃えと会員割引の魅力

ユザワヤは、日本全国に店舗を持つ最大級の手芸用品店です。その品揃えは、まさに「布のデパート」と呼ぶにふさわしいほど。一般的なコットンやリネンはもちろん、レザー、フェイクファー、舞台衣装用の特殊な生地まで、あらゆる種類の布を取り扱っています。

ユザワヤの主なメリット

• 圧倒的な種類の多さ: 他店では見つからないようなニッチな素材や柄も揃っています。
• 会員システム: 会員になると割引価格で布を購入できるため、まとめ買いする人には特にお得です。
• 関連用品が豊富: 糸、ボタン、ファスナー、ミシン、レジン用品、画材など、手芸に必要な副資材が全て揃います。

店舗によってはワークショップや講習会も開催されており、布の選び方だけでなく、技術を学ぶ場としても活用できます。生地を大量に、または特殊なものを探しているなら、まずユザワヤに行ってみるのがおすすめです。

オカダヤ：ファッション性の高い生地とこだわり派の聖地

オカダヤは、特にファッション性の高い生地や、衣装制作に強い手芸店です。新宿に本店を構え、アパレル関係者やコスプレイヤーなど、プロから愛用されるこだわりの生地が豊富に揃っています。

一般的な手芸店よりも、トレンドを意識したデザイン性の高い布や、ドレープが美しい高級素材を見つけやすいのが特徴です。また、裏地や芯地といった、洋裁の仕上がりを左右する重要な副資材も、高品質なものが豊富に揃っています。

オカダヤの主なメリット

強み	詳細
ファッション性の高さ	アパレルブランドが使用するような、流行の柄や素材が見つかる。
高品質な裏地・芯地	洋服の仕立てをワンランク上げるための副資材が充実。
専門知識豊富な店員	衣装や複雑な洋裁に関する専門的なアドバイスが受けやすい。

「既製品のようなクオリティの高い服を作りたい」「特別な日のためのドレスや衣装の生地を探している」という方は、オカダヤを訪れると、きっと理想の布に出会えるはずです。オカダヤのオンラインショップでも、こだわり抜いた生地をじっくり選ぶことができますよ。

トーカイ・手芸センタードリームなど地域密着型店舗

ユザワヤやオカダヤ以外にも、トーカイや手芸センタードリームといった、地域に根差した手芸店も全国にあります。これらの店舗は、大型店ほど種類は多くないかもしれませんが、地域特有のニーズに合わせた布や、アットホームな雰囲気で手芸教室を開催していることが多いのが特徴です。

入園・入学シーズンには、幼稚園や学校で指定されたサイズに対応したカットクロスセットが充実するなど、地域のママさんたちに便利な品揃えがされています。お近くの店舗を検索して、立ち寄ってみるのもおすすめです。

【プチプラ】ダイソー・セリアなど100均の布はどんな時に便利？

「手芸を始めたいけど、まずは手軽に試してみたい」「ちょっとした小物を作りたいから、布にあまりお金をかけたくない」
そんな方にとって、ダイソーやセリアなどの100円ショップは、最強の味方になってくれます。昔は「100均の布は質が悪い」というイメージがありましたが、最近は品質も向上し、デザイン性の高い布も増えてきています。

しかし、100均の布には得意なことと、不得意なことがあります。ここでは、100均の布を賢く利用するためのポイントを解説します。

100均の布のラインナップと得意なこと

100円ショップで手に入る布は、主に以下のようなものです。

• カットクロス（ハギレ）: 30cm×30cmなど、小物作りにぴったりのサイズでカットされたコットンやポリエステル生地。柄が豊富です。
• フェルト: マスコット作りやアップリケに必須のフェルトは、色数も豊富で厚みもちょうど良いものが手に入ります。
• 手ぬぐい・バンダナ: デザイン性の高いものが多く、そのままエコバッグやランチョンマットに加工しやすいです。
• 特殊な布: 合皮、フリース、デニム調など、季節やトレンドに合わせた特殊な布が少量だけ欲しい時に便利です。

100均の布が特に威力を発揮するのは、「試作品を作るとき」や「小さいものを作るとき」です。例えば、新しいバッグの型紙を試したいとき、高い生地を使うのはもったいないですよね。100均の布で一度試作をすれば、失敗を恐れずにチャレンジできます。

100均の布で注意すべき点と選び方のコツ

もちろん、100均の布には限界もあります。大量生産されているため、「色落ちしやすい」「洗濯で縮みやすい」「耐久性が低い」といったデメリットがあることを理解しておく必要があります。

購入前にチェックすべきこと

チェック項目	理由
布の厚み・密度	薄すぎるとすぐに破れたり、縫い目が目立ったりする。
色ムラ・汚れ	まれに製造段階での色ムラや汚れがあるため、広げて確認する。
用途の表示	「水洗い不可」など、用途に関する注意書きがないか確認する。

洋服や、頻繁に洗濯するもの（例：お子様のタオル、シーツなど）を作る場合は、耐久性や吸水性、肌触りが重視されるため、やはり手芸専門店などの高品質な布を選ぶのがおすすめです。
しかし、キーホルダーやポーチなどの小物、またはインテリアのちょっとしたアクセントに使う分には、100均の布はとても優秀ですよ。

【意外な場所】ホームセンターやアパレル店で布を買うメリット・デメリット

布というと手芸店や100均を思い浮かべますが、実は私たちの生活に密着した意外な場所でも布は売られています。それがホームセンターや、ファッション性の高いアパレル・雑貨店です。

これらの場所で布を買うのは、手芸目的ではないかもしれませんが、用途によっては「まさに求めていたもの！」という布に出会えるかもしれません。それぞれの場所の特徴と、購入する際の注意点を見ていきましょう。

ホームセンター：実用性と大判サイズが魅力

カインズやコーナンなどのホームセンターでは、主にDIYや実用的な用途の布が売られています。

• ビニールクロス・テーブルクロス: 防水性や耐久性の高いビニール素材の布が豊富です。机のカバーや、屋外で使用するもののカバーなどに最適です。
• 作業用生地: 帆布（キャンバス地）や厚手のデニムなど、耐久性の高い作業着やトートバッグに適した生地があります。大容量で安価なことも多いです。
• 防音・遮光カーテン生地: カーテン用の生地は、幅が広く、機能性（遮光、UVカット、防炎など）に優れているものが多いです。大物のインテリアアイテムを作るのに便利です。

ホームセンターの布のメリットは、大判サイズで売られていることが多く、実用的な機能に特化している点です。しかし、デメリットとしては、色柄のバリエーションが手芸専門店に比べて非常に少なく、洋裁やパッチワークに向いた繊細な布はほとんど扱っていないことが挙げられます。あくまでも「実用性重視」で布を探す時に利用しましょう。

アパレル・雑貨店：デザイン性の高い布を探すなら

マリメッコなどのテキスタイルブランドのショップや、フランフランなどの雑貨店でも、布が売られていることがあります。これらは、主にインテリアやファッション用途として販売されています。

アパレル・雑貨店で布を探すメリット

メリット	詳細
デザイン性が高い	最新のトレンドを反映した、おしゃれで洗練された柄や色使いの布が見つかる。
付加価値がある	ブランドのコンセプトやデザイナーのこだわりが詰まった布を手に入れられる。

特に、北欧デザインの布などは、それだけで部屋の主役になるほどの魅力があります。ただし、価格は手芸店よりも高めに設定されていることが多く、販売単位が「ハーフカット」や「キッチンクロス」など、決まったサイズでしか売られていないこともあります。あくまで、「布として」ではなく「雑貨として」の購入を検討するのが良いでしょう。
これらの布は、クッションカバーやタペストリーなど、インテリア小物を作るのに最適です。

ネット通販（Amazon・楽天・Yahoo!ショッピング）で布を買うのはお得？

実店舗で布を「見て」「触る」のも楽しいですが、ネット通販で布を買うことには、実店舗にはない大きなメリットがたくさんあります。特にAmazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングといった大手総合通販サイトは、布の選択肢を無限に広げてくれる場所です。

ここでは、総合通販サイトで布を購入するメリットと、失敗しないための賢い買い方をご紹介します。

ネット通販の最大のメリットは「品揃え」と「価格」

総合通販サイトには、全国各地の小さな生地屋さんや、海外のショップが多数出店しています。そのため、物理的な店舗では到底扱いきれないほどの膨大な種類の布から選ぶことができます。例えば、近所の手芸店にはない特殊な柄や、プロ仕様の機能性素材なども簡単に見つけられます。

また、価格面でもメリットがあります。実店舗では難しい「セール」や「ポイントアップ」などのキャンペーンが頻繁に行われているため、高品質な布をお得な価格で購入できるチャンスが多いです。特に、まとめて購入することで送料が無料になったり、割引が適用されたりする場合もあるので、大量の布が必要なときにはお得です。

ネット通販利用のメリット一覧

• 24時間いつでも購入可能: 忙しい人でも時間を気にせず布選びができます。
• 価格比較が簡単: 同じ布でも出店者によって価格が違うため、最安値を探しやすい。
• 口コミ・レビューが参考になる: 実際に購入した人の意見（色味、質感、洗濯後の変化など）を確認できる。

失敗しないための賢いネット通販の買い方

ネット通販で唯一難しいのが、「布の質感や色を正確に把握すること」です。画面上で見る色と、実物との差にガッカリしないために、以下の点を必ずチェックしましょう。

チェックポイント	対応策
色味の違い	複数の写真（特にアップや屋外撮影）を確認し、レビューで「色が画像と違った」というコメントがないかチェック。
質感・厚み	「オックスフォード」「ダブルガーゼ」など、生地の名称で検索し、一般的な厚みを把握する。
伸縮性	「ニット生地」「ストレッチ素材」などの記載をチェック。洋服作りの際は特に重要。

最近は、サンプル生地の提供サービスを行っているショップも増えています。本当に大切な作品に使う布の場合、少額でサンプルを購入して確認してから本購入に進むのが、失敗を避ける最も確実な方法です。

Amazonや楽天市場で「布」と検索すると、たくさんのショップが出てきます。ぜひ、あなたのお気に入りの生地を探してみてくださいね。楽天市場などは、セール期間中にポイントが大幅にアップすることもあるので、要チェックです！

フリマアプリ（メルカリ・ラクマ）で掘り出し物の布を見つけるコツ

手芸店や通販サイトでは手に入らない、「一点物の出会い」が魅力的なのが、メルカリやラクマなどのフリマアプリです。多くの手芸好きさんが、使いきれなかった布や、コレクションしていた布を出品しています。ここでは、フリマアプリで布を探す楽しみ方と、後悔しないための注意点をご紹介します。

フリマアプリで布を買う楽しさとメリット

フリマアプリでは、以下のような「掘り出し物」に出会える可能性があります。

• 廃盤・希少なヴィンテージ生地: もう製造されていない、手に入りにくいレトロな柄や、ブランドの限定生地など。
• プロが使用した高級生地のハギレ: 洋裁学校の生徒さんやプロの方が、少量だけ出品している高級なウールやシルクなど。
• 安価な「まとめ売り」: 同じ系統の柄や色をセットにして、格安で出品されていることがあり、色々な布を試したい初心者におすすめ。

特に、少しだけ必要なハギレや、試作用の布を探している方にとって、フリマアプリは非常に便利です。また、価格交渉ができる場合もあるので、予算に合わせてお得に購入できる可能性もあります。

トラブルを避ける！フリマアプリでのチェックリスト

フリマアプリでの布の購入は、個人間取引であるため、実店舗や企業の通販サイトとは違った注意が必要です。最も大切なのは、「布の状態」と「サイズ」をしっかりと確認することです。

購入前に確認すべき重要事項

確認事項	理由
状態	「水通し済み」「未水通し」「新品」の記載をチェック。「水通し済み」の場合は、その分縮んでいる可能性があります。
シミ・汚れ	写真だけでなく、「シミや汚れの有無」を商品説明文で確認。不安なら出品者に質問しましょう。
正確なサイズ	「1メートル」ではなく「縦100cm×横110cm」のように、具体的なサイズが記載されているか。
臭い	「ペット」「タバコ」などの臭いがないか確認。神経質な方は「自宅保管」の状態を質問する。

特に、洋服を作る場合は、必要なサイズがギリギリだと失敗したときに困るので、サイズには余裕を持たせて購入しましょう。また、色味についても、出品者に「実物に近い色は何色ですか？」と質問するなど、積極的にコミュニケーションをとることで、トラブルを未然に防ぐことができます。

掘り出し物を見つけるためには、メルカリやラクマで「布」「ハギレ」「ヴィンテージ生地」などのキーワードを保存しておき、新着商品をこまめにチェックするのがおすすめです。

布の「種類」と「用途」で失敗しない選び方（初心者向け）

布を探しにお店に行くと、あまりの種類の多さに圧倒されてしまいますよね。「どの布が、自分の作りたいものに合っているの？」と迷ってしまうのは当然です。布選びで失敗しないための第一歩は、布の「織り方」や「素材」が、それぞれの用途に合っているかを理解することです。

ここでは、初心者が知っておきたい布の基本的な知識と、用途に合わせた選び方のヒントをご紹介します。

布の「織り方」の違いを理解する

布は、糸をどう組み合わせるかによって、大きく「織物（おりもの）」、「編物（あみもの）」、そして「不織布（ふしょくふ）」の3種類に分けられます。

布の基本的な分類

分類	特徴	代表的な布	主な用途
織物	縦糸と横糸を直角に交差させて作る。伸縮性が少なく丈夫。	ブロード、デニム、オックスフォード	バッグ、シャツ、カバー類
編物	一本の糸をループ状に編んでいく。伸縮性があり、柔らかい。	天竺ニット、スムースニット、リブ	Tシャツ、レギンス、ベビー服
不織布	繊維を熱や化学薬品で接着させる。糸ではない。	フェルト、マスクのフィルター、接着芯	マスコット、使い捨て製品

洋服を作る場合は、着心地や動きやすさのために「編物（ニット生地）」が使われることが多いです。一方で、形をしっかり保ちたいバッグや、テーブルクロスなどには「織物」が適しています。
初心者の方は、まずは伸縮性が少なく、裁断や縫製がしやすい「織物」からチャレンジするのがおすすめです。特に「ブロード」や「シーチング」と呼ばれる生地は扱いやすいですよ。

布の「厚さ（生地の単位）」と「重さ」の目安

布には「薄手」「中厚手」「厚手」といった表現の他に、「オンス（oz）」や「デニール（D）」といった専門的な単位が使われることがあります。特に通販サイトでは、これらの単位が布選びの重要なヒントになります。

• 薄手: 裏地、ブラウス、ハンカチなど。透け感があるものが多い。
• 中厚手: シャツ、スカート、クッションカバーなど。幅広い用途に使われる。
• 厚手: デニム、帆布、コートなど。バッグや丈夫なアウターに適している。

布を選ぶ際は、必ず商品ページに記載されている「厚さの目安」をチェックし、自分が作りたい作品の完成形をイメージしながら選ぶようにしてください。例えば、自立するしっかりとしたトートバッグを作りたいのに、薄手の布を選んでしまうと、完成度が低くなってしまいます。

コットン・リネン・ウールなど人気の素材を徹底比較！

布選びの醍醐味は、なんといってもその「素材」の違いを知ることです。素材が変われば、手触り、通気性、保温性、そしてお手入れの方法まで全てが変わります。ここでは、手芸で特によく使われる人気の素材を比較し、それぞれの魅力と注意点を解説します。

それぞれの素材の特性を知ることで、「この布は冬のコートにぴったりだな」「この布でベビー服を作ろう」といった具体的なイメージが湧いてくるはずです。

天然繊維の王道：コットン（綿）とリネン（麻）

コットン（綿）
コットンは、手芸の世界で最もよく使われる素材です。その理由は、「肌触りが良く」「吸水性に優れ」「扱いやすい」という三拍子が揃っているからです。Tシャツからパッチワーク、マスクまで、どんなアイテムにも対応できる万能さが魅力です。

• メリット: 耐久性があり、洗濯機で洗えるものが多く、肌に優しい。
• デメリット: シワになりやすい、洗濯で縮みやすい（水通しが必須）。

リネン（麻）
リネンは、独特のシャリ感と、使うほどに柔らかくなる風合いが魅力の素材です。吸湿性と速乾性に優れているため、夏の衣類やキッチン用品に最適です。ナチュラルで素朴な雰囲気が好きな方に人気です。

• メリット: 通気性が抜群、丈夫で長持ち、速乾性がある、シワも風合いとして楽しめる。
• デメリット: 価格がやや高め、初期は硬さがある、独特の匂いを感じることがある。

リネンもコットンと同様に水通しが必要ですが、リネンは水通しをすることでさらに風合いが良くなります。ぜひ、手間を惜しまずに挑戦してみてください。

暖かさの代表格：ウールとポリエステル

ウール（毛）
ウールは、動物の毛（主に羊）から作られる天然繊維で、「保温性」「吸湿性」に優れているため、冬のコートやマフラー、ブランケットに欠かせません。水を弾く性質もあるため、アウターに適しています。

• メリット: 非常に暖かい、湿気を吸ってくれるので蒸れにくい、高級感がある。
• デメリット: 虫食いに注意が必要、お手入れはドライクリーニングが推奨されることが多い、チクチクすることがある。

ポリエステル
ポリエステルは、石油を原料とする化学繊維で、現代の布製品に欠かせない素材です。「軽くて丈夫」「シワになりにくい」「乾きが早い」という特性から、幅広い用途で使われています。

• メリット: 価格が安い、耐久性が高い、色落ちしにくい、手入れが簡単。
• デメリット: 静電気が起きやすい、吸湿性が低いので蒸れやすい、熱に弱い。

ポリエステルは、コットンやウールと混紡されることも多く、それぞれの欠点を補い合った「ハイブリッドな布」もたくさん存在します。布を選ぶときは、素材の割合にも注目してみましょう。

用途別！「マスク・入園グッズ・服」に最適な布の素材

「作りたいものが決まった！」次は、その作品に最適な布を選びましょう。布選びのセオリーを知っていると、作品の完成度が格段に上がります。ここでは、手芸で人気の高い3つの用途に絞って、「これを選べば間違いなし！」という素材と、その理由を解説します。

清潔感と通気性が命！マスクに最適な布

コロナ禍以降、手作りマスクを作る機会が増えましたが、マスクの布選びは「通気性」「肌触り」「吸湿性」が特に重要です。

• ダブルガーゼ（二重ガーゼ）: マスクの裏地として定番中の定番です。非常に柔らかく、肌への刺激が少ないため、敏感肌の方やお子様にも安心です。通気性と吸湿性を兼ね備えています。
• 薄手〜中厚手の綿（コットン）ブロード: マスクの表地として使われます。目が細かく、適度なハリがあるため、形が崩れにくく、見た目もきれいに仕上がります。
• リネン（麻）: 夏場など、通気性を重視したい時に内側に使うと、ひんやりとした肌触りが気持ち良いです。

マスクは頻繁に洗濯するため、必ず「水通し」をしてから裁断するようにしましょう。水通しをすることで、洗濯による布の縮みを予防し、完成後のマスクのサイズが変わってしまうのを防げます。

耐久性と可愛さがポイント！入園・入学グッズに最適な布

レッスンバッグや上履き入れなどの入園・入学グッズは、毎日使うものなので「耐久性」が最も重要です。また、お子様が喜ぶ「可愛さ」も大切にしたいですよね。

• オックスフォード: コットン生地の中でも、平織りで比較的厚手で丈夫な生地です。バッグやポーチなど、しっかりした形を保ちたいものに最適です。キャラクター柄も豊富です。
• キルティング: 間に綿を挟んで縫い合わせてあるため、クッション性があり、ふんわりとした厚みがあります。レッスンバッグの裏地や、座布団カバーなどにおすすめです。
• 帆布（キャンバス）: 特に丈夫なバッグや、長く使いたいものに。非常に厚いので、家庭用ミシンでは難しい場合もありますが、耐久性は抜群です。

これらの布と合わせて、バッグの口部分には「Dカン」や「テープ」といった副資材も必要になります。布と副資材を一緒に手芸店で選ぶと、色や雰囲気が統一できて失敗が少ないですよ。

着心地とシルエット重視！洋服作りに最適な布

洋服作りは布選びが仕上がりの8割を決めると言っても過言ではありません。特に、「ドレープ性（布の落ち感）」や「伸縮性」を考慮することが大切です。

アイテム別おすすめ布

アイテム	おすすめの布
ブラウス・シャツ	ブロード、ローン（薄手の綿）、シルク
Tシャツ・カットソー	天竺ニット、スムースニット（伸縮性のある編物）
スカート・ワンピース	リネン、ウールギャバジン、ツイル（綾織りの綿）

ニット生地で洋服を作る場合は、ニット生地専用の針や糸が必要になりますので、合わせて準備してくださいね。伸縮性がある分、縫い方を間違えると生地が波打ってしまうので注意が必要です。

実店舗と通販、それぞれのメリット・デメリットを徹底比較

ここまで、様々な布の購入場所を見てきましたが、結局のところ「実店舗とネット通販、どっちが良いの？」という疑問が残るかもしれません。結論から言うと、どちらも一長一短があり、あなたの「布選びのこだわり」によって最適な場所が変わります。

ここでは、それぞれのメリットとデメリットを明確にし、あなたが「今、どちらを選ぶべきか」を判断するための比較表を作成しました。

実店舗派のこだわりと、通販派の合理性

実店舗のメリットとデメリット

• メリット:
  • 布を直接見て、触って、匂いを嗅いで確認できる。
  • 店員さんから、布の特性や裁縫のアドバイスをもらえる。
  • 布のカットを依頼できる（10cm単位など）。
• デメリット:
  • 営業時間内にしか行けない。
  • 大型店以外は品揃えに限界がある。
  • 欲しい布が売り切れている場合がある。

実店舗は、特に「色や質感にこだわりたい」「素材の知識を深めたい」という方に最適です。店員さんのアドバイスは、ネットの情報よりもずっと具体的で役立つことがあります。

ネット通販のメリットとデメリット

• メリット:
  • 場所や時間を問わず24時間いつでも注文できる。
  • 実店舗では扱っていない、珍しい柄や素材が見つかる。
  • セールやクーポン利用で実店舗より安くなることが多い。
• デメリット:
  • 実物の色や質感が分かりにくい（画像との差がある）。
  • 送料がかかる場合がある。
  • 布が届くまでに時間がかかる。

ネット通販は、「価格を重視したい」「とにかく多くの種類から選びたい」という、合理性と効率性を求める方にぴったりです。また、リピート購入する布が決まっている場合は、毎回お店に行かずに済むので非常に便利です。

最適な布の購入場所を判断するチェックリスト

あなたが今、どちらを選ぶべきかの判断は、このチェックリストで明確になります。

あなたの状況	おすすめの購入場所
初めて手芸をする	実店舗（手芸専門店）
急いで布が欲しい	実店舗（100均やホームセンター含む）
特殊なヴィンテージ布が欲しい	ネット通販（専門サイト） or フリマアプリ
大量の布を安く買いたい	ネット通販（セール時）
色や肌触りが最重要	実店舗

ぜひ、この比較を参考に、あなたの手芸ライフをより豊かにする布を見つけてくださいね。

買う前に知っておきたい！布の正しい「測り方」と「必要量」

布を買う際、「どのくらい買えばいいの？」と悩むことがありますよね。特に、洋服や大物を作る場合、必要な布の量が足りないと、せっかくの作品が台無しになってしまいます。ここでは、布を無駄にしないための正しい「測り方」と「必要量」の考え方を解説します。

布の単位「メートル」と「幅」の理解

布は、基本的に「〇〇メートル（m）」という長さの単位で販売されますが、これと同時に重要なのが「布の幅」です。布の幅は、一般的なもので110cmや150cmなど、布の種類によって決まっています。これは、お店で布を広げたときの横の長さです。

必要な布の量を計算するステップ

1. 作りたいものの「完成サイズ」を確認する: パターン（型紙）がある場合は、パターンに記載されている「必要用尺」を確認します。
2. 「布幅」と「パーツの配置」を考える: 幅が広い布（150cmなど）は、幅の狭い布（110cmなど）に比べて、同じ長さでもより多くのパーツを配置できます。
3. 「柄の方向」と「柄合わせ」を考慮する:
   • 一方向の柄: 全てのパーツを同じ方向に配置する必要があるため、必要な長さが増えます。
   • 柄合わせ: チェック柄やストライプ柄の場合、柄をきれいに合わせるために、多めに布を購入する必要があります。

柄合わせが必要な場合は、記載されている必要用尺よりも最低でも10%〜20%増しで購入することをおすすめします。特に大きな柄ほど、余分に必要になります。

水通しと地直しの重要性

コットンやリネンなどの天然繊維は、水に濡れると縮む性質があります。この縮みを防ぐために、裁断・縫製を始める前に必ず行うのが「水通し（みずとおし）」と「地直し（じなおし）」です。

• 水通し: 布を水に浸して一度縮ませておく作業。これにより、完成後に洗濯してもサイズが変わりません。
• 地直し: 水通し後、アイロンをかけて布の歪みを整える作業。布の目（縦横の繊維）をまっすぐにすることで、歪みのないきれいな作品に仕上がります。

「地直し」をしっかり行うことで、布がまっすぐになり、裁断が正確にできます。これは、洋服の仕上がりに大きく影響しますので、面倒でも必ず行ってくださいね。

モモストアが教える！失敗しない布選びのための最終チェックリスト

布選びは、作品の出来栄えを左右する最も重要なプロセスです。最後に、モモストアがこれまでの経験から導き出した、「これだけは確認して！」という最終チェックリストをまとめました。布選びで迷ったとき、このチェックリストを読み返してみてください。きっと、最良の選択ができるはずです。

【用途別】最適な布の条件を再確認

まず、あなたの作りたいものが、以下のどの条件を最も必要としているかを再確認しましょう。

作りたいもの	最も必要な条件
バッグ、ポーチ	厚み、耐久性、ハリ
子供服、ベビー服	肌触り（柔らかさ）、通気性、洗濯耐性
インテリア（カーテン、カバー）	遮光性、大判サイズ、色落ちしにくさ
小物、マスコット	カットクロスで十分、色数、扱いやすさ

例えば、ベビー服を作るなら、デザインよりも「肌触りが柔らかいダブルガーゼ」や「オーガニックコットン」を優先すべきです。逆に、バッグなら「デザイン」よりも「オックスフォードや帆布のような耐久性」が重要になります。

【購入場所別】失敗を避けるための最終チェック

実店舗とネット通販、どちらで買うにしても、最後に以下の点を自問自答してみてください。

• 実店舗で買う場合:
  • 「この布は、洗濯でどれくらい縮みますか？」と店員さんに尋ねる（水通し率の確認）。
  • 「思っていた色と違う」と感じていないか、自然光の元でも色を確認する。
• ネット通販で買う場合:
  • レビューを必ずチェックし、「薄い」「硬い」といったネガティブな意見がないか確認する。
  • 販売単位（50cm単位か、1m単位か）を間違えていないか、最終確認する。

布は一度買ってしまうと、なかなか返品が難しい商品です。特にネット通販では、届いてから「イメージと違った…」とならないよう、事前の情報収集を徹底しましょう。わからないことがあれば、ショップに直接メールや電話で問い合わせるのも一つの手です。

これらのチェックリストをクリアすれば、あなたは自信を持って布を購入し、満足のいく作品を完成させることができるはずですよ！

使わない布は売れる？フリマアプリで布を販売する時のポイント

手芸をしていると、どうしても「買ってはみたけど使わなかった」「使いきれなかったハギレが大量に余っている」ということが起こりますよね。そんな眠っている布たちを、必要としている誰かに譲ることができるのが、フリマアプリの素晴らしいところです。

ここでは、あなたが布を出品する側になったとき、スムーズに取引を行い、気持ちよく布を売るためのポイントを解説します。

購入者が知りたい情報を全て公開する

あなたが布を買う側の気持ちになって考えてみてください。最も不安なのは「布の状態」と「正確なサイズ」ですよね。出品する際は、これらの情報を隠さずに、できる限り詳細に記載することが、トラブルを防ぐ最も重要なポイントです。

出品時に必ず記載すべき情報

情報	記載例
素材	「綿100%（オックスフォード）」「ポリエステル65%・綿35%」など、正確に。
サイズ	「幅110cm × 長さ200cm」のように、横幅と長さを正確に測って記載。
状態	「水通し済み（未使用）」「水通しなし（自宅保管）」「使いかけのハギレ」など。
注意点	「猫を飼っています」「自宅保管のため畳みジワがあります」など、正直に記載。

特に、水通しをした布は、購入者がそのまま使えるため、メリットとして大きく記載しましょう。また、色味についても、「実物は写真よりも少し暗い青です」のように、正直にコメントを添えることで、購入者の満足度が高まります。

布の魅力を最大限に伝える写真の撮り方

フリマアプリでは、写真が全てです。布の魅力や状態が伝わるように、以下の点を意識して写真を撮影しましょう。

• 全体像とアップ: 布の全体がわかる写真と、柄や織り目がわかるアップの写真を両方載せる。
• 明るさ: 自然光の下で撮影し、布の「本来の色」が伝わるようにする。フラッシュは使わない方が良い場合が多いです。
• サイズを比較できるもの: 定規やメジャーを添えて撮影すると、サイズ感をより正確に伝えられます。

もし、ブランドやメーカーが分かれば、その名前をタイトルに入れることで、検索に引っかかりやすくなります。
使わない布をお金に変えて、その資金でまた新しい布を購入する…というサイクルを作ることで、あなたの手芸ライフはさらに充実するはずですよ！