「布」が売っている場所はどこ?種類別の販売店と賢い選び方を徹底解説
こんにちは、モモストアです!
ハンドメイドや洋裁を始めたいと思ったとき、まず最初にぶつかるのが「どこで布を買えばいいんだろう?」という疑問ですよね。
一見すると布はどこでも売っているように思えますが、実は用途や求める品質によって、ベストな購入場所は大きく異なります。
「せっかく買ったのにイメージと違った」「必要な量が足りなかった」なんて失敗は避けたいもの。
この記事では、手芸専門店から意外な穴場まで、布が手に入る場所を徹底的に解説し、失敗しないための布の選び方、購入時の注意点まで詳しくご紹介します。
この記事を読めば、あなたの「作りたい!」にぴったりの布が、きっと見つかりますよ!
・用途別!「手芸専門店」で布を買うメリットとデメリット
・お手軽さが魅力!「100円ショップ・手芸コーナーのある大型店」の布事情
・大量購入やプロ仕様ならここ!「問屋・専門店街」を狙うべし
・失敗なしの布選び!素材ごとの特徴と適した用途をマスターしよう
- 手芸専門店からホームセンターまで!布が買える場所を一挙紹介
- 用途別!「手芸専門店」で布を買うメリットとデメリット
- お手軽さが魅力!「100円ショップ・手芸コーナーのある大型店」の布事情
- 大量購入やプロ仕様ならここ!「問屋・専門店街」を狙うべし
- 失敗なしの布選び!素材ごとの特徴と適した用途をマスターしよう
- 買う前に確認必須!知っておきたい「布の単位(メーター・ヤード)」と必要量の計算方法
- ネット通販VS実店舗!それぞれの賢い使い分けと注意点
- ネットで探すならココ!おすすめの通販サイトとチェックすべきポイント
- 【節約術】安くて良い布を見つけるための探し方
- 古着や廃材も活用!リサイクル・アップサイクルで布をゲットするアイデア
- 布のプロに聞く!お店選びで失敗しないための3つのチェックリスト
- 目的別!おすすめの布の種類と購入場所まとめ
- まとめ:あなたの「作りたい」にぴったりの布はきっと見つかる!
手芸専門店からホームセンターまで!布が買える場所を一挙紹介

「布」と一口に言っても、コットン、リネン、ウール、ポリエステル、ニットなど、素材も種類もデザインも無限にありますよね。
そして、それらの布が売られている場所も実はとても幅広いんです。
購入場所の選択は、価格、品質、品揃え、専門性、そして手軽さに大きく影響します。
主な購入先を、それぞれの特徴と合わせてご紹介します。
主な布の購入先一覧とそれぞれの特徴
まずは、布を探すときに思い浮かぶ、代表的なお店を比較してみましょう。
| 購入場所 | 特徴 | 向いている用途 |
| 手芸専門店 (ユザワヤ、オカダヤなど) |
品揃えが豊富で、専門的な素材や洋裁道具も揃う。店員さんに相談できるのが最大の強み。 | 本格的な洋服作り、特殊な素材、相談しながら選びたいとき。 |
| 大型雑貨店・ホームセンター (東急ハンズ、一部のニトリなど) |
手芸コーナーの一角にあり、簡単な手芸やDIY向きの定番布が多い。他の買い物ついでに便利。 | 初心者向けの小物作り、簡単な補修、DIY用の布。 |
| 100円ショップ (ダイソー、セリアなど) |
安価で手軽な布が少量手に入る。種類は限られるが、小物作りには十分。 | フェルトやカットクロス、試作、子どもの工作。 |
| 生地の問屋・専門店街 (日暮里繊維街など) |
プロ仕様の生地、珍しい生地が豊富。メーター単位での販売が多く、価格も手頃な場合がある。 | プロのクリエイター、大量購入、コスト重視。 |
| ネット通販・専門サイト (大塚屋、鎌倉スワニーなど) |
デザインや種類が圧倒的に豊富。全国どこからでも購入可能。実物を見れないのが難点。 | 珍しい柄、リピート購入、掘り出し物探し。 |
| フリマアプリ・オークション (メルカリ、ヤフオクなど) |
個人の余り布やデッドストックが出品される。掘り出し物が多いが、品質の保証はない。 | 一点物探し、格安での入手、練習用の布。 |
この表からもわかるように、どこで布を買うかは、あなたが「何を」「どれくらいの量」「どんな品質で」作りたいかによって変わってきます。
例えば、本格的なウェディングドレスを作りたいのに100円ショップの布では無理がありますし、ちょっとした巾着袋を作りたいだけなのに、プロ向けの問屋で大量に買う必要はありませんよね。
それぞれの販売場所の特性を理解して、賢く布を選んでいきましょう!
用途別!「手芸専門店」で布を買うメリットとデメリット
本格的にハンドメイドや洋裁を楽しむなら、まず訪れたいのが「手芸専門店」です。
ユザワヤさんやオカダヤさんといった大型店から、地域の小さな手芸屋さんまで、ここでは布に関するあらゆるニーズに応えてくれる環境が整っています。
手芸専門店を選ぶべき最大の理由
手芸専門店の最大の魅力は、やはりその「圧倒的な品揃え」と「専門知識」にあります。
- 素材の多様性:コットン、リネン、ウールといった定番はもちろん、特殊な機能性素材、舞台衣装用の生地、皮革、合皮など、他店ではなかなか見つからないような素材まで幅広く取り揃えられています。
- 道具が揃う:布だけでなく、糸、ミシン、針、ボタン、ファスナー、型紙など、製作に必要な関連グッズが全て揃います。
- プロのアドバイス:店員さんは手芸や洋裁の知識が豊富なプロフェッショナルです。「この服にはどの布が良いですか?」「初心者でも扱いやすい布は?」といった質問に、具体的に答えてもらえるのは大きなメリットです。
特に初心者の方や、初めて挑戦するアイテムの布を選ぶ際には、実際に布を触って、店員さんの意見を聞きながら選べるのは本当に心強いですよね。
デメリットと利用の際の注意点
しかし、手芸専門店にもデメリットはあります。利用する際は以下の点に注意しましょう。
価格はやや高めになることも
専門性の高い布や有名ブランドの布は、価格設定がやや高めになる傾向があります。
もちろん、セールや会員割引などをうまく活用すればお得に購入できますが、他の購入先と比べると、コストはかさみがちです。
品揃えが多すぎて迷う
品揃えが豊富すぎるため、「結局どれを選べばいいか分からない…」と迷ってしまうことも少なくありません。
行く前に「何を作るか」「必要な布の素材や色」をある程度決めてから行くと、スムーズに選べますよ。
切り売りが基本
ほとんどの専門店では、布を必要な分だけカットしてもらう「切り売り」が基本です。
そのため、裁断に時間がかかる場合もありますし、一度裁断した布は原則として返品・交換ができません。購入前にサイズの確認をしっかり行うことが重要です。
本格的な作品を作りたいとき、ちょっと複雑な洋服に挑戦したいときは、迷わず手芸専門店を訪れてみてください。
ネットでは得られない、布の手触りや、プロのアドバイスは、あなたの作品の完成度を格段に上げてくれるはずです。
お手軽さが魅力!「100円ショップ・手芸コーナーのある大型店」の布事情
「まずは手軽に何か作ってみたい」「試しにちょっとだけ布が欲しい」という方にとって、身近な100円ショップや、イオン、イトーヨーカドーなどの大型店の布コーナーは非常に魅力的です。
専門店の布とは少し性質が異なりますが、工夫次第で十分素敵な作品が作れます。
100円ショップ(ダイソー、セリア、キャンドゥ)の布の活用法
最近の100円ショップは、手芸用品の進化が目覚ましいですよね。
布に関しても、以前よりも種類が増えてきています。
- カットクロス:小さな小物やアップリケに最適なサイズにカットされた布が主流です。柄も豊富で、季節に合わせた可愛いデザインが見つかります。
- フェルトやフリース:比較的厚みがあり、端の処理がいらないフェルトや、冬場の小物に便利なフリースは常に定番商品として置かれていることが多いです。
- 端切れパック:専門店では高価なリネンやシーチングなどの端切れが、お試し価格で手に入ることもあります。
ただし、品質はやはり専門店に比べると劣る場合があるため、洗濯頻度の高いものや、耐久性が必要なものを作る際には、注意が必要です。
あくまで「練習用」「試作」「小さな小物」として活用するのが賢い使い方と言えるでしょう。
【活用アイデア】
コースター、シュシュ、ポケットティッシュケース、ミニポーチなど、小さなアイテム作りにぴったりです。
大型店の手芸コーナー(ホームセンター・雑貨店など)
ホームセンターや、ショッピングモール内の大型雑貨店(東急ハンズなど)にも、布が売られていることがあります。
ホームセンターの布:DIYや実用性が高い布
ホームセンターでよく見かけるのは、DIYや実用性の高い布です。
- ビニールクロス・テーブルクロス:テーブルや棚の目隠し、防水性の必要なものに使えます。
- キャンバス地・帆布:バッグや工具入れなど、丈夫さが求められるアイテム作りに適しています。
- 遮光・防水布:カーテンや屋外用カバーなど、機能性を重視した布が見つかります。
洋服作りには向きませんが、生活に役立つ実用的なアイテムを作る際には、チェックしておきたい穴場です。
大型雑貨店の布:インテリアやデザイン重視の布
大型雑貨店の手芸コーナーでは、インテリア向けの布や、デザイン性の高いプリント柄が見つかることがあります。
北欧風の柄や、アーティストとのコラボ柄など、ファッション性が高い布を少量だけ欲しいときにおすすめです。
これらの場所は、他の買い物のついでに気軽に立ち寄れるのが最大のメリットです。ぜひ、お近くのお店の手芸コーナーを覗いてみてくださいね。
大量購入やプロ仕様ならここ!「問屋・専門店街」を狙うべし
趣味で洋裁を始めた方でも、作品をたくさん作るようになったり、販売を検討し始めたりすると、「もっと安く、もっと良い布を大量に手に入れたい!」というニーズが出てきますよね。
そんなときに利用したいのが、布の問屋や、繊維関連の専門店が集まる「繊維街」です。
有名なところでは、東京の日暮里繊維街や、大阪の船場センタービルなどがあります。
問屋・繊維街のメリットは価格と品揃えのスケール
問屋街の最大のメリットは、何といってもプロ向けの品質の布を、驚くほど手頃な価格で手に入れられることです。
なぜ安いのかというと、問屋はメーカーから直接仕入れたり、アパレル産業の「余り生地(デッドストック)」を扱っていることが多いためです。
一般的な小売店を通さないため、その分のコストがカットされているんですね。
問屋街の魅力的なポイント
- 価格が安い:小売価格の半額以下になることも珍しくありません。
- プロ仕様の生地:高級ブランドの洋服に使われるような、高品質なウールやシルク、機能性素材なども見つかります。
- 掘り出し物が多い:一点ものの珍しい柄や、二度と手に入らない貴重なデッドストックが見つかる可能性があります。
- メートル単位で購入可能:基本的には長い単位での販売ですが、小ロットでも対応してくれる店舗もあります。
特に日暮里繊維街などは、アパレルのプロや、コスプレイヤーさんが衣装の布を探しに来る場所としても有名です。特殊な色や素材、舞台映えする生地を探しているなら、一度足を運ぶ価値は十分にあります。
問屋街での布探しのコツと注意点
問屋街は、手芸専門店とは少し雰囲気が異なります。
初めて行く際は、以下の点に注意するとスムーズに布探しができますよ。
リピート購入は難しいと心得る
問屋が扱う「デッドストック」の布は、売り切れたら二度と入荷しないことがほとんどです。
定番商品を探している場合は問題ありませんが、「この柄で大量に作り続けたい」という場合は、その場で見つけた布を全て購入するくらいの心づもりが必要です。
切り売りの単位と最低購入量を確認
店舗によっては「最低3メートルから」など、最低購入量が設定されている場合があります。
また、布の単位も「〇〇キログラム単位」や「一反(いったん)まるごと」といった、一般の手芸店では見かけない単位で売られていることもあるので、購入前に必ず確認しましょう。
現物確認と品質チェック
問屋では、布が山積みにされていたり、簡易的な陳列になっていることもあります。
購入前に、色ムラがないか、汚れや傷がないかをしっかりチェックすることが大切です。特に、B反(製造過程で多少のキズや汚れがついたもの)は格安ですが、使える部分と使えない部分を考慮して購入しましょう。
問屋街での布探しは、まるで宝探しのような楽しさがあります。時間に余裕を持って、色々なお店を回ってみてくださいね!
失敗なしの布選び!素材ごとの特徴と適した用途をマスターしよう
布が売っている場所がわかったら、次に大事なのは「どんな布を選ぶか」です。
布選びで失敗しないためには、素材ごとの特性をしっかり理解しておくことが不可欠です。
ここでは、ハンドメイドで特によく使われる定番素材の特徴と、それぞれどんなアイテム作りに向いているかをご紹介します。
定番素材の特徴と活用法早見表
| 素材名 | 特徴 | メリット・デメリット | 向いている用途 |
| 綿(コットン) | 吸湿性・通気性に優れる。肌触りが良く、扱いやすい。 | メリット:丈夫、洗濯しやすい、種類豊富。 デメリット:シワになりやすい、乾きにくい。 |
洋服(Tシャツ、ブラウス)、小物、バッグ、入園入学グッズ全般。 |
| 麻(リネン、ラミー) | 通気性・吸水性が抜群。速乾性もあり、独特のシャリ感と風合いが魅力。 | メリット:丈夫、涼しい、使えば使うほど柔らかくなる。 デメリット:シワになりやすい、最初のうちは硬い。 |
夏服、キッチンクロス、カーテン、インテリア小物。 |
| ポリエステル | 合成繊維。丈夫で耐久性があり、シワや型崩れに強い。 | メリット:速乾性、シワになりにくい、軽い。 デメリット:吸湿性が低い、静電気が起きやすい。 |
スポーツウェア、裏地、バッグ、レイングッズ、コスプレ衣装。 |
| ウール | 保温性が高く、暖か。弾力性があり、シワになりにくい。 | メリット:暖かい、高級感がある、吸湿性・放湿性がある。 デメリット:虫食いに注意、手入れに手間がかかる。 |
冬のコート、ジャケット、マフラー、ブランケット。 |
| ニット(ジャージー) | 編み物で伸縮性が高い。動きやすく着心地が良い。 | メリット:伸縮性、着心地が良い。 デメリット:裁断・縫製が難しい、端が丸まりやすい。 |
Tシャツ、カーディガン、パーカー、子ども服。 |
特に初心者の方が洋服作りや小物作りに挑戦するなら、まずは綿(コットン)100%のシーチングやブロードから始めるのがおすすめです。
比較的ハリがあり、ミシンで縫いやすく、価格も手頃なものが多いので、失敗しにくいですよ。
布を選ぶときに必ずチェックすべき3つのポイント
お店で布を前にして迷ったとき、この3つのポイントを思い出してください。
厚み(薄い、普通、厚い)
同じコットンでも、薄いローン生地はブラウスに、厚いオックス生地はバッグに向いています。
洋服の型紙には、「適した生地の厚み」が必ず書いてあるので、それに合わせましょう。
厚手の布は家庭用ミシンでは縫えない場合もあるため、ミシンのパワーも考慮に入れてください。
硬さ・風合い(ハリがある、柔らかい、ドレープ性)
布の風合い(ドレープ性)は、服のシルエットに直結します。
- ハリのある布(オックス、帆布など):バッグや、かっちりしたシャツ、ボリュームのあるスカートに向いています。
- 柔らかい布(ダブルガーゼ、ローンなど):肌着やベビー服、とろみのあるブラウスなど、肌触りや動きやすさを重視するアイテムに向いています。
実際に触って、握ってみて、シワの寄り方を確認するのが一番確実です。
透け感と裏地が必要かどうか
特に薄手の布(リネンやローン)は、光に透かしてみると「思ったより透けた!」ということがあります。
洋服にする場合は、裏地が必要かどうかを事前に判断することが重要です。裏地用の布も忘れずに購入しましょう。
もし迷ったら、遠慮せずに店員さんに「これで〇〇(作りたいもの)を作りたいのですが、向いていますか?」と尋ねてみましょう。きっと的確なアドバイスがもらえますよ。
買う前に確認必須!知っておきたい「布の単位(メーター・ヤード)」と必要量の計算方法
布の購入で意外とつまづきやすいのが「単位」と「必要量の計算」です。
せっかく布を選んでも、量が足りなかったり、買いすぎたりしてしまうと、テンションが下がってしまいますよね。
ここでは、布を購入する際に知っておきたい基本的な知識をまとめました。
布の販売単位「メーター」と「ヤード」
布の販売単位は、主に以下の2種類があります。
| 単位 | 詳細 | 主に使われる場所 |
| メーター(m) | 100cm。日本国内のほとんどの店舗で使われる一般的な単位。 | 日本の手芸専門店、問屋、ネットショップ。 |
| ヤード(yd) | 約91.44cm。メートル法ではないため、特に海外輸入の布で使われることが多い。 | 海外のネットショップ、輸入生地を扱う専門店、キルトの布など。 |
要注意ポイント:
海外のネット通販などで布を購入する際は、「メートル」と「ヤード」を間違えないように注意しましょう。
ヤードで買ってしまい、計算が狂って1割近く足りなかった!という失敗談はよく聞かれます。
布の必要量の計算方法の基本
必要な布の量を計算するためには、まず「布の幅(生地巾)」を理解することが重要です。
布の幅(生地巾)とは?
布はロール状に巻かれて売られていますが、このロールの幅を「生地巾」と呼びます。
一般的な布の幅は決まっていますが、素材によって異なります。
- 一般的な生地巾:110cm前後(シャツ、小物、定番のプリント柄など)
- 広巾:140cm~150cm前後(ウール、麻、アパレル向けの洋服地など)
- 極広巾:200cm以上(シーツやカーテンなど)
型紙(パターン)に記載されている必要量は、この「生地巾」を前提として計算されています。
例えば、「生地巾110cmで2m必要」と書いてある型紙に対し、広巾(150cm)の布を使えば、必要な長さは短くなる可能性があります。
型紙に頼るのが一番!
洋服やバッグなど、型紙を使って作る場合は、型紙に必ず「必要な布の量」が記載されています。
基本的には、その指示に従って購入すれば問題ありません。
小物作りの目安
型紙がない簡単な小物(巾着袋など)を作る場合の目安は、以下の通りです。
| アイテム | 目安の必要量(生地巾110cmの場合) | 補足 |
| ランチマット(40×60cm) | 0.7m | 裏地をつける場合は倍量必要です。 |
| 大人用エプロン | 1.5m~2m | デザインや丈によって大きく異なります。 |
| 子どもの半袖Tシャツ(110サイズ) | 1m前後 | 柄合わせが必要な場合は、少し多めに。 |
迷ったら「多めに」買うのが鉄則!
布の裁断は、一度間違えると取り返しがつきません。
特に柄合わせが必要な場合や、失敗が不安な場合は、10cm~20cm程度多めに購入しておくことを強くおすすめします。
余った布は、アップリケや小物作りに活用できますよ。
ネット通販VS実店舗!それぞれの賢い使い分けと注意点
布の購入は、大きく分けて「実店舗(手芸専門店や問屋)」と「ネット通販」の2つの方法があります。
それぞれにメリット・デメリットがあるため、目的によって使い分けるのが賢い買い方です。
実店舗(触って選べる)のメリット・デメリット
実店舗で購入する最大のメリットは、五感をフル活用して布を選べることです。
メリット
- 質感と色を正確に確認できる:布の厚み、硬さ、風合い、ドレープ性(布の落ち感)を実際に触って確認できます。微妙な色のニュアンスも正確に把握できます。
- 他の材料を同時に探せる:布に合わせて、ボタンやファスナー、裏地などを同時に選ぶことができるため、トータルコーディネートがしやすいです。
- 専門家のアドバイスがもらえる:疑問点があれば、その場ですぐに店員さんに質問できます。
デメリット
- 品揃えに限界がある:店舗のスペースには限りがあるため、ネットに比べると種類が限定されます。
- 移動時間とコストがかかる:近くに専門店がない場合、交通費や移動時間がかかります。
- 価格比較がしにくい:他の店舗と比較検討しにくいです。
実店舗が向いている人:
初めての布、高価な布、洋服など風合いが重要なもの、色合わせが重要なものを購入したい人。
ネット通販(手軽さが魅力)のメリット・デメリット
自宅にいながら、全国、あるいは世界中の布から選べるのがネット通販の魅力です。
メリット
- 品揃えが圧倒的:実店舗では見つからないような、珍しい柄や輸入生地、限定のコラボ生地が見つかります。
- 価格比較が容易:複数のサイトを比較して、最安値やセール品を探しやすいです。
- 24時間いつでも購入可能:自分の好きなタイミングでゆっくり選べます。
デメリット
- 質感・色が分かりにくい:写真だけでは、布の厚みや硬さ、微妙な色合いが伝わりにくいです。
- 送料がかかる場合がある:少量の購入だと、送料のせいで割高になってしまうことがあります。
- 到着まで時間がかかる:すぐに作りたいアイテムがある場合、到着を待つ必要があります。
ネット通販が向いている人:
リピート購入、定番の柄・素材、大量購入、近所に専門店がない人、価格重視の人。
賢い使い分けテクニック
一番賢いのは、この二つを組み合わせて使うことです。
- 実店舗で「試す」:初めての素材や、高価な布の場合、まず実店舗でサンプルや少量のカットクロスを購入し、実際に触って洗濯やアイロンを試してみる。
- ネットで「大量買い・リピート」:試した結果、気に入ってリピートしたい布や、大量に必要な布は、ネット通販でまとめて購入する(送料がお得になる場合が多い)。
また、ネットショップの中には、「生地見本(スワッチ)」を格安または無料で提供しているところもあります。これらを活用すれば、ネットでも安心して購入できますよ。
ネットで探すならココ!おすすめの通販サイトとチェックすべきポイント
ネット通販は種類が多すぎて、どこから見ればいいのか迷ってしまいますよね。
ここでは、多くのハンドメイド作家さんや洋裁愛好家に支持されている、人気のネット通販サイトと、サイト選びのポイントをご紹介します。
おすすめの布専門通販サイト
日本国内には、それぞれに個性を持った素晴らしい布のネットショップがたくさんあります。
大規模な品揃えで探しやすいサイト
- 大塚屋ネットショップ:実店舗も有名ですが、ネットショップも充実しています。特に洋服作りに適した生地の特集が多く、質感や用途の説明が丁寧です。商用利用可能な布が多いのも魅力です。
大塚屋ネットショップで布を探す(Google検索) - ユザワヤ公式ネットショップ:手芸用品全般が揃うため、布だけでなく、それに合う糸やボタンも一緒に探せます。会員割引やセールも頻繁に行われるので要チェックです。
ユザワヤのネットショップをチェック(Google検索)
リネンやナチュラル素材に特化したサイト
- 鎌倉スワニー:リネンやニット生地、輸入生地など、ナチュラルで上質な素材を多く扱っています。オリジナルのバッグキットなども人気です。
- 生地の森:天然素材(リネン、コットンなど)にこだわり、独自の染めや加工を施したオリジナル生地が豊富です。長く愛用できる上質な布をお探しの方におすすめです。
個性的なデザインや柄物が多いサイト
- デコレクションズ:北欧テイストや、動物、花柄など、可愛らしいオリジナルデザインのプリント生地が豊富です。入園入学グッズや小物作りにぴったりです。
- ノムラテーラー:京都の老舗手芸店が運営。安くて良質な生地が多く、和柄やトレンド柄など、幅広いテイストの布を取り扱っています。
ネット通販で失敗しないためのチェックポイント
実物を触れないネット通販だからこそ、以下の項目を重点的に確認しましょう。
生地巾と販売単位
前述の通り、生地巾(布の幅)が何cmなのか、販売単位がメートルなのかヤードなのか、そして「50cm単位」なのか「10cm単位」なのかを必ず確認しましょう。
透け感やドレープ性の情報
写真だけでなく、商品説明文に「透け感はほぼありません」「とろみのあるドレープ性です」といった記述があるか確認しましょう。
また、動画で布の動きを紹介しているサイトも増えているので、積極的にチェックしてください。
商用利用の可否
ご自身が作った作品をフリマアプリやハンドメイドサイト(minne、Creemaなど)で販売したい場合、購入した布が「商用利用可」かどうかを必ず確認してください。
特にブランドとのコラボ柄やキャラクター生地は、基本的に商用利用が禁止されています。
レビューと評価
実際にその布を購入した人のレビューは、非常に貴重な情報源です。
「思ったより厚かった」「写真より色が暗かった」といったレビューは、購入判断の大きな参考になります。
そして、もちろんAmazonや楽天市場、Yahoo!ショッピングでも、人気の布や手芸用品はたくさん売られています。
ポイントアップなどのキャンペーンを利用しながら、お得に購入できる場所を探してみてくださいね。
【節約術】安くて良い布を見つけるための探し方
ハンドメイドは楽しいけれど、布代も馬鹿になりませんよね。
特に大作に挑戦する場合や、色違いで何枚も作りたい場合は、できるだけ布代を抑えたいものです。
ここでは、品質を落とさずに、安くてお得な布を見つけるための具体的な節約術をご紹介します。
安価な布を探すベストなタイミング
布屋さんのセール時期を狙うのが、最も確実な節約術です。
- 季節の変わり目セール:
春夏物から秋冬物へ、またはその逆の切り替わりのタイミングで、季節外れの布が大幅に安くなります。例えば、夏が近づく頃にウール素材が、冬が近づく頃に薄手のコットンが安くなることが多いです。来シーズン用にストックしておくのも賢い方法です。 - 年末年始・ゴールデンウィークの大型セール:
手芸専門店や大型ネットショップは、これらの長期休暇中に大きなセールを行うことが多いです。会員特典と組み合わせると、さらにお得になります。 - 問屋の「ワゴンセール」や「B反」を狙う:
問屋街や布屋さんの店頭には、ハギレやB反(軽微な欠点があるものの使用可能な布)がワゴンなどで格安販売されていることがあります。細かくチェックすれば、掘り出し物が見つかる可能性が高いです。
ネットオークション・フリマアプリの活用(メルカリなど)
メルカリなどのフリマアプリやネットオークションは、個人の余り布やデッドストックが格安で手に入る宝庫です。
フリマアプリでの賢い探し方
- 検索ワードを工夫する:「布」「生地」だけでなく、「ハギレ」「デッドストック」「カットクロス」「〇〇(素材名)詰め合わせ」といった、少しニッチなキーワードで検索してみましょう。
- セット販売を狙う:少量ずつ、様々な柄や素材の布がセットになった「詰め合わせパック」は、小物作りをする方にとって非常にお得です。
- 品質は期待しすぎない:個人出品のため、保管状態や品質はまちまちです。神経質な方は、実店舗での購入をおすすめします。「練習用」「試作」と割り切って購入するのが良いでしょう。
ただし、フリマアプリで購入した布を使って作った作品を販売する際も、念のため、元の布が商用利用可のメーカー品かどうかを確認できると安心です。(メーカー名やブランド名がわかれば検索できます)。
安くても品質の良い布を見極めるコツ
安さだけを追求すると、すぐにほつれてしまったり、洗濯で大きく縮んだりする布を選んでしまうリスクがあります。
安い中でも、品質の良い布を見つけるには、以下の点をチェックしましょう。
- 産地やメーカーの記載があるか:
特に「日本製」「〇〇地方産」など、産地やメーカーの記載がある布は、品質がある程度保証されていることが多いです。 - 混率が明確か:
「綿100%」「麻50%・ポリエステル50%」など、素材の混率がパーセンテージで明確に記載されているか確認しましょう。 - 「業務用」「プロパー」表記をチェック:
問屋などで「業務用」「プロパー(正規の、アパレル向け)」と書かれた布は、価格が安くても品質はしっかりしていることが多いです。
布の節約は、作品作りのモチベーション維持にも繋がります。ぜひ、これらのテクニックを活用して、賢く布を探してみてくださいね!
古着や廃材も活用!リサイクル・アップサイクルで布をゲットするアイデア
布は、何も新品のお店で買うものだけではありません。
環境への配慮や、一点ものの個性を求める方にとって、古着や廃材、リサイクル素材を布として活用する「アップサイクル」は、非常に魅力的な布の入手方法です。
古着・古布を布として再利用する
タンスに眠っている古着や、古着屋さんで見つけた服は、最高の「布の材料」になります。
ユニクロなどのフリースを裏地や小物に
ユニクロのフリースやダウンジャケットなどは、品質が良く、軽くて暖かい機能性素材の宝庫です。
これらを解体して、ベストやバッグの裏地、防寒用の小物などに再利用できます。特に、古着なら遠慮なくハサミを入れられますよね。
着なくなったデニムやTシャツをリメイク
デニムパンツは、丈夫で味のある生地として、バッグやポーチ、パッチワークの材料に最適です。
また、着古したTシャツは、柔らかいニット生地として、子どもの肌着やパジャマ、さらには細く切って「Tシャツヤーン」と呼ばれる編み物用の糸にすることもできます。
中古着物や浴衣の活用
中古の着物や浴衣の生地は、繊細な絹や美しい綿のプリント柄が多く、小物作りに最適です。
特に絹は、光沢感があり、高級な雰囲気を出すことができるため、アクセサリーや小さなポーチの裏地に使うと作品のグレードが上がります。
【注意点】
古着は洗濯しても落ちないシミや、虫食い穴がある場合があります。解体する前に、全体をしっかりチェックし、特に目立つシミは避けて裁断するようにしましょう。
業務用廃材や資材を扱う場所
もう少し本格的な「廃材」や「デッドストック」を探したい場合は、以下の場所をチェックしてみてください。
| 場所 | 手に入る布・資材 | 特徴と注意点 |
| イベント会場の解体業者 | ターポリン(横断幕の素材)、テント生地、不織布。 | 丈夫で防水性が高い布が多いです。一般には出回らない特殊な素材が手に入りますが、量が多かったり、汚れがあったりします。 |
| テキスタイルメーカーの直売会 | アパレル向けの高品質な余り生地、サンプル生地。 | 年に数回開催されるメーカーの直売会は、プロ仕様の布を格安で手に入れる最大のチャンスです。 メーカーのホームページやSNSをこまめにチェックしましょう。 |
| 地域のバザーやフリマ | 個人の手芸愛好家が手放した布、古布、レースなど。 | 非常に安価で手に入りますが、運とタイミングが必要です。午前中の早い時間が狙い目です。 |
これらのリサイクル・アップサイクルで手に入れた布を使うことは、サスティナブル(持続可能)なものづくりに繋がりますし、何より「この布は元々〇〇だったんだよ」というストーリーが作品に生まれるのが魅力的です。
「新しい布を買う前に、家の中や地域の資源をチェックする」という習慣をつけてみると、布代の節約にも繋がりますね。
布のプロに聞く!お店選びで失敗しないための3つのチェックリスト
手芸専門店、問屋、ネット通販、リサイクル…と布が買える場所はたくさんありますが、「結局、自分にとってベストなのはどこ?」と迷う方もいらっしゃるでしょう。
ここでは、筆者モモストアが考える、布のプロ(洋裁講師やベテラン作家)が実践している、お店選びの3つのチェックリストをご紹介します。
チェックリスト1:あなたの「作りたい」レベルは?
まずは、あなたの今のレベルと作りたいものに正直になりましょう。
| レベル・作りたいもの | おすすめの購入先 | 理由 |
| 初心者・小さな小物(巾着、シュシュなど) | 100円ショップ、大型雑貨店、メルカリ | 少量で十分、安価で気軽に試せる。 |
| 中級者・日常の洋服、バッグ | 手芸専門店、ネット通販(定番品) | 品質と耐久性が必要。専門店のセール品や、ネットのレビューが多い定番品を選ぶ。 |
| 上級者・特殊な衣装、販売用の作品 | 問屋・繊維街、海外ネット通販 | 品質・コスト・デザインの独自性が求められるため、プロの仕入れルートを活用。 |
特に「洋服」を作る場合は、布の「落ち感(ドレープ性)」や「伸縮性」が非常に重要になるため、可能であれば実店舗で実際に触って確認できる手芸専門店を優先することをおすすめします。
チェックリスト2:品質と価格のバランスは取れている?
布には「適正価格」というものがあります。
あまりにも安すぎる布は、それなりの理由がある場合が多いです。
以下の点を考慮して、価格と品質のバランスをチェックしてください。
- 長く使うもの(コート、布団カバーなど):
多少高くても、耐久性や肌触りの良い天然素材(ウール、上質なリネン)を専門性の高いお店で購入する。 - 消耗品・流行もの(試作品、トレンドの柄物):
価格重視で、問屋のワゴンセール品や、100円ショップ、フリマアプリなどで探す。 - 機能性が重要(防水、遮光など):
ホームセンターや機能性素材の専門サイトで、説明文をよく読み、信頼できるメーカーのものを購入する。
「この布は、手間をかけて作る作品に見合う品質か?」を自問自答することが、失敗を防ぐ鍵となります。
チェックリスト3:返品・交換のルールは明確か?
布は原則として「切り売り」のため、一度裁断すると返品・交換ができないお店がほとんどです。 しかし、万が一、布に傷や汚れ、色ムラなどがあった場合の対応は、お店によって異なります。
- 実店舗:購入後すぐに不良品に気づいた場合は、レシートと布を持ってすぐに相談しましょう。
- ネット通販:サイトに必ず記載されている「返品・交換規定」を、購入前に一度読んでおきましょう。特に「お客様都合の返品不可」や「イメージ違いによる返品不可」の記載は要注意です。
また、ネットで購入した布の色がどうしてもイメージと違った場合、無理に使おうとせずに、フリマアプリに出品する、またはハギレとして小物に使うなど、潔く用途を変えることも、布を無駄にしない大切な心構えです。
これらのチェックリストを参考に、あなたにとってベストな布の購入場所を見つけてくださいね。
目的別!おすすめの布の種類と購入場所まとめ
最後に、あなたが作りたいものに合わせて、どのような布を選び、どこで購入するのが最適か、具体的なアイテム別におすすめをまとめます。
アイテム別:布の種類と購入先の最適解
| 作りたいアイテム | おすすめの布の種類 | 最適な購入場所 |
| 裏地付きトートバッグ | 表:帆布(キャンバス)、厚手オックス 裏:シーチング、薄手コットン |
手芸専門店、ホームセンター(帆布)、ネット通販(デザイン柄) |
| とろみのあるブラウス | ローン、サテン、レーヨン混、リネン(薄手) | 手芸専門店(風合い確認)、ネット通販(無地、専門サイト) |
| 子どもの入園入学グッズ | キルティング、オックス、ラミネート加工布 | 手芸専門店(キャラクター柄)、大型雑貨店(定番柄) |
| 冬のコート・ジャケット | ウール、カシミヤ混、ツイード | 問屋(高品質)、手芸専門店(型紙と合わせて相談) |
| コスプレ・舞台衣装 | サテン、合皮、エナメル、ベロア、オーガンジー | 問屋・繊維街(特殊素材)、ネット通販(色数豊富) 舞台衣装用生地の専門店を見る(Google検索) |
| パッチワーク・キルト | プリントコットン(柄物)、先染め布 | ネット通販(柄物専門店)、キルト専門の実店舗 パッチワーク専門店の情報(Google検索) |
布を長持ちさせるための豆知識
せっかく選んで作った布の作品を長く愛用するために、購入後のひと手間も重要です。
- 水通し(地直し)の徹底:
特に綿や麻などの天然素材は、水に濡れると大きく縮む性質(縮みやすい)があります。
裁断・縫製する前に、一度水に浸して乾かす「水通し(地直し)」を必ず行いましょう。これを怠ると、完成した後に洗濯で大きく型崩れしてしまいます。 - アイロンがけの注意:
ポリエステルなどの化学繊維は、熱に弱いため、アイロンの温度が高すぎると溶けてしまいます。必ずあて布をして、低温〜中温でかけるようにしましょう。
これらの豆知識も活用して、布と長く付き合ってくださいね。
水通しの正しい方法を検索(Google検索)
まとめ:あなたの「作りたい」にぴったりの布はきっと見つかる!
この記事では、布が売っている場所から、種類や選び方、購入のコツまでを詳しく解説しました。
布探しは、作品作りの最初の、そして最も楽しいステップの一つです。
「手軽さ」を求めるなら100円ショップやフリマアプリ、「品質」や「専門知識」を求めるなら手芸専門店、「価格」や「量」を求めるなら問屋やネット通販というように、あなたの目的に合わせて賢く購入先を選びましょう。
あなたが選んだ布は、世界に一つだけの素敵な作品となって、きっとあなたの日常を彩ってくれるはずです。
ぜひ、色々な場所を巡って、運命の一枚を見つけてくださいね!
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