ダイソーでマネキンは売ってない？どこで買える？代用品と販売場所を徹底解説！

「ダイソーにマネキンって売ってるの？」と探して、結局見つからずにがっかりした経験はありませんか？全身トルソーやハンドマネキンなど、欲しいアイテムはダイソーでは基本的に取り扱いがありません。
そこで今回は、ダイソーでマネキンが見つからない理由から、代用品になる裏技アイテム、そしてプロも使う本格的なマネキンの購入先まで、モモストアが詳しく解説していきます！
この記事を読めば、あなたの目的にぴったりのアイテムを見つけることができますよ。

ダイソーにはマネキンが売ってない？最新の販売状況を徹底調査！

結論からお伝えすると、2024年現在、ダイソーでは全身マネキンや本格的なトルソー（胴体）の取り扱いはありません。 「マネキン」と聞いて想像するような、お店のディスプレイに使われるようなサイズのものは、残念ながらダイソーでは見つからないのが現状です。

過去に販売されていた可能性は？ダイソーの公式見解

「昔はダイソーで見た気がする…」という方もいるかもしれませんね。しかし、モモストアが調査した限り、ダイソーが過去に全身マネキンや洋裁用トルソーをレギュラー商品として販売していた記録は見つかりませんでした。
ただし、店舗によっては、季節のイベントや特殊なディスプレイ用途として、一時的に関連商品が販売されることが非常に稀にあった可能性は否定できません。しかし、それは例外的なものであり、「いつでもどこでも買える商品」ではないと認識しておく必要があります。
ダイソーの商品は入れ替わりが激しいので、もし販売されていたとしても、現在では廃盤となっている可能性が高いです。

また、ダイソーは基本的に日用品や小物、簡易的なDIY用品を中心に取り扱っているため、サイズが大きく、専門的な用途に使われるマネキンは、商品のラインナップとして合わないというのが実情のようです。

なぜダイソーでマネキンは見つからないのか？主な理由

ダイソーでマネキンが見つからないのには、いくつかの理由が考えられます。

ダイソーでマネキンが見つからない主な理由

理由	詳細
サイズとコスト	マネキンはサイズが大きく、製造や輸送、陳列にコストがかかるため、100円〜500円というダイソーの価格帯で販売するのは難しいです。
ターゲット層	本格的なマネキンはアパレル関係者や洋裁愛好家など、特定の層に向けた専門性の高い商品です。ダイソーのメインターゲット層とは少し異なります。
収納性・耐久性	全身マネキンは、お客様が買って帰る際の収納や、お店での陳列スペース確保が大変です。低価格で提供するには、耐久性を維持するのも難しい側面があります。

これらの理由から、ダイソーではマネキンの代わりになるような、「見せる収納」や「簡易ディスプレイ」に使えるアイテムに注力している傾向があります。 次の見出しからは、本格的なマネキンがない代わりに、ダイソーで見つけられる「代替アイテム」や、どこで本物を購入できるのかを詳しく見ていきましょう。

もし、どうしてもダイソーでマネキンを探したい場合は、以下のリンクからダイソーの最新の取り扱い情報を確認してみるのも手ですよ！ダイソーのマネキン関連商品の最新検索結果へ

全身マネキンやトルソーはダイソーで取り扱いがある？

全身マネキンやトルソーは、アクセサリーや服を魅力的に見せるために欠かせないアイテムですよね。特にフリマアプリで自分の服を販売する際や、自宅での洋裁、コスプレ衣装の製作には非常に便利です。しかし、前述の通り、ダイソーではこれらの大型で専門性の高いマネキンは販売されていません。

ダイソーで「トルソー風」として使えるアイテムを探す

「全身は無理でも、せめて胴体部分だけでも…」とお考えの方も多いでしょう。ダイソーにはトルソーそのものはありませんが、「トルソー風」のディスプレイを自作するためのパーツは豊富に揃っています。

例えば、ワイヤーネットやジョイントラックの部品を組み合わせる方法です。これらのアイテムを使えば、服を立体的に見せるための骨組みを作ることができます。

• ワイヤーネット：背面や側面の壁を作る
• ジョイントラック：高さを出すための支柱や土台
• 結束バンド：パーツ同士を固定する

完成度が高いとは言えませんが、写真撮影用や一時的なディスプレイ用としては十分活用できるでしょう。特に、服を着せた状態で撮影し、背景をぼかせば、意外と「それっぽく」見えるものです。

本格的な洋裁用トルソーが必須な場合の選択肢

洋裁や服飾の専門的な作業をする場合、トルソーはただのディスプレイ用品ではありません。ピンを刺してドレーピングをしたり、採寸したりするための「道具」です。そのため、ダイソーの代用品では機能が不足します。

本格的な洋裁用トルソーを選ぶ際は、以下のポイントをチェックしてください。

本格トルソー選びのチェックポイント

項目	重要度	詳細
サイズ調節機能	高	バスト、ウエスト、ヒップなどが調整できると、様々なサイズの服に対応できます。
生地（ピン打ち）	高	布地が貼られており、まち針をしっかりと刺せるか確認しましょう。
スタンドの安定性	中	作業中にグラグラしないよう、土台がしっかりしているものが望ましいです。
高さ調節	中	作業しやすい高さに調節できる機能は必須です。

これらの機能を持つトルソーは、専門の洋裁店やECサイトでの購入が基本となります。特にAmazonや楽天市場では、初心者向けの安価なモデルからプロ仕様の高級モデルまで幅広く取り扱っているため、ご自身の予算と用途に合わせて探してみてください。この後の見出しで、ECサイトでの価格帯についても詳しく解説しますね。

ダイソーで見つかる！マネキンの「代用品」として使えるアイテム5選

全身マネキンやトルソーがないなら、「あるもので代用する」のが100均の賢い使い方です。ダイソーには、工夫次第でマネキンの役割を果たしてくれる優秀なアイテムが多数あります。ここでは、特に人気のある代用品を5つご紹介します。

代用品１：発泡スチロール製のブロックや球体

アクセサリーや帽子のディスプレイに最適です。ダイソーのハンドクラフトコーナーや梱包材コーナーをチェックしてみてください。

【具体的な使い方】

1. ブロック型：ネックレスやピアスを飾る土台に。カッターで削って、首元や胸元のラインを再現するのも良いでしょう。
2. 球体（スチロールボール）：ヘッドマネキンの代用として使えます。ウィッグの試着や、帽子の型崩れ防止にぴったりです。布やフェルトを貼って、色を付ければ見栄えも良くなりますよ。

発泡スチロールは非常に軽く、持ち運びや収納に困らないのが大きなメリットです。ただし、熱に弱く、衝撃で欠けやすい点には注意が必要です。

代用品２：ジョイントラックやワイヤーネット

前述の通り、これらは服を立体的に見せる「骨格」を作るのに最適です。

【具体的な使い方】

複数のワイヤーネット（例えば30cm×30cmなど）をL字型や箱型に結束バンドで固定し、中に新聞紙やクッション材を詰めることで、簡易的な胴体（トルソー）の形を作ることができます。

• メリット：形を自由に調節できる、分解して収納できる。
• デメリット：曲線が出しにくい、強度があまりない。

Tシャツやニットなど、比較的薄手の衣類を飾るのに向いています。特に、背面を壁につけて使う場合は、正面からの見た目はかなり本格的に見えますよ。

代用品３：風船や新聞紙を活用したヘッド

ウィッグや帽子を飾るためのマネキンヘッドが必要な場合、風船と新聞紙、またはガムテープを使ったDIYがおすすめです。

【具体的なDIY手順】

1. 風船を頭のサイズに合わせて膨らませます。
2. 風船の周りに新聞紙を水で溶いたノリや、水で濡らしたガムテープ（クラフトテープ）を貼り付けて、形を固定します。
3. 完全に乾燥したら、風船を割って取り出し、土台に固定すれば軽量なマネキンヘッドの完成です。

この方法で作ったヘッドは、ウィッグをピンで固定することも可能です。ダイソーで販売されている石膏粘土などで表面を整えれば、さらに滑らかな質感に仕上げることもできます。ただし、時間がかかる作業ですので、根気が必要ですね。

代用品４：靴やバッグ用のディスプレイスタンド

靴やバッグをフリマアプリに出品する際、平置きだと魅力が半減してしまいますよね。ダイソーには、靴やバッグの形を整えるための透明なディスプレイスタンドが販売されていることがあります。

これらを靴の中に入れたり、バッグの底に敷いたりすることで、立体的で綺麗な写真を撮ることができます。これも立派な「代用マネキン」の役割を果たしていると言えるでしょう。

代用品５：木製の棒やポール

ピアスやイヤリング、リングなどの小物を吊り下げて飾るための代用品として、木製の棒やポールスタンドが使えます。ダイソーの木材コーナーで細い丸棒を購入し、土台に固定するだけで、ジュエリー用の簡易ディスプレイスタンドが完成します。

これらの代用品を組み合わせることで、低予算で様々なディスプレイニーズに応えることが可能です。ぜひダイソー店舗で、これらのアイテムを探してみてください。ダイソーのディスプレイ代用品に関する最新情報はこちら

マネキンヘッド（顔・頭）やハンドトルソー（手）ならダイソーにある？

全身マネキンは難しくても、比較的小さなマネキンヘッドやハンドトルソーなら、ダイソーで見つかるのでは？と期待してしまいますよね。

マネキンヘッドの取り扱い状況

残念ながら、ダイソーでは「マネキンヘッド」として販売されている商品も現在のところ確認されていません。ウィッグの展示や帽子の型崩れ防止に使うような、人頭大の専用アイテムは、やはりダイソーの価格帯と流通の仕組みには合わないようです。

しかし、前述したように、ダイソーのアイテムを組み合わせて自作することは可能です。特に、発泡スチロール製の球体（スチロールボール）は、帽子やキャップの型崩れを防ぐための「簡易ヘッド」としては非常に優秀です。

【スチロールボールの活用方法】

スチロールボールのサイズと用途の例

サイズ（目安）	主な用途	補足
直径10cm前後	ニット帽、ベレー帽の型崩れ防止	小さめの帽子用。
直径15cm前後	キャップ、ハットの型崩れ防止	成人女性の頭に近いサイズ。
複数の組み合わせ	アクセサリーのディスプレイ	大小組み合わせて高さを出すと◎

ウィッグスタンドとして使う場合は、土台となる柱（木製やプラスチック製）を組み合わせ、球体を発泡スチロール用の接着剤で固定すれば、簡易的ですが自作できます。

ハンドトルソー（手）の取り扱い状況と代用品

ハンドトルソーは、アクセサリーや手袋、時計などの小物を魅力的に見せるために非常に便利です。特にリングやブレスレットの撮影には必須と言えるアイテムですが、こちらもダイソーでは「ハンドトルソー」としての販売はありません。

ただし、代用品として使えるアイテムがいくつかあります。

• ジュエリースタンド（リングスタンド）：指輪専用の小さなスタンドはダイソーで見つかることがあります。
• 木製ハンガーのクリップ部分：フックにリングを掛けたり、クリップ部分でブレスレットを挟んだりする簡易ディスプレイに。
• 園芸用の針金（ワイヤー）：太めのワイヤーを曲げて、簡易的な手の形を作るDIYも可能です。

リングやブレスレットをよりリアルに、そして美しく見せたい場合は、やはり専用のハンドトルソーが必要です。こちらはAmazonや手芸用品店、またはメルカリなどのフリマアプリで、比較的手頃な価格で見つけることができます。ダイソーで無理に代用品を探すよりも、ECサイトで探した方が、労力と時間を節約できるかもしれません。

他の100均（セリア・キャンドゥ）ではマネキンは売っているの？

ダイソーになければ、他の100円ショップならどうだろう？と考えるのは自然な流れですよね。特にセリアやキャンドゥは、ダイソーとはまた違ったテイストの、おしゃれな雑貨やDIYアイテムが豊富です。

セリアのマネキン・トルソー風アイテムの状況

セリアもダイソーと同様に、全身マネキンや洋裁用トルソーの販売はありません。しかし、セリアはディスプレイ用品やインテリア雑貨に力を入れているため、「マネキン風」のアイテムを見つけやすい可能性があります。

• ミニチュアトルソー：人形用の小さなトルソーや、アクセサリーを掛けるためのミニサイズのトルソー型スタンドが販売されていることがあります。これはディスプレイ用としては非常に可愛く、人気が高い商品です。
• ワイヤー・アイアン雑貨：曲線の美しいアイアン製の小物入れや、ワイヤーでできたバスケットなどは、アクセサリーを飾る土台として優秀です。

特にミニチュアトルソーは、セリアの得意とするおしゃれな雰囲気を演出するのにぴったりです。フィギュアやドールの服を飾る用途であれば、セリアで探すのがおすすめです。

キャンドゥのマネキン・トルソー風アイテムの状況

キャンドゥもまた、本格的なマネキンの取り扱いはありません。キャンドゥは、モノトーンを基調としたシンプルで実用的な商品が多いのが特徴です。

代用品を探すなら、「ディスプレイ用の小さなイーゼル」や「スマホスタンド」に注目してみましょう。これらを服の裏側や小物に当てて角度をつけることで、あたかもトルソーに飾られているかのように立体感を出すことができます。

100均ごとのマネキン代用品の特徴

100均	特徴的な代用品	向いている用途
ダイソー	発泡スチロール、ジョイントラック	DIY、自作、大型の骨組み作り
セリア	ミニチュアトルソー、アイアン雑貨	アクセサリー、人形服、おしゃれな雰囲気の演出
キャンドゥ	イーゼル、シンプルなスタンド	写真撮影の角度調整、実用的なディスプレイ

いずれの100円ショップも、本格的なマネキンは販売していませんが、それぞれの店の特色を活かした代用品を見つける楽しみがあります。あなたの目的に合った代用品を探して、賢くディスプレイを楽しみましょう。他の100均のトルソー代用品情報はこちら

【種類別】本格的なマネキンはどこで買うのがおすすめ？

ダイソーや他の100均の代用品では満足できない、プロ仕様の本格的なマネキンが欲しい！という方もいるでしょう。マネキンは種類によって最適な購入場所が異なります。ここでは、用途別に分けておすすめの購入場所をご紹介します。

洋裁・手芸用トルソー（ドレーピング、ピン打ち用）

洋裁用トルソーは、正確なサイズと耐久性が求められます。

• 専門店のオンラインストア：手芸専門店や洋裁道具を扱うメーカーの公式オンラインストアが最も信頼できます。価格は高めですが、調整機能や耐久性は抜群です。
• Amazon・楽天市場：初心者向けのエントリーモデルであれば、ECサイトが豊富です。レビューをよく確認し、ピンが刺せるタイプか、サイズ調整ができるかなどをチェックしましょう。

専門的なトルソーは、一度購入すれば長く使えるものですので、少々値が張っても品質を重視することをおすすめします。

アパレル・フリマアプリ用（ディスプレイ撮影用）

服を格好良く見せるためのディスプレイ専用のトルソーは、主にネット通販が主流です。

• ディスプレイ用品の専門店：実店舗があることもありますが、種類豊富なのはオンラインストアです。脚付きのタイプや、色（黒、白、肌色など）も選べます。
• ECサイト（Amazon、楽天市場）：「ディスプレイ用トルソー」や「ハーフトルソー」といったキーワードで探すと、写真映えする商品が多数見つかります。価格帯も幅広く、比較的安価なものも多いです。

マネキンヘッド（ウィッグ・帽子用）

ヘッドマネキンは、美容用品店やウィッグ専門店、ECサイトでの取り扱いが多いです。

ヘッドマネキンの主な購入場所と特徴

購入場所	特徴	価格帯（目安）
Amazon・楽天市場	種類が豊富。発泡スチロール製からプラスチック製まで。	1,000円〜3,000円
美容用品店	練習用（カット・セット）のプロ仕様のものが充実。	3,000円〜10,000円
手芸店・雑貨店	インテリア性の高い、デザイン重視のものが稀にある。	2,000円〜5,000円

特にウィッグの練習用であれば、Amazonや楽天市場で「カット練習用マネキン」と検索すると、スタンド付きのセットが手頃な価格で見つかるはずです。

Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングでのマネキンの価格帯は？

本格的なマネキンを購入するとなると、やはり気になるのは価格ですよね。ECサイトは価格競争が激しく、同じ商品でも日によって価格が変わることもあるため、複数のサイトを比較検討するのがおすすめです。ここでは、主要なECサイトでの一般的な価格帯を種類別にご紹介します。

ECサイトで人気の全身マネキンの相場

全身マネキンは、最も高価な部類に入ります。素材や関節の可動域によって価格が大きく変動します。

• FRP製（グラスファイバー）の本格モデル：アパレル店舗などで見かける、硬質でリアルなモデルは、30,000円〜100,000円程度が相場です。特に顔や肌の質感がリアルなものは高価になります。
• 軽量プラスチック製（簡易モデル）：フリマアプリでの撮影やイベント用など、一時的な使用を目的とした簡易モデルは、15,000円〜30,000円程度で見つかることもあります。

全身モデルは送料も高くなる傾向があるので、送料込みの価格で比較することが非常に重要です。

ハンドトルソー、ヘッドマネキンの平均価格帯

ヘッドマネキンやハンドトルソーは、全身マネキンに比べてずっと手頃な価格で購入できます。

ECサイトでの価格帯（簡易モデル）

種類	最安値帯	平均価格帯
マネキンヘッド	1,000円〜	1,500円〜3,000円
ハンドトルソー（片手）	1,500円〜	2,500円〜5,000円
洋裁用トルソー（ハーフ）	5,000円〜	8,000円〜15,000円

特にハンドトルソーは、木製のものやシリコン製のものなど、素材によって価格が大きく変わります。ジュエリーの撮影用であれば、透明なアクリル製や白・黒のシンプルなものが人気で、比較的安価です。

中古品・アウトレット品の賢い探し方

「新品は高すぎる…」という場合は、中古品やアウトレット品を狙うのも賢い方法です。
ECサイトの中には、「アウトレット品」として、小さな傷や汚れがある代わりに格安で販売されているマネキンがあります。写真撮影用であれば、傷があっても編集で消せる場合もあるため、非常にお得です。

また、メルカリやラクマなどのフリマアプリも要チェックです。引退したアパレル関係者や、洋裁の趣味をやめた方などが出品しているケースがあり、思わぬ掘り出し物が見つかることもあります。中古品については、後の見出しで詳しく解説しますね。

洋裁・フリマアプリ用など用途別おすすめマネキン購入ガイド

マネキンが欲しいと言っても、その用途は様々ですよね。最適なマネキンを選ぶには、「何のために使うのか」を明確にすることが一番大切です。ここでは、主な用途別に、どのようなマネキンを選び、どこで購入するのがベストなのかを解説します。

用途１：洋裁（採寸・ピン打ち・ドレーピング）の場合

この用途の場合、マネキンは単なるディスプレイではなく、「作業台」としての機能が求められます。

• 選ぶべきマネキン：サイズ調整機能付きの洋裁用トルソー（ボディ）。ピンがしっかり刺せるウレタンや発泡スチロールを芯にした布張りタイプを選びましょう。
• 購入場所：手芸専門店または、洋裁道具を専門に扱うECサイト。品質と機能性が最優先です。
• チェックポイント：バスト・ウエスト・ヒップのサイズがミリ単位で調整できるか。高さ調節が可能か。

特に洋裁を本格的に始める方は、少々高価でも、正確な採寸ができるものを購入しないと、作った服が体に合わないという事態になりかねません。ケチらず、良いものを購入することをおすすめします。

用途２：フリマアプリ・ネットショップの撮影の場合

この用途の目的は、「商品を魅力的に見せて売ること」です。実用性よりも写真映えが重要になります。

• 選ぶべきマネキン：ハーフトルソー、または軽量でシンプルな樹脂製トルソー。色味は、白や黒など、商品の色を邪魔しないものが好まれます。
• 購入場所：Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピング。価格とデザインを比較しやすいECサイトが最適です。
• チェックポイント：軽くて持ち運びやすいか。反射しないマットな質感か。

全身マネキンは邪魔になることが多いので、首から下の「ハーフトルソー」や、服を立体的に見せるための「スタンド」を活用するのも手です。安価なものも多いので、まずは手軽なものから試してみると良いでしょう。

用途３：ウィッグや帽子のディスプレイの場合

この用途では、頭のサイズに合ったヘッドマネキンが必要です。

• 選ぶべきマネキン：頭部のみのヘッドマネキン。発泡スチロール製は安価でピンが刺せますが、軽量すぎて安定感に欠けることがあります。安定性を重視するなら、プラスチックやグラスファイバー製のものがおすすめです。
• 購入場所：ウィッグ専門店、美容用品店、ECサイト。
• チェックポイント：土台が安定しているか（スタンド付きか）。ウィッグの場合は、ピンを刺して固定できる素材か。

発泡スチロール製のヘッドをダイソーの代用品とするなら、中に砂袋などを入れて重さを加えるDIYをすれば、安定性を高めることができますよ。

マネキンが欲しいけど高い…！中古品やメルカリで探すメリット・デメリット

新品の本格的なマネキンは、特に全身モデルとなると数万円と高額になりがちです。「試しに使ってみたいだけなのに…」という方には、中古品やフリマアプリでの購入が非常におすすめです。ただし、中古品にはメリットだけでなく、注意すべきデメリットもあります。

中古品を探すメリット

中古品を購入する最大のメリットは、やはり価格の安さです。

• 価格が格段に安い：新品の半額以下、場合によっては1/3程度の価格で手に入ることもあります。
• 掘り出し物がある：既に廃盤になった、デザイン性の高いマネキンや、プロ仕様の高品質なトルソーが見つかる可能性があります。
• 送料が抑えられる場合も：フリマアプリでは、出品者が送料を負担してくれるケースや、近隣での手渡し（ジモティーなど）で送料を丸ごとカットできる場合があります。

特にフリマアプリでは、アパレル店舗の閉店セールや、洋裁教室の閉鎖などでまとめて出品されることもあり、品質の良いものを安く手に入れる絶好のチャンスがあります。

中古品を探すデメリットと注意点

価格が安い分、いくつかのデメリットも受け入れる必要があります。

中古マネキンのデメリットと確認事項

デメリット	確認すべきこと
汚れや傷がある	写真で特に目立つ傷（指の欠損、顔の傷など）がないか確認。服を着せる用途なら多少の汚れは許容範囲。
可動部が壊れている	関節がスムーズに動くか、スタンドの固定ネジが機能するかを質問しましょう。洋裁用は特に重要です。
サイズが合わない	特に洋裁用は、JIS規格（日本工業規格）などに則った正確なサイズ表記があるかを確認。
送料が高い	全身マネキンは大型で送料が高額になるため、必ず送料込みの総額で比較しましょう。

フリマアプリを利用する際は、必ず出品者に詳細な状態を質問し、納得した上で購入手続きを進めるようにしてください。特に大きな傷や破損がある場合は、トラブルに繋がる可能性もあるため、事前のコミュニケーションを丁寧に行うことが大切です。メルカリでのマネキン購入に関する情報はこちら

マネキンを買う前に知っておきたい！失敗しない選び方のポイント

マネキンは安い買い物ではないので、買ってから「イメージと違った」「使えなかった」と後悔するのは避けたいですよね。購入前に、これからご紹介するいくつかの重要なチェックポイントをしっかり確認しておきましょう。

ポイント１：用途と必要な機能の明確化

これが最も重要なポイントです。用途によって、必要な機能は全く異なります。

• ディスプレイ用：見た目（デザイン、色、ポーズ）が最優先。耐久性は二の次でOK。
• 洋裁用：正確なサイズ、ピンが刺せること、サイズ調整機能が必須。見た目はシンプルでOK。
• 撮影用：軽さ、反射しにくいマットな質感、分解できることなどが重要。

特に洋裁用トルソーの場合、自分の作りたい服のサイズに合っているか、ピン打ちした際に布が滑らないかといった、「道具としての使いやすさ」を重視してください。

ポイント２：素材による違いを理解する

マネキンの素材は、価格、重さ、耐久性に大きく関わってきます。

マネキン素材の特徴比較

素材	特徴	向いている用途
FRP（グラスファイバー）	硬質、高耐久、リアルな質感。重い。	アパレル店舗での長期ディスプレイ
プラスチック（PE/PP）	軽量、安価、耐久性は中程度。	フリマ撮影、イベント用、簡易ディスプレイ
発泡スチロール	極めて軽量、安価。ピンが刺せる。低耐久。	ヘッドマネキン、洋裁用（芯材として）
布張り（洋裁用）	ウレタン芯などでピン打ち可能。サイズ調整付きが多い。	洋裁、パターン制作

ポイント３：設置場所のサイズと収納性

全身マネキンやトルソーは、想像以上に場所を取ります。購入前に、設置する場所の縦・横・奥行きのサイズを必ず測っておきましょう。

また、使用しない時にどこに収納するのかも重要です。分解してコンパクトになるタイプか、薄いハーフトルソーで壁に立てかけられるタイプかなど、収納性も考慮して選ぶと、後悔が少なくなります。

これらのポイントを押さえれば、あなたの予算と用途にぴったりの、失敗しないマネキン選びができるはずですよ！

マネキンを自作するアイデア！手軽に作れるDIY方法を紹介

「ダイソーの代用品を組み合わせても、いまいち形が決まらない…」「本格的なものは高すぎるし、自分で作ってみたい！」という方のために、ここではマネキンやトルソーを自作する具体的なDIYアイデアをご紹介します。

DIYアイデア１：Tシャツを立体的に見せる「梱包材トルソー」

フリマアプリでTシャツや薄手のニットを撮影するのに最適です。

• 用意するもの：Tシャツ、ダンボール（または厚紙）、新聞紙、ガムテープ。
• 作り方：
  1. Tシャツを裏返しにし、中にダンボールを背面のサイズに合わせて入れます。
  2. 新聞紙を丸めて、胸や肩のラインに沿うように詰め込み、立体感を出します。詰めすぎると不自然になるので、適度な丸みを意識してください。
  3. 新聞紙が動かないように、ダンボールの裏側からガムテープで軽く固定します。
  4. Tシャツを元に戻し、首元や袖口のラインを整えれば、簡易的な立体トルソーの完成です。

この方法は、平置きよりも格段にTシャツの素材感やデザインが伝わりやすくなります。

DIYアイデア２：自分サイズの「ダクトテープ・トルソー」

洋裁をされる方や、コスプレの衣装を作る方に人気の本格的な自作方法です。自分の体型に合わせて作るため、フィット感は抜群です。

• 用意するもの：古いTシャツ、ガムテープ（布製ダクトテープ）、ハサミ、新聞紙または綿（詰め物）。
• 作り方：
  1. 古いTシャツを着用します。
  2. パートナーや友人に協力してもらい、全身にダクトテープを巻き付けていきます。特にバスト、ウエスト、ヒップのラインは、テープを細かく切って曲線に沿わせるのがポイントです。
  3. テープが全身を覆ったら、背中の中心線に沿ってハサミで慎重に切り込みを入れ、Tシャツごと脱ぎます。
  4. 切り込みを入れた部分を再びダクトテープで閉じ、切り離した首元と袖口もダクトテープで塞ぎます。
  5. 中を新聞紙や綿でパンパンに詰めれば、自分自身の体型を完璧に再現したトルソーの完成です。

このトルソーはピン打ちも可能で、洋裁の作業効率が格段にアップします。手間はかかりますが、費用を抑えたい方には非常におすすめです。

DIYアイデア３：アクセサリー用の「ワイヤーアートハンド」

リングやブレスレットのディスプレイに、アーティスティックなワイヤーの「手」を自作するアイデアです。

• 用意するもの：ダイソーなどで手に入る太めのアルミワイヤー、ペンチ。
• 作り方：
  1. ワイヤーを適度な長さに切り、手のひらから指先までの形を大まかに作ります。
  2. 指一本一本を丁寧に曲げ、関節のカーブをつけていきます。
  3. リングをはめる部分や、ブレスレットを引っ掛ける部分を意識して形を調整します。
  4. 土台として、ワイヤーの端を丸めて平らにしたり、木片に差し込んだりして固定すれば完成です。

このワイヤーアートのハンドは、無機質でおしゃれな雰囲気を演出でき、写真映えも抜群です。是非、試してみてください。ダクトテープトルソーのDIY動画検索結果はこちら

ダイソーの代用品を活用した「見せる収納」のアイデア

マネキンそのものがなくても、ダイソーの代用品を上手に使えば、服やアクセサリーを「見せる収納」としておしゃれに飾ることができます。これは、ディスプレイの機能と収納の機能を兼ね備えた、一石二鳥のアイデアです。

アクセサリーを飾る「ワイヤーネットの壁面ディスプレイ」

ダイソーのワイヤーネットは、壁面収納の定番アイテムです。これとS字フック、クリップなどを組み合わせるだけで、まるで雑貨屋さんのようなディスプレイが完成します。

• ピアス・イヤリング：ワイヤーネットの網目に直接フックを引っ掛けて吊るす。
• ネックレス：S字フックを使って、チェーンが絡まないように一本ずつ掛ける。
• リング：ワイヤーネットに取り付けられる「小さなカゴ」や「仕切りケース」を用意し、そこへ収納する。

ネット全体を黒や白に統一すると、より洗練された印象になります。季節ごとに飾るアイテムを変えれば、お部屋の模様替えも楽しめますよ。

帽子やバッグを飾る「突っ張り棒とフックの活用術」

帽子やバッグは、立てて置くと形が崩れたり、場所を取ったりしがちです。ダイソーの突っ張り棒とフックを使えば、省スペースでおしゃれに収納できます。

【活用アイデア】

突っ張り棒を使った「見せる収納」

アイテム	使用するダイソー商品	ポイント
帽子	突っ張り棒、ワイヤーネット、フック	棒を2本並行に渡し、ネットを渡してその上に帽子を乗せる（型崩れ防止）。
バッグ	突っ張り棒、S字フック（長め）	S字フックを使って持ち手部分を吊るす。バッグ同士が重ならないように間隔をあける。
マフラー・ストール	突っ張り棒、リング型ハンガー	リング型ハンガーに巻きつけて吊るす。色や素材でグラデーションを作る。

突っ張り棒は見えない場所（クローゼットの中や、棚の裏側など）だけでなく、あえて壁際に設置して「ディスプレイ用のハンガーラック」のように使うと、インテリアとしても楽しめます。

ネクタイやベルトの「棒状ディスプレイ」

ネクタイやベルトは、細長い棒状のアイテムに巻きつけるように飾ることで、マネキンの一部のような「見せる収納」になります。

ダイソーの木材コーナーで見つかる細い丸棒や、タオル掛け用のバーなどを壁に取り付け、そこにネクタイを広げて掛けたり、ベルトを丸めて並べたりするだけで、お店のような雰囲気を出すことができます。

マネキンがなくても、アイデア次第で100均アイテムは優秀なディスプレイツールに変身します。ぜひ、あなたのお部屋で試してみてくださいね。

マネキン代用品の在庫が近くのダイソーにない時の対処法

「よし、ダイソーでこの代用品を買おう！」と決めてお店に行ったのに、「在庫がない…」「廃盤になってる…」という経験、ありますよね。特に人気商品や季節商品は、すぐに売り切れてしまうことがあります。

対処法１：大型店舗・ロードサイド店を狙う

ダイソーは店舗の規模によって、取り扱っている商品の種類や在庫量が大きく異なります。

• 大型店舗：駅前のビルに入っているような小型店よりも、郊外の大型ロードサイド店や「DAISO Giga Park」などの超大型店の方が、在庫が豊富で代用品となるアイテムを見つけやすい可能性が高いです。
• 新店舗：新しくオープンした店舗は、最新のアイテムを中心に在庫を揃えていることが多いので、チェックしてみる価値があります。

もし近隣に大型店があるなら、まずはそちらに足を運んでみましょう。在庫確認の電話をする際も、「発泡スチロールの球体」「ジョイントラックのパーツ」など、具体的な商品名やJANコードを伝えるとスムーズです。

対処法２：ダイソーのオンラインストアを活用する

ダイソーには、公式のオンラインストアがあります（一部地域限定サービス）。

• メリット：店舗を何軒も回る手間が省けます。大型商品や、複数の店舗で品切れになっている人気商品も、オンラインなら在庫がある場合があります。
• 注意点：送料がかかる場合があるため、ある程度まとめて購入するか、一定額以上の購入で送料無料になるサービスを利用しましょう。

オンラインストアで在庫を確認し、もし店舗に在庫がない場合は注文するという流れが、最も効率的です。

対処法３：ECサイトで「マネキン代用品セット」を探す

ダイソーの代用品を組み合わせるのが面倒な場合は、いっそのことECサイトで「簡易ディスプレイセット」を探すのも一つの手です。

• Amazon・楽天市場：「ハーフトルソー スタンドセット」「アクセサリーディスプレイセット」などのキーワードで検索すると、すぐに使える状態で販売されている商品が見つかります。
• 価格：ダイソーの代用品よりも価格は上がりますが、数百円〜数千円で、すぐにディスプレイを始められるセットが手に入ります。

時間や労力を考えると、ECサイトで多少お金を払って解決する方が、結果的に安上がりになることもあります。

対処法４：他業態の店舗も視野に入れる

ダイソーで見つからない場合、他の業態の店舗に同じようなアイテムがあるかもしれません。

マネキン代用品が売っている可能性がある店舗

店舗の種類	売っている可能性のある代用品
ホームセンター	ワイヤーネット、発泡スチロール、木材（DIY材料）
手芸店	発泡スチロール球体、ピン、洋裁用のハーフボディ（簡易）
文房具店	厚紙、クラフト用品、ディスプレイ用の台

特にホームセンターは、ダイソーよりも大型のワイヤーネットや、より高品質な木材などが手に入るため、本格的なDIYをするにはおすすめです。ダイソーの大型店舗の検索結果はこちら

結局、ダイソーの「マネキン代用品」でどこまでできるのか？最終チェック

ここまで、ダイソーのマネキン代用品や、本格的なマネキンの購入先について詳しく解説してきました。最後に、ダイソーの代用品であなたの目的がどこまで達成できるのか、最終的なチェックをしておきましょう。

ダイソーの代用品でできること（◯）

ダイソーの代用品は、主に「見せる」ための機能に優れています。

• フリマアプリの簡易撮影：Tシャツを立体的に見せたり、アクセサリーを吊るして写真に撮ったりする程度であれば、十分なクオリティで対応可能です。
• 帽子の型崩れ防止：発泡スチロールの球体を使えば、型崩れを防ぎながら収納できます。
• 店舗風のおしゃれな収納：ワイヤーネットやフックを駆使すれば、プロの店舗のような壁面ディスプレイ収納が低予算で実現できます。

ダイソーの代用品でできないこと（×）

専門的な作業や、高い品質が求められる用途には、やはりダイソーの代用品では限界があります。

ダイソー代用品の限界と解決策

できないこと	理由	解決策
正確な採寸、洋裁	サイズが不正確で、プロ仕様のピン打ちに耐えられない。	ECサイトで洋裁用トルソー（8,000円〜）を購入。
全身のポーズ付け	関節がないため、服に動きや躍動感を出せない。	可動式の全身マネキン（20,000円〜）を購入。
リアルな肌感の演出	プラスチックや発泡スチロールのため、質感が安っぽくなる。	中古のFRP製マネキンや、シリコン製のハンドトルソーを探す。

もし、あなたの目的が上の「できないこと」に含まれる場合は、無理にダイソーで解決しようとせず、初期投資として本格的なマネキンを購入することを検討してみてください。長い目で見れば、作業効率や商品の売れ行きが良くなるなど、価格以上のメリットがあるはずです。

ダイソーでマネキンを探す旅は、一旦ここで終わりです。この記事で、あなたに最適な選択肢が見つかっていたら嬉しいです。モモストアでした！本格的なマネキンの購入先に関する情報はこちら

マネキンを長持ちさせるためのお手入れ方法と保管のコツ

高価なマネキンを一度購入したら、できるだけ長く、美しい状態で使い続けたいですよね。特にフリマアプリやネットショップの撮影で頻繁に使う場合、汚れや傷は商品の印象を左右する大きな問題になります。ここでは、マネキンを長持ちさせるための簡単なお手入れ方法と、保管のコツをご紹介します。

FRP製・プラスチック製マネキンの日常のお手入れ

アパレル店舗などでよく使われるFRP（グラスファイバー）製や、軽量なプラスチック製のマネキンは、ホコリと皮脂汚れが主な敵です。

• ホコリの除去：静電気でホコリが付きやすいため、毛先の柔らかいハタキや、カメラのレンズなどに使うブロアーで優しくホコリを吹き飛ばすのが基本です。硬い布で強く拭くと、細かい傷の原因になります。
• 皮脂汚れの除去：触れる機会が多い顔や手、関節部分などは、皮脂やファンデーションなどの汚れが付きやすいです。中性洗剤を薄めたものを柔らかい布に少量含ませ、優しく拭き取り、その後乾いた布で水気を拭き取ってください。シンナーやアルコールなどの溶剤は、表面の塗装を傷める可能性があるため、使用を避けてください。

特に明るい色の服を着せていた場合、マネキンの肌に色移りしてしまうことがあります。長時間同じ服を着せっぱなしにしないよう、定期的に服を脱がせて風通しを良くしてあげましょう。

洋裁用トルソー（布張り）のお手入れと保管

洋裁用トルソーは、生地が貼られているため、水拭きはできません。

• 日常のお手入れ：粘着ローラー（コロコロ）を使って、表面に付着した糸くずやホコリ、ペットの毛などを定期的に取り除きましょう。
• 汚れの対処：汚れが付着した場合は、衣類用のシミ抜き剤を少量だけ使い、目立たない場所で試してから、トントンと叩くようにして汚れを浮かせます。強く擦ると生地が傷むので注意が必要です。
• 保管のコツ：直射日光が当たる場所に置くと、布地が日焼けして変色したり、芯材が劣化したりする原因になります。使用しない時は、日の当たらない場所に保管するか、専用のカバーをかけてあげましょう。

長期保管の際の注意点

マネキンを長期的に使わない場合は、分解して保管するのが理想です。

長期保管のコツ

パーツ	保管のポイント
本体（胴体）	ビニール袋や不織布のカバーをかけてホコリを防ぐ。湿気の少ない場所に保管する。
スタンド・台座	ネジやジョイント部品を外して、破損しないよう個別に梱包する。ネジなどの小さな部品は紛失しないよう袋にまとめておく。
手足（可動式）	関節が無理な方向に曲がった状態で保管しない。元のまっすぐな状態に戻してから、緩衝材で包んでおく。

マネキンを大切にお手入れしてあげることで、あなたのビジネスや趣味の強力なパートナーとして、長く活躍してくれるはずです。

マネキンをより魅力的に見せる！ディスプレイのプロのテクニック

マネキンはただ服を着せるだけでなく、ちょっとした工夫でその魅力を何倍にも高めることができます。アパレル業界のプロが使う、マネキンをより魅力的に見せるディスプレイのテクニックをいくつかご紹介します。これらのテクニックは、フリマアプリの撮影や、自宅での見せる収納にも応用できますよ。

テクニック１：照明と影の演出

マネキンの見栄えは、照明に大きく左右されます。

• フリマ撮影の場合：自然光（太陽光）が最も美しく見えます。窓際で撮影するか、リングライトやソフトボックスなどの照明を使って、均一で柔らかい光を当ててあげましょう。
• 影を意識する：マネキンに立体感を持たせるためには、わずかな影が必要です。影が強すぎると暗い印象になりますが、完全に影がないと平面的に見えてしまいます。斜め上から光を当てることで、服のドレープやシワが美しく浮かび上がります。

光の当て方を少し変えるだけで、商品の高級感が格段にアップします。

テクニック２：服の「着せ方」にこだわる

マネキンに着せる服は、ただ着せるだけではダメです。

• シワを伸ばす：事前にアイロンをかけて、服のシワをしっかり伸ばしておきましょう。シワ一つで、商品に対する印象は大きく変わります。
• ピンで調整する：マネキンと服のサイズが合わない場合、服の背中や脇の部分をピンで軽く留めて、マネキンにフィットさせましょう。特にウエストラインなどを絞ることで、よりスタイリッシュに見せることができます。
• 小物を活用する：ネックレス、スカーフ、ベルトなど、小物を使ってアクセントを加えることで、マネキン全体に「ストーリー」が生まれます。バッグを持たせたり、帽子をかぶせたりするだけでも、生活感が出て魅力が増します。

特にフリマアプリでは、「服の綺麗な着こなし方」を見せることで、購入意欲を高めることができます。

テクニック３：グループ化と視線の誘導

複数のマネキンやディスプレイアイテムを組み合わせる場合は、「グループ化」を意識します。

• 高さの緩急をつける：背の高い全身マネキン、中くらいのトルソー、低いヘッドマネキンや小物というように、高さを変えて並べることで、空間にリズムが生まれ、視線が自然と流れます。
• テーマを統一する：マネキンに着せる服や、周りに置く小物の色やテイスト（例：ナチュラル、ビンテージ、モード）を統一することで、より洗練された印象になります。

ダイソーの代用品を活用する場合も、「何を見せたいのか」というテーマを決めて、アイテムを配置すると、単なる収納ではなく魅力的なディスプレイになりますよ。

マネキン購入後のトラブル事例と未然に防ぐためのチェックリスト

マネキンは高額な買い物になることもあるため、購入後のトラブルは避けたいものです。特に中古品やECサイトでの購入は、実物を見られない分、トラブルに発展しやすい側面があります。ここでは、よくある購入後のトラブル事例と、それを未然に防ぐためのチェックリストをご紹介します。

トラブル事例１：関節の破損・可動不良

全身マネキンや可動式のハンドマネキンで最も多いトラブルです。

• 事例：届いてみたら、肘や手首の関節が固まっていて動かない、または力を入れたらすぐに折れてしまった。
• 原因：輸送中の衝撃、または出品者が気付かなかった経年劣化。
• 未然に防ぐ方法：ECサイトの場合は、購入前に「関節の可動域は正常か」を質問欄で確認しましょう。中古品の場合は、出品写真で関節部分がアップになっているかを確認し、写っていない場合は写真を追加してもらいましょう。

トラブル事例２：服からの色移り・変色

特に安価なマネキンで発生しやすいトラブルです。

• 事例：濃い色の服を長時間着せていたら、マネキンの白い肌に服の色が移ってしまった。
• 原因：マネキンの塗料と服の染料の化学反応、または素材自体の変質。
• 未然に防ぐ方法：濃い色の服を着せる場合は、薄い布やラップなどでマネキンの肌を覆うことで色移りを防止できます。また、直射日光は変色の原因になるため、保管場所には十分注意しましょう。

トラブル事例３：サイズや重量の誤認

ECサイトのサイズ表記をしっかり確認しなかったために起こるトラブルです。

• 事例：届いたら想像以上に大きすぎて、部屋に入らない、または重すぎて一人で移動できない。
• 原因：寸法を「cm」で確認せずに、感覚で判断してしまった。
• 未然に防ぐ方法：購入前に、設置場所の寸法と、マネキンの寸法（高さ、肩幅、奥行き）をメジャーで測って比較する作業を必ず行ってください。重量も確認し、女性一人で運べるか、分解できるかなどをチェックしましょう。

購入前の最終チェックリスト

マネキンをポチッと購入する前に、以下の項目をすべてチェックして、トラブルを回避しましょう。

マネキン購入前チェックリスト

項目	確認内容
寸法	高さ、肩幅、奥行きが設置場所に入るか確認したか？
素材	用途（ピン打ち、撮影など）に適した素材か確認したか？
中古品の状態	目立つ傷や破損、可動部の不良がないか出品者に確認したか？
送料	本体価格だけでなく、送料込みの総額で他社と比較したか？
返品保証	ECサイトの場合、初期不良や破損があった場合の返品・交換規定を確認したか？

これらの準備をしっかり行うことで、安心してマネキンを手に入れ、すぐに活用を始めることができますよ。

海外の100均（Dollar Treeなど）ではマネキンは売っているのか？

日本のダイソーには本格的なマネキンは売っていませんが、世界には様々な100円ショップ（1ドルショップ）が存在します。海外の100均では、ディスプレイ用のマネキンは売っているのでしょうか？ここでは、参考情報として海外の100均事情をご紹介します。

アメリカのDollar Treeの状況

アメリカの代表的な1ドルショップの一つである「Dollar Tree（ダラーツリー）」も、日本のダイソーと似たような商品構成です。

• 本格マネキン：全身マネキンやトルソーの取り扱いはありません。これは、やはりサイズとコストの問題が大きいと考えられます。
• 代用品：ただし、DIYやパーティーグッズが充実しているため、プラスチック製の骨組みや、発泡スチロール製の顔型、手型の飾りなどが販売されていることがあります。これらは、日本のダイソーの代用品と同じように、簡易的なディスプレイとして活用されています。

特にハロウィンシーズンなどには、プラスチック製のガイコツや手の模型などが販売され、これらを服飾用のディスプレイに転用するアイデアがSNSなどで人気を集めることもあります。

アジア圏の100均（韓国・台湾など）の状況

韓国の「ダイソー」や、台湾の「光南大批發」などの店舗でも、基本的に本格的なアパレル用マネキンは見当たりません。

しかし、これらの地域では、アクセサリーやコスメのディスプレイ需要が高いため、クリア素材のリングスタンドや、ミニサイズのピアススタンドなど、日本の100均よりもバリエーション豊かな小型ディスプレイアイテムが見つかることがあります。

【海外100均に見られる傾向】

海外100均のマネキン関連アイテムの傾向

特徴	日本の100均との違い
DIY用品	プラスチックや発泡スチロールの素材が豊富で、マネキンを自作しやすい。
小型ディスプレイ	アクセサリーやコスメ用のスタンドが、よりデザイン性に富んでいることが多い。
季節商品	ハロウィンやクリスマスなどのイベント時に、マネキン代用品となる人体パーツが販売される。

どの国の100均であっても、マネキンは「代用品を探す」という視点で見ることが、賢い活用法と言えそうですね。

マネキンとトルソーの違いとは？ディスプレイ用語を解説

記事の中で「マネキン」と「トルソー」という言葉を使い分けてきましたが、この二つの言葉の違いは何だろう？と疑問に思った方もいるかもしれません。最後に、ディスプレイの世界で使われるこれらの用語について解説しておきましょう。知っておくと、マネキンを購入する際に役立ちますよ。

マネキン（Mannequin）とは？

「マネキン」は、広義では「人体を模して作られた模型の総称」です。

• 全身マネキン：頭部、手足など全身が揃っており、関節が動くものもあります。アパレルショップのショーウィンドウなどでよく見かけます。
• 部分マネキン：マネキンヘッド、ハンドトルソー、フットマネキンなど、体の一部分だけを模した模型もマネキンに含まれます。

マネキンは、服やアクセサリーなどを「着用している状態」で魅せることを目的としています。

トルソー（Torso）とは？

「トルソー」は、マネキンの中でも特に「人間の胴体部分のみを模した模型」を指す言葉です。

• ディスプレイ用トルソー：顔や腕がなく、胴体と首、たまに脚の付け根までがあるシンプルな形。服のラインを見せることに特化しています。
• 洋裁用トルソー：胴体の形をしており、ピンが刺せるように布張りになっています。服を仕立てるための「道具」として使われます。

トルソーの語源はイタリア語で「胴体」を意味する言葉から来ています。

「ボディ」という呼び方も

アパレル業界では、トルソーやマネキンのことを総称して「ボディ」と呼ぶこともあります。

ディスプレイ用語のまとめ

用語	定義	主な用途
マネキン	人体を模した模型の総称（全身〜部分）	アパレルディスプレイ
トルソー	胴体部分のみを模した模型	服のライン見せ、洋裁
ボディ	マネキンやトルソーの総称	業界用語として広く使われる

これらの違いを知っておけば、ECサイトなどで商品を探す際や、店員さんに質問する際にも、より正確に欲しいものを伝えることができますよ。ぜひ、今後の参考にしてください。