薬局でロキソニンが売ってない？買えない理由と販売再開の最新情報徹底解説！

こんにちは、モモストアです！
頭痛や生理痛で「ロキソニンSを買いに行ったら、棚が空っぽだった…」という経験、最近ありませんでしたか？
「あれ？ロキソニンって販売中止になったの？」と不安になった方も多いのではないでしょうか。
ご安心ください！ロキソニンSは販売中止になったわけではありません。

この記事では、なぜ一時期ロキソニンが薬局から姿を消したのか、その真相と、現在の最新の販売状況を徹底解説します。
もし今すぐロキソニンが欲しいのに見つからない場合の確実な入手方法や、優秀な代わりの薬についてもご紹介しますので、ぜひ最後まで読んで、疑問をスッキリ解決してくださいね！

ロキソニンが薬局で売ってないのはなぜ？欠品・品薄の背景を徹底解説

「ロキソニンSが売ってない」という状況は、特に2023年に入ってから、日本全国の薬局やドラッグストアで非常に深刻な問題となりました。
あのロキソニンSのようなメジャーな市販薬が、ある日突然、お店の棚からごっそり消えてしまうというのは、私たち消費者にとって大きな驚きですよね。

その原因は一つではなく、いくつかの要因が複雑に絡み合って発生しました。 結論から言うと、販売元の製薬会社による「製造・供給側の問題」と、社会情勢に伴う「需要側の急激な増加」の、両方が重なった結果なんです。

この欠品問題の背景を理解することで、今後同じようなことが起こったときにも落ち着いて対応できるようになりますよ。

供給側の問題：製造ラインや原料のトラブルが引き金に

まず、供給側の問題について詳しく見ていきましょう。
ロキソニンSの有効成分は「ロキソプロフェンナトリウム水和物」という成分ですが、この成分を含む医薬品の製造元である第一三共ヘルスケア様（またはそのグループ会社）において、一時期、製造ラインにおけるトラブルや、品質管理体制の再構築が必要となったことが公表されています。
特定の製造工程で問題が発生したり、より厳格なチェック体制を導入するためにラインを一時的に停止したりすることは、医薬品の安全性を守る上で非常に重要です。しかし、その結果として、市場への供給量が大幅に減少してしまったのです。

さらに、医薬品の製造には原料の安定供給も欠かせません。世界的なサプライチェーンの混乱や、特定の原料の生産地の状況変化なども影響し、必要な原料を十分に確保することが難しくなった時期もあったようです。
私たちが普段何気なく手にしているロキソニンS一つとっても、裏側では非常に複雑で厳密なプロセスを経て作られ、届けられているのですね。

製造上の問題と品質管理の徹底は、私たちの健康を守るために必要なことですが、これが原因で一時的に手に入らなくなってしまうという、皮肉な状況が生まれたのです。

需要側の問題：パンデミックやインフルエンザ流行による急激な需要増

供給が減っている一方で、需要は逆に爆発的に増加しました。
これが「ロキソニンSが売ってない」という状況をさらに深刻化させた最大の要因の一つです。

需要増加の背景には、主に以下の2つの大きな社会的な出来事があります。

1. 新型コロナウイルス感染症（COVID-19）の拡大と対応新型コロナウイルスが流行し始めた当初から、「解熱鎮痛剤」は自宅療養の必須アイテムとして注目されました。
   多くの人々が念のためにと薬を買い溜めする「予防的な購入（パニックバイイング）」が起こり、一気に在庫がなくなってしまいました。
   特にロキソニンSは知名度が高く、効果も信頼されているため、真っ先にターゲットになったのです。
2. インフルエンザやその他の感染症の流行コロナ禍が落ち着いた後も、季節性のインフルエンザやその他の感染症が例年以上の規模で流行しました。
   これらの感染症でも高熱や関節痛といった症状が出ることが多く、やはり解熱鎮痛剤への需要は高止まりしたままとなりました。
   供給が不安定な状況で需要だけが高まれば、薬局の棚から商品が消えてしまうのは当然の結果と言えます。

このように、「作る量が減る」と「欲しい人が増える」という最悪のコンビネーションが、ロキソニンSの欠品問題を引き起こした大きな要因だったわけですね。

ロキソニンSの販売状況は今どうなっている？最新の販売再開情報をチェック

では、気になる現在のロキソニンSの販売状況はどうなっているのでしょうか？
結論からお伝えすると、多くの薬局やドラッグストアで販売は再開されています。

しかし、「完全に以前の状態に戻った」とは言いきれない状況もまだ一部で見られます。 この章では、公表されている最新の情報と、私たちが現場で感じている実際の状況について詳しくお話しします。

主要製品の販売は再開！ただし在庫状況には注意が必要

ロキソニンS、ロキソニンSプラス、ロキソニンSプレミアムなどの主要な錠剤タイプの製品については、製造体制が整ったことにより、段階的に供給が再開されています。
これにより、一時期は棚に全くなかった状態から、少しずつですが店頭に並ぶ姿を見かけるようになりました。

しかし、注意したいのは、販売再開＝「完全に潤沢になった」ではないという点です。

ロキソニンSの現在の販売状況（モモストア調査）

製品カテゴリ	販売状況	在庫の傾向
ロキソニンS（スタンダード）	販売再開済み	比較的安定。ただし人気のため品切れになることも。
ロキソニンSプラス（胃に優しい成分配合）	販売再開済み	Sに比べると在庫が多い傾向だが、地域差あり。
ロキソニンSプレミアム（即効性・高機能）	販売再開済み	高価格帯のためか、比較的見つけやすい。
ロキソニンSテープ/ゲル剤（外用薬）	安定供給	内服薬ほどの大きな欠品はほぼ発生していない。

特に、一番人気の「ロキソニンS」の12錠入りや24錠入りといった小型で安価なパッケージは、在庫が不安定になりやすい傾向にあります。 見つけたらラッキー、というくらいの気持ちで探すのが良いかもしれませんね。

販売再開後の供給体制：どうやって安定させている？

製薬会社は、今回の大きな欠品を教訓として、二度と同じことが起こらないよう、供給体制の強化に努めています。 具体的には、以下のような対策が取られていると考えられます。

• 製造ラインの効率化と増強: 生産能力そのものを向上させるための設備投資が行われています。
• 原料調達先の多様化: 特定の国や地域に依存せず、複数のルートから安定的に原料を確保する体制を構築しています。
• 市場への出荷調整: 偏った在庫を防ぐため、一時的に一店舗あたりの出荷数を制限し、全国の店舗に公平に行き渡るよう調整している場合があります。

このような企業の努力により、徐々に市場の在庫は回復に向かっていますが、需要が供給を上回る状況が続けば、再び品薄になる可能性もゼロではありません。
私たち消費者も、必要な分だけ購入するという意識を持つことが大切ですね。（医薬品の供給不足に関する公的な情報をチェックしてみるのも良いでしょう。）

ロキソニンSが買えない時に試したい！今すぐ痛みを抑える代替薬・代用薬リスト

「どうしてもロキソニンSが見つからない！でも今すぐこの痛みを何とかしたい！」
そんな切羽詰まった状況のときに役立つ、ロキソニンSの代わりに使える優秀な市販薬をご紹介します。
ロキソニンSの主成分「ロキソプロフェン」と同じくらい効果が高く、かつ現在比較的在庫が安定している薬を選びました。

代替薬を探す際のポイントは、主成分が何かをチェックすることです。
解熱鎮痛剤の主な成分には、ロキソプロフェンの他に「イブプロフェン」や「アセトアミノフェン」などがあり、それぞれ特徴が異なります。

イブプロフェン系：ロキソニンに匹敵する強力な鎮痛効果が魅力

イブプロフェンは、ロキソプロフェンと同じく「非ステロイド性抗炎症薬（NSAIDs）」に分類される成分です。
ロキソニンSに匹敵する強力な鎮痛効果と抗炎症作用があり、頭痛、生理痛、歯痛、発熱など幅広い症状に対応できます。

イブプロフェン系の薬は、ロキソニンSが欠品している間も比較的安定して供給されていました。

イブプロフェンを主成分とする代表的な市販薬

商品名	特徴	おすすめの症状
イブA錠 EX	速効性を高める成分を配合。高い鎮痛効果。	生理痛、頭痛（特に痛みが強い時）
ナロンエースT	2種類の鎮痛成分（イブプロフェン＋アセトアミノフェン）を配合。	つらい頭痛、発熱
リングルアイビー	液体カプセルで吸収が早く、速効性が期待できる。	急な頭痛、発熱

イブプロフェンは効果が高い分、胃への負担がやや大きいという特徴もあります。服用時は、できる限り空腹時を避け、胃を守る成分が配合されている製品を選ぶか、胃薬と併用するなど工夫が必要です。

アセトアミノフェン系：胃に優しく、子どもや妊婦さんにも使える

アセトアミノフェンは、NSAIDsとは異なる作用機序を持つ成分で、胃への負担が極めて少ないのが最大のメリットです。
特に、胃が弱い方や、妊娠中・授乳中の方（医師・薬剤師に要相談）、小児（子ども用製品）にも使われる、安全性の高い成分として知られています。

鎮痛効果はロキソプロフェンやイブプロフェンに比べるとやや穏やかですが、発熱を伴う風邪の症状などには非常に有効です。

アセトアミノフェンを主成分とする代表的な市販薬

商品名	特徴	おすすめの症状
タイレノールA	アセトアミノフェン単剤。胃に優しく、空腹時にも飲める。	風邪による発熱、軽度～中度の頭痛
セデス・ハイ	アセトアミノフェンに加えて、鎮静成分などを配合。	つらい頭痛、歯痛
小児用バファリン	小児用の服用しやすい剤形。	子どもの発熱、痛み

アセトアミノフェンは、インフルエンザやコロナウイルス感染時の発熱に対して、厚生労働省からも推奨されることが多い成分です。（厚労省の解熱鎮痛剤に関する情報も参考にしてください。）

ロキソニンSと代替薬の違いは？成分や効果・副作用を比較

ロキソニンSと代替薬を比較する上で、最も重要なのは「どの成分が自分の症状と体質に合っているか」を知ることです。
成分によって、効果の出方や、特に注意すべき副作用が異なります。

ここでは、解熱鎮痛剤の3大成分である「ロキソプロフェン」「イブプロフェン」「アセトアミノフェン」について、詳しく比較してみましょう。

3大成分の作用と特徴を徹底比較

まずは、以下の比較表で、それぞれの成分が持つ基本的な特徴を把握してください。

解熱鎮痛剤の主要3成分比較

成分名	作用分類	主な効果	鎮痛効果の強さ	胃への負担	眠気の有無
ロキソプロフェン	NSAIDs	鎮痛・解熱・抗炎症	非常に強い	ややあり	ほぼなし
イブプロフェン	NSAIDs	鎮痛・解熱・抗炎症	強い	あり	製品により異なる
アセトアミノフェン	非NSAIDs	鎮痛・解熱	穏やか	ほとんどなし	ほぼなし

ロキソプロフェン（ロキソニンS）の強みと弱み

ロキソプロフェンは、痛みや炎症の原因物質であるプロスタグランジンの生成を抑える効果が非常に強力です。
特に炎症を伴う痛み（怪我、喉の痛み、関節痛など）には、最も効果を発揮しやすいとされています。
弱点としては、胃粘膜を保護するプロスタグランジンの生成も抑えてしまうため、胃への負担がかかることです。そのため、ロキソニンSプラスのように胃薬成分が配合された製品も人気があります。

イブプロフェン（イブなど）の強みと弱み

イブプロフェンもロキソプロフェンと同様にNSAIDsですが、市販薬としてはロキソプロフェンよりも長い歴史を持ちます。
効果はロキソプロフェンに次ぐ強さですが、生理痛や月経困難症に対して特に有効性が認められている製品が多いのが特徴です。
弱みも胃への負担ですが、ロキソニンSに比べて、多くの製品で鎮静成分などが含まれていることが多く、製品によっては眠気を誘うことがありますので、車の運転などをする際は成分表示をよく確認する必要があります。

アセトアミノフェン（タイレノールなど）の強みと弱み

アセトアミノフェンの最大のメリットは、抗炎症作用がない代わりに、胃への負担が極めて少ないことです。
主に脳の中枢に作用して、痛みの感覚を抑えたり、体温を下げる作用があります。
弱みとしては、炎症を抑える力がないため、歯の腫れや関節の炎症などには効果が弱いと感じる人もいます。
ただし、他の成分との併用に注意が必要な方も多いため、常備薬として一つ持っておくと非常に便利です。

副作用リスクを理解して安全に服用するために

どの薬を選ぶにしても、副作用のリスクを正しく理解し、安全に服用することが大切です。

• NSAIDs系（ロキソプロフェン・イブプロフェン）：
  最も注意が必要なのは胃腸障害です。胃がキリキリする、むかつくなどの症状が出たら、すぐに服用を中止し、胃薬を飲むか、アセトアミノフェン系に切り替えましょう。また、まれに重い副作用として肝機能障害や腎機能障害が出る可能性もあります。
• アセトアミノフェン系：
  通常の使用量であれば副作用は少ないですが、過剰摂取（オーバードーズ）すると、重篤な肝機能障害を引き起こすリスクがあります。アセトアミノフェンを含む他の風邪薬や頭痛薬と同時に飲むのは絶対に避けましょう。

どちらの薬も、「用法・用量を守って正しく使う」ことが何よりも重要です。もし不安な点があれば、薬局の薬剤師さんに相談するのが一番安心ですよ。（市販薬の副作用に関する消費者庁の情報も役立ちます。）

ロキソニンSを確実に手に入れるには？在庫がある店舗の見つけ方と探し方のコツ

ロキソニンSの供給は再開しているとはいえ、人気商品ゆえに、店舗によってはすぐに売り切れてしまうことがあります。
「せっかく行ったのに無かった…」とガッカリしないために、在庫がある店舗を効率的に見つけるための具体的なコツをモモストアがお教えします！

在庫確認の「電話術」：聞くべきポイントは3つ！

無駄足を踏まないための最も確実な方法は、事前に店舗に電話で在庫を確認することです。
ただ「ロキソニンありますか？」と聞くだけでは不十分！店員さんがすぐに在庫状況を把握できるよう、以下の3つのポイントをしっかり伝えましょう。

1. 製品名だけでなく「シリーズ名」を伝える
   「ロキソニンSの錠剤タイプ（内服薬）を探しています」「ロキソニンSプレミアムはありますか？」のように、具体的な製品名を伝えてください。「ロキソニン」だけだと、テープ剤やゲル剤などの外用薬と間違われる可能性があります。
2. 「錠数（パッケージサイズ）」を伝える
   12錠入りと24錠入りで在庫状況が異なる場合があります。「12錠の在庫はありますか？」と聞くことで、より正確な情報を引き出せます。
3. 「入荷予定」についても確認する
   もし今在庫がなくても、「次回の入荷予定はありますか？」と聞くことで、明日以降に再度訪問する目安が立ちます。店員さんによっては、バックヤードの在庫まで確認してくれる親切な方もいますよ。

特に、朝一番や、入荷直後を狙って電話すると、確実性が高まります。

オンライン購入：確実性と時間節約を両立させる方法

「近くの薬局を何軒も回るのは大変…」という方には、インターネット通販での購入が最も確実で時間も節約できる方法です。
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングといった大手通販サイトでは、ロキソニンSを販売している認定店舗が多くあります。

オンライン購入のメリット・デメリット

オンライン購入の比較

項目	メリット	デメリット
在庫の確実性	リアルタイムで在庫が確認できるため確実性が高い。	購入タイミングによっては、発送までに時間がかかることがある。
価格	クーポンやポイント利用で店舗より安くなることが多い。	送料がかかる場合がある。
薬剤師の相談	オンラインでもチャットやメールで相談可能（義務付けられている）。	対面での相談のような手軽さはない。

オンラインで購入する際は、必ず「第1類医薬品」の販売許可を持っている正規のショップを選びましょう。 特にAmazonや楽天市場では、公式に登録されているドラッグストアのオンライン店から購入するのが安心です。

【店舗別】ドラッグストア・薬局でのロキソニンSの取り扱い状況と在庫傾向

ロキソニンSの在庫状況は、実は店舗の規模や形態によって傾向が異なります。
全国展開している大手チェーンと、地域密着型の個人薬局では、商品の仕入れや在庫管理のシステムが違うためです。

ここでは、主要な販売チャネルでのロキソニンSの一般的な取り扱い状況と、欠品時にどの店舗を優先的に探すべきかのアドバイスをご紹介します。

大手ドラッグストアチェーン（マツキヨ、スギ薬局、ココカラファインなど）の傾向

これらの大手チェーンは、仕入れのロットが大きく、一括で大量に発注できるのが強みです。 供給が不安定な時期でも、製薬会社との取引量が多いため、比較的早く在庫が回復する傾向があります。

• メリット:
  • 販売再開後の回復が早い。
  • 取り扱い製品の種類が多い（ロキソニンS、プラス、プレミアムが揃いやすい）。
  • ポイントシステムを利用すればお得に購入できる。
• デメリット:
  • 主要駅前や大通り沿いの「目立つ店舗」ほど、来店客も多く、すぐに売り切れる可能性が高い。
  • 商品の陳列場所が広く、探しにくい場合がある。

【探すコツ】
郊外の大型店や、駅から少し離れた場所にある店舗の方が、意外と在庫が残っていることがあります。
また、朝の開店直後を狙って訪問するのも有効です。多くの店舗は、商品の品出しを午前中に行うため、午後に在庫が復活していることは稀です。

調剤薬局併設型店舗や地域密着型薬局の傾向

病院の門前や、地域に根ざした小さな薬局は、大手チェーンとは異なる在庫傾向があります。

調剤薬局併設型の特徴

調剤薬局は、市販薬（OTC医薬品）の棚を小さめに設けていることが多いですが、医薬品のプロである薬剤師が必ず常駐しています。
欠品時には、薬剤師が患者さんの病状に応じて「医療用医薬品」としてロキソプロフェン錠（処方箋が必要）を提供するか、適切な代替薬を丁寧に説明してくれるという、大きな安心感があります。

地域密着型薬局の特徴

小規模な薬局は仕入れ量が少ないため、欠品時には棚が空になりやすいですが、特定の常連客のために少量の在庫を確保していることがあります。また、店主とのコミュニケーションが取りやすいため、入荷情報などを詳しく聞くことができるかもしれません。

【探すコツ】
大手チェーンで全く見つからない場合は、一度、自宅や職場の近くにある小さな薬局に電話してみることをお勧めします。大手とは別のルートで少量を確保している可能性があります。

ロキソニンSはコンビニやスーパー、100円ショップでも買える？販売場所の真実

「薬局がやってない時間帯に急に痛くなった！」というとき、コンビニやスーパーでもロキソニンSが買えたら便利なのに、と思いますよね。
しかし、ロキソニンSは「第1類医薬品」に分類される薬であり、販売場所には非常に厳しい制限があるんです。

コンビニエンスストア：販売できるのは「指定第2類医薬品」まで

結論から言うと、コンビニでロキソニンSを買うことはできません。

ロキソニンSを含む第1類医薬品は、薬剤師が常駐し、対面で情報提供することが義務付けられているため、薬剤師がいないコンビニエンスストアでは販売が許可されていません。

コンビニで販売されているのは、主に以下の分類の薬です。

• 指定第2類医薬品: 一部の風邪薬や胃腸薬など（レジや鍵付きの棚に陳列されていることが多い）。
• 第3類医薬品: ビタミン剤、湿布、ドリンク剤など（一般の棚に陳列可能）。

最近は、コンビニでも医薬品の取り扱いが増えていますが、ロキソプロフェンナトリウム水和物を主成分とする製品は、薬局やドラッグストアの営業時間内に購入するしかない、ということを覚えておきましょう。

スーパーマーケット・100円ショップの取り扱い状況

スーパーマーケットについても、基本的にコンビニと同じルールが適用されます。
スーパー内に「薬局」や「ドラッグストア」の専門コーナーが設けられ、薬剤師が常駐している場合のみ、ロキソニンS（第1類医薬品）の販売が可能です。

100円ショップやディスカウントストアについても、同様に薬剤師の配置がなければ第1類医薬品は販売できません。
一部のディスカウントストアでは、第2類医薬品や第3類医薬品の取り扱いがありますが、ロキソニンSは原則として専門の薬店で購入する必要があります。

ロキソニンSの購入場所の可否

購入場所	ロキソニンSの取り扱い	理由
ドラッグストア・薬局	○（薬剤師常駐時）	第1類医薬品の販売許可がある。
コンビニエンスストア	×	第1類医薬品の販売に必要な薬剤師がいないため。
スーパー（医薬品コーナーなし）	×	薬剤師がいない。
インターネット通販	○（認定店舗のみ）	薬剤師による情報提供体制が整っている。

夜間や休日に急に痛みが出た場合は、「薬剤師が交代で24時間常駐している大手ドラッグストア」を探すか、ロキソニンS以外の第2類・第3類医薬品（イブやタイレノールなど）を購入することを検討してください。

ロキソニンSの代わりに市販薬以外で使える痛み止めはある？

市販薬（OTC医薬品）のロキソニンSが手に入らない場合、もし自宅に「医療用医薬品」として処方された痛み止めが残っていたら、それを使っても良いのでしょうか？
これは多くの方が抱く疑問ですが、非常に注意が必要です。

「医療用」と「市販薬」のロキソプロフェンの違い

結論から言うと、医療機関で処方される「ロキソプロフェン錠」と、市販薬の「ロキソニンS」の主成分は、同じ「ロキソプロフェンナトリウム水和物」です。

しかし、自己判断で安易に過去の処方薬を使用するのは避けるべきです。

• 処方薬は「その時の症状」に合わせて出されている:
  過去の処方薬は、その時の病状や体質に合わせて医師が判断したものです。今回の痛みや熱の原因が異なれば、適さない場合があります。
• 使用期限が切れている可能性がある:
  薬には使用期限があります。期限切れの薬は効果が低下したり、変質しているリスクがあるため危険です。
• 飲み合わせの確認ができない:
  新たに服用する市販薬やサプリメントとの飲み合わせ（相互作用）を、自己判断では確認できません。

どうしても手持ちの処方薬を使いたい場合は、かかりつけの医師や薬局の薬剤師に電話で相談し、服用しても問題ないかを確認してからにしましょう。

常備しておくと安心な「非薬物療法」の痛み対策

薬が手に入らない緊急事態のために、薬を使わずに痛みを和らげる方法も知っておくと安心です。

症状別：非薬物療法の痛み対策

症状	対処法	ポイント
頭痛（緊張型）	蒸しタオルなどで首元を温める	血行を良くし、緊張した筋肉を緩める。
頭痛（偏頭痛）	冷たいタオルでこめかみを冷やす	血管の拡張を抑え、ズキズキとした痛みを和らげる。
生理痛	腹部や腰を温める、軽いストレッチ	血行改善とリラックス効果で痛みを緩和。
歯痛	患部を冷やす、噛まないようにする	冷やしすぎは逆効果。痛みが強い場合はすぐに歯医者へ。
発熱	脇の下や股の付け根を冷やす	大きな血管が通っている場所を冷やすと効率的に体温が下がる。

特に、水分補給と安静は、全ての痛みや発熱において基本中の基本です。痛みを我慢せずに、まずは体を休ませてあげてください。

ロキソニンSの「シリーズ」解説！ジェネリックやテープ剤・パップ剤との使い分け

薬局の棚を見てみると、「ロキソニンS」以外にも「ロキソニンSプラス」「ロキソニンSプレミアム」といった様々な種類がありますよね。
また、錠剤だけでなく、貼り薬の「テープ剤」「パップ剤」など、用途によって使い分けられるようになっています。
欠品時でも代替品を見つけやすいように、このロキソニンシリーズの全体像を把握しておきましょう。

内服薬（錠剤）シリーズの比較と選び方

ロキソニンSの錠剤シリーズは、基本的な鎮痛成分は同じですが、追加成分や即効性などに違いがあります。

ロキソニンS内服薬シリーズの違い

製品名	特徴	追加成分	おすすめの用途
ロキソニンS	基本のロキソプロフェン単剤。	なし	コストを抑えたい、基本的な痛み止め。
ロキソニンSプラス	胃粘膜保護成分を配合。	酸化マグネシウム（胃の保護）	胃が弱い人、空腹時に飲むことが多い人。
ロキソニンSプレミアム	鎮痛補助成分と胃保護成分を配合。	アリルイソプロピルアセチル尿素（鎮痛補助）、無水カフェイン（鎮痛補助）、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム（胃の保護）	最高の効果・即効性を求める人、つらい生理痛や頭痛。

欠品時は、もし「ロキソニンS」が見つからなくても、「ロキソニンSプラス」や「ロキソニンSプレミアム」が残っている可能性が高いです。
少し価格は高くなりますが、成分的には同じロキソプロフェンを含んでいますので、こちらを選ぶことで急場をしのぐことができます。

ジェネリック医薬品（ロキソプロフェン錠）の有効活用

ロキソニンSが欠品している場合、「ロキソプロフェン」を主成分とするジェネリック（後発品）の市販薬を探すのは非常に賢い方法です。

ジェネリック医薬品は、先発品（ロキソニンS）と同じ有効成分、同じ分量で作られており、効果や安全性は同等です。
例えば、「バファリン ルナi」や「ロキソニンSジェネリック」と銘打たれた製品など、様々なメーカーからロキソプロフェン配合の市販薬が販売されています。
欠品時でも、マイナーなメーカーのジェネリック品は在庫が残っている可能性が高いので、薬局の棚の隅々まで目を凝らして探してみてください。薬剤師さんに「ロキソプロフェンのジェネリックはありますか？」と尋ねるのが一番早いです。

インターネット通販（Amazon・楽天など）でロキソニンSを買う時の注意点と裏ワザ

現代において、インターネット通販はロキソニンSを「確実に、自宅で」手に入れるための最良の手段の一つです。
しかし、市販薬の中でも「第1類医薬品」であるロキソニンSをネットで購入する際には、いくつかの注意点と、在庫を確保するための裏ワザがあります。

購入時の最大の注意点：情報提供プロセスを理解する

ロキソニンSは「第1類医薬品」のため、購入後に薬剤師による「情報提供」を受けるプロセスが義務付けられています。

このプロセスを理解していないと、「注文したのに全然発送されない！」というトラブルになりかねません。

1. 注文完了後、店舗からメールが届く:
   多くの場合、注文が確定した後、薬剤師から薬に関する注意点や確認事項が記載されたメールが送られてきます。
2. 購入者が確認・返信する:
   購入者はそのメールを読み、「確認しました」「特に質問はありません」などと返信する必要があります。
3. 薬剤師がOKを出して発送:
   この返信をもって、薬剤師が販売可能と判断し、初めて発送手続きに入ります。

つまり、注文しただけでは手続きが完了しないということです！
特に急いでいる場合は、注文後すぐにメールをチェックし、すぐに返信するように心がけてください。

オンラインでの「在庫切れ」を避けるための裏ワザ

オンライン通販でも、ロキソニンSは人気ゆえに「在庫切れ」が頻繁に発生します。 確実に購入するための裏ワザを二つご紹介します。

裏ワザ１：大手ドラッグストアの公式オンラインショップを狙う

Amazonや楽天市場内の「マツモトキヨシ」「サンドラッグ」「ウエルシア」といった大手ドラッグストアの公式ストアは、在庫の供給が安定しやすい傾向にあります。 これらの店舗は、自社倉庫から直接発送するため、通販サイト全体の在庫が切れていても、個別の公式ショップでは在庫がある場合があります。

裏ワザ２：定期的に在庫復活をチェックする

製薬会社からの供給は、特定の曜日にまとめて行われることが多いため、在庫が復活する時間帯がある程度予測できます。
多くの通販サイトでは、深夜帯や早朝にシステムメンテナンスが行われ、そのタイミングで在庫が更新されることがあります。 夜中の1時〜3時頃にチェックしてみると、意外な店舗で在庫が復活しているのを見つけられるかもしれません。（オンライン薬局の入荷時間帯に関する情報も役立つ場合があります。）

また、Amazonや楽天市場だけでなく、Yahoo!ショッピングや、時にはメルカリなどのフリマアプリも探してみましょう。
メルカリなどのフリマアプリは、新品・未開封であっても、医薬品の出品は禁止されていますので、絶対に購入しないようにしてください。

ロキソニンSが再び欠品する可能性は？今後の見通しと備えておくべきこと

一度は落ち着いたロキソニンSの欠品問題ですが、今後、また同じような事態が起こる可能性はあるのでしょうか？
過去の経験を踏まえ、今後の見通しと、私たちが日頃から備えておくべきことについてモモストアなりに考察してみました。

再び欠品を引き起こす可能性のある要因

製薬会社は供給体制を強化していますが、いくつかの要因が重なると、再び品薄になるリスクは残ります。

1. 新たなパンデミックや大規模な感染症の流行
   新型コロナウイルスのような、世界的な規模の感染症が再び流行した場合、解熱鎮痛剤の需要は再び急増します。この場合、ロキソニンSだけでなく、イブプロフェン系やアセトアミノフェン系の薬も同時に品薄になる可能性があります。
2. 海外での需要急増と原料の国際的な奪い合い
   ロキソプロフェンナトリウム水和物の原料は国際的に取引されています。もし他の国で大規模な感染症が流行し、需要が急増すれば、原料の国際的な奪い合いが起こり、日本の供給にも影響が出る可能性があります。
3. 製造上の突発的なトラブル
   医薬品の製造は非常に厳格な管理下で行われますが、予期せぬ設備の故障や、品質上の問題が発生した場合、安全を期して製造ラインが一時的に停止することは避けられません。

これらのリスクを完全にゼロにすることはできませんが、製薬会社も国も、以前よりも高い危機意識を持っているため、以前ほど長期にわたる大規模な欠品は起こりにくいと期待できます。

今からできる！ロキソニンS欠品に備えるための「常備薬の分散投資」

最も賢い備え方は、特定の薬に依存せず、「薬の分散投資」をしておくことです。

欠品に備える常備薬の分散投資リスト

カテゴリ	推奨成分（例）	備蓄のポイント
第1種（NSAIDs）	ロキソプロフェン（ロキソニンS）	少量（12錠など）を一つ。いざという時の切り札として。
第2種（NSAIDs）	イブプロフェン（イブなど）	ロキソプロフェンが効きにくい場合や、炎症の痛みが強い時のために。
第3種（非NSAIDs）	アセトアミノフェン（タイレノールなど）	胃が弱い時や、高熱、コロナ・インフル用として必須。
外用薬	ロキソプロフェン外用薬（テープ・ゲル）	腰痛や肩こり用。内服薬と欠品連動しにくいので安心。

このように、作用機序の異なる3種類の痛み止めを常備しておけば、どれか一つが欠品しても、症状に合わせて別の薬で対応できます。
薬は、使用期限が切れる前に計画的に使い切り、新しいものを補充するというローリングストックの考え方で備蓄するのがベストですよ。

ロキソニンSの欠品に関するQ&A！よくある疑問をモモストアが解決

最後に、ロキソニンSの欠品・販売状況について、読者の皆さんからよくいただく疑問を、モモストアがQ&A形式で解決します！

Q1: なぜロキソニンSのジェネリックも同時に品薄になったのですか？

A: 原料と製造所の問題はジェネリックにも影響するからです。

ロキソニンSのジェネリック医薬品は、先発品と同じ有効成分「ロキソプロフェンナトリウム水和物」を使用しています。
したがって、有効成分の原料自体の供給が不安定になった場合、ジェネリックメーカーも同様に原料不足の影響を受けてしまいます。
また、日本の医薬品製造は特定の工場に集中していることも多く、先発品を製造していた工場でトラブルが発生した場合、その工場で製造委託を受けていたジェネリック品も同時に製造停止になる、というケースも考えられます。
ただし、ジェネリック品は複数のメーカーが販売しているため、全てが一斉に品薄になるのではなく、マイナーなメーカーの製品が残りやすいという傾向はあります。諦めずに探してみる価値はありますよ。

Q2: ロキソニンSが買えない場合、病院に行けば必ず処方してもらえますか？

A: 処方箋があれば必ずもらえますが、まずは代替薬で対応することを推奨します。

病院で診察を受け、医師がロキソプロフェンナトリウム水和物が必要と判断すれば、医療用医薬品である「ロキソプロフェン錠」を処方箋として出してもらえます。
しかし、市販薬が欠品しているという理由だけで、すぐに病院を受診するのは、本当に必要な患者さんの受診を妨げる可能性があります。
まずはこの記事でご紹介したイブプロフェン系やアセトアミノフェン系の代替薬を試すか、薬局の薬剤師に相談して、それでも症状が改善しない場合や、原因不明の激しい痛みの場合は、迷わず受診するようにしてください。

Q3: ロキソニンSのテープ剤やゲル剤も欠品したことがありますか？

A: 内服薬ほどの大規模な欠品にはなっていません。

ロキソニンSの内服薬が欠品した時期でも、テープ剤やゲル剤といった外用薬は、比較的安定して供給されていました。
これは、外用薬と内服薬では製造ラインや需要層が異なるためと考えられます。
内服薬は頭痛や発熱など幅広い症状に使われますが、外用薬は主に腰痛、関節痛、筋肉痛などに特化しています。また、外用薬の需要はパンデミックのような緊急事態で急増することは少なく、安定している傾向があります。
もし関節や筋肉の痛みでロキソニンを求めているのであれば、内服薬にこだわらず外用薬を探してみるのも一つの手ですよ。

Q4: ロキソニンSはなぜ「第1類医薬品」から「要指導医薬品」に分類が変わったのですか？

A: 「要指導医薬品」という分類は現在ありません。正しくは「第1類医薬品」です。

ご質問にある「要指導医薬品」という分類は、2017年3月までは存在しましたが、現在は「スイッチ直後の第1類医薬品」として、より厳格な販売体制が取られています。
ロキソニンSは、医療用医薬品から市販薬に切り替わった「スイッチ直後」の期間を経て、現在も「第1類医薬品」に分類されています。
この分類が変わらないのは、ロキソプロフェンの強力な効果ゆえに、副作用のリスクも一定程度存在するため、専門家である薬剤師による対面での情報提供が必須とされているからです。

Q5: ロキソニンSを飲むと眠くなりますか？

A: 基本的に眠くなりません。

ロキソニンSの主成分であるロキソプロフェンナトリウム水和物には、眠くなる成分（抗ヒスタミン剤など）は含まれていません。
そのため、車の運転や集中力が必要な作業の前でも、比較的安心して服用できるとされています。
ただし、ロキソニンSのシリーズの中には、「ロキソニンSプレミアム」のように、鎮痛補助成分として眠気を誘う可能性のある成分（アリルイソプロピルアセチル尿素）が含まれているものがあります。
「眠気は避けたい！」という方は、必ずパッケージを確認し、ロキソニンS（無印）やロキソニンSプラスを選ぶようにしてください。

まとめ：ロキソニンSが売ってない時は落ち着いて代替薬と入手ルートを検討しましょう

今回のロキソニンSの欠品・品薄問題は、私たち消費者に「薬がいつでも手に入るわけではない」という現実を突きつける出来事となりましたね。
しかし、記事を読んでいただいたことで、ロキソニンSが買えない理由や、代わりになる優秀な薬、そして確実な入手方法について理解を深めていただけたかと思います。

もう一度、重要なポイントをまとめます。

• ロキソニンSの欠品は、製造・供給側の問題と、コロナ・インフルによる需要増が重なった結果。販売中止ではない。
• 現在は販売再開しているが、人気ゆえに在庫が不安定な店舗もある。
• 代替薬としては、強力な「イブプロフェン系」か、胃に優しい「アセトアミノフェン系」を選ぶのが賢明。
• 確実に手に入れるなら、オンライン通販（Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピング）を利用し、薬剤師からのメールに必ず返信すること。

急な痛みや熱は本当に辛いものです。
日頃から使用期限に注意しながら複数の薬を備蓄しておき、いざという時に慌てないようにしておきましょう。
もしこの記事の内容を読んで、さらに詳しく知りたいことや、他の薬との比較などがあれば、いつでもモモストアに聞いてくださいね！
（筋肉痛の薬に関する情報など、具体的な症状に合わせた情報もお探しします。）

追加情報：ロキソプロフェンナトリウム水和物を含む製品のさらなる選択肢

ロキソニンSが見つからない状況が続いた場合、他のメーカーが販売しているロキソプロフェン製剤を知っておくと、選択肢がぐっと広がります。
これらは「ロキソニンS」という名前ではないものの、同じ有効成分を含んでいるため、同様の効果が期待できます。

多様なロキソプロフェン配合市販薬の紹介

各社から販売されているロキソプロフェン配合の市販薬は、錠剤の大きさ、パッケージデザイン、そして胃薬成分や鎮静成分の有無で差別化されています。

ロキソプロフェン配合の主な代替品（ジェネリック含む）

製品名（一例）	販売メーカー	主な特徴	在庫傾向（ロキソニンS欠品時）
ロキソプロフェン錠「クニヒロ」	皇漢堂製薬	ロキソプロフェン単剤で安価。	比較的残っていることが多い。
コルゲンコーワLX錠	興和	ロキソプロフェン単剤。	ロキソニンSよりは見つけやすい。
ユニペインL	佐藤製薬	胃粘膜保護成分配合タイプもあり。	地域によっては定番品として在庫あり。
ロキソプロフェンナトリウム錠	各種ジェネリックメーカー	シンプルなロキソプロフェン錠。	穴場。薬剤師に聞くのが確実。

これらの製品は、ロキソニンSと比べると宣伝費などが抑えられている分、価格が安く設定されていることが多いのも魅力です。
もし棚にロキソニンSがなくても、これらの製品が並んでいないか探してみてください。成分は同じなので、費用対効果を考えると非常にお得な選択肢となります。

薬のプロに相談するメリット：飲み合わせの不安を解消

もしあなたが、持病の薬を飲んでいる、または複数のサプリメントを併用している場合、新しい市販薬を飲む前に必ず薬剤師に相談してください。
ロキソプロフェンなどのNSAIDsは、特定の降圧剤や抗凝固剤など、他の薬との飲み合わせによって、薬の効果が強くなりすぎたり、逆に弱くなったりする相互作用を引き起こす可能性があります。

特に、ロキソプロフェンは胃への負担があるため、胃薬との併用も検討されますが、その胃薬自体が他の薬と相互作用を起こす可能性もゼロではありません。
「いつもの薬手帳（お薬手帳）」を持って、薬局の薬剤師に相談すれば、あなたの健康状態や服用中の薬に合わせて、最も安全で効果的な市販薬を案内してくれます。
自己判断せずに専門家の意見を聞くことが、安全に市販薬を使うための最後の砦だと覚えておいてくださいね。

ロキソニンSの正しい服用タイミングと効果的な使い方

ロキソニンSは非常に効果の高い薬ですが、「いつ飲むか」によって、効果の出方や副作用のリスクが大きく変わってきます。
欠品から復活したロキソニンSを、最も効果的に、そして安全に使うための正しい服用方法を再確認しましょう。

痛みを感じ始めた「ごく初期」に飲むのが最も効果的

痛み止めは、「痛みが我慢できなくなってから」飲む、というイメージをお持ちの方もいるかもしれませんが、これは間違いです。
ロキソプロフェンは、痛みや炎症の原因物質（プロスタグランジン）が生成されるのを「未然に防ぐ」ことで効果を発揮します。
そのため、「ちょっと頭が痛くなってきたな」「生理痛が始まりそう」という、痛みの初期段階で服用するのが最も効果的です。
痛みがピークに達してから飲むと、プロスタグランジンの生成を抑えるのに時間がかかり、効果が出るまでに時間がかかったり、薬が効きにくいと感じたりすることがあります。

空腹時の服用は避け、胃を守る工夫を

ロキソニンSは、胃への負担があるNSAIDs系の薬です。
原則として、空腹時の服用は避けるようにしましょう。

• 食後の服用が基本:
  胃の中に食べ物が入っている状態であれば、薬が胃粘膜に直接触れる時間が短くなり、胃への刺激を軽減できます。
• 食事ができない場合は牛乳やヨーグルトと一緒に:
  体調不良で食事が取れない場合は、コップ一杯程度の牛乳や、ヨーグルトなどの乳製品を少量摂ってから服用すると、胃の粘膜を保護する効果が期待できます。
• ロキソニンSプラスの活用:
  もともと胃が弱い方は、胃粘膜保護成分が配合されている「ロキソニンSプラス」を選ぶか、医師や薬剤師に相談して市販の胃薬を併用しましょう。

ロキソニンSを飲んでも「胃がキリキリする」という症状が続く場合は、我慢せずにアセトアミノフェン系の薬に切り替えることも検討してください。

ロキソニンSは海外旅行先や海外通販で買える？

「海外旅行に行くけれど、ロキソニンSを予備として持っていきたい」「海外の通販サイトで見つけたけど買って大丈夫？」といった、海外とロキソニンSに関する疑問にもお答えします。

海外への持ち出し：特に問題はないが、現地の法律に注意

ロキソニンSのような一般的な市販薬を、個人が使う分だけ海外へ持ち出すことは、ほとんどの国で問題ありません。
しかし、国によっては医薬品の持ち込みに関する規定が厳しく、「麻薬及び向精神薬取締法」などに抵触する成分が含まれていないかチェックされます。ロキソニンSの成分は問題ありませんが、他の薬（風邪薬など）とまとめて持ち運ぶ際は、念のため英語の添付文書のコピーを持っておくと安心です。

また、海外のロキソプロフェン製剤（ロキソニンとは商品名が異なることが多い）は、日本のものと成分量が異なる場合があります。現地で購入する場合は、薬剤師や薬局のスタッフに確認してから服用するようにしてください。

海外の通販サイトや個人輸入：危険性が高いので避けるべき

海外の通販サイトや、個人輸入代行業者を通じてロキソニンSを購入することは、非常に危険性が高いため、モモストアとしては強く避けるよう推奨します。

• 偽造品の可能性:
  海外からの輸入薬の中には、有効成分が全く入っていない、または不純物が混入している「偽造品」が紛れている可能性があります。
• 品質管理の基準が不明:
  日本の製薬会社のような厳格な品質管理基準を満たしていない工場で製造されている可能性があり、安全性が保証できません。
• 健康被害のリスク:
  万が一、健康被害が発生した場合、日本の医薬品副作用被害救済制度の対象外となる可能性が高いです。

ロキソニンSは、Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングといった日本の認定された通販サイトで、適正なプロセスを踏んで購入するのが、最も安全で確実な方法です。

医療機関を受診すべき「危険な痛み」の見分け方

最後に、ロキソニンSをはじめとする市販の痛み止めでは対応できない、すぐに病院を受診すべき「危険な痛み」についてお伝えします。
市販薬はあくまで対症療法です。以下の症状が見られたら、薬を探す前に、すぐに医療機関を受診してください。

「いつもの痛み」ではないと感じたら要注意

あなたの体が発する危険信号を見逃さないようにしましょう。

すぐに医療機関を受診すべき危険な痛み

症状	疑われる病気（一例）	ポイント
「人生最悪の頭痛」	くも膜下出血、脳出血	突然、ハンマーで殴られたような激痛。吐き気、意識障害を伴うことも。
激しい胸の痛み、背中の痛み	心筋梗塞、大動脈解離	冷や汗を伴う締め付けられるような痛み。
激しい腹痛（特に右下腹部）	急性虫垂炎（盲腸）	時間の経過とともに痛みが移動・悪化する。発熱を伴うことが多い。
鎮痛剤が全く効かない痛み	重度の感染症、進行した炎症	ロキソニンSなどを規定量飲んでも全く痛みが引かない場合。

これらの「いつもと違う」痛みは、市販薬でごまかしてはいけない、体の重要なサインです。
ロキソニンSの在庫状況を気にすることなく、救急車を呼ぶか、夜間・休日の救急外来を受診してください。

今後も続く医薬品の供給不安定化への対応策

ロキソニンSだけでなく、現在、多くの医薬品で供給が不安定になるというニュースが報道されています。（医薬品の供給不足に関する厚生労働省の最新情報）
この章では、今後も医薬品の安定供給が難しくなる可能性を視野に入れ、私たち消費者ができる長期的な対応策について考察します。

長期的な備え：お薬手帳と薬剤師とのコミュニケーション

今後、薬の欠品が常態化する可能性がある中で、最も重要になるのは「薬のプロ」である薬剤師との関係構築です。

• お薬手帳の徹底活用:
  市販薬を含む全ての薬の情報を一元管理することで、薬剤師があなたの体質や過去の服薬履歴を正確に把握でき、欠品時に最適な代替品を提案しやすくなります。
• 「かかりつけ薬局」を決める:
  特定の薬局を「かかりつけ」にすることで、その薬局があなたの薬の在庫状況を把握しやすくなり、優先的に情報を得たり、欠品前に確保してもらえる可能性が高まります。
• ジェネリック医薬品への理解:
  先発品（ロキソニンS）にこだわらず、ジェネリック医薬品（ロキソプロフェン錠）を積極的に選ぶ姿勢を持つことが、供給リスクの分散に繋がります。

これからの時代、薬は「お店に行けば必ずあるもの」ではなく、「プロの助言を得ながら確保するもの」という意識を持つことが大切になってきます。