安全靴はどこで買える？作業服専門店以外のおすすめ購入場所12選！

仕事で安全靴が必要になったけど、「どこで買えるんだろう？」と迷っていませんか？
作業服のプロが使うものだから、専門店に行かないとダメなのかな…と思っている方も多いかもしれませんね。

実は、安全靴は作業服専門店以外にも購入できる場所が驚くほどたくさんあります！
この記事では、実店舗からネット通販まで、安全靴が手に入る具体的な場所を徹底的に解説します。
この記事を読めば、あなたのニーズに合った、失敗しない安全靴の選び方までバッチリわかりますよ！

安全靴はどこで買える？販売店の種類と購入場所の全体像

安全靴は、建設現場や工場、物流倉庫など、足元の安全が非常に重要になる現場で働く人にとって欠かせないアイテムです。
見た目は普通の靴に似ていても、JIS規格に適合した鋼鉄製や樹脂製の先芯が入っていて、重い落下物や踏みつけから足を守る役割を果たしています。
そのため、「特殊なものだから専門店じゃないと買えないのでは？」と考える方が多いんですね。

結論から言うと、安全靴は以下のように非常に多様な場所で購入可能です。

【安全靴が買える主な場所】

種類	具体的な店舗・サービス	特徴
専門店系	ワークマン、プロノ、コメリパワー（作業用品コーナー）、カインズ（一部大型店）	種類が豊富、価格帯が広い、プロ仕様の高性能モデルが多い。
ホームセンター系	DCM、コーナン、ビバホームなど	即日購入可能、基本的なモデルが中心、比較的安価なものが多い。
ネット通販系	Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピング、モノタロウ	圧倒的な種類と在庫、価格比較が容易、ブランド品も豊富。
その他	大手スポーツ用品店（ミズノ、アシックスの取り扱い）、靴流通センター	限定的な取り扱い、スポーツブランドの安全靴が中心。

特に「作業服専門店」と「ネット通販」は、種類や機能性で選ぶなら二大巨頭と言えます。
しかし、「今すぐ必要！」という方にとっては、近所のホームセンターが便利ですし、「おしゃれなものが欲しい」という方にとっては、スポーツブランドを取り扱うお店が選択肢に入ってきます。
次の章からは、それぞれの購入場所について、どんな人におすすめなのか、どんなメリット・デメリットがあるのかを詳しく解説していきますね。

安全靴を販売しているお店の種類と利用者の傾向

安全靴を購入する層は大きく分けて、プロの職人さんと、DIYやちょっとした作業で使う一般のユーザーさんに分かれます。

• プロの職人さん： 毎日のように履くため、耐久性やJIS規格などの信頼性を重視します。ワークマンや作業服専門店、またはモノタロウなどの業務用通販を利用する傾向が強いです。
• 一般のユーザーさん： 庭いじりや引っ越し、日曜大工など、たまにしか使わないため、価格の安さや手軽さを重視します。ホームセンターやAmazonなどの一般的なネット通販で購入することが多いです。

このように、あなたがどのくらい本格的に、どんな目的で安全靴を使うのかによって、最適な購入場所は変わってきます。
「とにかく安く済ませたい」「ブランドにこだわりたい」「試着しないと不安」など、あなたの希望を明確にしながら読み進めてみてくださいね。
特に、ネット通販では実店舗にはない限定モデルが見つかることもありますから、ぜひチェックしてみてください。

安全靴の購入場所①：プロの定番「ワークマン」を徹底解説

安全靴と言えば、まず頭に浮かぶのが「ワークマン」という方も多いでしょう。
もはや作業服の枠を超えて、普段使いできるカジュアルウェアやアウトドア用品も大人気のワークマンですが、もちろん安全靴のラインナップは国内でもトップクラスです。
プロの職人さんが信頼して愛用する理由は、「高品質」「低価格」「豊富な機能性」の三拍子が揃っているからです。

ワークマンの安全靴コーナーに行くと、その種類の多さに驚くはずです。
一般的なローカットのプロテクティブスニーカーから、足首をしっかり保護するハイカットモデル、さらに水場での作業に強い防水・耐油モデルまで、あらゆるニーズに対応した商品が並んでいます。

ワークマンで購入するメリット・デメリット

ワークマンで安全靴を買うことには、以下のような明確なメリットとデメリットがあります。

メリット	デメリット
価格がとにかく安い（2,000円台からある）	人気モデルは売り切れやすい
オリジナルブランドの機能性が高い	JIS規格品の取り扱いは限られる
全国どこでも店舗があるためアクセスしやすい	おしゃれさ重視のデザインは少ない
試着してサイズや履き心地を確かめられる	店舗によっては在庫に偏りがある

特に、ワークマンのオリジナルブランドである「セーフティシューズ」は、軽量でクッション性が高いモデルが多く、「重たい安全靴は嫌だ！」という方に非常に人気があります。
初めて安全靴を買う方や、そこまで頻繁に履かないライトユーザーの方には、まずはワークマンを訪れることを心からおすすめします。

「ワークマンプラス」と「通常店舗」の違いは？

最近増えている「ワークマンプラス」や「#ワークマン女子」などの店舗でも安全靴は売っているのでしょうか？

• ワークマンプラス： 基本的に安全靴の取り扱いはあります。ただし、作業服や安全用品よりもカジュアルウェアの比重が高いため、通常店舗に比べて安全靴の専門的な種類や在庫は若干少なくなる可能性があります。
• #ワークマン女子： 女性向けのカジュアル衣料が中心のため、安全靴の取り扱いは非常に限定的、または全くない店舗もあります。レディースの安全靴を探している場合でも、作業服専門のワークマン通常店舗かワークマンプラスに行く方が確実です。

お近くの店舗の在庫状況は、事前にワークマン公式サイトで確認してから行くのが一番効率的ですよ。

安全靴の購入場所②：当日手に入る「ホームセンター」を比較！

「明日から現場で使うことになった！」「すぐに新しい安全靴が必要！」そんな時に頼りになるのが、圧倒的な店舗数を誇るホームセンターです。
DCM、コーナン、カインズ、コメリなど、どのホームセンターにも、ほぼ間違いなく作業用品のコーナーがあり、安全靴が並んでいます。
専門店ほど種類は多くありませんが、急いでいる時には非常に心強い存在です。

ホームセンターで安全靴を買う最大のメリットは、「手軽さ」と「スピード」に尽きます。
仕事帰りにサッと寄って、その日のうちに持ち帰ることができるのは、ネット通販や一部の専門店にはない大きな強みです。

主要ホームセンターの安全靴の傾向と価格帯

各ホームセンターによって、取り扱う安全靴の傾向は少し異なります。

ホームセンター名	安全靴の傾向	価格帯（目安）
カインズ	PB（プライベートブランド）品が充実。デザイン性よりも実用性とコスパを重視。	2,000円～5,000円台
コーナン	工具や資材と並んで販売。基本的な機能を持つ汎用性の高いモデルが多い。	3,000円～6,000円台
DCM	JIS規格品や大手メーカー品の取り扱いもある。幅広い作業に対応。	3,000円～8,000円台
コメリ	農業・建設作業向けの、耐久性の高いモデルが充実。	2,500円～7,000円台

ホームセンターの安全靴は、プロが毎日過酷な環境で使うというよりは、「ある程度の安全性を確保しつつ、安く済ませたい」というニーズに応えるものが中心です。
そのため、「プロテクティブスニーカー」と呼ばれる、JIS規格までは満たさないものの、安全基準をクリアした製品が多いのも特徴です。普段のDIYや軽作業であれば、十分な性能を持っていますよ。

ホームセンターでの注意点：専門性とサイズ感

注意しておきたいのは、ホームセンターの店員さんは、商品の陳列やレジ業務がメインで、安全靴の専門知識に長けているわけではないということです。
「この靴は耐油性がありますか？」「JIS規格ですか？」といった深い質問には答えられない場合もありますので、自分で商品のタグやパッケージをしっかり確認する必要があります。
また、サイズも基本的なものしか置いていない場合が多いので、特に足のサイズが大きい方や小さい方は、事前に電話で在庫を確認することをおすすめします。

とはいえ、実物を手に取って試着できるのは大きなメリットです。
ネットで調べてから、ホームセンターで実物を見て買うという方法も賢い選択ですね。

安全靴の購入場所③：普段使いもできる「一般の靴屋さん」の取り扱い

「え、普通の靴屋さんにも安全靴が売ってるの？」と意外に思う方もいるかもしれません。
実は、大手靴流通チェーンやスポーツ用品店など、一般の靴屋さんでも安全靴を取り扱っているケースがあります。
ただし、その目的は「作業」というよりは、「普段履きと兼用したい」「デザイン性を重視したい」というニーズに応えるためです。

一般の靴屋さんで見かける安全靴は、主に以下のブランドのものです。

• アシックス（ASICS）： 運動靴の技術を応用した、軽量でクッション性の高いモデルが人気。プロのランニングシューズのようなデザイン性の高さも魅力です。
• ミズノ（MIZUNO）： 同様にスポーツ技術を取り入れ、特に通気性やフィット感を追求したモデルが多いです。

これらのブランドは、靴屋さんでもカジュアルシューズと同じ棚に並べられていることがあるため、安全靴だと気づかない人もいるほどデザインが洗練されています。
特に若い世代の方や、女性で「現場でもおしゃれでいたい！」という方には、ぜひチェックしてほしい購入場所です。

なぜ一般の靴屋さんで買うのがおすすめなのか

専門の作業服店やホームセンターではなく、あえて一般の靴屋さんを選ぶメリットはどこにあるのでしょうか？

それは、「履き心地のプロ」に相談できるという点です。
一般的な靴のプロである店員さんは、足の形や歩き方、そして正しいサイズ選びについて豊富な知識を持っています。
安全靴は、先芯が入っている分、通常の靴よりも履き心地が悪くなりがちですが、専門知識を持つ店員さんに相談することで、あなたの足に合った一足をじっくり選ぶことができます。

ただし、一般の靴屋さんが取り扱うのは、ほぼスポーツブランド系の安全靴に限定されます。
もし、JIS規格の重作業向けモデルや、耐熱性・耐薬品性といった特殊な機能が必要な場合は、次に解説する作業服専門店やネット通販の利用を検討してくださいね。

主な取扱店としては、ABCマートの一部大型店舗や、靴流通センターなどで見かけることがあります。
「アシックスの安全靴取扱店」や「ミズノのワーキングシューズ販売店」のように、公式サイトで探すのも効率的です。

安全靴の購入場所④：専門性が高い「作業服専門店」のメリット

本格的な作業をするプロの職人さんたちが、最も信頼を寄せているのが作業服専門店です。
「ワークマン」もその一つですが、ここでは「プロノ」や地域密着型の「作業着の○○」といった、より専門性の高い店舗について掘り下げていきます。
これらの専門店は、安全靴の品揃え、知識、そして信頼性の面で他の追随を許しません。

作業服専門店で安全靴を買う最大のメリットは、「用途に合わせた最適な提案を受けられる」という点です。
店員さんは、建設、土木、電気工事、食品工場、溶接作業など、様々な現場の状況を把握しており、必要な機能性を持つ安全靴を的確にアドバイスしてくれます。

作業服専門店が持つ「プロ仕様」の強み

専門店ならではの強みは、以下のような点で発揮されます。

• JIS規格品の豊富さ： ホームセンターや一般の靴屋では少ないJIS規格（日本工業規格）の安全靴が充実しています。これは、より厳しい安全性と耐久性が求められる現場では必須の基準です。
• 特殊機能のモデル： 耐熱、耐油、静電、防塵といった、特定の作業環境に対応した特殊な機能を持つ安全靴が豊富です。
• サイズとワイズの多様性： 幅広の「3E」「4E」モデルや、メーカー独自の木型を使った、日本人の足に合いやすいモデルが充実しています。

特に、大きな現場や危険性の高い場所で働く方は、「安さ」よりも「安全」を優先すべきです。
そういった意味で、作業服専門店でプロのアドバイスを受けながら、信頼できる安全靴を選ぶことは、自分自身の安全を守るための投資と言えるでしょう。

専門店を利用する際のポイント

専門性の高い店舗を利用する際は、以下の情報を整理して店員さんに伝えると、よりスムーズに最適な安全靴を見つけられます。

1. 使用する現場： （例：建設現場の屋外、食品工場の屋内、電気工事など）
2. 求める機能： （例：水に強い防水性、滑りにくい耐油性、静電気防止など）
3. 予算： （例：5,000円以内、1万円くらいまでなど）

これらの情報を伝えるだけで、店員さんが何種類かの候補を絞り込んでくれるはずです。
プロの意見を取り入れて、自分の作業環境に最適な一足を見つけてくださいね。

安全靴の購入場所⑤：安さと種類で選ぶなら「ネット通販」が最強

もしあなたが「価格を徹底的に比較したい」「実店舗では見つからないデザインやブランドの安全靴が欲しい」と思っているなら、ネット通販の利用を強くおすすめします。
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングといった巨大プラットフォームから、モノタロウのような業務用通販まで、ネット通販は文字通り「最強の選択肢」と言えます。

ネット通販が最強と言える理由は、主に以下の3点にあります。

1. 在庫の豊富さ： 実店舗では在庫スペースに限りがありますが、ネット通販は無限大です。廃番モデルや限定カラー、日本ではマイナーな海外ブランドまで手に入ります。
2. 価格の安さ： セールやポイント還元、クーポン利用などで、実店舗よりも格段に安く購入できるチャンスが多いです。
3. レビューの信頼性： 実際に購入した人のレビューを参考にできるため、「本当に滑りにくいか？」「重さはどうか？」「サイズ感は？」といった生の声を知ることができます。

大手通販サイトごとの特徴を比較

主要なネット通販サイトによっても、安全靴の取り扱いには傾向があります。

通販サイト名	安全靴の傾向	おすすめする人
Amazon	とにかく種類が豊富。海外ブランドや、すぐに届くプライム対応商品が多い。	最速で手に入れたい人、海外ブランドを探している人
楽天市場	作業服専門店の出店が多く、国内メーカー品やJIS規格品が探しやすい。ポイントを貯めたい人。	ポイントを活用したい人、専門店のレビューを参考にしたい人
Yahoo!ショッピング	TポイントやPayPayユーザーにおすすめ。比較的新しいブランドの取り扱いが増加中。	PayPayをメインに使っている人、若者向けのカジュアルデザインを探している人
モノタロウ	プロ仕様の業務用・大口購入向け。信頼性の高いJIS規格品や特殊作業靴が豊富。	会社でまとめて購入する人、特殊な機能が必須なプロ

ネット通販で買う場合の唯一のデメリットは、「試着ができない」ことです。
これを解消するためには、「返品・交換無料」のサービスがあるショップを選ぶか、一度実店舗で試着してから、ネットで最安値を探すというハイブリッドな方法がおすすめです。

メルカリなどのフリマアプリでの購入はどうか？

「メルカリで新品同様の安全靴を見つけたんだけど…」と考える方もいるかもしれません。
結論から言うと、安全靴をフリマアプリで購入するのは、あまりおすすめできません。

• 安全性の問題： 安全靴の「先芯」は、一度大きな衝撃を受けると、外からは見えないヒビが入っている可能性があります。安全を担保するための靴なのに、その機能が損なわれている可能性があるものを履くのは危険です。
• 衛生面の問題： 靴は汗を吸いやすく、他人が履いた中古品は衛生的に抵抗がある方が多いでしょう。

安全靴はあなたの足を守るための「命綱」です。
少しでも安く済ませたい気持ちはわかりますが、ここは新品を購入することをおすすめします。
ネット通販の楽天やAmazonでも、格安の安全靴はたくさん見つかりますよ。

レディースやおしゃれなデザインの安全靴はどこで手に入る？

近年、建設現場や工場で働く女性が増えるにつれて、レディース向けの安全靴や、普段使いできるようなおしゃれなデザインの需要が非常に高まっています。
しかし、実店舗（特にホームセンターなど）では、まだ男性向けのサイズやデザインが中心で、なかなか自分に合うものが見つからないという声も聞かれます。

レディースや、おしゃれなデザインの安全靴を探すなら、以下の購入場所を優先的にチェックしましょう。

探すならネット通販とスポーツブランド系がベスト

１．ネット通販（Amazon・楽天市場）

先述の通り、ネット通販は在庫の豊富さが段違いです。
「安全靴 レディース」「安全靴 おしゃれ」「安全靴 かわいい」といったキーワードで検索すると、実店舗では見たことのないような、カラフルなデザインやスリムなシルエットのモデルがたくさん出てきます。
特に、22.5cmや23.0cmといった小さいサイズも確実に在庫があるのは、ネット通販の最大の強みです。

２．アシックスやミズノを取り扱う店舗

アシックスやミズノのワーキングシューズは、デザインがカジュアルシューズに近いため、おしゃれに履きこなしたい女性に大人気です。
靴屋さんや、ワークマンプラスなどのカジュアルラインの店舗で取り扱いを探してみましょう。色は、ネイビー、ホワイト、ピンク、ミントグリーンなど、作業服っぽくないものを選ぶのがポイントです。

レディース安全靴の選び方：サイズとフィット感の重要性

女性の場合、男性に比べて足幅（ワイズ）が細い傾向があります。
男性用の安全靴は「3E」や「4E」といった幅広設計が多いので、女性がそれを履くと、靴の中で足が動いてしまい、疲労や靴擦れの原因になることがあります。

レディースモデルを選ぶ際は、以下の点に注目してください。

• ワイズ（足囲）表記： 「2E」や「スリムタイプ」など、ワイズが細めのモデルを選びましょう。
• 軽量性： 安全靴は重くなりがちですが、軽量モデルを選ぶことで、一日の作業後の疲労度が全く違ってきます。
• インソール： クッション性の高いインソールを別売で用意し、フィット感を調整するのも有効です。

作業中でも、自分らしいスタイルを諦める必要はありません。
機能性とデザイン性を両立させた安全靴は増えていますから、ぜひ探してみてくださいね！

失敗しない安全靴の選び方！チェックすべき３つの重要ポイント

「どこで買えるか」がわかったところで、次に重要なのは「何を基準に選ぶか」です。
デザインや価格だけで選んでしまうと、「すぐに壊れた」「足が痛くて履けない」といった後悔に繋がります。
安全靴を選ぶ際に、プロとしてチェックすべき３つの重要ポイントを解説します。

現場環境に合わせた「機能性」を選ぶ

安全靴の機能性は、あなたが働く現場の環境によって全く異なります。適当に選ぶと命に関わる場合もありますから、必ず確認しましょう。

現場環境	必要な機能	具体例
油や水が多い床	耐油・耐滑底	食品工場、ガソリンスタンド、機械工場
静電気を嫌う場所	静電機能（ESD）	電子部品工場、精密機械工場、塗装ブース
高温の物体を扱う	耐熱底	溶接現場、製鉄所、熱処理工場
水濡れが多い場所	防水・撥水素材	屋外の建設現場、雨天時の作業、水産加工場

特に、「滑り止め」は非常に重要です。
油や水の上でもグリップ力が落ちないように設計された靴底（アウトソール）を選ばないと、大きな事故に繋がる可能性があります。
パッケージや商品説明欄の「耐滑性」「耐油性」の表記を必ずチェックしてください。

最も重要な「JIS規格」と「JSAA規格」の違い

安全靴には、主に2つの安全基準があります。この違いを理解することが、適切な安全靴選びの鍵となります。

【JIS規格（日本工業規格）】
これは、最も厳しい国家基準をクリアした「安全靴」です。
先芯の強度、表底の剥離抵抗、耐踏抜き性など、多岐にわたる厳しい試験をクリアしたものだけが名乗れます。重作業や危険性の高い現場では、原則としてこのJIS規格の安全靴が義務付けられています。

【JSAA規格（プロテクティブスニーカー規格）】
こちらは、JIS規格に準ずる「プロテクティブスニーカー」と呼ばれるものです。
JIS規格よりは基準が緩やかですが、軽量性やクッション性、デザインの自由度が高いのが特徴です。主に軽作業や、事務職と現場作業を兼任するような場面で選ばれます。

どちらが必要かは、会社の規定や現場のルールによりますが、迷ったらJIS規格を選んでおけば間違いありません。

サイズ選びは「つま先と甲」に注意する

安全靴のサイズ選びは、普通の靴よりもシビアです。なぜなら、つま先に硬い先芯が入っているからです。
先芯に足の指が当たってしまうと、長時間の作業で必ず指を痛めてしまいます。

• つま先： 指の先端から先芯までに、約1cm～1.5cmの余裕を持たせることが理想です。
• 甲の高さ： 安全靴は構造上、甲が低く設計されているものがあります。甲高の人は、紐やベルクロで調整できるモデルを選ぶか、ワンサイズ上を検討する必要があります。

必ず午後（夕方）に試着して、最も足がむくんだ状態で履き心地を確認するようにしてくださいね。

【用途別】安全靴の種類とJIS規格・プロテクティブスニーカーの違い

安全靴と一言で言っても、その種類は非常に多岐にわたります。
あなたがどんな場所で働くかによって、最適な「形状」と「規格」が変わってきます。
ここでは、代表的な安全靴の種類と、前述したJIS規格とプロテクティブスニーカー規格について、さらに掘り下げて詳しく解説します。

安全靴の代表的な「形状」3種類

安全靴は主に、くるぶしを覆うか否かで3種類に分けられます。

形状	特徴	最適な用途
ローカット	くるぶしが見える一般的なスニーカータイプ。着脱が容易で軽量。	軽作業、屋内作業、物流、ドライバー、事務職との兼任
ミドルカット	くるぶしを覆う高さ。足首の保護と安定性が向上。	土木作業、建設作業、足場の悪い屋外現場
ハイカット	くるぶしから上までしっかり覆う。足首の捻挫防止、切創防止など保護力が最も高い。	重作業、森林作業、高所作業、溶接など危険性の高い現場

一般的に、ローカットになるほど軽量で動きやすく、ハイカットになるほど安全性が高まると覚えておきましょう。
もし現場が重作業ではなく、長距離を歩いたり、立ったり座ったりが多い場合は、軽量なローカットのプロテクティブスニーカーを選ぶと疲労が軽減されます。

JIS規格とJSAA規格の詳細

規格の違いは、先芯の耐久性が最も大きいです。

JIS規格

JIS規格は、さらに「普通作業用（S種）」と「軽作業用（L種）」に分かれていますが、主に以下のような試験基準を満たしています。

• 耐衝撃性： 100J（ジュール）の衝撃に耐えること（S種）。これは約20kgの物体が50cmの高さから落下する衝撃に相当します。
• 耐圧迫性： 15kN（キロニュートン）の圧迫力に耐えること。これは約1.5トンの重さに耐える力です。

JSAA規格（プロテクティブスニーカー）

JSAA規格は、A種、B種、C種の3種類があり、主にA種が広く流通しています。

• 耐衝撃性（A種）： 70Jの衝撃に耐えること。
• 耐圧迫性（A種）： 10kNの圧迫力に耐えること。

JIS規格と比べると数値は下がりますが、その分軽量化が図られており、デザイン性も高いモデルが多いです。
自分の現場がJIS規格を義務付けているのか、それともJSAA規格でもOKなのかを、事前に職場の安全衛生管理者に確認することが大切です。

安全靴は試着が命！実店舗で確認すべきチェックリスト

ネット通販が便利な時代ですが、安全靴に限っては「試着が命」と言っても過言ではありません。
先芯という硬い構造が入っているため、通常の靴以上にフィット感のズレが足の痛みや疲労に直結します。
実店舗に行った際に、必ずチェックしてほしい「試着時のチェックリスト」をご紹介します。

試着時のマストチェック項目

安全靴を履いて、店内を数分間歩き回りながら、以下の項目を確認してください。

チェック項目	確認すべきこと
つま先の空間	指先を動かしてみて、先芯に指が当たらないか。特に親指と小指。
かかとのフィット感	歩いたときに、かかとがパカパカ浮かないか。浮くと靴擦れの原因になります。
甲の圧迫感	甲の部分が強く締め付けられていないか。締め付けは血行不良の原因になります。
屈曲性（曲げやすさ）	しゃがんだり、つま先立ちしたときに、靴底が自然に曲がるか。硬すぎると疲労が溜まります。
靴下の厚さ	普段仕事で履く厚手の靴下を履いて試着する。これが最も重要です。

特に重要なのが、「普段仕事で履く靴下で試す」ことです。
薄手の靴下で試着してピッタリだと思っても、厚手の靴下を履いたらキツくて履けない、という失敗談は非常に多いです。
試着に行く際は、必ず仕事用の靴下を履いていくか、持参するようにしてください。

安全靴の「試し履き」は夕方が鉄則

これも靴選びの基本ですが、安全靴を選ぶ際も例外ではありません。
私たちの足は、朝に比べて夕方の方がむくみで0.5cmほど大きくなると言われています。

つまり、朝一で安全靴を試着して「ピッタリだ！」と思っても、午後の仕事終わりには「キツイ…」と感じる可能性があるわけです。
もし可能であれば、仕事が終わった後の夕方に、最もむくんだ状態の足で試着することを強くおすすめします。

また、実店舗によっては、試し履き用の重りを貸してくれるところもあります。
「実際に重いものを運んだら、靴の中で足がどう動くか」をシミュレーションできるので、店員さんに一度尋ねてみるのも良いでしょう。

ワークマン以外で買うならココ！おすすめの人気安全靴ブランド

ワークマンは確かに便利ですが、「他の人と被りたくない」「もっとデザインにこだわりたい」という方も多いはずです。
ここでは、ワークマン以外で購入できる、プロの職人さんからも一般ユーザーからも支持されている人気ブランドをいくつかご紹介します。
これらのブランドの安全靴は、ネット通販や一部の専門性の高い作業服専門店で手に入ります。

ASICS（アシックス）のワーキングシューズ

アシックスの安全靴は、ランニングシューズやバスケットシューズで培ったスポーツテクノロジーが凝縮されています。
「先芯が入っているのに、まるでスニーカー！」という履き心地が最大の魅力です。

• 特徴： 軽量性、クッション性、グリップ力のバランスが最高レベル。特に「CPシリーズ」は人気が高く、デザインも豊富です。
• おすすめの購入場所： ネット通販（楽天市場のアシックス公式店や代理店）、一部の大型靴屋、プロの作業服専門店。

MIZUNO（ミズノ）のワーキングシューズ

ミズノもまた、スポーツブランドならではの「足と靴の連動性」を追求しています。
ミズノ独自の波形プレート「ミズノウェーブ」を搭載したモデルもあり、長時間の立ち仕事や歩行での足への負担を大幅に軽減してくれます。

• 特徴： フィット感と通気性に優れ、日本の気候や足の形に合った設計。
• おすすめの購入場所： ネット通販、ミズノの直営店（ワーキングシューズコーナー）、作業服専門店。

DIADORA（ディアドラ）の安全靴

イタリア発祥のディアドラは、デザイン性とカラーバリエーションが魅力です。
ヨーロッパのスポーツシューズのような、スタイリッシュなデザインが多く、現場でおしゃれを楽しみたい方に人気があります。

• 特徴： 軽量でスポーティーなデザイン、特に女性にも人気のカラーが多い。JSAA規格A種を中心に展開。
• おすすめの購入場所： ネット通販（AmazonやYahoo!ショッピングで検索してみてください）、一部の作業服専門店。

SIMON（シモン）の安全靴

シモンは、JIS規格の安全靴に特化した老舗メーカーです。
派手さはありませんが、耐久性、安全性、そして信頼性において、プロの職人から絶大な支持を得ています。
特に、熱や薬品に強い特殊作業靴の分野では非常に有名です。

• 特徴： 高信頼のJIS規格品が豊富。特殊な作業環境に対応できるモデルが多い。
• おすすめの購入場所： 作業服専門店、モノタロウなどの業務用通販。

これらのブランドは、いずれも機能性と安全性が確保されており、安心して選ぶことができます。
ぜひネット通販で各ブランドの最新モデルを比較してみてくださいね。

中古やアウトレット品はどうなの？安全靴をお得に買う方法

「安全靴は消耗品だから、できるだけ安く済ませたい」という気持ち、非常によくわかります。
しかし、安全に関わるアイテムなので、安易に中古品に手を出してしまうのは危険です。
ここでは、安全を担保しながらも、賢く安全靴をお得に購入する方法を解説します。

中古品やフリマアプリでの購入は絶対に避けるべき理由

先にも少し触れましたが、中古の安全靴は、たとえ見た目が綺麗でも内部に問題がある可能性があります。

１．先芯の微細な損傷
安全靴の命である先芯（つま先の保護材）は、一度強い衝撃を受けると、外側からは見えない小さなヒビが入ることがあります。
その状態で再び重い衝撃を受けると、先芯が割れて、かえって足を傷つける危険性があります。
この内部の損傷は、フリマアプリの写真や商品説明では絶対に確認できません。

２．靴底の摩耗と機能低下
安全靴の靴底が摩耗していると、耐滑性や耐油性が大幅に低下します。滑りやすい現場で滑って転倒するリスクが高まるため、安全靴としての機能は期待できません。

安全靴は「安心を買う」ものだと考えて、必ず新品を購入するようにしてください。

新品を安くお得に手に入れる賢い方法３選

新品の安全靴を少しでもお得に手に入れるための方法は、主に以下の3つです。

ネット通販のセールやポイントアップを活用する

Amazonのプライムデー、楽天スーパーセール、Yahoo!ショッピングの超PayPay祭などは、安全靴も割引対象になることが多いです。
また、ポイントアップキャンペーンの日を狙って購入すると、実質的な価格を大幅に下げることができます。
特に、アシックスやミズノといった人気ブランドは、こうしたセールを狙って購入するのが最もおすすめです。

ワークマンやホームセンターのプライベートブランドを選ぶ

ワークマンのオリジナル安全靴や、カインズ、DCMなどのホームセンターのPB品は、中間マージンがかからないため、非常に安価に設定されています。
機能も必要最低限の安全基準はクリアしていますから、軽作業が中心であれば十分に役立ちます。

型落ちやアウトレット品を狙う

メーカーがモデルチェンジをする際、旧モデルがアウトレット価格で販売されることがあります。
機能的には全く問題ありませんから、デザインのこだわりがなければ、これを狙うのは非常に賢い方法です。
アウトレット品は、ネット通販の専門ショップや、一部の大型作業服専門店のアウトレットコーナーで見つかります。

安全靴を扱うお店の営業時間や注意点まとめ

最後に、安全靴を購入するために実店舗へ行く際に知っておきたい、営業時間やお店ごとの注意点をまとめておきます。
せっかくお店に行ったのに、「閉まっていた」「欲しいものがなかった」とならないように、事前にチェックしておきましょう。

店舗の種類別：一般的な営業時間帯

店舗の種類	一般的な営業時間（目安）	定休日
作業服専門店（ワークマン含む）	平日・土日祝 7:00～20:00頃	なし（年中無休が多い）
ホームセンター	平日 9:00～20:00、土日祝 9:00～20:00頃	なし（年中無休が多い）
一般の靴屋さん・スポーツ店	平日・土日祝 10:00～21:00頃	施設による（商業施設に準ずる）

特にプロの職人さんがターゲットの作業服専門店は、朝7時台など非常に早い時間から開店していることが多いのが特徴です。
これは、朝の出勤前に急な買い足しができるようにという配慮からです。仕事前の時間を有効活用したい方は、朝早く行くのがおすすめです。

購入前の最終チェックポイント

店舗で安全靴を購入する前に、以下の3点を店員さんに確認するか、自分でチェックしておきましょう。

１．返品・交換の条件
万が一サイズが合わなかった場合に備えて、「一度も外で履いていないこと」「レシートがあること」など、返品やサイズ交換の条件を必ず確認してください。
特にセール品やアウトレット品は返品不可の場合があります。

２．メーカー保証の有無
安全靴は耐久性が高いものですが、製造上の欠陥で短期間に壊れてしまう可能性もゼロではありません。
多くのメーカーは、購入後一定期間の保証を設けています。保証内容を確認し、レシートや購入証明書を大切に保管しておきましょう。

３．JIS規格品の証明書
職場からJIS規格を義務付けられている場合、念のためJISマークが靴に明記されているか、またはパッケージにJIS規格適合の証明書や表示があるかをチェックしておくと安心です。

安全靴は、あなたの仕事を支える大切なパートナーです。
この記事で紹介した情報を参考に、機能性、デザイン、そして価格すべてに納得のいく一足を見つけてくださいね！