ドイツのクリスマスマーケットは何が売ってる？人気グルメとお土産の決定版！

寒い冬のドイツを彩るクリスマスマーケット、一度は行ってみたいと憧れますよね！
でも、実際に現地に行ったら「何が売ってるの？」「どんなものがおすすめなの？」と迷う方も多いはず。
このガイドでは、ドイツのクリスマスマーケットで絶対に外せない定番グルメや、旅の思い出になる素敵なお土産を、モモストアが詳しくご紹介します！

ドイツのクリスマスマーケットはいつから？基本情報を解説

ドイツのクリスマスマーケットは、ただのお祭りではなく、古くから続く大切な文化なんです。
一般的に、この賑やかなイベントが始まるのは、クリスマスまでの「アドベント（待降節）」と呼ばれる期間の始まりに合わせています。

具体的には、例年11月の最終週から12月初旬にかけてスタートします。
都市によって日程は異なりますが、多くはクリスマスイブの12月24日で終了するか、年末まで開催されるところもありますよ。開催期間は限られているからこそ、その魅力が凝縮されているとも言えますね。

「アドベント」って何？クリスマスマーケットが始まる理由

クリスマスマーケットの開催時期を知る上で、アドベントの概念は欠かせません。
アドベントは、イエス・キリストの降誕を待ち望む期間のことで、クリスマスの4週間前の日曜日に始まります。この期間、ドイツの人々は、日々の生活を丁寧に送りながら、クリスマスを迎える準備を進めるんです。
マーケットは、まさにその準備を助ける場所として機能してきました。昔は、冬の寒さに備えて食料を蓄えたり、手作りの飾りや工芸品を用意したりする場だったんですよ。

現在では、お買い物はもちろん、友人や家族とグリューワインを飲みながら語り合う社交の場として、非常に重要な役割を果たしています。
特に、夜になるとイルミネーションが一斉に灯り、木組みの屋台から漏れる温かい光が幻想的な雰囲気を醸し出し、訪れる全ての人を非日常の世界へと誘ってくれますよ。この雰囲気を味わうことが、マーケットの最大の魅力かもしれません。

マーケットの規模や屋台の数はどのくらい？

ドイツ国内には、大小合わせてなんと2,500を超えるクリスマスマーケットがあると言われています。
大規模な都市のマーケット（例えば、ニュルンベルクやドレスデン）では、数百軒もの屋台が並び、その活気はまさに圧巻です。
一方で、小さな村や町の広場で行われるマーケットも多く、そちらは地元住民が中心のこぢんまりとした、温かみのあるアットホームな雰囲気が楽しめます。
訪れる場所によって、売っているものや雰囲気もガラッと変わるので、できれば複数の都市を巡るのがおすすめです！

屋台の種類は、大きく分けて以下のようになっています。

• グルメ屋台（Imbiss）: ソーセージ、ポテトパンケーキ、グリューワインなど飲食全般
• 工芸品屋台（Handwerkskunst）: オーナメント、木製おもちゃ、キャンドルなどお土産・飾り
• 菓子屋台（Süßigkeiten）: レープクーヘン、焼き菓子、チョコレートがけフルーツなど

屋台を一つ一つ見て回るだけでも、あっという間に時間が過ぎてしまうほど、見どころ満載です。
ドイツのマーケットの最新情報や開催日程は、ドイツ観光局のウェブサイトなどで確認してみてくださいね。

【マストバイ！】ドイツのクリスマスマーケットで絶対買いたいお土産

クリスマスマーケットに来たら、思い出を持ち帰らない手はありませんよね！
ここでは、モモストアが厳選した、「これぞドイツ！」と感じられる定番のお土産をご紹介します。単なる飾りではなく、一つ一つに歴史や職人のこだわりが詰まっているのがドイツの工芸品の魅力なんです。

クリスマスの雰囲気を彩る繊細なオーナメント

クリスマスマーケットの屋台で一番目を引くのは、やっぱりきらびやかなオーナメントではないでしょうか。
特に有名なのが、テューリンゲン州のラウシャ地方で生まれたとされる手吹きのガラス製オーナメントです。
繊細なガラスに手作業で彩色されたボールや、サンタクロース、動物、星などのモチーフは、光に当たるとキラキラと輝き、日本のクリスマスツリーを飾るのにもぴったりです。

また、温かみのある木製オーナメントも大人気！
小さな雪の結晶や天使、星形など、素朴ながらも精密な作りが特徴で、飾るだけで一気に北欧風の優しい雰囲気が生まれます。
壊れにくいので、お子さんがいるご家庭へのお土産にも喜ばれますよ。

＜オーナメントの選び方のポイント＞

• 素材で選ぶ: ガラス製は華やか、木製は温かみがあります。
• ご当地モチーフで選ぶ: 訪れた都市のシンボル（建物など）をモチーフにしたものを見つけると、特別な思い出になります。
• セットよりも単品で: 厳選した数個だけ買うことで、毎年ツリーに飾るたびに旅を思い出せます。

持ち帰るときは、ガラス製品は割れやすいので、プチプチや厚手の靴下などに包んでスーツケースの真ん中に入れるなど、工夫してくださいね。

キャンドルと蜜蝋製品でドイツの冬の香りを再現

ドイツでは、クリスマスシーズンにキャンドルの光を大切にします。そのため、クリスマスマーケットには、高品質なキャンドルを扱うお店がたくさん出ているんですよ。
特に注目してほしいのは、蜜蝋（みつろう）を使ったキャンドルです。

蜜蝋キャンドルは、天然素材特有のほんのり甘い香りが特徴で、燃やしても煤が出にくく、環境にも優しいと言われています。また、普通のパラフィンキャンドルよりも融点が高く、燃焼時間が長いのも嬉しいポイントです。

キャンドル以外にも、蜜蝋を使ったリップバームやハンドクリーム、石鹸なども売られており、冬の乾燥対策にもぴったり。天然の優しい香りは、お土産としても大人気です。
キャンドルスタンドも一緒に購入して、日本の自宅でキャンドルを灯せば、ドイツのマーケットの暖かな雰囲気をそのまま再現できますよ。

くるみ割り人形や煙出し人形などドイツ伝統工芸品の世界

ドイツのクリスマスマーケットは、単にお土産を買うだけでなく、エルツ山地地方の豊かな木工芸品の歴史と文化に触れる場所でもあります。
これらの伝統工芸品は、まさに「ドイツのクリスマス」の象徴と言えるでしょう。手作業による繊細な作りと、愛らしい表情にきっと魅了されるはずです。

くるみ割り人形（Nussknacker）の魅力

誰もが一度は目にしたことがあるであろうくるみ割り人形。
その起源は17世紀のドイツ、特にエルツ山地地方のザイフェン村だと言われています。
元々は本当にクルミを割る実用的な道具でしたが、今では装飾品として愛されています。兵隊さんや王様、鉱夫など、様々な職業や衣装をまとった人形があり、その一つ一つに職人の魂が込められています。

特に、大きなサイズの人形は存在感が抜群で、クリスマスのディスプレイの主役になります。
小さめのキーホルダーサイズやオーナメントになっているものもあるので、手軽なお土産としてもおすすめです。
人形の顔の表情や衣装の細部をじっくり見比べて、お気に入りの一体を見つけてくださいね。

主なくるみ割り人形のモチーフ

王様・兵隊	最も伝統的でポピュラーなデザイン。威厳と魔除けの意味を持つ。
サンタクロース	時代とともに加わった新しいモチーフ。陽気な表情が人気。
鉱夫・木こり	エルツ地方の歴史的な職業をモチーフにした、地域色が濃いデザイン。

香りが漂う煙出し人形（Räuchermännchen）

煙出し人形（ロイヒェルメンヒェン）も、くるみ割り人形と並ぶエルツ地方の代表的な工芸品です。
これは、お香（コーンタイプ）を焚くための人形で、人形の胴体が上下に分かれており、お香をセットして火をつけ、蓋を閉じると、口やパイプから煙がもくもくと立ち昇るという仕組みになっています。
この煙が、まるで人形が本当にタバコを吸っているかのように見えて、なんとも愛らしいんです。

木こり、パン職人、郵便屋さん、さらには動物など、ユーモラスなモチーフが豊富に揃っています。中には、グリューワインの香りをイメージしたお香など、クリスマスシーズン限定の香りもありますよ。
この煙出し人形と専用のお香をセットでお土産にすれば、帰国後もドイツのクリスマスマーケットの独特な香りを楽しむことができます。

こうした伝統工芸品については、エルツ山地地方の工芸品の詳細を調べると、さらに奥深い歴史を知ることができますよ。

毎年デザインが変わる！グリューワインカップをコレクションする魅力

ドイツのクリスマスマーケット体験に欠かせないのが、やっぱりグリューワイン（ホットワイン）です。この一杯の楽しみをさらに深くしてくれるのが、「デポジット（Pfand/プファント）制度」によって手に入るご当地マグカップなんです。

デポジット制度の仕組みとカップを持ち帰る方法

グリューワインを注文する際、ほとんどの屋台で、飲み物の代金とは別にカップのデポジット（保証金）として数ユーロが加算されます。
例えば、ワインが4ユーロでデポジットが3ユーロなら、合計7ユーロを支払うことになります。
飲み終わった後、カップを屋台に返却すれば、このデポジットの3ユーロは返金されますが、返却せずにそのまま持ち帰ることもできるんです！

これが、「グリューワインカップ・コレクション」の始まりです。
ほとんどの都市やマーケット、時には有名な屋台が、毎年異なるデザインのカップを用意しています。その年と都市の名前、可愛らしいイラストが描かれていることが多く、集め出すと止まらなくなってしまいますよ！

＜カップコレクションの楽しみ方＞

1. 訪れた都市名が入ったカップを記念に持ち帰る。
2. 同じ都市でも、異なるマーケットや屋台のデザインを集める。
3. 持ち帰ったカップを自宅でホットドリンクを飲むときに使う。

カップは陶器製でしっかりした作りなので、割れる心配も比較的少なく、実用的なお土産としてとても人気があります。
ただし、スーツケースの中でかさばりがちなので、買いすぎには注意してくださいね！

グリューワインカップ以外のデポジット対象アイテム

デポジット制度は、グリューワインカップだけでなく、他の食器にも適用されることがあります。

• ホットチョコレートやプンシュ用のカップ: アルコールが飲めない方や子供向けのドリンクも、可愛らしい専用カップで提供されることがあります。
• スープや料理の器: 一部のマーケットでは、スープやポテト料理などを陶器の器で提供し、これもデポジットの対象になる場合があります。
• フォークやカトラリー: 環境保護のため、使い捨てではなく再利用可能なカトラリーが使われており、これにもデポジットがかかることがあります。

屋台で注文するときに「Pfand（プファント）」という言葉を聞いたら、それがデポジットのことだと思ってください。もしカップを持ち帰りたい場合は、何も言わずにそのまま立ち去ればOKです！
ただし、返却する場合は、買った屋台か、専用の返却カウンターに持っていくのを忘れずに。

クリスマスマーケットの定番！種類豊富な絶品グルメ

ドイツのクリスマスマーケットの醍醐味は、美味しいグルメ抜きには語れません！
寒い冬空の下でいただく、アツアツの屋台料理は、心と体を芯から温めてくれます。種類が豊富すぎて迷ってしまうあなたのために、絶対に食べてほしい定番のグルメをモモストアが厳選してご紹介します。

ドイツといえばやっぱり「ヴルスト」（ソーセージ）！

ドイツといえばソーセージ！クリスマスマーケットでも主役級の存在感を放っています。
最も定番なのがブラートヴルスト（Bratwurst）と呼ばれる焼きソーセージです。目の前で豪快に焼かれるソーセージは、香ばしい匂いがたまりませんよね！

＜ソーセージの注文と食べ方＞
ブラートヴルストは、一般的にパンに挟んで提供されることが多いです（これを「ブラートヴルスト・イム・ブレートヒェン」と言います）。ケチャップやマスタードをかけて、片手で手軽に食べられるのが魅力です。
都市によって有名なソーセージのバリエーションがあります。

• ニュルンベルク・ロストブラートヴルスト: 小さくて細いのが特徴。一度に3本、6本、12本とまとめて焼いて提供されます。
• フランクフルター・ヴルスト: ポークと仔牛のひき肉で作られた、やわらかいソーセージ。
• カリーヴルスト（Currywurst）: 茹でた後に揚げたソーセージに、カレー粉入りのケチャップソースをかけたもの。ベルリン発祥ですが、マーケットでもよく見かけます。

ソーセージを頬張りながら、アツアツのグリューワインを流し込む。これぞ最高のクリスマスマーケット体験です！ソーセージの歴史については、ドイツのソーセージガイドを見るとさらに興味深いですよ。

ホクホクもちもちのジャガイモ料理

ドイツの冬の屋台に欠かせないのがジャガイモ料理です。特に人気なのがライベクーヘン（Reibekuchen）！
これは、すりおろしたジャガイモを薄くのばして揚げた、日本のハッシュドポテトやチヂミに似た料理です。
外はカリッと、中はもちもちとした食感がたまらなく美味しいんです。
一般的にアップルソース（Apfelmus）を添えて食べるのが定番ですが、サワークリームを添える屋台もあります。

その他、チーズやベーコンと和えた焼きポテト（Bratkartoffeln）や、ジャガイモ団子のクネーデル（Knödel）なども見かけます。
寒い屋外で食べる、ホクホクのジャガイモ料理は、格別なごちそうになりますよ。

甘党にはたまらないスイーツ＆お菓子

もちろん、甘いもの好きの方のためのスイーツも豊富です！

定番のマーケットスイーツ

シュネーバル（Schneeballen）	ローテンブルク名物。生地を細く切って丸め、揚げて粉砂糖をまぶした「雪玉」という意味のお菓子。
チョコレートがけフルーツ	リンゴ、バナナ、イチゴなどに厚いチョコレートをコーティングしたもの。見た目も可愛くて、SNS映えもばっちり。
焼き栗（Maronen）	香ばしい匂いがマーケット中に漂う定番。寒い手で温かい栗を剥いて食べるのがたまりません。
レープクーヘン	後述しますが、ジンジャーブレッドのような伝統的な焼き菓子。ハート形でメッセージ付きのものが多い。

これらのグルメは、立ち食いで楽しむのがマーケット流です。屋台の周りの立ち飲みテーブルで、周りの人たちと賑やかに楽しむのが最高ですよ！

寒い日に嬉しい！グリューワイン（ホットワイン）の楽しみ方とデポジット制度

ドイツの冬の寒さを吹き飛ばしてくれるのが、やっぱりグリューワイン（Glühwein）ですよね。
スパイスとフルーツが入った温かい赤ワインは、クリスマスマーケットの最高の相棒です。ここでは、その魅力と、飲むときに知っておきたいルールを解説します。

グリューワインの基本と種類

グリューワインは、赤ワインにシナモン、クローブ、アニスなどのスパイスと、オレンジやレモンなどの柑橘系のフルーツを加えて温めたドリンクです。アルコールが入っていますが、温かいので体全体に温かさが染み渡ります。

＜グリューワインのバリエーション＞

• 赤のグリューワイン（Rotwein Glühwein）: 最もポピュラーな定番。屋台によってスパイスの配合や甘さが異なります。
• 白のグリューワイン（Weißwein Glühwein）: 白ワインベースで、赤よりもフルーティーでさっぱりとした味わいが特徴。
• プンシュ（Punsch）: ワインだけでなく、ラム酒やブランデー、フルーツジュースなどがブレンドされた、より甘くて度数が高いホットドリンク。
• アイアープンシュ（Eierpunsch）: 卵黄、スパイス、ワイン、砂糖などを使った、カスタードのようなとろみのあるホットドリンク。特に女性に人気です。

また、屋台によってはシュス（Schuss）と呼ばれる追加のアルコール（ラムやアマレットなど）を「ショット」で追加できるサービスもあります。さらに体を温めたい方は、試してみてはいかがでしょうか。ただし飲み過ぎには注意ですよ！

グリューワインを飲む際に知っておくべきこと

先ほども少し触れましたが、グリューワインを楽しむ際には、カップのデポジット制度（Pfand）を理解しておく必要があります。

デポジット制度のまとめ

目的	カップの回収と再利用を促し、ゴミを減らすため。
料金	飲み物代＋カップ代（通常3〜5ユーロ）を最初に支払う。
返却時	カップを返却すれば、デポジット分が手元に戻る。
持ち帰る時	返却せずにそのまま持ち帰れば、カップが記念品になる。

屋台では、カップを返す専用の窓口が設けられていることが多いです。
賑やかな場所では、間違って他の屋台のカップを持って行ってしまわないよう、自分のカップのデザインをしっかり覚えておくとスムーズに返金してもらえますよ。
もちろん、コレクションする際は、割れないように慎重に包んで持って帰りましょう！

子供も楽しめる！アルコールフリーのホットドリンクとスイーツ

クリスマスマーケットは、大人だけの楽しみではありません！
ドイツのマーケットは、子供たちにとっても夢のような場所。アトラクションや子供向けの屋台も充実していますが、特にアルコールが入っていない温かい飲み物やスイーツが豊富に揃っているのが嬉しいですね。

キンダープンシュ（Kinderpunsch）とホットチョコレート

子供たちが寒い冬でも楽しめるホットドリンクの代表がキンダープンシュ（Kinderpunsch）です。
「キンダー」はドイツ語で「子供」という意味。これは、フルーツジュースをベースに、グリューワインと同じスパイスを加えて温めたもので、アルコールは一切入っていません。

• リンゴジュースベースやベリージュースベースなど、フルーティーで甘いものが主流。
• 見た目もグリューワインと同じように可愛らしいマグカップで提供されます（もちろん、デポジットの対象です）。
• 大人でも、アルコールが苦手な方や運転される方にも大人気です。

もう一つの定番は、もちろんホットチョコレート（Heiße Schokolade）！
濃厚なチョコレートドリンクの上に、たっぷりのホイップクリームやマシュマロがトッピングされることもあり、見ているだけで幸せな気持ちになります。寒い中で飲む、トロトロのホットチョコレートは格別の味わいです。

子供向けのアトラクションやイベント

大きなクリスマスマーケットでは、子供向けの特別なエリアやイベントが用意されています。

• メリーゴーラウンド: 伝統的なデザインの木馬が回る、レトロで可愛らしいメリーゴーラウンドは子供たちの人気者。
• サンタクロースとの交流: サンタクロースや天使（クリストキント）が登場し、子供たちにプレゼントを配ったり、一緒に写真を撮ったりするイベントが開催されます。
• お菓子作り体験: ニュルンベルクなど、一部のマーケットでは、子供たちが実際にクッキーやパンを焼く体験ができる工房が設置されることもあります。

このように、家族みんなで楽しめる工夫がされているので、ドイツのクリスマスマーケットは老若男女問わず大勢の人で賑わうんですね。屋台を見て回るだけでなく、ぜひ子供向けのアトラクションエリアも覗いてみてください。

お土産にぴったりなドイツの伝統菓子（レープクーヘン・シュトーレン）

クリスマスマーケットで売られているものの中で、持ち帰って長く楽しめるのが、ドイツの伝統的な焼き菓子です。日持ちがして、見た目も華やかなので、職場や友人へのお土産にも最適です。特に有名なのが、レープクーヘンとシュトーレンですね。

飾っても食べても美味しいレープクーヘン

レープクーヘン（Lebkuchen）は、ドイツ版のジンジャーブレッドのようなお菓子で、ハチミツやアーモンド、様々なスパイスをたっぷり使って作られます。
最も有名なのは、ニュルンベルク産のレープクーヘンで、その歴史は非常に古く、修道院で作られたのが始まりだと言われています。

クリスマスマーケットで見かけるのは、主に2種類です。

1. ハート型のレープクーヘン: カラフルなアイシングで「Ich liebe Dich（愛してる）」や「Frohe Weihnachten（メリークリスマス）」といったメッセージが書かれています。屋台に吊り下げられており、その可愛らしさから飾りのように購入する人も多いです。食べられる期間は比較的短いですが、記念品として持ち帰る人が多いですね。
2. 箱入りのレープクーヘン: 日持ちするように作られており、様々なフレーバーやコーティング（チョコレート、砂糖衣など）が楽しめます。こちらは本格的なお土産として人気です。

見た目だけでなく、スパイスの効いた独特な風味は、紅茶やグリューワインとの相性も抜群です。レープクーヘンの起源については、レープクーヘンの歴史サイトで詳しく知ることができますよ。

クリスマスの定番！シュトーレン（Stollen）

シュトーレンは、ドイツのクリスマスに欠かせない、パンのようなケーキのような伝統菓子です。
イエス・キリストが産着にくるまれた姿を模していると言われており、たっぷりのドライフルーツやナッツ、そして表面を覆う白い粉砂糖が特徴です。
特に有名なのは、ドレスデン産のシュトリーツェル（Striezel）ですが、マーケットのパン屋さんや菓子屋台でも高品質なシュトーレンを見つけることができます。

シュトーレンは、焼きたてをすぐに食べるのではなく、クリスマスまでのアドベント期間に少しずつスライスして食べるのがドイツ流。
日を追うごとにフルーツの風味やスパイスが生地に馴染んでいき、味わいが深まるのが魅力です。
重量があるので、スーツケースのスペースと相談しながら購入してくださいね。

レープクーヘンとシュトーレンの比較

特徴	レープクーヘン	シュトーレン
見た目	ハート型や丸型、メッセージ付き	粉砂糖に覆われた細長い形
主要材料	ハチミツ、スパイス、ナッツ	ドライフルーツ、バター、イースト
用途	飾り、カジュアルな贈り物	クリスマスまでの日々の楽しみ

【実用性重視】防寒具や革製品などクリスマスマーケットで買えるもの

クリスマスマーケットの商品は、飾りやお菓子だけではありません。寒い冬の開催なので、実用的な防寒具や日常使いできるアイテムも豊富に売られています。旅行中に役立つものや、長く使える良いものを探してみるのも楽しいですよ。

その場で使える！あったか防寒グッズ

マーケットを巡っていると、予想以上に体が冷えてしまうことがあります。そんな時、屋台で売られている温かい防寒具は非常に頼りになります。
特に人気なのは、手編みのウール製品です。

• 手編みの帽子・マフラー・手袋: 鮮やかな色や可愛らしい柄の手編み製品が豊富です。冷たい風から体を守るため、その場ですぐに使えるので便利です。
• 羊毛製品（ムートン）: 羊の毛皮を使った手袋、靴のインソール、座布団なども売られています。天然素材の暖かさは格別です。
• 湯たんぽ（Wärmflasche）: 温かいドリンクが飲めない時や、ホテルでの防寒用に、可愛いカバー付きの湯たんぽが売られていることもあります。

もし、現地で急に寒くなったら、これらの屋台を覗いてみてください。旅行の思い出になるだけでなく、実用性も兼ね備えているのが嬉しいですね。

長く使える革製品や木製のキッチン用品

工芸品の屋台の中には、革製品や木製の生活用品を扱っているお店もあります。
これらは伝統的な職人技が光るものが多く、長く愛用できるものが手に入ります。

• 革製品: 小さな財布、キーケース、手帳カバーなど。しっかりとした鞣し（なめし）が施された革製品は、使い込むほどに味が出てきます。
• 木製のキッチン用品: クッキー型、まな板、木べら、ハチミツをすくうディッパーなど。ドイツではクリスマスシーズンにクッキーを焼く文化があるため、お菓子作り関連の道具が充実しています。
• 陶器・セラミック: 手描きの柄が美しいカップやお皿なども人気です。ドイツの素朴で温かいデザインは、日本の食卓にも馴染みやすいですよ。

これらの実用品は、日常の中でドイツの旅を思い出させてくれる、素晴らしい記念品になります。特に、クッキー型は小さくて軽いので、お土産にぴったりです。

ドイツで人気の三大クリスマスマーケットの特色とおすすめ

ドイツには多くのクリスマスマーケットがありますが、特に規模が大きく、世界的に有名な「三大クリスマスマーケット」を巡る旅は非常に人気があります。
それぞれに独自の特色と伝統がありますので、どこを訪れるかの参考にしてください。

ニュルンベルク（Nürnberg）

ニュルンベルクのクリストキンドレスマルクト（Christkindlesmarkt）は、「世界一有名」とも言われるほど知名度が高いマーケットです。
1628年から続く長い歴史を持ち、その伝統が今も色濃く残っています。

• 特徴的なもの:
  • クリストキント（Christkind）: マーケットのオープニングで登場する、天使のような姿の少女。
  • ニュルンベルガー・ロストブラートヴルスト: 小さなサイズのソーセージ。
  • レープクーヘン: ニュルンベルクはレープクーヘンの本場。
  • 「子どもクリスマスマーケット」: 子供向けのメリーゴーラウンドや工房が併設されています。
• 雰囲気: 伝統的で厳格な雰囲気を持ちつつも、活気に満ち溢れています。まるで中世にタイムスリップしたような気分を味わえます。

ドレスデン（Dresden）

ドレスデンのシュトリーツェルマルクト（Striezelmarkt）は、ドイツ最古のクリスマスマーケットとして知られています。その歴史は1434年にまで遡り、なんと600年近く続いています。
マーケットの名前は、この地名産のシュトーレン（シュトリーツェル）に由来しています。

• 特徴的なもの:
  • 巨大なクリスマスピラミッド: 14メートルを超える巨大な木製ピラミッドがシンボル。
  • シュトーレン祭り: 巨大なシュトーレンをパレードで運び、切り分けて販売するイベントが有名。
  • プフラウムフェルツェル（Zwetschgenmännle）: 乾燥プラムで作られた人形。
• 雰囲気: 伝統と格式を重んじる、落ち着いた上品な雰囲気が漂います。ここでしか買えない伝統的な工芸品も多く、お土産探しに最適です。

ドレスデンのマーケットの詳細については、シュトリーツェルマルクトの公式サイトなどで確認できますよ。

フランクフルト（Frankfurt）

フランクフルトのクリスマスマーケットは、ローマ広場を中心に、オペラ座広場など広範囲にわたって開催されます。国際空港からのアクセスも良いので、ドイツ旅行の最初や最後に訪れるのに便利です。

• 特徴的なもの:
  • 巨大なクリスマスツリー: ローマ広場に立つツリーは非常に大きく、圧巻です。
  • ヘンニンガー・プンシュ: フランクフルト独自のリンゴ酒（アップルワイン）を使ったホットドリンク。
  • ベツメンヒェン（Bethmännchen）: マジパンとアーモンドで作られた、フランクフルト名物の小さな焼き菓子。
• 雰囲気: 大都会の中心にありながら、伝統的な木組みの家々と相まって、モダンとクラシックが融合した美しい景観が楽しめます。屋台の数も非常に多く、何でも揃っていますよ。

ヨーロッパの他の国のマーケットとは何が違う？

クリスマスマーケットはドイツが発祥ですが、今やフランスのストラスブールや、オーストリアのウィーンなど、ヨーロッパの各地で開催されていますよね。
では、ドイツのマーケットならではの特色とは何でしょうか？

ドイツマーケットの「職人文化」と「伝統の深さ」

他の国のマーケットと比べて、ドイツのクリスマスマーケットは伝統工芸品の占める割合が非常に高いのが特徴です。
特に、前述したエルツ山地地方の木工芸品（くるみ割り人形、クリスマスピラミッド、煙出し人形）は、その歴史と精巧さにおいて群を抜いています。
これは、ドイツが古くから職人の徒弟制度やギルド（同業者組合）の文化を大切にしてきたことの表れです。

他国のマーケットが観光客向けのお土産やグルメに重点を置くのに対し、ドイツのマーケットは地元の人々がクリスマスを迎えるために必要なものを買う場所という側面が強いんです。
そのため、本物志向の、長く使える高品質なアイテムが多いのが魅力と言えます。

• 手作りの質: 機械生産品ではなく、手作りの温かみがある商品が多い。
• 歴史の長さ: 500年以上の歴史を持つマーケットが複数あり、その伝統的な雰囲気が保たれている。
• 地元密着: 各都市や地域に根ざした独自のグルメやお菓子が豊富。

フードとドリンクの「ドイツらしさ」

フードやドリンクにも、明確な違いがあります。

各国マーケットの主な違い（モモストア調べ）

国	主要ドリンク	主要グルメ	特徴的なお土産
ドイツ	グリューワイン、キンダープンシュ	ヴルスト（ソーセージ）、ライベクーヘン（ポテト）	木製工芸品、ガラスオーナメント
フランス	ヴァン・ショー（ホットワイン）	プレッツェル、タルト・フランベ	アルザス地方の陶器、織物
オーストリア	プンシュ（アルコール度高め）	カルトッフェル・プッファー（ポテトパンケーキ）	ガラス細工、クリスマスツリーの飾り

ドイツのマーケットは、やはりソーセージとジャガイモという、ドイツの食文化の柱がしっかり根付いています。
また、グリューワインの「デポジットカップ」文化も、ドイツ独特の楽しみ方と言えるでしょう。

もしヨーロッパ周遊の予定があるなら、ぜひ他の国のマーケットとドイツのマーケットを比較して、その違いを楽しんでみてくださいね。

ドイツのクリスマスマーケットのおすすめの楽しみ方

せっかくドイツのクリスマスマーケットに行くなら、最大限に楽しみたいですよね！
ただ屋台を回るだけでなく、ちょっとしたコツを知っているだけで、楽しさが倍増します。モモストアから、現地で役立つおすすめの楽しみ方をご紹介します。

夕方から夜にかけて訪れるべし！

マーケットは日中から開いていますが、最もロマンチックで美しいのは夕暮れ後です。
ドイツの冬は日が沈むのが早いので、午後4時頃から徐々にイルミネーションが灯り始めます。
木組みの屋台の窓から漏れる温かい光、巨大なクリスマスツリーの輝き、そして辺り一面に漂うスパイスと焼きソーセージの香りは、まさに非日常の体験です。

• 平日の夜: 週末よりも人が少なく、比較的ゆっくりと雰囲気を味わえます。
• 写真撮影: 夜景撮影は難しいですが、屋台の近くの明るい場所や、巨大なオーナメントの前で撮ると、素敵な写真が残せます。
• 防寒対策: 夜は冷え込みが厳しいので、厚手のコート、帽子、手袋、カイロなど、万全の防寒対策をしてください。

特に、グリューワインのカップを片手に、賑やかな広場の中心で立ち止まって、周りの人々の笑顔や活気を肌で感じる瞬間は、忘れられない思い出になりますよ。

屋台の職人さんとコミュニケーションをとる

工芸品の屋台では、商品を販売しているのが、その製品を作った職人さん本人であることも多いです。
少し勇気を出して、「これは手作りですか？」「この素材は何ですか？」と尋ねてみましょう。
英語やドイツ語で会話をすることで、商品の背景にあるストーリーや、職人さんのこだわりを知ることができ、そのお土産への愛着がさらに深まります。

職人さんの実演販売を行っている屋台もあります。例えば、ガラス職人がオーナメントを吹いている様子や、木工職人が人形の細部を彫っている様子など、普段見られない貴重な技術を間近で見学できるのも、マーケットの楽しみの一つです。

マーケットを楽しむための３つのポイント

1. 暖まる	グリューワインや焼き栗で体を温め、防寒具をしっかり着用する。
2. 味わう	定番のヴルスト、ライベクーヘン、レープクーヘンを食べ比べする。
3. 見つける	ご当地マグや伝統工芸品など、旅の記念になる特別な一点を探す。

クリスマスマーケットの商品は日本からでも買える？購入方法を解説

「ドイツのクリスマスマーケットに行きたかったけど、行けなかった…」「現地で買い忘れたお土産がある…」という方もご安心ください！
あの素敵なオーナメントや伝統工芸品は、日本からでも手に入れる方法があります。モモストアが、主な購入方法を解説します。

Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングで探す

まず、最も手軽なのが国内の主要なオンラインショッピングモールを利用する方法です。
日本には、ドイツのクリスマス雑貨を専門に輸入販売しているお店がいくつかあり、それらがAmazonや楽天市場、Yahoo!ショッピングに出店していることが多いです。

• くるみ割り人形や煙出し人形: エルツ地方の有名な工房（ザイフェンなど）の正規品を取り扱っているお店があります。
• オーナメント: ラウシャ産のガラスオーナメントや、木製オーナメントも見つけることができます。
• シュトーレン: 有名店のシュトーレンを、クリスマスシーズンに合わせて予約販売していることもあります。

特に、クリスマス直前の時期には、特設コーナーが設けられたり、限定品が入荷したりすることがあります。オンラインで購入すれば、重い荷物になる心配もなく、自宅まで届けてもらえるのが最大のメリットですね。

＜オンラインショッピングの注意点＞
「ドイツのクリスマスマーケット」というキーワードだけでなく、「エルツ地方」「くるみ割り人形」「シュトーレン」など、具体的な商品名で検索すると、より高品質な専門店のアイテムを見つけやすいですよ。

メルカリなどのフリマアプリも要チェック

少し珍しいアイテムや、過去のご当地グリューワインカップを探しているなら、メルカリなどのフリマアプリをチェックするのもおすすめです。

メルカリでは、コレクターの方が放出する「〇〇年 ニュルンベルク」といった、特定の年や都市の限定カップが出品されていることがあります。中には、現地でしか手に入らない非売品のようなものが見つかる可能性もあります。
また、現地で大量に購入した方が、未開封のレープクーヘンや、小さな木製おもちゃを出品している場合もあります。

ただし、フリマアプリでの購入は、商品の状態や本物であるかの確認が必要です。
出品者に質問したり、評価をチェックしたりして、納得した上で購入してくださいね。掘り出し物を見つける楽しみがありますよ！

このように、ドイツのクリスマスマーケットの魅力を感じられるアイテムは、日本国内でも手に入れる方法がたくさんあります。ぜひ、ご自身のスタイルに合った方法で、ドイツのクリスマスの雰囲気を楽しんでください。

ドイツのクリスマスマーケットはいつから？基本情報を解説

ドイツのクリスマスマーケットは、ただのお祭りではなく、古くから続く大切な文化なんです。
一般的に、この賑やかなイベントが始まるのは、クリスマスまでの「アドベント（待降節）」と呼ばれる期間の始まりに合わせています。

具体的には、例年11月の最終週から12月初旬にかけてスタートします。
都市によって日程は異なりますが、多くはクリスマスイブの12月24日で終了するか、年末まで開催されるところもありますよ。開催期間は限られているからこそ、その魅力が凝縮されているとも言えますね。

「アドベント」って何？クリスマスマーケットが始まる理由

クリスマスマーケットの開催時期を知る上で、アドベントの概念は欠かせません。
アドベントは、イエス・キリストの降誕を待ち望む期間のことで、クリスマスの4週間前の日曜日に始まります。この期間、ドイツの人々は、日々の生活を丁寧に送りながら、クリスマスを迎える準備を進めるんです。
マーケットは、まさにその準備を助ける場所として機能してきました。昔は、冬の寒さに備えて食料を蓄えたり、手作りの飾りや工芸品を用意したりする場だったんですよ。

現在では、お買い物はもちろん、友人や家族とグリューワインを飲みながら語り合う社交の場として、非常に重要な役割を果たしています。
特に、夜になるとイルミネーションが一斉に灯り、木組みの屋台から漏れる温かい光が幻想的な雰囲気を醸し出し、訪れる全ての人を非日常の世界へと誘ってくれますよ。この雰囲気を味わうことが、マーケットの最大の魅力かもしれません。

マーケットの規模や屋台の数はどのくらい？

ドイツ国内には、大小合わせてなんと2,500を超えるクリスマスマーケットがあると言われています。
大規模な都市のマーケット（例えば、ニュルンベルクやドレスデン）では、数百軒もの屋台が並び、その活気はまさに圧巻です。
一方で、小さな村や町の広場で行われるマーケットも多く、そちらは地元住民が中心のこぢんまりとした、温かみのあるアットホームな雰囲気が楽しめます。
訪れる場所によって、売っているものや雰囲気もガラッと変わるので、できれば複数の都市を巡るのがおすすめです！

屋台の種類は、大きく分けて以下のようになっています。

• グルメ屋台（Imbiss）: ソーセージ、ポテトパンケーキ、グリューワインなど飲食全般
• 工芸品屋台（Handwerkskunst）: オーナメント、木製おもちゃ、キャンドルなどお土産・飾り
• 菓子屋台（Süßigkeiten）: レープクーヘン、焼き菓子、チョコレートがけフルーツなど

屋台を一つ一つ見て回るだけでも、あっという間に時間が過ぎてしまうほど、見どころ満載です。
ドイツのマーケットの最新情報や開催日程は、ドイツ観光局のウェブサイトなどで確認してみてくださいね。

【マストバイ！】ドイツのクリスマスマーケットで絶対買いたいお土産

クリスマスマーケットに来たら、思い出を持ち帰らない手はありませんよね！
ここでは、モモストアが厳選した、「これぞドイツ！」と感じられる定番のお土産をご紹介します。単なる飾りではなく、一つ一つに歴史や職人のこだわりが詰まっているのがドイツの工芸品の魅力なんです。

クリスマスの雰囲気を彩る繊細なオーナメント

クリスマスマーケットの屋台で一番目を引くのは、やっぱりきらびやかなオーナメントではないでしょうか。
特に有名なのが、テューリンゲン州のラウシャ地方で生まれたとされる手吹きのガラス製オーナメントです。
繊細なガラスに手作業で彩色されたボールや、サンタクロース、動物、星などのモチーフは、光に当たるとキラキラと輝き、日本のクリスマスツリーを飾るのにもぴったりです。

また、温かみのある木製オーナメントも大人気！
小さな雪の結晶や天使、星形など、素朴ながらも精密な作りが特徴で、飾るだけで一気に北欧風の優しい雰囲気が生まれます。
壊れにくいので、お子さんがいるご家庭へのお土産にも喜ばれますよ。

＜オーナメントの選び方のポイント＞

• 素材で選ぶ: ガラス製は華やか、木製は温かみがあります。
• ご当地モチーフで選ぶ: 訪れた都市のシンボル（建物など）をモチーフにしたものを見つけると、特別な思い出になります。
• セットよりも単品で: 厳選した数個だけ買うことで、毎年ツリーに飾るたびに旅を思い出せます。

持ち帰るときは、ガラス製品は割れやすいので、プチプチや厚手の靴下などに包んでスーツケースの真ん中に入れるなど、工夫してくださいね。

くるみ割り人形や煙出し人形などドイツ伝統工芸品の世界

ドイツのクリスマスマーケットは、単にお土産を買うだけでなく、エルツ山地地方の豊かな木工芸品の歴史と文化に触れる場所でもあります。
これらの伝統工芸品は、まさに「ドイツのクリスマス」の象徴と言えるでしょう。手作業による繊細な作りと、愛らしい表情にきっと魅了されるはずです。

くるみ割り人形（Nussknacker）の魅力

誰もが一度は目にしたことがあるであろうくるみ割り人形。
その起源は17世紀のドイツ、特にエルツ山地地方のザイフェン村だと言われています。
元々は本当にクルミを割る実用的な道具でしたが、今では装飾品として愛されています。兵隊さんや王様、鉱夫など、様々な職業や衣装をまとった人形があり、その一つ一つに職人の魂が込められています。

特に、大きなサイズの人形は存在感が抜群で、クリスマスのディスプレイの主役になります。
小さめのキーホルダーサイズやオーナメントになっているものもあるので、手軽なお土産としてもおすすめです。
人形の顔の表情や衣装の細部をじっくり見比べて、お気に入りの一体を見つけてくださいね。

主なくるみ割り人形のモチーフ

王様・兵隊	最も伝統的でポピュラーなデザイン。威厳と魔除けの意味を持つ。
サンタクロース	時代とともに加わった新しいモチーフ。陽気な表情が人気。
鉱夫・木こり	エルツ地方の歴史的な職業をモチーフにした、地域色が濃いデザイン。

香りが漂う煙出し人形（Räuchermännchen）

煙出し人形（ロイヒェルメンヒェン）も、くるみ割り人形と並ぶエルツ地方の代表的な工芸品です。
これは、お香（コーンタイプ）を焚くための人形で、人形の胴体が上下に分かれており、お香をセットして火をつけ、蓋を閉じると、口やパイプから煙がもくもくと立ち昇るという仕組みになっています。
この煙が、まるで人形が本当にタバコを吸っているかのように見えて、なんとも愛らしいんです。

木こり、パン職人、郵便屋さん、さらには動物など、ユーモラスなモチーフが豊富に揃っています。中には、グリューワインの香りをイメージしたお香など、クリスマスシーズン限定の香りもありますよ。
この煙出し人形と専用のお香をセットでお土産にすれば、帰国後もドイツのクリスマスマーケットの独特な香りを楽しむことができます。

こうした伝統工芸品については、エルツ山地地方の工芸品の詳細を調べると、さらに奥深い歴史を知ることができますよ。

毎年デザインが変わる！グリューワインカップをコレクションする魅力

ドイツのクリスマスマーケット体験に欠かせないのが、やっぱりグリューワイン（ホットワイン）ですよね。この一杯の楽しみをさらに深くしてくれるのが、「デポジット（Pfand/プファント）制度」によって手に入る、「ご当地マグカップ」なんです。

デポジット制度の仕組みとカップを持ち帰る方法

グリューワインを注文する際、ほとんどの屋台で、飲み物の代金とは別にカップのデポジット（保証金）として数ユーロが加算されます。
例えば、ワインが4ユーロでデポジットが3ユーロなら、合計7ユーロを支払うことになります。
飲み終わった後、カップを屋台に返却すれば、このデポジットの3ユーロは返金されますが、返却せずにそのまま持ち帰ることもできるんです！

これが、「グリューワインカップ・コレクション」の始まりです。
ほとんどの都市やマーケット、時には有名な屋台が、毎年異なるデザインのカップを用意しています。その年と都市の名前、可愛らしいイラストが描かれていることが多く、集め出すと止まらなくなってしまいますよ！

＜カップコレクションの楽しみ方＞

1. 訪れた都市名が入ったカップを記念に持ち帰る。
2. 同じ都市でも、異なるマーケットや屋台のデザインを集める。
3. 持ち帰ったカップを自宅でホットドリンクを飲むときに使う。

カップは陶器製でしっかりした作りなので、割れる心配も比較的少なく、実用的なお土産としてとても人気があります。
ただし、スーツケースの中でかさばりがちなので、買いすぎには注意してくださいね！

グリューワインカップ以外のデポジット対象アイテム

デポジット制度は、グリューワインカップだけでなく、他の食器にも適用されることがあります。

• ホットチョコレートやプンシュ用のカップ: アルコールが飲めない方や子供向けのドリンクも、可愛らしい専用カップで提供されることがあります。
• スープや料理の器: 一部のマーケットでは、スープやポテト料理などを陶器の器で提供し、これもデポジットの対象になる場合があります。
• フォークやカトラリー: 環境保護のため、使い捨てではなく再利用可能なカトラリーが使われており、これにもデポジットがかかることがあります。

屋台で注文するときに「Pfand（プファント）」という言葉を聞いたら、それがデポジットのことだと思ってください。もしカップを持ち帰りたい場合は、何も言わずにそのまま立ち去ればOKです！
ただし、返却する場合は、買った屋台か、専用の返却カウンターに持っていくのを忘れずに。

クリスマスマーケットの定番！種類豊富な絶品グルメ

ドイツのクリスマスマーケットの醍醐味は、美味しいグルメ抜きには語れません！
寒い冬空の下でいただく、アツアツの屋台料理は、心と体を芯から温めてくれます。種類が豊富すぎて迷ってしまうあなたのために、絶対に食べてほしい定番のグルメをモモストアが厳選してご紹介します。

ドイツといえばやっぱり「ヴルスト」（ソーセージ）！

ドイツといえばソーセージ！クリスマスマーケットでも主役級の存在感を放っています。
最も定番なのがブラートヴルスト（Bratwurst）と呼ばれる焼きソーセージです。目の前で豪快に焼かれるソーセージは、香ばしい匂いがたまりませんよね！

＜ソーセージの注文と食べ方＞
ブラートヴルストは、一般的にパンに挟んで提供されることが多いです（これを「ブラートヴルスト・イム・ブレートヒェン」と言います）。ケチャップやマスタードをかけて、片手で手軽に食べられるのが魅力です。
都市によって有名なソーセージのバリエーションがあります。

• ニュルンベルク・ロストブラートヴルスト: 小さくて細いのが特徴。一度に3本、6本、12本とまとめて焼いて提供されます。
• フランクフルター・ヴルスト: ポークと仔牛のひき肉で作られた、やわらかいソーセージ。
• カリーヴルスト（Currywurst）: 茹でた後に揚げたソーセージに、カレー粉入りのケチャップソースをかけたもの。ベルリン発祥ですが、マーケットでもよく見かけます。

ソーセージを頬張りながら、アツアツのグリューワインを流し込む。これぞ最高のクリスマスマーケット体験です！ソーセージの歴史については、ドイツのソーセージガイドを見るとさらに興味深いですよ。

ホクホクもちもちのジャガイモ料理

ドイツの冬の屋台に欠かせないのがジャガイモ料理です。特に人気なのがライベクーヘン（Reibekuchen）！
これは、すりおろしたジャガイモを薄くのばして揚げた、日本のハッシュドポテトやチヂミに似た料理です。
外はカリッと、中はもちもちとした食感がたまらなく美味しいんです。
一般的にアップルソース（Apfelmus）を添えて食べるのが定番ですが、サワークリームを添える屋台もあります。

その他、チーズやベーコンと和えた焼きポテト（Bratkartoffeln）や、ジャガイモ団子のクネーデル（Knödel）なども見かけます。
寒い屋外で食べる、ホクホクのジャガイモ料理は、格別なごちそうになりますよ。

甘党にはたまらないスイーツ＆お菓子

もちろん、甘いもの好きの方のためのスイーツも豊富です！

定番のマーケットスイーツ

シュネーバル（Schneeballen）	ローテンブルク名物。生地を細く切って丸め、揚げて粉砂糖をまぶした「雪玉」という意味のお菓子。
チョコレートがけフルーツ	リンゴ、バナナ、イチゴなどに厚いチョコレートをコーティングしたもの。見た目も可愛くて、SNS映えもばっちり。
焼き栗（Maronen）	香ばしい匂いがマーケット中に漂う定番。寒い手で温かい栗を剥いて食べるのがたまりません。
レープクーヘン	後述しますが、ジンジャーブレッドのような伝統的な焼き菓子。ハート形でメッセージ付きのものが多い。

これらのグルメは、立ち食いで楽しむのがマーケット流です。屋台の周りの立ち飲みテーブルで、周りの人たちと賑やかに楽しむのが最高ですよ！

寒い日に嬉しい！グリューワイン（ホットワイン）の楽しみ方とデポジット制度

ドイツの冬の寒さを吹き飛ばしてくれるのが、やっぱりグリューワイン（Glühwein）ですよね。
スパイスとフルーツが入った温かい赤ワインは、クリスマスマーケットの最高の相棒です。ここでは、その魅力と、飲むときに知っておきたいルールを解説します。

グリューワインの基本と種類

グリューワインは、赤ワインにシナモン、クローブ、アニスなどのスパイスと、オレンジやレモンなどの柑橘系のフルーツを加えて温めたドリンクです。アルコールが入っていますが、温かいので体全体に温かさが染み渡ります。

＜グリューワインのバリエーション＞

• 赤のグリューワイン（Rotwein Glühwein）: 最もポピュラーな定番。屋台によってスパイスの配合や甘さが異なります。
• 白のグリューワイン（Weißwein Glühwein）: 白ワインベースで、赤よりもフルーティーでさっぱりとした味わいが特徴。
• プンシュ（Punsch）: ワインだけでなく、ラム酒やブランデー、フルーツジュースなどがブレンドされた、より甘くて度数が高いホットドリンク。
• アイアープンシュ（Eierpunsch）: 卵黄、スパイス、ワイン、砂糖などを使った、カスタードのようなとろみのあるホットドリンク。特に女性に人気です。

また、屋台によってはシュス（Schuss）と呼ばれる追加のアルコール（ラムやアマレットなど）を「ショット」で追加できるサービスもあります。さらに体を温めたい方は、試してみてはいかがでしょうか。ただし飲み過ぎには注意ですよ！

グリューワインを飲む際に知っておくべきこと

先ほども少し触れましたが、グリューワインを楽しむ際には、カップのデポジット制度（Pfand）を理解しておく必要があります。

デポジット制度のまとめ

目的	カップの回収と再利用を促し、ゴミを減らすため。
料金	飲み物代＋カップ代（通常3〜5ユーロ）を最初に支払う。
返却時	カップを返却すれば、デポジット分が手元に戻る。
持ち帰る時	返却せずにそのまま持ち帰れば、カップが記念品になる。

屋台では、カップを返す専用の窓口が設けられていることが多いです。
賑やかな場所では、間違って他の屋台のカップを持って行ってしまわないよう、自分のカップのデザインをしっかり覚えておくとスムーズに返金してもらえますよ。
もちろん、コレクションする際は、割れないように慎重に包んで持って帰りましょう！

子供も楽しめる！アルコールフリーのホットドリンクとスイーツ

クリスマスマーケットは、大人だけの楽しみではありません！
ドイツのマーケットは、子供たちにとっても夢のような場所。アトラクションや子供向けの屋台も充実していますが、特にアルコールが入っていない温かい飲み物やスイーツが豊富に揃っているのが嬉しいですね。

キンダープンシュ（Kinderpunsch）とホットチョコレート

子供たちが寒い冬でも楽しめるホットドリンクの代表がキンダープンシュ（Kinderpunsch）です。
「キンダー」はドイツ語で「子供」という意味。これは、フルーツジュースをベースに、グリューワインと同じスパイスを加えて温めたもので、アルコールは一切入っていません。

• リンゴジュースベースやベリージュースベースなど、フルーティーで甘いものが主流。
• 見た目もグリューワインと同じように可愛らしいマグカップで提供されます（もちろん、デポジットの対象です）。
• 大人でも、アルコールが苦手な方や運転される方にも大人気です。

もう一つの定番は、もちろんホットチョコレート（Heiße Schokolade）！
濃厚なチョコレートドリンクの上に、たっぷりのホイップクリームやマシュマロがトッピングされることもあり、見ているだけで幸せな気持ちになります。寒い中で飲む、トロトロのホットチョコレートは格別の味わいです。

子供向けのアトラクションやイベント

大きなクリスマスマーケットでは、子供向けの特別なエリアやイベントが用意されています。

• メリーゴーラウンド: 伝統的なデザインの木馬が回る、レトロで可愛らしいメリーゴーラウンドは子供たちの人気者。
• サンタクロースとの交流: サンタクロースや天使（クリストキント）が登場し、子供たちにプレゼントを配ったり、一緒に写真を撮ったりするイベントが開催されます。
• お菓子作り体験: ニュルンベルクなど、一部のマーケットでは、子供たちが実際にクッキーやパンを焼く体験ができる工房が設置されることもあります。

このように、家族みんなで楽しめる工夫がされているので、ドイツのクリスマスマーケットは老若男女問わず大勢の人で賑わうんですね。屋台を見て回るだけでなく、ぜひ子供向けのアトラクションエリアも覗いてみてください。

お土産にぴったりなドイツの伝統菓子（レープクーヘン・シュトーレン）

クリスマスマーケットで売られているものの中で、持ち帰って長く楽しめるのが、ドイツの伝統的な焼き菓子です。日持ちがして、見た目も華やかなので、職場や友人へのお土産にも最適です。特に有名なのが、レープクーヘンとシュトーレンですね。

飾っても食べても美味しいレープクーヘン

レープクーヘン（Lebkuchen）は、ドイツ版のジンジャーブレッドのようなお菓子で、ハチミツやアーモンド、様々なスパイスをたっぷり使って作られます。
最も有名なのは、ニュルンベルク産のレープクーヘンで、その歴史は非常に古く、修道院で作られたのが始まりだと言われています。

クリスマスマーケットで見かけるのは、主に2種類です。

1. ハート型のレープクーヘン: カラフルなアイシングで「Ich liebe Dich（愛してる）」や「Frohe Weihnachten（メリークリスマス）」といったメッセージが書かれています。屋台に吊り下げられており、その可愛らしさから飾りのように購入する人も多いです。食べられる期間は比較的短いですが、記念品として持ち帰る人が多いですね。
2. 箱入りのレープクーヘン: 日持ちするように作られており、様々なフレーバーやコーティング（チョコレート、砂糖衣など）が楽しめます。こちらは本格的なお土産として人気です。

見た目だけでなく、スパイスの効いた独特な風味は、紅茶やグリューワインとの相性も抜群です。レープクーヘンの起源については、レープクーヘンの歴史サイトで詳しく知ることができますよ。

クリスマスの定番！シュトーレン（Stollen）

シュトーレンは、ドイツのクリスマスに欠かせない、パンのようなケーキのような伝統菓子です。
イエス・キリストが産着にくるまれた姿を模していると言われており、たっぷりのドライフルーツやナッツ、そして表面を覆う白い粉砂糖が特徴です。
特に有名なのは、ドレスデン産のシュトリーツェル（Striezel）ですが、マーケットのパン屋さんや菓子屋台でも高品質なシュトーレンを見つけることができます。

シュトーレンは、焼きたてをすぐに食べるのではなく、クリスマスまでのアドベント期間に少しずつスライスして食べるのがドイツ流。
日を追うごとにフルーツの風味やスパイスが生地に馴染んでいき、味わいが深まるのが魅力です。
重量があるので、スーツケースのスペースと相談しながら購入してくださいね。

レープクーヘンとシュトーレンの比較

特徴	レープクーヘン	シュトーレン
見た目	ハート型や丸型、メッセージ付き	粉砂糖に覆われた細長い形
主要材料	ハチミツ、スパイス、ナッツ	ドライフルーツ、バター、イースト
用途	飾り、カジュアルな贈り物	クリスマスまでの日々の楽しみ

【実用性重視】防寒具や革製品などクリスマスマーケットで買えるもの

クリスマスマーケットの商品は、飾りやお菓子だけではありません。寒い冬の開催なので、実用的な防寒具や日常使いできるアイテムも豊富に売られています。旅行中に役立つものや、長く使える良いものを探してみるのも楽しいですよ。

その場で使える！あったか防寒グッズ

マーケットを巡っていると、予想以上に体が冷えてしまうことがあります。そんな時、屋台で売られている温かい防寒具は非常に頼りになります。
特に人気なのは、手編みのウール製品です。

• 手編みの帽子・マフラー・手袋: 鮮やかな色や可愛らしい柄の手編み製品が豊富です。冷たい風から体を守るため、その場ですぐに使えるので便利です。
• 羊毛製品（ムートン）: 羊の毛皮を使った手袋、靴のインソール、座布団なども売られています。天然素材の暖かさは格別です。
• 湯たんぽ（Wärmflasche）: 温かいドリンクが飲めない時や、ホテルでの防寒用に、可愛いカバー付きの湯たんぽが売られていることもあります。

もし、現地で急に寒くなったら、これらの屋台を覗いてみてください。旅行の思い出になるだけでなく、実用性も兼ね備えているのが嬉しいですね。

長く使える革製品や木製のキッチン用品

工芸品の屋台の中には、革製品や木製の生活用品を扱っているお店もあります。
これらは伝統的な職人技が光るものが多く、長く愛用できるものが手に入ります。

• 革製品: 小さな財布、キーケース、手帳カバーなど。しっかりとした鞣し（なめし）が施された革製品は、使い込むほどに味が出てきます。
• 木製のキッチン用品: クッキー型、まな板、木べら、ハチミツをすくうディッパーなど。ドイツではクリスマスシーズンにクッキーを焼く文化があるため、お菓子作り関連の道具が充実しています。
• 陶器・セラミック: 手描きの柄が美しいカップやお皿なども人気です。ドイツの素朴で温かいデザインは、日本の食卓にも馴染みやすいですよ。

これらの実用品は、日常の中でドイツの旅を思い出させてくれる、素晴らしい記念品になります。特に、クッキー型は小さくて軽いので、お土産にぴったりです。

ドイツで人気の三大クリスマスマーケットの特色とおすすめ

ドイツには多くのクリスマスマーケットがありますが、特に規模が大きく、世界的に有名な「三大クリスマスマーケット」を巡る旅は非常に人気があります。
それぞれに独自の特色と伝統がありますので、どこを訪れるかの参考にしてください。

ニュルンベルク（Nürnberg）

ニュルンベルクのクリストキンドレスマルクト（Christkindlesmarkt）は、「世界一有名」とも言われるほど知名度が高いマーケットです。
1628年から続く長い歴史を持ち、その伝統が今も色濃く残っています。

• 特徴的なもの:
  • クリストキント（Christkind）: マーケットのオープニングで登場する、天使のような姿の少女。
  • ニュルンベルガー・ロストブラートヴルスト: 小さなサイズのソーセージ。
  • レープクーヘン: ニュルンベルクはレープクーヘンの本場。
  • 「子どもクリスマスマーケット」: 子供向けのメリーゴーラウンドや工房が併設されています。
• 雰囲気: 伝統的で厳格な雰囲気を持ちつつも、活気に満ち溢れています。まるで中世にタイムスリップしたような気分を味わえます。

ドレスデン（Dresden）

ドレスデンのシュトリーツェルマルクト（Striezelmarkt）は、ドイツ最古のクリスマスマーケットとして知られています。その歴史は1434年にまで遡り、なんと600年近く続いています。
マーケットの名前は、この地名産のシュトーレン（シュトリーツェル）に由来しています。

• 特徴的なもの:
  • 巨大なクリスマスピラミッド: 14メートルを超える巨大な木製ピラミッドがシンボル。
  • シュトーレン祭り: 巨大なシュトーレンをパレードで運び、切り分けて販売するイベントが有名。
  • プフラウムフェルツェル（Zwetschgenmännle）: 乾燥プラムで作られた人形。
• 雰囲気: 伝統と格式を重んじる、落ち着いた上品な雰囲気が漂います。ここでしか買えない伝統的な工芸品も多く、お土産探しに最適です。

ドレスデンのマーケットの詳細については、シュトリーツェルマルクトの公式サイトなどで確認できますよ。

フランクフルト（Frankfurt）

フランクフルトのクリスマスマーケットは、ローマ広場を中心に、オペラ座広場など広範囲にわたって開催されます。国際空港からのアクセスも良いので、ドイツ旅行の最初や最後に訪れるのに便利です。

• 特徴的なもの:
  • 巨大なクリスマスツリー: ローマ広場に立つツリーは非常に大きく、圧巻です。
  • ヘンニンガー・プンシュ: フランクフルト独自のリンゴ酒（アップルワイン）を使ったホットドリンク。
  • ベツメンヒェン（Bethmännchen）: マジパンとアーモンドで作られた、フランクフルト名物の小さな焼き菓子。
• 雰囲気: 大都会の中心にありながら、伝統的な木組みの家々と相まって、モダンとクラシックが融合した美しい景観が楽しめます。屋台の数も非常に多く、何でも揃っていますよ。

ヨーロッパの他の国のマーケットとは何が違う？

クリスマスマーケットはドイツが発祥ですが、今やフランスのストラスブールや、オーストリアのウィーンなど、ヨーロッパの各地で開催されていますよね。
では、ドイツのマーケットならではの特色とは何でしょうか？

ドイツマーケットの「職人文化」と「伝統の深さ」

他の国のマーケットと比べて、ドイツのクリスマスマーケットは伝統工芸品の占める割合が非常に高いのが特徴です。
特に、前述したエルツ山地地方の木工芸品（くるみ割り人形、クリスマスピラミッド、煙出し人形）は、その歴史と精巧さにおいて群を抜いています。
これは、ドイツが古くから職人の徒弟制度やギルド（同業者組合）の文化を大切にしてきたことの表れです。

他国のマーケットが観光客向けのお土産やグルメに重点を置くのに対し、ドイツのマーケットは地元の人々がクリスマスを迎えるために必要なものを買う場所という側面が強いんです。
そのため、本物志向の、長く使える高品質なアイテムが多いのが魅力と言えます。

• 手作りの質: 機械生産品ではなく、手作りの温かみがある商品が多い。
• 歴史の長さ: 500年以上の歴史を持つマーケットが複数あり、その伝統的な雰囲気が保たれている。
• 地元密着: 各都市や地域に根ざした独自のグルメやお菓子が豊富。

フードとドリンクの「ドイツらしさ」

フードやドリンクにも、明確な違いがあります。

各国マーケットの主な違い（モモストア調べ）

国	主要ドリンク	主要グルメ	特徴的なお土産
ドイツ	グリューワイン、キンダープンシュ	ヴルスト（ソーセージ）、ライベクーヘン（ポテト）	木製工芸品、ガラスオーナメント
フランス	ヴァン・ショー（ホットワイン）	プレッツェル、タルト・フランベ	アルザス地方の陶器、織物
オーストリア	プンシュ（アルコール度高め）	カルトッフェル・プッファー（ポテトパンケーキ）	ガラス細工、クリスマスツリーの飾り

ドイツのマーケットは、やはりソーセージとジャガイモという、ドイツの食文化の柱がしっかり根付いています。
また、グリューワインの「デポジットカップ」文化も、ドイツ独特の楽しみ方と言えるでしょう。

もしヨーロッパ周遊の予定があるなら、ぜひ他の国のマーケットとドイツのマーケットを比較して、その違いを楽しんでみてくださいね。

ドイツのクリスマスマーケットのおすすめの楽しみ方

せっかくドイツのクリスマスマーケットに行くなら、最大限に楽しみたいですよね！
ただ屋台を回るだけでなく、ちょっとしたコツを知っているだけで、楽しさが倍増します。モモストアから、現地で役立つおすすめの楽しみ方をご紹介します。

夕方から夜にかけて訪れるべし！

マーケットは日中から開いていますが、最もロマンチックで美しいのは夕暮れ後です。
ドイツの冬は日が沈むのが早いので、午後4時頃から徐々にイルミネーションが灯り始めます。
木組みの屋台の窓から漏れる温かい光、巨大なクリスマスツリーの輝き、そして辺り一面に漂うスパイスと焼きソーセージの香りは、まさに非日常の体験です。

• 平日の夜: 週末よりも人が少なく、比較的ゆっくりと雰囲気を味わえます。
• 写真撮影: 夜景撮影は難しいですが、屋台の近くの明るい場所や、巨大なオーナメントの前で撮ると、素敵な写真が残せます。
• 防寒対策: 夜は冷え込みが厳しいので、厚手のコート、帽子、手袋、カイロなど、万全の防寒対策をしてください。

特に、グリューワインのカップを片手に、賑やかな広場の中心で立ち止まって、周りの人々の笑顔や活気を肌で感じる瞬間は、忘れられない思い出になりますよ。

屋台の職人さんとコミュニケーションをとる

工芸品の屋台では、商品を販売しているのが、その製品を作った職人さん本人であることも多いです。
少し勇気を出して、「これは手作りですか？」「この素材は何ですか？」と尋ねてみましょう。
英語やドイツ語で会話をすることで、商品の背景にあるストーリーや、職人さんのこだわりを知ることができ、そのお土産への愛着がさらに深まります。

職人さんの実演販売を行っている屋台もあります。例えば、ガラス職人がオーナメントを吹いている様子や、木工職人が人形の細部を彫っている様子など、普段見られない貴重な技術を間近で見学できるのも、マーケットの楽しみの一つです。

マーケットを楽しむための３つのポイント

1. 暖まる	グリューワインや焼き栗で体を温め、防寒具をしっかり着用する。
2. 味わう	定番のヴルスト、ライベクーヘン、レープクーヘンを食べ比べする。
3. 見つける	ご当地マグや伝統工芸品など、旅の記念になる特別な一点を探す。

クリスマスマーケットの商品は日本からでも買える？購入方法を解説

「ドイツのクリスマスマーケットに行きたかったけど、行けなかった…」「現地で買い忘れたお土産がある…」という方もご安心ください！
あの素敵なオーナメントや伝統工芸品は、日本からでも手に入れる方法があります。モモストアが、主な購入方法を解説します。

Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングで探す

まず、最も手軽なのが国内の主要なオンラインショッピングモールを利用する方法です。
日本には、ドイツのクリスマス雑貨を専門に輸入販売しているお店がいくつかあり、それらがAmazonや楽天市場、Yahoo!ショッピングに出店していることが多いです。

• くるみ割り人形や煙出し人形: エルツ地方の有名な工房（ザイフェンなど）の正規品を取り扱っているお店があります。
• オーナメント: ラウシャ産のガラスオーナメントや、木製オーナメントも見つけることができます。
• シュトーレン: 有名店のシュトーレンを、クリスマスシーズンに合わせて予約販売していることもあります。

特に、クリスマス直前の時期には、特設コーナーが設けられたり、限定品が入荷したりすることがあります。オンラインで購入すれば、重い荷物になる心配もなく、自宅まで届けてもらえるのが最大のメリットですね。

＜オンラインショッピングの注意点＞
「ドイツのクリスマスマーケット」というキーワードだけでなく、「エルツ地方」「くるみ割り人形」「シュトーレン」など、具体的な商品名で検索すると、より高品質な専門店のアイテムを見つけやすいですよ。

メルカリなどのフリマアプリも要チェック

少し珍しいアイテムや、過去のご当地グリューワインカップを探しているなら、メルカリなどのフリマアプリをチェックするのもおすすめです。

メルカリでは、コレクターの方が放出する「〇〇年 ニュルンベルク」といった、特定の年や都市の限定カップが出品されていることがあります。中には、現地でしか手に入らない非売品のようなものが見つかる可能性もあります。
また、現地で大量に購入した方が、未開封のレープクーヘンや、小さな木製おもちゃを出品している場合もあります。

ただし、フリマアプリでの購入は、商品の状態や本物であるかの確認が必要です。
出品者に質問したり、評価をチェックしたりして、納得した上で購入してくださいね。掘り出し物を見つける楽しみがありますよ！

このように、ドイツのクリスマスマーケットの魅力を感じられるアイテムは、日本国内でも手に入れる方法がたくさんあります。ぜひ、ご自身のスタイルに合った方法で、ドイツのクリスマスの雰囲気を楽しんでください。