パラコードはどこに売ってる?販売店と失敗しない選び方を徹底解説
丈夫で用途が広い「パラコード」を探している方は多いですよね。ブレスレットやキーホルダーなどのDIYから、キャンプや災害時の備えまで、その使い道は無限大です。
でも、いざ買おうと思っても、「どこに売ってるの?」「種類が多すぎて選べない!」と迷ってしまうこともありますよね。
この記事では、ホームセンターから100円ショップ、そしてネット通販まで、パラコードの販売場所を徹底調査し、失敗しない選び方までモモストアが詳しく解説します。あなたにぴったりのパラコードを見つけるための完全ガイドです!
・ホームセンターのパラコードコーナーを徹底チェック!
・100均(ダイソー・セリア)のパラコードは使える?品質を比較検証
・アウトドアショップ(モンベル・WILD-1など)での取り扱いと特徴
・手芸店・アパレル店(ユザワヤなど)ではどんなパラコードが買える?
- パラコードはどこに売ってる?主な販売場所を一覧でご紹介!
- ホームセンターのパラコードコーナーを徹底チェック!
- 100均(ダイソー・セリア)のパラコードは使える?品質を比較検証
- アウトドアショップ(モンベル・WILD-1など)での取り扱いと特徴
- 手芸店・アパレル店(ユザワヤなど)ではどんなパラコードが買える?
- パラコードをネット通販(Amazon・楽天・Yahoo!)で購入するメリットと注意点
- メルカリやフリマアプリでの購入はアリ?中古品のチェックポイント
- 【種類別】パラコードの選び方!太さ(タイプ)と耐荷重の重要性
- 初心者必見!パラコードを使った簡単DIY・アクセサリーのアイデア
- パラコードの偽物に注意!本物を見分けるためのポイント
- パラコードの豆知識!「パラシュートコード」と呼ばれる理由とは
- まとめ:パラコードの購入は目的と場所に応じて使い分けよう!
パラコードはどこに売ってる?主な販売場所を一覧でご紹介!

「パラコードが欲しい!」と思ったら、まず思い浮かぶのがお店の種類ですよね。結論からお伝えすると、パラコードは予想以上にたくさんの場所で手に入ります。
しかし、どこで買うかによって、手に入るパラコードの品質や種類が大きく変わってくるのがポイントです。あなたの購入目的によって、最適な購入場所を選びましょう。
パラコードの主な取扱店舗と特徴をチェック!
パラコードの主な販売場所は、大きく分けて以下の4つの系統に分類できます。それぞれの店舗系統には、メリットとデメリットが存在します。
| 店舗系統 | 主なメリット | 主なデメリット | 向いている用途 |
| ホームセンター系 | 実物を触って確認できる、長さやカラーの選択肢が豊富 | ミリタリー系の特殊な色は少ない、専門店より高価な場合がある | DIY、軽作業、ガーデニング |
| 100円ショップ系 | とにかく安価、気軽に試せる、手軽なアクセサリー作成に | 強度は期待できない、長さが短い、カラーが限られる | キーホルダー、簡単なブレスレット、小物整理 |
| アウトドア・手芸店系 | 本格的な高強度モデルがある、専門的な色や素材を選べる | 店舗が少ない場合がある、価格は高め | キャンプ、登山、サバイバル、プロ仕様のアクセサリー |
| ネット通販系 | 品揃えが無限大、価格比較がしやすい、大量購入に便利 | 実物を触れない、到着に時間がかかる、送料がかかる場合がある | 本格的な備蓄、特定の色やメーカーの探索、最安値狙い |
例えば、「とりあえずお試しでブレスレットを作ってみたい」なら100均でも十分ですが、「本格的なキャンプで命綱として使いたい」なら、アウトドアショップやネット通販で高品質なものを購入すべきです。まずは自分が何をしたいのかを明確にして、お店を選ぶことが大切ですね。
この後の見出しでは、それぞれの販売場所について、モモストアが詳しく掘り下げていきますので、ぜひ参考にしてください。
ホームセンターのパラコードコーナーを徹底チェック!
最も身近で、すぐにパラコードを手に入れられる場所の一つが、カインズ、コーナン、DCMなどの大型ホームセンターです。ホームセンターは、パラコードの購入場所として非常に優秀ですが、売り場が少しわかりにくい場合もあるので注意が必要です。
どの売り場にある?迷いやすいパラコードの陳列場所
ホームセンターに行った際、「パラコードってどこにあるんだろう?」と売り場をグルグル探してしまった経験はありませんか?パラコードは、店によって陳列場所が異なることが多いので、以下の3つの場所を探してみましょう。
- ロープ・ひも・ワイヤーコーナー:最も一般的な場所です。切売りロープや、各種ひも、ワイヤーと一緒に吊るされていることが多いです。
- DIY・手芸コーナー:特にカラーが豊富で、アクセサリー作りに使えそうなものが揃っています。
- アウトドア・キャンプ用品コーナー:本格的なアウトドアブランドのパラコードが、テントやタープの設営グッズとして置かれていることがあります。
もし見つからなければ、迷わず店員さんに「パラシュートコード」または「ロープ、ひものコーナー」を尋ねてみましょう。お店によっては、「ロープ」ではなく「ひも」として分類されていることもありますよ。
ホームセンターで販売されているパラコードの種類と品質
ホームセンターで手に入るパラコードの多くは、「ナイロン製」または「ポリエステル製」のものが主流です。特に力を入れているのは、DIYや軽作業、トラックの荷締めなどに使える汎用性の高い商品です。
- 太さ:主流は4mmの「タイプIII(550コード)」ですが、2mmや3mmの細いものも手芸用に置かれています。
- 耐荷重:「耐荷重〇〇kg」とパッケージに明確に書かれていることが多いので、用途に合った強度か必ず確認しましょう。
- 色:黒、OD(オリーブドラブ)、赤、青などベーシックなカラーが中心です。派手な柄物や限定カラーは、専門店やネット通販の方が豊富です。
ホームセンターのパラコードは、実用性とコスパのバランスが取れているのが魅力です。実際に手に取って、質感や色味を確認できるのは、ネット通販にはない大きなメリットですね。
【豆知識】ホームセンターの公式ウェブサイトで「パラコード」や「ロープ」と検索すると、取り扱い商品の有無や在庫状況を確認できる場合があります。事前に調べておくと、お買い物がスムーズになりますよ。
たとえば、大手ホームセンターのDIY情報はこちらのサイトからチェックできますよ ホームセンターDIY情報はこちら。
100均(ダイソー・セリア)のパラコードは使える?品質を比較検証
「パラコードって100均にもあるの?」という疑問は、多くの人が抱くものですよね。結論から言うと、はい、あります!ダイソーやセリアといった主要な100円ショップでは、パラコード(またはそれに近い多用途ロープ)が販売されています。
しかし、価格が100円(または200円、300円)ということもあり、品質については注意が必要です。本格的な用途、特に命に関わるような登山やサバイバルでの使用は絶対に避けるべきです。
ダイソーとセリアで買えるパラコードの特徴
100円ショップのパラコードは、主にアクセサリーや小物作り、あるいは室内での簡単な荷造りを想定して作られています。
| 項目 | ダイソー | セリア |
| 価格帯 | 110円~330円の商品が多い | 110円の商品が中心 |
| 長さ | 数メートル単位(短め) | 数メートル単位(短め) |
| 品質/強度 | 一般的なパラコードよりも強度が低い(あくまでホビー用) | ホビー用として割り切る必要がある |
| 用途 | キーホルダー、ブレスレット、ラッピング、簡単なテントの設営補助(非推奨) | 手芸、DIYのアクセント、小物整理 |
【モモストアの正直な意見】
100均のパラコードは、「試しに編み方を練習したい」「色を少しだけ使いたい」といったホビー用途には最適です。低予算で始められるのは大きなメリットです。しかし、商品パッケージに「登山・命綱には使用しないでください」といった注意書きがあることがほとんどです。コア(中芯)がない、または非常に細い芯材しか入っていない場合もあり、本格的なパラコードが持つ耐荷重性能は期待できません。
100均パラコードの賢い使い方と注意点
では、100均パラコードをどのように活用すれば良いでしょうか?
- ペットボトルの持ち手作成:水筒やペットボトルに巻き付けて持ち手にするなど、手にかかる程度の重量物には問題なく使えます。
- ジッパープル(ファスナーの持ち手)の作成:リュックやポーチのジッパーに付けると、開閉しやすくなり、ファッション性もアップします。
- 観葉植物のハンギング:軽い鉢植えを吊るすなど、インテリアとしても活躍します。
【絶対にNGな使い方】
登山・キャンプでのタープやテントのメインロープ、ハンモックの吊り下げ、緊急時の人命救助用など、少しでも大きな力がかかる、または安全に関わる用途には絶対に使わないでください。
品質と安全性が必要な場合は、次に解説するホームセンターやアウトドアショップで購入しましょう。
アウトドアショップ(モンベル・WILD-1など)での取り扱いと特徴
本格的な品質と信頼性を求めるなら、やはりアウトドア・登山用品専門店が最もおすすめです。モンベル(mont-bell)、WILD-1、好日山荘などの専門店では、タフな環境下での使用を想定した、信頼できるパラコードが販売されています。
専門店ならではの「ミルスペック」と「信頼性」
アウトドアショップで販売されているパラコードの大きな特徴は、その「信頼性」です。特に、米軍の規格(MIL-SPEC:ミルスペック)を満たした「ミルスペックパラコード」を取り扱っている店舗もあります。ミルスペックのパラコードは、極限の状況下でも破断しないよう設計されており、防災用品としても非常に優れています。
- メリット:
- 高い強度:正確な耐荷重が保証されているため、安心して使用できます。
- 耐久性:UVカット加工や撥水加工が施されていることが多く、野外での劣化に強いです。
- 種類:4mmのタイプIII(550ポンド)だけでなく、より太いタイプIV、細いタイプIなど、専門的な種類も手に入りやすいです。
- デメリット:
- 価格:100均やホームセンターの汎用品と比べると、高価になります。
- 店舗:都市部や大型商業施設に集中しているため、地方では見つけにくい場合があります。
本格派に人気のパラコードブランド
アウトドアショップでは、世界的に信頼されている以下のブランドのパラコードを見かけることが多いです。
| ブランド名 | 特徴 |
| ATWOOD ROPE (アトウッドロープ) | アメリカの老舗メーカー。種類やカラーバリエーションが豊富で、日本のキャンパーにも大人気です。 |
| Rothco (ロスコ) | ミリタリー用品に強いブランド。ミルスペック準拠のタフなパラコードが手に入ります。 |
| M-CORD (エムコード) | 国内のアウトドアショップでよく見かけるブランド。日本製のものもあり、品質に定評があります。 |
これらのブランドは、公式サイトや販売店のサイトでパラコードの詳しいスペックを公開しています。購入を検討する際は、ぜひ各社のウェブサイトで詳細を確認してみてください。例えば、人気アウトドアブランドの情報は、こちらのGoogle検索からアクセスできますよ。 人気アウトドアブランドの公式サイトはこちら
専門店に行くと、知識豊富な店員さんに用途に合わせた適切な太さや強度のアドバイスをもらえるのも大きな魅力です。例えば、「このテントのガイロープを交換したいのですが…」といった具体的な相談をしてみるのも良いでしょう。
手芸店・アパレル店(ユザワヤなど)ではどんなパラコードが買える?
パラコードは、そのカラフルな色や編みやすさから、手芸用品としても非常に人気があります。そのため、ユザワヤやトーカイなどの大手手芸用品店や、一部の大型アパレル店でも取り扱いがあります。
手芸店で見つかる「ファッションコード」としてのパラコード
手芸店でのパラコードの取り扱いは、主に「ファッションコード」や「アクセサリーコード」という位置づけになります。ここでは、強度よりも色や素材のバリエーションが重視される傾向にあります。
- 魅力的なカラー:グラデーションカラー、蛍光色、ラメ入り、反射材入りなど、アウトドアショップにはないデザイン性の高いパラコードが豊富です。
- 細いコードの充実:ブレスレットやマクラメ編みなどの細かい作業に適した、1.8mm、2mm、3mmといった細めのコードが充実しています。
- 副資材も豊富:パラコードのアクセサリー作りに必須のバックルやビーズ、キーフックなどのパーツも一緒に購入できるのが便利です。
手芸店で販売されているパラコードも、ナイロンやポリエステル製が主ですが、強度は「ホビー用」とされている場合が多いです。強度を必要とする場合は、パッケージの耐荷重表記を必ず確認し、記載がない場合は避けた方が無難です。
パラコードクラフトの魅力と人気
手芸店でパラコードを購入する最大の目的は、クラフトを楽しむことでしょう。パラコードクラフトは、ライターやハサミがあれば手軽に始められ、短時間で実用的なアクセサリーが作れることから、老若男女問わず人気が高まっています。
人気のあるパラコードクラフト
- キングコブラノット:ブレスレットによく使われる編み方で、丈夫でゴツい仕上がりが魅力。
- モンキーフィスト:ボール状に編んで、キーホルダーや自作のおもりとして使用されます。
- カメラストラップ/リード:丈夫なパラコードで編まれたストラップは、カメラやペットのリードとしても人気です。
手芸店には、編み方の本やキットも置いてあることが多いので、初めてパラコードに挑戦する方にとっては、非常に敷居の低い購入場所と言えます。まずは手芸店で好きな色を選んで、小さなキーホルダーから作ってみるのも楽しいですよ!
筆者モモストアも、手芸店で買った蛍光色のパラコードで、自宅の鍵用のキーホルダーを作ってみましたが、非常に丈夫で気に入っています。
パラコードをネット通販(Amazon・楽天・Yahoo!)で購入するメリットと注意点
実店舗での購入が難しい場合や、特定のメーカー品を探している場合は、Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングといったネット通販の利用が最も便利です。
ネット通販は、パラコードの販売場所として最も品揃えが豊富であり、価格競争も激しいため、賢く選べば最安値で購入することも可能です。
ネット通販の圧倒的なメリット:品揃えと価格
ネット通販のメリットは、なんといってもその「品揃えの幅広さ」にあります。
- 海外メーカー品の購入:実店舗ではなかなか見かけない、アメリカのATWOOD ROPEやその他の海外メーカーの高品質な製品が手に入ります。
- 豊富なバリエーション:太さ、長さ、カラー、柄、反射材の有無など、検索条件を細かく設定して、目的のパラコードを見つけやすいです。
- 大量購入のしやすさ:数十メートル単位の業務用や、100フィート(約30m)の標準的な長さのものをまとめ買いする際、価格的にも優位になることが多いです。
Amazonや楽天市場では、パラコードを専門に扱うストアも多く出店しており、レビューを参考にしながら信頼できるショップを選べるのも安心材料です。
ネット通販で購入する際の3つの注意点
便利すぎるネット通販ですが、購入時にはいくつか注意すべき点があります。
実物の色味と質感のズレ
画面で見る色と、実際に届いた商品の色味が多少異なることがあります。特に蛍光色やパステルカラーは、イメージと違う場合があるので、できるだけ多くの購入レビュー写真を確認しましょう。
「偽物」や粗悪品に注意
「パラコード」として売られていても、中芯がない、またはナイロンではなくポリエステルの安価なひもである場合があります。特に極端に安い商品は注意が必要です。
- チェックポイント:商品名に「550 Paracord Type III」といった規格が明記されているか、購入レビューで「芯が抜けている」などの記述がないかを確認しましょう。
送料と到着までの期間
安価な商品でも、送料を加算すると実店舗より高くなる場合があります。また、海外からの発送の場合、到着まで数週間かかることもあるため、急いでいる場合は「即日発送」や「国内発送」の記載を確認しましょう。
ネット通販でパラコードを探す際は、以下の検索キーワードで探すのがおすすめです。「パラコード 550」「ミルスペック パラコード」「ATWOOD ROPE」などと検索してみてください。Amazonや楽天市場のパラコード特設ページはこちらから検索できますよ。 Amazon・楽天市場の特設ページはこちら
メルカリやフリマアプリでの購入はアリ?中古品のチェックポイント
ネット通販の中でも、メルカリやラクマなどのフリマアプリは、パラコードを格安で手に入れることができる穴場かもしれません。しかし、中古品特有のリスクも伴うため、特に注意が必要です。
フリマアプリで購入するメリットとリスク
フリマアプリでの購入は、以下のようなメリットがあります。
- 格安で手に入る:使いかけのパラコードや、個人が買いすぎた新品の在庫を安く譲ってもらえることがあります。
- 廃盤カラー・レアカラー:すでにメーカーで廃盤になった珍しいカラーや柄のパラコードに出会える可能性があります。
- 完成品を購入できる:パラコードで編まれたブレスレットやキーホルダーなどの完成品を購入できます。
一方で、以下のリスクも理解しておく必要があります。
- 衛生面:特に使いかけのものは、屋外で使用されたことによる汚れや匂いが付いている可能性があります。
- 情報不足:「Type III」などの規格やメーカー名が不明確な場合が多いです。「パラコードっぽいロープ」である可能性も否定できません。
- 状態の確認が難しい:写真だけでは、紫外線による劣化(ナイロンやポリエステルは紫外線で徐々に劣化します)や、小さなほつれなどを見抜くのが難しいです。
中古パラコードのチェックポイント:購入前に確認すべきこと
フリマアプリでパラコードを購入する場合は、出品者に積極的に質問をして、情報を引き出すことが大切です。
- 使用期間と保管方法:「どれくらいの期間使用しましたか?」「屋外での保管でしたか?」と質問し、劣化の度合いを推測します。
- メーカーと規格:「どこのメーカーの何mm(何ポンド)のパラコードですか?」と尋ね、規格が明確なものを選ぶようにします。
- 切断面の状態:切断面がライターなどで熱処理されているかを確認します。もし切断面がボサボサになっている場合は、芯材が露出しており、強度が低下している可能性があります。
【結論】
フリマアプリでのパラコード購入は、あくまで「アクセサリー作りなどのホビー用途」に限定し、安全性が求められる用途での使用は避けるのが賢明です。安さだけを追求して、後悔する事態は避けたいですね。
【種類別】パラコードの選び方!太さ(タイプ)と耐荷重の重要性
販売場所がわかったところで、次に重要なのが「どう選ぶか」です。パラコードには様々な種類があり、それぞれの太さや耐荷重によって適した用途が異なります。選ぶ際に最も重要なのは、「何をしたいか」を明確にすることです。
パラコードの基本規格「タイプ」と「ポンド」
パラコードは、アメリカの軍事規格がベースになっているため、「タイプ」と「ポンド(lb)」という単位で規格化されています。この規格を知っておけば、粗悪品を避け、自分の目的に合った強度を正確に選ぶことができます。
最も一般的な規格:タイプIII(550コード)
現在、市場で最も一般的に流通しているのが「タイプIII(Type III)」で、「550コード」とも呼ばれます。この「550」は「550ポンド」を意味し、約250kgの耐荷重があることを示しています。
直径は約4mmで、中芯(コア)が7〜9本入っているのが特徴です。多くのキャンプ用品やDIYキットに使われているのは、このタイプIIIだと考えて間違いありません。
その他の主な規格
| タイプ | 直径(目安) | 耐荷重(目安) | 主な用途 |
| タイプI | 約1.8mm | 約45kg | 釣り糸、小物アクセサリー、ジッパープル |
| タイプII | 約3mm | 約180kg | リード、細かな結束、テントのガイロープ補助 |
| タイプIV | 約5mm | 約340kg | 本格的な荷造り、重量物の牽引、サバイバル |
ブレスレットやキーホルダーなどの装飾品であればタイプI〜II、キャンプのガイロープや緊急時の備蓄用であれば必ずタイプIII以上を選ぶようにしましょう。規格に合ったパラコードの耐荷重についての詳細な情報は、こちらのGoogle検索から確認してみてください。 パラコードの耐荷重規格一覧はこちら
色と素材の選び方:ナイロンvsポリエステル
素材にも注目しましょう。主な素材はナイロンとポリエステルです。
- ナイロン製:
- 特徴:伸縮性があり、負荷がかかった時に柔軟に対応しやすいです。摩擦に強く、一般的なパラコードはナイロン製が多いです。
- 注意点:水に濡れると若干縮む性質があり、吸水性が高いため乾きにくい傾向があります。
- ポリエステル製:
- 特徴:伸縮性が少なく、水に濡れても縮みにくいです。吸水性が低く、水周りでの使用や洗濯が必要な用途に向いています。
- 注意点:ナイロンに比べて若干硬く、編み込み作業で指が疲れやすいと感じる人もいます。
どちらの素材も丈夫ですが、本格的な登山や命綱としての用途を考えるなら、歴史的に実績のあるナイロン製を選ぶキャンパーが多いです。
初心者必見!パラコードを使った簡単DIY・アクセサリーのアイデア
パラコードを購入したら、すぐにでも何か作ってみたくなりますよね。パラコードの魅力は、ただのロープとして使うだけでなく、様々な実用的なアイテムに変身させられることにあります。ここでは、初心者の方でも簡単に挑戦できるDIYアイデアをいくつかご紹介します。
まずはここから!簡単な編み方で作る実用アイテム
パラコードクラフトの醍醐味は、編み方をマスターすればするほど、アイテムのバリエーションが広がることです。最初の一歩として、以下のアイテムに挑戦してみましょう。
- 平編みブレスレット(サバイバルブレスレット):
- 概要:最も基本となる編み方で、手首にぴったりフィットするブレスレットが作れます。
- 実用性:解くと約2〜4mのパラコードとして使えるため、緊急時の備えとして常に身につけておくことができます。
- 必要なもの:パラコード(約2m〜4m)、バックル、ライター(末端処理用)。
- キーホルダー(モンキーフィスト):
- 概要:ロープの先にゴルフボール大の玉を作る編み方で、鍵をまとめておくのに便利です。
- 実用性:バッグの中で鍵を探す際、この玉の部分を掴みやすく、紛失防止にも役立ちます。
- 必要なもの:パラコード(約1.5m〜2m)、ビー玉や木製の玉(中に入れるおもり)。
- ジッパープル(飾り結び):
- 概要:リュックやテントのジッパー(ファスナー)の持ち手に短いパラコードを結びつけます。
- 実用性:手袋をしていても開閉しやすくなり、テントの色と違う色のパラコードを使えば、夜間でもジッパーの位置がわかりやすくなります。
パラコードDIYに役立つ便利な道具
パラコードのDIYをよりスムーズに進めるために、いくつか便利な道具があります。これらは手芸店やネット通販で手に入りますよ。
| 道具名 | 用途 | 特徴 |
| パラコードニードル | 編み込みの際、コードの先端を固定し、ループやタイトな隙間に通すために使う針状のツール。 | これがあると作業効率が格段に上がります。初心者には必須レベル。 |
| ヒーティングツール | コードの切断と末端の熱処理を同時に行う電熱式のツール。 | ライターよりも安全で、きれいに切断面を処理できます。 |
| ジグ(編み台) | ブレスレットやベルトを作る際に、長さを一定に保ちながら編み込むための固定台。 | 長めの作品を作る際に、仕上がりの均一性が保てます。 |
最初はハサミとライターだけでも十分ですが、本格的にハマってきたら、これらのツールを揃えると、さらに楽しくなりますよ!
パラコードの偽物に注意!本物を見分けるためのポイント
特にネット通販やフリマアプリで購入する際に、多くの人が心配するのが「偽物」や「粗悪品」を掴まされてしまうことです。強度が命のパラコードだからこそ、本物を見分ける知識は非常に重要です。
「偽物」パラコードが危険な理由
ここでいう「偽物」とは、見た目はパラコードに似ているものの、規格(タイプIIIなど)を満たしていない、または芯材がないなど、パッケージの表示通りの強度がないロープのことを指します。
これが危険なのは、例えばキャンプでタープの設営に使用した際に、強い風が吹いただけで簡単に切れてしまったり、緊急時に体重を支えようとした際に破断してしまい、大事故につながる可能性があるからです。信頼できないパラコードは、ただの「おしゃれなひも」として割り切るべきです。
購入前にチェックすべき3つのポイント
本物のパラコード、特に「タイプIII(550コード)」を見分けるための確実なチェックポイントは以下の通りです。
中芯(コア)の有無と本数
本物のタイプIIIパラコードには、通常7〜9本の細い芯(コア)が入っています。コードの先端を少しだけ解いてみて、芯が入っているか、何本入っているかを確認しましょう。芯がないものは、絶対に強度を必要とする用途に使わないでください。
耐荷重(ポンド表示)の明確さ
信頼できるメーカーのパラコードは、必ず「550lb(ポンド)」または「耐荷重250kg」といった明確な数値がパッケージや商品説明に記載されています。「丈夫なひも」「多目的ロープ」といった曖昧な表現しかされていないものは、強度保証がないと考えましょう。
「ミルスペック」または「メーカー名」の記載
「ミルスペック(MIL-SPEC)」の記載があれば、米軍の規格をクリアしていることの証明になります。また、ATWOOD ROPEなどの実績のあるメーカー名が明記されていることも、信頼性の高い証拠となります。
ネット通販で写真だけでは不安な場合は、レビューに「芯が入っていた」という記述があるかを確認したり、YouTubeなどでパラコードの偽物と本物の比較動画を探してみるのも有効です。偽物を見分けるための情報は、こちらのGoogle検索から探してみてください。 パラコードの偽物と本物の比較情報はこちら
パラコードの豆知識!「パラシュートコード」と呼ばれる理由とは
パラコードという名前の由来をご存知でしょうか?これは「パラシュートコード(Parachute Cord)」の略であり、その名の通り、第二次世界大戦中のアメリカ軍が、パラシュートの吊り下げ紐として使っていたロープが起源となっています。
戦場から日常へ:パラコードが持つ歴史的な役割
当時のパラシュートコードは、非常に軽量でありながら、兵士の体重を支えるほどの驚異的な強度を持っていました。しかし、その真価は「パラシュートを開いた後」に発揮されます。
着地した兵士たちは、このロープをパラシュートから切り離し、様々なサバイバル活動に使用しました。
- 負傷者の担架:ロープを編んで簡易的な担架を作る。
- 釣り糸・罠:中芯(インナーコア)の細い糸を取り出して、釣りや罠の設置に使う。
- 衣服の補修:ロープを解いた細い糸で、破れた衣服を縫い合わせる。
- テント設営:緊急シェルターやテントの設営に使う。
このように、一つのロープで「吊り下げ」から「補修・サバイバル」まで多岐にわたる用途に使われたことから、その万能性が世界中に知られることとなりました。戦後、この優れたロープが民間にも広まり、現在では「パラコード」として、アウトドアやDIY、そして防災の分野で大活躍しています。
なぜこんなにも万能なのか?パラコードの構造の秘密
パラコードが万能である最大の理由は、そのユニークな「二重構造」にあります。
外側のシース(被覆)
外側の部分は「シース」または「被覆」と呼ばれ、編み込みによって作られています。これがパラコードの摩擦抵抗や耐久性、そしてカラフルな見た目を作り出しています。触ったときにツルツルしているのは、この編み込みによるものです。
内側のコア(中芯)
そして、本当に重要なのが内側の「コア」です。タイプIII(550コード)には通常、7本の細い芯が入っています。この芯は、それぞれが独立した構造を持っており、外側のシースが破れても、内側の芯が強度を保つという驚くべき仕組みになっています。また、芯を一本一本引き抜いて、さらに細い糸として利用できるため、サバイバル時や手芸時に大変重宝します。
この歴史的背景と構造を知っておくと、パラコードへの愛着がさらに深まりますね。
まとめ:パラコードの購入は目的と場所に応じて使い分けよう!
パラコードがどこに売っているか、そしてどのように選ぶべきか、詳しく解説してきました。
最後に、あなたの目的別に最適な購入場所をまとめておきましょう。
| 目的 | 最適な購入場所 | 選ぶべき規格 |
| DIY・アクセサリー作り | 手芸店、100円ショップ、ネット通販(色重視) | タイプI〜II(2mm〜3mm) |
| キャンプ・登山(命綱以外) | アウトドアショップ、ホームセンター、ネット通販(メーカー品) | タイプIII(550コード)以上 |
| 防災・サバイバル備蓄 | アウトドアショップ(ミルスペック品)、ネット通販(信頼できるメーカー品) | タイプIII(550コード)以上 |
| コスト重視(お試し) | 100円ショップ、フリマアプリ(中古品は注意) | ホビー用、規格は問わない |
パラコードは、一本持っているだけで、日常から緊急時まで、様々な場面で活躍してくれる万能なアイテムです。
この記事を参考に、「品質」「価格」「入手しやすさ」のバランスを考えて、あなたにぴったりのパラコードを見つけてくださいね。
モモストアも、あなたのパラコードライフを応援しています!

